JP6429667B2 - 天井構造およびその構築方法 - Google Patents
天井構造およびその構築方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6429667B2 JP6429667B2 JP2015031829A JP2015031829A JP6429667B2 JP 6429667 B2 JP6429667 B2 JP 6429667B2 JP 2015031829 A JP2015031829 A JP 2015031829A JP 2015031829 A JP2015031829 A JP 2015031829A JP 6429667 B2 JP6429667 B2 JP 6429667B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceiling
- sheet
- base
- field edge
- connecting portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
一方、天井材が柔らかすぎると、天井材貫通取付部材の周囲に亀裂が入りやすく、また、天井材貫通取付部材そのものが天井材を突き抜けてしまうため、地震時に天井材が脱落してしまう。
また、天井材貫通取付部材を別途製作する必要があり、コスト高となっていた。
また、シートと天井材との接着面積は、必要な強度を満足すれば、特に限定されない。
また、シートの形状は、正方形、長方形、円形など、どのような形状でもよい。
シートを天井材の下面に貼り付ける接着剤は、両面テープでもよく、必要な接着力を満足すれば、成分や構造は限定されない。
天井材としては、石膏ボード、珪酸カルシウム板、セメント系ボード、岩綿吸音板、金属板などが挙げられる。
また、シートを挟み込むように天井材を取り付けるので、シートの貼り付け作業を室内側から行うことができるから、天井裏空間に横から手を入れて作業を行う必要がない。
また、シートを介して天井材同士が互いに連結されるので、天井材が下地部材から外れても、これら天井材により天井下地の落下を受け止めることができる。
また、従来の天井材貫通取付部材のように特殊な金物を別途製作する必要がなく、シートをカットするだけでよいので、低コストであり、取り扱いが容易である。
また、ワイヤの材質としては、金属、樹脂、合成繊維などが上げられる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る天井構造1を室内側から見上げた図で、図2は、天井構造1を室内側から見上げた斜視図である。なお、図1では、天井ボード20の1枚当たりの大きさを、天井ボード20の2本の対角線からなるXで表示している。
この野縁13は、クリップ121で野縁受け12に固定されている。この野縁13としては、幅が所定寸法であるシングル野縁13Aと、幅が所定寸法の2倍であるダブル野縁13Bとがある。
この天井ボード20は、平面視で、長辺同士がダブル野縁13Bの下面にて突き合わされるように、図1中縦横に並んで配置されている。
また、天井ボード20は、ビス21で野縁13に固定されており、この天井ボード20の下面には、仕上げボード22が設けられる(図3参照)。
落下防止装置30は、天井裏空間の鉄筋コンクリート造の上部構造体40に取り付けられた構造体接続部31と、この構造体接続部31から延びてダブル野縁13Bに接続された紐状部材としての落下防止ワイヤ32と、ダブル野縁13Bから下方に延びて天井ボード20の室内側の表面に至るシート33と、を備える。
この構造体接続部31は、側面視で略コの字形状であり、平板状の板ばねであり弾性変形可能な底部311と、この底部311の両端部に折り曲げ形成された壁部312と、を備える。この構造体接続部31は、あと施工アンカー41により、長さ方向中央部で上部構造体40に固定されている。
また、落下防止ワイヤ32は、1つの構造体接続部31につき4本接続されている。具体的には、構造体接続部31の長さ方向一端側の壁部312には、2本の落下防止ワイヤ32が接続され、この構造体接続部31の長さ方向他端側の壁部312には、残る2本の落下防止ワイヤ32が接続される。
シート33は、ダブル野縁13Bから2つの天井ボード20同士の隙間を通って下方に延びて、天井ボード20の下面に貼り付けられる。
また、この天井ボード20は、シート33の下方からシート33および天井ボード20を貫通して野縁13の底部131に至るビス21を打ち込むことで、ダブル野縁13Bに固定されている。
また、各構造体接続部31は、天井ボード20の1つおきに設けられることになる。
地震などにより天井ボード20および野縁13が一体となって野縁受け12から外れたり、天井ボード20、野縁13、および野縁受け12が一体となって吊りボルト11から外れたり、天井ボード20、野縁13、野縁受け12、および吊りボルト11が一体となって外れたりした場合、落下防止ワイヤ32が下方に引っ張られる。すると、図3中破線で示すように、構造体接続部31は、端部が下方に引っ張られて、中央部を支点としたが片持ち梁となって弾性変形し、落下防止ワイヤ32による衝撃を吸収する。
ステップS1では、図6に示すように、軽量鉄骨下地10を構築する。すなわち、天井裏の上部構造体40から吊りボルト11を吊下げて、これら吊りボルト11に野縁受け12を取り付ける。そして、これら野縁受け12に野縁13A、13Bを取り付ける。
ステップS5では、図9に示すように、天井ボード20同士の間から露出したシート33を接着剤で天井ボード20の下面に貼り付ける。
ステップS6では、天井ボード20の下面に仕上げボード22を取り付ける。
(1)シート33を天井ボード20の表面に貼り付けたので、このシート33により天井ボード20に亀裂が入りにくくなるから、天井ボード20や軽量鉄骨下地10に水平力や鉛直力が作用したり天井ボード20や軽量鉄骨下地10が劣化あるいは破損したりしても、天井ボード20が野縁13から外れるのを防止できる。したがって、天井ボード20や軽量鉄骨下地10が床面まで落ちるのを防止できる。
また、シート33を挟み込むように天井ボード20を取り付けるので、シート33の貼り付け作業を室内側から行うことができるから、天井裏空間に横から手を入れて作業を行う必要がなく、施工効率が低下するのを防止でき、低コストとなる。
また、シート33を介して天井ボード20同士が互いに連結されるので、天井ボード20が野縁13から外れても、これら天井ボード20により天井下地の落下を受け止めることができる。また、余震が発生しても、軽量鉄骨下地10から吊り下がった天井ボード20が暴れたり、天井ボード20同士が衝突して割れて落下するのを防止できる。
図10は、本発明の第2実施形態に係る天井構造1Aの天井見上げ図である。
本実施形態では、天井ボード20が割れて落下するのを防止するために、シート33を格子状に設けた点が、第1実施形態と異なる。
すなわち、シート33を帯状として、天井ボード20同士の突き合わされた全ての部分に設けるとともに、天井ボード20の長さ方向中央部にも設けている。
なお、シート33の格子のピッチは、必要に応じて適宜設定されてよい。格子のピッチを細かくするほど、天井ボード20や野縁13が落ちるのをより確実に防止できる。
本実施形態によれば、上述の(1)、(3)、(4)と同様の効果がある。
図11は、本発明の第3実施形態に係る落下防止装置30Bの断面図である。
本実施形態では、落下防止ワイヤを設けず、シート33で構造体接続部31Bとダブル野縁13Bとを連結する点が、第1実施形態と異なる。
また、シート33は、帯状となっている。一対のシート33を重ねて、その後、これら一対のシート33を2つの組み合わせ部材50を組み合わせて、組み合わせ部材50同士をビス51で固定することで、一対のシート33は構造体接続部31Bに固定される。
(5)シート33で構造体接続部31Bとダブル野縁13Bとを連結したので、落下防止ワイヤが不要となるから、施工手間を軽減でき、低コストとなる。
上述の各実施形態では、構造体接続部31を鉄筋コンクリート造の上部構造体40に取り付けたが、例えば、鉄骨梁などの十分な強度を有する構造体に取り付けてもよい。
また、上述の各実施形態では、落下防止ワイヤ32を設けたが、これに限らず、ボードの落下防止のみを目的とする場合には、落下防止ワイヤを設けなくてもよい。
また、上述の各実施形態では、シート33をダブル野縁13Bに取り付けたが、これに限らず、シングル野縁13Aや野縁受け12に取り付けてもよい。
また、上述の各実施形態では、各構造体接続部31を、天井ボード20の1つおきに設けたが、これに限らず、2つおきに設けてもよいし、千鳥状に設けてもよい。
また、上述の各実施形態では、構造体接続部31を弾性変形可能としたが、これに限らず、落下防止ワイヤ32を弾性変形可能とし、構造体接続部31を弾性変形しない材料で形成してもよいし、また、構造体接続部31および落下防止ワイヤ32の両方を弾性変形しない材料で形成してもよい。
また、上述の各実施形態では、構造体接続部31をあと施工アンカー41で上部構造体40に取付けたが、これに限らず、埋め込みアンカーに取り付けてもよいし、上部構造体40にインサートを打ち込み、このインサートにボルト固定してもよい。また、構造体接続部31を鋼材に取り付ける場合には、溶接、打ち込みピン、ボルト接合で取り付けてもよく、要するに確実に固定できればよい。
また、落下防止ワイヤ32の材質、太さ、構成、撚り方は特に限定されず、JIS規格品でも、JIS規格外のものでもよい。
また、本実施形態では、落下防止ワイヤ32を環状にしてダブル野縁13Bの壁部132を貫通させたが、これに限らず、接続金具を介して留めつけてもよく、要するに落下防止ワイヤ32を確実に接続できればよい。
また、上述の各実施形態では、仕上げボード22を設けたが、これに限らず、仕上げボードを設けなくてもよい。
12…野縁受け、13…野縁(下地部材)、13A…シングル野縁、13B…ダブル野縁
20…天井ボード(天井材)、21…ビス、22…仕上げボード
30、30B…落下防止装置、31、31B…構造体接続部、32…落下防止ワイヤ(紐状部材)、33…シート(紐状部材)
40…上部構造体、41…あと施工アンカー
50…組み合わせ部材、51…ビス、52…ワッシャ、53…ビス
111…ハンガー、121…クリップ、131…野縁の底部、132…野縁の壁部
311…構造体接続部の底部、312…構造体接続部の壁部
Claims (4)
- 天井裏空間に設けられた天井下地と、当該天井下地に取り付けられる板状の天井材と、を備える天井構造であって、
前記天井下地は、棒状の下地部材を備え、
当該下地部材に上から被せられて前記天井材同士の隙間を通って下方に延びて、前記天井材の下面に貼り付けられたシートを備えることを特徴とする天井構造。 - 天井裏空間の上部構造体に取り付けられて平板状で弾性変形可能な構造体接続部と、
当該構造体接続部から延びて前記下地部材の前記シートが設けられた部分に接続される紐状の紐状部材と、を備え、
当該構造体接続部の長さ方向中央部は、前記上部構造体に固定され、
前記紐状部材は、前記構造体接続部の長さ方向端部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の天井構造。 - 天井裏空間に設けられた天井下地と、当該天井下地に取り付けられる板状の複数の天井材と、を備える天井構造の構築方法であって、
前記天井下地として、棒状の下地部材を設ける工程と、
当該下地部材にシートを上から被せて当該下地部材の下方に垂らす工程と、
当該シートの下地部材の下方に垂れた部分を挟み込むように前記下地部材の下面に天井材を取り付ける工程と、
前記天井材同士の間から露出したシートを当該天井材の表面に貼り付ける工程と、を備えることを特徴とする天井構造の構築方法。 - 天井裏空間に設けられた天井下地と、当該天井下地に取り付けられる板状の複数の天井材と、を備える天井構造の構築方法であって、
前記天井下地として、棒状の下地部材を設ける工程と、
前記天井裏空間の上部構造体と前記下地部材とを紐状の紐状部材で連結するとともに、当該下地部材にシートを取り付けて当該シートを下方に垂らす工程と、
当該シートの下地部材の下方に垂れた部分を挟み込むように前記下地部材の下面に天井材を取り付ける工程と、
前記天井材同士の間から露出したシートを当該天井材の表面に貼り付ける工程と、を備えることを特徴とする天井構造の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015031829A JP6429667B2 (ja) | 2015-02-20 | 2015-02-20 | 天井構造およびその構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015031829A JP6429667B2 (ja) | 2015-02-20 | 2015-02-20 | 天井構造およびその構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016153566A JP2016153566A (ja) | 2016-08-25 |
JP6429667B2 true JP6429667B2 (ja) | 2018-11-28 |
Family
ID=56761011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015031829A Active JP6429667B2 (ja) | 2015-02-20 | 2015-02-20 | 天井構造およびその構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6429667B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7032241B2 (ja) * | 2018-05-29 | 2022-03-08 | 東京製綱株式会社 | 天井板落下防止構造及び天井板落下防止方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012117303A (ja) * | 2010-12-01 | 2012-06-21 | Uchiyama Sangyo:Kk | 天井防振構造 |
JP6264599B2 (ja) * | 2013-07-31 | 2018-01-24 | 清水建設株式会社 | 吊り天井構造 |
-
2015
- 2015-02-20 JP JP2015031829A patent/JP6429667B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016153566A (ja) | 2016-08-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6429667B2 (ja) | 天井構造およびその構築方法 | |
JP6960781B2 (ja) | 吊り天井構造 | |
JP6198296B2 (ja) | 天井構造 | |
JP5442365B2 (ja) | 補強梁接合金物 | |
JP6610968B2 (ja) | 吊り天井のブレース接続用金具及びこれを備えた吊り天井構造 | |
JP6414662B2 (ja) | 吊り天井構造 | |
JP6225058B2 (ja) | 天井の耐震構造 | |
JP2019190573A (ja) | 取付構造、及び取付方法 | |
KR101681084B1 (ko) | 긴장재를 이용한 조적채움벽 면외 전도 방지 시스템 | |
JP6914023B2 (ja) | 吊り天井補強構造及び吊り天井補強構造の施工方法 | |
JP2014070470A (ja) | 耐震天井構造 | |
JP6164469B2 (ja) | 吊り天井構造 | |
JP5288624B2 (ja) | プレート部材の取付具 | |
JP6231300B2 (ja) | 天井材の落下防止装置 | |
JP2008121236A (ja) | 基礎の補強構造 | |
JP6696744B2 (ja) | 吊り天井補強構造 | |
JP6768358B2 (ja) | スラブ構造 | |
JP2007191961A (ja) | 既存建物におけるスラブの補強構造 | |
KR102336057B1 (ko) | 내풍압용 천장 보강대와 이를 이용한 시공방법 | |
JP7032241B2 (ja) | 天井板落下防止構造及び天井板落下防止方法 | |
JP6796388B2 (ja) | 天井材落下防止構造 | |
JP7281730B2 (ja) | 天井補強構造およびその形成方法 | |
WO2021229903A1 (ja) | 吊り天井の補強構造 | |
JP6890367B1 (ja) | 吊り天井の補強構造 | |
JP6555518B2 (ja) | 天井の脱落防止方法及び脱落防止構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171114 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180921 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180928 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181017 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181029 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181030 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6429667 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |