JP2018057242A - 車両用モータユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトなハウジングを有し、別段の動力手段等を要さず、車両の加速時や登坂時等の高負荷時にモータを効果的に冷却することができる車両用モータユニットを提供する。【解決手段】モータ10を収容するモータハウジング2を有し、モータ10の軸方向が車両の左右方向と略平行になるように配され、モータハウジング2の内周面とモータ10のステータ外周面との間にモータ10の軸方向に伸びる容器状の冷却オイルレベル調節部50が配され、冷却オイルレベル調節部50は、その内部における車両の前後方向後方寄りに、車両が平坦路に位置した姿勢において、モータ10のロータコア12の下端位置12Pに等しい水準位置の冷却オイル面上限規制部521を有すると共に冷却オイル面上限規制部を有しない部分に連通するように車両の前後方向後方側に形成された後方容積部52を有している、車両用モータユニット。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用モータユニットに関する。
車両用モータユニットは、略円環状のステータの内側にロータが回転可能に収容されたモータを収納するモータハウジングとモータの駆動力を車輪に伝達するギヤ部を収納するギヤハウジングとが結合されて一体化されたハウジングを有するものが一般的である。
この種の車両用モータユニットでは、モータを冷却するために冷媒が用られるが、特に高負荷時等発熱が顕著な時に、ロータの一部までが冷却用媒体(冷却用オイル)に浸漬されるようにしてモータの冷却効果を高める技術を本出願人は既に提案した(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術では、モータハウジング内に貯留している冷却用オイルの通常時油面が車両の加速時や登坂時には後方に寄って上昇することを利用して、ロータの一部に留まらず、中性点や中点線までもが冷却用オイルに浸漬されるようにしてこれらの部位の冷却を促進する。
特許第4866934号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、モータユニットのハウジングが、モータハウジングの軸方向両側に「渡りハウジング」と称される軸方向へのハウジングの延長部分を含む構造を有するという条件下で有効に適用される。即ち、上記「渡りハウジング」の部分における車両の後側に、略円筒状の内周面の一部を上げ底にした上げ底部を形成し、車両の加速時や登坂時に、この上げ底部で冷却用オイルの油面が顕著に上昇する現象を利用してロータの一部と共に中性点や中点線をも冷却用オイルに浸漬させて冷却する。
従って、ハウジングに「渡りハウジング」の部分を有しないコンパクトなモータユニットの場合には特許文献1の技術を適用できない。
本発明は、上述のような状況に鑑みてなされたものであり、コンパクトなハウジングを有しながら、別段の動力手段等を要さずに、車両の加速時や登坂時等の高負荷時にモータを効果的に冷却することができる車両用モータユニットを提供することを目的とする。
(1)モータ(例えば、後述するモータ10)を収容するモータハウジング(例えば、後述するモータハウジング2)を有する車両用モータユニット(例えば、後述する車両用モータユニット1)であって、前記モータの軸方向が車両の左右方向と略平行になるように配され、前記モータハウジングの内周面と前記モータのステータ(例えば、後述するステータコア11)外周面との間に前記モータの軸方向に伸びるように容器状の冷却オイルレベル調節部(例えば、後述する冷却オイルレベル調節部50)が配され、前記冷却オイルレベル調節部は、その内部における前記車両の前後方向後方寄りに、前記車両が平坦路に位置した姿勢において、前記モータのロータコアの下端位置に等しい水準位置の冷却オイル面上限規制部(例えば、後述する冷却オイル面上限規制部521)を有すると共に前記冷却オイル面上限規制部を有しない部分に連通するように前記車両の前後方向後方側に形成された後方容積部(例えば、後述する後方容積部52)を有している、
車両用モータユニット。
上記(1)の車両用モータユニットでは、登坂時に車両の後部側が相対的に沈んで冷却オイルレベル調節部内の後方容積部における冷却オイル面上限規制部が車両が水平面に位置するときの冷却オイル面よりも下方に変位すると、この変位により後方容積部から溢れ出た冷却オイルが、後方容積部と連通する領域に溢れ出て、この領域で、冷却オイル面上限規制部を有しない部分の冷却オイルの液面を上昇させる。このような液面の上昇により、モータでは、そのステータコアと共にロータコアの下方の部分もその軸方向の全長に亘って冷却オイルに浸漬される。従って、車両が登坂路を走行中でモータが高負荷状態にある場合には、ロータコアに対しても冷却オイルによる冷却効果がその軸方向の全長に亘って顕著に及び、モータが高負荷の状態にあっても、モータの過熱が効果的に抑制される。
(2)前記冷却オイルレベル調節部は、自己の内部における前記車両の前後方向前方寄りに、冷却オイル面の上限位置を規制する冷却オイル面上限規制部を有して形成された前方容積部と、前記前方容積部と後方容積部とに連通する中間容積部とを有し、
前記中間容積部は冷却オイル面の上限位置を規制する冷却オイル面上限規制部を有しない、上記(1)の車両用モータユニット。
上記(2)の車両用モータユニットでは、上記(1)の車両用モータユニットにおいて特に、登坂時に車両の後部側が相対的に沈んで後方容積部から溢れ出た冷却オイルが、後方容積部と連通する領域である中間容積部に溢れ出て、この領域で、冷却オイル面上限規制部を有しない部分の冷却オイルの液面を上昇させる。このため冷却オイルの液面が、ロータコアの下端位置よりも高い水準位置まで上昇する。即ち、ロータコアの下部は軸方向の全長に亘って冷却オイルに浸漬されて、冷却される。
(3)前記前方容積部は、前記車両が水平面に位置した姿勢において、前記モータのロータ下端位置よりも高い水準位置の冷却オイル面上限規制部(例えば、後述する冷却オイル面上限規制部511)を有する、上記(2)の車両用モータユニット。
上記(3)の車両用モータユニットでは、上記(2)の車両用モータユニットにおいて特に、当該車両が降坂路に在るときには、冷却オイルが前方容積部側に偏るが、前方容積部ではその冷却オイル面上限規制部の水準位置が高いため、冷却オイルの液面の上昇が許容される。このため、中間容積部側では冷却オイルのオーバーフローが生じない。従って、ロータコアの下部は冷却オイルに浸漬されることがなく、無用な回転抵抗が発生しない。
本発明によれば、コンパクトなハウジングを有しながら、別段の動力手段等を要さずに、車両の加速時や登坂時等の高負荷時にモータを効果的に冷却することができる車両用モータユニットを提供することができる。
本発明の一実施形態としての車両用モータユニットにおける駆動力伝達系を示すスケルトン図である。 図1の車両用モータユニットの軸方向の断面を示す模式図である。 図2の実施形態の変形例としての車両用モータユニットの軸方向の断面を示す模式図である。 図2及び図3の車両用モータユニットに共通の冷却オイルレベル調節部の軸に直交する方向の断面を示す模式図であり、車両が平坦路を定常速で走行中の状態を後方容積部の構成に着目して示す図である。 図2及び図3の車両用モータユニットに共通の冷却オイルレベル調節部の軸に直交する方向の断面を示す模式図であり、車両が登坂路を走行中の状態を示す図である。 図2及び図3の車両用モータユニットに共通の冷却オイルレベル調節部の軸に直交する方向の断面を示す模式図であり、車両が平坦路を定常速で走行中の状態を前方容積部の構成に着目して示す図である。 図2及び図3の車両用モータユニットに共通の冷却オイルレベル調節部の軸に直交する方向の断面を示す模式図であり、車両が降坂路を走行中の状態を示す図である。 図2及び図3の車両用モータユニットに共通の冷却オイルレベル調節部の軸に直交する方向の断面を示す模式図であり、車両が平坦路を定常速で走行中の状態での断面図における断面の切り方を示す図である。 図8の冷却オイルレベル調節部を含むA-A線断面図である。 図9からモータのロータとステータを除外して示す図である。 図8の冷却オイルレベル調節部よりも上部のB-B線断面図である。 本発明に関連する車両用モータユニットにおける駆動力伝達系を示すスケルトン図である。 図12の車両用モータユニットの軸方向の断面を示す模式図である。 図12の車両用モータユニットの冷却オイルレベル調節器の軸に直交する方向の断面を示す模式図であり、車両が平坦路を定常速で走行中の状態を示す図である。 図12の車両用モータユニットの冷却オイルレベル調節器の軸に直交する方向の断面を示す模式図であり、車両が登坂路を走行中状態を示す図である。
以下に、図面を参照して本発明の一実施形態としての車両用モータユニットについて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての車両用モータユニットにおける駆動力伝達系を示すスケルトン図である。
図1の車両用モータユニット1は、モータハウジング2とギヤハウジング3とがモータの軸方向に並べて接合されて一体になされたハウジング100を有する。モータハウジング2はモータ10を収容する。ギヤハウジング3はモータ10の駆動力をアウトプットシャフト101,102に伝達するギヤ部30を収納する。
モータハウジング2は、モータ10の外周を囲むモータハウジングブロック21と、モータハウジングブロック21のギヤハウジング3側とは反対側の側面を覆うサイドハウジングブロック22を含んで構成される。
ギヤハウジング3は、ギヤ部30の外周を囲むギヤハウジングブロック31と、ギヤハウジングブロック31のモータハウジング2側とは反対側の側面を覆うハウジングブロック32を含んで構成される。
モータ10は、環状のステータコア11と、ステータコア11の内周面に自己の外周面が近接対向するように配されたロータコア12とを有する。ステータコア11にはコイル13が巻装されている。ロータコア12はアウトプットシャフト101と軸心を共通にする中空のロータシャフト14を有する。ロータシャフト14がギヤハウジング3の内部に延出した端部に出力ギヤ4が設けられている。
出力ギヤ4に噛合する大径の入力ギヤ5が、その減速機シャフト6の周りに回転するように設けられている。減速機シャフト6の、入力ギヤ5とは反対側に延びた端部に、ファイナルドライブギヤ7が設けられている。ファイナルドライブギヤ7はファイナルドリブンギヤ8と噛合してディファレンシャル装置9(そのディファレンシャルケース)を回転駆動する。
即ち、モータ10による駆動力は、モータ10→ロータシャフト14→出力ギヤ4→入力ギヤ5→減速機シャフト6→ファイナルドライブギヤ7→ファイナルドリブンギヤ8→ディファレンシャル装置9という駆動力伝達経路でディファレンシャル装置9に伝達される。上述のように伝達されたモータ10による駆動力は、ディファレンシャル装置9によって、両アウトプットシャフト101及び102に適切に分配されて出力される。
尚、駆動力伝達経路におけるこれらのギヤ及びシャフトを含んでギヤ部30が構成される。
本実施形態においては、特に、ステータコア11の外周とモータハウジングブロック21の内面との間のスペースに、後述する冷却オイルレベル調節部50が形成されている。
図2は、図1の車両用モータユニットの軸方向の断面を示す模式図である。
図3は、図2の実施形態の変形例としての車両用モータユニットの軸方向の断面を示す模式図である。
先ず、図2及び図3の実施形態における共通部分について説明する。
図2の車両用モータユニット1a及び図3の車両用モータユニット1bは、モータハウジング2とギヤハウジング3とがモータの軸方向、即ち、ロータシャフト14の方向に並べて接合されて一体になされたハウジング100aを有する。モータハウジング2のモータハウジングブロック21の内周側に自己の外周が接するようにステータコア11(11a)が設けられている。ステータコア11(11a)にはコイル13が巻装されている。ステータコア11(11a)の内周面に自己の外周が近接対向するようにロータコア12が設けられ、このロータコア12にはその外周に臨んでマグネット12aが埋設配置されている。
一方、ギヤハウジング3はモータ10の駆動力をアウトプットシャフト101,102(図1参照)に伝達するギヤ部30を収納する。ギヤ部30は、図1を参照して既述のように複数のギヤを含むが、図2では、これらのうち、冷却オイル60の掻き揚げに主体的に寄与する比較的大径のギヤ(例えば、図1の入力ギヤ5やファイナルドリブンギヤ8等)を、大径ギヤ5aとして象徴的に表記している。大径ギヤ5aは部分的に冷却オイル60の液面61下に没している。
次に、図2の車両用モータユニット1aについて説明する。
図2の車両用モータユニット1aは、そのモータハウジング2のモータハウジングブロック21の内周側に所定間隔を空けて自己の外周が対向するようにステータコア11が設けられている。
このステータコア11は、管状のステータホルダ111によって外周が隙間なく囲まれて拘束され、モータハウジングブロック21内に固定されている。詳細には、ステータホルダ111が、サイドハウジングブロック22側に設けられたそのフランジ部で、サイドハウジングブロック22からモータ10の軸方向内側に突設されたボス部221に対してボルト222で締結されることによって、ステータコア11がモータハウジングブロック21内に固定されている。
この結果、ステータコア11の外周とモータハウジングブロック21の内面との間にスペースができ、このスペースは、モータハウジングブロック21の底部23との間の部分では径方向に間隔S5を有している。
本実施形態においては、特に、ステータコア11の外周とモータハウジングブロック21の内面との間の上述の間隔S5を有するスペースに、後述する冷却オイルレベル調節部50が形成されている。
この冷却オイルレベル調節部50は、モータハウジング2のモータハウジングブロック21における底部23の内周面とモータ10のステータコア11外周面との間にモータの軸方向に伸びるようにして容器状に形成されている。このような冷却オイルレベル調節部50は、ギヤハウジング3(そのギヤハウジングブロック31)の少なくとも一部に及んで伸びるようにして容器状に形成されていてもよい。
ステータコア11にはコイル13が巻装されている。ステータコア11の内周面に自己の外周が近接対向するようにロータコア12が設けられ、このロータコア12にはその外周に臨んでマグネット12aが埋設配置されている。
一方、ギヤハウジング3のギヤハウジングブロック31内におけるギヤ部30は、図1を参照して既述のように複数のギヤを含むが、図2では、これらのうち、冷却オイル60の掻き揚げに主体的に寄与する比較的大径のギヤ(例えば、図1の入力ギヤ5やファイナルドリブンギヤ8等)を、大径ギヤ5aとして象徴的に表記している。大径ギヤ5aは部分的に冷却オイル60の液面61下に没している。
次に、図3の車両用モータユニット1bについて説明する。既述の通り、図3の車両用モータユニット1bは図2の車両用モータユニット1aの変形例である
このため、図3においては、図2との共通部には同一の符号を附して示し、それら各部についての個々の説明は省略する。
図3の車両用モータユニット1bにおける図2の車両用モータユニット1aとの相違点は、車両用モータユニット1aではステータホルダ111を用いてステータコア11をモータハウジングブロック21内に固定していたのに対し、車両用モータユニット1bでは、このようなステータホルダ111を用いずに、ステータコア11をモータハウジングブロック21内に固定している点である。
即ち、車両用モータユニット1bでは、そのモータ10におけるステータコア11aが既述のステータコア11よりも部分的に大径になされ或いは径方向に突出した部分を有する形状になされ、そのモータハウジングブロック21の内周に臨む部位に軸方向に貫通するように複数の貫通孔が設けられている。これらの貫通孔にそれぞれ長尺のボルト222aを通してサイドハウジングブロック22に突設されたボス部221に締結することによって、ステータコア11aがモータハウジングブロック21内に固定されている。
この結果、ステータコア11aの外周とモータハウジングブロック21の内面との間にスペースができ、このスペースは、モータハウジングブロック21の底部23との間の部分では径方向に間隔S6を有している。
図3の例においても、図2の例におけると同様に、ステータコア11の外周とモータハウジングブロック21の内面との間の上述の間隔S6を有するスペースに、後述する冷却オイルレベル調節部50が形成されている。
即ち、冷却オイルレベル調節部50は、モータハウジング2のモータハウジングブロック21における底部23の内周面とモータ10のステータコア11外周面との間にモータの軸方向にギヤハウジング3(そのギヤハウジングブロック31)の少なくとも一部に及んで伸びるようにして容器状に形成されている。
図3の車両用モータユニット1bにおけるその余の機械的構成は、図2の車両用モータユニット1aと略同様である。
次に、図2及び図3の車両用モータユニット1a及び1bに共通の冷却オイルレベル調節部50について、図4から図7を参照して説明する。
尚、図2及び図3の車両用モータユニット1a及び1bは、モータ10の軸方向が車両の左右方向と略平行となるように該当する車両に配置される。
図4から図7は、冷却オイルレベル調節部の軸(モータ10のロータシャフト14)に直交する方向の断面を示す模式図である。
このうち、図4は車両が平坦路を定常速で走行中の状態を後方容積部の構成に着目して示す図、図5は車両が登坂路を走行中の状態を示す図、図6は車両が平坦路を定常速で走行中の状態を前方容積部の構成に着目して示す図、図7は車両が降坂路を走行中の状態を示す図である。
図4から図7において、図2及び図3との対応部は同一の符号を附して示している。
冷却オイルレベル調節部50は、モータハウジング2のモータハウジングブロック21における底部23の内周面と、該内周面に対向するステータコア11外周面との間の空間を含む領域を流体を湛える部分とする容器状をなし、モータ10の軸方向にギヤハウジングブロック31の少なくとも一部に及んで伸びるように形成されている。
冷却オイルレベル調節部50は、図4から図7における断面視では、当該車両の前方寄りの前方容積部51と、当該車両の後方寄りの後方容積部52と、前方容積部51と後方容積部52とに前後に連なる中間容積部53と、を含んで形成されている。
後方容積部52は、図4及び図6におけるように、当該車両が平坦路R0(水平面)に位置した姿勢において、モータ10のロータコア12の下端位置12Pに等しい水準位置の冷却オイル面上限規制部521を有する。冷却オイル面上限規制部521は後方容積部52内の冷却オイル60の液面の位置を自己の水準位置以内に規制する面部を有する部材である。
また、前方容積部51は、当該車両が平坦路R0(水平面)に位置した姿勢において、モータ10のロータコア12の下端位置12Pよりも高い水準位置の冷却オイル面上限規制部511を有する
一方、中間容積部53は、前方容積部51や後方容積部52におけるような冷却オイル面上限規制部を有さず、従って、中間容積部53では冷却オイル60は上方にオーバーフローし得る。
ここで、図5におけるように、当該車両が登坂路R1に在るときには、冷却オイル60が後方容積部52側に偏るが、このとき、後方容積部52ではその冷却オイル面上限規制部521の水準位置以上に冷却オイル60の液面61が上昇することが許容されず、後方容積部52と連通している中間容積部53側でその上方開放部分からオーバーフローする。このため冷却オイル60の液面61が、ロータコア12の下端位置12Pよりも高い水準位置まで上昇する。即ち、ロータコア12の下部は冷却オイル60に浸漬されて、冷却されることになる。
上述における冷却オイル60の液面61の上昇は、車両が左右方向に傾斜していない限り、モータ10の軸方向について等しく生じる。換言すれば、モータ10の、大径ギヤ5aによって掻き揚げられる冷却オイル60の飛沫が届かないサイドハウジングブロック22側の部位についても、同様に冷却オイル60の液面61の水準位置が上昇し、ロータコア12下方の部分が冷却オイル60に浸漬される。
従って、車両が登坂路を走行中や加速中でモータ10が高負荷状態にある場合には、ロータコア12に対しても冷却オイル60による冷却効果がその軸方向の全長に亘って顕著に及び、車両が登坂路を走行中や加速中であってモータ10が高負荷の状態にあっても、モータ10の過熱が効果的に抑制される。
他方、図7におけるように、当該車両が降坂路R2に在るときには、冷却オイル60が前方容積部51側に偏る。しかしながら、前方容積部51ではその冷却オイル面上限規制部511の水準位置が高いため、内部での冷却オイル60の液面61の上昇が許容される。このため、中間容積部53側では登坂時について既述のような冷却オイル60のオーバーフローが生じない。従って、ロータコア12の下部は冷却オイル60に浸漬されることがなく、無用な回転抵抗が発生しない。
次に、図2及び図3の車両用モータユニット1a及び1bに共通の冷却オイルレベル調節部50及びその近傍部について、図8から図11を参照して、異なる角度から説明する。
図8は、冷却オイルレベル調節部の軸(モータ10のロータシャフト14)に直交する方向の断面を示す模式図であり、図9から図11の断面図における断面の切り方を示す図である。図9は図8におけるA-A線断面図であり、図10は図9からモータのロータとステータを除外して示す図であり、図11は図8の冷却オイルレベル調節部よりも上部のB-B線断面図である。
図8から図11において、既述の図4から図7との対応部は同一の符号を附して示し、個々の説明は省略する。
図9を参照して再確認されるとおり、後方容積部52では、その冷却オイル面上限規制部521によって、冷却オイル60の液面61が規制される。尚、図9において、この液面61がロータコア12の下限位置よりも上方に見えるのは、図9のA-A線から見込んでいるためであり、実際には、液面61の水準位置はロータコア12の下限位置よりも若干下方に留まっている。
更に、図10を参照して再確認されるとおり、図9におけるステータコア11とロータコア12とを取り除いて見通すと、液面61の水準位置はモータ10の軸方向に沿って水平である。
一方、図11を参照して確認されるとおり、図8のB-B線で断面視すると、このようなモータハウジングブロック21の上部側には冷却オイルレベル調節部50のような冷却オイルを湛えるような容器状の部分は存在しない。
次に、上述した本発明の車両用モータユニットに関連する技術について説明する。
図12は、本発明に関連する車両用モータユニットにおける駆動力伝達系を示すスケルトン図である。
図12の車両用モータユニット1は、モータハウジング2とギヤハウジング3とがモータの軸方向に並べて接合されて一体になされたハウジング100を有する。モータハウジング2はモータ10を収容する。ギヤハウジング3はモータ10の駆動力をアウトプットシャフト101,102に伝達するギヤ部30を収納する。
モータハウジング2は、モータ10の外周を囲むモータハウジングブロック21と、モータハウジングブロック21のギヤハウジング3側とは反対側の側面を覆うサイドハウジングブロック22を含んで構成される。
ギヤハウジング3は、ギヤ部30の外周を囲むギヤハウジングブロック31と、ギヤハウジングブロック31のモータハウジング2側とは反対側の側面を覆うハウジングブロック32を含んで構成される。
モータ10は、環状のステータコア11と、ステータコア11の内周面に自己の外周面が近接対向するように配されたロータコア12とを有する。ステータコア11にはコイル13が巻装されている。ロータコア12はアウトプットシャフト101と軸心を共通にする中空のロータシャフト14を有する。ロータシャフト14がギヤハウジング3の内部に延出した端部に出力ギヤ4が設けられている。
出力ギヤ4に噛合する大径の入力ギヤ5が、その減速機シャフト6の周りに回転するように設けられている。減速機シャフト6の、入力ギヤ5とは反対側に延びた端部に、ファイナルドライブギヤ7が設けられている。ファイナルドライブギヤ7はファイナルドリブンギヤ8と噛合してディファレンシャル装置9(そのディファレンシャルケース)を回転駆動する。
即ち、モータ10による駆動力は、モータ10→ロータシャフト14→出力ギヤ4→入力ギヤ5→減速機シャフト6→ファイナルドライブギヤ7→ファイナルドリブンギヤ8→ディファレンシャル装置9という駆動力伝達経路でディファレンシャル装置9に伝達される。上述のように伝達されたモータ10による駆動力は、ディファレンシャル装置9によって、両アウトプットシャフト101及び102に適切に分配されて出力される。
尚、駆動力伝達経路におけるこれらのギヤ及びシャフトを含んでギヤ部30が構成される。
本実施形態の車両用モータユニット1では、特に、ギヤハウジング3におけるモータハウジング2との接合部近傍に、冷却オイルレベル調節器40を備える。この冷却オイルレベル調節器40は、後述するように、ギヤハウジング3のモータハウジング2との接合部近傍の底部内面側から立上がるように形成され当該車両の前側の昇降変位に応じてギヤハウジング3内の冷却オイル60への浸漬度合いが増減する形状の容積排除体(後述)を有する。
次に、図13、図14、及び、図15を参照して、車両用モータユニット1における冷却オイルレベル調節器40の配置、冷却オイルレベル調節器40の構成及び作用について説明する。
図13は、図12にその駆動力伝達系を示した車両用モータユニット1の軸方向の断面を示す模式図である。
図14は、図12の車両用モータユニットの冷却オイルレベル調節器の軸に直交する方向の断面を示す模式図であり、車両が平坦路を定常速で走行中の状態を示す図である。
図15は、図12の車両用モータユニットの冷却オイルレベル調節器の軸に直交する方向の断面を示す模式図であり、車両が登坂路を走行中の状態を示す図である。
図13、図14、及び、図15において、図12との対応部には同一の符号を附してある。
図13において、車両用モータユニット1のモータハウジング2のモータハウジングブロック21の内周側に自己の外周が接するようにステータコア11が設けられている。ステータコア11にはコイル13が巻装されている。ステータコア11の内周面に自己の外周が近接対向するようにロータコア12が設けられ、このロータコア12にはその外周に臨んでマグネット12aが埋設配置されている。
一方、ギヤハウジング3のギヤハウジングブロック31内におけるギヤ部30は、図12を参照して既述のように複数のギヤを含むが、図13では、これらのうち、冷却オイル60の掻き揚げに主体的に寄与する比較的大径のギヤ(例えば、図12の入力ギヤ5やファイナルドリブンギヤ8等)を、大径ギヤ5aとして象徴的に表記している。大径ギヤ5aは部分的に冷却オイル60の液面61下に没している。
ギヤハウジング3におけるモータハウジング2との接合部近傍の底部33に冷却オイルレベル調節器40が自己の底部41が接合されて配置される。但し、冷却オイルレベル調節器40はその底部41がギヤハウジング3の底部33に接合された形態を採って配置されることは必須ではない。
本実施形態では特に、冷却オイルレベル調節器40(後述するその容積排除体400)は、ギヤハウジング3のギヤハウジングブロック31の一部として形成されている。
図14を参照して容易に理解されるとおり、冷却オイルレベル調節器40は、底部41から頂部42に向かって立ち上がるように形成された容積排除体400を有し、本実施形態における容積排除体400は特に、当該車両の前後方向における自己の前部から後部に向けて高さが増加する形状を採る。この形状は、当該車両の前側の昇降変位に応じてギヤハウジング3内の冷却オイル60への浸漬度合いが増減する形状である。即ち、登坂路におけるように当該車両の前側が相対的に高くなると、容積排除体400は冷却オイル60へ没する度合いが相対的に大きくなる。
本実施形態では、上述のような容積排除体400の冷却オイル60への浸漬の度合いに応じて容積排除作用が変化することを利用して、冷却オイルの液面61の液位を調節する。当該車両が登坂路にある場合や、加速しながら前進している場合には、容積排除体400の冷却オイル60の液面61に対する傾度や、冷却オイル60における慣性力によって、容積排除体400が冷却オイル60に没する部分の体積が大きくなる。このため、容積排除体400が相対的に多くの流体(冷却オイル60)を排除する結果、冷却オイルの液面61が上昇する。
冷却オイルレベル調節器40における容積排除体400について、その概略を上述したが、次に、図14及び図15を参照して更に詳細にする。
図14は、車両が平坦路を定常速で走行中である場合を示し、このとき冷却オイル60の冷却オイルの液面61は略水平である。この状態における容積排除体400が冷却オイル60中に没している部分による容積排除の程度(冷却オイル60を排除している体積)をV0とし、冷却オイルの液面61の水準位置をL0とする。
換言すれば、容積排除体400が冷却オイル60中に没している体積がV0であるとき、冷却オイルの液面61の水準位置はL0である。
上述のように、冷却オイル60の液面61の水準位置がL0であるときには、モータ10のステータコア11は冷却オイル60に浸漬しているが、ロータコア12は冷却オイル60の液面61より僅かに上方に位置して浸漬されない。従って、ロータコア12には冷却オイル60に浸漬されることによる回転抵抗は作用しない。
一方、図15に示すように、車両が登坂路を走行中には、容積排除体400は図14におけるよりも大きく冷却オイル60に没する。即ち、本実施形態では、容積排除体400は、当該車両の前後方向における自己の前部から後部に向けて高さが増加する形状を採るため、登坂時に車両の前部が相対的に高くなるように傾いて冷却オイル60がその慣性力により相対的に後方に偏るようになると、容積排除体400がより大きく冷却オイル60に没して、これによる容積排除の程度(冷却オイル60を排除している体積)V1は、図14の場合におけるV0よりも増加する。
このため、容積排除体積V0とV1の差分に応じて冷却オイル60の液面61の水準位置が既述のL0からL1へと上昇し、モータ10では、そのステータコア11と共にロータコア12の下方の部分も冷却オイル60に浸漬される。液面61の水準位置の上昇(L1−L0)は、車両が左右方向に傾斜していない限り、モータ10の軸方向について等しく生じる。換言すれば、モータ10の、大径ギヤ5aによって掻き揚げられる冷却オイル60の飛沫が届かないサイドハウジングブロック22側の部位についても、等しく冷却オイル60の液面61の水準位置が上昇し、ロータコア12下方の部分が冷却オイル60に浸漬される。
従って、車両が登坂路を走行中でモータ10が高負荷状態にある場合には、ロータコア12に対しても冷却オイル60による冷却効果がその軸方向の全長に亘って顕著に及び、モータ10が高負荷の状態にあっても、モータ10の過熱が効果的に抑制される。
尚、車両が平坦路を加速しながら前進している場合にも、冷却オイル60の液面61の水準位置の変化に関しては、登坂路を走行中である場合と類似した現象を呈する。即ち、車両が平坦路を加速しながら前進している場合には、冷却オイル60はそれ自体の慣性により車両の後方に偏る。このため、容積排除体400はより大きく冷却オイル60に没することになり、これによる容積排除の程度も増加する。従って、登坂路を走行中である場合と同様の現象を生じ、冷却オイル60の液面61の水準位置が既述のL0からL1へと上昇する。結果的に、車両が加速しながら前進しモータ10が高負荷状態にある場合には、ロータコア12下方の部分が冷却オイル60に浸漬されてモータ10の過熱が効果的に抑制される。
本例の車両用モータユニット1では更に、冷却オイルレベル調節器40における容積排除体400は、ギヤハウジング3のギヤハウジングブロック31の一部によって形成されている。このため、この種の車両用モータユニット1では必ず設けられるギヤハウジング3のギヤハウジングブロック31の一部の形状を容積排除体400の如くにするだけで、他の構成部品や動力手段或いはセンサ等も要することなく冷却オイルレベル調節器40を簡易に構成することができる。また、車両用モータユニット1を全体的に小形化することができる。
更に、本例の車両用モータユニット1では、既述のような容積排除体400をギヤハウジング3に設けるため、モータハウジングとステータコアとの間にスペースが無いタイプの車両用モータユニット(例えば、モータハウジングにステータコアが焼嵌めされたタイプのもの)に適用するにも支障がない。
以上述べた本実施形態の車両用モータユニットの作用効果を要約する。
(1)本実施形態の車両用モータユニット1aは、モータ10を収容するモータハウジング2とモータ10の駆動力をアウトプットシャフト101,102に伝達するギヤ部30を収納するギヤハウジング3とがモータ10の軸方向に並べて接合されて一体になされたハウジング100を有し、モータハウジング2の内周面とモータ10のステータコア11外周面との間にモータ10の軸方向に伸びるように容器状の冷却オイルレベル調節部50が配される。この冷却オイルレベル調節部50は、該容器状の内部における当該車両の後方寄りに、当該車両が平坦路に位置した姿勢において、モータ10のロータコア12の下端位置12Pに等しい水準位置の冷却オイル面上限規制部521を有すると共に冷却オイル面上限規制部521を有しない部分に連通するように形成された後方容積部52を有している。
この車両用モータユニット1aでは、登坂時に車両の後部側が相対的に沈んで冷却オイルレベル調節部50内の後方容積部52における冷却オイル面上限規制部521が車両が水平面に位置するときの冷却オイル面よりも下方に変位すると、この変位により後方容積部52から溢れ出た冷却オイルが、後方容積部52と連通する領域に溢れ出て、この領域で、冷却オイル面上限規制部を有しない部分の冷却オイルの液面を上昇させる。このような液面の上昇により、モータ10では、そのステータコア11と共にロータコア12の下方の部分もその軸方向の全長に亘って冷却オイルに浸漬される。従って、車両が登坂路を走行中でモータが高負荷状態にある場合には、ロータコアに対しても冷却オイルによる冷却効果がその軸方向の全長に亘って顕著に及び、モータが高負荷の状態にあっても、モータ10の過熱が効果的に抑制される。
(2)本実施形態の車両用モータユニット1aでは特に、冷却オイルレベル調節部50は、自己の内部における当該車両の前方寄りに、冷却オイル面の上限位置を規制する冷却オイル面上限規制部511を有して形成された前方容積部51と、前方容積部51と後方容積部52とに連通する中間容積部53とを有し、中間容積部53は冷却オイル面の上限位置を規制する冷却オイル面上限規制部を有しない。
このため、当該車両が登坂路に在るときには、車両の後部側が相対的に沈んで後方容積部52から溢れ出た冷却オイルが、後方容積部52と連通する領域である中間容積部53に溢れ出て、この領域で、冷却オイル面上限規制部を有しない部分の冷却オイルの液面を上昇させる。このため冷却オイルの液面が、ロータコア12の下端位置よりも高い水準位置まで上昇する。即ち、ロータコア12の下部は軸方向の全長に亘って冷却オイルに浸漬されて、冷却される。
(3)本実施形態の車両用モータユニット1aでは特に、前方容積部51は、当該車両が水平面に位置した姿勢において、モータ10のロータコア12下端位置よりも高い水準位置の冷却オイル面上限規制部511を有する。
このため、当該車両が降坂路に在るときには、冷却オイルが前方容積部51側に偏るが、前方容積部51ではその冷却オイル面上限規制部511の水準位置が高いため、冷却オイルの液面の上昇が許容される。このため、中間容積部53側では冷却オイルのオーバーフローが生じない。従って、ロータコア12の下部は冷却オイルに浸漬されることがなく、無用な回転抵抗が発生しない。
なお、本発明は、上述の態様の他にも種々変形変更して実施することができる。
既述の例では、モータ10による駆動力を、上述における車両用モータユニット1では、モータ10→ロータシャフト14→出力ギヤ4→入力ギヤ5→減速機シャフト6→ファイナルドライブギヤ7→ファイナルドリブンギヤ8→ディファレンシャル装置9という駆動力伝達経路でディファレンシャル装置9に伝達し、ディファレンシャル装置9からアウトプットシャフト101,102を介して左右の車輪に分配していたが、このような態様に限られない。例えば、左右の車輪にモータを備える態様を採り得る。
従って、これら変形変更して実施される車両用モータユニットも本発明に包摂される。
1…車両用モータユニット
2…モータハウジング
3…ギヤハウジング
10…モータ
30…ギヤ部
40…冷却オイルレベル調節器
50…冷却オイルレベル調節部
51…前方容積部
52…後方容積部
53…中間容積部
100…ハウジング
101,102…アウトプットシャフト
400…容積排除体
511,521…冷却オイル面上限規制部

Claims (3)

  1. モータを収容するモータハウジングを有する車両用モータユニットであって、
    前記モータの軸方向が車両の左右方向と略平行になるように配され、
    前記モータハウジングの内周面と前記モータのステータ外周面との間に前記モータの軸方向に伸びる容器状の冷却オイルレベル調節部が配され、
    前記冷却オイルレベル調節部は、その内部における前記車両の前後方向後方寄りに、前記車両が平坦路に位置した姿勢において、前記モータのロータコアの下端位置に等しい水準位置の冷却オイル面上限規制部を有すると共に前記冷却オイル面上限規制部を有しない部分に連通するように前記車両の前後方向後方側に形成された後方容積部を有している、
    車両用モータユニット。
  2. 前記冷却オイルレベル調節部は、自己の内部における前記車両の前後方向前方寄りに、冷却オイル面の上限位置を規制する冷却オイル面上限規制部を有して形成された前方容積部と、前記前方容積部と後方容積部とに連通する中間容積部とを有し、
    前記中間容積部は冷却オイル面の上限位置を規制する冷却オイル面上限規制部を有しない、
    請求項1に記載の車両用モータユニット。
  3. 前記前方容積部は、前記車両が水平面に位置した姿勢において、前記モータのロータ下端位置よりも高い水準位置の冷却オイル面上限規制部を有する、
    請求項2に記載の車両用モータユニット。
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