JP2018028731A - 従業員管理システム及び従業員管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】在宅勤務の勤怠を管理するだけでなく、在宅勤務者に異常が生じた場合に、より適切に異常の発生を関係者に通知する。【解決手段】従業員管理システム1は、クライアント端末2と、カメラ3と、管理サーバ5とを備える。この従業員管理システム1において、クライアント端末2は、カメラ3によって取得された在宅勤務者の状態情報に基づいて当該在宅勤務者が離席しているか否か及び当該在宅勤務者に異常が発生していないか否かを検知し、その検知結果を管理サーバ5に送信する。管理サーバ5は、上記検知結果によって在宅勤務者に異常が発生したことが送信された場合に、当該在宅勤務者の勤務地から所定距離の範囲内に所在している従業員を近隣部員として特定し、当該在宅勤務者に異常が発生したことを当該近隣部員に通知する異常通知を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、従業員管理システム及び従業員管理方法に関し、遠隔地で業務を行う、例えば在宅勤務者の状況を確認するための従業員管理システム及び従業員管理方法に適用して好適なものである。
現在、サテライトオフィスや在宅勤務の導入が各企業で進められている。このような遠隔地での勤務については、従業員等の管理を行う必要がある。また、従来型(サテライトオフィスや在宅勤務以外)の勤務形態であれば、同室に同僚や上司等が在席しており、従業員の健康状態等に異常が発生した場合には速やかに異常に気付いて対応することが可能であるが、上記のサテライトオフィスや在宅勤務のような勤務形態では、傍に同僚や上司等がいないことから、そのような異常の発生に対する管理ができないという課題もある。
そこで、例えば特許文献1では、遠隔地にオペレータが分散して勤務するコンタクトセンタにおける運用管理において、オペレータ(対象者)に異常が発生した場合に、当該対象者を遠隔から管理する管理者にアラームを通知する技術が提案されている。
特開2004−252668号公報
しかし、上記の特許文献1に記載されたコンタクトセンタ運用管理装置では、対象者で異常が発生したというアラームを管理者に通知することはできるものの、通知先の管理者の状況次第で、十分な対応に期待できない場合がある。具体的には例えば、管理者が出張や休暇等で不在の場合、システム上はアラームが通知されても当該アラームを受け取る者がいないため、異常発生の把握が遅れてしまう。また、通知先の管理者が非常に遠隔の地にいた場合は、アラームを受け取っても対象者の状態を早期に確認することが難しい。
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、在宅勤務者に異常が生じた場合に、より適切に当該異常の発生を関係者に通知可能な従業員管理システム及び従業員管理方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、在宅勤務者が利用するクライアント端末と、クライアント端末に接続され、在宅勤務者の状態を監視する監視装置と、クライアント端末とネットワークを介して接続される管理サーバと、を備える従業員管理システムが提供される。この従業員管理システムにおいては、クライアント端末が、監視装置によって取得された在宅勤務者の状態情報に基づいて当該在宅勤務者が離席しているか否か及び当該在宅勤務者に異常が発生していないか否かを検知し、検知結果を管理サーバに送信し、管理サーバが、上記検知結果によって在宅勤務者に異常が発生したことが送信された場合に、当該在宅勤務者の勤務地から所定距離の範囲内に所在している従業員を近隣部員として特定し、当該在宅勤務者に異常が発生したことを当該近隣部員に通知する異常通知を行うことを特徴とする。
また、かかる課題を解決するため本発明においては、在宅勤務者による在宅勤務を管理する従業員管理システムによる従業員管理方法が提供される。より具体的には、在宅勤務者が利用するクライアント端末と、クライアント端末に接続され、在宅勤務者の状態を監視する監視装置と、クライアント端末とネットワークを介して接続される管理サーバと、を備える従業員管理システムによる従業員管理方法として、上記監視装置が、在宅勤務者の状態を監視することで得られる状態情報をクライアント端末に送信する状態情報取得ステップと、上記クライアント端末が、状態情報取得ステップで送信された在宅勤務者の状態情報に基づいて当該在宅勤務者が離席しているか否か及び当該在宅勤務者に異常が発生していないか否かを検知し、検知結果を管理サーバに送信する異常検知ステップと、上記管理サーバが、異常検知ステップにおいて在宅勤務者に異常が発生したことが送信された場合に、当該在宅勤務者の勤務地から所定距離の範囲内に所在している従業員を近隣部員として特定し、当該在宅勤務者に異常が発生したことを当該近隣部員に通知する異常通知を行う異常通知ステップと、を備えることを特徴とする従業員管理方法が提供される。
本発明によれば、在宅勤務の勤怠を管理するだけでなく、在宅勤務者に異常が生じた場合に、より適切に異常の発生を関係者に通知することができる。
本実施の形態に係る従業員管理システムの構成例を示すブロック図である。 スケジュール情報の一例を説明するための図である。 人財情報の一例を説明するための図である。 拠点情報の一例を説明するための図である。 アラートメッセージの一例を説明するための図である。 バイタルサイン情報の一例を説明するための図である。 送信情報キャッシュの一例を説明するための図である。 勤怠情報の一例を説明するための図である。 在宅勤務管理処理の全体的な処理手順の一例を示すフローチャートである。 離席監視の処理手順の一例を示すフローチャートである。 異常監視の処理手順の一例を示すフローチャートである。 異常検知時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 新たに送信情報を取得する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。 関係上長宛先メールの一例を示す図である。 近隣部員宛先メールの一例を示す図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。本実施の形態では、企業の従業員が在宅勤務を行う場合にその勤怠管理を行うとともに当該従業員の異常を通知可能な従業員管理システムについて説明する。
(1)従業員管理システムの構成
図1は、本実施の形態に係る従業員管理システムの構成例を示すブロック図である。図1によれば、本実施の形態に係る従業員管理システム1は、在宅勤務者(従業員)が自宅等で業務に使用するクライアント端末2(個別には、クライアント端末2a,2b,・・・,2n)と、クライアント端末2に接続されて従業員を撮影可能なカメラ3(個別には、カメラ3a,3b,・・・,3n)と、クライアント端末2と管理サーバ5とを通信可能に接続するネットワーク4と、企業内の各種情報を保持するとともに在宅勤務者の勤怠の管理や異常検知時の通知を行う管理サーバ5とを備えて構成される。
クライアント端末2は、在宅勤務において従業員が操作するコンピュータ装置であって、例えば一般的なノートコンピュータやデスクトップコンピュータを利用することができる。それぞれのクライアント端末2a,2b,・・・,2nはネットワーク4を介して管理サーバ5(または後述する管理サーバ5内の各サーバ)に通信可能に接続される。
カメラ3は、在宅業務を行う従業員の状態変化を検知するために当該従業員の状態(勤怠状態・異常状態)を監視する機器(監視装置)の一例であって、例えばウェブカメラである。このカメラ3をクライアント端末2の画面上部に設置し、クライアント端末2を操作する従業員を撮影することによって、その従業員のバイタルサイン(例えば心拍数や呼吸数等)を測定し、測定結果をクライアント端末2に送信する。対象者を撮影することによって対象者のバイタルサインを測定する技術は一般的に広く知られた技術であるので、詳細な説明は省略する。
なお、本実施の形態に係る従業員管理システム1において、カメラ3は、クライアント端末2を操作中の従業員における異常発生を検知可能な機器であれば、他の機器に置き換えられてもよい。具体的には例えば、バイタルサインを測定可能な所定のアプリケーションプログラムが実行されるスマートフォンでもよいし、従業員に装着させることでバイタルサインを測定可能なウェアラブルデバイス等でもよい。また例えば、重力センサや脈拍センサ等が搭載された椅子等も従業員の異常発生を検知可能な機器として利用することができる。
管理サーバ5は、企業の本社やデータセンタ等に設置される管理用のサーバである。管理サーバ5はその機能面で見ると、次段落以降で述べるように複数のサーバ及びデータベース(DB)から構成される(図1も参照)。これら複数のサーバ及びデータベースは装置として1つの管理サーバ5に統合されてもよいし、個々に複数の装置として設置されていてもよい。
管理サーバ5の詳細な構成を説明する。管理サーバ5は、様々な処理を制御する機能を有するサーバとして、スケジュール管理サーバ11、人財管理サーバ12、在宅勤務管理サーバ13、及び勤怠管理サーバ14を備えている。さらに管理サーバ5は、上記の各サーバよる制御と関連するデータを格納して各サーバに接続されたデータベース(DB)として、スケジュール情報DB15、人財情報DB16、拠点情報DB17、アラートメッセージDB18、バイタルサイン情報DB19、送信情報キャッシュDB20、及び勤怠情報DB21を備えている。
スケジュール管理サーバ11は、各従業員のスケジュールが示されたスケジュール情報を管理する。スケジュール情報はスケジュール情報DB15に格納されている。
図2は、スケジュール情報の一例を説明するための図である。図2の例示によれば、スケジュール情報110は、対象スケジュールの従業員のIDが記載されるID欄111、対象スケジュールの日付が記載される日付欄112、対象スケジュールの開始時刻が記載される開始時刻欄113、対象スケジュールの終了時刻が記載される終了時刻欄114、対象スケジュールの内容が記載される予定欄115、対象スケジュールの場所が記載される場所欄116、及び、対象スケジュールが打ち合わせ(会議)であるときに会議室の識別子(ID)が記載される会議室ID117から構成されている。ここで、従業員のIDについては、社員番号のように予めユニークな識別子(ID)が割当てられているとし、このIDは後述する他の図(図3,図7,図8)でも利用される。また、場所欄116に記載された英文字は企業の施設等を示す略称である。
なお、各欄における具体的な記載が示す内容は図2を参照すれば明らかであるため、個別の説明を省略する。そして管理サーバ5内の各DBに格納される情報について例示する図3〜図8においても、基本的には図2と同様に、具体的な記載内容について個別の説明は省略する。
人財管理サーバ12は、各従業員の情報が示された人財情報を管理する。人財情報は人財情報DB16に格納されている。
図3は、人財情報の一例を説明するための図である。図3の例示によれば、人財情報120は、対象とする人財(対象人財)の従業員のIDが記載されるID欄121、対象人財の氏名が記載される名前欄122、対象人財のメールアドレスが記載されるメールアドレス欄123、対象人財の電話番号が記載される電話番号欄124、対象人財の所属部署が記載される所属欄125、対象人財の職位が記載される職位欄126、対象人財の勤務地が略称で記載される在勤場所欄127、対象人財の上長のIDが記載される上長欄128、及び、対象人財の住所が記載される住所欄129から構成されている。なお、図3に示した人財情報120の職位欄126には、一例として所定の職位以上(例えば管理職)の場合のみ職位が記載されている。
在宅勤務管理サーバ13は、管理サーバ5内の他のサーバ(スケジュール管理サーバ11,人財管理サーバ12,勤怠管理サーバ14)を統合的に管理するサーバであって、一般的な在宅勤務の管理の他に、在宅勤務者の異常発生に関する制御も担当する。図1に示したように、在宅勤務管理サーバ13には、企業の拠点(事業所等)に関する情報(拠点情報)が格納された拠点情報DB17と、異常発生の検知に応じて通知されるアラートメッセージが格納されたアラートメッセージDB18と、従業員ごとに正常時のバイタルサインを示す情報(バイタルサイン情報)が格納されたバイタルサイン情報DB19と、従業員の異常状態の検知時に関係者に宛てて出力された異常通知の送信情報が所定期間に亘って一時的に格納される送信情報キャッシュDB20と、が接続されている。
なお、在宅勤務管理サーバ13は、管理サーバ5内の各サーバを統合的に管理する立場にあるため、図1において自身に直接接続されていない管理サーバ5内の他のDBに対しても、当該DBの上位に位置するサーバを介して、任意に情報を取得したり格納したりできるものとする。具体的には例えば、在宅勤務管理サーバ13は、スケジュール管理サーバ11に指示することによって、スケジュール情報DB15から、所定の従業員のスケジュールを取得することができる。ただし、以後の説明では簡略のため、特段に明記する場合を除き、仲介するサーバ(上記例でいえばスケジュール管理サーバ11)の記載は省略することとし、在宅勤務管理サーバ13が所定のDBから情報を取得(または格納)するといった記載を行う。
以下、在宅勤務管理サーバ13に直接接続される各DB(拠点情報DB17,アラートメッセージDB18,バイタルサイン情報DB19,送信情報キャッシュDB20)に格納される情報について、それぞれ具体例を挙げて説明する。
図4は、拠点情報の一例を説明するための図である。図4の例示によれば、拠点情報130は、対象とする拠点(対象拠点)の名称が記載される拠点名欄131、対象拠点の略称が記載される略称欄132、及び、対象拠点の所在地が記載される住所欄133から構成されている。
図5は、アラートメッセージの一例を説明するための図である。図5の例示によれば、アラートメッセージ140には、予め用意された複数種類のアラートメッセージがIDに紐付けてまとめられており、アラートメッセージのIDが記載されるID欄141、及び当該IDに紐付けられたアラートメッセージの具体的な内容が記載されるアラート欄142から構成されている。なお、アラート欄142に記載されたアラートメッセージの内容は、後述する異常検知時のポップアップ画面(図12参照)や送信メール(図14,15)等に表示される。
図6は、バイタルサイン情報の一例を説明するための図である。図6の例示によれば、バイタルサイン情報150は、従業員のIDが記載されるID欄151、当該従業員の正常時のバイタルサインのうち平均心拍数が記載される平均心拍数欄152、及び、当該従業員の正常時のバイタルサインのうち平均呼吸数が記載される平均呼吸数欄153から構成されている。なお、従業員の正常時のバイタルサインの値は、例えば定期的に実施される健康診断の結果等に基づいてデータが蓄積される。
図7は、送信情報キャッシュの一例を説明するための図である。前述したように送信情報キャッシュDB20には、従業員の異常状態検知に基づいて出力された異常通知の送信情報が一時的に記憶(キャッシュ)されており、この記憶された情報を送信情報キャッシュと呼ぶ。送信情報キャッシュは、所定時間(例えば1時間)が経過すると消去される。図7の例示によれば、送信情報キャッシュ160は、キャッシュされる送信情報ごとに付された整理番号が記載される番号欄161、当該送信情報で異常状態が検知された従業員のIDが記載されるID欄162、当該送信情報の発生日付が記載される日付欄163、当該送信情報が示す異常状態の検知時刻(または当該送信情報の送信時刻)が記載される取得時刻欄164、当該送信情報が通知された宛先のうち職位を有する者(以後、関係上長と呼ぶ)に関する情報が記載される課長以上情報欄165、当該送信情報が通知された宛先のうち異常状態が検知された従業員の近隣にいると判断された従業員(以後、近隣部員と呼ぶ)に関する情報が記載される近隣部員情報欄166、及び、当該送信情報で異常状態が検出された従業員(本人)に関する情報が記載される本人情報欄167から構成されている。
なお、送信情報に関する詳細な説明は後述する(図12〜図15を参照)が、本例において、在宅勤務管理サーバ13は、従業員の異常状態を検知したときに、関係上長を宛先とする送信情報(関係上長宛先メール)と近隣部員とを宛先とする送信情報(近隣部員宛送メール)との2種類の送信情報をメールで送信するようにしており、これら2通の送信情報は、個人情報保護の観点から一部が異なる記載内容とされる。但し、本発明に係る従業員管理システム1では、必ずしも送信情報を2通に分けて送信する必要はなく、1通で全ての関係者に送信したり、または宛先の属性等に基づいて3通以上に分けて送信したりするようにしてもよい。各送信情報の具体的な記載については、図7の番号「#1」に記載された送信情報キャッシュに対応して、図14には「関係上長宛先メール」が例示され、図15には「近隣部員宛先メール」が例示されている。
勤怠管理サーバ14は、在宅勤務を行う従業員の勤怠に関する勤怠情報を管理する。勤怠情報は勤怠情報DB21に格納されている。
図8は、勤怠情報の一例を説明するための図である。図8の例示によれば、勤怠情報170は、勤怠情報の対象の従業員のIDが記載されるID欄171、当該従業員が在宅勤務中に離席を開始した時刻が記載される離席開始時刻欄172、及び、当該従業員が在宅勤務中に離席を終了した時刻が記載される離席終了時刻欄173から構成されている。
(2)在宅勤務管理処理
以下では、図1に示した従業員管理システム1によって在宅勤務を管理する処理(在宅勤務管理処理)について、上記の図2〜図8の情報例を適宜参照しながら説明する。
(2−1)全体処理
図9は、在宅勤務管理処理の全体的な処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、図9を参照しながら在宅勤務処理の概要について説明する。
図9は、在宅勤務管理処理の手順例を示すフローチャートである。図9において、破線で区切られた左側には、在宅勤務管理サーバ13による処理が示され、破線で区切られた右側には、在宅勤務を行う従業員が使用するクライアント端末2または当該従業員を撮影するカメラ3による処理が示されている。
まず、従業員によって所定の起動操作が行われることによって、クライアント端末2が起動する(ステップS101)。ステップS101の起動に伴って、従業員は、在宅勤務用のグループウェア等を立ち上げてログインする操作を実行する。なお、クライアント端末2がステップS101の起動時に自動的に上記グループウェア等のログイン画面を表示するようにして、従業員がログイン操作を行うようにしてもよい。何れにしても、ログイン操作が行われると、当該従業員のID(例えばID「1111」)を含むログイン通知がクライアント端末2からネットワーク4を介して在宅勤務管理サーバ13に送信される。
また、本実施の形態に係る従業員管理システム1では、ログイン操作時に、在宅作業を行う従業員本人であることを認証する本人認証を行うようにしてもよい。本人認証の方法は、一般的に知られている様々な方法を利用可能であり、例えば顔認証や指紋認証等を採用することができる。
ステップS102では、在宅勤務管理サーバ13が、クライアント端末2からのログイン通知を受信する。
次いで、ステップS103では、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS102で受信した従業員のIDをキーとして、スケジュール情報DB15から当該従業員の当日のスケジュール情報を取得する。
なお、ステップS103の処理を厳密に説明すると、在宅勤務管理サーバ13がスケジュール管理サーバ11に従業員のIDをキーとするスケジュール情報取得の指示を出し、スケジュール管理サーバ11が当該指示に従ってスケジュール情報DB15を参照して当該従業員の当日のスケジュール情報を取得して在宅勤務管理サーバ13に返す、となる。しかし、前述したように、説明の簡略のため、仲介するスケジュール管理サーバ11の記載を省略するものであり、この対応は以降の各フローチャートにおける処理の説明にも適用される。
ステップS104では、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS103で取得した従業員の当日のスケジュール情報に在宅勤務の予定があるか否かを判定する。在宅勤務の予定があればステップS105の処理に進み、在宅勤務の予定がなければ図9の処理を終了する。
ここで、ステップS103〜S104の処理を図2に示したスケジュール情報110を用いて具体的に説明する。例えば、従業員のIDが「1111」で当日が「2015/12/1」であったとすると、ステップS103の処理によって、図2でデータ行の1行目〜3行目に示されたスケジュール情報が「従業員の当日のスケジュール情報」として取得される。そして、ステップS104では、このスケジュール情報の予定欄115の記載が「在宅」になっているか否かを判定することによって、在宅勤務の予定の有無を判定することができる。なお、ステップS103〜S104の処理が当日の朝一番に実行されるとは限らない点を考慮すると、ステップS103では、現在時刻よりも後の「従業員の当日のスケジュール情報」を取得し、ステップS104ではこのようにして取得されたスケジュール情報に対して在宅勤務の予定の有無を判定することが、より好ましい。
ステップS105では、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS103で取得したスケジュール情報に基づいて在宅勤務の勤務時間を特定し、該特定した勤務時間を自身が有する記憶媒体(例えばメモリ)に格納する。図2の例で具体的に説明すると、ID「1111」の日付「2015/12/1」において予定「在宅」となっている1行目のスケジュール情報について、「開始時刻」および「終了時刻」を参照することによって、在宅勤務の勤務時間を特定することができる。当然ではあるが、現在時刻が開始時刻を過ぎているような場合には、現在時刻と終了時刻とを参照することによって在宅勤務の勤務時間を特定すればよい。
次いでステップS106において、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS102で受信した従業員のIDをキーとして、バイタルサイン情報DB19から当該従業員の正常時のバイタルサイン情報(本例では平均心拍数及び平均呼吸数)を取得する。ステップS106で取得されたバイタルサイン情報は、この後に開始される在宅勤務において当該従業員に何らかの異常が発生していないかを判断するための基準となる。そして、このようなバイタルサイン情報は、在宅勤務の開始時または開始前にクライアント端末2にも通知される。なお、ステップS103〜S106の処理は順序を入れ替えて実行されてもよい。
その後、ステップS105で特定した在宅勤務の開始時刻になると、在宅勤務管理サーバ13は、クライアント端末2に、在宅勤務が開始することを通知するとともに、カメラ3を起動させるための通知を行う(ステップS107)。なお、在宅勤務管理サーバ13からカメラ3に起動を直接指示するようにしてもよい。
そして、ステップS107における通知に基づいて、クライアント端末2はカメラ3を起動し(ステップS108)、カメラ3は従業員の撮影を開始する(ステップS109)。なお、カメラ3の起動は、ステップS101でクライアント端末2が起動したときに行われるとしてもよい。
ステップS109においてカメラ3による撮影が開始された後は、カメラ3は、撮影によって取得した映像情報をリアルタイムにクライアント端末2に送信する。そして、クライアント端末2は、カメラ3から受信する映像情報に基づいて、従業員の離席状態を監視するとともに(ステップS110)、従業員に異常が発生しないかを監視する(ステップS111)。ステップS110における離席監視、及びステップS111における異常監視は、当該従業員の在宅勤務の終了時刻が到来するまで続けられる。離席監視の詳細は図10を参照しながら後述し、異常監視の詳細は図11を参照しながら後述する。
ステップS105で特定した在宅勤務の終了時刻になると、在宅勤務管理サーバ13は、クライアント端末2に、在宅勤務が終了することを通知するとともに、カメラ3を終了させるための通知を行う(ステップS112)。
そして、ステップS112における通知に基づいて、クライアント端末2はカメラ3を終了させる(ステップS113)。この後、従業員は、在宅勤務用のグループウェアからログオフする操作を行う等して在宅勤務を終了する。
以上、ステップS101〜S113の処理が行われることによって、従業員管理システム1は、従業員が在宅勤務を行う場合にその勤怠管理を行うとともに当該従業員の異常を検出することができる。以下では、このような在宅勤務管理処理のうちのいくつかの特徴的な処理について、さらに詳しく説明していく。
(2−2)離席監視処理
図9のステップS110に示した離席監視について図10を参照しながら詳細に説明する。図10は、離席監視の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図9で説明したように、ステップS109においてカメラ3による撮影が開始された後、カメラ3は、撮影によって取得した映像情報をリアルタイムにクライアント端末2に送信する。そしてクライアント端末2は、カメラ3による撮影が終了されるまでの間、以下のステップS202〜S205に示す処理を繰り返し実行する(ステップS201)。
まず、クライアント端末2は、カメラ3からリアルタイムに受信する映像情報の内容を確認し、所定の連続時間(例えば10分)を超えて撮影対象の従業員が検出できていない(すなわち、当該従業員が撮影されていない)か否かを判定する(ステップS202)。所定の連続時間を超えるまでの間に当該従業員が検出できている場合は(ステップS202のNO)、当該従業員は離席することなく在宅勤務を続けていると判断し、特段の処理を行うことなくステップS206に進み、カメラ3による撮影が終了されるまで、改めてステップS201の処理を実行する。
ステップS202において撮影対象の従業員が検出できていないと判定された場合は(ステップS202のYES)、当該従業員が離席していると判断してステップS203の処理を行う。ステップS203では、クライアント端末2は、勤怠管理サーバ14に離席が開始した時刻(離席開始時刻)を送信する。なお、離席開始時刻は、ステップS202における「所定の連続時間」の経過分を逆算した時刻とする。例えば、クライアント端末2が「10:30」から「10:40」まで当該従業員を検出できなかった場合、クライアント端末2が勤怠管理サーバ14に送信する離席開始時刻は「10:30」となる。そして勤怠管理サーバ14は、当該従業員の勤怠情報として、当該従業員のIDと受信した離席開始時刻を勤怠情報DB21に登録する(図8参照)。
その後、クライアント端末2は、カメラ3によって撮影された映像情報において従業員が再び検出され、当該検出から所定の連続時間(例えば1分)を超えて当該従業員が検出されるか否かを判定することによって、従業員が離席状態から復帰したか否かを判断する(ステップS204)。1分以上の検出が確認できない場合は(ステップS204のNO)、ステップS204を再び繰り返して、従業員の離席状態からの復帰を待つ。
ステップS204において従業員を1分以上検出した場合には(ステップS204のYES)、離席状態から復帰したと判断して、クライアント端末2は、勤怠管理サーバ14に離席が終了した時刻(離席終了時刻)を送信する(ステップS205)。なお、離席終了時刻は、ステップS204における「所定の連続時間」の経過分を差し引いた時刻とする。例えば、クライアント端末2が「11:15」から「11:16」まで当該従業員を再検出した場合、クライアント端末2が勤怠管理サーバ14に送信する離席終了時刻は「11:15」となる。そして勤怠管理サーバ14は、ステップS203で登録した当該従業員の勤怠情報の離席終了時刻欄173に、受信した離席開始時刻を登録する(図8参照)。図8のデータ行の1行目には、ID「1111」の従業員が「10:30」から「11:15」まで離席していたと判定された場合の勤怠情報の一例が示されている。
その後は、ステップS206に進み、カメラ3による撮影が終了するまで(図9のステップS113)の間は、再びステップS201から処理が繰り返される。このようにステップS201〜S206の処理が行われることによって、在宅勤務を開始した従業員が所定時間(例えば10分)以上、クライアント端末2の前を離れた場合には離席が開始されたと判断し、その後クライアント端末2の前に戻ってきてから所定時間(例えば1分)以上その場にいた場合には離席から復帰したと判断することで、在宅勤務中の離席状態を監視して、従業員の勤怠管理を行うことができる。
(2−3)異常監視処理
図9のステップS111に示した異常監視について図11を参照しながら詳細に説明する。図11は、異常監視の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図11では、図9のステップS109でカメラ3による撮影が開始されると、当該撮影による映像情報をリアルタイムに受信するクライアント端末2によって撮影対象の従業員に異常が発生しないかを監視する異常監視が開始され(ステップS301)、カメラ3による撮影が終了されるまでの間、ステップS302〜S307の処理が繰り返し行われる(ステップS308)。
まず、ステップS302では、カメラ3からリアルタイムに受信する映像情報から撮影対象の従業員の心拍数を所定時間(例えば10秒)単位で計測する。この計測タイミングは、ネットワーク4やクライアント端末2の性能等に応じて、前後する時間単位であってもよい。
そして、ステップS303では、ステップS302で計測した心拍数が異常な値であるか否かを判定する。具体的には例えば、ステップS302で計測した心拍数を、図9のステップS106で取得した当該従業員の平均心拍数と比較して、平均心拍数から20%以上の乖離が5分以上連続しているか否かによって異常か否かを判定する。ステップS303で異常と判定された場合はステップS306に進み、ステップS303で異常ではない(正常)と判定された場合はステップS308に進む。
具体的には、図6に示したID「1111」の従業員のバイタルサイン情報を例にとると、その平均心拍数は「90bpm」とされている。したがって20%の乖離を考えると、ステップS302で計測された心拍数が5分以上、「72bpm」未満または「108bpm」超過であれば異常と判定される。
また、図11に示すように、異常監視の処理では、心拍数計測(ステップS302)と並行して呼吸数計測(ステップS304)が行われている。ステップS304では、カメラ3からリアルタイムに受信する映像情報から撮影対象の従業員の呼吸数を所定時間(例えば10秒)単位で計測する。この計測タイミングは、ネットワーク4やクライアント端末2の性能等に応じて、前後する時間単位であってもよい。また、心拍数計測と呼吸数計測の計測タイミングは同期しなくてもよい。
そして、ステップS305では、ステップS304で計測した呼吸数が異常な値であるか否かを判定する。具体的には例えば、ステップS304で計測した呼吸数を、図9のステップS106で取得した当該従業員の平均呼吸数と比較して、平均呼吸数から20%以上の乖離が5分以上連続しているか否かによって異常か否かを判定する。ステップS305で異常と判定された場合はステップS306に進み、ステップS305で異常ではない(正常)と判定された場合はステップS308に進む。
ステップS306は、従業員のバイタルサイン(本例では心拍数または呼吸数)に異常を判定したときに行われる処理であって、クライアント端末2が在宅勤務管理サーバ13に、検知した異常の内容を当該従業員のIDとともに送信する(異常検知通知)。なお、この異常検知通知で在宅勤務管理サーバ13に送信する情報に、図9のステップS106で取得した当該従業員の正常時のバイタルサインを含むようにしてもよい。
次いで、ステップS307では、在宅勤務管理サーバ13が、従業員の異常が検知された場合の処理(異常検知時の処理)を行い、当該従業員の関係者に異常の発生を通知する。異常検知時の処理の詳細は後述する。
このように、図11に示す異常監視の処理では、カメラ3からリアルタイムに受信する映像情報からクライアント端末2が撮影対象の従業員の心拍数及び呼吸数を計測し、その計測値に異常が認められた場合には、当該異常を在宅勤務管理サーバ13に通知し(ステップS306)、異常検知通知を受けた在宅勤務管理サーバ13によって異常検知時の処理が行われる(ステップS307)。
(2−3−1)異常検知時処理
図11のステップS307に示した異常検知時の処理について図12を参照しながら詳細に説明する。図12は、異常検知時の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS401において、在宅勤務管理サーバ13が、図11のステップS306でクライアント端末2から送信された異常検知通知を受信する。
そして在宅勤務管理サーバ13は、ステップS401で受信した異常検知通知に基づいて、検知された従業員の異常を把握し、当該異常に対応するアラートをアラートメッセージDB18から特定する(ステップS402)。その後、在宅勤務管理サーバ13は、クライアント端末2に対する指示(ステップS403)と、管理サーバ5内での処理(ステップS405)とを並行して行う。
ステップS403では、在宅勤務管理サーバ13は、上記異常検知通知の送信元であるクライアント端末2に対して、ステップS402で特定したアラートをクライアント端末2の画面に表示させる(ポップアップ表示)等して、異常の内容(心拍数もしくは呼吸数に異常がみられること)を報知する。例えば、図5に示したアラートメッセージ140を例にとれば、正常よりも高い心拍数による異常が検知された場合は、ID「1」の「心拍数が異常に高い値が続いています。」というアラートがクライアント端末2の画面にポップアップ表示される。ステップS403のポップアップ表示が行われた後は、所定時間(例えば5分間)待機した(ステップS404)後、ステップS408に進む。
一方、管理サーバ5内では、ステップS402の後に、在宅勤務管理サーバ13が、図9のステップS102で取得した従業員のIDをキーとして、送信情報キャッシュDB20に当該従業員についての送信情報がキャッシュされているか否かを確認する(ステップS405)。
ステップS405で当該従業員についての送信情報がキャッシュされていた場合には(ステップS405のYES)、比較的近い過去(送信情報キャッシュDB20の一時的な記憶時間内)に同じ従業員に異常が検知されて関係者に異常通知が行われたことを意味する。そしてこのような送信情報キャッシュは、今回の異常検知に基づく異常通知でも利用できると考えられることから、在宅勤務管理サーバ13は、送信情報キャッシュDB20から当該送信情報を取得し(ステップS406)、自身の記憶媒体に保持する。このようにすることで、在宅勤務管理サーバ13は、次段で述べるステップS407のように新たに送信情報を取得することなく、管理サーバ5における処理負担を軽減しながらも情報取得の反応速度を高め、異常通知を送信する適切な宛先等の情報を速やかに得ることができる。
ステップS405で当該従業員についての送信情報がキャッシュされていなかった場合には(ステップS405のNO)、在宅勤務管理サーバ13は、送信情報を新たに取得して自身の記憶媒体に保持し、今回の異常検知に基づく異常通知の送信における宛先、近隣部員情報、本人情報等を特定する(ステップS407)。ステップS407における送信情報取得の詳細な処理は、図13を参照しながら後述する。
ステップS406またはステップS407で送信情報を取得した後は、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS404における所定時間(5分間)の経過を待ってからステップS408の処理を行う。
ステップS408では、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS403で行ったクライアント端末2の画面におけるポップアップ表示に対して従業員からの反応があるかないかを判定することによって、関係者に異常通知を行う必要があるかないかを判断する。当該従業員から反応があった場合には(ステップS408のYES)、当該従業員の意識があることから、関係者に異常通知を行う必要まではないと判断し、ステップS410に進む。なお、ステップS404における所定時間が経過する前に当該従業員からポップアップ表示に対して反応があった場合も、上記所定時間の経過を待つことなく、ステップS408からステップS410の処理に進んでよい。
一方、ステップS408で当該従業員から反応がなかった場合には(ステップS408のNO)、当該従業員が意識を失っていて危険な状態である可能性が想定されることから、関係者に異常通知を行う必要があると判断し、ステップS409に進む。
ステップS409では、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS406またはステップS407で取得した送信情報に基づいて、当該従業員に異常が発生していることを知らせる異常通知を当該従業員の関係者にメールで通知する。なお、前述したように、本例における異常通知では、異常検知された従業員の所属部の課長以上の役職者(関係上長)を宛先とする関係上長宛先メールと、当該従業員の所属部で職位を持たない部員のうち当該従業員の近隣にいると判定される部員(近隣部員)を宛先とする近隣部員宛先メールとの2種類のメールが送信される(図14,図15を参照)。
その後ステップS410において、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS409で送信したメールに記載された送信情報をキャッシュ情報(送信情報キャッシュ)として送信情報キャッシュDB20に格納する。送信情報キャッシュDB20に格納される送信情報キャッシュは、前述したように図12のステップS406に示した送信情報取得で利用される。なお、送信情報キャッシュDB20における送信情報キャッシュの保持時間は例えば1時間とし、1時間が経過した後は削除するが、保持時間はネットワーク4や管理サーバ5の性能等に応じて適当な時間が設定されてよい。
以上、図12のステップS401〜S410の処理が行われることによって、異常監視(図9のステップS111)のなかの異常検知時の処理(図11のステップS307)が完了する。
(2−3−2)送信情報取得処理
図12のステップS407の送信情報取得処理は、ステップS405で当該従業員についての送信情報がキャッシュされていなかった場合に行われる処理であって、在宅勤務管理サーバ13が異常通知として送信するメールの内容(送信情報)を各DBから新たに取得する。以下では、図12のステップS407に示した送信情報取得の処理について図13を参照しながら詳細に説明する。
図13は、新たに送信情報を取得する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。図13ではまず、在宅勤務管理サーバ13は、図9のステップS102で受信した従業員のIDをキーとして、人財管理サーバ12から当該従業員の本人情報(名前、所属、メールアドレス、電話番号、及び住所など)を取得し、自身の記憶媒体に格納する(ステップS501)。図3に例示した人財情報120を例にとると、ID「1111」の従業員について異常が検知された場合、図3のデータ行の1行目を参照して、名前「山田太郎」、所属「総務部」、メールアドレス「taro.yamada.aa@abc.com」、電話番号「050-1111-1111」、及び住所「東京都江東区xa」が特定される。
次に、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS501で取得した従業員の本人情報から特定される所属(例えば「総務部」)について、同じ部署に所属する人員に関する情報(人員情報)を人財管理サーバ12から取得する(ステップS502)。ステップS502で取得される人員情報の具体的な内容は例えば、対象とする人員のID、名前、メールアドレス、電話番号、職位、在勤場所、及び住所とする。ステップS501の説明と同様に図3に例示した人財情報120を例にとると、ID「2222」の「鈴木花子」、ID「3333」の「佐藤次郎」、そしてID「6666」の「田中五郎」が人員情報を取得される。
次いで、ステップS503からステップS516の間では、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS502で人員情報を取得することによって特定される全ての人員(すなわち、異常が検知された従業員(ID「1111」)と同じ部署に所属する人員(ID「2222」,「3333」,「6666」))について、1人ずつを対象としてステップS504〜S515に示す処理を繰り返し実行する。
ステップS504では、在宅勤務管理サーバ13は、対象とする人員の現在の予定及び場所をスケジュールDB15から取得する。
そして在宅勤務管理サーバ13は、ステップS505において、対象とする人員が課長職以上の職位を持つ者であるか否かを判定し、課長職以上の職位を持つ場合は(ステップS505のYES)、送信情報に含まれる「課長以上」の情報に、当該人員についてステップS502で取得した人員情報及びステップS504で取得した予定及び場所等を追加する(ステップS506)。この「課長以上」の情報は、関係上長宛先メールの「宛先(所謂「TO」)」に利用される他、近隣部員宛先メールの「本文」内に記載される「課長以上」の情報に利用される。ステップS506の処理が完了するとステップS507の処理に進む。ステップS502で説明した具体例を展開すると、「課長以上」と判定される人員は、ID「2222」の「鈴木花子」とID「3333」の「佐藤次郎」となる。
また、ステップS505において対象とする人員が課長職以上の職位を持たない場合は(ステップS505のNO)、ステップS506の処理を行うことなくステップS507の処理に進む。ステップS502で説明した具体例を展開すると、「課長以上」と判定されない人員は、ID「6666」の「田中五郎」となる。
ステップS507では、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS504で取得した予定及び場所を参照して、対象人員について現在のスケジュールが登録されているか否かを判定する。
ステップS507で現在のスケジュールの登録が有った場合は(ステップS507のYES)、当該スケジュールの場所が「自宅」であるか否かをさらに判定し(ステップS508)、自宅であればステップS510の処理に進み、人財管理サーバ12に格納された人財情報を参照して対象人員の自宅の住所を取得する。ステップS508の判定結果が自宅以外であればステップS511の処理に進み、拠点情報DB17に格納された拠点情報を参照して在勤場所の住所を取得する。
また、ステップS507で現在のスケジュールの登録がなかった場合は(ステップS507のNO)、人財管理サーバ12に格納された人財情報を参照して対象人員の在勤場所を取得し(ステップS509)、その後ステップS511において拠点情報DB17に格納された拠点情報を参照して在勤場所の住所を取得する。
在宅勤務管理サーバ13は、ステップS507〜S511の処理を行うことによって、対象人員の現在地の住所を特定することができる。ここで一例として、ID「1111」の「山田太郎」について時刻「10:00」に異常が検知されたとするときに、ID「6666」の「田中五郎」についてのステップS507〜S511までの処理を具体的に考えてみる。図2のスケジュール情報110を参照すると、現在の「10:00」におけるID「6666」の予定は記載されていないことから、ステップS507の判定結果はNOとなり、ステップS509及びステップS511の処理が行われる。したがって、図3の人財情報120を参照することでID「6666」の在勤場所は「(YH)」であることが特定され、さらに図4の拠点情報130を参照することで略称「(YH)」の拠点(横浜)の住所は「神奈川県横浜市xg」であることが特定される。
そして、在宅勤務管理サーバ13は、上記の処理で特定した現在地の住所に基づいて、異常が検知された従業員の自宅の住所(本人住所)までの距離を算出する(ステップS512)。2つの住所の距離を算出するには、一般的な地図アプリケーションソフトウェア等を利用すればよく、その手法については一般に広く知られているため説明を省略する。なお、ステップS512における処理では、2つの住所の直線距離ではなく、道路を経路とする距離を算出する等の派生処理が行われてもよい。
次いでステップS513では、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS512で算出した距離が所定範囲内(例えば10km以内)であるか否かを判定する。
ステップS513で本人住所までの距離が所定範囲内であった場合は(ステップS513のYES)、在宅勤務管理サーバ13は、対象人員が近隣部員であると判断し(ステップS514)、送信情報に含まれる「近隣部員」の情報に、当該対象人員についてステップS502で取得した人員情報及びステップS504で取得した予定及び場所等を追加する(ステップS515)。ステップS515の処理が終わると、ステップS516に進む。
ステップS513で本人住所までの距離が所定範囲を超えていた場合は(ステップS513のNO)、対象人員が近隣部員ではないと判断され、特段の処理を行わずにステップS516に進む。
ステップS516では、在宅勤務管理サーバ13は、ステップS502によって特定される全ての人員について同様の処理が行われるまでステップS503からの処理を繰り返す。その結果、ステップS502によって特定される人員のうちから、異常通知による送信メールの宛先とされる「課長以上」または「近隣部員」を絞り込むことができ、それぞれの人員情報に基づいて送信情報が生成される。
ここで、ステップS502で説明した具体例でこのような絞り込みの結果を例示すると、ID「2222」の「鈴木花子」とID「3333」の「佐藤次郎」が「課長以上」と判定されるのは、ステップS506で前述した通りである。そして距離の判定では、例えば、ID「2222」の「鈴木花子」は10kmを超えた距離で、ID「3333」の「佐藤次郎」は5kmの距離で、ID「6666」の「田中五郎」は3kmの距離だとする。このような場合、ID「3333」の「佐藤次郎」とID「6666」の「田中五郎」とが「近隣部員」とされる。特に、ID「3333」の「佐藤次郎」は「課長以上」かつ「近隣部員」となる。
そして全ての人員についての処理が完了した後、ステップS517において、在宅勤務管理サーバ13は、それまでの一連の処理によって生成された送信情報を自身の記憶媒体に記憶する。このようにすることで、在宅勤務管理サーバ13は、異常通知として送信するメールの内容(送信情報)を新たに取得することができる。
なお、図13のステップS512〜S515では、本人住所と対象人員の現在地との判定距離を一例として10kmとしたが、都市や交通環境に応じて10kmから前後する距離を基準としてもよい。例えば、郊外地区であれば多少距離を延ばして設定するといったことが考えられる。
また、図13のステップS512〜S515では、本人住所と対象人員の現在地との距離に基づいて近隣部員の判定を行ったが、本実施の形態に係る従業員管理システム1では、距離以外の方法として例えば、車や公共交通機関によって対象人員の現在地から本人住所まで移動するために要する移動時間を算出し、当該移動時間に基づいて近隣部員を判定するようにしてもよい。このようにする場合、異常発生が検知された従業員の所に対象人員が到着するまでの時間をより正確に推測した上で近隣部員を判定することができる。
また、図13のステップS512〜S515では、判定結果に基づいて対象人員を近隣部員に追加しているが、近隣部員を複数段階に分けて判定し、その結果を後述の異常通知による送信メールに記載するようにしてもよい。例えば、本人住所と対象人員の現在地との距離が10km以内であれば近隣部員と判定し、さらに5km以内であれば「特に近い近隣部員」と判定することができる。またさらに、後述する異常通知による送信メールにおいて(図14,図15の「本文」欄も参照)、ステップS512で算出した具体的な距離をそのまま記載するのではなく、複数段階のパラメータ(例えば、近い順にA,B,C)で記載するようにしてもよい。具体的には上記例の場合、「特に近い近隣部員」は「A」、それ以外の「近隣部員」は「B」、近隣部員ではない者は「C」と表記する。このような表記を行うことによって、本人従業員に近い人員が直観的に把握できるだけでなく、より近いパラメータの近隣部員に対して本人従業員へのフォローを行う責任感を抱かせる効果にも期待できる。
(2−3−3)送信メール例
上述したように、図12や図13に示した処理が行われることによって、本実施形態に係る従業員管理システム1では、在宅勤務中の従業員に異常が発生したことを検知した場合に、異常通知としてメール(関係上長宛先メール及び近隣部員宛先メール)が関係者に送信される。このような送信メールの具体的な記載について、図14,図15を参照しながら説明する。図14は関係上長宛先メールの一例を示す図であり、図15は近隣部員宛先メールの一例を示す図である。なお、各メールの記載内容は、図13の説明において都度説明した具体例に対応している。
まず、図14には、異常発生が検知された従業員(本人従業員)の上長に相当する関係者を宛先とする関係上長宛先メールの一例が示されている。具体的には、「宛先」欄には、「課長以上」と判定されたID「2222」の「鈴木花子」及びID「3333」の「佐藤次郎」のメールアドレスが記載されている。また「CC」欄には、本人従業員であるID「1111」の「山田太郎」のメールアドレスが記載されている。そして「件名」欄には、「山田太郎さんに異常発生」した旨が分かるタイトルが自動生成されている。
また、図14に例示するように、「本文」欄には、異常検知に関する様々な情報が記載されている。具体的には例えば、異常が検知された「対象者」(本人従業員)に関して、名前、所属、メールアドレス、電話番号、及び所在地が記載され、本人従業員の近隣にいると判定された「近隣部員」に関しても、その情報が詳細に記載されている。また、「異常状態」として、検知された異常の内容も記載されているが、これは図12のステップS402で取得したアラートメッセージ(図5も参照)に基づいて記載されている。
このような関係上長宛先メールが送信されることによって、本人従業員に関係する上長は、当該従業員に発生した異常をいち早く知ることができるとともに、その近隣に誰がいるかを把握し、当該従業員の安否を確認するためにどのような方策を取るべきか効率的に対応することができる。
一方、図15には、異常発生が検知された従業員(本人従業員)の近隣部員に相当する関係者を宛先とする近隣部員宛先メールの一例が示されている。具体的な記載について図14の関係上長宛先メールとの相違点を中心に説明すると、まず、「宛先」欄には、「近隣部員」と判定されたID「3333」の「佐藤次郎」及びID「6666」の「田中五郎」のメールアドレスが記載されている。また「CC」欄には、本人従業員であるID「1111」の「山田太郎」、及び「課長以上」と判定されたID「2222」の「鈴木花子」のメールアドレスが記載されている。なお、ID「3333」の「佐藤次郎」は「宛先」欄に記載されていることから「CC」欄には記載されていない。
さらに、「本文」欄の記載をみると、「本人若しくは課長以上と連絡を取り、状況を確認してください」とあるように、上長の判断を仰ぐ旨の指示が出されており、「課長以上」に相当する従業員の連絡先も記載されている。また、関係上長宛先メールとの大きな相違点として、個人情報保護の観点から、近隣部員宛先メールには各関係者の個人情報(例えば、自宅住所)が記載されていない。但し、このように個人情報保護を鑑みる場合でも、職位を有する管理職についてはその所在地を明示するようにしてもよく、そのようにすることで、例えば出張等で遠隔の地にいる管理職に近隣部員が指示を仰ぐといった非効率的な手順を防止できるため、異常発生が検知された従業員への対応を速やかに実現することに貢献できる。
なお、図14や図15のような「本文」欄の記載は、特定箇所を任意に記載可能なメール本文のテンプレートを予め用意しておき、在宅勤務管理サーバ13が収集した送信情報に基づいて当該特定箇所を埋めることによって実現することができる。
(3)効果
以上に説明してきたように、本実施の形態に係る従業員管理システム1によれば、クライアント端末2を使って在宅勤務を行う従業員を撮影したカメラ3による映像情報に基づいてクライアント端末2が当該従業員の離席監視を行い、管理サーバ5(特に在宅勤務管理サーバ13)が当該離席監視の監視結果をクライアント端末2から受信することによって、当該従業員による在宅勤務の勤怠を正確に管理することができる。また、管理サーバ5(特に在宅勤務管理サーバ13)は、離席監視における各判定のための様子見の時間(具体的には、図10のステップS202における「10分」やステップS204における「1分」)を除外すれば、在宅勤務者による離席の開始及び終了をリアルタイムで把握することができるため、過剰に離席状態が続いた場合には電話で呼び出して注意する等の管理者の判断を助け、より細やかな在宅勤務管理を支援することができる。
さらに、本実施の形態に係る従業員管理システム1によれば、上記カメラ3による従業員の映像情報に基づいてクライアント端末2が当該従業員の異常状態を検知する異常監視を行い、当該異常検知による異常状態の検知を通知された管理サーバ5(特に在宅勤務管理サーバ13)が当該従業員の関係者を宛先とするメールを送信する異常通知を行うことによって、当該従業員に異常状態が発生したことをより適切に関係者に通知することができる。
特に、上記異常通知では、固定的な関係者を宛先としてメールを送信するのではなく、従業員の異常状態発生を検知したタイミングにおいてより適切な関係者として、当該従業員を管理する立場にある関係上長と当該従業員の近隣に居る近隣部員とを管理サーバ5内のデータベース(スケジュール情報DB15、人財情報DB16、拠点情報DB17)に格納された各種情報に基づいて決定し、当該関係者を宛先に選んでメールを送信することによって、異常状態が疑われる従業員に対して迅速かつ的確な対応を支援することができる。
より具体的には、関係上長宛先メールでは、関係上長に対して、異常状態の発生が検知された本人従業員に関する情報だけでなく、近隣部員の連絡先等の情報が合わせて記載されることにより、関係上長が近隣部員に適切な指示及び連絡を出し易くすることができる。また、近隣部員宛先メールでは、近隣部員に対して、上記本人従業員に関する情報だけでなく関係上長の連絡先も記載されることにより、誰に判断を仰ぐべきか等の適切な行動指針をサポートすることができる。
また、本実施の形態に係る従業員管理システム1では、上記異常通知によるメールが送信された場合はその送信情報を一定期間に亘って保持(キャッシュ)し、当該一定期間が経過する前に再び同一の従業員に異常状態の発生が検知されて異常通知が必要な場合には、当該キャッシュされた送信情報を利用して異常通知を行うようにすることにより、管理サーバ5における処理負担を軽減しながらも送信情報の取得速度を高めることができる。その結果、異常通知によるメールの送信までに要する時間が短縮され、異常状態の発生が検知された従業員に対する関係者による安否確認を速やかに実行可能にすることに貢献できる。
なお、本実施の形態に係る従業員管理システム1では、上記したようなキャッシュされた送信情報の利用は、当該送信情報が現状とさほど変化がないときにのみ有効であるため(例えば、長期間が経過すると関係者の居場所が変化してしまい、近隣部員の判定精度が落ちる可能性がある)、上記送信情報のキャッシュによる保持期間を比較的短期間としている。このように、送信情報キャッシュの保持期間を比較的短期間としてその後は削除することで、実効性の低いキャッシュ情報が無駄に蓄積されることによるリソースの悪化を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る従業員管理システム1によれば、異常状態の発生が検知された従業員の近隣に関係者(近隣部員)が存在しないという場合であっても、少なくとも関係上長には異常通知が行われるため、関係上長は救急機関に連絡する等の適切な方策をとることができ、異常状態が放置されることを防止することができる。さらに、関係上長宛先メールの宛先として複数の関係上長が選ばれるようにすれば、異常通知を見逃してしまうリスクを低減することができる。
また、本実施の形態に係る従業員管理システム1では、在宅勤務を行う従業員に対する勤怠監視及び異常監視をクライアント端末2側で処理し、管理サーバ5側はその処理結果を受け取るように構成されることで、ネットワーク4の通信負荷を抑制するとともに管理サーバ5側で保持するデータ量を抑制することができる。従業員管理システム1を現実的に考えると、ネットワーク4を介して管理サーバ5に接続されるクライアント端末2は1台ではなく多数(クライアント端末2a〜2n)であることが想定されるため、このようにネットワーク4及び管理サーバ5の負荷を抑制することによって、従業員管理システム1全体における処理速度を高める効果を奏し、結果として個々のクライアント端末2側における異常検知に対して迅速な対応を実現することに期待できる。
以上、本実施の形態に係る従業員管理システム1によれば、在宅勤務者の勤怠を管理するだけでなく、在宅勤務者に異常が生じた場合に、より適切に当該異常の発生を通知することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の各構成、機能、処理等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成や機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、各図面において示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実施には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 従業員管理システム
2(2a,2b,…,2n) クライアント端末
3(3a,3b,…,3n) カメラ
4 ネットワーク
5 管理サーバ
11 スケジュール管理サーバ
12 人財管理サーバ
13 在宅勤務管理サーバ
14 勤怠管理サーバ
15 スケジュール情報DB
16 人財情報DB
17 拠点情報DB
18 アラートメッセージDB
19 バイタルサイン情報DB
20 送信情報キャッシュDB
21 勤怠情報DB
110 スケジュール情報
120 人財情報
130 拠点情報
140 アラートメッセージ
150 バイタルサイン情報
160 送信情報キャッシュ
170 勤怠情報

Claims (15)

  1. 在宅勤務者が利用するクライアント端末と、
    前記クライアント端末に接続され、前記在宅勤務者の状態を監視する監視装置と、
    前記クライアント端末とネットワークを介して接続される管理サーバと、
    を備え、
    前記クライアント端末は、前記監視装置によって取得された前記在宅勤務者の状態情報に基づいて当該在宅勤務者が離席しているか否か及び当該在宅勤務者に異常が発生していないか否かを検知し、検知結果を前記管理サーバに送信し、
    前記管理サーバは、前記検知結果によって前記在宅勤務者に異常が発生したことが送信された場合に、当該在宅勤務者の勤務地から所定距離の範囲内に所在している従業員を近隣部員として特定し、当該在宅勤務者に異常が発生したことを当該近隣部員に通知する異常通知を行う
    ことを特徴とする従業員管理システム。
  2. 前記管理サーバは、前記在宅勤務者の所属する企業の従業員のスケジュールが示されたスケジュール情報を記憶する情報データベースを有し、
    前記管理サーバは、前記異常通知を行う場合に、前記スケジュール情報を参照し、異常の発生が検知された在宅勤務者の勤務地と前記従業員の現在の所在地とを比較することによって前記近隣部員を特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の従業員管理システム。
  3. 前記管理サーバは、前記異常通知を行う場合に、異常の発生が検知された在宅勤務者が属する部署において所定以上の職位を有する従業員を関係上長として特定し、当該在宅勤務者に異常が発生したことを当該関係上長に通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の従業員管理システム。
  4. 前記管理サーバは、前記近隣部員及び前記関係上長を宛先とするメールの送信によって前記異常通知を行い、当該メールの本文には、異常の発生が検知された在宅勤務者、当該近隣部員及び当該関係上長の連絡先が記載される
    ことを特徴とする請求項3に記載の従業員管理システム。
  5. 前記管理サーバは、前記異常通知が行われたときに当該異常通知の通知内容を示す送信情報を記憶するキャッシュデータベースを有し、
    前記管理サーバは、前記クライアント端末から前記在宅勤務者に異常が発生したとの前記検知結果が送信された場合に、前記キャッシュデータベースに当該在宅勤務者についての前記送信情報が記憶されているときには、当該記憶されている送信情報に基づいて前記異常通知を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の従業員管理システム。
  6. 前記送信情報は、前記キャッシュデータベースに記憶されてから所定時間が経過すると削除される
    ことを特徴とする請求項5に記載の従業員管理システム。
  7. 前記クライアント端末は、前記在宅勤務者に異常が発生していないか否かを検知する際、前記在宅勤務者の状態情報に含まれる当該在宅勤務者のバイタルサインと、予め用意された当該在宅勤務者の正常時のバイタルサインとを比較することによって、当該在宅勤務者における異常の発生を検知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の従業員管理システム。
  8. 前記クライアント端末は、前記在宅勤務者が離席しているか否かを検知する際、前記在宅勤務者の状態情報から当該在宅勤務者の不在が第1の連続時間に亘って確認された場合に離席が開始していると判定し、前記不在を経たのち、前記在宅勤務者の状態情報から当該在宅勤務者の存在が第2の連続時間に亘って確認された場合に当該離席が終了したと判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の従業員管理システム。
  9. 在宅勤務者による在宅勤務を管理する従業員管理システムによる従業員管理方法であって、
    前記従業員管理システムは、
    前記在宅勤務者が利用するクライアント端末と、
    前記クライアント端末に接続され、前記在宅勤務者の状態を監視する監視装置と、
    前記クライアント端末とネットワークを介して接続される管理サーバと、
    を備え、
    前記監視装置が、前記在宅勤務者の状態を監視することで得られる状態情報を前記クライアント端末に送信する状態情報取得ステップと、
    前記クライアント端末が、前記状態情報取得ステップで送信された前記在宅勤務者の状態情報に基づいて当該在宅勤務者が離席しているか否か及び当該在宅勤務者に異常が発生していないか否かを検知し、検知結果を前記管理サーバに送信する異常検知ステップと、
    前記管理サーバが、前記異常検知ステップにおいて前記在宅勤務者に異常が発生したことが送信された場合に、当該在宅勤務者の勤務地から所定距離の範囲内に所在している従業員を近隣部員として特定し、当該在宅勤務者に異常が発生したことを当該近隣部員に通知する異常通知を行う異常通知ステップと、
    を備えることを特徴とする従業員管理方法。
  10. 前記管理サーバは、前記在宅勤務者の所属する企業の従業員のスケジュールが示されたスケジュール情報を記憶する情報データベースを有し、
    前記異常通知ステップにおいて前記異常通知を行う場合に、前記管理サーバは、前記スケジュール情報を参照し、前記異常検知ステップで異常の発生が検知された在宅勤務者の勤務地と前記従業員の現在の所在地とを比較することによって前記近隣部員を特定する
    ことを特徴とする請求項9に記載の従業員管理方法。
  11. 前記異常通知ステップにおいて前記異常通知を行う場合に、前記管理サーバは、異常の発生が検知された在宅勤務者が属する部署において所定以上の職位を有する従業員を関係上長として特定し、当該在宅勤務者に異常が発生したことを当該関係上長に通知する
    ことを特徴とする請求項9に記載の従業員管理方法。
  12. 前記異常通知ステップにおいて、前記管理サーバは、前記近隣部員及び前記関係上長を宛先とするメールの送信によって前記異常通知を行い、当該メールの本文には、異常の発生が検知された在宅勤務者、当該近隣部員及び当該関係上長の連絡先が記載される
    ことを特徴とする請求項11に記載の従業員管理方法。
  13. 前記管理サーバは、前記異常通知が行われたときに当該異常通知の通知内容を示す送信情報を記憶するキャッシュデータベースを有し、
    前記異常検知ステップで前記クライアント端末から前記在宅勤務者に異常が発生したとの前記検知結果が送信された場合に、
    前記異常通知ステップにおいて、前記管理サーバは、前記キャッシュデータベースに当該在宅勤務者についての前記送信情報が記憶されているときには、当該記憶されている送信情報に基づいて前記異常通知を行う
    ことを特徴とする請求項9に記載の従業員管理方法。
  14. 前記送信情報は、前記キャッシュデータベースに記憶されてから所定時間が経過すると削除される
    ことを特徴とする請求項13に記載の従業員管理方法。
  15. 前記異常検知ステップにおいて、前記クライアント端末は、前記状態情報取得ステップで取得された前記在宅勤務者の状態情報に含まれる当該在宅勤務者のバイタルサインと、予め用意された当該在宅勤務者の正常時のバイタルサインとを比較することによって、当該在宅勤務者における異常の発生を検知する
    ことを特徴とする請求項9に記載の従業員管理方法。


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