JP3204309U - 吊りボルト取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震の際に大きな横揺れや縦揺れが発生した時に、天井吊りボルトの揺動によって天井板が破壊、落下する危険性を払拭できる吊りボルト取付装置を提供する。【解決手段】屋根桁材2の水平状態から種々の傾斜状態に合わせて配置される屋根母屋3に、吊元金具4により吊りボルト5を垂直に堅固に取り付ける吊りボルト取付装置であり、屋根母屋3であるリップ付き溝形鋼の下部フランジ3aが吊元金具4の掛入用開口部10に掛入し、下部フランジ3aの先端部に上向きに突設される上向きリップ3bが掛入用開口部10の奥側に連通して上向きに開口形成されている掛嵌用開口部11に嵌合掛止され、上向きリップ3bが垂直上向き状態から所要の傾斜上向き状態に扇形輪郭を描くように変移するのを許容するよう、掛嵌用開口部11が奥広がりの略扇形開口状に形成されてなる。【選択図】図1

Description

本考案は、主に種々の傾斜角度に配置された勾配屋根にその種々の傾斜角度に係わらず天井等を吊る吊りボルトを垂直に吊持するための吊りボルト取付装置に関する。
従来、屋根材の勾配に合わせて種々の傾斜角度に傾斜して配設される鉄骨製屋根骨枠である屋根桁材に天井吊りボルトによって天井板を水平に吊持するため天井吊りボルト取付装置として、特許第3817346号に係る従来技術が存在する。この従来技術を、図8によって説明すると、屋根下地や屋根ボード等の屋根材1の勾配に合わせて種々の勾配角度に傾斜して配設される屋根桁材2である鉄骨製屋根骨枠の上面に、これに直交して固定具20によってリップ付き溝形鋼からなる屋根母屋3が固着されている。そして、屋根桁材2に直接に取り付けられている板状の第1部材21と、天井吊りボルト5が取り付けられる板状の第2部材22とを重ね合わせて両者をその中心部Oを軸心として垂直面内を回転可能に枢着し、第1部材21に対して第2部材22をその中心部Oを回転中心として回転調整して、該第2部材22に天井吊りボルトを5を垂直に吊持させるようにしている。この従来技術であると、地震の際の衝撃や振動によって第2部材22が第1部材21に対して回転揺動して第2部材22に取り付けられている天井吊りボルト5を左右に大きく揺動する危険性があり、天井吊りボルト5の揺動によって、これに吊持される天井板23が破壊、落下する大きな要因となり、又、第1部材21と第2部材22とを、その回転中心部Oを枢着するために構造が複雑で制作費が高くつく難点があった。なお、図中、周知のように、天井吊りボルト5の下端部にハンガー24を介して野縁受け25が取り付けられ、該野縁受けにクリップ26を介して天井野縁27が取り付けられ、該天井野縁27に天井板23が取り付けられるようになっている。
本考案は、上記従来技術のように、第1部材21に対して、これとは別個に第2部材22を回転可能に枢着することによって、地震の際に大きな横揺れや縦揺れが発生した時に、天井吊りボルト5の揺動によって天井板が破壊、落下する危険性を払拭して、長手方向に傾斜して配設されている屋根桁材2の傾斜状上面に傾斜状態に且つ直交して取り付けられている屋根母屋3を利用して、これに天井等の吊りボルト5を吊持することができる吊りボルト取付装置を提案することを目的とする。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、図1、図2に示すように、請求項1の考案に係る吊りボルト取付装置は、屋根の勾配に合わせてその水平状態から種々の勾配角度に傾斜した傾斜状態に配設される屋根桁材2に直交して、リップ付き溝形鋼からなる屋根母屋3が屋根桁材2の水平状態から屋根桁材2が種々の勾配角度に傾斜した傾斜状態に合わせて配置される該屋根母屋3に吊元金具4によって天井等の吊りボルト5を垂直に取り付けるようにした吊りボルト取付装置であって、該吊元金具4は、吊りボルト5をねじ込むネジ孔6を設けた下部水平部板片7と、該下部水平部板片7の前後両端縁から上方に向かって立ち上がる一対の立ち上がり部板部片8と、一対の立ち上がり部板部片8の上部側から下部水平部板片7に上下に対向するように延設される一対の上部縦板部片9とからなり、一対の上部縦板部片9とこれに対向する前記下部水平部板片7との間に屋根母屋3の下部フランジ3aが掛入される掛入用開口部10が形成され、一対の上部縦板部片9と一対の立ち上がり部板部片8との間に屋根母屋3の上向きリップ3bが嵌合掛止される掛嵌用開口部11が前記掛入用開口部10に連通して上向きに形成され、該掛嵌用開口部11の入口開口部11aから奥行開口部11bに向かって上向き傾斜状の上向き傾斜掛止縁9aが一対の上部縦板部片9の縦板端縁に形成され、該上向き傾斜掛止縁9aに対向して前記掛嵌用開口部11を挟んで垂直に立ち上がる垂直立ち上がり掛止縁8aが立ち上がり部板部片8の立ち上がり端縁に形成され、しかして前記上向き傾斜掛止縁9aと前記垂直立ち上がり掛止縁8aとに囲繞されて、前記掛嵌用開口部11は奥広がりの略扇形開口状に形成されてなることを特徴とする。
又、請求項2の考案は、前記一対の上部縦板部片9の下縁部は、前記掛入用開口部10に掛入される屋根母屋3の下部フランジ3aが水平に当接掛止されるための水平掛止縁9bを形成してなる請求項1に記載の吊りボルト取付装置に係る。
又、請求項3の考案は、前記掛嵌用開口部11の入口開口部11aを挟んで前記上向き傾斜掛止縁9aと前記垂直立ち上がり掛止縁8aとに、屋根母屋3の下部フランジ3aと上向きリップ3bとのコーナー部が当接して屋根母屋3の傾斜基準点となる傾斜基準縁9ao,8aoが形成されてなる請求項1又は2に記載の吊りボルト取付装置に係る。
又、請求項4の考案は、前記係嵌用開口部11に形成される前記傾斜基準縁9ao,8aoと前記上向き傾斜掛止縁9aと前記垂直立ち上がり掛止縁8aとに囲繞されて形成される略扇形開口状の掛嵌用開口部11の扇形角αは25°に形成されてなる請求項1〜3の何れかに記載の吊りボルト取付装置に係る。
次に、本考案の効果について、図面の参照符号を付して説明する。請求項1の考案に係る吊りボルト取付装置は、図7に示すように、屋根1の勾配に合わせてその水平状態から種々の勾配角度に傾斜した傾斜状態に配設される屋根桁材2に直交して、リップ付き溝形鋼からなる屋根母屋3が屋根桁材2の水平状態から屋根桁材2が種々の勾配角度に傾斜した傾斜状態に合わせて配置される該屋根母屋3に、本考案に係る要部である吊元金具4によって天井等の吊りボルト5を垂直に取り付けるようにしたものであって、図1、特に図2に示すように、屋根母屋3であるリップ付き溝形鋼の下部フランジ3aが吊元金具4の掛入用開口部10に掛入し、且つ下部フランジ3aの先端部に上向きに突設される上向きリップ3bが掛入用開口部10の奥側に連通して上向きに開口形成されている掛嵌用開口部11に嵌合掛止することになるが、この際、屋根母屋3であるリップ付き溝形鋼が屋根桁材2の水平状態から所要の傾斜状態に取り付けられることによって、上向きリップ3bは垂直上向き状態から所要の傾斜上向き状態に扇形輪郭を描くように変移することになる。この点で本考案に係る吊元金具4では、上記掛嵌用開口部11が、その入口開口部11aを基点として奥広がりの略扇形開口状に形成されているため、上向きリップ3bは掛嵌用開口部11において、上記扇形輪郭を描く変移が許容され、吊元金具4の下部水平部板片7は屋根母屋3の水平状態あるいは傾斜状態如何によらず、常に水平状態であり、したがって下部水平部板片7のネジ孔6にねじ込まれる吊りボルト5は常に垂直状態となっており、該ネジ孔6にねじ込まれた吊りボルト5の先端部は、図示のように、リップ付き溝形鋼の下部フランジ3aを押圧し、且つ上向きリップ3bが屋根母屋3の掛嵌用開口部11の壁面に掛止されて、水平状態から傾斜状態に変移する屋根母屋3に吊元金具4を介して吊りボルト5は堅固に取り付けられることになる。
又、屋根母屋3が屋根桁材2の上面に水平状態から所要の傾斜状態に取り付けられるに当って、簡単な構造の単一の吊元金具4によって吊りボルト5を常に垂直状態に吊持することができるため、安価に製造することができる。
しかも、吊元金具4の下部水平部板片7にねじ込まれる吊りボルト5の先端部が屋根母屋3の下部フランジ3aを押圧し、この吊りボルト5の押圧力によって、屋根母屋3が水平状態にあっては、下部フランジ3aが掛入用開口部10の壁面に強力に掛止し、屋根母屋3が傾斜状態にあっては、吊りボルト5の押圧力によって、上向きリップ3bが掛嵌用開口部11の壁面に強力に掛止することになるため、吊りボルト5を吊元金具4によって屋根母屋3に堅固に取り付けることができる。
請求項2の考案に係る吊りボルト取付装置によれば、前記一対の上部縦板部片9の下縁部は、前記掛入用開口部10に掛入される屋根母屋3の下部フランジ3aが水平に当接掛止されるための水平掛止縁9bを形成してなるため、前記掛入用開口部10に掛入される屋根母屋3の下部フランジ3aは該水平掛止縁9bによって強力に掛止され、地震の衝撃や振動によって屋根母屋3から吊元金具4及び吊りボルト5が脱落することはなく安定して使用することができる。
請求項3の考案に係る吊りボルト取付装置によれば、前記掛嵌用開口部11の入口開口部11aを挟んで前記上向き傾斜掛止縁9aと前記垂直立ち上がり掛止縁8aとに、屋根母屋3の下部フランジ3aと上向きリップ3bとのコーナー部3cが当接して屋根母屋3の傾斜基準点となる傾斜基準縁9ao,8aoが形成されてなるため、傾斜状態にある屋根母屋3は、その下部フランジ3aが吊元金具4の下部水平部板片7にねじ込まれる吊りボルト5の先端部に圧接支持され、且つ下部フランジ3aと上向きリップ3bとのコーナー部3cが前記傾斜基準縁9ao又は8aoに圧接支持されるため、種々の傾斜状態にある屋根母屋3に対して吊りボルト5を吊元金具4を介して垂直に強固に吊持することができる。
請求項4の考案に係る吊りボルト取付装置によれば、吊元金具4の前記係嵌用開口部11に形成される前記傾斜基準縁9ao,8aoと前記上向き傾斜掛止縁9aと前記垂直立ち上がり掛止縁8aとに囲繞されて形成される略扇形開口状の掛嵌用開口部11の扇形角αは25°に形成される場合には、屋根桁材2の上面に取り付けられる屋根母屋3は、その上向きリップ3bが掛嵌用開口部11において25°の範囲で扇形状輪郭に変移することができるから、下部水平部板片7は屋根桁材2の水平面から傾斜面にわたる傾斜角θが25°の範囲で常に水平状態に維持することができ、それがために屋根母屋3の取付角度θが水平状態から25°の傾斜角度までの範囲で下部水平部板片7にねじ込まれる吊りボルト5を垂直状態に現場施工で容易に取り付けることができ、能率的であり実用的でもある。
本考案に係る吊りボルト取付装置の使用状態を示す正面図である。 同要部の拡大正面図である。 本考案の要部である吊元金具の製作工程の説明図で、そのうち、(a)は斜視図、(b)は(a)のAーA線断面図、(c)は(b)のBーB線断面図、(d)は展開図である。 屋根母屋が水平状態から種々の傾斜角度に取り付けられる場合の吊りボルトが垂直に吊持される使用状態を示す正面図である。 水平状態の屋根母屋の変形例を示すもので、これに吊りボルトを吊元金具によって垂直に取り付けた使用状態を示す。 本考案の要部である吊元金具の他の実施形態の図3と同様な製作工程の説明で、そのうち、(a)は斜視図、(b)は(a)のCーC線断面図、(c)は(b)のDーD線断面図、(d)は展開図である。 本考案に係る吊りボルト取付装置を天井板を吊持する場合の使用状態を示す正面図である。 従来技術に係る吊りボルト取付装置の使用状態を示す正面図である。
以下に、本考案に係る吊りボルト取付装置の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明すると、図8の従来技術のように長手方向に傾斜して取り付けられる屋根桁材2を利用して吊りボルト5を吊持するのではなく、図7に本考案の一使用例が示されるように、屋根下地や屋根ボード等の屋根材1の勾配に合わせて種々の勾配角度に傾斜して長手方向に配設される屋根桁材2である鉄骨製屋根骨枠の上面に、これに直交して固定具20によって取り付けてなるリップ付き溝形鋼からなる屋根母屋3を利用して、これに本考案の要部である吊元金具4によって天井等の吊りボルト5を垂直に取り付けるようになっていることを特徴とする。なお、吊りボルト5で吊持されるのは実施形態で示すように、主に天井板23を吊持することを目的とするが、配管や配線を懸架吊持する場合にも使用される。なお又、屋根母屋3であるリップ付き溝形鋼は周知のもので、図1に示すように、縦部フランジ3dと、その上部フランジ3eと、その下部フランジ3aと、上下部フランジ3e,3aの先端部に開口部3fを挟んで互いに対向して突設される下向きリップ3g及び上向きリップ3bとからなるものである。なお又、図中、図8と同じく周知のように、吊りボルト5の下端部にハンガー24を介して野縁受け25が取り付けられ、該野縁受け25にクリップ26を介して野縁27が取り付けられ、該野縁27に天井板23が釘打ち等によって取り付けられるようになっている。
本考案の要部である吊元金具4は、図1又は図2に示すように、吊りボルト5をねじ込むネジ孔6を設けた下部水平部板片7と、該下部水平部板片7の前後両端縁から上方に向かって立ち上がる一対の立ち上がり部板部片8と、一対の立ち上がり部板部片8の上部側から下部水平部板片7に上下に対向するように延設される一対の上部縦板部片9とからなり、一対の上部縦板部片9とこれに対向する前記下部水平部板片7との間に屋根母屋3の下部フランジ3aが掛入される掛入用開口部10が形成され、一対の上部縦板部片9と一対の立ち上がり部板部片8との間に屋根母屋3の上向きリップ3bが嵌合掛止される掛嵌用開口部11が前記掛入用開口部10に連通して上向きに形成され、該掛嵌用開口部11の入口開口部11aから奥行開口部11bに向かって上向きに傾斜する上向き傾斜掛止縁9aが一対の上部縦板部片9の縦板端縁に形成され、該上向き傾斜掛止縁9aに対向して前記掛嵌用開口部11を挟んで垂直に立ち上がる垂直立ち上がり掛止縁8aが立ち上がり部板部片8の立ち上がり端縁に形成され、前記上向き傾斜掛止縁9aと前記垂直立ち上がり掛止縁8aとに囲繞されて、前記掛嵌用開口部11は奥広がりの略扇形開口状に形成されてなる。
又、 前記一対の上部縦板部片9の下縁部は、前記掛入用開口部10に掛入される屋根母屋3の下部フランジ3aが水平に当接掛止されるための水平掛止縁9bを形成している。
又、前記掛嵌用開口部11の入口開口部11aを挟んで前記上向き傾斜掛止縁9aと前記垂直立ち上がり掛止縁8aとに、屋根母屋3の下部フランジ3aと上向きリップ3bとのコーナー部3cが当接して屋根母屋3の傾斜基準点となる傾斜基準縁9ao,8aoが形成されている。
更に又、前記係嵌用開口部11に形成される前記傾斜基準縁9ao,8aoと前記上向き傾斜掛止縁9a前記垂直立ち上がり掛止縁8aとに囲繞されて形成される略扇形開口状の掛嵌用開口部11の扇形角αは、この実施形態では25°に形成されている。
図3は、本考案の要部である吊元金具4の製造工程を示すもので、吊元金具4は、(d)に示すように、所定の長さ、幅及び厚みを有する長方形の金属板材Mをプレス加工によって下部水平部板片7、立ち上がり部板部片8、上部縦板部片9及びネジ用貫通孔6aを成形し、折り込み部P1,P2で折り込んで、且つネジ取付用貫通孔6aをタップ加工によってネジ孔6に形成することによって、(a)〜(c)に示すように吊元金具4が製造されるのである。金属板材Mに形成される貫通孔6aは、金属板材Mの段階でタップ加工を行い、ネジ孔6を形成するようにしてもよい。このように、吊元金具4は、極めて簡単な製造工程によって製造することができるから安価に製造することができる。各構成要素については、図1及び図2に詳細に説明しているので、各構成要素に図1及び図2に付した符号と同じ符号を付すことによって説明を省略する。
図6は、本考案の要部である他の実施形態の吊元金具4の製造工程を示すもので、図3に示す製造工程と同じであるから、この図6にも各構成要素に同じ符号を付すことによって説明を省略するが、図3に示す実施形態と相違する点は、下部水平部板片7、立ち上がり部板部片8及び上部縦板部片9に補強リブ12を同時に膨出成形したことである。このように、金属板材Mに補強リブ12を形成することによって金属板材M、従って加工後の各構成部分が補強されるため、金属板材Mの厚みを図3に示す実施形態の金属板材Mに比べて薄くすることができるという効果がある。例えば、図3の金属板材Mの厚みを3.2mmとすれば、図6の金属板材Mの厚みは、2.3mmのものを採用することで、図3と同じ強度とすることができ、それだけ材料費の軽減に貢献することができる。
図4は、屋根母屋3が水平状態から種々の傾斜角度に取り付けられる場合の吊りボルト5が垂直に吊持される使用状態を示すもので、先ず(a)に示すように、水平状態にある屋根母屋3に吊元金具4を取り付けるには、該吊元金具4を屋根母屋3の開口部3fから吊元金具4内に嵌め入れ、掛入用開口部10に位置する下部フランジ3aに一対の上部縦板部片9の下縁部である水平掛止縁9bを当てつけ、その状態で吊元金具4の下部水平部板片7のネジ孔6にねじ込んだ吊りボルト5の先端部を下部フランジ3aに押接させる。これによって、屋根母屋3は、その下部フランジ3aが吊元金具4の水平掛止縁9bと吊りボルト5とによって強力に挟持されると共に、下部フランジ3aの先端部の上向きリップ3bは吊元金具4の立ち上がり部板部片8の壁面に強力に当接して、吊りボルト5は吊元金具4を介して屋根母屋3に強力に吊持されることになる。この(a)では、屋根母屋3の傾斜角θは0°で、上向きリップ3bの扇形角αは0°である。この点は、図5に示す水平状態のH型鋼からなる屋根母屋3Aについても同じである。
(b)では、傾斜角θが5°の屋根母屋3に吊元金具4を取り付ける例を示すもので、該吊元金具4を屋根母屋3の開口部3fから屋根母屋3内に嵌め入れ、水平状態の吊元金具4を下部フランジ3aに近づけることによって、屋根母屋3のコーナー部3cは上部縦板部片9の水平掛止縁9bの端部である傾斜基準縁9aoと立ち上がり部板部片8の端縁である傾斜基準縁8aoとの両方基準縁又は何れかの基準縁に当接し、その状態で吊元金具4の下部水平部板片7のネジ孔6にねじ込んだ吊りボルト5の先端部を下部フランジ3aに押接させることによって、吊りボルト5は吊元金具4を介して屋根母屋3に強力に吊持されることになる。この(b)では、屋根母屋3の傾斜角θは5°で、上向きリップ3bの扇形角αは5°である。このように、屋根母屋3であるリップ付き溝形鋼は、そのコーナー部が直角であるから、屋根母屋3の傾斜角θと上向きリップ3bの扇形角αとは同じ角度からなることになる。
(c)では、傾斜角θが10°の屋根母屋3に吊元金具4を取り付ける例を示すもので、この(c)では、屋根母屋3の傾斜角θは10°で、上向きリップ3bの扇形角αは10°である。
(d)では、傾斜角θが15°の屋根母屋3に吊元金具4を取り付ける例を示すもので、この(d)では、屋根母屋3の傾斜角θは15°で、上向きリップ3bの扇形角αは15°である。
(e)では、傾斜角θが20°の屋根母屋3に吊元金具4を取り付ける例を示すもので、この(e)では、屋根母屋3の傾斜角θは20°で、上向きリップ3bの扇形角αは20°である。
(f)では、傾斜角θが25°の屋根母屋3に吊元金具4を取り付ける例を示すもので、この(f)では、屋根母屋3の傾斜角θは25°で、上向きリップ3bの扇形角αは25°である。この(f)では、上記と同じように、吊元金具4を屋根母屋3の開口部3fから屋根母屋3内に嵌め入れ、水平状態のまま吊元金具4を下部フランジ3aに近づけることによって、屋根母屋3のコーナー部3cは立ち上がり部板部片8の立ち上がり端縁の傾斜基準縁8aoに当接し、その状態で吊元金具4の下部水平部板片7のネジ孔6にねじ込んで吊りボルト5の先端部を下部フランジ3aに押接させることによって、上向きリップ3bは上部縦板部片9の上向き傾斜掛止縁9aに当接維持され、吊りボルト5は吊元金具4を介して屋根母屋3に強力に垂直に吊持されることになる。
以上のように、本考案に係る吊りボルト取付装置によれば、本考案の要部である吊元金具4を採用することによって、屋根桁材2の上面に水平状態に取り付けられる場合から屋根桁材2の上面に種々の傾斜状態に取り付けられる場合にかけて、屋根母屋3に吊元金具4を介して吊りボルト5は垂直に堅固に取り付けられることになる。
1 屋根
2 屋根桁材
3 リップ付き溝形鋼からなる屋根母屋
3a 下部フランジ
3b 上向きリップ
3c コーナー部
4 吊元金具
5 吊りボルト
6 ネジ孔
7 下部水平部板片
8 立ち上がり部板部片
8a 垂直立ち上がり掛止縁
8ao 傾斜基準縁
9 上部縦板部片
9a 上向き傾斜掛止縁
9b 水平掛止縁
10 掛入用開口部
11 掛嵌用開口部
11a 入口開口部
11b 奥行開口部
θ 屋根母屋3の傾斜角
α 上向きリップ3bの扇形角

Claims (4)

  1. 屋根の勾配に合わせてその水平状態から種々の勾配角度に傾斜した傾斜状態に長手方向に配設される屋根桁材に直交して、リップ付き溝形鋼からなる屋根母屋が屋根桁材の水平状態から屋根桁材の種々の勾配角度に傾斜した傾斜状態に合わせて配置される該屋根母屋に吊元金具によって天井等の吊りボルトを垂直に取り付けるようにした吊りボルト取付装置であって、
    該吊元金具は、吊りボルトをねじ込むネジ孔を設けた下部水平部板片と、該下部水平部板片の前後両端縁から上方に向かって立ち上がる一対の立ち上がり部板部片と、一対の立ち上がり部板部片の上部側から下部水平部板片に上下に対向するように延設される一対の上部縦板部片とからなり、一対の上部縦板部片とこれに対向する前記下部水平部板片との間に屋根母屋の下部フランジが掛入される掛入用開口部が形成され、一対の上部縦板部片と一対の立ち上がり部板部片との間に屋根母屋の上向きリップが嵌合掛止される掛嵌用開口部が前記掛入用開口部に連通して上向きに形成され、該掛嵌用開口部の入口開口部から奥行開口部に向かって上向きに傾斜する上向き傾斜掛止縁が一対の上部縦板部片の縦板端縁に形成され、該上向き傾斜掛止縁に対向して前記掛嵌用開口部を挟んで垂直に立ち上がる垂直立ち上がり掛止縁が立ち上がり部板部片の立ち上がり端縁に形成され、
    しかして前記上向き傾斜掛止縁と前記垂直立ち上がり掛止縁とに囲繞されて、前記掛嵌用開口部は奥広がりの略扇形開口状に形成されてなることを特徴とする吊りボルト取付装置。
  2. 前記一対の上部縦板部片の下縁部は、前記掛入用開口部に掛入される屋根母屋の下部フランジが水平に当接掛止されるための水平掛止縁を形成してなる請求項1に記載の吊りボルト取付装置。
  3. 前記掛嵌用開口部の入口開口部を挟んで前記上向き傾斜掛止縁と前記垂直立ち上がり掛止縁とに、屋根母屋の下部フランジと上向きリップとのコーナー部が当接して屋根母屋の傾斜基準点となる傾斜基準縁が形成されてなる請求項1又は2に記載の吊りボルト取付装置。
  4. 前記係嵌用開口部に形成される前記傾斜基準縁と前記上向き傾斜掛止縁と前記垂直立ち上がり掛止縁とに囲繞されて形成される略扇形開口状の掛嵌用開口部の扇形角は25°に形成されてなる請求項1〜3の何れかに記載の吊りボルト取付装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018017074A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 株式会社サワタ 野縁受け懸架装置

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