JP2011255725A - 乗物の配線構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングを大型化させることなく、ハウジング内および電装品内の温度上昇を防ぐことができる乗物の配線構造を提供する。
【解決手段】自動二輪車本体から離反して配置された方向指示器18と、ステー8を介して自動二輪車本体に取り付けられ、方向指示器18を収納するハウジング12とを備え、ステー8の内部に、自動二輪車本体から方向指示器18へ電力を供給するためのケーブル17が挿通されるとともに、方向指示器18へ供給される電力を調整するための第2抵抗体22が配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗物本体から離間した箇所に配置される電装品における配線構造、特に抵抗体の配置に関するものである。
方向指示器のような電装品を乗物本体から離間した位置に配置する場合、電装品をハウジング内に収納し、ステーを介してハウジングを乗物本体に支持し、ケーブルをステー内部に配線する(例えば、特許文献1)。
特開2006−69299号公報
ここで、電装品への供給電力を調整するために抵抗体を使用する場合、ハウジング内に抵抗体を電装品と一緒に収納すると、ハウジング内の温度が上昇し、電装品が過熱することがある。ハウジングを大きくすれば、内部の温度上昇は緩和されるが、装置が大型化するので、好ましくない。また、電装品内に抵抗体を入れると、電装品内の温度が上昇し、電子部品の寿命が短くなる恐れがあり、これを避けるために、電装品を大きくすると、ハウジングが大型化して好ましくない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、ハウジングを大型化させることなく、ハウジング内および電装品内の温度上昇を防ぐことができる乗物の配線構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る乗物の配線構造は、乗物本体から離間して配置された電装品と、ステーを介して前記乗物本体に取り付けられ、前記電装品を収納するハウジングとを備え、前記ステーの内部に、乗物本体から前記電装品へ電力を供給するためのケーブルが挿通されるとともに、前記電装品へ供給される電力を調整するための抵抗体が配置されている。
この構成によれば、高温になる抵抗体がハウジングおよび電装品の外に配置されているので、ハウジングを大型化することなく、ハウジング内および電装品内の温度が上昇するのを防ぐことができる。また、ステーに抵抗体が配置されているので、ステーを介した抵抗体の放熱性が向上する。
本発明において、前記ステーが金属製であることが好ましい。この構成によれば、ステーが金属製であるから、ステーを介した抵抗体の放熱性が一層向上する。
本発明において、前記ステーに形成された溝に、前記抵抗体が配置されていることが好ましい。この構成によれば、抵抗体を溝に配置することにより、抵抗体とステーとの接触面積が増加して両者の接触がよくなり、効率的に抵抗体を放熱させることができる。
本発明において、前記ステーはステー本体と前記ステー本体の少なくとも一部を覆うカバー部とを有し、前記ステー本体の一側部に前記抵抗体が取り付けられ、前記カバー部が前記一側部を着脱自在に覆っていることが好ましい。この構成によれば、容易に抵抗体をステーに組み込むことができる。
カバー部を有する場合、前記抵抗体が、弾性部材を介して前記カバーにより前記ステー本体に押圧されていることが好ましい。この構成によれば、弾性部材を介してカバーにより抵抗体をステー本体に押圧することで、抵抗体とステー本体との接触をよくして、一層効率的に抵抗体を放熱させることができる。
カバー部を有する場合、前記カバー部と前記ステー本体の合わせ面が取付状態で水平に配置され、前記カバー部が前記ステー本体の下側に連結されていることが好ましい。ここで、「下側に連結」とは、ステー本体とカバー部の合わせ面と水平線とのなす角度が、45°以内であることをいう。この構成によれば、抵抗体が取り付けられたステー本体が上側になるので、抵抗体が水に晒されるのを防ぐことができる。
本発明において、前記電装品は、例えば、発光ダイオードを発光体とする方向指示器である。乗物の前後の方向指示器の一方の発光体として電球を使用し、他方の方向指示器の発光体として発光ダイオードを使用する場合、両者の消費電力のバランスをとるために、発光ダイオードに電力調整用の抵抗体を接続するのが好ましい場合がある。また、単純に発光体の光量を増加させるため電力調整用に抵抗体を接続するのが好ましい場合もある。そのような場合、抵抗体の放熱を促進して、ハウジング内および抵抗体自体の温度上昇を抑えることができる。
本発明において、前記ハウジングにバックミラーが収納されていることが好ましい。この構成によれば、ハウジング内にバックミラーと電装品が収納されて、ハウジング内の空きスペースが少なくなるが、抵抗体をステーに配置することでハウジングの大型化を防ぐことができる。
本発明に係る乗物の配線構造によれば、高温になる抵抗体がハウジングの外に配置されているので、ハウジングを大型化することなく、ハウジング内および電装品内の温度が上昇するのを防ぐことができる。また、走行風が当たるステーに抵抗体が配置されているので、抵抗体の放熱性が向上する。
本発明の第1実施形態に係る配線構造を有するバックミラー装置を備えた自動二輪車の前部の斜視図である。 同バックミラー装置のステーおよび取付ベースの分解斜視図である。 同バックミラー装置のステー本体の平面図である。 (A)は同バックミラー装置を後方から視た背面図で、(B)は(A)のIVB−IVB線に沿った断面図である。 同バックミラー装置の縦断面図である。 同バックミラー装置のステーおよび取付ベースの分解縦断面図である。 同バックミラー装置を下方から視た底面図である。 同バックミラー装置のハウジングの斜視図である。 (A)は同バックミラー装置の方向指示器の平面図で、(B)は正面図で、(C)は(B)のC−C断面図である。 同バックミラー装置のケーブルを示す平面図である。 同配線を示す回路図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1において、自動二輪車Aの図示しない車体フレームの前部にカウリングブラケット4を介して、ヘッドランプ3とエンジンの吸気の取入口5とを備えたカウリング6が取り付けられている。このカウリング6を挟む形で、左右一対のバックミラー装置2がボルトのような締結部材10によりカウリングブラケット4に支持されている。
バックミラー装置2は、カウリングブラケット4に支持される取付ベース7と、長尺状のステー8と、ハウジング12とを有している。取付ベース7にステー8の長手方向一端部8aが回動自在に支持され、ステー8のステーの他端部8bにハウジング12が取り付けられている。ハウジング12内には、電装品である方向指示器18と、バックミラー20とが収納されている。すなわち、ハウジング12はステー8を介して車体に支持され、車体から離間して配置されている。
ステー8は、取付ベース7の回りに回動することにより、他端部8bが自動二輪車本体に対して車幅方向に突出する突出状態と、他端部8bが突出状態に比べて自動二輪車本体に近接した近接状態とに選択的に設定可能に構成される。ステー8は、突出状態では自動二輪車の車体表面からほぼ車幅方向に延び、近接状態では自動二輪車の車体表面に沿って車体の前後方向に延びる。ステー8を突出状態とすることで、走行時に後方を視認できる位置にバックミラー20を配置することができ、近接状態とすることで、自動二輪車本体から車幅方向に突出する部分が抑えられ、自動二輪車の車幅方向の駐車スペースが小さくなる。
方向指示器18は、自動二輪車本体からケーブル17(図5)を介して供給される電力によって点灯する。自動二輪車本体には、方向指示器18を制御するための方向指示器制御装置(図示せず)が設けられている。方向指示器制御装置は、ライダーの操作などから方向指示器18を点灯させる状態であると判断すると方向指示器18へ電力を供給し、ライダーの操作、車体状態などから方向指示器18を消灯させる状態であると判断すると方向指示器18への電力供給を停止する。
取付ベース7は堅牢な材料である、例えば鋼材のような金属からなり、図2に示すように、カウリングブラケット4(図1)に取り付けられるカウル取付部7aと、ステー8を支持するステー支持部7bを有している。カウル取付部7aには、2つのボルト挿通孔7aaが設けられ、該ボルト挿通孔7aaに前記締結部材10を挿通し、カウリングブラケット4(図1)に形成されたねじ孔またはナット(図示せず)にねじ込むことで、取付ベース7がカウリングブラケット4に固定されている。ボルト挿通孔7aaの数は2つに限定されない。図2のステー支持部7bは円筒形の有底筒からなり、円形の底壁の中心部に挿通孔7baが、底壁と同芯に設けられている。
図4(A)に示すように、ステー8は、取付ベース7とハウジング12とを連結するステー本体14と、ステー本体14を着脱自在に覆うカバー部16とを有している。ステー本体14は金属のような光沢があって熱伝導性の高い材料で構成され、カバー部16はステー本体14に比べて密度の低い材料からなる。これによりステー8の放熱性を高めつつ、ステー8を軽量化することができる。この実施形態では、ステー本体14はアルミニウム合金からなり、カバー部16は合成樹脂からなる。ステー本体14とカバー部16は、同一の材料で形成することもできる。その場合、ハウジング12を支持する機能を有するステー本体14は、カバー部16よりも剛性が高くなるように、板厚が大きく設定されたり、補強用のリブが形成されたりすることが好ましい。
カバー部16は、バックミラー装置2が車体に取り付けられた状態でステー本体14の下側に連結されている。つまり、ステー本体14とカバー部16は、ステー8を長手方向に沿った平面によって2分割された各分割部品を構成し、これらの合わせ面(重合面)Bは自動二輪車に取り付けられた状態で、ほぼ水平に延びている。ただし、この合わせ面Bは前方から見て、水平方向から45°以下で傾斜していてもよい。具体的には、図4(B)に示すように、ステーの横断面において、ステー本体14とカバー部16の重合線Lと水平線Hとのなす角度θが、45°以内であればよい。ステー本体14を下方に延ばして深いC字状とし、カバー部16を平板状に形成してもよい。これにより、ステー本体14の強度を高めることもできる。
カバー部16がステー8の一端部8aから他端部8bまで延びているので、カバー部16がステー8の一部分のみに設けられている場合に比べて、ステー本体14に沿ってケーブル17を配置した際に、カバー部16をステー本体14に取り付けるだけで、ステー8にケーブル17を挿通させることができる。カバー部16は、ステー本体14の下方に配置されているので、目立ち難い。また、図4(A)に示すカバー部16とステー本体14との境界線Bが、ステー8の側面に形成されているので、境界線Bが目立ち難い。
図5に示すように、ステー本体14とカバー部16との間には、方向指示器18のケーブル17が挿通するケーブル挿通経路19が設けられている。ケーブル挿通経路19におけるステー8の長手方向一端部8a側の開口であるケーブル導出口24はカバー部16に形成され、ステー8の長手方向他端部8b側の開口のケーブル導入口30は、ステー本体14に形成されている。ケーブル導出口24は円形で、ステー8の長手方向Yにほぼ直交する方向に貫通している。ケーブル導出口24の中心Cと、後述の取付ベース7の回動軸心Xとは近接している。ここで、ケーブル導出口24が下側のカバー部16に設けられているから、水抜き孔として作用し、上側のステー本体14が水に晒されるのを防ぐことができる。カバー部16に別途水抜き孔を設けてもよい。
図2に示すように、ステー本体14の一端部14aにはインサート成形によって、支軸(シャフト)28が埋め込まれている。シャフト28の先端には雄ねじ部28aが形成されている。図6に示すように、このシャフト28を、取付ベース7の挿通孔7baに底面側から挿通し、複数枚のばねワッシャ31とワッシャ32を介して、雄ねじ部28aにナット33で締め上げることで、ステー本体14が取付ベース7に押圧された状態で回動自在に支持されている。すなわち、ステー本体14におけるシャフト28とその近傍である、取付ベース7に押圧される部分は、ステー8の被支持部分8cを構成する。シャフト28の軸心が回動軸心Xとなる。ただし、回動構造はこれに限定されず、またステー8は回動しなくてもよい。さらに、この実施形態では、ケーブル導出口24と回転軸(シャフト)28は別々に形成されているが、回転軸28に中空孔を設けてケーブル17を導出してもよい。図5に示すように、シャフト28の大部分、ばねワッシャ31およびワッシャ32は、取付ベース7の円筒形のステー支持部7bの内側凹部29内に収納されている。カバー部16はステー支持部7bの内側凹部29も覆っている。
図6に示すステー本体14の他端部14bに、下方に延出したハウジング支持部34が形成されている。ハウジング支持部34の端面は、ハウジング12に全面に渡って当接している。ハウジング支持部34の下部に、前記ケーブル導入口30を構成する貫通孔が設けられている。図2に示すハウジング支持部34の上部に、ステー8の長手方向に延びる2つのねじ孔34aが形成されている。
ステー本体14は、その内部の中央部に、図3に示すように、長手方向に延びるケーブル溝35が形成されている。ステー本体14にはまた、軽量化のために、肉抜き用の凹所38が形成され、さらに、ボス部40が設けられている。このボス部40はインサートナット40aを有している。
図5に示すように、カバー部16の一端部16a寄りに、ボルト挿通孔42が設けられている。このボルト挿通孔42に、締結部材の一例であるボルト44を下方から挿通して、図2に示すステー本体14のボス部40のインサートナット40aにねじ込むことで、図5のカバー部16の一端部16a寄りの部分がステー本体14に固定されている。このように、ケーブル導出口24およびボルト挿通孔42が下側に配置されるカバー部16に設けられるから、ステー8の上面、すなわちステー本体14の外表面は滑らかに形成され、外観が向上する。さらに、図4(A)に示すように、締結部材44の頭部も下方に露出するので、締結部材44が目立ち難く、美感を向上できる。
図5に示すカバー部16の他端部16bに、ハウジング12側に突出し、上記ケーブル導入口30に係止される係止爪46が形成されている。係止爪46をステー本体14のケーブル導入口30に係止させることで、カバー部16の他端部16bがステー本体14に固定されている。このように、カバー部16は、係止爪46と1本の締結部材44とでステー本体14に支持されている。ここで、ケーブル導入口30はハウジング12に設けてもよい。この場合、カバー部16の他端部16bはハウジング12に支持される。
ハウジング12は、例えば合成樹脂からなり、図7に示すように、前後方向に偏平な形状を持つ。ハウジング12の前面と後面には、図8に示すように、開口37,39が設けられている。ハウジング12の前面の開口37には方向指示器18(図7)が取り外し自在に装着され、後面の開口39にはバックミラー20(図7)が回動自在に取り付けられて、各開口37,39を塞いでいる。ハウジング12におけるステー8との接続壁41には、ケーブル挿通孔12aおよび、ボルト挿通孔12bが形成されている。図5に示すように、ケーブル挿通孔12aは、前記ケーブル導入口30に連なり、ケーブル挿通経路19とハウジング12内部とを連通させている。図8のボルト挿通孔12bには、ハウジング12内部からボルト36が挿通され、図2のステー本体14のハウジング支持部34に形成されたねじ孔34aにねじ込むことで、ハウジング12がステー8に支持される。
図9(A)、(B)および(C)に示すように、方向指示器18は、ハウジング12(図8)に支持されたケース47と、基板51を介してケース47に固定された発光体48と、発光体48の後面に配置されたリフレクタ49と、発光体48の前面に配置されるレンズ50とを有している。本実施形態では、発光体48として、2つの発光ダイオード(以下「LED」という。)が用いられている。ケース47の背面を形成する後壁にケーブル入口部47aが設けられており、ケーブル入口部47aからケース47内に導入されたケーブル17の一端17aが、LED48の基板51に接続されている。ケーブル17の他端17b(図10)は、図5のケーブル挿通孔12aからケーブル挿通経路19を通って、自動二輪車本体に取り付けられた機器、たとえば点灯制御装置(図示せず)に接続されている。
ケーブル17は、自動二輪車から方向指示器18へ電力を供給するためのもので、図10に示すように、電流抑制用の第1抵抗体21と、電力を調整するための第2抵抗体22を有している。図5に示すように、第1および第2抵抗体21,22は、ケーブル17におけるステー8内に配設される部分の中央部に接続される。
図11に示すように、方向指示器18はリレーボックス23により点滅動作するが、前側の方向指示器18と後側の方向指示器60の一方が故障して不作動となった場合に、その消費電力低下を検知して他方の方向指示器が通常よりも短い周期で点滅することで故障を報知するようになっている。ここで、本実施形態では、前側の方向指示器18の発光体48がLEDで、後側の方向指示器60が電球で構成されている。つまり、前側の方向指示器18が、後側の方向指示器60よりも発光体単体における消費電力が大幅に少ない。その場合、従来の電球用のリレーボックスを用いると、LEDを使用した前側の方向指示器18の消費電力が少ないことから、前側の方向指示器18が故障と誤認される。
そこで、2つのLEDと逆電流阻止用のダイオード59と第1抵抗体21との直列回路に対して並列に、第2抵抗体22を接続しており、これによって、前側の方向指示器18の見かけの消費電力(第2抵抗体22を含めた消費電力)を増大させている。その結果、LEDを使用する前側の方向指示器18と、電球を使用する後側の方向指示器60とを電球用のリレーボックス23で、正常な点滅動作が可能となる。これにより、LED専用のリレーボックスを必要としない。LED用のリレーボックスを用いれば第2抵抗体は不要となるが、高価なリレーボックスが必要となる。
ここで、第2抵抗体22は2つ以上であってもよい。また、前側の方向指示器に電球を使用し、後側の方向指示器にLEDを使用することもできる。その場合、第2抵抗体22は後側の方向指示器に配置される。また、両方ともLEDとし、電球用のリレーボックスを用いてもよい。これは、従来、発光体として電球を用いていたものをLEDに変更し、リレーボックスは従来のものをそのまま使用する例である。
図3に示すように、ケーブル17は、ステー本体14のケーブル溝35内に配置され、第1および第2抵抗体21、22はステー8の長手方向に並んでいる。第2抵抗体22は、ステー本体14の一側部、具体的には、ハウジング12から離れた取付ベース7寄りに配置するのがよい。これにより、ハウジング12に対する抵抗体21の発熱の影響を抑えることができる。第1および第2抵抗体21,22は、図4(B)に示すように、ゴムのような弾性部材25を介してカバー部16により、ステー本体14に押圧されている。本実施形態では、弾性部材25を介して押圧しているが、抵抗体21,22またはカバー部材16自身が弾性を有する場合、弾性部材25を省略してもよい。
第1および第2抵抗体21,22を押圧してステー本体14に接触させることで、第1および第2抵抗体21,22からステー本体14に熱が伝わりやすくなる。各抵抗体21,22とステー本体14とは長手方向の全域にわたって面接触することが好ましい。本実施形態では、円筒状の抵抗体21,22のほぼ半周面において、長手方向の全域にわたってステー本体14と接触している。図5に示すように、第1および第2抵抗体21,22の下方は、カバー部16により覆われている。これにより、第1および第2抵抗体21,22が露出するのが防がれる。
つぎに、バックミラー装置2の組立手順について説明する。まず、図6に示すステー本体14にハウジング12と取付ベース7を固定する。つぎに、図10のケーブル17の一端17aを、図8のハウジング12のケーブル挿通孔12aおよび図6のステー本体14のケーブル導入口30に通す。つづいて、図7の方向指示器18およびバックミラー20をハウジング12に取り付ける。つぎに、図3のケーブル溝35にケーブル17および第1、第2抵抗体21,22を配設する。
さらに、図5のケーブル17の他端17bをカバー部16のケーブル導出口24に通し、図6のカバー部16の係止爪46をステー本体14のケーブル導入口30に係止させた状態で、締結部材44によりカバー部16をステー本体14に固定する。このとき、図5の第1および第2抵抗体21、22とカバー部16との間に弾性部材25(図4(B))を介在させて、カバー部16により第1および第2抵抗体21、22がステー本体14に押し付けられるようにする。最後に、取付ベース7をカウリングブラケット4に固定し、ケーブル17の他端17b(図10)を点灯制御装置(図示せず)に接続する。
上記構成において、図3の第1および第2抵抗体21、22がハウジング12の外に配置されているので、ハウジング12を大型化することなく、ハウジング12および方向指示器18内の温度が上昇するのを防ぐことができる。また、ステー本体14に第1および第2抵抗体21、22が配置されているので、ステー本体14を介した第1および第2抵抗体21、22の放熱性、特に発熱量の大きい第2抵抗体22の放熱性が向上する。
さらに、ステー本体14が金属製であるので、冷却効果が高く、第1および第2抵抗体21、22の放熱性が一層向上するうえに、第1および第2抵抗体21、22が発熱してもステー8の強度が低下しない。
また、ステー本体14に形成されたケーブル溝35に、第1および第2抵抗体21、22が配置されているので、第1および第2抵抗体21、22とステー本体14との接触面積が増加して両者の接触がよくなり、効率的に第1および第2抵抗体21、22を放熱させることができる。
さらに、第1および第2抵抗体21、22が図5のカバー部16により覆われているので、容易に第1および第2抵抗体21、22をステー8に組み込むことができる。
また、図4(B)の弾性部材25を介してカバー部16により第1および第2抵抗体21、22をステー本体14に押圧しているので、第1および第2抵抗体21、22とステー本体14との接触をよくして、一層効率的に第1および第2抵抗体21、22を放熱させることができる。
さらに、図4(A)に示すように、カバー部16がステー本体14の下側に連結されているので、上側のステー本体14に取り付けられた第1および第2抵抗体21、22に水が入るのを防ぐことができる。
また、図7に示すように、ハウジング12に方向指示器18とバックミラー20が収納されているので、ハウジング12内の空きスペースが少なくなるが、第1および第2抵抗体21、22をステー8に配置することでハウジング12の大型化を防ぐことができる。
なお、カバー部16に、図4(B)に2点鎖線で示すように、ケーブル17を案内するガイド15を設けてもよい。ガイド15は、例えば、カバー部16の一部をケーブル挿通経路19側に凹ませることで形成される。図5の第1実施形態では、カバー部16におけるボルト挿通孔42が形成されている部分がケーブル挿通経路19側に凹んで、ケーブル17の移動を規制している。さらに、上述の実施形態では、カバー部16がステー本体14の下方に配置されているが、上方に配置されてもよく、カバー部16とステー本体14が車体の前後方向に並んで配置されてもよい。また、ステー8はステー本体14とカバー部16とで構成される分割構造でなくてもよく、具体的には、ケーブルおよび抵抗体の挿通用の中空空間が形成された筒状であってもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。本実施形態では、電装品として方向指示器を用いているが、抵抗体が設けられるものであれば適用可能であり、たとえば、ポジションランプ、撮像手段、スピーカ、電動駆動ミラー等に適用できる。また、抵抗体のほか、電装品の駆動用の素子であって、電流が流れることで発熱する発熱性電気素子をステー8に配置して、放熱性の向上を図ってもよい。発熱性電気素子は、例えば電圧調整回路である。さらに、発熱性電気素子のほか、ハウジング12の省スペース化のために電装品の一部をステー8に配置することもできる。また、自動二輪車以外の乗物、たとえば、四輪車、小型滑走艇などにも適用可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
8 ステー
12 ハウジング
14 ステー本体
14a ステー本体の一側部
16 カバー部
17 ケーブル
18 方向指示器(電装品)
20 バックミラー
22 電力調整用の抵抗体(第2抵抗体)
25 弾性部材
35 ケーブル溝
48 発光体(発光ダイオード)
A 自動二輪車(乗物)
B 合わせ面

Claims (8)

  1. 乗物本体から離間して配置された電装品と、
    ステーを介して前記乗物本体に取り付けられ、前記電装品を収納するハウジングとを備え、
    前記ステーの内部に、乗物本体から前記電装品へ電力を供給するためのケーブルが挿通されるとともに、前記電装品へ供給される電力を調整するための抵抗体が配置されている乗物の配線構造。
  2. 請求項1において、前記ステーが金属製である乗物の配線構造。
  3. 請求項1または2において、前記ステーに形成された溝に、前記抵抗体が配置されている乗物の配線構造。
  4. 請求項1,2または3において、前記ステーはステー本体と前記ステー本体の少なくとも一部を覆うカバー部とを有し、前記ステー本体の一側部に前記抵抗体が取り付けられ、前記カバー部が前記一側部を着脱自在に覆っている乗物の配線構造。
  5. 請求項4において、前記抵抗体が、弾性部材を介して前記カバー部により前記ステー本体に押圧されている乗物の配線構造。
  6. 請求項4または5において、前記カバー部と前記ステー本体の合わせ面が取付状態で水平に配置され、前記カバー部が前記ステー本体の下側に連結されている乗物の配線構造。
  7. 請求項1から6のいずれか一項において、前記電装品は発光ダイオードを発光体とする方向指示器である乗物の配線構造。
  8. 請求項1から7のいずれか一項において、前記ハウジングにバックミラーが収納されている方向指示装置。
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