JP2018012123A - パーキングギヤ付きプーリシャフトの製造方法 - Google Patents

パーキングギヤ付きプーリシャフトの製造方法 Download PDF

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駿介 大嶋
聡彦 津田
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聡彦 津田
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Abstract

【課題】粗造形されたパーキングギヤ部23でのバリの発生を防止する。【解決手段】パーキングギヤ部23が一体に形成されたパーキングギヤ付き固定プーリ2の製造方法であって、棒状の素材4の熱間鍛造により、シャフト部21とシーブ部22とを有する固定プーリ2の主要部を造形する第1工程(ステップS101、ステップS102)と、第1工程で得られた中間素材4Bの熱間鍛造により、シーブ部22の裏側にパーキングギヤ部23を粗造形する第2工程(ステップS103)と、第2工程で得られた中間素材4Cの冷間鍛造により、パーキングギヤ部23を造形する第3工程(ステップS104)と、を有し、第2工程で使用する第3鍛造金型7は、第1工程で使用する金型(第1鍛造金型5、第2鍛造金型6)よりも軟化温度が高い材料で形成したものである構成とした。【選択図】図2

Description

本発明は、パーキングギヤ付きプーリシャフトの製造方法に関する。
特許文献1には、パーキングギヤ付プーリシャフトの製造方法であって、棒状素材の熱間鍛造により、シャフト部とプーリ部とを有するプーリシャフトの主要部の造形と、パーキングギヤ部の粗造形を行ったのち、冷間鍛造により、パーキングギヤ部を造形することが開示されている。
特開2012−179634号公報
しかし、この製造方法でパーキングギヤ付プーリシャフトを製造すると、パーキングギヤ部にバリが発生することがある。
このバリが脱落して自動変速機のオイルに混ざってしまうと、自動変速機の動作に不都合を生じる可能性もあるので、パーキングギヤ付プーリシャフトを製造する際に、バリが生じないようにすることが求められている。
本発明は、
パーキングギヤが一体に形成されたパーキングギヤ付きプーリシャフトの製造方法であって、
棒状素材の熱間鍛造により、シャフト部とプーリ部とを有するプーリシャフトの主要部を造形する第1工程と、
前記第1工程で得られた素材の熱間鍛造により、前記プーリ部の裏側にパーキングギヤ部を粗造形する第2工程と、
前記第2工程で得られた素材の冷間鍛造により、前記パーキングギヤ部を造形する第3工程と、を有し、
前記第2工程で使用する金型は、前記第1工程で使用する金型よりも軟化温度が高い材料で形成した構成とした。
本願発明者は、パーキングギヤ部におけるバリの発生傾向を確認したところ、パーキングギヤ部の歯溝部と歯部との境界にバリが発生しやすいことに気付き、歯溝部と歯部との境界にバリが発生する原因を鋭意検討したところ、パーキングギヤ部の粗造形に用いる金型の劣化が影響していることを突き止めた。
そして、金型が劣化する原因を鋭意検討したところ、パーキングギヤ部を粗造形する際に金型における素材に挿入される部位が、熱間鍛造による高熱と、素材への挿入に伴って作用する圧縮熱とで、他の部位よりも高温となって軟化すること、
金型における素材に挿入される部位に、軟化による変形が生じて、バリの発生を引き起こすこと、を突き止めた。
そこで、上記のように、パーキングギヤ部の粗造形に用いる金型を、プーリシャフトの主要部の造形に用いる金型よりも軟化温度が高い材料で形成したところ、金型における素材に挿入される部位の変形が防止されて、バリの発生を抑えることができた。
パーキングギヤ付きの固定プーリを説明する図である。 パーキングギヤ付きの固定プーリの製造過程のフローチャートである。 パーキングギヤ付きの固定プーリを製造する過程を説明する図である。 パーキングギヤの粗造形に用いられる金型を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、パーキングギヤ付きの固定プーリ2(プーリシャフト)を例に挙げて説明する。
図1は、パーキングギヤ付きの固定プーリ2を説明する図であり、(a)は、パーキングギヤ付きの固定プーリ2を、当該固定プーリ2に組み付けられた可動プーリ3と共に示した断面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。
図1に示すように、ベルト式の無段変速機のプーリ1は、パーキングギヤ付き固定プーリ2を有しており、この固定プーリ2は、軸線X方向に延びるシャフト部21と、シャフト部21の外周から径方向外側に延びるシーブ部22と、パーキングギヤ部23と、を有している。
固定プーリ2のシャフト部21では、円筒状の基部31をシャフト部21に外挿した可動プーリ3が、シャフト部21の中心軸(軸線X)方向に移動可能に設けられており、この可動プーリ3は、基部31の外周から径方向外側に延びるシーブ部32を有している。
可動プーリ3のシーブ部32と、固定プーリ2のシーブ部22の互いの対向面は、それぞれ軸線Xに対して所定角度傾斜したシーブ面22a、32aとなっており、これらシーブ面22a、32aの間に、無段変速機の図示しないベルトが巻き掛けられるようになっている。
固定プーリ2のシーブ部22では、軸線X方向におけるシーブ面22aとは反対側に、パーキングギヤ部23が設けられており、このパーキングギヤ部23は、シャフト部21およびシーブ部22と一体に形成されている。
図1の(b)に示すように、パーキングギヤ部23は、軸線X方向から見てリング状を成す基部231を有しており、この基部231の外周には、図示しないパーキングポールが係脱する歯溝部232が形成されている。
基部231において歯溝部232は、軸線X回りの周方向に所定間隔で複数設けられており、周方向で隣接する歯溝部232、232の間が、歯部233となっている。
実施の形態では、歯部233の軸線X周りの周方向の長さL1のほうが、歯溝部232の軸線X周りの周方向の長さL2よりも長くなっている(L1>L2)。
基部231の内径側には、シャフト部21の一端21a側の外周を所定間隔で囲む肉抜溝24が、軸線X方向から見てリング状に形成されている。
以下、パーキングギヤ付きの固定プーリ2の製造過程を説明する。
図2は、固定プーリ2の製造過程を説明するフローチャートである。
図3は、素材4(棒状素材)からパーキングギヤ付きの固定プーリ2を製造する過程を説明する図であり、素材4からパーキングギヤ部23を有する固定プーリ2が形成されるまでの間での形状変化を説明する図である。
実施の形態にかかるパーキングギヤ付きの固定プーリ2は、円柱状の素材4(棒状素材)から熱間鍛造と冷間鍛造を経て製造されるようになっている。
図2に示すように固定プーリ2は、
(1)素材4の熱間鍛造により、シャフト部21とシーブ部22とを有する固定プーリ2の主要部を粗造形する工程(ステップS101)と、
(2)第1工程で得られた中間素材4Aの熱間鍛造により、固定プーリ2のシャフト部21とシーブ部22を造形する工程(ステップS102)と、
(3)第2工程で得られた中間素材4Bの熱間鍛造により、シーブ部22の裏側にパーキングギヤ部23を粗造形する工程(ステップS103)と、
(4)第3工程で得られた中間素材4Cの冷間鍛造により、パーキングギヤ部23を造形する工程(ステップS104)と、を経て、製造される。
ここで、本明細書における用語「造形」は、鍛造により最終的に形成される部位が、厳密な形状で形成されることを意味し、「粗造形」は、鍛造により最終的に形成される部位が、大まかな形状で形成されることを意味している。
図3に示すように、素材4は、円柱形状を成す棒状の鋼材であり、自動変速機の構成部品の作製に用いられる一般的な材料で形成されている。
ステップS101では、同軸(軸線X)上で対向配置された可動型51と固定型52とから構成される第1鍛造金型5を用いて、素材4に対する熱間鍛造が実施される。
これにより、最終的にシャフト部21、シーブ部22、そしてパーキングギヤ部23となる領域(固定プーリ2の主要部)が粗造形された中間素材4Aが形成される(図3の(b)参照)。
なお、第1鍛造金型5は、耐摩耗性のある材料、例えばハイス鋼で形成されている。
ステップS102では、同軸(軸線X)上で対向配置された可動型61と固定型62とから構成される第2鍛造金型6を用いて、中間素材4Aに対する熱間鍛造が実施される。
これにより、シャフト部21とシーブ部22とが最終的な形状で造形された中間素材4Bが形成される(図3の(c)参照)。
なお、第2鍛造金型6は、耐摩耗性のある材料、例えばハイス鋼で形成されている。
ステップS103では、同軸(軸線X)上で対向配置された可動型71と固定型72とから構成される第3鍛造金型7を用いて、中間素材4Bに対する熱間鍛造が実施される。
これにより、パーキングギヤ部23が、粗造形された中間素材4Cが形成される(図3の(d)参照)。
ステップS104では、焼きなまし後の中間素材4Cに対するしごき加工(冷間鍛造)が行われて、最終的な形状で造形されたパーキングギヤ部23を有する固定プーリ2が形成される(図3の(e)参照)。
図4は、パーキングギヤ部23の粗造形に用いられる第3鍛造金型7(可動型71)の要部を説明する図である。図4の(a)は、図3の(d)におけるA−A断面図であり、図4の(b)は、パーキングギヤ部23を粗造形する過程で、可動型71の突起711が中間素材4Bの被加工領域230に挿入される様子を説明する図であり、(c)は、(a)における領域Bの拡大図である。
ここで、被加工領域230とは、最終的にパーキングギヤ部23となる領域(図3の(c)参照)を意味している。
なお、図4の(a)は、可動型71を固定型72側から見た図に相当する。
図4の(b)は、可動型71を固定型72とは反対側の上方から見た斜視図であって、(a)におけるA−A線に沿って可動型71を切断した断面を基本として、可動型71のリング状の突起730の図示を省略して、可動型712の突起711が設けられた溝710周りと、中間素材4Bの被加工領域230のみを示している。
図4の(a)に示すように、この第3工程で用いる可動型71では、固定型72との対向面72aに、パーキングギヤ部23の基部231および歯部233(図1の(b)参照)の形状に対応するリング状の溝710と、固定プーリ2のシャフト部21の一端21a側が挿入される挿入穴720と、が開口している。
溝710の外径側の内周面710aには、パーキングギヤ部23の歯溝部232の形状に対応する突起711が、軸線X周りの周方向に所定間隔で複数設けられている。
前記したステップS103では、ステップS102で得られた中間素材4Bにおける被加工領域230に、可動型71側の突起711が軸線X方向から挿入されて、パーキングギヤ部23の歯溝部232となる領域232’を粗造形すると共に、突起711により周方向に押し出された中間素材4Bの肉で、パーキングギヤ部23の歯部233となる領域233’が密に形成される(図4の(b)参照)。
前記したように、本願発明者は、熱間鍛造により形成されるパーキングギヤ部23の歯溝部232と歯部233との境界にバリが発生する原因を鋭意検討したところ、パーキングギヤ部23の粗造形に用いる第3鍛造金型7、すなわち、前記したステップS103で用いられる第3鍛造金型7の劣化が影響していることを突き止めた。
そして、金型が劣化する原因を鋭意検討したところ、パーキングギヤ部23を粗造形する際に可動型71における素材に挿入される部位(突起711)が、熱間鍛造による高熱と、中間素材4Bへの挿入に伴って作用する圧縮熱とで、他の部位よりも高温となって軟化することが原因であることを突き止めた。
すなわち、可動型71側において突起711が、リング状の溝710の内周面710aから突出しており、突起711が中間素材4Bに挿入される過程で、突起711の内周面711aと、周方向における両側面711b、711bに、中間素材4Bからの反力(図4の(c)、矢印参照)が作用するため、突起711が、他の部位よりも大きく圧縮されて、他の部位よりも高温になることを突き止めた。
そして、シミュレーションなどによる分析の結果、パーキングギヤ部23を粗造形する際に可動型71の突起711に作用する圧縮熱は、熱間鍛造用の金型の一般的な構成素材であるハイス鋼の軟化温度(約700℃)よりも高い温度であることを確認した。
そのため、第3鍛造金型7(可動型71、固定型72)をハイス鋼で形成すると、パーキングギヤ部を粗造形する際の圧縮熱で、第3鍛造金型7の少なくとも可動型71の突起711周りが軟化して、摩耗が生じてしまうことを突き止めた。
そこで、実施の形態では、第3鍛造金型7(可動型71、固定型72)を、第1鍛造金型5や第2鍛造金型6よりも軟化温度が高い材料で形成しており、熱間鍛造による高熱とパーキングギヤ部23を粗造形する際の圧縮熱で、第3鍛造金型7(可動型71、固定型72)が軟化温度以上に加熱されないようにしている。
これにより、第3鍛造金型7(可動型71、固定型72)の軟化による摩耗と、摩耗に起因する第3鍛造金型7(可動型71、固定型72)の劣化を防ぐことで、鍛造時のバリの発生を抑制している。
ここで、圧縮熱が作用するのは、可動型71のほうであるので、第3鍛造金型7を構成する可動型71と固定型72とのうちの少なくとも可動型71を、第1鍛造金型5や第2鍛造金型6よりも軟化温度が高い材料で形成しておくことが好ましい。
さらに、パーキングギヤ部23を粗造形する際に最も大きな圧力が作用するのは、リング状の溝710内に突出する突起711であるので、少なくともこの突起711を、第1鍛造金型5や第2鍛造金型6よりも軟化温度が高い材料で形成しておくことが好ましい。
なお、この場合には、突起711の全体を、第1鍛造金型5や第2鍛造金型6よりも軟化温度が高い材料で形成する必要は無く、中間素材4Bの被加工領域230に直接接触する領域、すなわち、突起711の内周面711aと、周方向における両側面711b、711bと、固定型72との対向面711cの表面側の領域が、少なくとも第1鍛造金型5や第2鍛造金型6よりも軟化温度が高い材料で形成されていれば良い(図4の(b)参照)。
さらに、突起711が中間素材4Bの被加工領域230に挿入される過程では、可動型71における溝710の内周面710aや、リング状突起730の外周面730aにも、中間素材4Bからの応力が作用するので、これら内周面710aや外周面730aの少なくとも表面側の領域に、第1鍛造金型5や第2鍛造金型6よりも軟化温度が高い材料で形成しておくことが好ましい。
このように、実施の形態では、第3鍛造金型7における少なくとも可動型71を、第1鍛造金型5や第2鍛造金型6よりも軟化温度が高い材料で形成したことで、パーキングギヤ部23の歯溝部232と歯部233の造形に関わる部位(突起711周り)の軟化による可動型71の劣化を防止している。
これにより、第3鍛造金型7で粗造形されたパーキングギヤ部23における歯溝部232と歯部233との境界での肉残りやバリの発生を好適に抑制できる。
以上の通り、実施の形態では
(1)パーキングギヤ部23が一体に形成されたパーキングギヤ付き固定プーリ2(プーリシャフト)の製造方法であって、
棒状の素材4の熱間鍛造により、シャフト部21とシーブ部22とを有する固定プーリ2の主要部を造形する第1工程(ステップS101、ステップS102)と、
第1工程で得られた中間素材4Bの熱間鍛造により、シーブ部22の裏側にパーキングギヤ部23を粗造形する第2工程(ステップS103)と、
第2工程で得られた中間素材4Cの冷間鍛造により、パーキングギヤ部23を造形する第3工程(ステップS104)と、を有し、
第2工程で使用する第3鍛造金型7は、第1工程で使用する金型(第1鍛造金型5、第2鍛造金型6)よりも軟化温度が高い材料で形成したものである構成とした。
このように構成すると、パーキングギヤ部23を粗造形する際に第3鍛造金型7における素材に挿入される部位(突起711)が、熱間鍛造による高熱と、中間素材4Bへの挿入に伴って作用する圧縮熱とで、他の部位よりも高温となって軟化することを好適に防止できるので、軟化に起因する第3鍛造金型7の劣化に起因して、粗造形されたパーキングギヤ部23における歯溝部232と歯部233との境界での肉残りやバリが発生することを好適に防止できる。
(2)第2工程(ステップS103)で使用する第3鍛造金型7は、
固定プーリ2の中心軸(軸線X)方向にストロークする可動型71(インサート金型)と、
軸線X上で、可動型71に対向配置された固定型72と、から構成されており、
第2工程では、可動型71における中間素材4Bの被加工領域230に挿入された部位(突起711)で、パーキングギヤ部23の歯溝部232を粗造形しており、
少なくとも可動型71が、前記第1工程で使用する金型(第1鍛造金型5、第2鍛造金型6)よりも軟化温度が高い材料で形成したものである構成とした。
このように構成すると、パーキングギヤ部23を粗造形する際に第3鍛造金型7における素材に挿入される部位(突起711)を持つ可動型71が、熱間鍛造による高熱と、中間素材4Bへの挿入に伴って作用する圧縮熱とでも高温となって軟化することを好適に防止できる。
これにより、可動型71の軟化に起因する劣化が防止されて、粗造形されたパーキングギヤ部23における歯溝部232と歯部233との境界での肉残りやバリが発生することを好適に防止できる。
(3)可動型71では、パーキングギヤ部23の造形に関わる領域(突起711、溝710、リング状突起730)が、少なくとも第1工程で使用する金型(第1鍛造金型5、第2鍛造金型6)よりも軟化温度が高い材料で形成されている構成とした。
このように構成すると、パーキングギヤ部23を粗造形する際に、第3鍛造金型7におけるパーキングギヤ部23の造形に関わる領域(突起711、溝710、リング状突起730)が、熱間鍛造による高熱と、中間素材4Bへの挿入に伴って作用する圧縮熱で高温となって軟化することを好適に防止できる。
(4)可動型71のパーキングギヤ部23の造形に関わる領域では、パーキングギヤ部23の外形を規定するリング状の溝710(凹部)が、固定型72との対向面71aに開口して形成されており、
リング状の溝710部の内周710aには、中間素材4Bにおける最終的にパーキングギヤ部23となる領域230に挿入されて歯溝部232となる領域232’を粗造形する突起711(挿入部)が、軸線X周りの周方向に所定間隔で複数設けられており、
突起711が、少なくとも第1工程で使用する金型(第1鍛造金型5、第2鍛造金型6)よりも軟化温度が高い材料で形成されている構成とした。
このように構成すると、パーキングギヤ部23の歯溝部232と歯部233の造形に直接関わる部分(突起711)の軟化を防ぐことができるので、粗造形されたパーキングギヤ部23における歯溝部232と歯部233との境界での肉残りやバリが発生することをより確実に防止できる。
1 プーリ
2 固定プーリ
21 シャフト部
22 シーブ部
23 パーキングギヤ部
230 領域
231 基部
232 歯溝部
232’ 領域
233 歯部
233’ 領域
24 肉抜溝
3 可動プーリ
31 基部
32 シーブ部
4 素材
4A〜4C 中間素材
5 第1鍛造金型
51 可動型
52 固定型
6 第2鍛造金型
61 可動型
62 固定型
7 第3鍛造金型
71 可動型
71a 対向面
710 溝
710a 内周面
711 突起
711a 内周面
711b 両側面
711c 対向面
72 固定型
720 挿入穴
730 リング状突起
730a 外周面
X 軸線

Claims (4)

  1. パーキングギヤが一体に形成されたパーキングギヤ付きプーリシャフトの製造方法であって、
    棒状素材の熱間鍛造により、シャフト部とプーリ部とを有するプーリシャフトの主要部を造形する第1工程と、
    前記第1工程で得られた素材の熱間鍛造により、前記プーリ部の裏側にパーキングギヤ部を粗造形するパーキングギヤ部粗造形工程と、
    前記第2工程で得られた素材の冷間鍛造により、前記パーキングギヤ部を造形する第3工程と、を有し、
    前記第2工程で使用する金型は、前記第1工程で使用する金型よりも軟化温度が高い材料で形成したものであることを特徴とするパーキングギヤ付きプーリシャフトの製造方法。
  2. 前記第2工程で使用する金型は、
    前記プーリシャフトの中心軸方向にストロークするインサート金型と、
    前記中心軸上で、前記インサート金型に対向配置された固定型と、から構成されており、
    前記第2工程では、前記インサート金型の前記第1工程で得られた素材に挿入された領域で、前記パーキングギヤの歯溝部を粗造形しており、
    少なくとも前記インサート金型が、前記第1工程で使用する金型よりも軟化温度が高い材料で形成したものであることを特徴とする請求項1に記載のパーキングギヤ付きプーリシャフトの製造方法。
  3. 前記インサート金型では、前記パーキングギヤ部の造形に関わる領域が、少なくとも前記第1工程で使用する金型よりも軟化温度が高い材料で形成されていることを特徴とする請求項2に記載のパーキングギヤ付きプーリシャフトの製造方法。
  4. 前記インサート金型の前記パーキングギヤ部の造形に関わる領域では、前記パーキングギヤ部の外形を規定するリング状の凹部が、前記固定型との対向面に開口して形成されており、
    前記リング状の凹部の内周には、前記第1工程で得られた素材に挿入されて前記歯溝部を造形する挿入部が、周方向に所定間隔で複数設けられており、
    前記挿入部が、少なくとも前記第1工程で使用する金型よりも軟化温度が高い材料で形成されていることを特徴とする請求項3に記載のパーキングギヤ付きプーリシャフトの製造方法。
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