JP2018043616A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018043616A
JP2018043616A JP2016179336A JP2016179336A JP2018043616A JP 2018043616 A JP2018043616 A JP 2018043616A JP 2016179336 A JP2016179336 A JP 2016179336A JP 2016179336 A JP2016179336 A JP 2016179336A JP 2018043616 A JP2018043616 A JP 2018043616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hybrid vehicle
motor
engine
hvecu
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016179336A
Other languages
English (en)
Inventor
泰路 小池
Taiji Koike
泰路 小池
千裕 亀山
Chihiro Kameyama
千裕 亀山
真樹 浅井
Maki Asai
真樹 浅井
佐藤 啓太
Keita Sato
啓太 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016179336A priority Critical patent/JP2018043616A/ja
Publication of JP2018043616A publication Critical patent/JP2018043616A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

【課題】ハイブリッド車両の製造に際して、無駄な電力消費や不要なダイアグコードの出力を抑制しつつ、当該ハイブリッド車両の自走を可能にする。
【解決手段】HVECU70は、エンジン22と、モータMG2と、モータMG2と電力をやり取りする蓄電装置40とを含み、エンジン22の運転が完全に禁止された状態でモータMG2のみから走行用の動力が出力される工場EVモード(強制EVモード)で走行可能なハイブリッド車両20の制御装置であり、ハイブリッド車両20のシステム起動がなされ、かつ当該ハイブリッド車両20が走行可能になっていない状態(READY−OFF状態)でのみ、工場強制EVモードへの移行を許容する。
【選択図】図1

Description

本開示は、エンジンと、電動機と、当該電動機と電力をやり取りする蓄電装置とを含むハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、エンジンおよび電動機を含むハイブリッド車両として、乗員が着座するシート下部のフロアパネルに当該フロアパネルの主面より高い段部が形成されると共に、当該段部の空間内にエンジン用の燃料タンクと電動機用のバッテリとが配設されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−138753号公報
上述のようなハイブリッド車両では、その製造中(組み立て中)の自走を可能とするために、車体に取り付けられた燃料タンクにガソリンやLPGといった燃料を注入したり、予め燃料が注入されたサブタンクを別途取り付けたりすると、製造工程および設備の増加や製造設備のレイアウト変更等により製造コストが嵩んでしまうおそれがある。従って、ハイブリッド車両の製造に際しては、当該ハイブリッド車両を燃料タンクに燃料が注入されていない状態で電動機からの動力のみにより自走させることが製造コストを削減する上で好ましい。ただし、製造中のハイブリッド車両を電動機からの動力のみにより自走させる際には、燃料タンクに燃料が注入されていない状態でエンジンを始動させようとして無駄な電力が消費されてしまったり、いわゆるガス欠によりエンジンが始動されないことが異常とみなされて本来不要なダイアグコード(ダイアグノーシスコード)が出力されてしまったりしないようにする必要がある。
そこで、本開示の発明は、ハイブリッド車両の製造に際して、無駄な電力消費や不要なダイアグコードの出力を抑制しつつ、当該ハイブリッド車両の自走を可能にすることを主目的とする。
本開示のハイブリッド車両の制御装置は、エンジンと、電動機と、前記電動機と電力をやり取りする蓄電装置とを含み、エンジンの運転が完全に禁止された状態で前記電動機のみから走行用の動力が出力される強制EVモードで走行可能なハイブリッド車両の制御装置において、前記ハイブリッド車両のシステム起動がなされ、かつ該ハイブリッド車両が走行可能になっていない状態でのみ、前記強制EVモードへの移行を許容することを特徴とする。
エンジンおよび電動機を含むハイブリッド車両の製造中に、仮にハイブリッド車両のシステム起動がなされた後であって当該ハイブリッド車両が走行可能になっている状態で強制EVモードへの移行を許容した場合、強制EVモードへの移行前に、ガス欠状態のエンジンを始動させようとして無駄な電力が消費されたり、ガス欠によりエンジンが始動されないことが異常とみなされて本来不要なダイアグコードが出力されたりするおそれがある。これを踏まえて、本開示のハイブリッド車両の制御装置は、ハイブリッド車両のシステム起動がなされ、かつ当該ハイブリッド車両が走行可能になっていない状態でのみ、エンジンの運転が完全に禁止された状態で電動機のみから走行用の動力が出力される強制EVモードへの移行を許容する。これにより、製造中のハイブリッド車両の走行が可能となった後に、ガス欠状態にあるエンジンが始動されないようにすることができる。この結果、ハイブリッド車両の製造に際して、無駄な電力消費や不要なダイアグコードの出力を抑制しつつ、電動機からの動力によりハイブリッド車両を自走させることが可能となる。
また、上記制御装置は、強制EVモードへの移行後にエンジンの始動要求がなされた場合、ハイブリッド車両の走行を禁止するものであってもよい。これにより、製造中のハイブリッド車両の自走中にガス欠状態にあるエンジンが始動されないようにして、無駄な電力消費や不要なダイアグコードの出力を抑制することが可能となる。
本開示の制御装置により制御されるハイブリッド車両の概略構成図である。 製造中のハイブリッド車両の自走を許容するために本開示の制御装置によって実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。 製造中のハイブリッド車両の自走が許容されている際に本開示の制御装置によって実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。 製造中のハイブリッド車両の自走が許容されている際に本開示の制御装置によって実行されるルーチンの他の例を示すフローチャートである。
次に、図面を参照しながら本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の制御装置により制御されるハイブリッド車両20の概略構成図である。同図に示すハイブリッド車両20は、エンジン22と、シングルピニオン式のプラネタリギヤ30と、何れも同期発電電動機であるモータMG1およびMG2と、蓄電装置40と、蓄電装置40に接続されると共にモータMG1およびMG2を駆動する電力制御装置(以下、「PCU」という)50と、車両全体を制御する本開示の制御装置であるハイブリッド電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70とを含む。
エンジン22は、燃料タンク23から供給されるガソリンや軽油、LPGといった炭化水素系の燃料と空気との混合気の爆発燃焼により動力を発生する内燃機関である。エンジン22は、図示しないCPU等を含むマイクロコンピュータであるエンジン電子制御装置(以下、「エンジンECU」という)25により制御される。
プラネタリギヤ30は、モータMG1のロータに接続されるサンギヤ31と、駆動軸35に接続されると共に減速機36を介してモータMG2のロータに連結されるリングギヤ32と、複数のピニオンギヤ33を回転自在に支持すると共にダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト(出力軸)に連結されるプラネタリキャリヤ34とを有する。駆動軸35は、図示しないギヤ機構、デファレンシャルギヤ38を介して左右の車輪(駆動輪)DWに連結される。なお、減速機36の代わりに、モータMG2のロータと駆動軸35との間の変速比を複数段階に設定可能な変速機が採用されてもよい。
モータMG1は、主に、負荷運転されるエンジン22からの動力の少なくとも一部を用いて電力を生成する発電機として動作する。モータMG2は、主に、蓄電装置40からの電力およびモータMG1からの電力の少なくとも何れか一方により駆動されて動力を発生する電動機として動作すると共に、ハイブリッド車両20の制動時に回生制動トルクを出力する。モータMG1およびMG2は、PCU50を介して蓄電装置40と電力をやり取りする。また、エンジン22の始動に際して、モータMG1は、当該エンジン22をクランキングするように制御され、モータMG2は、モータMG1によるクランキングに伴ってプラネタリギヤ30のリングギヤ32に作用するトルク(駆動トルクに対して反力となるトルク)がキャンセルされ、かつ要求される駆動トルクに応じたトルクが駆動軸35に出力されるように制御される。
蓄電装置40は、リチウムイオン二次電池またはニッケル水素二次電池といった二次電池(バッテリ)であり、図示しないCPU等を含むマイクロコンピュータである電源管理電子制御装置(以下、「電源管理ECU」という)45により管理される。電源管理ECU45は、蓄電装置40の電圧センサからの端子間電圧や、電流センサからの充放電電流IB、温度センサからの電池温度TB等に基づいて、蓄電装置40のSOC(充電率)等を算出する。
PCU50は、モータMG1を駆動する第1インバータや、モータMG2を駆動する第2インバータ、蓄電装置40からの電力を昇圧する昇圧コンバータ(電圧変換モジュール)等を含む(何れも図示省略)。PCU50は、図示しないCPU等を含むマイクロコンピュータであるモータ電子制御装置(以下、「MGECU」という)55により制御される。MGECU55は、HVECU70からの指令信号や、昇圧コンバータの昇圧前電圧および昇圧後電圧、モータMG1,MG2のロータの回転位置を検出するレゾルバの検出値、モータMG1,MG2に印加される相電流等を入力する。MGECU55は、これらの入力信号に基づいて第1および第2インバータや昇圧コンバータをスイッチング制御する。また、MGECU55は、レゾルバの検出値に基づいてモータMG1およびMG2のロータの回転数を算出する。
HVECU70は、図示しないCPU,ROM,RAM,入出力装置等を含むマイクロコンピュータであり、ネットワーク(CAN)を介してECU25,45,55と各種信号をやり取りする。更に、HVECU70は、例えばハイブリッド車両20のシステム起動を指示するためのスタートスイッチ(IGスイッチ)71からの信号や、アクセルペダルポジションセンサにより検出されるアクセル開度Acc、車速センサにより検出される車速V、MGECU55からのモータMG1,MG2の回転数等を入力し、これらの入力信号に基づいてハイブリッド車両20の走行制御等を実行する。
また、HVECU70は、第1インバータの温度を検出する温度センサ、第2インバータの温度を検出する温度センサ、モータMG1の温度を検出する温度センサ、およびモータMG2の温度を検出する温度センサにより検出された第1インバータの温度Ti1、第2インバータの温度Ti2、モータMG1の温度T1、モータMG2の温度T2を入力する。更に、HVECU70は、モータMG1の温度T1や第1インバータの温度Ti1に基づいて当該モータMG1の負荷率(出力が許容される上限トルクの定格トルクに対する割合、通常100%)を設定すると共に、モータMG2の温度T2や第2インバータの温度Ti2に基づいて当該モータMG2の負荷率を設定する。加えて、HVECU70は、液晶ディスプレイ等の表示装置80の制御部と接続されており、当該制御部に各種表示指令信号を与える。
次に、図2を参照しながら、製造中(組み立て完了前)のハイブリッド車両20の自走を許容する手順について説明する。図2は、製造中のハイブリッド車両20の自走を許容するために本開示の制御装置であるHVECU70によって実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。図2のルーチンは、エンジン22や燃料タンク23、モータMG1,MG2、蓄電装置40、PCU50、図示しない補機バッテリ、各種制御装置等が車体に組み付けられると共に、燃料タンク23に燃料が注入されていないが、モータMG2からの動力により走行可能な状態までハイブリッド車両20の組み立てが完了しており、かつ補機バッテリからHVECU70に電力が供給されている際に実行される。
図2のルーチンの開始に際して、HVECU70は、各種フラグの値といった制御に必要なデータの入力処理を実行する(ステップS100)。次いで、HVECU70は、ステップS100にて入力したデータに基づいて、スタートスイッチ71のオン操作によりハイブリッド車両20のシステム起動(IGON)がなされており、かつハイブリッド車両20が走行可能状態になっていない(走行を許容するための処理が完了していない)READY−OFF状態にあるか否かを判定する(ステップS110)。ステップS110にてハイブリッド車両20のシステム起動がなされていないか、あるいはハイブリッド車両20がREADY−ON状態にあると判定した場合(ステップS110:NO)、HVECU70は、その時点で図2のルーチンを終了させる。
また、ステップS110にてハイブリッド車両20のシステム起動がなされており、かつハイブリッド車両20がREADY−OFF状態にあると判定した場合(ステップS110:YES)、HVECU70は、ハイブリッド車両20の走行モードをエンジン22の運転が完全に禁止された状態でモータMG2のみから走行用の動力が出力される工場EVモード(強制EVモード)に設定することが要求されているか否かを判定する(ステップS120)。本実施形態において、工場EVモードの設定要求は、作業者によりダイアグコード検出ツールがハイブリッド車両20の所定のコネクタに接続されると共に当該ツールを介して所定の操作が行われた際にHVECU70に与えられる。なお、ダイアグコード検出ツールは、工場EVモードの設定要求操作後に上記コネクタから取り外される。ステップS120にて工場EVモードの設定が要求されていないと判定した場合(ステップS120:NO)、HVECU70は、その時点で図2のルーチンを終了させる。これに対して、ステップS120にて工場EVモードの設定が要求されていると判定した場合(ステップS120:YES)、HVECU70は、ハイブリッド車両20の走行モードを工場EVモードにすべく、工場EVモードフラグをオンする(ステップS130)。
更に、HVECU70は、エンジン22の始動を禁止すべく、モータMG1に対応した第1インバータをシャットダウンする(ステップS140)。ステップS140の後、HVECU70は、ハイブリッド車両20の走行を許容するための条件として予め定められた複数のREADY−ON許可条件が成立しているか否かを判定する(ステップS150,S160)。そして、ステップS160にて複数のREADY−ON許可条件が成立したと判定すると(ステップS160:YES)、HVECU70は、ハイブリッド車両20が走行可能状態(READY−ON状態)にあることを示すべく、表示装置80上に設けられたREADYランプを点灯させ(ステップS170)、図2のルーチンを終了させる。
上述のように、ハイブリッド車両20では、ダイアグコード検出ツールの接続が工場EVモードへの移行要求となり、当該移行要求がなされると、スタートスイッチ71のオン操作によりシステム起動がなされ、かつREADY−OFF状態である場合にのみ、工場EVモードへの移行が許容される。すなわち、システム起動後にREADY−ON状態になると、その後に工場EVモードへの移行要求であるダイアグコード検出ツールの接続が行われても、工場EVモードへの移行が許容されない。
ここで、ハイブリッド車両20の製造中(組み立て完了前)に、仮にシステム起動後であって当該ハイブリッド車両20が走行可能になっている状態、すなわちREADY−ON状態で工場EVモードへの移行を許容した場合、工場EVモードへの移行前に、ガス欠状態(燃料タンク23に燃料が注入されていない状態)のエンジン22を始動させようとしてモータMG1およびMG2により無駄な電力が消費されたり、ガス欠によりエンジン22が始動されないことが異常とみなされて本来不要なダイアグコードが出力されたりするおそれがある。これに対して、システム起動後かつREADY−OFF状態でのみ工場EVモードへの移行を許容すれば、製造中のハイブリッド車両20の走行が可能となった後に、ガス欠状態にあるエンジン22が始動されないようにすることができる。この結果、ハイブリッド車両20の製造に際して、無駄な電力消費や不要なダイアグコードの出力を抑制しつつ、モータMG2からの動力によりハイブリッド車両20を自走させることが可能となる。なお、図2のルーチンでは、READYランプの点灯前に第1インバータがシャットダウンされるが、第1インバータは、READYランプの点灯後にシャットダウンされてもよい。
図3は、図2のルーチンによりREADYランプが点灯させられ、製造中(組み立て完了前)のハイブリッド車両20の自走が許容されている際(走行中を含む)に本開示の制御装置であるHVECU70によって所定時間おきに繰り返し実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。
図3のルーチンの開始に際して、HVECU70は、まず、電源管理ECU45により算出された蓄電装置40のSOCや、駆動軸35に対する要求トルクといったエンジン22の始動要求の有無を判定するためのデータを入力する(ステップS200)。次いで、HVECU70は、エンジン22の始動要求がなされていないかどうかを判定する(ステップS210)。ステップS210にてエンジン22の始動要求がなされていないと判定した場合(ステップS210:YES)、HVECU70は、更に、蓄電装置40のSOCが予め定められた下限値Srefを上回っているか否かを判定する(ステップS220)。
ステップS220にてSOCが下限値Srefを上回っていると判定した場合(ステップS220:YES)、HVECU70は、ステップS200にて入力したSOCに基づいてハイブリッド車両20の残走行距離(走行可能距離)を算出した上で、当該残走行距離を表示装置80の予め定められた表示領域(ODOメータ)に表示させる(ステップS230)。ステップS230の処理を実行すると、HVECU70は、図3のルーチンを一旦終了させ、次の実行タイミングが到来すると、再度ステップS200以降の処理を実行する。
一方、ステップS210にてエンジン22の始動要求がなされていると判定した場合(ステップS210:NO)、HVECU70は、工場EVモードフラグをオフすると共に(ステップS240)、ハイブリッド車両20をREADY−ON状態(走行可能状態)からREADY−OFF状態(走行禁止状態)に移行させ(ステップS250)、本ルーチンを終了させる。ステップS250にてハイブリッド車両20がREADY−OFF状態(走行禁止状態)に移行すると、その後、当該ハイブリッド車両20は停車することになる。また、ステップS220にてSOCが下限値Sref以下であると判定した場合(ステップS220:NO)、HVECU70は、工場EVモードフラグをオフすると共に(ステップS240)、ハイブリッド車両20をREADY−ON状態(走行可能状態)からREADY−OFF状態(走行禁止状態)に移行させ(ステップS250)、本ルーチンを終了させる。
上述のように、工場EVモードへの移行後にエンジンの始動要求がなされた場合に、ハイブリッド車両20をREADY−OFF状態に移行させて走行を禁止することで(ステップS210,S250)、製造中のハイブリッド車両20の自走中にガス欠状態にあるエンジン22が始動されないようにして、モータMG1等のクランキングによる無駄な電力消費や不要なダイアグコードの出力を抑制することが可能となる。また、製造中のハイブリッド車両20の自走中に蓄電装置40のSOCが下限値Sref以下になった時点でハイブリッド車両20をREADY−OFF状態に移行させて走行を禁止することで(ステップS220,S250)、蓄電装置40の保護を図ることができる。更に、SOCが下限値Srefを上回っている場合に当該SOCに基づく残走行距離を表示装置80に表示させることで、モータMG2からの動力によりハイブリッド車両20を目的の設備等まで自走させ得るか否かを作業者に判別させることが可能となる。なお、工場EVモードフラグは、ダイアグコード検出ツール等を介してハイブリッド車両20の走行モードとして当該工場EVモード以外のモードの設定要求がなされた時点でオフされる。
図4は、図2のルーチンによりREADYランプが点灯させられ、製造中(組み立て完了前)のハイブリッド車両20の自走が許容されている際(走行中を含む)に本開示の制御装置であるHVECU70によって所定時間おきに繰り返し実行されるルーチンの他の例を示すフローチャートである。
図4のルーチンの開始に際して、HVECU70は、まず、電源管理ECU45により算出された蓄電装置40のSOCや、蓄電装置40の充放電電流IB、モータMG2に対応した第2インバータの温度Ti2、モータMG2の温度T2、モータMG2の負荷率L2、駆動軸35に対する要求トルクといったエンジン22の始動要求の有無を判定するためのデータを入力する(ステップS300)。次いで、HVECU70は、エンジン22の始動要求がなされていないかどうかを判定する(ステップS310)。ステップS310にてエンジン22の始動要求がなされていないと判定した場合(ステップS310:YES)、HVECU70は、更に、蓄電装置40のSOCが予め定められた下限値Srefを上回っているか否かを判定する(ステップS320)。
ステップS320にてSOCが下限値Srefを上回っていると判定した場合(ステップS320:YES)、HVECU70は、蓄電装置40の充放電電流IBが予め定められた下限電流値Irefを上回っているか否かを判定する(ステップS330)。ステップS330にて充放電電流IBが下限電流値Irefを上回っていると判定した場合(ステップS330:YES)、HVECU70は、第2インバータの温度Ti2が予め定められた上限温度Tirefを下回っているか否かを判定する(ステップS340)。ステップS340にて第2インバータの温度Ti2が上限温度Tirefを下回っていると判定した場合(ステップS340:YES)、HVECU70は、モータMG2の温度T2が予め定められた上限温度Tmrefを下回っているか否かを判定する(ステップS350)。ステップS350にてモータMG2の温度T2が上限温度Tmrefを下回っていると判定した場合(ステップS350:YES)、HVECU70は、モータMG2の負荷率L2が予め定められた基準値Lrefを上回っているか否かを判定する(ステップS360)。ステップS360にて負荷率L2が基準値Lrefを上回っていると判定した場合(ステップS360:YES)、HVECU70は、エンジン22の運転要求に関連したダイアグコードやモータMG2、蓄電装置40等に関連したダイアグコードが出力されていないかどうか判定する(ステップS370)。
ステップS370にてダイアグコードが出力されていないと判定した場合(ステップS370:YES)、HVECU70は、ステップS300にて入力したSOCに基づいてハイブリッド車両20の残走行距離を算出した上で、当該残走行距離を表示装置80の予め定められた表示領域(ODOメータ)に表示させる(ステップS380)。ステップS380の処理を実行すると、HVECU70は、図4のルーチンを一旦終了させ、次の実行タイミングが到来すると、再度ステップS300以降の処理を実行する。
一方、ステップS310〜S370の何れかにおいて否定判断を行った場合、HVECU70は、工場EVモードフラグをオフすると共に(ステップS390)、ハイブリッド車両20をREADY−ON状態(走行可能状態)からREADY−OFF状態(走行禁止状態)に移行させ(ステップS400)、本ルーチンを終了させる。すなわち、図4のルーチンは、製造中のハイブリッド車両20の自走中にエンジン22の始動要求がなされたり、SOCが不足したりした場合に加えて、蓄電装置40の電流低下、第2インバータやモータMG2の温度上昇、それに伴う負荷率L2の低下等が発生した場合にも、ハイブリッド車両20をREADY−ON状態(走行可能状態)からREADY−OFF状態(走行禁止状態)に移行させる。これにより、ハイブリッド車両20において図4のルーチンが実行された場合には、モータMG2やそれに対応した第2インバータ(PCU50)の保護をも図ることが可能となる。
以上説明したように、本開示の制御装置としてのHVECU70は、エンジン22と、モータMG2と、モータMG2と電力をやり取りする蓄電装置40とを含み、エンジン22の運転が完全に禁止された状態でモータMG2のみから走行用の動力が出力される工場EVモード(強制EVモード)で走行可能なハイブリッド車両20の制御装置であり、ハイブリッド車両20のシステム起動がなされ、かつ当該ハイブリッド車両20が走行可能になっていない状態(READY−OFF状態)でのみ、工場強制EVモードへの移行を許容するものである(図2のステップS120,S130)。これにより、ハイブリッド車両20の製造に際して、無駄な電力消費や不要なダイアグコードの出力を抑制しつつ、モータMG2からの動力によりハイブリッド車両20を自走させることが可能となる。
なお、上記実施形態は、製造中のハイブリッド車両20がモータMG2の動力のみにより自走するものとして説明されたが、これに限られるものではない。すなわち、ハイブリッド車両20に、例えばエンジン22が正回転方向に回転するのを許容すると共に負回転方向に回転するのを規制するワンウェイクラッチが設けられている場合には、製造中のハイブリッド車両20をモータMG1およびMG2の双方からの動力により自走させてもよい。また、本開示のハイブリッド車両は、動力分配用のプラネタリギヤ30を有する2モータ式(シリーズパラレル方式)のハイブリッド車両20に限られるものではなく、1モータ式のハイブリッド車両であってもよく、シリーズ式のハイブリッド車両であってもよく、パラレル式のハイブリッド車両であってもよい。更に、本開示のハイブリッド車両は、プラグイン式のハイブリッド車両であってもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、ハイブリッド車両の製造産業等において利用可能である。
20 ハイブリッド車両、22 エンジン、23 燃料タンク、25 エンジン電子制御装置(エンジンECU)、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリヤ、35 駆動軸、36 減速機、38 デファレンシャルギヤ、40 蓄電装置、45 電源管理電子制御装置(電源管理ECU)、50 電力制御装置(PCU)、55 モータ電子制御装置(MGECU)、70 ハイブリッド電子制御装置(HVECU)、71 スタートスイッチ、80 表示装置、DW 車輪、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、電動機と、前記電動機と電力をやり取りする蓄電装置とを含み、エンジンの運転が完全に禁止された状態で前記電動機のみから走行用の動力が出力される強制EVモードで走行可能なハイブリッド車両の制御装置において、
    前記ハイブリッド車両のシステム起動がなされ、かつ該ハイブリッド車両が走行可能になっていない状態でのみ、前記強制EVモードへの移行を許容することを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
JP2016179336A 2016-09-14 2016-09-14 ハイブリッド車両の制御装置 Pending JP2018043616A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016179336A JP2018043616A (ja) 2016-09-14 2016-09-14 ハイブリッド車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016179336A JP2018043616A (ja) 2016-09-14 2016-09-14 ハイブリッド車両の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018043616A true JP2018043616A (ja) 2018-03-22

Family

ID=61694230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016179336A Pending JP2018043616A (ja) 2016-09-14 2016-09-14 ハイブリッド車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018043616A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200022199A (ko) * 2018-08-22 2020-03-03 현대자동차주식회사 제어기 옵션 오판단 정정 장치 및 방법
KR102108659B1 (ko) * 2018-12-19 2020-05-18 한양대학교 산학협력단 전장 부하를 고려한 하이브리드 차량의 동력 분배 방법 및 장치
JP7351427B1 (ja) 2023-02-08 2023-09-27 トヨタ自動車株式会社 遠隔自動運転システム、サーバ、および車両の製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008094139A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置、制御方法、その制御方法をコンピュータで実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP2009012593A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両、ハイブリッド車両の制御方法およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2011248647A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Denso Corp 車両入退場管理装置
JP2015054685A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両用動力伝達装置
WO2015146776A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッド車両及びその制御方法
JP2016147576A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド自動車

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008094139A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置、制御方法、その制御方法をコンピュータで実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP2009012593A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両、ハイブリッド車両の制御方法およびその制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2011248647A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Denso Corp 車両入退場管理装置
JP2015054685A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両用動力伝達装置
WO2015146776A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッド車両及びその制御方法
JP2016147576A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド自動車

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200022199A (ko) * 2018-08-22 2020-03-03 현대자동차주식회사 제어기 옵션 오판단 정정 장치 및 방법
KR102463467B1 (ko) 2018-08-22 2022-11-04 현대자동차주식회사 제어기 옵션 오판단 정정 장치 및 방법
KR102108659B1 (ko) * 2018-12-19 2020-05-18 한양대학교 산학협력단 전장 부하를 고려한 하이브리드 차량의 동력 분배 방법 및 장치
JP7351427B1 (ja) 2023-02-08 2023-09-27 トヨタ自動車株式会社 遠隔自動運転システム、サーバ、および車両の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6493335B2 (ja) 自動車
JP4172524B1 (ja) 車両およびその制御方法
JP4345824B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP5149989B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4321648B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4312240B2 (ja) 車両および駆動装置並びにこれらの制御方法
JP5786962B2 (ja) プラグインハイブリッド車両
CN106965800A (zh) 混合动力车辆
JP2013086704A (ja) ハイブリッド車両およびその制御方法
CN107054048B (zh) 混合动力车辆
US20140002256A1 (en) Vehicle and control method for vehicle
JP2016101032A (ja) 車両およびその制御方法
JP2018043616A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2010155512A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP6489113B2 (ja) ハイブリッド車両およびその制御方法
JP2009173167A (ja) ハイブリッド自動車およびその制御方法
JP2008284972A (ja) 自動車およびその制御方法
JP5131176B2 (ja) 動力出力装置および車両並びに異常判定方法
JP4930461B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP4458100B2 (ja) ハイブリッド自動車およびその制御方法
JP2012239282A (ja) 車両およびその制御方法
JP2016132263A (ja) ハイブリッド自動車
JP5397168B2 (ja) ハイブリッド車両およびその制御方法
JP2009274553A (ja) 車両およびその制御方法
JP6743675B2 (ja) ハイブリッド車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210511