JP6914023B2 - 吊り天井補強構造及び吊り天井補強構造の施工方法 - Google Patents

吊り天井補強構造及び吊り天井補強構造の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、吊り天井補強構造及び吊り天井補強構造の施工方法に関する。
従来、例えば学校、病院、生産施設、体育館、プール、空港ターミナルビル、オフィスビル、劇場、シネコン等の建物の天井として、吊り天井が多用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。そして、吊り天井Aには、図14に示すように、水平の一方向T1に所定の間隔をあけて並設される複数の野縁(主鋼材)1と、野縁1に直交し、水平の他方向T2に所定の間隔をあけて並設され、複数の野縁1に一体に接続して設けられる複数の野縁受け2と、下端を野縁受け2に接続し、上端を上階の床材等の上部構造3に固着して配設される複数の吊りボルト4と、野縁1と野縁受け2からなる格子状の天井下地7にビス留めして一体に取り付けられ、天井面(天井部5)を形成する石膏ボードなどの天井パネル(天井材)6とを備えて構成したものがある。
また、クリーンルームのようにファンフィルターユニット等の大重量の設備機器を天井部5に設置する必要がある吊り天井Aには、図15に示すように、水平の一方向T1に所定の間隔をあけて並設され、一方向T1に直交する他方向T2に延びる複数のTバー(断面逆T型の主鋼材)8と、上端を上部構造3に固着し、下端側をTバー8に接続して配設された複数の吊りボルト4と、Tバー8などからなる天井下地7にビス留めして一体に取り付けられて天井面(天井部5)を形成する天井パネル6とを備えて構成したものもある。
ここで、野縁1及び野縁受け2や、Tバー8等の天井下地7と天井パネル6を吊りボルト4で吊り下げ支持してなる吊り天井Aは、その構造上、地震時に作用する水平力によって横揺れしやすい。そして、地震時に横揺れして、天井部5の端部5aが壁や柱、梁などの建物構成部材(建物躯体)9に衝突し、天井パネル6に破損が生じたり、脱落が生じるおそれがあった。
このため、従来、上部構造3や吊りボルト4の吊元側などに上端部を接続し、下端部を吊りボルト4や、野縁1、野縁受け2、Tバー8などの天井下地7に接続して補強ブレース(ブレース材)10を斜設し、天井下地7及び天井パネル6からなる天井部5の地震時の横揺れを抑えるようにしている(図14参照)。
特開2008−121371号公報 特開2005−350950号公報
一方、上記従来の吊り天井Aにおいては、補強ブレース10の上端部、下端部を吊りボルト4、天井下地7に接続し、これら吊りボルト4、天井下地7と補強ブレース10によって水平方向の力を負担するようにしている。この場合には、吊りボルト4や天井下地7の位置、形状によって補強ブレース10の設置位置に制約が生じる。
また、水平方向の力に対する吊り天井構造全体の耐力及び剛性のさらなる向上を図る場合には、補強ブレース10の設置位置に制約があることで、補強ブレース10の下端部を接続する吊りボルト4や天井下地7の部位に補強材を別途設けることになり、吊りボルト4や天井下地7に負荷される重量が増し、地震時に作用する水平方向の力の増大を招くことになってしまう。
本発明は、上記事情に鑑み、補強ブレースの設置位置の制約を解消し、効果的且つ効率的な吊り天井構造の耐震補強、耐震改修を可能にする吊り天井補強構造及び吊り天井補強構造の施工方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の吊り天井補強構造は、水平の一方向に所定の間隔をあけて主鋼材を並設してなり、建物躯体の上部構造に吊り下げ支持される天井下地と、前記天井下地の前記主鋼材に取り付けられて天井面を形成する天井材とを備える吊り天井構造を補強するための吊り天井補強構造であって、補強ブレースと、前記補強ブレースの上端部を前記上部構造に接続するためのブレース上部取付具と、前記補強ブレースの下端部を前記天井材に接続するためのブレース下部取付具を備えるとともに、前記ブレース下部取付具と前記天井材に接続しつつ前記ブレース下部取付具と前記天井材の間に介設されるブレース下部応力伝達部材を備えて構成され、前記ブレース下部取付具が、前記補強ブレースの下端部を接続するブレース接続部と、前記ブレース接続部の下端に繋がり、前記天井材上に配設されるとともに前記天井材の前記天井面側からビスを打ち込んで前記天井材に固着される天井材接続部とを備え、且つ、隣り合う前記主鋼材の前記一方向の間隔よりも大きな長さをもって形成されるとともに、下面から上方に向けて凹設され、前記天井下地の前記主鋼材を嵌合可能な天井下地嵌合凹部を備えて形成され、該天井下地嵌合凹部が複数形成されていることを特徴とする。
また、本発明の吊り天井補強構造においては、前記ブレース下部取付具の前記天井材接続部上に補強用鋼材が配設され、該補強用鋼材が前記ブレース下部取付具の前記天井材接続部とともに前記ブレース下部応力伝達部材にビス留めして一体に固着されていることが望ましい。
本発明の吊り天井補強構造の施工方法は、上記のいずれかの吊り天井補強構造の施工方法であって、前記天井下地嵌合凹部に複数の鋼材を嵌め込んで支持させた後、前記ブレース下部取付具の前記天井材接続部に、下方からビスを打ち込んで前記ブレース下部応力伝達部材を一体に固着した後、前記ブレース下部取付具の前記天井材接続部との間で前記ブレース下部応力伝達部材を挟み込むように前記天井材を配置し、前記天井面側からビスを打ち込んで前記天井材を前記天井下地の主鋼材に一体に固着することを特徴とする。
本発明の吊り天井補強構造及び吊り天井補強構造の施工方法によれば、補強ブレースの設置位置の制約を解消し、効果的且つ効率的に吊り天井構造を耐震補強、耐震改修することが可能になるとともに、優れた耐震性能を付与することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る吊り天井補強構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井補強構造のブレース上部取付具を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井補強構造のブレース上部取付具を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井補強構造のブレース上部取付具を建物の上部構造に接続する作業の状況を示す図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井補強構造のブレース上部取付具を建物の上部構造に接続する作業の状況を示す図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井補強構造のブレース上部取付具を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井補強構造のブレース上部取付具を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井補強構造のブレース上部取付具を示す図であり、(a)が正面図、(b)が連結部材の正面図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井補強構造のブレース下部取付具を示す図であり、(a)が正面図、(b)が背面図、(c)が側面図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井構造、吊り天井補強構造を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井構造を用いて行った実験装置を示す図であり、(a)が平面図、(b)が(a)のX1−X1線矢視図、(c)が(a)のX2−X2線矢視図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井構造を用いて行った実験結果(試験I:野縁方向加力)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る吊り天井補強構造の変更例を示す図である。 吊り天井構造を示す斜視図である。 吊り天井構造を示す斜視図である。
以下、図1から図13(図14、図15)を参照し、本発明の一実施形態に係る吊り天井補強構造について説明する。
ここで、本実施形態は、例えば学校、病院、生産施設、体育館、プール、空港ターミナルビル、オフィスビル、劇場、シネコン等の建物の天井として用いられる吊り天井を耐震補強、耐震改修するための吊り天井補強構造に関するものである。
まず、本実施形態の吊り天井(吊り天井構造)Bは、図14に示すように、水平の一方向T1に所定の間隔をあけて並設される複数の野縁(主鋼材)1と、野縁1に直交し、水平の他方向T2に所定の間隔をあけて並設され、複数の野縁1に一体に接続して設けられる複数の野縁受け2と、下端を野縁受け2に接続し、上端を上階の床材等の上部構造3に固着して配設される複数の吊りボルト4と、野縁1と野縁受け2からなる格子状の天井下地7にビス留めして一体に取り付けられ、天井面(天井部5)を形成する天井パネル(天井材)6とを備えて構成されている。
また、この吊り天井Bは、野縁1と野縁受け2、すなわち格子状に組み付けられた鋼材によって天井下地7が構成されている。
吊りボルト4は、吊り部材接続用金具を介して天井下地7に下端側を接続して設けられ、天井下地7を吊り下げ支持している。
さらに、天井下地7の下面に、例えば軽量の天井パネル6が、ビスを下側からこの天井パネル6、天井下地7に貫通させて固設されている。このように天井パネル6を天井下地7に取り付けることで天井面が形成されている。
一方、本実施形態の吊り天井Bにおいては、図1に示すように、地震が発生した際の天井慣性力(水平力)を抑制し、天井部5の横揺れを抑えるための吊り天井補強構造Cが具備されている。
本実施形態の吊り天井補強構造Cは、補強ブレース15と、補強ブレース15の上端部を建物躯体の上部構造3に接続するためのブレース上部取付具16と、補強ブレース15の下端部を天井パネル6に接続するためのブレース下部取付具17と、ブレース下部取付具17と天井パネル6の間に介設された(挟み込むように設けられた)ブレース下部応力伝達部材18とを備えて構成されている。
すなわち、本実施形態の吊り天井補強構造Cでは、従来のように吊りボルト4や天井下地7ではなく、補強ブレース15の下端部を天井パネル6に接続して構成されている。
また、本実施形態の吊り天井補強構造Cにおいては、補強ブレース15が形鋼材であり、一対の補強ブレース15を一組とし、この組の一対の補強ブレース15を、一方向T1及び/又は他方向T2にそれぞれ正面視でV字状あるいはレ字状を呈するように並設し、各補強ブレース15の上端部、下端部をブレース上部取付具16とブレース下部取付具17でそれぞれ建物の上部構造3や天井パネル6(ブレース下部応力伝達部材18)に接続して構成されている。
ブレース上部取付具16は、図2から図5に示すように、固定部材20と、連結部材21と、摩擦部材22とを備え、補強ブレース15の上端部側に一体に設けられ、外周面に雄ネジの螺刻を施した円柱状の連結棒15aを連結して補強ブレース15を支持するように構成されている。
固定部材20は、ブレース上部取付具16を建物躯体の上部構造3に固着するための部材であり、上部構造3の表面に接合して配設される固定プレート20aと、固定プレート20aに上端を繋げて下方に突設されるとともに所定の間隔をあけて配設された一対の支持プレート20bとを備えて形成されている。
また、固定プレート20aには、上部構造3にアンカーなどで固定されたボルト23を挿通して固定部材20を上部構造3の表面に固着するための装着孔20cが形成されている。また、装着孔20cは、固定プレート20aの幅方向略中央に配設され、且つ固定プレート20aの奥行方向の中央よりも一端部側に配設されている。
一対の支持プレート20bには、連結部材21を回動自在に軸支するための取付孔20dが同軸上にそれぞれ形成されている。また、これら2つの取付孔20dは一方の取付孔20dを他方の取付孔20dよりも大径にして形成されている。さらに、これら取付孔20dは、支持プレート20bの奥行方向の中央よりも他端部側に配設されている。
連結部材21は、支持プレート20bに軸支される一対の軸部21aと、一対の軸部21aの間に位置する連結部21bとを備え、一対の軸部21aを支持プレート20bの取付孔20dにそれぞれ装着し、支持プレート20bに回転可能に軸支されている。また、本実施形態では、連結部21bの外周面に補強ブレース15の連結棒15aを螺入装着するための螺子孔21cが軸心を通る方向に貫通形成されている。さらに、軸部21aには、連結部材21が支持プレート20bの取付孔20dからの脱落防止用ピン24を装着するためのピン挿通孔21dが設けられている。
摩擦部材22は、例えば樹脂製の円筒部材であり、内径を軸部21aと同径あるいは軸部21aより大きくして形成され、外径を取付孔20dの内径と略同径にして形成されている。そして、摩擦部材22は、内孔に軸部21aを挿通し、各軸部21aの外周面に装着されている。また、摩擦部材22は、一方の端部が支持プレート20bの内面あるいはワッシャー25の内面に接触するとともに、他方の端部が連結部21b(連結部21bと軸部21aとの間の段差部)に接触し、支持プレート20b及び連結部21bのそれぞれを一定の押圧力で押圧するように配設されている。
これにより、連結部材21が軸線O1周りに回転するとともに摩擦部材22によって摩擦力を作用させることができる。
また、本実施形態のブレース上部取付具16においては、摩擦部材22が付与する摩擦力によって連結部材21と固定部材20との相対的な回転が抑制される。これにより、連結部材21と固定部材20との相対的な角度(回転位置)を手動で容易に調節でき、且つ摩擦部材22による摩擦力で保持することができる。
なお、本発明において、ブレース上部取付具16は必ずしも上記のように構成することに限定しなくてもよい。
例えば、図6に示すように、連結部材21の全体を円柱状の軸部21aとして構成し、連結部材21の両端に装着するワッシャー25を摩擦部材22として構成してもよい。
また、ブレース上部取付具16は、図7に示すように、固定部材20と連結部材21と摩擦部材22を備えるとともに、孔が設けられたアーム部21eと平板部21fを備え、アーム部21eの孔に軸部21aを挿通して連結部材21を構成し、この連結部材21の平板部21fに補強ブレース15をボルト接合するように構成してもよい。
さらに、ブレース上部取付具16は、図8に示すように、固定部材20と連結部材21と摩擦部材22を備えるとともに、孔が設けられた平板部21fを備え、平板部21fの孔に軸部21aを挿通して連結部材21を構成し、この連結部材21の平板部21fに補強ブレース15をボルト接合するように構成してもよい。また、軸部21aの両端側をそれぞれ、ボルト、ナットで固定部材20に接続するようにしてもよい。
次に、本実施形態のブレース下部取付具(吊り天井の補強ブレース取付具)17は、図1、図9に示すように、板面を横方向に向けて立設され、一対の補強ブレース15のそれぞれの下端部を接続する平板状のブレース接続部27と、ブレース接続部27の下端からブレース接続部27に直交する横方向に延設され、天井パネル6の下面(天井面)側からビスを打ち込んでブレース下部応力伝達部材18、天井パネル6に固着される天井材接続部28とを備えて形成されている。
また、このブレース下部取付具17は、天井下地7の隣り合う鋼材(野縁1や野縁受け2)の間隔(スパン)よりも大きな長さLを備えて形成されている。そして、ブレース下部取付具17の下端側には、下面から上方に凹設され、ブレース下部取付具17を設置した状態で天井下地7の鋼材(野縁1や野縁受け2)を嵌合させて天井下地7との干渉を防止するための天井下地嵌合凹部29が設けられている。
本実施形態のブレース下部取付具17では、天井下地7の隣り合う3本の鋼材をそれぞれ嵌合させるための3つの天井下地嵌合凹部29が設けられている。これにより、天井材接続部28は、ブレース下部取付具17の長さL方向両側端部側の第1天井材接続部28a、第4天井材接続部28dと、長さL方向中央側の第2天井材接続部28b、第3天井材接続部28cの4つの天井材接続部28を備えて形成されている。
また、各天井材接続部28には、突出方向先端から直交方向上側に突出し長さL方向に延設された補剛部30が設けられている。
さらに、本実施形態の天井下地嵌合凹部29は、野縁1の大きさ、位置に合わせた野縁嵌合凹部29aと、Tバー8の大きさ、位置に合わせたTバー嵌合凹部29bを備えて形成されている。これにより、天井下地7が野縁1を備えて形成されている場合、Tバー8を備えて形成されている場合のどちらのケースであっても同一のブレース下部取付具17を適用できるように形成されている。
また、ブレース接続部27は、補強ブレース15をビスなどを用いて接続するための孔27aが所定位置に複数設けられている。さらに、このブレース接続部27は、地震時に吊り天井Bが水平方向の力を受けて補強ブレース15や天井パネル6から力が伝達することによって生じる応力の有効応力範囲を特定し、補強ブレース15との相対位置、接続位置などに応じてブレース接続部27に作用する応力が小さい部分を切り欠くようにし、有効応力範囲に対応した形状で形成されている。
すなわち、本実施形態では、補強ブレース15を接続する部分を挟んで長さL方向両端部側の上部側に切欠部27bを設け、有効応力範囲に対応してブレース接続部27を形成することで、ブレース接続部27ひいてはブレース下部取付具17の軽量化が図られている。
次に、本実施形態のブレース下部応力伝達部材18は、亜鉛メッキ鋼板などのプレート材であり、図1、図10に示すように、ブレース下部取付具の幅(L)、奥行き寸法よりも大きな幅、奥行き寸法を備えて形成されている。本実施形態では、このブレース下部応力伝達部材18として、例えば厚さが0.5mm(0.27mm以上)の平面視矩形状の亜鉛メッキ鋼板が適用されている。
なお、図10は、天井パネル6として吉野石膏株式会社製のスクエアトーン(多数の方形状の貫通孔を備えた軽量の天井材)用いた吊り天井構造Bを示す平面視図である。
そして、このブレース下部応力伝達部材18は、天井パネル6上に配設(敷設)され、天井パネル6とブレース下部取付具17の間に挟み込むようにして介設される。また、本実施形態では、天井下地7と天井パネル6の間に挟み込むようにブレース下部応力伝達部材18が設けられている。
ブレース下部応力伝達部材18は、天井パネル6の下面(天井面)側からビス19を打ち込み、このビス19によって天井パネル6に一体に接続される。さらに、ブレース下部応力伝達部材18は、ビス19を打ち込んでその一部が天井パネル6とともに天井下地7にも一体に接続される。また、ブレース下部取付具17の天井材接続部28に、ビス19を打ち込んで天井パネル6とともにブレース下部応力伝達部材18が接続される。
なお、ブレース下部応力伝達部材18の形状(大きさなど)、材質、ビス19の本数は、ブレース下部応力伝達部材18と天井パネル6、補強ブレース15から作用する応力(天井下地7の間に作用するせん断力(想定/設計せん断力))などに応じて決めればよい。
上記構成からなる本実施形態の吊り天井補強構造Cを設置する際には、まず、補強ブレース15の先端を螺子孔21cに装着して補強ブレース15にブレース上部取付具16を取り付け、補強ブレース15と固定部材20との交角を所望の角度に調節する。
次に、図4に示すように、補強ブレース15の先端を持ち上げつつ、上部構造3から下方に突出するボルト23を固定部材20に設けられた装着孔20cに挿入する。このとき、作業者はボルト23と装着孔20cとの位置関係を目視で確認しながら挿入作業を行うことができ、比較的低い場所に居ながらこの挿入作業を行うことができる。
固定部材20の装着孔20cにボルト23を挿入した段階で、補強ブレース15の下端部を天井パネル6、天井下地7などに接触させて滑らないようにし、補強ブレース15の姿勢を安定させる。そして、図5に示すように、長尺の工具先端にナット31を装着し、この工具を上方に持ち上げつつ装着孔20cの下方に突出するボルト23にナット31を装着し、工具を回転駆動させることにより締結する。
なお、ナット31としてロングナットを用いると、装着時の作業性をよくすることができる。
次に、天井パネル6上の所定位置にブレース下部応力伝達部材18、さらにその上の所定位置にブレース下部取付具17を載置する。
このとき、ブレース下部応力伝達部材18は接着剤で天井パネル6に接着するようにしてもよい。ブレース下部取付具17は、補強ブレース15を一方向T1に配設する場合、一対の天井下地嵌合凹部29に天井下地7の隣り合う鋼材(野縁1や野縁受け2)を嵌め込んで支持させ、所定位置に設置する。
また、補強ブレース15を野縁1に沿う他方向T2に配設する場合には、野縁1と略断面形状が略同じダミー材(仮支持用部材)を天井パネル6の裏面上に設置し、このダミー材を一対の天井下地嵌合凹部29に嵌め込んで支持させ、ブレース下部取付具17を所定位置に設置する。
このように天井下地7やダミー材を天井下地嵌合凹部29に嵌合させるだけで、ブレース下部取付具17を一方向T1と他方向T2の両方向に自在に支持させて配設することができる。
また、天井パネル6の下面側(天井面側)からビス19を打ち込んで、天井パネル6とブレース下部応力伝達部材18を固着する。さらに、各天井材接続部28にそれぞれビス19を打ち込んで、ブレース下部取付具17と天井パネル6、ブレース下部応力伝達部材18を固着する。
なお、各天井材接続部28に4本以上のテクスビスなどのビス19を打ち込んでブレース下部取付具17と天井パネル6、ブレース下部応力伝達部材18を接続することが好ましい。また、18本以上のボードビスなどのビス19を打ち込んで天井パネル6とブレース下部応力伝達部材18、ブレース下部取付具17を固着することが好ましい。
そして、図1に示すように、補強ブレース15の下端部を持ち上げ、補強ブレース15の配設角度を調整しつつその下端部の位置をブレース下部取付具17の位置を合わせ、ブレース下部取付具17に接続する。このとき、所定位置に配設して支持されたブレース下部取付具17のブレース接続部27に補強ブレース15の下端部をビスを用いて接続する。なお、ビスに替えてボルトを用いて接続するようにしても勿論構わない。
これにより、本実施形態の吊り天井補強構造Cの施工、吊り天井Bの耐震補強、耐震改修が完了する。
ここで、従来、天井パネル6を天井下地7などにビス止めする場合、地震などによって吊り天井が横揺れしてビス19の頭抜けが生じることを抑止するため、ワッシャーを用いるようにしている。このため、ワッシャーが天井面に露出し、吊り天井の見栄えを悪くすることがあった。
これに対し、本実施形態では、上記の通り、板状のブレース下部応力伝達部材18を敷設し、この上にブレース下部取付具17を設けてそれぞれ天井パネル6の下面側からビス止めする。地震などによって吊り天井Bが横揺れした際にブレース下部応力伝達部材18が介設されていることにより、各ビス19に生じる力(ビス1本当たりに作用する力)が小さくなるとともに、引抜力から耐力上有利なせん断力に変換されることでビス1本の耐力を有効に使うことができる。このため、ワッシャーを用いなくてもビス19の頭抜けを抑止することが可能になり、ワッシャーがないことで吊り天井Bの見栄えをよくすることができる。
次に、本実施形態の吊り天井補強構造C、吊り天井B(天井ユニット)の優位性を確認するために行った実験について説明する。
はじめに、本実験では、図10に示すように、天井材6として、吉野石膏株式会社製のt=12.5mmの石膏ボード、吉野石膏株式会社製のスクエアトーンを用いた。また、補強材であるブレース下部応力伝達部材18として鋼板を用いた。そして、天井全体の許容耐力と水平方向の剛性を評価するために、国交省告示第771解説の試験要領を遵守して試験を行った。また、先行して行った石膏ボードを用いた試験との比較のため、加力方向は野縁方向とした。
図11に示すように、天井ユニット(吊り天井構造B)の試験体は、幅180×奥行360mmの天井とし、この天井を鉄骨の試験架台32(幅5.6m、奥行3.3m、高さ3.70m)上に載せたPC版から吊りボルト4で鉛直方向に支持している。
試験体への加力は、油圧ジャッキ33にて行い、重量が影響しないように別吊りで設置したH−150×150の鋼材を介して天井材6の側面を加圧することにより与えた。補強ブレース(斜め部材)15の上端は鉄骨の試験架台32上に載せたPC版に、下端は天井材6にそれぞれ、上記本実施形態に示した専用金物(ブレース上部取付具16、ブレース下部取付具17、ブレース下部応力伝達部材18)を用いて固定した。
天井の変形量は、試験場床面と天井面の相対変位について補強ブレース15の下端部近傍となる試験体の端部2ヶ所で計測した。また、試験体は、天井材6、吊りボルト4及び一組の補強ブレース15によって実際の構造方法の通りに組み上げられたものとし、必要に応じて加力方向に直交する方向への変形を拘束するための補強ブレース15等を取り付けるようにした。
なお、試験体の仕様は表1に示す通りである。
許容耐力はブレースの座屈が先行する限り天井材等の強度に依存しないため、最小剛性の確認を目的に吊長さ3000mmとして試験体(試験I)を設定した。
Figure 0006914023
また、試験は、水平方向に加力するものとし、以下の手順で行った。
1)正負繰り返し加力試験の実施
天井面構成部材のうち均等に力が作用する箇所に取り付けた治具に、±2.0kN、±4.0kN、±6.0kNでそれぞれ3回以上正負繰り返し力を加える。
2)最大荷重試験の実施
正負繰り返し加力試験の実施後に破壊時の荷重Qmaxが得られるまで段階的に荷重を継続する。
荷重−変位曲線に基づき、破壊時の荷重Qmaxの20%程度の荷重-変位の数値と原点を結ぶ直線を初期剛性とし、荷重−変位曲線に接する初期剛性の1/3の剛性直線と、初期剛性の直線の交点を損傷時の荷重Qとする。
3)試験記録項目
試験結果には、次の項目を記録する。
補強ブレース15の設置角度、吊長さ、補強ブレース15の仕様、補強ブレース15の天井材6とのビス19の本数、破壊時の荷重Qmax、損傷時の荷重Q、許容耐力Q、±4.0kNでの最大変位と水平方向の剛性計算値、試験体各部の変形又は破壊の状態、荷重−変位曲線
なお、天井全体の水平方向の剛性は、正負繰り返し加力試験での荷重-変位曲線に基づき、±6.0kN加力時の最大変位Da,maxに相当する点と原点を結ぶ直線によって得た水平方向の剛性:6.0/Da,max(kN/mm)とする。
試験I(野縁方向加力)の試験結果を図12、表2に示す。
Figure 0006914023
最大荷重時の破壊状況については、天井材6としてスクエアトーンDを用いた試験では、補強ブレース(斜め部材)15の座屈により終局を迎えた。
<許容耐力の評価>
許容耐力Qaは許容耐力として設計値以上、Qa=4.92kN>4.0kN(1組の補強ブレース15が負担する地震時の最大水平力の本構工法規定値)であることを確認した。
<水平方向の剛性の評価>
水平方向の剛性値は、1685kN/m(試験値)であった。
また、天井の固有周期Tceilは、次の式(1)で算定することができる。なお、Mceilは天井質量、Kceilは1組の斜め部材の水平剛性である。
Figure 0006914023
そして、天井材6をスクエアトーンD一枚貼りとした条件を用いて吊り天井の単位面積当たりの質量を6.5(天井板)+4.0(天井下地)+4.0(天井付帯設備)=14.5kg/mとすれば、天井の固有周期Tceilは0.92秒となり、剛性について最も不利となる吊長さ3000mmであっても、25mにブレース1組で固有周期が0.1秒以下の「剛」な周期帯となることが確認された。
以上の実験から、まず、本実施形態の吊り天井構造Bにおいては、ブレース下端接合部分(本実施形態の吊り天井補強構造C)の許容耐力が非常に優れていることが確認され、天井吊長さ0.4〜3mの範囲で許容耐力上問題ないことが確認された。
また、天井の剛性については、スクエアトーンDのような柔らかい天井材6を用いても質量が小さいことで、天井吊長さ3m、25mにブレース1組の設定で固有周期が0.1秒以下の「剛」な周期帯となることが確認できた。
したがって、本実施形態の吊り天井補強構造Cにおいては、まず、従来のように下端部を天井下地7の主鋼材(Tバー8や野縁1)ではなく、ブレース下部取付具17を用いて天井パネル6に接続し、補強ブレース15を設置することができる。これにより、天井下地7の位置などの制約を受けずに補強ブレース15を設けることができ、また、天井下地7の強度などの制約を受けずに補強ブレース15を設けることができる。
そして、天井下地7の位置などの制約を受けずに補強ブレース15を設けることができるため、補強ブレース15による耐震補強、耐震改修の自由度を大幅に高めることが可能になる。
また、天井下地7の強度などの制約を受けずに補強ブレース15を設けることができるため、従来よりも大型、高耐力の補強ブレースを設置することも可能になる。すなわち、例えば、従来では補強ブレースとしてC−40×20×10×1.6サイズの形鋼が多用されているが、本実施形態の吊り天井補強構造Cでは吊長さが1000mm未満の場合にC−40×20×10×1.6を使用し、吊長さが1000〜2000mm未満の場合にC−65×30×10×1.6、吊長さが2000〜3000mm以下の場合にC−75×45×15×1.6などの大型サイズの形鋼を補強ブレース15として使用することが可能になる。よって、この点からも補強ブレースによる耐震補強、耐震改修の自由度を大幅に高めることが可能になる。
さらに、天井パネル6上の任意の位置にブレース下部取付具17を載置し、天井面側の下方からビス留めして天井パネル6に天井材接続部28を固着することで、容易にブレース下部取付具17を天井パネル6に一体に設置することができる。これにより、従来と比較し、補強ブレース15を設置する施工性を大幅に向上することができる。
また、ブレース下部取付具17が隣り合う主鋼材の間隔よりも大きな長さLをもって形成されていることにより、すなわち、天井下地7の一スパンよりも大きな長さLで形成されていることにより、地震時に天井下地7及び天井パネル6からなる天井部5に作用する水平力を効果的に補強ブレース15に伝達することができる。
また、天井下地嵌合凹部29に天井下地7の主鋼材を嵌合させることで、一スパンよりも大きな長さLで形成されたブレース下部取付具17を天井下地7に支持させ、容易に水平の一方向T1に長さL方向を向けて設置することができる。さらに、天井パネル6上に主鋼材の切れ端などのダミー材を一方向T1に沿って置き、天井下地嵌合凹部29にこのダミー材を嵌合させることで、ブレース下部取付具17を支持させ、容易に水平の一方向T1に直交する他方向T2に長さL方向を向けて設置することができる。
これにより、補強ブレース15を一方向T1に沿って設置する場合でも、他方向T2に沿って設置する場合でも容易に対応することができる。
さらに、部材点数、種類が少なくて済み、品質管理を容易にすることも可能になり、吊り天井Bの補強に要するコストの削減を図ることも可能になる。
さらに、本実施形態の吊り天井補強構造Cにおいては、ブレース下部取付具17と天井パネル6にビス19、接着剤を用いるなどして接続しつつ、ブレース下部取付具17と天井パネル6の間にブレース下部応力伝達部材18を介設することによって、補強ブレース15に生じた応力をブレース下部応力伝達部材18によって天井パネル6の広範に伝達、分散させることができる。
これにより、このブレース下部応力伝達部材18を備えた吊り天井補強構造Cを設けることで、柔らかい天井材6であっても(あらゆる天井材6に対しても)、固有周期0.1秒以下に吊り天井Bを高剛性化することができ、非常に優れた耐震性能を付与することが可能になる。すなわち、信頼性の高い耐震補強、耐震改修を実現することができる。
また、ブレース下部応力伝達部材18を備え、天井パネル6にビス19を用いて接続するようにした場合に、ブレース下部応力伝達部材18によって補強ブレース15に生じた応力を天井パネル6の広範に伝達、分散させることができるため、1本当たりのビス19に作用する力を小さくすることができ、且つ、せん断力として作用するため、ビス19による接合耐力を有効に使うことができる。
これにより、ワッシャーを用いなくてもビス19の頭抜けを抑止することが可能になり、ワッシャーがないことで吊り天井Bの見栄えをよくすることができる。
よって、本実施形態の吊り天井補強構造C(吊り天井構造B)によれば、補強ブレース15の設置位置に制約を解消し、効果的且つ効率的に吊り天井構造Bを耐震補強、耐震改修することが可能になるとともに、優れた耐震性能を付与することが可能になる。
ここで、前述の通り、本実施形態の吊り天井補強構造C(吊り天井構造B)においては、ブレース下部応力伝達部材18を備え、天井パネル6にビス19を用いて接続するようにした場合に、ブレース下部応力伝達部材18によって補強ブレース15に生じた応力を天井パネル6の広範に伝達、分散させることができ、1本当たりのビス19の耐力を有効に使うことができる。これにより、ワッシャーを用いなくてもビス19の頭抜けを抑止することが可能になり、ワッシャーがないことで吊り天井Bの見栄えをよくすることができる。
この一方で、ブレース下部応力伝達部材18(及びブレース下部取付具17(天井材接続部28))を天井パネル6にビス19を用いて接続する際には、天井パネル6の下方からビス19を打ち込むことになるため、天井パネル6がブラインドとなり、作業性/施工性が悪くなることも考えられる。
また、図10に示す軽量な天井パネル6以外を使用する場合には、より大きな許容耐力と高い剛性を確保可能な接合構造とすることが望まれる。
このような課題を受け、図13に示すように、ランスタッチビス等でブレース下部応力伝達部材18とブレース下部取付具17(接続部28)を直接ビス留めし、ブレース下部応力伝達部材18を挟むように配設した天井パネル6を別途天井下地7(野縁1やTバー8など)にビス留めするようにしてもよい(本発明に係る吊り天井補強構造の施工方法)。これにより、作業者がブレース下部取付具17の接続部28を目視しながらブレース下部応力伝達部材18に接続することができ、本実施形態よりも作業性/施工性を向上させることができる。
また、ブレース下部応力伝達部材18(及びブレース下部取付具17)と天井パネル6をビス19で接続する接合構造においては、ビス19の位置、本数が吊り天井構造B全体の耐力、剛性に影響する。このため、ブレース下部取付具17の接続部28上に補強用野縁などの補強用鋼材34を配置し、ブレース下部応力伝達部材18とブレース下部取付具17の接続部28を直接ビス留めするとともに、補強用鋼材34をブレース下部応力伝達部材18とブレース下部取付具17に接続するようにしてもよい。このように補強用鋼材34を設けることで、ブレース下部取付具17の最大破壊荷重まで吊り天井補強構造C(天井板接合部)が破壊されない構造を構築できる。これにより、本実施形態よりも大きな許容耐力と高い剛性を確保することが可能になる。
以上、本発明に係る吊り天井補強構造の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本発明に係る天井下地は、複数のTバー8(主鋼材)を備えて構成されていても、野縁1(主鋼材)と野縁受け2を備えて構成されていてもよい。すなわち、天井下地7の構成が異なっていても本発明を適用することで本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
また、本実施形態では、本発明に係る吊り天井補強構造Cを設けることで既存の吊り天井を耐震補強、耐震改修するように説明を行ったが、勿論、本発明に係る吊り天井補強構造は吊り天井の新設時に設置しても構わない。
さらに、本発明に係るブレース下部応力伝達部材は、必ずしも矩形平板状に形成されていなくてもよい。また、FRP板などであってもよく、必ずしも鋼板でなくてもよい。
1 野縁(主鋼材)
2 野縁受け
3 建物の上部構造
4 吊りボルト(吊り部材)
5 天井部
6 天井パネル(天井材)
7 天井下地
8 Tバー(主鋼材)
9 建物構成部材(建物躯体)
10 補強ブレース
15 補強ブレース
15a 連結棒
16 ブレース上部取付具
17 ブレース下部取付具
18 ブレース下部応力伝達部材
19 ビス
20 固定部材
20a 固定プレート
20b 支持プレート
20c 装着孔
20d 取付孔
20e 切欠部
21 連結部材
21a 軸部
21b 連結部
21c 螺子孔
21d ピン挿通孔
21e アーム部
21f 平板部
22 摩擦部材
23 ボルト
24 脱落防止用ピン
25 ワッシャー
27 ブレース接続部
27a 孔
27b 切欠部
28 天井材接続部(接続部)
28a 第1天井材接続部
28b 第3天井材接続部
28c 第4天井材接続部
28d 第2天井材接続部
29 天井下地嵌合凹部
29a 野縁嵌合凹部
29b Tバー嵌合凹部
30 補剛部
31 ナット
32 試験架台
33 油圧ジャッキ
34 補強用鋼材
A 従来の吊り天井(吊り天井構造)
B 吊り天井(吊り天井構造)
C 吊り天井補強構造
L ブレース下部取付具の長さ
O1 軸線
T1 一方向
T2 他方向
T3 上下方向

Claims (3)

  1. 水平の一方向に所定の間隔をあけて主鋼材を並設してなり、建物躯体の上部構造に吊り下げ支持される天井下地と、前記天井下地の前記主鋼材に取り付けられて天井面を形成する天井材とを備える吊り天井構造を補強するための吊り天井補強構造であって、
    補強ブレースと、前記補強ブレースの上端部を前記上部構造に接続するためのブレース上部取付具と、前記補強ブレースの下端部を前記天井材に接続するためのブレース下部取付具を備えるとともに、
    前記ブレース下部取付具と前記天井材に接続しつつ前記ブレース下部取付具と前記天井材の間に介設されるブレース下部応力伝達部材を備えて構成され、
    前記ブレース下部取付具が、前記補強ブレースの下端部を接続するブレース接続部と、前記ブレース接続部の下端に繋がり、前記天井材上に配設されるとともに前記天井材の前記天井面側からビスを打ち込んで前記天井材に固着される天井材接続部とを備え、
    且つ、隣り合う前記主鋼材の前記一方向の間隔よりも大きな長さをもって形成されるとともに、下面から上方に向けて凹設され、前記天井下地の前記主鋼材を嵌合可能な天井下地嵌合凹部を備えて形成され、
    該天井下地嵌合凹部が複数形成されていることを特徴とする吊り天井補強構造。
  2. 請求項1記載の吊り天井補強構造において、
    前記ブレース下部取付具の前記天井材接続部上に補強用鋼材が配設され、該補強用鋼材が前記ブレース下部取付具の前記天井材接続部とともに前記ブレース下部応力伝達部材にビス留めして一体に固着されていることを特徴とする吊り天井補強構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の吊り天井補強構造の施工方法であって、
    前記天井下地嵌合凹部に複数の鋼材を嵌め込んで支持させた後、
    前記ブレース下部取付具の前記天井材接続部に、下方からビスを打ち込んで前記ブレース下部応力伝達部材を一体に固着した後、前記ブレース下部取付具の前記天井材接続部との間で前記ブレース下部応力伝達部材を挟み込むように前記天井材を配置し、前記天井面側からビスを打ち込んで前記天井材を前記天井下地の主鋼材に一体に固着することを特徴とする吊り天井補強構造の施工方法。
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