JP6620573B2 - 画像形成装置、画像形成システム、画像形成管理装置および画像形成プログラム - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置が直列に接続されて印刷される、画像形成装置、画像形成システム、画像形成管理装置および画像形成プログラムに関するものである。
従来、画像形成装置を直列に接続し、用紙を搬送して一方の画像形成装置で印刷を行ったり、複数段の画像形成装置で片面ずつ用紙に画像を形成して両面印刷を実現したりする画像形成システムが知られている(例えば特許文献1参照)。ところで、このような直列タンデムの画像形成システムで、高画質が要望されるカラー画像を形成する場合、レジストずれ量の大きい画像形成装置で形成すると低画質のカラー画像が出力されてしまうという課題がある。特許文献1の装置では、カラー画像ページを優先的に画像形成するものを設定する制御部を備えたものとしている。
また、直列タンデムの画像形成装置では、それぞれ画像形成部と定着部を備えており、画像形成された用紙では、各画像形成装置で定着が行われる。その際には、各段の画像形成装置の定着部で同じ定着温度に設定して印刷を行うのが前提になっている。
しかし、一つのジョブの中でも、印刷モードや用紙の種別などによって適正な定着温度が異なる場合がある。このような場合には、定着部の設定温度を変更して適正な定着温度で印刷するものとしている(例えば特許文献2)。特許文献2では、定着温度を切り替えるときのダウンタイムによる印刷の生産性が低下し、また画質が劣化することから、画像の内容に応じて定着温度を補正する上で、現在の画像と次の画像それぞれの定着温度を計算し、その差に応じて定着温度に補正をかける制御を行っている。
特開2012−47920号公報 特開2013−76890号公報
しかし、直列タンデムの画像形成システムでは、各段の画像形成装置で異なる用紙を対象にして印刷を行う場合、各段の画像形成装置で定着を行うたびに定着温度を変更することが必要になり、特許文献2の方法では、ダウンタイムの発生を回避することは困難である。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、画像形成装置を直列に接続した画像形成システムでジョブの印刷を行う際に、ジョブに定着温度の設定が異なる複数の所定のシートの使用が混在する場合、各段の画像形成装置における定着部の温度を適正に制御してダウンタイムの発生を抑えることができる画像形成装置、画像形成システム、画像形成管理装置および画像形成プログラムを提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、
ジョブに基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、前記シート上の画像を定着する定着部とを有し、他の画像形成装置と直列に接続される画像形成装置において、
前記画像形成部および前記定着部を制御する制御部を有し、
前記制御部は、前記ジョブに、定着温度の設定が異なる複数の所定のシートの使用が混在する場合、前記ジョブの印刷に際し、当該画像形成装置の定着部の温度を所定のシート用の温度に設定するとともに、他段の画像形成装置の定着部の温度をそれぞれ他の所定のシート用の温度にするように指示することを特徴とする。
本発明の画像形成システムの発明のうち、第1の形態は、
ジョブに基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、前記シート上の画像を定着する定着部とを有する複数の画像形成装置が直列に接続された画像形成システムにおいて、
前記画像形成部および前記定着部を制御する制御部を有し、
前記制御部は、前記ジョブに、定着温度の設定が異なる複数の所定のシートの使用が混在する場合、前記ジョブの印刷に際し、それぞれ所定段の画像形成装置の定着部を、他段の画像形成装置とは異なる所定のシート用の定着温度に制御することを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
前記画像形成装置が2段であり、所定のシートとして定着温度の設定が異なる第1のシートと第2のシートが混在する場合、前段の画像形成装置における定着部を第1のシート用の定着温度に制御し、後段の画像形成装置における定着部を第2のシート用の定着温度に制御することを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
より高温の定着温度に設定するシートを第1のシートとし、より低温の定着温度に設定するシートを第2のシートとすることを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
前段の前記画像形成装置に前段給紙装置を有し、
後段の前記画像形成装置に後段給紙装置を有していることを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
前記制御部は、前記第2のシートを前記後段給紙装置から給紙することを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
前記制御部は、前記前段給紙装置に第1のシートと第2のシートの双方をセットし、後段給紙装置には第2のシートのみをセットするように通知することを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
前記制御部は、後段給紙装置の第2のシートがセットされたトレイが空となった場合は、前段給紙装置から第2のシートを給紙することを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
前記制御部は、シートが前段の画像形成装置と後段の画像形成装置のうち印刷に使用しない定着部を通過する場合、該定着部のニップ圧を搬送に支障のない範囲で低圧にする、またはニップ圧を与えることなく通過させることを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
ジョブ中の定着前の残シートが所定のシートのみで構成されるようになった場合、各段の画像形成装置における定着温度を残存するシートの定着温度に変更する制御を行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
前記制御部は、ジョブ中残シート内直近で、所定のシートが連続して、ある基準値よりも多い枚数印刷される場合、各段の画像形成装置における定着器の定着温度を印刷するシート用の定着温度に変更する制御を行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
前記制御部は、次シートとは異なる種類のシートについて、給紙済みの全てのシートの定着が完了している場合のみ各段の定着温度を変更する制御を行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
前記制御部は、ジョブ中残シート内直近で所定のシートの連続数がある基準値を下回った場合、前段の画像形成装置の定着部を第1のシート用の定着温度にし、後段の画像形成装置の定着部を第2のシート用の定着温度に変更する制御を行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
前記制御部は、前記ジョブの印刷に際し、それぞれ所定段の画像形成装置の定着部を、他段の画像形成装置とは異なる所定のシート用の定着温度に制御して印刷するかを、ジョブの総枚数(n[枚])、機械のppm(x[枚/分])、定着温度の変更制御に必要な時間(t[分])、シートに合わせて各段で同じ定着温度とするのに必要な変更制御回数(c[回])から計算して自動的に選択することを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
前記選択では、n/x + ct > n/(x/2)またはn <ctx のとき各段で異なる所定のシート用に、定着部の温度を制御することを特徴とする。
他の形態の画像形成システムの発明は、前記形態の発明において、
操作入力を受け付ける操作部を有し、
前記制御部は、前記ジョブの印刷に際し、それぞれ所定段の画像形成装置の定着部を、他段の画像形成装置とは異なる所定のシート用の定着温度に制御して印刷するかを前記操作部による操作入力によって設定可能とすることを特徴とする。
本発明の画像形成管理システムのうち、第1の形態は、
ジョブに基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、前記シート上の画像を定着する定着部とを有する複数の画像形成装置が直列に接続された画像形成システムを管理する装置であって、
前記画像形成装置を管理する管理制御部を有し、
前記管理制御部は、前記ジョブに、定着温度の設定が異なる複数の所定のシートの使用が混在する場合、前記ジョブの印刷に際し、それぞれ所定段の画像形成装置の定着部が、他段の画像形成装置とは異なる所定のシート用の定着温度になるように制御して印刷する指示を行うことを特徴とする。
本発明の画像形成プログラムのうち、第1の形態は、
ジョブに基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、前記シート上の画像を定着する定着部とを有する複数の画像形成装置が直列に接続された画像形成システムを制御する制御部で実行される画像形成プログラムであって、
前記ジョブに、定着温度の設定が異なる複数の所定のシートの使用が混在するかを判定するステップと、
前記判定の結果、複数の所定のシートの使用が混在する場合、前記ジョブの印刷に際し、それぞれ所定段の画像形成装置の定着部を、他段の画像形成装置とは異なる所定のシート用の定着温度に制御して、画像形成システムに印刷させるステップと、を前記制御部に実行させる
以上説明したように、本発明によれば、ジョブに定着温度の設定が異なる複数の所定のシートの使用が混在する場合、各段の定着温度を異なる種類のシートに合わせて適正な温度に設定することができ、ダウンタイムを極力小さくすることができる効果がある。
本発明の一実施形態の画像形成システムの概略を示す図である。 同じく、制御ブロック図である。 直列タンデムの画像形成システムで、従来方式によって印刷する手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるページ振り分け方式の印刷と従来方式の印刷を行う手順を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態におけるページ振り分け方式の印刷と従来方式の印刷を行う手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるジョブの印刷状態を説明する図である。 同じく、ジョブの印刷状態を説明する図である。 本発明の他の実施形態におけるジョブの印刷状態を説明する図である。 同じく、ジョブの印刷状態を説明する図である。 本発明の他の実施形態におけるジョブの印刷状態を説明する図である。 同じく、ジョブの印刷状態を説明する図である。 同じく、ジョブの印刷状態を説明する図である。
以下に、本発明の一実施形態の画像形成システムを添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、画像形成システム1は、メイン機となる画像形成装置200とサブ機となる画像形成装置100とを有している。用紙は画像形成装置100から画像形成装置200に向けて搬送される。画像形成装置100の上段側に3段の大容量給紙段410(410a、410b、410c)を有する大容量給紙装置400が接続され、画像形成装置100と画像形成装置200との間に中間バッファ装置300が接続されている。画像形成装置200の下流側には、さらに中継搬送装置500、後処理装置600が順次接続されている。これら装置が上流側から、大容量給紙装置400、画像形成装置100、中間バッファ装置300、画像形成装置200、中継搬送装置500、後処理装置600の順に機械的、電気的に直列に連結されて直列タンデム式の画像形成システム1が構成されている。
また、画像形成システム1では、大容量給紙装置400から後処理装置600に至るまで、それぞれ用紙を搬送する用紙搬送部が設けられており、各装置が直列に接続されることで、画像形成システム1で上流から下流に至るまで用紙搬送が可能になる。画像形成装置100では、用紙搬送部P11を有し、画像形成装置200では、用紙搬送部P21を有している。用紙は本発明のシートに相当する。なお、シートは紙に限定されるものではなく、画像の転写、定着が行われるものであればよく、布やプラスチックなどを用いることもでき、転写媒体ということもできる。
上記のように、画像形成システムは、画像形成装置100、200が直列に連結されており、連結は上記のように、他の装置が介在してもよく、また、直接連結されてもよい。したがって、中間バッファ装置300や中継搬送装置500、後処理装置500を有していないものでもよく、大容量給紙装置400を有していないものでもよい。
さらに、直列に接続される画像形成装置は2台に限定されず、3台以上が連結されるものであってもよい。画像形成装置100、200は同一種類のものであってもよく、異なる種類のものであってもよい。
大容量給紙装置400は、3段の大容量給紙トレイ410(410a、410b、410c)を有しており、大容量給紙装置400内で上流側から下流側にかけて用紙が搬送される。用紙は、搬送路切換部123bを介して画像形成装置100の用紙搬送部P11に搬送される。
なお、用紙搬送部P11の上端側では、紙通過センサ124aが設けられている。
画像形成装置100、200は、コピー機能、プリンター機能などを備えた、いわゆるデジタル複合機である。画像形成装置200は、スキャナー機能を有している。なお、本実施の形態では、画像形成装置100、200の構成は、モノクロ画像を形成する画像形成装置として説明するが、これに限定されるものではなく、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色などの印刷が可能なカラー画像を形成する画像形成装置を含むものであってもよい。
画像形成装置100は、本体下部に本体給紙部110が設けられており、この例では、本体給紙部110に2段の給紙トレイ110a、110bを有している。本体下部では、各給紙トレイに一端が位置する搬送路を有し、各搬送路は、搬送路切換部123bを介して用紙搬送部P11に合流して本体給紙部110からの給紙が可能になっている。
さらに画像形成装置100は、本体内部に、用紙に画像を印刷する画像形成部121を有し、その下流側に定着部122を有している。用紙搬送部P11では、搬送路切換部123bの下流側直後にレジストローラ123aを備え、画像形成部121と定着部122の間には、用紙搬送部P11上に紙通過センサ124bが配置されている。搬送路切換部123bの動作によって大容量給紙装置400または本体給紙部110のいずれかから用紙が給紙、搬送される。大容量給紙装置400から用紙が給紙される際には、紙通過センサ124aで用紙の通過が検知される。
画像形成装置100内の用紙搬送部P11では、定着部122の下流側に搬送路切換部123cを介して用紙反転搬送部P12が分岐しており、用紙搬送部P11で搬送される用紙を設定に応じて反転して画像形成部121の上流側で用紙搬送部P11に合流させることができる。また、搬送路切換部123bでは、さらに用紙バイパス搬送部P13が分岐しており、用紙バイパス搬送部P13は、画像形成部121、定着部122を介することなく、定着部122の下流側で用紙搬送部P11に合流している。これにより、画像形成部121における画像形成や定着部122による定着を行うことなく下流側に用紙を搬送することができる。用紙搬送部P11と用紙バイパス搬送部P13とが合流した下流側直後には、紙通過センサ124cが配置されている。
これら用紙搬送部P11、用紙反転搬送部P12、用紙バイパス搬送部P13、画像形成部121、定着部122などによってプリント部120が構成されている。
画像形成部121は、入力されたジョブデータ(画像データ)に基づいて、電子写真方式の画像形成処理(プリント処理)を行う。画像形成部121は、像担持体としての感光体ドラム、帯電部、露光部(レーザ光源、ポリゴンミラー)、現像部、転写部、分離除電部、クリーナ(いずれも図示略)などを有する。
画像形成する場合、画像形成部121は、レーザ光源とポリゴンミラーとにより、帯電部によって一様帯電されて回転している感光体ドラムの表面に露光して、感光体ドラムの面上に画像データに対応した静電潜像を形成する。そして、画像形成部121は、静電潜像を現像部により反転現像して、黒色のトナー像を感光体ドラム上に形成する。画像形成部121は、トナー像形成のタイミングに対応して、転写領域において、感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を、転写部により反対極性に帯電された用紙に転写する。用紙は、このタイミングに合わせて用紙搬送部P11によって転写部に搬送される。そして、画像形成部121では、トナー像が担持された用紙を、分離除電部の作用により、感光体ドラムの表面から分離させ、用紙搬送部P11を通して定着部122に送出し、感光体ドラムではトナーをクリーナにより除去する。
なお、画像形成部121がカラー画像形成をする構成では、画像形成部の上記各部をCMYKの色毎に備え、像担持体としての中間転写ベルト上にCMYKの色毎のトナー像を形成して用紙に転写する。
定着部122は、ハロゲンヒータや誘電加熱により加熱される加熱ローラと、加熱ローラを下方より加圧する加圧ローラとを備えたものを用いることができる。但し、定着部の構成がこれに限定されるものではなく、ベルトなどを用いたものでもよい。定着部122では、トナー像が担持された用紙に対して加熱及び加圧を行うことにより定着処理を行う。定着温度は後述する制御部によって変更することができる。
中間バッファ装置300は、バッファ部310を備える。中間バッファ装置300は、中間バッファ制御部300aによって制御される。バッファ部310は、画像形成装置100より排出された用紙を、搬送路切換部320を介して受け入れて複数枚貯留可能であり、貯留した用紙を表裏反転させた上で画像形成装置200に用紙を1枚ずつ送出することができる。したがってバッファ部310は、用紙反転部としての機能も有している。なお、バッファ部310に用紙を受け入れない場合、搬送路切換部320において用紙をストレートに搬送する。
画像形成装置200は、画像形成装置200全体および画像形成システム1を制御する制御部281を有しており、制御CPUやプログラムなどによって構成される。
画像形成装置200は、本体下部に、本体給紙部210が設けられている。この例では、本体給紙部210は2段の給紙トレイ210a、210bを有している。本体下部では、各給紙トレイに一端が位置する搬送路を有し、各搬送路は、搬送路切換部223bを介して用紙搬送部P21に合流して本体給紙部210からの給紙が可能になっている。
さらに画像形成装置200は、本体内部に、用紙に画像を印刷する画像形成部221を有し、その下流側に定着部222を有している。用紙搬送部P21では、搬送路切換部223bの下流側直後にレジストローラ223aを備え、画像形成部221と定着部222の間には、用紙搬送部P21上に紙通過センサ224bが配置されている。搬送路切換部223bの動作によって、中間バッファ装置300または本体給紙部210のいずれかから用紙が搬送される。中間バッファ装置300から用紙が給紙される際には、紙通過センサ224aで用紙の通過が検知される。
画像形成装置200内の用紙搬送部P21では、定着部222の下流側に搬送路切換部223cを介して用紙反転搬送部P22が分岐しており、用紙搬送部P21で搬送される用紙を設定に応じて反転して画像形成部221の上流側で用紙搬送部P21に合流させることができる。また、搬送路切換部223bでは、さらに用紙バイパス搬送部P23が分岐しており、用紙バイパス搬送部P23は、画像形成部221、定着部222を介することなく、定着部222の下流側で用紙搬送部P21に合流している。これにより、画像形成部221における画像形成や定着部222による定着を行うことなく下流側に用紙を搬送することができる。用紙搬送部P21と用紙バイパス搬送部P23とが合流した下流側直後には、紙通過センサ224cが配置されている。
これら用紙搬送部P21、用紙反転搬送部P22、用紙バイパス搬送部P23、画像形成部221、定着部222などによってプリント部220が構成されている。
画像形成部221は、入力されたジョブデータ(画像データ)に基づいて、電子写真方式の画像形成処理(プリント処理)を行う。画像形成部221は、像担持体としての感光体ドラム、帯電部、露光部(レーザ光源、ポリゴンミラー)、現像部、転写部、分離除電部、クリーナ(いずれも図示略)などを有する。
画像形成する場合、画像形成部221は、レーザ光源とポリゴンミラーとにより、帯電部によって一様帯電されて回転している感光体ドラムの表面に露光して、感光体ドラムの面上に画像データに対応した静電潜像を形成する。そして、画像形成部221は、静電潜像を現像部により反転現像して、黒色のトナー像を感光体ドラム上に形成する。そして、画像形成部221は、トナー像形成のタイミングに対応して、転写領域において、感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を、転写部により反対極性に帯電された用紙に転写する。用紙は、このタイミングに合わせて用紙搬送部P21によって転写部に搬送される。そして、画像形成部221では、トナー像が担持された用紙を、分離除電部の作用により、感光体ドラムの表面から分離させ、定着部122に送出し、感光体ドラムのトナーをクリーナにより除去する。
なお、画像形成部221がカラー画像形成する構成では、画像形成部の上記各部をCMYKの色毎に備え、像担持体としての中間転写ベルト上にCMYKの色毎のトナー像を形成して用紙に転写する。
定着部222は、ハロゲンヒータや誘電加熱により加熱される加熱ローラと、加熱ローラを下方より加圧する加圧ローラとを備えたものを用いることができる。但し、定着部の構成がこれに限定されるものではなく、ベルトなどを用いたものでもよい。定着部222では、トナー像が担持された用紙に対して加熱及び加圧を行うことにより定着処理を行う。定着温度は後述する制御部によって変更することができる。
さらに画像形成装置200は、本体外部上にDF(ドキュメントフィーダー)240を備えており、原稿載置用のトレイに積載される原稿を、最上部から順に自動搬送して、スキャナー部250(図2示)による画像読み取りを可能にする。
また、画像形成装置200の本体外部上には操作表示部260が設けられている。操作表示部260は、操作表示部制御部260aによって制御される。操作表示部260は、表示部260bとタッチパネル260cとを備えており、ユーザーからの操作入力を受け付け、その操作信号を後述する制御部に出力する。また、操作表示部260は、制御部から入力される表示信号に従って、各種操作指示や設定情報を入力するための各種設定画面や各種情報等を表示する。
中継搬送装置500は、画像形成装置200の処理能力と後処理装置600の処理能力との間に差がある場合に、システム全体としての効率が低下することがないように、用紙を受けて、さらに用紙を画像形成装置200から後処理装置600に受け渡す搬送装置である。中継搬送装置500は、中継搬送制御部500aによって制御される。
中継搬送装置500は、画像形成装置200から搬送された用紙を表裏反転して後処理装置600に送出する。また、用紙を表裏反転させることなく下流側に搬送することもできる。
後処理装置600は、中継搬送装置500より送出された用紙について、所定の後処理を施すものであり、適宜構成の後処理部を有する。後処理装置600は、後処理制御部600aによって制御される。
後処理装置600の後処理部が行う後処理は、例えば、ソート処理、裁断処理、穴あけ処理、ステープル処理、くるみ製本処理等であり、本発明としては特定のものに限定されず、複数種の後処理を行うものであってもよい。また、後処理を行うことなく用紙を排紙するものであってもよい。後処理装置600には、排紙トレイ611が設けられている。
次に、画像形成システム1の機能的構成を図2に基づいて説明する。
なお、以下では、メイン機となる画像形成装置200について説明し、画像形成装置100についての詳細は省略する。
画像形成装置200は、制御ブロック230とスキャナー部250と操作表示部260とプリンター部220とを有し、さらに、LAN3を通して端末PCなどの外部機器4(PC)から入力される画像データを処理し、またはスキャナー部250で得た画像データを、LAN3を通して外部機器4に転送可能にする画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)280とを備えている。
制御ブロック230には、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)280に接続されたPCIバス232を有しており、該PCIバス232にDRAM制御IC231が接続されている。DRAM制御IC231には、画像メモリ(DRAM)240が接続されている。画像メモリ(DRAM)240には、圧縮画像データを格納するための圧縮メモリ241と、画像形成前にプリント対象の非圧縮画像データを一時的に格納するための伸長メモリ242とを有している。
また、制御ブロック230には、画像制御CPU233を備えている。
また、画像制御CPU233には、プログラムメモリ(ROM)234、不揮発メモリ235、システムメモリ(RAM)236などが制御可能に接続されている。プログラムメモリ(ROM)234には、本発明の画像形成プログラムが格納されている。画像形成プログラムは、記憶媒体に格納されて持ち運びされて画像形成装置に導入されるものであってもよい。
不揮発メモリ235には、画像形成装置200の初期印刷設定情報や、プロセス制御パラメータ等の機械設定情報、出力設定の初期データ等が格納されている。プロセス制御パラメータには、用紙の種別に応じた定着温度の設定値や用紙の種別による画像形成装置の振り分け実行可否の決定方法、振り分け方法、後述するページ振り分け方式の印刷のメリットを算出する式の情報などが格納されている。
画像制御CPU233は、不揮発メモリ235の不揮発データを読み取り可能であり、また、所望のデータを不揮発メモリ134に書き込むことが可能である。
画像制御CPU233は、上記機械設定情報や印刷設定情報、出力設定などに従って画像形成装置200の各部を動作制御し、画像形成装置200全体を制御するとともに、画像形成システム1全体の制御を行うことができる。また、画像形成装置100に対し、制御内容を指示することができる。
画像制御CPU233は、プログラム、不揮発メモリ234などとともに、制御部281を構成しており、本発明の制御部に相当する。
画像制御CPU233は、ジョブの出力設定、ページ振り分け印刷の可否などを、操作表示部260を通して行うことができ、画像データに基づいて印刷をする際に、画像形成装置100と画像形成装置200とを切り替えて用紙表面への印刷と用紙裏面への印刷とを行うこともできる。
スキャナー部250は、光学読み取りを行うCCD251と、スキャナー部250全体の制御を行うスキャナー制御部252とを備えている。スキャナー制御部252は、画像制御CPU233とシリアル通信可能に接続されている。また、CCD251は、CCD251で読み取った画像データを処理する読み取り処理部236に接続され、読み取り処理部236はDRAM制御IC231を介して圧縮・伸長IC245に接続されている。
読み取り処理部236は、CCD251から入力されたアナログ画像信号に、アナログ信号処理、A/D(Analog to Digital)変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施し、デジタル画像データを生成して、DRAM制御IC231を介して圧縮・伸長IC245に出力する。
スキャナー部250では、画像形成装置200の上部プラテンに置かれた原稿や、DF(ドキュメントフィーダー)240で自動搬送される原稿の画像を読み取る。DF(ドキュメントフィーダー)240は、ADF制御部240aにより制御される。
操作表示部260は、表示部と操作部とを兼ね、表示部260bとタッチパネル260cと、操作表示部260全体を制御する操作表示部制御部260aとを備えている。操作部制御部260aは画像制御CPU233にシリアル通信可能に接続されている。
操作表示部260では、画像制御CPU233の制御を受けて、タッチパネル260cによって、画像形成装置200における出力条件設定や動作制御条件などの機械設定入力、各給紙トレイの用紙情報(サイズ、紙種)の設定入力、各用紙における定着温度の設定が可能になっており、表示部260bでは、設定内容の表示、メッセージなどの所望の情報等の表示などが可能になっている。
前記DRAM制御IC231には、画像データを圧縮または伸長する圧縮・伸長IC245が接続されている。また、DRAM制御IC231には、HDD247が接続されており、画像データの格納、読取り、設定データの格納、読み出しなどを行うことができる。
DRAM制御IC231は、画像制御CPU233からの指示に従って、圧縮・伸長IC245による画像データの圧縮処理及び圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリ(DRAM)240の圧縮メモリ241、伸長メモリ242に対する画像データの入出力制御を行う。
書き込み処理部246は、プリンター部220の画像形成部221に接続されており、画像データに基づいて画像形成部221のLD221aの動作に用いられる書き込みデータを生成する。
また、プリンター部220は、プリンター部220の全体(給紙、画像形成、排紙、後処理など)を制御するプリンター制御部221bを備えており、プリンター制御部221bは前記した画像制御CPU233にシリアル通信可能に接続されている。プリンター制御部221bは、画像制御CPU233の制御指令に従って動作して、プリンター部220を制御し、用紙搬送、画像形成などを行う。
さらにプリンター制御部221bには、画像形成装置100の図示しないプリンター制御部や、中間バッファ装置300の中間バッファ制御部300a、中継搬送装置500の中継搬送制御部500a、後処理装置600の後処理制御部600aが接続されてプリンター制御部221bを介した画像制御CPU233の制御指令の送信が可能になっている。
また、上記のようにDRAM制御IC231が接続されたPCIバス232には、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)280のDRAM制御IC281が接続されている。画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)280は、画像形成装置200をネットワークプリンターやネットワークスキャナーとして使用する場合に、LAN3に接続される外部機器4などから画像データ等を画像形成装置200で受信したり、スキャナー部250で取得した画像データをLAN3に接続される外部機器4などに送信したりするものである。
画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)280では、DRAM制御IC281に、DRAMなどで構成される画像メモリ282が接続されている。また、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)280では、共通バスにDRAM制御IC281と、画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)280全体の制御を行うコントローラー制御CPU283、LANインターフェース285が接続されている。LANインターフェース285は、LAN3に接続されている。
また、画像制御CPU233には、IO248が接続されており、画像形成装置200内の各種センサの信号や、画像形成装置100内の各種センサの信号などが取得可能になっている。
次に、画像形成装置100では、同様の制御構造を有することができ、その説明を省略する。ただし、画像形成装置100は、サブ機となるためスキャナー部250と操作表示部260とを有していないものとすることができる。ただし、本発明としては、サブ機となる画像形成装置において、これら構成を有するものとしてもよい。また、画像形成装置100に含まれる制御部と、画像形成装置200の制御部281とが協働して本願発明の制御部として機能するものであってもよい。
次に、上記画像形成システム1の基本的動作について説明する。
先ず、画像形成装置200において画像データを蓄積する手順について説明する。
第1に画像形成装置200において、スキャナー部250で画像を読み取り画像データを生成する場合について説明する。スキャナー部250において原稿からCCD251により画像を光学的に読み取る。この際には、画像制御CPU233から指令を受けるスキャナー制御部252によってCCD251の動作制御を行う。原稿の読み取りは、DF(ドキュメントフィーダー)240によって原稿を自動給送しつつ行ってもよく、また、プラテンガラス上に原稿を置いて行ってもよい。
画像制御CPU233はプログラムによって動作し、操作表示部260による操作(読み取り指示やコピー指示)に基づいてスキャナー部250への指令を発行する。CCD251で読み取られた画像は、読み取り処理部236でデータ処理がなされ、データ処理された画像データは、DRAM制御IC231を介して圧縮・伸長IC245に送られて所定の方法によって圧縮される。圧縮されたデータは、DRAM制御IC231を介して画像メモリ(DRAM)240の圧縮メモリ241に格納される。
この他に画像データは、画像形成装置100に入力されて同様の処理を行うことができる。上記画像データとしては、例えば外部機器4などのアプリケーションプログラム等により生成されたものなどが挙げられる。画像データの生成方法は特に限定されるものではない。該データは、LAN3、LANインターフェース285を介して画像処理部(プリント&スキャナーコントローラー)280で受信され、DRAM制御IC281によって画像メモリ282に一旦格納される。画像メモリ282に格納されたデータは、PCIバス232を介してDRAM制御IC231に転送され、伸長メモリ242に一旦格納される。伸長メモリ242に格納されたデータは、DRAM制御IC231を介して圧縮・伸長IC245に送られて圧縮処理され、DRAM制御IC231を介して圧縮メモリ241に格納される。
上記画像データの蓄積に際しては、画像データの蓄積前または蓄積後に出力設定がなされる。該出力設定は、前記操作表示部260に操作入力が可能な設定画面を表示して、操作者による操作入力によって行うことができる。また、初期設定において出力設定項目が選択されており、操作者による設定入力がなされない場合にも該初期設定によって出力設定がなされる。
画像形成システム1で、タンデム式によって画像出力を行う場合について、図2のブロック図を参照しつつ説明する。
外部機器4などの画像入力部で画像入力がなされる。画像入力部は、アプリケーションソフトやスキャナーなどにより構成することができる。画像入力部からはプリントデータ(画像データ)及び印刷モードが画像展開部に送信され、ページ記述言語に対応して画像展開がなされ、イメージ化した画像データと印刷モードを得る。画像展開部は、外部機器4に備えるものや画像形成部221に備えるものでもよく、また、LAN3に接続されて外部機器4および画像形成装置221外に設けられているものであってもよい。
画像展開部で得られた画像データと印刷モードとは、画像形成装置200に送信される。また、画像形成装置200で、スキャナー部250によって画像データを取得した場合も画像形成装置200では、画像データと印刷モードに関するデータとが得られる。
画像形成装置200では、印刷モードなどから印刷条件データを生成し、一方、画像データは、圧縮IC236で圧縮し、圧縮メモリ251に格納する。印刷条件データは、JOBを管理する記憶部、例えば画像メモリ(DRAM)240に圧縮データと関連付けて格納する。印刷条件には、印刷する用紙の種別などの設定も含まれている。
一方、印刷条件データおよび画像データは、画像制御CPU233の制御によって、画像メモリ(DRAM)240から、画像形成装置100の画像メモリ(DRAM)に転送される。転送されるルートは、LAN3を使用してもよく、また画像形成装置同士を接続するシリアルケーブルなどの通信ラインを用いてもよい。画像データは、画像形成装置100の圧縮・伸長メモリに格納される。上記転送は、画像形成装置200での印刷処理の開始に従って行われる。なお、画像形成部200から画像形成部100に対するデータの伝送方法は特に限定されるものではなく、シリアルケーブルなどを介して行われるものであってもよい。画像形成装置100においても画像データに基づいて印刷の実行が可能になる。
なお、上記説明では、外部機器4は、画像データの送信を行うものとして説明したが、画像形成システム1を管理する画像形成管理装置として用いられるものであってもよい。外部機器4は、管理制御部40を有しており、管理制御部40の動作によって画像形成システムを管理することができる。
管理制御部40は、CPUやこれを動作させるプログラム、記憶部などによって構成することができる。
管理制御部40は、画像形成装置1に対し画像形成制御を行うことができる。管理制御部40では、各段の画像形成装置の定着温度を用紙の種別などに合わせて設定するように指示することができる。さらに、印刷の指示を行うことができる。この場合、管理制御部は、本発明の管理制御部として機能する。
外部機器4としては、管理サーバー、コンピュータ、端末装置、携帯電話、スマートフォンなどによって構成することができる。
次に、直列タンデムの画像形成装置で出力する手順を説明する。先ず、従来方式で印刷される手順を図3のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は、制御部または管理制御部の制御によって実行され、制御部または管理制御部では、本発明の画像形成プログラムが動作する。
先ず、次ジョブが存在するかの判定がなされる(ステップs60)。次ジョブが存在しなければ(ステップs60、No)、次ジョブが存在するまで待機する。
次ジョブが存在していれば(ステップs60、Yes)、次シートが存在するかの判定がなされる(ステップs61)。次シートがなければ(ステップs61、No)、ステップs60に移行して、次ジョブが存在するのを待機する。
次シートが存在していれば(ステップs61、Yes)、定着部(前段、後段)温度設定は適切かの判定をする(ステップs62)。なお、前段は、画像形成装置100の定着部122を示し、後段は、画像形成装置200の定着部222を示している。以降、同様である。
定着部(前段、後段)温度設定が適切でない場合(ステップs62、No)、定着部(前段、後段ともに)温度をシートの種別に合わせて設定・制御(加熱・冷却)する(ステップs63)。その後、定着部(前段、後段)温度は適切かの判定を行う(ステップs64)。
定着部(前段、後段)温度設定が適切である場合(ステップs62、Yes)、定着部(前段、後段)温度は適切かの判定を行う(ステップs64)。
定着部(前段、後段)温度が適切でない場合、適切になるまで待機する(ステップs64、No)。定着部(前段、後段)温度が適切である場合(ステップs64、Yes)、従来の直列タンデム方式でシートのプリント動作を実施して印刷し(ステップs65)、その後、ステップs61に移行して次シートが存在するかの判定を行う。
上記のステップs61〜s65に至る手順は、従来の方式での印刷であり、以降で従来の方式で印刷する手順とするものは、上記手順を示すものとする。
次に、本実施形態における制御内容を含む手順を図4のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は、制御部または管理制御部の制御によって実行され、制御部または管理制御部では、本発明の画像形成プログラムが動作する。
先ず、次ジョブが存在するかの判定を行う(ステップs1)。次ジョブが存在しなければ(ステップs1、No)、次ジョブが存在するまで待機する。
次ジョブが存在していれば(ステップs1、Yes)、ジョブ内に定着温度の異なる第1、第2のシートが存在するかを判定する(ステップs2)。なお、第1のシート、第2のシートは、いずれが、定着温度が高いかは本発明としては限定されるものではないが、例えば、より高温の定着温度に設定するシートを第1のシートとし、より低温の定着温度に設定するシートを第2のシートとすることができる。また、定着温度の異なるシートが3種類以上あるものであってもよく、その場合は、互いに搬送が近いシート間で第1のシート、第2のシートを設定するようにしてもよい。定着温度が異なるものとしては、用紙の坪量の相違や、用紙の種別、例えば普通紙と光沢紙との相違や、用紙上のトナー密度の相違などが原因として挙げられる。ただし、本発明としては用紙の定着温度が異なるものとしてはこれらに限定されるものではなく、複数の要因が組み合わされたものであってもよい。
ジョブ内に定着温度の異なる第1、第2のシートが存在しない場合(ステップs2、No)、次シートが存在するかを判定し(ステップs5−1)、次シートが存在しなければ(ステップs5−1、No)、ステップs1に移行して次ジョブの存在を確認する。
次シートが存在する場合(ステップs5−1、Yes)、前記した従来の方式で印刷をし(ステップs6)、ステップs5−1に移行して次シートが存在するかの判定を行う。
ジョブ内に定着温度の異なる第1、第2のシートが存在する場合(ステップs2、Yes)、前段の定着部の温度を第1のシートに合わせて設定・制御(加熱・冷却)し(ステップs3)、次に、後段の定着部の温度を第2のシートに合わせて設定・制御(加熱・冷却)する(ステップs4)。なお、前段および後段の定着部の設定・制御の順番は上記に限定されるものではなく、逆の順序で行ってもよく、また、同時に設定、制御を行うようにしてもよい。ただし、上記手順で定着部の温度制御を行うことで、効率よく処理を行うことができる。
その後、次シートが存在するかの判定を行い(ステップs5−2)、次シートが存在しなければ(ステップs5−2、No)、ステップs1に移行して、次ジョブが存在するかの判定を行う。
次シートが存在する場合(ステップs5−2、Yes)、次シートから使用する定着部(前段・後段)を選択し(ステップs7)、使用する定着部の温度が適切かを判定する(ステップs8)。使用する定着部の温度が適切でない場合、使用する定着部の温度が適切になるのを待機する(ステップs8、No)。
使用する定着部の温度が適切である場合(ステップs8、Yes)、ページ振り分け方式でシートへのプリント動作を実施し、印刷する(ステップs9)。その後、ステップs5−2に移行して次シートが存在するかを繰り返す。これにより、ページ毎に定着温度が合致する画像形成装置を選択して効率的に印刷を実行することができる。
なお、ページ振り分け方式で印刷を行わないものとなった画像形成装置では、バイパス搬送部を介してシートを搬送することで、必要ない定着部を通過しないようにすることができる。また、必要な定着部を通過する際に、搬送に支障がない範囲でニップ圧を弱めることで、この定着部による加熱の影響を排除することができる。また、この定着部で、ニップ圧が加わらないようにしてシートを通過させるようにしてもよい。
次に、他の実施形態における制御手順を図5のフローチャートに基づいて説明する。以下の手順は、制御部または管理制御部の制御によって実行され、制御部または管理制御部では、本発明の画像形成プログラムが動作する。
先ず、次ジョブが存在するかの判定を行う(ステップs10)。次ジョブが存在しなければ(ステップs10、No)、次ジョブが存在するまで待機する。
次ジョブが存在していれば(ステップs10、Yes)、ジョブ内に定着温度の異なる第1、第2のシートが存在するかを判定する(ステップs11)。
ジョブ内に定着温度の異なる第1、第2のシートが存在しない場合(ステップs11、No)、次シートが存在するかを判定する(ステップs18)。
ジョブ内に定着温度の異なる第1、第2のシートが存在する場合(ステップs11、Yes)、本発明のページ振り分け方式での印刷許可をユーザーが設定したかを判定する(ステップs12)。本発明では、直列タンデム方式で印刷するかページ振り分け方式で印刷するかを、操作表示部260で設定できるようにしてもよい。この場合、設定した内容によって上記判定がなされる。なお、選択がなされることなく本発明の方式を実施する設定の場合は、上記判定がYesであるものとして手順が進む。
本発明方式の印刷許可が設定されていない場合(ステップs12、No)、ステップs18に移行して次シートが存在するかを判定する。
本発明方式の印刷許可が設定されている場合(ステップs12、Yes)、本発明のページ振り分け方式の実施が各種情報から計算してメリットがあるかの判定がなされる。各種情報としては、種々の方法を用いることができ、例えば、ジョブ情報や機械スペックなどを用いて算出することができる。
より具体的な算出方法としては、ジョブの総枚数(n[枚])、機械のppm(x[枚/分])、定着温度の変更制御に必要な時間(t[分])、シートに合わせて各段で同じ定着温度とするのに必要な変更制御回数(c[回])などを用いて算出することができる。
上記パラメータを用いた式としては、n/x + ct > n/(x/2)である場合、本発明方式を実施する選択を行うことができ、または、n <ctx のときに本発明の方式を実施する選択を行うことができる。上記計算式は、同等の判断基準からなるものである。
計算によって本発明のページ振り分け方式にメリットがないと判定される場合(ステップs13、No)、ステップs18に移行して次シートが存在するかを判定する。
ステップs18では、次シートが存在するかを判定して、次シートが存在しなければ(ステップs18、No)、ステップs10に移行して次ジョブが存在するかの判定を行う。
次シートが存在すれば(ステップs18、Yes)、前記した従来の方式で印刷をし(ステップs19)、その後、ステップs18に移行して次シートが存在するかの判定を行う。
計算によって本発明のページ振り分け方式にメリットがあると判定された場合(ステップs13、Yes)、より高温の定着温度を有するシートを第1のシートとし、より低温の定着温度を有するシートを第2のシートとして定義する(ステップs14)。
次に、前段の定着部の温度を第1のシートに合わせて設定・制御(加熱・冷却)し(ステップs15)、次に、後段の定着部の温度を第2のシートに合わせて設定・制御(加熱・冷却)する(ステップs16)。なお、前段および後段の定着部の設定・制御の順番は上記に限定されるものではなく、逆の順序で行ってもよく、また、同時に設定、制御を行うようにしてもよい。ただし、上記手順で定着部の温度制御を行うことで、効率よく処理を行うことができる。
次に、前段のトレイには第1のシート、第2のシートの双方をセットし、後段のトレイには第2のシート用の用紙をセットするようにユーザーにアナウンスする(ステップs17)。アナウンスの方法は特に限定されるものではなく、操作表示部260や他の表示部に表示してもよく、音声などによってアナウンスしてもよい。また、画像形成システム1に接続された外部機器4などの外部装置に通知するようにしてもよい。
次に、次シートが存在するかの判定を行う(ステップs20)。次シートが存在しなければ(ステップs20、No)、ステップs10に移行して、次ジョブが存在するかの判定を行う。
次シートが存在する場合(ステップs20、Yes)、残シートは第1または第2のシートのみで構成されているかの判定がなされる(ステップs21)。
残シートが第1または第2のシートのみで構成されていない場合(ステップs21、No)、残シート内直近は、次シートと同じシートが連続して基準値以上存在するかを判定する(ステップs22)。基準値は予め設定しておき、不揮発メモリやHDDなどに格納しておく。また、ユーザーが操作表示部を通して設定、変更できるものとしてもよい。
残シート内直近は、直後の後続のシート以降を意味している。
残シートが第1または第2のシートのみで構成されている場合(ステップs21、Yes)、次シートとは異なる種類のシートについて、給紙済みのシートは全て定着済みかを判定する(ステップs23)。
残シート内直近は、次シートと同じシートが連続して基準値以上存在する場合(ステップs22、Yes)、同じく、ステップs23に移行する。
次シートとは異なる種類のシートについて、給紙済みのシートは全て定着済みである場合(ステップs23、Yes)、前段、後段の定着部の温度を次のシートに合わせて設定・制御(加熱・冷却)し、後段、前段双方の定着部の温度は適切かを判定する(ステップs25)。後段、前段双方の定着部の温度が適切でない場合(ステップs25、No)、後述するステップs29で次シートから使用する定着部(前段・後段)を選択する。
後段、前段双方の定着部の温度が適切である場合(ステップs25、Yes)、直流タンデム方式でシートのプリント動作を実施し、印刷し(ステップs26)、ステップs20に移行して次シートが存在するかを判定する。
ステップs22で、残シート内直近は、次シートと同じシートが連続して基準値以上存在しないと判定される場合(ステップs22、No)、前段の定着部の温度を第1のシートに合わせて設定・制御(加熱・冷却)する(ステップs27)。また、ステップs23で、次シートとは異なる種類のシートについて、給紙済みのシートが全て定着済みではない場合(ステップs23、No)、同じくステップs27に移行する。
ステップs27の後、後段の定着部の温度を第2のシートに合わせて設定・制御(加熱・冷却)する(ステップs28)。なお、前段および後段の定着部の設定・制御の順番は上記に限定されるものではなく、逆の順序で行ってもよく、また、同時に設定、制御を行うようにしてもよい。ただし、上記手順で定着部の温度制御を行うことで、効率よく処理を行うことができる。
次に、次シートから使用する定着部(前段・後段)を選択し(ステップs29)、使用する定着部の温度は適切かを判定する(ステップs30)。
使用する定着部の温度が適切でない場合(ステップs30、No)、適切になるまで待機する。
使用する定着部の温度が適切である場合(ステップs30、Yes)、後段の画像形成装置に給紙装置があるか判定する(ステップs31)。後段の画像形成装置に給紙装置がなければ(ステップs31)、前段から給紙する(ステップs35)。
後段の画像形成装置に給紙装置がある場合(ステップs31、Yes)、次シートは第2のシートかを判定する(ステップs32)。次シートが第2のシートでなければ(ステップs32、No)、ステップs35に移行して前段から給紙する。
次シートが第2のシートであれば(ステップs32、Yes)、後段の画像形成装置の給紙装置に第2シートがあるかを判定する(ステップs33)。後段の画像形成装置の給紙装置に第2シートがなければ(ステップs33、No)、ステップs35に移行して、前段から給紙する。
後段給紙装置に第2シートがある場合(ステップs33、Yes)、後段から給紙をする(ステップs34)。ステップs33(前段から給紙)またはステップs34(後段から給紙)の後、ページ振り分け方式によって、シートのプリント動作を実施して印刷を行う(ステップs36)。その後は、ステップs20に移行して、次シートが存在するかを判定する。
次に、ジョブの内容によって印刷制御される状態を図6以降の図面に沿って説明する。
なお、以降の図では、画像形成装置100、200において、説明を容易にするために画像形成部などの構造を省略して図示および説明を行う。
図6、図7では、表紙(厚紙)、本身(薄紙)2枚、裏表紙(厚紙)の両面プリントジョブを実施する場合について説明する。なお、ジョブ開始前には、定着部温度は、前段:低温、後段:低温の状態になっているものとする。
図6の1番目の図に示すように、前段の画像形成装置100の本体給紙部の給紙トレイ110aに厚紙が収納され、給紙トレイ110bに薄紙が収納されているものとする。厚紙、薄紙の別は、それぞれ所定の坪量を基準にして、所定の基準よりも坪量の多い用紙を厚紙とし、所定の基準よりも坪量の少ない用紙を薄紙としている。所定の基準はそれぞれ同じでもよく、まあ、それぞれ異なる所定の基準を有していてもよい。なお、以降では、適宜時に厚紙を符号Cで示し、薄紙は符号Tnで示している。
ジョブが投入されたとき、次ジョブがあり、ジョブ内に第1、第2シートありのため、前段に高温、後段に低温を設定し、温度制御を開始する。図6の2番目の図に示すように、前段側で制御開始により定着部の温度が相対的に低温側から高温側に制御されており、後段側では相対的に低温に設定されている。次シートが表紙で厚紙のため、前段を使用して印刷を行いたいが、温度制御中のため待機している。
図6の3番目の図では、前段温度制御が完了し、前段側の定着部が相対的に高温に設定され、後段側の定着部が相対的に低温に設定された状態になる。前段の画像形成装置で、定着部の温度制御完了のため、表紙(厚紙C)についてプリントが実施される。
図6の4番目の図では、本身の次シートがあり、次シートは薄紙Tnで、後段の画像形成装置は使用可能な状態のため、プリントを実施する。従来手法であれば、このタイミングで定着部を高温→低温に制御するための時間が必要になる。
図7の5番目の図では、本身の次シートがあり、次シートは薄紙Tnで後段は使用可能な状態のため、後段の画像形成装置でプリントを実施する。
図7の6番目の図では、裏表紙の次シートがあり、次シートは厚紙Cで前段の画像形成装置は使用可能な状態のため、前段の画像形成装置で厚紙Cのプリントを実施する。従来手法であれば、このタイミングで低温→高温に制御するため時間が必要になる。
図7の7番目の図では、次シートなしのため、ジョブ完了となる。
図8、図9では、表紙(厚紙)、本身(薄紙)2枚、裏表紙(厚紙)の両面プリントジョブを実施する場合について説明する。なお、図8の1番目の図に示すように、ジョブ開始前、定着部では、前段:高温、後段:高温の状態であるとする。
ジョブが投入されたとき、次ジョブがあり、ジョブ内に第1、第2のシートがあり、このため、ここでは前段に高温、後段に低温を設定し、温度制御を開始する。図8の2番目の図に示すように、表紙の次シートがあり、次シートは厚紙Cで、前段の画像形成装置は使用可能な状態のため、前段の画像形成装置でプリントを実施する。
図8の3番目の図に示すように、本身の次シートがあり、次シートは薄紙Tnのため、後段の画像形成装置を使用して印刷を行いたいが、高温から低温に変更する温度制御中のため待機する。従来の手法では、表紙の印刷が完了してから温度制御を実施する必要があるが、本実施形態では、早めに温度制御を開始できている。
図8の4番目の図に示すように、後段の温度制御完了のため、本身について後段の画像形成装置でプリントを実施する。
図9の5番目の図に示すように、本身の次シートがあり、次シートは薄紙Tnで後段の画像形成装置は使用可能な状態のため、後段の画像形成装置でプリントを実施する。
図9の6番目の図に示すように、裏表紙の次シートがあり、次シートが厚紙Cで前段の画像形成装置は使用可能な状態のため、前段の画像形成装置でプリントを実施する。
従来の手法であれば、このタイミングで低温→高温に制御するため時間が必要になる。
図9の7番目の図では、次シートなしのため、ジョブ完了とする。
図10−図12では、表紙(厚紙)、本身(薄紙)98枚、裏表紙(厚紙)の両面プリントジョブを実施する場合について説明する。なお、ジョブ開始前、定着部は(前段:高温、後段:低温)であるとする。なお、同じシートが継続する際の基準値は30枚であり、計算によってページ振り分け方式の印刷にはメリットはあると判定され、ページ振り分け方式の印刷はユーザー設定によって実施可に設定されているものとする。
ジョブが投入されたとき、次ジョブがあり、ジョブ内に第1、第2シートがあり、ユーザーが振り分け印刷設定済みで、振り分け処理の計算結果はメリットありと判定されている。このため、より高温の定着温度を要する厚紙を第1のシートとし、より低温の定着温度を要する薄紙を第2のシートと定義し、前段の定着部を高温、後段の定着部の温度を低温に設定し、温度制御を開始する。 図10の1番目の図に示すように、後段の画像形成装置の給紙トレイに第1のシート用の用紙(厚紙)がセットされているため、ユーザーに、後段の給紙トレイに第2のシートをセットするようにアナウンスする。
次シートが存在し、残シートは第1または第2のどちらかのシートのみで構成されておらず、残シート内直近は次シートと同じシートが連続して基準値(30枚)以上存在しないため、図10の2番目の図に示すように、前段の定着部を高温に、後段を低温に設定し、温度制御を開始する。
次シートは厚紙で、前段は使用可能であり、後段の画像形成装置に給紙装置はあるが、次シートは第2のシートではないため、前段の画像形成装置の給紙装置から給紙しプリント実施する。ここで、次シートが排紙までに後段の画像形成装置の定着部を通るとき、後段の画像形成装置の定着部のニップ圧を用紙搬送に支障のない範囲で低圧にする。これにより不必要な加熱による画像劣化等の不良を抑制する。
次シートが存在し、残シートは第1または第2のどちらかのシートのみで構成されておらず、残シート内直近は次シートと同じシートが連続して基準値(30枚)以上存在するが、機械内に次シートとは異なるシートが存在するため、図10の3番目の図に示すように、前段の定着部を高温に、後段を低温に設定し、温度制御を開始する。次シートは薄紙Tnで、後段の画像形成装置は使用可能であり、後段給紙装置があり、次シートは第2のシートで後段のトレイに第2のシートが存在するため、後段の給紙トレイから給紙し、プリントを実施する。以降、表紙(厚紙C)が排紙されるまで同じ動作が連続する。
この状態では、表紙が排紙され、本身は3枚給紙されているとする。
次シートが存在し、残シートは第1または第2のどちらかのシートのみで構成されておらず、残シート内直近は次シートと同じシートが連続して基準値(30枚)以上存在し、システム内に次シートと同じシートのみが存在するため、図11の4番目の図に示すように、前段後段双方を低温に設定し、温度制御を開始する。
前段が制御中のため、次シートから使用する定着部として後段の画像形成装置を選択する。次シートは薄紙Tnで、後段は使用可能であり、後段給紙装置があり、次シートは第2のシートで、後段のトレイに第2のシートが存在するため、後段の画像形成装置の給紙トレイから給紙しプリント実施する。以降、前段の温度制御が完了するまで同じ動作が連続する。
その後、前段温度制御が完了する。次シートが存在し、残シートは第1または第2のどちらかのシートのみで構成されておらず、残シート内直近は次シートと同じシートが連続して基準値(30枚)以上存在し、機械内に次シートと同じシートのみが存在するため、図11の5番目の図に示すように、前段後段双方を低温に設定し、温度制御を開始する前段、後段の定着部温度は適切のため、従来の方式(直列タンデム方式)でプリント実施する。以降、本身の印刷残り枚数が30枚を下回るまで同じ動作が連続する。
本身を計69枚印刷すると、次シートが存在し、残シートは第1または第2のどちらかのシートのみで構成されておらず、残シート内直近は次シートと同じシートが連続して基準値(30枚)以上存在しないため、図11の6番目の図に示すように、前段の定着部を高温に、後段を低温に設定し、温度制御を開始する。次シートは薄紙Tnで、後段は使用可能であり、後段給紙装置があり、次シートは第2のシートで、後段のトレイに第2のシートが存在するため、後段から給紙しプリントを実施する。
後段トレイが空になると、次シートが存在し、残シートは第1または第2のどちらかのシートのみで構成されておらず、残シート内直近は次シートと同じシートが連続して基準値(30枚)以上存在しないため、図12の7番目の図に示すように、前段の定着部を高温に、後段を低温に設定し、温度制御を開始する。次シートは薄紙Tnで、後段は使用可能であり、後段給紙装置があり、次シートは第2のシートで、後段のトレイに第2のシートが存在しないため、前段から給紙しプリントを実施する。ここで、次シートが排紙までに前段の定着部を通るとき、前段の定着部のニップ圧を用紙搬送に支障のない範囲で低圧にする。これは不必要な加熱による画像劣化等の不良を抑制するためである。
本身全て給紙済みで、前段温度制御が完了すると、次シートが存在し、残シートは第1または第2のどちらかのシートのみで構成されているが、機械内に次シートと異なるシートが存在するため、図12の8番目の図に示すように、前段の定着部を高温に、後段を低温に設定し、温度制御を開始する次シートは厚紙Cで、前段は使用可能であり、後段給紙装置があるが、次シートは第1のシートのため、前段の画像形成装置から給紙しプリントを実施する。ここで、次シートが排紙までに後段の定着部を通るとき、後段の定着部のニップ圧を用紙搬送に支障のない範囲で低圧にする。これは不必要な加熱による画像劣化等の不良を抑制するためである。
図12の9番目の図に示すように、次シートなしとなると、ジョブを完了する。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明の範囲を逸脱しない限りは本実施形態に対する適宜の変更が可能である。
1 画像形成システム
3 LAN
4 外部機器
100 画像形成装置
120 プリント部
121 画像形成部
122 定着部
123a レジストローラ
123b 搬送路切換部
123c 搬送路切換部
124a 紙通過センサ
P11 用紙搬送部
P12 用紙反転搬送部
P13 用紙バイパス搬送部
200 画像形成装置
220 プリント部
221 画像形成部
222 定着部
223a レジストローラ
223b 搬送路切換部
223c 搬送路切換部
224a 紙通過センサ
233 画像制御CPU
234 プログラムメモリ(ROM)
235 不揮発メモリ
260 操作表示部
260a 操作表示制御部
260b 表示部
260c タッチパネル
281 制御部
P21 用紙搬送部
P22 用紙反転搬送部
P23 用紙バイパス搬送部
300 中間バッファ装置
300a 中間バッファ制御部
400 大容量給紙装置
500 中継搬送装置
500a 中継搬送制御部
600 後処理装置
600a 後処理制御部
611 排紙トレイ

Claims (18)

  1. ジョブに基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、前記シート上の画像を定着する定着部とを有し、他の画像形成装置と直列に接続される画像形成装置において、
    前記画像形成部および前記定着部を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、前記ジョブに、定着温度の設定が異なる複数の所定のシートの使用が混在する場合、前記ジョブの印刷に際し、当該画像形成装置の定着部の温度を所定のシート用の温度に設定するとともに、他段の画像形成装置の定着部の温度をそれぞれ他の所定のシート用の温度にするように指示することを特徴とする画像形成装置。
  2. ジョブに基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、前記シート上の画像を定着する定着部とを有する複数の画像形成装置が直列に接続された画像形成システムにおいて、
    前記画像形成部および前記定着部を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、前記ジョブに、定着温度の設定が異なる複数の所定のシートの使用が混在する場合、前記ジョブの印刷に際し、それぞれ所定段の画像形成装置の定着部を、他段の画像形成装置とは異なる所定のシート用の定着温度に制御することを特徴とする画像形成システム。
  3. 前記画像形成装置が2段であり、所定のシートとして定着温度の設定が異なる第1のシートと第2のシートが混在する場合、前段の画像形成装置における定着部を第1のシート用の定着温度に制御し、後段の画像形成装置における定着部を第2のシート用の定着温度に制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
  4. より高温の定着温度に設定するシートを第1のシートとし、より低温の定着温度に設定するシートを第2のシートとすることを特徴とする請求項3記載の画像形成システム。
  5. 前段の前記画像形成装置に前段給紙装置を有し、
    後段の前記画像形成装置に後段給紙装置を有していることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成システム。
  6. 前記制御部は、前記第2のシートを前記後段給紙装置から給紙することを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記制御部は、前記前段給紙装置に第1のシートと第2のシートの双方をセットし、後段給紙装置には第2のシートのみをセットするように通知することを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成システム。
  8. 前記制御部は、後段給紙装置の第2のシートがセットされたトレイが空となった場合は、前段給紙装置から第2のシートを給紙することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  9. 前記制御部は、シートが前段の画像形成装置と後段の画像形成装置のうち印刷に使用しない定着部を通過する場合、該定着部のニップ圧を搬送に支障のない範囲で低圧にする、またはニップ圧を与えることなく通過させることを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  10. ジョブ中の定着前の残シートが所定のシートのみで構成されるようになった場合、各段の画像形成装置における定着温度を残存するシートの定着温度に変更する制御を行うことを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  11. 前記制御部は、ジョブ中残シート内直近で、所定のシートが連続して、ある基準値よりも多い枚数印刷される場合、各段の画像形成装置における定着器の定着温度を印刷するシート用の定着温度に変更する制御を行うことを特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  12. 前記制御部は、次シートとは異なる種類のシートについて、給紙済みの全てのシートの定着が完了している場合のみ各段の定着温度を変更する制御を行うことを特徴とする請求項10または11に記載の画像形成システム。
  13. 前記制御部は、ジョブ中残シート内直近で所定のシートの連続数がある基準値を下回った場合、前段の画像形成装置の定着部を第1のシート用の定着温度にし、後段の画像形成装置の定着部を第2のシート用の定着温度に変更する制御を行うことを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
  14. 前記制御部は、前記ジョブの印刷に際し、それぞれ所定段の画像形成装置の定着部を、他段の画像形成装置とは異なる所定のシート用の定着温度に制御して印刷するかを、ジョブの総枚数(n[枚])、機械のppm(x[枚/分])、定着温度の変更制御に必要な時間(t[分])、シートに合わせて各段で同じ定着温度とするのに必要な変更制御回数(c[回])から計算して自動的に選択することを特徴とする請求項2〜13のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  15. 前記選択では、n/x + ct > n/(x/2)またはn <ctx のとき各段で異なる所定のシート用に、定着部の温度を制御することを特徴とする請求項14記載の画像形成システム。
  16. 操作入力を受け付ける操作部を有し、
    前記制御部は、前記ジョブの印刷に際し、それぞれ所定段の画像形成装置の定着部を、他段の画像形成装置とは異なる所定のシート用の定着温度に制御して印刷するかを前記操作部による操作入力によって設定可能とすることを特徴とする請求項2〜15のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  17. ジョブに基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、前記シート上の画像を定着する定着部とを有する複数の画像形成装置が直列に接続された画像形成システムを管理する装置であって、
    前記画像形成装置を管理する管理制御部を有し、
    前記管理制御部は、前記ジョブに、定着温度の設定が異なる複数の所定のシートの使用が混在する場合、前記ジョブの印刷に際し、それぞれ所定段の画像形成装置の定着部が、他段の画像形成装置とは異なる所定のシート用の定着温度になるように制御して印刷する指示を行うことを特徴とする画像形成管理装置。
  18. ジョブに基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、前記シート上の画像を定着する定着部とを有する複数の画像形成装置が直列に接続された画像形成システムを制御する制御部で実行される画像形成プログラムであって、
    前記ジョブに、定着温度の設定が異なる複数の所定のシートの使用が混在するかを判定するステップと、
    前記判定の結果、複数の所定のシートの使用が混在する場合、前記ジョブの印刷に際し、それぞれ所定段の画像形成装置の定着部を、他段の画像形成装置とは異なる所定のシート用の定着温度に制御して、画像形成システムに印刷させるステップと、を前記制御部に実行させるための画像形成プログラム。
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