JP2018053212A - 粘着フィルム - Google Patents

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颯人 澤本
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茂 栗本
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Hajime Nakamura
一 中村
嶋根 道弘
Michihiro Shimane
道弘 嶋根
佐久間 和則
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Abstract

【課題】適切な微粘着性を有しながら、加工時に樹脂屑を発生させ難い粘着層を有する粘着フィルムを提供すること。【解決手段】ラジカル重合性成分を含有する硬化性組成物の硬化物を含む粘着層12を備える粘着フィルム1が開示される。ラジカル重合性成分が、2個の(メタ)アクリロイル基を有する2官能ウレタンアクリレートと、1個以上の(メタ)アクリロイル基及びオキシアルキレン基を有するオキシアルキレン基含有モノマーと、を含む。2官能ウレタンアクリレートが、オキシアルキレン基を有する化合物を含んでいてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、粘着フィルムに関する。
液晶表示装置、有機ELディスプレイ(OLED)等の画像表示装置の製造工程において、製造効率の向上、及び打痕又は傷の発生抑制のために、基板上に表面保護フィルムを設けることがある(例えば、特許文献1)。この表面保護フィルムは、一般に、必要な工程の後、最終的には基板から剥離される。基板上の部材への負荷を少なくするために、表面保護フィルムは極僅かな力での剥離を可能にする微粘着性を有する必要がある。微粘着性を有する粘着層を形成する粘着剤としては、アクリル系粘着剤等が用いられている。
特開2015−218296号公報
しかし、アクリル系粘着剤等を含み微粘着性を有する従来の粘着層は、切断、掘削等の加工にともなって樹脂屑を発生させ易いという問題を有していた。特に、液晶表示装置、OLEDのような表示装置の製造においては、基板に樹脂屑のような異物が僅かでも付着すると致命的な欠点を生じ得ることから、樹脂屑の発生を抑制することが特に重要である。例えば、液晶表示装置のガラス基板上に搭載される薄膜トランジスタは異物混入に極めて弱く、数オングストローム程度の異物であってもディスプレイ上の暗点などの欠陥が生じ得る。
一方、ハードコート層のような固い樹脂層は、樹脂屑を発生し難いものの、粘着性を有しないため、製造工程中に一時的に設けられる表面保護フィルムとしての適用は困難である。すなわち、適切な貼付性及び剥離性を確保できる微粘着性を維持しながら、樹脂屑の発生を十分に抑制することは困難であった。
そこで、本発明の主な目的は、適切な微粘着性を有しながら、加工時に樹脂屑を発生させ難い粘着層を有する粘着フィルムを提供することにある。
本発明の一側面は、ラジカル重合性成分を含有する硬化性組成物の硬化物を含む粘着層を備える粘着フィルムを提供する。ラジカル重合性成分は、
2個の(メタ)アクリロイル基を有する2官能ウレタンアクリレートと、
1個以上の(メタ)アクリロイル基及びオキシアルキレン基を有するオキシアルキレン基含有モノマーと、を含む。
オキシアルキレン基含有モノマーは2官能ウレタンアクリレートとは異なる化合物であってもよい。あるいは、2官能ウレタンアクリレートがオキシアルキレン基を有する化合物を含んでいてもよい。硬化性組成物が2官能ウレタンアクリレート以外の化合物としてオキシアルキレン基含有アクリルモノマーを含有する場合、2官能ウレタンアクリレートが、オキシアルキレン基を有する化合物(オキシアルキレン基含有アクリルモノマー)を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。2官能ウレタンアクリレートがオキシアルキレン基を有する化合物(オキシアルキレン基含有アクリルモノマー)を含む場合、硬化性組成物は2官能ウレタンアクリレート以外の化合物としてオキシアルキレン基含有アクリルモノマーを含有していてもよいし、含有していなくてもよい。
上記本発明の一側面に係る粘着フィルムの粘着層は、適切な微粘着性を有しながら、加工時に樹脂屑を発生させ難い。
本発明の一側面に係る粘着フィルムは、粘着層のガラス板に対する粘着力が、剥離速度0.3m/分で測定されたときに0.005N/25mm以上1N/25mm以下である、いわゆる微粘着フィルムであることができる。微粘着フィルムは、適切な密着性での貼付及びその後の微弱な力での剥離が可能であり、剥離の際に有機EL素子等の各種部材の損傷を生じさせ難い。
粘着フィルムは、基材フィルムを更に備え、基材フィルム上に粘着層が設けられていてもよい。基材フィルムが帯電防止層を有していてよく、帯電防止層の表面抵抗率が1×1011Ω/□以下であってもよい。粘着フィルムが帯電防止層を有する基材フィルムを備えることにより、粘着フィルムを工程フィルムとして用いたときに空気中の異物の付着、及び静電気の発生を抑制できる傾向がある。同様の理由から、粘着層が帯電防止剤を更に含有していてもよい。
粘着フィルムは、粘着層の基材フィルムとは反対側の面を覆うセパレータを更に備えていてもよい。
本発明によれば、適切な微粘着性を有しながら、加工時に樹脂屑を発生させ難い粘着層を有する粘着フィルムが提供される。
粘着フィルムの一実施形態を示す断面図である。 樹脂屑発生の評価試験後の粘着層の写真である。 樹脂屑発生の評価試験後の粘着層の写真である。 樹脂屑発生の評価試験後の粘着層の写真である。 樹脂屑発生の評価試験後の粘着層の写真である。 樹脂屑発生の評価試験後の粘着層の写真である。 樹脂屑発生の評価試験後の粘着層の写真である。
以下、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。本明細書において、「(メタ)アクリル」の用語は、メタクリル又はアクリルを意味する。「(メタ)アクリロイル」、「(メタ)アクリレート」等の用語も同様である。
図1は、粘着フィルムの一実施形態を示す断面図である。図1に示す粘着フィルム1は、基材フィルム11と、基材フィルム11の主面上に設けられた粘着層12と、粘着層12の基材フィルム11とは反対側の面を覆うセパレータ13とを備える。
<粘着層>
粘着層12は、適切な密着性での貼付及びその後の微弱な力での剥離を可能にする微粘着性を有する。具体的には、粘着層12のガラス板に対する粘着力が0.005N/25mm以上1N/25mm以下、0.01N/25mm以上0.2N/25mm以下、0.01N/25mm以上0.1N/25mm以下であってもよい。粘着力が小さすぎると、使用中に剥れ等の問題が発生し易くなる傾向がある。粘着力が過度に大きいと、剥離時に粘着層の成分が被着体(表示装置の基板等)に転写されて異物として残る可能性がある。
この粘着力は、ガラス板に貼り付けられた粘着層を、剥離角度(ガラス板の主面と粘着層を引張る方向とがなす角度)180度、剥離速度0.3m/分で剥離する剥離試験において測定される応力の最大値を意味する。粘着力を測定するためのガラス板としては、ケイ酸塩を主成分とするものが用いられ、離型処理が施されていない表面に粘着層が貼り付けられる。粘着層に5880N/mの圧力を印加することで粘着層がガラス板に貼り付けられ、貼り付け後、室温で30分間放置してから、剥離試験が行われる。
上記剥離試験によって測定される粘着力は、剥離速度が大きくなると大きくなる場合があるが、粘着層12の粘着力は、剥離速度が0.3m/分であるとき、及び剥離速度が1.0m/分であるときの両方の剥離試験において、上記数値範囲内であってもよい。これにより、過度の粘着力に起因する異物の発生及び部材の損傷といった問題をより効果的に回避できる傾向がある。
粘着層12の厚さは、特に制限されないが、1μm以上、5μm以上、10μm以上、又は50μm以上であってもよく、200μm以下、150μm以下、又は100μm以下であってもよい。粘着層の厚さがこれら範囲にあると、微粘着性と樹脂屑発生の抑制を更に高いレベルで両立することができる。粘着層が厚すぎると、剥離時に粘着層が部分的に被着体上に異物として残存し易くなる可能性がある。
粘着層12が加工時に樹脂屑発生を発生させ難いことは、例えば、以下の(1)、(2)及び(3)の手順による耐掘削性試験によって確認することができる。
(1)直径2mmのステンレス製円柱の先端を、粘着層の表面に45°の角度で所定の荷重で押し当てながら、0.3m/分の速度で20mmの距離を移動させる。
(2)その後、硬化膜の表面の樹脂屑の有無を目視にて確認する。
(3)荷重を段階的に増加させながら(1)、(2)の試験を行い、樹脂屑が確認されなかった荷重の最大値を記録する。
上記耐掘削性試験により求められる荷重の最大値が大きいほど、粘着層が樹脂屑を発生し難いと判断できる。上記耐掘削性試験により求められる荷重の最大値は、300gf以上、400gf以上、又は500gf以上であってもよい。この最大値の上限は特に制限されないが、通常、5000gf以下である。
あるいは、金尺の角部を、粘着層に接触させながら前後させる方法によって、樹脂屑発生の抑制効果を簡易的に評価することもできる。この場合、ガラス板に載せた粘着フィルムの粘着層に対して、測定者が手で握った金尺(例えば、KOKUYO製 TZ−1341)の角を、粘着層の表面となす角度が45°となるように接触させる。その状態で金尺を300gf/cmの荷重で粘着層に押し当てながら、測定者から見て前方に向けて滑らせる。その後、粘着層の表面を目視し、粘着層の削れによって生じた樹脂屑の有無を確認する。
粘着層12は、帯電防止性を有していてもよい。粘着層12が帯電防止性を有すると、空気中の異物の付着、及び静電気の発生を抑制できる傾向がある。帯電防止性は、OLED等の画像表示装置を製造するために粘着フィルムを用いる場合に特に重要である。粘着層12の帯電防止性は、その表面抵抗率に基づいて評価することができる。本明細書において、表面抵抗率は、1×1012Ω/□以下、1×1011Ω/□以下又は1×1010Ω/□以下であってもよい。本明細書における表面抵抗率は、温度23℃、湿度55%の環境下に1時間放置した試験片に、100Vの電圧を10秒間印加した時点で測定される値である。
粘着層12は透明であってもよい。具体的には、粘着層12のヘイズが1%以下であってもよい。尚、ヘイズはヘイズメーター等を用いて測定することができる。
粘着層12は、以下に説明するような、ラジカル重合性成分を含有する硬化性組成物の硬化物を含む膜であることができる。言い換えると、粘着層12は、硬化性組成物の膜を硬化して形成された硬化膜であることができる。
以下、粘着層12を形成するために用ることのできる硬化性組成物について説明する。一実施形態に係る硬化性組成物は、ラジカル重合性成分として、2官能ウレタンアクリレートと、2官能ウレタンアクリレートとは別のオキシアルキレン基含有アクリルモノマーとを含有する。あるいは、硬化性組成物が2官能ウレタンアクリレートを含有し、2官能ウレタンアクリレートの一部又は全部がオキシアルキレン基を有する化合物(オキシアルキレン基含有アクリルモノマー)であってもよい。硬化性組成物は更に、単官能アクリルモノマー及び/又は多官能アクリルモノマーをラジカル重合性成分として含有し得る。ラジカル重合成分のラジカル重合によって架橋重合体が生成することで、硬化性組成物が硬化する。
一実施形態に係る硬化性組成物は、2官能ウレタンアクリレート又はこれ以外のアクリルモノマーとしてオキシアルキレン基含有アクリルモノマーを含有することによって、オキシアルキレン基(又はポリオキシアルキレン基)を主鎖及び/又は側鎖中に含む架橋重合体を含有する粘着層(硬化膜)を形成することができる。架橋重合体中の(ポリ)オキシアルキレン基は、主に、微粘着性の発現に寄与すると考えられる。(ポリ)オキシアルキレン基は、粘着層の帯電防止性を向上させる傾向もある。
以下各成分の詳細について説明する。
(2官能ウレタンアクリレート)
2官能ウレタンアクリレートは、2個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基(CHR=C(=O)O−、Rは水素原子又はメチル基)及びウレタン基(−NHC(=O)O−)を有する。2官能ウレタンアクリレートは、一般に、ジオールとジイソシアネートとの重縮合反応生成物であるポリウレタン鎖と、ポリウレタン鎖の両末端にそれぞれ結合した(メタ)アクリロイル基とを有する。2官能ウレタンアクリレートは、主として、樹脂屑発生の抑制に寄与すると考えられる。
2官能ウレタンアクリレートは、例えば、ジオールとジイソシアネートとの反応により末端にイソシアネート基を有するポリウレタン鎖である重縮合反応生成物を生成させることと、重縮合反応生成物と水酸基及び(メタ)アクリロイル基を有する単官能アクリルモノマーとの反応により2官能ウレタンアクリレートを生成させることとを含む方法により、製造することができる。
2官能ウレタンアクリレートの原料として用いられ得るジオールとしては、ポリカーボネートジオール、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、及びポリカプロラクトンジオールが挙げられる。これらの化合物は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。一般に、ポリカーボネートジオール、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、又はポリカプロラクトンジオールを用いて得られるウレタンアクリレートは、それぞれ、ポリエーテルウレタンアクリレート、ポリカーボネートウレタンアクリレート、ポリエステルウレタンアクリレート、又はカプロラクトンウレタンアクリレートと称されることがある。
2官能ウレタンアクリレートの原料として用いられ得るジイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加されたトリレンジイソシアネート、水素添加されたキシリレンジイソシアネート、水素添加されたジフェニルメタンジイソシアネート、m-フェニレンジイソシアネート、ビフェニレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート及びヘキサメチレンジイソシアネートが挙げられる。これらの化合物は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
2官能ウレタンアクリレートの原料として用いられ得る、水酸基を有する単官能アクリルモノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの化合物は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
2官能ウレタンアクリレートは、オキシアルキレン基を更に有していてもよい。オキシアルキレン基を有するウレタンアクリレートは、例えば、オキシアルキレン基を有するジオール(例えばポリエーテルポリオール)を用いる方法により得ることができる。ウレタンアクリレート中のオキシアルキレン基は、後述の式(3)で表される2価の基であることができる。
2官能ウレタンアクリレートの重量平均分子量は、1000以上20000以下であってもよい。2官能ウレタンアクリレートの重量平均分子量がこの範囲にあると微粘着性と樹脂屑発生の抑制が更に高いレベルで両立できる。同様の理由から、2官能ウレタンアクリレートの重量平均分子量は、1500以上20000以下、又は2000以上17000以下であってもよい。2官能ウレタンアクリレートの重量平均分子量が1000未満であると、粘着力が相対的に低下する傾向にある。重量平均分子量が20000より大きいと樹脂屑発生抑制の効果が相対的に低下する傾向にある。2官能ウレタンアクリレートの重量平均分子量は、例えば、ジオールとジイソシアネートとのモル比、又はそれらの分子量によって調整できる。本明細書において、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によって測定される、標準ポリスチレン検量線によって換算された値を意味する。
硬化性組成物における2官能ウレタンアクリレートの含有量は、ラジカル重合性成分100質量部に対して、10質量部以上90質量部以下であってもよい。2官能ウレタンアクリレートの含有量がこの範囲であると、微粘着性及び樹脂屑発生の抑制をより高いレベルで両立できる。また、硬化性組成物が、粘着層形成を容易にする適切な粘度を有し易い傾向がある。同様の観点から、2官能ウレタンアクリレートの含有量は、30質量部以上70質量部以下、又は30質量部以上60質量部以下であってもよい。
(オキシアルキレン基含有アクリルモノマー)
オキシアルキレン基含有アクリルモノマーは、1個以上の(メタ)アクリロイル基及びオキシアルキレン基を有する。硬化性組成物は、1種又は2種以上のオキシアルキレン基含有アクリルモノマーを含有し得る。このオキシアルキレン基含有アクリルモノマーは、2官能ウレタンアクリレート、単官能アクリルモノマー及び多官能アクリルモノマーとは異なる化合物であってもよい。
2個以上のオキシアルキレン基が2個以上連結してポリオキシアルキレン基を形成していてもよい。オキシアルキレン基及びポリオキシアルキレン基は、例えば下記式(3)で表される2価の(ポリ)オキシエチレン基及び/又は(ポリ)オキシプロピレン基であることができる。(ポリ)オキシエチレン基及び/又は(ポリ)オキシプロピレン基を有するアクリルモノマーは、他の成分との良好な相溶性を有する傾向がある。特に、(ポリ)オキシエチレン基を有するアクリルモノマーによれば、微粘着性の点でより一層優れた効果が得られ得る。
式(3)中、dは2又は3を示し、eは1〜100の整数を示す。eは50以下、20以下、又は10以下であってもよく、2以上、又は5以上であってもよい。オキシエチレン基又はオキシプロプレン基の繰り返し数eがこの範囲にあることで、特に優れた微粘着性が得られ易い。
硬化性組成物におけるオキシアルキレン基含有アクリルモノマーの含有量は、ラジカル重合性成分100質量部に対して、1質量部以上60質量部以下であってもよい。オキシアルキレン基含有アクリルモノマーの含有量がこの範囲であると、微粘着性の点でより優れた効果が得られる。また、帯電防止性及び他の成分との相溶性の点でも有利である。同様の理由から、オキシアルキレン基含有モノマーの含有量は、3質量部以上40質量部以下、又は5質量部以上30質量部以下であってもよい。
(単官能アクリルモノマー)
単官能アクリルモノマーは、1個の(メタ)アクリロイル基(CHR=C(=O)−)を有する化合物である。単官能アクリルモノマーは、オキシアルキレン基を更に有していてもよい。単官能アクリルモノマー中のオキシアルキレン基は、後述の式(3)で表される2価の基であることができる。本明細書において、1個の(メタ)アクリロイル基及びウレタン基を有する化合物は、単官能アクリルモノマーに分類される。
単官能アクリルモノマーは、窒素含有単官能アクリルモノマーを含んでいてもよい。ここでの窒素含有基は、下記式(1a)又は(1b):

で表される基である。式(1a)及び式(1b)中、R及びRはそれぞれ独立に、炭素原子、水素原子及び酸素原子から選ばれる少なくとも1種の原子からなる1価の基を示し、R及びRはそれぞれ独立に、炭素原子、水素原子及び酸素原子から選ばれる少なくとも1種の原子からなる2価の基を示す。
及びRは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜3のアルキル基、又は水素原子であってもよく、特にメチル基、エチル基、イソプロピル基又はヒドロキシエチル基であってもよい。微粘着性と樹脂屑発生の抑制を更に高いレベルで両立する観点から、R及びRがそれぞれ独立に水素原子又はメチル基であってもよい。同様の理由から、R、R及び窒素原子(N)がテトラヒドロ−1,4−オキサジン環を形成していてもよい。
窒素含有単官能アクリルモノマーは、下記式(2a)又は(2b)で表される、単官能(メタ)アクリルアミド誘導体であってもよい。式(2a)及び(2b)中、R、R、R及びRは上記と同義であり、Rは水素原子又はメチル基を示す。
樹脂屑発生抑制の点から、窒素含有単官能アクリルモノマーから形成されるホモポリマーの理論Tgが100℃以上であってもよい。窒素含有単官能アクリルモノマーの具体例としては、アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、及びN−ヒドロキシエチルアクリルアミドが挙げられる。これらの化合物は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。他成分との相溶性の点から、N,N−ジメチルアクリルアミド、及び/又は(メタ)アクリロイルモルホリンを選択してもよい。
窒素含有単官能アクリルモノマー以外の単官能アクリルモノマーの例としては、イソボルニルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレ−ト、ベンジルアクリレート、及びヒドロキシブチルアクリレートがある。
硬化性組成物における単官能アクリルモノマーの含有量は、ラジカル重合性成分100質量部に対して、5質量部以上60質量部以下であってもよい。単官能アクリルモノマーの含有量がこの範囲であると、微粘着性、及び樹脂屑発生の抑制が更に高いレベルで両立できる。同様の理由から、単官能アクリルモノマーの含有量は、15質量部以上50質量部以下、又は20質量部以上40質量部以下であってもよい。
(多官能アクリルモノマー)
多官能アクリルモノマーは、3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する。多官能アクリルモノマーは、主に、樹脂屑発生の抑制に寄与すると考えられる。本明細書において、3個以上の(メタ)アクリロイル基と、ウレタン基とを有する化合物は、多官能アクリルモノマーに分類される。
多官能アクリルモノマーの二重結合当量は250以下であってもよい。これにより、樹脂屑発生の抑制の点で、特に優れた効果が得られる。同様の理由から、多官能アクリルモノマーの二重結合当量は、200以下、又は150以下であってもよい。本明細書において、二重結合当量は、式:
二重結合当量=分子量/同一分子中の二重結合の数
で計算される値を意味する。多官能アクリルモノマーが分子量の異なる化合物の混合物である場合、分子量として重量平均分子量の値を用いて、二重結合当量の平均値を求めてもよい。二重結合当量の平均値が上記の数値範囲内であってもよい。
多官能アクリルモノマーの具体例としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(メタクリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ポリグリセリンポリアクリレート、並びに、これらをエチレンオキシド変性又はプロピレンオキシド変性したアルキレンオキシド変性多官能(メタ)アクリレート、及びこれらをカプロラクトン変性したカプロラクトン変性多官能(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの化合物は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
多官能アクリルモノマーは、オキシアルキレン基を更に有していてもよい。多官能アクリルモノマー中のオキシアルキレン基は、上述の式(3)で表される2価の基であることができる。例えば、アルキレンオキシド変性多官能(メタ)アクリレートは、オキシオキシアルキレン基を有しており、これを微粘着性及び相溶性の観点から選択することができる。
硬化性組成物における多官能アクリルモノマーの含有量は、ラジカル重合性成分100質量部に対して、0.5質量部以上30質量部以下であってもよい。多官能アクリルモノマーの含有量がこの範囲であると、微粘着性、及び樹脂屑発生の抑制が更に高いレベルで両立することができる。同様の理由から、多官能アクリルモノマーの含有量は、3質量部以上20質量部以下、又は5質量部以上15質量部以下であってもよい。
ラジカル重合性成分は、以上説明した種類以外のラジカル重合性化合物を含み得る。ただし、2官能ウレタンアクリレート及びオキシアルキレン基含有アクリルモノマー(場合により単官能アクリルモノマー及び多官能アクリルモノマー)の合計の含有量は、ラジカル重合性成分100質量部に対して、16.5質量部以上、50質量部以上、60質量部以上、80質量部以上、又は90質量部以上であってもよく、100質量部以下であってもよい。
硬化性組成物に含まれるオキシアルキレン基は、ラジカル重合性成分中のいずれの化合物に由来するものであってもよいが、適切な微粘着性の観点から、オキシアルキレン基の合計の含有量は、硬化性組成物100質量部に対して、1質量部以上60質量部以下、3質量部以上40質量部以下、又は5質量部以上30質量部以下であってもよい。
硬化性組成物におけるラジカル重合性成分の合計の含有量は、特に制限されないが、70質量%以上、80質量%以上、又は90質量%以上であってもよい。
(光重合開始剤)
硬化性組成物は、光ラジカル重合による効率的な硬化のために、光重合開始剤を更に含有していてもよい。光重合開始剤は、活性エネルギー線の照射によってラジカル重合を開始させる化合物であれば、特に制限されない。活性エネルギー線は、紫外線、電子線、α線、β線、及びγ線を含む。光重合開始剤としては、ベンゾフェノン系、アントラキノン系、ベンゾイル系、スルホニウム塩、ジアゾニウム塩、オニウム塩、アシルフォスフィンオキサイド系等を使用することができる。光重合開始剤は、分子内水素引き抜き型光重合開始剤であってもよい。
光重合開始剤の具体例としては、ベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、N,N−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、2−エチルアントラキノン、t−ブチルアントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2,3−ジクロロアントラキノン、3−クロル−2−メチルアントラキノン、1,2−ベンゾアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントラキノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等の芳香族ケトン化合物;ベンゾイン、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等のベンゾイン化合物;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル化合物;ベンジル、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、β−(アクリジン−9−イル)(メタ)アクリル酸のエステル化合物;9−フェニルアクリジン、9−ピリジルアクリジン、1,7−ジアクリジノヘプタン等のアクリジン化合物、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)5−フェニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メチルメルカプトフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モリホリノフェニル)−1−ブタノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、オリゴ(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(4−(1−メチルビニル)フェニル)プロパノン)が挙げられる。これらの化合物は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
硬化性組成物における光重合開始剤の含有量は、ラジカル重合性成分100質量部に対して、0.01質量部以上10質量部以下、0.1質量部以上6質量部以下、又は0.5質量部以上5質量部以下であってもよい。光重合性化合物の含有量がこの範囲であることで、特に良好な光重合性が得られる。
(帯電防止剤)
硬化性組成物は、帯電防止剤を更に含有していてもよい。上述の成分から構成されるラジカル重合性成分が帯電防止剤との相溶性が良好であることから、粘着層に帯電防止機能を付与し易い。粘着フィルムが画像表示装置の製造のために用いられる場合、硬化性組成物及びこれから形成される粘着層が帯電防止剤を含有することが、静電気に起因する各種の欠陥を防ぐ上で効果的である。例えば、液晶表示装置の製作工程の大部分はガラス基板上で行われるが、ガラス基板は不導体であるため、瞬間的に発生する電荷が基板の下方に分散され難い。そのため、ガラス基板上に形成された絶縁膜、及び薄膜トランジスタ等の各種部材が静電気により損傷し得る。
帯電防止剤は、粘着層の表面抵抗率を低下させるものであれば特に制限されない。帯電防止剤は、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、及びイオン性液体から選ばれるイオン性物質であることができる。
アルカリ金属塩の例としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属のカチオンと、過塩素酸、六フッ化リン酸、四フッ化ホウ酸、トリフルオロメタンスルホン酸、有機ホウ素等のアニオンとを含む塩が挙げられる。アルカリ土類金属塩としては、マグネシウム等のアルカリ土類金属のカチオンと、上記アニオンとを含む塩が挙げられる。イオン解離性の点から過塩素酸リチウム、又はトリフルオロメタンスルホン酸リチウムを選択してもよい。アルカリ金属塩の市販品としては、PEL−100(日本カーリット株式会社製 過塩素酸リチウム10質量部、ポリオキシプロピレングリコール90質量部)、PEL−25(日本カーリット株式会社製 トリフルオロメタンスルホン酸リチウム5重量部、過塩素酸リチウム10質量部、ポリオキシエチレングリコール−ポリオキシプロピレングリコール共重合体85質量部)が挙げられる。
帯電防止剤は、カチオン性帯電防止剤、アニオン系帯電防止剤、両性帯電防止剤、ノニオン系帯電防止剤、又はイオン導電性付与剤であってもよい、カチオン性帯電防止剤は、例えば、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜3級アミノ基等のカチオン性基を有する。アニオン系帯電防止剤は、例えば、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エステル塩基、スルホン酸塩基等のアニオン性基を有する。両性帯電防止剤としては、アミノ酸系、又はアミノ硫酸エステル系等の帯電防止剤がある。ノニオン系帯電防止剤つぃては、アミノアルコール系、グリセリン系、ポリエチレングリコール系等の帯電防止剤がある。イオン伝導性付与剤としては、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリフェニレンオキシド又はその共重合体等のマトリックス高分子と、ナトリウム又はリチウム等のアルカリ金属塩との複合物が挙げられる。これらは2種以上を組み合わせることもできる。
硬化性組成物における帯電防止剤の含有量は、ラジカル重合性成分100質量部に対して、0.01質量部以上30質量部以下、0.1質量部以上20質量部以下、又は0.1質量部以上10質量部以下であってもよい。帯電防止剤の含有量がこの範囲であることで、特に良好な表面抵抗率が得られる。
(その他)
硬化性組成物は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その他の成分を更に含有していてもよい。その他の成分としては、例えば、防汚剤、難燃剤、酸化防止剤、分散剤、紫外線吸収剤、顔料、可塑剤、界面活性剤、及びチクソトロピー化剤のような添加剤が挙げられる。これら添加剤は1種を使用してもよいし、又は2種類以上を併用してもよい。硬化性組成物は、光重合開始剤とともに、又は光重合開始剤に代えて、熱ラジカル重合開始剤を含有していてもよい。
硬化性組成物の25℃での粘度が、300mPa・s以上10000mPa・s以下であってもよい。硬化性組成物の25℃での粘度がこの範囲であると、塗工性の点で、より優れた効果が得られる。塗工性が優れると、厚い粘着層を形成し易い。同様の理由から、硬化性組成物の25℃での粘度が500mPa・s以上5000mPa・s以下、又は1000mPa・s以上3000mPa・s以下であってもよい。
塗工するための硬化性組成物は、有機溶剤を含有していても、含有していなくてもよいが、本実施形態に係る硬化性組成物は、有機溶剤を必要とせずに塗工に適した粘度を有することができる。無溶剤であることは、環境対応、及び工程短縮の面で有利である。
<基材フィルム>
基材フィルム11は、プラスチックフィルム20と、プラスチックフィルム20の片面上に形成された帯電防止層30とを有する。
プラスチックフィルム20は、透明プラスチックフィルムであってもよい。基材フィルムはプラスチックフィルムを有するものに限られないが、プラスチックフィルムは、硬化性組成物の塗工性及び粘着層の平滑性の点で特に有利である。プラスチックフィルム20は延伸プラスチックフィルムであってもよい。これにより、フィルムの巻取り性、加工性の点で、より優れた効果が得られる。
プラスチックフィルム20の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、シクロオレフィンポリマー(COP)、含ノルボルネン樹脂、ポリエーテルスルホン、セロファン、芳香族ポリアミド又はこれらの組み合わせを含むフィルムが挙げられる。プラスチックフィルム20は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸エステル、ポリカーボネート、又はポリ塩化ビニルのフィルムであってもよい。
プラスチックフィルム20又は基材フィルム11の厚さは、特に制限されないが、10μm以上、20μm以上、25μm以上、30μm以上又は40μm以上であってもよく、200μm以下、150μm以下、125μm以下又は100μm以下であってもよい。基材フィルム11の厚さがこの範囲であることで、フィルムの巻取り性、加工性の点で、より優れた効果が得られる。プラスチックフィルムが薄いと強度が不足する傾向がある。プラスチックフィルムが厚いと柔軟性が低下する傾向がある。プラスチックフィルムの柔軟性が低いと、基材フィルムが被着体の複雑な形状に追従し難くなる傾向があり、その結果、工程中に粘着フィルムが被着体から部分的に剥離する可能性がある。
図1の粘着フィルムにおいて、帯電防止層30はプラスチックフィルム20の粘着層12とは反対側の面上に設けられているが、粘着フィルムの帯電を適切に抑制できればよく、帯電防止層の数及び位置は特に限られない。例えば、プラスチックフィルム20の両面上に帯電防止層が設けられていてもよい。また、セパレータ13がその片面又は両面に帯電防止層を有していてもよい。帯電防止層が設けられていなくてもよい。
帯電防止層30は、通常、1×1011Ω/□以下の表面低効率を有する。帯電防止層30は、例えば、イオン性界面活性剤、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、金属微粒子、非金属導電性微粒子(カーボンナノチューブ等)、導電性ポリマー、カーボンナノチューブ、及びイオン性液体から選ばれるイオン性物質又は導電性物質のような帯電防止剤を主成分として含む膜であることができる。帯電防止層における帯電防止剤の含有量が、帯電防止層100質量部に対して50質量部以上100質量部以下であってもよい。帯電防止層30の厚さは、特に制限されないが、例えば0.01μm以上100μm以下であってもよい。
基材フィルム11の粘着層12側の表面に、帯電防止処理、コロナ処理、プラズマ処理、密着付与性プライマー処理が施されていてもよい。
<セパレータ>
セパレータ13は、特に限定されないが、ポリエステル樹脂、オレフィン樹脂、又はアクリル樹脂などの任意の樹脂を含むプラスチックフィルムであることができる。セパレータ13は、プラスチックフィルムと、その片面又は両面上に設けられた帯電防止層とを有していてもよい。この場合の帯電防止層は、基材フィルム11の帯電防止層30と同様の構成を有することができる。セパレータ13の片面又は両面に、離型処理、密着付与処理又は帯電防止処理が施されていてもよい。
セパレータ13の厚さは、特に制限されないが、10μm以上300μm以下であってもよい。
粘着フィルム1を使用する際には、基材フィルム11又はセパレータ13を剥離し、露出した粘着層12を所望の部位に貼り付けることができる。
粘着フィルム1は、例えば、基材フィルム11上に硬化性組成物の膜を形成する工程と、活性エネルギー線等によって硬化性組成物を硬化させて、硬化性組成物の硬化物を含む粘着層を形成させる工程とを含む方法により、製造することができる。
硬化性組成物の膜を形成する方法としては、通常の塗工方式又は印刷方式を適用することができる。具体的には、例えば、リバースコーティング、トランスファロールコーティング、グラビアロールコーティング、キスコーティング、キャストコーティング、スプレーコーティング、スピンコーティング、ディップコーティング、スロットオリフィスコーティング、エアドクターコーティング、バーコーティング、コンマコーティング、ブレードコーティング、ダムコーティング、及びダイコーティング等のコーティング、並びに、グラビア印刷等の凹版印刷、及びスクリーン印刷等の孔版印刷を含む印刷が利用できる。硬化性組成物の粘度は、必要に応じて、低粘度のラジカル重合成分の配合、及び溶剤の添加のような方法によって調節することができる。
硬化性組成物を硬化させるための活性エネルギー線として、紫外線、電子線等を使用することができる。活性エネルギー線の照射は、窒素雰囲気下で行うこともできる。これにより、硬化性組成物の硬化性が向上する傾向がある。同様の目的で、未硬化の硬化性組成物の膜にセパレータ13が積層してから、そこに活性エネルギー線を照射してもよい。硬化性組成物が熱ラジカル重合開始剤を含有する場合、加熱により硬化性組成物を硬化させてもよい。硬化の前に、必要により溶剤が膜から除去される。
以下、実施例を挙げて本発明についてさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1
末端のアクリロイルオキシ基、及びポリエチレンオキシド鎖を有する2官能ウレタンアクリレート(NKオリゴU−201PA、新中村化学)と、末端のアクリロイルオキシ基を有する2官能ポリエステルウレタンアクリレート(ヒタロイド4864HMG、日立化成)と、N,N−ジメチルアクリルアミドと、アクリロイルモルホリンと、メトキシポリエチレングリコール#400メタクリレート(式(3)中のdが2、eが9のポリオキシエチレン鎖含有、ファンクリル400M、日立化成)と、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート(TMPEOTA、ダイセル・オルネクス)と、アルキルフェノン系光重合開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、Irgagure 184、BASF)と、帯電防止剤(トリフルオロメタンスルホン酸リチウム5重量部、過塩素酸リチウム10重量部、及びポリオキシエチレングリコール−ポリオキシプロピレングリコール共重合体85重量部を含む混合物、PEL−25、日本カーリット)とを表1に示す混合比(質量部)で混合して、硬化性組成物を調製した。
硬化性組成物を、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ75μm、東レ株式会社製、75−XD536N)及びその両面上に形成された帯電防止層を有する基材フィルムの片面に塗工して、硬化性組成物の塗膜を形成した。塗膜に、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(SKCハース・ディスプレイフィルムズ社製、RF02ASD)及びその両面上に形成された帯電防止層を有する離型フィルムをラミネートした。UV照射により塗膜を硬化させて、ラジカル重合性成分の架橋重合体を含む厚さ100μmの粘着層を形成し、基材フィルム、粘着層及び離型フィルム(セパレータ)からなる粘着フィルムを得た。得られた粘着フィルムを巻物状に巻き取った。
基材フィルムの粘着層側の面の表面抵抗率は1.8×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は3.3×10Ω/□であった。離型フィルム(セパレータ)の粘着層側の面の表面低効率は1.2×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は4.9×10Ω/□であった。粘着層の表面低効率は5.8×1010Ω/□であった。表面低効率は、試験片を温度23℃、湿度55%の環境下に1時間放置した後、100Vの電圧を粘着層に10秒間印加した、その後の粘着層の表面抵抗率を測定した。
粘着層を、ソーダ石灰ガラス板(松浪硝子工業株式会社製、大型スライドグラス、「水縁磨t1.3」(商品名)、S9213)にゴムロールを用いて圧力5880N/m、速度2mm/分で貼り付け、その状態で室温で30分放置した。その後、剥離角度180度、剥離速度0.3m/分又は1.0m/分で粘着層をガラス板から引き剥がす剥離試験を行った。幅25mm当たりの応力の最大値を粘着層の粘着力として記録した。粘着層のガラス板に対する粘着力は、剥離速度0.3m/分のときに0.016N/25mmで、剥離速度1.0m/分のときに0.019N/25mmであった。
金尺の角部を、粘着層に接触させながら前後させる方法により、粘着層の樹脂屑発生の状態を評価したところ、粘着層表面の削れは微弱で、削れによる樹脂屑は発生しなかった。
表面低効率、粘着力、及び樹脂屑発生の評価方法は、以下の実施例及び比較例でも同様である。
実施例2
粘着層の厚さが1μmになるように硬化性組成物を基材フィルムに塗工したこと以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを得た。
基材フィルムの粘着層側の面の表面抵抗率は1.8×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は3.3×10Ω/□であった。離型フィルム(セパレータ)の粘着層側の面の表面低効率は1.2×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は4.9×10Ω/□であった。粘着層の表面低効率は3.8×10Ω/□であった。
粘着層のガラス板に対する粘着力は、剥離速度0.3m/分のときに0.005N/25mmで、剥離速度1.0m/分のときに0.006N/25mmであった。
粘着層の樹脂屑発生の状態を評価したところ、粘着層表面の削れは微弱で、削れによる樹脂屑は発生しなかった。
実施例3
粘着層の厚さが200μmになるように硬化性組成物を基材フィルムに塗工したこと以外は、実施例1と同様にして粘着フィルムを得た。
基材フィルムの粘着層側の面の表面抵抗率は1.8×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は3.3×10Ω/□であった。離型フィルム(セパレータ)の粘着層側の面の表面低効率は1.2×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は4.9×10Ω/□であった。粘着層の表面低効率は5.9×10Ω/□であった。
粘着層のガラス板に対する粘着力は、剥離速度0.3m/分のときに0.078N/25mmで、剥離速度1.0m/分のときに0.083N/25mmであった。
粘着層の樹脂屑発生の状態を評価したところ、粘着層表面の削れは微弱で、削れによる樹脂屑は発生しなかった。
実施例4
末端のアクリロイルオキシ基、及びポリエチレンオキシド鎖を有する2官能ウレタンアクリレート(NKオリゴU−201PA、新中村化学)と、末端のアクリロイルオキシ基を有する2官能ポリエステルウレタンアクリレート(ヒタロイド4864HMG、日立化成)と、イソボルニルアクリレートと、メトキシポリエチレングリコール#400メタクリレート(式(3)中のdが2、eが9のポリオキシエチレン鎖含有、ファンクリル400M、日立化成)と、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート(TMPEOTA、ダイセル・オルネクス)と、アルキルフェノン系光重合開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、Irgagure 184、BASF)と、帯電防止剤(トリフルオロメタンスルホン酸リチウム5重量部、過塩素酸リチウム10重量部、及びポリオキシエチレングリコール−ポリオキシプロピレングリコール共重合体85重量部を含む混合物、PEL−25、日本カーリット)とを表1に示す混合比(質量部)で混合して、硬化性組成物を調製した。得られた硬化性組成物を用いたこと以外は実施例1と同様にして、粘着フィルムを作製した。
基材フィルムの粘着層側の面の表面抵抗率は1.8×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は3.3×10Ω/□であった。離型フィルム(セパレータ)の粘着層側の面の表面低効率は1.2×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は4.9×10Ω/□であった。粘着層の表面低効率は6.5×1010Ω/□であった。
粘着層のガラス板に対する粘着力は、剥離速度0.3m/分のときに0.035N/25mmで、剥離速度1.0m/分のときに0.047N/25mmであった。
粘着層の樹脂屑発生の状態を評価したところ、粘着層表面の削れは微弱で、削れによる樹脂屑は発生しなかった。
比較例1
ウレタン系粘着剤(東洋紡株式会社、バイロンUR−6800)と、架橋剤(ポリイソシアネート、東ソー株式会社、コロネートHX)と、接着改質剤(東洋紡株式会社、添加剤A)と、触媒(ジブチル錫ラウレート、共同薬品株式会社、KS−1200A−1)と、帯電防止剤(ライオンスペシャリティケミカルズ株式会社)とを混合して、硬化性組成物を得た。
硬化性組成物を、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ75μm、東レ株式会社製、75−XD536N)及びその両面上に形成された帯電防止層を有する基材フィルムの片面に塗工し、加熱乾燥して、硬化性組成物の塗膜(厚さ100μm)を形成した。塗膜に、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(SKCハース・ディスプレイフィルムズ社製、RF02ASD)及びその両面上に形成された帯電防止層を有する離型フィルムをラミネートした。基材フィルム、塗膜及び離型フィルム(セパレータ)からなる積層フィルムを巻物状に巻き取った。巻き取られた積層フィルムを、50℃の環境下に72時間放置することで粘着層を形成させて、粘着フィルムを得た。
基材フィルムの粘着層側の面の表面抵抗率は1.8×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は3.3×10Ω/□であった。離型フィルム(セパレータ)の粘着層側の面の表面低効率は1.2×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は4.9×10Ω/□であった。粘着層の表面低効率は4.1×10Ω/□であった。
粘着層のガラス板に対する粘着力は、剥離速度0.3m/分のときに0.085N/25mmで、剥離速度1.0m/分のときに0.124N/25mmであった。
粘着層の樹脂屑発生の状態を評価したところ、粘着層表面が削れて樹脂屑が多く発生した。
比較例2
アクリル系粘着剤(昭和電工株式会社、ビニロールELX−5580)と、架橋剤(ポリイソシアネート、旭化成ケミカルズ株式会社、デュラネート「TKA−75N」)と、アルキルフェノン系光重合開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、Irgagure 184、BASF)とを混合して、硬化性組成物を調製した。得られた硬化性組成物を用いたこと以外は実施例1と同様にして、粘着フィルムを作製した。
基材フィルムの粘着層側の面の表面抵抗率は1.8×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は3.3×10Ω/□であった。離型フィルム(セパレータ)の粘着層側の面の表面低効率は1.2×10Ω/□で、その裏側の面の表面低効率は4.9×10Ω/□であった。粘着層の表面低効率は1.5×10Ω/□であった。
粘着層のガラス板に対する粘着力は、剥離速度0.3m/分のときに0.013N/25mmで、剥離速度1.0m/分のときに0.13N/25mmであった。
粘着層の樹脂屑発生の状態を評価したところ、粘着層表面が削れて樹脂屑が多く発生した。
表1に示されるように、特定のラジカル重合性成分の組み合わせを含む各実施例の硬化性組成物によれば、0.005N/25mm以上1N/25mm以下の適切な微粘着性を有するとともに、樹脂屑を発生させ難い粘着層を有する粘着フィルムが得られることが確認された。図2〜7は、樹脂屑発生の評価試験後の粘着層の写真である。図2が実施例1、図3が実施例2、図4が実施例3、図5が実施例4、図6が比較例1、図7が比較例2である。これらの写真からも、本発明に係る粘着フィルムは樹脂屑発生の点で顕著な効果を奏することが確認できる。
1…粘着フィルム、11…基材フィルム、12…粘着層、13…セパレータ、20…プラスチックフィルム、30…帯電防止層。

Claims (8)

  1. 粘着層を備える粘着フィルムであって、
    前記粘着層がラジカル重合性成分を含有する硬化性組成物の硬化物を含み、
    前記ラジカル重合性成分が、
    2個の(メタ)アクリロイル基を有する2官能ウレタンアクリレートと、
    前記2官能ウレタンアクリレート以外の化合物であって、1個以上の(メタ)アクリロイル基及びオキシアルキレン基を有するオキシアルキレン基含有モノマーと、
    を含む、粘着フィルム。
  2. 粘着層を備える粘着フィルムであって、
    前記粘着層がラジカル重合性成分を含有する硬化性組成物の硬化物を含み、
    前記ラジカル重合性成分が、2個の(メタ)アクリロイル基を有する2官能ウレタンアクリレートを含み、
    前記2官能ウレタンアクリレートが、オキシアルキレン基を有する化合物を含む、
    粘着フィルム。
  3. 前記粘着層のガラス板に対する粘着力が、剥離速度0.3m/分で測定されたときに0.005N/25mm以上1N/25mm以下である、請求項1又は2に記載の粘着フィルム。
  4. 基材フィルムを更に備え、前記基材フィルム上に前記粘着層が設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘着フィルム。
  5. 前記基材フィルムが帯電防止層を有する、請求項4に記載の粘着フィルム。
  6. 前記帯電防止層の表面抵抗率が1×1011Ω/□以下である、請求項5に記載の粘着フィルム。
  7. 前記粘着層の前記基材フィルムとは反対側の面を覆うセパレータを更に備える、請求項4〜6のいずれか一項に記載の粘着フィルム。
  8. 前記粘着層が帯電防止剤を更に含有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の粘着フィルム。
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