JP7027803B2 - 画像調整装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、転写媒体の表裏に画像を印刷する画像形成装置における表裏画像の印刷位置のずれを調整可能とする画像調整装置およびプログラムに関する。
商用の印刷機で印刷される印刷物などは、表裏の印字位置が精度よく一致することが求められる。そのため、印刷機において、表裏の印刷位置を調整することが可能な表裏位置調整機能が搭載されたものが広く用いられている。
従来、表裏位置調整を行う際には、一度、表裏位置調整用の画像を印刷し、印刷結果について用紙上の目印(トンボなど)の位置が表裏で一致しているかを確認し、一致していない場合は調整機能の調整値を変更して再度出力している。調整機能はメカ調整と画像処理に分けられるが、後者の手法が最も簡便であり、多く用いられている。
一方、ユーザの負荷を軽減するために、出力結果を画像読み取りして解析することで表裏の位置のずれを検出し、補正を行う機能も存在している。しかし、この方式では予め決められた基準点の表裏を合わせ込む方式であり、紙の表裏のずれは複雑なずれ方をする場合が多く、すべての画像位置を合わせ込むことはできない。そのため、複数の基準点を設け、その基準点の表裏を一致させる、または基準点の位置ずれを最小化する方式を採ることが考えられる。
手動で表裏位置の合わせこみを行う方法としては、例えば、特許文献1が提案されている。特許文献1では、出力手段により記録用紙両面に出力された調整用画像を、それぞれ読取手段で読み込み、表裏合成表示手段によって合成表示し、表示された各調整用画像を調整用画像移動手段によって移動させ、位置変化量算出手段によってこの移動した各調整用画像の位置変化量を算出し、調整値生成手段によってこの算出された位置変化量に応じて調整値を設定することができる。
特許文献1の技術では、表裏位置ずれのポイントが分かり、例えば格子状の調整専用チャートを印刷装置から出力・スキャンした上で、その調整用画像をそのままユーザに表示し、ユーザに調整を開放している。この場合、ユーザは、チャートのポイント(コーナー、中心線、端の線)などを基準に合わせ込むので、各ポイントの合わせこみは容易に実施できる。
特開2006-5487号公報
しかし、表裏のずれは印刷機の複数の要因が重なった上で発生するため、回転、変倍等単純なずれでは表しきれない場合が多く、例えば画像領域の四隅の表裏位置を合致させても、それ以外(例えば画像の中心など)の表裏位置がずれるなど、完全に表裏を合わせこむことが不可能である。そのため、必要な領域を優先して合わせ込むことが望まれる。
表裏を合わせ込む必要のある領域は、一般的に画像のコンテンツによって決定される。例えば原稿の枠線が表裏で同じ位置に配置される場合、その部分の表裏位置精度は高いものが求められる。ユーザが特に表裏一致を望む画像領域は、枠線、罫線、文字、ロゴなどが表裏で同じ位置に形成される場所など表裏ずれが目立ちやすい領域となる。
一方、表裏で異なる画像が形成される領域では、多少表裏位置精度がずれていても問題にならない場合が多い。
しかし、特許文献1を含む従来の方法では、合成表示された調整専用チャートなどを参照してユーザが表裏位置調整をするものであるため、原稿のコンテンツを考慮した表裏位置ずれの調整を最適化できないという問題がある。
本発明は上記課題を背景としてなされたものであり、印刷する画像を考慮した表裏調整を行うことを可能にする画像調整装置およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の画像調整装置のうち、第1の形態は、 転写媒体の表裏に画像を印刷する画像形成装置における表裏画像の印刷位置を調整可能とする画像調整装置であって、
表裏画像の印刷位置を確認可能な制御部を有し、
前記制御部は、転写媒体の表裏に印刷されている画像の印刷位置のずれ量を予め取得し、転写媒体の表裏に印刷が行われる印刷用画像の印刷位置を前記ずれ量に基づいて相対的にずらした疑似画像を作成し、
前記制御部は、前記疑似画像に対する印刷位置調整量を設定可能とし、さらに前記疑似画像に対しユーザによる画像領域の指定を可能にし、画像領域が指定されたときに、当該画像領域におけるずれ量を調整する印刷位置調整量を自動的に設定することを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記ずれ量は、前記転写媒体の表面と裏面とにおける画像の印刷位置の相対的な、ずれの量を示すことを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記疑似画像をユーザに提示可能とすることを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記ずれ量は、転写媒体の表裏に印刷されている画像を画像読取部で読み取った読取結果に基づいて得られているものであることを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて、表面および裏面の画像を比較して前記ずれ量を算出することを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記読取結果または前記ずれ量のデータを記憶する記憶部を有し、
前記制御部は、前記記憶部からデータを読み取って前記疑似画像の作成を行うことを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、表示を行う表示部を有し、
前記制御部は、前記表示部を制御し、前記疑似画像を前記表示部に表示可能とすることを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記疑似画像に対する印刷位置調整量を外部から取得して設定することが可能であることを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、設定された前記印刷位置調整量の提示または設定された前記印刷位置調整量による印刷位置調整を実行可能であることを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記疑似画像に対する印刷位置調整量を設定するかをユーザにより選択可能とすることを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記疑似画像に対する印刷位置調整量を設定する場合、ユーザによる調整値の設定を可能にすることを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記疑似画像に対しユーザに確認を促す確認領域の提示を行うことを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記確認領域として、高い位置精度が求められる領域、画像形成位置の表裏ずれが相対的に大きい領域および印刷位置調整により表裏の印刷位置の関係が大きく変化した領域の1または2以上を選定することを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、印刷位置調整量が設定された場合、前記印刷位置調整量に基づいて変形した疑似画像を提示することを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、設定された印刷位置調整量に対する再設定を可能にすることを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、前記制御部は、前記印刷位置調整量の設定が完了した場合、前記印刷位置調整量に基づいて変形した印刷画像による印刷を可能にすることを特徴とする。
他の形態の画像調整装置の発明は、前記形態の発明において、当該画像調整装置が、画像形成部を有する画像形成装置に接続されており、前記画像形成装置に対し、設定された印刷位置調整量の提示または設定された前記印刷位置調整量による印刷位置調整を指示可能であることを特徴とする。
本発明のプログラムのうち、第1の形態は、転写媒体の表裏に画像を印刷する画像形成装置における表裏画像の印刷位置を確認可能な画像調整装置で実行されるプログラムであって、
転写媒体の表裏に印刷されている画像の印刷位置のずれ量を予め取得し、
さらに、転写媒体の表裏に印刷が行われる印刷用画像の印刷位置を前記ずれ量に基づいて相対的にずらした疑似画像を作成し、
前記疑似画像に対する印刷位置調整量を設定可能とし、さらに、前記疑似画像に対する印刷位置調整量を設定可能とし、さらに前記疑似画像に対しユーザによる画像領域の指定を可能にし、画像領域が指定されたときに、当該画像領域におけるずれ量を調整する印刷位置調整量を自動的に設定するように前記画像調整装置に実行させる
本発明によれば、転写媒体の表裏に印刷を行う印刷用画像の表裏ずれを容易に確認することが可能となる。
本発明の一実施形態の画像形成装置の機械的構成を示す図である。 同じく、制御ブロックを示す図である。 同じく、表裏の印字位置のずれ量の取得からプリント開始までの手順を示すフローチャートである。 同じく、表裏ずれの検出用のチャートの例を示す図である。 同じく、原稿画像を疑似的にずらして表示する処理の例を示す図である。 同じく、表裏の印字位置の調整を行う処理を示す図である。
以下に、本発明の画像調整装置の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、この実施形態では、画像調整装置は、画像形成装置に含まれる構成となっている。
画像形成装置1は、図1に示すように、上段側から順に、給紙装置40、装置本体10、読取装置20、後処理装置30を備えている。各装置および装置本体は、電気的および機械的に接続されており、接続間で、通信および用紙の搬送が可能となっている。
給紙装置40は、複数の給紙段を備えており、各給紙段には用紙が収納されている。給紙段に収納されている用紙は、後段に設置されている装置本体10に供給可能となっている。用紙は、本発明の転写媒体に相当する。なお、本発明としては、転写媒体の材質は紙に限定されるものではなく、布やプラスチックなどからなるものであってもよい。
装置本体10は、筺体内の下部側に、複数の給紙トレイを備えた本体給紙部12が配置されている。本体給紙部12では、各給紙トレイに用紙が収納されている。用紙は、本発明の転写媒体に相当する。転写媒体の材質は紙に限定されるものではなく、布やプラスチックからなるものであってもよい。
装置本体10の筺体内には、搬送路13が設けられており、給紙装置40または本体給紙部12から供給される用紙が搬送路13に沿って下流側に搬送される。
搬送路13の途中付近には、用紙に画像を形成する画像形成部11が設けられている。
画像形成部11は、各色用(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)用の感光体11aを有しており、感光体11aの周囲には、図示しない帯電器、LD(レーザダイオード)、現像器、クリーニング部等が備えられている。また、画像形成部11は、各色用の感光体11aと接触する位置に、中間転写ベルト11bを有している。中間転写ベルト11bは、その途中に設けられた二次転写部11cにおいて搬送路13上の用紙と接触する。また、搬送路13では、二次転写部11cよりも下流側の位置に定着器11dが備えられている。
用紙に画像を形成する場合は、帯電器によって感光体11aが一様に帯電された後に、感光体11aに対しLDからレーザー光が照射されて、感光体11a上に潜像が形成される。感光体11a上の潜像は、現像器によって現像されてトナー像となり、感光体11a上のトナー像は中間転写ベルト11bに転写され、中間転写ベルト11b上の画像は、二次転写部11cにおいて用紙に転写される。画像が形成され、搬送路13に沿って搬送される用紙は、定着器11dによって画像の定着が行われる。
なお、この実施形態では、画像形成部11はカラーで画像形成を行うものとして説明したが、本発明としては、画像形成部11は、モノクロなど、単色で画像形成を行うものであってもよい。
また、搬送路13は、定着器11dの下流側で、反転搬送路15が分岐している。反転搬送路15の途中には、下流搬送路16が分岐して、反転搬送路15の分岐地点よりも下流側で搬送路13に接続されている。反転搬送路15では、下流搬送路16が分岐した地点よりも下流側で退避搬送路17が分岐している。反転搬送路15の下流側は、画像形成部11よりも上流側の位置で搬送路13に合流している。搬送路13は、ストレート方向において後段に接続された読取装置20の搬送路23に接続されている。
用紙の片面に画像形成を行う場合、画像形成後の用紙は、そのまま搬送路13をストレートに搬送されて読取装置20の搬送路23へ搬送される。
画像形成後に用紙のフェイス面の切り替えを行う場合は、用紙を反転搬送路15に搬送し、下流搬送路16の分岐点を超えて搬送した後、反転搬送路15を逆方向に搬送し、下流搬送路16を通って搬送路13の下流側に搬送する。
用紙を反転して用紙の裏面に画像を形成する場合、用紙を搬送路13から反転搬送路15に送り、退避搬送路17に送った後、用紙の先後を変えて反転搬送路15の下流側に送り、搬送路13に環流する。その後、画像形成部11において用紙の裏面側への画像形成が行われる。
また、装置本体10は、筐体の上部に操作部140が備えられている。操作部140は、タッチパネルを供えたLCD141と、テンキー等の操作キー群とを有しており、情報の表示および操作入力の受付が可能となっている。操作部140は、本発明の表示部に相当し、操作部を兼ねている。
なお、この実施形態では、操作部140は操作部と表示部とが一体となっているが、操作部と表示部とが一体となっていないものでもよく、例えば、操作部をマウスやタブレット、端末等によって構成してもよい。また、LCD141は移動可能となっているものであってもよい。
また、装置本体10の筐体の上部には、操作部140が位置しない場所に、自動原稿給送装置(ADF)18が備えられている。自動原稿給送装置(ADF)18は、原稿載置台にセットされた原稿を自動で給送するものであり、自動原稿給送装置(ADF)18で給送される原稿は、図2で示されるスキャナー部130によって読み取られる。
なお、原稿の読み取りは図示しないプラテンガラス上で行うことも可能である。
また、スキャナー部130では、画像形成装置1から出力された印刷物をセットして読み取りを行うことも可能である。例えば、画像形成装置1で出力された表裏調整用チャートをセットして読み取りを行い、表裏の印字位置のずれを取得することもできる。この場合、スキャナー部130は、本発明の画像読取部に相当する。
また、装置本体10は、制御部100を有している。制御部100は、画像形成装置1全体を制御するものであり、CPUやメモリなどによって構成される。なお、制御部100は、装置本体外に設けられるものであってもよい。CPU上で動作するプログラムは、本発明のプログラムを含んでいる。
制御部100は、本発明の画像調整装置の主要な構成となるものであり、その他に、画像調整装置には、転写媒体の表裏に印刷されている画像の印刷位置のずれ量を予め取得するための構成や、疑似画像を作成して提示や表示を行う構成が含まれる。転写媒体の表裏に印刷されている画像の印刷位置は、後述する読取装置20から読取結果をIOなどによって得ることができる。この際の通信部やIOなどが画像調整装置に含まれるものとしてもよい。また、読取結果や表裏のずれ量が記憶部に格納されている場合、この記憶部を画像調整装置に含むものとしてもよい。
読取装置20は、搬送路23を有しており、装置本体10から導入される用紙が搬送路23に沿って搬送される。搬送路23の下流側は、後段の後処理装置30に接続されている。
搬送路23の途中付近には、搬送路23で搬送される用紙の下面の画像の読み取りを行う画像読取部24と、用紙の上面の画像の読み取りを行う画像読取部25が備えられており、画像読取部24が画像読取部25よりも上流側に位置している。
画像読取部24、25は、CCDセンサやCMOSセンサ等によって構成することができ、搬送路23で搬送される用紙の画像を、搬送方向と交差する方向全体に亘って読み取りを行うことができる。画像読取部24、25で読み取られた読取結果は、制御部100に送信される。用紙の両面に画像が形成されている場合、制御部100では表裏画像のずれ量を算出することができる。
表裏画像のずれ量を算出する場合、用紙に格子などのチャート画像を印刷したものを用いることができる。チャート画像は、表裏画像のずれ量を容易に把握することができる。
なお、この実施形態では、表裏画像のずれ量は予め測定しておき、記憶部などに記憶しておき、必要に応じて呼び出して使用することができ、また、読取結果を記憶部などに記憶しておき、適宜時機に読み出して表裏画像のずれ量を算出するようにしてもよい。また、表裏画像のずれ量は、データとして記憶部などに格納しておき、これを利用するものとしてもよい。
なお、この実施形態では、二つの画像読取部で用紙の表裏の画像を読み取るものとしたが、画像読取部の前後に反転搬送路を設け、用紙の反転搬送を行うことで一つの画像読取部で用紙の表裏の画像を読み取るものとしてもよい。
また、この実施形態では、画像の表裏ずれの算出を装置本体10に備える制御部100で行うものとしたが、読取装置20に備える読取制御部などによって行うものとしてもよい。読取制御部で算出された表裏画像のずれ量は制御部100に送信される。
後処理装置30は、用紙の搬送が可能な搬送路33を備えており、読取装置20から導入される用紙を下流側に搬送する。搬送路33の中途に、用紙の後処理を行う後処理部34が備えられている。後処理部34は、所定の後処理を実行することが可能である。後処理としては、例えば、ステープル処理、パンチ処理が可能であるほか、折りを含む後処理、例えば、内三つ折り、中綴じ、Z折り、観音折り、四つ折り等の処理を行うことが可能である。後処理部34は複数の後処理を行うものであってもよい。
搬送路33は、途中で分岐して第1排紙部31と第2排紙部32に接続されており、後処理部34を通過した用紙は、第2排紙部32に排紙され、後処理が行われていない用紙は第1排紙部31に排紙される。なお、後処理を行わない用紙を第2排紙部32に排紙するようにしてもよい。
なお、この実施形態では、給紙装置40、装置本体10、読取装置20および後処理装置30によって画像形成装置1が構成されているものとしたが、本発明としては画像形成装置の構成は上記構成に限定されるものではない。例えば、装置本体10と読取装置20とによって画像形成装置が構成されるものでもよく、また、装置本体10のみで画像形成装置を構成し、装置本体10に読取装置20、後処理装置30、給紙装置40などを備えるものを画像形成システムとしてもよい。
また、画像形成装置1は、読取装置20を備えているが、読取装置は、装置本体内に備えられていてもよく、画像形成装置と読取装置とが機械的に接続されていないものであってもよい。本発明の画像調整装置としては、画像読取部を有するものであってもよく、また、画像読取部を有していないものであってもよい。さらに、画像調整装置は、画像形成部を備えるものとしてもよく、また、画像形成部を備えていないものを画像調整装置とするものであってもよい。
次に、画像形成装置1の電気的構成を、図2に基づいて説明する。
画像形成装置1は、主要な構成として、デジタルコピアと、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160とを有している。デジタルコピアは、制御ブロック110、スキャナー部130、操作部140およびプリンター部150を有している。画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160は、外部装置との間で入出力される画像データを処理する。
制御ブロック110は、PCIバス112を有しており、PCIバス112に、DRAM制御IC111が接続され、DRAM制御IC111には、制御CPU113が接続されている。PCIバス112には、コントローラーIC118を介してHDD119が接続されている。
制御CPU113には、不揮発メモリ115が接続されている。不揮発メモリ115やHDD119には、制御CPU113で実行されるプログラムや、機械設定情報等の設定データ、プロセス制御パラメーター等が格納されている。
不揮発メモリ115やHDD119には、さらに、表裏ずれ検出用のチャート画像のデータや、チャート画像の読取結果などが格納されており、さらに、表裏位置調整機能、表裏ずれを原稿画像に反映させた画像の表示を行う機能、表裏ずれの調整値の自動算出機能、読み取った画像の認識を行う機能などを実行するためのプログラムやパラメーターが格納されている。なお、これらのプログラムやパラメーターは、持ち運び可能なリムーバブル記憶媒体に格納されていてもよい。
制御CPU113は、プログラムの実行によって画像形成装置1の全体の状態を把握し、画像形成装置1の制御を行うことが可能であり、用紙の搬送、画像形成等の動作や、画像形成用の画像データの処理などの制御を行うことができる。この実施形態では、制御CPU113および制御CPU113で動作するプログラムは、本発明の制御部を構成する。上記プログラムには、本発明のプログラムが含まれている。なお、プログラムは不揮発メモリ115以外にHDD119などに格納されているものとしてもよく、また、持ち運び可能な記憶媒体に格納されていてもよい。
制御CPU113は、用紙の読取結果から印字位置の表裏ずれの情報を検出したり、検出した表裏ずれに合わせて画像位置を疑似的にずらした疑似画像を作成したりする制御や疑似画像を表示部に表示する制御を行うことができ、さらに疑似画像を外部の表示部に送信する制御などを実行できるようにしてもよい。
制御CPU113には、スキャナー部130のスキャナー制御部132がシリアル通信可能に接続されている。
スキャナー部130は、CCD131と、スキャナー制御部132とを備えている。CCD131は用紙上の画像を光学的に読み取ることができる。スキャナー制御部132は、スキャナー部130の全体を制御するものであり、CCD131による画像の読み取りなどを制御する。スキャナー制御部132は、制御CPU113とシリアル通信可能に接続されており、制御CPU113による制御を受ける。なお、スキャナー制御部132は、CPUやCPUを動作させるプログラムなどによって構成することができる。
CCD131で読み取った画像データは、DRAM制御IC111を介して読み取り処理部116に送信され、読み取り処理部116において所定の補正等の処理がなされる。
操作部140は、タッチパネル式のLCD141と、操作部制御部142とを備えている。LCD141では、各種の情報の表示および操作入力を行うことが可能となっている。なお、操作入力は、操作キー等によって行うこともできる。
操作部140では、装置本体10における設定や動作指令などの動作制御条件の入力が可能となっている。さらに、操作部140では、設定内容、機械状態、原稿画像等の表示、表裏調整チャートの出力、用紙の読み取り、表裏ずれの調整等が可能になっており、例えば、表裏ずれの情報に基づいて原稿画像を疑似的に移動させた画像を、LCD141に表示することができる。
操作部140では、LCD141や操作キーを通じた操作入力により、装置本体10、読取装置20、後処理装置30などに対する各種の設定を行うことが可能であり、設定に基づいて、制御部によって、画像形成や用紙の搬送、ジョブの出力開始、表裏ずれの検出、表裏ずれの補正、ヤレ判定の有無、後処理の有無等の動作が制御される。
操作部制御部142は、操作部140の全体を制御するものである。操作部制御部142は制御CPU113とシリアル通信可能に接続されており、操作部140は制御CPU113からの指令を受けて操作部140の制御を行う。操作部制御部142は、CPUやCPUを動作させるプログラムなどによって構成することができる。
DRAM制御IC111には、画像メモリ(DRAM)120が接続されている。画像メモリ(DRAM)120は、圧縮メモリ121とページメモリ122とから構成されており、スキャナー部130で取得した画像データや、外部の装置からネットワーク2を通して取得した画像データをジョブデータとして格納することができ、画像メモリ(DRAM)120には、印刷するジョブの画像データを格納することができる。
画像メモリ(DRAM)120は、圧縮メモリ121とページメモリ122とを有している。圧縮メモリ121には、圧縮された画像データが格納され、ページメモリ122には、画像形成用の非圧縮のページ画像データが一時的に格納される。
また、画像メモリ(DRAM)120には、上記DRAM制御IC111の制御によって、複数のジョブに関する画像データを保存することができる。さらにはジョブの設定情報や予約されたジョブの画像データなどを保存することができる。なお、これらのデータは、HDD119に格納することもできる。
DRAM制御IC111には、圧縮/伸長IC117が接続されている。圧縮/伸長IC117では、画像データの圧縮や、圧縮された画像データを伸長することができる。
DRAM制御IC111には、さらに、書き込み処理部123が接続されている。書き込み処理部123は、LD154Aにおける画像形成動作に用いるためのデータ処理を行う。
また、制御CPU113には、プリンター部150のプリンター制御部151が接続されている。プリンター制御部151は、CPUや記憶部等によって構成されており、制御CPU113の指令を受けてプリンター部150の全体を制御し、LD154Aによる画像形成動作を制御する。LD154Aは、各色用のLDを総称するものである。また、プリンター部150は、画像形成部11や、搬送路23を含む搬送部を制御することができる。
さらに、制御CPU113には、LAN制御部127が接続されており、LAN制御部127には、LANインターフェース128が接続されている。LANインターフェース128には、ネットワーク2やその他のネットワークなどを接続することができ、LANインターフェース128を介して外部の装置との間でデータの送受信を行うことができる。
また、PCIバス112には、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160のDRAM制御IC161が接続されている。
画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)160では、DRAM制御IC161に画像メモリ(DRAM)162が接続されており、DRAM制御IC161には、コントローラー制御部163が接続されている。さらに、DRAM制御IC161に、LAN制御部164、LANインターフェース165が接続されている。LANインターフェース165は、ネットワーク2に接続されている。
ネットワーク2には、外部装置3や他の画像形成装置4、5などが接続されている。画像形成装置1では、ネットワーク2を通じて、外部装置3や他の画像形成装置との間でデータの送受信を行うことができる。なお、ネットワーク2は、LANの他にWAN、電話回線などとして使用されるものであってもよく、無線、有線を問わない。
外部装置3は、外部装置3全体を制御する外部装置制御部300を有している。外部装置制御部300は、CPUやCPUを動作させるプログラム、記憶部などによって構成することができる。また、外部装置3は、情報を表示可能な外部表示部310を有している。
なお、外部装置制御部300は、端末や画像形成装置1を管理する装置として使用することも可能である。この場合、外部装置3は、ネットワーク2を介してLANインターフェース128に接続される。なお、外部装置3で画像形成装置1を管理する場合、外部装置制御部300は、画像形成装置を管理する管理制御部として機能する。
外部装置3を端末や管理装置として使用する場合、外部表示部310には、ジョブの出力履歴情報や、原稿画像の表示、表裏ずれを反映した原稿画像の表示等を行うことができる。この場合、外部表示部310は、本発明の表示部に相当する。さらに、外部装置3は図示しない操作部を備えており、所望の操作入力を行うことが可能となっている。
外部装置3は、画像形成装置を管理する場合、画像形成装置を直接制御してもよく、また、画像形成装置へ制御内容の指示を行い、この指示内容によって画像形成装置の制御部で制御が行われるようにしてもよい。
外部装置3で、転写媒体の表裏に画像を印刷する画像形成装置における表裏画像の印刷位置を調整可能とする場合、外部装置3は、本発明の画像調整装置として使用することができ、外部装置制御部300は、本発明の制御部として機能する。この場合、外部装置制御部300で動作するプログラムは、本発明のプログラムに相当する。
外部表示部310は、本発明の表示部として用いてもよく、また、疑似画像の提示を外部装置3外の表示部で表示できるように表示に係わるデータを送信するようにしてもよい。
また、外部装置3を単に原稿画像や表裏ずれを反映した原稿画像の表示を行うものとしてもよく、また、印刷位置調整の設定を可能にするものとしてもよい。この際に、制御部100では、画像調整装置として動作するものとしてもよい。外部装置3で印刷位置調整の設定が行われた場合、制御部100では、画像調整装置として、設定された印刷位置調整量に従って印刷位置調整を行うことができる。
次に、画像形成装置1の基本的動作について説明する。
先ず、画像形成装置1において画像データを蓄積する手順について説明する。
スキャナー部130で原稿の画像を読み取り、画像データを生成する場合、スキャナー部130に原稿を載置し、CCD131により原稿の画像を光学的に読み取る。この際は、制御CPU113から指令を受けたスキャナー制御部132がCCD131の動作制御を行う。
CCD131で読み取られた画像は、読み取り処理部116に送られ、読み取り処理部116において所定のデータ処理がなされる。データ処理された画像データは、圧縮/伸長IC117に送出され、圧縮/伸長IC117において所定の方法によって圧縮され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリ121やHDD119に格納される。
圧縮メモリ121やHDD119に格納された画像データは、制御CPU113によってジョブとして管理することができる。画像データをジョブとして管理する場合は、画像メモリ(DRAM)120およびHDD119において、印刷条件が画像データと関連付けて格納される。
なお、印刷画像データと印刷条件とは、両者が関連付けられていれば、それぞれが異なる記憶媒体に格納されるものであってもよい。印刷条件は、操作部140を通してユーザが設定したり、初期設定や動作状況に自動的に設定されたりする。
一方、画像データを外部から取得する場合、例えば、外部装置3や他の画像形成装置4、5などからネットワーク2を通して画像データを取得する場合は、画像処理部(プリン
ト&スキャナーコントローラー)160のLANインターフェース165を介して画像データを受信する。受信した画像データは、LANインターフェース165、LAN制御部164、DRAM制御IC161を介して画像メモリ(DRAM)162に格納される。
その後、画像メモリ(DRAM)162に格納された画像データは、DRAM制御IC161、PCIバス112、DRAM制御IC111を介してページメモリ122に一旦格納される。
なお、画像データがページ記述データである場合、コントローラー制御部163によって画像データのRIP処理を行うことで、画像データをラスターイメージとすることができる。
ページメモリ122に格納された印刷データは、DRAM制御IC111を介して圧縮/伸長IC117に順次送られて圧縮処理され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリ121に格納される。また、HDD119に格納する場合は、印刷データDRAM制御IC111、コントローラーIC118を介してHDD119に格納される。これら印刷データは、上記と同様に制御CPU113による管理がなされる。画像メモリ(DRAM)120およびHDD119は、画像データを保存する記憶部となる。
画像形成装置1で画像出力を行う場合、すなわち複写機やプリンターとして使用する場合、圧縮メモリ121や不揮発メモリ115、HDD119などに格納された画像データを、DRAM制御IC111を介して圧縮/伸長IC117に送出し、画像データを伸長する。伸長された画像データはDRAM制御IC111を介して書き込み処理部123へ送出され、書き込み処理部123にて、設定された印刷条件に従って繰り返しLD154Aに展開し、LD154Aによって画像データに基づいて各感光体への書き込みが行われる。感光体154Aに書き込まれた画像は、その後、現像、転写、定着等を経て、用紙上に定着される。
なお、画像形成装置1を複写機として使用する場合は、操作部140上で設定された印刷条件(プリントモード)等の情報を制御CPU113に通知し、制御CPU113で設定情報を作成する。作成された設定情報は制御CPU113内のRAMに格納することができる。
画像形成装置1をプリンターとして用いる場合、印刷条件は、外部装置3内のプリンタドライバで設定することができる。ここで設定された印刷条件は、画像と同様に、外部装置3→ LAN IF165→ 画像メモリ(DRAM)162→ DRAM制御IC161(コントローラー)→ DRAM制御IC111(本体)→ ページメモリ122と転送され、ページメモリ122に格納される。
次に、用紙の表裏の印字位置のずれ量を取得し、取得したずれ量に基づいて印刷画像の位置をずらして疑似画像を作成する手順について図3のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は、画像調整装置の制御部による制御によって実行される。
調整対象の画像形成装置1において出力した出力結果の用紙を、画像読取部で読み取る(ステップs1)。
出力結果の用紙には、チャート画像を印刷されたものとするのが望ましい。チャート画像としては、例えば、図4に示すように、格子状のチャート画像1000を用いることができる。なお、本発明で使用可能なチャート画像は、図4に示す格子状の画像に限定されるものではなく、画像の読み取りによって表裏の印刷位置のずれを容易に取得できるものであればよい。例えば、トンボなどの位置合わせマークや、矩形の画像を用いることも可能である。チャート画像は、予め出力されているものであってもよく、この手順に際し画像形成装置で出力されたものであってもよい。
用紙の読み取りは、出力された用紙をADF(自動原稿給送装置)18やスキャナー部130のプラテンガラス上にセットして、スキャナー部130において手動で読み込みを行ってもよく、または、画像を出力する際に、画像読取部24、25によって画像を読み取って読取結果を取得するようにしてもよい。また、画像形成装置1の外部に設けられた読取装置を使用して読み取りを行ってもよい。画像の読み取りは、用紙の表面、裏面の2面で行われる。
読み取りを行った後、読み取った画像の表面と裏面の読取画像を比較して、表裏の画像における印字位置のずれ量を測定する(ステップs2)。
ずれ量の測定は、例えば、チャート上の各基準点の表裏位置ずれ量を測定することによって行うことができる。図4に示すチャートを用いる場合、格子の縦線と横線との交点を基準点とし、用紙の両面の基準点の位置を比較することで、各基準点の表裏位置のずれ量を取得する。なお、基準点の設定方法は、本発明としては特に限定されない。
なお、用紙の表裏における画像の表裏のずれ量は、以下の手順を実施する際に取得することもできるが、予め表裏のずれ量を取得しておき、これを不揮発メモリ115やHDD119などの記憶部に格納しておき、必要に応じて読み出すようにしてもよい。この場合は、ステップ1、2と、それ以降の手順は異なる時機に行われる。
また、表裏のずれ量は、画像読取部の読取結果に基づいて取得する他、機械設定などによって記憶部に格納されているものであってもよい。また、表裏のずれ量は、適宜時機にチャートの作成、画像読取を行ってずれ量を更新するようにしてもよい。これにより画像形成における経時的な変化に対応することができる。
表裏調整用チャートにおける表裏の印刷位置のずれ量を取得した後、ユーザが入稿した原稿画像(コンテンツ)を取得する(ステップs3)。
原稿画像は、ネットワーク2を介して外部装置3から取得してもよく、スキャナー部130で原稿の読み取りを行って取得してもよい。原稿画像は、本発明の印刷用画像に相当する。
取得した原稿の画像に対し、予め取得した表裏位置のずれ量に元に、表面の原稿画像の位置を裏面の原稿画像に対して疑似的にずらし、あたかも画像形成装置を通して位置ずれが発生したかのように画像を変形する(ステップs4)。この処理を疑似出力処理とし、変形された画像を疑似画像とする。
その後、作成した疑似画像を表示部に表示し、ユーザに提示する。
疑似画像を表示部に表示する際に、表面、裏面のグリッドを表示したり、表裏位置のずれ量を併記したりするようにしてもよい。これにより、判定や、印刷位置調整値の設定を容易に行うことが可能となる。
なお、疑似画像の表示は、前記したように、外部装置3の外部表示部310などにおいて行うことも可能である。
次に、ユーザが画像の主要箇所を確認し、ずれ量が許容範囲か否かを判定する(ステップs6)。
ユーザは、表示された画像からユーザが重要と判断する箇所を抽出し、そのポイントが許容範囲内にあるかを判定することができる。また、制御部では、後述するように確認領域の提示を行うことでユーザの負担を低減することができる。
ずれ量が許容範囲かは、ユーザの操作によって行ってもよい。この場合、操作部に許容範囲であるか否かを操作できるようにして、この操作によって判定を行うことができる。また、ユーザが指定した画像領域でずれ量を測定し、制御部で予め定めた許容範囲であるか否かを判定するようにしてもよい。
ずれ量が許容範囲であると判定された場合(ステップs7、Yes)、そのままプリントを開始する(ステップs11)。印刷位置の調整を行っている場合は、印刷位置調整の完了となる。
ずれ量が許容範囲でないと判定された場合(ステップs7、No)、調整値の設定を行う(ステップs8;調整値設定)。調整は、回転、拡大、シフト等によって位置調整値を設定(変更)することができる。調整値は、ユーザが直接設定するものでもよいし、表裏を特に合わせ込みたい画像領域をユーザが指定して、その画像領域の表裏を合わせ込むような印刷位置調整値を制御部が自動で算出するものとしてもよい。
調整値が設定されると、調整値を元に、表示されている画像の変形を行い(ステップs9;疑似補正処理)、変形された画像を表示部に再表示する(ステップs10;画像再表示)。その後、ステップs6の判定フェーズに戻り、ユーザが画像の確認を行い、位置ずれの量が許容範囲内か否かの判定を行う。ユーザが許容範囲内と判定するまで、ステップs6~ステップs10が繰り返される。
次に、疑似出力処理の具体例を図5に基づいて説明する。
図5の上段左側に示す調整用チャート1100を出力し、用紙の両面の読み取りを行う。これにより、図5の上段右に示す読取画像1101を得る。読取画像1101は、用紙の表面と裏面のチャート画像を重ね合わせたものを示しており、表面のチャートは点線で示され、裏面のチャート画像は実線で示されている。
読取画像1101では、表面のチャートの横線が裏面のチャートの横線と平行になっておらず、図の右方向にかけて大きなずれが発生している。このため、このずれを位置ずれ量として取得し、記憶部に記憶する。
次に、表裏のずれ量に基づいて変形した原稿画像を印刷位置調整量に基づいて変形する具体例を図6に基づいて説明する。
この例では、疑似画像1202は、表裏がずれているため許容範囲になく、特に(文字列と罫線)1210がずれており、この部分はユーザにとって重要な部分であるため問題が大きい。
表裏ずれを反映した原稿画像では、判定NGに伴って印刷位置調整値が設定される。この例では、ユーザが調整値を設定するものとし、表面補正を行い、具体的には右端+2.2mm、左端0.0mmの平行四辺形補正を行うものとする。
調整値設定を元に変形されている原稿画像をさらに調整値に基づいて変形する疑似補正処理を行う。
その結果は、図6の右側に示すように、疑似補正後の疑似画像1203が作成される。疑似画像1203は、表示部に表示される。
疑似画像1203は、矩形の下部において位置ずれが発生しているが、文字列や罫線などの他の画像の位置が一致したものとなっている。ユーザは、矩形の位置ずれは特に重要な領域ではないため問題がなく、かつ、文字列や罫線が合致していることから、疑似画像1203は問題がないと判定する。
上記手順によれば、原稿画像において表裏ずれがどのように発生するかを事前に確認することが可能となるとともに、原稿画像のコンテンツを考慮した表裏調整を行うことが可能となるため、ユーザが望む領域において表裏位置精度を確保することができ、調整時間を短縮してユーザの負荷を低減することができる。
なお、表裏位置のずれを反映した疑似画像を表示する際には、基本モードであれば、単純に原稿(コンテンツ)の表裏が合成されたイメージを表示するが、全領域を目視で確認するには時間と労力が必要となる。そこで、ユーザによる確認が必要と思われる確認領域を制御部が判定し、数点抽出するようにしてもよい。確認領域の提示は、その箇所を抽出してもよく、また、その箇所を拡大表示するなどしてもよく、また、その箇所を目立つように表示するものとしてもよい。
確認領域の提示内容としては、例えば、以下の3つの方法がある。
1.表裏位置の精度が求められる傾向にある領域を表示
用紙の表裏の同一の位置に、同一または類似の画像が形成される場合、その領域は位置ずれが目立ちやすい領域となる。そこで、表裏の同一の位置に同一の画像が形成される領域を表裏位置の精度が求められる領域と判定して、この領域を表示部に表示する。
なお、表裏の同一箇所に、枠線、罫線、文字、ロゴなどが配置される場合、特に位置ずれが目立ちやすいため、枠線、罫線、文字、ロゴなどが表裏の同一箇所に形成される領域を特定して抽出し、表示部に表示するようにしてもよい。例えば、原稿画像の画像認識を行うことで枠線、罫線、文字、ロゴなどの種類や、画像の位置を把握することができる。
図5の例では、疑似画像1202の右上に位置する文字領域1210を抽出して表示部に表示する。
2.表裏位置精度が悪い箇所をピックアップして表示
1回目の表示を行う際には、チャートの基準点の各ポイントの表裏位置のずれ量を測定して、表裏位置のずれが大きい箇所を抽出して表示する。2回目以降の表示では、設定された調整値に従って疑似補正を行った結果、表裏ずれが大きい箇所を抽出して表示する。なお、表裏位置のずれが最も大きい箇所のみを抽出するようにしてもよい。
図5の例では、疑似画像1202の右端部の領域が抽出して表示される。
3.疑似補正処理をしたことによって大幅に表裏位置の関係が変化した箇所を表示
設定された調整値に従って疑似補正を行った場合に、表裏位置の関係が大きく変化した箇所を抽出して表示する。これは、補正前の座標を基準としたときに、補正後の座標の位置が大きく移動した箇所を抽出することにより行われる。
図6の例では、疑似補正後の疑似画像1203の右端部の領域が抽出して表示される。
このように、ユーザによる確認が必要と思われる箇所を表示することにより、ユーザの調整工数および労力が削減され、ユーザの負担を軽減することが可能となる。
なお、確認領域の提示内容は上記の3つを適宜組み合わせたものとしてもよく、さらに他の方法を組み合わせてもよい。本発明としては、ユーザによる確認が必要と思われる領域は上記の3つに限定されず、他の方法を用いることも可能である。
本実施形態によれば、表裏の印字位置のずれを手動で調整する際に、原稿の内容を確認しながら印刷位置の調整を行うことが可能となり、手動調整時の調整時間を短縮できるとともに、ユーザの負荷を低減することが可能となる。
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りでは上記実施形態に対する適宜の変更が可能である。
1 画像形成装置
2 ネットワーク
3 外部装置
10 装置本体
11 画像形成部
13 搬送路
20 読取装置
23 搬送路
24 画像読取部
25 画像読取部
30 後処理装置
33 搬送路
34 後処理部
100 制御部
115 不揮発メモリ
119 HDD
140 操作部
300 外部装置制御部
310 外部表示部
1000 チャート画像
1100 調整用チャート
1101 読取画像
1202 疑似画像
1203 疑似画像

Claims (18)

  1. 転写媒体の表裏に画像を印刷する画像形成装置における表裏画像の印刷位置を調整可能とする画像調整装置であって、
    表裏画像の印刷位置を確認可能な制御部を有し、
    前記制御部は、転写媒体の表裏に印刷されている画像の印刷位置のずれ量を予め取得し、転写媒体の表裏に印刷が行われる印刷用画像の印刷位置を前記ずれ量に基づいて相対的にずらした疑似画像を作成し、
    前記制御部は、前記疑似画像に対する印刷位置調整量を設定可能とし、さらに前記疑似画像に対しユーザによる画像領域の指定を可能にし、画像領域が指定されたときに、当該画像領域におけるずれ量を調整する印刷位置調整量を自動的に設定することを特徴とする画像調整装置。
  2. 前記ずれ量は、前記転写媒体の表面と裏面とにおける画像の印刷位置の相対的な、ずれの量を示すことを特徴とする請求項1記載の画像調整装置。
  3. 前記制御部は、前記疑似画像をユーザに提示可能とすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像調整装置。
  4. 前記ずれ量は、転写媒体の表裏に印刷されている画像を画像読取部で読み取った読取結果に基づいて得られているものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像調整装置。
  5. 前記制御部は、前記読取結果を取得し、前記読取結果に基づいて、表面および裏面の画像を比較して前記ずれ量を算出することを特徴とする請求項4記載の画像調整装置。
  6. 前記読取結果または前記ずれ量のデータを記憶する記憶部を有し、
    前記制御部は、前記記憶部からデータを読み取って前記疑似画像の作成を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の画像調整装置。
  7. 表示を行う表示部を有し、
    前記制御部は、前記表示部を制御し、前記疑似画像を前記表示部に表示可能とすることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の画像調整装置。
  8. 前記制御部は、前記疑似画像に対する印刷位置調整量を外部から取得して設定することが可能であることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の画像調整装置。
  9. 前記制御部は、設定された前記印刷位置調整量の提示または設定された前記印刷位置調整量による印刷位置調整を実行可能であることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の画像調整装置。
  10. 前記制御部は、前記疑似画像に対する印刷位置調整量を設定するかをユーザにより選択可能とすることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の画像調整装置。
  11. 前記制御部は、前記疑似画像に対しユーザによる画像領域の指定を可能にし、画像領域が指定されたときに、当該画像領域におけるずれ量を調整する印刷位置調整量を自動的に設定することを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の画像調整装置。
  12. 前記制御部は、前記疑似画像に対しユーザに確認を促す確認領域の提示を行うことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の画像調整装置。
  13. 前記制御部は、前記確認領域として、高い位置精度が求められる領域、画像形成位置の表裏ずれが相対的に大きい領域および印刷位置調整により表裏の印刷位置の関係が大きく変化した領域の1または2以上を選定することを特徴とする請求項12記載の画像調整装置。
  14. 前記制御部は、印刷位置調整量が設定された場合、前記印刷位置調整量に基づいて変形した疑似画像を提示することを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の画像調整装置。
  15. 前記制御部は、設定された印刷位置調整量に対する再設定を可能にすることを特徴とする請求項14記載の画像調整装置。
  16. 前記制御部は、前記印刷位置調整量の設定が完了した場合、前記印刷位置調整量に基づいて変形した印刷画像による印刷を可能にすることを特徴とする請求項1~15のいずれか1項に記載の画像調整装置。
  17. 当該画像調整装置が、画像形成部を有する画像形成装置に接続されており、前記画像形成装置に対し、設定された印刷位置調整量の提示または設定された前記印刷位置調整量による印刷位置調整を指示可能であることを特徴とする請求項1~16のいずれか1項に記載の画像調整装置。
  18. 転写媒体の表裏に画像を印刷する画像形成装置における表裏画像の印刷位置を確認可能な画像調整装置で実行されるプログラムであって、
    転写媒体の表裏に印刷されている画像の印刷位置のずれ量を予め取得し、
    さらに、転写媒体の表裏に印刷が行われる印刷用画像の印刷位置を前記ずれ量に基づいて相対的にずらした疑似画像を作成し、
    前記疑似画像に対する印刷位置調整量を設定可能とし、さらに、前記疑似画像に対する印刷位置調整量を設定可能とし、さらに前記疑似画像に対しユーザによる画像領域の指定を可能にし、画像領域が指定されたときに、当該画像領域におけるずれ量を調整する印刷位置調整量を自動的に設定するように前記画像調整装置に実行させるプログラム。
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