JP6709921B1 - 足場板 - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲した外壁面に沿った方向に並ぶように足場板を設ける場合に、足場板と外壁面との間の隙間及び隣合う足場板の間の隙間が小さくなるようにする。【解決手段】足場板1は、足場板本体10と、調整板材20、30と、調整板材20、30を足場板本体10に対して上下方向に延びる軸周りに連結する連結部材41と、調整板材20、30に設けられる係合フック21、31とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、仮設足場を構築する際に使用される足場板に関するものである。
従来より、各種建築物の建設作業現場では、作業を行うための足場として仮設足場が構築されている。仮設足場を構築するための仮設足場用建枠は、鋼材からなる複数本の支柱を建築物の外壁面に沿った方向に並ぶように設けるとともに、建築物の外壁面に垂直な方向に並ぶように設け、さらに、布材によって隣合う支柱を連結することによって構成されている。建築物の外壁面に垂直な方向に延びるように設けられる布材に足場板が取り付けられて仮設足場が構築される。
例えば特許文献1〜3に開示されているように、足場板は、足場板本体と、足場板本体の両側に設けられるフックとを備えている。フックを上方から布材に係合させることによって足場板本体を布材に掛け渡すようにして固定することができる。
特開2017−66697号公報 実用新案登録第3179164号公報 特開2019−15067号公報
ところで、図12に示すように、建築物100が円筒状のタンクのようなものの場合、建築物100の外壁面は円弧状に湾曲することになる。しかしながら、特許文献1〜3に開示されているように、足場板101は、直線状に延びているものなので、円弧状の外壁面に沿うように配設するのが困難である。実際の現場では、平面視で、円弧状の外壁面を囲む多角形の各辺を構成するように、直線状の足場板101を配設することで対応している。
ところが、そのようにした場合、足場板101の長さ方向中央部が外壁面に最も接近し、足場板101の長さ方向両端に近づくほど外壁面から離れることになり、建築物100との隙間が大きくなる懸念がある。建築物100との隙間を小さくするためには長さの短い足場板101を用意すればよいが、足場板101の長さは規格によって予め決められており、自由に設定するのは困難であるとともに、足場板101を短くすると、支柱の間隔も短くしなければならず、部材数が大幅に増加してしまう。
また、図12に示すように、直線状の足場板101を多角形状に並べた場合、隣合う足場板101、101の対向する縁部101a、101aの隙間が大きくなるという問題もあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、湾曲した外壁面に沿った方向に並ぶように足場板を設ける場合に、足場板と外壁面との間に形成される隙間及び隣合う足場板の間に形成される隙間が小さくなるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、足場板本体の長さ方向一側に対して角度調整可能に取り付けられる調整板材を設け、調整板材に、布材に係合する係合フックを取り付けるようにした。
第1の発明は、仮設足場用建枠を構成する一対の布材間に掛け渡されて各種作業を行うための作業床となる足場板において、一対の前記布材の離間方向に長い足場板本体と、前記足場板本体の長さ方向両側にそれぞれ配置される調整板材と、前記調整板材を前記足場板本体に対して上下方向に延びる軸周りに回動可能に連結する連結部材と、前記調整板材における前記足場板本体に連結される側とは反対側に設けられ、前記布材に係合する係合フックとを備え、前記調整板材は、前記足場板本体の上面に沿って延びる上板部と、前記足場板本体の下面に沿って延びる下板部と、前記上板部から前記下板部まで延び、前記上板部及び前記下板部を連結する連結板部とを備え、前記連結部材は、前記足場板本体の幅方向中央部を通り、前記上板部及び前記下板部と、前記足場板本体とを上下方向に貫通して前記下板部から下方へ突出するねじ軸を有する第1連結ボルトと、前記第1連結ボルトのねじ軸の下端部に螺合して、前記上板部及び前記下板部を前記足場板本体に締結する第1ナットとを備え、前記足場板は、前記足場板本体の幅方向中央部を通るねじ軸を有する第2連結ボルトと、第2ナットとをさらに備え、前記上板部及び前記下板部には、それぞれ、前記第2連結ボルトのねじ軸周りに延びる長孔が形成されており、前記第2連結ボルトのねじ軸は、前記上板部の前記長孔及び前記下板部の前記長孔と、前記足場板本体の幅方向中央部とを上下方向に貫通して前記下板部から下方へ突出前記第2ナットは、前記第2連結ボルトのねじ軸の下端部に螺合して、前記上板部及び前記下板部を前記足場板本体に締結することを特徴とする。
この構成によれば、調整板材を足場板本体に対して回動させることにより、足場板本体と調整板材とのなす角度が変化するので、例えば外壁面が湾曲している場合に、その曲率に合うように、足場板本体と調整板材とのなす角度を調整することが可能になる。そして、調整板材の係合フックを布材に係合させることで、足場板が一対の布材間に掛け渡されて各種作業を行うための作業床が構築される。このとき、湾曲した外壁面の曲率に合うように足場板本体と調整板材とのなす角度を調整しておけば、足場板と外壁面との間に形成される隙間が小さくなるとともに、隣合う足場板の間に形成される隙間も小さくなる。
第2の発明は、前記足場板本体の長さ方向一側縁部と他側縁部は、前記足場板本体の幅方向一側に向かって互いに接近するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、調整板材をねじ軸周りに回動させる際の回動範囲が大きく確保される。
第3の発明は、前記調整板材の前記下板部の下面には、下方へ突出して該下面に沿って延びる補強材が固定されていることを特徴とする。
この構成によれば、調整板材の下板部が補強材によって補強される。この補強材が調整板材の下板部の下面から突出することになるので、調整板材の回動時に補強材が足場板本体と干渉することはない。
第1の発明によれば、足場板本体に対して上下方向に延びる軸周りに回動可能に連結される調整板材を設け、この調整板材における足場板本体に連結される側とは反対側に係合フックを設けたので、湾曲した外壁面に沿った方向に並ぶように足場板を設ける場合に、足場板と外壁面との間の隙間及び隣合う足場板の間の隙間を小さくすることができる。
第2の発明によれば、足場板本体の長さ方向一側縁部及び他側縁部を、足場板本体の幅方向一側に向かって互いに接近するように形成したことで、調整板材の回動範囲を広く確保することができる。
第3の発明によれば、調整板材の回動時に補強材が足場板本体と干渉しないようにしながら、調整板材の強度を高めることができる。
本発明の実施形態に係る足場板を上方から見た斜視図である。 足場板の平面図である。 足場板の正面図である。 足場板の分解斜視図である。 足場板本体の平面図である。 調整板材の正面図である。 調整板材を回動させた状態の図2相当図である。 実施形態の変形例に係る図1相当図である。 幅が異なる2種類の足場板を建築物の外壁面に垂直な方向に並ぶように設けた場合を示す平面図である。 4つの足場板を外壁面に垂直な方向に並ぶように設けた場合を示す平面図である。 外壁面の曲率が大きい場合の図10相当図である。 従来の足場板を円弧状に湾曲した外壁面に沿って並べた場合を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る足場板1の斜視図であり、図2は、足場板1の平面図である。足場板1は、例えば図10に示す仮設足場用建枠Aを構成する一対の布材201、201間に掛け渡されて各種作業を行うための作業床となる仮設足場構築部材である。足場板1は、図9に示すように、建築物100の外壁面が円弧状に湾曲している場合に使用することができるが、このような建築物100以外にも平坦な外壁面を有する建築物(図示せず)等にも使用することができる。作業床で行う作業としては、特に限定されるものではないが、例えば塗装、溶接、部材の組付や取付、測定、検査、点検等の各種作業を挙げることができる。
(足場板1の全体構成)
図1〜図4に示すように、足場板1は、一対の布材201、201(図9に示す)の離間方向に長い足場板本体10と、足場板本体10の長さ方向両側(一側及び他側)にそれぞれ配置される一側調整板材20及び他側調整板材30とを備えている。足場板本体10の一側を図1等の左側とし、足場板本体10の他側を図1等の右側とし、また、図2の下側を足場板本体10の手前側とし、図2の上側を足場板本体10の奥側とするが、これは説明の便宜を図るために定義するだけであり、実際の使用時の姿勢を限定するものではない。使用時にはどちら側が左であってもよいし、手前側や奥側も任意に設定することができる。また、手前側を正面側ということもでき、奥側を背面側ということもできる。また、足場板本体10の幅方向一側を手前側とすることができ、足場板本体10の幅方向他側を奥側とすることができる。足場板本体10の左右方向を長さ方向と定義することもできる。
また、図3及び図4に示すように、足場板1は、一側調整板材20を足場板本体10の一側に連結するための一側第1連結ボルト41、一側第2連結ボルト42、一側第1ナット43及び一側第2ナット44を備えている。一側第1連結ボルト41、一側第2連結ボルト42、一側第1ナット43及び一側第2ナット44は、一側調整板材20を足場板本体10の一側に対して上下方向に延びる軸周りに回動可能に連結する連結部材である。
また、足場板1は、他側調整板材30を足場板本体10の他側に連結するための他側第1連結ボルト51、他側第2連結ボルト52、他側第1ナット53及び他側第2ナット54とを備えている。他側第1連結ボルト51、他側第2連結ボルト52、他側第1ナット53及び他側第2ナット54は、他側調整板材30を足場板本体10の他側に対して上下方向に延びる軸周りに回動可能に連結する連結部材である。連結部材の構成は上述したものに限られず、各種リベット等を連結部材とすることもできる。
さらに、一側調整板材20における足場板本体10に連結される側とは反対側には、布材201(図9に示す)に係合する一側係合フック21、21が設けられている。また、他側調整板材30における足場板本体10に連結される側とは反対側には、布材201に係合する他側係合フック31、31が設けられている。これら一側係合フック21、21及び他側係合フック31、31も足場板1を構成する部材である。一側係合フック21、21及び他側係合フック31、31は足場板1の長さ方向に突出するように配置されている。
(足場板本体10の構成)
足場板本体10は、例えば鋼板等で構成された部材であり、長さ方向の寸法や幅方向の寸法は、規格等に合わせて任意の寸法に設定することができる。また、足場板本体10の厚みについても、強度を考慮して任意の寸法に設定することができる。
足場板本体10は、設置状態で水平方向に延びるように配置される本体板部11と、正面縦板部12と、背面縦板部13(図5に示す)と、一側縦板部14と、他側縦板部15とを備えている。本体板部11、正面縦板部12、背面縦板部13、一側縦板部14及び他側縦板部15は一体成形されていてもよいし、互いに別部材で成形しておき、例えば溶接等により接合して一体化してもよい。
図5に示すように、本体板部11の手前側の縁部11cは、足場板本体10の長さ方向に直線状に延びている。また、本体板部11の奥側の縁部11dも、足場板本体10の長さ方向に直線状に延びおり、本体板部11の手前側の縁部11cと奥側の縁部11dとは互いに略平行である。手前側の縁部11cが奥側の縁部11dに比べて短くなっている。正面縦板部12は、本体板部11の手前側の縁部11cから下方へ延びるとともに、本体板部11の長さ方向に連続して延びている。背面縦板部13は、本体板部11の奥側の縁部11dから下方へ延びるとともに、本体板部11の長さ方向に連続して延びている。正面縦板部12と背面縦板部13は互いに略平行である。
また、本体板部11の長さ方向一側の縁部11gは、奥側の縁部11dから手前側へ向けて当該奥側の縁部11dに対して略直角に延びる第1縁部11eと、第1縁部11eから手前側の縁部11cまで延びる第2縁部11fとで構成されている。第2縁部11fは、足場板本体10の手前側へ行くほど当該足場板本体10の長さ方向他側に位置するように傾斜している。第1縁部11eは、本体板部11の幅方向中央部近傍まで延びている。
本体板部11の長さ方向他側の縁部11jも一側の縁部11gと同様に構成されており、第1縁部11hと第2縁部11iとを有している。第1縁部11hは、奥側の縁部11dに対して略直角、即ち、一側の第1縁部11eと略平行である。第2縁部11iは、足場板本体10の手前側へ行くほど当該足場板本体10の長さ方向一側に位置するように傾斜している。つまり、足場板本体10の長さ方向一側縁部(第2縁部11f)と他側縁部(第2縁部11i)が足場板本体10の幅方向一側(手前側)に向かって互いに接近するように形成されている。これにより、足場板本体10の長さは、手前側へ行くほど短くなる。
一側縦板部14は、本体板部11の長さ方向一側の縁部11gから下方へ延びるとともに、本体板部11の幅方向に連続して延びている。他側縦板部15は、本体板部11の長さ方向他側の縁部11jから下方へ延びるとともに、本体板部11の幅方向に連続して延びている。正面縦板部12、背面縦板部13、一側縦板部14及び他側縦板部15は互いに連続するように形成することができる。また、正面縦板部12、背面縦板部13、一側縦板部14及び他側縦板部15の下縁部は、同一平面上に位置している。
図1等に示すように、本体板部11には、当該本体板部11の長さ方向に直線状に延びる2つの凹条部11a、11aが形成されている。一方の凹条部11aは、本体板部11の幅方向一側に近い部位に設けられており、他方の凹条部11aは、本体板部11の幅方向他側に近い部位に設けられている。凹条部11a、11aの形成により、本体板部11の強度が向上し、特に、本体板部11における凹条部11a、11aが形成された部位の強度が大幅に高まる。さらに、本体板部11には、2つの凹条部11a、11aの間に、当該本体板部11の長さ方向に直線状に延びるスリット11bが形成されている。スリット11bは、本体板部11の幅方向中央部に形成することができる。
図5に示すように、スリット11bには、一側第1連結ボルト41が挿通するとともに、一側第2連結ボルト42が挿通するようになっている。また、スリット11bには、他側第1連結ボルト51が挿通するとともに、他側第2連結ボルト52が挿通するようになっている。これにより、一側第1連結ボルト41の軸部41b、一側第2連結ボルト42の軸部42b、他側第1連結ボルト51の軸部51b及び他側第2連結ボルト52の軸部52bが本体板部11を貫通可能になる。
(一側調整板材20の構成)
図3、図4や図6に示すように、一側調整板材20は、足場板本体10の上面に沿って延びる上板部22と、足場板本体10の下面に沿って延びる下板部23と、上板部22から下板部23まで延び、上板部22及び下板部23を連結する連結板部24とを備えている。尚、足場板本体10の下面は、第2凹条部11bの下面や、正面縦板部12、背面縦板部13、一側縦板部14及び他側縦板部15の下端部で構成することができる。上板部22、下板部23及び連結板部24は、例えば鋼板等を用いて一体成形することができるが、それぞれを別部材で成形しておき、その後、溶接等で一体化することもできる。一側調整板材20の上板部22と下板部23とで足場板本体10を厚み方向に挟持することができるようになっている。
図1及び図2に示すように、上板部22は、足場板本体10の上面の所定範囲を覆うことができるように形成されており、後述する角度調整を行った際に、足場板本体10と一側調整板材20との間に形成される隙間を極小化するようにしている。上板部22の奥側の縁部22cは、足場板本体10の長さ方向中央に近づくほど手前側に位置するように形成されている。これにより、後述する角度調整を行った際に、上板部22の奥側の縁部22cが足場板本体10の奥側の縁部11d(図5に示す)から飛び出ないようにすることができる。
図4及び図6に示すように、上板部22には、一側第1連結ボルト41が挿通する一側第1挿通孔22aと、一側第2連結ボルト42が挿通する一側第2挿通孔22bとが形成されている。これにより、一側第1連結ボルト41及び一側第2連結ボルト42が上板部22を上下方向に貫通可能になる。一側第1挿通孔22aは、一側第1連結ボルト41の軸部41bの断面形状に対応した円形である一方、一側第2挿通孔22bは、一側第1連結ボルト41の軸部41b周りに円弧状に延びる長孔で構成されている。
下板部23の形状は上板部22と同様である。下板部23の奥側の縁部(図示せず)は、足場板本体10の長さ方向中央に近づくほど手前側に位置するように形成されている。また、図6に示すように、下板部23には、一側第1連結ボルト41が挿通する一側第1挿通孔23aと、一側第2連結ボルト42が挿通する一側第2挿通孔23bとが形成されている。これにより、一側第1連結ボルト41及び一側第2連結ボルト42が下板部23を上下方向に貫通可能になる。一側第1挿通孔23aは、一側第1連結ボルト41の軸部41bの断面形状に対応した円形である一方、一側第2挿通孔23bは、一側第1連結ボルト41の軸部41b周りに円弧状に延びる長孔で構成されている。
図3及び図6に示すように、下板部23の下面には、下方へ突出して該下面に沿って延びる補強材25が固定されている。補強材25は、下板部23を構成する材料と同じ材料で構成されている。補強材25は、下板部23における足場板本体10に連結される側から連結板部24側まで連続して延びている。補強材25が下板部23の下面から突出することになるので、後述する一側調整板材20の回動時に補強材25が足場板本体10と干渉することはない。
連結板部24は、上板部22における足場板本体10に連結される側とは反対側の縁部から、下板部23における足場板本体10に連結される側とは反対側の縁部まで上下方向に延びている。
図1や図2に示すように、一側調整板材20における足場板本体10に連結される側とは反対側には、一側係合フック21を取り付けるための取付部20a、20aが設けられている。各取付部20aに一側係合フック21が締結固定されている。一側係合フック21は、下方に開放するように形成されており、この開放部分から布材201(図9に示す)を挿入して一側係合フック21を布材201に対して上方から引っ掛けることができるようになっている。
(他側調整板材30の構成)
図1や図4に示すように、他側調整板材30は、一側調整板材20と左右対称構造となっている。すなわち、他側調整板材30は、足場板本体10の上面に沿って延びる上板部32と、足場板本体10の下面に沿って延びる下板部33と、上板部32から下板部33まで延びる連結板部34とを備えている。図4に示すように、上板部32には、他側第1連結ボルト51が挿通する他側第1挿通孔32aと、他側第2連結ボルト52が挿通する他側第2挿通孔32bとが形成されている。他側第1挿通孔32aは、他側第1連結ボルト51の軸部51bの断面形状に対応した円形である一方、他側第2挿通孔32bは、他側第1連結ボルト51の軸部51b周りに円弧状に延びる長孔で構成されている。図示しないが、下板部33には、上板部32と同様に、他側第1連結ボルト51が挿通する他側第1挿通孔と、他側第2連結ボルト52が挿通する他側第2挿通孔とが形成されている。
他側調整板材30における足場板本体10に連結される側とは反対側には、他側係合フック31を取り付けるための取付部30a、30aが設けられている。また、図3に示すように、下板部33の下面には、補強材35が固定されている。
(連結部材の構成)
図4に示すように、一側第1連結ボルト41は、一側調整板材20の上板部22及び下板部23と、足場板本体10とを上下方向に貫通する貫通軸としての軸部41bを有している。この軸部41bは、上板部22の一側第1挿通孔22aと、下板部23の一側第1挿通孔23a(図6に示す)と、足場板本体10のスリット11bとに挿通される挿通軸でもあり、これら挿通孔22a、23a、11bに挿通された状態で下板部23の下方へ突出するように形成されたねじ軸で構成されている。軸部41bには、一側第1ナット43が下方から螺合するようになっている。一側第1連結ボルト41の軸部41bは、一側調整板材20を回動させる際の回動中心を形成することになる。
図1に示すように、一側第1連結ボルト41の軸部41bの基端部には、当該軸部41bの径方向へ延出し、上板部22の上面に沿うように形成されたフランジ形状部41aが設けられている。フランジ形状部41aは、円形にすることもできるし、多角形等にすることもできる。
図4に示すように、一側第2連結ボルト42は、上板部22及び下板部23と、足場板本体10とを上下方向に貫通する軸部42bを有している。この軸部42bは、上板部22の一側第2挿通孔22bと、下板部23の一側第2挿通孔23b(図6に示す)と、足場板本体10のスリット11b(図5に示す)とに挿通される挿通軸でもあり、これらに挿通された状態で下板部23の下方へ突出するように形成されたねじ軸で構成されている。軸部42bには、一側第2ナット44が下方から螺合するようになっている。図1に示すように、一側第2連結ボルト42にもフランジ形状部42aが設けられている。
図4に示すように、他側第1連結ボルト51は、一側第1連結ボルト41と同様に構成されており、他側調整板材30の上板部32の他側第1挿通孔32aと、下板部33の他側第1挿通孔(図示せず)と、足場板本体10のスリット11b(図5に示す)とに挿通される軸部51bを有している。図1に示すように、他側第1連結ボルト51の軸部51bの基端部には、上板部32の上面に沿うように形成されたフランジ形状部51aが設けられている。軸部51bには、図4に示す他側第1ナット53が下方から螺合するようになっている。
他側第2連結ボルト52は、一側第2連結ボルト42と同様に構成されており、他側調整板材30の上板部32の他側第2挿通孔32bと、下板部33の他側第2挿通孔(図示せず)と、足場板本体10のスリット11bとに挿通される軸部52bを有している。図1に示すように、他側第2連結ボルト52の軸部52bの基端部には、上板部32の上面に沿うように形成されたフランジ形状部52aが設けられている。軸部52bには、他側第2ナット54が下方から螺合するようになっている。
(調整板材20、30の取付要領)
一側調整板材20は、一側第1連結ボルト41、一側第2連結ボルト42、一側第1ナット43及び一側第2ナット44によって足場板本体10に取り付けられる。まず、一側調整板材20の上板部22と下板部23との間に足場板本体10を差し込む。その後、上方から見て、一側調整板材20の一側第1挿通孔22a(図4に示す)と、足場板本体10のスリット11b(図5に示す)とを一致させるとともに、一側調整板材20の一側第2挿通孔22bの長手方向の一部と、足場板本体10のスリット11bとを一致させる。これにより、下板部23の一側第1挿通孔23a及び一側第2挿通孔23b(図6に示す)も、足場板本体10のスリット11bと一致するようになる。
次いで、一側第1連結ボルト41の軸部41bを、一側第1挿通孔22a、スリット11b及び一側第1挿通孔23aに挿通させ、軸部41bに一側第1ナット43を螺合させる。また、一側第2連結ボルト42の軸部42bを、一側第2挿通孔22b、スリット11b及び一側第2挿通孔23bに挿通させ、軸部42bに一側第2ナット44を螺合させる。一側第1ナット43及び一側第2ナット44を締め込むことにより、一側調整板材20の上板部22と下板部23とで足場板本体10を厚み方向に強く挟持することができ、一側調整板材20が足場板本体10に対して回動しなくなる。
一方、他側調整板材30は、他側第1連結ボルト51、他側第2連結ボルト52、他側第1ナット53及び他側第2ナット54によって一側調整板材20と同様に足場板本体10に取り付けられる。すなわち、他側第1連結ボルト51の軸部51aを、他側調整板材30の上板部32の他側第1挿通孔32aと、足場板本体10のスリット11bと、他側調整板材30の下板部33の他側第1挿通孔(図示せず)とに挿通させ、軸部51aに他側第1ナット53を螺合させる。また、他側第2連結ボルト52の軸部52aを、他側調整板材30の上板部32の他側第2挿通孔32bと、足場板本体10のスリット11bと、他側調整板材30の下板部33の他側第2挿通孔(図示せず)とに挿通させ、軸部52aに他側第2ナット54を螺合させる。
(実施形態の変形例)
図8は、本発明の実施形態の変形例に係る足場板1を示すものである。この変形例に係る足場板1の構造は上述した実施形態と同じであるが、幅が狭く形成されていて、長さは若干短くなっている点で異なっている。このように足場板1の幅や長さは変更することができ、幅や長さを変更しても同様な構造とすることができる。
(足場板1の使用要領)
次に、足場板1の使用要領について説明する。図9は、上記実施形態の足場板1と、変形例の足場板1とを、建築物100の外壁面に垂直な方向に並ぶように設けた場合を示している。建築物100は円筒状のタンク等であり、外壁面が円弧状に湾曲している。
一側調整板材20を固定している一側第1ナット43及び一側第2ナット44を緩めることで、一側調整板材20は、一側第1連結ボルト41の軸部41bを回動中心として足場板本体10に対して回動可能になる。図2は、一側調整板材20が足場板本体10に対して回動していない初期状態を示しており、この初期状態の足場板1を使用することもできる。初期状態の足場板1は、回動機構を有していない一般的な足場板と同じように使用できる。
図7は、一側調整板材20が足場板本体10に対して回動した状態を示しており、このように一側調整板材20と足場板本体10との角度調整を行うことができる。図7に示す状態で一側第1ナット43及び一側第2ナット44を締めることにより、一側調整板材20を足場板本体10に対して固定することができる。一側調整板材20の回動範囲は、一側第2挿通孔22bの長さによって設定することができる。一側調整板材20を足場板本体10に対して回動させると、一側第2連結ボルト42の軸部42bが一側第2挿通孔22bの長手方向の縁部に当接し、それ以上、一側調整板材20を回動させることができなくなる。また、一側調整板材20は足場板本体10に対して無段階に回動させることができる。他側調整板材30についても同様である。
図10は、仮設足場用建枠Aに足場板1を取り付けた状態を示している。仮設足場用建枠Aは、複数本の支柱200を建築物100の外壁面に沿った方向に並ぶように設けるとともに、建築物100の外壁面に垂直な方向に並ぶように設け、さらに、布材201、202によって隣合う支柱200、200を連結することによって構成されている。布材202は、建築物100の外壁面に沿った方向に並ぶ支柱200、200を連結する部材である。一方、布材201は、建築物100の外壁面に垂直な方向に並ぶ支柱200、200を連結する部材である。本実施形態に係る足場板1を設ける場合、図示するように、一対の布材201、201を、建築物100の外壁面に近づくほど互いに接近するように配置しておく。一方、一般的な従来の足場板300を設ける場合、一対の布材201、201を互いに平行となるように配置しておく。
足場板1の一側調整板材20及び他側調整板材30を足場板本体10に対して回動させることにより、一側係合フック21、21の位置及び他側係合フック31、31の位置を調整し、布材201に係合可能な位置に配置する。その後、一側調整板材20及び他側調整板材30を足場板本体10に対して固定する。
次いで、足場板1の一側係合フック21、21及び他側係合フック31、31を布材201、201に係合させる。これにより、足場板1の設置が完了する。他の足場板1についても同様にして設置することができる。
図11は、建築物100の外壁面の曲率が図10に示す場合に比べて大きい状態を示している。このように、建築物100の外壁面の曲率が変わっても、足場板1の一側調整板材20及び他側調整板材30を足場板本体10に対して回動させることで容易に対応することができる。足場板1は、建築物100の外壁面に沿った方向に並ぶように設置することもできる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態に係る足場板1によれば、一側調整板材20及び他側調整板材30を足場板本体10に対して回動させたり揺動させることにより、足場板本体10と調整板材20、30とのなす角度が変化するので、建築物100の外壁面が湾曲している場合に、その曲率に合うように、足場板本体10と調整板材20、30とのなす角度を調整することが可能になる。そして、一側調整板材20及び他側調整板材30の係合フック21、31を布材201、201に係合させることで、足場板1が一対の布材201、201間に掛け渡されて各種作業を行うための作業床が構築される。このとき、外壁面の曲率に合うように足場板本体10と調整板材20、30とのなす角度を調整しておけば、足場板1と外壁面との間の隙間が小さくなるとともに、隣合う足場板1、1の間の隙間も小さくなる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る足場板は、例えば各種作業を行うための作業床を構築する場合に使用することができる。
1 足場板
10 足場板本体
11a 凹条部
11b 第2凹条部
20 一側調整板材
21 係合フック
22 上板部
22b 一側第2挿通孔(長孔)
23 下板部
24 連結板部
25 補強材
30 他側調整板材
41 一側第1連結ボルト(連結部材)
41a フランジ形状部
41b 軸部(貫通軸)
42 一側第2連結ボルト(連結部材)
42a フランジ形状部
42b 軸部(挿通軸、ねじ軸)
43 一側第1ナット(連結部材)
44 一側第2ナット(連結部材)
201 布材
A 仮設足場用建枠

Claims (3)

  1. 仮設足場用建枠を構成する一対の布材間に掛け渡されて各種作業を行うための作業床となる足場板において、
    一対の前記布材の離間方向に長い足場板本体と、
    前記足場板本体の長さ方向両側にそれぞれ配置される調整板材と、
    前記調整板材を前記足場板本体に対して上下方向に延びる軸周りに回動可能に連結する連結部材と、
    前記調整板材における前記足場板本体に連結される側とは反対側に設けられ、前記布材に係合する係合フックとを備え、
    前記調整板材は、前記足場板本体の上面に沿って延びる上板部と、前記足場板本体の下面に沿って延びる下板部と、前記上板部から前記下板部まで延び、前記上板部及び前記下板部を連結する連結板部とを備え、
    前記連結部材は、前記足場板本体の幅方向中央部を通り、前記上板部及び前記下板部と、前記足場板本体とを上下方向に貫通して前記下板部から下方へ突出するねじ軸を有する第1連結ボルトと、前記第1連結ボルトのねじ軸の下端部に螺合して、前記上板部及び前記下板部を前記足場板本体に締結する第1ナットとを備え、
    前記足場板は、前記足場板本体の幅方向中央部を通るねじ軸を有する第2連結ボルトと、第2ナットとをさらに備え、
    前記上板部及び前記下板部には、それぞれ、前記第2連結ボルトのねじ軸周りに延びる長孔が形成されており、
    前記第2連結ボルトのねじ軸は、前記上板部の前記長孔及び前記下板部の前記長孔と、前記足場板本体の幅方向中央部とを上下方向に貫通して前記下板部から下方へ突出
    前記第2ナットは、前記第2連結ボルトのねじ軸の下端部に螺合して、前記上板部及び前記下板部を前記足場板本体に締結することを特徴とする足場板。
  2. 請求項1に記載の足場板において、
    前記足場板本体の長さ方向一側縁部と他側縁部は、前記足場板本体の幅方向一側に向かって互いに接近するように形成されていることを特徴とする足場板。
  3. 請求項1または2に記載の足場板において、
    前記調整板材の前記下板部の下面には、下方へ突出して該下面に沿って延びる補強材が固定されていることを特徴とする足場板。
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