JP6948687B2 - 連結金具、天井構造および連結方法 - Google Patents

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Description

本発明は、野縁と野縁受けを連結する連結金具、天井構造および連結方法に関する。
天井下地材は、上部構造体から吊り下げられた野縁受けに、野縁を連結して構成されている。野縁と野縁受けは格子状に配置されている。野縁受けは、側方に開口された断面コ字状の金属製チャンネル材が用いられ、野縁は、上方に開口され、上端に互いに対向するリップ部を備えた断面C字状の金属製スタッド材が用いられることが多い。野縁と野縁受けを連結する金具は、たとえば、特許文献1に示すような構成のものが知られていた。特許文献1の連結金具は、クリップと称され、野縁受けを側部から覆う立板部と、立板部の下方に延在する係止部とを備えている。係止部は、野縁の内側に挿入されてリップ部を下側から係止する。
ところで、近年では、耐震性を求められることが多い。前記のクリップでは、耐震性が弱いため、野縁と野縁受けにビスやボルトを用いて連結される連結金具が使用されるようになっている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の連結金具は、野縁受けを上側から覆う第一固定部と、第一固定部の下端部に連続して設けられ野縁を上側から覆う第二固定部とを備えている。第一固定部は、下方に開口する断面コ字状を呈しており、第一固定部の一方の側板部が野縁受けの側面にビス止めされている。第二固定部は、第一固定部の下端部の両側にそれぞれ形成されている。第二固定部は、下方に開口する断面コ字状を呈しており、第二固定部の側板部が野縁の両側面にそれぞれビス止めされている。
特開2014−218777号公報 特開2015−129530号公報
特許文献2の連結金具は、第二固定部が第一固定部の側板部に対して直交しているので、天井面が傾斜した傾斜天井に対応することはできなかった。一方、特許文献1のクリップでは、野縁を傾斜させて係止することができるので傾斜天井に対応することができるものの、耐震性を確保することができなかった。
そこで、本発明は、前記の問題を解決するためになされたものであり、耐震性を確保しつつ、野縁を傾斜して支持することができる連結金具、天井構造および連結方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、リップ部を備えた溝型スタッド材からなり傾斜した状態で配置される野縁と、前記野縁を支持する野縁受けとを連結する連結金具において、前記野縁受けに固定されるとともにその下端部が前記リップ部を下側から係止する係止部材と、野縁受けの側面に固定されるとともにその下端部が前記野縁の側面に固定される固定部材とを備え、前記係止部材と前記固定部材とは、前記野縁受けを挟むように配置されており、前記係止部材と前記野縁受けと前記固定部材とは、締結部材にて固定されていることを特徴とする連結金具である。
前記構成の連結金具によれば、野縁を、係止部材で傾斜した状態で係止した後に、固定部材を介して野縁と野縁受けとを強固に固定することができる。したがって、野縁を野縁受けに、耐震性を確保しつつ、傾斜した状態で容易に固定することができる。さらに、野縁受けを係止部材と固定部材とで挟持することで固定強度を高めることができる。
また、本発明の連結金具では、前記野縁受けは、側方に開口する断面コ字状の溝型チャンネル材からなり、前記固定部材は、前記野縁の側面にそれぞれ固定されるとともに前記野縁受けの位置まで延在する一対の固定板部と、前記一対の固定板部同士を連結するとともに前記野縁受けの側面に固定される連結板部とを備えており、前記固定板部の上部と前記連結板部には、前記野縁受けのフランジを収容する切欠き部が形成されているものが好ましい。このような構成によれば、野縁受けのフランジを固定部材に噛み合わせるとともに、野縁受けの側面と固定部材の連結板部とを当接されることができる。これによって、野縁受けと固定部材をビスまたはボルトで強固に固定することができるとともに、固定部材が、野縁受けに対して回転するのを防止できる。
さらに、本発明の連結金具では、前記係止部材は、前記野縁受けの上面に当接する横板部と、前記野縁受けの側面に当接する縦板部と、前記縦板部の下端部に連続する係止部とを備えており、前記横板部には、板の一部を切り下げて前記野縁受けの前記フランジの端部に掛け止められる切下げ部が形成されているものが好ましい。このような構成によれば、係止部材を野縁受けに容易に仮固定することができるので、締結部材を介して固定部材を野縁受けに本固定する前に、野縁を安定した状態で係止することができる。
また、本発明の連結金具では、前記係止部材は、前記野縁受けの上面に当接する横板部と、前記野縁受けの側面に当接する縦板部と、前記縦板部の下端部に連続する係止部とを備えており、前記連結板部に形成された前記切欠き部には、前記横板部が挿通されるように構成されており、前記横板部には、板の一部を斜め上に傾斜させて前記固定部材の前記連結板部を掛け止める切起し部が形成されているものが好ましい。このような構成によれば、固定部材を係止部材に容易に仮固定することができるので、締結部材を介して固定部材を野縁受けに本固定する前に、固定部材を安定した状態で野縁および係止部材に仮固定することができる。
前記課題を解決するための第二の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の連結金具を用いて野縁と野縁受けとを連結した天井構造であって、隣り合う連結金具の係止部材は、野縁の長手方向に間隔をあけて異なる高さ位置に配置されており、前記野縁を傾斜した状態で係止していることを特徴とする天井構造である。
前記課題を解決するための第三の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の連結金具を用いて傾斜した野縁と野縁受けとを連結する連結方法であって、前記野縁受けに前記係止部材を係止するとともに、前記係止部材の下端部を前記野縁内に挿入し前記リップ部を下側から係止して、前記野縁と前記野縁受けとを仮固定する仮固定工程と、前記固定部材で前記野縁受けと前記野縁とを本固定する本固定工程と、を備え、前記仮固定工程では、前記野縁の長手方向に間隔をあけて異なる高さ位置に設置した前記係止部材に前記野縁を係止して傾斜させることを特徴とする連結方法である。
本発明に係る連結金具、天井構造および連結方法によれば、耐震性を確保しつつ、野縁を傾斜して支持することができる、といった優れた効果を発揮する。
本発明の実施形態に係る連結金具を用いて野縁と野縁受けを連結した状態を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る連結金具と野縁と野縁受けとの配置状態を示した分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る連結金具を用いて野縁と野縁受けを連結した状態を示した図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の実施形態に係る連結金具の係止部材を示した図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の実施形態に係る連結金具の係止部材を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る連結金具の固定部材を示した図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態に係る連結金具の固定金具を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る天井構造を示した斜視図である。
本発明の実施形態に係る連結金具および天井構造について図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、連結金具1は、野縁2と野縁受け3とを連結する金具である。
野縁2は、上方に開口された断面C字状の金属製の溝型スタッド材からなり、底面部2aと側面部2bとリップ部2cとを備えている。側面部2bは、底面部2aの幅方向両端から立ち上がっており、互いに平行になっている。リップ部2cは、側面部2bの上端から内側に向かって突出しており、互いに対向している。野縁受け3は、側方に開口する断面コ字状の溝型チャンネル材からなり、ウエブ3aと上下のフランジ3b,3bとを備えている。野縁受け3は、梁や床スラブ等の上部構造体(図示せず)から吊り下げられた吊ボルト4に、吊ハンガー5を介して支持されている。なお、野縁2と野縁受け3の構成や野縁受け3の支持構造は一例であって、前記構成に限定されるものではない。
図1乃至図3に示すように、連結金具1は、係止部材10と固定部材30とを備えている。連結金具1は、野縁2を傾斜させた状態で野縁受け3に連結可能である(図1および図3の(c)参照)。係止部材10と固定部材30とは、野縁受け3を挟むように配置されている。
係止部材10は、上部が野縁受け3に固定されるとともに、その下端部が野縁2のリップ部2cを係止する。図4および図5にも示すように、係止部材10は、一枚の金属板(たとえばアルミニウム合金製の板材)を適宜折り曲げて形成されている。係止部材10は、横板部11と、横板部11の端部から垂下する縦板部12と、縦板部12の下部に連続する係止部13とを備えている。
横板部11は、野縁受け3の上面(上側のフランジ3bの上面)に当接する部位である。横板部11は、縦板部12の上端から直交して水平方向に張り出しており、横板部11の張出寸法は、フランジ3bの張出寸法より大きい。
横板部11の張出先端側には、切下げ部14が形成されている。切下げ部14は、板の一部を切り下げて野縁受け3のフランジ3bの端部を掛け止める。切下げ部14は、四角形の三辺を切断し、残りの一辺で四角形を斜め下側に折り曲げて形成されている。切下げ部14は、横板部11の張出先端側が折り曲げられ、縦板部12側が傾斜して下げられている。切下げ部14の下げられた端部が、フランジ3bの先端部と当接することで、係止部材10がフランジ3bに掛け止められている。切下げ部14は、横板部11の幅方向(野縁受け3の長手方向)に間隔をあけて二箇所に形成されている。
横板部11の縦板部12側の基端側には、切起し部15が形成されている。切起し部15は、板の一部を切り起して固定部材30の後記する連結板部32を掛け止める。切起し部15は、四角形の三辺を切断し、残りの一辺で四角形を斜め上側に折り曲げて形成されている。切起し部15は、横板部11の張出先端側が折り曲げられ、縦板部12側が傾斜して上げられている。切起し部15の上がった端部が、連結板部32の表面と当接することで、係止部材10が固定部材30に掛け止められている。切起し部15は、横板部11の幅方向の中間部に一箇所形成されている。
縦板部12は、横板部11の端部から垂下しており、野縁受け3のウエブ3a(側面)に当接する。縦板部12の幅寸法は、野縁2の一対のリップ部2c,2c間の内のり寸法よりも小さく、野縁2の内側に挿入可能となっている。縦板部12の幅寸法は、横板部11の幅寸法と同等である。縦板部12の高さ寸法は、ウエブ3aの高さ寸法より大きく、縦板部12の下端部が野縁2の内側に入り込むようになっている。
係止部13は、縦板部12の下端部に連続して幅方向両側に広がって形成されている。係止部13の幅寸法は、リップ部2c,2c間の内のり寸法よりも大きく、側面部2b,2b間の内のり寸法よりも小さい。つまり、係止部13は、リップ部2c,2cを下側から係止する。係止部13を野縁2内に挿入する際には、野縁2の長手方向を法線とする平面から係止部13を傾斜させた状態で係止部材10を野縁2内に降ろす。
図1乃至図3に示すように、固定部材30は、野縁受け3のウエブ3a(側面)に固定されるとともに、その下端部が野縁2の側面部2bに固定される。固定部材30は、野縁受け3および野縁2に対して、ビスVまたはボルト等の締結部材を介して固定される。図6および図7にも示すように、固定部材30は、一枚の金属板(たとえばアルミニウム合金製の板材)を適宜折り曲げて形成されている。固定部材30は、固定板部31と連結板部32とを備えている。
固定板部31は、野縁2を固定して支持する部分である。固定板部31は、一対設けられており、野縁2の側面部2bにそれぞれ固定される。固定板部31は、平板状部材からなり、野縁2の側面部2bに当接する野縁固定部33と、野縁固定部33が上方に延在する上方延在部34とを備えている。上方延在部34は、野縁受け3の側方まで延在している。固定板部31,31間の内のり寸法は、野縁2の幅寸法と同等となっている。上方延在部34は、係止部材10の横板部11の上部とで、野縁受け3のウエブ3aを挟むように配置されている。上方延在部34と横板部11とウエブ3aとは、ビスVまたはボルト等の締結部材を介して固定される。
固定板部31の幅方向一端部には、固定板部31に直交して外側に広がる補強リブ35が形成されている。補強リブ35は、野縁固定部33から上方延在部34に渡って上下方向に延在している。野縁固定部33の他端部(補強リブ35と反対側の端部)は、横方向に張り出している。野縁固定部33には、側面部2bを固定するためのビス孔36が二箇所に形成されている。二つのビス孔36,36は、高さが違う位置に形成されている。ビス孔36の位置は、固定される野縁2の傾斜角度に応じて適宜決定される。ビス孔36は、連結板部32を含む仮想平面を挟む位置に形成されている。なお、二つのビス孔36を同じ高さに形成してよもよい。
連結板部32は、固定板部31,31を連結するとともに、野縁受け3に固定される部分である。連結板部32と固定板部31,31とで、平面視コ字状を呈している。連結板部32の高さ寸法は、野縁受け3の高さ寸法より大きい。連結板部32は、一対の固定板部31,31の上方延在部34,34の同じ側の端部にそれぞれ連続して繋がっている。連結板部32は、野縁受け3のウエブ3aに当接する。連結板部32には、ウエブ3aを固定するためのビス孔36が形成されている。
固定板部31,31の上方延在部34,34および連結板部32には、野縁受け3のフランジ3bを収容する切欠き部37,38が上下二箇所に形成されている。上側の切欠き部37は、上方延在部34および連結板部32に沿って形成されている。上方延在部34に形成された側方切欠き部37aは、連結板部32側から切り欠かれており、連結板部32に対して直交して延在している。側方切欠き部37aの入口部分と、連結板部32に形成された連結板切欠き部37bは、開口幅が大きくなっている。側方切欠き部37aには、野縁受け3のフランジ3bが挿通される。側方切欠き部37aの入口部分は開口幅が大きいので、フランジ3bを挿通しやすい。また、開口幅が大きい連結板切欠き部37bには、野縁受け3のフランジ3bと係止部材10の横板部11が挿通される。
下側の切欠き部38は、上方延在部34および連結板部32に沿って形成されている。連結板部32に形成された連結板切欠き部38bは、下方に連結板部32がなく、下方が開放されている。上方延在部34に形成された側方切欠き部38aは、連結板部32に対して直交して延在している。側方切欠き部38aは、下方に野縁固定部33が位置し、下方が野縁固定部33にて区画されている。側方切欠き部38aの入口部分は、開口幅が大きくなっている。側方切欠き部38aの入口部分は開口幅が大きいので、フランジ3bを挿通しやすい。
前記構成の連結金具1を用いて野縁2と野縁受け3とを連結するに際しては、まず、係止部材10の係止部13を野縁2内に挿入して、リップ部2c,2cを下側から係止した状態で、係止部材10を、野縁受け3のウエブ3a側から装着する。このとき、野縁2は、野縁2の長手方向に間隔をあけて配置された高さ位置の異なる係止部材10にそれぞれ係止されて傾斜している。一方、係止部材10の横板部11を、野縁受け3のフランジ3b上に当接させる。すると、切下げ部14の下がった端部が、フランジ3bの先端部と当接することで、係止部材10がフランジ3bに掛け止められる。これによって、野縁2が係止部材10に係止されて仮固定されるとともに、係止部材10が、野縁受け3に仮固定される。
その後、固定部材30を野縁受け3に装着する。固定部材30は、図2に示すように、野縁受け3の断面コ字状の開放側から装着する。具体的には、切欠き部37,38にフランジ3b,3bを挿通させながら、連結板部32をウエブ3aの内側面に当接させる。このとき、係止部材10の横板部11は、上側のフランジ3bとともに、上側の切欠き部37から挿入される。すると、連結板部32が切起し部15を乗り越えて、切起し部15の上がった端部が、連結板部32の表面と当接することで、係止部材10が固定部材30に掛け止められる。これによって、係止部材10と固定部材30が仮固定されることとなり、野縁受け3と係止部材10と固定部材30とがそれぞれ仮固定される。このとき、野縁受け3は、係止部材10と固定部材30とで挟まれた状態となる。また、野縁2は、固定部材30の固定板部31,31の野縁固定部33,33間に位置している。
次に、固定部材30の連結板部32のビス孔36からビスVをもんで、固定部材30と野縁受け3と係止部材10とを本固定する。さらに、固定部材30の固定板部31のビス孔36からビスVをもんで、固定部材30と野縁2とを本固定する。
前記連結金具1を用いて野縁2と野縁受け3とを連結して構成した天井構造50を図8に示す。かかる天井構造50は、野縁受け3が、側面視で直線状であるとともに、平面視で孤状を呈する湾曲形状に形成されている。野縁受け3は、直線状のチャンネル材を曲げ加工によって湾曲させて形成されている。野縁受け3は、一方向のみに湾曲しているので、曲げ加工を容易に行うことができる。野縁2は、傾斜した状態で野縁受け3に連結されている。連結金具1の構成と連結手順は前記と同様である。
このような野縁受け3と連結金具1を用いた天井構造50によれば、円錐の曲面形状を呈した天井面を形成することができるので、複雑な曲面の美観に優れた天井を構築することができる。また、野縁受け3は、一方向のみに湾曲しているので、曲げ加工を容易に行うことができる。なお、野縁受け3の形状は前記構成に限定されるものではない。たとえば、側面視のみで湾曲する野縁受けを用いれば、円柱の曲面形状を呈した天井面を形成することができる。
本実施形態に係る連結金具1によれば、野縁2を、係止部材10で傾斜した状態で係止した後に、固定部材30でビスVを介して固定することができる。つまり、野縁2を係止部材10で仮固定した後に、固定部材30で本固定する。したがって、野縁2の位置調整を仮固定の状態で行うことができるので、安定した状態で位置調整を正確且つ容易に行うことができる。
また、ビスVを用いて固定部材30と野縁2、固定部材30と野縁受け3とをそれぞれ固定するので、野縁2が野縁受け3に強固に固定される。したがって、耐震性を確保しつつ、野縁2を野縁受け3に傾斜した状態で固定することができる。さらに、固定板部31の野縁固定部33の二つのビス孔36,36は、連結板部32を含む仮想平面を挟む位置に形成されているので、野縁受け3のウエブ3aを挟むように、野縁2の支持点が配置されるので、野縁2の荷重が偏ることなく安定した状態で支持できる。
さらに、固定部材30の上方延在部34および連結板部32には、野縁受け3のフランジ3bを収容する切欠き部37,38が形成されているので、フランジ3bを固定部材30に噛み合わせるとともに、野縁受け3のウエブ3aと固定部材30の連結板部32とを当接されることができる。これによって、野縁受け3と固定部材30とを、ビスVで強固に且つ容易に固定することができる。さらに、固定部材30が、野縁受け3に対して回転するのを防止できる。
また、係止部材10は、横板部11と縦板部12と係止部13とを備えているので、野縁2を係止部材10に係止できるとともに、係止部材10を野縁受け3に係止することができる。よって、野縁受け3を容易に仮固定することができる。また、係止部13は、板状であって、野縁2のリップ部2cを下側から係止しているので、野縁2を傾斜した状態で仮固定できる。
横板部11に切下げ部14を形成しているので、係止部材10を野縁受け3のフランジ3bに容易に掛け止めることができる。さらに、横板部11に切起し部15を形成しているので、固定部材30を係止部材10に容易に掛け止めることができる。これによって、固定部材30と係止部材10と野縁受け3とが一体的に仮固定される。
最終的には、固定部材30の連結板部32と野縁受け3のウエブ3aと係止部材10の縦板部12とをビスVによって強固に固定するとともに、固定部材30の固定板部31と野縁2の側面部2bとをビスVによって強固に固定することで、耐震性を得ることができる。また、固定板部31の野縁固定部33の二つのビス孔36,36は、連結板部32を含む仮想平面を挟む位置に形成されているので、野縁受け3のウエブ3aを含む仮想平面を挟むように、野縁2の支持点が配置される。したがって、野縁2の荷重が偏ることなく安定した状態で、野縁2の荷重を野縁受け3に伝達することができる。
さらに、固定板部39は、横方向に張り出していて、ビス孔36が二箇所に形成されているので、野縁2を傾斜した状態で固定することができる。二つのビス孔36,36は、高さが違う位置に形成されているので、野縁2の傾斜角度を大きくすることもできる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、材質、形状や大きさなど適宜設計変更が可能である。たとえば、前記実施形態では、係止部材10と固定部材30で、野縁受け3を挟むように、各部材が配置されているが、これに限定されるものではない。たとえば、係止部材10と野縁受け3で、固定部材30を挟んでもよいし、固定部材30と野縁受け3で、係止部材10を挟んでもよい。
また、前記実施形態では、係止部材10および固定部材30を、金属製の板材を折り曲げ加工して形成しているが、これに限定されるものではない。係止部材10や固定部材30を、鋳造や鍛造にて形成してもよい。
1 連結金具
2 野縁
2b 側面部(野縁の側面)
2c リップ部
3 野縁受け
3a ウエブ(野縁受けの側面)
10 係止部材
11 横板部
12 縦板部
13 係止板部
14 切下げ部
15 切起し部
16 幅広部
30 固定部材
31 固定板部
32 連結板部
37 切欠き部
38 切欠き部
50 天井構造
V ビス

Claims (6)

  1. リップ部を備えた溝型スタッド材からなり傾斜した状態で配置される野縁と、前記野縁を支持する野縁受けとを連結する連結金具において、
    前記野縁受けに固定されるとともにその下端部が前記リップ部を下側から係止する係止部材と、野縁受けの側面に固定されるとともにその下端部が前記野縁の側面に固定される固定部材とを備え、
    前記係止部材と前記固定部材とは、前記野縁受けを挟むように配置されており、
    前記係止部材と前記野縁受けと前記固定部材とは、締結部材にて固定されている
    ことを特徴とする連結金具。
  2. 前記野縁受けは、側方に開口する断面コ字状の溝型チャンネル材からなり、
    前記固定部材は、前記野縁の側面にそれぞれ固定されるとともに前記野縁受けの位置まで延在する一対の固定板部と、前記一対の固定板部同士を連結するとともに前記野縁受けの側面に固定される連結板部とを備えており、
    前記固定板部の上部と前記連結板部には、前記野縁受けのフランジを収容する切欠き部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の連結金具。
  3. 前記係止部材は、前記野縁受けの上面に当接する横板部と、前記野縁受けの側面に当接する縦板部と、前記縦板部の下端部に連続する係止部とを備えており、
    前記横板部には、板の一部を斜め下に傾斜させて前記野縁受けの前記フランジの端部を掛け止める切下げ部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の連結金具。
  4. 前記係止部材は、前記野縁受けの上面に当接する横板部と、前記野縁受けの側面に当接する縦板部と、前記縦板部の下端部に連続する係止部とを備えており、
    前記連結板部に形成された前記切欠き部には、前記横板部が挿通されるように構成されており、
    前記横板部には、板の一部を斜め上に傾斜させて前記固定部材の前記連結板部を掛け止める切起し部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の連結金具。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の連結金具を用いて野縁と野縁受けとを連結した天井構造であって、
    隣り合う連結金具の係止部材は、野縁の長手方向に間隔をあけて異なる高さ位置に配置されており、前記野縁を傾斜した状態で係止している
    ことを特徴とする天井構造。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の連結金具を用いて傾斜した野縁と野縁受けとを連結する連結方法であって、
    前記野縁受けに前記係止部材を係止するとともに、前記係止部材の下端部を前記野縁内に挿入し前記リップ部を下側から係止して、前記野縁と前記野縁受けとを仮固定する仮固定工程と、
    前記固定部材で前記野縁受けと前記野縁とを本固定する本固定工程と、を備え、
    前記仮固定工程では、前記野縁の長手方向に間隔をあけて異なる高さ位置に設置した前記係止部材に前記野縁を係止して傾斜させる
    ことを特徴とする連結方法。
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