JP2018014829A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】Y結線駆動とΔ結線駆動とを適切に切替可能な電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置11の開閉器52、56は、高電位側接続線51および低電位側接続線55の少なくとも一方に設けられ、第1インバータ20側と第2インバータ30側とを断接可能である。第2インバータ30を中性点化する制御状態をY制御とし、第1インバータ20と第2インバータ30とで異なる相のスイッチング状態が同期するようにする制御状態をΔ制御とする。開閉器52、56が開の状態でY制御を行うY結線駆動と、開閉器52、56が閉の状態でΔ制御を行うΔ結線駆動とを切り替える場合、開閉器52、56の開閉状態に応じてインバータ制御状態を切り替える。これにより、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇を回避することができ、Y結線駆動とΔ結線駆動とを適切に切り替えることができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、巻線切替機能付インバータが知られている。例えば、特許文献1では、2組のインバータ回路と2個のスイッチを設けることで、Y接続運転とΔ接続運転とを切り替えている。
特開平1−34198号公報
特許文献1では、Y接続運転とΔ接続運転とを切り替える際の制御順序については言及されていない。そのため、制御の切替えタイミングとスイッチの開閉切替タイミングとがずれると、意図しない電流の上昇や電圧サージが発生する虞がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、Y結線駆動とΔ結線駆動とを適切に切替可能な電力変換装置を提供することにある。
本発明の電力変換装置は、複数相のコイル(81、82、83)を有する回転電機(80)の電力を変換するものであって、第1インバータ(20)と、第2インバータ(30)と、高電位側接続線(51)と、低電位側接続線(52)と、開閉器(52、56)と、制御部(65)と、を備える。
第1インバータは、高電位側に設けられる第1上アーム素子(21〜23)および低電位側に設けられる第1下アーム素子(24〜26)を有し、コイルの一端(811、821、831)および電圧源(40)と接続される。
第2インバータは、高電位側に設けられる第2上アーム素子(31〜33)および低電位側に設けられる第2下アーム素子(34〜36)を有し、コイルの他端(812、822、832)と接続される。
高電位側接続線は、電圧源の正極側と、第1上アーム素子の高電位側と、第2上アーム素子の高電位側とを接続する。
低電位側接続線は、電圧源の負極側と、第1下アーム素子の低電位側と、第2下アーム素子の低電位側とを接続する。
開閉器は、高電位側接続線および低電位側接続線の少なくとも一方に設けられ、第1インバータ側と第2インバータ側とを断接可能である。
制御部は、インバータ制御部(651)、および、開閉器制御部(652)を有する。
インバータ制御部は、第1インバータおよび第2インバータを制御する。
開閉器制御部652は、開閉器の開閉状態を制御する。
ここで、第1インバータを回転電機の駆動要求に応じた制御し、第2インバータを中性点化する制御状態をY制御、第1インバータと第2インバータとで異なる相のスイッチング状態が同期する制御状態をΔ制御とする。
制御部は、開閉器が開の状態でY制御を行うY結線駆動と、開閉器が閉の状態でΔ制御を行うΔ結線駆動とを切り替える場合、開閉器の開閉状態に応じてインバータの制御状態を切り替える。
これにより、Y結線駆動とΔ結線駆動との切り替えに伴う相電流の急上昇を回避することができ、Y結線駆動とΔ結線駆動とを適切に切り替えることができる。
本発明の第1実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態によるモータジェネレータの駆動領域を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態における(a)Y結線駆動、(b)Δ結線駆動を説明する回路図である。 本発明の第1実施形態による切替処理を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態における零ベクトル制御を説明する回路図である。 本発明の第1実施形態による切替処理を説明するタイムチャートである。 本発明の第2実施形態による切替処理を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態による切替処理を説明する回路図である。 本発明の第2実施形態による切替処理を説明するタイムチャートである。 本発明の第3実施形態による切替処理を説明するフローチャートである。 本発明の第3実施形態による切替処理を説明する回路図である。 本発明の第3実施形態による切替処理を説明するタイムチャートである。 本発明の第4実施形態による切替処理を説明するフローチャートである。 本発明の第4実施形態による切替処理を説明する回路図である。 本発明の第5実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の第5実施形態による切替処理を説明するフローチャートである。 本発明の第6実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の第6実施形態による切替処理を説明するフローチャートである。 本発明の第7実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の第8実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の第9実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 インバータ制御状態と開閉器の開閉が同時に切り替わる場合を説明するタイムチャートである。 参考例による切替処理を説明する回路図である。 参考例による切替処理を説明するタイムチャートである。
以下、本発明による電力変換装置を図面に基づいて説明する。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による電力変換装置を図1〜図6に示す。
図1に示すように、回転電機駆動システム1は、電力変換装置11、および、回転電機としてのモータジェネレータ80を備える。
モータジェネレータ80は、例えば電気自動車やハイブリッド車両等の電動自動車に適用され、図示しない駆動輪を駆動するためのトルクを発生する、所謂「主機モータ」である。モータジェネレータ80は、駆動輪を駆動するための電動機としての機能、および、図示しないエンジンや駆動輪から伝わる運動エネルギによって駆動されて発電する発電機としての機能を有する。本実施形態では、モータジェネレータ80が電動機として機能する場合を中心に説明する。
モータジェネレータ80は、3相交流の回転機であって、U相コイル81、V相コイル82、および、W相コイル83を有する。以下適宜、U相コイル81、V相コイル82およびW相コイル83を「コイル81、82、83」という。また、U相コイル81に流れる電流をU相電流Iu、V相コイル82に流れる電流をV相電流Iv、W相コイル83に流れる電流をW相電流Iwとする。コイル81〜83に流れる電流について、第1インバータ20側から第2インバータ30側に流れる電流を正、第2インバータ30側から第1インバータ20側に流れる電流を負とする。
電力変換装置11は、モータジェネレータ80の電力を変換するものであって、第1インバータ20、第2インバータ30、高電位側接続線51、低電位側接続線55、および、制御部65等を備える。
第1インバータ20は、コイル81〜83の通電を切り替える3相インバータであり、スイッチング素子21〜26を有する。第2インバータ30は、コイル81〜83の通電を切り替える3相インバータであり、スイッチング素子31〜36を有する。
スイッチング素子21は、トランジスタ211およびダイオード221を有する。スイッチング素子22〜26、31〜36も同様に、それぞれ、トランジスタ212〜216、311〜316、および、ダイオード222〜226、321〜326を有する。
トランジスタ211〜216、311〜316は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であって、制御部65によってオンオフ作動が制御される。トランジスタ211〜216、311〜316は、オンされたときに高電位側から低電位側への通電が許容され、オフされたときに通電が遮断される。トランジスタ211〜216、311〜316は、IGBTに限らず、MOSFET等であってもよい。
ダイオード221〜226、321〜326は、トランジスタ211〜216、311〜316のそれぞれと並列に接続され、低電位側から高電位側への通電を許容する還流ダイオードである。例えば、ダイオード221〜226、321〜326は、例えば、MOSFETの寄生ダイオード等のように、トランジスタ211〜216、311〜316に内蔵されていてもよいし、外付けされたものであってもよい。
第1インバータ20において、高電位側にスイッチング素子21〜23が設けられ、低電位側にスイッチング素子24〜26が設けられる。また、スイッチング素子21〜23の高電位側はバッテリ40の正極と接続され、スイッチング素子24〜26の低電位側はバッテリ40の負極と接続される。
U相のスイッチング素子21、24の接続点にはU相コイル81の一端811が接続され、V相のスイッチング素子22、25の接続点にはV相コイル82の一端821が接続され、W相のスイッチング素子23、26の接続点にはW相コイル83の一端831が接続される。すなわち、第1インバータ20は、コイル81、82、83の一端811、821、831とバッテリ40との間に接続される。
第2インバータ30において、高電位側にスイッチング素子31〜33が設けられ、低電位側にスイッチング素子34〜36が設けられる。
U相のスイッチング素子31、34の接続点にはU相コイル81の他端812が接続され、V相のスイッチング素子32、35の接続点にはV相コイル82の他端822が接続され、W相のスイッチング素子33、36の接続点にはW相コイル83の他端832が接続される。
以下適宜、第1インバータ20において、高電位側に接続されるスイッチング素子21〜23を「第1上アーム素子」、低電位側に接続されるスイッチング素子24〜26を「第1下アーム素子」とする。また、第2インバータ30において、高電位側に接続されるスイッチング素子31〜33を「第2上アーム素子」、低電位側に接続されるスイッチング素子34〜36を「第2下アーム素子」とする。
バッテリ40は、第1インバータ20と接続される。本実施形態では、第2インバータ30側にはバッテリ等の電圧源が設けられていない。
コンデンサ43は、第1インバータ20とバッテリ40との間に接続される平滑コンデンサである。
電流検出部45は、相電流Iu、Iv、Iwを検出する。本実施形態では、電流検出部45として、ホール素子等の電流検出素子が各相に設けられる。
高電位側接続線51は、バッテリ40の正極側と、第1上アーム素子21〜23の高電位側と、第2上アーム素子31〜33の高電位側とを接続する。換言すると、高電位側接続線51は、モータジェネレータ80を経由せずに、インバータ20、30の高電位側を接続する接続配線である。
低電位側接続線55は、バッテリ40の負極側と、第1下アーム素子24〜26の低電位側と、第2下アーム素子34〜36の低電位側とを接続する。換言すると、低電位側接続線55は、モータジェネレータ80を経由せずに、インバータ20、30の低電位側を接続する接続配線である。
高電位側接続線51には、第1インバータ20側と第2インバータ30側との導通および遮断を切替可能な高電位側開閉器52が設けられる。また、高電位側接続線51には、電流センサ521が設けられる。電流センサ521により検出される電流を高電位側スイッチ電流IswHとする。本実施形態では、高電位側スイッチ電流IswHに基づき、高電位側開閉器52の開閉状態を判定する。
低電位側接続線55には、第1インバータ20側と第2インバータ30側との導通および遮断を切替可能な高電位側開閉器56が設けられる。また、低電位側接続線55には、電流センサ561が設けられる。電流センサ561により検出される電流を低電位側スイッチ電流IswLとする。本実施形態では、低電位側スイッチ電流IswLに基づき、高電位側開閉器56の開閉状態を判定する。
開閉器52、56は、第1インバータ20側と第2インバータ30側との導通および遮断を切替可能であれば、機械式のものであってもよいし、半導体スイッチ等であってもよい。本実施形態では、高電位側開閉器52および低電位側開閉器56が「開閉器」に対応する。以下適宜、高電位側開閉器52を「上側SW」、低電位側開閉器56を「下側SW」と記載する。また、図中、SW52、56を閉にすることを「ON」、開にすることを「OFF」と記載する。
制御信号生成部60は、第1ドライバ回路61、第2ドライバ回路62、および、制御部65を有する。
制御部65は、マイコンを主体として構成され、各種演算処理を行う。制御部65における各処理は、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
制御部65は、インバータ制御部651、開閉器制御部652、および、切替制御部655等を有する。
インバータ制御部651は、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。具体的には、トルク指令値trq*や電流指令値Iu*、Iv*、Iw*等のモータジェネレータ80の駆動に係る指令値に基づき、スイッチング素子21〜26、31〜36のトランジスタ211〜216、311〜316のオンオフ作動を制御する制御信号を生成し、ドライバ回路61、62に出力する。
第1ドライバ回路61は、制御部65からの制御信号に応じ、トランジスタ211〜216のオンオフ作動を制御するゲート信号を生成して出力する。第2ドライバ回路62は、制御部65からの制御信号に応じ、トランジスタ311〜316のオンオフ作動を制御するゲート信号を生成して出力する。トランジスタ211〜216、311〜316が制御信号に応じてオンオフされることで、バッテリ40の直流電力が交流電力に変換され、モータジェネレータ80へ供給される。これにより、モータジェネレータ80の駆動は、第1インバータ20および第2インバータ30を介して、制御部65に制御される。
以下適宜、スイッチング素子21〜26、31〜36のトランジスタ211〜216、311〜316のオンオフ作動を制御することを、単にスイッチング素子21〜26、31〜36のオンオフ作動を制御する、という。本実施形態では、スイッチング素子21〜26、31〜36は、ドライバ回路61、62により、それぞれ独立してオンオフを制御可能である。
開閉器制御部652は、SW52、56の開閉を制御する開閉信号を生成し、SW52、56に出力する。
切替制御部655は、高電位側スイッチ電流IswHおよび低電位側スイッチ電流IswL、ならびに、後述の駆動要求に応じ、インバータ制御部651にインバータ制御指令を出力することでインバータ20、30の制御状態の切り替えを制御する。また、切替制御部655は、高電位側スイッチ電流IswHおよび低電位側スイッチ電流IswL、ならびに、後述の駆動要求に応じ、開閉器制御部652に開閉器制御指令を出力することで、SW52、56の開閉状態の切り替えを制御する。
モータジェネレータ80の駆動制御を説明する。本実施形態では、モータジェネレータ80の回転数およびトルクを「駆動要求」とする。図2に示すように、モータジェネレータ80の回転数およびトルクに応じ、駆動領域を、Y結線駆動領域とΔ結線駆動領域とに分ける。本実施形態では、回転数Nが回転数判定閾値Nth以下の場合、Y結線駆動とし、回転数Nが回転数判定閾値Nthより大きい場合、Δ結線駆動とする。Y結線駆動領域とΔ結線駆動領域の境界は、回転数Nおよびトルクtrq等に応じ、適宜設定可能である。
回転数NおよびトルクtrqがY結線駆動領域のとき、制御部65は、コイル81〜83がY結線状態となるように、スイッチング素子21〜26、31〜36およびSW52、56を制御する。
具体的には、SW52、56を開とする。
第1インバータ20は、例えばPWM制御等により、モータジェネレータ80の駆動要求に応じて制御される。
第2インバータ30は、第2上アーム素子31〜33の全相、または、第2下アーム素子34〜36の全相の一方をオン、他方をオフとすることで中性点化される。これにより、コイル81〜83は、Y結線されているとみなせる。
例えば図3(a)に示すように、第2インバータ30の上アーム素子31〜33がオンされることで第2インバータ30側が中性点化され、第1インバータ20のスイッチング素子21、25、26がオンされているとき、矢印A1で示す経路の電流が流れる。
なお、第2上アーム素子31〜33を全相オンにする状態と、第2下アーム素子34〜36を全相オンにする状態とは、例えば素子の発熱状態等に応じ、適宜入れ替え可能である。オンされる素子を入れ替えることで、発熱を分散させることができる。
回転数NおよびトルクtrqがΔ結線駆動領域のとき、制御部65は、コイル81〜83がΔ結線状態となるように、スイッチング素子21〜26、31〜36およびSW52、56を制御する。
具体的には、Δ結線駆動では、SW52、56を閉とする。
制御部65は、第1インバータ20および第2インバータ30の異なる相のスイッチング状態が同期するように、PWM制御等により、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。スイッチング状態が同期する相は同電位となるので、コイル81〜83は、等価的にΔ結線された状態とみなすことができる。
Δ結線駆動では、例えば、第1インバータ20のU相(以下、「U1相」)と第2インバータ30のW相(以下、「W2相」)、第1インバータ20のV相(以下、「V1相」)と第2インバータ30のU相(以下、「U2相」)、第1インバータ20のW相(以下、「W1」相)と第2インバータ30のV相(以下、「V2」相)のスイッチング状態が同期するように制御する。
例えば図3(b)に示すように、第1インバータ20のスイッチング素子21、25、26、および、第2インバータ30のスイッチング素子33、34、35がオンされているとき、矢印A2で示す経路の電流が流れる。
また例えば、U1相とV2相、V1相とW2相、W1相とU2相とが同期するように制御してもよい。
なお、図3では、オンされている素子を実線、オフされている素子を破線で示し、通電経路を二点鎖線の矢印で示す。また、図3では、制御信号生成部60等、一部の構成の記載を省略した。図5等も同様である。
ここで、Y結線駆動とΔ結線駆動との切り替えについて説明する。以下の説明において、SW52、56の状態によらず、第1インバータ20を駆動要求に応じて制御し、第2インバータ30を中性点化している制御状態を「Y制御」、第1インバータ20と第2インバータ30とで異なる相のスイッチング状態が同期する制御状態を「Δ制御」とする。
Y結線駆動とΔ結線駆動とを切り替える場合、インバータ20、30の制御状態、および、SW52、56の開閉を切り替える必要がある。インバータ制御状態と開閉器制御状態とは、同時に切り替わることが理想的である。この場合、図22に示すように、時刻x91にて、SW52、56の開閉状態と、インバータ20、30の制御状態とが同時に切り替わると、相電流の上昇や電圧サージが発生することなく、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替え可能である。図22では、Y結線駆動からΔ結線駆動への切り替えを示しているが、Δ結線駆動からY結線駆動への切り替えについても同様である。
なお、図22では、(a)が相電流、(b)が駆動状態を示している。
一方、インバータ制御状態および開閉器制御状態を成り行きで切り替えた場合、切り替えタイミングがずれる虞がある。
図23および図24に示す参考例では、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える例を示している。図24では、(a)が相電流、(b)が上側SW52の開閉状態、(c)が下側SW56の開閉状態、(d)がインバータ制御状態を示している。インバータ制御状態は、「MΔ」がΔ制御を意味し、「MY」がY制御を意味する。図24(e)は、相電流の全体がわかるように、図23(a)を縦方向に縮小した図である。
図23(a)および図24に示すように、時刻x95までの期間は、駆動状態はY結線駆動であって、第2下アーム素子34〜36を全相オンすることで第2インバータ30が中性点化されている。
図23(b)に示すように、時刻x95にて上側SW52がオンされても、通電状態は変わらない。
一方、図23(c)に示すように、時刻x96にて、第2下アーム素子34〜36が全相オンの状態で下側SW56がオンされると、矢印AXで示す新たな通電経路ができてしまう。そのため、Δ制御(図23(d)参照)に切り替わる時刻x97までの間、相電流Iu、Iv、Iwが急上昇し、制御不能になってしまう。また、図示はしていないが、上アーム素子31〜33を全相オンにすることで第2インバータ30が中性点化されている状態で上側SW52がオンされると、相電流Iu、Iv、Iwが急上昇し、制御不能になってしまう。
そこで本実施形態では、参考例のように制御不能になることを避けるべく、Y結線駆動とΔ結線駆動との切り替えを行っている。
本実施形態の切替処理を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。図4は、この処理は、制御部65にて所定の周期で実行される。以下、ステップS101の「ステップ」を省略し、単に記号「S」と記す。他のステップについても同様である。
最初のS101では、制御部65には、駆動点情報として、モータジェネレータ80の回転数Nおよびトルクtrqが入力される。
S102では、制御部65は、Y結線駆動とΔ結線駆動との切り替えが必要か否かを判断する。切り替えが不要であると判断された場合(S102:NO)、S104以降の処理を行わない。切り替えが必要であると判断された場合(S102:YES)、S103へ移行する。
S103では、切替制御部655は、現在の駆動状態がΔ結線駆動か否かを判断する。現在の駆動状態がΔ結線駆動ではない場合(S103:NO)、すなわち現在の駆動状態がY結線駆動である場合、S108へ移行する。現在の駆動状態がΔ結線駆動である場合(S103:YES)、S104へ移行する。
現在の駆動状態がΔ結線駆動である場合、すなわち、Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合に移行するS104では、切替制御部655は、開閉器制御状態を開に切り替える旨の指令を開閉器制御部652に出力する。開閉器制御部652は、SW52、56を開にする信号をSW52、56に出力する。
S105では、切替制御部655は、スイッチ電流IswH、IswLに基づき、SW52、56の開への切り替えが完了したか否かを判断する。本実施形態では、高電位側スイッチ電流IswHが0である場合、SW52が開であると判断する。また、低電位側スイッチ電流IswLが0である場合、開閉器56が開であると判定する。ここで、スイッチ電流IswH、IswLが検出誤差等に応じて設定される判定閾値Ith1より小さい場合、スイッチ電流IswH、IswLが0とみなす。SW52、56が共に開への切り替えが完了したと判断された場合(S105:YES)、S107へ移行する。SW52、56の少なくとも一方の切り替えが完了していないと判断された場合(S105:NO)、S106へ移行する。
S106では、切替制御部655は、インバータ制御状態を零ベクトル制御とする旨の制御指令をインバータ制御部651へ出力し、S105へ戻る。インバータ制御部651は、インバータ20、30が零ベクトル状態となるように制御する。本実施形態では、上アーム素子21〜23、31〜33の全相、または、下アーム素子24〜26、34〜36の全相の一方がオン、他方がオフとなるように制御する(図5参照)。
図5(a)は、下アーム素子24〜26、34〜36をオン、上アーム素子21〜23、31〜33をオフすることで、零ベクトル制御としている。図5(b)は、上アーム素子21〜23、31〜33をオン、下アーム素子24〜26、24〜36をオフすることで、零ベクトル制御としている。零ベクトル制御では、バッテリ40との電力の授受はなく、インバータ20、30およびモータジェネレータ80にて電流が還流する。図5では、二点鎖線の矢印で示すように、U相電流Iuが正、V相電流IvおよびW相電流が負である例を示しているが、各相の電流方向は、零ベクトル制御に切り替わる直前の通電方向に応じる。また、図5では、SW52、56が開での通電状態を示しているが、SW52、56の少なくとも一方が閉であっても、同様である。
図5では、上アーム素子21〜23、31〜33、または、下アーム素子24〜26、34〜36の一方がオン、他方がオフの場合を図示しているが、第1インバータ20にて上アーム素子21〜23がオン、第2インバータ30にて下アーム素子34〜36がオンであってもよいし、第1インバータ20にて下アーム素子24〜26がオン、第2インバータ30において上アーム素子31〜34がオンであってもよい。
図4に戻り、SW52、56の開への切り替えが完了したと判断された場合(S105:YES)に移行するS107では、切替制御部655は、インバータ制御状態をY制御に切り替える旨の指令をインバータ制御部651に出力する。インバータ制御部651は、駆動点情報に基づき、所望の回転数Nおよびトルクtrqとなるように、Y制御を行う。これにより、駆動状態がY結線駆動に切り替わる。
現在の制御状態がY結線駆動である場合、すなわち、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合に移行するS108では、切替制御部655は、開閉器制御状態を閉にする旨の指令を開閉器制御部652に出力する。開閉器制御部652は、SW52、56を閉にする信号をSW52、56に出力する。
S109では、切替制御部655は、スイッチ電流IswH、IswLに基づき、SW52、56の閉への切り替えが完了したか否かを判断する。本実施形態では、高電位側スイッチ電流Isw_Hが0ではない場合、SW52が閉であると判定する。また、低電位側スイッチ電流Isw_Lが0では場合、開閉器56が閉であると判定する。ここで、スイッチ電流IswH、IswLが判定閾値Ith2以上である場合、スイッチ電流IswH、IswLが0ではないとみなす。なお、判定閾値Ith1、Ith2は、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。SW52、56が共に閉への切り替えが完了したと判断された場合(S109:YES)、S111へ移行する。SW52、56の少なくとも一方の切り替えが完了していないと判断された場合(S109:NO)、S110へ移行する。
S110では、S106と同様、切替制御部655は、インバータ制御状態を零ベクトル制御とする旨の制御指令をインバータ制御部651へ出力し、S109へ戻る。
SW52、56の閉への切り替えが完了したと判断された場合(S109:YES)に移行するS111では、切替制御部655は、インバータ制御状態をΔ制御に切り替える旨の指令をインバータ制御部651に出力する。インバータ制御部651は、駆動点情報に基づき、所望の回転数Nおよびトルクtrqとなるように、Δ制御を行う。これにより、駆動状態がΔ駆動制御に切り替わる。
本実施形態の切替処理を図6のタイムチャートに基づいて説明する。図6では、(a)が相電流、(b)が上側SW52の開閉状態、(c)が下側SW56の開閉状態、(d)がインバータ制御状態を示している。インバータ制御状態における「M0」は、零ベクトル制御を意味する。図9および図12も同様である。
時刻x11にて、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える必要がある場合、SW52、56を閉から開に切り替える旨の指令を出力するとともに、インバータ制御状態を零ベクトル制御とする。SW52、56の閉への切り替えが完了する時刻x12までの期間は、零ベクトル制御を継続する。
これにより、図6(a)に示すように、相電流Iu、Iv、Iwが急上昇することなく、Y結線駆動とΔ結線駆動との切り替えを行うことができる。また、Y制御とΔ制御との間に零ベクトル制御を行い、零ベクトル制御中にSW52、56の開閉が切り替わるようにすることで、SW52、56の開閉の切り替えに伴う電圧サージの発生を抑制することができる。
なお、図6では、上側SW52が先に閉となり、続いて下側SW56が閉となっているが、インバータ制御状態が零ベクトル制御であれば、SW52、56の切り替え順は、逆になっても差し支えない。
以上説明したように、本実施形態の電力変換装置11は、複数相のコイル81、82、83を有するモータジェネレータ80の電力を変換するものであって、第1インバータ20と、第2インバータ30と、高電位側接続線51と、低電位側接続線55と、制御部65と、を備える。
第1インバータ20は、高電位側に設けられる複数の第1上アーム素子21〜23および低電位側に設けられる複数の第1下アーム素子24〜26を有し、コイル81、82、83の一端811、821、831およびバッテリ40と接続される。
第2インバータ30は、低電位側に設けられる複数の第2上アーム素子31〜33および低電位側に設けられる複数の第2下アーム素子34〜36を有し、コイル81、82、83の他端812、822、832に接続される。
高電位側接続線51は、バッテリ40の正極側と、第1上アーム素子21〜23の高電位側と、第2上アーム素子31〜33の高電位側とを接続する。
低電位側接続線55は、バッテリ40の負極側と、第1下アーム素子24〜26の低電位側と、第2下アーム素子34〜36の低電位側とを接続する。
開閉器52、56は、高電位側接続線51および低電位側接続線55の少なくとも一方に設けられ、第1インバータ20側と第2インバータ30側とを断接可能である。
制御部65は、インバータ制御部651および開閉器制御部652を有する。
インバータ制御部651は、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。開閉器制御部652は、開閉器52、56の開閉状態を制御する。
ここで、第1インバータ20をモータジェネレータ80の駆動要求に応じて制御し、第2インバータ30を中性点化する制御状態をY制御とする。また、第1インバータ20と第2インバータ30とで異なる相のスイッチング状態が同期するようにする制御状態をΔ制御とする。
制御部65は、開閉器52、56が開の状態でY制御を行うY結線駆動と、開閉器52、56が閉の状態でΔ制御を行うΔ結線駆動とを切り替える場合、開閉器52、56の開閉状態に応じてインバータ制御状態を切り替える。
本実施形態では、駆動領域に応じてY結線駆動とΔ結線駆動とを切り替えているので、効率が向上する。また、開閉器52、56の開閉状態に応じてインバータ制御状態を切り替えることで、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇を回避することができ、Y結線駆動とΔ結線駆動とを適切に切り替えることができる。
インバータ制御部651は、開閉器52、56の開閉の切り替える開閉信号を出力してから、開閉器52、56の開閉が完了するまでの期間、第1インバータ20および第2インバータ30を零ベクトル制御とする。また、インバータ制御部651は、開閉器の開閉が切り替わったと判定された後、Y制御またはΔ制御に切り替える。
これにより、Y結線駆動とΔ結線駆動とを切り替えに伴う相電流Iu、Iv、Iwの急上昇を適切に防ぐことができる。また、Y結線駆動とΔ結線駆動との切り替えに伴う電圧サージの発生を抑制することができる。
高電位側接続線51および低電位側接続線55には、開閉器52、56に流れる電流を検出する電流センサ521、561が設けられる。制御部65は、電流センサ521、561の検出値に基づき、開閉器52、56の開閉状態を判定する。
これにより、開閉器52、56の開閉状態を適切に判定することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図7〜図9に示す。第2実施形態〜第6実施形態は、切替制御が異なっているので、この点を中心に説明する。
本実施形態の切替処理を図7のフローチャートに基づいて説明する。
S201〜S203の処理は、S101〜S103の処理と同様である。現在の駆動状態がΔ結線駆動であると判断された場合(S203:YES)、S204へ移行し、Y結線駆動であると判断された場合(S203:NO)、S207へ移行する。
S204の処理は、S104と同様、SW52、56を開にするように指令する。
S205における判断処理は、S105と同様であって、SW52、56の少なくとも一方の開への切り替えが完了していないと判断された場合(S205:NO)、この判断処理を繰り返す。SW52、56が共に開への切り替えが完了したと判断された場合(S205:YES)、S206へ移行する。
S206では、S107と同様、インバータ制御状態をY制御に切り替える。
現在の制御状態がY結線駆動である場合、すなわち、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合に移行するS207の処理は、S111と同様、インバータ制御状態をΔ制御に切り替える。
S208の処理は、S108と同様、SW52、56を閉にするように指令する。
S209における判断処理は、S109と同様であって、SW52、56の少なくとも一方の閉への切り替えが完了していないと判断された場合(S209:NO)、この判断処理を繰り返す。SW52、56が共に閉への切り替えが完了したと判断された場合(S209:YES)、Δ結線駆動への切り替えが完了したものとして、本処理を終了する。
本実施形態の切替処理により、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合の例を図8および図9に基づいて説明する。
図9および図8(a)に示すように、時刻x21までの期間の駆動状態はY結線駆動であって、第2下アーム素子34〜36を全相オンにすることで第2インバータ30が中性点化されている。
図8(b)に示すように、時刻x21にて、SW52、56が開の状態にて、インバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替える。SW52、56が開の状態でY制御からΔ制御に切り替えたとしても、各相の通電経路が確保されており、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇は生じない。
図8(c)に示すように、時刻x22にて、上側SW52を閉にし、図8(d)に示すように、時刻x23にて下側SW56を閉にすると、Δ結線駆動への切り替えが完了する。
本実施形態では、インバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替えた後に、SW52、56を閉にしている。インバータ制御状態がY制御からΔ制御に切り替わっていれば、上側SW52および下側SW56が閉となっても、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇は生じない。なお、図8および図9の例では、上側SW52、下側SW56の順に閉になっているが、インバータ制御状態がΔ制御に切り替わっていれば、SW52、56が閉となる順は問わない。
これにより、図9(a)に示すように、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇が生じることなく、Y結線駆動とΔ結線駆動とを切り替えることができる。また、トルクが低下することなく、Y結線駆動とΔ結線駆動とを切り替えることができる。
インバータ制御部651は、Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合、開閉器52、56が閉から開に切り替わったと判定された後、Δ制御からY制御に切り替える。
また、開閉器制御部652は、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合、インバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替えた後、開閉器52、56を開から閉に切り替える。
これにより、開閉器52、56が閉の状態でY制御が行われることがないので、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇を適切に回避することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図10〜図12に示す。本実施形態では、Y制御において、下アーム素子34〜36を全相オンにすることで第2インバータ30を中性点化する。
本実施形態の切替処理を図10のフローチャートに基づいて説明する。
S301〜S303の処理は、S101〜S103の処理と同様である。現在の駆動状態がΔ結線駆動であると判断された場合(S303:YES)、S304へ移行し、Y結線駆動であると判断された場合(S303:NO)、S308へ移行する。
S304では、切替制御部655は、下側SW56を開に切り替える旨の指令を開閉器制御部652に出力する。開閉器制御部652は、下側SW56を開にする信号を下側SW56に出力する。
S305では、切替制御部655は、下側SW56の開への切り替えが完了したか否かを判断する。下側SW56の開への切り替えが完了していないと判断された場合(S305:NO)、この判断処理を繰り返す。下側SW56の開への切り替えが完了したと判断された場合(S305:YES)、S306へ移行する。
S306では、S107と同様、インバータ制御状態をY制御に切り替える。
S307では、切替制御部655は、上側SW52を開に切り替える旨の指令を開閉器制御部652に出力する。開閉器制御部652は、上側SW52を開にする信号を上側SW52に出力する。
現在の制御状態がY結線駆動である場合、すなわち、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合に移行するS308では、切替制御部655は、上側SW52を閉に切り替える旨の指令を開閉器制御部652に出力する。開閉器制御部652は、上側SW52を閉にする信号を上側SW52に出力する。
S309では、S111と同様、インバータ制御状態をΔ制御に切り替える。
S310では、切替制御部655は、下側SW56を閉に切り替える旨の指令を開閉器制御部652に出力する。開閉器制御部652は、下側SW56を閉にする信号を下側SW56に出力する。
本実施形態の切替処理により、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合の例を図11および図12に基づいて説明する。
図12および図11(a)に示すように、時刻x31までの期間の駆動状態はY結線駆動であって、第2下アーム素子34〜36を全相オンにすることで第2インバータ30が中性点化されている。
図11(b)に示すように、時刻x31にて、上側SW52が閉となっても、通電経路は変わらない。
図11(c)に示すように、時刻x32にて、インバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替える。このとき、各相の通電経路が確保されており、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇は生じない。
図11(d)に示すように、Δ制御に切り替わった後である時刻x33にて、下側SW56を閉にすると、Δ結線駆動への切り替えが完了する。なお、Y制御中に下側SW56を閉にすると、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇が生じるので、本実施形態では、インバータ制御状態をΔ制御とした後に、下側SW56を閉にしている。
Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合は、図11(d)、(c)、(b)、(a)の順に切り替える。
本実施形態では、インバータ制御部651は、Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合、下側SW56が閉から開に切り替わったと判定された後、インバータ制御状態をΔ制御からY制御に切り替える。このとき、Y制御において、第2下アーム素子34〜36を全相オンにすることで、第2インバータ30を中性点化する。
また、Y結線駆動にて第2下アーム素子34〜36を全相オンにすることで第2インバータ30が中性点化されている場合、インバータ制御部651は、上側SW52を閉にした後、インバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替える。開閉器制御部652は、インバータ制御状態がY制御からΔ制御に切り替わった後、下側SW56を閉にする。
これにより、第2下アーム素子34〜36を全相オンにすることで第2インバータ30が中性点化されている状態にて、下側SW56が閉になることがないので、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇を適切に回避することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図13および図14に示す。本実施形態では、Y制御において、上アーム素子31〜33を全相オンにすることで第2インバータ30を中性点化する。
本実施形態の切替処理を図13のフローチャートに基づいて説明する。
S401〜S403の処理は、S101〜S103の処理と同様である。現在の駆動状態がΔ結線駆動であると判断された場合(S403:YES)、S404へ移行し、Y結線駆動であると判断された場合(S403:NO)、S408へ移行する。
S404では、S307と同様、上側SW52を開にする指令を出力する。
S405では、切替制御部655は、上側SW52の開への切り替えが完了したか否かを判断する。上側SW52の開への切り替えが完了していないと判断された場合(S405:NO)、この判断処理を繰り返す。上側SW52の開への切り替えが完了したと判断された場合(S405:YES)、S406へ移行する。
S406では、S107と同様、インバータ制御状態をY制御に切り替える。
S407では、S303と同様、下側SW56を開にする指令を出力する。
現在の駆動状態がY結線駆動である場合、すなわち、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合に移行するS408では、S310と同様、下側SW56を閉にする指令を出力する。
S409では、S111と同様、インバータ制御状態をΔ制御に切り替える。
S410では、S308と同様、上側SW52を閉にする指令を出力する。
本実施形態の切替処理により、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合の例を図14に基づいて説明する。
図14(a)に示すように、本実施形態では、第2上アーム素子31〜33を全相オンにすることで第2インバータ30を中性点化している。
図14(b)に示すように、第2上アーム素子31〜33が全相オンの状態で、下側SW56が閉となっても、通電経路は変わらない。
図14(c)に示すように、下側SW56が閉の状態でインバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替える。このとき、各相の通電経路が確保されており、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇は生じない。
図14(d)に示すように、Δ制御に切り替わった後、上側SW52を系にすると、Δ結線駆動への切り替えが完了する。なお、Y制御中に上側SW52を閉にすると、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇が生じるので、本実施形態では、インバータ制御状態をΔ制御とした後に、上側SW52を閉にしている。
Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合は、図14(d)、(c)、(b)、(a)の順に切り替える。
本実施形態では、インバータ制御部651は、Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合、上側SW52が閉から開に切り替わったと判定された後、インバータ制御状態をΔ制御からY制御に切り替える。このとき、Y制御において、第2上アーム素子31〜33を全相オンすることで、第2インバータ30を中性点化する。
また、Y結線駆動にて、第2上アーム素子31〜33を全相オンすることで第2インバータ30が中性点化されている状態からΔ結線駆動に切り替える場合、インバータ制御部651は、下側SW56を閉にした後、インバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替える。また、開閉器制御部652は、インバータ制御状態がY制御からΔ制御に切り替わった後、上側SW52を閉にする。
これにより、第2上アーム素子31〜33を全相オンにすることで第2インバータ30が中性点化されている状態にて、上側SW52が閉になることがないので、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇を適切に回避することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図15および図16に示す。
図15に示すように、本実施形態の電力変換装置12では、下側SW56および電流センサ561が省略されている点が上記実施形態と異なる。
本実施形態の切替処理を図16のフローチャートに基づいて説明する。
S501〜S503の処理は、S101〜S103の処理と同様である。現在の駆動状態がΔ結線駆動であると判断された場合(S503:YES)、S504へ移行し、Y結線駆動であると判断された場合(S503:NO)、S507へ移行する。
S504では、S307と同様、上側SW52を開にする指令を出力する。
S505では、S405と同様、切替制御部655は、上側SW52の開への切り替えが完了しているか否かを判断する。上側SW52の開への切り替えが完了していないと判断された場合(S505:NO)、この判断処理を繰り返す。上側SW52の開への切り替えが完了していると判断された場合(S505:YES)、S506へ移行する。
S506では、S107と同様、インバータ制御状態をY制御に切り替える。
現在の駆動状態がY結線駆動である場合、すなわち、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合に移行するS507では、S111と同様、インバータ制御状態をΔ制御に切り替える。
S508では、S308と同様、上側SW52を閉にする指令を出力する。
本実施形態では、低電位側にて、インバータ20、30を切り離すことができない。そのため、Y結線駆動時には、上側SW52を開にするとともに、上アーム素子31〜33を全相オンにすることで、第2インバータ30を中性点化する。
Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合、上側SW52が閉から開に切り替わったと判定された後、上アーム素子31〜33を全相オンにすることで、第2インバータ30を中性点化する。
Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合、Y制御からΔ制御に切り替えた後、上側SW52を閉にする。
これにより、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇が生じることなく、Δ結線駆動とY結線駆動とを切り替えることができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態を図17および図18に示す。
図17に示すように、本実施形態の電力変換装置13は、上側SW52および電流センサ521が省略されている点が上記実施形態と異なる。
本実施形態の切替処理を図18のフローチャートに基づいて説明する。
S601〜S603の処理は、S103〜S103の処理と同様である。現在の駆動状態がΔ結線駆動であると判断された場合(S603:YES)、S604へ移行し、Y結線駆動であると判断された場合(S603:NO)、S607へ移行する。
S604では、S303と同様、下側SW56を開にする指令を出力する。
S605では、切替制御部655は、下側SW56の開への切り替えが完了しているか否かを判断する。下側SW56の開への切り替えが完了していないと判断された場合(S605:NO)、この判断処理を繰り返す。下側SW56の開への切り替えが完了していると判断された場合(S605:YES)、S606へ移行する。
S606では、S107と同様、インバータ制御状態をY制御に切り替える。
現在の駆動状態がY結線駆動である場合、すなわち、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合に移行するS607では、S111と同様、インバータ制御状態をΔ制御に切り替える。
S608では、S310と同様、下側SW56を閉にする指令を出力する。
本実施形態では、高電位側にてインバータ20、30を切り離すことができない。そのため、Y結線駆動時には、下側SW56を開にするとともに、下アーム素子34〜36を全相オンにすることで、第2インバータ30を中性点化する。
Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合、下側SW56が閉から開に切り替わったと判定された後、下アーム素子34〜36を全相オンにすることで、第2インバータ30を中性点化する。
Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合、Y制御からΔ制御に切り替えた後、下側SW56を閉にする。
これにより、相電流Iu、Iv、Iwの急上昇が生じることなく、Δ結線駆動とY結線駆動とを切り替えることができる。
これにより、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態を図19に示す。
図19に示すように、本実施形態の電力変換装置14は、電流センサ521、561に替えて、電圧センサ522、562が設けられている。
高電位側電圧センサ522は、上側SW52に印加される電圧を検出するものであって、高電位側電圧センサ522にて検出される電圧を高電位側スイッチ電圧VswHとする。切替制御部655は、高電位側スイッチ電圧VswHに基づき、上側SW52の開閉状態を判定する。高電位側スイッチ電圧VswHが判定閾値Vth以上である場合、上側SW52が閉であると判定し、判定閾値Vth未満である場合、上側SW52が開であると判定する。
低電位側電圧センサ562は、下側SW56に印加される電圧を検出するものであって、低電位側電圧センサ562にて検出される電圧を低電位側スイッチ電圧VswLとする。切替制御部655は、低電位側スイッチ電圧VswLに基づき、下側SW56の開閉状態を判定する。低電位側スイッチ電圧VswLが判定閾値Vth以上である場合、下側SW56が閉であると判定し、判定閾値Vth未満である場合、下側SW56が開であると判定する。
なお、開状態であることを判定する閾値と、閉状態であることを判定する閾値とは異なっていてもよい。また、上側SW52の開閉を判定する閾値と、下側SW56の開閉を判定する閾値とは異なっていてもよい。
本実施形態の切替処理は、第1実施形態〜第4実施形態のいずれの処理としてもよい。また、第5実施形態または第6実施形態のように、SW52、56の一方を省略してもよい。
後述の実施形態においても同様である。
本実施形態では、高電位側接続線51および低電位側接続線55には、開閉器52、56に印加される電圧を検出する電圧センサ522、562が設けられる。制御部65は、電圧センサ522、562の検出値に基づき、開閉器52、56の開閉状態を判定する。
このように構成しても上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態を図20に示す。
図20に示すように、本実施形態の電力変換装置15は、電流センサ521、561に替えて、温度センサ523、563が設けられている。
高電位側温度センサ523は、上側SW52の温度を検出するものであって、高電位側温度センサ523にて検出される温度を高電位側スイッチ温度TswHとする。切替制御部655は、高電位側スイッチ温度TswHに基づき、上側SW52の開閉状態を判定する。高電位側スイッチ温度TswHが判定閾値Tth以上である場合、上側SW52が閉であると判定し、判定閾値Tth未満である場合、上側SW52が開であると判定する。
低電位側温度センサ563は、下側SW56の温度を検出するものであって、低電位側温度センサ563にて検出される温度を低電位側スイッチ温度TswLとする。切替制御部655は、低電位側スイッチ温度TswLに基づき、下側SW56の開閉状態を判定する。低電位側スイッチ温度TswLが判定閾値Tth以上である場合、下側SW56が閉であると判定し、判定閾値Tth未満である場合、下側SW56が開であると判定する。
本実施形態では、高電位側接続線51および低電位側接続線55には、開閉器52、56の温度を検出する温度センサ523、563が設けられる。制御部65は、温度センサ523、563の検出値に基づき、開閉器52、56の開閉状態を判定する。
このように構成しても上記実施形態と同様の効果を奏する。
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態を図21に示す。
図21に示すように、本実施形態の電力変換装置16は、電流センサ521、561が省略されている。切替制御部655は、上SW52の開閉を切り替える指令を出力してから、判定時間Xthが経過した場合、上SW52の開閉の切り替えが完了したと判定する。同様に、切替制御部655は、下SW56の開閉を切り替える指令を出力してから、判定時間Xthが経過した場合、下SW56の開閉の切り替えが完了したと判定する。
判定時間Xthは、開閉信号が出力されてから、開閉器52、56の開閉が切り替わるのに要する時間に応じて設定される。また、開から閉への切り替え完了を判定する値と、閉から開への切り替え完了を判定する値とが異なっていてもよい。
制御部651は、開閉器52、56の開閉を切り替える開閉信号を出力してから、判定時間Xthが経過した場合、開閉器52、56の開閉状態が切り替わったと判定する。これにより、SW52、56の開閉を判定するためのセンサを省略することができる。また、電流および電圧のサージの影響を受けることなく、SW52、56の開閉切り替えの完了を判定することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
(ア)切替制御
例えば第2実施形態では、Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合、開閉器を閉から開に切り替わったと判定された後、インバータ制御状態をΔ制御からY制御に切り替え、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合、インバータ制御状態をY制御からΔ制御に切り替えた後、開閉器を開から閉に切り替える。他の実施形態では、Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合、または、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合の一方を、異なる実施形態の切替制御としてもよい。第1、3、4実施形態についても同様である。すなわち、Δ結線駆動からY結線駆動に切り替える場合と、Y結線駆動からΔ結線駆動に切り替える場合とで、異なる実施形態の切替制御を組み合わせてもよい、ということである。
また、第2実施形態〜第4実施形態において、開閉器の開閉を切り替える開閉信号を出力してから、開閉器の開閉切替が完了するまでの間、零ベクトル制御を行ってもよい。
(イ)電圧源
上記実施形態では、電圧源として、リチウムイオン電池等を例示した。他の実施形態では、電圧源は、リチウムイオン電池以外の鉛蓄電池、燃料電池等であってもよい。
(ウ)回転電機
上記実施形態では、回転電機はモータジェネレータである。他の実施形態では、回転電機は、発電機の機能を持たない電動機であってもよいし、電動機の機能を持たない発電機であってもよい。また、上記実施形態の回転電機は3相である。他の実施形態では、回転電機は、4相以上としてもよい。
また、上記実施形態では、回転電機が電動車両の主機モータである。他の実施形態では、回転電機は、主機モータに限らず、例えばスタータ機能とオルタネータ機能とを併せ持つ、所謂ISG(Integrated Starter Generator)や、補機モータであってもよい。また、電力変換装置を車両以外の装置に適用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
11〜16:電力変換装置
20・・・第1インバータ
21〜23・・・第1上アーム素子 24〜26・・・第1下アーム素子
30・・・第2インバータ
31〜33・・・第2上アーム素子 34〜46・・・第2下アーム素子
40・・・バッテリ(電圧源)
51・・・高電位側接続線 52・・・高電位側開閉器(開閉器)
55・・・低電位側接続線 56・・・低電位側開閉器(開閉器)
65・・・制御部 651・・・インバータ制御部 652・・・開閉器制御部
80・・・モータジェネレータ(回転電機)

Claims (12)

  1. 複数相のコイル(81、82、83)を有する回転電機(80)の電力を変換する電力変換装置であって、
    高電位側に設けられる複数の第1上アーム素子(21〜23)および低電位側に設けられる複数の第1下アーム素子(24〜26)を有し、前記コイルの一端(811、821、831)および電圧源(40)と接続される第1インバータ(20)と、
    高電位側に設けられる複数の第2上アーム素子(31〜33)および低電位側に設けられる複数の第2下アーム素子(34〜36)を有し、前記コイルの他端(812、822、832)と接続される第2インバータ(30)と、
    前記電圧源の正極側と、前記第1上アーム素子の高電位側と、前記第2上アーム素子の高電位側とを接続する高電位側接続線(51)と、
    前記電圧源の負極側と、前記第1下アーム素子の低電位側と、前記第2下アーム素子の低電位側とを接続する低電位側接続線(55)と、
    前記高電位側接続線および前記低電位側接続線の少なくとも一方に設けられ、前記第1インバータ側と前記第2インバータ側とを断接可能な開閉器(52、56)と、
    前記第1インバータおよび前記第2インバータを制御するインバータ制御部(651)、ならびに、前記開閉器の開閉状態を制御する開閉器制御部(652)を有する制御部(65)と、
    を備え、
    前記第1インバータを前記回転電機の駆動要求に応じて制御し前記第2インバータを中性点化する制御状態をY制御、前記第1インバータと前記第2インバータとで異なる相のスイッチング状態が同期する制御状態をΔ制御とすると、
    前記制御部は、前記開閉器が開の状態で前記Y制御を行うY結線駆動と前記開閉器が閉の状態で前記Δ制御を行うΔ結線駆動とを切り替える場合、前記開閉器の開閉状態に応じてインバータ制御状態を切り替える電力変換装置。
  2. 前記インバータ制御部は、
    前記Δ結線駆動から前記Y結線駆動に切り替える場合、前記開閉器が閉から開に切り替わったと判定された後、前記Δ制御から前記Y制御に切り替える請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記インバータ制御部は、
    前記Δ結線駆動から前記Y結線駆動に切り替える場合、前記低電位側接続線に設けられる前記開閉器(56)が閉から開に切り替わったと判定された後、前記Δ制御から前記Y制御に切り替え、
    前記Y制御において、前記第2下アーム素子を全相オンにすることで、前記第2インバータを中性点化する請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記インバータ制御部は、
    前記Δ結線駆動から前記Y結線駆動に切り替える場合、前記高電位側接続線に設けられる前記開閉器(52)が閉から開に切り替わったと判定された後、前記Δ制御から前記Y制御に切り替え、
    前記Y制御において、前記第2上アーム素子を全相オンにすることで、前記第2インバータを中性点化する請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 前記開閉器制御部は、前記Y結線駆動から前記Δ結線駆動に切り替える場合、インバータ制御状態を前記Y制御から前記Δ制御に切り替えた後、前記開閉器を開から閉に切り替える請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記開閉器は、前記高電位側接続線に設けられる高電位側開閉器(52)、および、前記低電位側接続線に設けられる低電位側開閉器(56)であって、
    前記Y結線駆動にて前記第2下アーム素子を全相オンすることで前記第2インバータが中性点化されている状態から前記Δ結線駆動に切り替える場合、
    前記インバータ制御部は、前記高電位側開閉器を閉にした後、前記Y制御から前記Δ制御に切り替え、
    前記開閉器制御部は、インバータ制御状態が前記Y制御から前記Δ制御に切り替わった後、前記低電位側開閉器を閉にする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記開閉器は、前記高電位側接続線に設けられる高電位側開閉器(52)、および、前記低電位側接続線に設けられる低電位側開閉器(56)であって、
    前記Y結線駆動にて前記第2上アーム素子を全相オンすることで前記第2インバータが中性点化されている状態から前記Δ結線駆動に切り替える場合、
    前記インバータ制御部は、前記低電位側開閉器を閉にした後、前記Y制御から前記Δ制御に切り替え、
    前記開閉器制御部は、インバータ制御状態が前記Y制御から前記Δ制御に切り替わった後、前記高電位側開閉器を閉にする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 前記インバータ制御部は、
    前記開閉器の開閉を切り替える開閉信号を出力してから前記開閉器の開閉の切り替えが完了するまでの期間、前記第1インバータおよび前記第2インバータを零ベクトル制御とし、
    前記開閉器の開閉が切り替わったと判定された後、前記Y制御または前記Δ制御に切り替える請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記開閉器が設けられている前記高電位側接続線および前記低電位側接続線には、前記開閉器に流れる電流を検出する電流センサ(521、561)が設けられ、
    前記制御部は、前記電流センサの検出値に基づき、前記開閉器の開閉状態を判定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  10. 前記開閉器が設けられている前記高電位側接続線および前記低電位側接続線には、前記開閉器に印加される電圧を検出する電圧センサ(522、562)が設けられ、
    前記制御部は、前記電圧センサの検出値に基づき、前記開閉器の開閉状態を判定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  11. 前記制御部は、前記開閉器の開閉を切り替える開閉信号を出力してから、判定時間が経過した場合、前記開閉器の開閉状態が切り替わったと判定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  12. 前記開閉器が設けられている前記高電位側接続線および前記低電位側接続線には、前記開閉器の温度を検出する温度センサ(523、563)が設けられ、
    前記制御部は、前記温度センサの検出値に基づき、前記開閉器の開閉状態を判定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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