JP2018046079A - 保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の領域に熱電対を配置することができ、且つ、熱電対の屈曲半径を確保したうえで発熱抵抗体に接続される端子の配置位置の自由度を向上させることが可能な保持装置を提供する。【解決手段】セラミックスヒータ100は、板状の基材10と、基材10の内部に埋設された発熱抵抗体20と、基材10の内部において基材10の上面に沿った外縁に向う方向に延びる第1の穴部51と、基材10の下面12にて開口する開口部を有するとともに、第1の穴部51と連通する第を2の穴部52とを備え、基材10の上面11上に対象物Xを保持する。基材10の下面12を含む仮想平面Sからの第2の穴部52の深さが、基材10の外縁に向う方向に向って連続的に深くなる部分を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハなどの対象物を保持する保持装置に関する。
成膜又はエッチング等の処理の対象となる半導体ウエハなどの対象物をセラミックスからなる基材の上面上に保持する保持装置が知られている。このような保持装置においては、例えば基材に埋設した発熱抵抗体によって、対象物を適宜な温度に加熱する。そのため、基材の温度管理を厳密に行う必要があり、基材内に熱電対を配置し、基材の温度を計測している。
例えば、特許文献1には、サセプタブロック(基材)の下面から支持台(シャフト)内に突出した凸部に配置された金属部材に熱電対が嵌め込めていることが記載されている。
また、特許文献2には、発熱体(抵抗発熱体)が埋設されたセラミックスプレート(基材)にパイプ状のガイドが裏面から斜め方向に突出するように取り付けられ、このガイドを介して、熱電対がセラミックスプレートの上面と水平に形成された通路内に配置されていることが記載されている。
特開平7−153706号公報 特許第5501467号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、上面視でシャフトの内方に位置する領域にしか熱電対を配置することができず、基材全体の温度管理が困難となる。
上記特許文献2に記載の技術においては、ガイドがシャフト内に位置するため、熱電対の屈曲半径が小さくなる。屈曲半径を大きくすると、ガイドが大型化する。その結果、基材に埋設された発熱抵抗体に電力を供給するための端子を配置する際に、端子の配置位置が制限される。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、所望の領域に熱電対を配置することができ、且つ、熱電対の屈曲半径を確保したうえで発熱抵抗体に接続される端子の配置位置の自由度を向上させることが可能な保持装置を提供することを目的とする。
本発明は、セラミックスからなり、上面及び該上面の反対側に位置する下面を有する板状の基材と、前記基材の内部に埋設された発熱抵抗体と、前記基材の内部において前記基材の上面に沿った第1の方向に延びる第1の穴部と、前記基材の下面にて開口する開口部を有するとともに、前記第1の穴部と連通する第2の穴部とを備え、前記基材の上面上に対象物を保持する保持装置であって、前記基材の下面を含む仮想平面からの前記第2の穴部の深さが、前記第1の方向に向って連続的に深くなる部分を有することを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2の穴部の内壁面に沿って熱電対を挿入させれば、基材の内部における所望の領域に、熱電対の先端部を侵入させることができるので、熱電対の挿入作業が容易である。
そして、上記特許文献1に記載された技術とは異なり、上面視でシャフトの外方に位置する領域に熱電対の先端部を配置することが可能となる。さらに、上記特許文献2に記載の技術と比較して、ガイドなどの部材が存在しないので、発熱抵抗体に接続される端子の配置位置の自由度を向上させることが可能となる。
本発明において、前記第2の穴部を前記基材の上面から下面に向う方向に投影した領域は、前記開口部が形成されている領域に含まれることが好ましい。
この場合、第2の穴部は溝状となり、切削加工での形成が容易となる。
また、本発明において、前記基材の下面に接続された上端面及び該上端面の反対側に位置する下端面を有する筒状のシャフトを有し、前記シャフトの下端面又は内側面から上端面に向って延びるとともに、前記第2の穴部と連通する第3の穴部が形成されていることが好ましい。
本発明の実施形態に係るセラミックスヒータの模式断面図。 本発明の別の実施形態に係るセラミックスヒータの模式断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係るセラミックスヒータの模式断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係るセラミックスヒータの模式断面図。
まず、本発明の保持装置の実施形態に係るセラミックスヒータ100について図1を参照して、説明する。
セラミックスヒータ100は、ウエハ(基板)などの対象物Xを保持するための略円板状のセラミックスからなる基材10と、基材10に埋設されている発熱抵抗体20と、基材10の下面に接続された筒状のシャフト30とを備えている。
基材10は、対象物Xを上に保持する上面(表面)11と、上面11の反対側の面である下面(裏面)12を有している。図示しないが、上面11には、多数の凸部が形成されており、この凸部の上面で対象物Xを保持する。
基材10は、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等からなるセラミックス焼結体である。基材10は、上記の材料を所定形状の型に入れて成形し、緻密化させるため、例えばホットプレス焼成等によって円板状に作製すればよい。
発熱抵抗体20は、本実施形態では、モリブデン(Mo)又はタングステン(W)等の耐熱金属などのメッシュからなり、面状の形態をしている。ただし、発熱抵抗体20は、耐熱金属などからなる膜、板、線、箔、繊維、コイル、リボン状などの構成であってもよく、螺旋、折返し状などの形態であってもよい。
基材10となる上記の材料の間に発熱抵抗体20を挟み込んだ状態で焼成することにより、発熱抵抗体20が埋設された基材10が作製される。
なお、基材10には、発熱抵抗体20のほか、ウエハをクーロン力により上面(保持面)11に引き付けるための静電チャック電極及び基材10の上方にプラズマを発生させるためのプラズマ電極のうち少なくとも一方が埋設されていてもよい。
シャフト30は、大略円筒形状であり、基材10の中央部の下面12に接続されている上端面31と、上端面31と反対側に位置する下端面32とを備えている。
シャフト30は、上下方向中央部に位置する円筒部33と、円筒部33より拡径した拡径部34を上下両端部に有している。シャフト30の上端面31は、円筒部33と拡径部34との上端面からなり、基材10との接合面となっている。
基材10の下面12とシャフト30の上端面31とが、拡散接合又はセラミックス若しくはガラス等の接合材による固相接合によって接合されている。なお、基材10とシャフト30とは、ねじ止めやろう付けなどによって接続されてもよい。
シャフト30の材質は、基材10の材質と同等でよいが、断熱性を高めるために、基材10の素材より熱伝導率の低い素材から形成されていてもよい。
さらに、セラミックスヒータ100は、発熱抵抗体20に対して電力を供給するための図示しない端子を備えている。端子には、それぞれ基材10に埋設されている図示しない給電部材が接続されている。そして、給電部材には、シャフト30の中空部を通って配線されている図示しないロッド状やワイヤー状の給電線が接続され、この給電線は図示しない電源に接続されている。
端子と給電部材とは機械的に締結、ろう付け又は溶接されている。端子は、箔、板、塊状のニッケル(Ni)、コバール(登録商標)(Fe−Ni−Co)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、又はモリブデン(Mo)及びタングステン(W)を主成分とする耐熱合金などの耐熱金属から構成される。供電部材はモリブデン(Mo)又はタングステン(W)などからなる。
そして、基材10及びシャフト30には、熱電対40を配置するための穴部50が形成されている。
熱電対40は、詳細な構成は図示しないが、熱電対素線がシースに挿入され、熱電対素線間及び熱電対素線とシースの間が絶縁物で絶縁された構成を有している。熱電対40の先端部が穴部50の奥部と接触するように固定されている。図1においては熱電対40は1つしか図示していないが、その個数は複数個であってもよく、この場合、1個の熱電対40につき1個の穴部50が形成されている。
基材10には、このような穴部50の一部として基材10の上面11に沿った第1の方向に向って延びる第1の穴部51が形成されている。第1の穴部51は、基材10の内部に、ここでは上面11に平行に、すなわち水平に、基材10の外縁に向う方向に延びるように形成されている。第1の穴部51の奥部は、基材10とシャフト30との接合部分よりも外縁側であって、基材10の外縁近傍に位置している。
さらに、基材10には、穴部50の一部として第2の穴部52が、基材10の下面12にて開口する開口部を有するとともに第1の穴部51と連通するように形成されている。ここでは、第2の穴部52の上端部は、拡径部34の上方に位置する第1の穴部51の端部に接続される。ただし、第1の穴部51は、さらに基材10の中央部の方向に延び、その途中部で第2の穴部52の上端部に接続されていてもよい。
第2の穴部52の開口部は、基材10の下面12のシャフト30の上端面31との接合面に位置している。
シャフト30には、穴部50の一部として第3の穴部53が形成されている。第3の穴部53は、シャフト30の周壁部の内部に、ここでは上下方向に形成されている。第3の穴部53の下端部は、シャフト30の下端面32に開口し、第3の穴部53の上端部は、シャフト30の上端面31の基材10の下面12との接合面に位置し、第2の穴部52の開口部と連通している。このように、第3の穴部53は、シャフト30の円筒部33を上下方向に貫通している。
第1乃至第3の穴部51〜53は、ともに、その軸線L1〜L3が直線状に形成されている。そして、第1乃至第3の穴部51〜53は、ともに、断面形状が同一又は類似であって、ここでは、円形状に形成されている。ただし、断面形状は、第1乃至第3の穴部51〜53において互いに相違していてもよく、円形状ではなく、矩形状などの多角形状、楕円形状などであってもよい。
そして、基材10は、基材10の下面12を含む仮想平面Sからの第2の穴部52の深さHが、第1の穴部51の方向に向って連続的に深くなる部分を有している。ここでは、第2の穴部52は、その軸線L2が直線状であり、その深さHは、仮想平面Sから第1の方向、すなわち基材10の外縁側に向って連続的に一様に深くなっている。このように、
第2の穴部52の軸線L2は、第1及び第3の穴部51,53の軸線L1,L3に対してそれぞれ所定の角度、図1では135度をなして傾斜している。ただし、第2の穴部52の軸線L2は、第1及び第3の穴部51,53の軸線L1,L3に対してそれぞれ異なる角度をなして傾斜しているものであってもよい。
また、第2の穴部52の軸線L2は鈍角に折れ曲った角部を有する複数の直線の組み合わせにより形成されていてもよい。特に第2の穴部52の軸線L2は、第3の穴部53の軸線L3と連続して軸線L3との間に150度(鈍角)の角部を形成する直線と、当該直線との間に150度(鈍角)の角部を形成する直線との組み合わせにより形成されることが好ましい。
以上のように構成されたセラミックスヒータ100において、作業者は、熱電対40を、第3の穴部53のシャフト30の下端面32の開口から奥部に侵入させて、穴部50内部に挿入させる。
この挿入時、熱電対40は、まず、第3の穴部53を上方向に真直ぐに侵入し、第2の穴部52と第3の穴部53との境界における屈曲部において、ここでは45度屈曲して、第2の穴部52の上面に沿って斜上方の奥方に向う。
その後、熱電対40は、第1の穴部51と第2の穴部52との境界における接続部において、ここでは45度屈曲して、第1の穴部51の上面に沿って外方の奥方に向う。そして、熱電対40の先端部が第1の穴部51の奥部に到達した時点で、熱電対40の挿入が完了する。
このように、熱電対40は、第1乃至第3の穴部51〜53の内壁面に沿って奥部まで挿入されるので、挿入が簡単である。そして、熱電対40の屈曲部は、第1乃至第3の穴部51〜53の接続部の2か所だけであり、屈曲させる角度は共に45度であり、屈曲部間に長い間隔が確保されている。
これにより、上記特許文献1に記載された技術とは異なり、上面視でシャフト30の外方に位置する領域に熱電対40を配置することが可能となる。さらに、上記特許文献2に記載の技術と比較して、シャフト30内にガイドなどの部材が存在しないので、多数の熱電対40を配置することが可能となる。
次に、本発明の保持装置の別の実施形態に係るセラミックスヒータ100Aについて図2を参照して、説明する。
ここで、セラミックスヒータ100Aは上述したセラミックスヒータ100に対して、穴部50Aが異なるだけであるので、他の構成の説明は省略する。
穴部50Aのうち第1及び第3の穴部51,53は、穴部50の第1及び第3の穴部51,53と同じである。
穴部50Aのうち第2の穴部52Aは、穴部50の第2の穴部52と同様に、基材10の下面12にて開口する開口部を有するとともに第1の穴部51と連通するように形成されている。そして、基材10は、基材10の上面11に沿った仮想平面Sからの第2の穴部52Aの深さHが、基材10の外縁に向う方向に向って連続的に深くなる部分を有している。
第2の穴部52Aは、上述した第2の穴部52とは異なり、溝状になっている。つまり、第2の穴部52Aを基材10の上面11から下面12に向う方向に投影した領域は、第2の穴部52Aの基材10の下面12における開口部が形成されている領域と一致している。
第2の穴部52Aをこのように構成することにより、斜め方向から穴開け加工を行うことが必要な第2の穴部52と比較して、第2の穴部52Aは溝状であるので、加工が容易化する。
なお、熱電対40が挿入される際、第2の穴部52Aの上側の面と当接して進むので、熱電対40の挿入作業は、上述した実施形態と同様に容易である。
なお、図示しないが、第2の穴部52Aが部分的に溝状になり、第2の穴部52Aを基材10の上面11から下面12に向う方向に投影した領域が、第2の穴部52Aの基材10の下面12における開口部が形成されている領域に含まれていてもよい。
次に、本発明の保持装置のさらに別の実施形態に係るセラミックスヒータ100Bについて図3を参照して、説明する。
ここで、セラミックスヒータ100Bは上述したセラミックスヒータ100Aと対して、穴部50Bが異なるだけであるので、他の構成の説明は省略する。
穴部50Bのうち第1及び第3の穴部51,53は、穴部50Aの第1及び第3の穴部51,53と同じである。
穴部50Bのうち第2の穴部52Bは、穴部50Aの第2の穴部52Aと同様に、基材10の下面12にて開口する開口部を有するとともに第1の穴部51と連通するように形成されている。そして、基材10は、仮想平面Sからの第2の穴部52Bの深さHが、基材10の外縁に向う方向に向って連続的に深くなる部分を有している。
第2の穴部52Bの上壁面は、穴部50Aの第2の穴部52の上壁面が全体に亘って直線状に延びるのに対して、1か所で折れ曲った2本の直線状に延びている。
第2の穴部52Bの第1の穴部51と連続する部分の上壁面は第1の穴部51の軸線L1、ひいては上壁面に対して30度傾斜している。そして、第2の穴部52Bの第3の穴部53と連続する部分の上壁面は第3の穴部53の軸線L3に対して30度傾斜している。このようにして、第2の穴部52Bの上壁面は、30度の角度をなした2本の折れ曲った2本の直線状に延びている。
ただし、第2の穴部52Bの上壁面は、このように第1及び第3の穴部51,53の上壁面に対して1か所で折れ曲った2本の直線状に延びていることに限定されない。第2の穴部52Bの上壁面は、第1の穴部51の上壁面又は第3の穴部53の壁面に対して直線状に連続して延びていてもよい。また、第2の穴部52Bの上壁面は、角度を有する2か所以上で折れ曲った3本以上の直線状に延びていてもよい。
第2の穴部52Bをこのように構成することにより、第2の穴部52内における熱電対40の屈曲角度をさらに大きくすることが可能となり、熱電対40の挿入作業は容易化する。
また、第2の穴部52Bの上壁面は基材10の上面11と平行な直線状に延びている部分を有していてもよい。
次に、本発明の保持装置のさらに別の実施形態に係るセラミックスヒータ100Cについて図4を参照して、説明する。
ここで、セラミックスヒータ100Cは上述したセラミックスヒータ100Aに対して、シャフト30C及び穴部50Cが異なるだけであるので、他の構成の説明は省略する。
シャフト30Cは、シャフト30の上端部の拡径部34を有さない。シャフト30Cは、その円筒部33の上端面31においてのみ基材10の下面12と接合されている。
穴部50Cのうち第1及び第3の穴部51,53は、穴部50Cのこれら穴部51,53と同じである。
穴部50Cのうち第2の穴部52Cは、穴部50Aの第2の穴部52と同様に、基材10の下面12にて開口する開口部を有するとともに第1の穴部51と連通するように形成されている。そして、基材10は、仮想平面Sからの第2の穴部52Cの深さHが、基材10の外縁に向う方向に向って連続的に深くなる部分を有している。
ただし、第2の穴部52Cの基材10の下面12における開口部は、穴部50Aの第2の穴部52Aが基材10とシャフト30との接合面内でのみ開口しているのとは異なり、基材10の下面12のシャフト30Cとの接合面の内方、すなわちシャフト30Cの円筒部33の内方においても開口している。
第2の穴部52Bをこのように構成することにより、基材10とシャフト30Cの接合面が狭い場合、例えば、シャフト30の上端部に拡径部34を有さない場合であっても、本発明を適用することが可能となる。
このように穴部50Cの一部がシャフト30C内に露出していても、セラミックスヒータ100Cを半導体製造装置などで使用する場合、シャフト30C内にはプロセスガスが侵入しないので、熱電対40がプロセスガスの影響を受けることはない。
さらに、第2の穴部52Cの上壁面は、穴部50Aの第2の穴部52の上壁面が全体に亘って直線状に延びているのに対して、曲線状に延びている。
第2の穴部52Cの第1の穴部51と連続する部分の上壁面は第1の穴部51の上壁面と連続するように形成されている。そして、第2の穴部52Cの第3の穴部51と連続する部分の上壁面は第3の穴部53の壁面と連続するように形成されている。そして、第2の穴部52Cのこれらの間の部分の上壁面は、滑らかな曲線状に延びている。
ただし、第2の穴部52Cの上壁面は、このように第1及び第3の穴部51,53の上壁面に対して連続して延びているものに限定されない。第2の穴部52Cの上壁面は、第1の穴部51又は第3の穴部53の上壁面に対して連続して延びていてもよい。また、第2の穴部52Cの上壁面は、部分的に直線状である部分を有するように延びていてもよい。
第2の穴部52Cをこのように構成することにより、第2の穴部52C内における熱電対40の屈曲角度をさらに大きくすることが可能となり、熱電対40の挿入作業は容易化する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されない。
例えば、第3の穴部53が、シャフト30の下端面32に開口する場合について説明したが、これに限定されず、シャフト30の内側面に開口するものであってもよい。
また、シャフト30,30Cを備えているものについて説明したが、これには限定されずシャフトを有していないセラミックスヒータであってもよい。
(実施例1)
基材10として、窒化アルミニウムからなり、直径340mm、厚さ25mmの円板状のものを用意した。
この基材10には、基材10の厚さの40%である、上面から10mmの位置に、線径0.1mmの純モリブデン線からなる50メッシュの発熱抵抗体20が埋設されている。
そして、この基材10には、基材10厚さの60%である、上面から15mmの位置に、上面11と水平な直線状をなす第1の穴部51を形成した。第1の穴部51の断面形状は1辺2mmの正方形であった。第1の穴部51の奥部は、基材10の中心から130mmの位置であり、中央側の端部は、基材10の中心から28mmの位置であった。
なお、第1の穴部51は、基材10となる2枚のプレートを接合することによって形成される。詳述すると、まず、発熱抵抗体20が埋設された厚さ15mmの一方のプレートを作製し、このプレートの片面に一辺2mm、深さ2mmの第1の穴部51となる溝を形成する。
次に、溝が形成された一方のプレートの片面に厚さ10mmの他方のプレートを重ね合わせ、拡散接合を行うことにより2つのプレートを一体化する。これにより第1の穴部51を有する基材10が形成される。
さらに、基材10に、図2を参照して、切削加工により第2の穴部52Aを形成した。第2の穴部52Aは、溝状であり、その幅は2mm、溝の長さは12mm、上壁面が第1の穴部51の上壁面となす角度は135度であった。
シャフト30として、基材10よりも熱伝導率が低い材料である、常温の熱伝導率が80kW/(m・k)の窒化アルミニウムからなり、内径50mm、外径60mm、長さ200mmの円筒部33を有し、上端部と下端部に共に外径70mm、厚さ10mmの拡径部を有するものを用意した。
シャフト30の円筒部33に上端面31から下端面32に向って貫通する第3の穴部53を形成した。第3の穴部53の断面形状は直径3mmの円形状であった。
そして、基材10の下面12の中央部に、シャフト30の上端面の中央部を拡散接合法によって接合し、セラミックスヒータ100Aを作製した。
このセラミックスヒータ100Aに、第3の穴部53の下端部の開口から、熱電対40を挿入した。熱電対40は、直径1.6mmのSUS316Lからなるシースを有するK熱電対を用いた。
挿入作業は容易であり、熱電対40を第1の穴部51の奥部まで挿入した後、熱電対40を取り出したところ、熱電対40に破損などを目視で確認したが、破損などはなかった。
(実施例2)
第2の穴部52Bの形状を除いて、実施例1と同様にして、セラミックスヒータ100Bを作製した。
第2の穴部52Bは、図3を参照して、溝状であり、その幅は2mm、溝の長さは12mmであった。そして、第2の穴部52Bの上壁面のうち、第1の穴部51の上壁面と連続する部分は第1の穴部51の上壁面に対して30度の角度をなして傾斜して直線状に延び、第3の穴部53の壁面と連続する部分は第3の穴部53の上壁面に対して30度の角度をなして傾斜して直線状に延びており、これら直線状に延びる部分は、互いに150度の角度をなして接続されている。
このようにして作製したセラミックスヒータ100Bに、第3の穴部53の下端部の開口から、実施例1と同じ熱電対40を挿入した。
挿入作業は容易であり、熱電対40を第1の穴部51の奥部まで挿入した後、熱電対40を取り出したところ、熱電対40に破損などを目視で確認したが、破損などはなかった。
(実施例3)
第2の穴部52Bの形状を除いて、実施例1と同様にして、セラミックスヒータ100を作製した。
第2の穴部52Bは、溝状であり、その幅は2mm、溝の長さは12mmであった。そして、第2の穴部52Bの上壁面は、半径12mmの円弧状に延びている。
このようにして作製したセラミックスヒータ100に、第3の穴部53の下端部の開口から、実施例1と同じ熱電対40を挿入した。
挿入作業は容易であり、熱電対40を第1の穴部51の奥部まで挿入した後、熱電対40を取り出したところ、熱電対40に破損などを目視で確認したが、破損などはなかった。
(実施例4)
シャフト30Cを除いて、実施例3と同様にして、セラミックスヒータ100Cを作製した。
シャフト30Cとして、図4を参照して、上端部に拡径部34を有さないものを用意した。第2の穴部52Cの基材10の下面12における開口部の一部は、シャフト30の円筒部33の内方にて露出した。
このようにして作製したセラミックスヒータ100に、第3の穴部53の下端部の開口から、実施例1と同じ熱電対40を挿入した。
挿入作業は容易であり、熱電対40を第1の穴部51の奥部まで挿入した後、熱電対40を取り出したところ、熱電対40に破損などを目視で確認したが、破損などはなかった。
10…基材、 11…上面、 12…下面、 20…発熱抵抗体、 30,30C…シャフト、 31…上端面、 32…下端面、 33…円筒部、 34…拡径部、 40…熱電対、 50…穴部、 51…第1の穴部、 52,52A,52B,52C…第2の穴部、 100,100A,100B,100C…セラミックスヒータ(保持装置)、 H…深さ、 S…仮想平面、 X…対象物。

Claims (3)

  1. セラミックスからなり、上面及び該上面の反対側に位置する下面を有する板状の基材と、
    前記基材の内部に埋設された発熱抵抗体と、
    前記基材の内部において前記基材の上面に沿った第1の方向に延びる第1の穴部と、
    前記基材の下面にて開口する開口部を有するとともに、前記第1の穴部と連通する第2の穴部とを備え、前記基材の上面上に対象物を保持する保持装置であって、
    前記基材の下面を含む仮想平面からの前記第2の穴部の深さが、前記第1の方向に向って連続的に深くなる部分を有することを特徴とする保持装置。
  2. 前記第2の穴部を前記基材の上面から下面に向う方向に投影した領域は、前記開口部が形成されている領域に含まれることを特徴とする請求項1に記載の保持装置。
  3. 前記基材の下面に接続された上端面及び該上端面の反対側に位置する下端面を有する筒状のシャフトを有し、
    前記シャフトの下端面又は内側面から上端面に向って延びるとともに、前記第2の穴部と連通する第3の穴部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の保持装置。
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