JP2018019626A - 米飯成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】停止している成形ローラに待機する米飯成形物を無くし、品質の安定した米飯成形物を成形可能な米飯成形装置を提供する。【解決手段】米飯成形装置100であって、複数の米飯成形物RBを連続して成形して放出する成形部4、を有してなり、成形部は、互いに逆向きに回転する一対のローラ43、44、を備え、一対のローラの回転が一時的に停止したとき、成形部により成形されて放出されていない仕掛状態の米飯成形物は放出され、一対のローラは、米飯成形物の成形時の回転方向と逆方向に所定の角度だけ回転して停止する、ことを特徴とする。【選択図】図17

Description

本発明は、米飯成形装置に関する。
例えば、にぎり寿司を取り扱う食品小売店などでは、米飯成形物(シャリ玉)を生産する装置として、米飯成形装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
米飯成形装置は、例えば、ホッパーと、圧縮部と、成形部と、搬送部と、を有してなる。ホッパーは、シャリ玉の原料となる米飯を収納して、米飯を圧縮部に供給する。圧縮部は、ホッパーから供給された米飯を均し、密度が均一化された米飯を成形部に供給する。成形部は、密度が均一化された米飯を所定の形状のシャリ玉に成形する。搬送部は、成形部で成形されたシャリ玉を受け取り搬送する。
成形部は、一対の回転軸と、回転軸に取り付けられる一対の成形ローラと、を備える。成形ローラは、外周面に複数の収納部を備える。一対の成形ローラは、一対の回転軸に取り付けられ、互いに相反する方向に回転する。成形ローラの回転に伴って収納部同士が相対向するように、一対の成形ローラの回転は同調する。
回転する成形ローラの収納部に米飯が充填(収納)される。収納部同士が対向した際に、収納部内の米飯は、所定の形状(例えば、ほぼ俵状)のシャリ玉に成形される。シャリ玉は、成形ローラの回転に伴って収納部から搬送部に放出される(落下する)。
特開2006−197823号公報
成形ローラを用いてシャリ玉を成形する米飯成形装置では、シャリ玉を連続的に高速に成形するために、1つのシャリ玉の放出とほぼ同時に次のシャリ玉が成形される。そのため、作業の合間や設定された数のシャリ玉の放出が終了した際など、米飯成形装置がシャリ玉の成形・放出を停止すると、放出直前の状態のシャリ玉が収納部内に保持されたままになる。放出されずに収納部内に保持されたままのシャリ玉は、米飯成形装置がシャリ玉の成形を再開すると、搬送部に放出される。
しかし、放出直前の状態のシャリ玉を保持している収納部は、一対の成形ローラの回転方向における前方側(下方側)が離れ、隙間のある状態である。そのため、収納部内に保持されたままのシャリ玉の底面部は、時間の経過と共に、シャリ玉の自重により収納部の隙間部分から下方に突出する。その結果、収納部内に保持されたままのシャリ玉の形状は、変形する。また、保持されたままのシャリ玉は、時間の経過と共に、収納部の隙間から接する外気の影響で乾燥する。このように、放出されずに収納部内に保持されたままのシャリ玉の形状や食感などの品質は、保持される時間が長くなるにつれて悪化する。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、停止している成形ローラに放出されずに保持されたままの米飯成形物を無くし、品質の安定した米飯成形物を成形可能な米飯成形装置を提供することを目的とする。
本発明は、米飯成形装置であって、複数の米飯成形物を連続して成形して放出する成形部、を有してなり、成形部は、互いに逆向きに回転する一対のローラ、を備え、一対のローラの回転が一時的に停止したとき、成形部により成形されて放出されていない仕掛状態の米飯成形物は放出され、一対のローラは、米飯成形物の成形時の回転方向と逆方向に所定の角度だけ回転して停止する、ことを特徴とする。
本発明によれば、停止している成形ローラに放出されずに保持されたままの米飯成形物を無くし、品質の安定した米飯成形物を成形することができる。
本発明にかかる米飯成形装置の実施の形態を示す斜視図である。 図1の米飯成形装置の機能ブロック図である。 図1の米飯成形装置が備えるパネルを取り外した状態の米飯成形装置の正面図である。 図3の米飯成形装置のAA線断面図である。 図3の米飯成形装置が備える一対の成形ローラの斜視図である。 図5の一対の成形ローラの正面視断面図である。 図6の成形ローラの部分拡大断面図である。 図6の成形ローラのBB線断面図である。 図1の米飯成形装置が備えるターンテーブルを上方から見た模式図である。 (a)は原点復帰した状態における図5の一対の成形ローラの正面視断面図、(b)は第1状態における一対の成形ローラに収納された米飯の正面視断面図、である。 (a)は図5の一対の成形ローラが備える収納部が第2状態における一対の成形ローラの正面視断面図、(b)は収納部が第2状態における一対の成形ローラに収納された米飯の正面視断面図、である。 (a)は図11の収納部が第3状態における一対の成形ローラの正面視断面図、(b)は収納部が第3状態における一対の成形ローラに収納された米飯の正面視断面図、である。 (a)は図11の収納部が第4状態における一対の成形ローラの正面視断面図、(b)は収納部が第4状態における一対の成形ローラから放出された米飯成形物の正面視断面図、である。 (a)は図11の収納部が第5状態における一対の成形ローラの正面視断面図、(b)は収納部が第5状態における一対の成形ローラに収納された米飯と、一対の成形ローラから放出された米飯成形物と、の正面視断面図、である。 図5の一対の成形ローラから放出された直後の米飯成形物の正面視断面図である。 図15の状態から所定時間経過した米飯成形物の正面視断面図である。 図1の米飯成形装置の動作方法を示すフローチャートである。 図5の一対の成形ローラが正方向に回転して米飯成形物が放出されたときの一対の成形ローラと米飯成形物との正面視断面図である。 図18の状態から、図5の一対の成形ローラが逆方向に所定の角度だけ回転して停止したときの一対の成形ローラと米飯との正面視断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる米飯成形装置の実施の形態について説明する。
以下の説明において、図面に示されるXYZ座標系は、X方向を前後方向、Y方向を左右方向、Z方向を上下方向、としてそれぞれ示す。各方向において、矢印が指す方向が+方向である。X方向において、+X方向が前方向、−X方向が後方向である。Y方向において、+Y方向が左方向、−Y方向が右方向である。Z方向において、+Z方向が上方向、−Z方向が下方向である。また、図中、「○」の中に「・」が記載された表記は、紙面の裏から表に向かう矢印(+方向)を示す。
●米飯成形装置●
図1は、本発明にかかる米飯成形装置の実施の形態を示す斜視図である。
図2は、本発明にかかる米飯成形装置の機能ブロック図である。
米飯成形装置100は、例えば、寿司飯などの米飯R(図3参照。以下同じ。)を握り寿司用の米飯成形物(以下「シャリ玉」という。)RBに成形する。米飯成形装置100により成形されるシャリ玉RBは、所定の形状(例えば、ほぼ俵状)である。米飯成形装置100は、ホッパー1と、筐体2と、圧縮部3と、成形部4と、搬送部5と、検知部6と、制御部7と、駆動部8と、パネル9と、操作部10と、を有してなる。
●米飯成形装置の構成
図3は、パネル9が取り外された状態の米飯成形装置100の正面図である。
図4は、図3の米飯成形装置100のAA線断面図である。
ホッパー1は、米飯Rの収納、撹拌、供給を行う。ホッパー1は、収納部11と撹拌部12と供給部13と米飯検知部14とを備える。収納部11は、内部に米飯Rを収納する。収納部11は、筐体2の上部に着脱可能に取り付けられる。撹拌部12は、例えば、複数の撹拌アーム(不図示)を備え、撹拌アームは撹拌部12内の米飯Rを撹拌する。撹拌部12は、収納部11の下方に配置される。撹拌部12は、筐体2の上側の前面に取り付けられる。供給部13は、撹拌部12の下方に一体に設けられる。撹拌された米飯Rは、供給部13を介して供給部13の下方に送られる。
米飯検知部14は、供給部13の米飯Rの存否を検知する。米飯検知部14は、例えば、発光部14aと受光部14bとからなる赤外線センサである。米飯検知部14は、供給部13に配置される。米飯検知部14は、発光部14aからの赤外線が受光部14bへ照射されるか否かにより、供給部13の米飯Rの存否を検知する。
筐体2は、圧縮部3と成形部4と搬送部5を支持すると共に、駆動部8などを収納する。筐体2は、複数の支持部を備える。支持部は、例えば、圧縮部3と成形部4とを支持する。
圧縮部3は、成形部4によるシャリ玉RBの成形が容易となるようにホッパー1から供給された米飯Rを均して、成形部4に供給する。すなわち、圧縮部3から成形部4に供給される米飯Rは、適度に均されて(圧縮されて)、密度が均一化される。圧縮部3は、ホッパー1の下方であって、筐体2の前面に配置される。圧縮部3は、複数の回転軸31と、上段圧縮ローラ対32と、下段圧縮ローラ対33と、支持プレート対34と、を備える。
回転軸31は、上段圧縮ローラ対32と下段圧縮ローラ対33とを支持する。回転軸31は、筐体2の支持部を介して筐体2に回転可能に支持される。上段圧縮ローラ対32は、ホッパー1から供給された米飯Rを圧縮し、均一に均す。上段圧縮ローラ対32は、第1圧縮ローラ32aと第2圧縮ローラ32bとから構成される。下段圧縮ローラ対33は、上段圧縮ローラ対32により圧縮された米飯Rをさらに均す。下段圧縮ローラ対33は、第3圧縮ローラ33aと第4圧縮ローラ33bとから構成される。
上段圧縮ローラ対32と下段圧縮ローラ対33とは、回転軸31を介して筐体2に取り付けられる。上段圧縮ローラ対32は、左右方向に所定の間隔を空けてホッパー1の供給部13の下方に配置される。下段圧縮ローラ対33は、左右方向に所定の間隔を空けて上段圧縮ローラ対32の下方に配置される。第3圧縮ローラ33aと第4圧縮ローラ33bとの間隔は、第1圧縮ローラ32aと第2圧縮ローラ32bとの間隔より狭い。
回転軸31は、駆動部8からの回転駆動力により回転する。回転軸31に支持された上段圧縮ローラ対32と下段圧縮ローラ対33との回転速度や回転方向などは、制御部7により制御される。上段圧縮ローラ対32と下段圧縮ローラ対33との回転方向は、圧縮部3に供給された米飯Rを上方から下方へ向かって移動させる方向である。
支持プレート対34は、圧縮部3と成形部4とに供給された米飯Rを前後から支持する。支持プレート対34は、前側支持プレート(不図示)と後側支持プレート34aとを備える。後側支持プレート34aは、筐体2の前面に取り付けられる。前側支持プレートは、パネル9の後面に取り付けられる。
なお、圧縮部3の構成は、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、圧縮部3が備えるローラ対は上段圧縮ローラ対32と下段圧縮ローラ対33との2段階であるが、圧縮部が備えるローラ対は1段階や3段階以上でもよい。また、圧縮部は、ローラ方式ではなくベルト方式でもよい。
成形部4は、圧縮部3により密度が均一化された米飯Rからシャリ玉RBを連続して成形して、放出する。成形部4は、圧縮部3の下方に配置される。成形部4は、筐体2の前面に配置される。成形部4は、第1回転軸41と、第2回転軸42と、第1成形ローラ43と、第2成形ローラ44と、を備える。
第1回転軸41は、第1成形ローラ43を支持する。第2回転軸42は、第2成形ローラ44を支持する。第1回転軸41と第2回転軸42それぞれの後半部は、左右方向に所定の間隔を空けて、筐体2の支持部に回転可能に支持される。第1回転軸41と第2回転軸42それぞれの軸方向は、前後方向に沿う。第1回転軸41と第2回転軸42それぞれの前半側の部分は、筐体2の支持部から前方に突出する。すなわち、第1回転軸41と第2回転軸42とは、支持部に片持ち支持される。
第1回転軸41と第2回転軸42とは、駆動部8からの回転駆動力により回転する。第1回転軸41と第2回転軸42の回転速度や回転方向などは、制御部7により制御される。
第1成形ローラ43と第2成形ローラ44とは、圧縮部3により密度が均一化された米飯Rをシャリ玉RBに成形する。第1成形ローラ43は、第1回転軸41の前側に取り付けられる。第2成形ローラ44は、第2回転軸42の前側に取り付けられる。第1成形ローラ43の外周面は、第2成形ローラ44の外周面と対向する。
第1成形ローラ43と第2成形ローラ44とは、互いに逆向きに回転する。一対の成形ローラ43、44は、正方向と逆方向とに回転可能である。正方向とは、一対の成形ローラ43、44が圧縮部3から供給された米飯Rを成形して、成形されたシャリ玉RBを下方に放出する回転方向である。逆方向とは、正方向の反対の回転方向である。すなわち、第1成形ローラ43の正方向は、正面視において時計回り方向(図3の時計回り方向)である。第2成形ローラ44の正方向は、正面視において反時計回り方向(図3の反時計回り方向)である。第1成形ローラ43の回転は、第2成形ローラ44の回転と同期する。
一対の成形ローラ43、44が取り外された状態において、第1回転軸41(第2回転軸42)の軸方向の異なる位置における軸間距離Lは、異なる。軸間距離Lは、第1回転軸41の軸芯(軸中心)と第2回転軸42の軸芯との距離である。第1回転軸41と第2回転軸42の後端側の軸間を軸間距離L1、第1回転軸41と第2回転軸42の前端側の軸間を軸間距離L2とする。軸間距離L1は、軸間距離L2よりも長い。すなわち、一対の成形ローラ43、44が取り外された状態において、第1回転軸41と第2回転軸42とは、非平行である。
次に、第1成形ローラ43の構成と第2成形ローラ44の構成について説明する。第1成形ローラ43の構成と第2成形ローラ44の構成とは、後述する凹凸を除いて左右対称である。そこで、一対の成形ローラ43、44の構成について、第1成形ローラ43を用いて、以下に説明する。
図5は、一対の成形ローラ43、44の斜視図である。
第1成形ローラ43は、例えば、フッ素系樹脂などの合成樹脂製である。第1成形ローラ43は、円柱状である。第1成形ローラ43は、軸孔43hと、複数の収納部43a−43fと、を備える。
図6は、一対の成形ローラ43、44の正面視断面図である。
同図は、一対の成形ローラ43、44を一対の成形ローラ43、44の長手方向(前後方向)の中央部分で切断した、一対の成形ローラ43、44の切断面を示す。図中、一対の成形ローラ43、44に隣接する白抜きの矢印は、一対の成形ローラ43、44の正方向の回転方向を示す(以下、図7、図10−図14も同じ)。
軸孔43hは、第1回転軸41が挿通される孔である。軸孔43hは、第1成形ローラ43の軸芯線(中心軸線)上に、第1成形ローラ43を貫通するように配置される。軸孔43hは、正面視において六角形である。軸孔43hには、第1回転軸41の前側が嵌合される。
各収納部43a−43fは、第2成形ローラ44の各収納部44a−44fと共に、米飯Rを収納して、米飯Rをシャリ玉RBに成形する。各収納部43a−43fは、第1成形ローラ43の外周面から中心に向かって、ほぼ船底状に窪んでいる。第1成形ローラ43の軸方向における各収納部43a−43fの長さは、第1成形ローラ43の周方向における各収納部43a−43fの長さよりも長い(図5参照)。各収納部43a−43fのそれぞれは、第1成形ローラ43の周方向に沿って均等の間隔で6か所に配置される。
なお、本発明において、第1成形ローラや第2成形ローラが備える収納部の数は、「6」に限定されない。
図7は、第1成形ローラ43の部分拡大断面図である。
図8は、図6の第1成形ローラ43のBB線断面図である。
各収納部43a−43fは、側壁面a11と、上壁面a12と、底壁面a13と、前壁面a14と、後壁面a15と、を備える。米飯Rは、各収納部43a−43fに収納されることで、シャリ玉RBの形状に形作られる。側壁面a11は、シャリ玉RBの側面を成形する。上壁面a12は、シャリ玉RBの上面に対応する。底壁面a13は、シャリ玉RBの底面に対応する。前壁面a14と後壁面a15とは、シャリ玉RBの長手方向の端面(前端面、後端面)に対応する。各収納部43a−43f内の空間の容積(側壁面a11と上壁面a12と底壁面a13と前壁面a14と後壁面a15とに囲まれる空間)は、シャリ玉RBのほぼ半分の容積に相当する。
側壁面a11は、図6に示されるように、断面視において、6つの側壁面a11同士で多角形(六角形)が形成されるように配置される。上壁面a12は、第1成形ローラ43の回転方向(図6の時計回り方向)において、側壁面a11の後方(第1成形ローラ43の回転方向の反対方向)に位置する。側壁面a11と上壁面a12とがなす角の角度(内角)は、鈍角である。
底壁面a13は、第1成形ローラ43の回転方向において、側壁面a11の前方(第1成形ローラ43の回転方向)に位置する。側壁面a11と底壁面a13とがなす角の角度(内角)は、鋭角である。すなわち、側壁面a11と底壁面a13とがなす角の角度は、側壁面a11と上壁面a12とがなす角の角度よりも小さい。
前壁面a14は、図8に示されるように、側壁面a11の前端側(図8の紙面下側)に位置する。後壁面a15は、側壁面a11の後端側(図8の紙面上側)に位置する。側壁面a11と前壁面a14とがなす角の角度(内角)は、略直角である。側壁面a11と後壁面a15とがなす角の角度(内角)は、側壁面a11と前壁面a14とがなす角の角度と同じである。
第1成形ローラ43の外周面のうち、収納部43a間に位置する外周面は、側面視において凹凸を有する波状である。
次に、第1成形ローラ43と第2成形ローラ44との関係について説明する。
第1成形ローラ43の各収納部43a−43fと第2成形ローラ44の各収納部44a−44fとは、一対の成形ローラ43、44の回転に伴って近接と離間とを繰り返す。例えば、収納部43aと収納部44aとが最も近接したとき、両収納部43a、44aに囲まれた空間(以下「米飯成形空間」という。)Sは、図6に示されるように、断面視において、閉じた空間となる。
第1成形ローラ43の外周面と第2成形ローラ44の外周面とは、一対の成形ローラ43、44の回転に伴って当接と離間とを繰り返す。第1成形ローラ43の外周面と第2成形ローラ44の外周面とが当接したとき、第1成形ローラ43の外周面の凹凸は、第2成形ローラ44の外周面の凹凸に嵌合する。
第1成形ローラ43のピッチ円C1は、第2成形ローラ44のピッチ円C2に外接する。
第1成形ローラ43のピッチ円C1とは、第1成形ローラ43の径方向における外周面の凹凸の頂部と底部との中間部を、第1成形ローラ43の周方向に沿って結んだ仮想円である。第2成形ローラ44のピッチ円C2とは、第2成形ローラ44の径方向における外周面の凹凸の頂部と底部との中間部を、第2成形ローラ44の周方向に沿って結んだ仮想円である。第1成形ローラ43のピッチ円C1の半径(以下「ピッチ円半径」という。)r1は、第2成形ローラ44のピッチ円C2のピッチ円半径r2と同じである。
一対の成形ローラ43、44の取り付け前の状態において、第1回転軸41と第2回転軸42の前端側の軸間距離L2は、ピッチ円半径r1とピッチ円半径r2との和よりも短い。そのため、第1成形ローラ43と第2成形ローラ44とは、外周面同士が当接したときに、第1回転軸41と第2回転軸42とから、第1成形ローラ43と第2成形ローラ44とが近接する方向に作用する応力(以下「軸間の応力」という。)を受ける。前述のとおり、第1回転軸41と第2回転軸42の前端側の軸間距離L2は、後端側の軸間距離L1よりも短い。そのため、第1成形ローラ43と第2成形ローラ44とが受ける軸間の応力の影響は、第1成形ローラ43と第2成形ローラ44の後端側から前端側に向かうに連れて大きくなる。
なお、一対の成形ローラ43、44の取り付け前の状態において、第1回転軸と第2回転軸とは、軸間距離L2がピッチ円半径r1とピッチ円半径r2との和より短ければ、平行でもよい。
搬送部5は、成形部4により成形されたシャリ玉RBを搬送する。搬送部5は、図3に示されるように、成形部4の下方に配置される。搬送部5は、平面視において円形のターンテーブル51を備える。
ターンテーブル51は、成形部4により成形されたシャリ玉RBをターンテーブル51上に載せたまま、そのシャリ玉RBが作業者などにより取り出される位置に搬送する。ターンテーブル51は、駆動部8からの回転駆動力により、周方向に間欠的に所定の角度ずつ回転する。ターンテーブル51の回転角は、例えば、90度に設定される。ターンテーブル51の回転方向、回転角、回転速度、回転の開始や停止などは、制御部7により制御される。ターンテーブル51の回転角などの設定された情報は、制御部7が読み出し可能に米飯成形装置100内の記憶部(不図示)に記憶される。
なお、ターンテーブル51の回転角は、90度に限定されない。すなわち、例えば、ターンテーブル51の回転角を30度や45度などに狭めて、ターンテーブル51の回転に要する時間を短縮してもよい。後述のとおり、ターンテーブル51の回転角を狭めたとしても、シャリ玉RBのターンテーブル51上への落下位置と落下姿勢とは安定するため、シャリ玉RB同士は、ターンテーブル51上で接触しない。
図9は、ターンテーブル51を上方から見た模式図である。
同図は、検知部6と制御部7と駆動部8とをブロック図で示す。図中、一点鎖線は後述する検知部6からの赤外線の光路を示し、二点鎖線は一対の成形ローラ43、44の位置を示す。
ターンテーブル51は、正方向(図9の紙面時計回り方向)と逆方向(図9の紙面反時計回り方向)との2方向に回転可能である。
ターンテーブル51は、例えば、4つの載置部P1−P4を備える。各載置部P1−P4は、成形部4により成形されたシャリ玉RBが載置されるターンテーブル51上の部分(位置)である。各載置部P1−P4は、ターンテーブル51の上面にターンテーブル51の周方向に沿って均等に(90度間隔に)配置される。
なお、本発明において、載置部の数は、「4」に限定されない。載置部の数は、ターンテーブル51の回転角により決定される。すなわち、例えば、ターンテーブル51の回転角が45度の場合、載置部の数は、「8」である。
各載置部P1−P4は、ターンテーブル51の間欠的な2方向への回転に伴い、所定の停止位置で停止する。停止位置は、1つの放出位置Paと、複数(本実施の形態では2つ)の待機位置Pbと、を含む。すなわち、各載置部P1−P4は、ターンテーブル51の2方向への回転に伴い、放出位置Paや待機位置Pbに移動する。
ここで、載置部が放出位置Paに移動するとは、載置部が放出位置Paに対応する位置に移動することを意味する。載置部が待機位置Pbに移動するとは、載置部が待機位置Pbに対応する位置に移動することを意味する。
放出位置Paは、成形部4が成形したシャリ玉RBが放出される位置である。すなわち、放出位置Paは、ターンテーブル51の回転に伴って、シャリ玉RBが各載置部P1−P4のそれぞれに載置される位置である。放出位置Paは、一対の成形ローラ43、44の下方の停止位置である。
待機位置Pbは、放出位置Paにシャリ玉RBが放出された後に、各載置部P1−P4が次のシャリ玉RBを受け取るために待機する停止位置である。すなわち、待機位置Pbに位置している各載置部P1−P4のいずれかは、次に放出位置Paに移動して、シャリ玉RBを受け取る可能性がある。待機位置Pbは、第1待機位置Pb1と第2待機位置Pb2とを含む。
第1待機位置Pb1は、ターンテーブル51の回転方向において、放出位置Paから逆方向側に90度離れた停止位置である。第2待機位置Pb2は、ターンテーブル51の回転方向において、放出位置Paから正方向側に90度離れた停止位置である。すなわち、第1待機位置Pb1と第2待機位置Pb2とは、ターンテーブル51の回転方向において、放出位置Paから正逆方向に等距離の位置である。
検知部6は、ターンテーブル51の複数の載置部P1−P4のうち、待機位置Pbに位置している載置部のシャリ玉RBの存否を検知する。検知部6は、筐体2の前端部であって、正面視において成形部4と搬送部5との間に配置される(図3参照)。検知部6は、第1センサ61と第2センサ62とを備える。
第1センサ61と第2センサ62とは、例えば、照射した赤外線(図9の一点鎖線)が反射されたか否かによりシャリ玉RBの存否を検知する、いわゆる回帰反射型の光電センサである。
第1センサ61は、第1待機位置Pb1に対応して、筐体2の前部右側(図3の紙面左側)に配置される。第1センサ61は、第1待機位置Pb1に赤外線を照射して、第1待機位置Pb1に位置している載置部のシャリ玉RBの存否を常時検知する。
第2センサ62は、第2待機位置Pb2に対応して、筐体2の前部左側(図3の紙面右側)に配置される。第2センサ62は、第2待機位置Pb2に赤外線を照射して、第2待機位置Pb2に位置している載置部のシャリ玉RBの存否を常時検知する。
第1センサ61の検知結果と第2センサ62の検知結果とは、検知信号として制御部7に送られる。制御部7は、これらの検知結果に基づいて、待機位置Pbに位置している載置部が放出位置Paに移動するようにターンテーブル51を回転させる。
なお、検知部6の構成は、待機位置Pbに位置している載置部のシャリ玉RBの存否を検知できれば、本実施の形態の構成に限定されない。すなわち、例えば、検知部は、所定の位置におけるターンテーブル51の重量の変化を検知する重量センサや、ターンテーブル51の傾斜を検知する傾斜センサなどで構成されてもよい。
制御部7は、成形部4や搬送部5の回転の制御など、米飯成形装置100全体の動作の制御を行う。制御部7は、例えば、筐体2に収納される。制御部7は、後述するカウンタ(不図示)を備える。
駆動部8は、制御部7からの指示により、例えば、撹拌部12と圧縮部3と成形部4と搬送部5とに回転駆動力を供給する。駆動部8は、図1と図4とに示されるように、筐体2に収納される。駆動部8は、例えば、複数のモータから構成される。駆動部8からの回転駆動力は、ギア(不図示)などを介して各部材に供給される。
パネル9は、ホッパー1の撹拌部12と供給部13と、圧縮部3と、成形部4とを、米飯成形装置100の周囲の埃などから保護する。パネル9は、図1に示されるように、筐体2の前面に取り付けられる。
操作部10は、米飯の量目やシャリ玉RBの成形数などの設定を行う。操作部10は、表示部や電源スイッチ、緊急停止ボタン、モード選択ボタンなどを備える。
●米飯成形装置の動作
次に、米飯成形装置100の動作について、説明する。
●シャリ玉RBの成形準備
先ず、寿司飯などの米飯Rがホッパー1の収納部11に投入される。収納部11に米飯Rが投入された状態で米飯成形装置100の電源スイッチが入れられると、米飯Rは、撹拌部12により撹拌されて解される。
次いで、制御部7は、駆動部8を制御して、圧縮部3を駆動させる(上段圧縮ローラ対32と下段圧縮ローラ対33とを回転させる)。上段圧縮ローラ対32と下段圧縮ローラ対33とが回転することで、ホッパー1の供給部13から供給された米飯Rは、密度が均一化された状態で成形部4へと送られる。米飯検知部14は、発光部14aと受光部14bとの間を通る米飯Rの存否を検知する。
成形部4に米飯Rが到達すると、制御部7は圧縮部3の駆動を止める。このとき、米飯成形装置100はスタンバイ状態である。米飯成形装置100がスタンバイ状態のとき、一対の成形ローラ43、44は、原点の位置に復帰(原点復帰)した状態である。このとき、第1成形ローラ43の外周面と第2成形ローラ44の外周面とは、当接する。
●シャリ玉RBの成形
次いで、制御部7は、駆動部8を制御して、上段圧縮ローラ対32と下段圧縮ローラ対33と一対の成形ローラ43、44とを回転させる。上段圧縮ローラ対32と下段圧縮ローラ対33と一対の成形ローラ43、44とが回転することで、成形部4は、米飯Rの収納、シャリ玉RBの成形、シャリ玉RBの放出を繰り返す。
図10(a)は、原点復帰した状態における一対の成形ローラ43、44の正面視断面図である。図10(b)は、原点復帰した状態における成形部4に収納された米飯Rの正面視断面図である。
一対の成形ローラ43、44が原点復帰した状態のとき、当接している外周面に対して一対の成形ローラ43、44の回転方向の後方に位置する収納部43a、44aは、正面視においてVの字状に向き合う状態(以下「第1状態」という。)である。
一対の成形ローラ43、44が原点復帰した状態のとき、各収納部43a−43fと各収納部44a−44fとは、第1回転軸41の軸芯と第2回転軸42の軸芯との間には位置しない。すなわち、一対の成形ローラ43、44が原点復帰した状態のとき、第1回転軸41の軸芯と第2回転軸42の軸芯との間には、空間が存在しない。このとき、第1回転軸41の軸芯と第2回転軸42の軸芯との間隔は、一対の成形ローラ43、44により密な状態である。
収納部43a、44aが第1状態のとき、圧縮部3から供給された米飯Rは、収納部43a、44a内に収納される。
次いで、一対の成形ローラ43、44が正方向に回転すると、第1収納部43aと第2収納部44aとは、収納部43a、44aの一部が第1回転軸41の軸芯と第2回転軸42の軸芯との間に進出した状態(以下「第2状態」という。)となる。
図11(a)は、収納部43a、44aが第2状態における一対の成形ローラ43、44の正面視断面図である。図11(b)は、収納部43a、44aが第2状態における成形部4に収納された米飯Rの正面視断面図である。
収納部43a、44aが第2状態のとき、収納部43a、44aの少なくとも一部は、第1回転軸41の軸芯と第2回転軸42の軸芯との間に位置する。すなわち、収納部43a、44aが第2状態のとき、第1回転軸41の軸芯と第2回転軸42の軸芯との間には、収納部43a、44aによる空間(空間内には米飯Rが格納される)が存在する。
収納部43a、44aが第2状態のとき、収納部43a、44aに収納された米飯Rは、シャリ玉RBに成形され始める。
次いで、一対の成形ローラ43、44が正方向に回転すると、第1収納部43aと第2収納部44aとは、互いに略平行に向き合った状態(以下「第3状態」という。)となる。
図12(a)は、収納部43a、44aが第3状態における一対の成形ローラ43、44の正面視断面図である。図12(b)は、収納部43a、44aが第3状態における成形部4に収納された米飯Rの正面視断面図である。
収納部43a、44aが第3状態のとき、収納部43aと収納部44aとは対向する。収納部43aと収納部44aとが対向するとき、収納部43aは、収納部44aに最も近接する。収納部43aと収納部44aとが対向するとき、上壁面a12、a22同士の距離は、底壁面a13、a23同士の距離とほぼ同じである。
収納部43aと収納部44aとが対向するとき、収納部43aの上壁面a12と収納部44aの上壁面a22とを結ぶ線は、正面視において、一対の成形ローラ43、44の成形時の回転方向の後方(図12の紙面上方)に凸なドーム状である。一方、収納部43aの底壁面a13と収納部44aの底壁面a23とを結ぶ線は、正面視において、一対の成形ローラ43、44の成形時の回転方向の後方に凸な山状である。
収納部43aと収納部44aとが対向するとき、収納部43a、44aにより形成される米飯成形空間Sは、正面視において、上部が上方に凸なドーム状、底部が上方に凸な山状である。
収納部43aと収納部44aとが対向するとき、米飯成形空間S内の米飯Rは、収納部43a、44aによりシャリ玉RBに成形される。このとき、シャリ玉RBの底面は、凹部RBaを備える。凹部RBaは、シャリ玉の長手方向(前後方向)に沿ってシャリ玉の中央に向かって窪んでいる。凹部RBaは、正面視において、一対の成形ローラ43、44の回転方向の後方に凸な山状である。
次いで、一対の成形ローラ43、44が正方向に回転すると、第1収納部43aと第2収納部44aとは、正面視において、米飯成形空間Sの底部が第3状態から左右方向に広がった状態(以下「第4状態」という。)となる。
図13(a)は、収納部43a、44aが第4状態における一対の成形ローラ43、44の正面視断面図である。図13(b)は、収納部43a、44aが第4状態における成形部4により成形されたシャリ玉RBの正面視断面図である。
収納部43a、44aが第4状態のとき、一対の成形ローラ43、44の回転方向において米飯成形空間Sの後方側(収納部43a、44aと収納部43b、44bとの間)の外周面同士は、軸間の応力により密着する。すなわち、第1成形ローラ43の外周面の凹凸は、第2成形ローラ44の外周面の凹凸に密着する。そのため、米飯Rは、第1成形ローラ43の外周面と第2成形ローラ44の外周面との間には残存しない。その結果、シャリ玉RBの上面には成形不良(バリ)が形成されない。つまり、シャリ玉RBは、バリの無い良好な成形状態で米飯Rから分割される。
収納部43a、44aが第3状態から第4状態となるように一対の成形ローラ43、44が正方向に回転したとき、収納部43aの底壁面a13と収納部44aの底壁面a23とは、正面視において左右方向に離れる。収納部43a、44aが第4状態のとき、底壁面a13、a23同士を結ぶ線は、正面視において、ほぼ直線である。
底壁面a13、a23同士が左右方向に離れると、シャリ玉RBの底面は、底壁面a13、a23の移動に合せて左右方向に広がる。その結果、シャリ玉RBの底面側の密度は、シャリ玉RBの上面側の密度と比べて小さくなる。すなわち、シャリ玉RBの底面側は、シャリ玉RBの上面側よりも多数の空気を含む状態となる。
収納部43a、44aが第4状態のとき、シャリ玉RBは、上壁面a12、a22から一対の成形ローラ43、44の回転方向の前方に向かって押される。そのため、シャリ玉RBの底面の凹部RBaは、収納部43a、44aが第3状態のときと比べて小さくなる。
このように、シャリ玉RBは、一対の成形ローラ43、44の回転に伴って成形される。このとき、第1成形ローラ43と第2成形ローラ44とは、シャリ玉RBの成形時に米飯Rから弾力などによる力(以下「反発力」という。)を受ける。一対の成形ローラ43、44に作用する反発力の方向は、一対の成形ローラ43、44が離れる方向(図12の紙面左右方向)である。
第1回転軸41と第2回転軸42とは片持ち支持であるため、反発力の影響は、第1回転軸41と第2回転軸42の自由端(前端)に向かうに連れて大きくなる。一方、軸間の応力の影響も第1回転軸41と第2回転軸42の自由端(前端)に向かうに連れて大きくなる。ここで、軸間の応力は、第1回転軸41の前端と第2回転軸42の前端との間隔調整により、反発力より大きく設定される。そのため、反発力による一対の成形ローラ43、44の離間は、発生しない。すなわち、米飯成形装置100が成形するシャリ玉RBには、バリが発生しない。つまり、シャリ玉RBは、各収納部43a−43f、44a−44fから離れやすくなる。その結果、米飯成形装置100は、成形不良の発生を抑制しつつ、高速でシャリ玉RBを成形する。
なお、軸間の応力の大きさは、反発力の大きさと同じでもよい。この場合、第1成形ローラ43と第2成形ローラ44とは、一対の成形ローラ43、44の軸方向(前後方向)において均等な力で接触する。
●シャリ玉RBの放出
次いで、一対の成形ローラ43、44が正方向に回転すると、第1収納部43aと第2収納部44aとは、正面視において、米飯成形空間Sの底部がシャリ玉RBの左右方向の幅よりも左右方向に広がった状態(以下「第5状態」という。)となる。
図14(a)は、収納部43a、44aが第5状態における一対の成形ローラ43、44の正面視断面図である。図14(b)は、収納部43a、44aが第5状態における成形部4に収納された米飯Rと、成形部4から放出されたシャリ玉RBと、の正面視断面図である。
収納部43a、44aが第5状態のとき、収納部43aの底壁面a13と収納部44aの底壁面a23とは、正面視においてシャリ玉RBの左右方向の幅よりも左右方向に離れる。その結果、シャリ玉RBは、収納部43a、44a(米飯成形空間S)から下方の放出位置Paに位置している載置部に放出される(落下する)。
収納部43a、44aが第5状態のとき、一対の成形ローラ43、44の回転方向において米飯成形空間Sの後方側の収納部(以下「次の収納部」という。)43b、44bは、第2状態である。
なお、本発明において、例えば、ある収納部が第5状態のとき、次の収納部の状態は、第2状態に限定されない。すなわち、例えば、ある収納部が第5状態のとき、次の収納部の状態は、第1状態と第2状態の間の状態や、第2状態と第3状態の間の状態などであってもよい。
収納部43a、44aが第5状態のとき、米飯Rは、一対の成形ローラ43、44の回転方向において、次の収納部43b、44bに収納されて、次のシャリ玉RBに成形され始める。すなわち、収納部43a、44aが第5状態のとき、収納部43a、44aには、成形済みのシャリ玉RBは存在しない。
前述のとおり、シャリ玉RBにはバリが形成されない。バリの無いシャリ玉RBは、バリの有るシャリ玉と比べて、各収納部43a−43f、44a−44fから離れやすい。すなわち、バリの無いシャリ玉RBは、バリの有るシャリ玉と比べて、各収納部43a−43f、44a−44fから早く離れる。また、米飯成形空間Sから放出されるシャリ玉RBの転倒や傾きは、無い。そのため、シャリ玉RBのターンテーブル51上への落下位置と落下姿勢とは、安定する。
このように、各第1収納部43a−43fと各第2収納部44a−44fとは、一対の成形ローラ43、44の正方向の回転に応じて、順に第1状態から第5状態までの移動を繰り返す。
ここで、制御部7は、各収納部43a−43f、44a−44fが各状態となるための一対の成形ローラ43、44の回転を、例えば、一対の成形ローラ43、44が回転を開始してから(原点位置から)の経過時間に基づいて、制御する。
なお、制御部7は、一対の成形ローラ43、44の回転を、例えば、ステッピングモータや一対の成形ローラ43、44の回転角を計測するセンサなどを用いて、一対の成形ローラ43、44の回転角に基づいて、制御してもよい。
●ターンテーブル51上のシャリ玉RBの状態
図15は、放出(成形)された直後のシャリ玉RBの正面視断面図である。
ターンテーブル51へ放出された直後のシャリ玉RBの状態は、収納部43a、44aが第4状態のときのシャリ玉RBの状態とほぼ同じである。すなわち、シャリ玉RBの底面側は、シャリ玉RBの上面側よりも多数の空気が含まれた状態である。
図16は、成形されてから所定時間経過後のシャリ玉RBの正面視断面図である。
成形されてから所定時間経過後のシャリ玉RBは、上面側の米飯Rが自重により底面側に移動することにより、成形直後のシャリ玉RBと比べて、シャリ玉RBの上面側にも空気が含まれた状態となる。シャリ玉RBの底面は、ターンテーブル51の表面に沿って平坦になる。その結果、米飯成形装置100により成形されたシャリ玉RBの食感は、従来の米飯成形装置により成形されたシャリ玉の食感と比べて、空気を多く含んでふっくらとなる。
●ターンテーブル51の回転
次に、ターンテーブル51の回転について、図9を参照して説明する。
ターンテーブル51の回転は、検知部6の検知結果に基づいて、制御部7により制御される。第1センサ61は、第1待機位置Pb1に位置している載置部P2のシャリ玉RBの存否を検知する。一方、第2センサ62は、第2待機位置Pb2に位置している載置部P4のシャリ玉RBの存否を検知する。第1センサ61と第2センサ62との検知結果は、制御部7に送られる。
第1センサ61がシャリ玉RBを検知していないとき、制御部7は、駆動部8を介して第1待機位置Pb1に位置している載置部P2が放出位置Paに移動するようにターンテーブル51を正方向(図9の紙面時計回り方向)に90度回転させる。その後、成形部4により成形されたシャリ玉RBは、放出位置Paに位置している載置部P2に放出される。
一方、第2センサ62がシャリ玉RBを検知していないとき、制御部7は、駆動部8を介して第2待機位置Pb2に位置している載置部P4が放出位置Paに移動するようにターンテーブル51を逆方向(図9の紙面反時計回り方向)に90度回転させる。その後、成形部4により成形されたシャリ玉RBは、放出位置Paに位置している載置部P4に放出される。
第1センサ61と第2センサ62のいずれもがシャリ玉RBを検知していないとき、制御部7は、例えば、第1センサ61の検知結果を優先して、ターンテーブル51を正方向に90度回転させる。
なお、第1センサ61と第2センサ62のいずれもがシャリ玉RBを検知していないとき、制御部7は、第2センサ62の検知結果を優先して、ターンテーブル51を逆方向に90度回転させてもよい。
また、第1センサ61と第2センサ62のいずれもがシャリ玉RBを検知しているとき、制御部7は、ターンテーブル51を回転させない。
●米飯成形装置の動作方法
次いで、制御部7による米飯成形装置100の動作方法について、説明する。
米飯成形装置100は、前述のとおり、一対の成形ローラ43、44の正方向の回転と、検知部6の検知結果に基づくターンテーブル51の2方向の回転と、を繰り返してシャリ玉RBの成形と搬送とを行う。このとき、制御部7は、後述する停止条件が成立するか否かをシャリ玉RBの成形や搬送と平行して判定する。制御部7は、停止条件が成立したとき、米飯成形装置100の動作を一時的に停止させる。制御部7は、所定時間内に後述する回復条件が成立したとき、米飯成形装置100の動作を再開させる。制御部7は、所定時間内に回復条件が成立しないとき、米飯成形装置100の動作を停止させる。
停止条件と回復条件とは、制御部7が読み出し可能に記憶部に記憶される。
停止条件は、シャリ玉RBを連続的に成形している米飯成形装置100が、何らかの理由によりシャリ玉RBを連続的に成形することができなくなる条件である。停止条件は、例えば、第1停止条件と第2停止条件とを含む。
第1停止条件は、ホッパー1の供給部13に米飯Rが無いとき、すなわち、米飯検知部14が供給部13の米飯Rを検知しなくなったとき、に成立する条件である。供給部13に米飯Rが存在しないとき、供給部13は、成形部4にシャリ玉RBを連続して成形するために必要な量の米飯Rを供給できない。そのため、制御部7は、供給部13に米飯Rが供給されるまで、米飯成形装置100の動作を停止させる。
第2停止条件は、ターンテーブル51の2つの待機位置Pb(待機位置Pbに位置している載置部)のシャリ玉RBが取り出されないとき、すなわち、第1センサ61と第2センサ62とがシャリ玉RBを検知しているとき、に成立する条件である。ターンテーブル51の待機位置Pbのシャリ玉RBが取り出されないとき、制御部7は、ターンテーブル51を回転させてシャリ玉RBを放出させることができない。そのため、制御部7は、待機位置Pbのシャリ玉RBが取り出されるまで、米飯成形装置100の動作を停止させる。
回復条件は、停止条件が成立しなくなる条件である。回復条件は、停止条件に対応し、例えば、第1回復条件と第2回復条件とを含む。
第1回復条件は、供給部13に米飯Rが有るとき、すなわち、米飯検知部14が供給部13の米飯Rを検知しているとき、に成立する条件である。例えば、ホッパー1へ新たな米飯Rが投入されて供給部13へ米飯Rが供給されたとき、撹拌部12の撹拌アームの撹拌速度を速めることにより撹拌部12から供給部13へ米飯Rが供給されたとき、に第1回復条件は成立する。
第2回復条件は、待機位置Pbのシャリ玉Rbが取り出されたとき、すなわち、第1センサ61と第2センサ62の少なくとも一方がシャリ玉RBを検知しなくなったとき、に成立する条件である。例えば、2つの待機位置Pbのシャリ玉RBが取り出されていない状態において、少なくとも一方の待機位置Pbのシャリ玉RBが取り出されたとき、第2回復条件は成立する。
なお、停止条件と回復条件とは、本実施の形態に限定されない。
図17は、米飯成形装置100の動作方法を示すフローチャートである。
先ず、制御部7は、第1停止条件と第2停止条件の少なくとも一方の停止条件が成立しない限り(S1の「いいえ」)、シャリ玉RBの成形処理(S2)を実行する。
シャリ玉RBの成形処理(S2)は、前述のとおり、制御部7が一対の成形ローラ43、44を正方向に回転させて、各収納部43a−43f、44a−44fによりシャリ玉RBを連続的に成形させる処理である。すなわち、供給部13に米飯Rが供給され、かつ、待機位置Pbのシャリ玉RBが取り出されている限り、制御部7は、一対の成形ローラ43、44を正方向へ回転させてシャリ玉RBを連続的に成形させる。
一方、第1停止条件と第2停止条件の少なくとも一方の停止条件が成立したとき(S1の「はい」)、制御部7は、一時停止処理(S3)を実行する。
一時停止処理(S3)は、制御部7が一対の成形ローラ43、44の正方向の回転を一時的に停止させて、シャリ玉RBの連続的な成形を一時的に停止させる処理である。すなわち、供給部13の米飯Rが無くなったとき、または、ターンテーブル51の待機位置Pbのシャリ玉RBが取り出されないとき、制御部7は、一対の成形ローラ43、44の正方向への回転を一時的に停止させる。このとき、収納部43a−43f、44a−44fのいずれかは、成形済みのシャリ玉RBを保持している。以下、収納部43a、44aが成形済みのシャリ玉RBを保持している場合を例に説明する。
次いで、制御部7のカウンタは、一対の成形ローラ43、44の正方向の回転が一時的に停止している時間(以下「停止時間」という。)を計測する。制御部7は、停止時間が所定時間(例えば、3秒)を経過するまでに、回復条件が成立したか否かを判定する(S4)。
なお、本発明において、所定時間は、後述する最後のシャリ玉RBLの品質が劣化しない時間に設定されればよく、3秒に限定されない。
所定時間内に回復条件が成立したとき(S4の「はい」)、制御部7は、成形処理(S2)を再開する。このとき、収納部43a、44aに保持されていたシャリ玉RBは、ターンテーブル51(放出位置Paに位置している載置部)に放出される。
一方、所定時間内に回復条件が成立しないとき(S4の「いいえ」)、制御部7は、放出処理(S5)を実行する。
放出処理(S5)は、制御部7が最後のシャリ玉RBL(図18参照)を、ターンテーブル51に放出させる処理である。最後のシャリ玉RBLとは、米飯成形装置100の動作が一時的に停止する直前に成形されて、放出されていない仕掛状態のシャリ玉RBである。
所定時間内に回復条件が成立しないとき、制御部7は、収納部43a、44aが第5状態となるように一対の成形ローラ43、44を正方向に回転させる。このとき、最後のシャリ玉RBLは、ターンテーブル51に放出される。
図18は、収納部43a、44aが第5状態のときの、一対の成形ローラ43、44と米飯Rと最後のシャリ玉RBLとを示す正面視断面図である。図中、一対の成形ローラ43、44に隣接する黒矢印は、一対の成形ローラ43、44の逆方向の回転方向を示す。一対の成形ローラ43、44の逆方向の回転については、後述する。
前述のとおり、収納部43a、44aが第5状態のとき、成形済みのシャリ玉RBは、収納部43a、44aに存在しない。
次いで、制御部7は、逆回転・停止処理(S6)を実行する。
逆回転・停止処理(S6)は、制御部7が一対の成形ローラ43、44を逆方向(図18の黒矢印が示す方向)に所定の角度だけ回転させて、原点復帰させる処理である。すなわち、最後のシャリ玉RBLが放出されたとき(S5)、第1成形ローラ43と第2成形ローラ44とは、シャリ玉RBの成形時の回転方向(正方向)と逆方向に所定の角度だけ回転して停止する(S6)。このとき、次の収納部43b、44bは、第1状態である。
ここで、所定の角度は、第5状態に位置する収納部43a、44aの次の収納部43b、44bが、一対の成形ローラ43、44の逆方向への回転に伴って、第1状態に戻るまでの角度である。本実施の形態では、所定の角度は、次の収納部43b、44bが第2状態から第1状態に戻るまでの角度である。換言すれば、所定の角度は、最後のシャリ玉RBLを放出した一対の成形ローラ43、44が、逆方向に回転して、最初の原点位置となるまでの角度である。
図19は、一対の成形ローラ43、44が逆方向に所定の角度だけ回転して原点位置で停止したときの、一対の成形ローラ43、44と米飯Rとを示す正面視断面図である。
制御部7が逆回転・停止処理を実行したとき(S6)、最後のシャリ玉RBLは、収納部43a、44aに存在しない。すなわち、米飯成形装置100の動作が一時的に停止したとき、最後のシャリ玉RBLは、収納部43a、44a内で所定時間を超えて保持されない。そのため、一対の成形ローラ43、44から放出されるシャリ玉RBの品質は、安定した品質に保たれる。
一方、制御部7が逆回転・停止処理を実行したとき(S6)、次の収納部43b、44b内の米飯Rは、供給部3側へ押し戻されて、供給部13の米飯Rと一体となっている。このとき、次の収納部43b、44b内の米飯Rは、供給部13の米飯Rと、支持プレート対34(図3参照)と、収納部43b、44bと、に囲まれており、外気に触れない。そのため、次の収納部43b、44b内の米飯Rは、乾燥し難い。
米飯成形装置100の動作の停止は、回復条件が満たされない(S7の「いいえ」)限り維持される。一方、回復条件が満たされたとき(S7の「はい」)、制御部7は、成形処理(S2)を再開する。
制御部7が成形処理(S2)を再開したとき、第1成形ローラ43と第2成形ローラ44とは、再開後最初のシャリ玉RBの成形を開始する。このとき、再開後最初のシャリ玉RBが載置される載置部は、最後のシャリ玉RBLが載置された載置部とは異なる。
このように、制御部7は、米飯成形装置100の動作が一時的に停止した状態において、検知部6の検知結果に基づいて、放出処理(S5)を実行する否かを判定する。放出処理(S5)で放出されるシャリ玉RBは、最後のシャリ玉RBLである。換言すれば、制御部7は、検知部6の検知結果に基づいて、成形部4が成形したシャリ玉RBが最後のシャリ玉RBLか否かを判定できる。
なお、制御部7は、停止処理(S3)や逆回転・停止処理(S6)においてホッパー1や圧縮部3を停止させてもよく、あるいは、停止処理(S3)においてのみホッパーや圧縮部3を停止させてもよい。
●まとめ
以上説明した実施の形態によれば、一対の成形ローラ43、44の回転が一時的に停止したとき、所定時間内に回復条件が成立しなければ、最後のシャリ玉RBLは、一対の成形ローラ43、44が正方向に回転することで放出される。その後、第1成形ローラ43と第2成形ローラと44は、逆方向に所定の角度だけ回転して停止する。停止した一対の成形ローラ43、44の各収納部43a−43f、44a−44fには、成形済み(仕掛状態)のシャリ玉RBは、存在しない。すなわち、米飯成形装置100は、停止している一対の成形ローラ43、44の各収納部43a−43f、44a−44f内にシャリ玉RBを所定時間を超えて保持しない。その結果、米飯成形装置100は、停止している一対の成形ローラ43、44に放出されずに保持されたまま(仕掛状態)のシャリ玉RBを無くし、品質の安定したシャリ玉RBを成形できる。
また、制御部7は、検知部6の検知結果に基づいて、成形部4が成形したシャリ玉RBが最後のシャリ玉RBLか否かを判定する。成形部4が成形したシャリ玉RBが制御部7により最後のシャリ玉RBLであると判定された場合、第1成形ローラ43と第2成形ローラ44とは、最後のシャリ玉RBLを放出した後に逆方向に所定の角度だけ回転して停止する。そのため、米飯成形装置100は、停止している一対の成形ローラ43、44の各収納部43a−43f、44a−44f内にシャリ玉RBを所定時間を超えて保持しない。その結果、米飯成形装置100は、仕掛状態のシャリ玉RBを無くし、品質の安定したシャリ玉RBを成形できる。
さらに、各収納部43a−43fと各収納部44a−44fとが対向するとき、底壁面a13と底壁面a23とで構成される面は、正面視において、一対の成形ローラ43、44の成形時の回転方向後方に凸である。この底壁面a13、a23により、シャリ玉RBの成形過程において、シャリ玉RBの底面には凹部RBaが設けられる。そのため、ターンテーブル51上に落下したシャリ玉RBは、ターンテーブル51上で転倒したり傾いたりしない。すなわち、ターンテーブル51上でのシャリ玉RBの姿勢は、安定する。
このように、本発明にかかる米飯成形装置は、シャリ玉RBの成形不良の発生を抑制しつつ、仕掛状態のシャリ玉RBを無くし、品質の安定したシャリ玉RBを成形できる。
さらにまた、シャリ玉RBの成形過程においてシャリ玉RBの底面が左右方向に広げられることで、シャリ玉RBの底面側は、シャリ玉RBの上面側よりも多数の空気を含む状態となる。そのため、成形されてから所定時間経過後のシャリ玉RBは、上面側の米が自重により底面側に移動することにより、成形直後のシャリ玉RBと比べて、シャリ玉RBの上面側にも空気が含まれた状態となる。その結果、本発明にかかる米飯成形装置により成形されたシャリ玉RBの食感は、空気を多く含んでふっくらとした食感となる。
なお、一対の成形ローラ43、44が逆方向に所定の角度だけ回転して停止したときに各収納部43a−43f、44a−44fに成形済みのシャリ玉RBが存在しなければ、最後のシャリ玉RBLを放出する際に次のシャリ玉RBが成形されてもよい。この場合、次のシャリ玉RBは、一対の成形ローラ43、44が逆方向に所定の角度だけ回転したときに、圧縮部3から供給される米飯Rと一体となる。そのため、一対の成形ローラ43、44が停止したときには、成形済みのシャリ玉RBは、各収納部43a−43f、44a−44fに存在しない。
100 米飯成形装置
1 ホッパー
2 筐体
3 圧縮部
4 成形部
41 第1回転軸
42 第2回転軸
43 第1成形ローラ
43a−43f 収納部
a11 側壁面
a12 上壁面
a13 底壁面
44 第2成形ローラ
44a−44f 収納部
a21 側壁面
a22 上壁面
a23 底壁面
5 搬送部
51 ターンテーブル
6 検知部
61 第1センサ
62 第2センサ
7 制御部
8 駆動部
9 パネル
10 操作部
RB 米飯成形物
RBL 最後の米飯成形物
Pa 放出位置
Pb1 第1待機位置
Pb2 第2待機位置

Claims (9)

  1. 複数の米飯成形物を連続して成形して放出する成形部、
    を有してなり、
    前記成形部は、互いに逆向きに回転する一対のローラ、
    を備え、
    前記一対のローラの回転が一時的に停止したとき、前記成形部により成形されて放出されていない仕掛状態の米飯成形物は放出され、前記一対のローラは、前記米飯成形物の成形時の回転方向と逆方向に所定の角度だけ回転して停止する、
    ことを特徴とする米飯成形装置。
  2. 前記一対のローラの回転が一時的に停止したとき、前記一対のローラが前記米飯成形物の成形時の回転方向に回転することで前記仕掛状態の米飯成形物は放出される、
    請求項1記載の米飯成形物。
  3. 前記一対のローラの回転が一時的に停止したとき、前記一対のローラは、前記米飯成形物の成形時の回転方向に回転した後に、前記成形時の回転方向と逆方向に所定の角度だけ回転して停止する、
    請求項1記載の米飯成形物。
  4. 前記成形部から放出された前記米飯成形物の存否を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて、前記成形部が成形した前記米飯成形物が最後の米飯成形物か否かを判定する制御部と、
    を備える、
    請求項1記載の米飯成形装置。
  5. 前記一対のローラのそれぞれは、前記米飯成形物を成形する収納部、
    を備え、
    前記一対の成形ローラが逆方向に前記所定の角度だけ回転して停止したとき、前記収納部には、成形済みの前記米飯成形物は存在しない、
    請求項1記載の米飯成形装置。
  6. 前記一対のローラのそれぞれは、前記収納部を複数備え、
    前記収納部のそれぞれは、前記一対のローラの周方向に沿って等間隔に配置される、
    請求項5記載の米飯成形装置。
  7. 前記収納部は、
    前記成形時の回転方向の前方の底壁面と、
    前記成形時の回転方向の後方の上壁面と、
    前記底壁面と前記上壁面とを結ぶ側壁面と、
    を備え、
    前記一対のローラの前記収納部が対向するとき、前記一対のローラのそれぞれの前記底壁面を結ぶ線は、正面視において、前記一対のローラの前記成形時の回転方向の後方に凸である、
    請求項5記載の米飯成形装置。
  8. 前記側壁面と前記底壁面とがなす角の角度は、鋭角である、
    請求項7記載の米飯成形装置。
  9. 前記側壁面と前記底壁面とがなす角の角度は、前記側壁面と前記上壁面とがなす角の角度よりも小さい、
    請求項8記載の米飯成形装置。

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