JP2018017074A - 野縁受け懸架装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震等の外部圧力によって天井材が脱落するのを防止して、鉄骨製屋根骨枠の傾斜角度に影響されることなく、該屋根骨枠に設けてある水平材である鉄骨製母屋に野縁受けを堅固に取り付ける。【解決手段】屋根材1の種々の勾配角度に傾斜して配設される鉄骨製屋根骨枠2に直交して取り付けられる鉄骨製母屋3に野縁受け懸架金具4を取り付け、懸架金具4に鉄骨製屋根骨枠2の長手方向に円弧状に湾曲する円弧状湾曲片5を一体形成し、円弧状湾曲片5にその湾曲方向に開口する長孔6を貫設し、円弧状湾曲片5の湾曲内面5aに該内面5aに沿って湾曲方向に摺動可能な板状湾曲ナット7を設け、板状湾曲ナット7に野縁受け懸架用の吊りボルト8が長孔6を貫通してねじ込まれてなる。【選択図】図2

Description

本発明は、屋根材の勾配に合わせて種々の勾配角度に傾斜して配設される鉄骨製屋根骨枠の傾斜角度に影響されることなくこれに取り付けられる鉄骨製母屋に野縁受けを懸架するための野縁受け懸架装置に関する。
従来、屋根材の勾配に合わせて種々の勾配角度に傾斜して配設される鉄骨製屋根骨枠(2)を有する鉄骨製建物内の天井材を吊持するための野縁受け懸架装置はあまり見られないが、例えば、天井材落下防止装置としては、特許第3817346号に係る従来技術が存在する。この従来技術は、屋根下地や屋根ボード等の屋根材の 勾配に合わせて種々の勾配角度に傾斜して配設される鉄骨製屋根骨枠の上面に、これに直交して鉄骨製母屋が取り付けられ、この鉄骨製屋根骨枠に直接に取り付けられる板状の第1部材と、天井吊りボルトが取り付けられる板状の第2部材とを重ね合わせて両者をその中心部を軸心として垂直面内を回転可能に枢着し、第1部材に対して第2部材をその中心部を回転中心として回転調整して、該第2部材に天井吊りボルトを垂直に吊持させるようにしている。この従来技術であると、地震の際の衝撃や振動によって第2部材が第1部材に対して回転揺動して第2部材に取り付けられる天井吊りボルトが左右に大きく揺動する危険性があり、天井吊りボルトの揺動によって、これに吊持される天井材が破壊、落下する大きな要因となり、又、第1部材と第2部材を、その回転中心部に枢着するために構造が複雑で製作費が高くつく難点があった。なお、周知のように、天井吊りボルトの下端部にハンガーを介して野縁受けが取り付けられ、該野縁受けにフック部材を介して野縁が取り付けられ、該野縁に天井材が取り付けられるようになっている。
本発明は、上記従来技術のように、地震等の外部圧力によって天井材が脱落するのを防止して、鉄骨製屋根骨枠の傾斜角度に影響されることなく、該屋根骨枠に設けてある水平材である鉄骨製母屋に野縁受けを堅固に懸架するための野縁受け懸架装置を提案することを課題とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る野縁受け懸架装置は、屋根材1の勾配に合わせて種々の勾配角度に傾斜して配設される鉄骨製屋根骨枠2に直交して水平材である鉄骨製母屋3を固着し、この鉄骨製母屋3に野縁受けUを懸架するための野縁受け懸架装置において、鉄骨製母屋3に野縁受け懸架金具4が取り付けられ、該懸架金具4には鉄骨製屋根骨枠2の長手方向に円弧状に湾曲する円弧状湾曲片5が一体形成されると共に、該円弧状湾曲片5にはその湾曲方向に開口する長孔6が貫設され、該円弧状湾曲片5の湾曲内面5aには該内面5aに沿って湾曲方向に摺動可能な板状湾曲ナット7が設けられ、該板状湾曲ナット7に野縁受け懸架用の吊りボルト8が前記長孔6を貫通してねじ込まれてなる構成からなる。
請求項2に係る発明は、前記鉄骨製母屋3は、縦フランジ部3aと、その上部の上フランジ部3bと、その下部の下フランジ部3cと、上下フランジ部3b,3cの先端部に開口部3dを挟んで互いに対向して突設される上下リップ部3e,3fとからなるリップ付き溝形鋼からなり、該リップ付き溝形鋼からなる鉄骨製母屋3に取り付けられる前記野縁受け懸架金具4は、該母屋3の下フランジ部3cの上面を押圧する押圧ボルト9がねじ込まれる上片4aと、上片4aの一端部から上記母屋3の下リップ部3fに沿って下方に延びる縦片4bと、該縦片4bの下端部から円弧状に上向きに延びる前記円弧状湾曲片5と、該円弧状湾曲片5の上端部から前記下フランジ部3cの下面に当接する下片4cとを備え、前記下フランジ部3cの上面を押圧する前記押圧ボルト9と、前記下フランジ部3cの下面に当接する下片4c及び下フランジ部3cとにわたってねじ込まれる固定ねじ10とによって前記野縁受け懸架金具4が鉄骨製母屋3に取り付けられてなる請求項1に記載の構成からなる。
請求項3に係る発明は、前記野縁受け懸架金具4の前記下片4cの先端部を延長して係合突起4dが形成され、該懸架金具4の前記縦片4bに前記係合突起4dが係合する係合孔4eが形成されてなる請求項2に記載の構成からなる。
請求項4に係る発明は、前記野縁受け懸架金具4の円弧状湾曲片5の湾曲外面5bに沿って板状湾曲座金11が取り付けられ、前記吊りボルト8が、円弧状湾曲片5に貫設した前記長孔6及び前記板状湾曲座金11を貫通して前記板状湾曲ナット7にねじ込まれると共に、ロックナット12が前記吊りボルト8にねじ込まれて該ロックナット12が前記板状湾曲座金11に圧接することによって前記吊りボルト8が所定の懸架方向にロックされてなる請求項1〜3の何れかに記載の構成からなる。
請求項5に係る発明は、前記板状湾曲座金11の湾曲面のうち、前記ロックナット12が圧接するナット圧接面は平坦面11aに形成されてなる請求項4に記載の構成からなる。
請求項6に係る発明は、前記該懸架金具4の円弧状湾曲片5に貫設した長孔6を貫通して前記板状湾曲ナット7にねじ込まれた前記吊りボルト8は、鉄骨製屋根骨枠2の傾斜角度に影響されることなく前記長孔6に案内されて垂直に吊り下げられ、ハンガー13を介して野縁受けUを懸架してなる請求項1〜5の何れかに記載の構成からなる。
請求項7に係る発明は、図10に示すように、少なくとも一対の鉄骨製母屋3,3に夫々取り付けられた前記野縁受け懸架金具4,4に夫々吊りボルト8,8が吊り下げられ、これら一対の吊りボルト8,8は、夫々短尺な羽子板ボルト14からなり、該羽子板ボルト14にチャッネル鋼板からなる振れ止め用筋交い15が連結されて、一対の筋交い15,15は、夫々吊りボルト8,8を介して前記懸架金具4,4に互いに左右反対方向に傾斜して吊り下げられ、両筋交い15,15の下端部15a,15aが野縁受けUに固着具16によって固着されてなる請求項1〜5の何れかに記載の構成からなる。
請求項8に係る発明は、野縁受け懸架金具4を形成するための帯板状の打ち抜き金属板4Aは、長孔6付きの円弧状湾曲片5に相当する部分と、係合孔4e付きの縦片4bに相当する部分と、縦片4bの上端部の折り込み線20によって折り込まれるねじ孔18付きの上片4aと、円弧状湾曲片5の他端部の折り込み線21によって折り込まれる挿通孔19付きの下片4cからなる請求項1〜4の何れかに記載の構成からなる。
請求項1に係る発明よれば、屋根材1の勾配に合わせて種々の勾配角度に傾斜して配設される鉄骨製屋根骨枠2に直交して取り付けられた水平材である鉄骨製母屋3に野縁受け懸架金具4が取り付けられ、該懸架金具4には鉄骨製屋根骨枠2の長手方向に円弧状に湾曲する円弧状湾曲片5が一体形成されると共に、該円弧状湾曲片5にはその湾曲方向に開口する長孔6が貫設され、該円弧状湾曲片5の湾曲内面5aには該内面5aに沿って湾曲方向に摺動可能な板状湾曲ナット7が設けられ、該板状湾曲ナット7に野縁受け懸架用の吊りボルト8が前記長孔6を貫通してねじ込まれるようになっているため、鉄骨製屋根骨枠2が種々の勾配角度に傾斜して配設されることによって、これに取り付けられる鉄骨製母屋3及び野縁受け懸架金具4の傾斜角度が変わっても、板状湾曲ナット7は、懸架金具4の円弧状湾曲片5に案内されて摺動し所望位置に保持されるため、板状湾曲ナット7にねじ込まれている吊りボルト8は、垂直に吊り下げられるか、あるいは所望の傾斜角度に吊り下げられて、その下端部を野縁受けUに正確に固着することができる。しかも、吊りボルト8は、板状湾曲ナット7にねじ込まれることによって、野縁受け懸架金具4に確実に強固に連結されることになり、外部からの衝撃や振動によって、吊りボルト8が野縁受け懸架金具4から脱落することはない。
請求項2に係る発明によれば、リップ付き溝形鋼からなる鉄骨製母屋3に取り付けられる前記野縁受け懸架金具4は、該母屋3の下フランジ部3cの上面を押圧する前記押圧ボルト9と、前記下フランジ部3cの下面に当接する下片4c及び下フランジ部3cとにわたってねじ込まれる固定ねじ10とによって鉄骨製母屋3に取り付けられてなるため、野縁受け懸架金具4は鉄骨製母屋3に強固に取り付けられることになり、外部からの衝撃や振動によって、野縁受け懸架金具4が鉄骨製母屋3から脱落することはない。
請求項3に係る発明は、前記野縁受け懸架金具4の前記下片4cの先端部を延長して係合突起4dが形成され、該懸架金具4の前記縦片4bに前記係合突起4dが係合する係合孔4eが形成されてなるため、該懸架金具4の下片4cの両端は円弧状湾曲片5と縦片4bとに支持されて、該下片4cに下向きの負荷がかかってもその変形を阻止する作用を発揮することができる。
請求項4に係る発明によれば、前記野縁受け懸架金具4の円弧状湾曲片5の湾曲外面5bに沿って板状湾曲座金11が取り付けられ、前記吊りボルト8が、円弧状湾曲片5に貫設した前記長孔6及び前記板状湾曲座金11を貫通して前記板状湾曲ナット7にねじ込まれると共に、ロックナット12が前記吊りボルト8にねじ込まれて該ロックナット12が前記板状湾曲座金11に圧接することによって前記吊りボルト8が所定の懸架方向にロックされてなるため、前記吊りボルト8は、円弧状湾曲片5に取り付けられる板状湾曲座金11とこれに圧接するロックナット12によって、垂直方向又は傾斜方向の所望の懸架方向に確実に維持され、外部からの衝撃や振動によって、吊りボルト8の懸架方向が不測に変動することはない。
請求項5に係る発明によれば、、前記板状湾曲座金11の湾曲面のうち、前記ロックナット12が圧接するナット圧接面は平坦面11aに形成されてなるため、ロックナット12は板状湾曲座金11に確実に面接触してそのロック作用を有効に発揮することができる。
請求項6に係る発明によれば、前記該懸架金具4の円弧状湾曲片5に貫設した長孔6を貫通して前記板状湾曲ナット7にねじ込まれた前記吊りボルト8は、鉄骨製屋根骨枠2の傾斜角度に影響されることなく前記長孔6に案内されて垂直に吊り下げられ、ハンガー13を介して野縁受けUを懸架してなるため、野縁受けUは、無理なく吊りボルト8に吊持される。
請求項7に係る発明によれば、図10に示すように、少なくとも一対の鉄骨製母屋3,3に夫々取り付けられた前記野縁受け懸架金具4,4に夫々吊りボルト8,8が吊り下げられ、これら一対の吊りボルト8,8は、夫々短尺な羽子板ボルト14からなり、該羽子板ボルト14にチャッネル鋼板からなる振れ止め用筋交い15が連結されて、一対の筋交い15,15は、夫々吊りボルト8,8を介して前記懸架金具4,4に互いに左右反対方向に傾斜して吊り下げられ、両筋交い15,15の下端部15a,15aが野縁受けUに固着具16によって固着されてなるため、一対の振れ止め用筋交い15によって野縁受けUを吊持することができると共に、外部からの衝撃や振動を受けても、一対の振れ止め用筋交い15の補強作用によって、野縁受けUは動揺することなく吊持され、野縁受けUに野縁を介して取り付けられる天井材の脱落を防止することができる。
請求項8に係る発明によれば、野縁受け懸架金具4を形成するための帯板状の打ち抜き金属板4Aは、長孔6付きの円弧状湾曲片5に相当する部分と、係合孔4e付きの縦片4bに相当する部分と、縦片4bの上端部の折り込み線20によって折り込まれるねじ孔18付きの上片4aと、円弧状湾曲片5の他端部の折り込み線21によって折り込まれる挿通孔19付きの下片4cからなるため、鋼板などの金属板の打ち加工によって上記一連の構成部分を一体形成することができ、その後は打ち抜き金属板を折り込み加工するだけで製品とすることができるから非常に安価に製作することができる。
本発明に係る野縁受け懸架装置の使用状態説明図である。 本発明の要部の使用状態を示す拡大正面図である。 図2のAーA線断面図である。(b)は、同BーB線断面図である。 図2のBーB線断面図である。 同斜視図である。 同分解斜視図である。 同要部の拡大斜視図である。 同分解斜視図である。 本発明の要部の他の使用状態を示す拡大正面図である。 本発明に係る野縁受け懸架装置の他の実施形態の使用状態説明図である。 同要部の野縁受け懸架金具の展開図である。
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は、本発明に係る野縁受け懸架装置の使用状態を示すものである。
従来から勾配屋根として、屋根下地や屋根ボード等からなる屋根材1が種々の勾配角度に形成されている。この種々の勾配角度に合わせて傾斜して高所から低部に向かって桁材として鉄骨製屋根骨枠2が配設されており、この鉄骨製屋根骨枠2の上面に直交して水平材である鉄骨製母屋3が従来技術と同じように適当な止着具17によって固着されている。
本発明は、図1に示すように、鉄骨製屋根骨枠2に傾斜して取り付けられた鉄骨製母屋3に野縁受け懸架装置を装備するようにしたものである。
この野縁受け懸架装置は、傾斜状に配備された鉄骨製母屋3に野縁受け懸架金具4が取り付けられ、該懸架金具4に鉄骨製屋根骨枠2の長手方向に円弧状に湾曲する円弧状湾曲片5が一体形成され、これに後述のように野縁受け懸架用の吊りボルト8が連結され、該吊りボルト8の下端部8aにハンガー13によって野縁受けUを吊持し、該野縁受けUにクリップCを介して野縁Nを取り付け、これに天井材Tをビスや接着材によって取り付けられるようになっている。
鉄骨製母屋3は周知のもので、図2に示すように、縦フランジ部3aとその上部の上フランジ部3bとその下部の下フランジ部3cと上下フランジ部3b,3cの先端部に開口部3dを挟んで互いに対向して突設される上下リップ部3e,3fとからなり、夫々のコーナー部が直角に形成されたリップ付き溝形鋼からなり、該リップ付き溝形鋼からなる鉄骨製母屋3に取り付けられる前記野縁受け懸架金具4は、該母屋3の下フランジ部3cの上面を押圧する押圧ボルト9がねじ孔18(図6)にねじ込まれる上片4aと、上片4aの一端部から上記母屋3の下リップ部3fに沿って下方に延びる縦片4bと、該縦片4bの下端部から円弧状に上向きに延びる前記円弧状湾曲片5と、該円弧状湾曲片5の上端部から前記下フランジ部3cの下面に当接する下片4cとを備え、前記下フランジ部3cを挟んで該下フランジ部3cの上面を押圧する前記押圧ボルト9と、前記下フランジ部3cの下面に当接する下片4cの挿通孔19(図6)を挿通して下フランジ部3cのねじ孔10aにねじ込まれる固定ねじ10とによって前記野縁受け懸架金具4が鉄骨製母屋3に取り付けられている。
このように、野縁受け懸架金具4は、鉄骨製母屋3の下フランジ部3cを挟んで、該懸架金具4の上片4aを貫通する押圧ボルト9が下フランジ部3cの上面側を押圧し、該懸架金具4の下片4cを貫通する固定ねじ10が下フランジ部3cにねじ込まれることによって、鉄骨製母屋3に強固に取り付けられることになる。又、該懸架金具4の下片4cの先端部を延長して係合突起4dが形成されると共に、該懸架金具4の前記縦片4bに係合孔4eが形成され、係合突起4dが係合孔4eに係合することによって、該懸架金具4の下片4cの両端は円弧状湾曲片5と縦片4bとに支持されて、該下片4cに下向きの負荷がかかってもその変形を阻止する作用を発揮することができる。
そして、図2、図4、図5、図6、図7、図8又は図9に示すように、野縁受け懸架金具4の下部に円弧状湾曲片5が一体形成されると共に、該円弧状湾曲片5にはその湾曲方向に開口する長孔6が貫設され、該円弧状湾曲片5の湾曲内面5aには該内面5aに沿って湾曲方向に摺動可能な板状湾曲ナット7が設けられ、該板状湾曲ナット7のねじ孔7a(図8)に野縁受け懸架用の吊りボルト8が前記長孔6を貫通してねじ込まれている。
又、野縁受け懸架金具4の円弧状湾曲片5の湾曲外面5bに沿って板状湾曲座金11が当て付けられ、前記吊りボルト8が、円弧状湾曲片5に貫設した前記長孔6及び前記板状湾曲座金11に設けた貫通孔11bを貫通して前記板状湾曲ナット7のねじ孔7aにねじ込まれると共に、ロックナット12が前記吊りボルト8にねじ込まれて該ロックナット12が前記板状湾曲座金11に圧接することによって前記吊りボルト8が所定の懸架方向にロックされるようになっている。なお、野縁受け懸架金具4が図中右上がりの傾斜状態に取り付けられるため、円弧状湾曲片5に形成される長孔6は右側に大きく延びるため、この長孔6を塞ぐための板状湾曲座金11はその平坦面11aより右側に偏心して配置されている。
なお、図8の分解図に示すように、前記板状湾曲座金11の湾曲面のうち、前記ロックナット12が圧接するナット圧接面は平坦面11aに形成されており、ロックナット12が板状湾曲座金11に圧接する際に、該平坦面11aに確実に面接触してそのロック作用を有効に発揮するようになっている。
このように、前記該懸架金具4の円弧状湾曲片5に貫設した長孔6を貫通して前記板状湾曲ナット7にねじ込まれた前記吊りボルト8は、鉄骨製屋根骨枠2の傾斜角度に影響されることなく前記長孔6に案内されて垂直に吊り下げられ、ハンガー13を介して野縁受けUを懸架し、これに直交して取り付けられた野縁Nを介して天井材Tが吊持されるようになっている。
図9は、図2と同じように、傾斜状の鉄骨製屋根骨枠2の上面に鉄骨製母屋3を取り付け、これに野縁受け懸架金具4を取り付けるようにした点で同じであるが、図2では、該懸架金具4は、鉄骨製母屋3の開口部3dが鉄骨製屋根骨枠2の上り傾斜側に向いた状態の鉄骨製母屋3に取り付けられるようになっているが、図9に示す使用形態では、鉄骨製母屋3の開口部3dが鉄骨製屋根骨枠2の下り傾斜側に向いた状態の鉄骨製母屋3に取り付けるようにしたものである。そして、その取付構造については、図2と同じであるから説明を省略するが、図9では、野縁受け懸架金具4が図中左上がりの傾斜状態に設けられるため、図2とは反対に円弧状湾曲片5に形成される長孔6は左側に大きく延びるため、この長孔6を塞ぐための板状湾曲座金11はその平坦面11aより左側に偏心して配置されている。
図10は、野縁受け懸架金具4の他の実施形態の使用状態を示すもので、鉄骨製屋根骨枠2にその長手方向に適当間隔に取り付けられている鉄骨製母屋3のうち、隣り合う一対の鉄骨製母屋3,3か、あるいは図示のように一つの鉄骨製母屋3を挟んでその左右に隣り合って取り付けられている一対の野縁受け懸架金具4,4に夫々吊りボルト8,8が吊り下げられ、これら一対の吊りボルト8,8は、夫々短尺な羽子板ボルト14からなり、該羽子板ボルト14にビス等の固着具22によってチャッネル鋼板からなる振れ止め用筋交い15が連結されて、一対の筋交い15,15は、夫々吊りボルト8,8を介して前記懸架金具4,4に互いに左右反対方向に傾斜して吊り下げられ、両筋交い15,15の下端部15a,15aが野縁受けUに、固着具であるビス16によって固着されてなる。
このように、この実施形態によれば、鉄骨製母屋3の傾斜角度如何によらず、少なくとも一対の振れ止め用筋交い15,15を野縁受け懸架金具4に取り付けることができ、これらの筋交い15,15によって野縁受けUを吊持することができると共に、外部からの衝撃や振動を受けても、一対の振れ止め用筋交い15による補強作用により、野縁受けUは動揺することなく吊持され、野縁受けUに野縁を介して取り付けられる天井材の脱落を防止することができる。
図11は、野縁受け懸架金具4を製作するために展開状態の帯板状の打ち抜き金属板4Aを示し、長孔6付きの円弧状湾曲片5に相当する部分と、係合孔4e付きの縦片4bに相当する部分と、ねじ孔18付きの上片4aと、挿通孔19付きの下片4cとが切り抜き形成され、縦片4bと上片4aとを折り込み線20で折り込み、円弧状湾曲片5と下片4cとを折り込み線21で折り込むことによって、円弧状湾曲片5の一端部に縦片4bが形成され、縦片4bの上端部に上片4aが形成され、円弧状湾曲片5の他端部に下片4cが形成され、上片4aに押圧ボルト9をねじ込むためのねじ孔18が形成され、下片4cに固定ねじ10を挿通させるための挿通孔19が形成され、縦片4bに係合突起4dを係合するための係合孔4eが形成されることになる。
このように、野縁受け懸架金具4を、帯板状の打ち抜き金属板4Aに対して打ち抜きプレス機による打ち抜き加工と曲げ加工機による曲げ加工によって製作することができるから、安価に製作することが可能である。
なお、本発明において、屋根材1の勾配に合わせて種々の勾配角度に傾斜して配設される鉄骨製屋根骨枠2は、屋根材1が陸屋根のように水平である場合、即ち勾配角度が零の場合も含まれることはいうまでもない。
1 屋根材
2 鉄骨製屋根骨枠
3 鉄骨製母屋
3a 縦フランジ部
3b 上フランジ部
3c 下フランジ部
3d 開口部
3e 上リップ部
3f 下リップ部
4 野縁受け懸架金具
4a 上片
4b 縦片
4c 下片
5 円弧状湾曲片
5a 湾曲内面
5b 湾曲外面
6 長孔
7 板状湾曲ナット
8 吊りボルト
8a 吊りボルトの下端部
9 押圧ボルト
10 固定ねじ
11 板状湾曲座金
11a 板状湾曲座金の平坦面
12 ロックナット
13 ハンガー
14 羽子板ボルト
15 振れ止め用筋交い
15a 振れ止め用筋交いの下端部
16 固着具
U 野縁受け

Claims (8)

  1. 屋根材の勾配に合わせて種々の勾配角度に傾斜して配設される鉄骨製屋根骨枠に直交して水平材である鉄骨製母屋を固着し、この鉄骨製母屋に野縁受けを懸架するための野縁受け懸架装置において、鉄骨製母屋に野縁受け懸架金具が取り付けられ、該懸架金具には鉄骨製屋根骨枠の長手方向に円弧状に湾曲する円弧状湾曲片が一体形成されると共に、該円弧状湾曲片にはその湾曲方向に開口する長孔が貫設され、該円弧状湾曲片の湾曲内面には該内面に沿って湾曲方向に摺動可能な板状湾曲ナットが設けられ、該板状湾曲ナットに野縁受け懸架用の吊りボルトが前記長孔を貫通してねじ込まれてなる野縁受け懸架装置。
  2. 前記鉄骨製母屋は、縦フランジ部と、その上部の上フランジ部と、その下部の下フランジ部と、上下フランジ部の先端部に開口部を挟んで互いに対向して突設される上下リップ部とからなるリップ付き溝形鋼からなり、該リップ付き溝形鋼からなる鉄骨製母屋に取り付けられる前記野縁受け懸架金具は、該母屋の下フランジ部の上面を押圧する押圧ボルトがねじ込まれる上片と、該上片の一端部から上記母屋の下リップ部に沿って下方に延びる縦片と、該縦片の下端部から円弧状に上向きに延びる前記円弧状湾曲片と、該円弧状湾曲片の上端部から前記下フランジ部の下面に当接する下片とを備え、前記下フランジ部の上面を押圧する前記押圧ボルトと、前記下フランジ部の下面に当接する下片及び下フランジ部とにわたってねじ込まれる固定ねじとによって前記野縁受け懸架金具が鉄骨製母屋に取り付けられてなる請求項1に記載の野縁受け懸架装置。
  3. 前記野縁受け懸架金具の前記下片の先端部を延長して係合突起が形成され、該懸架金具の前記縦片に前記係合突起が係合する係合孔が形成されてなる請求項2に記載の野縁受け懸架装置。
  4. 前記野縁受け懸架金具の円弧状湾曲片の湾曲外面に沿って板状湾曲座金が取り付けられ、前記吊りボルトが、円弧状湾曲片に貫設した前記長孔及び前記板状湾曲座金を貫通して前記板状湾曲ナットにねじ込まれると共に、ロックナットが前記吊りボルトにねじ込まれて該ロックナットが前記板状湾曲座金に圧接することによって前記吊りボルトが所定の懸架方向にロックされてなる請求項1〜3の何れかに記載の野縁受け懸架装置。
  5. 前記板状湾曲座金の湾曲面のうち、前記ロックナットが圧接するナット圧接面は平坦面に形成されてなる請求項4に記載の野縁受け懸架装置。
  6. 前記該懸架金具の円弧状湾曲片に貫設した長孔を貫通して前記板状湾曲ナットにねじ込まれた前記吊りボルトは、鉄骨製屋根骨枠の傾斜角度に影響されることなく前記長孔に案内されて垂直に吊り下げられ、ハンガーを介して野縁受けを懸架してなる請求項1〜5の何れかに記載の野縁受け懸架装置。
  7. 少なくとも一対の鉄骨製母屋に夫々取り付けられた前記野縁受け懸架金具に夫々吊りボルトが吊り下げられ、これら一対の吊りボルトは、夫々短尺な羽子板ボルトからなり、該羽子板ボルトにチャッネル鋼板からなる振れ止め用筋交いが連結されて、一対の筋交いは、夫々吊りボルトを介して前記懸架金具に互いに左右反対方向に傾斜して吊り下げられ、両筋交いの下端部が野縁受けに固着具によって固着されてなる請求項1〜5の何れかに記載の野縁受け懸架装置。
  8. 野縁受け懸架金具を形成するための帯板状の打ち抜き金属板は、長孔付きの円弧状湾曲片に相当する部分と、係合孔付きの縦片に相当する部分と、縦片の上端部の折り込み線によって折り込まれるねじ孔付きの上片と、円弧状湾曲片の他端部の折り込み線によって折り込まれる挿通孔付きの下片とからなる請求項1〜7の何れかに記載の野縁受け懸架装置。
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