JP2018020771A - ウインドシールドおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
車両の車内へと入射する光を受けて車外の情報を取得する情報取得装置の配置に適したウインドシールドであって、
ガラス板と、
前記ガラス板の車内側表面に形成された、防曇膜又は低反射膜である機能膜と、
前記車内側表面に形成された不透視膜と、を備え、
a)運転者が車外を視認するための透視領域と分離された前記不透視膜の開口、及び/又はb)前記ガラス板の周端側から前記透視領域側に張り出した前記不透視膜の2つの突出部により挟まれた前記不透視膜の後退部、を有し、
前記情報取得装置へと入射する光は前記開口又は前記後退部内を透過し、
前記機能膜は、少なくとも前記開口又は前記後退部内に、当該開口又は後退部に隣接する前記不透視膜の側面と接するように形成されている、ウインドシールド、を提供する。
車両の車内へと入射する光を受けて車外の情報を取得する情報取得装置の配置に適したウインドシールドの製造方法であって、
不透視膜を、前記情報取得装置へと入射する光が、a)運転者が車外を視認するための透視領域と分離された前記不透視膜の開口、又はb)前記ガラス板の周端側から前記透視領域側に張り出した前記不透視膜の2つの突出部により挟まれた前記不透視膜の後退部、内を透過するように、ガラス板の車内側表面に形成する工程i)と、
防曇膜又は低反射膜である機能膜を形成するための塗布液を前記車内側表面の少なくとも前記開口又は前記後退部内に供給し、少なくとも前記開口又は前記後退部内に、当該開口又は後退部に隣接する前記不透視膜の側面と接するように、前記機能膜を形成する工程ii)と、を具備する、ウインドシールドの製造方法を提供する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るウインドシールド1は、車体の前方において車内空間と車外とを画する合わせガラス5を備えている。合わせガラス5は、車外側の表面が斜め上方を向くように傾斜した状態で車体に設置されている。ウインドシールド1の部材としてのガラス板としては、周知のとおり、通常、複数のガラス単板を樹脂中間膜により接合したガラス積層板(合わせガラス)が使用される。
第2実施形態においては、第1実施形態と同一である部材、部位、領域等には図面中同一の符号を付し、重複する説明、あるいは第1実施形態の説明から自明である事項は、記載を省略する。
第3実施形態においても、第1及び第2実施形態と同一である部材、部位、領域等には図面中同一の符号を付し、繰り返しになる説明は省略する。
第4実施形態においても、第1〜第3実施形態と同一である部材、部位、領域等には図面中同一の符号を付し、繰り返しになる説明は省略する。
次に、ウインドシールド1を構成する各部材や膜を説明する。
<合わせガラス>
ウインドシールドを構成するガラス板としては、通常、合わせガラスが使用される。合わせガラス5は、一般に、内側ガラス板51及び外側ガラス板53を備え、ガラス板51、53がその間に配置された樹脂製中間膜52により互いに接合されている。ガラス板51、53は、公知のガラス板、例えばクリアガラス、グリーンガラス、UVグリーンガラス等と呼ばれるガラス板であってよい。ただし、ガラス板51、53の組成は、合わせガラス5の可視光透過率が各国の規格(例えば70%以上、あるいは75%以上)を満たすように選択する必要がある。
次に、遮蔽膜7について説明する。遮蔽膜7は、しばしばセラミックプリントと呼ばれ、車外からの視線を遮るマスクとして機能する。遮蔽膜7は、セラミックペーストを所定のパターンに印刷し、印刷したセラミックペーストを焼成することにより形成することができる。セラミックペーストは、例えば、黒色顔料と、ガラス板と熱融着して機械的強度を発現するためのガラスフリットと、焼成により除去可能な有機バインダと、スクリーン印刷に適した粘性を持たせるためのパインオイル等の有機溶剤との混合物である。セラミックペーストの焼成は、ガラス板51、53の曲げ成形時の加熱によって同時に進めることができる。
導電膜6は、例えば、銀粒子、低融点ガラス粉末等を含む固形成分を有機溶媒でペースト状にした導電ペーストを所定のパターンに印刷し、さらに焼成することによって形成することができる。導電ペーストの焼成も、ガラス板51、53の曲げ成形時の加熱によって同時に進めることが可能である。導電膜6は、予め所定のパターンとなるように基材上に形成した導電膜をガラス板に転写することによって形成することもできる。
次に、機能膜8としての低反射膜について説明する。低反射膜としては、可視光域の光のガラス表面における反射を抑制できる膜であればその成分に特に制限はなく、例えばシリカ微粒子とバインダとを含む膜を用いることができる。
次に、機能膜8としての防曇膜について説明する。なお、以下において、用語「撥水基」は、水素原子の少なくとも一部がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1〜30の鎖状又は環状のアルキル基を意味する。用語「金属酸化物成分」は、互いに結合した金属原子及び酸素原子のみからなる成分と共に、金属原子と酸素原子とが直接結合した部分を包含する趣旨である。したがって、例えば、式R−M−O(R:撥水基、M:金属原子)により示される成分におけるMOで示される部分は、金属酸化物成分を構成する。また、用語「金属酸化物成分」、「金属原子」、「金属化合物」等における「金属」は、慣用に従い、ホウ素(B)及びシリコン(Si)を含む意味で使用する。
吸水性樹脂としては、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、及びポリビニルアルコール樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種を例示できる。ウレタン樹脂としては、ポリイソシアネートとポリオールとで構成されるポリウレタン樹脂が挙げられる。ポリオールとしては、アクリルポリオール及びポリオキシアルキレン系ポリオールが好ましい。エポキシ系樹脂としては、グリシジルエーテル系エポキシ樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂、グリシジルアミン系エポキシ樹脂、環式脂肪族エポキシ樹脂が挙げられる。好ましいエポキシ樹脂は、環式脂肪族エポキシ樹脂である。以下、好ましい吸水性樹脂であるポリビニルアセタール樹脂(以下、単に「ポリアセタール」)について説明する。
撥水基は、防曇膜の強度と防曇性との両立を容易にすると共に、膜の表面を疎水性として水滴が形成されたとしても入射する光の直進性を確保することに貢献する。撥水基による効果を十分に得るためには、撥水性が高い撥水基を用いることが好ましい。好ましい撥水基は、(1)炭素数3〜30の鎖状又は環状のアルキル基、及び(2)水素原子の少なくとも一部をフッ素原子により置換した炭素数1〜30の鎖状又は環状のアルキル基(以下、「フッ素置換アルキル基」ということがある)から選ばれる少なくとも1種である。
撥水基を防曇膜に配合するためには、撥水基を有する金属化合物(撥水基含有金属化合物)、特に撥水基と加水分解可能な官能基又はハロゲン原子とを有する金属化合物(撥水基含有加水分解性金属化合物)又はその加水分解物を、膜を形成するための塗布液に添加するとよい。言い換えると、撥水基は、撥水基含有加水分解性金属化合物に由来するものであってもよい。撥水基含有加水分解性金属化合物としては、以下の式(I)に示す撥水基含有加水分解性シリコン化合物が好適である。
ここで、Rは、撥水基、すなわち水素原子の少なくとも一部がフッ素原子により置換されていてもよい炭素数1〜30の鎖状又は環状のアルキル基であり、Yは加水分解可能な官能基又はハロゲン原子であり、mは1〜3の整数である。加水分解可能な官能基は、例えば、アルコキシル基、アセトキシ基、アルケニルオキシ基及びアミノ基から選ばれる少なくとも1種であり、好ましくはアルコキシ基、特に炭素数1〜4のアルコキシ基である。アルケニルオキシ基は、例えばイソプロペノキシ基である。ハロゲン原子は、好ましくは塩素である。なお、ここに例示した官能基は、以降に述べる「加水分解可能な官能基」としても使用することができる。mは好ましくは1〜2である。
RmSiO(4-m)/2 (II)
ここで、R及びmは、上述したとおりである。加水分解及び重縮合の後、式(II)により示される化合物は、実際には、防曇膜中において、シリコン原子が酸素原子を介して互いに結合したネットワーク構造を形成する。
防曇膜は、金属酸化物成分を含んでいる。金属酸化物成分は、例えば、Si、Ti、Zr、Ta、Nb、Nd、La、Ce及びSnから選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物成分であり、好ましくはSiの酸化物成分(シリカ成分)である。吸水性樹脂を含む場合、防曇膜は、吸水性樹脂100質量部に対し、0.01質量部以上、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.2質量部以上、さらに好ましくは1質量部以上、特に好ましくは5質量部以上、場合によっては7質量部以上、必要であれば10質量部以上、また、60質量部以下、特に50質量部以下、好ましくは40質量部以下、さらに好ましくは30質量部以下、特に好ましくは20質量部以下、場合によっては18質量部以下となるように、金属酸化物成分を含むことが好ましい。金属酸化物成分は、膜の強度、特に耐擦傷性を確保するために必要な成分であるが、その含有量が過多となると膜の防曇性が低下する。
防曇膜は、金属酸化物成分の少なくとも一部として金属酸化物微粒子をさらに含んでいてもよい。金属酸化物微粒子を構成する金属酸化物は、例えば、Si、Ti、Zr、Ta、Nb、Nd、La、Ce及びSnから選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物であり、好ましくはシリカ微粒子である。シリカ微粒子は、例えば、コロイダルシリカを添加することにより膜に導入できる。金属酸化物微粒子は、防曇膜に加えられた応力を膜を支持する透明物品に伝達する作用に優れ、硬度も高い。したがって、金属酸化物微粒子の添加は、防曇膜の耐摩耗性及び耐擦傷性を向上させる観点から有利である。また、防曇膜に金属酸化物微粒子を添加すると、微粒子が接触又は近接している部位に微細な空隙が形成され、この空隙から膜中に水蒸気が取り込まれやすくなる。このため、金属酸化物微粒子の添加は、防曇性の向上に有利に作用することもある。金属酸化物微粒子は、防曇膜を形成するための塗布液に予め形成した金属酸化物微粒子を添加することにより、防曇膜に供給することができる。
防曇膜は、撥水基を有しない加水分解性金属化合物(撥水基非含有加水分解性化合物)に由来する金属酸化物成分を含んでいてもよい。好ましい撥水基非含有加水分解性金属化合物は、撥水基を有しない加水分解性シリコン化合物である。撥水基を有しない加水分解性シリコン化合物は、例えば、シリコンアルコキシド、クロロシラン、アセトキシシラン、アルケニルオキシシラン及びアミノシランから選ばれる少なくとも1種のシリコン化合物(ただし、撥水基を有しない)であり、撥水基を有しないシリコンアルコキシドが好ましい。なお、アルケニルオキシシランとしては、イソプロペノキシシランを例示できる。
てもよい。
上述したとおり、Yは、加水分解可能な官能基であって、好ましくはアルコキシル基、アセトキシ基、アルケニルオキシ基、アミノ基及びハロゲン原子から選ばれる少なくとも1つである。
防曇膜は、架橋剤、好ましくは有機ホウ素化合物、有機チタン化合物及び有機ジルコニウム化合物から選ばれる少なくとも1種の架橋剤、に由来する架橋構造を含んでいてもよい。架橋構造の導入は、防曇膜の耐摩耗性、耐擦傷性、耐水性を向上させる。別の観点から述べると、架橋構造の導入は、防曇膜の防曇性能を低下させることなくその耐久性を改善することを容易にする。
防曇膜にはその他の添加剤を配合してもよい。添加剤としては、防曇性を改善する機能を有するグリセリン、エチレングリコール等のグリコール類が挙げられる。添加剤は、界面活性剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、着色剤、消泡剤、防腐剤等であってもよい。
防曇膜8の膜厚は、要求される防曇特性その他に応じて適宜調整すればよい。防曇膜8の好ましい膜厚は、1〜20μm、好ましくは2〜15μm、特に3〜10μmである。
不透視膜を形成する工程i)は、不透視膜の例である導電膜及び遮蔽膜の説明と共に上述した。機能膜を形成する工程ii)についても、従来から知られていた方法に従って機能膜である防曇膜又は低反射膜を成膜すればよいが、以下、防曇膜を例にとって成膜の具体例を説明する。
防曇膜8は、防曇膜8を形成するための塗布液をガラス板(合わせガラス)上に塗布し、塗布した塗布液を乾燥させ、必要に応じてさらに高温高湿処理等を実施することにより、成膜することができる。塗布液の調製に用いる溶媒、塗布液の塗布方法は、従来から公知の材料及び方法を用いればよい。塗布液の塗布に際しては、防曇膜8の膜厚及びその分布の調整のために、合わせガラスの姿勢を適切に制御し、必要に応じて、塗布しながら、あるいは塗布した後に、その姿勢を変更してもよい。
a)吸水性樹脂100質量部に対し、金属酸化物成分を0.1〜60質量部、撥水基を0.05〜10質量部含む、防曇膜。
b)撥水基は、炭素数1〜8の鎖状アルキル基であり、撥水基は、金属酸化物成分を構成する金属原子に直接結合しており、金属原子がシリコンである、防曇膜。
c)金属酸化物成分の少なくとも一部が、防曇膜を形成するための塗布液に添加された、加水分解性金属化合物又は加水分解性金属化合物の加水分解物に由来する金属酸化物成分であって、加水分解性金属化合物は、撥水基を有する加水分解性金属化合物、及び撥水基を有しない加水分解性金属化合物から選ばれる少なくとも1種である、防曇膜。
d)撥水基を有しない加水分解性金属化合物が、テトラアルコキシシラン及びシランカップリング剤から選ばれる少なくとも1種を含む、c)の防曇膜。
サンプルの透明性及びクラックの有無を目視で観察し、下記の基準で評価した。
○:良好
△:僅かに白濁が認められる。
×:膜中にムラ、白濁、クラック等が認められ、実用上問題がある。
サンプルを、室温20℃、相対湿度50%の環境下に1時間放置した後、KLA Tencor社製の表面形状測定器α-Step500を用いて防曇膜の膜厚を測定した。
サンプルを、室温20℃、相対湿度50%の環境下に1時間放置した後、協和界面科学社製の接触角計(CA-A)を用いて約4μL(=4mg)の水滴を防曇膜の表面に滴下し、防曇膜の表面におけるその水滴の接触角を測定した。
サンプルを、室温20℃、相対湿度30%の環境下に1時間放置した。一方で、恒温水槽に水温を40℃に保持した温水を収容し、その温水の上方にサンプルを防曇膜が水蒸気に晒されるように配置し、防曇膜に曇りが認められるまでの時間を測定した。なお、防曇膜を設けていないガラス板(ソーダライムガラス板)では、10秒以下で曇りが確認された。曇りが形成されるまでの時間を下記の基準で評価した。
◎:85秒超で曇りが確認された。
○:60秒超85秒以下で曇りが確認された。
△:30秒超60秒以下で曇りが確認された。
×:30秒以下で曇りが確認された。
ポリビニルアセタール樹脂含有溶液(積水化学工業社製「エスレックKX−5」、固形分8質量%、アセタール化度9モル%、ベンズアルデヒドに由来するアセタール構造を含む)62.5質量%、n−ヘキシルトリメトキシシラン(HTMS、信越シリコーン社製「KBM−3063」)0.376質量%、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GPTMS、信越シリコーン社製「KBM−403」)0.141質量%、テトラエトキシシラン(TEOS、信越シリコーン社製「KBE−04」)1.734質量%、アルコール溶媒(日本アルコール工業製「ソルミックスAP−7」)19.606質量%、精製水15.625質量%、酸触媒として塩酸0.01質量%、レベリング剤(信越シリコーン社製「KP−341」)0.008質量%をガラス製容器に入れ、室温(25℃)で3時間撹拌することにより、防曇膜形成用塗布液を調製した。
テトラエトキシシランの添加量を1.387質量%、アルコール溶媒の添加量を19.953質量%としたことを除いては実施例1と同様にして、サンプルを作製した。
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを添加せず、n−ヘキシルトリメトキシシランの添加量を0.37質量%、テトラエトキシシランの添加量を1.04質量%、アルコール溶媒の添加量を20.44質量%、精製水の添加量を15.63質量%、レベリング剤の添加量を0.01質量%としたことを除いては実施例1と同様にして、防曇性物品を作製した。
n−ヘキシルトリメトキシシラン0.376質量%に代えてメチルトリエトキシシラン(MTES、信越シリコーン社製「KBE−13」)0.27質量%を用い、塩酸0.01質量%に代えて硝酸0.05質量%を用い、テトラエトキシシランの添加量を0.69質量%、アルコール溶媒の添加量を18.85質量%、精製水の添加量を17.63質量%、レベリング剤の添加量を0.01質量%としたことを除いては実施例1と同様にして、サンプルを作製した。
アルコール溶媒の添加量を20.88質量%、精製水の添加量を15.63質量%、硝酸の添加量を0.01質量%とし、表面調整剤(ビックケミー・ジャパン社製「BYK−307」)0.01質量%をさらに添加したことを除いては実施例4と同様にして、サンプルを作製した。
ポリビニルアセタール樹脂含有溶液の添加量を87.5質量%、n−ヘキシルトリメトキシシラン(HTMS)の添加量を0.526質量%、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GPTMS)の添加量を0.198質量%、テトラエトキシシラン(TEOS)2.774質量%、アルコール溶媒の添加量を6.107質量%、精製水の添加量を2.875質量%、レベリング剤の添加量を0.010質量%としたことを除いては実施例1と同様にして、サンプルを作製した。
メチルトリエトキシシラン0.27質量%に代えて3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.21質量%を用い、テトラエトキシシランの添加量を1.04質量%、アルコール溶媒の添加量を20.59質量%としたことを除いては実施例5と同様にして、サンプルを作製した。
1u 上周端
1l 下周端
2 情報取得装置
3 情報処理装置
5 合わせガラス
50 車内側表面
6 導電膜(不透視膜)
60 バスバー
61 ヒータ線
61a、61b 側部ヒータ線(突出部)
61c 底部ヒータ線
61u 上方ヒータ線
61l 下方ヒータ線
68 給電部
7 遮蔽膜(不透視膜)
8、9、10 機能膜(防曇膜又は低反射膜)
11 透視領域
12 情報取得領域
21 受光部
22 (情報取得装置に入射する)光
62、72 開口
63、73 後退部
70 周縁領域
71 突出領域
Claims (16)
- 車両の車内へと入射する光を受けて車外の情報を取得する情報取得装置の配置に適したウインドシールドであって、
ガラス板と、
前記ガラス板の車内側表面に形成された、防曇膜又は低反射膜である機能膜と、
前記車内側表面に形成された不透視膜と、を備え、
a)運転者が車外を視認するための透視領域と分離された前記不透視膜の開口、及び/又はb)前記ガラス板の周端側から前記透視領域側に張り出した前記不透視膜の2つの突出部により挟まれた前記不透視膜の後退部、を有し、
前記情報取得装置へと入射する光は前記開口又は前記後退部内を透過し、
前記機能膜は、少なくとも前記開口又は前記後退部内に、当該開口又は後退部に隣接する前記不透視膜の側面と接するように形成されている、ウインドシールド。 - 前記不透視膜は、通電により発熱するヒータ線を含む導電膜である、請求項1に記載のウインドシールド。
- 前記ガラス板の少なくとも周縁領域を覆うように形成された、光を遮蔽するための遮蔽膜をさらに備え、
前記遮蔽膜は、前記導電膜の少なくとも一部が車外から視認できないように形成されている、請求項2に記載のウインドシールド。 - 前記遮蔽膜は、前記車内側表面以外の前記ガラス板の面に形成されている、請求項2又は3に記載のウインドシールド。
- 前記不透視膜は、前記ガラス板の少なくとも周縁領域を覆うように形成された、光を遮蔽するための遮蔽膜である、請求項1に記載のウインドシールド。
- 前記開口内、又は前記遮蔽膜上の前記開口に隣接する領域に配置された、通電により発熱するヒータ線をさらに含む、請求項5に記載のウインドシールド。
- 前記不透視膜は、通電により発熱するヒータ線を含む導電膜と、前記ガラス板の少なくとも周縁領域を覆うように形成された、光を遮蔽するための遮蔽膜と、を含み、
前記機能膜は、前記開口又は前記後退部内において前記導電膜及び前記遮蔽膜に接するように形成されている、請求項1に記載のウインドシールド。 - 前記機能膜は、前記開口又は前記後退部内に形成され、前記透視領域には形成されていない、請求項1〜7のいずれか1項に記載のウインドシールド。
- 前記機能膜は、前記開口又は前記後退部内のみに形成された、請求項8に記載のウインドシールド。
- 前記機能膜は、前記不透視膜の前記側面の少なくとも一部において前記側面の高さ方向の全面に接している、請求項1〜9のいずれか1項に記載のウインドシールド。
- 前記機能膜は、前記側面の一部のみにおいて前記側面の高さ方向の全面に接すると共に、当該一部において前記側面を越えて前記開口又は前記後退部内から前記不透視膜の表面の一部を含むように広がって形成されている、請求項10に記載のウインドシールド。
- 前記機能膜は、少なくとも前記情報取得領域を含む前記後退部内に形成され、
前記機能膜は、前記後退部内において、前記透視領域側よりも前記ガラス板の周端側において厚くなるように形成されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載のウインドシールド。 - 前記ヒータ線の幅は5〜200μmである、請求項2、6又は7に記載のウインドシールド。
- 前記不透視膜の高さは5〜50μmである、請求項1〜13のいずれか1項に記載のウインドシールド。
- 車両の車内へと入射する光を受けて車外の情報を取得する情報取得装置の配置に適したウインドシールドの製造方法であって、
不透視膜を、前記情報取得装置へと入射する光が、a)運転者が車外を視認するための透視領域と分離された前記不透視膜の開口、又はb)前記ガラス板の周端側から前記透視領域側に張り出した前記不透視膜の2つの突出部により挟まれた前記不透視膜の後退部、内を透過するように、ガラス板の車内側表面に形成する工程i)と、
防曇膜又は低反射膜である機能膜を形成するための塗布液を前記車内側表面の少なくとも前記開口又は前記後退部内に供給し、少なくとも前記開口又は前記後退部内に、当該開口又は後退部に隣接する前記不透視膜の側面と接するように、前記機能膜を形成する工程ii)と、を具備する、ウインドシールドの製造方法。 - 前記工程ii)において、
前記塗布液が前記開口若しくは前記後退部内のみに止まるように、又は
前記塗布液が前記開口若しくは前記後退部が接する前記不透視膜を乗り越えて前記透視領域を通過することなく前記ガラス板外に流れ出るように、
前記塗布液が供給される、請求項15に記載の製造方法。
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