JP2018039088A - 把持機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】設備上の負担を抑制しつつ、把持する物品の位置の制約を緩和できるようにすること。【解決手段】把持機構(1)は、物品として三角おにぎり(W1)と袋おにぎり(W2)とを把持して搬送するために用いられる。把持機構は、複数の把持部として第1の把持部(10)及び第2の把持部(20)を備えている。三角おにぎりは第1の把持部で把持され、袋おにぎりは第2の把持部で把持される。第1の把持部及び第2の把持部は、把持する位置が異なっており、三角おにぎりで把持される部分となるシート部(W1a)と、袋おにぎりで把持される部分となるシート部(W2a)とが異なる位置でも、両方のおにぎりを把持することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、把持機構に関し、特に、物品を把持して搬送するために用いる把持機構に関する。
従来、種々の物品を搬送するため、例えば、特許文献1に開示される搬送装置が提案されている。特許文献1の搬送装置は、挟持部材によって物品を挟持して持ち上げ、送出位置から払出位置まで搬送するよう構成されている。挟持部材は、枢軸を中心として揺動可能な一対の揺動部材を備え、各揺動部材の先端が開閉して物品を挟持したり挟持を解除したりできるようになっている。
特開2011−251761号公報
しかしながら、特許文献1の搬送装置では、一対の揺動部材の先端が接近する一方向にて一種類の物品の挟持しか行えなくなる。従って、物品の種類に応じて挟持する位置が限定される場合、物品が変わると物品を挟持できなくなる、という問題がある。ここで、挟持し得る位置が異なる物品を搬送するため、搬送装置を複数台用意し、それぞれの搬送装置における挟持部材の挟持位置を相違させて対応することが考えられるが、この場合、高価な搬送装置が2台以上必要になる等、設備負担が大きくなるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、設備上の負担を抑制しつつ、把持する物品の位置の制約を緩和することができる把持機構を提供することを目的の一つとする。
本発明における一態様の把持機構は、物品を把持する複数の異なる把持部と、前記複数の異なる把持部を支持し、ロボットアームに取り付けられる支持体と、前記支持体に設けられ、前記複数の異なる把持部を把持駆動する駆動部と、からなることを特徴とする。
このような構成によれば、物品によって把持する位置が異なっても、複数の把持部によって把持する位置が異なる物品をそれぞれ把持することができる。これにより、物品の把持する位置を複数設定可能として、その自由度を高めることができる。また、単一の把持機構によって挟持し得る位置が異なる物品に対応できるので、複数の搬送装置によって対応する場合に比べ、設備負担の軽減を図ることができる。
本発明の把持機構によれば、設備上の負担を抑制しつつ、把持する物品の位置の制約を緩和することができる。
実施の形態に係る把持機構を下方から見た概略斜視図である。 図1のZX面を切断面とした断面図である。 図1のYZ面を切断面とした断面図である。 実施の形態の把持機構が一の物品を把持した状態の概略斜視図である。 実施の形態の把持機構が他の物品を把持した状態の概略斜視図である。 実施の形態の把持機構が一の物品を把持する直前状態を示す説明図である。 実施の形態の把持機構が一の物品を把持した後の状態を示す説明図である。 実施の形態の把持機構が他の物品を把持する直前状態を示す説明図である。 実施の形態の把持機構が他の物品を把持した後の状態を示す説明図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。
図1は、実施の形態に係る把持機構を下方から見た概略斜視図である。図1に示すように、把持機構1は、第1の把持部10と、第2の把持部20と、これら把持部10、20を支持するための支持体30とを備えている。支持体30は、本実施の形態では、上下方向(Z方向)に軸線が向けられた四角柱状に形成されている。把持機構1は、不図示の多関節アーム等のロボットアームや2軸或いは3軸の移動機構等に支持体30が取り付けられ、物品W(図4及び図5参照)を把持して搬送するために用いられる。
図2は、図1のZX面を切断面とした断面図である。図2に示すように、第1の把持部10は、X方向に並ぶ一対の第1の把持板11a、11bと、第1の把持板11a、11bを揺動可能に支持する単一の第1の支持軸と12と、第1の支持軸12に設けられた第1の付勢部材13とを備えている。第1の把持板11a、11bは、表裏各面がY方向と平行になる主板部と、主板部のY方向両側を屈曲して形成された側板部とをそれぞれ備えている。
第1の支持軸12は、Y方向に平行に延びて第1の把持板11a、11bにおける側板部の図2中上側領域を貫通し、且つ、支持体30の下端に形成されたブラケット部31を介して支持されている。従って、第1の把持部10は、第1の支持軸12を介して支持体30に支持されつつ、第1の把持板11a、11bの下端が離反及び接近する方向(概略X方向)に揺動して開閉可能となっている。なお、図1及び図2では、第1の把持板11a、11bが開いた状態を図示している。
第1の付勢部材13は、本実施の形態ではトーションばねによって構成されている。第1の付勢部材13は、巻回されたコイル状部に第1の支持軸12が貫通され、コイル状部から延びる一対のアーム部(一方を不図示)が第1の把持板11a、11bを開く方向に付勢する力を加えている。
第1の把持板11a、11bの下端部には、第1の当接体14a、14bが相対するようにねじ止め固定されている。第1の当接体14a、14bは、円筒状をなすゴム等の弾性部材からなり、第1の把持部10で把持する物品W(図4参照)に当接する部分となる。
図3は、図1のYZ面を切断面とした断面図である。図3に示すように、第2の把持部20は、Y方向に並ぶ一対の第2の把持板21a、21bと、第2の把持板21a、21bを揺動可能に支持する第2の支持軸と22と、第2の支持軸22に設けられた第2の付勢部材23とを備えている。ここで、第2の把持板21a、21bは、図3中上部領域において連結板25a、25bに連結されている。連結板25a、25bは、第1の把持板11a、11bに類似した形態をなし、表裏各面がX方向と平行になる主板部と、主板部のX方向両側を屈曲して形成された側板部とをそれぞれ備えている。
第2の把持板21a、21bは、それぞれ一枚の板部材を折り曲げるように形成されている。第2の把持板21a、21bは、連結板25a、25bの主板部にねじ止めによって連結され、当該主板部と平行に延びる被連結面部21aa、21baを備えている。更に、第2の把持板21a、21bは、被連結面部21aa、21baの下端から下方に向かって相互に接近する方向に傾斜する内向屈曲面部21ab、21bbと、内向屈曲面部21ab、21bbの下端に連なる外向屈曲面部21ac、21bcとを更に備えている。外向屈曲面部21ac、21bcは、内向屈曲面部21ab、21bbの下端から下方に向かって相互に離反するする方向に傾斜し、先端側が更に外側に開くように屈曲形成されている。なお、被連結面部21aa、21baと外向屈曲面部21ac、21bcとは平行となっている。
第2の支持軸22は、X方向に平行に延びて連結板25a、25bにおける側板部の上側領域を貫通している。更に、第2の支持軸22は、支持体30のブラケット部31より図2中上方で支持体30の左右両側面から突出するように貫通して支持されている。従って、第2の把持部20は、第2の支持軸22を介して支持体30に支持され、且つ、連結板25a、25bに連結される第2の把持板21a、21bの下端が離反及び接近する方向(概略Y方向)に揺動して開閉可能となっている。なお、図1〜図3では、第2の把持板21a、21bが開いた状態を図示している。
第2の付勢部材23は、本実施の形態ではトーションばねによって構成されている。第2の付勢部材23は、巻回されたコイル状部に第2の支持軸22が貫通され、コイル状部から延びる一対のアーム部(一方を不図示)が連結板25a、25bを介して第2の把持板21a、21bを開く方向に付勢する力を加えている。
図1に示すように、第2の把持板21a、21bにおいて、被連結面部21aa、21baは、下端部が第1の把持部10よりX方向両側に大きく突出するように形成されている。そして、内向屈曲面部21ab、21bbは、上下方向(Z方向)中間部にてX方向両端側だけが下方に突出する二股状に形成されている。従って、内向屈曲面部21ab、21bbに連なる外向屈曲面部21ac、21bcは、第1の把持部10よりX方向両側に離れた位置にそれぞれ形成される。X方向両側の外向屈曲面部21ac、21bcには、第2の当接体24a、24bが相対するようにねじ止め固定されている。第2の当接体24a、24bは、第1の当接体14a、14bと同様に、円筒状をなすゴム等の弾性部材からなり、第2の把持部20で把持する物品W(図5参照)に当接する部分となる。
ここで、第1の把持部10の把持位置となる第1の当接体14a、14bは、第2の把持部20の把持位置となる第2の当接体24a、24bより上方となってZ方向の位置(高さ位置)が異なるように設けられる。
また、把持機構1は、第1の把持部10及び第2の把持部20を開閉動作(把持駆動)させるための駆動機構(駆動部)40を更に備えている。駆動機構40は、支持体30に設けられている。駆動機構40は、支持体30が挿入される筒状の移動体41と、移動体41に装着された駆動源42(図2のみ図示)とを備えている。
移動体41は、四角柱状の支持体30の側面に平行に位置する角筒状をなすよう、主として、4体の壁部を備えている。ここで、本実施の形態では、支持体30のX方向両側に位置して相対する一対の壁部を第1の壁部43、支持体30のY方向両側に位置して相対する一対の壁部を第2の壁部44とする。
図2に示すように、第1の壁部43の上端部には、外方に突出する耳部43aが形成され、一方の第1の壁部43における耳部43aの上には、駆動源42が連結されている。駆動源42は、本体部42aから出力軸42bを進退させるエアシリンダ等により構成されている。駆動源42の本体部42aは支持体30の側面に固定され、出力軸42bの先端側は耳部43aに連結されている。出力軸42bは、支持体30の延出方向となるZ方向に進退動作可能に設けられ、この進退動作に応じて移動体41が支持体30に対し上下方向に相対移動可能となる。
第1の壁部43の面内中央部には、上下方向に延びるスロット穴43bが形成されている。スロット穴43bの内部には第2の支持軸22の端部が挿入され、これにより、駆動源42の作動によって移動体41を駆動させたときに、移動体41の移動方向が上下方向と平行になるように案内される。
第1の壁部43の下端部にはガイド面部43cが形成され、ガイド面部43cは下方に向かうに従って外側に傾斜している。また、ガイド面部43cに接触するように、第1の把持板11a、11bには板状をなす第1の調整部材45が装着されている。第1の調整部材45は、摩擦抵抗が少なくなるよう、PTFEによって表面処理が施された部材等によって形成されている。
第1の調整部材45は、第1の付勢部材13の付勢力によってガイド面部43cに押し当てられている。この押し当てによって、ガイド面部43cから第1の付勢部材13の付勢力に抗する力が作用し、第1の把持板11a、11bの開放動作が規制される。このように押し当てられた状態で、移動体41が上下動作すると、第1の調整部材45がガイド面部43cと擦れ合い、それらの接触位置の変化に応じて第1の把持板11a、11bを開閉動作できるようになっている。
図3に示すように、第2の壁部44の下端部にも、下方に向かうに従って外側に傾斜するガイド面部44cが形成されている。また、ガイド面部44cに接触するように、連結板25a、25bには板状をなす第2の調整部材46が装着されている。第2の調整部材46も第1の調整部材45と同様に、摩擦抵抗が少なくなるような処理或いは材質によって形成されている。
第2の調整部材46は、第2の付勢部材23の付勢力によってガイド面部44cに押し当てられている。この押し当てによって、ガイド面部44cから第2の付勢部材23の付勢力に抗する力が作用し、第2の把持板21a、21bの開放動作が規制される。このように押し当てられた状態で、移動体41が上下動作すると、第2の調整部材46がガイド面部44cと擦れ合い、それらの接触位置の変化に応じて第2の把持板21a、21bが開閉動作される。
このように、本実施の形態では、同一で単一となる駆動源42によって移動体41を移移動し、この移動体41が移動することで、第1の把持板11a、11b及び第2の把持板21a、21bの両方に対して閉塞する方向の力を加えることができる。これにより、第1の把持板11a、11bが閉塞する方向に駆動すると同時に、第2の把持板21a、21bも閉塞する方向に駆動することができる。また、第1の把持部10及び第2の把持部20は、支持体30の一端側(下端側)に支持されつつ、近傍に位置する駆動機構40によって駆動される。従って、これらは単一のユニットとして構成され、かかるユニットに第1の把持部10及び第2の把持部20は組み込まれることとなる。
続いて、本実施の形態の把持機構1が物品を把持する際の動作について、図4から図9を参照して説明する。図4は、実施の形態の把持機構が一の物品を把持した状態の概略斜視図であり、図5は、他の物品を把持した状態の概略斜視図である。図6は、実施の形態の把持機構が一の物品を把持する直前状態を示す説明図であり、図7は、一の物品を把持後の状態を示す説明図である。図8は、実施の形態の把持機構が他の物品を把持する直前状態を示す説明図であり、図9は、他の物品を把持した後の状態を示す説明図である。
ここで、図4及び図5に示すように、本実施の形態の把持機構1で把持する物品Wは2種類あり、両方とも包装されたおにぎりとしている。図4に示す一方の物品Wは、正面視で三角形状のおにぎりを包装したもの(以下、便宜上「三角おにぎりW1」と称する)であり、上部の頂点からシート部W1aが突出するよう形成される。図5に示す他方の物品は、おにぎりの形状は任意で包装となる袋形状が方形となったもの(以下、便宜上「袋おにぎりW2」と称する)であり、横方向両側が圧着や融着等によって恰も一枚厚のシート部W2aとして形成される。把持機構1で把持する前において、三角おにぎりW1のシート部W1aは、YZ平面と平行に向けられ、袋おにぎりW2のシート部W2aはZX平面と平行に向けられているものとする。先ず、三角おにぎりW1を第1の把持部10で把持する場合について以下に説明する。
三角おにぎりW1を把持する前は、図6に示すように、両方の把持部10、20が開いた状態とし、また、図示の向きに把持機構1を向けて第1の把持板11a、11b及び第2の把持板21a、21bの先端を下向きとする。この状態から、三角おにぎりW1を把持する場合は、不図示の搬送機構を介して把持機構1を三角おにぎりW1の上方に移動する。この移動において、第1の当接体14a、14bの概略中間点が三角おにぎりW1のシート部W1aの直上に位置するようX方向及びY方向にて位置合わせする。その後、第1の当接体14a、14bの間にシート部W1aが位置するように把持機構1を下降する。このとき、第2の把持部20の下端は、三角おにぎりW1の上端より低くなるが、かかる下端を形成する外向屈曲面部21ac、21bcが第1の把持部10に対してX方向に離れて位置するので、外向屈曲面部21ac、21bcや第2の当接体24a、24bと三角おにぎりW1との接触が回避される。
図4に示した位置まで把持機構1を移動した後、駆動源42(図2参照)を作動して移動体41を下降する。この下降によって、ガイド面部43cが第1の調整部材45を介して第1の把持板11a、11bが徐々に閉塞するよう押圧し、X方向にて第1の当接体14a、14bが相互に接近する方向に変位される。
この閉塞時の動作を詳述すると、第1の調整部材45にて、第1の把持板11a、11bの主面部に対して傾斜する傾斜面45aと、ガイド面部43cとが擦れ合いながらガイド面部43cが下降することで、第1の把持板11a、11bを閉塞する方向に回動させる。そして、図7に示すように、ガイド面部43cを含む移動体41が更に下降し、ガイド面部43cが傾斜面45aより下方に位置すると、第1の調整部材45にて第1の把持板11a、11bの主面部に平行な平行面45bが、第1の壁部43の内面に接触する。このとき、第1の把持板11a、11bの主面部がZ方向と平行に向けられた状態として、第1の把持板11a、11bの回動が停止され、図4にも示すように、第1の当接体14a、14bでX方向から三角おにぎりW1のシート部W1aを挟み込んで把持する。
次いで、袋おにぎりW2を第2の把持部20で把持する場合について以下に説明する。
袋おにぎりW2を把持する前においても、図8に示すように、両方の把持部10、20が開いた状態とし、また、図示の向きに把持機構1を向けて第1の把持板11a、11b及び第2の把持板21a、21bの先端を下向きとする。この状態から、袋おにぎりW2を把持する場合、不図示の搬送機構を介して把持機構1を袋おにぎりW2の上方に移動する。この移動において、袋おにぎりW2の両側のシート部W2aの上方にそれぞれ第2の当接体24a、24bが位置し、更に、第2の当接体24a、24bの概略中間点が袋おにぎりW2のシート部W2aの直上に位置するようX方向及びY方向にて位置合わせする。その後、第2の当接体24a、24bの間にシート部W2aが位置するように把持機構1を下降する。このとき、第1の当接体14a、14bが第2の当接体24a、24bより上方に位置するので、第1の当接体14a、14bを袋おにぎりW2の上端より高くしてそれらが接触することを回避することができる。なお、袋おにぎりW2の場合は、袋内の空気量やおにぎりのサイズにもよるが、若干の変形が許容される場合があり、この場合には、第1の把持板11a、11bで袋おにぎりW2を若干凹ませるように接触させてもよい。
図8に示した位置まで把持機構1を移動した後、駆動源42(図2参照)を作動して移動体41を下降する。この下降によって、ガイド面部44cが第2の調整部材46を介して第2の把持板21a、21bが徐々に閉塞するよう押圧し、Y方向にて第2の当接体24a、24bが相互に接近する方向に変位される。
この閉塞時の動作を詳述すると、第2の調整部材46にて、連結板25a、25bの主面部に対して傾斜する傾斜面46aと、ガイド面部44cとが擦れ合いながらガイド面部44cが下降することで、第2の把持板21a、21bを閉塞する方向に回動させる。そして、図9に示すように、ガイド面部44cを含む移動体41が更に下降し、ガイド面部44cが傾斜面46aより下方に位置すると、第2の調整部材46にて連結板25a、25bの主面部に平行な平行面46bが、第2の壁部44の内面に接触する。このとき、連結板25a、25bの主面部、第2の把持板21a、21bの被連結面部21aa、21ba及び外向屈曲面部21ac、21bcがZ方向と平行に向けられた状態として、第2の把持板21a、21bの回動が停止される。これにより、図5にも示すように、第2の当接体24a、24bでY方向から袋おにぎりW2のシート部W2aを挟み込んで把持する。ここで、第2の当接体24a、24bは、第1の把持部10を挟んでY方向両側にそれぞれ位置し、袋おにぎりW2の両側のシート部W2aが第2の当接体24a、24bによってそれぞれ把持される。
以上のように、本実施の形態において、第1の把持部10では第1の把持板11a、11bの下端が概略X方向に閉塞して三角おにぎりW1を把持し、第2の把持部20では第2の把持板21a、21bの下端が概略Y方向に閉塞して袋おにぎりW2を把持する。従って、第1の把持部10と第2の把持部20とでは、把持方向が上面視で直交する関係となって異なるようになる。これにより、単一の把持機構1によって把持される部分となるシート部W1a、W2aの向きが上面視で90°異なる三角おにぎりW1及び袋おにぎりW2を両方とも把持して搬送することができる。この結果、搬送前の状態で三角おにぎりW1及び袋おにぎりW2が混在していても、これらを両方とも搬送でき、搬送前の配列等についての制約を緩和し、自由度を高めて作業負担を軽減することができる。
また、把持機構1にて上記のように把持できるので、把持方向が異なる把持機構を複数用意し、これら把持機構をおにぎりW1、W2に応じて交換して搬送する場合に比べ、交換のための作業負担を軽減し、搬送時間が長くならないようすることができる。また、搬送装置を複数台用意し、それぞれに装着される把持機構の向きが異なるように設定すれば、搬送時間が長くなることを抑制できるが、設備コストが上昇する上、搬送装置の設置スペースが広く必要となり、本実施の形態の方が設備上の負担を抑制できる点で有利となる。
更に、第1の把持部10と第2の把持部20とでは、物品Wを把持する高さ位置が異なるので、三角おにぎりW1及び袋おにぎりW2のように把持する位置が中央一箇所となったり両側二箇所となったりしてX方向の位置が変化しても、両方に対応して把持することができる。このように対応し得ることによって、把持する物品Wの位置の制約を緩和でき、搬送装置を複数台用意する必要をなくして設備上の負担を抑制することができる。
また、同一の駆動源42によって第1の把持部10と第2の把持部20との両方を駆動できるので、それぞれに駆動源を設ける場合に比べて構成の簡略化を図ることができる。また、単一の移動体41の往復移動を介して第1の把持板11a、11bと第2の把持板21a、21bとを同時に開閉することができるので、これによっても構成を簡略にすることができる。なお、駆動機構40を把持駆動した際に、駆動機構40の把持駆動完了時において、第1の把持部10と第2の把持部20とが把持状態となればよく、第1の把持部10と第2の把持部20との閉状態となるタイミングが一致しなくてもよい。
更に、図3に示すように、第2の把持板21a、21bは第1の把持板11a、11bをY方向から挟むように位置するが、第2の把持板21a、21bに内向屈曲面部21ab、21bbを形成したので、第2の把持部20の最大幅Lを小さくできる。これにより、複数台の把持機構1をY方向に並設して使用する場合、Y方向の単位長さ当たりにおける把持機構1の並設数を増やすことができる。この結果、一回の搬送動作によって把持できる物品数を増やすことができ、搬送効率の向上を図ることができる。
また、本発明の実施の形態は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
上記実施の形態では、把持する物品Wをおにぎりとしたが、把持機構1によって把持できる物品であれば何ら限定されるものでない。例えば、サンドイッチやパン、弁当等の他の食品としたり、箱やトレイによって梱包されたものとしてもよい。これら物品を複数とし、少なくとも把持される部分の向きや位置、形状が異なっていても、把持機構1では、これに応じて複数の把持部で物品を保持する。
また、上記実施の形態では、第1の把持部10及び第2の把持部20の把持方向が直交するようにしたが、それぞれの把持方向が異なっている限りにおいて、例えば60°や45°にする等、種々の変更が可能である。この場合、支持体30及び移動体41の平面形状を四角から平行四辺形にしたりすることで、2つの把持部10、20の把持方向のなす角度を変えることができる。
また、上記実施の形態では、複数の把持部として第1の把持部10及び第2の把持部20を備えた構成としたが、他の物品を把持可能な第3の把持部を更に増設する等、把持部を3つ以上設けてもよい。この場合、複数の把持部のうちの2つが上述した実施の形態のように機能すればよい。第3の把持部としては、支持体30及び移動体41の平面形状を例えば六角形状にし、相対する一対の辺に応じて把持部を設けることで、第1ないし第3の把持部を設けることができる。
また、把持部としては、上記のように物品を挟持する構成の他、物品の外周面を吸着して保持する吸着パッドを備えた構成としてもよい。吸着パッドは負圧発生装置に連通して負圧を生じさせ、物品の外面を真空吸着することで物品を把持可能となる。このときの把持部の把持方向は、吸着される物品の外周面に直交する方向となる。この場合、吸着方向は鉛直方向とするなど、他の把持部による挟持方向と異なる方向に吸着することがより望ましい。
また、上記実施の形態では、第1の把持部10の把持位置と第2の把持部20の把持位置とを異なる高さ、言い換えると、Z方向に異なる位置としたが、それらの把持位置はY方向では略同一となる。従って、各おにぎりW1、W2をX軸まわり90°回転して横置きとし、これに応じて把持機構1もX軸まわり90°回転した向きとすると、第1の把持部10及び第2の把持部20の各把持位置はZ方向に同じ位置になる。このような場合には、高さ方向はY方向となる。つまり、高さ方向はZ方向に限られずに種々の方向となり得るものである。
また、上記実施の形態におけるねじ止め固定は、接着やリベット止めにする等、ねじ止めと同様に固定状態を維持できる限りにおいて変更してもよい。
また、本実施例では、一の物品と他の物品を異なる形状の物品として説明したが、物品の輸送形態(向き、位置など)が異なる状態の同一形状物品を、一の物品と他の物品として扱ってもよい。この場合、縦向きと横向きが混在するなど、物品の向きが完全に統一されていない場合でも、確実に目的の物品を把持することができる。
1 把持機構
10 第1の把持部
20 第2の把持部
30 支持体
40 駆動機構(駆動部)
41 移動体
42 駆動源
W 物品
W1 三角おにぎり(物品)
W1a シート部
W2 袋おにぎり(物品)
W2a シート部

Claims (11)

  1. 物品を把持する複数の異なる把持部と、
    前記複数の異なる把持部を支持し、ロボットアームに取り付けられる支持体と、
    前記支持体に設けられ、前記複数の異なる把持部を把持駆動する駆動部と、
    からなることを特徴とする把持機構。
  2. 前記複数の異なる把持部のうちの少なくとも1つは、前記物品を把持する位置が他の把持部とは異なる高さに設けられることを特徴とする請求項1に記載の把持機構。
  3. 前記複数の異なる把持部のうちの少なくとも1つは、前記物品を把持する把持方向が他の把持部とは異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の把持機構。
  4. 前記複数の異なる把持部のうちの少なくとも2つは、同一の駆動源によって駆動して前記物品を把持することを特徴とする請求項3に記載の把持機構。
  5. 前記駆動源の駆動によって移動する移動体を備え、
    前記移動体が移動することで、前記複数の異なる把持部のうちの少なくとも2つに対し前記物品を把持する把持方向に駆動する力が加えられることを特徴とする請求項4に記載の把持機構。
  6. 前記駆動部を把持駆動した際に、前記駆動部の把持駆動完了時において、少なくとも2つの把持部が把持状態となることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれかに記載の把持機構。
  7. 前記複数の異なる把持部は、前記物品を把持する第1の把持部及び第2の把持部を備え、
    前記第1の把持部と前記第2の把持部とは、前記物品を把持する把持方向へ動作する方向が異なることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の把持機構。
  8. 前記第1の把持部の把持方向と第2の把持部の把持方向とは直交していることを特徴とする請求項7に記載の把持機構。
  9. 前記第2の把持部は、前記第1の把持部を挟む二箇所位置で前記物品を把持することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の把持機構。
  10. 前記第1の把持部で把持される物品と前記第2の把持部で把持される物品とは、シート部をそれぞれ備え、該シート部が前記第1の把持部及び前記第2の把持部で把持される部分となることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載の把持機構。
  11. 前記複数の異なる把持部は、前記物品を挟持して把持する第3の把持部を更に備え、
    前記第3の把持部は、前記第1の把持部及び前記第2の把持部の少なくとも一方と、前記物品を把持する把持方向へ開閉動作する方向が異なることを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の把持機構。
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