JP2016059155A - 回転電機の冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータコアのハウジング内周面への固定設置方法として、焼嵌めなどの収縮締結構造を採用した場合であっても、回転電機の大型化を抑制する。
【解決手段】円筒形状のハウジング1の軸方向両端にフロントカバー3及びリアカバー5を取り付ける。ハウジング1の内周面には、ステータコア23を焼嵌めなどの収縮締結構造によって固定する。ハウジング1の下部にはその底面開口部1bを蓋37が覆うことでオイルパン35が形成される。ポンプ31から吐出されたオイルは、ロータシャフト7内及びロータコア17内の油路を通ってモータ室33に流出し各部を冷却する。モータ室33内のオイルは、フロントカバー3及びリアカバー5の下部に設けてある複数の連通孔3p,3q及び5r,5sを通ってオイルパン35に排出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機の冷却構造に関する。
モータの冷却構造として、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1の技術は、ロータシャフト内の油路に供給された冷却媒体が、ロータシャフト外周に取り付けてあるロータコア内の油路を経てハウジング内のモータ室に流出し、さらにハウジングの底部に形成したオイルパンを通して外部に排出される。その際、ハウジングには、ハウジング内のモータ室とオイルパンとを連通する径方向の連通孔が、ロータコアの軸方向両側位置に形成される。
特開2012−105487号公報
ところで、ハウジングの内周面には、ロータコアに対向するようにして円筒形状のステータコアが固定設置されている。その際、ステータコアのハウジング内周面への固定設置方法として、焼き嵌めや冷やし嵌めなどの収縮締結構造を採用した場合には、ハウジングが周方向に引っ張り力を受けることになり、その引っ張り力による残留応力がハウジングに発生する。
ここで、特許文献1のハウジングのように、ハウジング内のモータ室とオイルパンとを連通する連通孔が形成されていると、上記収縮締結構造を採用した際にハウジングに発生する残留応力が連通孔の周辺に集中する。このような応力集中を回避するべく、応力集中係数を小さくするためには、径方向に延びる連通孔の直径を大きくする対策が有効になる。
しかし、ロータコアの軸方向両側位置に形成される、径方向に延びる連通孔の直径を大きくすると、その分ハウジングの軸方向の寸法が大きくなってモータの大型化を招くことになる。
そこで、本発明は、ステータのハウジング内周面への固定設置方法として、収縮締結構造を採用した場合であっても、回転電機の大型化を抑制することを目的としている。
本発明は、ステータを備えるハウジングの軸方向端部の開放部にカバーが取り付けられ、カバーには、一端がハウジング内の収容室に開口し、他端がハウジングの外周壁の外側に開口する冷却媒体排出路が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ロータの冷却媒体流路に供給される冷却媒体は、ステータ及びロータを収容する収容室に流出し、その後はカバーの冷却媒体排出路を通ってハウジングの外周壁の外側に排出される。この場合、ハウジングの外周壁には冷却媒体を通す連通孔が不要である。
このため、ステータを焼嵌めなどの収縮締結構造によってハウジングの内周面に固定設置する場合であっても、ハウジングに径方向の連通孔を設けることによる不具合を抑制できる。すなわち、ハウジングに径方向の連通孔を設けた場合には、連通孔周辺への残留応力集中を避けるために連通孔の直径を大きくすることで、ハウジングの軸方向の寸法が大きくなって回転電機が大型化するという不具合を抑制できる。
図1は、本発明の一実施形態に係わる回転電機の冷却構造を備えるモータの断面図である。 図2は、図1のモータの斜視図である。 図3は、図1のモータのハウジング、フロントカバー、リアカバー及び蓋の分解斜視図である。 図4は、図3とは別の方向から見た分解斜視図である。 図5は、図1のモータのフロントカバーの斜視図である。 図6は、図1のモータのリアカバーの斜視図である。 図7は、図1のモータのハウジング及び蓋の斜視図である。 図8は、図7のハウジングの隔壁を備える部分での断面を含む斜視図である。 図9は、図7のハウジングの隔壁を避けた位置でのモータシャフトと直交する方向の断面を含む斜視図である。 図10は、図1のモータにおけるオイルの流れる状態を示す作用説明図である。 図11は、オイルが収容されるモータ室をフロントカバーの環状凹部として示す説明図であり、(a)は車両の停止時、(b)は車両の加速時、(c)車両の減速時である。 図12は、図1のモータのハウジングの変形例を示し、(a)はハウジングの斜視図、(b)はハウジング内の冷却水流路を示す斜視図である。 図13は、図1のモータのハウジングの他の変形例に係わり、(a)はハウジングの斜視図、(b)はハウジング内の冷却水流路を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係わる回転電機の冷却構造を備えるモータの断面図、図2はモータの斜視図である。
回転電機としてのモータは、大略円筒形状でモータ軸方向(以後は、単に軸方向という。)両方の端部が開放しているハウジング1を備えている。ハウジング1の軸方向両端の開放部には、該開放部を閉塞するようにフロントカバー3とリアカバー5とをそれぞれ取り付けている。フロントカバー3とリアカバー5とで一対のカバーを構成している。
フロントカバー3は、環状の端板部3aと、端板部3aの外周側端部からハウジング1に向けて突出する外側筒部3bと、端板部3aの内周側端部からハウジング1に向けて突出する内側筒部3cとをそれぞれ備える。同様にして、リアカバー5は、環状の端板部5aと、端板部5aの外周側端部からハウジング1に向けて突出する外側筒部5bと、端板部5aの内周側端部からハウジング1に向けて突出する内側筒部5cと、をそれぞれ備える。
そして、フロントカバー3及びリアカバー5は、内側筒部3c及び5cの内周側の中心部に、ロータシャフト7が挿入されるシャフト挿入孔3d及5dがそれぞれ形成されている。ロータシャフト7は、フロントカバー3及びリアカバー5にベアリング9及び11を介して回転可能に支持されている。ベアリング9及び11に対して軸方向外側におけるロータシャフト7と貫通孔3d及び貫通孔5dとの間には、シール材13及び15をそれぞれ介装している。
ロータシャフト7の外周部には、ロータシャフト7と一体的に回転するロータコア17を固定して設けている。ロータコア17は、円板状の電磁鋼鈑を軸方向に沿って多数積層して円筒状に形成したものであり、各電磁鋼鈑にはロータシャフト7が挿入固定される取付孔が形成されている。このようなロータコア17には、図示していないが、軸方向に延在する永久磁石が円周方向の適宜位置に複数埋め込まれている。ロータシャフト7とロータコア17とでロータを構成している。
また、ロータコア17の軸方向両側の端部には、バランスウエイト19,21を取り付けている。バランスウエイト19,21は、ロータコア17とほぼ同一の外径を有して円板状をなすものであり、ロータシャフト7が回転するときの動的バランスを調整するための重錘として機能する。
一方、ハウジング1の内周面には、ロータコア17の外周面に対向するようにしてステータコア23を取り付けている。その際、ロータコア17の外周面とステータコア23の内周面との間には、エアギャップとなる環状の隙間25を形成している。ステータコア23もロータコア17と同様に、円板状の電磁鋼鈑を軸方向に沿って多数積層して円筒形状に形成したものである。このステータコア23は、図示していないが内周側に突出するティースを備えており、このティースにコイル27を巻き付けている。ステータコア23とコイル27とでステータを構成している。
ロータシャフト7の軸心には、リアカバー5側の端部から軸方向に沿って、冷却媒体であるオイルが流れる軸方向油路7aを形成している。軸方向油路7aのリアカバー5側の一方の端部は、吐出側配管29を介して冷却媒体供給源としてのポンプ31に接続される。軸方向油路7aの他方の端部はロータシャフト7の軸方向ほぼ中央位置にあり、該他方の端部から径方向に沿って複数の径方向油路7bが形成される。径方向油路7bの外側の端部は、ロータシャフト7の外周面に開口している。これら軸方向油路7aと径方向油路7bとで、ロータシャフト7に設けられる冷却媒体流路を構成する。
一方、ロータコア17には、上記したロータシャフト7の径方向油路7bに連通する径方向油路17aが径方向に沿って形成され、さらに径方向油路17aの外側端部に連通する軸方向油路17bが軸方向に沿って形成されている。軸方向油路17bの軸方向両端は、バランスウエイト19,21にそれぞれ形成してある油孔19a,21aに連通している。上記した径方向油路17aは連通路を、軸方向油路17bは貫通路をそれぞれ構成し、また径方向油路17a及び軸方向油路17bは、ロータコア17に設けられる冷却媒体流路を構成している。
そして、油孔19a,21aはモータ室33に開口している。モータ室33は、ハウジング1とフロントカバー3及びリアカバー5とに囲まれて、ロータコア17及びステータコア23が収容される収容室を構成している。このモータ室33は、フロントカバー3側に位置する環状のフロントモータ室33aと、リアカバー5側に位置する環状のリアモータ室33bとを有している。フロントモータ室33aとリアモータ室33bとは、軸方向油路17b、油孔19a,21a及び、環状の隙間25によって互いに連通している。
図3、図4は、ハウジング1、フロントカバー3及びリアカバー5の分解斜視図で、これら三つの部材はいずれも底面が平坦面となっている。平坦面となっているハウジング1の下端面に形成される矩形状の底面開口部1bには、ハウジング1の下部に形成される後述するオイルパン35の蓋37が取り付けられる。
フロントカバー3は、図5にも示すように、外側筒部3bの径方向両側部から下方に延びる縦壁部3e,3fと、縦壁部3e,3fの下端と外側筒部3bの下端とをつなぐ底壁部3g,3hとを備えている。さらにフロントカバー3は、縦壁部3e,3fと底壁部3g,3hと外側筒部3bとに囲まれたほぼ三角形状の領域を、ハウジング1と反対側にて側壁部3i,3jにより閉塞している。
すなわち、フロントカバー3は、図5に示すように、全体として軸方向から見て上部が半円形部分を有する一方、下部が長方形部分を有している。また、フロントカバー3は、ハウジング1に対向する側に、中心部の貫通孔3dの周囲にドーナツ形状の環状凹部3kが形成され、環状凹部3kの下方2箇所にほぼ三角形状の三角凹部3m,3nが形成される。
そして、環状凹部3kと三角凹部3m,3nとは、外側筒部3bに形成してあるそれぞれ三つの連通孔3p,3qによって互いに連通している。これら三つの連通孔3p,3qは、冷却媒体排出路を構成している。
一方リアカバー5は、図6にも示すように、外側筒部5bの径方向両側部から下方に延びる縦壁部5e,5fと、縦壁部5e,5fの下端と外側筒部5bの下端とをつなぐ底壁部5g,5hとを備えている。さらにリアカバー5は、図6中で右側の縦壁部5fと底壁部5hと外側筒部5bとに囲まれたほぼ三角形状の領域を、ハウジング1と反対側にて側壁部5iにより閉塞している。
また、リアカバー5は、図6中で左側の縦壁部5eと底壁部5gとを、外側筒部5bの外周側にて円弧形状の隔壁板部5jによりつないでいる。隔壁板部5jと外側筒部5bとの間には、外側筒部5bに沿う円弧形状の領域が形成され、該円弧形状の領域をハウジング1と反対側にて側壁部5kにより閉塞している。円弧形状の領域のさらに外側には、ほぼ三角形状の貫通孔5mが形成されている。
すなわち、リアカバー5は、図6に示すように、フロントカバー3と同様に、全体として軸方向から見て上部が半円形部分を有する一方、下部が長方形部分を有している。また、ハウジング1に対向する側に、中心部の貫通孔5dの周囲にドーナツ形状の環状凹部5nが形成され、環状凹部5nの下方の図6中で右側の角部にほぼ三角形状の三角凹部5pが形成される。さらに、環状凹部5nの下方の図6中で左側の角部には円弧状の円弧凹部5qが形成され、円弧凹部5qの外側に前記した貫通孔5mが形成される。
そして、環状凹部5nと三角凹部5pとは、外側筒部5bに形成してある三つの連通孔5rによって互いに連通している。また、環状凹部5nと円弧凹部5qとは、外側筒部5bに形成してある三つの連通孔5sによって互いに連通している。上記それぞれ三つの連通孔5r,5sは、冷却媒体排出路を構成している。
ハウジング1は、図7〜図9にも示すように、円筒部1aを備えている。円筒部1aは、フロントカバー3及びリアカバー5の各外側筒部3b及び5bと、外径、内径が互いに同等であり、軸方向両端面が、外側筒部3b及び外側筒部5bの軸方向端面に突き合わされて固定される。
また、ハウジング1は、円筒部1aの径方向両側部から下方に延びる縦壁部1c,1dを備え、縦壁部1c,1dの軸方向両端部相互を連結部1e,1f(図8)によってつないでいる。つまり、ハウジング1の底部は、縦壁部1c,1dの下端と連結部1e,1fとによって囲まれた矩形状の前記した底面開口部1bが、円筒部1aの下方位置に形成されている。
このようなハウジング1は、全体として軸方向から見て上部が半円形部分を有する一方、下部が長方形部分を有しており、軸方向から見た全体の外形が、フロントカバー3やリアカバー5と同様である。このため、ハウジング1は、外周壁となる円筒部1aの上下方向下部の外側に、フロントカバー3及びリアカバー5が突き合わされる一対の軸方向端壁部1wf及び1wrを備える。
また、縦壁部1c,1d相互間における円筒部1aの下方領域は、図9に示すように空隙39となっている。この空隙39は、底面開口部1bに対し蓋37を取り付けて閉塞することで、図1に示した冷却媒体溜まり部であるオイルパン35となる。その際、円筒部1aの下端面は平坦面1a1として、円筒部1aと蓋37との間隔を広く確保している。
図4に示すように、ハウジング1のフロントカバー3側の軸方向端壁部1wfには、縦壁部1c,1dにそれぞれ隣接する位置に、ほぼ三角形状の冷却媒体入口となる端部開口1g,1hが形成されている。この場合、ハウジング1にフロントカバー3を取り付けることで、上記した端部開口1g,1hが、図5に示すフロントカバー3の三角凹部3m,3nにそれぞれ整合して連通する。
一方、図3に示すように、ハウジング1のリアカバー5側の軸方向端壁部1wrには、一方の縦壁部1dに隣接する位置に、ほぼ三角形状の冷却媒体入口となる端部開口1iが形成されている。軸方向端壁部1wrの他方の縦壁部1cに隣接する位置には、円筒部1aの外側近傍に位置する円弧形状の端部開口1jと、端部開口1jの円筒部1aと反対側の角部近傍に位置するほぼ三角形状の端部開口1kとが形成されている。
この場合、ハウジング1にリアカバー5を取り付けることで、上記した端部開口1iが、図6に示すリアカバー5の三角凹部5pに整合して連通する。また、円弧形状の端部開口1j及び三角形状の端部開口1kは、リアカバー5の円弧凹部5q及び貫通孔5mにそれぞれに整合して連通する。円弧形状の端部開口1jは、端部開口1iと同様に冷却媒体入口を構成し、ほぼ三角形状の端部開口1kは、冷却媒体出口を構成している。
上記した円弧形状の端部開口1jとほぼ三角形状の端部開口1kとの間には、縦壁部1cと連結部1eとをつなぐ円弧形状の隔壁1mを設けている。この隔壁1mは、リアカバー5の隔壁板部5jと軸方向で互いに整合し突き合わされる。隔壁1mは、ハウジング1のリアカバー5側の軸方向端壁部1wrから軸方向のほぼ中央位置にまで延在しており、図8に示す下端1m1が蓋37の上面に接触した状態となる。これによって、隔壁1mと円筒部1aとの間にオイルが流れる流入路41(図1)が形成される。流入路41のリアカバー5と反対側の端部の開口41aは、オイルパン35の軸方向ほぼ中央に位置する。
隔壁1mの流入路41と反対側のオイルパン35内には流出路43が設けられ、流出路43の開口43aは、オイルパン35の軸方向ほぼ中央位置にあって冷却媒体導出部を構成している。流出路43のリアカバー5側の端部は、前記した端部開口1kとなる。そして、端部開口1kは、前記図6に示したリアカバー5におけるほぼ三角形状の貫通孔5mに連通する。さらに、貫通孔5mには、図1、図2に示すように、ポンプ31の吸入側配管45が接続される。
なお、図1では、リアカバー5の貫通孔5dを覆うようにカバー47を取り付けているが、図2ではそのカバー47は省略している。
次に、ポンプ31が吐出する冷却媒体であるオイルの流れについて、図10を用いて説明する。
ポンプ31から吐出されたオイルは、吐出側配管29からロータシャフト7内の軸方向油路7a及び径方向油路7bに供給された後、ロータコア17内の径方向油路17a及び軸方向油路17bに流れる。ロータコア17の軸方向油路17b内のオイルは、軸方向両側に向けて流れ、モータ室33を構成するフロントモータ室33a及びリアモータ室33bにそれぞれ入り込む。
オイルは、ロータコア17内を通過することで、ロータコア17及び図示しない永久磁石から熱を吸収してこれらを冷却する。また、モータ室33に流出するオイルは、ロータシャフト7及びロータコア17の回転による遠心力で、軸方向油路17bからコイル27に向けて放出され、コイル27及びステータコア23から熱を吸収してこれらを冷却する。
各部を冷却したオイルは、モータ室33から、フロントカバー3の連通孔3p,3q及びリアカバー5の連通孔5r,5sを通ってオイルパン35に流れ込む。その際、フロントカバー3の連通孔3p,3qを流れるオイルは、三角凹部3m,3n及びハウジング1の端部開口1g,1hを経てオイルパン35に入り込む。
また、リアカバー5の連通孔5rを流れるオイルは、三角凹部5p及びハウジング1の端部開口1iを経てオイルパン35に入り込む。一方、リアカバー5の連通孔5sを流れるオイルは、円弧凹部5q及びハウジング1の端部開口1jを経て流入路41に入り込み、その開口41aからオイルパン35の軸方向ほぼ中央に流出する。
このようにしてオイルパン35に流れ込んだオイルは、オイルパン35の軸方向ほぼ中央位置にある開口43aをオイルパン35内のオイルに対するポンプ31の吸い込み口として吸引される。開口43aから吸引されるオイルは、流出路43及びリアカバー5の貫通孔5mを流れ、吸入側配管45を経てポンプ31に戻る。オイルパン35内のオイルは、外気によって、蓋37やハウジング1の外壁を介して冷却されて温度低下する。
本実施形態では、ハウジング1の円筒部1aの内周面にステータコア23を固定設置している。ここで、その固定設置方法として、焼き嵌めや冷やし嵌めなどの収縮締結構造を採用した場合を想定する。収縮締結構造を採用すると、ハウジング1の円筒部1aが周方向に引っ張り力を受け、その引っ張り力による残留応力がハウジング1に発生する。
その際、本実施形態では、オイルをモータ室33からオイルパン35に排出するための通路を、ハウジング1には設けておらず、フロントカバー3及びリアカバー5に、それぞれ径方向に延びる連通孔3p,3q及び連通孔5r,5sとして設けている。
ハウジングにオイルの通路となる連通孔を設けている場合には、収縮締結構造により発生する残留応力が連通孔周辺に集中するが、本実施形態では、そのような事態は回避される。したがって、本実施形態では、収縮締結構造によるハウジングの強度不足は抑制され、また応力集中を回避するべく、応力集中係数を小さくするために連通孔の直径を大きくするなどの対策も必要ない。
ハウジングに径方向に延びる連通孔を設けている場合に、応力集中係数を小さくするために連通孔の直径を大きくすると、その分ハウジングの軸方向寸法が大きくなり、結果としてモータの大型化を招くことになる。しかし、本実施形態のハウジング1には、オイルの通路となる径方向の連通孔を設けていないので、上記した不具合は発生せず、モータの大型化を抑制できる。
すなわち、本実施形態では、ハウジング1の円筒部1aの内周面に、ステータコア23を焼き嵌めや冷やし嵌めなどの収縮締結構造によって取り付けた場合であっても、モータの大型化を抑制できる。
ここで、ハウジング1とステータコア23との固定方法として、焼き嵌めや冷やし嵌め等の収縮締結を採用する場合には、以下の4つの利点がある。
(1)ハウジング1とステータコア23とを軸方向に相対的に固定する際に、他の部品、例えば接着剤、キーやピンなどの機械要素部品などが不要であり、他の部品との組立工程も不要となって、コストアップを抑制できる。
(2)ハウジング1とステータコア23とをモータ回転方向に相対的に固定する際に、他の部品、例えば接着剤、キーやピンなどの機械要素部品などが不要であり、他の部品との組立工程も不要となって、コストアップを抑制できる。
(3)ハウジング1とステータコア23との間に隙間がほとんどないため、ステータで発生する熱をステータコア23からハウジング1に効率よく伝達して抜熱でき、冷却性に優れる。その際、ハウジング1に、後述する図12、図13に示すような冷却水を循環させる構造を採用することによって、冷却性能はより向上する。
収縮締結構造以外の方法では、ハウジングとステータコアとの間に、収縮締結構造に比較して大きな隙間が発生することから、冷却性能を高めるために、その隙間にグリースやオイルなどの液状充填材を充填するなどの対策を講じる必要がある。そのため、収縮締結構造以外の方法では、収縮締結構造に比較して材料費及び組み立て費が高価になる。
(4)モータ組立完了後のロータとステータとの同軸精度を高く保証しようとする際に、ハウジング1とステータコア23との間に隙間がほとんどないため、ハウジング側に設けるロータの位置決め構造を、簡素で安価なものに代用できる。例えば、ハウジング1と、フロントカバー3及びリアカバー5との間で、ロケートピンやインローなどの簡素な位置決め構造で、ロータとステータとを高精度に組み立てることができる。
ハウジングとステータコアとの間に、収縮締結構造に比較して大きな隙間があると、ハウジングの軸芯基準構造とステータコアの軸芯基準構造とを一致させて組み付ける必要が追加的に発生する。また、これを避けるためには、ステータコアに軸芯基準的役割を担う位置決め構造を設ける必要が追加的に発生する。このような追加的な構造が必要となるこことで、全体として複雑な構造となり、コストアップを招く。
上記(1)から(4)で説明したように、ハウジング1とステータコア23との間で収縮締結構造を採用することは、モータの熱性能と組立性とを両立するために極めて合理的である。つまり、本実施形態では、極めて合理的な収縮締結構造を採用しつつ、モータの大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、ハウジング1の円筒部1aと軸方向端壁部1wf,1wrとに囲まれた領域にオイルパン35が設けられている。そして、このオイルパン35は、フロントカバー3及びリアカバー5の連通孔3p,3q及び5r,5sが連通するハウジング1の端部開口1g,1h及び1i,1jと、オイルを外部に排出するハウジング1の端部開口1kとを備えている。
この場合、各部を冷却したオイルは、モータ室33から軸方向両側のフロントカバー3及びリアカバー5の連通孔3p,3q及び5r,5s、ハウジング1の端部開口1g,1h及び1i,1jを通ってオイルパン35に流入する。このため、オイルパン35内のオイルの量(液面)は、フロントカバー3側とリアカバー5側とでほぼ同等にでき、また軸方向でほぼ均一化でき、モータ内には必要最小限のオイルを充填すればよく、過剰なオイルの滞留を抑制できる。その際、ポンプ31によってオイルを循環させることで、モータ内の過剰なオイルの滞留をより確実に抑制でき、効率よくモータの冷却を実施できる。
また、図10に示すように、オイルが循環している状態でのモータ室33内のオイルRの液面Rsを、ロータコア17とステータコア23との間のエアギャップとなる隙間25よりも下方となるようオイル量を設定する。これにより、エアギャップにオイルが介在することに起因するオイルのせん断抵抗によるフリクションを抑制でき、モータの性能向上に寄与することができる。
なお、図10は、図2のA−A断面図に相当するので、図10におけるオイルRの液面Rsは、実際には連通孔5sに対応する位置となるが、ここではロータシャフト7の真下における水平面に対応するものとする。すなわち、図10におけるモータ室33内のオイルRの液面Rsは、モータ室33内に滞留しているオイルRの実質的な液面として示している。
また、本実施形態では、オイルパン35におけるフロントカバー3とリアカバー5との間の中央位置に、ハウジング1の端部開口1kにオイルを導く流出路43の開口43aが設けられている。
この場合、ポンプ31は、オイルパン35内のオイルに対し、軸方向ほぼ中央位置から吸引する。すなわち、ポンプ31による吸引力はオイルパン35の軸方向ほぼ中央位置に作用する。このため、オイルパン35内のオイルの量(液面)は、フロントカバー3側とリアカバー5側とでほぼ同等に確保でき、軸方向に沿ってほぼ均一化できる。その結果、モータ内には必要最小限のオイルを充填すればよく、過剰なオイルの滞留をより確実に抑制できる。
また、本実施形態では、ハウジング1は、オイルパン35における円筒部1aの外側に隔壁1mを有し、隔壁1mのさらに外側にオイルが流れる流出路43が形成されている。そして、流出路43は、その開口43aとハウジング1の端部開口1kとを互いに連通している。この場合、ハウジング1に隔壁1mを設けるという簡素な構成によって、オイルパン35の軸方向中央位置に、流出路43の開口43aを設けることができる。
また、本実施形態では、ロータコア17に設けられる冷却媒体流路は、ロータシャフト7の軸方向に沿ってロータコア17を貫通する軸方向油路17bを備えている。そして、この軸方向油路17bは、ロータコア17の軸方向両端面にそれぞれ開口して、フロントカバー3及びリアカバー5にそれぞれ対応するフロントモータ室33a及びリアモータ室33bに連通している。
これにより、ロータコア17の軸方向油路17bを流れるオイルは、フロントモータ室33a及びリアモータ室33bにそれぞれ個別に流入し、各モータ室33a,33bに対応する側のステータコア23及びコイル27を効率よく冷却できる。
また、本実施形態では、ロータコア17に設けられる冷却媒体流路は、軸方向油路17bの軸方向の中央部と、ロータシャフト7の径方向油路7bとを連通する連通路となる径方向油路17aを備えている。この場合、ロータシャフト7内に供給されたオイルは、ロータコア17内にて径方向油路17aを経て軸方向油路17bの軸方向中央位置に流入してから軸方向両側に分流する。このため、ロータコア17やロータコア17に取り付けてある永久磁石に対し、軸方向両側でより均等に冷却でき、またフロントモータ室33a及びリアモータ室33bに送り込むオイルの量もより均等化できる。
ここで、回転電機としてのモータが移動体である例えば自動車などの車両に搭載される場合を想定する。図11は、オイルRが収容されるモータ室33(フロントモータ室33a)をフロントカバー3の環状凹部3kとして示している。なお、図11中で右側の矢印FRで示す方向が車両の前方とする。
この場合、図11(a)のように、車両が停止しているときには、オイルRの液面Rsは水平面となっており、オイルRは、フロントカバー3の連通孔3p,3qのそれぞれ下部側の二つ、全部で四つの環状凹部3k側の開口部をほぼ覆っている。したがって、この場合には、モータ室33内のオイルRは、連通孔3p,3qのそれぞれ下部側の二つを通って三角凹部3m,3nに流出し、オイルパン35に流れ込む。
これに対し、車両が矢印FRの前方に向けて加速して移動したときには、オイルRは慣性力によって図11(b)のように車両の後方側に偏り、オイルRの液面Rsは後方側が前方側よりも上部となるよう傾斜する。
このとき、オイルRは、車両前方側に位置する三つの連通孔3pの環状凹部3k側の開口部をすべて開放しているものの、車両後方側に位置する三つの連通孔3qをすべて覆って液没させている。したがって、この場合には、モータ室33内のオイルRは、車両後方側の三つの連通孔3qを通って三角凹部3nに流出し、オイルパン35に流れ込む。なお、加速状況によっては、オイルRが、車両後方側の三つの連通孔3q及び、車両前方側の一つの連通孔3pを覆うなど、図11(b)とは異なる場合もある。
一方、車両が矢印FRの前方に進行中に減速したときには、オイルRは慣性力によって図11(c)のように車両の前方側に偏り、オイルRの液面Rsは、上記した加速時とは逆に前方側が後方側よりも上部となるよう傾斜する。
このとき、オイルRは、フロントカバー3の、車両後方側に位置する三つの連通孔3qの環状凹部3k側の開口部をすべて開放しているものの、車両前方側に位置する三つの連通孔3pをすべて覆って液没させている。したがって、この場合には、モータ室33内のオイルRは、車両前方側の三つの連通孔3pを通って三角凹部3mに流出し、オイルパン35に流れ込む。なお、減速状況によっては、オイルRが、車両前方側の三つの連通孔3pと、車両後方側の一つの連通孔3qを覆うなど、図11(c)とは異なる場合もある。
以上のように、本実施形態では、車両の移動によって、モータ室33に滞留しているオイルがロータシャフト7と交差する方向(図10中で紙面に直交する方向、図11で左右方向)に偏っても、オイルRは連通孔3p,3qのいずれかを覆った状態となる。このような状態は、図6に示すリアカバー5の連通孔5r,5sについても同様である。
すなわち、本実施形態では、車両の移動によりモータ室33に滞留しているオイルRが、ロータシャフト7と交差する方向に偏るときの偏り方向に沿って、冷却媒体排出路である連通孔3p,3q及び5r,5sのモータ室33への開口部が形成されている。
したがって、本実施形態では、車両を加減速するなど運転状況が変化しても、オイルはオイルパン35に戻るように循環する動作が継続してなされ、信頼性のあるモータ冷却構造といえる。
また、オイル液面Rsが傾斜した際に液没しない連通孔3p,3q、5r,5sには、モータ室33内の空気が流通可能となる。モータ室33内のオイル液面Rsが傾斜するときには、オイルパン35内の液面も傾斜し、そのとき空気が一時的にモータ室33からオイルパン35内に混入する。しかし、液面Rsが水平に戻るときにオイルパン35内の空気はモータ室33内に戻るため、オイルパン35中に大量の空気が滞留するのを抑制できる。
その結果、ポンプ31が空気を吸引することによる異音発生を抑えることができ、ポンプ31の静粛性向上に寄与することができ、オイルパン35内のオイルの吸引動作を継続して効率よく行える。
図12(a)、図13(a)は、上記した実施形態の変形例に係わるハウジング1A,1Bを示す。これら各ハウジング1A,1Bは、その円筒部1aを構成する外壁部の内部に、図12(b)、図13(b)に示すような冷却水の流路49,51をそれぞれ設けている。冷却水の流路49,51以外の構成については、図1の実施形態と同様である。
図12の冷却水の流路49は、入口49iから流入した冷却水が、円周方向に沿ってジグザグ状に移動しながら1周流れ、入口49iの近傍に位置する出口49oから外部に排出される。図13の冷却水の流路51は、入口51iから流入した冷却水が軸方向一方側にて円周方向に沿ってほぼ1周流れた後、軸方向他方側にて上記とは逆方向にほぼ1周流れ、入口51iの近傍に位置する出口51oから外部に排出される。
このように冷却水がハウジング1A,1Bの円筒部1aに沿って流れることで、円筒部1aの内側に取り付けるステータコア23及びコイル27に対する冷却効果がさらに高まる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。例えば、上記した実施形態では、回転電機としてモータを例にとって説明したが、発電機に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、ハウジング1の軸方向両端部にフロントカバー3及びリアカバー5をそれぞれ設けているが、フロントカバー3をハウジング1に一体化してこの一体化物をハウジングとしてもよい。その際、ハウジングの一部となるフロントカバー3側のオイルが通る連通孔3p,3qは設けない。この場合、モータ室33内のオイルは、リアカバー5の連通孔5r,5sからのみオイルパン35に流出する。このような構成としても、ステータコアが取り付けられるハウジングの円筒部にはオイルを通す径方向の連通孔が不要となるので、モータの大型化を抑制できる。
また、フロントカバー3及びリアカバー5の連通孔3p,3q及び5r,5sは、いずれも円周方向に沿って三つ設けてあるが、三つに限ることはなく、例えば二つあるいは四つでもよい。さらに、三つの連通孔を円周方向に連続したものとして一つの長孔形状としてもよい。
1,1A,1B ハウジング
1a ハウジングの円筒部(外壁部)
1g,1h ハウジングの端部開口(冷却媒体入口)
1i,1j ハウジングの端部開口(冷却媒体入口)
1k ハウジングの端部開口(冷却媒体出口)
1m ハウジングの隔壁
1wf,1wr ハウジングの軸方向端壁部
3 フロントカバー(カバー)
3p,3q フロントカバーの連通孔(冷却媒体排出路)
5 リアカバー(カバー)
5r,5s リアカバーの連通孔(冷却媒体排出路)
7 ロータシャフト(ロータ)
7a ロータシャフトの軸方向油路(冷却媒体流路)
7b ロータシャフトの径方向油路(冷却媒体流路)
17 ロータコア(ロータ)
17a ロータコアの径方向油路(連通路、冷却媒体流路)
17b ロータコアの軸方向油路(貫通路、冷却媒体流路)
23 ステータコア(ステータ)
27 コイル(ステータ)
31 ポンプ(冷却媒体供給源)
33 モータ室(収容室)
33a フロントモータ室(収容室)
33b リアモータ室(収容室)
35 オイルパン(冷却媒体溜まり部)
43 流出路
43a 流出路の開口(冷却媒体導出部)
R オイル(冷却媒体)

Claims (7)

  1. 軸方向端部が開放し内周面にステータが取り付けられるハウジングと、
    前記ハウジングの軸方向端部の開放部に取り付けられて該開放部を閉塞し、ロータを回転可能に支持するカバーと、
    前記ハウジング及び前記カバーの内側に形成されて前記ステータ及びロータを収容する収容室と、
    前記ロータに設けられ、冷却媒体供給源から供給される冷却媒体が流れて前記収容室に流出する冷却媒体流路と、
    前記カバーに設けられ、一端が前記収容室に開口し、他端が前記ハウジングの外周壁の外側に開口する冷却媒体排出路と、を有することを特徴とする回転電機の冷却構造。
  2. 前記ハウジングは、軸方向両端部が開放して開放部が一対の前記カバーによって閉塞され、
    前記ハウジングは、外周壁の上下方向下部の外側に、前記一対のカバーがそれぞれ突き合わされる一対の軸方向端壁部を備え、
    前記ハウジングの外周壁と前記一対の軸方向端壁部とに囲まれた領域に冷却媒体溜まり部が設けられ、
    前記冷却媒体溜まり部は、前記冷却媒体排出路の他端が連通する冷却媒体入口と、冷却媒体を外部に排出する冷却媒体出口と、が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の冷却構造。
  3. 前記冷却媒体溜まり部における前記一対のカバー相互間の中央位置に、前記冷却媒体出口に冷却媒体を導く冷却媒体導出部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機の冷却構造。
  4. 前記ハウジングは、前記冷却媒体溜まり部における外周壁の外側に隔壁を有し、
    前記隔壁のさらに外側に冷却媒体が流れる流出路が形成され、
    前記流出路は、前記冷却媒体導出部と前記冷却媒体出口とを互いに連通していることを特徴とする請求項3に記載の回転電機の冷却構造。
  5. 前記回転電機が移動体に搭載され、
    前記移動体の移動によって、前記収容室に滞留している冷却媒体が前記ロータの軸方向と交差する方向に偏るときの偏り方向に沿って、前記冷却媒体排出路の前記収容室側の開口部が形成されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の回転電機の冷却構造。
  6. 前記ロータは、前記一対のカバーに回転可能に支持されるロータシャフトと、ロータシャフトの外周部に取り付けられるロータコアとを有し、
    前記ロータコアに設けられる前記冷却媒体流路は、前記ロータシャフトの軸方向に沿って前記ロータコアを貫通する貫通路を備え、
    前記貫通路は、前記ロータコアの軸方向両端面にそれぞれ開口して、前記一対のカバーにそれぞれ対応する側の前記収容室に連通していることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載の回転電機の冷却構造。
  7. 前記ロータコアに設けられる前記冷却媒体流路は、前記貫通路の軸方向の中央部と、前記ロータシャフトに設けられる前記冷却媒体流路とを連通する連通路を備えていることを特徴とする請求項6に記載の回転電機の冷却構造。
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