JP7039919B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents
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Description
裏面の画像形成時の位置ずれは、紙種・紙サイズ・坪量・定着温度・トレイセット状況、温度、湿度などの環境等により特性が変わるため、従来、ユーザーは実際に印刷を実施する用紙で調整プリントを実施し、ずれ量の補正を行っている。
例えば、低印字率で表裏ずれ調整を実施後に高印字率で印刷を実施した場合に表裏位置がずれる。これは高印字率と低印字率の印刷では、搬送条件(線速やレジストループ量)、定着温度、熱による用紙の伸縮率等が異なり、表裏ずれの特性が異なるためである。
また、表裏ずれ調整時と異なるカラーモードで実施した場合に表裏位置がずれる。これは、例えば、モノクロ画像印刷とカラー画像印刷では画像形成プロセス・熱による用紙の縮小率等が異なり表裏ずれの特性が異なるためである。
引用文献1に記載された技術でも、画像特性毎に補正値を持つことはできないため、印字率やカラーモードなどの異なるページを持つ印刷ジョブを実施する場合に、適切な補正値で裏面印刷を実施することができず、裏面の位置ずれが発生してしまうという問題がある。
前記制御部は、出力画像の特性に応じた表裏ずれ補正量を提供可能であり、
記録媒体の種別、記録媒体サイズ、坪量、定着温度、記録媒体供給トレイおよび環境の一つ以上を含む印刷条件を取得し、前記印刷条件と出力画像の特性とに基づいて表裏ずれ補正量を提供するか、出力画像の特性を考慮しないで前記印刷条件に基づいて得られている基礎表裏ずれ補正量に対し、表裏ずれ補正量の算出に用いる出力画像特性の数分を拡張して提供可能とするかを切り替え可能とすることを特徴とする。
前記制御部は、提供した表裏ずれ補正量に基づいて前記画像形成部における画像形成の調整を行うことを特徴とする。
前記制御部は、前記表裏ずれ補正量を、前記画像形成装置に対し画像形成の調整に適用できるように提供することを特徴とする。
前記画像処理装置に出力画像の特性に応じた表裏ずれ補正量を提供可能とさせ、
前記補正量の提供では、記録媒体の種別、記録媒体サイズ、坪量、定着温度、記録媒体供給トレイおよび環境の一つ以上を含む印刷条件を取得し、前記印刷条件と出力画像の特性とに基づいて表裏ずれ補正量を提供するか、出力画像の特性を考慮しないで前記印刷条件に基づいて得られている基礎表裏ずれ補正量に対し、表裏ずれ補正量の算出に用いる出力画像特性の数分を拡張して提供可能とするかを切り替え可能とすることを特徴とする。
画像形成装置1は、図1に示すように、上段側から順に、給紙装置40、装置本体10、読取装置20、後処理装置30を備えている。各装置および装置本体は、電気的および機械的に接続されており、各装置および装置本体間では、通信および用紙の搬送が可能となっている。
装置本体10の筺体内には、搬送路13が設けられており、給紙装置40または本体給紙部12から供給される用紙が搬送路13に沿って下流側に搬送される。
画像形成部11は、各色用(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)用の感光体11aを有しており、感光体11aの周囲には、図示しない帯電器、LD(レーザダイオード)、現像器、クリーニング部等が備えられている。また、画像形成部11は、各色用の感光体11aと接触する位置に、中間転写ベルト11bを有している。中間転写ベルト11bは、その途中に設けられた二次転写部11cにおいて搬送路13上の用紙と接触する。また、搬送路13では、二次転写部11cよりも下流側の位置に定着器11dが備えられている。
なお、この実施形態では、画像形成部11は多色のカラーで画像形成を行うものとして説明したが、本発明としては、画像形成部11は、ブラックなどのモノクロで画像形成を行うものであってもよい。
画像形成後に用紙のフェイス面の切り替えを行う場合は、用紙を反転搬送路15に搬送し、下流搬送路16の分岐点を超えて搬送した後、反転搬送路15を逆方向に搬送し、下流搬送路16を通って搬送路13の下流側に搬送する。
用紙を反転して用紙の裏面に画像を形成する場合、用紙を搬送路13から反転搬送路15に送り、退避搬送路17に送った後、用紙の先後を変えて反転搬送路15の下流側に送り、搬送路13に環流する。その後、画像形成部11において用紙の裏面側への画像形成が行われる。
なお、この実施形態では、操作部140は操作部と表示部とが一体となっているが、操作部と表示部とが一体となっていないものでもよく、例えば、操作部をマウスやタブレット、端末等によって構成してもよい。また、LCD141は移動可能となっているものであってもよい。
なお、原稿の読み取りは図示しないプラテンガラス上で行うことも可能である。
また、スキャナー部130では、画像形成装置1から出力された印刷物をセットして読み取りを行うことも可能である。例えば、画像形成装置1で出力された調整チャートをセットして読み取りを行い、表裏の印刷位置の調整を行うこともできる。この場合、スキャナー部130は、画像読取部として機能する。
制御部100は、本発明の画像処理装置の主要な構成となるものであり、その他に、画像処理装置には、出力画像の特性や出力画像特性を考慮していない基礎表裏ずれ補正量や出力画像特性を考慮した表裏ずれ補正量などが格納された記憶部などを含むことができる。また、画像の読取結果を取得する場合、読取部との間で通信を行う通信部やIOなどが画像調整装置に含まれるものとしてもよい。
搬送路23の途中付近には、搬送路23で搬送される用紙の下面の画像の読み取りを行う画像読取部24と、用紙の上面の画像の読み取りを行う画像読取部25が備えられており、画像読取部24が画像読取部25よりも上流側に位置している。
画像読取部24、25は、CCDセンサやCMOSセンサ等によって構成することができ、搬送路23で搬送される用紙の画像を、搬送方向と交差する方向全体に亘って読み取りを行うことができる。画像読取部24、25で読み取られた読取結果は、制御部100に送信される。用紙の両面に画像が形成されている場合、制御部100では表裏画像のずれに応じて表裏ずれ補正量を算出することができる。
なお、この実施形態では、表裏画像の表裏ずれ補正量を予め取得して記憶部などに記憶しておき、必要に応じて呼び出して提供することができる。
画像形成装置1は、主要な構成として、デジタルコピアと、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160とを有している。デジタルコピアは、制御ブロック110、スキャナー部130、操作部140およびプリンター部150を有している。画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160は、外部装置との間で入出力される画像データを処理する。
制御CPU113には、不揮発メモリ115が接続されている。不揮発メモリ115やHDD119には、制御CPU113で実行されるプログラムや、機械設定情報等の設定データ、プロセス制御パラメーター等が格納されている。不揮発メモリ115やHDD119は、本発明の記憶部に相当する。
制御CPU113は、用紙の読取結果から印字位置の表裏ずれの情報を検出したり、検出した表裏ずれに合わせて表裏ずれ補正量を算出したりする制御や、記憶部に格納されている基礎表裏ずれ補正量や、画像特性を考慮した表裏ずれ補正量を読み出して提供する制御を行うことができる。
スキャナー部130は、CCD131と、スキャナー制御部132とを備えている。CCD131は用紙上の画像を光学的に読み取ることができる。スキャナー制御部132は、スキャナー部130の全体を制御するものであり、CCD131による画像の読み取りなどを制御する。スキャナー制御部132は、制御CPU113とシリアル通信可能に接続されており、制御CPU113による制御を受ける。なお、スキャナー制御部132は、CPUやCPUを動作させるプログラムなどによって構成することができる。
CCD131で読み取った画像データは、DRAM制御IC111を介して読み取り処理部116に送信され、読み取り処理部116において所定の補正等の処理がなされる。
操作部140では、装置本体10における設定や動作指令などの動作制御条件の入力が可能となっている。さらに、操作部140では、設定内容、機械状態、原稿画像等の表示、表裏調整チャートの出力、用紙の読み取り、表裏ずれの調整等が可能になっており、例えば、表裏ずれの情報に基づいて原稿画像を擬似的に移動させた画像を、LCD141に表示することができる。
操作部制御部142は、操作部140の全体を制御するものである。操作部制御部142は制御CPU113とシリアル通信可能に接続されており、操作部140は制御CPU113からの指令を受けて操作部140の制御を行う。操作部制御部142は、CPUやCPUを動作させるプログラムなどによって構成することができる。
また、画像メモリ(DRAM)120には、上記DRAM制御IC111の制御によって、複数のジョブに関する画像データを保存することができる。さらにはジョブの設定情報や予約されたジョブの画像データなどを保存することができる。なお、これらのデータは、HDD119に格納することもできる。
DRAM制御IC111には、さらに、書き込み処理部123が接続されている。書き込み処理部123は、LD154Aにおける画像形成動作に用いるためのデータ処理を行う。
画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160では、DRAM制御IC161に画像メモリ(DRAM)162が接続されており、DRAM制御IC161には、コントローラー制御部163が接続されている。さらに、DRAM制御IC161に、LAN制御部164、LANインターフェース165が接続されている。LANインターフェース165は、ネットワーク2に接続されている。
なお、外部装置制御部300は、端末や画像形成装置1を管理する装置として使用することも可能である。この場合、外部装置3は、ネットワーク2を介してLANインターフェース128に接続される。
外部装置3を端末や管理装置として使用する場合、外部表示部310には、ジョブの出力履歴情報や、表裏ずれ補正量の表示等を行うことができる。外部装置3は図示しない操作部を備えており、所望の操作入力を行うことが可能となっている。
外部装置3は、画像形成装置を管理する場合、画像形成装置を直接制御してもよく、また、画像形成装置へ制御内容の指示を行い、この指示内容によって画像形成装置の制御部で制御が行われるようにしてもよい。
外部装置3で印刷位置調整が画像形成装置に対し提供された場合、制御部100では、外部装置3から表裏ずれ補正量を取得し、所得した補正量に従って、画像形成部の画像形成調整を行うことができる。
先ず、画像形成装置1において画像データを蓄積する手順について説明する。
スキャナー部130で原稿の画像を読み取り、画像データを生成する場合、スキャナー部130に原稿を載置し、CCD131により原稿の画像を光学的に読み取る。この際は、制御CPU113から指令を受けたスキャナー制御部132がCCD131の動作制御を行う。
圧縮メモリ121やHDD119に格納された画像データは、制御CPU113によってジョブとして管理することができる。画像データをジョブとして管理する場合は、画像メモリ(DRAM)120およびHDD119において、印刷条件が画像データと関連付けて格納される。
なお、印刷画像データと印刷条件とは、両者が関連付けられていれば、それぞれが異なる記憶媒体に格納されるものであってもよい。印刷条件は、操作部140を通してユーザーが設定したり、初期設定や動作状況に自動的に設定されたりする。
ト&スキャナーコントローラー)160のLANインターフェース165を介して画像データを受信する。受信した画像データは、LANインターフェース165、LAN制御部164、DRAM制御IC161を介して画像メモリ(DRAM)162に格納される。
その後、画像メモリ(DRAM)162に格納された画像データは、DRAM制御IC161、PCIバス112、DRAM制御IC111を介してページメモリ122に一旦格納される。
なお、画像データがページ記述データである場合、コントローラー制御部163によって画像データのRIP処理を行うことで、画像データをラスターイメージとすることができる。
画像形成装置1をプリンターとして用いる場合、印刷条件は、外部装置3内のプリンタドライバで設定することができる。ここで設定された印刷条件は、画像と同様に、外部装置3→ LAN IF165→ 画像メモリ(DRAM)162→ DRAM制御IC161(コントローラー)→ DRAM制御IC111(本体)→ ページメモリ122と転送され、ページメモリ122に格納される。
次に、画像形成装置で画像を出力する際に、画像形成において生じる表裏ずれを補正する内容について説明する。
図3は、記録媒体の種別、記録媒体サイズ、坪量、定着温度、記録媒体供給トレイおよび環境の一つ以上を含む印刷条件に従って得られた基礎表裏ずれ補正量に対し、画像特性を考慮したオフセット量が示されたテーブル例を示している。
基礎表裏ずれ補正量の一例は、図5の表で表裏調整値として示されている。図5では、用紙条件において設定がされており、紙種、坪量、サイズ、紙色、給紙時のエアシシストレベルと関連付けた表裏調整値を有している。表裏調整としては、通紙方向位置のシフト補正量、通紙交差方向位置のシフト補正量、通紙方向の倍率補正量、通紙交差方向の倍率補正量からなっている。なお、この例では、上記印刷条件が表裏ずれ補正量と関連付けられているが、これらの印刷条件のいずれと補正量とを関連付けるかは任意であり、その数も特に限定されない。
図3の上段に示された印字率の補正係数テーブルでは、印字率の範囲は、印字率区分1(印字率:~20%)、印字率区分2(印字率:20%超~40%)、印字率区分3(印字率:40%超~60%)、印字率区分4(印字率:60%超~80%)、印字率区分5(印字率:80%超)に分けられている。それぞれの区分において、位置補正係数(通紙方向)、位置補正係数(通紙交差方向)、倍率補正係数(通紙方向)、倍率補正係数(通紙交差方向)が設定されている。
なお、この例では、印字率別と、カラーモード別で、画像特性の例が示されているが、印字率とカラーモードとを組み合わせて表裏ずれ補正量を提供するための画像特性としてもよく、さらに、他の画像特性または他の画像特性に組み合わせによって表裏ずれ補正量を提供するものとしてもよく、画像特性の種類や数は特に限定されない。
表裏ずれ補正量は、基準表裏補正量に対し、上記した位置補正係数を掛けることで得ることができる。算出した表裏ずれ補正量は、画像形成条件に適用して画像の形成を行うことができる。
処理開始に伴って、新規のJOB入力があるか判定する(ステップs1)。新規のJOB入力がない場合(ステップs1、無し)、ステップs1に戻り、新規のJOB入力があるまで待機する。
新規のJOB入力がある場合(ステップs1、有り)、対象頁1から画像形成動作を開始する(ステップs2)。次に、総印刷ページ数が対象ページ未満であるか判定する(ステップs3)。
総印刷ページ数<対象ページである場合(ステップs3、Yes)、画像形成動作を停止し(ステップs13)、手順を終了する。
両面印刷を行うジョブではないか、総印刷ページ数<対象ページではない場合(ステップs6、No)、ステップs3に戻り、さらに総印刷ページ数<対象ページであるか判定する。
次に、対象ページの印字率に対応する補正係数(オフセット量に相当)を図3のテーブルなどから取得し(ステップs8)、さらに、対象ページのカラーモードに対応する補正係数を図3のテーブルなどから取得する(ステップs9)。
なお、上記したように、印字率、カラーモードは画像特性に係わるものであるが、他の画像特性に応じた補正係数などのオフセット量を得るようにしてもよい。
さらに、各色トナーの消費量や使用割合によって画像特定の特性区分を設定し、各色トナーの消費量や使用割合に応じた補正係数を適用してもよい。例えば、カラーモードで印刷を行う場合であっても、実際には黒色のトナーの使用割合が高い場合が想定される。そのため、カラーモードによる区分に加えて各色のトナー消費量に基づく区分を設けることで、各色トナーの消費量や使用割合に応じて補正係数を適用することが可能となり、画像特性に応じた表裏ずれの補正を行うことが可能となる。また、各色の合計トナー付着量や、色毎に重みづけしたトナー付着量を用いるようにしてもよい。
次に、画像特性毎の表裏ずれ補正量を基礎表裏ずれ補正量に対し拡張して管理する形態について説明する。
前記した実施例1の方法は、異なるトレイ/用紙プロファイルごとに別のオフセット値を持つことができないため、細かな調整ができないという欠点がある。
そこで、この例では、従来の表裏調整値のデータエリアを画像特性区分の数だけ拡張して登録・管理し、画像形成時には特性区分に応じた調整値を読み出して画像形成位置の補正を行う。従来の基礎表裏ずれ補正量は、例えば、図5のテーブルに示されている。
なお、各調整値はユーザーがセットするのではなく、印刷画像の読み取りによって取得された表裏ずれ量に基づいて自動で設定を行うようにしてもよい。
このデータ構造は、図5のデータ構造のデータエリアを拡張して印字率毎の調整値を持てるようにしたものである。具体的には、表裏調整値(通紙方向位置)、表裏調整値(通紙交差方向位置)、表裏調整値(通紙方向倍率)、表裏調整値(通紙交差方向倍率)のそれぞれにおいて、印字率区分1~5に対して調整値が設定可能となっている。なお、各印字区分の例は、図3に示されている。
カラーモードに応じて調整値の区分を設ける場合も、同様に、データエリアを拡張してカラーモード毎に調整値を設定可能とすることができる。
本実施形態によれば、トレイやプロファイル毎に異なる調整値を設定することが可能となり、細かな調整を行うことができる。
まず、ユーザーが調整用チャートを出力して表裏ずれの調整値を登録する手順を説明する。
調整用チャートの出力による登録を行う場合は、予め、出力画像の特性別(印字率別/カラーモード別)の調整用チャートを用意しておく。調整用チャートは、不揮発メモリ115やHDD119等に格納しておくことができる。なお、調整用チャートで形成する画像は、本発明としては特に限定されず、所望の画像を用いることができる。
表裏調整を実施する際に、ユーザーは画像特性を指定し、画像形成部では、ユーザーが指定した画像特性に合致した調整用チャートが出力される。その後、ユーザーは出力された調整用チャートから表裏ずれのずれ量を計測し、操作部140等を介してずれ量を入力する。入力されたずれ量は、出力したチャートの画像特性に対する調整値として登録される。
表裏調整が開始されると、ユーザーは調整を実施したい出力画像条件(カラーモード、印字率等)を選択する(ステップs20)。出力条件の選択は、操作部140や外部装置3の操作部を介して行うことができる。次に、画像形成部では、選択された出力画像条件に合致した表裏ずれ調整用のチャートを出力する(ステップs21)。その後、ユーザーは、出力されたチャート画像の表裏ずれ量を測定し、結果を調整値として入力する(ステップs22)。調整値の入力後、画像形成装置1では、入力された調整値が、出力画像条件に合致する調整テーブルに登録される(ステップs23)。
上記手順によれば、画像の特性に応じた調整値を登録することを容易に行うことが可能になる。
また、上記手順は、実施例1における補正係数の登録に用いてもよく、実施例2の調整値の登録に用いてもよい。
任意の画像を用いる場合は、ユーザーは任意の画像を調整用画像として入力し、印刷指示を行う。ここでは、ユーザーは、ジョブで出力する画像を調整用画像として入力することも可能である。そして、画像形成装置は画像を出力し、ユーザーは、出力された画像から表裏の画像形成位置のずれ量を計測して、画像形成装置に入力する。これにより、入力されたずれ量が出力画像に対する調整値として登録される。
表裏調整を開始すると、ユーザーは任意の画像を表裏調整用画像として入力し、印刷指示を行う(ステップs30)。印刷指示が行われると、画像形成部では、入力された画像に対し、表裏ずれ量測定用のトンボを付加して、出力する(ステップs31)。ユーザーは、出力されたチャート画像の表裏ずれ量を測定し、結果を調整値として入力する(ステップs32)。画像形成装置1では、調整値の入力を受けたら、入力された調整値が、出力画像条件に合致する調整テーブルに登録される(ステップs33)。ここでは、ユーザーが入力した画像の特性が、出力画像条件となる。
なお、ステップs32、s33では、ユーザーがずれ量を計測して調整値として入力しているが、ユーザーがずれ量の測定や調整値の入力を行うのではなく、出力されたチャートをスキャナーで読み取り、読み取り結果に基づいて表裏ずれ量を自動で算出し、算出された表裏ずれ量を調整値として登録するようにしてもよい。
また、上記手順は、実施例1における補正係数の登録に用いてもよく、実施例2の調整値の登録に用いてもよい。
両面印刷ジョブの実行中に、出力画像の特性毎の調整値を考慮した表裏ずれ補正量を適用して画像を形成した後、出力画像を画像読み取り部で読み取り、画像形成位置の表裏ずれを測定する。表裏ずれの測定は、例えば、用紙の余白に形成されたトンボ等の位置を表裏で比較することによって行うことができる。そして、実際に適用した調整値と、測定したずれ量から、本来適用すべき調整値を算出し、出力画像の画像特性に対する調整値として登録する。
まず、新規のJOB入力があるか判定する(ステップs40)。新規のJOB入力がない場合(ステップs40、無し)、ステップs40に戻り、新規のJOB入力があるまで待機する。
新規のJOB入力がある場合(ステップs40、有り)、画像形成動作を開始する(ステップs41)。この際に、対象ページを1ページ目に設定する。
次に、総印刷ページ数<対象ページであるか判定する(ステップs42)。
総印刷ページ数<対象ページである場合(ステップs42、Yes)、画像形成動作を停止し(ステップs50)、手順を終了する。
両面印刷を行うジョブではない、または、総印刷ページ数<対象ページではない場合(ステップs45、No)、ステップs42に戻り、総印刷ページ数<対象ページであるかの判定を行う。
両面印刷を行うジョブであり、かつ、総印刷ページ数<対象ページである場合(ステップs45、Yes)、出力画像特性毎の係数を考慮して表裏ずれ補正量を算出し、対象ページ(裏面)の画像形成を実施する(ステップs46)。その後、出力された画像を画像読取部で読み取り、表裏ずれのずれ量を計測する(ステップs47)。ずれ量の計測は、用紙上のトンボの位置等に基づいて行うことができる。
その後、計測した表裏ずれ量から、現在の調整値の補正量と適切な補正量との差分を算出し、合致する出力画像特性の調整値に反映させる(ステップs48)。次いで、対象ページに1を加算し(ステップs49)、ステップs42に戻って、総印刷ページ数<対象ページであるか判定する。以後、総印刷ページ数<対象ページとなるまで、ステップs42~ステップs49を繰り返す。
2 ネットワーク
3 外部装置
10 装置本体
11 画像形成部
13 搬送路
20 読取装置
23 搬送路
24 画像読取部
25 画像読取部
100 制御部
113 制御CPU
115 不揮発メモリ
119 HDD
130 スキャナー部
140 操作部
300 外部装置制御部
310 外部表示部
Claims (16)
- 記録媒体の表裏に画像を形成する際に生ずる表裏のずれを補正する表裏ずれ補正量を提供する制御部を有し、
前記制御部は、出力画像の特性に応じた表裏ずれ補正量を提供可能であり、
記録媒体の種別、記録媒体サイズ、坪量、定着温度、記録媒体供給トレイおよび環境の一つ以上を含む印刷条件を取得し、前記印刷条件と出力画像の特性とに基づいて表裏ずれ補正量を提供するか、出力画像の特性を考慮しないで前記印刷条件に基づいて得られている基礎表裏ずれ補正量に対し、表裏ずれ補正量の算出に用いる出力画像特性の数分を拡張して提供可能とするかを切り替え可能とすることを特徴とする画像処理装置。 - 前記制御部は、出力画像の特性を考慮しないで得られている前記基礎表裏ずれ補正量に対する前記表裏ずれ補正量のオフセット量を示すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記オフセット量が、前記基礎表裏ずれ補正量に対する倍率、偏差、傾きの1つ以上であることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記制御部は、前記基礎表裏ずれ補正量と前記オフセット量によって表裏ずれ補正量を算出することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
- 表裏ずれ補正量を提供する際に用いられる出力画像の特性として、出力画像の印字率を含んでいることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記制御部は、前記印字率として、記録媒体の表面に形成される出力画像の印字率または/および前記記録媒体の裏面に形成される出力画像の印字率が用いられることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 前記制御部は、前記印字率が、カラーモードまたはモノクロモードによって区別されていることを特徴とする請求項5または6に記載の画像処理装置。
- 前記制御部は、前記印字率としてトナー付着量を用い、カラーモードでは色毎のトナー付着量または合計トナー付着量を用いることを特徴とする請求項5~7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記制御部は、画像の特性と関連付けて表裏ずれ補正量を格納する記憶部を有することを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記制御部は、出力画像の特性を考慮しないで得られている前記基礎表裏ずれ補正量と、画像特性に関連付けられ、前記基礎表裏ずれ補正量に対する表裏ずれ補正量画像のオフセット量と、を格納する記憶部を有することを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記制御部は、所定の画像特性を有する調整用チャートを読み取った読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて表裏ずれ補正量を算出し、算出した表裏ずれ補正量または出力画像の特性を考慮しないで得られている前記基礎表裏ずれ補正量に対するオフセット量を出力画像の特性と関連付けて前記記憶部に格納することを特徴とする請求項9または10に記載の画像処理装置。
- 前記調整用チャートは、調整をしたい画像特性によって印刷されたものであることを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
- 前記制御部は、出力画像を出力中に読取結果を取得し、出力画像に応じた表裏ずれ補正値を算出し、算出した前記表裏ずれ補正値を同じ画像特性の画像の出力に適用可能にするとともに、算出した前記表裏ずれ補正値を画像特性と関連付けて前記記憶部に格納することを特徴とする請求項9~12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 記録媒体に画像を形成する画像形成部を有し、
前記制御部は、提供した表裏ずれ補正量に基づいて前記画像形成部における画像形成の調整を行うことを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 画像形成装置に接続される画像処理装置であって、
前記制御部は、前記表裏ずれ補正量を、前記画像形成装置に対し画像形成の調整に適用できるように提供することを特徴とする請求項1~14のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 記録媒体の表裏に画像を形成する際に生ずる表裏のずれの補正を行う表裏ずれ補正量を提供する画像処理装置で実行されるプログラムであって、
前記画像処理装置に出力画像の特性に応じた表裏ずれ補正量を提供可能とさせ、
前記補正量の提供では、記録媒体の種別、記録媒体サイズ、坪量、定着温度、記録媒体供給トレイおよび環境の一つ以上を含む印刷条件を取得し、前記印刷条件と出力画像の特性とに基づいて表裏ずれ補正量を提供するか、出力画像の特性を考慮しないで前記印刷条件に基づいて得られている基礎表裏ずれ補正量に対し、表裏ずれ補正量の算出に用いる出力画像特性の数分を拡張して提供可能とするかを切り替え可能とすることを特徴とするプログラム。
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