JP5810087B2 - 無段変速機用プッシュベルトの一部として設計された横断素子の製造方法 - Google Patents

無段変速機用プッシュベルトの一部として設計された横断素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5810087B2
JP5810087B2 JP2012528765A JP2012528765A JP5810087B2 JP 5810087 B2 JP5810087 B2 JP 5810087B2 JP 2012528765 A JP2012528765 A JP 2012528765A JP 2012528765 A JP2012528765 A JP 2012528765A JP 5810087 B2 JP5810087 B2 JP 5810087B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transverse element
piece
substrate
peripheral surface
transverse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012528765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013504722A (ja
Inventor
プリンセン、ルーカス、ヘンドリクス、ロベルタス、マリア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2013504722A publication Critical patent/JP2013504722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5810087B2 publication Critical patent/JP5810087B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Pulleys (AREA)

Description

本発明は、無段変速機用プッシュベルトの一部として設計された横断素子の製造方法に関する。前記横断素子は2つの本体表面と該本体表面間に伸びる周表面とを有し、矩形の周囲を有する基材のストリップ状の片が用意され、該基材もまた2つの本体表面と該本体表面間に伸びる周表面とを有し、前記横断素子が前記基材の片から打ち抜かれる。
無段変速機用プッシュベルトは一般的に周知である。通常、このようなプッシュベルトは比較的多数の横断素子を搬送する閉ループのように形成された2つのエンドレスなリボン状キャリアを有する。横断素子はキャリアの全周囲に沿って配置され、プッシュベルトの動きに関連した力を伝達できる。
横断素子は、プッシュベルトのキャリアを受けるために2つの側面に凹部を有する。また横断素子はキャリアを支持するための搬送表面を有する。さらに、横断素子と無段階変速機の滑車の綱車と間の接触のため、横断素子は2つの側面に綱車接触表面を有し、これらは搬送表面に近づく方向に互いに対して発散するよう設けられている。以下に記載する「上」及び「下」なる用語は、下から上への方向として定義される発散方向と関連する。
下から上に、横断素子は連続的に基部、ネック部及び上部を有し、ネック部の寸法は比較的小さい。基部には搬送表面及び綱車接触表面が設けられている。通常ブッシュベルトにおいて、基部はプッシュベルトの内周側に位置し、上部はプッシュベルトの外周側に位置する。
横断素子は、互いに対してほぼ平行に伸びる2つの本体表面を有する。プッシュベルト内の横断素子の正しい位置は、本体表面がプッシュベルトの周方向に対しておおよそ垂直となる位置である。横断素子の第一本体表面の少なくとも一部が、プッシュベルトにおいて隣接する横断素子の第二本体表面の少なくとも一部に当接するよう設計されている。また、横断素子の第二本体表面の少なくとも一部が、プッシュベルトにおいて隣接する別の横断素子の第一本体表面の少なくとも一部に当接するよう設計されている。
搬送表面及び綱車接触表面を一部に含む周表面は、2つの本体表面間に伸びる。さらに上部は、搬送表面と対向する、周表面の一部でもある2つの保持表面を有する。横断素子がプッシュベルト内に収容されると、搬送表面が一方の側に配置され且つ保持表面が他方の側に配置されることにより、キャリアの位置がプッシュベルトの径方向に定められる。周表面の一部を構成する上部の他の表面は2つの上表面であり、これらは互いに接続し且つ各々が端で保持表面と接続する。
横断素子の一つの本体表面上には突出部が設けられており、横断素子のもう一つの本体表面上には、以下くぼみとも称する凹部が設けられている。突出部及びくぼみの位置は互いに対応しており、通常突出部及びくぼみは上部に配置される。プッシュベルトにおいて、各横断素子の突出部が少なくとも部分的に隣接する横断素子のくぼみ内に位置することにより、プッシュベルトの周方向に垂直な面内での横断素子の相互のずれが防止される。
基材の片から横断部材を打ち抜くことにより基材の片から横断素子を製造する。横断素子と同じように、基材の片は2つの本体表面及び周表面を有し、横断素子の本体表面は、基材の片の本体表面を基にして得られる。換言すれば、打ち抜き動作が実行されて横断素子が基材の残部から切り離されると、横断素子の本体表面は基材の片の本体表面の打ち抜かれた部分となる。横断素子の周表面は、打ち抜き動作の結果として基材の片から実際に分離された表面である。
通常、打ち抜き動作は、打ち抜き型が用いられる打ち抜き処理を介して実行され、横断素子を打ち抜くために打ち抜き型が基材の片を貫通して押される。いわゆるファインブランキング処理を用いて横断素子を製造することも可能であり、この処理では打ち抜き型と、基材の片の打ち抜かれた部分を支持するための要素との両方が用いられる。これらの場合のそれぞれにおいて、適切な構造内に基材をクランプすることにより基材の片が保持され、打ち抜き型が基材の片を貫通して動かされ、打ち抜き型の打ち抜き周縁によって基材の片の一部が基材の片の残部から分離される。したがって、打ち抜かれた部分即ち横断素子の周囲は、打ち抜き型の打ち抜き縁と実質的に同じである。
打ち抜き型には、打ち抜き縁の他に、ブランキング処理中に打ち抜かれる横断素子の本体表面の一つと接触する表面が設けられている。この表面の形状は、ブランキング処理中に加えられる圧力の影響下で横断素子の本体表面の所望形状を実現するのに適している。例えば、打ち抜き型は、突出部及びくぼみを形成するための突出部又は凹部などの手段を有する。これに関し、通常、基材の片の本体表面は平坦な外見を有する。この事実にもかかわらず、該本体表面の一つは段を有してもよく、これにより横断素子の本体表面の一つに段が形成される。
横断素子の打ち抜き処理から出る廃棄物、このような廃棄物は基材の片の残部を含む、はできるだけ少ないことが要求される。さらに、打ち抜きに使用される手段は、製造が難しく且つ高精度でなければならないことから比較的高価であるので、これらの手段の摩耗及び裂傷はできるだけ少ないことが要求される。
上記した要求を鑑み、本発明は横断素子の製造方法を提案し、基材の片の周表面の部分が、横断素子の周表面の部分として、打ち抜かれる横断素子に含まれる。したがって、本発明を適用すると、横断素子の周表面は、基材の片における横断素子の周形状全体を打ち抜いて得られるのではなく基材の片の周の一部のみを打ち抜くことにより得られ、横断素子の周表面は基材の片の周表面の部分を含む別の部分を有する。基材から打ち抜かれる横断素子は基材の片の周表面の部分に沿って位置し、この部分は横断素子の周表面の部分を構成する。したがって、横断素子の周囲の一部において打抜き動作は行われない。
明確にするために、横断素子の周表面の部分として打ち抜かれる横断素子に含まれる基材の片の周表面の部分を、基材の片の非打ち抜き表面部分と称し、基材の非打ち抜き表面部分と同じである横断素子の周表面の部分を、横断素子の非打ち抜き表面部分と称する。今一度、基材の片の非打ち抜き表面部分及び横断素子の非打ち表面部分は実際には物理的に同じ対象であることを強調する。
基材の片の周表面の部分を横断素子の周表面の部分として使用する利点は、打ち抜き処理から出る廃棄物の量が最小化されることである。その理由は、横断素子の非打ち抜き表面部分の形成において基材の除去が必要ないからである。さらに、基材の片の非打ち抜き表面部分において打ち抜き工具を用いる必要もないので、横断素子の製造コストが削減される。
好ましくは、基材の片の非打ち抜き表面部分は、打ち抜かれる横断素子の基部内に位置する。特に、横断素子において非打ち抜き表面部分が綱車接触表面間に伸びるよう、基材の片の非打ち抜き表面部分から打ち抜き動作を開始して綱車接触表面を形成してもよい。綱車接触表面が搬送表面と接続する側と別の側において、各綱車接触表面が非打ち抜き表面部分に接続する。この場合、綱車接触表面が非打ち抜き表面部分に接続する位置で鋭い縁が形成される。横断素子の製造に従来のブランキング処理を用いた場合、横断素子の全周表面の形成には、基材の片を貫いて打ち抜くことにより基材の片の中で材料を切り離す必要がある。この場合、横断素子内の配置に関して横断素子の非打ち抜き表面部分と同等である表面部分と綱車接触表面とが接続する位置において、丸い縁が形成される。したがって、本発明を用いた場合、丸い縁がなくなるので、綱車接触表面をより大きく形成することができ、このことは、搬送力のための表面がより大きくなることから横断素子及び横断素子が適用されるプッシュベルトの性能に寄与する。一方で、綱車接触表面が拡大されなければ横断素子の基部はより小さくなり、重量及びコストが削減される。
基材の片の周表面は平坦な表面部分を有する。具体的には、基材の片の形状はストリップ状であり、基材の片の周囲は矩形である。前記周表面は4つの平坦な表面部分を有する。従来の設計では、横断素子内の配置に関して非打ち抜き部分と同等である横断素子の表面部分の外見は、平坦ではなくくぼんでいた。したがって、非打ち抜き部分を平坦な形状にすることで横断素子の基部の重量が増大し、その一方で横断素子のその他の部分の重量は変わらない。結果として横断素子の元の設計のバランスが失われ、したがってプッシュベルト内の横断素子の動的な振る舞いの低下を防止するためにさらなる対策をとることが好ましい。本発明によれば、上記対策として一以上の穴を横断素子に設ける。有利には、横断素子の基部において非打ち抜き表面部分が周表面の部分である場合には、前記一以上の穴は前記基部に設けられる。
基材の片の本体表面の一つに段を設けた場合、前記一以上の穴を基材の片の最も薄い部分に設ければ有利である。穴と横断素子の周表面の間の距離をできるだけ長くするために、穴を段のできる限り近くに位置してもよく、これにより横断素子の強度が適切なレベルに維持されこの部分が破損するリスクが最小化される。実用的な状況では、「段のできる限り近く」とは、例えば段からの距離が0.1mm以内であることを意味する。
本発明に係る方法を実施する実際の方法において、2つの穴が横断素子に設けられる。具体的には、2つの穴は横断素子の基部に設けられ、ネック部の仮想延長部に当たる基部の中心部の両側に配置される。
本発明に係る方法を適用した場合であって横断素子の非打ち抜き部分が平坦である場合、横断素子の最終工程に関するプラス効果が実現する。特に、横断素子に焼き入れを用いる硬化処理を施してもよく、ここで横断素子の材料が最初に膨張し、その後非常に早く縮小する。一般的な形状の横断素子の場合、この早い縮小工程はいくらか不均一に生じ、その結果、綱車接触表面の方位角分布が望ましくないものとなる。横断素子において綱車接触表面間に伸びる平坦な非打ち抜き部分があると、この部分の位置において比較的大きな曲げ剛性があり、綱車接触表面の方位角分布が減少すると考えられる。
さらに、横断素子に上記した穴を設けた場合、横断素子の基部に対してより均一な冷却処理を実現でき、これにより縮小工程がさらに均一になる。縮小工程が最も均一となり変形が最小となるよう、穴の位置、形状及び寸法などの因子を適合できる。これに関し、穴の縁及び一番近い綱車接触表面の間の距離と、穴の縁及び綱車接触表面間に伸びる横断素子の下表面の間の距離とがおおよそ同じになるよう、各穴を位置決めすることが有利である。何れに場合にも、穴の縁と下表面との間の最小距離が、穴の縁と一番近い綱車接触表面との間の最小距離よりも大きく、且つ穴の縁と一番近い綱車接触表面との間の最大距離よりも小さいことが有利である。ここで、一番近い綱車接触表面までの距離は、発散する綱車接触表面間に伸びる仮想対称面に垂直な方向に沿って決定される。
本発明の範囲内で、必要な打ち抜き動作を実現するためにブランキング法を適用してもよい。一般的に、一回の打ち抜きストロークで基材の片から横断素子を打ち抜くような方法を適用することが可能である。そうすることにより、打ち抜き処理において横断素子は別の横断素子と組み合わされて、両方の横断素子が一回のストロークで基材の片から打ち抜かれて同時に又はその後切り離される。2つ以上の横断素子を同時に打ち抜くことも可能である。
本発明は、基材の片の周表面の部分を横断素子の周表面の部分として用いるというものであり、この部分は処理する必要がなく、この部分の位置において打ち抜き動作を省くことができる。本発明はまた、非打ち抜き部分が存在する横断素子を有する無段変速機用プッシュベルトに関し、またそのようなプッシュベルトを有する無段変速機に関する。
プッシュベルトを有する無段変速機の側面図である。 本発明に係る横断素子の図である。 本発明に係る横断素子を別の方向から見た図である。 横断素子の周表面の部分と、横断素子の製造工程中に横断素子が打ち抜かれる基材の片の周表面の部分とがどのように一致するかを示す図である。
以下、図面を参照して発明を説明する。図中、同等又は類似の構成要素には同じ符号を付している。
図1は、自動車などにおいて利用される無段変速機を示す。無段変速機は全体的に参照符号1で示される。
無段変速機1は、別個の滑車シャフト2、3上に配置された2つの滑車4、5を有する。閉ループ状のエンドレスなプッシュベルト6が滑車4、5の周囲に配置されて滑車シャフト2、3間のトルクを伝達する機能を果たす。それ自体が周知のように、各滑車4、5は2つの綱車を有し、摩擦の助けを借りて力が滑車4、5及びプッシュベルト間に伝えられるよう、プッシュベルト6が前記2つの綱車間に配置されてクランプされる。図1において、各滑車4、5の綱車の一つが図示される。
プッシュベルト6は、通常多数のリングから構成される一以上のエンドレスなキャリア7を有する。キャリア7の全長に沿って横断素子10が配置され、横断素子10は互いに相互に隣接しており、キャリ7に対して周方向に動くことができる。簡潔化のために、これらの横断素子10のいくつかのみを図1に示す。通常、キャリア7と横断素子10の両方が金属から製造される。
図2及び図3に横断素子10を示す。横断素子10の第一本体表面が参照符号11により全体的に示され、横断素子10の第二本体表面が参照符号12により全体的に示される。周表面13は本体表面11、12間に伸びる。
下から上に、横断素子10は、連続的に、基部14、比較的幅狭なネック部15及び全体的に矢の先端のような形状の上部16を有する。通常、プッシュベルト6において、基部14はプッシュベルト6の内周側に位置し、上部16はプッシュベルト6の外周側に位置する。さらに、プッシュベルト6において、横断素子10の第一本体表面11の少なくとも一部が、後続の横断素子10の第二本体表面12の少なくとも一部に当接し、横断素子10の第二本体表面12の少なくとも一部が、先行する横断素子10の第一本体表面11の少なくとも一部に当接する。ネック部15への遷移において、横断素子10の基部14には、2つのキャリア7を支持する役割を果たす2つの搬送表面17が設けられている。さらに基部14には2つの綱車接触表面18が設けられている。横断素子10が滑車4、5上を移動するとき、横断素子10と綱車の接触表面との間の接触が、前記綱車接触表面18を介して実現する。下表面19は、綱車接触表面18間に伸びる。搬送表面17、綱車接触表面18及び下表面19は、周表面13の一部である。
横断素子の第一本体表面11には、くぼみ21が設けられている。図3においてくぼみ21は点線で示される。図示した実施例では、くぼみ21は上部16に位置し第二本体表面12上の突出部22に対応する。プッシュベルト6において、横断素子10の突出部22は少なくとも部分的に、後続の横断素子10のくぼみ21内に位置する。突出部22及び対応するくぼみ21は、隣り合う横断素子10同士の、プッシュベルト6の周方向に垂直な面における相互の位置ずれを防ぐ役割を果たす。
上部16は搬送表面17に対向する2つの保持表面23を有する。横断素子10がプッシュベルト6内に配置されると、一方の側の搬送表面17及び他方の側の保持表面23によりキャリア7の径方向の位置が定まる。さらに、上部16は、互いに接続した2つの上表面24を有する。各上表面24は端において上部16の保持表面23に接続している。保持表面23及び上表面24は周表面13の一部である。
横断素子10の第一本体表面11には、くぼみ21の他に、傾斜線25及び段26が設けられている。段26は下部27と上部28の間に位置し、第一本体表面11が基部14の下部27の位置でくぼんでいる。傾斜線25は基部14の上部28に位置し、搬送表面17から比較的短い距離にある。傾斜線25は、横断素子10の本体表面11において凸状に屈曲した遷移域として成形され、プッシュベルト6内の隣り合う横断素子10間の定められた相互接触を全ての状態下で保証する役割を果たし、そのような状態は横断素子10が無段変速機1の滑車4、5上を移動し円形経路に沿って進む必要があるときを含む。傾斜線25及び段26の両方が、横断素子10の全幅に沿って、搬送表面17とほぼ平行に伸びる。
横断素子10の製造方法は、基材の片から横断素子10を打ち抜く工程を含む。多くの場合、そして本発明の場合も、基材の片はストリップ状の形状を有し、これにより複数の横断素子10を基材の単一片から作成することができ、横断素子10が一列に連続する位置において基材から打ち抜かれる。これに関し、ストリップ状の基材の片の幅は、連続的に打ち抜かれる横断素子10を二列以上にすることができるよう十分広くてもよい。
図4は、横断素子10を一列で製造する場合の使用に適した基材30のストリップ状の片の一例を示す。しかしながらこれは、本発明において横断素子10を二列以上で製造する場合の使用に適した基材30を適用してもよいという事実を変えるものではない。図4は、基材30のストリップ状の片の一部と、基材30の片から及び打ち抜かれる横断素子10の周表面13とを示す。有利には、実現される横断素子10のように、基材30の片は2つの本体表面11、12を有し、第一本体表面11に段26が設けられている。周表面31が2つの本体表面11、12間に伸びる。本発明の範囲内で、打ち抜き処理は任意の適切な様式で実施することができ、例えばブランキング処理を用いて実施することができる。
本発明によれば、横断素子の下表面19は基材30の片の周表面31の部分32と一致し、この部分32は本明細書において非打ち抜き表面部分32と称する。したがって、横断素子10の下表面を形成するための打ち抜き動作は不要であり、搬送表面17、綱車接触表面18、保持表面23及び上表面24を含む周表面13の他の部分の形成のみが必要となる。
基材30の片の非打ち抜き表面部分32を横断素子10の下表面として使用することを意図するとの事実は多くの利点を有し、例えば基材の無駄の最小化及び横断素子10の下表面19を打ち抜くための工具が不要となる。
図示した例において、基材30の片の非打ち抜き表面部分32は平坦な外見を有する。したがって、横断素子10の下表面19は平坦な外見を有する。下表面19は鋭い端を介して綱車接触表面18と接続し、このことは打ち抜き処理により得られる下表面19の場合とは異なる。この事実は、綱車接触表面18をより大きくすることができ、あるいはもっと小さな基部14を用いた場合にも綱車接触表面18の元の寸法と同じ寸法の綱車接触表面18を得ることができる点で有利である。
平坦な外観であることの他の重要性は、基部14がネック部15及び上部16よりも重いということである。プッシュベルト6において横断素子10の正しいバランス及び横断素子10の適切な振る舞いを保つために、横断素子10の基部14に穴29を設ける。図示された例において、穴29は楕円形の形状であるが、この形状は本発明の範囲内で必須ではない。好ましくは、穴29は、基部14の比較的薄い下部27に配置され、横断素子10が基材30の片から打ち抜かれるのと同時に打ち抜かれる。さらに、横断素子10の強度を許容できない程度にまで落とさないために、ネック部15の仮想延長部に対応する基部14の中心部の外側に、穴29を配置することが好ましい。
穴29を段26にできるだけ近づけて配置してもよい。例えば穴29の上端と段26の間の距離はわずか0.1mmである。穴29を設けることにより横断素子10に若干の柔軟性を与え、このことは横断素子10をプッシュベルトに適用するときに非常に有利であり、横断素子10の動的な振る舞いが改善する。
まとめると、無段変速機1用のプッシュベルト6の一部として設計された横断素子10を形成する工程において、矩形の周囲を有する基材30のストリップ状の片から横断素子10を打ち抜く。この工程において、基材30の片の周表面31の部分32は打ち抜かれないまま保たれ、横断素子10の周表面13の部分19を構成するために用いられる。このようにして打ち抜き動作が最小化されるとともに基材の無駄及び打ち抜き工具に対する要求が最小化される。
当業者にとってあきらかであるように、本発明の範囲は、本明細書に記載された実施例に限定されず、添付された特許請求の範囲に記載したように本発明の範囲内で様々な補正及び修正が可能である。

Claims (6)

  1. 無段変速機(1)用のプッシュベルト(6)の一部として設計された横断素子(10)
    の製造方法において、
    矩形の周囲を有する基材(30)のストリップ状の片を準備する工程と、前記横断素子
    (10)を前記基材(30)の片から打ち抜く工程と、を含み、
    前記横断素子(10)は2つの本体表面(11、12)と該本体表面(11、12)間
    に伸びる周表面(13)とを有し、
    前記基材(30)は2つの本体表面(11、12)と該本体表面(11、12)間に伸
    びる周表面(31)とを有し、
    前記横断素子(10)には、比較的広い基部(14)と、上部(16)と、前記基部(
    14)及び前記上部(16)の間に伸びる比較的小さなネック部(15)と、が形成され

    前記横断素子(10)の前記周表面(13)は、前記基部(14)の位置において、プ
    ッシュベルト(6)のキャリア(7)を支持する搬送表面(17)と、無段変速機(1)
    の滑車(4、5)の綱車と接触する綱車接触表面(18)と、を有し、
    前記綱車接触表面(18)は、前記搬送表面(17)に近づく方向に互いに発散するよ
    う構成され、
    前記基材(30)の片の前記周表面(31)の前記部分(32)が、前記横断素子(1
    0)の前記基部(14)に位置し、
    前記基材(30)の片の前記周表面(31)の前記部分(32)は、前記横断素子(1
    0)の前記周表面(13)の部分(19)として、打ち抜かれる前記横断素子(10)に
    含まれる
    ことを特徴とする製造方法。
  2. 前記綱車接触表面(18)は、前記基材(30)の片の前記周表面(31)の前記部分
    (32)に接続して形成され、
    前記基材(30)の片の前記周表面(31)の前記部分(32)は、前記横断素子(1
    0)の前記周表面(13)の部分(19)として、打ち抜かれる前記横断素子(10)に
    含まれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記横断素子(10)に一以上の穴(29)を設け、前記一以上の穴(29)が前記横
    断素子(10)の前記基部(14)に配置されること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記基材(30)の前記本体表面(11、12)の一つに段(26)が設けられた基材
    (30)の片を使用し、
    前記一以上の穴(29)が前記段(26)の比較的近くに配置される
    ことを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記横断素子(10)を、一回の打ち抜きストロークで、前記基材(30)の片から打
    ち抜くことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の製造方法。
  6. ブランキング法を用いて前記基材(30)の片から前記横断素子(10)を打ち抜き、
    ここで打ち抜き縁を有する打ち抜き型と前記基材(30)の片とを互いに押し付けること
    を特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の製造方法。
JP2012528765A 2009-09-11 2010-09-10 無段変速機用プッシュベルトの一部として設計された横断素子の製造方法 Expired - Fee Related JP5810087B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL1037273A NL1037273C2 (en) 2009-09-11 2009-09-11 Method for manufacturing a transverse element which is destined to be part of a push belt for a continuously variable transmission.
NL1037273 2009-09-11
PCT/NL2010/000131 WO2011031137A1 (en) 2009-09-11 2010-09-10 Method for manufacturing a transverse element which is destined to be part of a push belt for a continuously variable transmission

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013504722A JP2013504722A (ja) 2013-02-07
JP5810087B2 true JP5810087B2 (ja) 2015-11-11

Family

ID=42061114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012528765A Expired - Fee Related JP5810087B2 (ja) 2009-09-11 2010-09-10 無段変速機用プッシュベルトの一部として設計された横断素子の製造方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5810087B2 (ja)
CN (1) CN102483128B (ja)
NL (1) NL1037273C2 (ja)
WO (1) WO2011031137A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1039982C2 (en) * 2012-12-28 2014-07-03 Bosch Gmbh Robert Drive belt with a carrier ring and transverse segments.

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0135710B1 (en) * 1983-07-29 1987-09-09 Bando Chemical Industries, Ltd. V belt
JPS61103028A (ja) * 1984-10-23 1986-05-21 Toyota Motor Corp 動力伝達用無端ベルトの動力伝達ブロツク
JPH0537070Y2 (ja) * 1986-08-20 1993-09-20
NL8700156A (nl) * 1987-01-23 1988-08-16 Doornes Transmissie Bv Drijfriem, dwarselement voor een drijfriem en werkwijze en inrichting voor de vervaardiging daarvan.
NL9101218A (nl) * 1991-07-11 1993-02-01 Doornes Transmissie Bv Dwarselement voor een drijfriem.
JPH0694082A (ja) * 1991-11-28 1994-04-05 Mitsuboshi Belting Ltd 高負荷伝動用ベルト
JP2004160497A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 Mitsui High Tec Inc 無段変速機用伝動ベルトのエレメントの製造方法
NL1030702C2 (nl) * 2005-12-19 2007-06-20 Bosch Gmbh Robert Werkwijze voor het vervaardigen van een dwarselement dat bestemd is om deel uit te maken van een duwband voor een continu variabele transmissie.

Also Published As

Publication number Publication date
CN102483128B (zh) 2014-12-17
JP2013504722A (ja) 2013-02-07
WO2011031137A1 (en) 2011-03-17
CN102483128A (zh) 2012-05-30
NL1037273C2 (en) 2011-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8100797B2 (en) Method for forming a tilting zone on a transverse element for a push belt for a continuously variable transmission
JP5350801B2 (ja) 無段変速機用プッシュベルトの一部となる横断要素の製造方法
JP5212064B2 (ja) 伝動ベルト用エレメントの成形方法および成形装置
US10612653B2 (en) Metal element for continuously variable transmission and method of manufacturing metal element for continuously variable transmission
EP2783771B1 (en) Device and method for punching element
JP2006503236A (ja) 横要素がある駆動ベルトおよび横要素を作成するための打抜き装置
JP5810087B2 (ja) 無段変速機用プッシュベルトの一部として設計された横断素子の製造方法
JP2002213539A (ja) Cvtベルト用エレメントとその製造方法
JP5726748B2 (ja) プッシュベルトの横断要素の形成
JP5072335B2 (ja) 連続可変トランスミッション用プッシュベルトの横断要素成形方法
JP5382530B2 (ja) 無段変速機用のプッシュベルトに使われるブランキング横断素子のために用いるよう設計される分割型ブランキング部材
US10337552B2 (en) Method of manufacturing washer and washer
JP5401472B2 (ja) 無段変速機用のプッシュベルトに用いられる横断素子を打ち抜くためのブランキングアセンブリ
US10994323B2 (en) Method of manufacturing washer and washer
JP6586373B2 (ja) 凹所加工製品の製造方法
JP4837674B2 (ja) リトラクションを受ける所定領域を備える横断要素
CN108266494B (zh) 无级变速器的传动带的横向段的制造方法及制造的横向段
EP2797706B1 (en) Method for forming a tilting zone on a transverse element for a push belt for a continuously variable transmission
JP2023510467A (ja) 無段変速機のためのプッシュベルト用の横断セグメントを製造するための方法およびこの方法により得られた横断セグメント
CN103282689B (zh) 用于传动带的横向元件和该传动带
CN111526951A (zh) 用于制造无级变速器的传动带的横向段的方法
JP2018111132A (ja) 無段変速機に用いられる駆動ベルトのための横断部材の製造方法
JP2012157871A (ja) エレメント打抜き装置及び方法
MX2014007954A (es) Miembro de troquelar dividido para el proposito de troquelar elementos transversales para su uso en una banda de transmision para una transmision continuamente variable.
JPH11254061A (ja) タレットパンチプレスとその金型及び打ち抜き加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140602

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20141021

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150428

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5810087

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees