JP4815180B2 - 吊天井の補強金具 - Google Patents

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本発明は、吊天井の補強金具に係り、特に野縁受けと野縁とからなる天井下地材によって枠組みされる天井構造枠を、例えば上階床スラブなどから垂設されて要所に配置される吊ボルトの下端側に、板材からなる吊金具を介して吊下げ支持させることにより構築される吊天井に用いられる補強金具に関する。
従来から、野縁受けと野縁とによって枠組みされる天井構造枠を、上階床スラブなどから垂設されて要所に吊り下げ配置される吊ボルトの下端側に、板材からなる吊金具を介して吊下げ支持させることにより構築される吊天井は知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
ところで、吊ボルトの下端側に取り付けられて、前記天井構造枠を吊り下げ支持する吊金具は、特許文献1および特許文献2などにおいて開示されている構造形態に形成されているのが一般的である。その一例を図11に示す。
図11に示すように、吊金具6は、帯状の板材を用いた折り曲げ加工によって形成される金具本体部6aと、この金具本体部6aの下端側に形成される上向きの枠受け部6bと、を備えて構成されている。
そして、この吊金具6は、金具本体部6aの上端側に、ボルト挿通孔9を有する水平な取付部6cを水平に折り曲げて備え、図11の(b)および図12に示すように、上階床スラブ(図示省略)などから垂設されて要所に配置される吊ボルト5の下端側に上下のナット10によって取り付けられるように形成されている。
なお、ここで、取付部6cを上下から挟み込むように吊ボルト5に取り付けられる上下のナット10のうち、その一方は取り付けた後の緩み止めを図るロックナットである。例えば、上側のナット10がロックナットとして役目をなすようになっている。
このようにして、要所に垂設される吊ボルト5に吊金具6を介して天井構造枠を吊り下げ支持するように構築される吊天井には、地震が発生したときの揺れによって、天井構造枠に貼り付けるように取り付けられている図示省略の仕上げボードや化粧ボードなどの天井材(天井パネル)の落下や、天井構造枠を枠組みする野縁受け1および野縁2の脱落を防ぐための耐震性が要求される。
ちなみに、野縁受け1および野縁2は、断面がほぼコの字状を呈するチャンネル材(型材)などによって吊天井の施工現場の規模に応じた長さに形成され、専用の連結具8によって交差状に連結されて吊天井の天井構造枠を枠組みするようになっている。
そこで、後記する図2に示すように、天井構造枠4の野縁受け1を、要所において吊り下げ支持するように配置されて隣り合う一方の吊ボルト5と他方の吊ボルト5との間に、ブレース材7を斜めに取り付けるなどの補強を施すことにより、地震が発生したときの縦横の揺れ、特に横揺れに対する耐震性を強化するようにしている。
つまり、吊ボルト5のみで吊り下げ支持させた天井構造枠は、地震などの発生時に振り子のように揺れることから、ブレース材7を筋交いのように斜めに配設することで、揺れを抑えるための耐震性を吊天井に付与する必要があった。
特開平7−202809号公報(段落番号0002、0014〜0015、図1および図2、図4参照) 特開平11−36507号公報(段落番号0010、図1および図2参照)
ところで、吊金具6を構成する金具本体部6aは、図11に示すように、幅が狭い帯状の板材を用いた折り曲げ加工によって形成されているために、ブレース材7の傾斜下端側を金具本体部6a自体に直接取り付けることができない。
特に、図12に矢印Xで示す金具本体部6aの面外(板厚)方向(野縁2の配設方向)においては取り付けることができない。そのために、図12に示すように、吊金具6がナット10によって取り付けられる吊ボルト5の下端側部位にブレース材7の傾斜下端側を取り付けることによって、吊天井に横揺れなどに対する耐震性を付与するようにしているのが現状である。
従って、図12に矢印Yで示す金具本体部6aの面内(板幅)方向(野縁受け1の配設方向)に比べて耐震性が劣る矢印Xで示す金具本体部6aの面外(板厚)方向においては地震などが発生したときに、取付部6cとの曲げ連設部を起点として金具本体部6aが大きく揺れる。
そして、この揺れは、図2に矢印Xで示す野縁2の配設方向(長さ方向)における天井構造枠の全域にわたって発生することとなる。つまり、吊金具6は、図2に矢印Yで示す野縁受け1の配設方向(長さ方向)に金具本体部6aの面内(板幅)方向を向けた状態で、野縁受け1の要所を吊持するように配設される吊ボルト5に取り付けられるものであることから、前記した揺れ現象が起こる。
このような事情から、図11の(b)に示すように、吊ボルト5に対する吊金具6の取付部位P1から吊金具6によって吊持された天井構造枠(野縁受け1)の吊持部位P2までの範囲L間においては依然として耐震性に対する危惧は解消されていないのが現状である。
そのために、地震などが発生したときには前記した曲げ連設部を起点として取付部位P1から吊持部位P2の範囲L間において大きく揺れが発生し、この揺れによって吊天井の全体に引き起こされるねじりモーメントや曲げモーメントを繰り返し受けて天井構造枠4(後記図2参照)に取り付けられている図示省略の天井材(天井パネル)などが破損して落下したり、最悪の場合には、野縁受け1と野縁2とを連結する連結具8が外れて天井構造枠が崩落する恐れがあった。
ちなみに、地震などによって吊天井が揺れたとき、その揺れは野縁受け1と野縁2に水平方向のねじりモーメントや曲げモーメントとなって加わり吊天井(天井構造枠)は波打とうとする。特に、ねじりモーメントや曲げモーメントは、吊金具6によって吊持される野縁受け1との吊持部位P2に集中するものと推測されている。
そのために、野縁受け1を吊持する吊金具6の枠受け部6bが破損(破壊)される恐れがあったり、金具本体部6aとによって野縁受け1を挟持する枠受け部6bの挟持面部11が広がるように変形し、枠受け部6bから野縁受け1が外れるなどの恐れが残されている。
そこで、本発明は、前記課題を解消すべく創案されたものであり、板材からなる吊金具の面外(板厚)方向の耐震性を強化することができ、しかも、既設の吊天井に後付けによって簡単に耐震性を付与することができる吊天井の耐震強化に有効な補強金具を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に共通する基本的構成では、天井下地材によって枠組みされる天井構造枠を、要所に配置される吊ボルトに、吊金具を介して吊り下げ支持させることにより構築される吊天井に用いられる補強金具であって、前記吊ボルトに取り付けられる取付部を上端側に備え、かつ、前記取付部から前記天井下地材に至る範囲で形成されて、前記天井下地材に取り付けられる補強面部を備えている。
ここで、前記天井下地材への補強面部の取り付けとしては、天井下地材の材質と補強面部の材質とが同じ場合には溶接による取り付けも可能ではあるが、ネジ止めによる取り付けが好適なものとなる。
本発明に共通する基本的構成によれば、吊ボルトに取り付けられる取付部を備え、そして、天井構造枠を枠組みする天井下地材に取り付けられる補強面部を備える補強金具によって、吊ボルトと天井構造枠との繋がり強度を、吊金具による吊持との相乗作用によって強化することができる。換言すれば、天井構造枠の耐震性を強化することができる。
そして、例えば板材からなる吊金具の場合において、吊金具の面内(板幅)方向に対して補強面部の面内(板幅)方向が直交するように、該補強面部を天井構造枠の天井下地材取り付けることで、前記した繋がり強度の強化に加えて、板材からなるが故に面内(板幅)方向に比べて耐震性が劣る吊金具の面外(板厚)方向の横揺れに対する耐震性を補強面部によって強化することができる。
また、本発明では、前記取付部が、一端を開口させたボルト装着部を備えているのが好ましい
ここで、前記ボルト装着部は、吊ボルトの軸線方向に対し、直交する方向から吊ボルトの外側に装着される。これにより、吊金具を吊ボルトに取り付ける上下のナットの内、上側のナットと吊金具(取付部)との間に補強金具の前記取付部が介在されて挟み込まれるように取り付けられるものである。
かかる構成によれば、既設の吊天井において、吊金具を吊ボルトに取り付けている上下のナットの内、上側のナットを緩め、このナットと前記吊金具との間における吊ボルトに、ボルト装着部によって補強金具の取付部を介在させることによって、補強金具は既設の吊天井の吊ボルトに追加して取り付けられる。つまり、吊ボルトに既に取り付けられている吊金具を吊ボルトから取り外す必要がない後付け工法によって、吊ボルトに取り付けられている既設の吊金具に耐震性を簡単に付与し、吊天井の耐震強度を効果的に強化することができる。
そして、請求項では、前記補強面部が、前記天井下地材に取り付けられる下端縁側に至る範囲で、前記吊金具よりも幅広状に形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の構成によれば、幅広状に形成された補強面部の面内(板幅)方向が、例えば板材からなる吊金具の面内(板幅)方向に対して直交するように、補強面部を天井下地材に取り付けることで、板材からなるが故に横揺れなどに対する耐震性が劣る吊金具の面外(板厚)方向に補強面部によって耐震性を付与することができる。
請求項では、前記補強面部が、前記天井下地材に取り付けられる下端縁側に切欠け部を備え、この切欠け部は、板材からなる前記吊金具の面内方向に対して前記補強面を直交させた状態で、前記天井構造枠を枠組みする野縁受けの上辺面部および側面部に沿うように形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の構成によれば、切欠け部によって、板材からなる吊金具の面内(板幅)方向に対して直交するように、野縁受けに補強面部を沿わせて、該補強面部の下端縁側を野縁受けに確実に取り付けることができる。これにより、吊金具の面内(板幅)方向に対して直交させた補強面部によって、吊金具の面外(板厚)方向の横揺れに対する耐震性を強化することができる。
請求項では、前記補強面部が、前記天井下地材に取り付けられる下端縁側に枠取付片部を備え、この枠取付片部は、板材からなる前記吊金具の面内方向に対して前記補強面部を直交させた状態で、前記天井構造枠を枠組みする野縁受けの側面部または上辺面部に宛がわれて取り付けられるように折り曲げ形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の構成によれば、板材からなる吊金具の面内(板幅)方向に対して補強面部を直交させた状態で、該補強面部の下端縁側を枠取付片部によって野縁受けの側面部または上辺面部に確実に取り付けることができる。
請求項では、前記補強面部が、前記天井下地材に取り付けられる下端縁側に係止片部を備え、この係止片部は、前記吊金具のほぼフック形状に形成される枠受け部の挟持面部を外側から押さえ込むように折り曲げ形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の構成によれば、補強金具を吊金具とともに吊ボルトに取り付けることで、野縁受けが吊持される吊金具の枠受け部の挟持面部を外側から押さえ込むように係止片部がセットされる。これにより、枠受け部の挟持面部が外側に広がる開き防止が図られ、地震などの揺れによって野縁受けが吊金具の枠受け部から外れて脱落することを防ぐことができる。
請求項では、前記補強面部が、前記取付部から前記天井下地材に至る範囲で対を成すように折り曲げ形成されていることを特徴とする。
ここで、対を成す両補強面部の天井下地材に至る折り曲げ形態としては特に限定されるものではないが、例えば板材からなる吊金具の板幅とほぼ同じ間隔にて取付部から平行に折り曲げ形成、または、取付部から下方に向けて漸次広がるように折り曲げ形成して、天井下地材に取り付けるようにするなどが挙げられる。
請求項に記載の構成によれば、対を成すように吊ボルトへの取付部から形成された両補強面部によって、天井下地材に対して補強金具をより強靭に取り付けることができる。換言すれば、吊ボルトと天井構造枠との繋がり強度を、補強金具の対を成す両補強面部によってより一層効果的に強化することができる。また、板材からなるが故に面内(板幅)方向に比べて耐震性が劣る吊金具の面外(板厚)方向の横揺れに対する耐震性をも、対を成す両補強面部によってより一層効果的に強化することができる。
請求項では、前記補強面部が、要所に配設される一方の吊ボルトから他方の吊ボルトに斜め取り付けられるブレース材の傾斜下端側を取り付けるブレース取付部を兼ねることを特徴とする。
ここで、前記補強面部に対するブレース材の取り付けとしては特に限定されるものではないが、溶接またはネジ止めなどが挙げられる。
請求項に記載の発明によれば、ブレース材の傾斜下端側を、吊ボルトに吊金具と共に取り付けられる補強金具の補強面部に取り付けることで、ブレース材による耐震補強位置を吊金具による天井構造枠の吊持部位側に近づける(下げる)ことができる。これによって、吊金具に耐震性が付与され、吊天井の揺れに対する耐震強度が強化されることになる。
本発明に係る吊天井の補強金具は以上のように構成されていることで、吊ボルトに吊金具と共に取り付けられる補強金具の補強面部によって、吊ボルトと天井構造枠との繋がり強度を強化することができる。換言すれば、天井構造枠の耐震性を強化することができる。
そして、例えば板材からなる吊金具の面内(板幅)方向に対し、補強金具の補強面部の面内(板幅)方向が直交するように、補強面部の下端縁側を天井下地材に取り付けることで、前記した天井構造枠との繋がり強度の強化に加えて、板材からなるが故に面内(板幅)方向に比べて耐震性が劣る吊金具の面外(板厚)方向の横揺れに対する耐震性を補強面部によって効果的に強化することができる。
これにより、天井構造枠を吊持する吊金具に、揺れによって引き起こされるねじりモーメントや曲げモーメントに対する耐震性を確実に付与し、吊天井の揺れを低減させることができる。
また、吊ボルトの間に斜めに配設されるブレース材の傾斜下端側を、吊金具と共に吊ボルトに取り付けられる補強金具の補強面部に取り付けることで、ブレース材による耐震補強位置を、吊金具による天井構造枠の吊持部位側に近づける(下げる)ことができる。
これにより、吊天井に対する耐震性を、ブレース材が取り付けられた補強金具によってより一層強靭に、かつ、効果的に強化することができる。
よって、吊金具を介して吊ボルトに吊り下げ支持される天井構造枠の揺れを抑制することができる。つまり、天井下地材(野縁受け)を吊持する吊金具による天井構造枠の吊持部位からの偏心距離が短くなる。これにより、地震の発生時に吊金具を介して天井構造枠に作用するねじりモーメントや曲げモーメントが低減されることで、天井構造枠の揺れが抑制される吊天井の高い耐震性が期待できる。
また、天井下地材(野縁受け)を吊持する吊金具の枠受け部の挟持面部を、補強面部に備えた係止片部によって外側から押さえ込み、枠受け部が広がることを防ぐことができる。これにより、地震などの揺れによって野縁受けが吊金具の枠受け部から浮き上がるように外れて脱落することを確実に防ぐことができる。
このように、本発明によれば、後付け工法などによって板材からなる吊金具の面外(板厚)方向に耐震性を付与し、しかも、ブレース材の取付位置が吊金具による天井構造枠の吊持部位側に近づけた耐震補強構造を構築することができることで、吊天井の耐震性をより一層強靭に、かつ、効果的に強化することができるなどの高い耐震性と信頼性の向上が図られる全く新しい吊天井の補強金具を提供することができる。
以下、本発明に係る吊天井の補強金具の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態の説明]
図1は、本発明に係る吊天井の補強金具の第1の実施形態を示す斜視図であり、図2は、補強金具を用いた吊天井を示す斜視図であり、図3は、補強金具による補強状態を拡大して示す斜視図であり、図4は、補強金具により補強状態を拡大して示す正面図および側面図である。
≪吊天井の説明≫
吊天井は、図2に示すように、野縁受け1と野縁2とによって枠組みされる天井構造枠4を、例えば上階床スラブ(図示省略)などから垂設されて要所に吊り下げ配置される各吊ボルト5の下端側に、吊金具6を介して吊り下げ支持することで構築されるものである。このとき、野縁受け1と野縁2とは枠組みされるに際して、図2および図3に示すように、専用の連結具8によって交差状に連結されるようになっている。
このようにして構築される吊天井の天井構造枠4の下面(フロアなどの天井)には、図示省略の仕上げボードや化粧ボードなどの天井材(天井パネル)が貼り付けなどによって取り付けられる。
そして、図2に示すように、天井構造枠4を要所において吊り下げ支持するように、上階床スラブ(図示省略)などから垂設されて隣り合う一方の吊ボルト5と他方の吊ボルト5との間に渡りブレース材7を斜めに取り付けるなどの補強を施す。
このように、隣り合う吊ボルト5の間にブレース材7を筋交いのように取り付けることによって、地震が発生したときの縦横の揺れ、特に揺れによって吊天井の全体に引き起こされるねじりモーメントや曲げモーメントに対する耐震性を強化することができる。
このとき、図2および図3に示すように、吊ボルト5の下端側に吊金具6と共に補強金具3を取り付け、この補強金具3の後記する補強面部3bに、ブレース材7の傾斜下端側を溶接またはネジ止めなどによって取り付ける。
≪吊金具の説明≫
吊金具6は、従来例(図11)において詳述した構成形態と基本的に同じことから同じ符号を付することで簡単に説明する。
すなわち、吊金具6は、帯状の板材を用いた折り曲げ加工によって形成される金具本体部6aと、この金具本体部6aの下端側に一体に形成される枠受け部6bと、を備えて構成されている。
そして、枠受け部6bの挟持面部11とによって野縁受け1を挟持する。つまり、挟持面部11とによって上向き開口の枠受け部6bを形成する金具本体部6aの上端側にはボルト挿通孔9を有する取付部6cを水平に折り曲げて備え、この取付部6cを吊ボルト5の下端側に上下のナット10によって取り付けられるように形成されている。
≪補強金具の説明≫
補強金具3は、剛性と耐蝕性などに優れた所望な板厚を有する金属製の板材を用いた打ち抜き、そして、折り曲げなどの加工によって一体に形成されるものであり、図1に示すように、上端側に取付部3aを水平に備え、この取付部3aからほぼ垂直状に折り曲げ連設される補強面部3bを備えて構成されている。
≪取付部の説明≫
取付部3aは、図1に示すように、補強面部3bの上端側を水平状に折り曲げられることにより、補強面部3bの後記する板幅と同じ長辺幅を有する平面視が横長のほぼ矩形形状に形成されている。
そして、この取付部3aは、図1および図4の(b)に示すように、吊金具6の金具本体部6aを含めた取付部6cの板幅とほぼ同じ幅に形成される短辺一側縁側に、解放する長辺縁側から平面視がほぼU字状に開口させたボルト装着部12を備えており、このボルト装着部12によって吊金具6の取付部6cとナット10との間に挟まれた状態で吊ボルト5に取り付けられるように形成されている。
≪補強面部の説明≫
補強面部3bは、下端縁側が野縁受け1に取り付けられることで、吊金具6と同じく天井構造枠4と吊ボルト5とを繋ぎ止める(連結する)一方で、図3および図4に示すように、ブレース材7の傾斜下端側が取り付けられるブレース取付部13を兼ねるように、吊金具6の金具本体部6aの板幅よりも幅広状に形成されている。
すなわち、補強面部3bは、図2および図3に矢印Yで示す野縁受け1の配設方向に対して直交するように、該野縁受け1の上辺面部1bを幅方向に完全に跨ぎ(図4の(a)参照)、そして、斜めに配設されるブレース材7の傾斜下端側を取り付けることができる程度の板幅(横幅)を有する幅広状に形成されている。また、補強面部3bの下端縁側には切欠け部14が備えられている。
なお、補強面部3bの板幅は、吊金具6の金具本体部6aの面外(板厚)方向に、同金具本体部6aの面内(板幅)方向とほぼ同じ位の耐震性を付与することができる程度あればよく、図示例まで幅広状でなくてもよい。つまり、補強面部3bの板幅を広くすればする程、金具本体部6aの面外(板厚)方向の横揺れなどに対する耐震性を増強することができる。
また、図示を省略しているが、補強面部3bの高さ方向と幅方向などに曲げ強度(面強度)を付与するように、補強面部3bに絞りやその他の加工などによって補強リブなどを設けるも勿論任意である。
≪切欠け部の説明≫
切欠け部14は、図1に示すように、補強面部3bの下端縁側におけるコーナー一側からその縁方向(補強面部3bの板幅方向)のほぼ中心部位に至る範囲で正面視がほぼ逆向きL字状に形成される。
すなわち、図3および図4の(a)に示すように、野縁受け1を吊持する吊金具6の面内(板幅)方向に対して補強面部3bの面内(板幅)方向を直交させた状態において、切欠け部14の逆向きL字状に連設する切欠け両縁の内、切欠け水平縁が野縁受け1の上辺面部1bに沿って上辺面部1bを完全に跨ぎ、切欠け垂直縁が側面部1aの面幅方向に沿って宛がわれるように形成されている。そして、この切欠け部14には枠取付片部15が折り曲げて備えられている。
≪枠取付片部の説明≫
枠取付片部15は、図1に示すように、補強面部3bに切欠け部14が形成されるに際して、補強面部3bの面内(板幅)方向に対して直角な外向きに切り起こされるように折り曲げ形成される。そして、この枠取付片部15には、図1に示すように、ビス止め孔16が開口されている。
このようにして、補強面部3bに備えられた枠取付片部15は、野縁受け1の側面部1aにタッピングネジ17を用いたビス止めによって取り付けられる。
すなわち、図3および図4に示すように、切欠け部14によって野縁受け1の上辺面部1bを跨ぎ、そして、野縁受け1の側面部1aに沿わせるように補強面部3bの面内(板幅)方向を、吊金具6の面内(板幅)方向に対して直交させることにより、枠取付片部15は、野縁受け1の側面部1aに沿うように宛がわれてビス止めされる。
つぎに、以上のように構成された第1の実施形態に係る補強金具3を用いた吊天井の補強について、図面を適宜参照しながら簡単に説明する。
まず、図2および図3に示すように、天井構造枠4を枠組みする野縁受け1と野縁2との内、野縁受け1を要所において吊持するように、その吊持部真上に位置する上階床スラブ(図示省略)などから垂設されて吊り下げ配置される吊ボルト5の下端側に、吊金具6の取付部6cをナット10によって取り付けて、吊金具6を吊ボルト5に備える。このとき、下側のナット10によって天井構造枠4の高さレベルを合せて、吊ボルト5に対する吊金具6の取付高さ位置を調整するレベル出しを行なうが、上側のナット10は本締めせずに仮止め状態で備えておく。
吊ボルト5に対する吊金具6の取り付けレベル出しが完了した後、図2および図3に矢印Yで示す野縁受け1の配設方向(長さ方向)に、金具本体部6aの面内(板幅)方向を向けた状態で、金具本体部6aの下端側に形成されている枠受け部6bに野縁受け1を嵌入吊持させる(図11(b)の二点鎖線参照)。
このようにして、天井構造枠4を吊ボルト5に吊金具6を介して吊り下げ支持させた後に、吊金具6の金具本体部6aの面内(板幅)方向に対し、補強金具3の補強面部3bの面内(板幅)方向が直交するように補強金具3を取り付ける。
すなわち、補強面部3bの面内(板幅)方向が、図2および図3に矢印Xで示す野縁2の配設方向を向くように、補強金具3の取付部3aを、仮止め状態のナット10と吊金具6の取付部6cとの間にボルト装着部12により介在させるとともに、切欠け部14によって野縁受け1の上辺面部1bを跨ぐように補強金具3を取り付ける。これにより、補強面部3bの枠取付片部15は野縁受け1の側面部1aに沿うように宛がわれる。
つぎに、補強面部3bの枠取付片部15をタッピングネジ17により野縁受け1の側面部1aに取り付けるともに、仮止め状態のナット10を本締めして補強金具3の取付部3aを、ナット10と吊金具6の取付部6cとの間に定着させて、補強金具3を吊金具6と共に吊ボルト5に取り付ける。
このようにして、補強金具3を吊金具6と共に吊ボルト5に取り付けた後に、図2に示すように、斜めに配設されるブレース材7の傾斜下端側を補強金具3の補強面部3b(ブレース取付部13)に溶接またはネジ止めなどによって取り付ける(図3および図4参照)。
なお、前記した施工手順は一例にすぎなく、これに限定されるものではない。
このように、第1の実施形態に係る補強金具3によれば、図3に矢印Yで示す吊金具6の金具本体部6aの面内(板幅)方向に対し、補強面部3bの面内(板幅)方向が直交するように、補強面部3bを野縁受け1に枠取付片部15を介してタッピングネジ17によって取り付けることで、板材からなるが故に面内(板幅)方向に比べて耐震性が劣る吊金具6の金具本体部6aの面外(板厚)方向(図3に矢印Xで示す方向)の横揺れに対する耐震性を補強面部3bによって効果的に強化することができる。
また、ブレース材7の傾斜下端側を、補強金具3の補強面部3bに取り付けることで、ブレース材7による耐震補強位置を吊金具6による天井構造枠4の吊持部位P2側に近づける(下げる)ことができる(図11の(b)参照)。
つまり、野縁受け1を吊持する吊金具6による天井構造枠4の吊持部位P2からブレース材7による耐震補強位置までの偏心距離が短くなる。これにより、地震の発生時に吊金具6を介して天井構造枠4に作用するねじりモーメントや曲げモーメントを低減させることができる。
[第2の実施形態の説明]
図5は、本発明に係る吊天井の補強金具の第2の実施形態を示す斜視図であり、図6は、同補強金具による吊天井の補強状態を拡大して示す斜視図であり、図7は、同補強金具による吊天井の補強状態を拡大して示す正面図および側面図である。
なお、斯かる第2の実施形態では、図5に示すように、補強金具3−1の形状(構成形態)をわずかに変え、そして、切欠け部14の切欠け水平縁に係止片部18を新たに備えた以外の構成部分においては前記した第1の実施形態の補強金具3の構成と基本的に同じことから、同じ構成部分に同じ符号を付することで重複説明は省略する。
≪係止片部の説明≫
係止片部18は、図6および図7に示すように、吊金具6の枠受け部6bの挟持面部11の外側への広がりを防ぐように、挟持面部11の開放上端側にセットされる。
この係止片部18は、図5に示すように、前記した枠取付片部15が補強面部3bから切り起こされて形成される際に、枠取付片部15の一側コーナー(開放上側コーナー)から切り残されることで、前記した切欠け部14の切欠け水平縁に、枠取付片部15の曲げ方向とは反対方向の内向きに折り曲げ形成されるようにしている。
このように、係止片部18を備えた第2の実施形態に係る補強金具3−1によれば、前記した第1の実施形態のように、補強金具3−1を吊金具6と共に吊ボルト5に取り付け、補強面部3bの下端縁側を枠取付片部15によって野縁受け1の側面部1aにタッピングネジ17により取り付けることで、図6および図7に示すように、係止片部18は吊金具6の枠受け部6bの挟持面部11を外から押さえ込むように、挟持面部11の開放上端側にセットされる。
これにより、枠受け部6bの挟持面部11が外側に広がる開き防止が図られ、地震などの揺れによって野縁受け1が吊金具6の枠受け部6bから外れて脱落することを防ぐことができる。
また、この第2の実施形態では、図5に二点鎖線で示すように、係止片部18−1を切欠け部14の切欠け水平縁から垂れ下がるように形成することができる。すなわち、前記した係止片部18のように、枠取付片部15から切り離した後に内側に折り曲げることなく、枠取付片部15から切り離した状態で残すことによって、図6および図7に二点鎖線で示すように、野縁受け1の上辺面部1bの開放縁部に当接係止するように形成するもよい。
このように、係止片部18−1を補強金具3−1の補強面部3bに備えることで、枠取付片部15および切欠け部14との協働によって野縁受け1を押さえ込むように保持することとなり、地震などによる野縁受け1の回転を防ぐ野縁受け1の回転防止機能を補強金具3−1に備えることが可能となる。
なお、第2の実施形態に係る補強金具3−1による吊天井の補強施工手順については、前記した第1の実施形態と同じであることから説明は省略する。
[第3の実施形態の説明]
図8は、本発明に係る吊天井の補強金具の第3の実施形態を示す拡大斜視図であり、図9は、補強金具による補強状態を拡大して示す斜視図であり、図10は、補強金具による補強状態を拡大して示す正面図および側面図である。
斯かる第3の実施形態では、補強金具3−2を、水平な取付部3a−2と、この取付部3a−2から対を成すように折り曲げた両補強面部3b−2,3b−2と、を備えて構成している。
すなわち、図9および図10に示すように、両補強面部3b−2,3b−2の下端縁側を、前記した第1の実施形態における天井構造枠4を枠組みする野縁受け1に取り付けることにより、吊ボルト5と天井構造枠4との繋がり強度をより一層強化し、また、吊金具6の金具本体6bの面外(板厚)方向の横揺れに対する耐震性をもより一層に強化することができるように構成されている。
≪補強金具の説明≫
補強金具3−2は、前記した第1の実施形態のように、剛性と耐蝕性などに優れた所望な板厚を有する金属製の板材を用いた打ち抜き、そして、折り曲げなどの加工によって一体に形成されるものであり、図8に示すように、平面視が横長のほぼ矩形形状を呈する取付部3a−2を備え、この取付部3a−2の長辺両縁からほぼ垂直状に折り曲げ連設させた補強面部3b−2,3b−2を備えて構成されている。
≪取付部の説明≫
取付部3a−2は、図8および図10の(b)に示すように、吊金具6の金具本体部6aを含めた取付部6cの板幅とほぼ同じ幅に形成される短辺一側縁側に、解放する短辺縁側から平面視がほぼU字状に開口されたボルト装着部12−2を備えており、このボルト装着部12によって吊金具6の取付部6cとナット10との間に挟まれた状態で吊ボルト5に取り付けられるように形成されている。
≪補強面部の説明≫
補強面部3b−2,3b−2は、前記した第1の実施形態のように、図9に矢印Yで示す野縁受け1の配設方向に対して直交し、そして、斜めに配設されるブレース材7の傾斜下端側を取り付けることができる程度の板幅(横幅)を有する幅広状に、取付部3a−2の長辺両縁からほぼ垂直状に折り曲げ形成されている。
すなわち、補強面部3b−2,3b−2は、図9および図10の(b)に示すように、吊金具6の金具本体部6aを含めた取付部6cの板幅とほぼ同じ間隔にて取付部3a−2の長辺両縁から平行に折り曲げ形成されて、吊金具6を面内(板幅)方向両側から挟み込むように取り付けセットされるように形成されてしている。
なお、この第3の実施形態では、補強面部3b−2,3b−2の板幅を前記した第1の実施形態における補強面部3bの板幅よりも狭く形成することによって、図9および図10の(a)に示すように、野縁受け1の上辺面部1bに沿う切欠け部14−2,14−2は上辺面部1bを完全に跨がずに、該上辺面部1bの幅内に収まるようにしているが、補強面部3bと同じ板幅に形成するもよく、任意である。
また、両補強面部3b−2,3b−2を取付部3aから下方に向けて漸次広がるように折り曲げ形成するもよい。
≪切欠け部の説明≫
切欠け部14−2,14−2は、図8に示すように、補強面部3b−2,3b−2の下端縁側におけるコーナー一側において正面視がほぼ逆向きL字状に形成されている。
すなわち、図9および図10の(a)に示すように、野縁受け1を吊持する吊金具6の面内(板幅)方向に対して補強面部3b−2,3b−2の面内(板幅)方向を直交させた状態において、切欠け部14−2,14−2の逆向きL字状に連設する切欠け両縁の内、切欠け水平縁が野縁受け1の上辺面部1bの面幅内で、切欠け垂直縁が野縁受け1の側面部1aの面幅方向に沿って宛がわれるように形成されている。そして、この切欠け部14−2,14−2には枠取付片部15−2,15−2が折り曲げて備えられている。
≪枠取付片部の説明≫
枠取付片部15−2,15−2は、前記した第1の実施形態のように、補強面部3b−2,3b−2に切欠け部14−2,14−2が形成されるに際して、切欠け部14−2,14−2の垂直縁から補強面部3bの面内(板幅)方向に対して直角な外向きに切り起こされるように折り曲げ形成される。そして、この枠取付片部15−2,15−2には、図8に示すように、ビス止め孔16,16が開口されている。
このようにして、両補強面部3b−2,3b−2に備えられた枠取付片部15−2,15−2は、野縁受け1の側面部1aに宛がわれてタッピングネジ17を用いたビス止めによって取り付けられる。
すなわち、図9および図10に示すように、切欠け部14−2,14−2によって野縁受け1の上辺面部1bおよび側面部1aに沿わせるように両補強面部3b−2,3b−2の面内(板幅)方向を、吊金具6の面内(板幅)方向に対して直交させることにより、枠取付片部15−2,15−2は、野縁受け1の側面部1aに沿うように宛がわれてビス止めされる。
なお、第3の実施形態に係る補強金具3−2による吊天井の補強施工手順については、前記した第1の実施形態と基本的に同じであることから説明は省略する。
このように、両補強面部3b−2,3b−2を備えた第3の実施形態に係る補強金具3−2によれば、前記した第1の実施形態のように、補強金具3−2を吊金具6と共に吊ボルト5に取り付けた後に、両補強面部3b−2,3b−2の下端縁側を枠取付片部15−2,15−2によって野縁受け1の側面部1aにタッピングネジ17により取り付けることで、図9に矢印Yで示す吊金具6の金具本体部6aの面内(板幅)方向に対し、両補強面部3b−2,3b−2の面内(板幅)方向を直交させた状態で、両補強面部3b−2,3b−2を野縁受け1に取り付けることができる。
これにより、板材からなるが故に面内(板幅)方向に比べて耐震性が劣る吊金具6の金具本体部6aの面外(板厚)方向(図9に矢印Xで示す方向)の横揺れに対する耐震性を両補強面部3b−2,3b−2によってより一層強靭に、かつ、効果的に強化することができる。
また、図9および図10に示すように、ブレース材7の傾斜下端側を、補強金具3−2の両補強面部3b−2,3b−2にそれぞれ取り付けることで、ブレース材7による吊天井の耐震性をより一層強化することができ、しかも、ブレース材7による耐震補強位置を吊金具6による天井構造枠4の吊持部位P2側に近づける(下げる)ことができる(図11の(b)参照)。
つまり、野縁受け1を吊持する吊金具6による天井構造枠4の吊持部位P2からブレース材7による耐震補強位置までの偏心距離が短くなる。これにより、地震の発生時に吊金具6を介して天井構造枠4に作用するねじりモーメントや曲げモーメントをより一層効果的に低減させることができる。
なお、本発明の実施形態の具体的な構成は、前記した実施形態に限られるものではなく、請求項1〜請求項8に記載の本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計において変更などがあっても本発明に含まれるものである。
例えば、メインバーとクロスバーとを天井下地材として用いられて枠組みされるシステム天井における建造物の壁際に沿って配設される野縁受けを吊持する野縁用の吊金具と共に本発明の補強金具3,3−1,3−2を取り付けて、システム天井の耐震強化を図るように用いるもよく、任意である。
また、吊金具6を構成する金具本体部6aを、丸形や多角形を含む角形などのパイプ材や棒材を用いて形成するもよい。例えば丸形や角形のパイプ材を用いて吊金具6を形成する場合には、平面的に潰した後に、折り曲げるなどの加工を施すことによって、水平断面(横断面)が丸形や角形を呈する金具本体部6aの下端側に枠受け部6bを、上端側に取付部6cをそれぞれ形成するようにする。
また、補強金具3,3−1,3−2を後付けによって取り付ける場合、図12に示すように、吊ボルト5に既にブレース材7の傾斜下端側が取り付けられている既設の吊天井に対して、吊金具6の金具本体部6aに補強面部3b,3b−2を直交させるように補強金具3,3−1,3−2を取り付けるようにするもよい。これにより、吊金具6の面外(板厚)方向の剛性を強化して、地震などによる吊天井の揺れを抑えることができる。
本発明に係る吊天井の補強金具の第1の実施形態を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る補強金具を用いた吊天井を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る補強金具による吊天井の補強状態を拡大して示す斜視図である。 (a)は、第1の実施形態に係る補強金具による吊天井の補強状態を拡大して示す正面図、(b)は、同側面図である。 本発明に係る吊天井の補強金具の第2の実施形態を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る補強金具による吊天井の補強状態を拡大して示す斜視図である。 (a)は、第2の実施形態に係る補強金具による吊天井の補強状態を拡大して示す正面図、(b)は、同側面図である。 本発明に係る吊天井の補強金具の第3の実施形態を示す拡大斜視図である。 第3の実施形態に係る補強金具による吊天井の補強状態を拡大して示す斜視図である。 (a)は、第3の実施形態に係る補強金具による吊天井の補強状態を拡大して示す正面図、(b)は、同側面図である。 (a)は、吊金具の一般的な実施形態を示す斜視図であり、(b)は、吊金具を吊ボルトに取り付けた状態を示す正面図である。 従来の吊天井おけるブレース材による補強状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 野縁受け(天井下地材)
1a 側面部
1b 上辺面部
2 野縁(天井下地材)
3,3−1,3−2 補強金具
3a,3a−2 取付部
3b,3b−2 補強面部
4 天井構造枠
5 吊ボルト
6 吊金具
6a 金具本体部
6b 枠受け部
6c 取付部
7 ブレース材
12,12−2 ボルト装着部
13,13−2 ブレース取付部
15,15−2 枠取付片部
18,18−1 係止片部

Claims (7)

  1. 天井下地材によって枠組みされる天井構造枠を、要所に配置される吊ボルトに、吊金具を介して吊り下げ支持させることにより構築される吊天井に用いられる補強金具であって、
    前記吊ボルトに取り付けられる取付部を上端側に備え、かつ、前記取付部から前記天井下地材に至る範囲で形成されて、前記天井下地材に取り付けられる補強面部を備え、
    前記補強面部は、前記天井下地材に取り付けられる下端縁側に至る範囲で、前記吊金具よりも幅広状に形成されていることを特徴とする吊天井の補強金具。
  2. 天井下地材によって枠組みされる天井構造枠を、要所に配置される吊ボルトに、吊金具を介して吊り下げ支持させることにより構築される吊天井に用いられる補強金具であって、
    前記吊ボルトに取り付けられる取付部を上端側に備え、かつ、前記取付部から前記天井下地材に至る範囲で形成されて、前記天井下地材に取り付けられる補強面部を備え、
    前記補強面部は、前記天井下地材に取り付けられる下端縁側に切欠け部を備え、この切欠け部は、板材からなる前記吊金具の面内方向に対して前記補強面部を直交させた状態で、前記天井構造枠を枠組みする野縁受けの上辺面部および側面部に沿うように形成されていることを特徴とする吊天井の補強金具。
  3. 天井下地材によって枠組みされる天井構造枠を、要所に配置される吊ボルトに、吊金具を介して吊り下げ支持させることにより構築される吊天井に用いられる補強金具であって、
    前記吊ボルトに取り付けられる取付部を上端側に備え、かつ、前記取付部から前記天井下地材に至る範囲で形成されて、前記天井下地材に取り付けられる補強面部を備え、
    前記補強面部は、前記天井下地材に取り付けられる下端縁側に枠取付片部を備え、この枠取付片部は、板材からなる前記吊金具の面内方向に対して前記補強面部を直交させた状態で、前記天井構造枠を枠組みする野縁受けの側面部に宛がわれて取り付けられるように折り曲げ形成されていることを特徴とする吊天井の補強金具。
  4. 天井下地材によって枠組みされる天井構造枠を、要所に配置される吊ボルトに、吊金具を介して吊り下げ支持させることにより構築される吊天井に用いられる補強金具であって、
    前記吊ボルトに取り付けられる取付部を上端側に備え、かつ、前記取付部から前記天井下地材に至る範囲で形成されて、前記天井下地材に取り付けられる補強面部を備え、
    前記補強面部は、前記天井下地材に取り付けられる下端縁側に係止片部を備え、この係止片部は、前記吊金具のほぼフック形状に形成される枠受け部の挟持面部を外側から押さえ込むように折り曲げ形成されていることを特徴とする吊天井の補強金具。
  5. 天井下地材によって枠組みされる天井構造枠を、要所に配置される吊ボルトに、吊金具を介して吊り下げ支持させることにより構築される吊天井に用いられる補強金具であって、
    前記吊ボルトに取り付けられる取付部を上端側に備え、かつ、前記取付部から前記天井下地材に至る範囲で形成されて、前記天井下地材に取り付けられる補強面部を備え、
    前記補強面部は、前記取付部から前記天井下地材に至る範囲で対を成すように折り曲げ形成されていることを特徴とする吊天井の補強金具。
  6. 天井下地材によって枠組みされる天井構造枠を、要所に配置される吊ボルトに、吊金具を介して吊り下げ支持させることにより構築される吊天井に用いられる補強金具であって、
    前記吊ボルトに取り付けられる取付部を上端側に備え、かつ、前記取付部から前記天井下地材に至る範囲で形成されて、前記天井下地材に取り付けられる補強面部を備え、
    前記補強面部は、要所に配設される一方の吊ボルトから他方の吊ボルトに斜めに取り付けられるブレース材の傾斜下端側を取り付けるブレース取付部を兼ねることを特徴とする吊天井の補強金具。
  7. 前記取付部は、一端を開口させたボルト装着部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の吊天井の補強金具。
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