JP2023510467A - 無段変速機のためのプッシュベルト用の横断セグメントを製造するための方法およびこの方法により得られた横断セグメント - Google Patents
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Abstract
プッシュベルト(6)のそれぞれのリングセット(7)を受け入れるための2つのスロット(23)を画定する、プッシュベルト(6)用の横断セグメント(10)を基礎材料(50)から製造するための方法であって、中央部分(54c)と、中央部分(54c)のそれぞれの側部にそれぞれ設けられた2つの側方部分(54s)とをそれぞれ含む2つの孔抜きパンチ(54)によって、基礎材料(50)でスロット(23)の位置に2つの孔(52)が打ち抜かれる。本発明によれば、孔抜きパンチ(54)の断面で見た場合、孔抜きパンチ(54)の少なくとも一方のそのような側方部分(54s)は、孔抜きパンチ(54)の中央部分(54c)よりも高い。これにより、プッシュベルト(6)を、孔(52)の高さを従来の孔抜きパンチ(54)の最小厚さ要件よりも低減することによって有利に小型化することができる。
Description
本発明は、無段変速機用のプッシュベルトの一部となる予定の横断セグメントを製造するための方法に関する。プッシュベルトは一般に知られていて、典型的には、互いに内外に配置された複数の連続バンドもしくは連続リングの2つのセットと、それらの円周に沿って本質的に隣り合う列でリングセットに取り付けられた複数の横断セグメントとをそれぞれ備える。そのようなプッシュベルトは、例えば、欧州特許第3063432号明細書に記載されており、同明細書はまた、基礎材料のストリップから横断セグメントを打ち抜くための方法も開示している。
以下の横断セグメントの説明において、言及された方向および寸法は、横断セグメントがプッシュベルトの一部である状況を指す。したがって、横断セグメントの長手方向または厚さ方向は、プッシュベルトの円周方向に対応し、横断セグメントの垂直方向または高さ方向は、プッシュベルトの半径方向に対応し、横断セグメントの水平方向または幅方向は、プッシュベルトの軸線方向に対応する。
公知の横断セグメントは、セグメントのそれぞれの側部に向かって開放される水平に延在する2つのスロットを画定し、それぞれのリングセットの円周セクションが位置している。垂直方向では、スロットはそれぞれ、スロットの下方のボディ部分と、スロット同士の間のネック部分と、スロットの上方のヘッド部分との間に規定される。また、垂直方向では、横断セグメントは、横断セグメントの上側部分の厚さよりも薄い厚さを有する下側部分を備える。この設計により、プッシュベルト内の2つの連続する横断セグメントは相互に回転することができ、プッシュベルトは全体として、その前記上側部分と前記下側部分との間の縁部で相互に接触したままで湾曲することができる。典型的には、横断セグメントの一方の主要側部は平坦な表面として形成され、一方、その反対側の他方の主要側部は、以下で揺動縁部と呼ばれる前記縁部を含む。プッシュベルトにおいて、揺動縁部は、好ましくは、半径方向内向きの方向でリングセットの近くに位置し、すなわち、好ましくは、リングセットが位置する前記スロットのすぐ下方に位置する。
それでも、欧州特許第3063432号明細書で説明されているように、横断セグメントが基礎材料から切り取られる従来の打抜き法の制限のために、揺動縁部をスロットの近くに任意に設けることはできない。特に、横断セグメントの主要側部と、横断セグメントが打ち抜きされたとき、すなわち、基礎材料から切り取られたときに形成され、スロットの底部境界面を含むその円周面との間に、凸状に丸められた移行部が形成される。このような丸められた移行部は、ロールオーバまたは(ドイツ語の対応する用語「Einzug」から翻訳された場合)ドローインと呼ばれる。プッシュベルトが適切に機能するためには、揺動縁部が前記ロールオーバと一致してはならず、ひいてはスロットの下方のある程度の距離を置いて形成されなければならず、その距離は少なくとも高さ方向のロールオーバの範囲を超えている。
欧州特許第3063432号明細書は、特に従来の打抜き法で得られるロールオーバの範囲内にあるスロットの下方の所定の距離で、横断セグメントによって画定されるスロットの近くに揺動縁部を有利に形成できるようにする特別な打抜き法を開示している。欧州特許第3063432号明細書によると、横断セグメントの打抜き法は、
- 第一に、基礎材料から2つの細長いピースを打ち抜くことによって横断セグメントのスロットを大まかに形成するステップであって、基礎材料にこのように形成された孔と、少なくとものちに最終的に形成されるスロットの底部境界面との間に基礎材料の層を残す、形成するステップと、
- 第二に、第1のプロセスステップで形成された各孔に支持体を挿入するステップであって、好ましくは、打ち抜いたピースを孔に再挿入する、挿入するステップと、
- 第三に、横断セグメントを囲む基礎材料から全体的または部分的に横断セグメントを切り取って、最終的にスロットを形成するステップと
を含む。
- 第一に、基礎材料から2つの細長いピースを打ち抜くことによって横断セグメントのスロットを大まかに形成するステップであって、基礎材料にこのように形成された孔と、少なくとものちに最終的に形成されるスロットの底部境界面との間に基礎材料の層を残す、形成するステップと、
- 第二に、第1のプロセスステップで形成された各孔に支持体を挿入するステップであって、好ましくは、打ち抜いたピースを孔に再挿入する、挿入するステップと、
- 第三に、横断セグメントを囲む基礎材料から全体的または部分的に横断セグメントを切り取って、最終的にスロットを形成するステップと
を含む。
実際上、この公知の打抜き法では、第1のプロセスステップ、すなわち孔が形成されるときに形成されるロールオーバは、第3のプロセスステップ、すなわち横断セグメントのスロットが最終的に形成されるときに切り離されるので、横断セグメントの一部となることはない。同時に、第3のプロセスで形成されるロールオーバは比較的小さい。さらに、第3のプロセスステップにおける前記支持体の存在により、少なくとも前記層の位置において、横断セグメントが残りの基礎材料から有利に剪断されることが実現される。
プッシュベルトの設計における一般的な開発傾向は、特に、最新の、すなわち高度に最適化された基礎材料組成および/またはその熱処理で得られるリングセットの疲労強度を向上させて利用することによるプッシュベルトの小型化である。したがって、近年、リングセットに組み込まれるリングの数が減少し、それにより、スロットの高さおよび横断セグメントの高さも全体として同様に減少させることができるはずである。
プッシュベルトのそのような小型化は有利であり、それ自体が求められているが、これはまた、欧州特許第3063432号明細書による公知の打抜き法に適用することに問題をはらませるかまたは適用することを不可能にさえする。特に、(孔の最小の高さに対応する)その前記第1のプロセスステップで打ち抜かれる細長いピースの可能な最小の高さは、(横断セグメントの公称厚さに対応する)基礎材料の厚さに線形に比例することが知られている。例えば、出版物「Cold Forming and Fineblanking: A handbook on cold processing steel material properties component design」(2007;ISBN-13:978-3446413504)には、細長い孔の高さは、基礎材料の厚さの少なくとも0.6倍になる必要があると記載されている。さもないと、打抜きは、前記細長いピースを打ち抜くための打抜き工具、すなわち孔抜きパンチのその際の不十分な剛性および/または強度によって、非実用的および/または非経済的になる。
したがって、基礎材料の典型的な厚さが1.4~1.8mmであることに関連して、公知の打抜き法の第1のプロセスステップで形成される孔の前記最小の高さは、0.8~1.1mmになる。しかしながら、1つのリングセットにつき7つだけ、あるいはそれ以下の、互いに内外に配置されたリングを備えるプッシュベルトでは、孔の最大許容高さは0.8mm未満であり、例えば、第1のプロセスステップで残される前記層の0.15~0.4mmの最小要求厚さを考慮すれば、約0.65mmである。
本発明の目的は、例えば、小型化されたプッシュベルトに関連して、公知の打抜き法を改善することである。特に、本発明の目的は、前記第1のプロセスステップにおいて高い信頼性で形成することができる孔の前記最小の高さを減じることである。
本発明によれば、前記第1のプロセスステップで横断セグメントのスロットから大まかに打ち抜かれる基礎材料のピースは、その中心から少なくとも一方の側部に向かって幅方向に増加する高さを有している。したがって、第1のプロセスステップで前記基礎材料のピースを打ち抜くために使用される孔抜きパンチは、その移動方向に対して垂直な、すなわち孔抜き方向に対して垂直な孔抜きパンチの断面で見た場合、その中央部分よりも高い側方部分を備えている。そのような高い側方部分によって、孔抜きパンチの全体的な機械的強度が増加し、その結果、その中央部分は、使用時にその中央部分が過度に変形することなく、横断要素の高さ方向で相対的に小さくすることができる。
横断セグメントの典型的な設計では、そのボディ部分は、ヘッド部分がスロットの上方に延在するよりも、スロットの下方に多く延在することに留意されたい。この設計により、孔抜きパンチの前記高い側方部分を、(まだ形成されていない)横断セグメントのヘッド部分の隣に有利に位置させることができる。特にこの場合、孔抜きパンチの第1の主面または下面は、(まだ形成されていない)横断セグメントのボディ部分に対して本質的に平行に本質的に平坦な平面内に延在し、反対側の第2の主面またはその上面は、突出部を含む。
好ましくは、孔抜きパンチは、その強度をさらに高めるために、ひいては、その前記第1のプロセスステップにおいて高い信頼性で形成することができる孔の最小の高さをさらに低減するために、その前記中央部の両側部にそのような高い側方部分を備えている。この場合、孔抜きパンチの両方のそのような高い側方部分は、好ましくは、孔抜きパンチの前記上面のそれぞれの突出部によって、(まだ形成されていない)横断セグメントのボディ部分ではなく、そのヘッド部分に向かって突出する。そのような突出部の1つは、(まだ形成されていない)横断セグメントのヘッド部分の隣に位置し、他方の突出部は、そのネック部分の隣に位置し、後者の突出部は、したがって、横断セグメントのヘッド部分に凹部を作成する。しかしながら、そのような凹部は、横断セグメントの強度および/またはプッシュベルト全体の寿命に大きな悪影響を与えることなく許容することができる。反対に、高い側方部分、すなわち突出部が、ボディ部分である(まだ形成されていない)横断セグメントの部分に向かって突出する場合、そのような強度および/または寿命の顕著かつ不利な低下が生じる可能性がある。
次に、上記の横断セグメントおよびそれを製造する方法を、その非限定的で例示的な実施形態によって、かつその図面を参照して、より詳細に説明する。
プッシュベルトを含む無段変速機の概略的な側面図である。
無段変速機のためのプッシュベルト用の横断セグメントの正面図である。
図2に示されている横断セグメントの側面図である。
その公知の実施形態における横断セグメント製造方法のプロセスステップを示す概略図である。
本発明によるその第1の新規の実施形態における、図4と同一のプロセスステップを示す概略図である。
本発明による第2の新規の実施形態における前記プロセスステップを示す概略図である。
本発明による第2の新規の実施形態における前記プロセスステップで使用される孔抜きパンチの断面図である。
図1は、自動車などで使用される無段変速機を概略的に示している。無段変速機は、一般的に参照符号1で示される。
無段変速機1は、プーリシャフト2,3のそれぞれに配置された2つのプーリ4,5をそれぞれ備える。プッシュベルト6は、閉鎖されたループでプーリ4,5に巻き掛けられて設けられ、プーリシャフト2,3の間でトルクを伝達するために用いられる。プーリ4,5は、それぞれ2つのプーリシーブを備えており、両プーリシーブの間にプッシュベルト6のそれぞれの円周セクションが位置し、挟圧されているので、プーリ4,5の間で回転を伝達することができる。
図示されているプッシュベルト6は、互いに内外に配置された連続バンドもしくは連続リングの束から構成される少なくとも1つのリングセット7を備える。複数の横断セグメント10がリングセット7に配置され、このリングセット7の全周に沿って本質的に隣り合う列を形成する。プッシュベルト6では、横断セグメント10は、リングセット7に対して、少なくともその円周方向に移動可能に設けられる。簡単にするために、これらの横断セグメント10のいくつかだけが図1に示されている。
図2および図3は、公知のプッシュベルト6の横断セグメント10をより詳細に示している。図示された実施形態では、横断セグメント10は、2つのリングセット7を備えるプッシュベルト6を対象とし、プッシュベルト6におけるそれぞれのリングセット7の円周セクションを収容する2つのスロット23を規定する。
横断セグメント10の前面は、一般に、参照符号11で示され、一方、横断セグメント10の背面は、一般に、参照符号12で示される。垂直方向では、横断セグメント10は、主に台形の形状のボディ部分13と、相対的に狭いネック部分14と、主に三角形の形状のヘッド部分15とを連続して備えている。プッシュベルト6に関しては、ボディ部分13は下方に、すなわちリングセット7の半径方向内側に位置し、ヘッド部分15はリングセット7の半径方向外側に位置している。したがって、リングセット7を収容するための前記スロット23は、横断セグメント10のボディ部分13とヘッド部分15との間のネック部分14の左右に画定されている。スロット23は、リングセット7の半径方向内側に接触して、この半径方向内側を支持し、以下では支持表面16と呼ばれるそれぞれの境界面16によって半径方向内向きの方向で境界付けされている。
ボディ部分13はその軸線方向の側部に、ボディ部分横断セグメント10が変速機内のプーリ4,5のプーリシーブと摩擦接触するプーリシーブ接触面17を備える。
横断セグメント10の前面11には、突起21が設けられている。図示されている例では、突起21は、ヘッド部分15に配置され、横断セグメント10の背面12に設けられたわずかに大きい孔に位置的に対応している。図3では、孔は破線と参照符号22で示されている。プッシュベルト6に関しては、横断セグメント10の突起21は、隣り合う横断セグメント10の孔22の内側に少なくとも部分的に位置している。突起21および対応する孔22は、プッシュベルト6の円周方向に対して垂直な平面における隣り合う横断セグメント10の相互変位を防止するか、または少なくとも制限するために用いられる。
また、横断セグメント10の前面11であるものの、そのボディ部分13には、いわゆる揺動縁部18が規定されている。揺動縁部18は、本質的に一定の厚さの横断セグメント10の上側部分と、先細りの下側部分との間の前面11の凸状に湾曲した領域によって表される。揺動縁部18は、プッシュベルト6における隣り合う横断セグメント10が、別の隣り合う横断セグメント10の背面12に支持される1つの横断セグメント10の揺動縁部18による押圧接触を維持しながら相互に回転することを可能にする。揺動縁部18は、支持表面16の近くに位置するが、それでもある程度の距離を置いて下方に、すなわち半径方向内側に位置している。揺動縁部18は、好ましくは、横断セグメント10の局所的な幅全体に沿って延在する。
横断セグメント10を、ストリップ形状の基礎材料50から打ち抜くことによって、少なくとも半製品として製造することは、当技術分野で周知である。そのような打抜きプロセスは、原則として、単一のステップで、すなわち、打抜き装置の単一のストロークで実行することができる。しかしながら、公知の打抜き法の特別な実施形態では、それは少なくとも3つのステップで実行され、その第1のプロセスステップが図4に示されている。
図4は、(図4において破線の輪郭で示されるように)のちに最終的に形成される横断セグメント10のスロット23の位置でストリップ50に孔52を形成するために、孔抜きパンチ51によって孔抜き(第1のプロセスステップ)される基礎材料のストリップ50の断面を表す。第1のプロセスステップに続いて、支持体が孔52に挿入され(第2のプロセスステップ)、その後、横断セグメント10がその最終形状に打ち抜かれる(第3のプロセスステップ)。
上記の第1のプロセスステップでは、高さ方向Hにおける孔52の寸法は、スロット23の高さ寸法よりも小さく、基礎材料50の層53が、孔52と横断セグメント10のボディ部分13との間に残されている。好ましくは、基礎材料50の層はまた、この第1のプロセスステップにおいて、孔52と、横断セグメント10のネック部分14およびヘッド部分15との間にも残される。
孔52が第1のプロセスステップで孔抜きパンチ51によって形成される場合、孔52は、ロールオーバとして知られる丸められた移行縁部を伴って形成される。続いて横断セグメント10が基礎材料50から打ち抜かれるとき、前記層53は、そのような層53に存在するロールオーバの範囲を含めて横断セグメント10の一部にはならない。したがって、最終的に形成されたスロット23はそれぞれ、横断セグメント10の前面11および/または後面12に向かって最小の移行縁部のみを有し、揺動縁部18は、その前記移行縁部以外で、高さ方向Hにおいて支持表面16の近くに有利に位置することができる。
公知の打抜き法では、特に大量生産において、孔抜きパンチ51に十分な強度を提供するために、孔52の最小の高さが必要とされる。孔52のこの最小の高さは、基礎材料50の厚さに比例し、公知の打抜き法で実現することができるスロット23の最小の高さに制限を課している。
公知の打抜き法でプッシュベルト6の小型化を可能にするために、本発明によれば、新規の孔抜きパンチ54が、その少なくとも一方の側部54sに高さ方向Hで突出部54p1を備えている。換言すれば、図5に示されているように、さもなければ、図4に対応するように、そのような側方部分54sは、新規の孔抜きパンチ54の中央部分54cよりも高い。この突出部54p1によって、新規の孔抜きパンチ54の中央部分54cは、大量生産に適用される場合にも、かなり狭く、特に公知の細長い孔抜きパンチ51よりも狭くすることができる。
新規の孔抜きパンチ54は、横断セグメント10のヘッド部分15がスロット23の上方に延在するよりも、そのボディ部分13がスロット23の下方で幅方向Wに十分に延在するという横断セグメント10の設計態様を利用することができる。したがって、新規の孔抜きパンチ54の突出部54p1は、高さ方向Hでボディ部分13の上方に位置しながらも、幅方向Wでヘッド部分15の横に収容することができる。
好ましくは、図5に示されるように、突出部54p1は、突出部54p1の横に位置するヘッド部分15の先端15tの(凸状の)曲率半径よりも大きい(凹状の)曲率半径を有する、新規の孔抜きパンチ54の狭い中央部分54cに向かう凹状の移行表面54tを規定する。好ましくはまた、移行表面54tは、幅方向Wでの突出部54p1の全範囲の半分以上にわたって幅方向Wに延在する。さらに、新規の孔抜きパンチ54は、好ましくは、幅方向Wにおいて横断セグメント10の範囲を越えて延在しない。新規の孔抜きパンチ54のこれらの後者の3つの設計態様は、その強度を有利にサポートする。
図6において、新規の孔抜きパンチ54が、本発明によるその第2の実施形態で示されている。この場合、新規の孔抜きパンチ54の側部54に1つずつ、高さ方向Hに2つの突出部54p1,54p2が設けられている。両方の突出部54p1,54p2は、新規の孔抜きパンチ54の中央部分54cに対して高さ方向Hで上向きに延在する。第2の突出部54p2を付加することにより、新規の孔抜きパンチ54の機械的強度がさらに有利にサポートされ、かつ/またはさらに狭い中央部分54cが大量生産を可能にすることができる。
(図6に破線の輪郭で示されるように)のちに最終的に形成される横断セグメント10のネック部分14の横に位置する新規の孔抜きパンチ54の突出部54p2を収容するために、そのヘッド部分15の輪郭が変更される。特に、(図4に示されるように)ネック部分14の横のヘッド部分15における従来の方法で適用される連続的に凹状に湾曲した凹部15crと比較して、改良された凹部15mrは幅方向Wに延在している。好ましくは、改良された凹部15mrのそのような延在は、2つの凹状に湾曲した輪郭セクションの間に挿入された直線状の輪郭セクションによるものである。
図7は、新規の孔抜きパンチ54の第2の実施形態をより詳細に示している。この第2の実施形態では、新規の孔抜きパンチ54は、その両側方部分54s、すなわちその中央部分54cの両側部に、高さ方向Hに突出部54p1,54p2を備えている。中央部分54cの高さh1は、少なくともその側方部分54sと比較した場合、本質的に一定である。それでも、突出部54p1,54p2の反対側にある新規の孔抜きパンチ54の下面54uの全体は、好ましくは、支持表面16の凸状の曲率に一致するように凹状に湾曲し、例えば、曲率半径は100mmを超えて、特に約150mmで、当技術分野で典型的に適用される。さらに、凹状に湾曲した移行表面54tが、新規の孔抜きパンチ54の前記下面54uに対して新規の孔抜きパンチ54の反対側に設けられ、その移行表面54tは、それぞれ、中央部分54cからそれぞれの突出部54p1,54p2の高点に向かって延在している。
好ましくは、本発明によれば、中央部分54cの最小の高さh1は、基礎材料50の厚さの0.6倍よりも小さく、一方、突出部54p1,54p2を有する側方部分54sの最大の高さh2は、基礎材料の厚さの0.6倍よりも大きい。好ましくはまた、新規の孔抜きパンチ54の側方部分54sの最大の高さh2は、その中央部分54cの高さh1の1.5~3倍の間でもある。
図8には、公知の横断セグメント打抜き法ではあるものの、本発明による新規の実施形態における上記の第3のプロセスステップが示されている。この第3のプロセスステップにおいて、横断セグメント10は、基礎材料50から打ち抜かれる、すなわち、切り出される。この第3のプロセスステップの前に、第1のプロセスステップにおいて、基礎材料50の2つのピース55を除去することによって、2つの孔52が基礎材料50に打ち抜かれ、第2のプロセスステップにおいて、これらの基礎材料ピース55は再挿入されている、すなわち、基礎材料50の対応する孔52に押し戻されている。
本発明は、前述の説明の全体および添付の図のすべての詳細に加えて、添付の特許請求の範囲のセットのすべての特徴にも関係し、それらを含む。請求項における括弧で囲まれた参照符号は、その範囲を限定するものではなく、単にそれぞれの特徴の拘束力のない例として提供されているにすぎない。特許請求された特徴は、場合によっては、所与の製品または所与のプロセスに別々に適用することができるが、その中のそのような特徴の2つ以上の任意の組み合わせを適用することも可能である。
本発明は、本明細書で明示的に言及される実施形態および/または実施例に限定されず、それらの修正、改良、および実際の適用、特に当該技術分野の当業者の届く範囲にあるものも包含する。
Claims (8)
- 打抜きプロセスで基礎材料(50)から横断セグメント(10)を製造するための方法、特に、互いに内外に配置されたリング(7)の2つのセット(7)と、リングセット(7)に可動に設けられた連続した複数の横断セグメント(10)とを備える無段変速機プッシュベルト(6)用の横断セグメント(10)を製造するための方法であって、
前記横断セグメント(10)は、2つのスロット(23)であって、前記スロット(23)の半径方向内側に位置する前記横断セグメント(10)のボディ部分(13)と、前記スロット(23)同士の間に位置するネック部分(14)と、前記スロット(23)の半径方向外側に位置するヘッド部分(15)との間に2つのスロット(23)を画定しており、
前記スロット(23)は、前記プッシュベルト(6)における前記リングセット(7)のそれぞれ1つを受け入れるために用いられ、
前記スロット(23)は、前記ボディ部分(13)のそれぞれの支持表面(16)によって半径方向内向きの方向で境界付けされており、
製造する前記方法では、
- 第1のプロセスステップにおいて、2つの孔抜きパンチ(54)によって前記基礎材料(50)で前記横断セグメント(10)の前記スロット(23)の位置に2つの孔(52)を打ち抜き、このとき、各孔(52)と前記横断セグメント(10)のそれぞれの支持表面(16)との間に前記基礎材料(50)の層(53)を残し、
- 第2のプロセスステップにおいて、各孔(52)内に支持体(55)を挿入し、
- 第3のプロセスステップにおいて、前記第1のプロセスステップで残された基礎材料(50)の前記層(53)から少なくとも前記横断セグメント(10)の前記支持表面(16)を切り離すことによって、少なくとも前記スロット(23)を最終的に形成する、
方法において、
前記孔抜きパンチ(54)はそれぞれ、中央部分(54c)と、前記中央部分(54c)のそれぞれの側部にそれぞれ設けられた2つの側方部分(54s)とを含み、
前記2つの側方部分うち、少なくとも一方の側方部分(54s)は、前記第1のプロセスステップにおいて前記孔抜きパンチ(54)の移動方向に対して垂直に配向された前記孔抜きパンチ(54)の断面で見た場合、前記中央部分(54c)よりも高い
ことを特徴とする、横断セグメント(10)を製造するための方法。 - 前記孔抜きパンチ(54)の前記中央部分(54c)の高さ(h1)が、前記基礎材料(50)の厚さの0.6倍未満であり、前記孔抜きパンチ(54)の前記少なくとも一方の側方部分(54s)の高さ(h2)が、そのような基礎材料厚さの0.6倍超であることを特徴とする、請求項1記載の横断セグメント(10)を製造するための方法。
- 前記孔抜きパンチ(54)の両側方部分(54s)は、前記孔抜きパンチ(54)の前記中央部分(54c)よりも高いことを特徴とする、請求項1または2記載の横断セグメント(10)を製造するための方法。
- 前記孔抜きパンチ(54)の高い前記側方部分(54s)は、前記横断セグメント(10)の前記ヘッド部分(15)に面する前記孔抜きパンチ(54)の主面にそれぞれの突出部(54p1;54p2)を備え、一方、前記孔抜きパンチ(54)の反対側の主面は、好ましくは、前記横断セグメント(10)の前記支持表面(16)に対して平行に少なくとも比較的平坦な平面内に延在していることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の横断セグメント(10)を製造するための方法。
- 前記横断セグメント(10)の前記ヘッド部分(15)に面する前記孔抜きパンチ(54)の前記主面は、前記中央部分(54c)と、それぞれの突出部(54p1;54p2)の最高点との間に、前記横断セグメント(10)の前記ヘッド部分(15)の凸状に湾曲した先端(15t)の曲率半径よりも大きい曲率半径で湾曲した凹状の移行表面(54t)を含むことを特徴とする請求項4記載の横断セグメント(10)を製造するための方法。
- 前記横断セグメント(10)の前記ボディ部分(13)に面する前記孔抜きパンチ(54)の前記主面は、前記支持表面(16)の凸状の曲率半径に対応する曲率半径で凹状に湾曲していることを特徴とする、請求項4または5記載の横断セグメント(10)を製造するための方法。
- 前記第3のプロセスステップにおいて、前記横断セグメント(10)全体を打抜きパンチ(56)によって前記基礎材料(50)から切り離すことを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の横断セグメント(10)を製造するための方法。
- 互いに内外に配置されたリング(7)の2つのセット(7)と、リングセット(7)に可動に設けられた連続した複数の横断セグメント(10)とを備える無段変速機用のプッシュベルト(6)用の横断セグメント(10)であって、
前記横断セグメント(10)は、2つのスロット(23)であって、前記スロット(23)の半径方向内側に位置する前記横断セグメント(10)のボディ部分(13)と、前記スロット(23)同士の間に位置するネック部分(14)と、前記スロット(23)の半径方向外側に位置するヘッド部分(15)との間に2つのスロット(23)を画定しており、
前記スロット(23)は、前記プッシュベルト(6)における前記リングセット(7)のそれぞれ1つを受け入れるために用いられ、
前記ネック部分(14)の近くで前記ヘッド部分(15)に凹状の凹部(15cr)を備える、
横断セグメント(10)において、
前記ヘッド部分(15)に設けられた前記凹部(15ct)の輪郭が、直線状の輪郭セクションと、前記直線状の輪郭セクションのそれぞれの側部にそれぞれ設けられた2つの凹状に湾曲した輪郭セクションとを少なくとも含む
ことを特徴とする、横断セグメント(10)。
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