JP2018010115A - 画像形成装置、画像形成方法および画像形成制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
画像形成装置で印刷を行う場合、出力画像より大きい用紙に印刷を行い、断裁機を用いて不要な部分を断裁して最終的な出力物を生成することがある。リアルタイム調整は、断裁される余白領域の全てのページに階調パッチなどのパッチの印字を行い、後処理機に搭載されたCCDなどのイメージセンサなどで読み取って補正値を演算し、その演算値を印刷中の画像に適用することで、画像形成装置の色の安定化などを行うものである。
図3に示される転写媒体Pで、最終的な出力物として必要な領域は斜線の画像領域となり、画像領域以外は断裁されてしまう領域となる。
パッチは、例えば、YMCKとRGBPb(Pb=YMC重ねの黒)の2枚に分けて階調パッチを、パッチ領域に繰り返し印字することにより、階調補正値の演算を行うことができる。この場合は、階調補正の演算には、最低2枚のデータが必要になる。
例えば、特許文献1には、記録媒体に形成されたテスト画像をインラインセンサで読み取り、読み取られたテスト画像に基づいて色校正を実施する画像形成装置が記載されている。
また、パッチは、YMCKとRGBPb(Pb=YMC重ねの黒)の階調パッチを2枚に分けて繰り返し印字して階調補正値の演算を行う場合があり、その場合、階調補正の演算には、最低2枚のデータが必要となり、補正値の適用はさらに遅れる。
これに対し、リアルタイム調整JOBの開始前に、専用の調整チャートを割り込ませて、JOB開始前に補正値を算出することによって、ジョブの先頭ページから補正値を適用することが可能になるが、専用の調整チャートがヤレ紙となってしまうという問題がある。
ジョブを管理して前記画像形成部における画像形成を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記画像形成部でジョブに基づいて前記転写媒体に画像を印刷するジョブ出力中に、前記転写媒体に調整用画像を印刷して前記調整用画像の読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて前記画像形成部で形成される画像の画質調整をリアルタイムで行うリアルタイム調整機能を有し、
実行ジョブに、リアルタイム調整を行わないジョブとリアルタイム調整を行うジョブとが連続する場合、リアルタイム調整を行わないジョブで前記転写媒体に調整用画像を印刷して読取結果を取得し、前記読取結果に基づいてリアルタイム調整を行うジョブに前記画質調整を適用することを特徴とする画像形成装置。
実行ジョブに、リアルタイム調整を行わないジョブとリアルタイム調整を行うジョブとが連続する場合、リアルタイム調整を行わないジョブで前記転写媒体に調整用画像を印刷して読取結果を取得し、リアルタイム調整を行うジョブに画質調整を適用することを特徴とする。
画像形成装置に備えられた画像形成部でジョブに基づいて転写媒体に画像を印刷するジョブ出力中に、前記転写媒体に調整用画像を印刷して前記調整用画像の読取結果を取得する制御を行う調整用画像取得ステップと、
前記読取結果に基づいて前記画像形成部で形成される画像の画質調整をリアルタイムで行うリアルタイム調整ステップと、を備え、
実行ジョブに、リアルタイム調整を行わないジョブとリアルタイム調整を行うジョブとが連続する場合、リアルタイム調整を行わないジョブで前記転写媒体に調整用画像を印刷して読取結果を取得し、リアルタイム調整を行うジョブに画質調整を適用するステップを有することを特徴とする。
図1は、本実施形態の画像形成装置1の概略構造を示す図である。
本実施形態の画像形成装置1は、用紙の搬送方向に沿って、上流側から大容量給紙段を有する大容量給紙装置40、装置本体10、読取装置20、後処理装置30を備えており、各装置は用紙の搬送方向に連なって接続されている。大容量給紙装置40は装置本体10へ給紙することが可能である。
本実施形態では、これらの装置によって画像形成装置が構成されているものとする。なお、本発明としては画像形成装置の構成がこれに限定されるものではなく、装置本体10と読取装置20とで画像形成装置が構成されるものでもよく、また、装置本体10のみで画像形成装置を構成し、読取装置20、後処理装置30、大容量給紙装置40などを備えるものを画像形成システムとして構成してもよい。
装置本体10の上部側に、自動原稿給送装置(ADF)14が設けられている。自動原稿給送装置(ADF)14で給送される原稿は、図2で示されるスキャナー部130によって画像の読み取りが可能となっている。なお、原稿は図示しないプラテンガラス上で読み取ることも可能である。
装置本体10の搬送経路13の途中には、画像形成部11が設けられている。画像形成部11は、各色(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))用にそれぞれ感光体11aを有しており、各感光体11aの周囲には、図示しない帯電器、LD、現像器を有している。さらに、画像形成部11は、感光体11aの画像が転写される中間転写ベルト11b、および中間転写ベルト11bの画像を用紙に転写する二次転写部11cを有している。
上記した感光体11a、図示しない帯電器、LD、現像器、中間転写ベルト11b、二次転写部11c、定着器11dなどによって画像形成部11が構成されている。なお、画像形成部としては、単色で画像形成を行うものであってもよい。単色のみが印刷可能な画像形成部であってもよい。
用紙を反転して画像形成部11に環流する場合、反転搬送経路13aから一旦退避搬送経路13bに送った後、逆走して下流側の反転搬送経路13aに送り、画像形成部11の上流側で搬送経路13に合流させて用紙の裏面側への画像形成を行う。
搬送経路23の中途には、用紙の片面の画像を読み取る画像読取部24と、他の片面の画像を読み取る画像読取部25が備えられている。画像読取部24、25は、搬送経路23を搬送される用紙のフェイス面における画像を読み取り、読み取り結果を制御部100へ送信する。画像読取部24、25はラインセンサーでもよく、また、ポイントで画像を読み取る測色器などであってもよく、本発明としては、画像の読取りを行えればよく、特定のものに限定されない。なお、この実施形態では、用紙の両面の画像を読み込める構成を有するものとして説明したが、片面のみの画像を読み込む構成でもよく、また、反転搬送路を備えて、用紙を反転して一つの画像読取部で用紙両面の画像の読取りを行うようにしてもよい。
搬送経路33は、分岐して第1排紙部31および第2排紙部32に接続されており、第2排紙部32に至る搬送経路33の中途に後処理部34が設けられている。後処理部34では所定の後処理が実行される。後処理としてはステープル、パンチ、冊子処理などの適宜の処理が挙げられる。後処理を行わない用紙は第1排紙部31に排紙される。
搬送経路23で送られる用紙は、後処理装置30の搬送経路33に送られて、後処理を行うことなく第1排紙部31に排紙するか、後処理部34で所定の後処理が行われて第2排紙部32に排紙する。後処理部34では複数の後処理を行うものであってもよい。
図2は、本実施形態のデジタル複合機(コピア・プリンタ・スキャナー)として機能する画像形成装置1の回路ブロック図および画像形成システムを構成するネットワーク構成を示す図である。なお、図2では、装置本体10以外の制御構成は省略している。
なお、本発明の画像形成制御プログラムは、持ち運び可能な記憶部などに格納されて流通、移動するものであってもよく、また、ネットワークなどを通して外部装置制御部400の記憶部に格納されたものであってもよい。
画像制御CPU113には、ROM114と不揮発メモリー115が接続されている。不揮発メモリー115には、画像制御CPU113で実行されるプログラムや画像形成装置における設定データー、画像形成条件を含むプロセス制御パラメータなどが格納されている。
なお、これらの内容の一部または全部を、ROM114やHDD127、RAMなどに格納するものであってもよい。上記した設定内容が格納された不揮発メモリー115やROM114、HDD127、RAMなどは記憶部に相当する。
ROM114には、上記画像制御CPU113で所定の動作を実行させるためのプログラムが読み出し可能に格納されている。なお、プログラムは、外部から提供されて不揮発メモリーやHDDなどに格納されるものであってもよい。なお、本発明の画像形成制御プログラムは、持ち運び可能な記憶部などに格納されて流通、移動するものであってもよく、また、ネットワークなどを通して外部装置制御部400の記憶部に格納されたものであってもよい。
画像制御CPU113は、画像形成装置1全体を制御するものであり、ROM114に格納されたプログラムや、不揮発メモリー115などとともに本発明の制御部100を構成する。
画像制御CPU113は、画像データーの取得や画像出力のための制御のほか、画像形成装置の調整を実現するための制御、画像形成装置の機内情報の取得等を行う。
また、画像制御CPU113には、IO128が接続されており、画像形成装置1内の各種センサーの信号が取得可能になっており、例えば画像読取部24、25における画像の読み取り結果を取得する。
まず、画像形成装置1において画像データーを蓄積する手順について説明する。
第1に、画像形成装置1において、スキャナー部130で画像を読み取り画像データーを生成する場合について説明する。
画像制御CPU113は、操作部140による操作に基づいてスキャナー部130への指令を発行する。スキャナー部130では、画像制御CPU113から指令を受けたスキャナー制御部132がCCD131の動作制御を行い、スキャナー部130においてCCD131により原稿から画像を光学的に読み取る。この際には、原稿の読み取りは、自動原稿搬送装置(ADF)14によって行ってもよく、また、プラテンガラス上に原稿を置いて行ってもよい。
画像データーは、LAN3を介して画像形成装置1に入力される。上記画像データーとしては、例えば外部装置4などのアプリケーションプログラム等により生成されたものや他の画像形成装置により生成されたものが挙げられる。該データーは、LAN3、LANインターフェース165を介して画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160で受信され、DRAM制御IC161によって画像メモリー(DRAM)162やHDD166に一旦格納される。上記画像メモリー(DRAM)162やHDD166に一旦格納されたデーターは、PCIバス112を介してDRAM制御IC111に転送され、ページメモリー122に一旦格納される。ページメモリー122に格納されたデーターは、DRAM制御IC111を介して圧縮IC118に順次送られて圧縮処理され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリー121に格納される。圧縮処理されたデーターをHDD127に格納する場合には、圧縮メモリー121に格納されたデーターを、DRAM制御IC111を介してHDD127に格納する。
画像形成装置1で印刷を行う場合、圧縮メモリー121に格納された画像データーを、DRAM制御IC111を介して伸長IC125に送出してデーターを伸長する。HDD127に格納された画像データーを画像出力する場合は、DRAM制御IC111を介して一旦圧縮メモリー121に格納し、DRAM制御IC111を介して伸長IC125に送出してデーターを伸長する。
画像形成装置1は、画像形成装置における経時的な印刷画像の変化などを防止するため、ジョブの出力中にパッチ等の調整用画像を出力し、出力された画像の読み取り結果に基づいて画質調整を行うリアルタイム調整機能を有している。画質調整の項目としては、階調補正、濃度補正、色むら補正等が可能である。リアルタイム調整を実施するかどうかはジョブごとに設定が可能であり、リアルタイム調整の設定では、リアルタイム調整のON/OFFだけでなく、リアルタイム調整の項目設定、調整周期の設定(ページ毎、所定の周期等)等が可能となっている。リアルタイム調整の設定は、操作部140を通じて行うことができるほか、外部装置4からジョブを入力する場合には外部装置側にて設定することも可能である。
リアルタイム調整が設定されているジョブを出力する場合、制御部100の指令によって階調補正などのパッチの画像データーが用意され、ページメモリー122に格納される。パッチの画像データーまたはこれを生成するための指示内容は、不揮発メモリー115などに格納しておくことができる。なお、この例では、リアルタイム調整として階調補正を説明しているが、リアルタイム調整がこれに限定されるものではなく、本発明としては、画像形成部を調整する各種の補正を行うことが可能である。
そこで、本実施形態1では、リアルタイム調整OFFのジョブと、リアルタイム調整ONのジョブが連続する場合、リアルタイム調整OFFのジョブで調整用画像を印刷する。
すなわち、リアルタイム調整OFF(JOB A) ⇒ リアルタイム調整ON(JOB B)の連続ジョブ実施の場合、リアルタイム調整ONのジョブが積まれた時点で、JOB Bのジョブがリアルタイム調整ONのジョブであることが判断できる。
JOB Bが開始される前に、JOB Aで補正値の演算を完了させておけば、JOB Bの先頭紙から補正値の適用が可能となる。
そのときに、JOB Bの先頭ページの出力前にJOB Aで階調補正値を確定させておく必要がある。画像読取部でパッチ部分の読み取りから画像に適用するまでにx枚の遅延がある場合、少なくとも、JOB Aの[x枚+補正値演算に必要な枚数](以降、遅延枚数とする)前からパッチを印字することによって、JOB Bの先頭紙から補正値を適用することが可能となる。なお、JOB Aで調整用画像を印刷するページは特定のものに限定されるものではないが、最終ページを含むように印刷をするのが現状把握の点で望ましい。
ジョブの実行によって処理を開始し、用紙を給紙する。
次いで、階調補正ジョブ、すなわちリアルタイム調整を行うジョブであるかの判定を行う(ステップs1)。
階調補正ジョブである、すなわちリアルタイム調整を行うジョブである場合(ステップs1、Yes)、画像領域に画像を形成し、断裁部にパッチ画像を印字する(ステップs5)。その後、ジョブ終了かを判定する(ステップs6)。
階調補正ジョブでない、すなわちリアルタイム調整を行わないジョブである場合(ステップs1、No)、次ジョブは階調補正ジョブかを判定する(ステップs2)。
残出力枚数が遅延枚数でない場合(ステップs4、No)、画像領域に印字を行い(ステップs3)、その後、ジョブ終了かを判定する(ステップs6)。
ステップs2で、次ジョブが階調補正ジョブでない場合(ステップs2、No)、画像領域に印字を行い(ステップs3)、その後、ジョブ終了かを判定する(ステップs6)。
上記では、リアルタイム調整を行わないジョブと、リアルタイム調整を行うジョブとが連続する場合について説明したが、このような条件とは異なる条件でジョブがある場合がある。
例えば、図5に示すジョブで、JOB Aがリアルタイム調整有り、後続のJOB Bがリアルタイム調整無しの場合、JOB A先頭紙から補正値を適用することができない。そのため、JOB BをJOB Aの前に入れてJOB Bを先に出力することにより、JOB Aの補正値をJOB Bで作成することが可能となる。
JOBの入れ替えは、JOB Aが出力予約ジョブリストに詰まれて、機械のWarmingUpなどで出力待ちとなっているときに、次ジョブ、若しくは次ジョブもリアルタイム調整有りの場合は、その次のジョブがリアルタイム調整無しの場合、リアルタイム調整無しのジョブを最初に出力して補正を行うことができる。
ジョブの出力開始に伴って、階調補正ジョブであるかを判定する(ステップs10)。
階調補正ジョブでない場合(ステップs10、No)、ジョブ出力を行う(ステップs14)。階調補正ジョブである場合(ステップs10、Yes)、次ジョブがあるかの判定を行う(ステップs11)。
次ジョブがなければ(ステップs11、No)、ステップs14に移行してジョブ出力を行う。次ジョブがある場合(ステップs11、Yes)、次ジョブは階調補正ジョブであるかの判定を行う(ステップs12)。次ジョブが階調補正ジョブであれば(ステップs12、Yes)、ステップs11に移行してさらに次ジョブがあるかの判定を繰り返す。
次ジョブが階調補正ジョブでない場合(ステップs12、No)、階調補正ジョブの先行ジョブとして、階調補正OFFジョブ、すなわちリアルタイム補正を行わないジョブを移動する(ステップs13)。その後、ジョブリストに従って、ジョブ出力を行う(ステップs14)。
次ジョブが階調補正ジョブでない場合(ステップs15、No)、画像領域に画像を形成する(ステップs18)。その後、ジョブ終了かを判定する(ステップs19)。
次ジョブが階調補正ジョブである場合(ステップs15、Yes)、残出力枚数が遅延枚数かを判定する(ステップs16)。残出力枚数が遅延枚数である場合(ステップs16、Yes)、画像領域に画像を形成し、断裁代にパッチ画像を印字する(ステップs17)。その後、ジョブ終了かを判定する(ステップs19)。残出力枚数が遅延枚数でない場合(ステップs16、No)、画像領域に印字を行い(ステップs18)、その後、ジョブ終了かを判定する(ステップs19)。
上記各実施形態では、遅延枚数となる残枚数において、リアルタイム調整を行わないジョブで調整用画像を印刷し、リアルタイム調整を行うジョブの先頭ページで画質補正の適用を可能にするものとした。ただし、この方法は、遅延枚数となる残枚数において必要となる調整用画像を印刷できることが前提になっている。
しかし、補正チャートの枚数が複数枚(例:2枚)必要なときに、JOB Aでパッチが印字できない場合(断裁代がないページや白紙ページなど)、JOB B開始時点で、必要な枚数のパッチ印字ができずに補正値の演算が完了できない場合がある。
そのため、JOB B先頭から必ず補正を実施できるようにするために、JOB Aのy枚目前(遅延枚数に印字できないページを積算したページ)からパッチを印字して補正を完了させることができる。
JOB Aは、リアルタイム調整を行わないジョブで、JOB Bは、リアルタイム調整を行うジョブである。JOB Aは、遅延枚数がy−1で与えられているが、その残枚数に調整画像を印刷できない用紙を一枚含んでいる。図では、最終ページにおいて調整画像の印字が不可である。したがって、遅延枚数の残枚数で調整用画像を印刷すると、JOB Bでは、一枚分の調整画像の読取り結果が不足して先頭ページから補正値を適用できない。そこで、遅延枚数(y−1)に、調整画像を印刷できない枚数(1)を加算して、これを遅延枚数yとすることで、JOB Bの先頭ページからの補正値の適用を可能にする。なお、調整用画像を印刷できないページは一枚に限らないので、その場合は、その数の枚数を遅延枚数に加算する。
なお、上記では、JOB Aで調整用画像を印刷できない用紙を推測してその枚数を把握している。しかし、ジョブにおいて調整用画像を印刷できない用紙を推測することができずに読取り枚数が不足する場合や補正に必要な枚数を確保できない場合がある。その場合は、リアルタイム調整を行うジョブの先頭ページから補正値を適用することができないが、リアルタイム調整を行わないジョブにおける画像読取り結果を利用すれば、リアルタイム調整を行うジョブの先頭ページから調整用画像を印刷して補正値を適用する場合よりも早い時期に補正値を適用することが可能になる。すなわち、ジョブに跨がって画像の読取り結果を用いることで、早期にリアルタイム調整を実行することが可能になる。
リアルタイム調整を行わないJOB Aでは、遅延枚数は2枚になっており、遅延枚数が残枚数となる時点で調整用画像、この例では、YMCK画像が断裁部に印刷される。しかし、残枚数中には、調整用画像を印刷できないページ、この例では最終ページが存在しており、補正値の適用にさらに必要なRGBPbを印刷したページが不足している。この不足ページを、リアルタイム調整を行うJOB Bの先頭ページで調整用画像を印刷することで、JOB Bにおいて、JOB Aで印刷した枚数分、早期に補正値を適用することが可能になる。
なお、上記各実施形態の説明では、リアルタイム調整を行うジョブの一つ前のジョブで調整用画像を印刷するものとして説明したが、ページ数が少ないようなジョブでは、リアルタイム調整を行わない複数のジョブに跨がって調整用画像を印刷することができる。また、実施形態4においても同様に複数のジョブに跨がって調整用画像を印刷し、不足した枚数は、リアルタイム調整を行うJOB Bで印刷するようにしてもよい。
リアルタイム調整を行うJOB Bの前ジョブには、リアルタイム調整を行わないJOB A、…、JOB(n−2)、JOB(n−1)、JOB(n)がある。ここで、補正値の算出に必要な枚数を2枚として、必要な遅延枚数3枚(印刷できない枚数を加算)に基づけば、JOB(n−2)において調整用画像YMCKを印刷し、JOB(n−1)において調整用画像RGBPbを印刷する。JOB(n)は、調整用画像を印刷することができない。これにより、JOB Bの先頭ページにおいて補正値を適用することが可能になる。
JOBの出力開始に伴って、遅延枚数を調整に必要なチャート数によって設定する(ステップs20)。
次いで、ジョブが階調補正ジョブかを判定する(ステップs21)。ジョブが階調補正ジョブである場合(ステップs21、Yes)、画像領域に画像を印字し、断裁代にパッチ画像を形成し(ステップs26)、次いでジョブ終了かを判定する(ステップs28)。階調補正ジョブでない場合(ステップs21、No)、次ジョブは階調補正ジョブであるかを判定する(ステップs22)。
次ジョブが階調補正ジョブである場合(ステップs22、Yes)、次ジョブの最後尾から遅延枚数分内にパッチ印字不可ページがあるかを判定する(ステップs23)。
パッチ印字不可ページがあれば(ステップs23、Yes)、遅延枚数に1を加算し(ステップs24)、ステップs25に移行する。
パッチ印字不可ページがなければ(ステップs23、No)、ステップs25に移行する。
ジョブ終了かの判定(ステップs28)で、ジョブ終了でない場合(ステップs28、No)、ステップs21に移行して階調補正ジョブかの判定を行い、上記手順を繰り返す。
ジョブ終了であると判定される場合(ステップs28、Yes)、補正値作成枚数に到達しているかの判定が行われる(ステップs29)。
補正値作成枚数に到達している場合(ステップs29、Yes)、ジョブを終了する。
3 LAN
4 外部装置
10 装置本体
11 画像形成部
20 読取装置
24 画像読取部
25 画像読取部
30 後処理装置
34 後処理部
100 制御部
113 画像制御CPU
115 不揮発メモリー
127 HDD
400 外部装置制御部
Claims (13)
- 画像を形成して転写媒体に前記画像を印刷する画像形成部と、
ジョブを管理して前記画像形成部における画像形成を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記画像形成部でジョブに基づいて前記転写媒体に画像を印刷するジョブ出力中に、前記転写媒体に調整用画像を印刷して前記調整用画像の読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて前記画像形成部で形成される画像の画質調整をリアルタイムで行うリアルタイム調整機能を有し、
実行ジョブに、リアルタイム調整を行わないジョブとリアルタイム調整を行うジョブとが連続する場合、リアルタイム調整を行わないジョブで前記転写媒体に調整用画像を印刷して読取結果を取得し、前記読取結果に基づいてリアルタイム調整を行うジョブに前記画質調整を適用することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記調整用画像を、前記ジョブが印刷される転写媒体上であって前記ジョブの印刷領域外に印刷することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記調整用画像が断裁代に形成されることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、実行ジョブに、リアルタイム調整を行うジョブの後続にリアルタイム調整を行わないジョブがある場合、リアルタイム調整を行わない前記ジョブを、リアルタイム調整を行うジョブの先行ジョブとしてジョブの入れ替えを行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、リアルタイム調整を行うジョブの先頭ページからリアルタイム調整を行えるように、リアルタイム調整を行わないジョブで調整用画像の印刷を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、調整用画像を読み取って、画像の画質調整が可能となるまでの転写媒体の枚数を遅延枚数として、リアルタイム調整を行わない前ジョブの残枚数が前記遅延枚数以上のときに、リアルタイム調整を行わない前記前ジョブで、前記転写媒体に調整用画像を印刷することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、リアルタイム調整を行わない前ジョブで、前記遅延枚数である残枚数のうちの転写媒体に、調整用画像の印刷が不可である転写媒体がある場合、前記残枚数に調整用画像の印刷が不可である転写媒体の枚数を加算した残枚数に変更することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、リアルタイム調整を行わない前ジョブで前記前記遅延枚数である残枚数のうちで調整用画像の印刷が不可である転写媒体の枚数がある場合、リアルタイム調整を行わないジョブで調整用画像を印刷するとともに、リアルタイム調整を行うジョブで調整用画像を印刷して、複数のジョブに跨がったジョブの読取り結果で、リアルタイム調整による画質調整を行うことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記前ジョブにおいて調整用画像の印刷が不可となる転写媒体を予測してその枚数を求めることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記前ジョブが1または2以上のジョブであることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 転写媒体に印刷された画像を読み取る画像読取部を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 画像形成部でジョブに基づいて転写媒体に画像を印刷するジョブ出力中に、転写媒体に調整用画像を印刷して前記調整用画像の読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて前記画像形成部で形成される画像の画質調整をリアルタイムで行うリアルタイム調整機能を有する画像形成方法であって、
実行ジョブに、リアルタイム調整を行わないジョブとリアルタイム調整を行うジョブとが連続する場合、リアルタイム調整を行わないジョブで前記転写媒体に調整用画像を印刷して読取結果を取得し、リアルタイム調整を行うジョブに画質調整を適用することを特徴とする画像形成方法。 - 画像形成装置を制御する制御部で実行される画像形成制御プログラムであって、
画像形成装置に備えられた画像形成部でジョブに基づいて転写媒体に画像を印刷するジョブ出力中に、前記転写媒体に調整用画像を印刷して前記調整用画像の読取結果を取得する制御を行う調整用画像取得ステップと、
前記読取結果に基づいて前記画像形成部で形成される画像の画質調整をリアルタイムで行うリアルタイム調整ステップと、を備え、
実行ジョブに、リアルタイム調整を行わないジョブとリアルタイム調整を行うジョブとが連続する場合、リアルタイム調整を行わないジョブで前記転写媒体に調整用画像を印刷して読取結果を取得し、リアルタイム調整を行うジョブに画質調整を適用するステップを有することを特徴とする画像形成制御プログラム。
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