JP4846612B2 - 吊り天井の耐震構造 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的な事務所等の天井として用いられる、上部構造から吊下げ部材を介して吊り下げ支持された吊り天井の耐震構造に関するものである。
従来より、この種の吊り天井として、図7に示すように、断面C字状の溝形鋼からなる複数本の野縁1を互いに平行に配設し、これら野縁1の下面に天井パネル2を取り付けることにより一体化された天井3を形成し、この天井3における野縁1上に、当該野縁1と直交する方向に複数本の野縁受け4を互いに平行に配設して接合するとともに、これら野縁受け4に、上端部5aが上階のスラブ等の上部構造6に連結された吊りボルト5の下端部5bを連結することにより天井3を吊り下げ支持した振り子型吊設構造の吊り天井が知られている。
ところで、上記吊り天井は、一般の天井構造と比較して上部構造6から天井3までの吊り長さが大きくなるために、何等かの耐震手段を講じる必要がある。
そこで、例えば、下記特許文献1においては、上部構造6から吊りボルト5により吊持し一定の間隔をあけて並設した野縁受け4と、この野縁受け4に対し直角方向に一定の間隔をあけて配設した野縁1とでほぼ格子状の天井下地を形成し、かつ吊りボルト5と野縁受け4との間に補強ブレース7を取り付けた吊り天井が提案されている。そして、この吊り天井においては、補強ブレース7の一方の端部に切り欠きを設け、この切り欠きを吊りボルト5のねじに係止するとともに、他方の端部にも切り欠きを設け、この切り欠きを野縁受け4に係止し、さらにその他方の端部と野縁受け4に固定金具を嵌め、ボルトをねじ込んで固定した構造が採用されている。
ところで、上記従来の吊り天井の耐震構造にあっては、中小の地震時には補強ブレース7によって、天井に作用する水平力に抵抗することが可能になるものの、当該補強ブレース7が吊りボルト5と野縁受け4との間に設けられているために、大地震時には吊りボルト5および天井自体に大きな揺動が生じてしまう結果、所望の耐震効果を得ることができないという問題点があった。
しかも、上記補強部材7の取り付け位置が、吊りボルト5と野縁受け4の配置箇所に限定されるために、所望の位置に設けることが難しいという問題点もあった。
加えて、上記吊りボルト5や天井における大きな変位動によって、補強ブレース7の端部と吊りボルト5や野縁受け4との接合部分や吊りボルト5の上端部5aが外れたり、あるいは野縁受け4と野縁1との接合部との連結が破損したりして、上記天井が振り子のように揺れることにより、周囲の壁面等に衝突し、さらには上記天井が落下して大きな被害を生じるおそれもあった。
特開平6−346547号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、吊下げ部材の位置に拘わらず、所望の位置に耐震補強部材となるブレースを設けることができ、かつ当該ブレースを上部構造と天井パネルが取り付けられた野縁との間に直接介装することによって、効果的に地震時における天井の振れ幅を許容値以下に抑えることができる吊り天井の耐震構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、平行に配設された複数本の野縁の下面に天井パネルを取り付けた天井の上記野縁の上端部に、当該野縁と交差する方向に複数本の野縁受けを接合し、上記野縁受けに、上端部が上部構造に連結された吊り下げ部材の下端部を直接または連結板を介して連結することにより上記天井を吊り下げ支持した吊り天井において、上記野縁の延在方向に、下端部が当該野縁に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第1のV型ブレースを設け、かつ上記野縁間の所望位置に、上記野縁と交差する方向に上記天井パネルと一体化されたクロス野縁を設け、上記野縁の延在方向と交差する方向に、下端部が上記クロス野縁に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第2のV型ブレースを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、平行に配設された複数本の野縁の下面に天井パネルを取り付けた天井の上記野縁の上端部に、当該野縁と交差する方向に複数本の野縁受けを接合し、上記野縁受けに、上端部が上部構造に連結された吊り下げ部材の下端部を直接または連結板を介して連結することにより上記天井を吊り下げ支持した吊り天井において、上記野縁の延在方向に、下端部が当該野縁に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第1のV型ブレースを設け、かつ上記野縁間の所望位置に、上記野縁と一体化された金属板を設け、上記野縁と交差する方向に上記金属板と一体化されたクロス野縁を設け、上記野縁の延在方向と交差する方向に、下端部が上記クロス野縁に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第2のV型ブレースを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、平行に配設された複数本の野縁の下面に天井パネルを取り付けた天井の上記野縁の上端部に、当該野縁と交差する方向に複数本の野縁受けを接合し、上記野縁受けに、上端部が上部構造に連結された吊り下げ部材の下端部を直接または連結板を介して連結することにより上記天井を吊り下げ支持した吊り天井において、上記野縁の延在方向に、下端部が当該野縁に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第1のV型ブレースを設け、かつ上記野縁の所望位置に、上記野縁と交差する方向に配設されて複数本の上記野縁と接合されたブレース取付専用のブレース用野縁受けを上記野縁受けと別体に設け、上記野縁の延在方向と交差する方向に、下端部が上記ブレース用野縁受けに直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第2のV型ブレースを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、平行に配設された複数本の野縁の下面に天井パネルを取り付けた天井の上記野縁の上端部に、当該野縁と交差する方向に複数本の野縁受けを接合し、上記野縁受けに、上端部が上部構造に連結された吊り下げ部材の下端部を直接または連結板を介して連結することにより上記天井を吊り下げ支持した吊り天井において、上記野縁間の所望位置に、上記天井パネルまたは上記野縁と一体化された金属板を設け、任意の方向に下端部が上記金属板に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第1のV型ブレースを設け、かつ上記第1のV型ブレースと交差する方向に、下端部が上記金属板または当該金属板とは別体に設けた上記金属板に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第2のV型ブレースを設けたことを特徴とするものである。
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、上記第1のV型ブレースおよび第2のV型ブレースが、大地震時に弾性変形によって水平抵抗要素として機能する強度を有することを特徴とするものである。
請求項1〜5のいずれかに記載の発明によれば、野縁に天井パネルを取り付けた天井の野縁上端部に、これと交差する野縁受けを接合し、上部構造から吊設した吊り下げ部材の下端部を上記野縁受けに連結して上記天井を吊り下げ支持した構造の吊り天井に対して、上記野縁の延在方向については、上記野縁と上部構造との間に第1のV型ブレースを設け、上記野縁の延在方向と交差する方向については、補強すべき所望位置の野縁間に上記天井パネルと直接または間接的に一体化されたクロス野縁または専用のブレース用野縁受けを設けて、当該クロス野縁またはブレース用野縁受けと上部構造との間に第2のV型ブレースを設けているために、大地震時においても、上記第1および第2のV型ブレースによって直接天井を拘束して、当該天井に作用する水平力に抗することができるために、高い耐震効果を得ることができる。
しかも、これら第1および第2のV型ブレースは、互いに交差する方向の所望位置に配置することができるために、上記天井の平面内において如何なる方向に作用する水平力に対しても、効果的に抵抗することができる。
ちなみに、上記第1および第2のV型ブレースとしては、圧縮材と引張材との2材で1対を形成する限りにおいて、地震時に天井に作用する水平力に抗し得る構成のもので有れば、V字状や、鉛直材と斜材とからなるレ字状等の各種構成のものを適用することができる。特に、上記第1および第2のV型ブレースをV字状に設ければ、最小の部材数によって、圧縮および引張により上記水平力に抗することができ、よって施工が容易であるとともに、経済性にも優れる。
また、本発明によれば、第1および第2のV型ブレースを、耐震効果が得られる所望の位置に配置することができるために、上記吊り下げ部材が配置されていない位置に設ければ、その施工性が向上し、かつ天井内の設備機器や設備配管等を避けた位置に設置することができるといった効果も得られる。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、クロス野縁と金属板とをビスによって固定するとともに、上記金属板と野縁とをビスによって固定することもでき、よってクロス野縁に天井パネルをビス留めする必要がなく、また室内側からクロス野縁を止めるビスが見えないという利点がある。
(第1の実施形態)
図1〜図3は、本発明に係る吊り天井の耐震構造の第1の実施形態を示すもので、図中符号10が天井である。
この天井10は、互いに間隔をおいて配設された野縁11a、11bに複数枚に分割された天井パネル12が取り付けられて一体化されることにより、全体として天井面を構成するものである。
ここで、野縁11a、11bは、いずれも断面C字状の溝形鋼からなるもので、各々の開口を上方に向けるとともに、下面に天井パネル12がビス留めによって取り付けられている。
そして、これら野縁11a、11b上に、これら野縁11a、11bと直交する方向に複数本の野縁受け13が接合されている。そして、これら野縁受け13の側面には、長手方向に間隔をおいてハンガー14が接合され、このハンガー14に吊りボルト(吊り下げ部材)15の下端部が連結されている。
この吊りボルト15の上端部は、上部構造16の下面に連結されている。これにより、天井10は、吊りボルト15、ハンガー14および野縁受け13を介して、上部構造16に吊り下げ支持されている。
そして、以上の構成からなる吊り天井の所望とされる位置に、耐震補強となるブレースが設けられている。
すなわち、野縁11a、11bの延在方向については、図1および図3に示すように、野縁11aまたは野縁11bの側面に、方形板状の取付板17がビス18によって固定されるとともに、この取付板17に、V字状に配設された1対のブレース(第1のV型ブレース)19の下端部がビス20によって固定されている。そして、これらブレース19の上端部は、上部構造16の下面に接合された取付金物21に剛接合されている。なお、一方のブレース19の水平に対する傾斜角度θは、0<θ<90°の範囲の任意の角度であり、他方のブレース19の水平に対する傾斜角度θは、0<θ≦90°の範囲の任意の角度である。
また、野縁11a、11bの延在方向と交差(より好ましくは直交)する方向については、図1および図2に示すように、耐震補強すべき所望の位置に、野縁11a、11b間にこれらと交差(より好ましくは直交)するようにクロス野縁22が設けられている。このクロス野縁22は、野縁11a、11bと同高さレベルとなるように野縁11a、11b間に挿入されている。また、このクロス野縁22の下面には、ビスにより天井パネル12が一体的に接合されている。
そして、クロス野縁22の側面に、方形板状の取付板23がビス24によって固定されるとともに、この取付板23に、野縁11a、11bと交差する方向にV字状に配設された1対のブレース(第2のV型ブレース)25の下端部がビス26によって固定されている。他方、これらブレース25の上端部は、上部構造16の下面に接合された取付金物26に剛接合されている。なお、一方のブレース25の水平に対する傾斜角度θは、0<θ<90°の範囲の任意の角度であり、他方のブレース25の水平に対する傾斜角度θは、0<θ≦90°の範囲の任意の角度である。
ちなみに、これらブレース19、25は、いずれも吊りボルト15や図示されない設備機器、その吊設部材あるいはスプリンクラ巻出し配管等と干渉しない位置に配置されており、かつブレース19、25の取付板17、23も、吊りボルト15のハンガー14から離間した位置に設けられている。さらに、ブレース19、25は、いずれも大地震時に弾性変形によって天井10に対する水平抵抗要素として機能する強度を有するように設計されている。
以上の構成からなる吊り天井の耐震構造によれば、野縁11a、11bの延在方向については、図3に示したように、野縁11aと上部構造16との間にブレース19を設け、野縁11a、11bの延在方向と交差する方向については、図2に示したように、補強すべき所望位置の野縁11a、11b間に天井パネル12と一体化されたクロス野縁22を設けて、クロス野縁22と上部構造16との間にブレース25を設けているために、大地震時においても、これらブレース19、25によって直接天井10を拘束して、天井10に作用する水平力に抗することができ、よって高い耐震効果を得ることができるとともに、天井10の平面内において如何なる方向に作用する水平力に対しても、効果的に抵抗することができる。
しかも、野縁11a、11bの延在方向にブレース19を設け、これらと交差する方向にブレース25を設けるに際して、これらブレース19、25を、吊りボルト15の位置に拘わらず、かつ設備機器等を避けた所望の位置に配置することができるために、その施工性が向上する。
また、ブレース19、25をそれぞれV字状に設けているために、最小の部材数によって、天井10から直接伝達される水平力に対して圧縮および引張により抗することができ、よって施工が容易であるとともに、経済性にも優れる。
(第2の実施形態)
図5および図6は、本発明に係る吊り天井の耐震構造の第2の実施形態における第2のV型ブレース25の取付部分を示すもので、第1のV型ブレース19を含めたその他の構成については、図1〜図4に示したものと同一であるために、同一符号を用いてその説明を簡略化する。
この吊り天井の耐震構造においては、野縁11a、11bの延在方向と直交する方向に、上記野縁受け13と別体に、ブレース取付専用のブレース用野縁受け30が、クリップ31によって複数本の野縁11a、11b上に固定されている。
そして、このブレース用野縁受け30に連結板32が取り付けられている。この連結板32は、天井パネル12の上面に当接する底板部33と、この底板部33の一方の側縁が上方へと垂直に屈曲されることにより形成された側板部34と、この側板部34の上端部に水平に形成された天板部35と、この連結板32の取り付け位置を調整するためのレベル調整リブ36とから構成されている。
ここで、側板部34および底板部33には、野縁11a(または11b)を挿通するための切り欠き部37が形成されている。
そして、この連結板32は、上記切り欠き部37に野縁11a(または11b)が挿通され、かつレベル調整リブ36をブレース用野縁受け30の上面に位置させた状態で、側板部34をブレース用野縁受け30の側面に当接させ、複数箇所(図では2箇所)のビス38によりブレース用野縁受け30に取り付けられている。
ここで、レベル調整リブ36の高さ寸法は、予めこのレベル調整リブ36をブレース用野縁受け30の上面と連結板32の天板部35との間に位置させた際に、連結板32の底板部33の下面レベルが天井パネル12の上面レベルとなるように設定されている。
そして、この連結板32の側板部34に、上記第2のV型ブレース25の下端部がビスや溶接によって固定されている。また、底板部33には、天井パネル12がビス止めされている。
以上の構成からなる吊り天井の耐震構造において、上記ブレース25を取り付ける場合には、上述したように、予め上記吊り天井に用いる野縁11a、11bやブレース用野縁受け30等の寸法に応じて、連結板32のレベル調整リブ36の高さ寸法を適宜調整しておくことにより、当該レベル調整リブ36をブレース用野縁受け30の上面に位置させて連結板32を取り付けた際に、底板部33の下面レベルが天井パネル12の上面レベル、すなわち野縁11a、11bの下面レベルとなるように設定しておく。
そして先ず、図6の天井パネル12が取り付けられていない状態で、クリップ31によってブレース用野縁受け30を野縁11a、11bに、その延在方向と直交する方向に固定する。
次いで、レベル調整リブ36を介して連結板32をブレース用野縁受け30に取り付け、例えば図示する2箇所においてビス38により仮止めした後に、ブレース25の下端部をビスまたは溶接によって固定する。そして、最後に天井パネル12を取り付ける。
したがって、第2の実施形態に係る吊り天井の耐震構造によっても、第1の実施形態に示したものと同様の作用効果を得ることができる。
また、第1の実施形態においては、通常、施工手順からクロス野縁22およびブレース25等の取り付けは、天井パネル12を取り付ける前に施工する。このため、当該天井パネル12が無い状態で、クロス野縁22の下面レベルを野縁11a、11bの下面レベルと一致させる必要があり、施工が難しいために作業性の向上が課題としてある。
この点、本実施形態においては、連結板32の取り付けにレベル調整リブ36を用いているために、予めレベル調整リブ36の高さ寸法を適宜調整しておくことにより、天井パネル12が取り付けられていない状態においても、容易にその底板部33の下面レベルを、天井パネル12の上面、すなわち野縁11a、11bの下面レベルに位置決めして連結板32をブレース用野縁受け30に固定することができ、施工に際しての作業性を向上させることができる。
なお、上記第1および第2の実施形態においては、ブレース19、25をV字状に設けた場合についてのみ説明したが、これに限定されるものではなく、例えば鉛直材と斜材とからなるレ字状等の各種構成のものを適用することが可能である。
また、第1の実施形態において、クロス野縁22を天井パネル12と一体化する構造についても、上述した直接ビス留めする構造の他、例えば図4に示すように、クロス野縁22と天井パネル12との間に敷板(金属板)27を介装し、クロス野縁22と敷板27とをビス28によって固定するとともに、敷板27と野縁11a、11bとをビス29によって固定することもでき、当該構成によれば、クロス野縁に天井パネル12をビス留めする必要がなく、また室内側からクロス野縁を止めるビスが見えないという利点がある。
さらには、図4に示したクロス野縁22を省いて、所望の位置に上記敷板(金属板)27を設け、当該敷板27に直接または連結板を介してブレース19および/またはブレース25の下端部を固定することもできる。この場合には、ブレース19、25を、野縁11a、11bの延在方向に拘わらず、任意の方向に設置することが可能である。
本発明に係る吊り天井の耐震構造の第1の実施形態を示す平面図である。 図1のII−II線視図である。 図1のIII−III線視図である。 本発明の第1の実施形態の変形例を示す要部の縦断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるブレース用野縁受けの取り付け構造を示す斜視図である。 図5のブレース用野縁受けに連結板を取り付けた状態を示す斜視図である。 従来の吊り天井の耐震構造を示す正面図である。
符号の説明
10 天井
11a、11b 野縁
12 天井パネル
13 野縁受け
15 吊りボルト(吊り下げ部材)
16 上部構造
19 ブレース(第1のV型ブレース)
22 クロス野縁
25 ブレース(第2のV型ブレース)
27 敷板(金属板)
30 ブレース用野縁受け
32 連結板

Claims (5)

  1. 平行に配設された複数本の野縁の下面に天井パネルを取り付けた天井の上記野縁の上端部に、当該野縁と交差する方向に複数本の野縁受けを接合し、上記野縁受けに、上端部が上部構造に連結された吊り下げ部材の下端部を直接または連結板を介して連結することにより上記天井を吊り下げ支持した吊り天井において、
    上記野縁の延在方向に、下端部が当該野縁に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第1のV型ブレースを設け、
    かつ上記野縁間の所望位置に、上記野縁と交差する方向に上記天井パネルと一体化されたクロス野縁を設け、上記野縁の延在方向と交差する方向に、下端部が上記クロス野縁に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第2のV型ブレースを設けたことを特徴とする吊り天井の耐震構造。
  2. 平行に配設された複数本の野縁の下面に天井パネルを取り付けた天井の上記野縁の上端部に、当該野縁と交差する方向に複数本の野縁受けを接合し、上記野縁受けに、上端部が上部構造に連結された吊り下げ部材の下端部を直接または連結板を介して連結することにより上記天井を吊り下げ支持した吊り天井において、
    上記野縁の延在方向に、下端部が当該野縁に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第1のV型ブレースを設け、
    かつ上記野縁間の所望位置に、上記野縁と一体化された金属板を設け、上記野縁と交差する方向に上記金属板と一体化されたクロス野縁を設け、上記野縁の延在方向と交差する方向に、下端部が上記クロス野縁に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第2のV型ブレースを設けたことを特徴とする吊り天井の耐震構造。
  3. 平行に配設された複数本の野縁の下面に天井パネルを取り付けた天井の上記野縁の上端部に、当該野縁と交差する方向に複数本の野縁受けを接合し、上記野縁受けに、上端部が上部構造に連結された吊り下げ部材の下端部を直接または連結板を介して連結することにより上記天井を吊り下げ支持した吊り天井において、
    上記野縁の延在方向に、下端部が当該野縁に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第1のV型ブレースを設け、
    かつ上記野縁の所望位置に、上記野縁と交差する方向に配設されて複数本の上記野縁と接合されたブレース取付専用のブレース用野縁受けを上記野縁受けと別体に設け、上記野縁の延在方向と交差する方向に、下端部が上記ブレース用野縁受けに直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第2のV型ブレースを設けたことを特徴とする吊り天井の耐震構造。
  4. 平行に配設された複数本の野縁の下面に天井パネルを取り付けた天井の上記野縁の上端部に、当該野縁と交差する方向に複数本の野縁受けを接合し、上記野縁受けに、上端部が上部構造に連結された吊り下げ部材の下端部を直接または連結板を介して連結することにより上記天井を吊り下げ支持した吊り天井において、
    上記野縁間の所望位置に、上記天井パネルまたは上記野縁と一体化された金属板を設け、任意の方向に下端部が上記金属板に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第1のV型ブレースを設け、
    かつ上記第1のV型ブレースと交差する方向に、下端部が上記金属板または当該金属板とは別体に設けた上記金属板に直接または連結板を介して固定されるとともに上端部が上記上部構造に固定された圧縮材と引張材との2材で1対となる第2のV型ブレースを設けたことを特徴とする吊り天井の耐震構造。
  5. 上記第1のV型ブレースおよび第2のV型ブレースは、大地震時に弾性変形によって水平抵抗要素として機能する強度を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の吊り天井の耐震構造。
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