JP2016147576A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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孝典 青木
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Abstract

【課題】出荷前にバッテリの劣化が促進されるのを抑制する。【解決手段】MD走行モード(モータからの動力だけで走行するEV走行モードを強制的に継続する走行モード)のときにおいて、出荷後(工場モードでないとき)には、MD走行モードでの走行を許容するバッテリの蓄電割合SOCの範囲の下限値としての許容下限割合Sminを所定値値S1とする(S200,S210)。また、出荷前(工場モードであるとき)には、許容下限割合Sminを所定値S1よりも大きい所定値S2とする(S200,S220)。そして、バッテリの蓄電割合SOCが許容下限割合Smin未満になると(S230)、レディオフする(S250)。【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関し、詳しくは、エンジンとモータとバッテリとを備えるハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジンと、動力分割機構(遊星歯車)と、第1モータジェネレータと、第2モータジェネレータと、バッテリと、充電装置と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。動力分割機構(遊星歯車)のサンギヤ,リングギヤ,キャリヤには、それぞれ、第1モータジェネレータ,エンジン,駆動輪および第2モータジェネレータが接続されている。バッテリは、第1,第2モータジェネレータと電力をやりとりする。充電装置は、外部電源に接続された充電プラグが取り付けられると、外部電源からの電力を用いてバッテリを充電する。このハイブリッド自動車では、充電装置に充電プラグが接続されたときにおいて、出荷用充電制御の実行条件が成立していないときには、満充電制御を実行し、出荷用充電制御の実行条件が成立しているときには、出荷用充電制御を実行する。ここで、実行条件は、予め定められた期間にブレーキペダルの踏込と踏込の解除とが繰り返される回数が所定回転数であるときに成立する条件である。満充電制御は、バッテリのSOC(State Of Charge)が満充電状態に対応するSOC(1)になるように充電装置を制御する制御である。出荷用充電制御は、バッテリのSOCがSOC(1)よりも低い出荷用のSOC(2)になるように充電装置を制御する制御である。こうした制御を行なうことにより、出荷後に輸送等によって利用者に届くまでに長期間を要する場合に、バッテリが満充電状態で放置されるのを抑制することができる。
国際公開第2011/161780号
気体燃料を用いる走行用のエンジンと、走行用のモータと、モータと電力をやりとりするバッテリと、を備えるハイブリッド自動車では、出荷前は、燃料タンクが空の状態(気体燃料が充填されていない状態)になっており、車両の移動や検査の際に、エンジンを運転せずにモータからの動力だけを用いて走行する電動走行によって走行することが想定される。バッテリはSOCが低い領域では劣化が促進されやすいから、出荷前と出荷後とで、電動走行を許容するバッテリのSOCの範囲の下限値を一律の比較的低い値とすると、出荷前にバッテリの劣化が促進されてしまう可能性がある。
本発明のハイブリッド自動車は、出荷前にバッテリの劣化が促進されるのを抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド自動車は、
気体燃料を用いて走行用の動力を出力可能なエンジンと、
走行用の動力を出力可能なモータと、
前記モータと電力をやりとり可能なバッテリと、
を備え、
前記エンジンを運転停止して前記モータからの動力だけを用いて走行する電動走行が可能なハイブリッド自動車であって、
出荷前には、出荷後に比して、前記電動走行を許容する前記バッテリの蓄電割合の下限値である許容下限割合を大きくする制御手段、
を備えることを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車は、エンジンを運転停止してモータからの動力だけを用いて走行する電動走行が可能である。そして、出荷前には、出荷後に比して、電動走行を許容するバッテリの蓄電割合の下限値である許容下限割合を大きくする。一般に、バッテリは、蓄電割合が低い領域では劣化が促進されやすい。したがって、出荷前の許容下限割合を出荷後の許容下限割合よりも大きくすることにより、出荷前にバッテリの劣化が促進されるのを抑制することができる。なお、出荷前は、燃料タンクが空の状態になっており、車両の移動や検査の際に電動走行によって走行することが想定されるから、バッテリの蓄電割合が許容下限割合未満に至ると、車両を停止させることになる。
こうした本発明のハイブリッド自動車において、前記ハイブリッド自動車は、前記電動走行と、前記エンジンおよび前記モータからの動力を用いて走行するハイブリッド走行と、が可能であり、前記制御手段は、前記出荷前には、前記電動走行によって走行するように前記エンジンと前記モータとを制御し、前記バッテリの蓄電割合が前記許容下限割合未満になると前記モータを駆動停止する、ものとしてもよい。出荷前に電動走行によって走行するようにすることにより、エンジンを運転しないから、出荷前にガソリンや軽油などの補助タンクを搭載する必要がない。これにより、設備の低減などを図ることができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のHVECU70によって実行される移行要求判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例のHVECU70によって実行されるレディオフ要求判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、液化石油ガス(LPG:liquefied petroleum gas)や圧縮天然ガス(CNG:compressed natural gas)などの気体燃料を用いて動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートから入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23からのクランク角θcr。スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットル開度TH。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。種々の制御信号としては、以下のものを挙げることができる。燃料噴射弁への制御信号。スロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの制御信号。イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。このエンジンECU24は、HVECU70からの制御信号によってエンジン22を運転制御する。また、エンジンECU24は、必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23からのクランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されている。このモータMG1は、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されている。このモータMG2は、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、バッテリ50と共に電力ライン54に接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2。モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流。モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。このモータECU40は、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御する。また、モータECU40は、必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。このバッテリ50は、上述したように、インバータ41,42と共に電力ライン54に接続されている。バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vb。バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流Ib。バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tb。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。このバッテリECU52は、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。また、バッテリECU52は、演算した蓄電割合SOCと、温度センサ51cからの電池温度Tbと、に基づいて入出力制限Win,Woutを演算している。入出力制限Win,Woutは、バッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である。
充電器60は、電力ライン54に接続されている。この充電器60は、電源プラグ61が家庭用電源などの外部電源に接続されたときに、外部電源からの電力を用いてバッテリ50を充電することができるように構成されている。この充電器60は、AC/DCコンバータと、DC/DCコンバータと、を備える。AC/DCコンバータは、外部電源から電源プラグ61を介して供給される交流電力を直流電力に変換する。DC/DCコンバータは、AC/DCコンバータからの直流電力の電圧を変換してバッテリ50側に供給する。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号。シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP。アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc。ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP。車速センサ88からの車速V。HVECU70からは、充電器60への駆動制御信号などが出力ポートを介して出力されている。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。このHVECU70は、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、ハイブリッド走行(HV走行)モードで走行したり、電動走行(EV走行)モードで走行したり、モータドライブ走行(MD走行)モードで走行したりする。HV走行モードは、エンジン22およびモータMG2からの動力を用いて走行するHV走行を行なうためのモードである。HV走行モードでの走行中にエンジン22の停止条件が成立すると、EV走行モードに移行する。EV走行モードは、エンジン22を運転停止してモータMG2からの動力だけを用いて走行するEV走行を行なうためのモードである。EV走行モードでの走行中にエンジン22の始動条件が成立すると、HV走行モードに移行する。MD走行モードは、EV走行モードを強制的に継続させる(HV走行モードを許容しない)モードである。
HV走行モードでの走行時には、HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて、走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)要求トルクTr*を設定する。続いて、要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nrを乗じて、走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算する。ここで、駆動軸36の回転数Nrとしては、モータMG2の回転数Nm2,車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数などを用いることができる。そして、走行用パワーPdrv*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて、車両に要求される要求パワーPe*を計算する。次に、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信すると、受信した目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御,燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このHV走行モードでの走行時には、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sref以上で且つ要求パワーPe*が閾値Pref未満に至ったときなど、エンジン22の停止条件が成立したときに、エンジン22の運転を停止して、EV走行モードでの走行に移行する。なお、閾値Srefは、後述の所定値S1やそれよりも若干大きい値などが用いられる。また、閾値Prefは、数kWなどが用いられる。
EV走行モードでの走行時には、HVECU70は、まず、HV走行モードと同様に、要求トルクTr*を設定する。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する。そして、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるように、モータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。そして、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このEV走行モードでの走行時には、バッテリ50の蓄電割合SOCが閾値Sref未満に至ったとき,HV走行モードと同様に計算した要求パワーPe*が閾値Pref以上に至ったときなど、エンジン22の始動条件が成立したときに、エンジン22を始動して、HV走行モードでの走行に移行する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。まず、HV走行モードやEV走行モードからMD走行モードに移行するか否を判定する処理について説明する。図2は、実施例のHVECU70によって実行される移行要求判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、HV走行モードやEV走行モードのときに繰り返し実行される。なお、実施例では、システム起動直後は、HV走行モード或いはEV走行モードとされるものとした。
移行要求判定ルーチンが実行されると、HVECU70は、エンジンECU24との間で通信異常が生じているか否か(ステップS100)、エンジン22の異常が検出されているか否か(ステップS110)、工場モード(出荷前のモード)であるか否か(ステップS120)、を判定する。ここで、エンジンECU24との間で通信異常が生じているか否かの判定は、エンジンECU24からの信号が所定時間に亘って途絶しているか否かを調べることによって行なうことができる。エンジン22の異常が検出されているか否かの判定は、エンジン22に異常が生じていることを示す信号をエンジンECU24から受信しているか否かを調べることによって行なうことができる。工場モード(出荷前のモード)であるか否かの判定は、工場モードを設定するための所定操作(例えば、所定時間にブレーキペダル85の踏込と踏込の解除とが所定回数だけ繰り返される操作,特殊ツールによる操作など)が行なわれたか否かを調べることによって判定することができる。
エンジンECU24との間に通信異常が生じておらず、且つ、エンジン22の異常が検出されておらず、且つ、工場モードでないときには、MD走行モードへの移行を要求せずに(ステップS130)、本ルーチンを終了する。この場合、MD走行モードに移行せずに、HV走行モードやEV走行モードを継続する。
エンジンECU24との間に通信異常が生じているとき,エンジン22の異常が検出されているとき,工場モードのときには、MD走行モードへの移行を要求して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。この場合、MD走行モードに移行する。エンジンECU24との間に通信異常が生じているとき,エンジン22の異常が検出されているときには、エンジン22を適切に制御することができない。このため、MD走行モードに移行させるものとした。また、工場モード(出荷前のモード)であるときには、一般に、燃料タンクに気体燃料が充填されておらず、燃料タンクは空の状態になっている。このため、HV走行モードで走行することができない。したがって、システム起動直後に、直ちに、MD走行モードに移行させるものとした。工場モードであるときについては、言い換えれば、出荷前の車両の移動や検査の際にMD走行モードで走行することにより、エンジン22を運転しないから、出荷前にガソリンや軽油などの補助タンクを搭載する必要がない、と言える。これにより、設備の低減などを図ることができる。
次に、MD走行モードのときに、レディオフ(システム停止)するか否かを判定する処理について説明する。図3は、実施例のHVECU70によって実行されるレディオフ要求判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、MD走行モードのときに繰り返し実行される。
レディオフ要求判定ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、工場モードであるか否かを判定する(ステップS200)。この判定は、ステップS120と同様に行なうことができる。
ステップS200で、工場モードでないときには、許容下限割合Sminに所定値S1を設定し(ステップS210)、工場モードであるときには、許容下限割合Sminに所定値S1よりも大きい所定値S2を設定する(ステップS220)。ここで、許容下限割合Sminは、MD走行モードでの走行を許容するバッテリ50の蓄電割合SOCの範囲の下限値である。所定値S1は、例えば、30%,32%,35%などを用いることができる。所定値S2は、例えば、40%,42%,45%などを用いることができる。
こうして許容下限割合Sminを設定すると、バッテリ50の蓄電割合SOCを許容下限割合Sminと比較する(ステップS230)。そして、バッテリ50の蓄電割合SOCが許容下限割合Smin以上のときには、レディオフ(システム停止)を要求せずに(ステップS240)、本ルーチンを終了する。この場合、レディオフせずに、MD走行モードでの走行を継続する。
ステップS230で、バッテリ50の蓄電割合SOCが許容下限割合Smin未満のときには、レディオフ(システム停止)を要求して(ステップS250)、本ルーチンを終了する。レディオフが要求されると、MD走行モードを終了し、モータMG2を駆動停止する。そして、レディオフする。
工場モードでなく且つMD走行モードのときは、HVECU70とエンジンECU24との間の通信異常またはエンジン22の異常によってMD走行モードで走行を行なっているときであるから、許容下限割合Sminを比較的小さい所定値S1とすることにより、MD走行モードで走行可能な距離を長くすることができる。しかし、一般に、バッテリ50は、蓄電割合SOCが低い領域では、その劣化が促進されやすい。このため、許容下限割合Sminを閾値S1とすると、バッテリ50の劣化が促進される可能性がある。これを踏まえて、実施例では、工場モードであり且つMD走行モードのときには、許容下限割合Sminを所定値S1よりも大きい所定値S2とするものとした。これにより、出荷前にバッテリ50の劣化が促進されるのを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、出荷後(工場モードでないとき)には、許容下限割合Sminを所定値値S1とし、出荷前(工場モードであるとき)には、許容下限割合Sminを所定値S1よりも大きい所定値S2とする。これにより、出荷前にバッテリ50の劣化が促進されるのを抑制することができる。
また、実施例では、工場モード(出荷前のモード)であるときには、MD走行モードで走行する。したがって、エンジン22を運転せずに走行することになるから、出荷前にガソリンや軽油などの補助タンクを搭載する必要がない。これにより、設備の低減などを図ることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、MD走行モードのときにおいて、バッテリ50の蓄電割合SOCが許容下限割合Smin以上のときには、レディオフせず、バッテリ50の蓄電割合SOCが許容下限割合Smin未満のときに、レディオフするものとした。しかし、バッテリ50の蓄電割合SOCが許容下限割合Smin以上のときでも、バッテリ50の出力制限Woutが閾値Wref未満のときには、レディオフするものとしてもよい。ここで、閾値Wrefは、MD走行モードでの走行を許容するバッテリ50の出力制限Woutの下限値であり、例えば、数kWなどを用いることができる。
実施例では、エンジン22とプラネタリギヤ30とモータMG1,MG2とバッテリ50とを備えるハイブリッド自動車20の構成とした。しかし、エンジンと1つのモータとバッテリ50とを備えるいわゆる1モータハイブリッド自動車の構成としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG2が「モータ」に相当し、バッテリ50が「バッテリ」に相当し、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40とバッテリECU52とが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 充電器、61 電源プラグ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 気体燃料を用いて走行用の動力を出力可能なエンジンと、
    走行用の動力を出力可能なモータと、
    前記モータと電力をやりとり可能なバッテリと、
    を備え、
    前記エンジンを運転停止して前記モータからの動力だけを用いて走行する電動走行が可能なハイブリッド自動車であって、
    出荷前には、出荷後に比して、前記電動走行を許容する前記バッテリの蓄電割合の下限値である許容下限割合を大きくする制御手段、
    を備えることを特徴とするハイブリッド自動車。
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