JP7080726B2 - ガラス積層体 - Google Patents
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Description
少なくとも1つのガラス板を含み、湾曲したガラス体と、
前記ガラス体の少なくとも一方の面に積層され、紫外線を遮蔽可能な遮蔽膜と、
を備え、
前記ガラス体は、CIE標準のA光源を用いて測定する可視光透過率YAが、70%以上であり、
前記遮蔽膜の膜厚の最大値Tmaxと、前記膜厚の最小値Tminとの関係が、1≦Tmax/Tmin<5を充足する、ガラス積層体。
前記ガラス積層体において、透過率がTavg*0.9である光の波長と、
前記ガラス積層体において、透過率がTavg*0.1である光の波長と、
の差が22nm以下である、項7から9のいずれかに記載のガラス積層体。
熱暑感透過率が50%以下である、項1から18のいずれかに記載のガラス積層体。
前記マークは、表面粗さRaが1.5μmである粗面部により構成されている、項1から20のいずれかに記載のガラス積層体。
前記第1及び第2防曇膜は、シースルー膜である、項23に記載のガラス積層体。
前記ガラス体の一方の面に対し、ノズルから遮蔽膜用液を塗布することで、前記一方の面に遮蔽膜を形成する、第2ステップと、
を備え、
前記第2ステップでは、前記遮蔽膜用液を前記一方の面の中心付近から渦状に塗布するように、前記ノズルを前記ガラス体に対して相対的に移動させる、ガラス積層体の製造方法。
ガラス体1は、一枚のガラス板で構成されるほか、2枚のガラス板を中間膜を介して貼り合わせた合わせガラスで構成することもできる。なお、以下で、ガラス体1と称する場合、例えば、一枚のガラス板でガラス体1が構成される場合には、一枚のガラス板の物性等が示され、ガラス体1が合わせガラスである場合には、合わせガラスとしての物性等が示される。フロントガラスは、合わせガラスによって形成され、その他のサイドガラス等は一枚のガラス板で形成されることが多い。但し、フロントガラス以外の他のガラスも合わせガラスによって形成することもできる。また、ガラス体1を構成するガラス板は、公知のガラス板を用いることができ、クリアガラス、グリーンガラス、またはUVグリーンガラスで形成することができる。以下、ガラス体に用いられるガラス板について説明する。
ガラス体1を合わせガラスで構成する場合には、外側ガラス板と内側ガラス板の厚みを同じにしてもよいし、相違させてもよい。外側ガラス板は、主として、外部からの障害に対する耐久性、耐衝撃性が必要であるため、その厚みを、1.8mm以上、1.9mm以上、2.0mm以上、2.1mm以上、2.2mm以上の順で好ましい。また、外側ガラス板の厚みの上限は、5.0mm以下、4.0mm以下、3.1mm以下、2.5mm以下、2.4mm以下の順で好ましい。この中で、2.1mmより大きく2.5mm以下、特に、2.2mm以上2.4mm以下が好ましい。
ガラス板の組成は、特に制限されないが、Fe2O3の濃度を高め、必要に応じてTiO2、CeO2などその他の紫外線吸収成分を添加した組成を有するソーダ石灰珪酸塩ガラス板を用いることが好ましい。これにより、紫外線遮蔽性能を向上することができる。
ガラス体の光学特性は、種々の設定が可能であるが、例えば、以下の通りにすることが好ましい。
(1-3-1)紫外線透過率
ガラス体の紫外線透過率は、以下の通りにすることができる。
Tuv400≦50% (1)
但し、Tuv400はISO13837:2008 convention Aに定める紫外線透過率である。紫外線透過率は、いずれも公知の分光光度計、例えば「UV-3100PC」(島津製作所製)で測定することができる。また、上記式(1)におけるTuv400については、40%以下であることが好ましく、30%以下であることがさらに好ましく、10%以下であることが特に好ましい。
ガラス体1は、波長420~800nmの光に対する透過率の平均をTavgとしたとき、ガラス体1の透過率がTavg*0.9である波長W1と、ガラス体1の透過率がTavg*0.1である波長W2との差が20~50nmであることが好ましい。なお、Tavgは、波長1nmごとの透過率の算術平均として算出することができる。この点は、後述するガラス積層体のTavgにおいても同じである。
上述したフロントガラス、前部サイドガラスなど、透明性の高いガラスに用いられるガラス体1においては、CIE標準のA光源を用いて測定する可視光透過率YAが70%以上であることが好ましい。
ガラス体は、波長が1500nmの光の透過率が35%以下であることが好ましく、30%以下であることがさらに好ましく、25%以下であることが特に好ましい。
ガラス体1は、CIE標準のC光源における透過光に基づく、JIS K7373:2006で規定された黄色度YIについて、以下の式(2)を充足することが好ましい。これにより、ガラス体1の黄色度が低減でき、視認性を向上することができる。
YI≦5 (2)
ガラス体1を構成するガラス板の強度については、以下のように設定されることが好ましい。例えば、熱強化処理や化学強化処理等の強化が行われていない未強化ガラスとしては、表面圧縮応力が20MPa未満のガラス板を用いることが好ましい。一方、強化が行われている強化ガラスとしては、表面圧縮応力が80MPa以上であるガラス板を用いることが好ましい。なお、複数のガラス板を有する合わせガラスでは、少なくとも一枚のガラス板の表面圧縮応力が80MPa以上であることが好ましいが、すべてのガラス板の表面圧縮応力が80MPa以上とすることができる。また、一枚のガラス板の表面圧縮応力を20MPa未満とし、もう一枚のガラス板の表面圧縮応力が80MPa以上とすることもできる。
ガラス体1を構成するガラス板の表面には、製造元、製造番号、製品名、規格などを示すマークを施すことができる。マークは、種々の方法により形成することができるが、例えば、ガラス板の表面、あるいは遮蔽膜の表面に形成された粗面部によりマークを構成することができる。すなわち、ショットブラスト法、ウェットエッチングなどにより、ガラス板あるいは遮蔽膜の表面の一部の表面粗さを大きくすることで、所定の形状の粗面部を形成することができる。このような粗面部の表面粗さRaは、例えば、1.5μm以上とすることができる。なお、表面粗さRaは、JIS B 0601:2001に準拠して求められる算術平均粗さである。
ガラス体が、合わせガラスで構成される場合には、図4に示すように、外側ガラス板101と内側ガラス板102との間に、樹脂製の中間膜103を配置したものである。中間膜103の材料は、熱可塑性樹脂であり、合わせガラスとした際のガラス板との接着度の観点より、ポリビニルアセタール系またはエチレン-酢酸ビニル共重合体系の熱可塑性樹脂を好適に用いることができる。中でもポリビニルブチラール系(PVB系)の熱可塑性樹脂が好ましい。上記熱可塑性樹脂と公知の可塑剤とからなる熱可塑性樹脂組成物を、例えば混練して成形することで、中間膜103が得られる。なお、中間膜103は、市販される熱可塑性樹脂フィルムをそのまま使用することもできる。
遮蔽膜2は、可視光外の光、例えば、紫外線を吸収する成分(紫外線吸収剤)を含む膜である。紫外線吸収剤は、膜を構成するマトリクス成分に溶解して存在していてもよく、紫外線吸収剤が微粒子形状でマトリクス成分中に分散されて存在してもよい。マトリクス成分は、膜としての透明性を保ちつつ、紫外線吸収剤を保持できればよい。したがって、例えば、シリカ、アルミナ、チタンのような無機成分が主成分であってもよく、あるいは、ポリエステル樹脂、ウレタンアクレリート系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂など有機成分が主成分であってもよい。この膜の製造方法は、特には限定されないが、紫外線吸収剤とマトリクス成分とを含む膜形成溶液をガラス体1に塗布し、乾燥、あるいは必要に応じて加熱乾燥を経ることで、遮蔽膜を形成することができる。以下、詳細に説明する。
(シリコン化合物A)
シリコン化合物Aは、式(3)で示される化合物である。
SiX1 4(3)
式(3)において、X1は加水分解性官能基又はハロゲン原子である。加水分解性官能基は、加水分解触媒により加水分解される官能基であって、例えば、アルコキシル基、アセトキシ基及びアルケニルオキシ基から選ばれる少なくとも1種である。例示した加水分解性官能基は、いずれも加水分解によりヒドロキシル基へと変化する。好ましい加水分解性官能基はアルコキシル基である。アルコキシル基としては、炭素数1~4のアルコキシル基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基及びブトキシ基)を例示できる。ハロゲン原子は、例えば塩素及び臭素、好ましくは塩素である。
シリコン化合物Bは、式(4)で示される化合物である。
R1 mR2 nSiX2 4-m-n(4)
式(4)において、R1は反応性官能基を有する有機基であり、R2は反応性官能基を有しない有機基であり、X2は加水分解性官能基又はハロゲン原子であり、mは0以上2以下の整数であり、nは0以上2以下の整数であり、m+nは1以上2以下である。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール化合物[2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-3’,5’-ジ-t-ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール等]、ベンゾフェノン化合物[2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-オクトキシベンゾフェノン、5,5’-メチレンビス(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン)等]、ヒドロキシフェニルトリアジン化合物[2-(2-ヒドロキシ-4-オクトキシフェニル)-4,6-ビス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)-s-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-4,6-ジフェニル-s-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-4-プロポキシ-5-メチルフェニル)-4,6-ビス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)-s-トリアジン等]及びシアノアクリレート化合物[エチル-α-シアノ-β,β-ジフェニルアクリレート、メチル-2-シアノ-3-メチル-3-(p-メトキシフェニル)アクリレート等]等を使用できる。また、紫外線吸収剤は、ポリメチン化合物、イミダゾリン化合物、クマリン化合物、ナフタルイミド化合物、ペリレン化合物、アゾ化合物、イソインドリノン化合物、キノフタロン化合物及びキノリン化合物、チオフェン化合物、スチルベンゼン化合物、ナフタレン化合物及びベンズイミダゾール化合物から選ばれる少なくとも1種の有機色素であってもよい。紫外線吸収剤のうち好ましいのは、ベンゾトリアゾール化合物、ベンゾフェノン化合物、ヒドロキシフェニルトリアジン化合物及びシアノアクリレート化合物から選ばれる少なくとも1種であり、より好ましいのは、ベンゾフェノン化合物である。紫外線吸収剤は、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
有機ポリマーとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリエーテル系樹脂、ポリウレタン樹脂、デンプン系樹脂、セルロース系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステルポリオール、ヒドロキシアルキルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリカプロラクトンポリオール、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアルキレングリコール系樹脂等が知られている。本実施形態において好ましい有機ポリマーは、分子内にエポキシ基を有する有機ポリマーである。ただし、この有機ポリマーは、膜形成溶液又は遮蔽膜中において、少なくとも一部の、場合によってはすべてのエポキシ基が開環して生成した有機ポリマーとして存在しうる。別の好ましい有機ポリマーとしては、シラノール基やフェノール性ヒドロキシル基と水素結合が可能な極性基(カルボニル基、ヒドロキシル基、フェノール性ヒドロキシル基等)を含む有機ポリマーが例示できる。この中でも特に好ましい有機ポリマーは、ポリアルキレングリコール系樹脂である。ポリアルキレングリコール系樹脂としては、グリコール類であるポリエーテルや、ポリエーテルの誘導体が例示でき、これらのポリマーの例として、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールジメタクリレートを挙げることができる。ポリアルキレングリコール系樹脂を用いると、遮蔽膜中に異物が発生することを効果的に抑制することができ、また膜形成溶液塗布後の乾燥温度が低い場合にも耐摩耗性の高い膜を得ることができる。さらに別の好ましい有機ポリマーとして、紫外線吸収剤の芳香環とπ-π相互作用することができる有機基(フェニル基、共役二重結合を有するアルケニル基等)を含む有機ポリマーが例示でき、このポリマーの例として、ビスフェノールポリオールを挙げることができる。有機ポリマーは、エタノール及び/又は水に溶解する有機ポリマーが好ましい。なお、エタノール(水)に溶解するか否かは、25℃のエタノール(水)100gに、有機ポリマーが1g以上溶解するか否かによって判断する。有機ポリマーには、紫外線吸収能が要求されないため、有機ポリマーは、紫外線吸収剤に該当しない化合物、具体的には上記に列挙したベンゾトリアゾール化合物からシアノアクリレート化合物までの化合物及び有機色素には該当しないものを用いるとよい。エポキシ基を有する有機ポリマーの分子中平均エポキシ基数は2~10であってもよい。
酸は、酸解離定数が1未満でありかつ沸点が130℃以下であり、無機酸であっても有機酸であってもよい。無機酸としては、塩酸、硝酸、臭化水素酸及びヨウ化水素酸から選ばれる少なくとも1種が挙げられ、好ましくは塩酸及び硝酸である。これらの揮発性の酸は、硫酸、リン酸に代表される不揮発性の無機酸と比較して、加熱による除去が容易である。
pKa=-log{[H3O+][A-]/[HA]}
式中、[H3O+]は酸の水溶液中の水素イオン濃度(mol/L)、[A-]は酸の水溶液中の塩基濃度(mol/L)、[HA]はHAの水溶液中の濃度(mol/L)を表す。なお、HAの酸性基から酸が多段階に解離する場合、pKaは第一段目の酸解離定数を意味する。
ゾルゲル法に基づく膜形成溶液の好ましい態様について説明する。
紫外線吸収剤は、常温で固体であるとともに分子量が5000以下であり、平均粒径が150nm以下となるように粉砕できるものであれば特に制限はなく、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、トリアジン系、ポリメチン系、イミダゾリン系など従来から公知の紫外線吸収剤を用いることができる。また、紫外線遮蔽能を有する限り、後述するベンゼンチオール銅錯体誘導体のように、従来は他の用途で用いられてきた有機化合物を使用してもよい。
有機ポリマーは、紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤)との相互作用によって、紫外線吸収剤の膜中における分散性の向上に寄与し、この化合物による光線遮蔽能を高め、さらにはこの化合物の劣化を抑制する成分である。遮蔽膜をゾルゲル法などの液相成膜により比較的厚く(例えば300nmを超える厚さ、さらには500nm以上の厚さ)形成する際には、膜の形成溶液に含まれる液体成分の蒸発に伴ってクラックが発生することがある。有機ポリマーは、クラックの発生を抑制しながら厚膜の形成を可能にする成分でもある。
)に対し、モル%で表示して、0~40%、好ましくは0.1~20%、より好ましくは1~10%となるように、膜に添加することが好ましい。
吸水性樹脂としては特に制限はなく、ポリエチレングリコール、ポリエーテル系樹脂、ポリウレタン樹脂、デンプン系樹脂、セルロース系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステルポリオール、ヒドロキシアルキルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。これらのうち好ましいのは、ヒドロキシアルキルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタール樹脂、ポリ酢酸ビニル、エポキシ系樹脂及びポリウレタン樹脂であり、より好ましいのは、ポリビニルアセタール樹脂、エポキシ系樹脂及びポリウレタン樹脂であり、特に好ましいのは、ポリビニルアセタール樹脂である。
い。
無機酸化物は、例えば、Si、Ti、Zr、Ta、Nb、Nd、La、Ce及びSnから選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物であり、少なくとも、Siの酸化物(シリカ)を含む。膜形成溶液は、吸水性樹脂100重量部に対し、好ましくは0.01重量部以上であり、より好ましくは0.1重量部以上、さらに好ましくは0.2重量部以上、特に好ましくは1重量部以上、最も好ましくは5重量部以上、場合によっては10重量部以上、必要であれば20重量部以上、また、好ましくは50重量部以下、より好ましくは45重量部以下、さらに好ましくは40重量部以下、特に好ましくは35重量部以下、最も好ましくは33重量部以下、場合によっては30重量部以下となるように、無機酸化物を含むことが好ましい。無機酸化物は、膜形成溶液の強度、特に耐摩耗性を確保するために必要な成分であるが、その含有量が多くなると、膜形成溶液の防曇性が低下する。
膜形成溶液は、無機酸化物の少なくとも一部として、無機酸化物微粒子をさらに含んでいてもよい。無機酸化物微粒子を構成する無機酸化物は、例えば、Si、Ti、Zr、Ta、Nb、Nd、La、Ce及びSnから選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物であり、好ましくはシリカ微粒子である。シリカ微粒子は、例えば、コロイダルシリカを添加することにより膜形成溶液に導入できる。無機酸化物微粒子は、膜形成溶液に加えられた応力を、膜形成溶液を支持する物品に伝達する作用に優れ、硬度も高い。したがって、無機酸化物微粒子の添加は、膜形成溶液の耐摩耗性を向上させる観点から有利である。また、膜形成溶液に無機酸化物微粒子を添加すると、微粒子が接触又は近接している部位に微細な空隙が形成され、この空隙から膜中に水蒸気が取り込まれやすくなる。このため、無機酸化物微粒子の添加は、防曇性の向上に有利に作用することもある。無機酸化物微粒子は、膜形成溶液を形成するための塗工液に、予め形成した無機酸化物微粒子を添加することにより、膜形成溶液に供給することができる。
無機酸化物を膜形成溶液に配合するためには、加水分解性基を有する金属化合物(加水分解性金属化合物)又はその加水分解物を、膜形成溶液を形成するための塗工液に添加するとよい。加水分解性金属化合物としては、以下の式(I)で表される、加水分解性基を有するシリコン化合物が好ましい。無機酸化物に含まれるシリカは、加水分解性基を有するシリコン化合物又はその加水分解物由来のシリカを含むことが好ましい。式(I)で表される加水分解性基を有するシリコン化合物は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。本発明においては、シロキサン結合で結合したシリコン化合物において、そのシリコンの一部に有機金属が直接結合しているものもシリカに含める。
式(I)におけるRは、水素原子が反応性官能基に置換されていてもよい炭素数1~3の炭化水素基である。炭素数1~3の炭化水素基としては、炭素数1~3のアルキル基(メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基)及び炭素数2~3のアルケニル基(ビニル基、アリル基、プロペニル基)等が挙げられる。
式(II)におけるR及びmは、上述したとおりである。加水分解及び重縮合の後、式(II)で表される化合物は、実際には、膜形成溶液中において、シリコン原子と酸素原子とが交互に接続し、かつ三次元的に広がるシロキサン結合(Si-O-Si)のネットワーク構造を形成する。
膜形成溶液は、有機ホウ素化合物、有機チタン化合物及び有機ジルコニウム化合物から選ばれる少なくとも1種の架橋剤に由来する架橋構造を含んでいてもよい。架橋構造の導入は、膜形成溶液の耐摩耗性、耐水性を向上させる。別の観点から述べると、架橋構造の導入は、膜形成溶液の防曇性能を低下させることなくその耐久性を改善することを容易にする。
膜形成溶液には、その他の添加剤を配合してもよい。添加剤としては、防曇性を改善する機能を有するグリセリン、エチレングリコール等のグリコール類が挙げられる。添加剤は、界面活性剤、界面調整剤、スリップ性付与剤、レベリング剤、消泡剤、防腐剤等であってもよい。
膜形成溶液の塗布は、従来から知られている方法、例えば、フローコート法、ディップコート法、スピンコート法、スプレーコート法、ロールコート法、メニスカスコート法、ダイコート法等を用いて実施することができるが、後述するように、膜厚が均一になるように塗布することが必要である。
遮蔽膜2の膜厚は、特には限定されないが、例えば、1.5~10μmとすることができ、好ましくは2~5μmとすることができる。遮蔽膜2の膜厚が10μmを超えると、ガラス積層体が黄色くなり、さらに膜にクラックが生じるおそれがある。また、遮蔽機能を効果的に実現するには、膜厚は均一にすることが好ましい。そのため、本発明においては、遮蔽膜2の膜厚の最大値をTmax、最小値をTminとしたとき、以下の式(16)を充足する。
1≦Tmax/Tmin<5 (16)
(ii) ガラス積層体を自動車に取付ける。
(iii) ガラス積層体に対し、水平方向から平行光を照射し、その投影図(図7)を採取する。
(iv) 図7に示すように、測定領域の最前方に位置する点を基準測定点とする。
(v) 基準測定点から水平方向及び垂直方向に20mm間隔で縦線及び横線を規定する。
(vi) 基準測定点に加え、測定領域内における縦線と横線との交差点を測定点とする。
(vii) 上記各測定点において膜厚を測定し、最小値Tmin及び最大値Tmaxを規定する。
(i) ガラス積層体の遮蔽膜2を、カッタを用いて、例えば10×10mm角ではぎ取る。このとき、ガラス体1に傷がつかないよう留意する。ここで、ガラス体1は湾曲しているため、測定点におけるガラス体1の表面の法線に対して略垂直方向からカッタ刃を刺し込み、遮蔽膜2の切断面が法線と垂直になるようにする。
(ii) 遮蔽膜2の切断位置の上部からレーザ顕微鏡の光を照射する。
(iii) 遮蔽膜2からの反射光と、ガラス体1からの反射光から膜厚差を測定し、これを膜厚とする。測定装置としては、例えば、レーザーテック株式会社製OPTELICS HYBRID-L3を用いることができる。
次に、ガラス体1と遮蔽膜2とを含むガラス積層体全体の光学特性について説明する。
本発明のガラス積層体は、波長が400nmの光の透過率が10%以下であることが好ましく、8%以下であることがさらに好ましい。また、波長が390nmの光の透過率が1.5%未満であることが好ましい。
Tuv400≦2.0% (17)
Tuv400は上述したとおりである。また、上記式(17)におけるTuv400については、1.0%以下であることがさらに好ましい。Tuv400がこのような値であれば、特に、上述したように膜厚が均一になったときの紫外線遮蔽効果が大きくなる。
本発明に係るガラス積層体においては、波長が420nmの光の透過率が、20%以上であることが好ましく、50%以上であることがさらに好ましい。これは、上記のように紫外線の透過率を低くする一方、紫外線域を超えると、可視光域の光の透過率を急激に高くするためであり、YAを高くしやすくなるからである。すなわち、ガラス板において視野を妨げるような着色等が少なくするためである。その一方で、波長が420nmの光の透過率は、85%以下であることが好ましい。これは、車内にいる人間への影響や、車内の内装の劣化防止のためであり、特にブルーライトを効果的に遮蔽するためである。
本発明のガラス積層体は、波長450~800nmの光に対する透過率の平均をTavgとしたとき、ガラス積層体の透過率がTavg*0.9である波長W1と、ガラス板の透過率がTavg*0.1である波長W2との差(以下、シャープカットという)が22nm以下であることが好ましい。これは、上記のように、ガラス板において説明したとおりである。また、可視光域に入ると、透過率が急激に上昇するため、後述するように、YAを70%以上にしやすくなる。
本発明のガラス積層体は、波長が1500nmの光の透過率が35%以下であることが好ましく、30%以下であることがさらに好ましく、25%以下であることが特に好ましい。
本発明のガラス積層体は、CIE標準のC光源における透過光に基づく、JIS K7373:2006で規定された黄色度YIについて、以下の式(18)を充足することが好ましい。
YI≦10 (18)
但し、YI≦5であることがさらに好ましい。これに対して、ガラス体の黄色度が大きいと、ガラス積層体の黄色度も大きくなり、車内にいる者が車外を見ていてイライラするなど、心理的な不快感を感じるおそれがある。特に、上記のように、400nmを超える波長では透過率が急激に上昇するため、ガラス積層体が黄色く見えるのを紡糸することができる。
本発明のガラス積層体においては、JIS T7330:2000の付属書Aの青色光障害関数に関する実効放射強度が、ガラス積層体を通過する際の実効放射強度の低減率として算出されるブルーライトカット率が35%以上であることが好ましい。
ガラス積層体を透過した太陽光によって人間が皮膚で感じる熱暑感を低減させることは、ガラス積層体が求められる性能の1つである。光学特性と熱暑感との関係を記述するには、波長1100~2200nmの透過率による評価が妥当であるが、より詳細に評価するため、以下のとおり、熱暑感透過率を定義した。
まず、入射する太陽光による人の皮膚温度の上昇幅と、人の皮膚で感じる熱暑感との関係を評価した。その手順は以下のとおりである。キセノンランプ(セリック社XC-500E)から発する光束にフィルターを取り付け、太陽光のエネルギー分布と同等の光源を得た。その光源から416mmの地点に、直径50mmの穴を開けたパネルを設けた。その穴の光源の反対側に被験者の手の甲を配置し、被験者の手の甲の温度を3秒ごとにサーモビュアーで測定した。被験者は熱暑感を、(1)少し暖かい,(2)暖かい,(3)少し暑い,(4)暑い,(5)かなり暑い、の5段階で申告した。人の感じる熱暑感は、81名の被験者に対して行なった実験の結果を総合した。その結果、皮膚温度上昇と熱暑感は比例関係にあり、皮膚温度上昇0.5℃で熱暑感が約1段階上昇した。また、皮膚温度の上昇幅を、3.2℃以下とした場合、人は「かなり暑い」と感じないことが確認された。
皮膚温度の上昇の程度は太陽光の波長に依存する。波長に依存する皮膚温度の上昇の程度は、その波長における係数(皮膚感度;sensitivity ratio for thermal feeling;以下「SRTF」ということがある)として数値化できる。波長域300~840nmおよび840~1350nmのSRTFは、840~1350nmにおける値を1として、1.43、1であることが報告されている。しかし、1350~2500nmの波長域については、熱暑感に大きな影響を与えるにもかかわらず、SRTFが明らかにされていなかった。そこで、この波長域におけるSRTFを、上述の光源から、フィルターを取り替えて取り出して行った波長域1350~2500nmの光についての実験により定めた。この実験も被験者の手の甲の温度の上昇を測定することにより行った。波長域1350~2500nmにおけるSRTFは3.34となった。300nm未満の波長域、2500nmを超える波長域についてのSRTFは、実質的に0とみなしてよい。各波長域における皮膚感度を表1にまとめて示す。
表1に示した皮膚感度を用いてガラス板の分光透過率と太陽光のスペクトルとの積を重み付けすることにより、実際に人が感じる熱暑感を、ガラス積層体の光学特性を用いてより正確に記述することができる。ここでは、「熱暑感透過率(Ttf,Transmittance for thermal feeling)」を次式により定義することとした。
本発明のガラス積層体の耐久性能として、以下の耐摩耗性と耐光性(耐紫外線特性)を有することが好ましい。
本発明のガラス積層体の耐摩耗性として、JIS R3221に準拠した摩耗試験により評価することができる。すなわち、テーバー摩耗試験機(例えば、TABER INDUSTRIES社製5050 ABRA)により、遮蔽膜の表面に、500g荷重で1000回摩耗を行ったときに、遮蔽膜がガラス体から剥離せず、且つこの摩耗試験後のヘイズ率が5%以下であることが好ましい。なお、ヘイズ率の測定には、例えば、スガ試験機社製HZ-1Sを用いることができる。
耐光性(耐紫外線特性)は、次のような試験により評価できる。すなわち、岩崎電気社製の紫外線照射装置(EYE SUPER UV TESTER SUV-W13)を用い、波長295~450nm、照度76mW/cm2、ブラックパネル温度83℃、湿度50%RHの条件を適用し、100時間、紫外線を、ガラス積層体の遮蔽膜が形成されていない面に照射した。そして、照射前後のガラス積層体のTuv400の差が2%以下であることが好ましい。
ガラス積層体を自動車に取り付ける際、取り付け位置によって垂直からの取付角度が異なる。例えば、ガラス積層体をサイドガラスとして用いる場合には、取付角度は、30度以下とすることが好ましく、ウインドシールド、あるいはリアガラスとして用いる場合には、30度より大きいことが好ましい。取付角度は、図10に示すように、ガラス積層体の上辺及び下辺の中心同士を結んだ直線Kと、自動車が水平面に設置されたときの水平面からの垂線Nとのなす角度θと定義することができる。
本実施形態に係るガラス積層体は、次の効果を得ることができる。まず、本実施形態に係るガラス体1は湾曲しているため、平行光である太陽光の入射角によっては、ガラス体1を通過する太陽光の光路長が相違する。すなわち、図11に示すように太陽光の入射が水平に近いと、ガラス体1の上部に入射する光線1の光路長L1が、ガラス体1の下部に入射する光線2の光路長L2よりも長くなる。一方、図12に示すように太陽光の入射が上方からであると、ガラス体1の上部に入射する光線3の光路長L3が、ガラス体1の下部に入射する光線4の光路長L4よりも短くなる。このようにガラス体1が湾曲していると、太陽光の入射角によってガラス体1を通過する光の光路長L1~L4が変化する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。そして、以下に示す複数の変形例は適宜組合わせることが可能である。
上記実施形態では、膜形成溶液をガラス体1に塗布することで、遮蔽膜2を形成しているが、次のようにすることもできる。例えば、膜形成溶液を基材シートに塗布などして遮蔽膜2を形成する。そして、その基材シートの反対面に粘着剤を塗布し、これをガラス体1の表面に貼り付けることもできる。
遮蔽膜2は、ガラス体の全面に塗布しなくてもよく、必要な一部に塗布することもできる。
遮蔽膜2には、防曇性能を持たせることもできる。これにより、紫外線遮蔽機能とともに、防曇性能を持たせることができる。したがって、雨天などの窓ガラスが曇りやすい状況下でも、結露などを防止することができ、窓ガラスを通した視界を確保することができる。
上記のように、遮蔽膜に防曇機能を持たせる以外に、遮蔽膜においてガラス体とは反対側の面に防曇膜を積層することもできる。以下、この防曇膜について説明する。防曇膜は、ガラス体1の防曇効果を奏するものであれば、特には限定されず、公知のものを用いることができる。一般的に、防曇膜は、水蒸気から生じる水を水膜として表面に形成する親水タイプ、水蒸気を吸収する吸水タイプ、及び水蒸気から生じる水滴を撥水する撥水タイプがあるが、いずれのタイプの防曇膜も適用可能である。以下では、その一例として、吸水タイプの防曇膜の例を説明する。
有機無機複合防曇膜は、ガラス板の表面に形成された単層膜もしくは積層された複層膜である。有機無機複合防曇膜は、有機物及び無機酸化物を含む。有機物は吸水性樹脂を含み、無機酸化物はシリカ成分を含む。有機無機複合防曇膜は、紫外線吸収剤及び/又は赤外線吸収剤を含んでいてもよい。以下、各成分について説明する。
吸水性樹脂は上述したとおりである。
無機酸化物は、例えば、Si、Ti、Zr、Ta、Nb、Nd、La、Ce及びSnから選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物であり、少なくとも、Siの酸化物(シリカ)を含む。有機無機複合防曇膜は、吸水性樹脂100重量部に対し、好ましくは0.01重量部以上であり、より好ましくは0.1重量部以上、さらに好ましくは0.2重量部以上、特に好ましくは1重量部以上、最も好ましくは5重量部以上、場合によっては10重量部以上、必要であれば20重量部以上、また、好ましくは50重量部以下、より好ましくは45重量部以下、さらに好ましくは40重量部以下、特に好ましくは35重量部以下、最も好ましくは33重量部以下、場合によっては30重量部以下となるように、無機酸化物を含むことが好ましい。無機酸化物は、有機無機複合防曇膜の強度、特に耐摩耗性を確保するために必要な成分であるが、その含有量が多くなると、有機無機複合防曇膜の防曇性が低下する。
有機無機複合防曇膜は、無機酸化物の少なくとも一部として、無機酸化物微粒子をさらに含んでいてもよい。無機酸化物微粒子を構成する無機酸化物は、例えば、Si、Ti、Zr、Ta、Nb、Nd、La、Ce及びSnから選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物であり、好ましくはシリカ微粒子である。シリカ微粒子は、例えば、コロイダルシリカを添加することにより有機無機複合防曇膜に導入できる。無機酸化物微粒子は、有機無機複合防曇膜に加えられた応力を、有機無機複合防曇膜を支持する物品に伝達する作用に優れ、硬度も高い。したがって、無機酸化物微粒子の添加は、有機無機複合防曇膜の耐摩耗性を向上させる観点から有利である。また、有機無機複合防曇膜に無機酸化物微粒子を添加すると、微粒子が接触又は近接している部位に微細な空隙が形成され、この空隙から膜中に水蒸気が取り込まれやすくなる。このため、無機酸化物微粒子の添加は、防曇性の向上に有利に作用することもある。無機酸化物微粒子は、有機無機複合防曇膜を形成するための塗工液に、予め形成した無機酸化物微粒子を添加することにより、有機無機複合防曇膜に供給することができる。
無機酸化物を有機無機複合防曇膜に配合するためには、加水分解性基を有する金属化合物(加水分解性金属化合物)又はその加水分解物を、有機無機複合防曇膜を形成するための塗工液に添加するとよい。加水分解性金属化合物としては、以下の式(I)で表される、加水分解性基を有するシリコン化合物が好ましい。無機酸化物に含まれるシリカは、加水分解性基を有するシリコン化合物又はその加水分解物由来のシリカを含むことが好ましい。式(I)で表される加水分解性基を有するシリコン化合物は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。本発明においては、シロキサン結合で結合したシリコン化合物において、そのシリコンの一部に有機金属が直接結合しているものもシリカに含める。
式(I)におけるRは、水素原子が反応性官能基に置換されていてもよい炭素数1~3の炭化水素基である。炭素数1~3の炭化水素基としては、炭素数1~3のアルキル基(メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基)及び炭素数2~3のアルケニル基(ビニル基、アリル基、プロペニル基)等が挙げられる。
有機無機複合防曇膜は、有機ホウ素化合物、有機チタン化合物及び有機ジルコニウム化合物から選ばれる少なくとも1種の架橋剤に由来する架橋構造を含んでいてもよい。架橋構造の導入は、有機無機複合防曇膜の耐摩耗性、耐水性を向上させる。別の観点から述べると、架橋構造の導入は、有機無機複合防曇膜の防曇性能を低下させることなくその耐久性を改善することを容易にする。
有機無機複合防曇膜には、その他の添加剤を配合してもよい。添加剤としては、防曇性を改善する機能を有するグリセリン、エチレングリコール等のグリコール類が挙げられる。添加剤は、界面活性剤、界面調整剤、スリップ性付与剤、レベリング剤、消泡剤、防腐剤等であってもよい。
上述した防曇膜は、吸水性樹脂を主成分とした吸水タイプであるが、親水性タイプも採用することができる。親水性タイプは、親水性樹脂を主成分としたものであり、公知のもの、例えば、特開2011-213555号公報に記載の防曇膜を用いることができる。具体的には、以下の通りである。
有機無機複合防曇膜の膜厚は、要求される防曇特性その他に応じて適宜調整すればよい。有機無機複合防曇膜の膜厚は、好ましくは1~20μmであり、より好ましくは2~15μm、さらに好ましくは3~10μmである。
遮蔽膜2において、ガラス体1と接している面とは反対側の面に屈折率が、遮蔽膜2よりも小さい機能膜を積層することができる。これより、光の反射量が小さくなり、映り込みを押さえることができる。このような機能膜としては、例えば、上述した防曇膜を採用することができる。
ガラス積層体に、視認性確保性能を持たせる別の手段は、例えば、遮蔽膜2上にさらに視認性確保膜(シースルー膜)を形成することである。あるいは、この視認性確保膜は、ガラス体1において遮蔽膜2が形成されている面とは反対側に積層することもできる。例えば、ガラス体1が合わせガラスである場合には、いずれかのガラス板において、遮蔽膜2が積層されている面とは反対側に視認性確保膜を形成することができる。
撥水基は、視認性確保膜の表面を疎水性として、その表面を水蒸気が凝結しにくい表面とする。これに止まらず、撥水基は、その種類によっては、視認性確保膜の表面に水滴が形成されたとしても入射する光の直進性を確保することに貢献する。光の直進性の確保に適した撥水基は、炭素数が3~9、好ましくは4~8、特に5~8、とりわけ5~7の直鎖アルキル基である。
撥水基を視認性確保膜に配合するためには、撥水基を有する金属化合物(撥水基含有金属化合物)、特に撥水基と加水分解可能な官能基又はハロゲン原子とを有する金属化合物(撥水基含有加水分解性金属化合物)又はその加水分解物を、膜を形成するための塗工液に添加するとよい。言い換えると、撥水基は、撥水基含有加水分解性金属化合物に由来するものであってもよい。撥水基含有加水分解性金属化合物としては、以下の式(I)に示す撥水基含有加水分解性シリコン化合物が好適である。
RmSiY4-m (I)
ここで、Rは、撥水基、具体的には炭素数が3~9の直鎖アルキル基であり、Yは加水分解可能な官能基又はハロゲン原子であり、mは1~3の整数である。加水分解可能な官能基は、例えば、アルコキシル基、アセトキシ基、アルケニルオキシ基及びアミノ基から選ばれる少なくとも1種であり、好ましくはアルコキシ基、特に炭素数1~4のアルコキシ基である。アルケニルオキシ基は、例えばイソプロペノキシ基である。ハロゲン原子は、好ましくは塩素である。なお、ここに例示した官能基は、以降に述べる「加水分解可能な官能基」としても使用することができる。mは好ましくは1又は2である。
RmSiO(4-m)/2 (II)
ここで、R及びmは、上述したとおりである。加水分解及び重縮合の後、式(II)により示される化合物は、実際には、視認性確保膜中において、シリコン原子が酸素原子を介して互いに結合したネットワーク構造を形成する。
視認性確保膜は、金属酸化物成分を含んでいる。金属酸化物成分は、例えば、Si、Ti、Zr、Ta、Nb、Nd、La、Ce及びSnから選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物成分であり、好ましくはSiの酸化物成分(シリカ成分)である。
視認性確保膜は、金属酸化物成分の少なくとも一部として金属酸化物微粒子をさらに含んでいてもよい。金属酸化物微粒子を構成する金属酸化物は、例えば、Si、Ti、Zr、Ta、Nb、Nd、La、Ce及びSnから選ばれる少なくとも1種の元素の酸化物であり、好ましくはシリカ微粒子である。シリカ微粒子は、例えば、コロイダルシリカを添加することにより膜に導入できる。金属酸化物微粒子は、視認性確保膜に加えられた応力を膜を支持する透明物品(ガラス積層体)に伝達する作用に優れ、硬度も高い。したがって、金属酸化物微粒子の添加は、視認性確保膜の耐摩耗性及び耐擦傷性を向上させる観点から有利である。金属酸化物微粒子は、視認性確保膜を形成するための塗工液に予め形成した金属酸化物微粒子を添加することにより、視認性確保膜に供給することができる。ただし、金属酸化物微粒子は、膜の表面に親水性のスポットを形成する要因になり得るため、耐摩耗性等を改善するべき事情がない限り、膜に添加しないことが望ましい。すなわち、視認性確保膜は、耐摩耗性等を特に重視するべき事情がない限り、金属酸化物微粒子を含まない形態で用いることが好ましい。
視認性確保膜は、撥水基を有しない加水分解性金属化合物(撥水基非含有加水分解性化合物)に由来する金属酸化物成分を含んでいてもよい。好ましい撥水基非含有加水分解性金属化合物は、撥水基を有しない加水分解性シリコン化合物である。撥水基を有しない加水分解性シリコン化合物は、例えば、シリコンアルコキシド、クロロシラン、アセトキシシラン、アルケニルオキシシラン及びアミノシランから選ばれる少なくとも1種のシリコン化合物(ただし、撥水基を有しない)であり、撥水基を有しないシリコンアルコキシドが好ましい。なお、アルケニルオキシシランとしては、イソプロペノキシシランを例示できる。
SiY4 (III)
上述したとおり、Yは、加水分解可能な官能基であって、好ましくはアルコキシル基、アセトキシ基、アルケニルオキシ基、アミノ基及びハロゲン原子から選ばれる少なくとも1つである。
視認性確保膜において樹脂は任意の成分であるが、添加する場合は、膜の耐摩耗性等が低下しないように、金属酸化物成分100質量部に対し、0質量部を超え50質量部以下の範囲で添加することが好ましい。樹脂の好ましい配合量は、金属酸化物成分100質量部に対し、例えば1質量部以上、さらに5質量部以上、特に10質量部以上であり、40質量部以下、さらに35質量部以下、特に30質量部以下である。樹脂の多量の添加は、膜の表面に親水性のスポットが形成される要因となるため、避けることが望ましい。樹脂の種類は特に限定されないが、親水性のスポットの形成を防ぐために、吸水性が高い樹脂は避けることが好ましい。例えば、樹脂としてポリビニルブチラール樹脂を用いる場合、そのブチラール化度(アセタール化度)は、50モル%以上、特に55モル%以上、さらには60モル%以上が好ましい。ブチラール化度の上限は、特に制限されないが、85モル%以下であってもよい。
視認性確保膜にはその他の添加剤を配合してもよい。添加剤は、グリコール類、界面活性剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、着色剤、消泡剤、防腐剤等であってもよい。
視認性確保膜の好ましい膜厚は、3~70nm、好ましくは5~50nm、より好ましくは7~45m、特に10~40nmである。
視認性確保膜は、塗工液を透明基板等のガラス積層体上に塗布し、塗布した塗工液を乾燥させることにより、成膜することができる。途工液の乾燥は加熱を伴ってもよい。塗工液の調製に用いる溶媒、塗工液の塗布方法は、従来から公知の材料及び方法を用いればよい。
2,2',4,4'-テ卜ラヒド口キシベンゾフェノン(BASF社製、UVINUL 3050)6.000質量部、
テトラエトキシシラン(多摩化学工業製)17.622質量部、
3-グリシドキシプロピル卜リメトキシラン(信越化学工業製、KBM-403)13.312質量部、
インジウム錫酸化物からなる微粒子を40質量%含むITO微粒子分散液(三菱マテリアル電子化成製、) 2.5質量部と、
ポリプロピレングルコール(キシダ化学製、PPG700)0.218質量部、
濃硝酸(双葉化学製、濃度60質量%)0.025質量部、
溶媒として
エタノール 42.028質量部、および
水 28.125質量部(ただしエタノールおよび水は微粒子分散液の分散媒や濃硝酸に含まれる水を含む)
を混合・撹拌し、遮蔽膜の形成溶液を得た。
上記のように準備した実施例1,2及び比較例について、ガラス積層体の上辺の中央から20mm,40mm,100mm,200mm,300mm,400mm,500mmの位置において、遮蔽膜の膜厚、YA,Tuv400を測定した。測定方法は上記実施形態で示したとおりである。結果は、以下の通りである。
2 :遮蔽膜
Claims (29)
- 自動車に取り付けられるガラス積層体であって、
少なくとも1つのガラス板を含み、湾曲したガラス体と、
前記ガラス体の少なくとも一方の面に積層され、紫外線を遮蔽可能な遮蔽膜と、
を備え、
前記ガラス体は、CIE標準のA光源を用いて測定する可視光透過率YAが、70%以上であり、
前記遮蔽膜の膜厚の最大値Tmaxと、前記膜厚の最小値Tminとの関係が、1≦Tmax/Tmin<3を充足し、
Tuv400≦2.0%、及び
Tminが、2μm以上、
を充足する、ガラス積層体。 - 前記ガラス体の曲率半径の最大値が、10000mm以下である、請求項1に記載のガラス積層体。
- 垂直からの前記自動車への取付角度が30度以下である、請求項1または2に記載のガラス積層体。
- 前記ガラス体において、前記Tmaxが測定される位置が、前記自動車への取付時に、前記Tminが測定される位置よりも下側にある、請求項1から3のいずれかに記載のガラス積層体。
- 前記ガラス体の厚みが2.5mm以上である、請求項1から4のいずれかに記載のガラス積層体。
- 1≦Tmax/Tmin<1.73を充足する、請求項1から5のいずれかに記載のガラス積層体。
- 波長が420nmの光の透過率が20%以上である、請求項1に記載のガラス積層体。
- 前記ガラス体の単位面積あたりに含まれる3価酸化鉄の量が、Fe2O3に換算して1~10mg/cm2である、請求項1から7のいずれかに記載のガラス積層体。
- 前記ガラス積層体における、波長が420~800nmの光の透過率の平均値がTavgとしたとき、
前記ガラス積層体において、透過率がTavg*0.9である光の波長と、
前記ガラス積層体において、透過率がTavg*0.1である光の波長と、
の差が22nm以下である、請求項1から8のいずれかに記載のガラス積層体。 - JIS K7373:2006に基づく黄色度YIが、10以下である、請求項1から9のいずれかに記載のガラス積層体。
- 波長が420nmの光の透過率が85%以下である、請求項1から10のいずれかに記載のガラス積層体。
- JIS T7330:2000に基づくブルーライトカット率が35%以上である、請求項11に記載のガラス積層体。
- 前記Tminが、2~2.5μmである、請求項1から12のいずれかに記載のガラス積層体。
- 前記ガラス体に含まれる前記ガラス板の少なくとも1つは、表面圧縮応力が20MPa未満である、請求項1から13のいずれかに記載のガラス積層体。
- 前記ガラス体に含まれる前記ガラス板の少なくとも1つは、表面圧縮応力が80MPa以上である、請求項1から14のいずれかに記載のガラス積層体。
- 前記ガラス積層体において、前記遮蔽膜が形成された面に対して、JIS R3221に準拠し、500g荷重で1000回のテーバー摩耗試験を行った後、前記遮蔽膜が剥離せず、且つ前記試験後の前記ガラス積層体のヘイズ率が5%以下である、請求項1から15のいずれかに記載のガラス積層体。
- 前記ガラス積層体において、前記遮蔽膜が形成された面とは反対側の面から、波長が295~450nm、照度76mW/cm2の紫外線を100時間照射した後のTuv400と、前記紫外線の照射前のTuv400との差が、2%以下である、請求項1から16のいずれかに記載のガラス積層体。
- 前記遮蔽膜には、赤外線吸収剤が含まれており、
熱暑感透過率が50%以下である、請求項1から17のいずれかに記載のガラス積層体。 - 前記ガラス体の上辺に沿って、前記遮蔽膜が積層されていない非積層領域が設けられている、請求項1から18のいずれかに記載のガラス積層体。
- 外部に露出する前記ガラス体の表面には、マークが形成されており、
前記マークは、表面粗さRaが1.5μmである粗面部により構成されている、請求項1から19のいずれかに記載のガラス積層体。 - 前記遮蔽膜において、前記ガラス体と接触する面とは反対の面に、屈折率が前記遮蔽膜よりも小さい機能膜が積層されている、請求項1から20のいずれかに記載のガラス積層体。
- 前記遮蔽膜において、前記ガラス体と接触する面とは反対の面に、第1防曇膜が積層されている、請求項1から21のいずれかに記載のガラス積層体。
- 前記ガラス体の他方の面に、第2防曇膜が積層されており、
前記第1及び第2防曇膜は、シースルー膜である、請求項22に記載のガラス積層体。 - 前記遮蔽膜が、防曇機能を有する、請求項1から21のいずれかに記載のガラス積層体。
- 前記自動車のウインドシールド、または前部ドアのサイドガラスとして、用いられる請求項1から21のいずれかに記載のガラス積層体。
- 車両用の窓ガラスとして用いられるガラス積層体の製造方法であって、
少なくとも一つのガラス板を含む湾曲したガラス体を略水平に支持する、第1ステップと、
前記ガラス体の一方の面に対し、ノズルから遮蔽膜用液を塗布することで、前記一方の面に遮蔽膜を形成する、第2ステップと、
を備え、
前記第2ステップでは、前記遮蔽膜用液を前記一方の面の中心付近から渦状に塗布するように、前記ノズルを前記ガラス体に対して相対的に移動させる、ガラス積層体の製造方法。 - 前記遮蔽膜の膜厚の最大値Tmaxと、前記膜厚の最小値Tminとの関係が、1≦Tmax/Tmin<5を充足する、請求項26に記載のガラス積層体の製造方法。
- 前記遮蔽膜用液の塗布量は、前記一方の面に対し、20~50g/m2である、請求項26または27に記載のガラス積層体の製造方法。
- 前記遮蔽膜用液を渦状に塗布するための、前記ノズルの隣接する経路間の距離は、3~30mmである、請求項26から28のいずれかに記載のガラス積層体の製造方法。
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