JP6796436B2 - セラミックヒータ及びその製造方法。 - Google Patents

セラミックヒータ及びその製造方法。 Download PDF

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Description

本発明は、半導体製造装置などにおいてウエハなどの加熱に用いられるセラミックヒータに関連する。
従来、セラミックヒータにおいて、ヒーターを平面に配置する場合、平面内ではヒーターエレメント(発熱抵抗要素)が発熱抵抗体として機能するとともに、ヒーターエレメント間を結線する機能が不可避的に設けられる。このような構成において、ヒーターの均温化を図るため発熱抵抗体としてパターンを設計しても、ヒーターエレメント間での抵抗発熱が無視できず、均温化の妨げとなっていた。特に、シャフト付円板状ヒーターで外縁部と、その内側部で抵抗発熱領域が2ゾーンに分かれて、シャフト付近の中心部から外縁部のヒーターエレメントに結線する場合、細く長い接続部になり、その接続部の抵抗発熱は大きくなり均温化を妨げてしまう問題があった。
特許文献1には、ヒーターと端子とを繋ぐ給電経路の膜厚を大きくすることにより、意図しない発熱を抑制することが提案されている。ただし、抵抗発熱が大きくなり得る接続部を、金属体が積層された状態で一体化された積層部とするものは提案されていない。
また、AlN(窒化アルミニウム)ヒーターは、原料であるAlNに発熱抵抗体を内蔵した状態で同時焼成によって一体化するため、埋設可能なヒーターエレメントの材質形状に制約があった。
特開2015−191837号公報
本発明は、以上の従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、簡単な構成により発熱抵抗体の均温化を図ることができるセラミックヒータ及びその製造方法を提供することにある。
本発明のセラミックヒータは、 セラミックス焼結体からなり、対象物が載置される載置面を有する基体と、前記基体に埋設されている発熱抵抗体とを備えるセラミックヒータであって、
前記発熱抵抗体は、メッシュ状又は箔状の金属体を含み、
前記発熱抵抗体の一部はさらにメッシュ状及び箔状の少なくとも一方からなる金属体が積層された状態で一体化された積層部を有することを特徴とする。
本発明のセラミックヒータにおいては、メッシュ状及び箔状の少なくとも一方からなる金属体が積層された状態で一体化された積層部を発熱抵抗体の一部に有するといった簡単な構成で、当該積層部の電気抵抗を低くすることができる。ひいては、電気抵抗を低くすべき部位(抵抗発熱が大きい部位)を上記のような積層部とすることで抵抗発熱が抑えられ、発熱抵抗体全体として均温化に寄与する。
本発明のセラミックヒータにおいて、前記発熱抵抗体は、複数のゾーンのそれぞれに配置されている複数の発熱抵抗要素と、前記複数の発熱抵抗要素を互いに接続する第1接続部とを備える場合、前記第1接続部が前記積層部として形成されていることが好ましい。上述のように、複数の発熱抵抗要素を互いに接続する第1接続部は電気抵抗が高くなる傾向にあり、高温になりやすいため均温化の妨げとなるが、第1接続部を上記のような積層部として形成することで電気抵抗が低くなり温度上昇が抑えられ均温化を図ることができる。
本発明のセラミックヒータにおいて、前記発熱抵抗体は、所定のゾーンに配置された発熱抵抗要素、及び前記発熱抵抗体に電力を供給する給電端子と前記発熱抵抗要素とを接続する第2接続部を備える場合、前記第2接続部が前記積層部として形成されていることが好ましい。前記第1接続部と同様、発熱抵抗体に電力を供給する給電端子と発熱抵抗要素とを接続する第2接続部も、電気抵抗が高くなる傾向にあり、高温になりやすいため均温化の妨げになるが、第2接続部を上記のような積層部として形成することで電気抵抗が低くなり温度上昇が抑えられ均温化を図ることができる。
本発明のセラミックヒータにおいて、複数の前記発熱抵抗体が前記基体に埋設され、前記複数の発熱抵抗体は、外側のゾーンに配置された前記発熱抵抗要素を含む第1発熱抵抗体と、内側のゾーンに配置された前記発熱抵抗要素を含む第2発熱抵抗体とを備え、前記第1発熱抵抗体と、前記第2発熱抵抗体とは前記載置面からの距離が互いに異なる構成とすることができる。前記載置面からの距離を互いに異ならせて第1発熱抵抗体と第2発熱抵抗体とを配置すれば、第1発熱抵抗体と第2発熱抵抗体とが載置面と平行な方向において互いに干渉することが抑制され、第1発熱抵抗体および第2発熱抵抗体のパターンを最適化することにより容易に載置面全体の均温化を図ることができる。
本発明のセラミックヒータの製造方法は、前記本発明のセラミックヒータの製造方法であって、
メッシュ状又は箔状の金属体を準備する工程と、
前記金属体の一部に、さらにメッシュ状又は箔状の金属体を重ね合わせて発熱抵抗体を作製する工程と、
前記発熱抵抗体をセラミックス粉末中に埋設し、ホットプレス焼結を行う工程と、を含むことを特徴とする。
本発明のセラミックヒータの製造方法においては、メッシュ状又は箔状の金属体の一部にメッシュ状又は箔状の金属体を重ね合わせて得た発熱抵抗体をセラミックス粉末中に埋設したものをホットプレス焼結するといった簡便な工程により本発明のセラミックヒータを製造することができる。
本発明のセラミックヒータの製造方法において、前記発熱抵抗体を作製する工程は、金属ペーストを介して前記金属体の一部にメッシュ状又は箔状の金属体を重ね合わせる工程とすることが好ましい。金属ペーストを用いることで前記発熱抵抗体を容易に作製することができる。
本発明の第1実施形態のセラミックヒータの模式的断面図。 本発明の第1実施形態のセラミックヒータの上面図。 図2のA−A線に沿った断面図。 本発明の第2実施形態のセラミックヒータの模式的断面図。 本発明の第2実施形態のセラミックヒータにおける上側の発熱抵抗体を模式的に示す上面図。 本発明の第2実施形態のセラミックヒータにおける下側の発熱抵抗体を模式的に示す上面図。
<セラミックヒータ>
以下、本発明の第1実施形態に係るセラミックヒータ100について図1、図2を参照して、説明する。
図1および図2に示されている本発明の第1実施形態としてのセラミックヒータ100は、略円板状の基体1と、発熱抵抗体2と、一対の給電端子4と、を備えている。基体1の上面(載置面)は略平面状に形成され、そこにはウエハ(対象物)Wが載置される。基体1は、AlN焼結体、Si34焼結体またはAl23焼結体などのセラミックス焼結体からなる。発熱抵抗体2は、Mo、Wなどのメッシュ又は箔からなる。基体1は円板状のほか矩形板状、台形状、楕円形状など、さまざまな形態に変更されてもよく、これに応じて発熱抵抗体2の延在態様も本発明の技術的思想を逸脱しない範囲でさまざまな形態に変更されてもよい。その詳細は後述する。
一対の給電端子4のそれぞれは、基体1の下面中央領域から発熱抵抗体2の一対の端部20のそれぞれまで連続するように基体1に埋設されている。一対の給電端子4のそれぞれには電線が接続され、電源から当該電線および給電端子4を介して発熱抵抗体2に電圧が印加される。基体1の下面中央領域には当該電線等を収容する中空部を有する略筒状の支持部材6が接合される。支持部材6は、基体1との接合部分の外径が他の円筒部7より拡径した拡径部8を有し、拡径部8の上面が基体1との接合面となっている。
給電端子4は支持部材6の内側面によって区画される基体1の内径領域に配置される。
なお、基体1が内部に通気路を備えた真空チャックを構成するほか、基体1が静電チャックを構成していてもよい。この場合、静電チャック電極(図示略)が発熱抵抗体2よりも基体1の上面に近い位置で基体1に埋設され、通気路に代えて当該静電チャック電極に接続される端子が、発熱抵抗体2のための給電端子4と同様に基体1に埋設されていてもよい。また、静電チャック電極に代えて基体1の上方にプラズマを発生させるためのプラズマ電極が基体1に埋設されていてもよい。
基体1には、ウエハWを昇降させるためのリフトピンが挿通される貫通孔が適当な位置に適当な数だけ形成されていてもよい。
発熱抵抗体2は、一対の内側要素22、一対の中間要素24および外側要素26の各ゾーンに配置されている発熱抵抗要素により構成されている。外側要素26は、基体1の外周縁部に沿って略円環状に延在している。一対の内側要素22は、外側要素26の内側において図2に示すように上下に離間した半円状の一対の領域にそれぞれ配置されている。そして、当該一対の領域のそれぞれを網羅するように当該発熱抵抗体2の一対の端部20を始端として屈曲しながら延在している。一対の内側要素22のそれぞれにおいて少なくとも屈曲箇所を除く部分と、中間要素24と、外側要素26のそれぞれの幅が同一になるように発熱抵抗体2が設計される。また各々の幅を変えて設計されてもかまわないが一対の内側要素22を構成する発熱抵抗体2では対称位置にある発熱抵抗体2の幅は互いに同一とする。
一対の内側要素22は、全体的(または部分的)に、一対の領域を画定する境界線(図2のA−A線参照)を通る面(図2に垂直な面または基体1の軸線に対して平行な面)を基準とする鏡映対称性を有する。
一対の内側要素22のそれぞれは、第1要素221および第2要素222が交互に連続することで構成されている。第1要素221は、境界線(図2のA−A線参照)に平行に外側に向かって延在する第1径要素2211と、第1径要素2211の始端を基準として第1径要素2211の終端の反対側(右側または左側)まで時計回り方向に延在する円弧状の第1周要素2212と、が順に連続することで構成されている。第2要素222は、境界線に平行に外側に向かって延在する第2径要素2221と、第2径要素2221の始端を基準として第2径要素2221の終端の反対側(右側または左側)まで反時計回り方向に延在する円弧状の第2周要素2222と、が順に連続することで構成されている。
一対の内側要素22のそれぞれが、相互に隣り合う第1周要素2212と第2周要素2222との間隔よりも、第1径要素2211および第2径要素2221のそれぞれと、発熱抵抗体2の一対の端部20の間を通る中間要素24との間隔が狭くなるように延在している。
上側にある一方の内側要素22が、始端部から第1要素221→第2要素222→第1要素221という形態で連続しながら外側に広がるように延在している。一方の中間要素24が、一方の内側要素22の終端部から発熱抵抗体2の一対の端部20の間を通って、外側要素26においてその中心を基準として9時または西に位置する箇所に連続するように左方向に延在している。
下側にある他方の内側要素22が、始端部から第2要素222→第1要素221→第2要素222という形態で連続しながら外側に広がるように延在している。他方の中間要素24が、他方の内側要素22の終端部から発熱抵抗体2の一対の端部20の間を通らずに、外側要素26においてその中心を基準として3時または東に位置する箇所に連続するように右方向に延在している。
上側にある一方の内側要素22における第1要素221の第1径要素2211と、下側にある他方の内側要素22における第2要素222の第2径要素2221とは、内側から外側に同一方向(左方向)に延在している。同様に、上側にある一方の内側要素22における第2要素222の第2径要素2221と、下側にある他方の内側要素22における第1要素221の第1径要素2211とは、内側から外側に同一方向(右方向)に延在している。
各内側要素22における第1要素221および第2要素222の数は任意に変更されてもよい。これは他の実施形態においても同様である。
以上の構成において、中間要素24は各要素を互いに接続する第1接続部をなす。そして、中間要素24は、図3に示すように、直下には金属体28が積層された状態で一体化された積層部をなしている。当該金属体としては、メッシュ状及び箔状の少なくとも一方からなる。中間要素24はそのままの状態では、細長い形態であるため電気抵抗が高くなるが、図3に示すように、中間要素24を、メッシュ状及び箔状の少なくとも一方からなる金属体が積層された状態で一体化された積層部を有する構成とすることで電気抵抗が低下する。
同様に、給電端子4と、発熱抵抗体(第1周要素2212)とを接続する第1径要素2211は第2接続部をなす。この第2接続部も、電気抵抗が高くなるが、メッシュ状及び箔状の少なくとも一方からなる金属体が積層された状態で一体化された積層部を有する構成とすることで電気抵抗が低下する。他の接続部においても同様に積層部を設けることにより、抵抗発熱が抑えられ、発熱抵抗体全体として均温化に寄与する。
発熱抵抗体は、メッシュ状又は箔状の金属体を含み、金属体としては、モリブデン(Mo)又はタングステン(W)等の耐熱金属などが好ましい。また、発熱抵抗体は、面状の形態を有し、積層部を除く発熱抵抗体の厚さは一定となっている。
メッシュ状の金属体は、例えば、モリブデン(Mo)又はタングステン(W)等の高融点金属からなる複数の線材から構成され、互いに直交する方向に延びる複数の線材が細目の網目状に編まれ、網目の形状が四角形になっていることが好ましい。メッシュ状の金属体は、0.03mm以上0.20mm以下の線径を有する線材から構成されることが好ましく、1インチ当たりのメッシュサイズが20以上175以下であることが好ましい。メッシュ状の金属体を編むには、線材を屈曲させる必要があるものの、線材の線径が0.03mm以上0.20mm以下である場合には、メッシュサイズが175を超えると線材を屈曲させることができず、所望の金属体を得ることが困難になる。また、メッシュサイズが20よりも小さくなると、抵抗値及び加熱するための電圧が過度に高くなるため、発熱抵抗体として適さなくなる。箔状の金属体は、例えば、モリブデン(Mo)又はタングステン(W)等の高融点金属からなり、厚みが0.025mm以上0.3mm以下であることが好ましい。厚みが0.025mmよりも薄くなると金属体を箔状に製作することが困難になり、0.3mmより厚いと抵抗値が過度に小さくなり発熱抵抗体として機能しない。
前記第1接続部又は第2接続部において、積層部の形成に用いる金属体としては、モリブデン(Mo)又はタングステン(W)等の耐熱金属などが好ましい。この場合、メッシュ状の金属体としては、前述のメッシュ状の金属体と同様のものを用いることが好ましい。また、箔状の金属体としては、前述した高融点金属からなり厚みが0.025mm以上0.5mm以下であることが好ましい。厚みが0.025mmよりも薄くなると金属体を箔状に製作することが困難になり、0.5mmより厚いと基体1に埋設することが困難になる。
第1接続部又は第2接続部が所望の電気抵抗値となるように積層部の形成に用いる金属体の厚みを設定することが好ましい。
基体1は、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等のセラミックス焼結体からなるセラミックス基体である。基体1は、上記の材料を所定形状の型に入れて成形し、緻密化させるため、例えばホットプレス焼成等によって円板状に作製すればよい。
支持部材6の材質は、基体1の材質と同等でよいが、断熱性を高めるために、基体1の素材より熱伝導率の低い素材から形成されていてもよい。
基体1の下面と支持部材6の上端面とが、拡散接合又はセラミックス若しくはガラス等の接合材による固相接合によって接合されている。なお、基体1と支持部材6とは、ねじ止めやろう付けなどによって接続されてもよい。
また、セラミックヒータ100は、電極に給電ロッドから電圧が印加されることによって発生するクーロン力により、基体1の表面に基板を吸引する静電チャックを兼用するものであってもよい。
給電端子4には電流供給部材がろう付け又は溶接により接続されている。給電端子4は、箔、板、塊状のニッケル(Ni)、コバール(登録商標)(Fe−Ni−Co)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、又はモリブデン(Mo)及びタングステン(W)を主成分とする耐熱合金などの耐熱金属から構成される。電流供給部材はモリブデン(Mo)又はタングステン(W)などからなる。
次いで、図4〜図6を参照して、第2実施形態のセラミックヒータについて説明する。まず、本発明の実施形態に係るセラミックヒータ101について図4〜図6を参照して説明する。
セラミックヒータ101は、図示しないウエハなどの被加熱物(対象物)を保持するための略円板状の絶縁体からなる基体10と、相互に短絡しないように基体10に埋設されている上側発熱抵抗体30及び下側発熱抵抗体40と、基体10の下面の中心部に接続された支持部材50とを備えている。
支持部材50は、図1の支持部材6と同様に、中空部を有する大略円筒形状であり、基体10との接合部分の外径が他の円筒部51より拡径した拡径部52を有し、拡径部52の上面が基体10との接合面となっている。支持部材50の材質、及び基体10との接合方法は、既述の第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
なお、基体10には、発熱抵抗体30,40のほか、ウエハをクーロン力により載置面に引き付けるための静電チャック電極及び基体10の上方にプラズマを発生させるためのプラズマ電極のうち少なくとも一方が埋設されていてもよい。
さらに、セラミックヒータ101は、上側発熱抵抗体30に対して電力を供給するための一対の上側用給電端子60と、下側発熱抵抗体40に対して電力を供給するための一対の下側用給電端子70とを備えている。
給電端子60,70には、それぞれ図示しない電流供給部材が接続されている。そして、支持部材50の中空部を通って配線されている図示しない給電線が接続され、この給電線は図示しない電源に接続されている。
給電端子60,70と電流供給部材とはろう付け又は溶接により接続されている。給電端子60、70及び電流供給部材の構成材料は、既述の第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
また、基体10の構成材料及びその作製方法、及び発熱抵抗体30,40の材質及び形状は、既述の第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
なお、基体10となる材料の間に発熱抵抗体30,40を挟み込んだ状態で、焼成することにより基体10が形成される点において、既述の第1実施形態と異なる。
発熱抵抗体30,40のパターンの一例を説明する。
上側発熱抵抗体30は、一対の上側用給電端子60とそれぞれ接続された第1上側発熱抵抗要素31と、第1上側発熱抵抗要素31と接続され、第1上側発熱抵抗要素31を重畳的に囲む相互に離間している1又は複数の上側環状区域のそれぞれに配置されている第2上側発熱抵抗要素32a〜32dと、隣り合う上側環状区域に配置されている第2上側発熱抵抗要素32a〜32d同士を接続する第3上側発熱抵抗要素33a〜33cとにより構成されている。
なお、本実施形態では、第2上側発熱抵抗要素32a〜32dは、4つの上側環状区域のそれぞれに半円環状に2つずつ配置されている。
下側発熱抵抗体40は、一対の下側用給電端子70とそれぞれ接続された第1下側発熱抵抗要素41と、第1下側発熱抵抗要素41と接続され、第1下側発熱抵抗要素41を重畳的に囲む相互に離間している1又は複数の下側環状区域のそれぞれに配置されている第2下側発熱抵抗要素42a,42bと、隣り合う下側環状区域に配置されている第2下側発熱抵抗要素42a,42b同士を接続する第3下側発熱抵抗要素43aとにより構成されている。
以上の発熱抵抗体30、40について別の表現をすると、発熱抵抗体30は、内側のゾーンに配置された発熱抵抗要素(32a〜32d)を含む第2発熱抵抗体をなし、発熱抵抗体40は、外側のゾーンに配置された発熱抵抗要素(42a、42b)を含む第1発熱抵抗体をなす。そして、第1発熱抵抗体と、第2発熱抵抗体とは載置面からの距離が互いに異なる。載置面からの距離を互いに異ならせて第1発熱抵抗体と第2発熱抵抗体とを配置すれば、第1発熱抵抗体と第2発熱抵抗体とが載置面と平行な方向において互いに干渉することが抑制され、第1発熱抵抗体および第2発熱抵抗体のパターンを最適化することにより容易に載置面全体の均温化を図ることができる。
なお、本実施形態では、第2下側発熱抵抗要素42a,42bは、第1下側発熱抵抗要素41を重畳的に囲む相互に離間している2つの下側環状区域のそれぞれに半円環状に2つずつ配置されている。ただし、第2下側発熱抵抗要素42a,42bは、例えば、折り曲がり線状に配置されていてもよい。
下側発熱抵抗体40は、上述した構成、形態に限定されない。下側発熱抵抗体40は、半円環状のものが2つ結合された形態、蛇行した形態などであってもよい。
図6の二点鎖線は、上面視における上側発熱抵抗体30の外周を示している。この図から分かるように、第1下側発熱抵抗要素41は、上面視において上側発熱抵抗体30の内側に位置する領域を含むように配置され、第2下側発熱抵抗要素42a,42bは、上面視において上側発熱抵抗体30の最外周より外側の領域に配置されている。
そして、第1下側発熱抵抗要素41は、基体10の中心部から外周側に延びる直線状である。
以上の第2実施形態のセラミックヒータ101においても、各発熱抵抗要素同士を接続する接続部や給電端子と発熱抵抗要素とを接続する接続部(例えば、第1上側発熱抵抗要素31や第1下側発熱抵抗要素41)を、第1実施形態と同様、メッシュ状及び箔状の少なくとも一方からなる金属体が積層された状態で一体化された積層部を有する構成とすることで電気抵抗が低下する。他の接続部においても同様に積層部を設けることにより、抵抗発熱が抑えられ、発熱抵抗体全体として均温化に寄与する。
<セラミックヒータの製造方法>
以上の本発明のセラミックヒータは、本発明のセラミックヒータの製造方法により製造することができる。
すなわち、本発明のセラミックヒータの製造方法は、メッシュ状又は箔状の金属体を準備する工程(以下、「工程A」と呼ぶ。)と、前記金属体の一部に、さらにメッシュ状又は箔状の金属体を重ね合わせて発熱抵抗体を作製する工程(以下、「工程B」と呼ぶ。)と、前記発熱抵抗体をセラミックス粉末中に埋設し、ホットプレス焼結を行う工程(以下、「工程C」と呼ぶ。)と、を含むことを特徴とする。以下に、各工程について説明する。
[工程A]
工程Aは、メッシュ状又は箔状の金属体を準備する工程であり、既述のメッシュ状又は箔状の金属体を準備する。当該金属体の詳細は、本発明のセラミックヒータにおいて説明したのでここではその説明を省略する。なお、当該金属体は、最終的に発熱抵抗体となるものであり、所定の形状に加工する。
[工程B]
工程Bは、工程Aで準備した金属体の一部に、さらにメッシュ状又は箔状の金属体を重ね合わせて発熱抵抗体を作製する工程である。工程Bにより得られる発熱抵抗体は、既述の本発明のセラミックヒータにおいて説明した積層部となる発熱抵抗体である。つまり、重ね合わせる金属体は、既述の積層部の形成に用いる金属体である。そして、積層後において、所望の電気抵抗値となるように、積層部の形成に用いる金属体の厚みやメッシュの目開きを設定する。
工程Bにおいては、金属ペーストを介して金属体の一部にメッシュ状又は箔状の金属体を重ね合わせることが好ましい。このようにすることにより、焼結後に金属体同士が金属ペーストに含まれる金属を介して一体化するため、金属体同士の接触抵抗を下げることができ好ましい。
金属ペーストとしては、モリブデン(Mo)又はタングステン(W)のペーストが好ましい。
[工程C]
工程Cは、工程Bで得た発熱抵抗体をセラミックス粉末中に埋設し、ホットプレス焼結を行う工程である。まず、セラミックス粉末を所定の型に充填して、加圧処理を施して円板状成形体を作製する。次いで、当該円板状成形体の上に、発熱抵抗体を載置して、続いて原料粉末を発熱抵抗体の上にさらに所定の厚さに充填して、再び加圧しながら、ホットプレス焼結を行う。
ホットプレス焼結に際し、焼結温度は、1500〜2000℃とすることが好ましい。また、ホットプレスの圧力は、1〜10MPaとすることが好ましい。
以下に、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
以下のようにして、図1〜図3に示すセラミックヒータを作製した。まず、Moからなるメッシュ(線径0.1mm、#50、平織り)を図2の破線で示す形状に裁断した。次いで、図2に示す中間要素24に相当する領域に対し、同一形状のMoメッシュ(線径0.1mm、#50、平織り)をMoペーストを介在させて積層し一体化した。これをAlN粉末中に埋設し、焼結温度1800℃、ホットプレスの圧力8MPaの条件で5時間保持し、ホットプレス焼結を行った。
[比較例1]
中間要素24に相当する領域に対しMoメッシュを積層しなかったこと以外は実施例1と同様にしてセラミックヒータを作製した。
<評価>
得られたセラミックヒータに対し、外部電源と給電端子4とを接続し、設定温度500℃で自動温度制御加熱を行い、設定温度に到達した30分後にIRカメラによりセラミックヒータの表面温度(特に接続部周辺の表面温度)の観察を行った。実施例1のセラミックヒータは優れた均温性が得られたのに対し、比較例1のものは、特に中間要素24の近傍の温度が高く、均温性に劣っていた。
1,10‥基体、2‥発熱抵抗体、4‥給電端子、6,50‥支持部材、7,51‥円筒部、8,52‥拡径部、20‥発熱抵抗体の一対の端部、22‥内側要素、24‥中間要素(第1接続部)、26‥外側要素、221‥第1要素、222‥第2要素、2211‥第1径要素、2212‥第1周要素、2221‥第2径要素、2222‥第2周要素、W‥ウエハ(基板)、30‥上側発熱抵抗体、31‥第1上側発熱抵抗要素(第2接続部)、32a〜32e‥上側発熱抵抗要素、33a〜33c‥第3上側発熱抵抗要素、40‥下側発熱抵抗体、41‥第1下側発熱抵抗要素(第2接続部)、42a,42b‥第2下側発熱抵抗要素、43a‥第3下側発熱抵抗要素、60‥上側用給電端子、70‥下側用給電端子、100,101‥セラミックヒータ。

Claims (6)

  1. セラミックス焼結体からなり、対象物が載置される載置面を有する基体と、前記基体に埋設されている発熱抵抗体とを備えるセラミックヒータであって、
    前記発熱抵抗体は、メッシュ状又は箔状の金属体を含み、
    前記発熱抵抗体の一部はさらにメッシュ状及び箔状の少なくとも一方からなる金属体が積層された状態で一体化された積層部を有することを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 請求項1に記載のセラミックヒータにおいて、前記発熱抵抗体は、複数のゾーンのそれぞれに配置されている複数の発熱抵抗要素と、前記複数の発熱抵抗要素を互いに接続する第1接続部とを備え、前記第1接続部が前記積層部として形成されていることを特徴とするセラミックヒータ。
  3. 請求項1又は2に記載のセラミックヒータにおいて、前記発熱抵抗体は、所定のゾーンに配置された発熱抵抗要素、及び前記発熱抵抗体に電力を供給する給電端子と前記発熱抵抗要素とを接続する第2接続部を備え、前記第2接続部が前記積層部として形成されていることを特徴とするセラミックヒータ。
  4. 請求項3に記載のセラミックヒータにおいて、複数の前記発熱抵抗体が前記基体に埋設され、前記複数の発熱抵抗体は、外側のゾーンに配置された前記発熱抵抗要素を含む第1発熱抵抗体と、内側のゾーンに配置された前記発熱抵抗要素を含む第2発熱抵抗体とを備え、前記第1発熱抵抗体と、前記第2発熱抵抗体とは前記載置面からの距離が互いに異なることを特徴とするセラミックヒータ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のセラミックヒータの製造方法であって、
    メッシュ状又は箔状の金属体を準備する工程と、
    前記金属体の一部に、さらにメッシュ状又は箔状の金属体を重ね合わせて発熱抵抗体を作製する工程と、
    前記発熱抵抗体をセラミックス粉末中に埋設し、ホットプレス焼結を行う工程と、を含むことを特徴とするセラミックヒータの製造方法。
  6. 請求項5に記載のセラミックヒータの製造方法であって、
    前記発熱抵抗体を作製する工程は、金属ペーストを介して前記金属体の一部にメッシュ状又は箔状の金属体を重ね合わせる工程であることを特徴とするセラミックヒータの製造方法。
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