JP2018049512A - 自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】飲料容器が円筒形容器、および異形容器からなる商品を併売可能であり、かつ、併売可能の商品の種類を可及的に増加することが可能な自動販売機を提供する。【解決手段】サーペンタイン式商品収納ラックにおける多重の商品収納通路のうちの前寄りの商品収納通路に代えて直積み式商品収納ラック5を配備して飲料容器が円筒形容器、および異形容器からなる商品を併売可能とし、また、直積み式商品収納ラック5が、最下位から2番目の商品を一時保留するストッパ部材の高さ位置を商品のサイズ(横倒し姿勢および起立姿勢の商品サイズ)に応じて上下に可変設定する高さ調節機構59および商品収納通路の奥行方向の寸法を商品サイズに応じて規制する奥行規制部材58を備えることにより、横倒し姿勢の商品若しくは起立姿勢の商品のいずれをも販売可能とした。【選択図】図6
Description
この発明は、缶,瓶,ペットボトル入り飲料を販売する自動販売機に係り、特に、飲料容器が円筒形容器、および異形容器からなる商品を併売可能な自動販売機に関する。
缶,瓶,ペットボトル入り飲料を販売する自動販売機として最も一般的な自動販売機は、上下方向に延在する蛇行状の商品収納通路(商品コラムとも称する)に商品を収納するサーペンタイン式商品収納ラックを搭載している。このサーペンタイン式商品収納ラックは、蛇行状の商品収納通路に商品を横倒し姿勢で上下方向に積み重ねて収納するとともに蛇行状の商品収納通路の下部に商品搬出装置が配設され、この商品搬出装置により最下位の商品から1個ずつ切り出して搬出するように構成されている。商品搬出装置は、商品収納通路に出没自在であって最下位の商品を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置と前記販売商品の保持を解放する態様で商品収納通路から退避する退避位置との間を移動可能に設けた第1のストッパ部材と、商品収納通路に出没自在であって商品収納通路から退避する退避位置と最下位商品に続く最下位から2番目の商品を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置との間を移動可能に設けた第2のストッパ部材とを有している。この商品搬出装置は、第1のストッパ部材と第2のストッパ部材とが商品収納通路に交互に出没するように制御され、販売待機状態で第1のストッパ部材が商品収納通路に突出して最下位の商品を保持する一方、第2のストッパ部材が商品収納通路から退避しており、販売指令により第2のストッパ部材が商品収納通路に突出して最下位から2番目の商品を保持したうえで第1のストッパ部材が商品収納通路から退避することにより最下位の商品を搬出するように構成されている。
ここで、飲料容器の形状が円筒形や四角形などの商品の場合には、商品収納通路に収納された商品が横倒し姿勢で整然と積み重ねられ、第2のストッパ部材を最下位の商品と最下位から2番目の商品の間に突出させて最下位から2番目の商品を保持することができるので、商品搬出装置により最下位の商品から確実に1個ずつ搬出することができる。これに対して、飲料容器の形状が先細りの円錐形商品などに代表される異形形状の商品は、当該商品を横倒し姿勢で上下方向に積み重ねた場合、内容物(飲料)の移動により商品の重心が不安定となるので、整然と積み重ねられる横倒し姿勢(商品の軸線が水平線に一致する姿勢)に対して商品の軸線が水平線から傾斜した不揃いの姿勢で積み重ねられる。すなわち、最下位の商品若しくは最下位から2番目の商品の領域に最下位から2番目の商品若しくは最下位の商品が進入して両者の間の境目が水平線から傾斜した状態となる。一方、第2のストッパ部材の商品の係止面は水平線に一致するように形成されているので、第2のストッパ部材が商品収納通路に突出する際に最下位の商品若しくは最下位から2番目の商品により邪魔されて商品収納通路への突出が阻害されて最下位から2番目の商品を保持することができなくなる。つまり、最下位の商品と最下位から2番目の商品と切り離すことができなくなるので、商品搬出装置により最下位の商品から1個ずつ搬出することができない。従って、サーペンタイン式商品収納ラックを搭載した自動販売機では、飲料容器の形状が円筒形である商品の販売に限定され、飲料容器が異形形状の商品を販売することができないという問題を有する。
この場合、飲料容器が異形形状の商品を販売するものとしてスパライラル式商品収納ラックが知られている。スパイラル式商品収納ラックは、上下方向に螺旋を画くスパイラルのピッチ間に商品を収納保持し、スパイラルを回転させることにより商品を順次下降させてスパイラルの下端から商品を1個ずつ搬出するものである。このような、スパイラル式商品収納ラックを搭載した専用の自動販売機を別途設置すれば飲料容器が異形形状の商品を販売することが可能となる。
ところで、異形形状の商品が売れ筋の商品であって販売数量が見込まれる場合、或いは自動販売機の設置場所が確保できる場合には、専用の自動販売機を設置することもやぶさかではないが、販売数量が専用の自動販売機により販売するほどには見込まれず、かつ、専用の自動販売機を設置する場所の確保が困難な場合には、飲料容器が円筒形容器、および異形容器からなる商品を併売可能な自動販売機が要望される。
この要望に応えるための構成が特許文献1に示唆されている。特許文献1により開示された発明は、自動販売機に搭載されたサーペンタイン式商品収納ラックの一部を異形形状の商品を収納するラックとしたものを採用することができる。この特許文献1に開示された発明は、自動販売機に搭載されたサーペンタイン式商品収納ラックが前後方向に多重の蛇行状の商品収納通路を形成するものである点に着目し、前方よりの蛇行状の商品収納通路を撤去し、その撤去した蛇行状の商品収納通路の跡に異形形状の商品を収納するラックを設置したものである。具体的には、特許文献1に係る発明は、飲料容器の形状が円筒形である商品と紙パック商品のような飲料容器の形状が箱形である商品を併売するため、サーペンタイン式商品収納ラックにおける5重の蛇行状の商品収納通路のうちの前寄りの二重の商品収納通路を撤去し、その跡に紙パック商品を上下方向に積み重ねて収納する直積み式商品収納ラックと呼ばれる商品収納ラックを配備し、直積み式商品収納ラックをサーペンタイン式商品収納ラックと互換性を持たせたものである。このように、特許文献1には、サーペンタイン式商品収納ラックにおける前方よりの蛇行状の商品収納通路を撤去し、その撤去した蛇行状の商品収納通路の跡に異形形状の商品を収納するラックを設置すれば、飲料容器が円筒形容器、および異形容器からなる商品を併売可能な自動販売機が得られることが示唆されている。
特許文献1で示唆された構成に基づき、サーペンタイン式商品収納ラックにおける前方よりの蛇行状の商品収納通路を撤去し、その撤去した蛇行状の商品収納通路の跡に異形形状の商品を収納するスパイラル式商品収納ラックを設置すれば、飲料容器が円筒形容器、および異形容器からなる商品を併売可能な自動販売機を得ることができる。しかしながら、スパイラル式商品収納ラックは、スパイラルのピッチ、およびスパイラルの径により収納可能な商品の種類が限定されてしまうという課題を有する。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、飲料容器が円筒形容器、および異形容器からなる商品を併売可能であり、かつ、併売可能の商品の種類を可及的に増加することが可能な自動販売機を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1にかかる発明は、断熱筐体として構築された自動販売機本体の商品収納庫内の後方寄りに蛇行状の商品収納通路(商品コラム)に商品を横倒し姿勢で上下方向に整列して収納するサーペンタイン式商品収納ラックを配設する一方、前記商品収納庫内の前方寄りに上下方向に延在する商品収納通路(商品コラム)に商品を一列に積み重ねて収納する直積み式商品収納ラックを配設した自動販売機において、前記直積み式商品収納ラックは、背板と左右側板により横断面凹型に形成されたラックケースの左右中央部に仕切部材および商品搬出機構を上下の順に配し、この仕切部材および商品搬出機構を挟んで左右側板との間に商品を上下方向に一列に積み重ねて収納する商品収納通路(商品コラム)を形成し、これらの商品収納通路の前面を開閉するコラム扉を備えるとともに前記商品収納通路に収納された商品を前記商品搬出機構の操作により最下位の商品から順に落下搬出するように構成され、前記商品搬出機構は、モータにより駆動される駆動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって、最下位の商品を販売待機位置に保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置と前記最下位の商品の保持を解放する態様で商品収納通路から退避する退避位置との間を移動(回動)可能に設けた左右一対の商品保持部材、前記駆動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって、商品収納通路から退避する退避位置と最下位から2番目の商品を商品収納通路に一時保留する態様で商品収納通路に突出する突出位置との間を移動(回動)可能に設けた左右一対のストッパ部材、前記の駆動軸に設けられ、前記商品保持部材とストッパ部材とをそれぞれ商品収納通路に出没させる下部制御カムと上部制御カムとからなり、前記ストッパ部材の高さ位置を商品のサイズに応じて上下に可変設定する高さ調節機構を商品搬出機構の前面側に設け、前記商品搬出機構に対向するラックケースの左右側板の内側に配した可動側板を商品のサイズに応じて左右方向に可変設定して商品収納通路の左右方向の通路幅を調整する通路幅調節機構を可動側板の前面側に設け、前記仕切部材に着脱自在であって商品収納通路の奥行方向の寸法を商品サイズに応じて規制する奥行規制部材を設けたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機において、商品搬出機構の下部制御カムは駆動軸を中心に半円形状をなす支持板として形成する一方、上部制御カムは駆動軸に偏心して固定された楕円体として形成され、下部制御カムおよび上部制御カムはモータの駆動軸を挟んで反転した位置であって第2制御カムが下部制御カムと90°の位相差を有する態様で配置され、販売待機状態で下部制御カムが左右一対の商品保持部材に跨る態様で左右一対の商品保持部材を商品収納通路に突出させる一方、上部制御カムが左右一対のストッパ部材から離隔して左右一対のストッパ部材を商品収納通路から退避させ、モータを一方の方向に所定角度だけ回転させてから所定時間経過後にモータを他方の方向に所定角度だけ回転させることにより左右の商品収納通路のうちの一方の商品収納通路に収納された最下位の商品を落下搬出し、モータを他方の方向に所定角度だけ回転させてから所定時間経過後にモータを一方の方向に所定角度だけ回転させることにより左右の商品収納通路のうちの他方の商品収納通路に収納された最下位の商品を落下搬出してことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機において、高さ調節機構は、商品の幅のサイズから商品の長さサイズに跨って可変調節されることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機において、奥行規制部材は、商品の幅のサイズから商品の長さサイズに跨って可変調節されることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機において、左右側板の前方寄りに着脱自在に設置され、商品収納通路に向けて突出して商品収納通路に収納された商品が前方に倒れるのを防止する倒れ防止部材を追加装備し、倒れ防止部材は可撓性を有していることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機において、コラム扉の背面に着脱自在に設置され、奥行規制部材とともに商品収納通路の奥行方向の寸法を規制する奥行規制アタッチメントを追加装備してなることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る自動販売機によれば、断熱筐体として構築された自動販売機本体の商品収納庫内の後方寄りに蛇行状の商品収納通路(商品コラム)に商品を横倒し姿勢で上下方向に整列して収納するサーペンタイン式商品収納ラックを配設する一方、前記商品収納庫内の前方寄りに上下方向に延在する商品収納通路(商品コラム)に商品を一列に積み重ねて収納する直積み式商品収納ラックを配設した自動販売機において、前記直積み式商品収納ラックは、背板と左右側板により横断面凹型に形成されたラックケースの左右中央部に仕切部材および商品搬出機構を上下の順に配し、この仕切部材および商品搬出機構を挟んで左右側板との間に商品を上下方向に一列に積み重ねて収納する商品収納通路(商品コラム)を形成し、これらの商品収納通路の前面を開閉するコラム扉を備えるとともに前記商品収納通路に収納された商品を前記商品搬出機構の操作により最下位の商品から順に落下搬出するように構成され、前記商品搬出機構は、駆動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって、最下位の商品を販売待機位置に保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置と前記最下位の商品の保持を解放する態様で商品収納通路から退避する退避位置との間を移動(回動)可能に設けた左右一対の商品保持部材、駆動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって、商品収納通路から退避する退避位置と最下位から2番目の商品を商品収納通路に一時保留する態様で商品収納通路に突出する突出位置との間を移動(回動)可能に設けた左右一対のストッパ部材、モータの駆動軸に設けられ、前記商品保持部材とストッパ部材とをそれぞれ商品収納通路に出没させる下部制御カムと上部制御カムとからなり、前記ストッパ部材の高さ位置を商品のサイズに応じて上下に可変設定する高さ調節機構を商品搬出機構の前面側に設け、前記商品搬出機構に対向するラックケースの左右側板の内側に配した可動側板を商品のサイズに応じて左右方向に可変設定して商品収納通路の左右方向の通路幅を調整する通路幅調節機構を可動側板の前面側に設け、前記仕切部材に着脱自在であって商品収納通路の奥行方向の寸法を商品サイズに応じて規制する奥行規制部材を設けたことにより、飲料容器が円筒形容器、および異形容器からなる商品を併売可能な自動販売機を提供することができる。また、飲料容器が異形容器からなる商品を販売する直積み式商品収納ラックは異形商品を起立姿勢に縦積みして収納して販売に供することができるうえに飲料容器が円筒形容器からなる商品を横倒し姿勢で収納することができるので、併売可能な商品の種類を可及的に増加することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る自動販売機を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明が対象とする自動販売機の一例である飲料容器が円筒形容器からなる缶入り飲料,ペットボトル入り飲料を収納したサーペンタイン式商品収納ラック、および飲料容器が異形形状からなる瓶入り飲料を収納した直積み式商品収納ラックを搭載した自動販売機の外扉を開放した状態の斜視図である。なお、左右とは、自動販売機の前面から見た場合の左右を指し、奥行とは自動販売機の前面側から後方側を指すものである。
この自動販売機は、図1に示すように、前面が開口した自動販売機本体1と、自動販売機本体1の前面にヒンジにより開閉可能に支持された外扉2とを備え、前記自動販売機本体1は鋼板製の外箱の内側、すなわち、上壁,左右側壁,背壁および底壁1aにウレタンフォームからなる断熱ボードを配設して断熱筐体として構成されている。前記自動販売機本体1の断熱ボードで囲まれた商品収納庫内は断熱仕切板1bにより左右方向に複数の商品収納室11,12,13に区画されている。前記商品収納室11,12には、上下方向に蛇行した商品収納通路を有するサーペンタイン式商品収納ラック4(図2参照)がそれぞれ配設されている。商品収納室13には、後方寄りに蛇行状の商品収納通路(商品コラム)に商品を横倒し姿勢で上下方向に整列して収納するサーペンタイン式商品収納ラック4(図3参照)が配設される一方、前記商品収納庫内の前方寄りに上下方向に延在する商品収納通路(商品コラム)に商品を一列に積み重ねて収納する直積み式商品収納ラック5(図3も参照)が配設されている。前記自動販売機本体1の前面に開閉可能に支持された外扉2と自動販売機本体1における商品収納庫の前面との間には内扉3が配設され、この例では内扉3が上下に分割された上部内扉3aと下部内扉3bとからなる。下部扉3bには各商品収納室11,12,13のサーペンタイン式商品収納ラック4,直積み式商品収納ラック5から払い出された商品を送出する商品搬出シュータ6と対峙する位置に搬出扉3cにより開閉される商品搬出口が設けられている。前記搬出扉3cは上端入口を軸支されて垂下するとともに自重により商品搬出口を閉塞して冷気若しくは暖気の流出を防止しており、商品搬出シュータ6を介して搬出される商品により押し開かれ、当該商品を外扉2の商品取出口2aに送出するように形成されている。
商品搬出シュータ6の下部には、サーペンタイン式商品収納ラック4,直積み式商品収納ラック5に収納した商品を冷却若しくは加熱してコールド若しくはホット状態に保存する冷却/加熱ユニット(不図示)が配設されている。冷却/加熱ユニットは、前下がりの姿勢に傾斜して配された商品搬出シュータ6の背後の空間に配設されている。冷却/加熱ユニットは、蒸発器とヒータと庫内ファンとが、それぞれを囲繞して保護する風洞内に配されているものである。自動販売機本体1の下部の機械室7には、前記冷却/加熱ユニットの蒸発器と冷凍サイクルを形成する冷凍機コンデンシングユニットが配設されている。冷凍機コンデンシングユニット(不図示)は、圧縮機,凝縮器,庫外ファン,膨張弁などからなり、商品収納庫外に配された凝縮器と商品収納庫内に配された蒸発器とが膨張弁を介して冷媒配管により接続されている。
なお、外扉2の前面には、図示は省略するが、商品コラムに対応した複数の商品見本を展示した商品展示室、購入する商品を指定する商品選択ボタン、代価としての硬貨を投入する硬貨投入口、代価としての紙幣を挿入する紙幣挿入口、釣銭硬貨若しくは返却指令により返却される硬貨を取り出すための硬貨返却口、釣銭若しくは投入硬貨の返却を指示する返却レバーなど、貨幣の投入により商品の自動販売に必要な部品が配設され、さらに、外扉2を自動販売機本体1に閉止鎖錠する扉ロック機構のハンドルなどが設けられている。
図2は、図1の商品収納室11,12に配設されたサーペンタイン式商品収納ラック4を示し、その前方斜め上方から見た斜視図である。図2に示すように、サーペンタイン式商品収納ラック4は、平板状の薄板鋼板からなる左右一対のラック側板41,41、このラック側板41,41に上下方向に半ピッチずらして向かい合わせに架設した前後一対の湾曲状レールセグメント列42の間に画成された前後方向に多重(図では5重)の蛇行状の商品収納通路(商品コラム)43、自動販売機本体1の前面開口に形成された商品投入口SL(図1参照)と2列目以降の商品収納通路43の上端入口とを連係するトップトレイ44、前記それぞれの商品収納通路43の下端出口に配設された商品搬出機構45、この商品搬出機構45と商品収納通路43を挟んで対向配置された出口調整板46とからなる。前記サーペンタイン式商品収納ラック4は、この例では前後方向に多重(この例では5重)の商品収納通路43を備えて構成されている。このように、前後方向に5重の商品収納通路43を備えている場合、サーペンタイン式商品収納ラック4の重量が嵩んで持ち運びに支障を来す。そこで、この例に示すように、2重の商品収納通路43を備えた前段側のサーペンタイン式商品収納ラック4a、および3重の商品収納通路43を備えた後段側のサーペンタイン式商品収納ラック4bに分割して持ち運びに不都合が生じないようにしている。そして、各サーペンタイン式商品収納ラック4a,4bは、それぞれ左右一対のラック側板41,41の上端に係止されたラック側フック金具47,47を商品収納庫の天井に敷設された本体側フック金具(不図示)に係止固定することによって商品収納庫内に配設される。
なお、商品搬出機構45は、周知のように、薄い箱形の基板451に架設された駆動軸により商品収納通路に出没自在に軸支され、最下位の商品(販売商品ともいう)を保持する態様で前記商品収納通路に突出する突出位置と前記販売商品の保持を解放する態様で前記商品収納通路43から退避する退避位置との間を移動可能に設けた第1ストッパ部材452と、前記基板451に架設された駆動軸により商品収納通路43に出没自在に軸支され、前記商品収納通路43から退避する退避位置に向けて付勢され、前記販売商品に続く最下位から2番目の商品(次販売商品ともいう)を保持する態様で前記商品収納通路43に突出する突出位置に移動可能に設けた第2ストッパ部材453と、前記第1ストッパ部材452および第2ストッパ部材453を突出位置と退避位置とに移動させるリンク機構を駆動する駆動手段(例えば、ソレノイド)とを有し、前記ソレノイドの励磁・釈放によりリンク機構を介して第1ストッパ部材452および第2ストッパ部材453を商品収納通路43に交互に出没させて次販売商品を第2ストッパ部材453で保持したうえで販売商品を払い出すように構成されている。
図3は、図1の商品収納室13に配設されたサーペンタイン式商品収納ラック4,直積み式商品収納ラック5を示し、それらの前方斜め上方から見た斜視図である。図3に示したサーペンタイン式商品収納ラック4は、図2に示した後段側のサーペンタイン式商品収納ラック4bに相当する。図1の商品収納室13には、もともと図2に示したサーペンタイン式商品収納ラック4と同様に前段側のサーペンタイン式商品収納ラック4aおよび後段側のサーペンタイン式商品収納ラック4bを配設するように設計されたものであり、前段側のサーペンタイン式商品収納ラック4aを撤去し、その撤去した跡に直積み式商品収納ラック5を配設したものである。
次に直積み式商品収納ラック5について説明する。図4は、直積み式商品収納ラック5の斜視図、図5は直積み式商品収納ラック5の正面図である。図4および図5に示すように、直積み式商品収納ラック5は、その上部にラック側板41a,41aを有している。この左右一対のラック側板41a,41aの上端に係止されたラック側フック金具47は、サーペンタイン式商品収納ラック4における左右一対のラック側板41,41の上端に係止されたラック側フック金具47と同一のものであり、このラック側フック金具47を商品収納庫の天井に敷設された本体側フック金具(不図示)に係止固定することによって直積み式商品収納ラック5が商品収納庫内に配設される。この左右一対のラック側板41a,41aおよびラック側フック金具47は、直積み式商品収納ラック5を商品収納庫に配設するアダプター部材を構成する、従って、直積み式商品収納ラック5は、図2に示した前段側のサーペンタイン式商品収納ラック4aと互換性を有しているものである。なお、アダプター部材を構成する左右一対のラック側板41a,41aに跨って配設されたピン部材P1〜P3および支持部材48,49等は、直積み式商品収納ラック5の後方に配設されたサーペンタイン式商品収納ラック4における3重の商品収納通路43の上部入口に商品を案内するトップトレイ44(図2参照)を支持するためのものであり、46はピン部材P3と直積み式商品収納ラック5の頭部との間の隙間を閉塞して誤投入を防止するようにラック側板41a,41aに吊下げ支持された誤投入防止部材である。
図6〜図11に示すように、直積み式商品収納ラック5は、背板511と左右側板512,512により横断面凹型に形成されたラックケース51の左右中央部に仕切部材52および商品搬出機構53を上下の順に配し、この仕切部材52および高さ調節機構59を備えた商品搬出機構53を挟んで左右側板512,512との間に商品を上下方向に一列に積み重ねて収納する商品収納通路(商品コラム)54,54を形成し、これらの商品収納通路54,54の前面を開閉するコラム扉55,55を備えるとともに前記商品収納通路54,54に収納された商品を前記商品搬出機構53の操作により最下位の商品から順に落下搬出するように構成されている。また、商品搬出機構53に対向するラックケース51の左右側板512,512の内側には可動側板56,56が通路幅調節機構57と組み合わせて配設され、この可動側板56,56を商品サイズ(商品の左右方向の寸法)に応じて左右方向に可変設定して商品収納通路54,54の左右方向の通路幅を調整する通路幅調節機構57の操作レバー570の把手部570b(後述する図26参照)が左右側板512,512の前面側に露出する態様で設けられている。さらに、商品収納通路54,54の奥行方向の寸法を商品サイズ(商品の径サイズ若しくは長さサイズ)に応じて規制する奥行規制部材58が仕切部材52に着脱自在に設けられ、前記可動側板56,56の前方寄りには、商品収納通路54,54に収納された商品、特に起立姿勢に縦積みされた商品が前方に倒れるのを防止する倒れ防止部材60を必要に応じて装着することができるように構成されている。
ラックケース51は、図9に示すように、背板511と左右側板512,512により上下および前面が開放された横断面凹型の薄板鋼板製になる。ラックケース51の背板511には、仕切部材52を係止する2条の係合穴511aが上下方向に複数設けられている。ラックケース51の左右側板512,512には、可動側板56を格納する凹部512a,512aが形成されるとともに左右側板512,512の前縁には外側方向に折り曲げられたフランジが形成されている。左右側板512,512の前方側であって下部寄りには、左右側板512,512の前縁のフランジと凹部512a,512aの前縁に跨って切り欠いた凹所512b,512bがそれぞれ形成されている。これらの凹所512b,512bは、通路幅調節機構57の操作レバー570の把手部570b(後述する図26参照)を格納するとともに前方に露出させるものである。また、左右側板512,512における凹部512a,512aの上端寄りには、切り起こしにより前後方向に一対の軸受片5121,5121が形成されている。この軸受片5121,5121は、可動側板56を左右側板512,512に揺動可能に支持するU字状リンク71(図25参照)を係止するものである。この軸受片5121,5121については、U字状リンク71とともに図25にて詳細に説明する。なお、左右側板512,512の上縁にはフランジを形成して補強が図られている。
図10,図11に示すように、ラックケース51の左右側板512,512の外側には側部補強金具513,513が固着されるとともに上端にラック係止金具514,514が固着されている。ラック係止金具514,514には、ラック側板41a,41aがねじ止めされ、これによりラック側板41a,41aがラックケース51に一体的に固着される。
また、図10,図11に示すように、左右側板512,512の上縁前方寄りには商品収納通路54,54の上部を覆う矩形平板状の天板515が、左右側板512,512の上縁のフランジにねじ止めされる態様で配されている。天板515は矩形平板の前面側にコラム扉55,55における上部ヒンジ軸552a,552a(図28参照)を支持する軸受孔515a,515aが穿設されるとともにコラム扉55,55を閉塞位置に係止するためにコラム扉55,55の上方に開口した係止角穴551a,551aを引っ掛ける係合片515c,515cが形成されている。また、天板515の板面には、切り起こしによりピン支持片5151が形成されている。このピン支持片5151は、奥行防止部材58をガイドするガイドピンP4,P5(図8参照)の一端を保持するものであり、ガイドピンP4,P5の他端はラックケース51の背板511に保持されている。なお、天板515には、誤投入防止部材46(図4参照)の後方への回動を阻止するガイド部材518が取付けられている。
また、図10,図11に示すように、左右側板512,512における前縁の下部にはラックケース51の前面開口の下部域を閉塞する短冊状の底板516が左右側板512,512の前縁のフランジにねじ止めされる態様で配されている。前記底板516は、短冊状の下辺側を円弧状に丸めて形成したカール部5161を有し、上辺側に前方に突き出す庇部5162、およびこの庇部5162から上方に折り曲げた案内規制片517を備えている。底板516の庇部5162には、コラム扉55,55における下部ヒンジ軸553a,553a(図28参照)を支持するおよび軸受孔516a,516a(図29参照)が穿設されているものである。底板516の案内規制片517は、コラム扉55,55の下端から下方に向けて突き出したストッパ553c,553cを当接させてコラム扉55,55の下端側が商品収納通路54,54に進入するのを抑止するものである。
仕切部材52は、図12の(a)に示すように、横断面U字形の板金製になる。仕切部材52の左右側板521,521の後縁には外方に折り曲げて形成したフランジ5211,5211を備え、このフランジ5211,5211に切り起こしにより形成した複数のフック状の係止片5212をラックケース51の背板511に設けた係合穴511a(図9参照)に係合させることによりラックケース51に固着される。また、仕切部材52の下部後方にはスペーサ90が設けられている。このスペーサ90は、商品搬出機構53が仕切部材52の下部前方寄りに配設されることから、商品搬出機構53とラックケース51の背板511との間の空間を埋めるものである。このスペーサ90も、仕切部材52と同様に、横断面U字形の板金製になり、左右側板91,91の後縁には複数のフック状の係止片921を有するフランジ92,92を備えている。このスペーサ90は、仕切部材52にスポット溶接されて仕切部材52と一体化され、仕切部材52をラックケース51の背板511に装着する際、係止片921をラックケース51の背板511に設けた係合穴511aに係合させることにより仕切部材52とともにラックケース51に固着される。
仕切部材52の左右側板521,521には、上下一対の設定穴521aが前後方向に7条穿設されている。上下一対の設定穴521aからなる各条の間隔は、商品収納通路54,54に収納される商品のサイズ(商品の奥行方向の寸法)に対応している。また、スペーサ90の左右側板91,91にも、前後方向に6個の設定穴521aが穿設され、スペーサ90の左右側板91,91に設けた前後方向に6個の設定穴521aは、仕切部材52の左右側板521,521に設けた7条の設定溝521aのうちの後方側の6条の設定溝521aに一致する態様で形成されている。
奥行規制部材58は、上下方向に長尺の板金製になり、長辺側の縁部にフランジ581,581が形成されている。奥行規制部材58の長辺側の縁部に設けたフランジ581,581のうち、一方のフランジ581、図示の場合には仕切部材52の右側板521に対峙する左側のフランジ581には、仕切部材52の左右側板521,521およびスペーサ90の左右側板91,91にそれぞれ設けた設定穴521aに位置を合せて3個の係合爪582が設けられている。また、奥行規制部材58の上部には、上下方向に延在する鉛直溝5831と、この鉛直溝5831と直交する方向に延在して鉛直溝5831と交差点で連通する水平溝5832との組み合わせからなるガイド溝583が設けられている。このガイド溝583にはガイドピンP4,P5(図8参照)が挿通され、ガイドピンP4,P5がガイド溝583内を摺動可能である。なお、奥行規制部材58の係合爪582が設けられた側の下部側は切り欠いて後述する商品搬出機構53のストッパ部材536(図13〜図15参照)との干渉を防止するように構成されており、奥行規制部材58の上下方向の中間位置には2個の指掛け穴584,584が形成されている。また、仕切部材52の左側板521およびスペーサ90の左側板91に奥行規制部材58を装着する場合には、図12の奥行規制部材58を左右に反転させて装着するように構成されている。
奥行規制部材58におけるガイド溝583と係合爪582との関係は、ガイド溝583の鉛直溝5831の上端にガイドピンP4,P5が位置する場合にそれぞれの係合爪582が対応する設定穴521aに係合し、ガイド溝583の水平溝5832における仕切部材52側の端部にガイドピンP4,P5が位置する場合にはそれぞれの係合爪582が対応する設定穴521aから離脱して仕切部材52およびスペーサ90から離隔するように定められている。
すなわち、図12の(b)(c)は正面視右側の商品収納通路54に対応する奥行規制部材58におけるガイド溝583とガイドピンP5との位置関係を示し、図12の(b)に示すように、ガイドピンP5がガイド溝583における水平溝5832の端部に位置するように仕切部材52を操作した場合、奥行規制部材58のそれぞれの係合爪582が対応する設定穴521aから離脱して奥行規制部材58が仕切部材52およびスペーサ90およびスペーサ90から離隔しており、奥行規制部材58はガイドピンP5に沿って前後に移動自在である。奥行規制部材58のそれぞれの係合爪582を設定すべき設定穴521aに対峙する位置に移動させた上で、奥行規制部材58を、図12の(b)に矢印Aで示す方向に移動させると、奥行規制部材58のそれぞれの係合爪582が設定すべき設定穴521aに進入する。この場合、ガイドピンP5がガイド溝583の鉛直溝5831と水平溝5832との交差点に位置している。この後、奥行規制部材58を、図12の(b)に矢印Bで示す方向に移動させると、奥行規制部材58のそれぞれの係合爪582が設定すべき設定穴521aに係合して奥行規制部材58が仕切部材52およびスペーサ90に装着される。図12の(c)に矢印Cで示す方向に奥行規制部材58を移動させると、奥行規制部材58のそれぞれの係合爪582が設定穴521aに進入した状態で係合爪582が設定穴521aから外れる。この場合、ガイドピンP5がガイド溝583の鉛直溝5831と水平溝5832との交差点に位置している。この後、奥行規制部材58を、図12の(c)に矢印Dで示す方向に移動させると、奥行規制部材58のそれぞれの係合爪582が対応する設定穴521aから離脱して奥行規制部材58が仕切部材52およびスペーサ90から離隔するので、奥行規制部材58をガイドピンP5に沿って前後に移動させることが可能となる。これにより奥行規制部材58は仕切部材52に着脱自在であり、奥行規制部材58の係合爪582を商品サイズ(商品の奥行方向寸法)に対応した設定穴573aに嵌め込むことにより商品収納通路54,54の奥行方向の幅を規制することができる。
商品搬出機構53は、図13〜図15に示すように、一側面が開放したベース53aと、このベース53aの開放面に被せられたカバー53bとを有し、このベース53aとカバー53bとの組立体が仕切部材52の一部を構成する。前記ベース53aとカバー53bの内部には、モータ531、このモータ531の出力軸に結合された駆動軸532、この駆動軸532に連結された半円状の下部制御カム533、楕円体として形成された上部制御カム534、最下位の商品を販売待機位置に保持する左右一対の商品保持部材535,535と、最下位から2番目の商品を商品収納通路43に一時保留する左右一対のストッパ部材536,536、商品収納通路43に収納された商品の有無を検知する左右一対の検知板537などが内蔵されている。また、組み合わされたベース53aとカバー53bとの前面には、ストッパ部材536の高さ位置を商品のサイズに応じて上下に可変設定する高さ調節機構59の調節溝部590が穿設された支持部材538が設けられている。
ベース53aとカバー53bは、図15に示すように、矩形の基板53a1,53b1に上フランジ53a2,53b2と前後フランジ53a3,53b3を形成して一側面および下面が開放した箱形として形成され、互いの上フランジ53a2,53b2と前後フランジ53a3,53b3を重ね合わせる態様で組み合わせられる。ベース53aとカバー53bにおける基板53a1,53b1の下方寄りには、矩形の開口部53a10,53b10が形成され、この開口部53a10,53b10からストッパ部材536が商品収納通路43に出没するように構成されている。また、基板53a1,53b1の下縁には切欠き53a11,53b11が設けられ、この切欠き53a11,53b11から商品保持部材535と検知板537が商品収納通路43に突出している。ベース53aとカバー53bにおける前フランジ53a3,53b3には互いに対向する位置に切欠き53a31,53b31が設けられている。この切欠き53a31,53b31は、支持部材538に形成した調節溝部590に対応して形成され、その調節溝部590が前フランジ53a3,53b3により閉塞されることがないような大きさに定められている。なお、ベース53aとカバー53bにおける矩形の基板53a1,53b1には、仕切部材52の左右側板522,522に設けた設定穴573aと同様な複数の設定穴53a1a,53b1bが穿設されている。この設定穴53a1a,53b1bには前述した奥行規制部材58の係合爪582が嵌め込まれる。
ベース53aとカバー53bは、ベース53aの開放した一側面にカバー53bを被せた上で両者の前後フランジフランジ53a3,53b3をねじ止めすることにより組立体としてユニット化される。そして、支持部材538の下部側とベース53aとカバー53bの前フランジ53a3,53b3とをねじで締結した後、仕切部材52の左右側板521,521における前方下部で挟み付けた上で、スペーサ90にねじ止め(スペーサ90の背後側からねじ止め)することによってベース53aとカバー53bの組立体が仕切部材52の一部を構成するようにラックケース51内に装着される。その後、支持部材538がベース53aとカバー53bの組立体および仕切部材52にねじ止めされる。
モータ531は、減速歯車機構と、モータ531の出力軸に結合された駆動軸532の正転・逆転を検出するセンサーおよび駆動軸532の回転角度を検出する検出回路を内蔵し、かつ、売切れ検出スイッチSW(図15参照)を外付けしたモータユニット5310に組付けられている。モータユニット5310の天面部には、雌ねじを埋設したねじ取付部5311が設けられ、このねじ取付部5311の雌ねじにベース53aとカバー53bの上フランジ53a2,53b2を介してねじを螺合させることによりベース53aとカバー53bの組立体に組付けられる。
モータ531の出力軸に連結された駆動軸532は、四角形状のフレーム539の上フレーム5391と下フレーム5392を貫通する態様で軸支されている。駆動軸532の下端には半円状の下部制御カム533が連結されている。また、駆動軸532には上部制御カム534が偏心してねじ止めにより固着されている。上部制御カム534は、横断面が楕円形状をなし、かつ、上下方向に延在する楕円体として形成され、楕円体の一端側に駆動軸532が貫通する偏心した軸穴が設けられているものである。そして、楕円体には前記偏心した軸穴と直交する方向に穿設されたねじ挿入孔が形成されている。この上部制御カム534は、駆動軸532をフレーム539の下フレーム5392と上フレーム5391を貫通させた上でモータ531の出力軸に連結して組み付ける際に駆動軸532に装着される。すなわち、駆動軸532は、フレーム539の下方に位置させた状態で、駆動軸532の上端をフレーム539の下フレーム5392および上フレーム5391を貫通させた後、モータ531の出力軸にねじ止めされる。このように、駆動軸532の上端をフレーム539の下フレーム5392を貫通させた後にフレーム539の上フレーム5391を貫通させる直前の時点で、上部制御カム534をフレーム539内に配し、その上部制御カム534の偏心した軸穴に駆動軸532を通して貫通させる。そして、駆動軸532を、上フレーム5391を貫通させてモータ531の出力軸にねじ止めして組み付けた後、上部制御カム534に設けたねじ挿入孔にねじを差し込んで駆動軸532に設けた雌ねじに螺合させることにより上部制御カム534が駆動軸532に固着される。駆動軸532に固着された上部制御カム534は、駆動軸532に対して偏心した楕円体からなることにより駆動軸532の回転に応じて商品収納通路54に突出する位置と商品収納通路54から退避した位置に移動可能である。
左右一対の商品保持部材535,535は、図16にも示すように、商品を保持する保持部5351と、フレーム539の下フレーム5392に架設されるそれぞれの回動軸530(図14、図15では右側の商品保持部材535の回動軸530が見えている)が貫通する軸受部5352とを備えた合成樹脂製になる。保持部5351の上面には検知板537を受容する凹部5351aが形成されている。また、軸受部5352は前後方向に分散(この実施の形態では3個)して配設されている。左右一対の商品保持部材535,535は、回動軸530,530にそれぞれ回動自在に軸支されるとともに駆動軸532の下端に連結された半円状の下部制御カム533の回転により商品収納通路43に出没自在であって、半円状の下部制御カム533が左右一対の商品保持部材535,535の下方領域に位置している場合、つまり、半円状の下部制御カム533が左右一対の商品保持部材535,535に跨る回転位置にある場合には最下位の商品を販売待機位置に保持する態様で商品収納通路43に突出する突出位置に保持され、半円状の下部制御カム533が左右一対の商品保持部材535,535の下方領域から外れた場合、前記最下位の商品の保持を解放する態様で垂下して商品収納通路43から退避する。このように、左右一対の商品保持部材535,535は、下部制御カム533の回転に応じて商品収納通路43に突出する突出位置と商品収納通路43から退避する退避位置との間を移動(回動)可能である。
前記回動軸530にはそれぞれ検知板537,537が回動自在に軸支されるように構成されている。すなわち、検知板537,537は、図16に示すように、前記回動軸530(図14、図15では右側の商品保持部材535の回動軸530が見えている)が貫通する軸受部5371を備えている。この軸受部5371は前後方向に分散(この実施の形態では、左右一対の商品保持部材535,535に分散して形成された軸受部5352に噛み合う3個)して配設されている。検知板537,537は、回動軸530に回動自在に軸支され、左右一対の商品保持部材535,535の保持部5351に設けた凹部5351aに遊びを持って嵌まり込む大きさに形成され、凹部5351aに嵌まり込んだ降下位置と凹部5351aから抜け出して商品保持部材535の保持部5351から離隔した上昇位置(図13の位置)との間を移動(回動)可能である。そして、それぞれの検知板537,537は回動軸530に装着されたコイルばねSPにより売切れ位置に回動する方向に付勢されている。コイルばねSPの一端は商品保持部材535に、他端は検知板537に係止されている。これにより、検知板537,537は商品保持部材535,535の移動(回動)とともに回動する。
また、検知板537,537には、図16に示すように、回動軸530を挟んで反対側に位置して後方に向けて突出する偏心ピン5372が設けられている。この偏心ピン5372は回動軸530に対して偏心した位置にあって、検知板537の回動に応じて円弧の軌跡を描くように回動する。前記偏心ピン5372は、スライド部材540の下部に設けた左右方向の長穴5401に嵌合する態様でスライド部材540と連結されている。スライド部材540,540は、検知板537,537の偏心ピン5372,5373とモータユニット5310に一体的に取付けられた押しボタンスイッチからなる商品売切れスイッチSWとを連繋する態様で上下方向に延在する長尺の合成樹脂製になり、四角形状のフレーム539の後フレーム5394に沿って上昇・下降するように構成され、スライド部材540の上端には、商品売切れスイッチの押しボタンを操作するスイッチ押圧片5402が形成されている。
検知板537に設けた偏心ピン5372をスライド部材540の下部に設けた長穴5401に嵌合させた状態において商品収納通路54に突出した商品保持部材535の保持部5351に設けた凹部5351aに嵌合する態様で検知板537が降下位置にある場合、偏心ピン5372が長穴5401の略中央部に位置してスライド部材540が上昇している。この状態ではスライド部材540の上端に設けたスイッチ押圧片5402が商品売切れスイッチSWの押しボタンから離隔している。前記検知板537が降下位置から上昇位置に移動を開始すると偏心ピン5372が円弧軌跡に沿って移動を開始して長穴5401の略中央部から一側端部(右側の商品収納通路54に対応するスライド部材540にあっては長穴5401の左側端部、左側の商品収納通路54に対応するスライド部材540にあっては長穴5401の右側端部)に向けて移動し、スライド部材540が下降を開始する。そして、検知板537が下降位置に到達すると偏心ピン5372が長穴5401の一側端部に移動した状態でスライド部材540が下降を停止する。この状態ではスライド部材540の上端に設けたスイッチ押圧片5402が商品売切れスイッチSWの押しボタンを押圧して売切れスイッチSWが作動状態(「オン」状態)となるように構成されている。なお、検知板537,537は商品保持部材535,535の移動(回動)とともに回動するように構成されており、商品保持部材535,535が商品収納通路54から退避するように回動するのに伴って検知板537,537も回動する。この場合、検知板537の偏心ピン5372が長穴5401の中央部から他側端部に移動する。このように、検知板537の偏心ピン5372が嵌合するスライド部材540の長穴5401は、検知板537,537が、商品収納通路54に突出した商品保持部材535から離隔した上昇位置と商品収納通路54から退避する商品保持部材535,535に伴って商品収納通路54から退避する退避位置との間を移動(回動)を許容するように構成されている。
左右一対のストッパ部材536,536は、図17に示すように、高さ調節機構59の基枠591に揺動自在に軸支されたアルミニウムダイキャスト成形品になる。ストッパ部材536は、上部側の前後両端に設けた可撓性を有するアーム5361,5361の自由端(先端)に前後方向に突出する軸ピン(不図示)が形成されており、この軸ピンを基枠591の下部側の前縁,後縁に設けた軸穴5910に嵌め込むことにより基枠591に揺動自在に軸支されるものである。高さ調節機構59,59の基枠591,591は、フレーム539(図14,図15参照)の前後フレーム5393,5394に、駆動軸532を挟んで背中合わせに配設される。これにより、左右一対のストッパ部材536,536は、駆動軸532に固着された上部制御カム534を挟む態様で上部制御カム534に対峙して配される。なお、ストッパ部材536の上部制御カム534と対峙する位置には、上部制御カム534を受容する凹部536aが形成されている。なお、左右一対のストッパ部材536,536の基端側(基枠591に揺動自在に軸支される側)の前後方向の両端には一対の係合穴536b,536bが、後述する補助部材80(図34〜図36参照)を装着するために設けられているものである。
ここで、高さ調節機構59は、前記ストッパ部材536の高さ位置を商品のサイズに応じて上下に可変設定するものであり、前記基枠591と、この基枠591から前方に突き出した操作部材592と、支持部材538に穿設された調節溝部590とからなる。基枠591,591は、矩形平板状の合成樹脂製になる。基枠591,591の上縁にはそれぞれ半円状の切欠き5911,5911が形成され、基枠591,591の下部側の前縁,後縁にはそれぞれ前後方向に突出するガイド突起5912が形成されている。また、基枠591,591の上縁の前方寄りには操作部材592の取付台5913が形成されている。
操作部材592は、側面視略U字状に形成された合成樹脂製になり、U字状の一方(後方)側の脚片に上下一対のフック5920を備え、これらのフック5920を基枠591の取付台5913に設けた上下一対の係合穴(不図示)に係合させることにより基枠591に一体的に取付けられている。操作部材592におけるU字状の他方(前方)側の脚片は左右方向に広幅のストッパ壁5921として形成されている。このストッパ壁5921の前方側にはストッパ壁5921を左右に区画する隔壁5922が形成され、隔壁5922の下辺には左右に張り出した翼部5923が形成されている。翼部5923は、ストッパ壁5921と離隔して形成、つまり、ストッパ壁5921との間に隙間を有する態様で形成され、翼部5923の先端には扁平な翼部5923よりも一回り大きな摘み5924が形成されている。操作部材592はU字状に形成することにより可撓性を有し、U字状の一方(後方)側の脚片に形成した上下一対のフック5920を基枠591の取付台5913に設けた上下一対の係合穴(不図示)に係合させた状態で、U字状の他方(前方)側の脚片に形成した摘み5924を復元力に打ち勝つ力で前方に引っ張ることによりU字状の他方(前方)側が前方に移動し、摘み5924から手を離すと元の状態に復元するものである。
調節溝部590は、上下方向に配された複数の設定溝590aと、これらの設定溝590aを連通する連通溝590bと、複数の設定溝590aの略中間に位置する溝590cとからなる。設定溝590aは、操作部材592の扁平な翼部5923が嵌合可能な広幅の溝として形成されている。連通溝590bは、操作部材592の隔壁5922の幅よりも大きく、設定溝590aの溝幅よりも小さい狭幅の溝として形成されている。溝590cは、操作部材592の摘み5924が貫通可能な大きさに形成されている。ここで、設定溝590aは、商品収納通路54に収納される商品の姿勢、つまり、横倒しの姿勢の商品サイズ(商品の幅)から起立姿勢の商品サイズ(商品の長さ)に対応して上下方向に複数段配されている。また、最上段の設定溝590aの上方には連通溝590bが延在して形成され、この連通溝590bは操作部材592の摘み5924を最上段の設定溝590aの位置にまで移動させる際に操作部材592の隔壁5922を通すものである。このような調節溝部590が支持部材538に左右に2列穿設されている。なお、操作部材592における翼部5923とストッパ壁5921との間に形成された隙間は、調節溝部590が穿設された支持部材538の板厚よりも大きく定められているものである。また、複数の設定溝590aの近傍には、商品のサイズを示す記号若しくは商品名が付されているものである。
高さ調節機構59の基枠591,591は、背中合わせとなる態様でフレーム539に組み付けられる。すなわち、基枠591,591は、背中合わせとなる態様で配した上で、基枠591,591の下部側の前縁,後縁に形成したガイド突起5912,5912を、フレーム539(図15参照)の前後フレーム5393,5394に設けたスリット状のガイド溝5393a,5394aに嵌め込む。この場合、フレーム539における後フレーム5394は上フレーム5391および下フレーム5392にねじで着脱自在に構成されており、後フレーム5394を上フレーム5391および下フレーム5392にねじ固定する前工程で、基枠591,591が背中合わせとなる態様でフレーム593に組付けられる。この場合、基枠591,591の上縁に設けた半円状の切欠き5911,5911により形成された円の中を駆動軸532が貫通し、駆動軸532に固着された上部制御カム534を挟む態様で基枠591に揺動自在に軸支されたストッパ部材536が配される。なお、フレーム593に組付けられた基枠591,591は、駆動軸532に偏心して固着された楕円体からなる上部制御カム534が回転した場合にも上部制御カム534と接触することがないように配されている一方、基枠591に揺動自在に軸支されたストッパ部材536は、上部制御カム534がストッパ部材536に平行、すなわち、楕円体からなる上部制御カム534の長辺側がストッパ部材536に平行な場合には上部制御カム534と接触することなく垂下し、上部制御カム534がストッパ部材536に交差する方向に回転すると上部制御カム534の凹部536aの縁部が、上部制御カム534と当接して商品収納通路54に押し出さるように構成されている。
高さ調節機構59の基枠591,591を装着したフレーム539の下フレーム5392をベース53aに固着してケース53bを被せた際、ベース53aとケース53bにおける前フランジ53a3,53b3に設けた切欠き53a31,53b31により形成される開口から操作部材592の摘み5924が前方に突出する。そして、ベース53aとカバー53bの組立体を仕切部材52の下部に設けたスペーサ90に固着した上で、仕切部材52およびスペーサ90をラックケース51内に装着する。その後、ラックケース51に固着されたベース53aとケース53bの組立体から突出した摘み5924を支持部材538に穿設した調節溝部590の溝590cを貫通させた上で支持部材538の上部側をラックケース51に固着された仕切部材52にねじ止めすると、高さ調節機構59における操作部材592の摘み5924が調節溝部590における広幅の溝590cから前方に突出する。この場合、操作部材592の扁平な翼部5923が溝590cに係合しており、操作部材592の隔壁5922が連通溝590bに嵌まり込んでいる。このように、調節溝部590から前方に突出した操作部材592を操作することによりストッパ部材536の高さ位置を商品のサイズに応じて上下に可変設定するができる。
ここで、高さ調節機構59によりストッパ部材536の高さ位置を商品のサイズに応じて上下に可変設定するには、摘み5924を摘んで前方に向けて引っ張ることにより操作部材592の扁平な翼部5923が調節溝部590の広幅の溝590cから抜け出す。この場合、ストッパ壁5921が、調節溝部590が穿設された支持部材538の背面に当接することにより摘み5924の必要以上の引っ張りを阻止することができる。そして、ストッパ壁5921が支持部材538の背面に当接した状態で、翼部5923とストッパ壁5921との間に形成された隙間の位置に支持部材538が位置しており、操作部材592を上下方向に移動させることができることとなる。従って、ストッパ壁5921が支持部材538の背面に当接した状態を維持しつつ摘み5924を調節溝部590に沿って下方に移動させることにより基枠591が下方に移動し、基枠591に揺動自在に軸支されたストッパ部材536も下方に移動する。この場合、操作部材592の隔壁5922が調節溝部590の連通溝590bに嵌まり込んでいるので、連通溝590bをガイドとして操作部材592をスムーズに移動させることができる。そして、摘み5924を調節溝部590における商品のサイズに応じた段の設定溝590aに合致させて手を放すことにより操作部材592が元の位置に復帰するように復元する過程で扁平な翼部5923が当該設定溝590aに嵌合する。これにより、操作部材592がストッパ部材536の高さ位置を商品のサイズに応じた高さ位置に設定した状態で固定される。
なお、上部制御カム534は複数段の調節に対応するように上下方向に延在して形成されているものである。
商品搬出機構53の商品搬出動作を図18および図19に示す。図18および図19は、直積み式商品収納ラック5を正面から見た販売待機状態および販売時の模式図である。図に示すように、直積み式商品収納ラック5は、ラックケース51の左右中央部に仕切部材52および商品搬出機構53を上下の順に配し、この仕切部材52および商品搬出機構53の両側に商品Sを上下方向に一列に積み重ねて収納する商品収納通路54,54を形成してなる。商品搬出機構53は、モータ531と、このモータ531の出力軸に連結された駆動軸532と、この駆動軸532に連結された半円状の下部制御カム533,断面楕円状の上部制御カム534と、最下位の商品Gaを販売待機位置に保持する左右一対の商品保持部材535,535と、最下位から2番目の商品Gbを商品収納通路54に一時保留する左右一対のストッパ部材536,536とからなる。なお、左右の商品収納通路54,54、左右一対の商品保持部材535,535、左右一対のストッパ部材536,536において、左側に対応するものには「L」、右側に対応するものには「R」を付して「左側の」「右側の」という修飾語を省略する。また、各図の(b)には駆動系であるモータ531と、上面から見た下部制御カム533および上部制御カム534を示している。
図18に示す販売待機状態において商品保持部材535L,535Rは下部制御カム533が商品保持部材535L,535Rに跨る態様で配されることにより水平状態(販売待機位置)に維持されて商品収納通路54L,54Rに積み重ねて収納された商品G0保持している一方、ストッパ部材536L,536Rは上部制御カム534が商品収納通路54L,54Rから退避した態様で配されることにより上部制御カム534の作用を受けずに商品収納通路54L,54Rから退避した垂下姿勢にある。この販売待機状態において不図示の商品選択ボタン(例えば、商品収納通路54Lに収納された商品に対応する商品選択ボタン)の操作によりモータ531に販売指令が与えられると、モータ531が始動(例えば、正転)して駆動軸532が回転駆動され、これにより下部制御カム533および上部制御カム534が平面から見て時計回り方向に回転を開始する。図19に示すように、下部制御カム533および上部制御カム534が90°回転するまでの過程において、まず、上部制御カム534の時計回り方向への回転により当該上部制御カム534が商品収納通路54Lに突出するように移動を開始した後にストッパ部材536Lの背面に当接して当該ストッパ部材536Lを商品収納通路54Lに押し出す。この時、ストッパ部材536Lは最下位の商品Gaと最下位から2番目の商品Gbとの間に押し出されるように、前記高さ調節機構59により高さ位置が調節されている。商品収納通路54Lに突出したストッパ部材536Lにより最下位から2番目の商品Gbが一時保留される。次いで、下部制御カム533が略90°回転すると、当該下部制御カム533が商品保持部材535Lの下方領域から外れるので、商品保持部材535Lは下方に揺動し、商品収納通路54Lから退避する。これにより最下位の商品Gaが下方に落下して搬出される。この時、最下位から2番目の商品Gbはストッパ部材536Lによりラックケース51の左側板512(図7参照)に押し付けられて保持されており、最下位から2番目以降の商品が落下することなく商品収納通路54L内に保持されている。モータ531は下部制御カム533および上部制御カム534が90°回転した状態で一旦停止し、最下位の商品Gaを搬出後に逆方向に90°回転する。モータ531が逆転を開始すると、まず、下部制御カム533により商品保持部材535Lが押し上げられて商品収納通路54Lに突出した販売待機位置に復帰し、次いで、上部制御カム534が商品収納通路54Lから退避するように移動するのに伴ってストッパ部材536Lが商品収納通路54Lから退避し、最下位から2番目以降の商品G0が販売待機位置に復帰した商品保持部材535L上に落下して保持される。なお、他方の商品収納通路54Rに収納された商品を販売する場合にはモータ531を逆転させて駆動軸532を平面視反時計回り方向に90°回転させて最下位から2番目の商品Gbをストッパ部材536Rで一時保留した上で、商品保持部材535Rを商品収納通路54Rから退避させて最下位の商品Gaを搬出した後、モータ531を正転させて駆動軸532を平面視時計回り方向に90°回転させて商品保持部材535Rを商品収納通路54Rに突出させるとともにストッパ部材536Rを商品収納通路54Rから退避させて販売待機状態に復帰させればよい。
このように、商品搬出機構53は、駆動軸532に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路54L,54Rに出没自在であって、最下位の商品Gaを販売待機位置に保持する態様で商品収納通路54L,54Rに突出する突出位置と前記最下位の商品Gaの保持を解放する態様で商品収納通路54L,54Rから退避する退避位置との間を移動(回動)可能に設けた左右一対の商品保持部材535L,535R、駆動軸532に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路54L,54Rに出没自在であって、商品収納通路54L,54Rから退避する退避位置と最下位から2番目の商品Gbを商品収納通路54L,54Rに一時保留する態様で商品収納通路に突出する突出位置との間を移動(回動)可能に設けた左右一対のストッパ部材536L,536R、モータ531の駆動軸532に設けられ、前記商品保持部材535L,535Rとストッパ部材536L,536Rとをそれぞれ商品収納通路54L,54Rに出没させる下部制御カム533と上部制御カム534とからなり、商品搬出機構53の下部制御カム533は駆動軸532を中心に半円状として形成する一方、上部制御カム534は駆動軸532に偏心して固定された楕円体として形成され、下部制御カム533および上部制御カム534は駆動軸532に90°の位相差を有する態様で配置され、販売待機状態で下部制御カム533が左右一対の商品保持部材535L,535Rに跨って当該左右一対の商品保持部材535L,535Rを商品収納通路54L,54Rに突出させる一方、上部制御カム534が左右一対のストッパ部材536L、536Rから離隔して当該左右一対のストッパ部材536L、536Rを商品収納通路54L,54Rから退避させ、モータ531を一方の方向に90°だけ回転させた後にモータ531を他方の方向に90°だけ回転させることにより左右の商品収納通路54L,54Rのうちの一方の商品収納通路54L(若しくは54R)に収納された最下位の商品Gaを落下搬出し、モータ531を他方の方向に90°だけ回転させた後にモータ531を一方の方向に90°だけ回転させることにより左右の商品収納通路54L,54Rのうちの他方の商品収納通路54R(若しくは54L)に収納された最下位の商品Gaを落下搬出するものである。
図18および図19の模式図に示すように、この実施の形態に係る商品搬出機構53は、最下位から2番目の商品Gbをストッパ部材536Lによりラックケース51の左側板512(図7参照)に押し付けて保持するようにされている。この場合、商品収納通路54L,54Rの左右方向の通路幅(最大幅)は、ラックケース51の大きさ(左右側板512,512の間の幅)により一義的に定められるので、販売可能な商品のサイズが限定される。従って、サイズの異なる複数種類の商品を販売可能とするためには、サイズの異なる複数種類の商品に応じた大きさの異なるラックケース51を用意せねばならない。また、商品収納通路54L,54Rに収納される商品のサイズは略同一のものに限定され、商品収納通路54L,54Rでサイズの異なる商品を販売することができない。そこで、この実施の形態では、一つのラックケース51でサイズの異なる複数種類の商品を販売可能とするため、商品搬出機構53に対向するラックケース51の左右側板512,512の内側に可動側板56,56を配設し、この可動側板56,56を商品のサイズに応じて左右方向に可変設定して商品収納通路54L,54Rの左右方向の通路幅を調整する通路幅調節機構57を設けている。
前記可動側板56および通路幅調節機構57について、図20〜図26を用いて説明する。図20は、通路幅調節機構57が組付けられた可動側板56を示し、(a)はその背面斜視図、(b)はその正面斜視図、図21は、可動側板56から通路幅調節機構57を分離した分解図、図22は、可動側板56および通路幅調節機構57の分解図、図23は、通路幅調節機構57の調整リンク571および従動リンク572の斜視図、図24は、通路幅調節機構57の可動連結板573,設定金具574,上部ガイド部材564を示す斜視図、図25は、上部のU字状リンク71のラックケース51への取付けを示す要部斜視図、図26は、通路幅調節機構57を組み付けた可動側板56の下部側の背面斜視図である。
可動側板56は、図20〜図22に示すように、矩形平板状の基板561の前縁および後縁に前フランジ562および後フランジ563が形成された長尺状の板金製になる。可動側板56の基板561の前方寄りには後述する倒れ防止部材60を係止するスリット56aが設けられている。可動側板56の前フランジ562および後フランジ563の先端には互いに対向する方向に折り曲げられた保持部5621,5631(図26も参照)が形成されている。また、前フランジ562の下部側には調節溝560(図26も参照)が形成されている。この調節溝560には後述する通路幅調節機構57の操作レバー570が嵌挿されるものである。調節溝560は、図26に示すように、上下方向に配された複数の設定溝560aと、これらの設定溝560aを連通する連通溝560bとからなる。設定溝560aは、後述する操作レバー570の扁平部570cが嵌合可能な広幅の溝として形成されている。連通溝560bは、操作レバー570の軸部570aの径よりも大きく設定溝560aの溝幅よりも小さい狭幅の溝として形成されている。
前記可動側板56は、ラックケース51の左右側板512,512に係止される上下一対のU字状リンク71,72に支持されてラックケース51の左右側板512,512に設けた凹部512a,512a(図9参照)に格納される態様で配設される。上下一対のU字状リンク71,72は、弾性材料によりU字状に形成されるとともに両脚片先端に外方に延在する円柱状の軸を備えたものである。上部側のU字状リンク71における両脚片先端から外方に延在する円柱状の軸を軸支するため、可動側板56の背面にスポット溶接される上部ガイド部材564に切り起こしにより軸受5642,5642(図24参照)が形成されている。また、下部側のU字状リンク72の基端部を係止するため、可動側板56の前フランジ562および後フランジ563の下部側には下方に開口するU字状溝562bおよび挿通孔563b(図26参照)が設けられている。このような上下一対のU字状リンク71,72によりラックケース51に支持された可動側板56は、通路幅調節機構57の操作により商品収納通路54に進出する方向或いは商品収納通路54から退避する方向に移動自在である。
通路幅調節機構57は、図22に示すように、調整リンク571と、上下一対の従動リンク572,572と、前記調整リンク571と上下一対の従動リンク572,572とを連係する可動連結板573と、設定金具574および調整リンク571に前後方向に摺動自在に連結された操作レバー570からなり、可動側板56の背面側に配設されている。
前記調整リンク571を構成する上下二枚の上リンク板571a,下リンク板571b(図23参照)および上下一対の従動リンク572,572を構成する上下二枚の上リンク板572a,下リンク板572b(図35参照)は、略同一の構成になるので、ここでは調整リンク571を構成する上下二枚の上リンク板571a,下リンク板571bについて説明し、上下一対の従動リンク572,572の上下二枚の上リンク板572a,下リンク板572bについては参照符号を括弧内に示して説明を省略する。
図23に示すように、前記調整リンク571(572)の上リンク板571a(572a)の上部は二股状に分岐されるとともに二股の上端には前後一対のカール状の軸挿通部571a1,571a1(572a1,572a1)が形成されている。調整リンク571(572)の下部も二股状に分岐されるとともに二股の下端に後方に張り出した前後一対のカール状の軸部571a2,571a2(572a2,572a2)が形成されている。調整リンク571(572)の下リンク板571b(572b)の上部は二股状に分岐されるとともに二股の上端には前後一対のカール状の軸挿通部571b1,571b1(572b1,572b1)が形成され、前後一対のカール状の軸挿通部571b1,571b1(572b1,572b1)の間にストッパ片571b11(572b11)が形成されている。下リンク板571b(572b)の下端はカール状に丸められるとともに前後方向に突出する軸部571b2,571b2(572b2,572b2)が形成されている。下リンク板571b(572b)の軸挿通部571b1,571b1(572b1,572b1)の大きさ(径)は、前記上リンク板571a(572a)の軸部571a2(572a2)の大きさ(径)よりも一回り大きく定められている。
調整リンク571(572)は、上リンク板571a(572a)の下端と下リンク板571b(572b)の上端とを突き合せるとともに下リンク板571b(572b)に対して上リンク板571a(572a)を前方側にずらした状態で、上リンク板571a(572a)の下端に形成された後方に張り出した軸部571a2,571a2(572a2,572a2)を下リンク板571b(572b)の上端に形成された軸挿通部571b1,571b1(572b1,572b1)に差し込むことにより上下二枚の上リンク板571a,下リンク板571b(572a,572b)が連結され、かつ、二枚の上リンク板571a,下リンク板571b(572a,572b)がその連結点を中心として上リンク板571a(572a)と下リンク板571b(572b)とが重なり合うように閉じて屈折した状態、または上リンク板571a(572a)と下リンク板571b(572b)とが直線状に伸長させて開いた状態に曲折可能である。
前記調整リンク571の下リンク板571bの下端に形成された軸部71b2,71b2は可動側板56に背面にスポット溶接により固定される設定金具574に切り起こしにより形成された軸受5744,5744により軸支される。また、上下一対の従動リンク572,572のうちの下側の従動リンク572の下リンク板572bの下端に形成された軸部572b2,572b2は可動側板56に背面にスポット溶接により固定される設定金具574に切り起こしにより形成された軸受5743,5743により軸支される。さらに、上下一対の従動リンク572,572のうちの上側の従動リンク72の下リンク板72bの下端に形成された軸部72b2,72b2は可動側板56に背面にスポット溶接により固定される上部ガイド部材564に切り起こしにより形成された軸受5641,5641により軸支される。なお、上部ガイド部材564に切り起こしにより形成された軸受5642,5642は、U字状リンク71における両脚片先端から外方に延在する円柱状の軸を軸支するものである。
前記調整リンク571と上下一対の従動リンク572,572とを連係する可動連結板573は、図24に示すように、矩形平板状の基板5731の前縁および後縁に前フランジ5732および後フランジ5733が形成された長尺状の板金製になる。基板5731には、上下の開口5731a,5731bと下方が開放した開口5731cが形成されている。上下の開口5731a,5731bは、それぞれ上下一対の従動リンク572,572を配設可能な大きさに形成され、開口5731cは調整リンク571の上リンク板571aを配設可能な大きさに形成されている。この可動連結板573の前フランジ5732には、挿通孔5732a,5732b,5732cが下方側から上方側の順に形成され、後フランジ5733にも、挿通孔5733a,5733b,5733cが下方側から上方側の順に形成されている。前フランジ5732の挿通孔5732aと後フランジ5733の挿通孔5733aには、操作レバー570が挿通され、前フランジ5732の挿通孔5732b,5732cと後フランジ5733の挿通孔5733b,5733cには、それぞれ上下一対の従動リンク572,572の上リンク板572aの上端に設けた軸挿通部572a1,572a1に挿入されるピンP7,P8が挿通されるものである。
設定金具574は、図24に示すように、可動連結板573を受容可能な大きさの前フランジ5741と後フランジ5742とを有するとともに後フランジ5742に連なる押え板取付け部5745とからなる板金製になる。前フランジ5741には、可動側板56の前フランジ562に設けた調節溝560を囲う大きさ、すなわち、左右方向の幅が調節溝560の設定溝560aよりも僅かに大きく、上下方向に長さが調節溝560の設定溝560aを連通する連通溝560bの長さよりも僅かに大きな開口574aが形成され、後フランジ5742には調節溝560における複数段の設定溝560aに対応する複数段の調節穴574bが穿孔されている。これらの調節穴574bは、操作レバー570の端部が係合・離脱可能に構成されている。設定金具574の板面の上下四隅の近傍には、上下一対の従動リンク572,572のうちの下側の従動リンク572の下リンク板572bの下端に形成された軸部572b2,572b2を軸支する軸受5743,5743および調整リンク571の下リンク板571bの下端に形成された軸部571b2,571b2を軸支する軸受5744,5744が切り起こしにより形成されている。また、後フランジ5742には押え板575を挿通させるスリット5742aが形成され、後フランジ5742に対向する押え板取付け部5745のフランジ57451にもスリット5742aに対応するスリット(不図示)が形成されている。さらに、押え板取付け部5745の板面には、押え板575に設けた係合孔575aに係合する係合片57452が形成されている。
前記設定金具574は可動側板56の背面側であって、前記設定金具574の前フランジ5741に設けた開口574aを、可動側板56の前フランジ562に設けた調節溝560と一致させた状態で設定金具574の前フランジ5741を可動側板56の前フランジ562に当接させた上で可動側板56にスポット溶接される。このように、設定金具574を可動側板56に固定した状態で、可動側板56の前フランジ562に設けた調節溝560における複数段の設定溝560aと設定金具574の後フランジ5742に穿孔された複数段の各調節穴574bのそれぞれは互いに高さ位置が同一の調節段位置となる。
操作レバー570は、前記設定金具574の前フランジ5741と後フランジ5742に跨る長さを有し、前記調整リンク571の上リンク板571aの上端に形成した前後一対の軸挿通部571a1,571a1に挿通される丸棒状の軸部570aと、この軸部570aの前方側を扁平状にプレス加工して幅を広げ、かつ、その先端を図示のようにL形に屈曲して形成した把手部570bとからなる。ここで、前記軸部570aと把手部570bとの間の扁平部570cは調節溝560の設定溝560aに嵌合可能な大きさに定められ、軸部570aは調節溝560の連通溝560bより小さい径に定められている。従って、操作レバー570は、軸部570aを連通溝560bに位置させた状態で上下方向に移動自在である。また、軸部570aの後端部は、円錐状のテーパ付き端部として形成され、このテーパ付き端部が設定金具574の後フランジ5742に穿孔された複数段の各調節穴574bに係合・離脱可能である。
通路幅調節機構57は、可動側板56の背面に次のように取付けられる。可動側板56の背面側に設定金具574および上部ガイド部材564をスポット溶接した後、設定金具574に切り起こしにより形成した軸受5744,5744に調整リンク571の下リンク板571bの下端に形成された軸部571b2,571b2を軸支するとともに設定金具574に切り起こしにより形成した軸受5743,5743に上下一対の従動リンク572,572のうちの下側の従動リンク572の下リンク板572bの下端に形成された軸部572b2,572b2を軸支する。また、上部ガイド部材564に切り起こしにより形成した軸受5641,5641に上下一対の従動リンク572,572のうちの上側の従動リンク572の下リンク板572bの下端に形成された軸部572b2,572b2を軸支する。
次いで、設定金具574に可動連結板573の下部側を嵌め込む態様で可動連結板573を配する。この場合、可動連結板573の上下の開口5731a,5731bを通して上下一対の従動リンク572,572を露出させる。可動連結板573の開口5731aから露出した上下一対の従動リンク572,572のうちの上側の従動リンク572の上リンク板572aの上端に形成した前後一対の軸挿通部572a1,572a1の前後両端を可動連結板573の前後フランジ5731,5732に形成した挿通孔5732c,5733cに対峙させた上でピンP8により上リンク板572aと可動連結板573とを連結する。この場合、ピンP8の挿入を助けるため、可動側板56の後フランジ563にはピン挿通穴(不図示)が形成されており、後フランジ563の外側からピン挿通穴を介してピンP8が差し込まれる。そして、上リンク板572aと可動連結板573とを連結したピンP8にスナップピンSNを取付けて抜け止めが行われる。可動連結板573の開口731bから露出した上下一対の従動リンク572,572のうちの下側の従動リンク572の上リンク板572aの上端に形成した前後一対の軸挿通部572a1,572a1の前後両端を可動連結板573の前後フランジ5732,5733に形成した挿通孔5732b,5733bに対峙させた上でピンP7により上リンク板572aと可動連結板573とを連結する。この場合、ピンP7は、可動側板56の後フランジ563に形成されたピン挿通穴(不図示)を介して差し込まれる。そして、上リンク板572aと可動連結板573とを連結したピンP7にスナップピンSNを取付けて抜け止めが行われる。なお、ピンP7,P8の前方側の端部は、可動側板56の前フランジ562に設けた保持部5621(図20、図26参照)により覆われており、可動連結板573が可動側板56の背面から離隔するのを防止している。また、設定金具574の押え板取付け部5745に押え板575を取付けることによって、当該押え板575により可動連結板573が可動側板56の背面から離隔するのを防止している。押え板575の取付けは、設定金具574の後フランジ5742に設けたスリット5742aから押え板575を挿通させて設定金具574の後フランジ5742のスリット5742aに対応して押え板取付け部5745に設けたスリット(不図示)に跨る態様で配設した上で、押え板取付け部5745の板面に設けた係合片57452を押え板575に設けた係合孔575aに係合するように折り曲げる(図では折り曲げる前の係合片57452を示している)。これにより押え板575が設定金具574に一体的に取付けられる。
次いで、可動連結板573の前後フランジ5732,5733に形成した挿通孔5732a,5733aを可動側板56の前フランジ562に設けた調節溝560(例えば、調節溝560の上端)に対峙させた状態で、調整リンク571の上リンク板571aの上端に設けた前後一対の軸挿通部571a1,571a1の両端を前記可動連結板573の前後フランジ5732,5733に形成した挿通孔5732a,5733aに対峙させた上で、可動側板56の前フランジ562に設けた調節溝560を介して操作レバー570を差し込む。なお、可動連結板573の前後フランジ5731,5732に形成した挿通孔5732a,5733aを可動側板56の前フランジ562に設けた調節溝560に対峙させた場合、設定金具574の前フランジ5741に設けた開口574aが調節溝560と一致する位置にあるので、可動側板56の前フランジ562に設けた調節溝560から差し込まれた操作レバー570の軸部570aは、設定金具574の前フランジ5741に設けた開口574a、可動連結板573の前フランジ5732に形成した挿通孔5732a、調整リンク571の上リンク板571aの上端に設けた前後一対の軸挿通部571a1,571a1、設定金具574の後フランジ5743に設けた複数段の調節穴574bのうちの最上段の調節穴574b、可動連結板573の後フランジ5732に形成した挿通孔5733aの順に通過する。これにより、操作レバー570と可動連結板573と調整リンク571の上リンク板571aとが一体的に連結される。
ここで、可動側板56の前フランジ562に設けた調節溝560を介して操作レバー570を差し込むとき、操作レバー570の軸部570aを調整リンク571の上リンク板571aの上端に設けた前後一対の軸部571a1,571a1に挿通させる段階において、前後一対の軸部571a1,571a1の間に付勢ばね(圧縮コイルばね)SP0が配される。そして、操作レバー570の軸部570aを可動連結板573の前後フランジ5731,5732に跨る態様で配した状態で、前記軸部570aに巻回された付勢ばねSP0を前方側に圧縮させた状態で軸部570aにスナップピンSNを取り付ける。スナップピンSNの取付け位置は、操作レバー570の軸部570aのテーパ付き端部が可動連結板573の後フランジ5732に設けた挿通孔5733aに係合した状態で、スナップピンSNが調整リンク571の上リンク板571aの上端に設けた前後一対の軸部571a1,571a1のうちの後方側の軸部571a1の前端に当接するように定められている。つまり、スナップピンSNは、付勢ばねSP0の付勢力を操作レバー570に伝達するとともに付勢ばねSP0により常時後方に付勢された操作レバー570の後方への移動を規制するストッパの機能を有するものである。そして、付勢ばねSP0により常時後方に付勢された操作レバー570は、扁平部570cが調節溝560の最上段の設定溝560aに嵌合した状態で上下方向への移動が規制される。操作レバー570の把手部570bを手に持って手前に引くと扁平部570cが調節溝560の設定溝560aから引き外されるとともに軸部570aのテーパ付きの端部が設定金具574の後フランジ5742に設けた調節穴574bから引き外されるように構成されている。
斯様に可動側板56,56の背面に組付けられた通路幅調節機構57においては、調整リンク571の上リンク板571aおよび上下一対の従動リンク572,572の上リンク板572a,572aが可動連結板573を介して連結されている。そして、操作レバー570の扁平部570cを調節溝560の最上段の設定溝560aに嵌合した状態で調整リンク571の上リンク板571aと下リンク板571bおよび上下一対の従動リンク572,572の上リンク板572a,572aと下リンク板572b,572bが伸長して直線状に開いた状態にあって、調整リンク571の上リンク板571aと下リンク板571bおよび上下一対の従動リンク572,572のそれぞれの上リンク板572a,572aと下リンク板572b,572bが可動側板56の背面に沿って位置している。設定を変更する際には、操作レバー570の把手部570bを手に持って手前に引いて調節溝560の最上段の設定溝560aから扁平部570cを引き外して操作レバー570の丸棒状の軸部570aを調節溝560の連通溝560bに位置させる。この場合、操作レバー570の手前への移動は操作レバー570の軸部570aに取り付けたスナップピンSNにより規制される。また、操作レバー570の扁平部570cを調節溝560の最上段の設定溝560aから引き外すと、操作レバー570の軸部570aにおけるテーパ付きの端部が設定金具574の後フランジ5742に設けた調節穴574bから引き外される。前記操作レバー570を手前に引っ張った状態を維持しつつ操作レバー570の丸棒状の軸部570aを調節溝560の連通溝560bに沿って下方に移動させると、調整リンク571が、その上リンク板571a,下リンク板571bの連結点を中心として上リンク板571aと下リンク板571bとが重なり合うように閉じて屈折を開始する。この調整リンク571の屈曲に応じて、可動連結板573を介して調整リンク571に連結された上下一対の従動リンク572,572が、それぞれの上リンク板572a,下リンク板572bの連結点を中心として上リンク板572a,下リンク板572bが重なり合うように屈折を開始する。調整リンク571および上下一対の従動リンク572,572の屈曲角度は、操作レバー570を調節溝560連通溝560bに沿って下方に移動させるに従って次第に小さくなる。つまり、調整リンク571の上リンク板571aと下リンク板571bとの連結点、および上下一対の従動リンク572,572のそれぞれの上リンク板572aと下リンク板572bとの連結点が可動側板56の背面から次第に離隔する。そして、操作レバー570の扁平部570cを調節溝560の最下段の設定溝560aに対峙させたうえで操作レバー570の把手部570bから手を離すと、手を離された操作レバー570は、軸部570aに巻回された圧縮コイルばねSP0の付勢力により可動側板56に押し込まれて扁平部570cが調節溝560の最下段の設定溝560aに係合すると同時に操作レバー570の軸部570aにおけるテーパ付きの端部が設定金具574の後フランジ5742に設けた調節穴574bにおける最下段の調節穴574bに係合する。
前記操作と逆の手順により操作レバー570を上方向へ移動操作すると調整リンク571および上下一対の従動リンク572,572の曲折角度が次第に大きくなって調整リンク571の上リンク板571aと下リンク板571bおよび上下一対の従動リンク572,572のそれぞれの上リンク板572aと下リンク板572bが伸長して直線状に開いた元の状態に戻る。
前記通路幅調節機構57が組付けられた可動側板56,56は、ラックケース51の左右側板512,512に形成した凹部512a,512aに上下一対のU字状リンク71,72を介して次のように配される。すなわち、可動側板56の前フランジ562および後フランジ563の下部側に設けたU字状溝562bおよび挿通孔563bに下部側のU字状リンク72を嵌め込んだ上で、可動側板56,56を左右側板512,512から商品収納通路54L,54R内に配した後、U字状リンク72の両脚片を、その両脚片先端が互いに接近するように撓めた上で両脚片先端から外方に延在する円柱状の軸を左右側板512,512の凹部512a,512aの前後側壁に設けた軸穴(不図示)に差し込む。これにより可動側板56の下端がU字状リンク72を介してラックケース51に支持される。次いで、可動側板56の上端を支持する上部側のU字状リンク71を、ラックケース51の左右側板512,512の外側から組付ける。すなわち、図25に示すように、ラックケース51の左右側板512,512の上部寄りに設けた軸受片5121,5121の近傍に開口(軸受片5121,5121を切り起こして形成することにより形成される開口)が設けられており、U字状リンク71の両脚片先端を前記開口を通した後、U字状リンク71の基端部を、軸受片5121,5121に設けた軸受溝5121a,5121aおよび左右側板512,512に設けたスリット5121bに嵌め込んだ上で、U字状リンク71の両脚片を、その両脚片先端が互いに接近するように撓めた状態でその両脚片先端から外方に延在する円柱状の軸を、可動側板56の背面にスポット溶接された上部ガイド部材564に設けた軸受5642,5642差し込む。これにより可動側板56の上端がU字状リンク71を介してラックケース51に支持される。
このように、一対のU字状リンク71,72を介してラックケース51に支持された可動側板56,56は、ラックケース51の左右側板512,512に形成した凹部512a,512aに格納される態様で配設される。この場合、可動側板56の背面に組付けた通路幅調節機構57の調整リンク571の上リンク板571aと下リンク板571bおよび上下一対の従動リンク572,572のそれぞれの上リンク板572aと下リンク板572bは伸長させて開いた状態にあり、可動側板56を左右側板512,512の凹部512aに格納すると、操作レバー570の把手部570bが左右側板512,512の凹部512b(図9参照)に位置して当該凹部512bから露出する。この場合、可動側板56は商品収納通路54にから退避した状態にあり、商品収納通路54の通路幅を外形サイズが最大の商品に応じた通路幅としている。なお、左右側板512,512の凹部512bには、凹部512bに一致する形状の凹部を有して当該凹部512bを合成樹脂製のカバーKB(図8参照)が装着され、操作レバー570の把手部570bを手で掴む際に怪我をすることがないようにしている。
そして、操作レバー570の把手部570bを手前に引いて左右側板512,512の凹部512bから抜け出させた上で手前に引っ張った状態を維持しつつ操作レバー570を下方に移動させると、前述したように、調整リンク571および上下一対の従動リンク572,572が屈曲し、調整リンク571の上リンク板571aと下リンク板571bの連結点および上下一対の従動リンク572,572のそれぞれの上リンク板572aと下リンク板572bの連結点が可動側板56の背面から離隔して左右側板512,512に設けた凹部512a,512aに当接するようになる。調整リンク571の上リンク板571aと下リンク板571bの連結点および上下一対の従動リンク572,572のそれぞれの上リンク板572aと下リンク板572bの連結点が左右側板512,512に設けた凹部512a,512aに当接すると、可動側板56は左右側板512から離隔して商品収納通路54に進出する。そして、操作レバー570を調節溝560の最下段の設定溝560aに対峙させた後、操作レバー570の把手部570bから手を離すと操作レバー570が調節溝560の最下段の設定溝560aにセットされる。この場合、可動側板56は商品収納通路54に最も進出した状態にあり、商品収納通路54の通路幅を外形サイズが最小の商品に応じた通路幅に縮小する。
前記可動側板56,56の前方寄りに着脱自在に設けられた倒れ防止部材60を図27に示す。図27の(b)に示すように、倒れ防止部材60は、上下方向に長尺の板金製の取付金具61と、この取付金具61に固着される合成樹脂製の突起部材62とからなる。取付金具61は短冊状の基板611の周辺に複数の係止片611aおよびフック状の係合爪611bを有し、これら複数の係止片611aおよびフック状の係合爪611bを展開状態でプレス加工したものである。突起部材62は、取付金具61の基板611に略一致する大きさの平板部621と、この平板部621に長手方向に沿う態様で平板面から突出して形成された中空の突起部622とからなる。この突起部材62は、硬質の合成樹脂からなる平板部621に軟質の合成樹脂からなる突起部622を一体成型してなるものであり、突起部622が可撓性を有している。
複数の係止片611aおよびフック状の係合爪611bを広げた展開状態の取付金具61の基板611に突起部材62の平板部621を沿わせ後、複数の係止片611aを基板611の縁に沿って一方側(突起部材62が重ね合された一方側)に180°折り曲げて突起部材62を係止・固定することにより取付金具61と突起部材62とが一体化される。取付金具61に前後一対で上下2箇所に設けたフック状の係合爪611bは、基板611の縁に沿って他方側に90°折り曲げて可動側板56,56の基板561の前方寄りに設けた前後一対で上下2箇所のスリット56aに係合する。
係る構成の倒れ防止部材60は、フック状の係合爪611bを可動側板56,56の基板561の前方寄りに設けたスリット56aに引っ掛けることにより可動側板56,56に装着することができる。このように、可動側板56,56に倒れ防止部材60を装着すると、突起部622が商品収納通路54,54に突出して商品収納通路54,54の前方側の通路幅を狭めることとなり、商品の補充時に商品が前方に倒れるのを防止する役目を果たす。
次に、コラム扉55,55について、図28、図29を用いて説明する。図28の(a)は、コラム扉55,55の斜視図、図28の(b)は、コラム扉55,55の分解斜視図である。コラム扉55は、図28に示すように、薄板鋼板製の扉板551と、上部ヒンジ補強板552および下部ヒンジ補強板553との3分割構造になる。扉板551は、上下方向に長尺の横断面U字状に形成されている。扉板551の上端部には係止角穴551aが形成されている。また、扉板551には上下一対の係止穴551b,551bおよび係止穴551c,551cが左右方向に間隔を置いて穿設され、これら上下一対の係止穴551b,551bおよび係止穴551c,551cは、後述する扉アタッチメント70(図30参照)を着脱自在に取付けるためのものである。
上部ヒンジ補強板552,下部ヒンジ補強板553は、それぞれ一方の側縁側を扉板551の上下端部に重ねてカシメ止めされ、他方の側縁部にはカール状の上部ヒンジ軸552a,下部ヒンジ軸553aが形成されている。また、上部ヒンジ補強板552には上部ヒンジ軸552aから着脱段部552bを介して切欠き552cが形成され、下部ヒンジ補強板553には下部ヒンジ軸553aから略水平な下端縁部553bを介して下方に向けて突き出したストッパ553cが形成されている。なお、上部ヒンジ補強板552,下部ヒンジ補強板553は、上部ヒンジ軸552a,下部ヒンジ軸553aが上下方向の同一軸線上に位置する態様で扉板551の上下端部にカシメ止めされるものである。
図29に示すように、上部ヒンジ補強板552の上部ヒンジ軸552aは、直積ラック5の天板515の前方に張り出した庇部に穿設された軸受孔515aに挿通して支持される。ヒンジ補強板553の下部ヒンジ軸553aは、直積ラック5の底板516の庇部5162に穿設され軸受孔516aに挿通して支持される。これにより、コラム扉55,55は、商品収納通路54L,54Rの前面開口を開閉する態様で揺動可能に配設される。
ここで、天板515の庇部に設けた軸受孔515aには、径外方向に延在する着脱溝孔515bを一体に設けている。着脱溝孔515bは、上部ヒンジ補強板552に設けた着脱段部552bを挿通し得る長孔をなしている。そして、上部ヒンジ補強板552に設けた切欠き552cの大きさは、切欠き552cの寸法をXとし、軸受孔515aに一体に設けた着脱溝孔515bの端部から庇部の前縁までの寸法をAとした場合、A<Xに定められている。また、軸受孔515aを設けた天板515の庇部には、閉塞位置にあるコラム扉55の係止角穴551aに係合する態様で上向きに折曲形成した係合片515cを設けてある。さらに、下部ヒンジ軸553aを軸支する軸受孔515aが設けられた底板516の庇部5162には、上向きに折曲形成した案内規制片517を設けている。この案内規制片517は、閉塞位置にあるコラム扉55の下端縁部553bに当接する第1当接部517aと、第1当接部517aの上縁をなして開放中のコラム扉55の下端縁部553bを載せてコラム扉55の開放を案内する案内縁部517bと、第1当接部517aよりも上方に延在してなり、最大開度(例えば、120°)に開いた開放位置にあるコラム扉55の下端縁部553bに当接する第2当接部517cとを設けてある。
かかる構成のコラム扉55は、上部ヒンジ軸552aが軸受孔515aに挿通され、下部ヒンジ軸553aが軸受孔516aに挿通されて商品収納通路54の前面開口を開閉可能に配設される。この閉塞位置において、コラム扉55は、係止角穴551aが係合片515cに係合し、下部ヒンジ軸553aに隣接する下端縁部553bが底板516の庇部5162に設けた案内規制片517の商品収納通路54側に位置する一方、ストッパ553cが庇部5162の前方に位置していることによって、閉塞位置を維持されている。コラム扉55の閉塞位置では、ストッパ553cが底板516の庇部5162前縁に当接しコラム扉55の下端部が商品収納通路54,54に進入するのを抑止している。
コラム扉55の開放は、コラム扉55を上方に持ち上げでコラム扉55の係止角穴551aと天板515の係合片515cとの係合を外した後、コラム扉55を開放方向へ揺動して商品収納通路54の前面開放を開放する。なお、コラム扉55が閉塞位置にあるとき、コラム扉55の上部ヒンジ軸552aの近傍に設けた着脱段部552bが軸受孔515aに設けた着脱溝孔515bとは異なる角度位置にあるため、コラム扉55を上方に持ち上げても着脱段部552bが軸受孔515aの周縁(天板515の下面)に当接するので、コラム扉55の係止角穴551aと天板515の係合片515cとの係合を外すべく、コラム扉55を上方に持ち上げても下部ヒンジ軸553aが軸受孔516aから抜けることがなく、コラム扉55がラックケース51から外れることはない。
コラム扉55を上方に持ち上げてコラム扉55の係止角穴551aと天板515の係合片515cとの係合を外したとき、下部ヒンジ軸553aに隣接する下端縁部553bが底板516に設けた案内規制片517の案内縁部517bの上方に位置している。従って、コラム扉55を上方に持ち上げた状態でコラム扉55を開放方向へ揺動すると前記下端縁部553bが前記案内縁部517bの上に載ることによってコラム扉55を持ち上げる力を必要とすることなく開放することができる。そして、コラム扉55の開放状態において、商品収納通路54への商品の補充が行われる。
コラム扉55を最大開度(例えば、120°)に開いたとき、コラム扉55の下端縁部553bが案内規制片517の第2当接部517cに当接する。コラム扉55の最大開度に開放した位置では、コラム扉55の上部ヒンジ軸552aの近傍に設けた着脱段部552bが軸受孔515aに設けた着脱溝孔515bと上下方向に重なる位置にとなる。言い換えれば、軸受孔515aに設けた着脱溝孔515bは、最大開度に開放したコラム扉55の上部ヒンジ軸552aの近傍に設けた着脱段部552bの位置に対応して形成されているものである。コラム扉55の最大開度に開放した状態でコラム扉55を上方に持ち上げると着脱段部552bが着脱溝孔515bに挿通される。この場合、着脱段部552bに隣接して設けた切欠き552cの大きさは、切欠き552cの寸法をXとし、軸受孔515aに一体に設けた着脱溝孔515bの端部から庇部の前縁までの寸法をAとした場合、A<Xに定められていることから、コラム扉55を上方に持ち上げて着脱段部552bを着脱溝孔515bに挿通した際、前記切欠き552cが着脱溝孔515bの端部から庇部の前縁までの縁部を受容するので、切欠き552cの底辺が着脱溝孔515bの端部から庇部の前縁までの縁部に当接してコラム扉55が上限位置に到達するまでコラム扉55を上方に移動させることができる。このように、コラム扉55が上限位置に到達すると下部ヒンジ軸553aが軸受孔516aから抜けることとなる。下部ヒンジ軸553aを軸受孔516aから抜いた状態でコラム扉55を下方に移動させると、上部ヒンジ軸552aが軸受孔515aから抜ける。この結果、コラム扉55はラックケース51から外れる。これと逆の手順で、コラム扉55の上部ヒンジ軸552aを軸受孔515aに挿通させて上方に移動させつつ、着脱段部552bを着脱溝孔515bに挿通した後、コラム扉55を下方に移動して下部ヒンジ軸553aを軸受孔515aに挿通すればコラム扉55がラックケース51に取り付けられる。
さらに、コラム扉55を開放して商品収納通路54への商品の補充後、コラム扉55を閉塞方向に揺動すると、コラム扉55の下端縁部553bが案内規制片517の案内縁部517bの上に載っているので、その揺動が案内される。そして、コラム扉55が閉塞位置に至るとき、前記下端縁部553bが案内縁部517bの背面側に入り込む。このとき、コラム扉55の係止角穴551aが天板515の係合片515cに係合してコラム扉55は、自動的に閉塞位置となるとともに閉塞位置に維持されることになる。
コラム扉55,55の背面に取付けられる扉アタッチメント70を図30に示し、図30の(a)は扉アタッチメントの斜視図、図30の(b)は扉アタッチメントをコラム扉の背面に取付けた斜視図、図30の(c)は扉アタッチメントをコラム扉に装着方法を説明する斜視図である。この扉アタッチメント70は、仕切部材52に装着される奥行規制部材58とともに商品収納通路54,54の奥行方向の幅を規制するものであり、上下方向に長尺の横断面U字状に形成された薄板鋼板製になる。扉アタッチメント70における両脚片の幅は、コラム扉55の基板551に設けた上部の一対の係止穴551b,551bと下部の係止穴551c,551c(図28参照)の間の幅に一致している。扉アタッチメント70における両脚片の縁部の上下には一対のフック状の係止爪70a,70a、70b,70bがそれぞれ形成されている。上部のフック状の係止爪70a,70aと下部のフック状の係止爪70b,70bは、コラム扉55の基板551に設けた上部の係止穴551b,551bと下部の係止穴551c,551cに対応しているものである。従って、扉アタッチメント70の上部のフック状の係止爪70a,70aと下部のフック状の係止爪70b,70bとをコラム扉55の基板551に設けた上部の係止穴551b,551bと下部の係止穴551c,551cに係止することにより扉アタッチメント70がコラム扉55に装着される。扉アタッチメント70はコラム扉55に装着された状態で、コラム扉55が商品収納通路54を閉塞する閉塞位置に閉じられると商品収納通路54内に突出してコラム扉55の背面と商品との間の隙間を埋める態様で商品収納通路54の奥行方向の幅を規制する。
かかる構成の直積み式商品収納ラック5の商品収納通路54L,54Rに商品を収納した状態を図31乃至図33に示し、図31は直積み式商品収納ラック5にかかる販売待機状態の正面図、図32は図31の直積み式商品収納ラック5の平面図、図33は直積み式商品収納ラック5にかかる販売時の正面図である。なお、図31乃至図33においては、商品収納通路54Lに商品Gを起立姿勢に縦積みして収納した状態と、商品収納通路54Rに商品G1を横倒し姿勢で収納した状態とを示し、図31および図33では商品G,G1の積み上がり状態を明示するためコラム扉55,55については省略している。ここで、商品G1は、飲料容器が円筒形,四角形などの形状をなして横倒し姿勢でも整列して積み上げることができるものである一方、商品Gは、容器形状が異形で横倒し姿勢では整列して積み上げることが困難なもの、例えば、中央部が膨らんだ樽形であって中央部の膨らみが底側に片寄った異形の形状を有する商品である。
なお、以下に説明する商品搬出機構53の商品搬出動作については、図18および図19で説明したものと同様に、商品収納通路54L,54Rに対応するものには参照符号の後に「L」「R」を付して「左側の」「右側の」という修飾語を省略する(例えば、左右一対の商品保持部材535,535の場合、左側の商品保持部材535の場合には「商品保持部材535L」、右側の商品保持部材535の場合には「商品保持部材535R」という)。また、商品搬出機構53については適宜図14,図15などを参照するものとする。
直積み式商品収納ラック5の商品収納通路54L,54Rに商品G,G1を補充する前段階としてコラム扉55L,55R(図32参照)を前述した操作により開放した上で、通路幅調節機構57および高さ調節機構59を操作するとともに奥行規制部材58を装着するとともに、商品収納通路54L側には倒れ防止部材60および扉アタッチメント70を装着する。
通路幅調節機構57は、操作レバー570の操作により可動側板56を商品収納通路54L,54Rに進退移動させて商品収納通路54L,54Rの通路幅を可変設定するものであり、操作レバー570の操作については前述したとおりであるので詳細な説明は省略するが、商品収納通路54L側の通路幅調節機構57Lにあっては、商品Gのサイズ(商品Gの幅である径サイズ)が商品収納通路54Lの幅に略一致していることから操作しない。この場合、通路幅調節機構57Lの操作レバー570が、商品Gのサイズに応じて定められた調節溝560(図26参照)の最上段の設定溝560aに位置しており、これに伴って可動側板56は、ラックケース51の左側側板512の凹部512aに格納された状態にある。一方、商品収納通路54R側の通路幅調節機構57Rにあっては、商品G1のサイズ(商品G1の幅である径サイズ)が商品収納通路54Rの幅よりも小さいことから、通路幅調節機構57Rの操作レバー570を次のように操作する。すなわち、図26で説明したように、把手部570bを手前に引いて調節溝560の最上段の設定溝560aから操作レバー570の扁平部570cを引き外して操作レバー570の丸棒状の軸部570aを調節溝560の連通溝560bに位置させた状態を維持しつつ、商品サイズに応じて定められた調節溝560の段の設定溝560aの位置まで操作レバー570を下方に移動させた後、操作レバー570の把手部570bから手を放して操作レバー570の扁平部570cを調節溝560における対応する設定溝560aに嵌合させる。このような通路幅調節機構57Rの操作により、商品収納通路54R側の可動側板56Rは、ラックケース51の右側側板512の凹部512aから抜け出して商品収納通路54Rに進出し、商品収納通路54Rの通路幅を商品G1の径サイズに応じた幅に縮小する。
高さ調節機構59は、操作部材592の操作により商品搬出機構53のストッパ部材536の高さ位置を商品サイズ(径サイズ若しくは長さサイズ)に応じた高さ位置に可変設定するものであり、操作部材592の操作については前述したとおりであるので詳細な説明は省略するが、商品収納通路54L側の高さ調節機構59Lにあっては、高さ調節機構59Lの操作部材592の摘み5924(図17等を参照)を手前に引いて複数段の調節溝590aの略中間に位置する溝590cから操作部材592の扁平な翼部5923を抜け出させた状態を維持しつつ、高さ調節機構59Lの摘み5924を上方に移動させて商品Gのサイズ(商品Gの長さサイズ)に応じて定められた調節溝部590の段(この例では、上から2番目)の調節溝590aに位置させた後、摘み5924から手を放して操作部材592の扁平な翼部5923を調節溝部590における対応する調節溝590aに嵌合させる。このような高さ調節機構59Lの操作により、商品搬出機構53における商品収納通路54L側のストッパ部材536Lの高さ位置が商品Gに応じた高さ位置に設定される。一方、商品収納通路54R側の高さ調節機構59Rにあっては、高さ調節機構59の操作部材592の摘み5924を手前に引いて複数段の調節溝590aの略中間に位置する溝590cから操作部材592の扁平な翼部5923を抜け出させた状態を維持しつつ、高さ調節機構59の摘み5924を下方に移動させて商品G1のサイズ(商品G1の径サイズ)に応じて定められた調節溝部590の段(この例では、溝590cから下方に2番目)の調節溝590aに位置させた後、摘み5924から手を放して操作部材592の扁平な翼部5923を調節溝部590における対応する調節溝590aに嵌合させる。このような高さ調節機構59Rの操作により、商品搬出機構53における商品収納通路54R側のストッパ部材536の高さ位置が商品G1に応じた高さ位置に設定される。
奥行規制部材58は、図32に示すように、商品収納通路54L,54Rの奥行方向の寸法を商品サイズ(商品の径サイズ若しくは長さサイズ)に応じて規制する規制するものであり、商品収納通路54R側の奥行規制部材58は横倒し姿勢の商品G1に応じて商品収納通路54Rの奥行方向の後方側であって仕切部材52に装着され、商品収納通路54L側の奥行規制部材58は起立姿勢の商品G1に応じて商品収納通路54Lの前方側であって仕切部材52および商品搬出機構53のベース53aに装着される。
そして、倒れ防止部材60を、商品収納通路54Lに進退自在に配設された可動側板56L(図32参照)に装着する。また、商品収納通路54Lの前方を閉塞するコラム扉55の背面には扉アタッチメント70を装着する。
このように、通路幅調節機構57および高さ調節機構59を操作するとともに奥行規制部材58、倒れ防止部材60および扉アタッチメント70を装着した後、商品収納通路54L,54Rにそれぞれ商品G,G1を収納する。この場合、商品収納通路54Lに商品Gを収納する際、商品収納通路54Lに張り出した倒れ防止部材60の突起部材62に商品Gが当接するが、倒れ防止部材60の突起部材62における可撓性を有する突起部622が撓むことにより商品Gを収納することができる。その一方、商品Gの収納時に撓んだ倒れ防止部材60の突起部材62における突起部622が元の状態に復元することにより商品収納通路54Lに収納された商品Gの前方への倒れを阻止するので、商品収納通路54Lに収納した商品Gの前方への倒れを手で阻止する必要がない。従って、起立姿勢で収納される商品の補充を容易に行うことができる。商品G,G1の補充後、コラム扉55,55を閉じる。この場合、商品収納通路54Lの前方を閉塞するコラム扉55の背面に装着した扉アタッチメント70が商品Gとコラム扉55の背面との間の隙間を埋めて商品収納通路54Lに起立姿勢で収納された商品Gの整列状態が維持される。
なお、商品収納通路54L,54Rに商品Gを収納する以前の状態において、商品搬出機構53における商品保持部材535L,535Rの移動(回動)とともに回動する検知板537L,537R(図13乃至図15参照)がコイルばねSPにより売切れ位置(商品保持部材535の保持部5351から離隔した上昇位置)に回動しており(スライド部材540L,540Rを介して連結された商品売切れスイッチSWL,SWRは「オフ」状態)、上昇位置にある検知板537L,537Rの上に商品G,G1を載置するとそれぞれの検知板537L,537Rは、商品保持部材535L,535Rの保持部5351に設けた凹部5351aに嵌合する降下位置に回動し、これらの検知板537L,537Rの回動に伴ってスライド部材540L,540Rを介して2つの商品売切れスイッチSWL,SWRが「オン」状態となるものである。
このようにして直積み式商品収納ラック5に収納された商品G,G1は、冷却/加熱ユニット6により冷却若しくは加熱されて販売に適したコールド若しくはホット状態に保存されて販売可能な状態(販売待機状態)となる。
斯様な販売待機状態において、商品選択スイッチ(商品収納通路54Lに収納された商品Gに対応する商品選択ボタン)の操作に基づいて販売指令がモータ531(図15参照)に販売指令が与えられると、モータ531が始動(正転)して駆動軸532が回転駆動され、これにより下部制御カム533および上部制御カム534(図15参照)が平面から見て時計回り方向に回転を開始し、下部制御カム533および上部制御カム534が90°回転するまでの過程において、まず、上部制御カム534の時計回り方向への回転により当該上部制御カム534が商品収納通路54Lに突出するように移動を開始した後にストッパ部材536Lの背面に当接して当該ストッパ部材536Lを商品収納通路54Lに押し出す。この時、ストッパ部材536Lは最下位の商品Gと最下位から2番目の商品Gとの間に押し出される。商品収納通路54Lに突出したストッパ部材536Lにより最下位から2番目の商品Gが一時保留される。次いで、下部制御カム533が略90°回転すると、当該下部制御カム533が商品保持部材535Lの下方領域から外れるので、商品保持部材535Lは下方に揺動し、商品収納通路54Lから退避する。これにより最下位の商品Gが下方に落下して搬出される。この時、最下位から2番目の商品Gはストッパ部材536Lによりラックケース51の左側板512(図7参照)に押し付けられて保持されており、最下位から2番目以降の商品が落下することなく商品収納通路54L内に保持されている。モータ531は下部制御カム533および上部制御カム534が90°回転した状態で一旦停止し、最下位の商品Gを搬出後に逆方向に90°回転する。モータ531が逆転を開始すると、まず、下部制御カム533により商品保持部材535Lが押し上げられて商品収納通路54Lに突出した販売待機位置に復帰し、次いで、上部制御カム534が商品収納通路54Lから退避するように移動するのに伴ってストッパ部材536Lが商品収納通路54Lから退避し、最下位から2番目以降の商品Gが販売待機位置に復帰した商品保持部材535L上に落下して保持される。
商品収納通路54Rに収納された商品G1に対応する商品選択ボタンが操作された場合には、モータ531が始動(逆転)されて駆動軸532を平面視反時計回り方向に90°回転させて最下位から2番目の商品G1をストッパ部材536Rで一時保留した上で、商品保持部材535Rを商品収納通路54Rから退避させて最下位の商品G1を搬出した後、モータ531を正転させて駆動軸532を平面視時計回り方向に90°回転させて商品保持部材535Rを商品収納通路54Rに突出させるとともにストッパ部材536Rを商品収納通路54Rから退避させて販売待機状態に復帰させる。
ここで、最下位の商品G,G1の販売時、商品保持部材535L,535Lが下方に揺動して商品収納通路54L,54Rから退避した場合、商品G,G1の売切れを検知する検知板537L,537Rも商品保持部材535L,535Rに伴って商品収納通路54L,54Rから退避するので、スライド部材540L,540Rを介して連結された商品売切れスイッチSWL,SWRは「オン」状態、「オフ」状態、「オン」状態となる。そして、最下位の商品G,G1の搬出後に商品保持部材535L,535Rが商品収納通路54L,54Rに突出した販売待機位置に復帰するのに伴って検知板537L,537Rも復帰する。この場合、検知板537L,537RはコイルばねSPの付勢力によって商品保持部材535L,535Rの保持部5351L,5351Rから離隔した上昇位置(売切れ位置)にあるので、スライド部材540L,540Rを介して連結された商品売切れスイッチSWL,SWRは「オン」状態から「オフ」状態となる。この後、最下位から2番目以降の商品G,G1が上昇位置(売切れ位置)にある検知板537L,537Rの上に落下するとそれぞれの検知板537L,537Rが降下位置に回動し、スライド部材540L,540Rを介して商品売切れスイッチSWL,SWRが「オン」状態となる。このように、売切検出スイッチSWL,SWRは、最下位の商品G,G1の搬出の都度、「オン」「オフ」を繰り返す、つまり、チャタリングを起こすこととなるが、売切検出スイッチSWL,SWRからの信号を処理する制御部では、売切検出スイッチSWL,SWRからの「オフ」信号が最下位の商品G,G1を搬出するのに必要な一定時間よりも長い時間継続した場合に「売切れ」として判断する処理が行われるように構成されているものである。
次に、商品搬出機構53の変形例について図34〜図36を用いて説明する。図34は、補助部材80を示し、(a)は補助部材80の斜視図、(b)は補助部材80の背面図、図35は、商品搬出機構53のストッパ部材536近傍の要部を拡大して示し、(a)はストッパ部材536に補助部材80を取付けた状態の斜視図、(b)は補助部材80を取り外した分解斜視図、図36は、商品搬出機構53の要部を拡大して示し、(a)は販売待機状態の正面図、(b)は販売時の正面図であり、図34〜図36において、図1〜図33と同一のものには同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
この商品搬出機構53の変形例は、図36に示すように、商品G2の飲料容器が角型(8角形)の胴部を有するもの(例えば、角型ペットボトル)であって、商品G2を横倒し姿勢で積み重ねた際に積み重ねた上下に隣接する商品G2,G2との間にストッパ部材536が進入する空間(隙間)が小さい場合にストッパ部材536に補助部材80を追加装備して角型の胴部を有する商品G2の販売を可能としたものである。
図34に示すように、補助部材80は、前後方向に長尺の鋼板製になり、ストッパ部材536の平板面に沿う基部801とこの基部801に対して屈曲した保持部802を備え、また、基部801における背面の前方寄りには前後方向に一対の係合爪81,81を有する係合部材810が一体的に設けられている。係合爪81,81はT字状をなし、後方側の係合爪81にはストッパ片811が一体的に突出形成されている。係合部材810は、短冊状の鋼板にプレス成型により、その前端に略T字状の係合爪81を形成する一方、後端にストッパ片811を有する係合爪81を形成し、T字状に形成された係合爪81,81が起立するように直角に折り曲げて頸部82,82を形成したものであり、係合部材810の板面を補助部材80の背面に当接させてスポット溶接によって補助部材80の基部801に一体的に固着されている。
商品搬出機構53のストッパ部材536には、図35に示すように、ストッパ部材536おける基端側の前後方向の両端に前後方向に一対の係合穴536b,536bが設けられている。これらの係合穴536b,536bは上下方向に長い長穴として形成されている。
前記補助部材80におけるT字状に形成された係合爪81,81の長さはストッパ部材536に形成した係合穴536b,536bの長さよりも長く定められ、頸部82,82の幅は係合穴536b,536bの長さよりも短く定められている。
前記補助部材80をストッパ部材536に装着する際、後方側の係合爪81に一体的に突出形成されたストッパ片811をストッパ部材536に形成した後方側の係合穴536bに差し込んだ上で、T字状の係合爪81,81における上方を向く爪(以下、この上方を向く爪を上部爪という)がストッパ部材536の係合穴536b,536bに挿入されるように補助部材80を傾斜(補助部材80の保持部802がストッパ部材536の板面から離隔する態様の傾斜)させ、その状態で上部爪がストッパ部材536の背面に到達するまで差し込む。上部爪がストッパ部材536の背面に到達するまで差し込んだ後、補助部材80を上方にスライドさせて頸部82,82の上縁を係合穴536b,536bの上縁に当接させ、当該当接箇所を支点として補助部材80を、補助部材80の保持部802がストッパ部材536の板面に接近するように回動させる。この操作によりT字状の係合爪81,81の下方を向く爪(以下、この下方を向く爪を下部爪という)が係合穴536b,536bを通過して補助部材80の背面に至る。この状態において補助部材80を下方にスライドさせると、T字状の係合爪81,81における上部爪と下部爪との両者が補助部材80の背面に係合した状態で補助部材80がストッパ部材536に装着される。この後、後方側の係合爪81に一体的に突出形成されたストッパ片811を折り曲げてストッパ部材536の背面に当接させることにより係合爪81,81の抜け止めが施されるとともに補助部材80がストッパ部材536に一体的に固着される。なお、ストッパ部材536に装着された補助部材80の取外しは前述した補助部材80の装着手順と逆の手順で行うことができるものである。
かかる補助部材80をストッパ部材536に装着した商品搬出機構53を用いた場合の販売動作を図36に示す。図36は商品搬出機構5の要部を拡大して示し、(a)は販売待機状態の正面図、(b)は販売時の正面図である。図36の(a)に示すように、販売待機状態では補助部材80はストッパ部材536とともに商品収納通路54Rから退避した位置にある。この場合、補助部材80の保持部802が最下位の商品G2と最下位から2番目の商品G2との間の隙間に対峙するように、高さ調節機構59の操作により設定されているものである。そして、商品収納通路54Rに収納された商品G2の販売動作時には、図36の(b)に示すように、ストッパ部材536が商品収納通路54Rに突出するのに伴って補助部材80も商品収納通路54Rに突出し、補助部材80の保持部802が最下位の商品G2と最下位から2番目の商品G2との間の隙間に進入して最下位から2番目の商品G2を一時保留する。最下位の商品G2の搬出後、ストッパ部材536Rの商品収納通路54Rから退避に伴って補助部材80も商品収納通路54Rから退避して販売待機状態に復帰する。このように、ストッパ部材536に補助部材80を追加装備することにより、飲料容器が角型(8角形)の胴部を有する商品G2であっても安定した商品の搬出動作を保証することができる。
なお、図34〜図36では、商品収納通路54Rに対応する商品搬出機構53のストッパ部材536に補助部材80を装着する例を示したが、商品収納通路54Lに対応する商品搬出機構53のストッパ部材536にも同様の構成により補助部材80を装着することができるものである。
前述したように、この実施の形態に係る自動販売機によれば、断熱筐体として構築された自動販売機本体1の商品収納庫内の後方寄りに蛇行状の商品収納通路(商品コラム)43に商品を横倒し姿勢で上下方向に整列して収納するサーペンタイン式商品収納ラック4を配設する一方、前記商品収納庫内の前方寄りに上下方向に延在する商品収納通路(商品コラム)54に商品を一列に積み重ねて収納する直積み式商品収納ラック5を配設した自動販売機において、前記直積み式商品収納ラック5は、背板511と左右側板512,512により横断面凹型に形成されたラックケース51の左右中央部に仕切部材52および商品搬出機構53を上下の順に配し、この仕切部材52および商品搬出機構53を挟んで左右側板512,512との間に商品を上下方向に一列に積み重ねて収納する商品収納通路(商品コラム)54L,54Rを形成し、これらの商品収納通路54L,54Rの前面を開閉するコラム扉55,55を備えるとともに前記商品収納通路54L,54Rに収納された商品を前記商品搬出機構53の操作により最下位の商品から順に落下搬出するように構成され、前記商品搬出機構53は、モータ531により駆動される駆動軸532に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路54L,54Rに出没自在であって、最下位の商品を販売待機位置に保持する態様で商品収納通路54L,54Rに突出する突出位置と前記最下位の商品の保持を解放する態様で商品収納通路54L,54Rから退避する退避位置との間を移動(回動)可能に設けた左右一対の商品保持部材535,535、前記駆動軸532に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路54L,54Rに出没自在であって、商品収納通路54L,54Rから退避する退避位置と最下位から2番目の商品を商品収納通路54L,54Rに一時保留する態様で商品収納通路54L,54Rに突出する突出位置との間を移動(回動)可能に設けた左右一対のストッパ部材536,536、前記駆動軸532に設けられ、前記商品保持部材535,535とストッパ部材536,536とをそれぞれ商品収納通路54L,54Rに出没させる下部制御カム533と上部制御カム534とからなり、前記ストッパ部材536,536の高さ位置を商品のサイズに応じて上下に可変設定する高さ調節機構59を商品搬出機構53の前面側に設け、前記商品搬出機構53に対向するラックケース51の左右側板512,512の内側に配した可動側板56,56を商品のサイズに応じて左右方向に可変設定して商品収納通路54L,54Rの左右方向の通路幅を調整する通路幅調節機構57,57を可動側板56,56の前面側に設け、前記仕切部材52に着脱自在であって商品収納通路54L,54Rの奥行方向の寸法を商品サイズに応じて規制する奥行規制部材58を設けたことにより、飲料容器が円筒形容器、および異形容器からなる商品を併売可能な自動販売機を提供することができる。また、飲料容器が異形容器からなる商品を販売する直積み式商品収納ラック5は異形商品を起立姿勢に縦積みして収納して販売に供することができるうえに飲料容器が円筒形容器からなる商品を横倒し姿勢で収納することができるので、併売可能な商品の種類を可及的に増加することが可能となる。
1…自動販売機本体、4…サーペンタイン式商品収納ラック、5…直積み式商品収納ラック、7…通路幅調節機構、41,41a…ラック側板、51…ラックケース、52…仕切部材、53…商品搬出機構、43,54…商品収納通路、55…コラム扉、56…可動側板、57…通路幅調節機構、58…奥行規制部材、59…高さ調節機構、60…倒れ防止部材、70…扉アタッチメント、80…補助部材、530…回動軸、531…モータ、532…駆動軸、533…下部制御カム、534…上部制御カム、535…商品保持部材、536…ストッパ部材、537…検知板、538…支持部材、539…フレーム、540…スライド部材、560…調節溝、570…操作レバー、571…調整リンク、572…従動リンク、573…可動連結板、574…設定金具、590…調節溝部、592…操作部材。
Claims (6)
- 断熱筐体として構築された自動販売機本体の商品収納庫内の後方寄りに蛇行状の商品収納通路(商品コラム)に商品を横倒し姿勢で上下方向に整列して収納するサーペンタイン式商品収納ラックを配設する一方、前記商品収納庫内の前方寄りに上下方向に延在する商品収納通路(商品コラム)に商品を一列に積み重ねて収納する直積み式商品収納ラックを配設した自動販売機において、前記直積み式商品収納ラックは、背板と左右側板により横断面凹型に形成されたラックケースの左右中央部に仕切部材および商品搬出機構を上下の順に配し、この仕切部材および商品搬出機構を挟んで左右側板との間に商品を上下方向に一列に積み重ねて収納する商品収納通路(商品コラム)を形成し、これらの商品収納通路の前面を開閉するコラム扉を備えるとともに前記商品収納通路に収納された商品を前記商品搬出機構の操作により最下位の商品から順に落下搬出するように構成され、前記商品搬出機構は、モータにより駆動される駆動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって、最下位の商品を販売待機位置に保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置と前記最下位の商品の保持を解放する態様で商品収納通路から退避する退避位置との間を移動(回動)可能に設けた左右一対の商品保持部材、前記駆動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって、商品収納通路から退避する退避位置と最下位から2番目の商品を商品収納通路に一時保留する態様で商品収納通路に突出する突出位置との間を移動(回動)可能に設けた左右一対のストッパ部材、前記の駆動軸に設けられ、前記商品保持部材とストッパ部材とをそれぞれ商品収納通路に出没させる下部制御カムと上部制御カムとからなり、前記ストッパ部材の高さ位置を商品のサイズに応じて上下に可変設定する高さ調節機構を商品搬出機構の前面側に設け、前記商品搬出機構に対向するラックケースの左右側板の内側に配した可動側板を商品のサイズに応じて左右方向に可変設定して商品収納通路の左右方向の通路幅を調整する通路幅調節機構を可動側板の前面側に設け、前記仕切部材に着脱自在であって商品収納通路の奥行方向の寸法を商品サイズに応じて規制する奥行規制部材を設けたことを特徴とする自動販売機。
- 請求項1に記載の自動販売機において、商品搬出機構の下部制御カムは駆動軸を中心に半円形状をなす支持板として形成する一方、上部制御カムは駆動軸に偏心して固定された楕円体として形成され、下部制御カムおよび上部制御カムはモータの駆動軸を挟んで反転した位置であって第2制御カムが下部制御カムと90°の位相差を有する態様で配置され、販売待機状態で下部制御カムが左右一対の商品保持部材に跨る態様で左右一対の商品保持部材を商品収納通路に突出させる一方、上部制御カムが左右一対のストッパ部材から離隔して左右一対のストッパ部材を商品収納通路から退避させ、モータを一方の方向に所定角度だけ回転させてから所定時間経過後にモータを他方の方向に所定角度だけ回転させることにより左右の商品収納通路のうちの一方の商品収納通路に収納された最下位の商品を落下搬出し、モータを他方の方向に所定角度だけ回転させてから所定時間経過後にモータを一方の方向に所定角度だけ回転させることにより左右の商品収納通路のうちの他方の商品収納通路に収納された最下位の商品を落下搬出してことを特徴とする自動販売機。
- 請求項1に記載の自動販売機において、高さ調節機構は、商品の幅のサイズから商品の長さサイズに跨って可変調節されることを特徴とする自動販売機。
- 請求項1に記載の自動販売機において、奥行規制部材は、商品の幅のサイズから商品の長さサイズに跨って可変調節されることを特徴とする自動販売機。
- 請求項1に記載の自動販売機において、左右側板の前方寄りに着脱自在に設置され、商品収納通路に向けて突出して商品収納通路に収納された商品が前方に倒れるのを防止する倒れ防止部材を追加装備し、倒れ防止部材は可撓性を有していることを特徴とする自動販売機。
- 請求項1に記載の自動販売機において、コラム扉の背面に着脱自在に設置され、奥行規制部材とともに商品収納通路の奥行方向の寸法を規制する奥行規制アタッチメントを追加装備してなることを特徴とする自動販売機。
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