JP2018058456A - スクーター - Google Patents

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Toshiki Hirano
年紀 平野
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Abstract

【課題】抵抗器のレイアウトが容易で、車体フレームの大型化を抑制しながら抵抗器を効率的に冷却することができるスクーターを提供する。【解決手段】スクーターは、車体フレーム2と、外装カバーと、エンジンと、交流発電機と、抵抗器45と、ブラケット59とを備える。ダウンフレーム4は、一対のロワーフレーム5が接合されたフレーム接合部4jから下方に延びる自由端4fを含む。ブラケット59は、フレーム接合部4jの少なくとも一部よりも下方に位置しており且つダウンフレーム4の自由端4fに接合されている。抵抗器45は、外装カバーの収容室に収容されており、車両平面視で一対のロワーフレーム5の間に配置され且つ車両側面視で一対のロワーフレーム5の少なくとも一部と重なるようブラケット59に支持されている。【選択図】図11

Description

本発明は、スクーターに関する。
特許文献1には、ヘッドパイプの前方に配置されたフロントカバーと、運転者の足が載せられるフートボードとを備えるスクーターが開示されている。特許文献1の図4および図6の符号43は、抵抗器(resistor)を示している。抵抗器は、ヘッドパイプとフロントカバーとの間の空間に配置されている。
特開平5−254472号公報
抵抗器は、電力を熱に変換して放出するので、通電時には高温になる。場合によっては、抵抗器が200℃を超えることもある。そのため、樹脂部品や電装品などの耐熱性の低い部品から抵抗器を離す必要がある。しかしながら、特許文献1では、抵抗器がフロントカバー内に配置されている。フロントカバーの中には耐熱性の低い部品が通常多数配置されるので、抵抗器をこれらの部品から離しながらフロントカバー内に配置することは容易ではない。
そこで、発明者は、フロントカバーの内部でなく、運転者の足が載せられるフートボードの下の空間(以下、「ボード下空間」という。)に抵抗器を配置することを検討した。
ボード下空間は、フロントカバーの内部に比べて制約が少ないという利点がある。その一方で、ボード下空間は、概ね密閉された空間であるものの、路面上の水や雨が入り得る。レクチファイヤー等の電装品は濡れてはいけないけれども、抵抗器は濡れても機能上問題ない。したがって、この点に関しては、ボード下空間に抵抗器を配置することに問題はない。
その一方で、抵抗器をボード下空間に配置する場合、抵抗器は、樹脂製である外装カバーではなく、金属製の車体フレームに支持される。車体フレームは、エンジンの動力や路面からの反力等に耐えうる強度を有している。抵抗器を車体フレームに支持させると、抵抗器に起因する荷重が車体フレームに加わる。この荷重にも耐え得る強度を車体フレームに確保しなければならない。
車体フレームを厚くすれば、車体フレームの強度を高めることができる。しかしながら、この方法では、車体フレームが重くなり、大型化するので、燃費の悪化等の問題が生ずる。さらに、ボード下空間は、走行風が入り難く、空気が流れ難いので、抵抗器が冷却され難い。抵抗器は十分な耐熱性を有しているものの、高温であり続けるのは好ましくない。
そこで、本発明の目的の一つは、抵抗器のレイアウトが容易で、車体フレームの大型化を抑制しながら抵抗器を効率的に冷却することができるスクーターを提供することである。
本発明の一実施形態は、車体フレームと、外装カバーと、前記車体フレームに支持されたエンジンと、前記エンジンによって駆動される交流発電機と、前記交流発電機で発生した電力を消費する抵抗器と、前記抵抗器を前記車体フレームに取り付けるブラケットとを備え、前記車体フレームは、ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームと、前記ダウンフレームから後方に延びる左右一対のロワーフレームとを含み、前記外装カバーは、運転者の足が載せられるフートボードを含み、前記一対のロワーフレームを取り囲む筒状の鉛直断面を有する収容室を前記フートボードを含む複数の部材によって形成しており、前記ダウンフレームは、前記一対のロワーフレームが接合されたフレーム接合部と、前記フレーム接合部から下方に延びる自由端とを含み、前記ブラケットは、前記フレーム接合部の少なくとも一部よりも下方に位置しており且つ前記ダウンフレームの前記自由端に接合され、前記抵抗器は、前記外装カバーの前記収容室に収容されており、車両平面視で前記一対のロワーフレームの間に配置され且つ車両側面視で前記一対のロワーフレームの少なくとも一部と重なるよう前記ブラケットに支持されている、スクーターを提供する。
この構成によれば、フートボードを含む複数の部材が一対のロワーフレームを取り囲む収容室を形成している。交流発電機で発生した電力の一部を消費する抵抗器は、一対のロワーフレームの間に位置するように収容室に収容されている。したがって、フロントカバーとヘッドパイプとの間の空間に抵抗器を配置する場合と比べて、樹脂部品などの耐熱性の低い部品から抵抗器を容易に離すことができる。
抵抗器は、ブラケットを介してダウンフレームに取り付けられている。一対のロワーフレームは、ダウンフレームのフレーム接合部に接合されている。ブラケットがフレーム接合部に近づけば、ブラケットに支持された抵抗器もフレーム接合部に近づく。ブラケットは、抵抗器が車両側面視で一対のロワーフレームの少なくとも一部と重なるように、フレーム接合部の近くに配置されている。
このように、ブラケットが一対のロワーフレームの近くでダウンフレームに接合されているので、ブラケットを介してダウンフレームに伝達された抵抗器の熱が、ダウンフレームから一対のロワーフレームに拡散し易い。言い換えると、ブラケットは、伝熱効率の高い位置でダウンフレームに接合されている。したがって、抵抗器からダウンフレームへの伝熱を促進でき、抵抗器の冷却速度を高めることができる。
加えて、ブラケットは、フレーム接合部から下方に延びるダウンフレームの自由端に接合されている。ダウンフレームの自由端は、エンジンの動力や路面からの反力が伝達され難い部分である。ここにブラケットおよび抵抗器を支持させても、車体フレームの強度に及ぶ影響は小さい。したがって、車体フレームの強度を高めなくてもよい。これにより、車体フレームの重量およびサイズの増加を防止することができる。
本実施形態において、以下の特徴の少なくとも一つが、前記スクーターに加えられてもよい。
前記車体フレームは、前輪と後輪との間に配置されており、前記一対のロワーフレームの一方から前記一対のロワーフレームの他方に延びるフロントクロスメンバをさらに含み、前記抵抗器は、前記フロントクロスメンバの前方に配置されている。
この構成によれば、一対のロワーフレームの間に配置されたフロントクロスメンバが、抵抗器の後方に配置されている。したがって、抵抗器がフロントクロスメンバの後方に配置されている場合と比較して、抵抗器がダウンフレームに近づく。これにより、抵抗器からダウンフレームまでの距離を短縮でき、抵抗器からダウンフレームへの伝熱を促進できる。さらに、抵抗器からダウンフレームまでの距離が短縮するので、抵抗器からダウンフレームに加わる荷重(モーメント)を低減できる。
前記スクーターは、前記抵抗器の後方に配置された電装品をさらに備える。
この構成によれば、抵抗器が電装品の前方に配置されている。したがって、抵抗器が電装品の後方に配置されている場合と比較して、抵抗器がダウンフレームに近づく。これにより、抵抗器からダウンフレームへの伝熱を促進でき、抵抗器からダウンフレームに加わる荷重を低減できる。
前記車体フレームは、前輪と後輪との間に配置されており、前記一対のロワーフレームの一方から前記一対のロワーフレームの他方に延びるフロントクロスメンバをさらに含み、前記電装品は、前記抵抗器の後方で且つ前記フロントクロスメンバの前方の位置に配置されている。
この構成によれば、電装品がフロントクロスメンバの前方に配置されており、抵抗器が、電装品の前方に配置されている。したがって、抵抗器は、電装品およびフロントクロスメンバの両方よりも前方に位置している。これにより、抵抗器がダウンフレームに近づくので、抵抗器からダウンフレームへの伝熱を促進でき、抵抗器からダウンフレームに加わる荷重を低減できる。
前記フートボードは、運転者の足が載せられる上面と、前記上面から下方に凹んでおり、前記抵抗器の後方に位置する収容凹部とを含み、前記スクーターは、前記収容凹部に収容されており、前記抵抗器の後方に配置された電装品をさらに備える。
この構成によれば、フートボードの上面から下方に凹む収容凹部が、フートボードに設けられている。電装品は、フートボードの収容凹部に収容されている。これにより、水や誇りなどの異物から電装品を保護することができる。さらに、抵抗器が電装品および収容凹部の前方に配置されているので、抵抗器からダウンフレームまでの距離を短縮できる。これにより、抵抗器からダウンフレームへの伝熱を促進でき、抵抗器からダウンフレームに加わる荷重を低減できる。
前記ダウンフレームから前記抵抗器までの前後方向の距離は、前記ダウンフレームの自由端の外径よりも短い。
この構成によれば、ダウンフレームから抵抗器の絶縁体までの前後方向の距離が、ダウンフレームの自由端の外径よりも短くなるように、抵抗器がダウンフレームに近づけられている。これにより、抵抗器からダウンフレームへの伝熱を促進でき、抵抗器からダウンフレームに加わる荷重を低減できる。
前記抵抗器は、車両側面視における前記ロワーフレームの下端よりも前方に配置されている。
この構成によれば、抵抗器が車両側面視におけるロワーフレームの下端よりも前方に配置されるように、抵抗器がダウンフレームに近づけられている。これにより、抵抗器からダウンフレームへの伝熱を促進でき、抵抗器からダウンフレームに加わる荷重を低減できる。
前記ブラケットが、車両側面視で前記一対のロワーフレームに重なり、前記ダウンフレームの後方に配置されている。
前記ダウンフレームを後方から前後方向に見ると、前記ブラケットは、前記一対のロワーフレームの間に位置している。
この構成によれば、背面視でブラケットが一対のロワーフレームの間に位置するように、ブラケットが一対のロワーフレームに近づけられている。これにより、抵抗器がダウンフレームに近づくので、抵抗器からダウンフレームへの伝熱を促進でき、抵抗器からダウンフレームに加わる荷重を低減できる。
前記抵抗器は、電力を熱に変換する抵抗素子と、前記抵抗素子を収容する絶縁体と、前記抵抗素子に接続されたリード線とを含み、前記リード線は、車両平面視で前記ブラケットに重なっている。
この構成によれば、電気が抵抗素子とリード線との間を流れる。抵抗器のリード線は、車両平面視でブラケットに重なるように配置されている。言い換えると、ブラケットの上方または下方の空間が、リード線を配置する空間として利用されている。これにより、車両内部の空間を効率的に利用することができる。さらに、リード線がブラケットの上方を通過する場合は、ブラケットにリード線を支持させることができる。これにより、ブラケットに対するリード線の移動を規制できる。
前記抵抗器は、電力を熱に変換する抵抗素子と、前記抵抗素子を収容する絶縁体とを含み、前記絶縁体は、前記一対のロワーフレームの間に配置されており、前記一対のロワーフレームから車幅方向に離れている。
この構成によれば、抵抗器の絶縁体とロワーフレームとが、空間を介して車幅方向に向かい合っている。抵抗器の抵抗素子が発生する熱は、抵抗器の絶縁体に伝達される。絶縁体は、絶縁体とロワーフレームとの間の気体によって冷却される。これにより、抵抗器の冷却速度をさらに高めることができる。しかも、絶縁体がロワーフレームから離れているので、ロワーフレームの温度が局所的に上昇することを防止できる。加えて、絶縁体とロワーフレームとの摩擦を防止できる。
前記スクーターは、前記交流発電機で発生した交流電力を直流電力に変換するレクチファイヤーと、前記レクチファイヤーを介して供給される直流電力によって充電されるバッテリーと、前記抵抗器に並列接続されており、前記交流発電機およびバッテリーの少なくとも一方から供給された電力で点灯するランプと、前記交流発電機で発生した電力が前記バッテリーおよびランプに供給される点灯状態と、前記交流発電機で発生した電力が前記バッテリーおよび抵抗器に供給される消灯状態と、に切り替わる点灯スイッチとをさらに備える。
この構成によれば、交流発電機で発生した交流電力が、レクチファイヤーによって直流電力に変換される。ランプは、抵抗器に並列接続されている。点灯スイッチが点灯状態のとき、直流電力は、バッテリーおよびランプに供給される。これにより、バッテリーが充電されると共に、ランプが点灯する。点灯スイッチが消灯状態のとき、直流電力は、バッテリーおよび抵抗器に供給される。抵抗器に供給された電力は、熱に変換され放出される。
ランプは、スクーターの前方を照らすヘッドランプであってもよいし、スクーターの後方を照らすテールランプであってもよいし、スクーターの右折または左折時に運転者の操作に応じて点灯するフラッシャーであってもよいし、これら以外のランプであってもよい。
本発明の一実施形態に係るスクーターの左側面図である。 スクーターの平面図である。 スクーターの電気的構成の一例を示す回路図である。 車両中央に沿うスクーターの前部の鉛直断面を示す断面図である。 図4に示すV−V線に沿うスクーターの鉛直断面を示す断面図である。 図4に示すVI−VI線に沿うスクーターの鉛直断面を示す断面図である。 車体フレームおよび抵抗器を示す平面図である。 車体フレームおよび抵抗器を示す左側面図である。 車両中央に沿うダウンフレーム、ブラケット、およびホルダーの鉛直断面を示す断面図である。 ダウンフレームを後方から前後方向に見た図である。 車体フレームおよび抵抗器を示す平面図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
前後、上下および左右の各方向は、水平面上で直進している基準姿勢(ステアリングハンドル8が直進位置に配置された姿勢)のスクーター1に着座しており、前方を向いている運転者の視点を基準とする。左右方向は、車幅方向(スクーター1の幅方向)に相当する。車両中央WO(図2参照)は、ヘッドパイプ3の中心線を通り、後輪Wrの回転中心に直交する鉛直面に相当する。以下では、特に断りがない限り、基準姿勢のスクーター1について説明する。正面視、側面視、および平面視は、特に断りがない限り、スクーター1の正面視、側面視、および平面視をそれぞれ意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスクーター1の左側面図である。図2は、スクーター1の平面図である。図1では、車体フレーム2を太い破線で示している。
図1に示すように、鞍乗型車両の一例であるスクーター1は、外装カバー17で覆われた車体フレーム2を含む。車体フレーム2は、後方かつ上方に延びるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から後方かつ下方に延びるダウンフレーム4と、ダウンフレーム4の下部から後方に延びる左右一対のロワーフレーム5とを含む。車体フレーム2は、さらに、一対のロワーフレーム5に接続されたフロントクロスメンバ6と、フロントクロスメンバ6の後方で一対のロワーフレーム5に接続されたリアクロスメンバ7とを含む。一対のロワーフレーム5は、それぞれ、車両中央WOの右方および左方に配置されている。フロントクロスメンバ6は、前輪Wfおよび後輪Wrの間に配置されており、リアクロスメンバ7は、後輪Wrの上方に配置されている。
スクーター1は、運転者によって操舵されるステアリングハンドル8と、前輪Wfを回転可能に支持するフロントフォーク9とを含む。ステアリングハンドル8は、前輪支持部材の一例であるフロントフォーク9に連結されている。ステアリングハンドル8およびフロントフォーク9は、ヘッドパイプ3の中心線に相当するステアリング軸線まわりに車体フレーム2に対して回動可能である。ステアリングハンドル8が操舵されると、前輪Wfはステアリングハンドル8に共に左右方向に回動する。これにより、スクーター1が操舵される。
スクーター1は、車体フレーム2に対して上下方向に揺動可能なスイングユニット11を含む。スイングユニット11は、スクーター1を走行させる動力を発生するエンジン12と、エンジン12の動力を後輪Wrに伝達する駆動機構13とを含む。スイングユニット11は、車幅方向に延びるピボットシャフト14を介して車体フレーム2に取り付けられている。後輪Wrは、スイングユニット11の後端部よって回転可能に支持されている。後輪Wrおよびスイングユニット11は、車体フレーム2に対してピボットシャフト14まわりに上下方向に揺動可能である。リアクッション15の上端部は、車体フレーム2に取り付けられており、リアクッション15の下端部は、スイングユニット11の後端部に取り付けられている。
スクーター1は、運転者が座る鞍型のシート16を含む。図1は、運転者が座るメインシート16aと同乗者が座るタンデムシート16bとが、シート16に設けられている例を示している。シート16は、一人乗り用であってもよい。シート16は、ヘッドパイプ3の後方に配置されている。シート16は、一対のロワーフレーム5の上方に配置されている。シート16は、一対のロワーフレーム5に直接支持されていてもよいし、一対のロワーフレーム5に間接的に支持されていてもよい。エンジン12に供給される燃料を蓄える燃料タンクは、例えば、シート16の下方に配置されている。
外装カバー17は、ステアリングハンドル8の前方および後方に配置されたハンドルカバー18と、ヘッドパイプ3の前方に配置されたフロントカバー19と、フロントカバー19の右方および左方にそれぞれ配置された左右一対のフロントサイドカバー20とを含む。フロントフェンダー21は、前輪Wfの上方に配置されている。外装カバー17は、さらに、一対のロワーフレーム5の右方および左方にそれぞれ配置された左右一対のアンダーサイドカバー22と、一対のアンダーサイドカバー22の下端部の間に配置されたアンダーカバー23とを含む。
外装カバー17は、ヘッドパイプ3の後方に配置されたフロントインナーカバー24と、フロントインナーカバー24の後方に配置されたリアインナーカバー25とを含む。外装カバー17は、さらに、一対のロワーフレーム5の上方に配置されたフートボード28と、フートボード28の上方に配置されたボードカバー29(図2参照)とを含む。外装カバー17は、運転者の足および脚が配置されるフートスペース26を前後方向におけるフロントインナーカバー24とリアインナーカバー25との間に形成している。フロントインナーカバー24は、運転者の脚の前方に配置されるレッグシールドに相当する。
運転者の足は、外装カバー17のフラット面27に置かれる。フラット面27は、凹凸のない完全な平面であってもよいし、足を置くのに支障のない程度の凹部または凸部(例えば、1〜2cm程度の凹部または凸部)が設けられた実質的な平面であってもよい。車両中央WOに直交するフラット面27の鉛直断面は、当該鉛直断面の右端から当該鉛直断面の左端まで水平に延びている。フラット面27の鉛直断面の各部は、同じ高さに配置されている。
外装カバー17は、一対のロワーフレーム5の右方および左方にそれぞれ配置された左右一対のリアサイドカバー30と、一対のリアサイドカバー30の間に配置されたリアカバー31と、後輪Wrの上方および後方に配置されたマッドガード32とを含む。リアサイドカバー30は、側面視でシート16の下方に配置されている。リアカバー31は、側面視でリアサイドカバー30の後方に配置されている。リアフェンダーに相当するマッドガード32は、側面視でリアサイドカバー30から後方かつ下方に延びている。
スクーター1は、前方に光を発するヘッドランプ33と、運転者の操作に応じて点滅する2つのフロントフラッシャー34とを含む。スクーター1は、さらに、後方に光を発するテールランプ35と、運転者の操作に応じて点滅する2つのリアフラッシャー36と、マッドガード32の後方に配置されたライセンスプレート38を照らすライセンスランプ37とを含む。ヘッドランプ33およびフロントフラッシャー34は、シート16よりも前方に配置されている。テールランプ35、リアフラッシャー36、およびライセンスランプ37は、後輪Wrの前端よりも後方に配置されている。
図3は、スクーター1の電気的構成の一例を示す回路図である。
スクーター1は、スクーター1に備えられた電気機器に供給される電力を蓄えるバッテリー43と、エンジン12のクランクシャフトが回転している間に発電する交流発電機41と、交流発電機41で発生した交流電力を直流電力に変換するレクチファイヤー42とを含む。スクーター1は、さらに、運転者の操作に応じて点灯状態と消灯状態とに切り替わる点灯スイッチ44と、電力を熱に変換して消費する抵抗器45とを含む。交流発電機41は、スイングユニット11に設けられている。点灯スイッチ44は、ステアリングハンドル8に取り付けられている。
ランプ類の一例であるヘッドランプ33は、点灯スイッチ44を介して、レクチファイヤー42およびバッテリー43のそれぞれに直列接続されている。同様に、抵抗器45は、点灯スイッチ44を介して、レクチファイヤー42およびバッテリー43のそれぞれに直列接続されている。ヘッドランプ33および抵抗器45は、並列接続されている。運転者が点灯スイッチ44を操作すると、点灯スイッチ44は、ヘッドランプ33が点灯する点灯状態と、ヘッドランプ33が消灯する消灯状態(図3に示す状態)と、の間で切り替わる。
抵抗器45は、ヘッドランプ33と等しいまたは概ね等しい電気抵抗を有している。抵抗器45は、電力をジュール熱に変換する抵抗素子46と、抵抗素子46全体を収容する絶縁体47と、抵抗素子46の一端に接続された第1リード線48と、抵抗素子46の他端に接続された第2リード線49とを含む。抵抗素子46は、金属などの導電性材料で形成されている。絶縁体47は、樹脂やセラミックスなどの絶縁材料で形成されている。絶縁体47は、抵抗素子46よりも電気抵抗が高い。絶縁体47は、100℃以上の温度でも変形および燃焼しない耐熱性を有している。
点灯スイッチ44が点灯状態のとき、直流電力は、レクチファイヤー42からバッテリー43およびヘッドランプ33に供給される。これにより、バッテリー43が充電されると共に、ヘッドランプ33が点灯する。点灯スイッチ44が消灯状態(図3に示す状態)のとき、直流電力は、レクチファイヤー42からバッテリー43および抵抗器45に供給される。抵抗器45に供給された直流電力は、熱に変換され、抵抗器45から放出される。
次に、バッテリー43および抵抗器45を収容する構造について説明する。
図4は、車両中央WOに沿うスクーター1の前部の鉛直断面を示す断面図である。図5は、図4に示すV−V線に沿うスクーター1の鉛直断面を示す断面図である。図6は、図4に示すVI−VI線に沿うスクーター1の鉛直断面を示す断面図である。
図4に示すように、バッテリー43および抵抗器45は、外装カバー17によって形成された収容室54内に配置されている。バッテリー43は、上下方向におけるボードカバー29とアンダーカバー23との間に配置されている。抵抗器45は、上下方向におけるフートボード28とアンダーカバー23との間に配置されており、フートボード28およびアンダーカバー23から上下方向に離れている。抵抗器45は、バッテリー43の前方に配置されている。バッテリー43および抵抗器45は、前後方向におけるダウンフレーム4とフロントクロスメンバ6との間に配置されている。
図5および図6に示すように、バッテリー43および抵抗器45は、車幅方向における一対のロワーフレーム5の間に配置されている。フートボード28は、一対のロワーフレーム5の上方に配置されている。アンダーサイドカバー22は、車幅方向におけるロワーフレーム5の外方に位置する部分と、ロワーフレーム5の下方に位置する部分とを含む。アンダーカバー23は、一対のロワーフレーム5よりも下方に配置されている。アンダーサイドカバー22の上端部は、フートボード28の外端部に連結されている。アンダーサイドカバー22の内端部は、アンダーカバー23の外端部に連結されている。
図6に示すように、外装カバー17のフラット面27は、ボードカバー29の上面55と、フートボード28の上面56とを含む。運転者の足は、フートボード28およびボードカバー29の少なくとも一方に置かれる。フートボード28は、平坦な上面56から下方に凹んだ収容凹部57を含む。収容凹部57は、バッテリー43を取り囲む筒状の内壁57cと、内壁57cのまわりに配置された外壁57aと、内壁57cから外壁57aに延びる複数のリブ57bとを含む。収容凹部57は、一対のロワーフレーム5の間に配置されている。ボードカバー29は、ボードカバー29の上面55の外周部がフートボード28の上面56の内周部と同一平面上に配置されるように、収容凹部57に嵌められている。
図4に示すように、収容凹部57は、前後方向における抵抗器45とフロントクロスメンバ6との間に配置されている。抵抗器45からバッテリー43までの前後方向の距離L1は、バッテリー43からフロントクロスメンバ6までの前後方向の距離L2よりも長い。距離L1は、ダウンフレーム4から抵抗器45までの前後方向の距離L3よりも長い。距離L3は、ダウンフレーム4の外径D1よりも短い。したがって、抵抗器45は、ダウンフレーム4の近くに配置されている。
図5に示すように、フートボード28、アンダーカバー23、および一対のアンダーサイドカバー22は、一対のロワーフレーム5を収容する収容室54を形成している。収容室54は、車両中央WOに直交する筒状の鉛直断面を有している。一対のロワーフレーム5を取り囲んでいるのであれば、収容室54の鉛直断面は、多角形状または曲線状であってもよいし、角部と曲線部との両方を有していてもよいし、これら以外の形状であってもよい。
次に、抵抗器45およびその周辺の構造について説明する。
図7は、車体フレーム2および抵抗器45を示す平面図である。図8は、車体フレーム2および抵抗器45を示す左側面図である。図9は、車両中央WOに沿うダウンフレーム4、ブラケット59、およびホルダー58の鉛直断面を示す断面図である。図10は、ダウンフレーム4を後方から前後方向に見た図である。図11は、車体フレーム2および抵抗器45を示す平面図である。図10では、フレーム接合部4jにクロスハッチングを施している。
図7に示すように、抵抗器45は、ブラケット59およびホルダー58を介してダウンフレーム4に保持されている。ブラケット59は、ダウンフレーム4に固定されている。ホルダー58は、ブラケット59に固定されている。抵抗器45は、ホルダー58に保持されている。ブラケット59、ホルダー58、および抵抗器45は、平面視で一対のロワーフレーム5の間に配置されている。ブラケット59、ホルダー58、および抵抗器45は、ダウンフレーム4よりも後方で、かつ、フロントクロスメンバ6よりも前方の位置に配置されている。
図8に示すように、ブラケット59、ホルダー58、および抵抗器45は、側面視でロワーフレーム5の屈曲部5bに重なっている。屈曲部5bは、側面視で後方かつ上方に開いた円弧状の部分である。屈曲部5bは、側面視でダウンフレーム4に重なっている。ロワーフレーム5は、屈曲部5bに加えて、屈曲部5bの後端部から後方に延びる直線状の直線部5sを含む。ブラケット59、ホルダー58、および抵抗器45は、直線部5sの前端よりも前方に配置されている。さらに、ブラケット59、ホルダー58、および抵抗器45は、側面視におけるロワーフレーム5の下端5eよりも前方に配置されている。
図7に示すように、抵抗器45の絶縁体47は、車幅方向に延びる直方体状である。絶縁体47は、ホルダー58によって保持されている。絶縁体47は、ダウンフレーム4よりも車幅方向に長く、フロントクロスメンバ6よりも車幅方向に短い。絶縁体47の右側面および左側面は、ホルダー58よりも車幅方向における外方に配置されている。絶縁体47の右側面および左側面は、一対のロワーフレーム5から車幅方向に離れている。絶縁体47の側面とロワーフレーム5の外周面との間には空間だけが存在する。
ホルダー58は、金属などの耐熱性を有する材料で形成されている。図8に示すように、ホルダー58は、絶縁体47を取り囲む複数のアーム部58aと、ブラケット59に固定されたベース部58bとを含む。ベース部58bは、絶縁体47の前方に配置されている。ベース部58bは、ブラケット59に重ねられている。ベース部58bは、ブラケット59の上方に配置されている。
図9に示すように、ボルトBの軸部は、ベース部58bを上下方向に貫通する貫通穴と、ブラケット59を上下方向に貫通する貫通穴とに挿入されている。ボルトBの軸部は、ブラケット59の下方に配置されたナットNに取り付けられている。ナットNは、例えば溶接によって、ブラケット59に固定されている。ブラケット59およびホルダー58は、ボルトBおよびナットNによって上下方向に挟まれている。これにより、ブラケット59およびホルダー58が互いに固定されている。
ブラケット59は、ダウンフレーム4の自由端4fから後方に延びている。ブラケット59は、ダウンフレーム4の後縁の下端4eよりも上方に位置している。ブラケット59は、例えば金属で形成されている。ブラケット59は、例えば溶接によってダウンフレーム4の自由端4fに固定されている。ブラケット59は、ボルトによる締結などの溶接以外の固定方法によってダウンフレーム4に固定されていてもよい。
図10に示すように、ブラケット59は、車両中央WOに重なっている。ブラケット59は、例えば、水平な姿勢で保持された横板59aと車幅方向における横板59aの端部から上方に延びる縦板59bとを含むように折り曲げられた一枚の金属プレートである。これにより、ブラケット59の強度の低下を抑えながら、ブラケット59を軽量化することができる。横板59aおよび縦板59bの前縁は、いずれも、ダウンフレーム4の外周面に溶接されている。
一対のロワーフレーム5の前端部は、ダウンフレーム4の右方および左方にそれぞれ配置されている。一対のロワーフレーム5の前端部は、溶接によってダウンフレーム4に固定されている。ダウンフレーム4は、一対のロワーフレーム5が固定された一対のフレーム接合部4jを含む。フレーム接合部4jは、ダウンフレーム4とロワーフレーム5とが互いに接する部分である。図10では、フレーム接合部4jにクロスハッチングを施している。エンジン12の動力や路面からの反力は、フレーム接合部4jを介してダウンフレーム4とロワーフレーム5との間で伝達される。
ダウンフレーム4の下端部は、フレーム接合部4jよりも下方に配置されている。ダウンフレーム4の下端部は、車体フレーム2の他の部分に接続されていない自由端4fである。自由端4fは、フレーム接合部4jから下方に延びている。ダウンフレーム4を後方から前後方向に見ると、自由端4fは、一対のロワーフレーム5の間に配置されている。自由端4fは、下向きに開いた開口を形成している。図8に示すように、自由端4fの前端部は、側面視でロワーフレーム5の前方に配置されており、自由端4fの後端部は、側面視でロワーフレーム5に重なっている。
図10に示すように、ダウンフレーム4を後方から前後方向に見ると、ブラケット59は、車幅方向における一対のロワーフレーム5の間に配置されている。ダウンフレーム4を後方から前後方向に見ると、車幅方向における一対のロワーフレーム5の前端部の間隔は、ダウンフレーム4の下端に近づくにしたがって減少している。ダウンフレーム4を後方から前後方向に見ると、ブラケット59は、一対のロワーフレーム5の下方に位置している。
図11に示すように、第1リード線48および第2リード線49は、抵抗器45の複数のチューブによって取り囲まれている。複数のチューブは、絶縁体47の前方に配置された2本の第1チューブ51と、平面視でブラケット59に重なる第2チューブ52と、平面視でロワーフレーム5に重なる第3チューブ53とを含む。2本の第1チューブ51は、それぞれ、第1リード線48および第2リード線49を取り囲んでいる。第2チューブ52は、第1リード線48を取り囲んでいる。第3チューブ53は、第1リード線48および第2リード線49の両方を取り囲んでいる。
2本の第1チューブ51は、平面視で前後方向におけるロワーフレーム5と絶縁体47との間に配置されている。2本の第1チューブ51は、平面視でブラケット59の左方および右方にそれぞれ配置されている。2本の第1チューブ51は、同じ高さに配置されている。図8に示すように、2本の第1チューブ51は、ブラケット59よりも下方に配置されている。
第2チューブ52は、側面視でブラケット59に重なっている。第2チューブ52の両端部は、ブラケット59よりも下方に配置されている。第2チューブ52の中間部は、ブラケット59の上方に配置されている。したがって、第1リード線48および第2チューブ52は、ブラケット59の上を通過している。第2チューブ52は、ブラケット59に支持されている。これにより、ブラケット59に対する第1リード線48および第2チューブ52の移動が規制される。
図11に示すように、第3チューブ53は、第1リード線48および第2リード線49と共に、ロワーフレーム5の下を前方に通過している。第1リード線48および第2リード線49の先端は、第3チューブ53の外に配置されている。コネクター60は、第1リード線48および第2リード線49の先端に取り付けられている。第1リード線48および第2リード線49は、コネクター60を介してワイヤーハーネス61に電気的に接続されている。電気は、ワイヤーハーネス61から第1リード線48および第2リード線49の一方に流れ、第1リード線48および第2リード線49の他方からワイヤーハーネス61に流れる。これにより、抵抗器45が発熱し、電力が消費される。
以上のように本実施形態では、フートボード28を含む複数の部材が一対のロワーフレーム5を取り囲む収容室54を形成している。交流発電機41で発生した電力の一部を消費する抵抗器45は、一対のロワーフレーム5の間に位置するように収容室54に収容されている。したがって、フロントカバー19とヘッドパイプ3との間の空間に抵抗器45を配置する場合と比べて、樹脂部品や電装品などの耐熱性の低い部品から抵抗器45を容易に離すことができる。
抵抗器45は、ブラケット59を介してダウンフレーム4に取り付けられている。一対のロワーフレーム5は、ダウンフレーム4のフレーム接合部4jに接合されている。ブラケット59がフレーム接合部4jに近づけば、ブラケット59に支持された抵抗器45もフレーム接合部4jに近づく。ブラケット59は、抵抗器45が側面視で一対のロワーフレーム5の少なくとも一部と重なるように、フレーム接合部4jの近くに配置されている。
このように、ブラケット59が一対のロワーフレーム5の近くでダウンフレーム4に接合されているので、ブラケット59を介してダウンフレーム4に伝達された抵抗器45の熱が、ダウンフレーム4から一対のロワーフレーム5に拡散し易い。言い換えると、ブラケット59は、伝熱効率の高い位置でダウンフレーム4に接合されている。したがって、抵抗器45からダウンフレーム4への伝熱を促進でき、抵抗器45の冷却速度を高めることができる。
加えて、ブラケット59は、フレーム接合部4jから下方に延びるダウンフレーム4の自由端4fに接合されている。ダウンフレーム4の自由端4fは、エンジン12の動力や路面からの反力に対する車体フレーム2の強度に大きな影響を及ぼす部分ではない。したがって、車体フレーム2の強度を高めなくてもよい。これにより、車体フレーム2の重量およびサイズの増加を防止することができる。
本実施形態では、一対のロワーフレーム5の間に配置されたフロントクロスメンバ6が、抵抗器45の後方に配置されている。したがって、抵抗器45がフロントクロスメンバ6の後方に配置されている場合と比較して、抵抗器45がダウンフレーム4に近づく。これにより、抵抗器45からダウンフレーム4までの距離を短縮でき、抵抗器45からダウンフレーム4への伝熱を促進できる。さらに、抵抗器45からダウンフレーム4までの距離が短縮するので、抵抗器45からダウンフレーム4に加わる荷重(モーメント)を低減できる。
本実施形態では、抵抗器45が、電装品の一例であるバッテリー43の前方に配置されている。したがって、抵抗器45がバッテリー43の後方に配置されている場合と比較して、抵抗器45がダウンフレーム4に近づく。これにより、抵抗器45からダウンフレーム4への伝熱を促進でき、抵抗器45からダウンフレーム4に加わる荷重を低減できる。
本実施形態では、バッテリー43がフロントクロスメンバ6の前方に配置されており、抵抗器45が、バッテリー43の前方に配置されている。したがって、抵抗器45は、バッテリー43およびフロントクロスメンバ6の両方よりも前方に位置している。これにより、抵抗器45がダウンフレーム4に近づくので、抵抗器45からダウンフレーム4への伝熱を促進でき、抵抗器45からダウンフレーム4に加わる荷重を低減できる。
本実施形態では、フートボード28の上面56から下方に凹む収容凹部57が、フートボード28に設けられている。バッテリー43は、フートボード28の収容凹部57に収容されている。これにより、水や誇りなどの異物からバッテリー43を保護することができる。さらに、抵抗器45がバッテリー43および収容凹部57の前方に配置されているので、抵抗器45からダウンフレーム4までの距離を短縮できる。これにより、抵抗器45からダウンフレーム4への伝熱を促進でき、抵抗器45からダウンフレーム4に加わる荷重を低減できる。
本実施形態では、ダウンフレーム4から抵抗器45の絶縁体47までの前後方向の距離L3が、ダウンフレーム4の自由端4fの外径D1よりも短くなるように、抵抗器45がダウンフレーム4に近づけられている。これにより、抵抗器45からダウンフレーム4への伝熱を促進でき、抵抗器45からダウンフレーム4に加わる荷重を低減できる。
本実施形態では、抵抗器45が側面視におけるロワーフレーム5の下端5eよりも前方に配置されるように、抵抗器45がダウンフレーム4に近づけられている。これにより、抵抗器45からダウンフレーム4への伝熱を促進でき、抵抗器45からダウンフレーム4に加わる荷重を低減できる。
本実施形態では、背面視でブラケット59が一対のロワーフレーム5の間に位置するように、ブラケット59が一対のロワーフレーム5に近づけられている。これにより、抵抗器45がダウンフレーム4に近づくので、抵抗器45からダウンフレーム4への伝熱を促進でき、抵抗器45からダウンフレーム4に加わる荷重を低減できる。
本実施形態では、電気が抵抗素子46と第1リード線48との間を流れる。抵抗器45の第1リード線48は、平面視でブラケット59に重なるように配置されている。言い換えると、ブラケット59の上方または下方の空間が、第1リード線48を配置する空間として利用されている。これにより、車両内部の空間を効率的に利用することができる。さらに、第1リード線48がブラケット59の上方を通過する場合は、ブラケット59に第1リード線48を支持させることができる。これにより、ブラケット59に対する第1リード線48の移動を規制できる。
本実施形態では、抵抗器45の絶縁体47とロワーフレーム5とが、空間を介して車幅方向に向かい合っている。抵抗器45の抵抗素子46が発生する熱は、抵抗器45の絶縁体47に伝達される。絶縁体47は、絶縁体47とロワーフレーム5との間の気体によって冷却される。これにより、抵抗器45の冷却速度をさらに高めることができる。しかも、絶縁体47がロワーフレーム5から離れているので、ロワーフレーム5の温度が局所的に上昇することを防止できる。加えて、絶縁体47とロワーフレーム5との摩擦を防止できる。
本実施形態では、交流発電機41で発生した交流電力が、レクチファイヤー42によって直流電力に変換される。ヘッドヘッドランプ33は、抵抗器45に並列接続されている。点灯スイッチ44が点灯状態のとき、直流電力は、バッテリー43およびヘッドランプ33に供給される。これにより、バッテリー43が充電されると共に、ヘッドランプ33が点灯する。点灯スイッチ44が消灯状態のとき、直流電力は、バッテリー43および抵抗器45に供給される。抵抗器45に供給された電力は、熱に変換され放出される。
他の実施形態
本発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、スクーター1は、二輪車に限らず、2つの後輪Wrを備える三輪車であってもよい。
バッテリー43以外の電装品が収容凹部57に収容されていてもよい。電装品および収容凹部57の少なくとも一方が省略されてもよい。
ダウンフレーム4から抵抗器45までの前後方向の距離L3は、ダウンフレーム4の自由端4fの外径D1よりも長くてもよいし、等しくてもよい。
抵抗器45は、ホルダー58を介さずに、ブラケット59に直接保持されていてもよい。
抵抗器45は、側面視におけるロワーフレーム5の下端5eよりも後方に配置されていてもよい。
抵抗器45およびブラケット59の少なくとも一方は、側面視でロワーフレーム5に重なっていなくてもよい。
抵抗器45の絶縁体47の右側面および左側面の少なくとも一方が、ロワーフレーム5に接触していてもよい。
ブラケット59は、横板59aと縦板59bとを含むL字状以外の形状であってもよい。
ブラケット59は、ボルトBおよびナットNによる締結の代わりに、溶接によって抵抗器45のホルダー58に固定されていてもよい。
ブラケット59は、ダウンフレーム4の後方に配置されていなくてもよい。例えば、ブラケット59の一部または全部が、車幅方向におけるダウンフレーム4の外方に配置されていてもよいし、ダウンフレーム4よりも下方に配置されていてもよい。同様に、抵抗器45の一部または全部が、ダウンフレーム4よりも下方に配置されていてもよい。
第1リード線48を取り囲む第2チューブ52は、ブラケット59の下を通過していてもよいし、平面視でブラケット59に重なっていなくてもよい。つまり、第1リード線48は、ブラケット59の下を通過していてもよいし、平面視でブラケット59に重なっていなくてもよい。
第1リード線48および第2リード線49を取り囲む第3チューブ53は、ロワーフレーム5の上を通過していてもよいし、平面視でロワーフレーム5に重なっていなくてもよい。つまり、第1リード線48および第2リード線49は、ブラケット59の下を通過していてもよいし、平面視でブラケット59に重なっていなくてもよい。
前述の全ての構成の2つ以上が組み合わされてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 :スクーター
2 :車体フレーム
3 :ヘッドパイプ
4 :ダウンフレーム
4f :ダウンフレームの自由端
4j :ダウンフレームのフレーム接合部
5 :ロワーフレーム
6 :フロントクロスメンバ
12 :エンジン
17 :外装カバー
27 :フラット面
28 :フートボード
29 :ボードカバー
33 :ヘッドランプ
41 :交流発電機
42 :レクチファイヤー
43 :バッテリー
44 :点灯スイッチ
45 :抵抗器
46 :抵抗素子
47 :絶縁体
48 :第1リード線
49 :第2リード線
54 :収容室
55 :ボードカバーの上面
56 :フートボードの上面
57 :収容凹部
58 :ホルダー
59 :ブラケット
D1 :ダウンフレームの外径
L3 :ダウンフレームから抵抗器までの前後方向の距離

Claims (12)

  1. 車体フレームと、
    外装カバーと、
    前記車体フレームに支持されたエンジンと、
    前記エンジンによって駆動される交流発電機と、
    前記交流発電機で発生した電力を消費する抵抗器と、
    前記抵抗器を前記車体フレームに取り付けるブラケットとを備え、
    前記車体フレームは、ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームと、前記ダウンフレームから後方に延びる左右一対のロワーフレームとを含み、
    前記外装カバーは、運転者の足が載せられるフートボードを含み、前記一対のロワーフレームを取り囲む筒状の鉛直断面を有する収容室を前記フートボードを含む複数の部材によって形成しており、
    前記ダウンフレームは、前記一対のロワーフレームが接合されたフレーム接合部と、前記フレーム接合部から下方に延びる自由端とを含み、
    前記ブラケットは、前記フレーム接合部の少なくとも一部よりも下方に位置しており且つ前記ダウンフレームの前記自由端に接合され、
    前記抵抗器は、前記外装カバーの前記収容室に収容されており、車両平面視で前記一対のロワーフレームの間に配置され且つ車両側面視で前記一対のロワーフレームの少なくとも一部と重なるよう前記ブラケットに支持されている、スクーター。
  2. 前記車体フレームは、前輪と後輪との間に配置されており、前記一対のロワーフレームの一方から前記一対のロワーフレームの他方に延びるフロントクロスメンバをさらに含み、
    前記抵抗器は、前記フロントクロスメンバの前方に配置されている、請求項1に記載のスクーター。
  3. 前記抵抗器の後方に配置された電装品をさらに備える、請求項1または2に記載のスクーター。
  4. 前記車体フレームは、前輪と後輪との間に配置されており、前記一対のロワーフレームの一方から前記一対のロワーフレームの他方に延びるフロントクロスメンバをさらに含み、
    前記電装品は、前記抵抗器の後方で且つ前記フロントクロスメンバの前方の位置に配置されている、請求項3に記載のスクーター。
  5. 前記フートボードは、運転者の足が載せられる上面と、前記上面から下方に凹んでおり、前記抵抗器の後方に位置する収容凹部とを含み、
    前記スクーターは、前記収容凹部に収容されており、前記抵抗器の後方に配置された電装品をさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載のスクーター。
  6. 前記ダウンフレームから前記抵抗器までの前後方向の距離は、前記ダウンフレームの自由端の外径よりも短い、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスクーター。
  7. 前記抵抗器は、車両側面視における前記ロワーフレームの下端よりも前方に配置されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のスクーター。
  8. 前記ブラケットが、車両側面視で前記一対のロワーフレームに重なり、前記ダウンフレームの後方に配置されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のスクーター。
  9. 前記ダウンフレームを後方から前後方向に見ると、前記ブラケットは、前記一対のロワーフレームの間に位置している、請求項1〜8のいずれか一項に記載のスクーター。
  10. 前記抵抗器は、電力を熱に変換する抵抗素子と、前記抵抗素子を収容する絶縁体と、前記抵抗素子に接続されたリード線とを含み、
    前記リード線は、車両平面視で前記ブラケットに重なっている、請求項1〜9のいずれか一項に記載のスクーター。
  11. 前記抵抗器は、電力を熱に変換する抵抗素子と、前記抵抗素子を収容する絶縁体とを含み、
    前記絶縁体は、前記一対のロワーフレームの間に配置されており、前記一対のロワーフレームから車幅方向に離れている、請求項1〜10のいずれか一項に記載のスクーター。
  12. 前記交流発電機で発生した交流電力を直流電力に変換するレクチファイヤーと、
    前記レクチファイヤーを介して供給される直流電力によって充電されるバッテリーと、
    前記抵抗器に並列接続されており、前記交流発電機およびバッテリーの少なくとも一方から供給された電力で点灯するランプと、
    前記交流発電機で発生した電力が前記バッテリーおよびランプに供給される点灯状態と、前記交流発電機で発生した電力が前記バッテリーおよび抵抗器に供給される消灯状態と、に切り替わる点灯スイッチとをさらに備える、請求項1〜11のいずれか一項に記載のスクーター。
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