JP2018029216A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄対象箇所に適切にリンス液を飛散でき、装置の大型化を抑止し、かつ、ロット処理の途中でカップ洗浄を実行可能な、基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】特殊モードRMは、通常モードNMの第1リンスプロセスとは異なる作動条件によって、基板Wをスピンチャック20にて保持回転させつつ基板Wにリンス液を供給し、回転する基板Wから飛散したリンス液によって処理カップ40を洗浄する第2リンスプロセスを有する。特殊モードRMでは基板Wがスピンチャック20に保持されているので、基板Wより飛散されるリンス液はチャック部材26に衝突し難い。また、特殊モードRMでは、カップ洗浄のための専用機構を設ける必要がない。また、特殊モードRMは、チャンバー10内に基板Wがあれば実行可能なモードであり、ロット処理の途中でも実行できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板処理装置および基板処理方法に関するものである。
従来より、基板の製造工程において、薬液を用いた薬液処理および純水などのリンス液を用いたリンス処理などの基板の表面処理を行ってから乾燥処理を行う基板処理装置が使用されている。このような基板処理装置としては、基板を1枚ずつ処理する枚葉式の装置と、複数枚の基板を一括して処理するバッチ式の装置とが用いられている。
枚葉式の基板処理装置は、通常、回転する基板の表面に薬液を供給しての薬液処理、純水を供給してのリンス処理を行った後、基板を高速回転させて振り切り乾燥を行う。このとき、飛散した処理液の大半はスピンチャックを取り囲むカップの内壁に着液して流下し排液されるが、処理液の一部はカップの内壁に付着したまま回収されない場合がある。カップの内部に付着した処理液は、乾燥するとパーティクルとなり、基板を汚染する原因となる。このため、通常、所定枚数(典型的には、所定ロット)の基板を処理する毎に、カップを洗浄するカップ洗浄処理が行われる。このような枚葉式の基板処理装置は、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示される基板処理装置は、基板を略水平姿勢に保持して回転させるスピンチャックと、スピンチャックに保持された基板の上面に処理液を供給するノズルと、スピンチャックの周囲を取り囲んで基板から飛散した処理液を受け止めるカップと、を備えている。
特開2012−231049号公報
特許文献1に開示される基板処理装置では、基板を保持していない状態で回転するスピンチャックのうちスピンベース部分(円形の板状部分)にリンス液(典型的には純水)を供給して、回転の遠心力によってスピンベースからリンス液が飛散する。リンス液はカップおよびその周囲に飛散し、これらの飛散箇所を洗浄する。
しかしながら、特許文献1のように回転するスピンベースにリンス液を供給して該リンス液を飛散させる態様では、スピンチャックのうち基板を把持するためのチャック機構(典型的には、突起形状)にリンス液が衝突し、薬液が付着している洗浄対象箇所に適切にリンス液を飛散させることが困難である。
一方、カップ洗浄処理専用の治具を基板処理装置に備え、スピンチャックに把持され回転される洗浄治具にリンス液を供給して該リンス液を飛散させる態様では、チャック機構にリンス液が衝突する上記課題は回避できるが、カップ洗浄処理のたびに洗浄治具の付け外しが必要となりスループットが低下するという新たな課題が生じる。また、この態様のようにカップ洗浄処理専用の構成を基板処理に必要な構成とは別途に設ける場合、基板処理装置が大型化するという課題もある。
また、この種の基板処理装置では、先行するロット(同一処理を施す所定枚数の基板の群)の基板処理を終えて後続するロットの基板処理を開始するまでの期間に、上記カップ洗浄処理が行われるのが一般的である。このため、ロット処理の途中で上記カップ洗浄処理を行う要請が生じた場合に、実行中のロット処理の完了を待たずにカップ洗浄処理を開始することが困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、洗浄対象箇所に適切にリンス液を飛散することができ、装置の大型化を抑止しつつ、かつ、実行中のロット処理の完了を待たずにカップ洗浄処理を開始可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、第1の態様に係る基板処理装置は、複数の基板に対して順次に処理を行う基板処理装置であって、前記基板を保持する基板保持手段と、前記基板保持手段を回転させる回転駆動手段と、前記基板保持手段の周囲を取り囲むカップとを備える処理装置本体と、複数の基板処理モードがあらかじめ設定され、前記処理装置本体を制御して、各基板につき前記複数のモードのうちの1つを選択して実行させる制御手段と、を備え、前記複数のモードが、(A)複数の前記基板のうちの第1基板について実行されるモードであって、前記第1基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第1基板に薬液を供給し、前記第1基板を薬液処理する第1薬液プロセスと、前記第1基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第1基板にリンス液を供給し、前記第1基板から前記薬液を洗い流す第1リンスプロセスと、を有する通常モードと、(B)複数の前記基板のうち、前記通常モードが実行された後に処理対象となる第2基板について実行されるモードであって、前記第2基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第2基板に前記薬液を供給し、前記第2基板を薬液処理する第2薬液プロセスと、前記第1リンスプロセスとは異なる作動条件によって、前記第2基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第2基板にリンス液を供給し、前記第2基板から前記薬液を洗い流しつつ、回転する前記第2基板から飛散した前記リンス液によって前記カップを洗浄する第2リンスプロセスと、を有する特殊モードと、を含むことを特徴とする。
第2の態様に係る基板処理装置は、第1の態様に係る基板処理装置であって、前記複数のモードのうちのデフォルトモードとして、前記通常モードが設定されており、所定の尺度を基準に周期的に前記特殊モードが例外的に選択されることを特徴とし、前記特殊モードは、前記第2基板であって、所定の前記尺度分だけ前記通常モードが実行された後に処理対象となる前記第2基板について実行されるモードであることを特徴とする。
第3の態様に係る基板処理装置は、第2の態様に係る基板処理装置であって、前記尺度は、時間であり、前記特殊モードは、前記通常モードが所定の時間分だけ実行された後に処理対象となる前記第2基板について実行されるモードであることを特徴とする。
第4の態様に係る基板処理装置は、第2の態様に係る基板処理装置であって、前記尺度は、基板の処理枚数であり、前記特殊モードは、前記通常モードにより所定枚数の基板処理が実行された後に処理対象となる前記第2基板について実行されるモードであることを特徴とする。
第5の態様に係る基板処理装置は、第1の態様に係る基板処理装置であって、基板処理中の支障原因の発生を検知するセンサを備え、前記通常モードは、前記センサによって前記支障原因の発生が検知されなかった場合に実行され、前記特殊モードは、前記センサによって前記支障原因の発生が検知された場合に実行されることを特徴とする。
第6の態様に係る基板処理装置は、第1から第5のいずれか1つの態様に係る基板処理装置であって、前記第2リンスプロセスが、前記カップを上下動させて、前記第2基板から飛散した前記リンス液が前記カップに当たる箇所を調節する箇所調節サブプロセス、を有することを特徴とする。
第7の態様に係る基板処理装置は、第1から第6のいずれか1つの態様に係る基板処理装置であって、前記第2リンスプロセスが、前記第2基板を回転する回転速度を可変に調節する速度調節サブプロセス、を有することを特徴とする。
第8の態様に係る基板処理装置は、第1から第7のいずれか1つの態様に係る基板処理装置であって、前記第2リンスプロセスが、前記第2基板に供給する前記リンス液の供給量を可変に調節する供給量調節サブプロセス、を有することを特徴とする。
第9の態様に係る基板処理装置は、第1から第8のいずれか1つの態様に係る基板処理装置であって、前記第1薬液プロセスと前記第2薬液プロセスは同一の処理であり、前記第1基板と前記第2基板は、同一の薬液プロセスを施す所定枚数の基板の群に含まれる基板であることを特徴とする。
第10の態様に係る基板処理方法は、基板を保持する基板保持手段と、前記基板保持手段を回転させる回転駆動手段と、前記基板保持手段の周囲を取り囲むカップとを備える処理装置本体と、前記処理装置本体を制御する制御手段と、を使用して複数の基板に対して順次に処理を行う基板処理方法であって、前記制御手段に複数のモードをあらかじめ設定する設定工程と、前記複数の基板のそれぞれについて、前記制御手段中の前記複数のモードのうちの1つを選択して実行させる処理実行工程と、を備え、前記複数のモードが、(A)複数の前記基板のうちの第1基板について実行されるモードであって、前記第1基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第1基板に薬液を供給し、前記第1基板を薬液処理する第1薬液プロセスと、前記第1基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第1基板にリンス液を供給し、前記第1基板から前記薬液を洗い流す第1リンスプロセスと、を有する通常モードと、(B)複数の前記基板のうち、前記通常モードが実行された後に処理対象となる第2基板について実行されるモードであって、前記第2基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第2基板に前記薬液を供給し、前記第2基板を薬液処理する第2薬液プロセスと、前記第1リンスプロセスとは異なる作動条件によって、前記第2基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第2基板にリンス液を供給し、前記第2基板から前記薬液を洗い流しつつ、回転する前記第2基板から飛散した前記リンス液によって前記カップを洗浄する第2リンスプロセスと、を有する特殊モードと、を含むことを特徴とする。
第1から第10のいずれの態様に係る発明によっても、制御手段に基板処理装置を動作する複数のモードが設定されている。特殊モードは、通常モードの第1リンスプロセスとは異なる作動条件によって、基板を基板保持手段にて保持し回転駆動手段にて回転させつつ基板にリンス液を供給し、基板から薬液を洗い流すとともに、回転する基板から飛散したリンス液によってカップを洗浄する第2リンスプロセスを有する。
特殊モードでは基板が基板保持手段に保持されているので、基板より飛散されるリンス液は基板保持手段の保持機構(例えば、チャック機構)に衝突し難い。このため、リンス液をカップの洗浄対象箇所に適切に飛散させることができる。また、特殊モードでは、例えば洗浄治具のような洗浄専用の機構を設ける必要がなく、装置の大型化を抑止できる。また、特殊モードは、装置のチャンバー内に基板があれば実行可能なモードであり、ロット処理の途中でも実行できる。
第1から第10のいずれの態様に係る発明によっても、特殊モードが通常モードにおける第1薬液プロセスに対応した第2薬液プロセスをさらに備える。このため、特殊モードが実行される基板についても、通常モードが実行された基板と同様、最終製品として利用できる。
第6の態様に係る発明によれば、特殊モードの第2リンスプロセスが、カップを上下動させて、基板から飛散したリンス液がカップに当たる箇所を調節する箇所調節サブプロセスを有する。このため、カップの洗浄を精度よく行うことができる。
第7の態様に係る発明によれば、特殊モードの第2リンスプロセスが、基板を回転する回転速度を可変に調節する速度調節サブプロセスを有する。基板より飛散されるリンス液の挙動は、基板の回転速度に依存するので、該回転速度を可変に調節することでカップの洗浄を広範囲に精度よく行うことができる。
第8の態様に係る発明によれば、特殊モードの第2リンスプロセスが、基板に供給するリンス液の供給量を可変に調節する供給量調節サブプロセスを有する。このため、カップのうち付着物の多い箇所にリンス液を多量に供給する、カップのうち基板を汚染するおそれの大きい箇所に付着する付着物に対してリンス液を多量に供給する、など適宜にリンス液の供給量を設定可能となる。
実施形態に係る基板処理装置1の上面図である。 実施形態に係る基板処理装置1の縦断面図である。 実施形態に係る通常モードNMを示すフローチャートである。 実施形態に係る通常モードNMにおいて、薬液が基板Wから外カップ43に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。 実施形態に係る通常モードNMにおいて、純水が基板Wから内カップ41に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。 実施形態に係る通常モードNMにおいて、純水が基板Wから中カップ42に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。 実施形態に係る特殊モードRMを示すフローチャートである。 実施形態に係るカップ洗浄プロセスのタイムチャートである。 実施形態に係る特殊モードRMにおいて、薬液が基板Wから外カップ43に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。 実施形態に係る特殊モードRMにおいて、薬液が基板Wから中カップ42に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。 実施形態に係る特殊モードRMにおいて、薬液が基板Wから内カップ41に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。 変形例に係るカップ洗浄プロセスのタイムチャートである。 変形例に係るカップ洗浄プロセスのタイムチャートである。 変形例に係る特殊モードRMを示すフローチャートである。 変形例に係る特殊モードRMにおいて、薬液が基板Wから内カップ41に向けて飛散する様子を示す基板処理装置1の縦断面図である。
以下、各実施形態について詳述する。
<1 実施形態>
<1.1 基板処理装置1の構成>
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、基板処理装置1の上面図である。また、図2は、基板処理装置1の縦断面図である。この基板処理装置1は、半導体の基板Wを1枚ずつ処理する枚葉式の処理装置であり、円形のシリコンの基板Wに薬液処理(薬液として、SC1液、DHF液、SC2液などの洗浄液を供給)およびリンス処理(薬液を除去するため純水を供給)を行ってから乾燥処理を行う。なお、図1はスピンチャック20に基板Wが保持されていない状態を示し、図2はスピンチャック20に基板Wが保持されている状態を示している。
基板処理装置1は、チャンバー10内に、主たる要素として基板Wを水平姿勢(法線が鉛直方向に沿う姿勢)に保持するスピンチャック20と、スピンチャック20に保持された基板Wの上面に処理液を供給するための上面処理液ノズル30と、スピンチャック20の周囲を取り囲む処理カップ40と、を備える。また、チャンバー10内における処理カップ40の周囲には、チャンバー10の内側空間を上下に仕切る仕切板15が設けられている。なお、本明細書において、処理液は、薬液およびリンス液(純水)の双方を含む総称である。
チャンバー10は、鉛直方向に沿う側壁11、側壁11によって囲まれた空間の上側を閉塞する天井壁12および下側を閉塞する床壁13を備える。側壁11、天井壁12および床壁13によって囲まれた空間が基板Wの処理空間となる。また、チャンバー10の側壁11の一部には、チャンバー10に対して基板Wを搬出入するための搬出入口およびその搬出入口を開閉するシャッターが設けられている(いずれも図示省略)。
チャンバー10の天井壁12には、基板処理装置1が設置されているクリーンルーム内の空気をさらに清浄化してチャンバー10内の処理空間に供給するためのファンフィルタユニット(FFU)14が取り付けられている。ファンフィルタユニット14は、クリーンルーム内の空気を取り込んでチャンバー10内に送り出すためのファンおよびフィルタ(例えばHEPAフィルタ)を備えており、チャンバー10内の処理空間に清浄空気のダウンフローを形成する。ファンフィルタユニット14から供給された清浄空気を均一に分散するために、多数の吹出し孔を穿設したパンチングプレートを天井壁12の直下に設けるようにしても良い。
スピンチャック20(基板保持手段)は、鉛直方向に沿って延びる回転軸24の上端に水平姿勢で固定された円板形状のスピンベース21と、スピンベース21の下方に配置されて回転軸24を回転させるスピンモータ22と、スピンモータ22の周囲を取り囲む筒状のカバー部材23と、を備える。円板形状のスピンベース21の外径は、スピンチャック20に保持される円形の基板Wの径よりも若干大きい。よって、スピンベース21は、保持すべき基板Wの下面の全面と対向する保持面21aを有している。
スピンベース21の保持面21aの周縁部には複数(本実施形態では4個)のチャック部材26が立設されている。複数のチャック部材26は、円形の基板Wの外周円に対応する円周上に沿って均等な間隔をあけて(本実施形態のように4個のチャック部材26であれば90°間隔にて)配置されている。複数のチャック部材26は、スピンベース21内に収容された図示省略のリンク機構によって連動して駆動される。スピンチャック20は、複数のチャック部材26のそれぞれを基板Wの端縁に当接させて基板Wを挟持することにより、当該基板Wをスピンベース21の上方で保持面21aに近接しつつも保持面21aから所定の間隔空間を開けた水平姿勢にて保持することができるとともに(図2参照)、複数のチャック部材26のそれぞれを基板Wの端縁から離間させて挟持を解除することができる。
スピンモータ22を覆うカバー部材23は、その下端がチャンバー10の床壁13に固定され、上端がスピンベース21の直下にまで到達している。カバー部材23の上端部には、カバー部材23から外方へほぼ水平に張り出し、さらに下方に屈曲して延びる鍔状部材25が設けられている。複数のチャック部材26による挟持によってスピンチャック20が基板Wを保持した状態にて、スピンモータ22(回転駆動手段)が回転軸24を回転させることにより、基板Wの中心を通る鉛直方向に沿った軸心CXまわりに基板Wを回転させることができる。なお、スピンモータ22の駆動は制御部9によって制御される。
上面処理液ノズル30は、ノズルアーム32の先端に吐出ヘッド31を取り付けて構成されている。ノズルアーム32の基端側はノズル基台33に固定して連結されている。ノズル基台33は図示を省略するモータによって鉛直方向に沿った軸のまわりで回動可能とされている。ノズル基台33が回動することにより、上面処理液ノズル30の吐出ヘッド31はスピンチャック20の上方の処理位置と処理カップ40よりも外側の待機位置との間で水平面内の円弧状の軌跡に沿って移動する。上面処理液ノズル30には、複数種の処理液(少なくともリンス液(純水)を含む)が供給されるように構成されている。処理位置にて上面処理液ノズル30の吐出ヘッド31から吐出された処理液はスピンチャック20に保持された基板Wの上面に着液する。また、ノズル基台33の回動によって、上面処理液ノズル30はスピンベース21の保持面21aの上方にて揺動可能とされている。
一方、回転軸24の内側を挿通するようにして鉛直方向に沿って下面処理液ノズル28が設けられている。下面処理液ノズル28の上端開口は、スピンチャック20に保持された基板Wの下面中央に対向する位置に形成されている。下面処理液ノズル28にも複数種の処理液が供給されるように構成されている。下面処理液ノズル28から吐出された処理液はスピンチャック20に保持された基板Wの下面に着液する。
また、基板処理装置1には、上面処理液ノズル30とは別に二流体ノズル60が設けられている。二流体ノズル60は、純水などのリンス液と加圧した気体とを混合して液滴を生成し、その液滴と気体との混合流体を基板Wに噴射する洗浄ノズルである。二流体ノズル60は、ノズルアーム62の先端に図示省略の液体ヘッドを取り付けるとともに、ノズルアーム62から分岐するように設けられた支持部材に気体ヘッド64を取り付けて構成されている。ノズルアーム62の基端側はノズル基台63に固定して連結されている。ノズル基台63は図示を省略するモータによって鉛直方向に沿った軸のまわりで回動可能とされている。ノズル基台63が回動することにより、二流体ノズル60はスピンチャック20の上方の処理位置と処理カップ40よりも外側の待機位置との間で水平方向に沿って円弧状に移動する。液体ヘッドには純水などのリンス液が供給され、気体ヘッド64には加圧された不活性ガス(本実施形態では窒素ガス(N2))が供給される。処理位置にて二流体ノズル60から噴出されたリンス液の混合流体はスピンチャック20に保持された基板Wの上面に吹き付けられる。
スピンチャック20を取り囲む処理カップ40は、互いに独立して昇降可能な複数のカップ、すなわち内カップ41、中カップ42および外カップ43を備えている。内カップ41は、スピンチャック20の周囲を取り囲み、スピンチャック20に保持された基板Wの中心を通る軸心CXに対してほぼ回転対称となる形状を有している。この内カップ41は、平面視円環状の底部44と、底部44の内周縁から上方に立ち上がる円筒状の内壁部45と、底部44の外周縁から上方に立ち上がる円筒状の外壁部46と、内壁部45と外壁部46との間から立ち上がり、上端部が滑らかな円弧を描きつつ中心側(スピンチャック20に保持される基板Wの軸心CXに近づく方向)斜め上方に延びる第1案内部47と、第1案内部47と外壁部46との間から上方に立ち上がる円筒状の中壁部48とを一体的に備えている。
内壁部45は、内カップ41が最も上昇された状態で、カバー部材23と鍔状部材25との間に適当な隙間を保って収容されるような長さに形成されている(図5)。中壁部48は、内カップ41と中カップ42とが最も近接した状態で、中カップ42の後述する第2案内部52と処理液分離壁53との間に適当な隙間を保って収容されるような長さに形成されている。
第1案内部47は、滑らかな円弧を描きつつ中心側(基板Wの軸心CXに近づく方向)斜め上方に延びる上端部47bを有している。また、内壁部45と第1案内部47との間は、使用済みの処理液を集めて廃棄するための廃棄溝49とされている。第1案内部47と中壁部48との間は、使用済みの処理液を集めて回収するための円環状の内側回収溝50とされている。さらに、中壁部48と外壁部46との間は、内側回収溝50とは種類の異なる処理液を集めて回収するための円環状の外側回収溝51とされている。
廃棄溝49には、この廃棄溝49に集められた処理液を排出するとともに、廃棄溝49内を強制的に排気するための図示省略の排気液機構が接続されている。排気液機構は、例えば、廃棄溝49の周方向に沿って等間隔で4つ設けられている。また、内側回収溝50および外側回収溝51には、内側回収溝50および外側回収溝51にそれぞれ集められた処理液を基板処理装置1の外部に設けられた回収タンクに回収するための回収機構(いずれも図示省略)が接続されている。なお、内側回収溝50および外側回収溝51の底部は、水平方向に対して微少角度だけ傾斜しており、その最も低くなる位置に回収機構が接続されている。これにより、内側回収溝50および外側回収溝51に流れ込んだ処理液が円滑に回収される。
中カップ42は、スピンチャック20の周囲を取り囲み、スピンチャック20に保持された基板Wの中心を通る軸心CXに対してほぼ回転対称となる形状を有している。この中カップ42は、第2案内部52と、この第2案内部52に連結された円筒状の処理液分離壁53とを一体的に備えている。
第2案内部52は、内カップ41の第1案内部47の外側において、第1案内部47の下端部と同軸円筒状をなす下端部52aと、下端部52aの上端から滑らかな円弧を描きつつ中心側(基板Wの軸心CXに近づく方向)斜め上方に延びる上端部52bと、上端部52bの先端部を下方に折り返して形成される折返し部52cとを有している。下端部52aは、内カップ41と中カップ42とが最も近接した状態で、第1案内部47と中壁部48との間に適当な隙間を保って内側回収溝50内に収容される。また、上端部52bは、内カップ41の第1案内部47の上端部47bと上下方向に重なるように設けられ、内カップ41と中カップ42とが最も近接した状態で、第1案内部47の上端部47bに対してごく微小な間隔を保って近接する。さらに、上端部52bの先端を下方に折り返して形成される折返し部52cは、内カップ41と中カップ42とが最も近接した状態で、折返し部52cが第1案内部47の上端部47bの先端と水平方向に重なるような長さとされている。
また、第2案内部52の上端部52bは、下方ほど肉厚が厚くなるように形成されており、処理液分離壁53は上端部52bの下端外周縁部から下方に延びるように設けられた円筒形状を有している。処理液分離壁53は、内カップ41と中カップ42とが最も近接した状態で、中壁部48と外カップ43との間に適当な隙間を保って外側回収溝51内に収容される。
外カップ43は、中カップ42の第2案内部52の外側において、スピンチャック20の周囲を取り囲み、スピンチャック20に保持された基板Wの中心を通る軸心CXに対してほぼ回転対称となる形状を有している。この外カップ43は、第3案内部としての機能を有する。外カップ43は、第2案内部52の下端部52aと同軸円筒状をなす下端部43aと、下端部43aの上端から滑らかな円弧を描きつつ中心側(基板Wの軸心CXに近づく方向)斜め上方に延びる上端部43bと、上端部43bの先端部を下方に折り返して形成される折返し部43cとを有している。
下端部43aは、内カップ41と外カップ43とが最も近接した状態で、中カップ42の処理液分離壁53と内カップ41の外壁部46との間に適当な隙間を保って外側回収溝51内に収容される。また、上端部43bは、中カップ42の第2案内部52と上下方向に重なるように設けられ、中カップ42と外カップ43とが最も近接した状態で、第2案内部52の上端部52bに対してごく微小な間隔を保って近接する。さらに、上端部43bの先端部を下方に折り返して形成される折返し部43cは、中カップ42と外カップ43とが最も近接した状態で、折返し部43cが第2案内部52の折返し部52cと水平方向に重なるように形成されている。
また、内カップ41、中カップ42および外カップ43は互いに独立して昇降可能とされている。すなわち、内カップ41、中カップ42および外カップ43のそれぞれには個別に昇降機構(図示省略)が設けられており、それによって別個独立して昇降される。このような昇降機構としては、例えばボールネジ機構やエアシリンダなどの種々の機構を採用することができる。
仕切板15は、処理カップ40の周囲においてチャンバー10の内側空間を上下に仕切るように設けられている。仕切板15は、処理カップ40を取り囲む1枚の板状部材であっても良いし、複数の板状部材をつなぎ合わせたものであっても良い。また、仕切板15には、厚さ方向に貫通する貫通孔や切り欠きが形成されていても良く、本実施形態では上面処理液ノズル30および二流体ノズル60のノズル基台33,63を支持するための支持軸を通すための貫通穴が形成されている。
仕切板15の外周端はチャンバー10の側壁11に連結されている。また、仕切板15の処理カップ40を取り囲む端縁部は外カップ43の外径よりも大きな径の円形形状となるように形成されている。よって、仕切板15が外カップ43の昇降の障害となることはない。
また、チャンバー10の側壁11の一部であって、床壁13の近傍には排気ダクト18が設けられている。排気ダクト18は図示省略の排気機構に連通接続されている。ファンフィルタユニット14から供給されてチャンバー10内を流下した清浄空気のうち、処理カップ40と仕切板15と間を通過した空気は排気ダクト18から装置外に排出される。
また、基板処理装置1には、上記の各構成要素で構成された処理装置本体DBを制御する制御部9が備えられている。制御部9のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部9は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクなどを備えて構成される。
制御部9の記憶部(磁気ディスクなど)には、基板処理装置1における複数の基板処理モードが予め設定されており(設定工程)、制御部9のCPUが所定の処理プログラムを実行することによって上記複数のモードのうちの1つを選択して実行させる(処理実行工程)ことで、基板処理装置1の各動作機構が制御される。
<1.2 基板処理装置1の動作>
次に、上記の構成を有する基板処理装置1における各動作態様(各モード)について説明する。
本実施形態の基板処理装置1は、複数のモードのうちのデフォルトモードとして設定される通常モードNM(図3)と、所定の条件が満足されたときに例外的ないしは臨時的に選択される特殊モードRM(図8、図9)とを有する。基板処理装置1は、該装置に順次に搬送される基板Wに対して、通常モードNMまたは特殊モードRMのうち一方を選択して実行する。基板処理装置1の制御部9には上記2つのモードとは異なるモードがさらに追加設定されていて、当該追加モードも選択可能とされていても構わないが、本実施形態では、特に上記2つのモードのみを設定している場合について説明する。
<1.2.1 通常モードNM>
図3は、本実施形態の基板処理装置1における通常モードNMの手順を示すフローチャートである。以下、図3を参照しつつ通常モードNMについて説明する。
まず、処理対象となる基板Wが図示しない搬送ロボットによってチャンバー10内に搬入される(ステップST1)。4つのチャック部材26が駆動され、基板Wがスピンチャック20に挟持される(ステップST2)。スピンモータ22が回転軸24を回転させることにより、基板Wの中心を通る鉛直方向に沿った軸心CXまわりに基板Wが回転される(ステップST3)。
次に、上面処理液ノズル30のノズルアーム32を回動させて吐出ヘッド31をスピンベース21の上方(例えば、軸心CXの上方)に移動させ、スピンチャック20にて回転される基板Wの上面に上面処理液ノズル30より薬液を供給する。基板Wの上面に供給された薬液は、遠心力によって、回転する基板Wの上面全体に拡がる。これにより、基板Wの薬液処理が進行する(ステップST4)。そして、薬液は、回転する基板Wの端部より周囲に飛散する。
この飛散する薬液を回収する目的で、ステップST4では、例えば外カップ43のみが上昇し、外カップ43の上端部43bと中カップ42の第2案内部52の上端部52bとの間に、スピンチャック20に保持された基板Wの周囲を取り囲む開口OPaが形成される(図4)。その結果、回転する基板Wの端縁部から飛散した薬液(図4に点線矢印で示す)は外カップ43の上端部43bによって受け止められ、外カップ43の内面を伝って流下し、外側回収溝51に回収される。所定時間経過後(或いは、所定量の薬液供給後)、薬液の供給は停止される。
次に、スピンチャック20にて回転される基板Wの上面に上面処理液ノズル30より純水(リンス液)を供給する。基板Wの上面に供給された純水は、遠心力によって、回転する基板Wの上面全体に拡がる。これにより、基板Wの上面に残存していた薬液が流される水洗処理が進行する(ステップST5)。そして、純水は、回転する基板Wの端部より周囲に飛散する。
ステップST5においては、例えば、内カップ41、中カップ42および外カップ43の全てが上昇し、スピンチャック20に保持された基板Wの周囲が内カップ41の第1案内部47によって取り囲まれる(図5)。その結果、回転する基板Wの端縁部から飛散した純水(図5に点線矢印で示す)は内カップ41によって受け止められ、第1案内部47の内壁を伝って流下し、廃棄溝49から排出される。なお、純水を薬液とは別経路にて回収する場合には、中カップ42および外カップ43を上昇させ、中カップ42の第2案内部52の上端部52bと内カップ41の第1案内部47の上端部47bとの間に、スピンチャック20に保持された基板Wの周囲を取り囲む開口OPbを形成するようにしても良い(図6)。所定時間経過後(或いは、所定量の純水供給後)、純水の供給が停止される。
そして、基板処理レシピにて定められる薬液処理が全て実行されるまで、ステップST4(単位第1薬液プロセス)とステップST5(単位第1リンスプロセス)とが交互に繰り返される(ステップST6)。本明細書中では、通常モードNMにおいて、1枚の基板Wについて複数回にわたり実行されるステップST4を「単位第1薬液プロセス」と呼び、複数の単位第1薬液プロセスの集合概念を「第1薬液プロセス」と呼ぶ。同様に、通常モードNMにおいて、1枚の基板Wについて複数回にわたり実行されるステップST5を「単位第1リンスプロセス」と呼び、複数の単位第1リンスプロセスの集合概念を「第1リンスプロセス」と呼ぶ。
第1薬液プロセスおよび第1リンスプロセスが完了すると、基板Wの乾燥処理が実行される(ステップST7)。乾燥処理を行うときには、内カップ41、中カップ42および外カップ43の全てが下降し、内カップ41の第1案内部47の上端部47b、中カップ42の第2案内部52の上端部52bおよび外カップ43の上端部43bのいずれもがスピンチャック20に保持された基板Wよりも下方に位置する。この状態にて基板Wがスピンチャック20とともに高速回転され、基板Wに付着していた液滴(薬液の液滴や水滴)が遠心力によって振り切られ、乾燥処理が行われる。
この後、基板Wの回転を停止し(ステップST8)、4つのチャック部材26が駆動され基板Wがスピンチャック20から解放されて(ステップST9)、図示しない搬送ロボットによって基板Wがチャンバー10外に搬出される(ステップST10)。
以上説明したように、通常モードNMでは、処理液(薬液およびリンス液(純水))を基板Wに供給して表面処理を行う。回転する基板Wから飛散した処理液の大半は処理カップ40によって回収され排液されるものの、処理カップ40に飛散した処理液が排液されることなく付着して残存することがある。
このように、カップ内部に付着した処理液は、乾燥するとパーティクルなどを発生し処理対象基板Wに対する汚染源となるおそれがある。このため、本実施形態の基板処理装置1では、後述する特殊モードRM(図8、図9)を行って、処理カップ40の内部を洗浄する。
<1.2.2 特殊モードRM>
特殊モードRMは、通常モードNMと同様に基板Wについて基板処理を実行するだけでなく、処理カップ40の内部洗浄も実行するモードである。特殊モードRMは、
(1) 「枚数基準」、すなわち通常モードNMで所定枚数の基板処理を実行した場合、
(2) 「時間基準」、すなわち通常モードNMで基板処理装置1を所定時間稼働した場合、
(3) 「支障原因発生基準」、たとえばセンサ(図示せず)によって処理カップ40の内部に付着物を検知した場合やチャンバー10内の処理空間の雰囲気汚染を検知した場合のように、実際に高精度の基板処理を持続することについての支障が発生したことを検知した場合、
など、所定の条件が満足された場合に、その条件が満たされた時点の直後に処理対象となる基板について適用されるような、例外的ないしは臨時的に選択されるモードであり、該条件は予め制御部9に設定されている。
これらのうち、「枚数基準」では薬液処理(基板洗浄)を行った基板の枚数を尺度として周期的に特殊モードRMが実行され、また「時間基準」では時間を尺度として周期的に特殊モードRMが実行されるから、それらの尺度(枚数や時間)で見たときには、特殊モードRMが周期的に実行されることになる。
これに対して「支障原因発生基準」では、そのような支障原因が周期的に発生するとは限らないから、特殊モードRMが非周期的に実行される場合が多い。しかしながら、周期的および非周期的のいずれの場合であっても、通常モードNMで洗浄が行われる基板の数と比較すれば、特殊モードRMで洗浄される基板の数は、かなり少ない。
図7は、本実施形態の基板処理装置1における特殊モードRMの手順を示すフローチャートである。図7に示すように、ステップST1〜ST3,ST6〜ST10については特殊モードRMも既述の通常モードNMと同様であるので、以下では、特殊モードRM固有のステップであるステップST4A,ST5Aについて詳述する。
なお、特殊モードRMにおいても、1枚の基板Wについて複数回にわたり実行されるステップST4Aを「単位第2薬液プロセス」と呼び、複数の単位第2薬液プロセスの集合概念を「第2薬液プロセス」と呼ぶ。また、1枚の基板Wについて複数回にわたり実行されるステップST5Aを「単位第2リンスプロセス」と呼び、複数の単位第2リンスプロセスの集合概念を「第2リンスプロセス」と呼ぶ。
特殊モードRMの第2薬液プロセスは、通常モードNMの第1薬液プロセスと対応するプロセスであり、スピンチャック20によって保持回転される基板Wに薬液を供給して基板Wを薬液処理する複数の単位第2薬液プロセスを有する。
特殊モードRMの第2リンスプロセスは、スピンチャック20によって保持回転される基板Wにリンス液(純水)を供給して基板Wにリンス処理を実行する複数の単位第2リンスプロセスを有する点で通常モードNMの第1リンスプロセスと共通する。他方、複数の単位第1リンスプロセスのうち少なくとも1つの単位第1リンスプロセスとは作動条件が異なる少なくとも1つの単位第2リンスプロセス(このプロセスを、以下では、カップ洗浄プロセスと呼ぶ)を有する点で、第2リンスプロセスは既述の第1リンスプロセスとは異なる。
図8は、カップ洗浄プロセスのタイムチャートの一例である。カップ洗浄プロセスは、基板のリンス処理を主目的とする他の単位第2リンスプロセスとは異なり、基板のリンス処理と処理カップ40の内部洗浄処理とを主目的とするプロセスである。以下の説明において、t0〜t9とは、カップ洗浄プロセスにおける経過時刻を示す。
カップ洗浄プロセスのうち序盤(図8で示す、時刻t0〜時刻t3の期間)においては、内カップ41および中カップ42は下降状態で、外カップ43は上昇状態とされ、外カップ43の上端部43bと中カップ42の第2案内部52の上端部52bとの間に、スピンチャック20に保持された基板Wの周囲を取り囲むリング状の開口部OPaが形成される(図9)。
時刻t0〜時刻t1の期間は、スピンチャック20による基板の回転が高速(例えば、2400rpm)で行われる。このため、上面処理液ノズル30より基板W上に供給された純水は、開口OPaを介して、図9に点線矢印AR1の軌跡で基板Wの端縁部から上方に飛散する。外カップ43の上端部43bの内壁(特に、軸心CXに近い位置)に着液された純水は、その内壁を伝って流下し、外側回収溝51(図2)から排出される。この結果、外カップ43の内壁(特に、軸心CXに近い位置)に付着するパーティクルなどの汚染物が純水によって洗い流される。
時刻t1〜時刻t2の期間は、スピンチャック20による基板の回転が中速(例えば、1200rpm)で行われる。このため、上面処理液ノズル30より基板W上に供給された純水は、外カップ43と中カップ42との間の開口OPaを介して、図9に点線矢印AR2の軌跡で基板Wの端縁部から略水平方向に飛散する。外カップ43の上端部43bの内壁(特に、軸心CXから遠い位置)に着液された純水は、その内壁を伝って流下し、外側回収溝51(図2)から排出される。この結果、外カップ43の内壁(特に、軸心CXから遠い位置)に付着するパーティクルなどの汚染物が純水によって洗い流される。なお、外カップ43の内壁のうち特に軸心CXから遠い位置は、時刻t0〜時刻t1の期間にも既に純水が流下した箇所であるので、図8に示すように時刻t1〜時刻t2の期間が時刻t0〜時刻t1の期間に比べて短くても、十分なカップ洗浄効果を得ることができる。
時刻t2〜時刻t3の期間は、スピンチャック20による基板の回転が低速(例えば、500rpm)で行われる。このため、上面処理液ノズル30より基板W上に供給された純水は、開口OPaを介して、図9に点線矢印AR3の軌跡で基板Wの端縁部から下方に飛散する。中カップ42の第2案内部52の上端部52bに着液された純水は、その上面を伝って流下し、外側回収溝51(図2)から排出される。この結果、中カップ42の第2案内部52の上端部52bに付着するパーティクルなどの汚染物が純水によって洗い流される。
このように、カップ洗浄プロセスは、基板Wを回転する回転速度を可変に調節する速度調節サブプロセスを有する。そして、速度調節サブプロセスを実行することで、外カップ43と中カップ42とに挟まれる区間のうち所望の箇所に、開口OPaを介して純水を飛散させることができる。
また、カップ洗浄プロセスのうち中盤(時刻t3〜時刻t6の期間)においては、内カップ41は下降状態で、中カップ42および外カップ43は上昇状態とされ、中カップ42の第2案内部52の上端部52bと内カップ41の第1案内部47の上端部47bとの間に、スピンチャック20に保持された基板Wの周囲を取り囲む開口OPbが形成される(図10)。
時刻t3〜時刻t6の期間においても、時刻t0〜時刻t3の期間と同様、速度調節サブプロセスが実行される。その結果、基板Wの回転速度の高速〜低速に応じて、中カップ42と内カップ41との間の開口OPbを介した純水の軌跡が矢印AR4〜AR6(図10)となり、中カップ42の第2案内部52の内壁および内カップ41の第1案内部47の上面に付着するパーティクルなどの汚染物が純水によって洗い流される。
また、カップ洗浄プロセスのうち終盤(時刻t6〜時刻t8の期間)においては、内カップ41、中カップ42および外カップ43は全て上昇状態とされ、内カップ41の第1案内部47が、スピンチャック20に保持された基板Wの周囲を取り囲む状態となる(図11)。
時刻t6〜時刻t8の期間においても、時刻t0〜時刻t2の期間、時刻t3〜時刻t5の期間と同様、速度調節サブプロセスが実行される。その結果、基板Wの回転速度の高速〜中速に応じて、内カップ41の内側開口OPcを介した純水の軌跡が矢印AR7〜AR8(図11)となり、内カップ41の第1案内部47の内壁に付着するパーティクルなどの汚染物が純水によって洗い流される。なお、カップ洗浄プロセスの終盤において基板Wの低速回転が行われないのは、内カップ41より内側に位置する洗浄対象カップ(カップ洗浄プロセスの序盤における中カップ42、中盤における内カップ41、に相当するカップ)が存在しないからである。
このように、カップ洗浄プロセスは、基板Wを回転する回転速度を可変に調節する速度調節サブプロセスと、処理カップ40を上下動させて基板Wから飛散した純水が処理カップ40に当たる箇所を調節する箇所調節サブプロセスと、を有する。そして、これらのサブプロセスを適宜に組み合わせることで、精度よく処理カップ40の各部を洗浄する(各部に純水を飛散させる)ことができる。
図7に戻って、特殊モードRMの一連のフローを説明する。処理対象となる基板Wがチャンバー10内に搬入され(ステップST1)ると、該基板Wがスピンチャック20に挟持され(ステップST2)、スピンモータ22により軸心CXまわりに基板Wが回転される(ステップST3)。
そして、単位第2薬液プロセス(ステップST4A)および単位第2リンスプロセス(ステップST5A)が、レシピに従って所定回数交互に行われる。このとき、単位第2リンスプロセス(ステップST5A)のうち少なくとも1回は、単位第1リンスプロセス(ステップST5)とは作動条件の異なる上記カップ洗浄プロセスが実行される。
第2薬液プロセスおよび第2リンスプロセスが完了すると、基板Wの乾燥処理が実行される(ステップST7)。この後、基板Wの回転を停止し(ステップST8)、4つのチャック部材26が駆動され基板Wがスピンチャック20から解放されて(ステップST9)、基板Wが図示しない搬送ロボットによってチャンバー10外に搬出される(ステップST10)。以上説明したように、特殊モードRMでは、基板W上の薬液を洗い流す目的で使用されるリンス液(純水)が、カップ洗浄にも利用される。
<1.3 基板処理装置1の効果>
以下、本実施形態の基板処理装置1の効果について説明する。
特殊モードRMでは、通常モードNMの一部を変更して上記カップ洗浄プロセスを実行するので、基板処理に加えて処理カップ40の洗浄処理を実行することができる。これにより、カップ内部に付着した汚染源を有効に洗い流すことができ、基板処理装置1の歩留まりを向上することができる。
また、第2リンスプロセスのうちカップ洗浄プロセスは、速度調節サブプロセスと、箇所調節サブプロセスと、を有する。このため、これらのサブプロセスを制御部9によって適宜に組み合わせて実行することで、精度よく処理カップ40の各部を洗浄する(各部に純水を飛散させる)ことができる。
また、特殊モードRMにおいてカップ洗浄プロセスとして処理対象基板Wに通常モードNMとは異なる作動条件(リンス液供給時間の長短、基板Wの回転数の大小、カップ上下動作の有無など)でリンス液が供給される。けれども、本実施形態のようにリンス液として純水が利用される態様、あるいはリンス液として十分に希釈された薬液が利用される態様であれば、上記作動条件が通常モードNMとは異なることにより基板Wに悪影響が生じることを防止できる(歩留まりの低下を防止できる)。
また、特殊モードRMは、チャンバー10内に基板Wが配されるタイミングであれば実行可能なモードである。このように特殊モードRMの実行における時間的制約が小さいので、ロット処理の途中で処理カップ40の洗浄を行う要請が生じた場合(既述した「支障原因発生基準」でのカップ内洗浄要請の発生、例えば、センサにより処理カップ40に付着する汚染源が検知された場合やチャンバー10内の雰囲気汚染が検知された場合など)に、実行中のロット処理の完了を待たずに特殊モードRMを行うことが可能となる。
また、本実施形態の特殊モードRMはスピンチャック20に基板Wが装着された状態で実行される。このため、特許文献1のように回転するスピンベースにリンス液(純水)を供給して該リンス液を飛散させる態様と異なり、スピンチャックのうち基板を把持するためのチャック機構(典型的には、突起形状)にリンス液が衝突するおそれが減り、薬液が付着している洗浄対象箇所に適切にリンス液を飛散させることが可能である。
また、スピンチャック20、処理カップ40、上面処理液ノズル30などのチャンバー10内の各要素は、いずれも本来は基板Wに対して表面処理を行うために使用するものであって、基板W以外のものを洗浄することを目的として設けられたものではない。本実施形態では、処理カップ40を洗浄するための専用機構(洗浄治具など)を設けることなく、制御部9によるモード選択によって処理カップ40のリンス処理を行うため基板処理装置1の大型化を抑止できる。
また特に、基板Wの回転速度を可変に調節可能とし、図9などに示すように、カップ内壁の洗浄期間において回転数を変更しつつリンス液の吐出および飛散を行わせているため、カップ内壁を上下方向に走査するような態様でカップ内壁の広範囲の洗浄が可能となる。このような回転数変化は、この実施形態のように段階的であってもよく、時間的に連続変化させる態様であってもよい。
<2 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態においては、第1リンスプロセスおよび第2リンスプロセスで使用するリンス液を純水としていたが、これに限定されるものではなく、薬液を純水で希釈した液をリンス液として用いるようにしても良い。また、上述した通常モードNMおよび特殊モードRMは処理モードの一例にすぎず、例えば、下面処理液ノズル28より基板Wの下面に処理液を供給するモードを採用してもよい。
図12および図13は、上記実施形態のカップ洗浄プロセスの変形例にかかるタイムチャートである。
カップ洗浄プロセスは、基板Wに供給するリンス液(純水)の供給量を可変に調節する供給量調節サブプロセスを有していてもよい。例えば、図12に示すように、処理カップ40の基板Wに近い箇所を洗浄する目的で基板の高速回転を行う期間(時刻t0〜時刻t1、時刻t3〜時刻t4、時刻t6〜時刻t7)でのみ純水の供給量を大きくする場合、処理カップ40のうち基板Wに近い位置に付着する汚染源(基板Wへの汚染可能性が高い汚染源)を有効に洗い流すことができる。
また、処理カップ40を上下動させる箇所調節サブプロセスでは、図13に示すように、処理カップ40の上下動が一定の上下区間において繰り返し行われてもよい。この繰り返し上下動が行われる区間では、処理カップ40に満遍なくリンス液(純水)が飛散され、広範囲にわたって汚染源を有効に洗い流すことができる。処理カップ40を上下動させる場合には、その上下動させる速度を処理カップ40の上下位置に応じて変更することが有効である。例えば、処理カップ40に付着する汚染源の少ない位置では処理カップ40を速く昇降させ、処理カップ40に付着する汚染源の多い位置では処理カップ40を遅く昇降させることで、効率的にカップ洗浄処理を行うことができる。
また、上記実施形態では、基板Wの上面にリンス液を供給するリンス液供給ノズルとして上面処理液ノズル30を用いていたが、これに代えて、二流体ノズル60からスピンベース21にリンス液を供給するようにしても良い。
また、上記実施形態においては、処理カップ40に互いに独立して昇降可能な内カップ41、中カップ42および外カップ43を備えていたが、3つのカップが一体に構成されて昇降するものであっても良い。3つのカップが高さ方向に沿って多段に一体に積層されている場合には、それぞれのカップが順次にスピンベース21の保持面21aを取り囲むように昇降移動するようにすれば良い。さらに、処理カップ40はスピンベース21を取り囲む1段のカップのみを備えるものであっても良い。
また、基板処理装置1によって処理対象となる基板は半導体基板に限定されるものではなく、液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイに用いるガラス基板など種々の基板であっても良い。
また、上記実施形態では、通常モードNMにおいて、第1薬液プロセスが複数の単位第1薬液プロセスを有し、第1リンスプロセスが複数の単位第1リンスプロセスを有する態様について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、第1薬液プロセスが一の単位第1薬液プロセスを有し、第1リンスプロセスが一の単位第1リンスプロセスを有する態様(薬液処理とリンス処理とが一回ずつ行われる態様)であっても構わない。第2薬液プロセスおよび第2リンスプロセスについても同様である。
また、上記実施形態では、特殊モードRMが第2薬液プロセスを有する態様について説明したがこれに限られるものではない。特殊モードRMは、少なくとも第2リンスプロセスを有していれば足り、図14に示すように第2薬液プロセスを有していなくても構わない。この態様は、基板Wを最終製品として利用しない場合の態様であり、第2薬液プロセスを行わないので所要時間が短い、基板Wを傷つけるほど強力に純水を供給することができる、基板処理の観点から基板Wに対しては使用できないリンス液でもカップ洗浄に有効であれば使用できる、等の利点がある。したがって、チャンバー10に搬送される前工程におけるキズ等の影響でそもそも最終製品として利用できない基板Wに対しては特に有効である。
図15は、カップ洗浄プロセスにあたり、液密洗浄を行う場合の基板処理装置1の縦断面図である。図9と比較しても分かるように、図15では、外カップ43の上端部43bと中カップ42の第2案内部52の上端部52bとの間に形成される開口OPaの上下幅が小さい。このように、洗浄対象のカップ間(図15では、外カップ43と中カップ42との間)の間隔を狭めることで、該カップ間が基板Wから飛散され供給される純水(図中に点線矢印で示す)で満たされ、効率的にカップ洗浄を行うことができる。
以上、実施形態およびその変形例に係る基板処理装置1について説明したが、これらは本発明に好ましい実施形態の例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。本発明は、その発明の範囲内において、各実施形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 基板処理装置
9 制御部
10 チャンバー
20 スピンチャック
21 スピンベース
22 スピンモータ
26 チャック部材
30 上面処理液ノズル
40 処理カップ
41 内カップ
42 中カップ
43 外カップ
47 第1案内部
52 第2案内部
CX 軸心
NM 通常モード
OPa,OPb,OPc 開口
RM 特殊モード

Claims (10)

  1. 複数の基板に対して順次に処理を行う基板処理装置であって、
    前記基板を保持する基板保持手段と、前記基板保持手段を回転させる回転駆動手段と、前記基板保持手段の周囲を取り囲むカップとを備える処理装置本体と、
    複数の基板処理モードがあらかじめ設定され、前記処理装置本体を制御して、各基板につき前記複数のモードのうちの1つを選択して実行させる制御手段と、
    を備え、
    前記複数のモードが、
    (A)複数の前記基板のうちの第1基板について実行されるモードであって、前記第1基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第1基板に薬液を供給し、前記第1基板を薬液処理する第1薬液プロセスと、
    前記第1基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第1基板にリンス液を供給し、前記第1基板から前記薬液を洗い流す第1リンスプロセスと、
    を有する通常モードと、
    (B)複数の前記基板のうち、前記通常モードが実行された後に処理対象となる第2基板について実行されるモードであって、
    前記第2基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第2基板に前記薬液を供給し、前記第2基板を薬液処理する第2薬液プロセスと、
    前記第1リンスプロセスとは異なる作動条件によって、前記第2基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第2基板にリンス液を供給し、前記第2基板から前記薬液を洗い流しつつ、回転する前記第2基板から飛散した前記リンス液によって前記カップを洗浄する第2リンスプロセスと、
    を有する特殊モードと、
    を含むことを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記複数のモードのうちのデフォルトモードとして、前記通常モードが設定されており、所定の尺度を基準に周期的に前記特殊モードが例外的に選択されることを特徴とし、
    前記特殊モードは、前記第2基板であって、所定の前記尺度分だけ前記通常モードが実行された後に処理対象となる前記第2基板について実行されるモードであることを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記尺度は、時間であり、
    前記特殊モードは、前記通常モードが所定の時間分だけ実行された後に処理対象となる前記第2基板について実行されるモードであることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記尺度は、基板の処理枚数であり、
    前記特殊モードは、前記通常モードにより所定枚数の基板処理が実行された後に処理対象となる前記第2基板について実行されるモードであることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    基板処理中の支障原因の発生を検知するセンサを備え、
    前記通常モードは、前記センサによって前記支障原因の発生が検知されなかった場合に実行され、
    前記特殊モードは、前記センサによって前記支障原因の発生が検知された場合に実行されることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の基板処理装置であって、
    前記第2リンスプロセスが、前記カップを上下動させて、前記第2基板から飛散した前記リンス液が前記カップに当たる箇所を調節する箇所調節サブプロセス、を有することを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の基板処理装置であって、
    前記第2リンスプロセスが、前記第2基板を回転する回転速度を可変に調節する速度調節サブプロセス、を有することを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の基板処理装置であって、
    前記第2リンスプロセスが、前記第2基板に供給する前記リンス液の供給量を可変に調節する供給量調節サブプロセス、を有することを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の基板処理装置であって、
    前記第1薬液プロセスと前記第2薬液プロセスは同一の処理であり、
    前記第1基板と前記第2基板は、同一の薬液プロセスを施す所定枚数の基板の群に含まれる基板であることを特徴とする基板処理装置。
  10. 基板を保持する基板保持手段と、前記基板保持手段を回転させる回転駆動手段と、前記基板保持手段の周囲を取り囲むカップとを備える処理装置本体と、前記処理装置本体を制御する制御手段と、
    を使用して複数の基板に対して順次に処理を行う基板処理方法であって、
    前記制御手段に複数のモードをあらかじめ設定する設定工程と、
    前記複数の基板のそれぞれについて、前記制御手段中の前記複数のモードのうちの1つを選択して実行させる処理実行工程と、
    を備え、
    前記複数のモードが、
    (A)複数の前記基板のうちの第1基板について実行されるモードであって、前記第1基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第1基板に薬液を供給し、前記第1基板を薬液処理する第1薬液プロセスと、
    前記第1基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第1基板にリンス液を供給し、前記第1基板から前記薬液を洗い流す第1リンスプロセスと、
    を有する通常モードと、
    (B)複数の前記基板のうち、前記通常モードが実行された後に処理対象となる第2基板について実行されるモードであって、
    前記第2基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第2基板に前記薬液を供給し、前記第2基板を薬液処理する第2薬液プロセスと、
    前記第1リンスプロセスとは異なる作動条件によって、前記第2基板を前記基板保持手段にて保持して回転させつつ前記第2基板にリンス液を供給し、前記第2基板から前記薬液を洗い流しつつ、回転する前記第2基板から飛散した前記リンス液によって前記カップを洗浄する第2リンスプロセスと、
    を有する特殊モードと、
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
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