JPH0782828A - 吊杆に対する横架材の連結金具並びにこれを用いた連結装置及び横架材への開口形成工法 - Google Patents

吊杆に対する横架材の連結金具並びにこれを用いた連結装置及び横架材への開口形成工法

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JPH0782828A
JPH0782828A JP5228418A JP22841893A JPH0782828A JP H0782828 A JPH0782828 A JP H0782828A JP 5228418 A JP5228418 A JP 5228418A JP 22841893 A JP22841893 A JP 22841893A JP H0782828 A JPH0782828 A JP H0782828A
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longitudinal direction
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Yoshimasa Okumura
嘉正 奥村
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OKUJIYUU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単でしかも容易かつ確実に吊ボルト
にチャンネル部材を連結できる連結金具を提供するこ
と。 【構成】 吊ボルト4のねじ溝4aに係止する係止部3
4と、チャンネル部材12の保持部28とを備え、吊ボ
ルト4に対してチャンネル部材12を交差状態で連結す
るための連結金具である。上記保持部28を係止部34
から延出させると共に吊ボルト4の長手方向に離隔して
一対設け、これら一対の保持部28の夫々に吊ボルト4
を受け入れる受入溝30を形成する。各保持部28に
は、係止部34から遠ざかるに従って吊ボルトの長手方
向に対し互いに近接するチャンネル部材角部12bへの
係合用斜面36と、係止部34から遠ざかるに従って上
記長手方向に対し互いに離隔するチャンネル部材12の
受入用斜面38とを順次設けてある。本金具は、野縁受
に開口を形成するときに、任意の位置に形成した開口を
迂回する迂回部材を、吊ボルトに吊り下げるために用い
ることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吊ボルト等の吊杆に対
するチャンネル部材等の横架材の連結金具並びにこれを
用いた連結装置及び横架材への開口形成工法に関する。
【0002】さらに詳しくは、長手方向に沿って複数の
段部を有する吊杆の当該段部に係止する係止部と、少な
くとも2箇所の角部を有する第一の横架材を保持するた
めの保持部とを備え、前記吊杆に対して前記第一の横架
材を交差状態で連結するための吊杆に対する横架材の連
結金具、並びに、当該連結金具と前記各係合用斜面の反
対側から前記連結金具に取り付けてこれら一対の係合用
斜面が前記吊杆の長手方向に離隔することを防止する離
隔防止金具とを備えている吊杆に対する横架材の連結装
置、並びに、吊杆に吊下げられた第二の横架材に対し、
当該第二の横架材に対する開口形成予定部を迂回すると
共に吊杆との交差部に少なくとも2箇所の角部を有する
迂回部材の下端部を前記開口形成予定部を跨ぐ状態で夫
々連結する迂回部材連結工程、前記吊杆に前記迂回部材
を交差状態で連結することによりこの迂回部材を介して
前記第二の横架材を吊下げ可能に支持する吊下工程、及
び、前記第二の横架材のうち前記開口形成予定部を切断
すると共に前記吊杆を前記迂回部材との連結部の下で切
断することによって前記第二の横架材に開口を形成する
切断工程を有する横架材への開口形成工法に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、上述の連結金具としては、実開昭
48−75413号公報にみられるように線材と締付ネ
ジを組み合わせたものや、特公昭61−2135号公報
にみられるように一対の脚部間に挿入した吊ボルトに対
して横架材たるチャンネルの中央に形成したM溝を締付
ネジの締付により食い込ませる構成のものや、さらに、
実公平2−37946号公報にみられるように弾性部材
よりなる板材の両端部に係合口を設けて中間部にチャン
ネルを支持すると共に板材の弾性によって一対の係合口
を吊ボルトに食い込ませる構成のものが知られている。
【0004】ところが、上記第一、第二の従来構成のも
のにあっては、複数点の部材を必要として構成が複雑で
コスト高となるばかりでなく、締付ネジを螺合ないし締
付せねばならないため、作業性も良くなかった。また、
第三の従来構成のものにあっては、板材の中間部にチャ
ンネルを保持しつつ、両端部を近接させるように同板材
を撓ませて係合口を吊ボルトに係合させねばならない。
しかし、板材の反発力がかなり強いため、作業中に連結
金具を押さえきれず、その飛び跳ねや落下が生じて、吊
ボルトへの係合作業を非常に行ないづらい問題があっ
た。
【0005】また、上述の如き従来の横架材への開口形
成工法にあっては、迂回部材を取り付けることとなる吊
ボルトを予想してハンガーをあらかじめ貫通させておい
て当該ハンガーに迂回部材を吊す工法と、開口形成予定
部の吊ボルトと迂回部材とを溶接する工法の二者が行わ
れていた。
【0006】しかし、前者の工法にあっては、現場の状
況により迂回部材を取り付けることとなる吊ボルトを予
想することが困難である場合が多く、また、後者の工法
にあっては溶接作業が非常に繁雑であるという問題を伴
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる問題に鑑みて、
本発明の第一の目的は、構成が簡単で、しかも極端な飛
び跳ね等を気にせず容易かつ確実に吊杆にチャンネル部
材等の横架材を連結できる連結金具及びこれを用いた連
結装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の第二の目的は、現場状況に
応じて任意の位置に開口を形成でき、しかも、開口周辺
の横架材を支持する迂回部材を、上記吊杆に容易且つ確
実に吊り下げるように連結することの可能な横架材への
開口形成工法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る吊杆に対する横架材の連結金具の第一
の特徴構成は、長手方向に沿って複数の段部を有する吊
杆の当該段部に係止する係止部と、少なくとも2箇所の
角部を有する第一の横架材を保持するための保持部とを
備え、前記吊杆に対して前記第一の横架材を交差状態で
連結するための構成において、前記保持部を、ばね材で
形成して前記係止部から延出させると共に前記吊杆の長
手方向に離隔して一対設け、これら一対の保持部の夫々
に前記吊杆を受け入れる受入溝を形成し、前記各保持部
に、前記係止部から遠ざかるに従って上記長手方向に対
し互いに近接する前記各角部への係合用斜面と、前記係
止部から遠ざかるに従って上記長手方向に対し互いに離
隔する前記第一の横架材の受入用斜面とを順次設けたこ
とにある。
【0010】また、本発明に係る連結金具の第二の特徴
構成は、上記第一の特徴構成において、ばね材よりなる
板を全体の側面視形状がコの字状になるように形成し、
前記係止部が前記吊杆の段部たる吊ボルトのねじ溝に入
り込んで係止する前記受入溝の底部であり、前記保持部
に対する前記係合用斜面の傾斜を前記保持部に対する前
記受入用斜面の傾斜よりも大きくしたことにある。
【0011】さらに、本発明に係る連結装置の特徴構成
は、上記第一又は第二の特徴構成を備えた連結金具と、
前記各係合用斜面の反対側から前記連結金具に取り付け
てこれら一対の係合用斜面が前記吊杆の長手方向に離隔
することを防止する離隔防止金具とを備えたことにあ
る。
【0012】一方、本発明にかかる横架材への開口形成
工法の第一の特徴方法は、前記吊杆に吊下げられた第二
の横架材に対し、当該第二の横架材に対する開口形成予
定部を迂回すると共に吊杆との交差部に少なくとも2箇
所の角部を有する迂回部材の下端部を前記開口形成予定
部を跨ぐ状態で夫々連結する迂回部材連結工程、前記吊
杆に前記迂回部材を交差状態で連結することによりこの
迂回部材を介して前記第二の横架材を吊下げ可能に支持
する吊下工程、及び、前記第二の横架材のうち前記開口
形成予定部を切断すると共に前記吊杆を前記迂回部材と
の連結部の下で切断することによって前記第二の横架材
に開口を形成する切断工程を有する方法において、前記
迂回部材が前記第一の横架材を含み、前記吊下工程にお
いて、まず、請求項1又は2のいずれかに記載の横架材
の連結金具を前記受入溝に前記吊杆を受け入れる形で当
該吊杆に差し込み、次に、前記第一の横架材を前記一対
の保持部間に押し込んで前記角部を前記係合用斜面と係
合させて前記吊杆に横架材を連結することにある。
【0013】また、本発明にかかる横架材への開口形成
工法の第二の特徴方法は、上記第一の特徴方法におい
て、前記吊下工程で、さらに、前記一対の係合用斜面が
前記吊杆の長手方向に離隔することを防止する離隔防止
金具を前記各係合用斜面の反対側から前記連結金具に取
り付けることにある。
【0014】
【作用】上記連結金具の第一の特徴構成において、前記
吊杆に横架材を連結するには、受入溝に吊杆を受け入れ
る形で連結金具を吊杆に差し込んだ後、横架材を上記受
入用斜面の間に押し込む。すると、受入用斜面と横架材
との当接によって、一対の保持部が開き、さらに押し込
むと、一対の保持部どうしが近接するように付勢されて
上記角部と係合用斜面とが係合する。すなわち、連結金
具の適当な押し込みによって連結がなされるので、連結
金具自体が極端に飛び跳ねてしまうことはない。係合後
においては、係止部は横架材の長手方向に直交する縦方
向に引き寄せられて段部に食い込み、これによって連結
金具自体を吊杆の長手方向に対して係止し、同時に、横
架材の上記縦方向及び吊杆の長手方向に対する移動を阻
止する。
【0015】また、上記連結金具の第二の特徴構成によ
れば、前記保持部に対する前記係合用斜面の傾斜を前記
保持部に対する前記受入用斜面の傾斜よりも大きくして
あるので、横架材の受入が容易である割には、係合用斜
面と横架材との係合が確実になる。
【0016】しかも、上記本発明に係る連結装置の特徴
構成によれば、連結金具に加え、一対の係合用斜面が吊
杆の長手方向に離隔することを防止する離隔防止金具を
備えてあるので、吊杆と横架材との間に非常に大きな荷
重が掛っても、連結金具と係合用斜面との係合は非常に
解かれ難くなる。
【0017】一方、上記横架材への開口形成工法の特徴
方法によれば、迂回部材と交わる適当な吊杆に、当該迂
回部材を連結するのであるが、このとき、上述の如く連
結金具を吊杆に差し込むと共に、受入用斜面を利用して
横架材を押し込めば足り、連結位置の制約がほとんどな
く、作業も迅速に行なえる。
【0018】
【発明の効果】このように、上記連結金具の第一の特徴
構成によれば、構成が簡単で、しかも押し込んで係合さ
せるという容易な作業で、極端な飛び跳ね等を気にせず
に横架材を吊杆に連結できる連結金具を提供しえるに至
った。しかも、上記連結金具の第二、第三の特徴構成に
よって、さらに連結強度を高められるようになった。。
【0019】一方、上記横架材への開口形成工法の特徴
方法によれば、連結金具による連結位置の制約がなくな
った結果、現場状況に応じて任意の位置に開口を形成で
き、しかも、開口周辺の横架材を支持する迂回部材を、
上記連結金具の第一乃至三の特徴構成に記載の作用・効
果により上記吊杆に容易且つ確実に吊り下げるように連
結することが可能となった。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を説明する。図1は、天井の縦断面図であって、天井ス
ラブ面2から下方に向かって延出する複数本の吊杆たる
吊ボルト4に、ハンガー6を介して第二の横架材たる野
縁受8が吊り下げられている。各吊ボルト4には、本発
明にかかる第一の連結金具10を用いて、第一の横架材
たる振れ止め用の狭幅チャンネル部材12を連結してあ
る。前記野縁受8とほぼ平行に配置され、前記振れ止め
用の狭幅チャンネル部材12よりも底部を広幅に形成し
た第一の横架材たる広幅チャンネル部材14は、後述す
る立上金物16,16によって野縁受8と連結され、照
明器具18を取り付ける開口20を形成するために、野
縁受8を上方に迂回する門型ラーメン22を構成する。
この広幅チャンネル部材14は、後述するように、先の
第一の連結金具10とほぼ同様の第二の連結金具24及
び離隔防止金具40よりなる連結装置42を用いて、左
右二ヶ所で吊ボルト4に連結してある。なお、図示はし
ないが、前記吊ボルト4は紙面直交方向にも複数本設け
てあり、先の狭幅チャンネル部材12に直交する他の狭
幅チャンネル部材26を第一の連結金具10によって吊
ボルト4に連結してある。
【0021】上記振れ止め用の狭幅チャンネル部材12
は、図3、4に示すように、底部と一対の立上部12
a,12aを有しており、各立上部12a,12aの2
箇所の端部が、後述する係合用斜面と係合する角部12
b,12bである。
【0022】ここで、上記第一の連結金具10について
詳述すると、図2〜4に示すように、この第一の連結金
具10は、ばね材の板を全体の側面視形状がコの字状に
なるように形成してなり、狭幅チャンネル部材12の保
持部28,28を、狭幅チャンネル部材の一対の立上部
12a,12aを挟みこむ形で前記吊ボルト4の長手方
向に離隔して一対設けると共に、これら一対の保持部2
8,28の夫々に前記吊ボルト4を受け入れる受入溝3
0,30を形成してある。また、受入溝30の底部は半
円弧状に形成してあり、この底部をもって、段部たる吊
ボルト4のねじ溝4aに入り込んで連結金具を係止する
係止部34を構成してある。すなわち、前記各保持部2
8,28は、吊ボルト4の長手方向に離隔する一対の各
係止部34,34から各々延出する形となっている。さ
らに、各保持部28には、係止部34から遠ざかるに従
って吊ボルト4の長手方向に対し互いに近接する上記各
角部への係合用斜面36,36と、上記係止部34から
遠ざかるに従って同長手方向に対し互いに離隔する狭幅
チャンネル部材の受入用斜面38,38とを順次設けて
ある。なお、本実施例では、保持部28に対する係合用
斜面36の傾斜を、保持部28に対する受入用斜面38
の傾斜よりも大きくしてある
【0023】次に、図3、4を参照しながら、吊ボルト
4に狭幅チャンネル部材12を連結する工程を説明する
と、まず、当該連結金具10を、受入溝30に吊ボルト
4を受け入れる形で当該吊ボルト4に差し込み、次に、
狭幅チャンネル部材12をその底部を前記吊ボルト4側
に向ける姿勢で上記受入用斜面38,38の間に押し込
む。すると、受入用斜面38、38と前記他の角部12
c、12cとの当接によって、一対の保持部28,28
が開き、さらに押し込むと、一対の保持部28,28ど
うしが近接するように付勢されて上記角部12b,12
bと係合用斜面36,36とが係合して、吊ボルト4へ
の狭幅チャンネル部材12を連結が基本的には完了す
る。かかる状態において、上下一対の係止部34,34
は係合用斜面36,36の誘導によって狭幅チャンネル
部材12の長手方向に直交する縦方向Xに引き寄せられ
てねじ溝4aに食い込み、これによって連結部材を吊ボ
ルト4の長手方向Yに対して係止し、同時に、狭幅チャ
ンネル部材12の上記縦方向及び吊ボルト4の長手方向
に対する移動を阻止し、吊ボルトの振れ止めが可能とな
る。
【0024】次に、図5〜8を参照しながら、上述の如
く野縁受に照明器具等を取り付けるための開口を形成す
る工法について説明する。一般に、天井の施工は現場の
状況に即して進めて行くため、照明器具等の取付位置を
当初から確定することは難しいことも多く、天井の施工
がある程度完了してから、野縁受に開口を形成すること
がある。本実施例はそのような場合を想定したものであ
って、任意の箇所に簡単に開口を形成できる工法を提供
するものである。
【0025】ところで、図5、8に示すように、本工法
に用いる第二の連結金具24及び広幅チャンネル部材1
4の構成は、上記第一の連結金具10及び狭幅チャンネ
ル部材12の構成とほぼ同様であるが、後者における広
幅チャンネル部材14の底部の幅及び一対の係止部3
4,34の間隔が前者のものよりも広くなっている点が
異なる。また、第一の連結金具10が吊ボルト4の振れ
止めを目的としているのに対し、第二の連結金具24は
広幅チャンネル部材14を吊ボルト4に吊り下げるのを
目的としている点が異なる。なお、広幅チャンネル部材
14の立上部14a,14a、2箇所の角部14b,1
4bは、狭幅チャンネル部材のものと同様に構成してあ
り、また、底部と各立上部14a,14aとの間の他の
角部14c,14cは若干丸みを帯びている。
【0026】図5(a)に示すように、まず、開口形成
予定部8aに相当する部分の天井パネル9を切断除去す
る。そして、吊ボルト4にフック状のハンガー6を介し
て吊り下げられた野縁受8に対し、上記一対の立上金物
16,16の下端部を開口形成予定部8aを跨ぐ状態で
夫々連結した後、当該立上金物16,16の上端部間に
広幅チャンネル部材14を連結する。この立上金物16
は上下一対のフックを有しており、図6に示すように、
広幅チャンネル部材14をフック16aに受け入れて、
ボルト16bで締め付けることにより連結を行なうよう
に構成してある。このようにして、野縁受8を上方に迂
回する迂回部材22の下端部を開口形成予定部8aを跨
ぐ状態で夫々連結する迂回部材連結工程が終了する。
【0027】次に、図5(a)に示すように、第二の連
結金具24を用いて、上述の第一の連結金具の場合と同
様の要領により、吊ボルト4に広幅チャンネル部材14
を交差状態で連結する。さらに、本実施例では、図7に
示す離隔防止金具40を第二の連結金具24に取り付け
て連結装置42を構成する。この離隔防止金具40は、
側面視リップ付きチャンネル状を呈し、上下一対のリッ
プにおける同図(a)左手側部分を切り欠いて挿入用の
カム面40a,40aを形成し、また、同リップの中心
付近を手前側に膨出させて前記各受入溝30,30に係
合する抜け止め部40b,40bを形成し、さらに、両
リップの対向面を第二の連結金具24に対する嵌合部4
0c,40cとしている。この離隔防止金具40を図5
(a)の状態から紙面左手側に向かってスライドさせ、
同図(b)及び図8に示すように、先のカム面40a,
40aの誘導によって嵌合部40c,40cを各係合用
斜面の反対側から第二の連結金具24に嵌合させる。こ
れによって、対向する一対の係合用斜面36,36が吊
ボルトの長手方向に離隔することを防止して連結強度の
向上を図り、迂回部材22を介して野縁受8を吊下げ可
能に支持する吊下工程が終了する。なお、同時に、吊ボ
ルト4と広幅チャンネル部材14とが交差する部分のう
ち、図1における右側においても上記連結装置42を用
いて連結を行なう。
【0028】次に、図5(b)の符号C1,C1に示す
ように、野縁受8のうち開口形成予定部8aを切断し、
且つ、同図の符号C2に示すように、吊ボルト4を迂回
部材22の連結部の下で切断する。これによって、野縁
受8に開口20を形成する切断工程が完了する。なお、
野縁受8及び吊ボルト4の切断は順序が逆になってもよ
い。そして、図5(c)に示すように、形成された開口
20に照明器具18を取り付ければよい。
【0029】次に、本発明の改変例を列挙する。上記開
口を形成する工法においては、野縁受8の開口形成予定
部8aに吊ボルト4及びハンガー6が位置する場合につ
いて本発明を実施したが、本発明は、図9に示すよう
に、開口形成予定部8aに吊ボルト4及びハンガー6が
位置しない場合についても実施できる。また、上記実施
例では、開口形成予定部8aを迂回する迂回部材22
を、立上金物16と広幅チャンネル部材14とで分割形
成したが、この迂回部材は一体形成されたものであって
もよい。また、迂回部材22は門型ラーメンのみなら
ず、アーチとして形成してもよい。
【0030】また、上記開口を形成する工法において
は、第二の連結金具24と離隔防止金具40とよりなる
連結装置42を用いたが、第二の連結金具24のみで連
結を行なってもよい。また、連結装置42は振れ止め用
のチャンネル部材を連結する際に用いてもよい。
【0031】上記実施例では、チャンネル部材14にお
ける立上部14aの端部を係合用斜面36に係合させる
角部14bとしたが、上記丸みを帯びた他の角部14c
を係合用斜面36に係合させるようにしてもよい。この
場合、チャンネル部材14と連結金具24との間に遊び
を生じる時は、上記離隔防止金具40のリップをハンマ
ー等で叩いて、上記対向する嵌合部14c,14c間の
間隔を若干狭くすると、かかる遊びを防ぐことができ
る。
【0032】上記実施例では、離隔防止金具40のカム
面40a及び抜け止め部40bを2箇所に形成したが、
これらは夫々一ヶ所のみに設けるようにしてもよい。ま
た、抜け止め部40bはリップを手前側に膨出させて形
成したが、奥に向かって陥没させるように形成してもよ
く、さらに、少なくとも一方のリップから吊ボルトの長
手方向に向かって延出させるようにして形成してもよ
く、さらに、受入溝30以外の部分と係合するように構
成してもよい。
【0033】上記実施例では、前記受入溝30の底部の
双方を係止部34として構成したが、これらのうち一方
のみが係止部34として機能するように構成してもよ
い。また、図10(a)に示すように、雌ねじ50aを
形成したブロック50を、同図(b)に示すように連結
金具の本体52に嵌め込んで、当該本体52とブロック
50とで第三の連結金具54を構成し、この雌ねじ50
aのみが吊ボルトのねじ溝4aに対する係止部34とし
て機能するように実施してもよい。
【0034】本発明は、吊ボルト以外の吊杆についても
実施できる。また、本発明にかかる連結金具は、少なく
とも2つの角部を有する部材であれば、リップ付きのチ
ャンネル部材や矩形の部材の他、アングル部材でも吊杆
に連結できる。吊杆は、天井から直接吊り下げられる場
合の他、架設されたチャンネル部材に吊杆を連結して、
この吊杆にハンガー等を用いて他の部材を吊り下げる場
合についても実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天井の縦断面図である。
【図2】第一の連結金具を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図である。
【図3】第一の連結金具を吊ボルトに取り付けた状態を
示す斜視図である。
【図4】第一の連結金具を吊ボルトに取り付けた状態を
示す縦断面図である。
【図5】野縁受に照明器具を取り付けるための開口を形
成する工法を説明するための要部縦断面図であり。
(a)は迂回部材及び第二の連結金具を取り付けた状
態、(b)は離隔防止金具を取り付けた後に野縁受等の
切断を行なう状態、(c)は照明器具を取り付けた状態
を夫々示す。
【図6】図5(a)のA−A線断面図である。
【図7】離隔防止金具を示し、(a)は裏面図、(b)
は側面図、(c)は(a)のC−C線断面図である。
【図8】図5(b)のB−B線断面図である。
【図9】野縁受に開口を形成する工法の他の実施例を示
す天井の縦断面図である。
【図10】第三の連結金具の説明図であって、(a)は
ブロックの斜視図、(b)はチャンネル部材を連結した
状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
4a 段部 4 吊杆 34 係止部 12b,14b 角部 12,14 横架材 28 保持部 10,24 連結金具 30 受入溝 36 係合用斜面 38 受入用斜面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って複数の段部(4a)を
    有する吊杆(4)の当該段部(4a)に係止する係止部
    (34,34)と、少なくとも2箇所の角部(12b,
    12b,14b,14b)を有する第一の横架材(1
    2,14)を保持するための保持部(28,28)とを
    備え、前記吊杆(4)に対して前記第一の横架材(1
    2,14)を交差状態で連結するための吊杆に対する横
    架材の連結金具であって、前記保持部(28,28)
    を、ばね材で形成して前記係止部(34,34)から延
    出させると共に前記吊杆(4)の長手方向に離隔して一
    対設け、これら一対の保持部(28,28)の夫々に前
    記吊杆(4)を受け入れる受入溝(30,30)を形成
    し、前記各保持部(28,28)に、前記係止部(3
    4,34)から遠ざかるに従って上記長手方向に対し互
    いに近接する前記各角部(12b,12b,14b,1
    4b)への係合用斜面(36,36)と、前記係止部
    (34,34)から遠ざかるに従って上記長手方向に対
    し互いに離隔する前記第一の横架材(12,14)の受
    入用斜面(38,38)とを順次設けた吊杆に対する横
    架材の連結金具。
  2. 【請求項2】 ばね材よりなる板を全体の側面視形状が
    コの字状になるように形成した吊杆に対する横架材の連
    結金具であって、前記係止部(34,34)が前記吊杆
    (4)の段部(4a)たる吊ボルトのねじ溝に入り込ん
    で係止する前記受入溝(30,30)の底部であり、前
    記保持部(28,28)に対する前記係合用斜面(3
    6,36)の傾斜を前記保持部(28,28)に対する
    前記受入用斜面(38,38)の傾斜よりも大きくして
    ある請求項1記載の吊杆に対する横架材の連結金具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のいずれかに記載の横架
    材の連結金具(24)と、前記各係合用斜面(36,3
    6)の反対側から前記連結金具(10)に嵌合してこれ
    ら一対の係合用斜面(36,36)が前記吊杆(4)の
    長手方向に離隔することを防止する離隔防止金具(4
    0)とを備えている吊杆(4)に対する横架材の連結装
    置。
  4. 【請求項4】 長手方向に沿って複数の段部(4a)
    を有する吊杆(4)に吊下げられた第二の横架材(8)
    に対し、当該第二の横架材(8)に対する開口形成予定
    部(8a)を迂回すると共に吊杆(4)との交差部に少
    なくとも2箇所の角部(12b,14b)を有する迂回
    部材(22)の下端部を前記開口形成予定部(8a)を
    跨ぐ状態で夫々連結する迂回部材連結工程、前記吊杆
    (4)に前記迂回部材(22)を交差状態で連結するこ
    とによりこの迂回部材(22)を介して前記第二の横架
    材(8)を吊下げ可能に支持する吊下工程、及び、前記
    第二の横架材(8)のうち前記開口形成予定部(8a)
    を切断すると共に前記吊杆(4)を前記迂回部材(2
    2)との連結部の下で切断することによって前記第二の
    横架材(8)に開口を形成する切断工程を有する横架材
    への開口形成工法であって、前記迂回部材(22)が前
    記第一の横架材(12,14)を含み、前記吊下工程に
    おいて、まず、請求項1又は2のいずれかに記載の横架
    材の連結金具(24)を前記受入溝(30,30)に前
    記吊杆(4)を受け入れる形で当該吊杆(4)に差し込
    み、次に、前記第一の横架材(12,14)を前記一対
    の保持部(28,28)間に押し込んで前記角部(12
    b,12b,14b,14b)を前記係合用斜面(3
    6,36)と係合させて前記吊杆(4)に横架材を連結
    することを特徴とする横架材への開口形成工法。
  5. 【請求項5】 前記吊下工程において、さらに、前記
    一対の係合用斜面(36,36)が前記吊杆(4)の長
    手方向に離隔することを防止する離隔防止金具(40)
    を前記各係合用斜面(36,36)の反対側から前記連
    結金具(10)に嵌合することを特徴とする請求項4記
    載の横架材への開口形成工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009074305A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Noujiyuu Seisakusho:Kk 振れ止め用下地材の固定金具
JP2010095868A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Noju Seisakusho:Kk 天井用補強ブレースの固定金具、および固定構造
JP2016204886A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 株式会社能重製作所 振れ止め用下地材の固定金具
JP6099178B1 (ja) * 2016-05-31 2017-03-22 イイファス株式会社 天井施工用クリップ

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