JP2018035612A - 曲線型足場用の先行手摺り - Google Patents

曲線型足場用の先行手摺り Download PDF

Info

Publication number
JP2018035612A
JP2018035612A JP2016170859A JP2016170859A JP2018035612A JP 2018035612 A JP2018035612 A JP 2018035612A JP 2016170859 A JP2016170859 A JP 2016170859A JP 2016170859 A JP2016170859 A JP 2016170859A JP 2018035612 A JP2018035612 A JP 2018035612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handrail
flange
shaft portion
wedge hole
contact surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016170859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6571054B2 (ja
Inventor
正勝 関山
Masakatsu Sekiyama
正勝 関山
哲郎 岡田
Tetsuo Okada
哲郎 岡田
壮平 和田
Sohei Wada
壮平 和田
昌樹 伊藤
Masaki Ito
昌樹 伊藤
博文 佐々木
Hirobumi Sasaki
博文 佐々木
佐藤 忍
Shinobu Sato
佐藤  忍
葉月 篠原
Hazuki Shinohara
葉月 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikken Lease Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nikken Lease Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikken Lease Kogyo Co Ltd filed Critical Nikken Lease Kogyo Co Ltd
Priority to JP2016170859A priority Critical patent/JP6571054B2/ja
Publication of JP2018035612A publication Critical patent/JP2018035612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6571054B2 publication Critical patent/JP6571054B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

【課題】曲線型足場の構築において、より安定性の高い先行手摺りを提供すること。
【解決手段】曲線型足場を構成する支柱間に取り付ける先行手摺りであって、支柱間に配置する、水平材と、水平材の両端に一端を連結するとともに、水平材の下方で互いに交差するように配置する、一対の斜材と、を少なくとも有する。前記斜材は、長尺状の中間部と、中間部の一端側に設け、支柱のフランジに設けたクサビ孔に回動自在に取り付けるための上側接続部と、中間部の他端側に設け、支柱のフランジに設けたクサビ孔に回動自在に取り付けるための下側接続部と、を少なくとも備える。前記上側接続部および下側接続部は、各支柱との取付時に、フランジの上部で支柱と接触する、接触面を有し、前記接触面を平面視して円弧状に構成することで、先行手摺りと支柱との接触安定性を高める。
【選択図】図5

Description

本発明は、曲線型足場に用いる先行手摺りに関する。
円形足場や、円弧状にカーブした部分を有する足場などの曲線型足場に用いる先行手摺りとして、以下の特許文献に記載の発明がある。
特許文献1には、図10に示すように、足場用手摺aとして隣り合う一対の支柱bの間に配置される水平材a1と、該水平材a1の両端部に枢軸を介して回動自在に枢結されると共に前記水平材a1の下方で相互に交差する一対の斜材a2とからなり、斜材a2の両端に設けた上部軸部材a3と下部軸部材a4とを、支柱bのフランジcに設けた楔孔dに対して、軸部材の軸方向回りに回動自在に軸着した構成が開示されている。
当該構成の足場用手摺によれば、図11に示すように、平面視して、水平材a1の長手方向と楔孔dの長手方向とが非平行となるように支柱bに取り付けることができる。
特開2014−80799号公報
しかし、上記した従来発明では、以下の様な問題のうち、少なくとも何れか1つの問題を有する。
(1)足場用手摺と支柱との接触安定性に乏しい。
上部軸部材a3の前端面が平坦形状を呈しているため、支柱bに対する水平材a1の長手方向の傾斜角度の変化に伴い、足場用手摺aと支柱bとの接触位置が変わったり、足場用手摺aが支柱bに接触しなくなったりといった問題が生じ、接触安定性に乏しい。
(2)足場用手摺にがたつきが生じる。
上記(1)のように、足場用手摺aと支柱bとの間の接触関係が不安定であるため、足場用手摺aの設置後にも、足場用手摺aと支柱bとの間に生じる隙間や、フランジcの楔孔dと上部軸部材a3との間の遊びなどによって、足場用手摺aが、がたつく恐れがある。
以上の通り、本願発明は、曲線型足場の構築において、より安定性の高い先行手摺りの提供を目的の一つとするものである。
上記課題を解決すべくなされた本願の第1発明は、曲線型足場を構成する支柱間に取り付ける先行手摺りであって、支柱間に配置する、水平材と、水平材の両端に一端を連結するとともに、水平材の下方で互いに交差するように配置する、一対の斜材と、を少なくとも有し、前記斜材は、長尺状の中間部と、中間部の一端側に設け、支柱のフランジに設けたクサビ孔に回動自在に取り付けるための上側接続部と、中間部の他端側に設け、支柱のフランジに設けたクサビ孔に回動自在に取り付けるための下側接続部と、を少なくとも備え、前記上側接続部および下側接続部は、各支柱との取付時に、フランジの上部で支柱と接触する、接触面を有し、前記接触面が、平面視して円弧状を呈していることを特徴とする。
また、本願の第2発明は、前記第1発明において、前記上側接続部は、中間部と接続して水平材との連結部を有する、延出部と、延出部の側方から張り出すように設ける、鍔部と、延出部の下部から伸びて、支柱への取付時に少なくとも一部がクサビ孔の孔内に位置する、軸部と、を少なくとも含み、前記鍔部の側面を、前記接触面としてあることを特徴とする。
また、本願の第3発明は、前記第2発明において、前記接触面の円弧の中心点が、平面視して前記軸部の中心軸上に位置してあることを特徴とする。
また、本願の第4発明は、前記第2発明または第3発明において、前記軸部の直径を前記クサビ孔の幅長と略等しくするとともに、各支柱との取付時に、前記軸部が前記クサビ孔の連絡側の内壁にほぼ接した状態を呈することを特徴とする。
また、本願の第5発明は、前記第2発明乃至第4発明のうち何れか1つの発明において、前記上側接続部は、前記延出部の開放端側を下向きに傾斜する、折曲端を更に有することを特徴とする。
また、本願の第6発明は、前記第2発明乃至第5発明のうち何れか1つの発明において、前記上側接続部は、前記軸部の下端から内側に傾斜して伸びる、鉤部を更に有し、前記軸部と鉤部との間の連絡面が、側面視して先細形状を呈してあることを特徴とする。
本願発明によれば、以下に記載する効果のうち、少なくとも何れか1つの効果を奏する。
(1)先行手摺りと支柱との接触安定性に優れる。
各斜材に設けた上側接続部および下側接続部に設けた接触面が円弧状を呈することにより、支柱への取付にあたり、支柱に対する先行手摺りの取付角度に影響を受けることなく、接触面が常に支柱に接触した状態を維持するため、先行手摺りと支柱との接触部分の安定性が高い。
(2)先行手摺りのがたつきを防止することができる。
上側接続部の軸部の直径をクサビ孔の幅長と略等しくするとともに、各支柱との取付時に、軸部がクサビ孔の連絡側の内壁にほぼ接した状態として、接触面の円弧の中心点を平面視して前記軸部の中心軸上に位置した態様とすることにより、支柱と接触面との接触点の位置を同じ位置に留めることができ、支柱に対する先行手摺りの取付角度に影響を受けることなく、先行手摺りと支柱との間のがたつきをより良好に防止することができる。
本発明に係る先行手摺りの全体構成を示す概略図。 上側接続部の全体構成を示す概略図。 上側接続部を支柱に取り付ける際の概略正面図。 上側接続部を支柱に取り付けた後の概略正面図。 上側接続部を支柱に取り付けた後の概略平面図。 下側接続部を支柱に取り付けた後の概略正面図。 狭持体の全体構成を示す概略図。 差し込みピンの全体構成を示す概略図。 下側接続部を支柱に取り付けた後の概略平面図。 従来の足場用手摺の構成を示す概略図。 従来の足場用手摺を取り付けた曲線型足場の概略平面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
<1>全体構成(図1)
図1に、本発明に係る先行手摺りの全体構成を示す。
本発明に係る先行手摺りは、曲線型足場において、下層から上層の手摺り部分を先行して設置する部材であり、主として、水平材Aと、一対の斜材Bとを少なくとも有する。
以下、各構成要素の詳細について説明する。
<2>水平材
水平材Aは、作業員の手摺り部分となる部材である。
水平材Aは、長尺状の本体部10と、本体部10の両端に設けた連結部20と、を備える。
以下、各部の詳細について説明する。
<2.1>本体部
本体部10は、手摺りの主部分となる部材である。
本体部10は、鋼管、鋼棒などの公知の長尺部材を用いることができ、詳細な説明は省略する。
本体部10は、一定長を呈するものでも、可変長を呈するものであってもよい。
<2.2>連結部
連結部20は、斜材Bの一端を、回動自在に連結するための部材である。
連結部20は、本体部10の長手方向に対して下方に所定角度傾斜するように伸びる二枚のプレートからなる。
この二枚のプレート間に、斜材Bの一端を挿入して、互いに設けてある貫通孔を介して、公知の手段により、水平材Aに対して斜材Bを回動自在に連結するものとする。
<3>斜材
斜材Bは、先行手摺りの筋交い部分として機能する部材である。
斜材Bは、二本を一組として用い、水平材Aの下方で互いに構成するように配した状態で、各端部を支柱Xに取り付けるよう構成する。斜材Bの各端部は、支柱Xに設けたフランジYのクサビ孔との間で回動自在な構成とする。
さらに、斜材Bの上端側には、水平材Aとの連結機構を備える。
上記構成の一例として、本実施例に係る斜材Bは、長尺状の中間部30と、中間部30の一端側に設けた上側接続部40と、中間部30の他端側に設けた下側接続部50と、を少なくとも備えて構成する。
以下、斜材Bを構成する各部の詳細について説明する。
<4>中間部
中間部30は、筋交いの主部分となる部材である。
中間部30は、鋼管、鋼棒などの公知の長尺部材を用いるものとし、詳細な説明は省略する。
<5>上側接続部(図2)
上側接続部40は、支柱Xの上側のフランジY1に斜材Bを接続するための部材である。
本実施例に係る上側接続部40は、中間部30から該中間部30の長手方向に延出する延出部41と、前記延出部41の一端から下向きに折曲してなる折曲端412と、前記接触部の側方から張り出すように設ける鍔部42と、前記折曲端412の下部から伸びる軸部43と、前記軸部43から内側に傾斜して伸びる鉤部44と、を少なくとも有して構成する。
以下、上側接続部40を構成する各部の詳細について説明する。
<5.1>延出部
延出部41は、水平材Aとの連結箇所となる部材である。
延出部41は、プレート状の部材で構成する。
延出部41の一端は、溶接等によって中間部30と接合する。
延出部41の中間には、前記した水平材Aの連結部20との連結機構である貫通孔411を設けている。
<5.1.1>折曲端
図2(a)に示すように、前記延出部41には折曲端412を形成しておくこともできる。
本実施例では、延出部41の他端解放端側に、前記中間部30の長手方向から、やや下向きに垂れるように傾斜した折曲端412を形成している。
これは、上側接続部40をよりスムーズに支柱Xへと取り付けるための加工であるが、本発明に必須の構成要素ではない。
<5.1.2>突起
図2(a)に示すように、前記延出部41の下端面には突起313を設けておくこともできる。
本実施例では、前記した折曲端412の根本側の下端面に、該下端面から突出するように突起313を設けている。
<5.1.3>突起による作用効果(図3)
図3に、上側接続部40を支柱XのフランジYに取り付ける際のイメージ図を示す。
延出部41に設けた突起313は、先行手摺りを構成する斜材Bの上側接続部40を支柱Xに接続する際に、斜材Bの長手方向がほぼ鉛直の状態でフランジYに掛け止めるフックとして機能する。
この状態から、斜材Bを水平材Aの中央側に傾けることによって、後述する軸部43等のクサビ孔への差し込みを容易に行うことができる。
<5.2>鍔部
再度、図2を参照する。
鍔部42は、支柱Xと接触する部材である。
鍔部42は、前記した延出部41の他端側において、側方へと張り出すように設ける部材である。
鍔部42の平面方向は、先行手摺りを支柱Xに取り付けた際に、水平材Aの長手方向と略並行になるよう構成する。
<5.2.1>接触面の形成
図2(b)に示すように、鍔部42は、平面視して、支柱Xとの対向側を円弧状に形成しており、その円弧部分の側面が、支柱Xとの接触面421として機能する。
接触面421を構成する円弧の中心点422は、後述する軸部43の中心軸431の軸線上とする。
鍔部42を円弧状とする範囲は、支柱Xに対する先行手摺りの設置角度の範囲内である。よって、支柱XのフランジY1のクサビ孔Z1の長手方向を平面視して0°とした場合には、−90°から+90°(すなわち円弧角が180°)の範囲内としておけば足り、先行手摺りの現実的な設置角度の範囲で適宜設定してもよい。
<5.3>軸部
軸部43は、先行手摺りを支柱Xに対して回動自在に取り付けるための部材である。
図2(a)(c)に示すように、軸部43は、延出部41の下端から下方に伸びる円柱状部材である。
さして、軸部43の直径をクサビ孔Z1の幅長と略等しく構成しておくと、軸部43がサビ孔の幅方向にずれ動くことはない。
さらに、先行手摺りを支柱に取り付けた状態において、少なくとも軸部43の一部が、支柱XのフランジY1のクサビ孔Z1に収まるよう構成する。
当該構成により、軸部43は、クサビ孔Z1の内部で回転することができ、この軸部43の回転動作により、支柱Xに対して先行手摺りの取付角度を任意の角度に設定することができる。
<5.4>鉤部
鉤部44は、斜材Bが、支柱Xから安易に抜け出さないようにするための部材である。
図2(a)に示すように、鉤部44は、軸部43の下端から内側に傾斜して伸びるように設けている。すなわち、軸部43よりも、鉤部44の先端位置がより内側に位置するように構成することで、支柱Xから抜け出しにくくする作用を目的としている。
<5.4.1>軸部との連絡態様
軸部43から鉤部44へと向かう連絡面は、段差を形成しないように徐々に先細となる構造を呈することが好ましい。
本実施例では、図2(a)(c)に示すように、鉤部44の厚さを軸部43よりも薄くしているため、軸部43から鉤部44へと向かう連絡面441は徐々に先細となるようにテーパを設けておく。
本構造により、鉤部44がクサビ孔に対しやや偏った位置で挿入されても、前記連絡面441によって軸部43の侵入が案内され、取付作業が遮られることは無い。
<5.5>上側接続部の取付後の作用効果(図4,図5)
次に、上側接続部40を支柱Xに取り付けた後の作用効果について、図4,5を参照しながら説明する。
<5.5.1>軸部による作用効果(図4)
軸部43は円柱形状を呈しているため、クサビ孔Z1に回動自在に軸着されることになる。よって、支柱Xに対する先行手摺りの取付角度を任意の角度に設定することができる。
また、各支柱Xとの取付時に、前記軸部43が前記クサビ孔Z1の連絡側の内壁Z11にほぼ接している状態とし、前記接触面421の円弧の中心点422が、平面視して前記軸部43の中心軸431上に位置してあるように構成している。
当該構成により、軸部43がクサビ孔の奥行き方向にずれることなく、軸部43の中心軸431を同位置のまま、軸部43を回転させることができる。
<5.5.2>接触面による作用効果(図5)
鍔部42は、平面視して、支柱Xとの対向側を円弧状に形成しており、その円弧部分の側面が、支柱Xとの接触面421として機能する。
図5(a)は、直線型足場での使用、すなわち支柱XのフランジYに設けたクサビ孔Z1の長手方向に対し、水平材Aの長手方向が平行となる場合の接続状態を表している。
このとき、接触面421と支柱Xとの接触点423は、クサビ孔Z1の中央線と支柱Xの外表面との交点部分である。
図5(b)は、曲線型足場での使用、すなわち支柱XのフランジYに設けたクサビ孔の長手方向に対し、水平材Aの長手方向が非平行となる場合の接続状態を表している。
軸部43は中心軸431回りに回動することから、支柱Xに対する先行手摺りの取付角度に関わらず、支柱Xと中心軸431との離隔距離は図5(a)の状態と変化しない。
そして、接触面421は、前記中心軸431上にある中心点422でもって円弧を形成していることから、接触面421と支柱Xとの接触点423は、図5(a)と同様、クサビ孔Z1の中央線と支柱Xの外表面との交点部分のままである。
このように、接触面421と支柱Xとの接触点423は、支柱Xに対する先行手摺りの取付角度に関わらず、常に同じ場所となるため、水平材Aの軸方向に対する力は、接触点423を介して支柱Xの側壁に直接伝達されることになる。
よって、支柱Xに対する先行手摺りの取付角度に関わらず、常に一定の安定性を確保することができる。
<5.5.3>変形例による作用効果(図示せず)
なお、軸部43の直径を、クサビ孔Z1の幅長よりも狭い長さに構成している場合には、その分だけ軸部43がクサビ孔Z1の幅方向にずれ動く場合が考えられる。
この場合には、軸部43の外周面から前記接触面421までの水平方向における最大離間距離を、支柱Xからクサビ孔Z1の連絡側の内壁Z11までの距離よりもやや小さい状態としておけば、接触点423がクサビ孔Z1の幅方向に偏移した状態で支柱Xと接触面421との接触状態を維持することができる。よって、当該変形例も本発明の範囲に含まれるものである。
<6>下側接続部(図6)
下側接続部50は、支柱Xの下側のフランジY2に斜材Bを接続するための部材である。
本実施例に係る下側接続部50は、狭持体51と、前記狭持体51に挿入する、差し込みピン52と、を少なくとも有して構成する。
以下、各構成要素の詳細について説明する。
<6.1>狭持体(図7)
狭持体51は、支柱XのフランジY2を挟み込んで上下への移動を規制するための部材である。
狭持体51の一端側は、中間部30の端部を潰して厚さを薄くした部分を挟み込む二枚のプレートから構成している。
狭持体51の他端側は、コ字状部材512からなり、その凹部に支柱XのフランジYを収容して接合するものとする。
本実施例では、凹部の収容幅は、フランジY2の厚さよりも大きく余るような態様としている。これは、斜材Bの上側接続部40を支柱Xに取り付けた状態から下側接続部50を支柱Xに取り付ける際に余裕を持たせたり、設置現場での寸法ずれを吸収したりするためである。
コ字状部材512を構成する上下のプレートには、それぞれ貫通孔5121を設けており、前記差し込みピン52を挿通可能に構成する。
本実施例では、上側のプレートの貫通孔5121aよりも下側のプレートの貫通孔5121bの直径が大きくなるよう構成している。
<6.1.1>接触面の形成(図7)
コ字状部材512の、支柱Xとの対向面にあたる箇所は、前記した上側接続部の鍔部42と同様、必要な範囲で平面視して円弧状に形成することで、支柱Xとの接触面5122として機能させる。
<6.2>差し込みピン(図8)
差し込みピン52は、狭持体51に差し込んで、下側接続部50を支柱Xに接続するための部材である。
差し込みピン52は、狭持体51の貫通孔と、狭持体51に収容したフランジY2のクサビ孔Z2に挿通することで、両者を連結する部材である。
本実施例に係る差し込みピン52は、頭部521と、頭部521から下方に伸びる長軸部522と、前記長軸部522から下方に伸びる先端部523と、でもって構成している。
以下、差し込みピン52を構成する各部の詳細について説明する。
<6.2.1>頭部
頭部521は、差し込みピン52の持ち手部分となる箇所である。
頭部521は、水平方向に貫通する貫通孔を設けている。この貫通孔は、差し込みピンを手で引き抜くことができない際に、シノなどの棒状部材を差し込んで引き抜き作業の補助を行うためである。
<6.2.2>長軸部
長軸部522は、狭持体51と支柱XのフランジY2とを連結するための箇所である。
長軸部522は、前記狭持体51のコ字状部材512の上下プレートの離隔幅よりも大きな長さを呈する。
また、長軸部522の直径は、クサビ孔Z2の幅長よりもやや小さい長さとすることが好ましい。これは、前記の通り、斜材Bの上側接続部40を支柱Xに取り付けた状態から下側接続部50を支柱Xに取り付ける際に余裕を持たせるためである。
<6.2.3>先端部
先端部523は、差し込みピン52の挿入端となる箇所である。
先端部523は、長軸部522からやや厚さを薄くし、その連絡面5231をテーパ状に形成している。
本構造により、先端部523がクサビ孔Z2に対しやや偏った位置で挿入されても、前記連絡面5231によって先端部523の侵入が案内され、取付作業が遮られることは無い。
先端部523には、水平方向にリベット524を取り付け可能とし、このリベット524を取り付ければ、フランジYのクサビ孔から差し込みピン52が安易に抜け出さないように構成することができる。
<6.3>下側接続部の取付後の作用効果(図6,9)
以下、下側接続部50を支柱Xに取り付けた後の作用効果について説明する。
図6に示すように、コ字状部材512の上側に設けた貫通孔5121aの内周面から、クサビ孔Z2の連絡側の内壁Z21までの水平側の離隔距離Lが長軸部522の直径Dとほぼ同じとなるように、各部の寸法を調整しておくと、下側接続部50の取付後に、下側連結部20が先行手摺りの仮設方向に向かってずれ動く作用を防止することができる。
また、図9に示すように、下側接続部50に設けた支柱Xとの接触面5122が円弧状を呈することにより、支柱Xに対する先行手摺りの取付角度に影響を受けることなく、常に支柱Xに接触した状態を維持するため、常に一定の安定性を確保することができる。
A 水平材
10 本体部
20 連結部
B 斜材
30 中間部
40 上側接続部
41 延出部
411 貫通孔
412 折曲端
42 鍔部
421 接触面
422 中心点
423 接触点
43 軸部
431 中心軸
44 鉤部
441 連絡面
50 下側接続部
51 狭持体
511 U字状部材
512 コ字状部材
5121 貫通孔
5122 接触面
52 差し込みピン
521 頭部
5211 貫通孔
522 長軸部
523 先端部
5231 連絡面
524 リベット
X 支柱
Y1,Y2 フランジ
Z1,Z2 クサビ孔
Z11,Z12 内壁

Claims (6)

  1. 曲線型足場を構成する支柱間に取り付ける先行手摺りであって、
    支柱間に配置する、水平材と、
    水平材の両端に一端を連結するとともに、水平材の下方で互いに交差するように配置する、一対の斜材と、を少なくとも有し、
    前記斜材は、
    長尺状の中間部と、
    中間部の一端側に設け、支柱のフランジに設けたクサビ孔に回動自在に取り付けるための上側接続部と、
    中間部の他端側に設け、支柱のフランジに設けたクサビ孔に回動自在に取り付けるための下側接続部と、を少なくとも備え、
    前記上側接続部および下側接続部は、
    各支柱との取付時に、フランジの上部で支柱と接触する、接触面を有し、
    前記接触面が、平面視して円弧状を呈していることを特徴とする、
    曲線型足場用の先行手摺り。
  2. 前記上側接続部は、
    中間部と接続して水平材との連結部を有する、延出部と、
    延出部の側方から張り出すように設ける、鍔部と、
    延出部の下部から伸びて、支柱への取付時に少なくとも一部がクサビ孔の孔内に位置する、軸部と、
    を少なくとも含み、
    前記鍔部の側面を、前記接触面としてあることを特徴とする、
    請求項1に記載の曲線型足場用の先行手摺り。
  3. 前記接触面の円弧の中心点が、平面視して前記軸部の中心軸上に位置してあることを特徴とする、
    請求項2に記載の曲線型足場用の先行手摺り。
  4. 前記軸部の直径を前記クサビ孔の幅長と略等しくするとともに、各支柱との取付時に、前記軸部が前記クサビ孔の連絡側の内壁にほぼ接した状態を呈することを特徴とする、
    請求項2または3に記載の曲線型足場用の先行手摺り。
  5. 前記上側接続部は、前記延出部の開放端側を下向きに傾斜する、折曲端を更に有することを特徴とする、
    請求項2乃至4のうち何れか1項に記載の曲線型足場用の先行手摺り。
  6. 前記上側接続部は、前記軸部の下端から内側に傾斜して伸びる、鉤部を更に有し、
    前記軸部と鉤部との間の連絡面が、側面視して先細形状を呈してあることを特徴とする、
    請求項2乃至5のうち何れか1項に記載の曲線型足場用の先行手摺り。
JP2016170859A 2016-09-01 2016-09-01 曲線型足場用の先行手摺り Active JP6571054B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016170859A JP6571054B2 (ja) 2016-09-01 2016-09-01 曲線型足場用の先行手摺り

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016170859A JP6571054B2 (ja) 2016-09-01 2016-09-01 曲線型足場用の先行手摺り

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018035612A true JP2018035612A (ja) 2018-03-08
JP6571054B2 JP6571054B2 (ja) 2019-09-04

Family

ID=61565566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016170859A Active JP6571054B2 (ja) 2016-09-01 2016-09-01 曲線型足場用の先行手摺り

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6571054B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6832554B1 (ja) * 2020-03-25 2021-02-24 三栄工業株式会社 先行手摺

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001055830A (ja) * 1999-08-17 2001-02-27 Asahi Sangyo Kk 結合装置
JP2008297704A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Alinco Inc 手摺り兼用筋違い
JP2012215033A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Alinco Inc 先行手摺
JP2014080799A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Alinco Inc 足場用手摺

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001055830A (ja) * 1999-08-17 2001-02-27 Asahi Sangyo Kk 結合装置
JP2008297704A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Alinco Inc 手摺り兼用筋違い
JP2012215033A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Alinco Inc 先行手摺
JP2014080799A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Alinco Inc 足場用手摺

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6832554B1 (ja) * 2020-03-25 2021-02-24 三栄工業株式会社 先行手摺

Also Published As

Publication number Publication date
JP6571054B2 (ja) 2019-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3204261U (ja) 足場材
JP6571054B2 (ja) 曲線型足場用の先行手摺り
JP5226582B2 (ja) ステアリング装置
JP5824226B2 (ja) 先行手摺
JP2020172757A (ja) 足場用クランプ
JP2006052629A (ja) 床用目地装置
KR101582617B1 (ko) 비계 파이프용 클램프
JP4499738B2 (ja) 跳ね上げ式手摺構造
JP6161031B2 (ja) 蝶番及び間仕切り
JP2007162315A (ja) パッド
JP5378557B2 (ja) 固定金物及び固定金物を用いた固定対象の挟持方法
JP2007321533A (ja) 柱部材
JP6663819B2 (ja) 伸縮継手装置のレール支持構造
JP5207033B2 (ja) 躯体接合構造
JP2009144379A (ja) 建築物倒壊防止装置
JP2004092253A (ja) 足場部材連結装置における連結構造および接続部
JP2016169577A (ja) 曲面用ブレース付き先行手摺
JP6251711B2 (ja) 抜け防止取付け金具
JP2007046276A (ja) 手摺り取り付け構造
JP2008106516A (ja) サポートパイプの支持装置
JP5508452B2 (ja) 固定金物及び固定金物を用いた固定対象の挟持方法
JP3151930U (ja) 脱落防止クランプ及び枠組足場の取付構造
JP2010248892A (ja) 拘束可能なwcヒンジ装置
JP2014101639A (ja) 制振構造
JP4489502B2 (ja) アームレストの取付構成

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6571054

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250