JP6719981B2 - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

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この発明は、複数の商品を横倒し姿勢で前後方向に一列に整列して収納する商品収納通路を左右方向に複数画成してなる商品収納棚が上下方向に多段に配設された商品収納ラックを備え、商品収納棚の後端側に配設された商品搬出装置により商品収納通路に収納された商品を一個ずつ搬出するようにした自動販売機の商品搬出装置に関する。
この種の自動販売機は、本体キャビネットの庫内に複数の商品を横倒し姿勢で前後方向に一列に整列して収納する商品収納通路(商品コラムともいう)を備えた商品収納棚が上下方向に複数段配設された商品収納ラックを備えている。前記商品収納ラックに配設された商品収納棚は、商品収納通路の商品搬出口が低くなるように所定の勾配をもって傾斜して構築されている。商品収納棚には前後方向に延在して商品収納棚の幅方向(左右方向)に区分して商品収納通路を画成する仕切部材が設置され、この仕切部材により区画形成されたそれぞれの商品収納通路の商品搬出口には当該商品収納通路に横倒し姿勢で収容された商品を一個ずつ切り出して搬出する商品搬出装置が設けられている(例えば、特許文献1)。
ここで、前記特許文献1には商品搬出装置について明示されていないが、この種の商品搬出装置は、商品収納通路に出没自在であって販売順位一番の商品(最後端の商品であり、販売商品ともいう)を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置と前記販売商品の保持を解放する態様で商品収納通路から退避する退避位置との間を移動可能に設けたペダル部材、商品収納通路に出没自在であって商品収納通路から退避する退避位置と販売商品に続く販売順位二番の商品(最後端の商品に続く商品であり、次販売商品ともいう)を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置との間を移動可能に設けたストッパ部材、前記ペダル部材およびストッパ部材を突出位置と退避位置とに移動させるリンク機構、このリンク機構を駆動する駆動手段(ソレノイド,モータ)を有し、販売待機時にペダル部材が商品収納通路に突出して販売商品を保持し、ストッパ部材が商品収納通路から退避した状態にあり、販売指令に基づいて前記駆動手段を駆動することによりリンク機構を介してストッパ部材を商品収納通路に突出させて次販売商品を保持した上でペダル部材を商品収納通路から退避させて販売商品を払い出すように構成されている(例えば、特許文献2)。このように、商品搬出装置は、販売指令に応じて駆動される駆動手段を有しているものである。
前記特許文献1に開示された発明は、ロングサイズの商品の幅に定めた商品収納棚を上下方向に多段に配設した商品収納ラック(スラントラックとも称する)を隣接して配置することにより2列のロングサイズ用の商品収納通路(商品コラム)が形成される一方、それぞれの商品収納ラックの幅方向の中央に仕切部材をセットした場合には仕切部材の左右にそれぞれ2列(全体で4列)のショートサイズ用の商品収納通路(商品コラム)が形成されるように構築され、ショートサイズ用の商品収納通路に対応してその商品搬出口に商品搬出装置がそれぞれ配設され、仕切部材がセットされた場合には2個の商品搬出装置を個別に制御し、仕切部材がセットされていない場合には2個の商品搬出装置を同期制御するように構成されている。
特開2001−134830号公報 特許第5742405号公報
かかる特許文献1に開示された発明によれば、一つのスラントラックに複数の商品コラムを設定することが可能で、一つのスラントラックで長さの異なる種類の商品を販売可能とする点で優れているが、ショートサイズ用の商品収納通路に対応してその商品搬出口に配設された商品搬出装置により商品コラムの設定が制限されてしまう課題を有する。すなわち、特許文献1に記載されているように、スラントラックに並置された商品搬出装置がハーフサイズ(ロングサイズの半分の長さ)の長さの商品に対応している場合には、ハーフサイズ用の2列の商品コラムを設定することができる一方、ハーフサイズ以外の例えば、ロングサイズの3/4のサイズの商品とロングサイズの1/4のサイズの商品の2列の商品コラムに設定する場合にはハーフサイズの長さに対応する商品搬出装置を用いることができず、新たな商品サイズ用の商品搬出装置を必要とし、商品コラムの設定に応じた商品搬出装置を用意せねばならないものである。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、商品コラムの設定に自由度を持たせることが可能な自動販売機の商品搬出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1にかかる発明は、商品投入口に対して商品搬出口が低くなるように傾斜して配設された商品収納棚を上下方向に多段に有し、この商品収納棚に横倒し姿勢の商品を前後方向に一列に整列して収納する商品収納通路を仕切部材により左右方向に複数画成してなり、商品収納棚おける商品搬出口の近傍に配設した商品搬出装置により商品収納通路に収納された商品を一個ずつ切り出して搬出する商品収納ラックを備えた自動販売機の商品搬出装置において、前記商品搬出装置は、左右両端に配設され、かつ、リンク機構により駆動されて商品収納通路に交互に出没する主ペダル部材および主ストッパ部材を有する主払出機構部と、前記左右の主払出機構部の主ペダル部材および主ストッパ部材の間に配設されるとともに互いに接近・離隔する態様で左右方向に複数に分割された複数組の従ペダル部材および従ストッパ部材を有し、複数組の従ペダル部材および従ストッパ部材のすべてが接近した態様で従ペダル部材および従ストッパ部材が一方若しくは他方の主払出機構部の主ペダル部材および主ストッパ部材に連動して動作し、複数組の従ペダル部材および従ストッパ部材を左右の群に離隔した態様で互いに離隔したそれぞれの群の従ペダル部材および従ストッパ部材が一方若しくは他方の主払出機構部の主ペダル部材および主ストッパ部材に連動してそれぞれ動作する従払出機構部と、前記左右の主払出機構部のリンク機構を駆動する駆動手段と、前記左右の主払出機構部の主ペダル部材,主ストッパ部材とこの左右の主払出機構部の主ペダル部材,主ストッパ部材と隣接する従払出機構部の従ペダル部材,従ストッパ部材および従払出機構部の複数組の従ペダル部材,従ストッパ部材の間に配設され、必要に応じて商品収納棚にセットされて商品収納通路を画成する仕切部材により左右の主払出機構部の主ペダル部材,主ストッパ部材とこの左右の主払出機構部の主ペダル部材,主ストッパ部材と隣接する従払出機構部の従ペダル部材,従ストッパ部材または従払出機構部の複数組の従ペダル部材,従ストッパ部材の互いに隣接する組の従ペダル部材,従ストッパ部材同士をそれぞれ選択的に離隔する分離手段と、を備えてなることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記主払出機構部は、回動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって販売順位一番の商品(最後端の商品であり、販売商品ともいう)を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置と前記販売商品の保持を解放する態様で商品収納通路から退避する退避位置との間を移動可能に設けた主ペダル部材、前記回動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって商品収納通路から退避する退避位置と販売商品に続く販売順位二番の商品(最後端の商品に続く商品であり、次販売商品ともいう)を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置との間を移動可能に設けた主ストッパ部材、前記主ペダル部材および主ストッパ部材を突出位置と退避位置とに移動させるリンク機構からなり、前記従払出機構部は、前記回動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって販売商品を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置と前記販売商品の保持を解放する態様で商品収納通路から退避する退避位置との間を移動可能に設けた従ペダル部材と前記回動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって商品収納通路から退避する退避位置と販売商品に続く次販売商品を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置との間を移動可能に設けた従ストッパ部材とを複数組有し、各組の従ペダル部材およびストッパ部材には互いに隣接する組の従ペダル部材およびストッパ部材に係合可能な係合片を備えてなり、分離手段は、前後方向にスライド移動自在であって、必要に応じて商品収納棚にセットされて商品収納通路を画成する仕切部材に押圧されて後方にスライド移動することにより互いの係合片の係合を解除する態様で従ペダル部材若しくは従ストッパ部材を回動軸に沿って左右方向にスライド移動させる複数の分離部材からなることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置において、駆動手段は、可逆転するモータを内蔵し、モータの一方向への回転により左右の主払出機構部の一方のリンク機構を駆動する一方、モータの他方向への回転により左右の主払出機構部の他方のリンク機構を駆動するモータ駆動ユニットからなることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置において、駆動手段は、左右の主払出機構部のそれぞれのリンク機構を駆動するソレノイドからなることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る自動販売機の商品搬出装置によれば、商品投入口に対して商品搬出口が低くなるように傾斜して配設された商品収納棚を上下方向に多段に有し、この商品収納棚に横倒し姿勢の商品を前後方向に一列に整列して収納する商品収納通路を仕切部材により左右方向に複数画成してなり、商品収納棚おける商品搬出口の近傍に配設した商品搬出装置により商品収納通路に収納された商品を一個ずつ切り出して搬出する商品収納ラックを備えた自動販売機の商品搬出装置において、前記商品搬出装置は、左右両端に配設され、かつ、リンク機構により駆動されて商品収納通路に交互に出没する主ペダル部材および主ストッパ部材を有する主払出機構部と、前記左右の主払出機構部の主ペダル部材および主ストッパ部材の間に配設されるとともに互いに接近・離隔する態様で左右方向に複数に分割された複数組の従ペダル部材および従ストッパ部材を有し、複数組の従ペダル部材および従ストッパ部材のすべてが接近した態様で従ペダル部材および従ストッパ部材が一方若しくは他方の主払出機構部の主ペダル部材および主ストッパ部材に連動して動作し、複数組の従ペダル部材および従ストッパ部材を左右の群に離隔した態様で互いに離隔したそれぞれの群の従ペダル部材および従ストッパ部材が一方若しくは他方の主払出機構部の主ペダル部材および主ストッパ部材に連動してそれぞれ動作する従払出機構部と、前記左右の主払出機構部のリンク機構を駆動する駆動手段と、前記左右の主払出機構部の主ペダル部材,主ストッパ部材とこの左右の主払出機構部の主ストッパ部材,主ストッパ部材と隣接する従払出機構部の従ペダル部材,従ストッパ部材および従払出機構部の複数組の従ペダル部材,従ストッパ部材の間に配設され、必要に応じて商品収納棚にセットされて商品収納通路を画成する仕切部材により左右の主払出機構部の主ペダル部材,主ストッパ部材とこの左右の主払出機構部の主ストッパ部材,主ストッパ部材と隣接する従払出機構部の従ペダル部材,従ストッパ部材または従払出機構部の複数組の従ペダル部材,従ストッパ部材の互いに隣接する組の従ペダル部材,従ストッパ部材同士をそれぞれ選択的に離隔する分離手段と、を備えてなることにより、商品コラムを設定するために必要に応じて商品収納棚にセットされて商品収納通路を画成する仕切部材によって複数組の従ペダル部材および従ストッパ部材を左右の群に離隔し、互いに離隔したそれぞれの群の従ペダル部材および従ストッパ部材を一方若しくは他方の主払出機構部の主ペダル部材および主ストッパ部材に連動して動作させることができるので、商品コラムの設定の自由度を高めた商品搬出装置を提供することが可能という効果を奏する。
本発明が対象とする自動販売機の概略部側面図である。 図1の商品収納ラックを右斜め上方から見た斜視図である。 図1の商品収納棚を示し、(a)はその斜視図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 図1の仕切部材を示す斜視図である。 図1の商品搬出装置を右斜め上方から見た斜視図である。 図1の商品搬出装置を右斜め下方から見た斜視図である。 図5Aの商品搬出装置を分解した分解斜視図である。 図5Aの商品搬出装置の主要部の平面図である。 商品搬出装置の主払出機構部の駆動払出機構および従払出機構部の従払出機構の一部を分解して示した右斜め上方から見た斜視図である。 商品搬出装置の主払出機構部の駆動払出機構および従払出機構部の従払出機構の一部を分解して示した右斜め下方から見た斜視図である。 商品搬出装置における基板を示し、(a)は基板の斜視図、(b)は基板の軸受部を拡大して示す要部拡大図である。 図5の主ペダル部材を示す斜視図である。 図5の主ストッパ部材を示す斜視図である。 図5のリンク機構を示す斜視図である。 図5の従ペダル部材を示す斜視図である。 図5の従ストッパ部材を示す斜視図である。 図6の分離部材を示す斜視図である。 図6の可動連結部材を示す斜視図である。 可動連結部材のリンク部材への取付け状態を示し、(a)はその取付け前の状態を示す説明図、(b)はその取付け後の状態を示す説明図である。 モータ駆動ユニットの要部構成と動作を示し、(a)は販売待機時の要部平面図、(b)は販売時の要部平面図である。 売切検出機構の斜視図である。 商品搬出装置における一方の駆動払出機構の要部の商品ローディング前の動作説明図である。 商品搬出装置における一方の駆動払出機構の販売待機状態の動作説明図である。 商品搬出装置における一方の駆動払出機構の販売時の動作説明図である。 商品搬出装置の模式図である。 商品コラムC1〜C4を設定する仕切部材と商品搬出装置との関係を示し、(a)はその要部斜視図、(b)はその模式図である。 商品コラムC1,C7,C8を設定する仕切部材と商品搬出装置との関係を示し、(a)はその要部斜視図、(b)はその模式図である。 商品コラムC7,C5,C6を設定する仕切部材と商品搬出装置との関係を示し、(a)はその要部斜視図、(b)はその模式図である。 商品コラムC9,C1,C2を設定する仕切部材と商品搬出装置との関係を示し、(a)はその要部斜視図、(b)はその模式図である。 商品コラムC9,C9を設定する仕切部材と商品搬出装置との関係を示し、(a)はその要部斜視図、(b)はその模式図である。
以下、本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品搬出装置を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明が対象とする自動販売機の一例である缶入り飲料,ペットボトル入り飲料を販売する自動販売機の概略側面図、図2は図1の商品収納ラックを右斜め上方から俯瞰し、最上段の商品収納棚を分解して示す要部分解斜視図である。なお、左右とは、自動販売機の前面から見た場合の左右を指すものである。
図1に示すように、この自動販売機は、前面が開放した断熱筐体として形成された本体キャビネット1と、本体キャビネット1の前面に開閉可能に支持された外扉2とを備えている。本体キャビネット1の商品収納庫の前面は開閉可能な断熱内扉3によって閉塞されている。前記本体キャビネット1は鋼板製の外箱の内側、すなわち、上壁1a,左右側壁1b,背壁1cおよび底壁1dにウレタンフォームからなる断熱パネルを配設して断熱筐体として構成されている。前記本体キャビネット1の断熱パネルで囲まれた商品収納庫内には上下方向に多段に配設された商品収納棚10を備えた商品収納ラック4が収納設置されている。商品収納ラック4の下部には、商品搬出シュート6と商品収納ラック4に収容した商品Gをコールド若しくはホット状態に保存する冷却/加熱ユニット7が配設されている。さらに、本体キャビネット1の下部の機械室8には、冷却/加熱ユニット7の冷却ユニットと冷凍サイクルを形成する冷凍機コンデンシングユニット9が配設されている。
前記商品収納ラック4は、商品収納棚10が架設される左右一対のラック側板41,41を備えている。この左右のラック側板41,41は、図2から理解できるように、矩形平板状の薄板鋼板製になる。商品収納棚10は、商品投入口44となる前方側が高く、商品搬出口45となる後方側が低くなるように所定の勾配をもって傾斜する態様で左右のラック側板41,41に上下多段(この実施の形態では10段)に架設されている。最上段の商品収納棚10の上方にはメック係止部材30が左右一対のラック側板41,41に架設されている。また、左右のラック側板41,41の上端には、サーペンタイン式商品収納ラックと同様のラック側フック金具40(図2参照)が架設され、このラック側フック金具40を商品収納庫の天井に敷設された本体側フック金具(不図示)に係止固定することにより、商品収納ラック4が商品収納庫に収設されるものである。
前記商品収納棚10には、図2に示すように、複数の仕切部材42が装着されている。これらの仕切部材42は、複数の商品を横倒し姿勢で前後方向に一列に整列して収納する商品収納通路43(商品コラム)を画成するものである。各商品収納通路43の商品搬出口45の近傍であって各商品収納通路43の上部、この実施の形態においては上段側の商品収納棚10およびメック係止部材30の下面には当該商品収納通路43に収容された商品Gを一個ずつ切り出して搬出通路46に搬出する商品搬出装置5が配設されている。そして、各段における商品収納棚10の後端部には、前記搬出通路46に突出する突出位置と、落下する商品Gにより押し開かれて搬出通路46から退避する退避位置との間を回動する姿勢制御板47が配備されている。この姿勢制御板47はコイルばね(不図示)により搬出通路46に向けて突出するように付勢されており、搬出通路46を落下する商品Gにより押し開かれて搬出通路46から退避する際、当該商品Gの姿勢を横倒し姿勢に矯正するとともに当該商品Gの落下エネルギーを吸収してその落下速度を低減させる周知のものである。このように構成された商品収納ラック4が商品収納庫内に収納設置されている。
なお、外扉2の前面には、図示は省略するが、商品コラムに対応した複数の商品見本を展示した商品展示室、購入する商品Gを指定する商品選択ボタン、代価としての硬貨を投入する硬貨投入口、代価としての紙幣を挿入する紙幣挿入口、釣銭硬貨若しくは返却指令により返却される硬貨を取り出すための硬貨返却口、釣銭若しくは投入硬貨の返却を指示する返却レバーなど、貨幣の投入により商品Gの自動販売に必要な部品が配設され、さらに、外扉2を本体キャビネット1に閉止鎖錠する扉ロック機構のハンドルなどが設けられている。
前記商品収納棚10は、図3に示すように、矩形の板面の左右側縁から下方に折り曲げられたフランジ11,11を形成して補強が図られている。商品収納棚10の前端には中空円筒形状(カール状)に丸めて形成された中空状部12が形成されている。フランジ11,11の前部には切欠きによりピン挿通部11aが形成され、また、フランジ11の略中間部位および後端にも切欠きにより円弧状のピン係合部11b,11cが形成されている。このフランジ11,11に設けたピン挿通部11aおよびピン係合部11b,11cを、左右のラック側板41,41に架設されるピン部材P0〜P2(図2参照)に対峙させる態様で商品収納棚10を配置することにより商品収納棚10が左右のラック側板41,41に取付けられるように構成されている。
前記商品収納棚10の板面には前後方向に3連のスリット状の係合溝14が左右方向に9列穿設されている。また、商品収納棚10の前端の中空状部12には、下段の商品収納棚10の複数の係合溝14に対応した係止溝15が複数形成されている。この係止溝15は、図3の(b)を参照すると理解できるように、中空状部12の円周の一部を穿孔して形成されており、3連の係合溝14のうちの前方の係合溝14に連通して形成されている。前記係合溝14および係止溝15は仕切部材42を係止固着するものであり、その幅が仕切部材42の板厚よりも大きく(例えば、板厚の2倍以上)形成されている。また、前記商品収納棚10の後端寄りには複数の逃げ穴16が形成され、これらの逃げ穴16は商品搬出装置5の主ペダル部材52の軸受部522(後述する図8,図18A参照)を貫通させるものである。
最上段のメック係止部材30は、後述する商品搬出装置5を取付けるためのものであり、この実施の形態では部品点数を削減するために商品収納棚10が採用されている。
仕切部材42は、薄板鋼板製になり、前後方向に延在する態様で商品収納棚10に装着されて商品収納通路43を画成するものである。仕切部材42は、図4に示すように、その下部に下方に突出する3連の爪421が形成され、これらの爪421は商品収納棚10の板面に形成した3連の係合溝14にそれぞれ係合可能に構成されている。仕切部材42の上部には係止爪422と押圧突起423,424が形成されている。係止爪422は仕切部材42の上部前方に位置して上方に延在するとともに後方に向いたフックとして形成され、当該フックが上段の商品収納棚10の係止溝15に係合可能に構成されている。この係止爪422は、ダブルホールドにより補強されている。押圧突起423は、仕切部材42の上部後方に位置して上方に突出するとともに後述する商品搬出装置5の分離部材81〜85に選択的に当接して当該分離部材81〜85を操作(後方へスライド)させるものである。押圧突起424は、仕切部材42の上部後方寄りに位置して上方に突出するとともに後述する商品搬出装置5に配設された可動連結部材90に当接して当該可動連結部材90を操作(回動)させるものである。前記係止爪422は、上段の商品収納棚10の係止溝15に係合させるために押圧突起423,424の上端よりも一段高く形成されている。
前記仕切部材42の係止爪422は、仕切部材42の下方に突出する3連の爪421を商品収納棚10の係合溝14に係合させた状態で上段の商品収納棚10(若しくはメック係止部材30)の係止溝15に係合することにより仕切部材42の起立姿勢を維持している。仕切部材42の設定位置の変更は、前述したように商品収納棚10に装着された仕切部材42を上方に持ち上げることにより爪421を係合溝14から引き外し、係止爪422を上段の商品収納棚10の係止溝15から引き外した状態で前方に引き出すと、爪421が係合溝14から前方へ離隔し、係止爪422が上段の商品収納棚10(若しくはメック係止部材30)の係止溝15から前方に離隔する。前方に引き出した状態の仕切部材42を対応する係合溝14に対峙する位置まで左右方向に移動させた後、仕切部材42を後方側に、係止爪422が係止溝15の上方に位置するまで押し込んだ上で仕切部材42を下降させると、爪421が対応する係止溝14に落ち込んで係合し、係止爪422が対応する係止溝15に落ち込んでセットされる。
前記商品搬出装置5は、図5Aに示すように、商品搬出装置5A,5Bを備えている。商品搬出装置5Aおよび商品搬出装置5Bは、同一構成になり、駆動払出機構501,502を備えた左右一対の主払出機構部510,520と、左右一対の主払出機構部510,520の間に配設された複数(この実施の形態では4個)の従払出機構601〜504を備えた従払出機構部610と、左右一対の主払出機構部510,520の駆動払出機構501,502を駆動するモータ駆動ユニット(駆動手段)70と、左右の主払出機構部510,520とこれに隣接する従払出機構部610の従払出機構601,604との間、および従払出機構部610の各組の従払出機構601〜604の間にそれぞれ配設され、必要に応じて商品収納棚10にセットされて商品収納通路43を画成する仕切部材42により左右の主払出機構部510,520に対してこれに隣接する従払出機構部610の従払出機構601,604、または従払出機構部610の各組の互いに隣接する従払出機構601〜604同士をそれぞれ選択的に離隔させる分離部材(分離手段)81〜85と、左右の一対の主払出機構部510,520の駆動払出機構501,502を連繋する態様で配設されて両駆動払出機構501,502を連結する一方、必要に応じて商品収納棚10にセットされて商品収納通路43を画成する仕切部材42により操作されて両駆動払出機構501,502の連結を解除する可動連結部材90と、検出レバー110と売切検出スイッチ120からなる売切検出機構100とからなる。
前記商品搬出装置5Aおよび商品搬出装置5Bの左右一対の主払出機構部510,520と、左右一対の主払出機構部510,520の間に配設された複数の従払出機構601〜604を備えた従払出機構部610とは、商品の長さ方向に分割されているものであり、商品収納棚10に装着される仕切部材42により画成される商品コラム(商品収納通路43)に対応している。
前記商品搬出装置5Aの左右一対の主払出機構部510,520と、左右一対の主払出機構部510,520の間に配設された複数の従払出機構601〜604を備えた従払出機構部610とは、それぞれ薄い箱形の基板51にそれぞれ取付けられている。なお、商品搬出装置5A,5Bは、前述したように、同一の構成になるので、以下では商品搬出装置5Aを中心に説明する。
商品搬出装置5Aにおける左右一対の主払出機構部510,520と、左右一対の主払出機構部510,520の間に配設された複数の従払出機構601〜604を備えた従払出機構部610の構成部材を図6に示している。図6では、主払出機構部510とこれに隣接する従払出機構部610の従払出機構601の構成部材を分解して示したものである。
主払出機構部510,520の駆動払出機構501,502は、商品収納通路43に出没自在に基板51に設けた回動軸57に軸支されるとともに販売順位一番の商品G(図1に示すように最後端の商品であり、販売商品Gともいう)を保持する態様で商品収納通路43に突出する突出位置と前記販売商品Gの保持を解放する態様で商品収納通路43から退避する退避位置との間を移動可能に設けた主ペダル部材52と、商品収納通路43に出没自在に基板51に設けた回動軸57に軸支されるとともに商品収納通路43から退避する退避位置と販売商品Gに続く販売順位二番の商品G(最後端の商品に続く商品であり、次販売商品ともいう)を保持する態様で商品収納通路43に突出する突出位置との間を移動可能に設けた主ストッパ部材53と、前記主ペダル部材52および主ストッパ部材53を突出位置と退避位置とに移動させる後部リンクピン55および前部リンクピン56を支持し、復帰ばね540によって後退位置に向けて付勢されたリンク機構54などからなり、これらの構成部材が基板51に取付けられている。
また、商品搬出装置5Aにおける従払出機構部610の複数の従払出機構601〜604は、商品収納通路43に出没自在に回動軸57に軸支されるとともに販売商品Gを保持する態様で商品収納通路43に突出する突出位置と前記販売商品Gの保持を解放する態様で商品収納通路43から退避する退避位置との間を移動可能に設けた従ペダル部材62と、商品収納通路43に出没自在に回動軸57に軸支されるとともに商品収納通路43から退避する退避位置と販売商品に続く次販売商品Gを保持する態様で商品収納通路43に突出する突出位置との間を移動可能に設けた従ストッパ部材63との組からなり、回動軸57に回動および左右にスライド移動自在に取付けられている。
分離部材81〜85はそれぞれ回動軸57および支持軸800に前後方向にスライド移動自在に支持されている。そして、分離部材81が駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53とこれに隣接する従払出機構601の従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間に配設され、分離部材82〜84が互いに隣接する従払出機構602〜604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63の間に配設され、分離部材85が駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53とこれに隣接する従払出機構604の従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間に配設されている。
可動連結部材90は、一端が左右の一対の主払出機構部510,520のうちの左側の主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク機構54に回動自在に軸支される一方、他端が右側の主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク機構54に係合可能な態様で配設されている。
基板51は、図7に示すように、その周縁に上部側に向けて延在する左右のフランジ51a,51bおよび前フランジ51cを形成した薄板鋼板製になり、基板51の後端側には開口部500を挟んで左右両側に軸受部513,513が形成され、また、基板51の前後方向の中間位置に開口部512が形成されている。基板51の左右のフランジ51a,51bの後端には、円弧状に切り欠いたピン係止部51a1,51b1が設けられている(図7では右フランジ51bに形成したピン係止部51b1が見えている)。基板51の前フランジ51cの上端は前方に折り曲げてピン係止部51c1として形成され、このピン係止部51c1に対向して基板51の前部左右両端には前方に延在するピン係止舌片51c2が設けられている。これらのピン係止部51a1,51b1とピン係止部51c1は、左右一対のラック側板41,41に架設されるピン部材P1,P2(図2参照)に係合して基板51を商品収納棚10に係止固定するものである。基板51の後端側に形成した軸受部513,513の互いに対向する後縁からは開口部500に向けて延在するストッパ518,518が設けられ、基板51の前方寄りにはモータ駆動ユニット70を収納する収納凹部511が形成されている。
軸受部513,513は、基板51をプレス成型する際に絞り加工によって箱形に形成されており、開口部512が絞り加工時の歪を緩和している。これらの軸受部513,513は、主払出機構部510,520の駆動払出機構501,502におけるリンク機構54,54に支持された後部リンクピン55,55および前部リンクピン56,56の両端を支持するとともに主ペダル部材52,52、主ストッパ部材53,53および従払出機構部610の複数の従払出機構601〜604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63に関わる共通の回動軸57を支持するものである。左右の軸受部513,513は、その間の中央線を対称軸として線対称に配置された同一構成のものであり、以下では右側の軸受部513を中心に説明する。
軸受部513は、図7の(b)に拡大して示すように、底面と後面が開口した箱形をなし、軸受部513の天面部5130が基板51の平板面よりも一段高く形成され、前記軸受部513の左側壁側にはコ字状溝をなす態様で折り曲げ形成されたストッパ壁(図7の(a)における左側の軸受部513に設けたストッパ壁513aを参照)が形成されている。
軸受部513の左右側壁には、前後方向に延在する前後一対の長穴514,515が段違いに形成されている。また、軸受部513の左右側壁には、長穴514の下方位置に支軸穴516(図7の(b)では軸受部513の左側壁に形成された支軸穴516が見えており、軸受部513の右側壁の支軸穴516は右フランジ51bに隠れて見えていないが、右フランジ51bに形成した丸穴51b2と対峙する位置にあるものである)が形成されている。前記長穴514,515は、リンク機構54に支持された後部リンクピン55,前部リンクピン56をそれぞれ前後方向にスライド移動可能に支持するものである。また、前記支軸穴516は、主ペダル部材52と主ストッパ部材53および従払出機構部610の複数の従払出機構601〜604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63に共通の回動軸57を支持するものである。前記長穴514,515および支軸穴516の穴周縁はヘミング加工若しくはバーリング加工を施して回動軸57、後部リンクピン55,前部リンクピン56との摩擦を低減するように構成されている。軸受部513における天面部5130の後端側には左右一対の開口5130a,5130aが形成され、また、天面部5130の前端側には天面部5130から前壁に跨る窓5130bが形成されている。前記開口5130a,5130aは後述する主ペダル部材52の軸受部522(後述する図8,図18A参照)の逃げ穴を構成するものであり、前記窓5130bは、リンク機構54を構成するリンク部材541(後述)を挿通して配設するためのものである。
前記軸受部513を介して基板51に取付けられる商品搬出装置5Aにおける主払出機構部510の駆動払出機構501を構成する主ペダル部材52は、図8に示すように、平板状の保持部521と、この保持部521の基端側から保持部521と反対方向に延在する2個の軸受部522を一体に形成した合成樹脂(たとえば、ポリアセタール)製になる。前記軸受部522には軸挿通穴5221と異形孔5222が形成されている。軸挿通穴5221は、回動軸57を挿通するためのものである。回動軸57には、図6に示した捻りコイルばね520が巻装され、主ペダル部材52は、この捻りコイルばね520の弾性付勢力によって突出位置に向けて常に付勢されている。前記異形孔5222は、リンク機構54に支持された後部リンクピン55の端部を摺動させ、後部リンクピン55の前後方向へのスライド移動を許容するとともに後部リンクピン55と協働して主ペダル部材52の動作範囲を規制するためのものである。そして、この異形孔5222は、後退位置(軸受部513の左右側壁に形成した長穴514の後端位置)にスライド移動した後部リンクピン55と当接して主ペダル部材52を商品収納通路43に突出した突出位置にロックするロック溝部5222aを備えている。
前記軸受部513を介して基板51に取付けられる商品搬出装置5Aにおける主払出機構部510の駆動払出機構501を構成する主ストッパ部材53は、合成樹脂(例えば、ポリアセタール)製になり、図9に示すように、基端部側に形成された軸挿通穴531aを備えた左右一対の軸支部531と、先端側に形成されるとともに2個の舌片532aを有する商品の保持部532と、基端部と先端との間の胴部530に形成した左右一対のストッパ壁533とが一体成形されている。左右一対のストッパ壁533には凹状の摺動溝533aが形成されている。前記軸支部531に形成され軸挿通穴531aは、回動軸57を挿通するためのものである。左右一対の軸支部531の間の幅は、主ペダル部材52の軸挿通穴5221が設けられた左右一対の軸受部522の間の幅よりも大きく定められている。前記保持部532は、主ストッパ部材53が商品収納通路43に突出した際に商品と当接して当該商品を保持するものである。また、前記ストッパ壁533に形成した凹状の摺動溝533aは、前後方向にスライド移動する前部リンクピン56が摺動可能であり、後退位置(軸受部513の左右側壁に形成した長穴515の後端位置)にスライド移動した前部リンクピン56を受け入れて主ストッパ部材53を商品収納通路43から退避した退避位置にロックし、前部リンクピン56が後退位置から前方にスライド移動する際に主ストッパ部材53を商品収納通路43に向けて押し出すものである。また、前記ストッパ壁533における摺動溝533aに連なる部位には、前進位置(軸受部513の左右側壁に形成した長穴515の前端位置)にスライド移動した前部リンクピン56に当接するストッパ面533bを設けている。このストッパ面533bは、前部リンクピン56に当接して商品収納通路43に突出した主ストッパ部材53が退避位置に向けて移動するのを阻止して当該主ストッパ部材53を突出位置でロックするものである。なお、主ストッパ部材53の軸支部531の外周縁にはストッパ531bが径外方向に突出形成されている。このストッパ531bは、主ストッパ部材53が商品収納通路43に突出した際に基板51に形成したストッパ518に当接するように構成され、主ストッパ部材53の突出位置を規制するものである。
前記主ペダル部材52および主ストッパ部材53を軸支する回動軸57の軸受部513への組み付けは、主ペダル部材52の軸受部522および主ストッパ部材53の基端部を軸受部513の所定位置に配設する。この場合、所定位置とは、主ペダル部材52に設けた左右一対の軸受部522の外側に主ストッパ部材53の基端部側に形成された左右一対の軸支部531,531が位置する態様で配設した上で、主ペダル部材52に設けた左右一対の軸受部522の軸挿通穴5221,5221と、主ストッパ部材53の基端部側に形成された左右一対の軸支部531,531の軸挿通穴531a,531aとが、軸受部513における軸受部513の左右側壁に形成した支軸穴516,516と一直線上に位置することを指している。このように、主ペダル部材52の軸受部522および主ストッパ部材53の基端部を軸受部513の所定位置に配設した上で、基板51の右フランジ51bの外側から当該右フランジ51bに形成した丸穴51b2(図7参照)に回動軸57を差し込み、回動軸57の先端を左側の軸受部513の左右側壁に形成した支軸穴516に挿通させて架設すると、主ペダル部材52と主ストッパ部材53が回動軸57に軸支されることとなる。この場合、回動軸57に軸支された主ペダル部材52の軸受部522は、軸受部513における天面部5130の後端側に形成した左右一対の開口5130a,5130aに対峙して前記開口5130a,5130aに進入可能であり、これにより主ペダル部材52の回動を許容するように構成されている。
前記軸受部513を介して基板51に取付けられる商品搬出装置5Aにおける主払出機構部510の駆動払出機構501を構成するリンク機構54は、図10に示すように、鋼板製のリンク部材541を備えている。リンク部材541は、短冊状の鋼板をコ字状に折り曲げて形成されている。リンク部材541の後端部には、後部リンクピン55が貫通する貫通穴からなる支持部542が形成され、その支持部542の前方側には、前部リンクピン56が貫通する貫通穴からなる支持部543が形成されている。前記支持部542は、後部リンクピン55を支持してリンク部材541の前後方向への往復動作に連動して当該後部リンクピン55を前後方向に移動させるものである。前記支持部543は、前部リンクピン56を支持してリンク部材541の前後方向への往復動作に連動して当該前部リンクピン56を前後方向に移動させるものである。リンク部材541の前端には、左側方向に延在する態様で折り曲げ形成された係合片544が設けられている。この係合片544は、後述するモータ駆動ユニット70のリンクレバー717の先端717bを前方から覆う態様で配設されるものである。また、リンク部材541の係合片544の背後には、リンク部材541を後退位置に向けて付勢する捻りコイルばねからなる復帰ばね540の一端を係止する係止片545が設けられている。復帰ばね540の他端は、基板51に切り起こしにより形成された係止片51d(図7参照)に係止される。また、リンク部材541のコ字状脚片の前後方向中間部位には凹部541aが設けられている。この凹部541aは基板51の軸受部513の窓5130bの下縁との干渉を防止するものである。
ここで、リンク部材541の前方寄りには可動連結部材90の端部を受容可能な係合溝部546が左右に開放される態様で設けられ、この係合溝546の前壁および後壁には、前後一対の係止穴546a,546aが形成されている。また、左側の主払出機構部520の駆動払出機構502を構成するリンク部材541の前方寄りにも、後述する図15に示すように、可動連結部材90の端部を受容可能で前後一対の係止穴546a,546aが形成された係合溝部546が設けられている。この実施の形態では、可動連結部材90が左側の主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク部材541に回動自在に軸支されており、この係合溝部545と可動連結部材90との関係については可動連結部材90の説明とともに後述するが、主払出機構部510の駆動払出機構501を構成するリンク部材541に可動連結部材90を回動自在に軸支することもできるものである。つまり、可動連結部材90は、主払出機構部510の駆動払出機構501を構成するリンク部材541若しくは主払出機構部520の駆動払出機構502を構成するリンク部材541に選択的に軸支することができるものである。
前記リンク部材541は、後部リンクピン55および前部リンクピン56とともに基板51の軸受部513に組み付けられる。すなわち、リンク部材541の軸受部513への組み付けは、リンク部材541の後端部位を軸受部513に形成した窓5130bを貫通させてリンク部材541の前後方向中間部に切欠き形成した凹部541aを軸受部513の窓5130bの下縁を跨がせる態様で配設した上で、リンク部材541を基板51の平板面に載置すればリンク部材541が基板51の軸受部513に組み付けられる。
このように、リンク部材541を軸受部513に形成した窓5130bを貫通させて所定位置に配設した状態で後部リンクピン55および前部リンクピン56を組み付ける。この場合、所定位置とは、軸受部513に予め組み付けられている主ペダル部材52の左右一対の軸受部522,522に設けた異形穴5222,5222と、リンク部材541の支持部(貫通穴)542とが、軸受部513の左右側壁に形成した長穴514,514と一直線上に位置し、また、主ストッパ部材53の左右一対のストッパ壁533,533に形成した凹状の摺動溝533a,533aと、リンク部材541の支持部(貫通穴)543とが、軸受部513の左右側壁に形成した長穴515,515と一直線上に位置することを指している。このようにリンク部材541を軸受部513に形成した窓5130bを貫通させて所定位置に配設した状態で、後部リンクピン55を軸受部513の右側壁に形成した長穴514から差し込んで軸受部513の左側壁に形成した長穴514に跨るように装着する一方、前部リンクピン56を、基板51の右フランジ51bに形成した丸穴51b3(図7参照)を介して軸受部513の右側壁に形成した長穴515に差し込んで軸受部513の左側壁に形成した長穴515に跨るように装着する。これにより、後部リンクピン55がリンク部材541の支持部(貫通穴)542に支持されるとともに主ペダル部材52に設けた左右一対の軸受部522の軸挿通穴5221,5221に挿通された状態で軸受部513の左右側壁に形成した長穴514,514に跨って保持され、前部リンクピン56がリンク部材541の支持部(貫通穴)543に支持されるとともに主ストッパ部材53のストッパ壁533に設けた凹状の摺動溝533aに挿通された状態で軸受部513の左右側壁に形成した長穴515,515に跨って保持される。
このように、リンク部材541を基板51に組み付けた状態で復帰ばね540を、リンク部材541の係止片545と基板513の係止片51d(図7参照)と係止する態様で組み付ける。これによりリンク部材541は待機状態で復帰ばね540の付勢力により後部リンクピン55,前部リンクピン56が軸受部513の左右側壁に形成した長穴514,515の後端位置に位置するように後退しているものである。
商品搬出装置5Aにおける従払出機構部610の従払出機構601を構成する従ペダル部材62は、図11に示すように、五角形をなすホームプレート状の保持部621と、この保持部621の基端側から保持部621と反対方向に延在する左右一対の軸受部622を一体に形成した薄板鋼板製になる。前記軸受部622には軸挿通穴6221が形成され、この軸挿通穴6221は回動軸57を挿通するためのものである。前記保持部621の左右両縁には切り起こしにより形成された係合片623,623が左右方向に延在する態様で設けられている。この係合片623,623は前後方向に位置をずらして段違いに形成されている。また、保持部621には、係合片623,623の反対側の縁部近傍に凹溝624,624が形成されており、この凹溝624,624の大きさは係合片623の先端側の大きさよりも大きく、また、その深さは係合片623の板厚と略同一の深さを有しているものである。なお、従ペダル部材62の左右方向の幅は、主ペダル部材52の左右方向の幅よりも小さく、この実施の形態では主ペダル部材52の左右方向の幅の1/2の幅に定められている。
商品搬出装置5Aにおける従払出機構部610の従払出機構601を構成する従ストッパ部材63は、図12に示すように、基端部側に形成された軸挿通穴6311を備えた左右一対の軸支部631と、先端側に形成された商品の保持部632と、左右一対の軸支部631に前方に向かうに従って互いに広がる方向に傾斜して設けた当接突起633,633と、半円状の切欠き630a,630aが向かい合わせに形成された胴部630の左右両縁から左右方向に突出して形成された係合片634,634と、基端部から胴部630とは反対方向に突出して形成されたストッパ635とが一体成形された薄板鋼板製になる。前記当接突起633,633はダブルホールドにより先端が円弧状に形成されて、後述する分離部材81〜85の楔部813との摩擦の低減を図っている。胴部630の左右両縁から左右方向に延在する係合片634,634は、前後方向に位置をずらして段違いに形成されている。また、胴部630には、係合片634,634の反対側の縁部近傍に凹溝636,636が形成されており、この凹溝636,636の大きさは係合片634の先端側の大きさよりも大きく、また、その深さは係合片634の板厚と略同一の深さを有しているものである。左右一対の軸支部631に形成された軸挿通穴6311は回動軸57を挿通するためのものである。また、胴部630に形成した切欠き630a,630aは、図5Dも参照すると理解できるように、分離部材81を受容可能な大きさに形成され、分離部材81を受容した状態で従ストッパ部材63が回動軸57を支点として回動する際に分離部材81と干渉しない大きさに定められている。そして、左右一対の軸支部631の間の幅は、従ペダル部材62の軸挿通穴6221が設けられた左右一対の軸受部622の間の幅よりも小さく定められ、従ペダル部材62の左右一対の軸受部622の内側に従ストッパ部材63の左右一対の軸支部631が隣り合うように構成されている。また、ストッパ635は、従ストッパ部材63が商品収納通路43に突出した際に基板51に形成したストッパ518に当接するように構成され、従ストッパ部材63の突出位置を規制するものである。なお、従ストッパ部材63の左右方向の幅は、主ストッパ部材53の左右方向の幅よりも小さく、この実施の形態では主ストッパ部材53の左右方向の幅の1/2の幅に定められている。
このように、従ペダル部材62の左右一対の軸受部622の内側に従ストッパ部材63の左右一対の軸支部631が隣り合うように配設した状態で、従ペダル部材63の左右一対の軸受部622に設けた軸挿通穴6221と従ストッパ部材63の軸支部631に設けた軸挿通穴6311とに前述した態様の回動軸57を挿通することにより従ペダル部材62と従ストッパ部材63が回動軸57に軸支される。この従ペダル部材62と従ストッパ部材63との組が従払出機構601を構成している。そして、従払出機構部610の従払出機構602〜604も従払出機構601と同一構成の従ペダル部材62と従ストッパ部材63を組みとして備えており、図6A,図6Bに示すように、従払出機構602〜604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63が回動軸57に軸支され、従払出機構602〜604のそれぞれの従ストッパ部材63に形成した半円状の切欠き630aに各分離部材82〜84が受容されるように構成されている。
従払出機構601〜604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63が互いに接近している状態においては、それぞれの組の従ペダル部材62の係合片623,623の先端部が隣接する従ペダル部材62の保持部621の凹溝624に格納される態様で重なり合って係合し、また、それぞれの組の従ストッパ部材63の係合片634,634の先端部が隣接する従ストッパ部材63の凹溝636に格納される態様で従ストッパ部材63の胴部630に重なり合って係合する一方、分離部材82〜84(図5D,図6A,図6B参照)によりそれぞれの組の従ペダル部材62と従ストッパ部材63とが互いに離隔された場合には、互いに離隔して隣接する組の従ペダル部材62の係合片623,623が相手方の従ペダル部材62の保持部621の凹溝624から引き離されて互いの係合が解除され、また、互いに離隔して隣接する組の従ストッパ部材63の係合片634,634が相手方の従ストッパ部材63の胴部630の凹溝636から引き離されて互いの係合が解除されるように構成されている。
また、従払出機構601の組の従ペダル部材62と従ストッパ部材63が主払出機構部510の駆動払出機構501を構成する主ペダル部材52と主ストッパ部材53とに接近している場合には、従ペダル部材62のうちの隣接する主ペダル部材52側に延在する係合片623が主ペダル部材52の保持部521の保持面に載置される態様で重なり合って係合し、また、従ストッパ部材63のうちの隣接する主ストッパ部材53側に延在する係合片634が隣接する主ストッパ部材53の胴部530に重なり合って係合する一方、分離部材81(図5D,図6A,図6B参照)により従払出機構601の組の従ペダル部材62と従ストッパ部材63が駆動払出機構501を構成する主ペダル部材52と主ストッパ部材53から離隔された場合には、主ペダル部材52の保持部521に重なり合っていた従ペダル部材62の係合片623および主ストッパ部材53の胴部530に重なり合っていた係合片634がそれぞれ主ペダル部材52の保持部521および主ストッパ部材53の胴部530から引き離されて主ペダル部材52および主ストッパ部材53との係合が解除されるように構成されている。
さらに、従払出機構604の組の従ペダル部材62と従ストッパ部材63が主払出機構部520の駆動払出機構502を構成する主ペダル部材52と主ストッパ部材53とに接近している場合には、従ペダル部材62のうちの隣接する主ペダル部材52側に延在する係合片623が主ペダル部材52の保持部521の保持面に載置される態様で重なり合って係合し、また、従ストッパ部材63のうちの隣接する主ストッパ部材53側に延在する係合片634が隣接する主ストッパ部材53の胴部530に重なり合って係合する一方、初期状態若しくは分離部材85(図5D,図6A,図6B参照)により従払出機構604の組の従ペダル部材62と従ストッパ部材63が駆動払出機構502を構成する主ペダル部材52と主ストッパ部材53から離隔された場合には、主ペダル部材52の保持部521に重なり合っていた従ペダル部材62の係合片623および主ストッパ部材53の胴部530に重なり合っていた係合片634がそれぞれ主ペダル部材52の保持部521および主ストッパ部材53の胴部530から引き離され主ペダル部材52および主ストッパ部材53との係合が解除されるように構成されている。
複数の分離部材81〜85のうち分離部材81〜84は、それぞれ同一構成になり、その一つである分離部材81について図13を参照して説明する。分離部材81は、図13に示すように、前後方向に延在する長穴8111が設けられた脚部811と、脚部811の延在方向に対して鉛直な平坦面からなるとともに復帰ばね810(図5D,図6A,図6B参照)の一端が係止される係止穴8121が形成された当接部812と、この当接部812に対して脚部811側に向かうに従って当接部812から離隔する態様で傾斜した傾斜面からなる楔部813と、脚部811とは反対方向に延在するとともに前後方向に延在する長穴8141が設けられた支持部814からなる薄板鋼板製になり、薄板鋼板を適宜折り曲げて図示形状の脚部811,当接部812,楔部813,支持部814を形成したものである。
脚部811に設けた長穴8111および支持部814に設けた長穴8141にはそれぞれ回動軸57および支持軸800(図6A,図6B参照)を挿通させるものであり、分離部材81は、回動軸57および支持軸800に沿って前後方向に移動自在である。また、当接部812は、必要に応じて商品収納棚10にセットされて商品収納通路43を画成する仕切部材42の上部後方に上方に突出する態様で形成された押圧突起423(図4参照)を当接させるためのものである。また、楔部813は、従払出機構601の組の従ストッパ部材63の左右一対の軸支部631に傾斜して設けた当接突起633,633のうちの一方の当接突起633に当接させるためのものである。なお、分離部材85は、分離部材81を左右反転させた形状になる他は、分離部材81と同一の構成を備えてなる。
分離部材81〜85は、その当接部812と基板51の隔壁51z(図7参照)との間に架設される捻りコイルばねからなる復帰ばね810(図5D,図6A,図6B参照)により前方に向けて付勢されているものであり、当接部812に設けた係止穴8121に復帰ばね810の一端が係止される。また、支持部814に設けた長穴8141に挿通される支持軸800(図5D,図6A,図6B参照)は、基板51に設けた左右一対の軸受部513、513の互いに対向する側壁側にコ字状溝をなす態様で折り曲げ形成されたストッパ壁513a(図7における左側の軸受部513に設けたストッパ壁513aを参照)の間に架設されるものである。
前記分離部材81〜85は、図5Dに示したように、脚部811の長穴8111および支持部814に設けた長穴8141にそれぞれ回動軸57および支持軸800を挿通させた状態で、主払出機構部510の駆動払出機構501を構成する主ペダル部材52,主ストッパ部材53と、従払出機構601の従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間に、当接部812が前方を向く態様で配設され、脚部811の長穴8111および支持部814の長穴8141に沿って前後方向にスライド移動可能である。分離部材81〜85は、復帰ばね810の付勢力により前方にスライド移動した状態(長穴8111の後縁が回動軸57に当接した状態であり、以下ではこの状態を待機状態ともいう)でその当接部812が従ストッパ部材63の胴部630に形成した半円状の切欠き630aに対峙若しくは格納されるように構成されている。
分離部材81は、主払出機構部510の駆動払出機構501を構成する主ペダル部材52,主ストッパ部材53と、従払出機構601の従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間に位置して待機状態でその当接部812が従ストッパ部材63の胴部630に形成した切欠き630aに格納される態様で配設され、仕切部材42により後方にスライド移動させられた場合には、楔部813が従払出機構601における従ストッパ部材63の当接突起633(図12の右側の当接突起633)の先端に当接して当該従ストッパ部材63とともに従ペダル部材62を主払出機構部510の駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53から離隔させる、つまり、初期状態においては主払出機構部520の駆動払出機構502における主ペダル部材52,主ストッパ部材53と、従払出機構604の従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間には従払出機構601の従ペダル部材62に設けた係合片623および従ストッパ部材63に設けた係合片634が主払出機構部510の駆動払出機構501における主ペダル部材52,主ストッパ部材53から離脱するほどのスペースが形成されており、この隙間に従払出機構601〜604の従ペダル部材62,従ストッパ部材63を左側にスライド移動させる態様で主払出機構部510の駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53から離隔させて主払出機構部510の駆動払出機構501における主ペダル部材52,主ストッパ部材53との連結を分離する一方、主払出機構部520の駆動払出機構502における主ペダル部材52,主ストッパ部材53と連結するように構成されている。
分離部材82は、互いに隣接する従払出機構601,602のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63の間に位置して待機状態でその当接部812が従払出機構602の従ストッパ部材63の胴部630に形成した半円状の切欠き630aに格納される態様で配設され、仕切部材42により後方にスライド移動させられた場合には、その楔部813が従払出機構602における従ストッパ部材63の当接突起633(図12の右側の当接突起633)に当接して従払出機構602の従ストッパ部材63とともに従ペダル部材62を隣接する従払出機構601の従ペダル部材62,従ストッパ部材63から離隔させる、つまり、従払出機構602〜604の従ペダル部材62,従ストッパ部材63を左側にスライド移動させて隣接する従払出機構601の従ペダル部材62,従ストッパ部材63から離隔させて主払出機構部510の駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53との連結を分離する一方、主払出機構部520の駆動払出機構502における主ペダル部材52,主ストッパ部材53と連結するように構成されている。この場合、従払出機構601の従ペダル部材62,従ストッパ部材63は主払出機構部510の駆動払出機構501における主ペダル部材52,主ストッパ部材53と連結されている。
分離部材83は、従払出機構602,603の互いに隣接する従ペダル部材62,従ストッパ部材63の間に位置して待機状態でその当接部812が従払出機構603の従ストッパ部材63の胴部630に形成した半円状の切欠き630aに格納される態様で配設され、仕切部材42により後方にスライド移動させられた場合には、その楔部813が従払出機構603における従ストッパ部材63の当接突起633(図12の右側の当接突起633)に当接して従払出機構603の従ストッパ部材63とともに従ペダル部材62を隣接する従払出機構602の従ペダル部材62,従ストッパ部材63から離隔させる、つまり、従払出機構603,604の従ペダル部材62,従ストッパ部材63を左側にスライド移動させて隣接する従払出機構602の従ペダル部材62,従ストッパ部材63から離隔させて主払出機構部510の駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53との連結を分離する一方、主払出機構部520の駆動払出機構502における主ペダル部材52,主ストッパ部材53と連結するように構成されている。この場合、従払出機構601,602の従ペダル部材62,従ストッパ部材63は主払出機構部510の駆動払出機構501における主ペダル部材52,主ストッパ部材53と連結されている。
分離部材84は、従払出機構603,604の互いに隣接する従ペダル部材62,従ストッパ部材63の間に位置して待機状態でその当接部812が従払出機構604の従ストッパ部材63の胴部630に形成した半円状の切欠き630aに格納される態様で配設され、仕切部材42により後方にスライド移動させられた場合には、その楔部813が従払出機構604における従ストッパ部材63の当接突起633(図12の右側の当接突起633)に当接して従払出機構604の従ストッパ部材63とともに従ペダル部材62を隣接する従払出機構603の従ペダル部材62,従ストッパ部材63から離隔させる、つまり、従払出機構604の従ペダル部材62,従ストッパ部材63を左側にスライド移動させて隣接する従払出機構603の従ペダル部材62,従ストッパ部材63から離隔させて主払出機構部510の駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53との連結を分離する一方、主払出機構部520の駆動払出機構502における主ペダル部材52,主ストッパ部材53と連結するように構成されている。この場合、従払出機構601〜603の従ペダル部材62,従ストッパ部材63は主払出機構部510の駆動払出機構501における主ペダル部材52,主ストッパ部材53と連結されている。
分離部材85は、主払出機構部520の駆動払出機構502を構成する主ペダル部材52,主ストッパ部材53と、従払出機構604の従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間に位置して初期状態でその当接部812が従ストッパ部材63の胴部630に形成した切欠き630aに対峙する態様で配設されるものである。この場合、前述したように分離部材84乃至81により従払出機構604の従ペダル部材62,従ストッパ部材63が主払出機構部520の駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に接近して連結されている状態において、仕切部材42により後方にスライド移動させられた場合には、その楔部813が従払出機構604における従ストッパ部材63の当接突起633(図12の左側の当接突起633)に当接して従払出機構604の従ストッパ部材63とともに従ペダル部材62を主払出機構部520の駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53から離隔させる、つまり、従払出機構604(乃至601)の従ペダル部材62,従ストッパ部材63を右側にスライド移動させて主払出機構部520の駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53から離隔させて主払出機構部520の駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53との連結を分離する一方、主払出機構部510の駆動払出機構501における主ペダル部材52,主ストッパ部材53と連結するように構成されている。
可動連結部材90は、一端が主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク部材541に回動自在に軸支される一方、他端が右側の主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク部材541に係合可能な態様で配設されている。この可動連結部材90は、図14に示すように、短冊状の鋼板をコ字状に折り曲げて形成した本体部901の一端側に本体部901よりも幅広の基端部902が形成され、この基端部902の両脚片に外方に向かって押出し成形されたボス状の係止突起902a,902aが設けられている。基端部902は、リンク部材541に形成した係合溝部546に格納される大きさに形成される一方、基端部902の両脚片に設けた係止突起902a,902aの先端間の寸法は係合溝部546の溝幅よりも大きく形成されている。本体901の他端側(先端側)にはフック状の係止片903が前方に延在する態様で形成されている。この係止片903のフックは主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク部材541に設けた係合片544に係合するものである。また、本体部901のコ字状に折り曲げ形成された脚片には段差を有する3連の当接突起9011〜9013が形成されており、3連の当接突起9011〜9013の高さは基端部902から先端側に向かうに従って順次高くなるように構成されている。この当接突起9011〜9013は、必要に応じて商品収納棚10にセットされて商品収納通路43を画成する仕切部材42のセット位置に対応して設けられており、仕切部材42がセットされる際に仕切部材42の上部後方寄りに位置して上方に突出する押圧突起424と当接するものである。
かかる構成の可動連結部材90は、駆動払出機構502のリンク部材541に係止突起902a,902aを係合させる態様で組み付けられる。すなわち、図15の(a)に示すように、駆動払出機構502のリンク部材541に設けた係合溝部546の前壁および後壁には、前後一対の係止穴546a,546aが設けられており、可動連結部材90の一端側に設けた基端部902の両脚片を互いに接近する態様で内側に撓ませた状態で係止突起902a,902aを、リンク部材541に設けた係合溝部546に侵入させて前後一対の係止穴546a,546aに対峙させる。この状態で互いに接近する態様で内側に撓ませた基端部902の両脚片から手を離すと基端部902の両脚片の復元力により係止突起902a,902aが係止穴546a,546aに係合して可動連結部材90がリンク部材541に回動自在に軸支される。リンク部材541に回動自在に軸支された可動連結部材90は、仕切部材42による外力を受けない場合には、その自重により係止片903が主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク部材541に設けた係合片544に載置されて係止片903のフックが係合片544に係合している。この状態では主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク部材541(若しくは、駆動払出機構502のリンク部材541)の動作に連動して駆動払出機構502のリンク部材541(若しくは、主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク部材541)が動作する。その一方、仕切部材42が商品収納棚10にセットされた場合には、仕切部材42の押圧突起424に可動連結部材90の対応する当接突起9011〜9015が当接することにより可動連結部材90は押し上げられて係止突起902a,902aを支点として回動して係止片903の係合片544との係合が解除される。この状態では主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク部材541および駆動払出機構502におけるリンク部材541はそれぞれ個別に動作する。なお、本体部901に設けた3連の当接突起9011〜9013の高さが基端部902から先端側に向かうに従って順次高くなるように構成されていることから、当接突起9011〜9013の何れに仕切部材42の押圧突起424が当接した場合にも可動連結部材90の回動角度は略一定となるものである。
前記駆動払出機構501,502のリンク機構54(リンク部材541)を駆動するモータ駆動ユニット70は、商品選択ボタンの操作に基づく販売指令によりユニットケース71に内蔵したモータ711(図16参照)が正転若しくは逆転駆動され、このモータ711の正転によりリンクレバー717(図5Dも参照)を介して駆動払出機構502のリンク部材541を前進させ、モータ711の逆転によりリンクレバー718(図5Dも参照)を介して駆動払出機構501のリンク部材541を前進させるものである。
モータ駆動ユニット70のユニットケース71は、ベース部材とカバー部材とからなり、その内部に、図16に示すような、モータ711、歯車伝達機構714、出力歯車715、キャリアスイッチ716、リンクレバー717,718などを内蔵している。このモータ駆動ユニット70は、ユニットケース71におけるベース部材の頭部に設けた爪片71a,71a(図6A,図6B参照)を基板51の収納凹部511の前壁に設けた穴51e,51e(図5B参照)に係止する一方、ユニットケース71におけるベース部材の背面に突出形成した複数の係止突起(不図示)を基板51の収納凹部511の底面に穿設した穴51f(図7参照)などに嵌合させることにより基板51に組付けられる。
モータ駆動ユニット70のユニットケース71に内蔵したモータ711は、販売指令に応じて正転若しくは逆転する正逆回転可能な直流モータであり、ユニットケース71のベース部材に保持されている。
歯車伝達機構714は、ウオーム712aとウオームホイール712bからなるウオーム歯車712および中間歯車713を備えて構成されている。ウオーム歯車712のウオーム712aは、モータ711の出力軸に取り付けられている。ウオームホイール712bは、ウオーム712aに噛み合う第1ホイールと、中間歯車713に噛み合う第2ホイールとが前後方向に段違いに設けられている。中間歯車713は、前記ウオームホイール712bの第2ホイールと噛み合う第1中間歯車と、出力歯車715に噛み合う第2中間歯車とが前後方向に段違いに設けられている。ウオーム歯車712および中間歯車713は、ユニットケース71のベース部材とカバー部材の軸受部により回転可能に配設される。
前記出力歯車715は、中間歯車713の第2中間歯車と噛み合うホイールとして形成され、その一方の板面(上面)にカム突起7151が形成され、他方の板面(上部)にキャリアスイッチ716を制御する押圧片(図16では見えない)が形成されている。カム突起7151は、出力歯車715の板面から離隔する方向に突出する態様で円弧状に形成されている。このカム突起7151は、その円弧状の長さがリンク機構54のリンク部材541を前進させた後に所定時間の間その状態を保持するのに十分な長さとなるように形成されている。キャリアスイッチ716を制御する押圧片は、カム突起7151の反対側の板面に位置して板面から離隔する方向に突出する態様で略V字状に形成されており、図16の(a)の状態でキャリアスイッチ716の接触子を押圧するように形成されている。この出力歯車715は、ユニットケース71のベース部材とカバー部材の軸受部により回転可能に配設される。
キャリアスイッチ716は、いわゆる押しボタンスイッチであり、接触子(不図示)を備えている。このキャリアスイッチ716は、出力歯車715よりも僅かに上方域にユニットケース71のベース部材に保持された状態で配設されている。このキャリアスイッチ716は、接触子が出力歯車715の押圧片に押圧されるとオン状態となる一方、出力歯車715の押圧片が離れて接触子が押圧されない場合にはオフ状態となるものであり、販売指令により駆動されたモータ711を、出力歯車715が一回転するように制御するためのものである。
リンクレバー717,718は樹脂成型品になる。リンクレバー717は、商品搬出装置5Aにおける駆動払出機構502のリンク機構54を駆動するためのものである。リンクレバー717は、基部717aを貫通するユニットケース71のカバー部材に設けたレバー軸710に回転可能に軸支されている。リンクレバー717の先端部717bは、ユニットケース71のベース部材とカバー部材を切り欠いて形成した開口(不図示)から外部に突出する態様で上方に湾曲したフック状を成している。リンクレバー717の基部717aに設けられた係止片717cは、基部717aの後方側より後方に向けて延在する弾性変形可能な板状の弾性部材である。係止片717cは、その自由端がカバー部材に設けた突出片(不図示)に当接することにより常態におけるリンクレバー717の待機姿勢を、図16の(a)に示す位置に決めている。リンクレバー718はリンクレバー717と同一の部品からなり、リンクレバー717を反転させたものであり、商品搬出装置5Aにおける駆動払出機構501のリンク機構54を駆動するためのものであり、基部718aを貫通するユニットケース71のカバー部材に設けたレバー軸710に回転可能に軸支され、フック状の先端部718bおよび弾性変形可能な板状の弾性部材からなる係止片718cを備えている。このモータ駆動ユニット70により駆動払出機構501,502のリンク機構54を駆動して商品の払い出しを行う動作については後述する。
売切検出機構100は、図17に示すように、検出レバー110と売切検出スイッチ120とからなる。検出レバー110は、平板状の基端部111の左右両端から下方に折り曲げられた左右一対の係止片112と、基端部111の後から後方に突出して形成された左右一対のカール状の当接部113と、基端部111から前方に延在して先端にフック状の作動片114を備えた薄板鋼板製になる。左右一対の係止片112には互いに対向する方向に押出し形成されたボス112aを備えている。売切検出スイッチ120は、基板51に係止固定されるマイクロスイッチからなる。
前記検出レバー110は、基板51に設けた軸受部513に装着される。この場合、検出レバー110の左右一対の係止片112が箱形の軸受部513の天面部5130を跨ぐ態様で基端部111を箱形の軸受部513の天面部5130に被せるように配設される。その際、左右一対の係止片112に設けたボス112aが軸受部513の左右側壁に設けた前後方向に延在する長穴517(図7の(b)参照)に嵌め込まれるとともに左右一対のカール状の当接部113が前記軸受部513の天面部5130の後端側に設けた左右一対の開口5130a,5130a(図7参照)に没入する。前記ボス112aの径は、長穴517の溝幅よりも小さく形成されており、ボス112aが長穴517に遊嵌されるように構成されている。これにより、検出レバー110はボス112aが遊嵌された長穴517に沿って前後方向にスライド移動可能である。そして、この検出レバー110の前後方向へのスライド移動によって検出レバー110の作動片114が基板51に係止固定された売切検出スイッチ120の接触子を操作するように構成されている。
前記検出レバー110の左右一対のカール状の当接部113が没入するところの前記軸受部513の天面部5130の後端側に設けた左右一対の開口5130a,5130aには、軸受部513に組み付けられた主ペダル部材52の軸受部522(図8、図18A参照)が進入するように構成されているのは前述したとおりであり、前記左右一対のカール状の当接部113は軸受部513の開口5130a,5130aに没入することにより主ペダル部材52の軸受部522に当接可能である。この場合、図示は省略したが、検出レバー110を後方に向けて付勢する付勢ばねにより検出レバー110の左右一対のカール状の当接部113が主ペダル部材52の軸受部522に常時当接している。したがって、前記検出レバー110は、主ペダル部材52の商品収納通路43への突出および商品収納通路43からの退避に応じて前後方向へのスライド移動するものである。
売切検出スイッチ120は、検出レバー110を介して主ペダル部材52が商品収納通路43に最大開度に突出した状態を検知するように構成されている。すなわち、主ペダル部材52は捻りコイルばね520の弾性付勢力によって突出位置に向けて常に付勢されており、商品を保持していない状態で商品収納通路43に突出した際に最大開度となり、最大開度に突出した主ペダル部材52に商品が落下すると商品収納通路43から退避する方向に僅かに回動した後、主ペダル部材52の軸受部522における異形孔5222のロック溝部5222aが、後退位置に後退した後部リンクピン55と当接して主ペダル部材52を商品収納通路43に突出した状態にロックし、ロック状態における主ペダル部材52の開度が最大開度よりも小さくなるように構成されている。このように、主ペダル部材52が商品収納通路43に最大開度に突出した状態で主ペダル部材52の軸受部522が軸受部513の左右一対の開口5130a,5130aの後端側に位置しており、これに伴って検出レバー110が最も後方にスライド移動し、最大開度に突出した主ペダル部材52に販売商品が落下して当該主ペダル部材52が商品収納通路43から退避する方向に僅かに回動した後ロックされると検出レバー110が所定寸法だけ前方にスライド移動する。売切検出スイッチ120は、検出レバー110が最も後方にスライド移動した場合に検出レバー110の作動片114により売切検出スイッチ120の接触子が押圧されてオン状態となり、検出レバー110が最も後方に移動した状態から所定寸法だけ前方に移動すると検出レバー110の作動片114による売切検出スイッチ120の接触子への押圧が解除されてオフ状態となる。このように、売切検出スイッチ120は、検出レバー110を介して主ペダル部材52が商品収納通路43に最大開度に突出した状態を検知するように構成されている。なお、売切検出スイッチ120からの信号を処理する制御部では、売切検出スイッチ120からのオン信号が所定時間継続した場合に「売切れ」として判断する処理が行われる。
ここで、モータ駆動ユニット70により、商品搬出装置5Aにおける主払出機構部510の駆動払出機構501のリンク機構54を駆動して商品の払い出しを行う動作について説明する。
図18Aに示すように、駆動払出機構501の主ペダル部材52は、商品がローディングされる前の状態では商品収納通路43に突出し、主ストッパ部材53が商品収納通路43から退避している。この場合、モータ駆動ユニット70の出力歯車715のカム突起7151が最も前方に位置している(図16の(a)参照)。また、出力歯車715の背面に設けたキャリアスイッチ716用の押圧片が最も前方に位置してキャリアスイッチ716がオン状態にある。これにより、モータ711が停止しており、リンクレバー717の先端部717bがリンク部材541の前端に設けられた係合片544から後方に離隔した位置にある(図5Dも参照)。このため、リンク部材541は復帰ばね540の付勢力により後退した状態にある。また、主ペダル部材52は、捻りコイルばね520の付勢力によって商品収納通路43に最大開度に開いた突出位置にある。このように、主ペダル部材52が最大開度に開いた状態では主ペダル部材52の軸受部522が軸受部513における軸受部513の天面部5130の開口5130a,5130aの後端側に位置しており、これに伴って売切検出機構100の検出レバー110が最も後方にスライド移動して売切検出スイッチ120がオン状態となっている。一方、主ストッパ部材53は、ストッパ壁533に形成した凹状の摺動溝533aに後退位置に移動した前部リンクピン56を受容して商品収納通路43から退避した退避位置に維持されている。
斯様な待機状態において、最初にローディングされた商品Gは、最大開度に開いて突出位置にある主ペダル部材52の保持部521に当接する。商品Gが当接することにより主ペダル部材52は退避位置に向けて回動する。この回動により主ペダル部材52の軸受部522における異形孔5222のロック溝部5222aが、後退位置に移動した後部リンクピン55と当接して主ペダル部材52は商品収納通路43に突出した突出位置にロックされ、主ペダル部材52に保持された商品Gが販売順位一番の商品(販売商品G1)となる(図18B参照)。このように、主ペダル部材52が最大開度から当該最大開度よりも小さな開度で商品収納通路43に突出した状態にロックされるように回動すると、売切検出機構100の検出レバー110が主ペダル部材52の軸受部522に押圧されることにより前進して売切検出スイッチ120がオフ状態となる。次にローディングされる商品は、主ペダル部材52により保持された販売商品G1の上に積み重ねられて次販売商品G2となり、引き続いてローディングされる商品は、次販売商品G2の上に順次積み重ねられる。
このようにして商品収納ラック4に収容した商品Gは冷却/加熱ユニット7により冷却若しくは加熱されて販売に適したコールド若しくはホット状態に保存されて販売可能な状態(販売待機状態)となる。斯様な販売待機状態において、商品選択スイッチの操作に基づいて販売指令がモータ駆動ユニット70に与えられると、モータ駆動ユニット70に内蔵されたモータ711が正転駆動され、歯車伝達機構714を介して出力歯車715が、図16の(a)において、反時計回りの方向に回転する。出力歯車715が回転すると、出力歯車715の背面に設けた押圧片がキャリアスイッチ716の接触子から離脱してキャリアスイッチ716がオフ状態となり、次にキャリアスイッチ716がオン状態となるまで(すなわち、出力歯車715が一回転するまでの期間)モータ711を正転駆動させる。出力歯車715の回転によりカム突起7151がリンクレバー717の基端部717aに前方より当接すると、リンクレバー717は、図16の(a)において時計回りの方向に回転する。このリンクレバー717の時計回りの方向への回転により、その先端部717bがリンク部材541の係合片544に当接してリンク部材541を復帰ばね540の付勢力に抗して前進させる。そして、カム突起7151がリンクレバー717の基端部717aに摺接している間(図16の(b)参照)は、リンク部材541が前進した状態に保持される。
このリンク部材541の前進に伴ってリンク部材541に支持された後部リンクピン55も前進して主ペダル部材52の異形孔5222のロック部5222aから離脱するので、当該後部リンクピン55により突出位置にロックされた主ペダル部材52のロックが解除される。これにより、主ペダル部材52が商品の荷重によって捻りコイルばね520の付勢力に抗して退避位置に向けて移動する(図18C参照)。主ペダル部材52の退避位置への移動により販売商品G1は、主ペダル部材52をすり抜けて後方に搬出される。販売商品G1が主ペダル部材52をすり抜けると、主ペダル部材52は捻りコイルばね520の付勢力によって突出位置に復帰する。
一方、販売待機状態でリンク部材541に保持された前部リンクピン56を凹状の摺動溝533aに受け入れて退避位置に維持された主ストッパ部材53は、リンク部材541とともに前進する前部リンクピン56が摺動溝533aの壁面と当接することにより突出位置へ向けて押し出される(図18C参照)。そして、前部リンクピン56が主ストッパ部材53におけるストッパ壁533のストッパ面533bに対峙する位置まで前進することによりストッパ面533bと当接して主ストッパ部材53の退避位置への移動が規制される。そして、突出位置に移動した主ストッパ部材53は、販売商品G1が搬出されることにより後方に移動する次販売商品G2に当接して保持し、次販売商品G2が後方に向けて移動するのを規制する。
前記主ペダル部材52を退避位置に退避させて販売商品G1を払い出す一方、主ストッパ部材53を退避位置から突出位置に移動させて次販売商品G2を保持する動作は、出力歯車715のカム突起7151がリンクレバー717の基端部717aに摺接している所定時間の間に実行される。
そして、出力歯車715の回転によりカム突起7151とリンクレバー717の基端部717aとの当接が解除されると、復帰ばね540の付勢力によりリンク部材541は後退する。このリンク部材541の後退によってリンク部材541に支持された前部リンクピン56が主ストッパ部材53のストッパ面533bから摺動溝533aに入り込んで主ストッパ部材53を退避位置に向けて移動させる。この主ストッパ部材53の退避位置への移動により主ストッパ部材53に保持された次販売商品G2が後方に移動して最大開度に開いた主ペダル部材52に当接する。この後、主ペダル部材52の軸受部522における異形孔5222のロック溝部5222aが、後退位置に移動した後部リンクピン55と当接して主ペダル部材52は商品収納通路43に突出した突出位置にロックされて次販売商品G2を販売商品として保持する。そして、出力歯車715の回転によりカム突起7151が待機状態の位置に戻ると、キャリアスイッチ716の接触子が押圧片により押圧されてキャリアスイッチ716がオン状態となる。これによりモータ711の駆動が停止されて販売待機状態に復帰する。
なお、出力歯車715の反時計回りの方向への回転によりカム突起7151とリンクレバー717の基端部717aとの当接が解除された後、出力歯車715のカム突起7151が待機状態の位置に戻る途中において他方のリンクレバー718の基端部718aに当接するが、弾性部材からなる係止片718cが弾性変形してリンクレバー718の回動を許容することによりカム突起7151は移動を阻止されることなく復帰位置に復帰する。リンクレバー718はカム突起7151が通過することにより係止片718cの作用により図16の(a)の待機姿勢に復帰する。
モータ駆動ユニット70により、商品搬出装置5Aにおける主払出機構部520の駆動払出機構502のリンク機構54を駆動して商品の払い出しを行う動作は、モータ駆動ユニット70に内蔵されたモータ711を逆転駆動することにより行われる。この場合、歯車伝達機構714を介して出力歯車715が、図16の(a)において、時計回りの方向に回転する。この出力歯車715の時計回りの方向への回転によりカム突起7151がリンクレバー718の基端部718aに当接すると、リンクレバー718は、図16の(a)において反時計回りの方向に回転する。このリンクレバー718の反時計回りの方向への回転により、その先端部718bがリンク部材541の前端に設けた係合片544bに当接してリンク部材541を復帰ばね540の付勢力に抗して前進させる。この後、主ペダル部材52、主ストッパ部材53が交互に商品収納通路43に出没して商品の搬出を行う動作は前述した駆動払出機構501の動作と同一であるので、ここではその説明を割愛する。なお、可動連結部材90により主払出機構部510の駆動払出機構501のリンク部材541と主払出機構部520の駆動払出機構502のリンク部材541とが連結されている場合(つまり、仕切部材42がセットされていない場合)には、モータ駆動ユニット70に内蔵されたモータ711の一方向(例えば、正転)によって駆動払出機構501および駆動払出機構502の主ペダル部材52,52および主ストッパ部材53,53が同期して動作するものである。
商品搬出装置5Aにおける従払出機構部610の従動払出機構601〜604は、必要に応じて商品収納棚10にセットされて商品収納通路43を画成する仕切部材42により操作される分離部材81〜85に応じて主払出機構部510若しくは主払出機構部520の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動して動作するものであるが、この動作については仕切部材42による商品コラムの設定とともに以下の図19、図20A〜図20Eを用いて説明する。
図19は、商品搬出装置5の模式図を示し、商品搬出装置5A,5Bを備えている。商品搬出装置5Aにおける払出機構部510,520の駆動払出機構501,502を駆動するモータ駆動ユニット70と、商品搬出装置5Bにおける払出機構部530,540の駆動払出機構503,504を駆動するモータ駆動ユニット70については説明の便宜上、商品搬出装置5Aのモータ駆動ユニット70を70A、商品搬出装置5Bのモータ駆動ユニット70を70Bと称し、また、分離部材81〜85については、便宜上、従動払出機構601〜604の従ペダル部材62と従ストッパ部材63との中間位置に配置した状態を示している。なお、図19では、売切検出機構100については省略している。
さて、前記商品搬出装置5と商品コラムの設定に応じて商品収納棚10に装着される仕切部材42との関係を、以下に図20A〜図20Eを用いて説明する。図20A〜図20Eは、SSサイズの商品、S(SS<S)サイズの商品、M(S<M)サイズの商品、L(M<L)サイズの商品を単独、或いはその組合せにより販売する商品コラムを仕切部材42に設定する一例を模式図とともに示すものである。
図20Aは、長さサイズが同一のSSサイズの商品を収納する商品コラムC1〜C4を設定するために商品収納棚10に3個の仕切部材42を装着した場合、図20Bは、SSサイズの商品を収納する商品コラムC1と、Mサイズの商品を収納する商品コラムC7,C8を設定するために商品収納棚10に2個の仕切部材42を装着した場合、図20Cは、Mサイズの商品を収納する商品コラムC7と、Sサイズの商品を収納する商品コラムC5,C6を設定するために商品収納棚10に2個の仕切部材42を装着した場合、図20Dは、Lサイズの商品を収納する商品コラムC9と、SSサイズの商品を収納する商品コラムC1,C2を設定するために商品収納棚10に2個の仕切部材42を装着した場合、図20Eは、Lサイズの商品を収納する商品コラムC9,C10を設定するために商品収納棚10に1個の仕切部材42を装着した場合を示している。
図20Aのように商品コラムC1〜C4が設定されている場合、商品コラムC1,C2を設定する仕切部材42により商品搬出装置5Aの分離部材83が操作されて隣接する従払出機構602,603のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間の連結が切り離されるとともに商品搬出装置5Aの可動連結部材90が押し上げられて主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク機構54(リンク部材541)と主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク機構54(リンク部材541)との連結が切り離される。また、商品コラムC3,C4を設定する仕切部材42により商品搬出装置5Bの分離部材83が操作されて隣接する従払出機構602,603のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間の連結が切り離されるとともに商品搬出装置5Bの可動連結部材90が押し上げられて主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク機構54(リンク部材541)と主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク機構54(リンク部材541)との連結が切り離されている。
この場合、商品コラムC1に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Aのモータ駆動ユニット70Aに内蔵されたモータ711を逆転させて駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構604,603のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させて当該コラムC1に収納された商品を搬出する。また、商品コラムC2に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Aのモータ駆動ユニット70Aに内蔵されたモータ711を正転させて駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構601,602のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させて当該コラムC2に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。また、商品コラムC3に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Bのモータ駆動ユニット70Bに内蔵されたモータ711を逆転させて駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構604,603のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させて当該コラムC3に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。そして、商品コラムC4に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Bのモータ駆動ユニット70Bに内蔵されたモータ711を正転させて駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構601,602のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させて当該コラムC4に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。
図20Bのように、商品コラムC1,C7,C8が設定されている場合、商品コラムC1を設定する仕切部材42により商品搬出装置5Aの分離部材83が操作されて隣接する従払出機構602,603のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間の連結が切り離されるとともに商品搬出装置5Aの可動連結部材90が押し上げられて主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク機構54(リンク部材541)と主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク機構54(リンク部材541)との連結が切り離される。また、商品コラムC7,C8を設定する仕切部材42により商品搬出装置5Bの分離部材85が操作されて主払出機構部520の駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53と従払出機構604の従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間の切り離しが維持されるとともに商品搬出装置5Bの可動連結部材90が押し上げられて主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク機構54(リンク部材541)と主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク機構54(リンク部材541)との連結が切り離される。
この場合、商品コラムC1に収納された商品を販売する際の動作は、図20AのコラムC1に収納された商品を搬出する動作と同一であるのでここではその説明を割愛する。一方、商品コラムC1に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Aのモータ駆動ユニット70Aに内蔵されたモータ711を正転させて駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構601,602のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させると同時に商品搬出装置5Bのモータ駆動ユニット70Bに内蔵されたモータ711を逆転させて駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53を単独で動作させて当該コラムC7に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。また、商品コラムC8に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Bのモータ駆動ユニット70Bに内蔵されたモータ711を正転させて駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構601〜604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させ当該コラムC8に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。
図20Cのように商品コラムC7,C5,C6が設定されている場合、商品コラムC7,C5を設定する仕切部材42により商品搬出装置5Aの分離部材81が操作されて主払出機構部510の駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53と従払出機構601の従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間の連結が切り離されるとともに商品搬出装置5Aの可動連結部材90が押し上げられて主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク機構54(リンク部材541)と主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク機構54(リンク部材541)との連結が切り離される。また、商品コラムC5,C6を設定する仕切部材42により商品搬出装置5Bの分離部材84が操作されて隣接する従払出機構603,604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間の連結が切り離されるとともに商品搬出装置5Bの可動連結部材90が押し上げられて主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク機構54(リンク部材541)と主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク機構54(リンク部材541)との連結が切り離されている。
この場合、商品コラムC7に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Aのモータ駆動ユニット70Aに内蔵されたモータ711を逆転させて駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構601〜604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させて当該コラムC7に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。また、商品コラムC5に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Aのモータ駆動ユニット70Aに内蔵されたモータ711を正転させて駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53を動作させると同時に商品搬出装置5Bのモータ駆動ユニット70Bに内蔵されたモータ711を逆転させて駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構604の従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させ当該コラムC5に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。また、商品コラムC6に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Bのモータ駆動ユニット70Bに内蔵されたモータ711を正転させて駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構601〜603のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させ当該コラムC6に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。
図20Dのように商品コラムC9,C1,C2が設定されている場合、商品コラムC9,C1を設定する仕切部材42は商品搬出装置5A,5Bの間にセットされるので、商品搬出装置5A,5Bのそれぞれの分離部材81〜84および可動連結部材90が操作されることはなく、商品搬出装置5Aの主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク機構54(リンク部材541)と主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク機構54(リンク部材541)とが可動連結部材90により連結されている。また、商品コラムC1,C2を設定する仕切部材42により商品搬出装置5Bの分離部材83が操作されて隣接する従払出機構602,603のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63との間の連結が切り離されるとともに商品搬出装置5Bの可動連結部材90が押し上げられて主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク機構54(リンク部材541)と主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク機構54(リンク部材541)との連結が切り離されている。
この場合、商品コラムC9に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Aのモータ駆動ユニット70Aに内蔵されたモータ711を正転させて駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構601〜604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させるとともに可動連結部材90を介して駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53を動作させて当該コラムC9に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。また、商品コラムC1に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Bのモータ駆動ユニット70Bに内蔵されたモータ711を逆転させて駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構604,603のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させて当該コラムC1に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。そして、商品コラムC1に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Bのモータ駆動ユニット70Bに内蔵されたモータ711を正転させて駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構601,602のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させて当該コラムC1に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。
図20Eのように商品コラムC9,C10が設定されている場合、商品コラムC9,C10を設定する仕切部材42は商品搬出装置5A,5Bの間にセットされるので、商品搬出装置5A,5Bのそれぞれの分離部材81〜84および可動連結部材90,90が操作されることはなく、商品搬出装置5A,5Bの主払出機構部510の駆動払出機構501におけるリンク機構54(リンク部材541)と主払出機構部520の駆動払出機構502におけるリンク機構54(リンク部材541)とがそれぞれの可動連結部材90により連結されている。
この場合、商品搬出装置5Aに対応する商品コラムC9に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Aのモータ駆動ユニット70Aに内蔵されたモータ711を正転させて駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構601〜604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させるとともに可動連結部材90を介して駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53を動作させて当該コラムC9に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。また、商品搬出装置5Bに対応する商品コラムC10に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5Bのモータ駆動ユニット70Bに内蔵されたモータ711を正転させて駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構601〜604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63を動作させるとともに可動連結部材90を介して駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53を動作させて当該コラムC9に収納された商品(販売商品G1)を搬出する。
なお、前述では商品コラムC9(C10)に収納された商品を販売する際、商品搬出装置5A(5B)のモータ駆動ユニット70A(70B)に内蔵されたモータ711を正転させる場合について説明したが、商品搬出装置5A(5B)のモータ駆動ユニット70A(70B)に内蔵されたモータ711を逆転させることによっても商品コラム9(C10)に収納された商品を販売することができるものである。この場合には、モータ711の逆転により駆動払出機構502の主ペダル部材52,主ストッパ部材53が動作すると同時に可動連結部材90を介して駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53が動作し、この駆動払出機構501の主ペダル部材52,主ストッパ部材53に連動(同期)して従動払出機構601〜604のそれぞれの従ペダル部材62,従ストッパ部材63が動作する。このように、可動連結部材90を採用した場合には、商品コラムC9(C10)に収納された商品を販売する際には、商品搬出装置5A(5B)のモータ駆動ユニット70A(70B)に内蔵されたモータ711をいずれか一方に回転(正転若しくは逆転)させればよいものである。
前述したように、この実施の形態に係る自動販売機の商品搬出装置によれば、商品投入
口44に対して商品搬出口45が低くなるように傾斜して配設された商品収納棚10を上下方向に多段に有し、この商品収納棚10に横倒し姿勢の商品を前後方向に一列に整列して収納する商品収納通路43を仕切部材42により左右方向に複数画成してなり、商品収納棚10おける商品搬出口45の近傍に配設した商品搬出装置5により商品収納通路43に収納された商品を一個ずつ切り出して搬出する商品収納ラック4を備えた自動販売機の商品搬出装置5において、前記商品搬出装置5は、左右両端に配設され、かつ、リンク機構54により駆動されて商品収納通路43に交互に出没する主ペダル部材52および主ストッパ部材53を有する主払出機構部510,520と、前記左右の主払出機構部510,520の主ペダル部材52および主ストッパ部材53の間に配設されるとともに互いに接近・離隔する態様で左右方向に複数に分割された複数組の従ペダル部材62および従ストッパ部材63を有し、複数組の従ペダル部材62および従ストッパ部材63のすべてが接近した態様で従ペダル部材62および従ストッパ部材63が一方若しくは他方の主払出機構部510(520)の主ペダル部材52および主ストッパ部材53に連動して動作し、複数組の従ペダル部材62および従ストッパ部材63を左右の群に離隔した態様で互いに離隔したそれぞれの群の従ペダル部材62および従ストッパ部材63が一方若しくは他方の主払出機構部510(520)の主ペダル部材52および主ストッパ部材53に連動してそれぞれ動作する従払出機構部610と、前記左右の主払出機構部510,520のリンク機構54,54を駆動する駆動手段(モータ駆動ユニット70)と、前記左右の主払出機構部510,520の主ペダル部材52,主ストッパ部材53とこの左右の主払出機構部510,520の主ペダル部材52,主ストッパ部材53と隣接する従払出機構部610の従ペダル部材62,従ストッパ部材63および従払出機構部610の複数組の従ペダル部材62,従ストッパ部材63の間に配設され、必要に応じて商品収納棚10にセットされて商品収納通路43を画成する仕切部材42により左右の主払出機構部510,520の主ペダル部材52,主ストッパ部材53とこの左右の主払出機構部510,520の主ペダル部材52,主ストッパ部材53と隣接する従払出機構部610の従ペダル部材62,従ストッパ部材63または従払出機構部610の複数組の従ペダル部材62,従ストッパ部材63の互いに隣接する組の従ペダル部材62,従ストッパ部材63同士をそれぞれ選択的に離隔する分離手段(分離部材81〜85)と、を備えてなることにより、商品コラムを設定するために必要に応じて商品収納棚10にセットされて商品収納通路43を画成する仕切部材42によって複数組の従ペダル部材62および従ストッパ部材63を左右の群に離隔し、互いに離隔したそれぞれの群の従ペダル部材62および従ストッパ部材63を一方若しくは他方の主払出機構部510,520の主ペダル部材52および主ストッパ部材53に連動して動作させることができるので、商品コラムの設定の自由度を高めた商品搬出装置を提供することが可能という効果を奏する。
なお、前述した実施の形態においては、左右の払出機構部510,520の駆動払出機構501,502のリンク機構54を駆動する駆動手段として正逆転可能なモータを内蔵したモータ駆動ユニット70を用いた例について説明したが、駆動手段としてソレノイドを用いることができ、この場合には左右の払出機構部510,520に対応してそれぞれソレノイドを設ければよい。
4…商品収納ラック、5,5A,5B…商品搬出装置、10…商品収納棚、42…仕切部材、43…商品収納通路、44…商品投入口、45…商品搬出口、52…主ペダル部材、53…主ストッパ部材、54…リンク機構、62…従ペダル部材、63…従ストッパ部材、70…モータ駆動ユニット(駆動手段)、81,82,83,84,85…分離部材(分離手段)、501,502…駆動払出機構、510,520…主払出機構部、601,602,603,604…従払出機構、610…従払出機構部。

Claims (4)

  1. 商品投入口に対して商品搬出口が低くなるように傾斜して配設された商品収納棚を上下方向に多段に有し、この商品収納棚に横倒し姿勢の商品を前後方向に一列に整列して収納する商品収納通路を仕切部材により左右方向に複数画成してなり、商品収納棚おける商品搬出口の近傍に配設した商品搬出装置により商品収納通路に収納された商品を一個ずつ切り出して搬出する商品収納ラックを備えた自動販売機の商品搬出装置において、前記商品搬出装置は、左右両端に配設され、かつ、リンク機構により駆動されて商品収納通路に交互に出没する主ペダル部材および主ストッパ部材を有する主払出機構部と、前記左右の主払出機構部の主ペダル部材および主ストッパ部材の間に配設されるとともに互いに接近・離隔する態様で左右方向に複数に分割された複数組の従ペダル部材および従ストッパ部材を有し、複数組の従ペダル部材および従ストッパ部材のすべてが接近した態様で従ペダル部材および従ストッパ部材が一方若しくは他方の主払出機構部の主ペダル部材および主ストッパ部材に連動して動作し、複数組の従ペダル部材および従ストッパ部材を左右の群に離隔した態様で互いに離隔したそれぞれの群の従ペダル部材および従ストッパ部材が一方若しくは他方の主払出機構部の主ペダル部材および主ストッパ部材に連動してそれぞれ動作する従払出機構部と、前記左右の主払出機構部のリンク機構を駆動する駆動手段と、前記左右の主払出機構部の主ペダル部材,主ストッパ部材とこの左右の主払出機構部の主ペダル部材,主ストッパ部材と隣接する従払出機構部の従ペダル部材,従ストッパ部材および従払出機構部の複数組の従ペダル部材,従ストッパ部材の間に配設され、必要に応じて商品収納棚にセットされて商品収納通路を画成する仕切部材により左右の主払出機構部の主ペダル部材,主ストッパ部材とこの左右の主払出機構部の主ペダル部材,主ストッパ部材と隣接する従払出機構部の従ペダル部材,従ストッパ部材または従払出機構部の複数組の従ペダル部材,従ストッパ部材の互いに隣接する組の従ペダル部材,従ストッパ部材同士をそれぞれ選択的に離隔する分離手段と、を備えてなることを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  2. 請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置において、前記主払出機構部は、回動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって販売順位一番の商品(最後端の商品であり、販売商品ともいう)を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置と前記販売商品の保持を解放する態様で商品収納通路から退避する退避位置との間を移動可能に設けた主ペダル部材、前記回動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって商品収納通路から退避する退避位置と販売商品に続く販売順位二番の商品(最後端の商品に続く商品であり、次販売商品ともいう)を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置との間を移動可能に設けた主ストッパ部材、前記主ペダル部材および主ストッパ部材を突出位置と退避位置とに移動させるリンク機構からなり、前記従払出機構部は、前記回動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって販売商品を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置と前記販売商品の保持を解放する態様で商品収納通路から退避する退避位置との間を移動可能に設けた従ペダル部材と前記回動軸に回動自在に軸支されるとともに商品収納通路に出没自在であって商品収納通路から退避する退避位置と販売商品に続く次販売商品を保持する態様で商品収納通路に突出する突出位置との間を移動可能に設けた従ストッパ部材とを複数組有し、各組の従ペダル部材およびストッパ部材には互いに隣接する組の従ペダル部材およびストッパ部材に係合可能な係合片を備えてなり、分離手段は、前後方向にスライド移動自在であって、必要に応じて商品収納棚にセットされて商品収納通路を画成する仕切部材に押圧されて後方にスライド移動することにより互いの係合片の係合を解除する態様で従ペダル部材若しくは従ストッパ部材を回動軸に沿って左右方向にスライド移動させる複数の分離部材からなることを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  3. 請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置において、駆動手段は、可逆転するモータを内蔵し、モータの一方向への回転により左右の主払出機構部の一方のリンク機構を駆動する一方、モータの他方向への回転により左右の主払出機構部の他方のリンク機構を駆動するモータ駆動ユニットからなることを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  4. 請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置において、駆動手段は、左右の主払出機構部のそれぞれのリンク機構を駆動するソレノイドからなることを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
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