JP6161031B2 - 蝶番及び間仕切り - Google Patents

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Description

本発明は、蝶番に関する。例えば、本発明は、マンション等の建物のベランダやバルコニーにおいて隣室間の境界又は目隠しとして設置される間仕切り(いわゆるパーテーション)であって、蝶番を用いることにより開閉可能となる間仕切りの取付構造に適した蝶番及び開閉可能な間仕切りに関する。
この種の間仕切りとしては、文献レベルで言えば、特許文献1に記載されたものが公知である。かかる間仕切りは、その一側端部が上下二箇所で蝶番によってベランダの手摺り壁に枢着されることで、枢着部(蝶番)を中心に開閉可能となる、とされている。
しかしながら、手摺り壁は、コンクリートの表面に外壁材を塗布しただけの構造である。コンクリートの表面がきれいな平面ではなく、きれいな垂直にもなっていない上、外壁材の塗布量にもムラがあるため、手摺り壁の表面の平面度や垂直度は悪い。そのような手摺り壁の表面に蝶番を取り付けると、上部側の蝶番の回転軸と下部側の蝶番の回転軸とが同軸とはならず、間仕切りが開かないか、開くために過大な力が必要となる。
開閉式の間仕切りが採用されるのは、火災等の非常時に避難ルートを迅速且つ確実に確保するためであることからすれば、間仕切りが開かない等の上記問題は致命的である。そこで、間仕切りが開閉式である場合、通常は、ベランダやバルコニーの壁に外枠や柱が施工され、この外枠や柱に間仕切りが蝶番によって枢着されるようになっている。
しかしながら、これでは、外枠や柱を施工することによってコスト増になる、という問題や、外枠や柱の幅の分だけ間仕切りの開口が狭くなる、という問題がある。かかる問題の解決策としては、特許文献2や特許文献3に記載された傾き調整機能付き蝶番がある。特許文献2の蝶番は、支点軸2に直交してねじ軸3が設けられ、ねじ軸3に障子側取付板14が螺合され、ねじ軸3の回転によってねじ軸3に対する障子側取付板14の螺合位置を変えることで、障子枠Bの傾きを調整する、というものであり、特許文献3の蝶番は、羽板17と外枠20との間に挿入させるスペーサー23の枚数を変えることで、ドア18の傾きを調整する、というものである。
たしかにこれらによっても開閉体の傾きを調整することはできる。ただし、特許文献2の蝶番では、支点軸2からねじ軸3が大きく突出することで、全体サイズが大きくなる、という問題がある。特許文献3の蝶番では、複数枚のスペーサー23が必要であるとともに、別パーツであるために取り扱いが煩雑になる、という問題がある。
特開2002−364064号公報 特開平10−184164号公報 実開平5−62683号公報
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、シンプルで且つコンパクトな構造の傾き調整機能付き蝶番を提供することを課題とする。
本発明に係る第1の蝶番は、第一の取付面及び少なくとも一つの第一の軸筒部を有する第一の羽と、第二の取付面及び上下に間隔を空けて形成された一対の第二の軸筒部を有する第二の羽と、前記第一の軸筒部の内孔及び前記上下一対の第二の軸筒部の内孔に挿通された軸と、を備え、前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部に対して実質的に上下に移動しないように、前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部の間に挿入されており、前記第一の軸筒部の内孔が、軸筒部の軸心方向から見て長円形状とされており、前記軸が前記第一の軸筒部の内孔内において傾動可能であり、前記軸には、前記長円形状の内孔の長軸方向に延びるネジ孔が形成され、前記第一の軸筒部には、貫通孔と、前記貫通孔に挿通された軸部であって、前記長円形状の内孔の長軸方向に延びるネジ孔に螺合された軸部を有する操作体と、が設けられ、前記貫通孔が、前記操作体の軸部の外径よりも大きく形成されている。
好ましくは、前記操作体の軸部に、軸部よりも大きな頭部が設けられ、前記貫通孔が、前記頭部より小さく前記軸部よりも大きい。
かかる構成によれば、操作体を操作すると、軸が第一の軸筒部内で傾動する。そして、軸の傾動に伴い、第二の軸筒部が傾動する。その結果、第一の羽に対して第二の羽の傾きが変わる。第一の羽及び第二の羽のいずれか一方は、第一の取付面及び第二の取付面のいずれか一方を介して壁等のベース部に取り付けられ、第一の羽及び第二の羽のいずれか他方は、第一の取付面及び第二の取付面のいずれか他方を介してドア等の開閉体に取り付けられるため、第一の羽に対する第二の羽の相対変化は、ベース部に対する開閉体の傾きが調整されることを意味する。なお、軸は、少なくとも第一の取付面と交差する方向において傾動可能であるため、ベース部の表面と交差する方向における開閉体の傾きが調整可能となる。ベース部の表面に沿った方向における開閉体の傾きは、蝶番の取付位置を調整することで調整可能であるが、蝶番にその方向での調整機能を設けてもよい。
また、本発明に係る第2の蝶番は、第一の取付面及び少なくとも一つの第一の軸筒部を有する第一の羽と、第二の取付面及び上下に間隔を空けて形成された一対の第二の軸筒部を有する第二の羽と、前記第一の軸筒部の内孔及び前記上下一対の第二の軸筒部の内孔に挿通された軸とを備え、前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部に対して実質的に上下に移動しないように、前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部の間に挿入されており、前記第一の軸筒部の内孔が、前記軸の外形よりも大きく形成され、前記第一の軸筒部の対向箇所には、一対のビスが設けられ、前記第一の軸筒部の内孔に挿通された軸が、傾動可能な状態で前記一対のビスの先端にて対向一箇所で支持されていると共に、前記第一の軸筒部には、第一の軸筒部の軸心に対して傾いた軸を固定する操作体が設けられている。
さらに、本発明に係る第3の蝶番は、第一の取付面及び少なくとも一つの第一の軸筒部を有する第一の羽と、第二の取付面及び上下に間隔を空けて形成された一対の第二の軸筒部を有する第二の羽と、前記第一の軸筒部の内孔及び前記上下一対の第二の軸筒部の内孔に挿通された軸とを備え、 前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部に対して実質的に上下に移動しないように、前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部の間に挿入されており、前記第一の軸筒部の内孔が、一部分において絞られた部分を有しつつ前記軸の外形よりも大きく形成され、前記第一の軸筒部の内孔に挿通された軸が、傾動可能な状態で前記内孔のうち絞られた部分によって一箇所で支持されていると共に、前記第一の軸筒部には、第一の軸筒部の軸心に対して傾いた軸を固定する操作体が設けられている。
本発明に係る第1乃至第3の蝶番は、好ましくは、前記操作体を前記第一の軸筒部から取り外すことにより、前記軸を前記第一の軸筒部及び前記上下一対の第二の軸筒部から引き抜き可能である。また、好ましくは、前記第一の軸筒部と前記上下一対の第二の軸筒部の間に、環状介装体が介装されている。
本発明の別の局面によれば、間仕切りを提供する。
本発明の開閉可能な間仕切りは、上記いずれかの蝶番が取り付けられている。
以上の如く、本発明によれば、上記した構成とすることで、シンプルで且つコンパクトな構造の蝶番とすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る蝶番を用いた間仕切りの取付構造の正面図である。 図2は、同蝶番の斜視図である。 図3は、同蝶番の分解斜視図である。 図4(a)は、同蝶番の第一の羽の平面図、図4(b)は、図4(a)のA矢視図、である。 図5(a)は、同蝶番の第二の羽の平面図、図5(b)は、図5(a)のB矢視図、である。 図6は、同蝶番の第一の取付態様の平面図である。 図7は、同蝶番の第二の取付態様の平面図である。 図8は、同蝶番の第三の取付態様の平面図である。 図9(a)は、同蝶番の傾き調整前の状態の断面図、図9(b)は、傾き調整後の状態の断面図、図9(c)は、さらに軸の前後位置調整を行った状態の断面図、である。 図10(a)は、第一の変形例に係る蝶番の第一の羽と軸との組み合わせの断面図、図10(b)は、第二の変形例に係る蝶番の第一の羽と軸との組み合わせの断面図、図10(c)は、第三の変形例に係る蝶番の第一の羽と軸との組み合わせの断面図、である。
以下、本発明に係る蝶番の一実施形態として、マンションのベランダにおいて隣室間の境界又は目隠しとして設置される間仕切りの取付構造に用いられる例について、図面を参酌しつつ説明する。
図1に示すように、間仕切り2は、その一側端部が上下二箇所で蝶番1によって外壁A(の例えば柱部)の表面に枢着されることで、枢着部(蝶番1)を中心に開閉可能となっている。なお、間仕切り2が開閉可能となっているのは、火災等の非常時に避難ルートを迅速且つ確実に確保するためのバリアフリー対策である。したがって、常時は不用意に間仕切り2が開かないよう、例えば、一端部が軸支された回転小板と該回転小板の他端部を受け入れる受座とからなり、回転小板を受座から外すように回転させるとロックを解除できる、といった簡単な構成で簡単にロックを解除できるドアロック3が手摺り壁B側に設けられている。このように、非常時にドアロック3を解除すると、間仕切り2が蝶番1を支点として外壁A側に開き、ベランダの隣室間が開放される。なお、蝶番1は、手摺り壁Bの表面に取り付けられ、間仕切り2が手摺り壁B側に開くようにしてもよい。
蝶番1は、図2及び図3に示すように、第一の羽10と第二の羽15とが軸20によって回転自在に連結されたものである。第一の羽10、第二の羽15及び軸20は、本実施形態では、鉄等の金属製であるが、強度があれば、樹脂成型品であってもよい。第一の羽10は、第一の取付面11aを有する第一の本体部11と、該第一の本体部11から第一の変移部12を介して延在する第一の軸筒部13とを備えている。第二の羽15は、第二の取付面16aを有する第二の本体部16と、該第二の本体部16から第二の変移部17を介して延在する第二の軸筒部18とを備えている。本実施形態では、第一の羽10が第一の取付面11aにて外壁A(の例えば柱部)の表面に取り付けられ、第二の羽15が第二の取付面16aにて間仕切り2の一側端部に取り付けられる。
図4に示すように、第一の本体部11は、矩形状であり、所定の厚みを有する板材である。その板材の外面が第一の取付面11aである。第一の本体部11の例えば上下二箇所位置には、第一の軸筒部13の軸心と直交する方向に長い長円孔11bが第一の本体部11を貫通して形成されている。この長円孔11bに、ネジやビスやリベットやアンカーボルトといった、外壁A(の例えば柱部)への固定手段(図示しない)が挿通される。
第一の軸筒部13は、第一の本体部11の高さ方向における中間部に形成されている。第一の軸筒部13は、第一の変移部12によって、第一の取付面11aと直交する方向であって外壁A(の例えば柱部)の表面から遠ざかるように変位されている。第一の軸筒部13は、上下方向に沿った軸心を有する内孔13aが形成されることによって筒状となっている。内孔13aは、その軸心方向から見て長円形状となっている。より詳しくは、内孔13aは、その軸心方向から見て、第一の取付面11aと直交する方向に長軸を有する長円形状となっている。内孔13aの短軸長さは、軸20の外径と同じかそれよりも僅かに大きいだけである。したがって、内孔13aに挿通された軸20は、第一の取付面11aと直交する方向に傾動あるいは移動可能となっている。
図5に示すように、第二の本体部16は、矩形状であり、所定の厚みを有する板材である。その板材の外面が第二の取付面16aである。第二の本体部16の例えば上下二箇所位置には、第二の軸筒部18の軸心と直交する方向に長い長円孔16bが第二の本体部16を貫通して形成されている。この長円孔16bに、ネジやビスやリベットやアンカーボルトといった、間仕切り2への固定手段(図示しない)が挿通される。
第二の軸筒部18は、第二の本体部16の上下方向における中間部を除く、上下に一対設けられている。より詳しくは、一対の第二の軸筒部18間に第一の軸筒部13(及びその両端に配置される後述するスペーサー、ワッシャー、カラー、ベアリング又はスプリングワッシャーといった環状介装体24(図2及び図3参照)の厚みを合わせた長さ)が挿入可能となるよう、一対の第二の軸筒部18間の間隔が設定されている。それぞれの第二の軸筒部18は、第二の変移部17によって、第二の取付面16aと直交する方向であって間仕切り2の表面から遠ざかるように変位されている。それぞれの第二の軸筒部18は、上下方向に沿った軸心を有する内孔18aが形成されることによって筒状となっている。内孔18aは、その軸心方向から見て円形状となっている。内孔18aの内径は、軸20の外径と同じかそれよりも僅かに大きいだけである。したがって、内孔18aに挿通された軸20は、その軸心と直交する方向に動くことはないか、あるいは動くことがあったとしても僅か程度である。
図2及び図3に戻り、軸20は、本実施形態では、丸棒である。上端には、いわゆるギボシといった頭部20aが形成され、一対の第二の軸筒部18及びその間の第一の軸筒部13に挿通された軸20が下方に落下しないようにされている。なお、軸20は、一対の第二の軸筒部18及びその間の第一の軸筒部13には固定されていない。したがって、軸20を上方に引っ張ると引き抜くことができる。但し、第二の軸筒部18が例えばビス等によって軸20に固定されるようにしてもよいし、第二の軸筒部18に軸20が嵌入するようにしてもよい。
本実施形態に係る蝶番1の特徴は、第一の軸筒部13内における軸20の傾きを調整するための傾き調整手段25が設けられている点である。傾き調整手段25は、軸20にその軸心と直交する方向に形成された雌ネジ部からなる係合部としてのネジ孔20bと、該ネジ孔20bに螺合する雄ネジ部からなる軸部27及び該軸部27よりも大きな頭部28を有する操作体26と、頭部28より小さく軸部27より大きい、第一の軸筒部13の内外を貫通する貫通孔13bであって、頭部28が第一の軸筒部13の外側になるようにして操作体26の軸部27が挿通される支持部としての貫通孔13bとで構成される。
ネジ孔20bは、その軸心が軸20の軸心と直交するように形成されており、軸20を貫通している。雌ネジはその全長に亘って形成されているが、例えば部分的に径が大きく非雌ネジ部となっている箇所が設けられるようにしてもよい。操作体26は、本実施形態では、小径のボルトである。第一の軸筒部13の外側から貫通孔13bを通り、ネジ孔20bに螺合して反対側から突き出る操作体26の先端部は、反対側の貫通孔13bを抜け出て、そこにナット29が螺合されるようになっている。貫通孔13bが操作体26の軸部27よりも大きくなっている、より詳しくは、貫通孔13bの内径が軸部27の外径よりも余裕を持って大きくなっているのは、第一の軸筒部13内における軸20の傾動によって軸20に螺合している操作体26も傾動するが、貫通孔13bが小さいと、傾動しようとする操作体26が貫通孔13bに干渉し、傾動が阻害される懸念があるからである。
そして、傾き調整手段25は、軸20の軸心方向に離れて一対設けられている。より詳しくは、ネジ孔20bは、軸20の軸心方向に間隔を有して一対形成され、操作体26及びナット29は、それぞれのネジ孔20bに対して設けられ、貫通孔13bも、第一の軸筒部13の軸心方向に間隔を有して一対形成されている。貫通孔13bは、厳密に言えば、第一の軸筒部13のうち、操作体26の先端部が挿入される側に上下に一対形成され、操作体26の先端部が抜け出る側(反対側)にも上下に一対形成され、合計四箇所に形成されている。
以上の構成からなる蝶番1によれば、図6に示すように、第一の本体部11が外壁A(の例えば柱部)と間仕切り2の一側端部との間から出て配置されるように第一の羽10が外壁A(の例えば柱部)の表面に取り付けられたり、あるいは、それとは反対に第一の羽10の向きが変わって、図7に示すように、第一の本体部11が外壁A(の例えば柱部)と間仕切り2の一側端部との間に配置されるように第一の羽10が外壁A(の例えば柱部)の表面に取り付けられたり、あるいは、それら第一の取付面11aと第二の取付面16aとが直交するような取付態様ではなく、図8に示すように、第一の取付面11aと第二の取付面16aとが平行(あるいは面一)になるような配置態様で第一の羽10が外壁Aの例えば柱部の側面に取り付けられる。
そして、外壁Aの表面の平面度や垂直度は悪いために、上部側の蝶番1の回転軸と下部側の蝶番の回転軸とが同軸とはならず、間仕切り2の開閉に抵抗感があるような場合は、図9(a)から図9(b)に示すように、適宜、操作体26の回転操作を行う。例えば図9(b)に示す例でいえば、操作体26を時計回りに回転操作すると、操作体26の頭部28は第一の軸筒部13に当接しているため、操作体26自体はその軸心方向に移動せず、したがって、軸20が第一の軸筒部13内で操作体26の頭部28側に引き寄せられるように変位する。あるいは、図示していないが、操作体26を反時計回りに回転操作すると、軸20が第一の軸筒部13内で操作体26の頭部28から離れるように変位する。操作体26の回転操作は、上下の操作体26のうちの上側の操作体26であってもよいし、下側の操作体26であってもよい。これら操作体26の回転操作により、軸20を外壁Aの表面と直交する二方向のいずれかに傾動させることができる。そして、軸20の傾動に伴い、第二の軸筒部18が傾動する。その結果、第一の羽10に対して第二の羽15の傾きが変わる。したがって、外壁Aに対する間仕切り2の傾きが傾き調整手段25によって調整可能となる。なお、外壁Aの表面に沿った方向における間仕切り2の傾きは、外壁Aの表面に対する蝶番1の取付位置を調整することで調整可能である。
さらに、上下それぞれの蝶番1の軸20の傾きを調整することで、上下の蝶番1の回転軸を平行にすることができるものの、外壁Aの上下の取付面の平行度等が大きくずれている場合、軸20の傾きを調整するだけでは上下の蝶番1の回転軸を同軸にまではすることができないこともあり得る。この場合は、図9(c)に示すように、蝶番1における上下の操作体26をそれぞれ同じ方向に回転操作することで、外壁Aの表面と直交する方向に軸20を移動させることができる(上下の操作体26の回転操作量が同じであれば、平行移動となり、回転操作量が違うと、傾動+移動となる。)。これにより、上下の蝶番1の回転軸のオフセット量を解消して両軸を同軸にすることができる。
なお、本発明に係る蝶番は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、第一の軸筒部13及び傾き調整手段25は、図10に例示される別形態であってもよい。図10(a)に示す形態は、第一の軸筒部13の内孔13aの内径が軸20の外径よりも十分に大きい(内孔13aの内周面と軸20の外周面との間に隙間が形成される)が、第一の軸筒部13の対向箇所に一対設けられたビス30により軸20が一箇所で固定され、軸20の傾動を可能にするというものである。図10(b)に示す形態は、第一の軸筒部13の少なくとも内孔13aが部分的に絞られ、これにより軸20が一箇所で固定され、軸20の傾動を可能にするというものである。図10(c)に示す形態は、内孔13aを部分的に絞るための絞り部材31が第一の軸筒部13の一端開口部に嵌め込まれ、これにより軸20が一箇所で固定され、軸20の傾動を可能にするというものである。
また、上記実施形態では、軸20は、断面形状が円形である丸軸であったが、これに限定されるものではない。軸20は、断面形状が楕円形である丸軸であったり、断面形状が多角形である角軸であってもよい。特に形状は限定されない。
また、上記実施形態では、第一の軸筒部13の内孔13aが第一の取付面11aと直交する方向に長軸を有する長円形状であるため、軸20は第一の取付面11aと直交する方向に傾動するものであったが、これに限定されるものではない。内孔13aの長軸が第一の取付面11aと直交する方向に対して所定角度をなす形態であってもよい。
また、上記実施形態では、軸20が第一の取付面11aと直交する方向に傾動するのみであったが、これに限定されるものではない。例えば第一の軸筒部13の内孔13aが第一の取付面11aと直交する方向にのみ軸20よりも大きくなっているのではなく、第一の取付面11aに沿った方向にも大きくなっていて、且つ、別の傾き調整手段25が上記傾き調整手段25と直交するように設けられることで、軸20を直交二軸、すなわち、第一の取付面11aと直交する方向及び第一の取付面11aに沿った方向の両方向に傾動させることができるようになる。
また、上記実施形態では、ネジ孔20bは、その軸心が軸20の軸心と直交するように形成されているが、これに限定されるものではない。ネジ孔20bの軸心が軸20の軸心と直交する方向に対して所定角度をなす形態であってもよい。
また、上記実施形態では、ネジ孔20bは、軸20を貫通するものであったが、これに限定されるものではない。ネジ孔20bは、一端が軸20内で止まる止まり孔であってもよい。
また、上記実施形態では、操作体26において、軸部27の端部に設けられる頭部28が膨大部として機能しているが、これに限定されるものではない。膨大部が軸部27の例えば端部寄りの箇所に設けられるものであってもよい。
また、上記実施形態では、傾き調整手段25として、操作体26に形成されたネジの螺動を利用する構造が採用されているが、これに限定されるものではない。例えば、操作体26は、第一の軸筒部13に対してスライドする構造であってもよい。
また、上記実施形態では、第一の羽10が外壁Aの表面に取り付けられ、第二の羽15が間仕切り2の一側端部に取り付けられているが、これに限定されるものではない。これとは反対に、第一の羽10が間仕切り2の一側端部に取り付けられ、第二の羽15が外壁Aの表面に取り付けられるようにしてもよい。
そして、蝶番1は、間仕切り2の取付構造でのみ用いられるものではなく、広く汎用的に使用することができるのは言うまでもない。
1…蝶番、10…第一の羽、11…第一の本体部、11a…第一の取付面、11b…長円孔、12…第一の変移部、13…第一の軸筒部、13a…内孔、13b…貫通孔(支持部)、15…第二の羽、16…第二の本体部、16a…第二の取付面、16b…長円孔、17…第二の変移部、18…第二の軸筒部、18a…内孔、20…軸、20a…頭部、20b…ネジ孔(係合部)、24…環状介装体、25…傾き調整手段、26…操作体、27…軸部、28…頭部、29…ナット、30…ビス、31…絞り部材、2…間仕切り、3…ドアロック、A…外壁、B…手摺り壁

Claims (7)

  1. 第一の取付面及び少なくとも一つの第一の軸筒部を有する第一の羽と、
    第二の取付面及び上下に間隔を空けて形成された一対の第二の軸筒部を有する第二の羽と、
    前記第一の軸筒部の内孔及び前記上下一対の第二の軸筒部の内孔に挿通された軸と、を備え、
    前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部に対して実質的に上下に移動しないように、前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部の間に挿入されており、
    前記第一の軸筒部の内孔が、軸筒部の軸心方向から見て長円形状とされており、前記軸が前記第一の軸筒部の内孔内において傾動可能であり、
    前記軸には、前記長円形状の内孔の長軸方向に延びるネジ孔が形成され、
    前記第一の軸筒部には、貫通孔と、前記貫通孔に挿通された軸部であって、前記長円形状の内孔の長軸方向に延びるネジ孔に螺合された軸部を有する操作体と、が設けられ、
    前記貫通孔が、前記操作体の軸部の外径よりも大きく形成されている、
    蝶番。
  2. 前記操作体の軸部に、軸部よりも大きな頭部が設けられ、
    前記貫通孔が、前記頭部より小さく前記軸部よりも大きい、
    請求項1に記載の蝶番。
  3. 第一の取付面及び少なくとも一つの第一の軸筒部を有する第一の羽と、
    第二の取付面及び上下に間隔を空けて形成された一対の第二の軸筒部を有する第二の羽と、
    前記第一の軸筒部の内孔及び前記上下一対の第二の軸筒部の内孔に挿通された軸と、を備え、
    前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部に対して実質的に上下に移動しないように、前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部の間に挿入されており、
    前記第一の軸筒部の内孔が、前記軸の外形よりも大きく形成され、
    前記第一の軸筒部の対向箇所には、一対のビスが設けられ、
    前記第一の軸筒部の内孔に挿通された軸が、傾動可能な状態で前記一対のビスの先端にて対向一箇所で支持されていると共に、前記第一の軸筒部には、第一の軸筒部の軸心に対して傾いた軸を固定する操作体が設けられている、
    蝶番。
  4. 第一の取付面及び少なくとも一つの第一の軸筒部を有する第一の羽と、
    第二の取付面及び上下に間隔を空けて形成された一対の第二の軸筒部を有する第二の羽と、
    前記第一の軸筒部の内孔及び前記上下一対の第二の軸筒部の内孔に挿通された軸と、を備え、
    前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部に対して実質的に上下に移動しないように、前記第一の軸筒部が前記上下一対の第二の軸筒部の間に挿入されており、
    前記第一の軸筒部の内孔が、一部分において絞られた部分を有しつつ前記軸の外形よりも大きく形成され、
    前記第一の軸筒部の内孔に挿通された軸が、傾動可能な状態で前記内孔のうち絞られた部分によって一箇所で支持されていると共に、前記第一の軸筒部には、第一の軸筒部の軸心に対して傾いた軸を固定する操作体が設けられている、
    蝶番。
  5. 前記操作体を前記第一の軸筒部から取り外すことにより、前記軸を前記第一の軸筒部及び前記上下一対の第二の軸筒部から引き抜き可能である、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の蝶番。
  6. 前記第一の軸筒部と前記上下一対の第二の軸筒部の間に、環状介装体が介装されている、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の蝶番。
  7. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の蝶番が取り付けられている、開閉可能な間仕切り。
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