JP2018007865A - 電気炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】投入された水が多かった場合であっても、適切な炊飯を継続したり、吹きこぼれを抑制することのできる電気炊飯器を提供する。【解決手段】温度プロファイルを規定する複数種類の炊飯プログラムを格納する格納手段152と、特定の炊飯メニューを選択する炊飯メニュー選択手段7Aと、炊飯する米の合数判定を行う合数判定手段151と、特定の炊飯メニューと合数判定手段の判定結果とに基いて、特定の炊飯プログラムを選択する炊飯プログラム選択手段160と、選択された特定の炊飯プログラムに従って炊飯手段100を制御する制御手段102と、内釜30の温度を検出する温度センサSN1と、特定の炊飯プログラムに従った炊飯を実行中に、温度センサによる検出温度が特定の炊飯プログラムで規定する温度プロファイルを逸脱したと判定された場合に、合数判定を変更する合数判定変更手段161とを備える。【選択図】図5

Description

本実施の形態は、電気炊飯器に関する。
昨今の電気炊飯器は、内釜に投入された米の合数に合せて、食味の良いご飯を炊けるように設定された炊飯プログラムを炊飯器本体が備えるROM等に記憶し、その炊飯プログラムに従った炊飯を実行するようになっている。
このような電気炊飯器に関する技術は種々提案されている(特許文献1等)。
ここで、上記のような電気炊飯器では、米の合数は計量カップで計って内鍋に投入し、その合数に最適な水量については内鍋の水位線により目視で判断している。
特許第3906828号公報
ところが、ユーザが内釜に実際に投入した米の量は、炊飯器本体では判別できないため、炊飯の途中段階における内釜の温度の変わり具合等により間接的に米の量を判断する「合数判定工程」を有している。
ここで、内釜に投入された米の合数に合せて、内鍋の水位線により最適な水量が正確に投入されている場合には、予め設定された炊飯プログラムにより最適な炊飯を行うことができる。
一方、水位線を見間違えるなどの理由で投入された水が多すぎた場合には、その後の炊飯が炊飯プログラムで設定した通りに進まなかったり、吹きこぼれを生じるなどのトラブルを生じるという問題があった。
本実施の形態は、投入された水が多かった場合であっても、適切な炊飯を継続したり、吹きこぼれを抑制することのできる電気炊飯器を提供する。
本実施の形態の一態様によれば、前炊き工程、第1の炊上げ工程、第2の炊上げ工程、第1の蒸らし工程、追い炊き工程および第2の蒸らし工程に関する温度プロファイルを規定する複数種類の炊飯プログラムを格納する格納手段と、炊飯態様に応じて設定される複数の炊飯メニューから特定の炊飯メニューを選択する炊飯メニュー選択手段と、炊飯する米の合数判定を行う合数判定手段と、前記炊飯メニュー選択手段で選択された前記特定の炊飯メニューと、前記合数判定手段の判定結果とに基いて、前記格納手段に格納されている特定の炊飯プログラムを選択する炊飯プログラム選択手段と、前記炊飯プログラム選択手段で選択された前記特定の炊飯プログラムに従って炊飯手段を制御する制御手段と、前記炊飯手段が備える内釜の温度を検出する温度センサと、前記制御手段によって、前記特定の炊飯プログラムに従った炊飯を実行中に、前記温度センサによる検出温度が当該炊飯プログラムで規定する前記温度プロファイルを逸脱したと判定された場合に、前記合数判定を変更する合数判定変更手段と、を備える電気炊飯器が提供される。
本実施の形態によれば、投入された水が多かった場合であっても、適切な炊飯を継続したり、吹きこぼれを抑制することのできる電気炊飯器を提供することができる。
実施の形態に係る電気炊飯器の全体構成を示す斜視図。 実施の形態に係る電気炊飯器の内部を示す斜視図。 実施の形態に係る電気炊飯器の操作パネルを示す平面図。 実施の形態に係る電気炊飯器に適用される蓋ヒータを示す平面図。 実施の形態に係る電気炊飯器の機能構成を示す機能ブロック図。 実施の形態に係る電気炊飯器における炊飯工程の一例を示すグラフ。 実施の形態に係る電気炊飯器における炊飯制御変更処理の処理手順を示すフローチャート。 実施の形態に係る電気炊飯器における炊飯制御変更の例を示す図表。 実施の形態に係る電気炊飯器における異常発生時対応処理の処理手順を示すフローチャート。 実施の形態に係る電気炊飯器における異常発生時の炊飯制御変更の例を示す図表。 実施の形態に係る電気炊飯器における蓋開放を報知する際の制御内容の例を示す図表。
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
[電気炊飯器の全体構成]
図1から図4を参照して、実施の形態に係る電気炊飯器1の全体構成について説明する。
ここで、図1は実施の形態に係る電気炊飯器1の全体構成を示す斜視図、図2はその内部を示す斜視図、図3は電気炊飯器1の操作パネルを示す平面図、図4は実施の形態に係る電気炊飯器1に適用される蓋ヒータ170を示す平面図である。
図1等に示すように、実施の形態に係る電気炊飯器1は、樹脂製の本体2と、ヒンジ部2aを介して開閉自在に設けられる蓋部10とから構成されている。
本体2の前面側の外壁部には蓋部10を開ける際に、蓋部10と係合するフック11を押圧して係合状態を解除させるフックボタン3が設けられている。
本体2の側壁部下方には、マグネットで着脱自在に給電ケーブルのプラグ(図示せず)を装着する差し込み口4が設けられている。また、本体2の側壁部には、電気炊飯器1を持ち運ぶためのハンドル5が、回動自在に設けられている。本体2内には、内釜30を収容可能な有底の円筒部16が形成されている。円筒部16の底部には、金属等で成形される内釜30を加熱するヒータ(底ヒータ)13と、内釜30の温度を検知する温度センサSN1が設けられている。
なお、本体2の内部には、マイクロコンピュータ等で構成される制御手段としての制御ユニットなどが収容されている。
図1および図3に示すように、蓋部10の上面の前面側には、米の銘柄を選択する銘柄選択手段としての操作パネル7が設けられている。操作パネル7の右側近傍には、炊飯を開始する炊飯ボタン8が配置されている。なお、炊飯ボタン8内には、炊飯メニューの実行中に点灯するランプ(LED等)8aが設けられている。操作パネル7の左側近傍には、保温の開始や中止を操作する保温・取消ボタン9が配置されている。なお、保温・取消ボタン9内には、保温中に点灯するランプ(LED等)9aが設けられている。また、炊飯ボタン8と保温・取消ボタン9との間には、炊飯の予約モードを設定する予約ボタン41と、時計や予約タイマをする時・分ボタンが配置されている。なお、予約ボタン41内には、予約が確定すると点灯するランプ(LED等)41aが設けられている。また、蓋部10の上面の後端側には、蒸気口キャップ6が着脱可能に設けられている。
図2に示すように、蓋部10の内側の略中央には、内蓋20を着脱可能に取付けるシャフト15が設けられている。また、シャフト15近傍には、蒸気を外部に逃がす蒸気口14が形成されている。内蓋20は、金属等で円盤状に成形され、周縁部にはパッキン21が着脱可能に取付けられている。また、内蓋20の中央には、上述のシャフト15と係合可能なゴム製の取付部22が設けられている。また、上述の蒸気口14と対向する位置には、蒸気口パッキンゴム23が設けられている。蓋部10内には、図4に示すような構成の蓋ヒータ170が内蔵され、保温モードにおいて、内釜30内のご飯の保温の一部を担うようになっている。
図4に示すように、蓋ヒータ170は、蓋部10の蒸気口14等を避ける円弧部174を有する絶縁基板175と、絶縁基板175上に蛇行状態で設けられるニクロム線等で構成される電熱線171と、電熱線171の端末にヒューズ176を介して接続されるリード線172と、リード線172の端末に設けられて制御手段等に接続されるコネクタ173とから構成されている。
[操作パネルの構成]
図3を参照して、電気炊飯器1が備える操作パネル7の構成例について説明する。
操作パネル7の中央部には、現在時刻、タイマ設定時刻、残り時間等を表示する液晶表示装置等で構成されるタイマ表示部7Cが配置されている。また、タイマ表示部7Cの近傍には、吸水させた「浸した米」であるか否かを表示する浸した米表示部7Dが配置されている。タイマ表示部7Cの左端側には、「無洗米」、「白米」などと複数の炊飯メニューが表記された文字印字部50が配置されている。また、各表記に隣接させて、各炊飯メニューを識別するLED等で構成される三角状の点灯部L1が設けられている。点灯部L1の左側には、上述の炊飯メニューの何れかを選択する選択スイッチとしてのメニューボタン7Aが設けられている。
タイマ表示部7Cの右端側には、「こしひかり」、「あきたこまち」などと複数の米の銘柄が表記された文字印字部51が配置されている。また、各表記に隣接させて、各銘柄を識別するLED等で構成される三角状の点灯部L2が設けられている。点灯部L2の右側には、上述の銘柄の何れかを選択する選択スイッチとしての米銘柄ボタン7Bが設けられている。
[電気炊飯器の機能構成]
図5の機能ブロック図を参照して、本実施の形態に係る電気炊飯器1の機能構成について説明する。
図5に示すように、本実施の形態に係る電気炊飯器1は、主に、米の炊飯を実行する炊飯手段100と、炊飯手段100等を制御するマイクロコンピュータ等で構成される制御手段102と、炊飯メニューや米銘柄の選択等を行う選択手段101と、炊飯手段100および制御手段102に電力を供給する電源回路200等から構成されている。なお、電源回路200は、外部の100VのAC電源201を所定の電圧に変圧して各部に供給する。
炊飯手段100は、上述の内釜30を加熱するヒータ13、内釜30の温度を検知する第1の温度センサ(底センサ)SN1と、蓋部10に有って内釜30の温度を検知する第2の温度センサ(蓋センサ)SN2等から構成されている。
制御手段102は、前炊き工程、第1の炊上げ工程、第2の炊上げ工程、第1の蒸らし工程、追い炊き工程および第2の蒸らし工程に関する温度プロファイルを規定する複数種類の炊飯プログラムを格納するROMやフラッシュメモリ等で構成される格納手段152を備えている。なお、温度プロファイル等のデータは、データテーブル153として格納手段152に予め格納されている。
制御手段102は、米銘柄ボタン7Bで選択された米の銘柄に応じて、第1の炊上げ工程および第2の炊上げ工程において付与する熱量を設定する熱量設定手段150を備えている。制御手段102は、この設定された熱量(電力(ワット数))に基づいて、炊飯手段100を制御する。制御手段102は、炊飯の途中段階における内釜30の温度変化等に基いて米の量を判断する合数判定手段151を有している。
また、制御手段102は、炊飯態様に応じて設定される複数の炊飯メニューから特定の炊飯メニューを選択する炊飯メニュー選択手段(メニューボタン)7Aで選択された炊飯メニューと、合数判定手段151の判定結果とに基いて、格納手段152に格納されている特定の炊飯プログラムを選択する炊飯プログラム選択手段160を備えている。
さらに、制御手段102は、炊飯プログラムに従った炊飯を実行中に、温度センサ(第1の温度センサSN1、第2の温度センサSN2)による検出温度が当該炊飯プログラムで規定する温度プロファイルを逸脱したと判定された場合に、合数判定を変更する合数判定変更手段161を備えている。なお、合数判定の変更の具体例等については後述する。
選択手段101は、上述のように、「無洗米」、「白米」、「炊込み」、「おかゆ」、「玄米」、「煮込/蒸し」などと複数の炊飯メニューが表記された文字印字部50、「こしひかり」、「あきたこまち」などと複数の米の銘柄が表記された文字印字部51、メニューボタン7Aおよび米銘柄ボタン7Bで構成される選択スイッチ、各炊飯メニューを識別するLED等で構成される三角状の点灯部L1、各銘柄を識別するLED等で構成される三角状の点灯部L2、各種表示を行う操作パネル7等から構成されている。
また、格納手段153をフラッシュメモリ等の書き換え可能なメモリで構成する場合には、温度プロファイルの更新や予め格納されている銘柄以外の銘柄に関するデータ等を追加可能な追記手段154を備えるようにできる。
このような構成の電気炊飯器1は、合数判定変更手段161によって合数判定が変更された際に、炊飯プログラム選択手段160は他の炊飯プログラムを選択し、制御手段102は、他の炊飯プログラムに従って炊飯を継続するように制御できる。
特に、制御手段102による温度プロファイルを逸脱したか否かの判定は、第1の炊上げ工程が所定時間以上に亘って継続したか否かで判定することができ、炊飯プログラム選択手段160は、第1の炊上げ工程が所定時間以上に亘って継続したと判定された場合には、合数判定変更手段161によって変更された合数に対応する他の炊飯プログラムを選択し、制御手段102は、他の炊飯プログラムで規定される第2の炊上げ工程の温度プロファイルに従って炊飯を継続するように制御できる。
これにより、電気炊飯器1は、投入された水が多かった場合であっても、適切な炊飯を継続したり、吹きこぼれを抑制することができる。
なお、合数判定変更手段161による合数判定の変更は、炊飯メニューに関連付けするようにできる。また、合数判定手段151による合数判定は、炊飯開始時において温度センサ(第1の温度センサSN1、第2の温度センサSN2)で検出された温度(水温)に関連付けするようにできる。
[電気炊飯器の炊飯工程]
上述のような構成を備える電気炊飯器1では、制御手段としてのマイクロコンピュータ102の制御に基づいて炊飯手段100によって、図6のグラフに示すような炊飯工程が実施される。なお、図6のグラフは炊飯の一例を示したもので、米の銘柄や炊飯メニューなどで曲線は異なったものとなる。
図6に示す例では、まず、炊飯工程開始0〜約22分の間は、約20〜60℃に保つ予熱工程である前炊き工程が実施される。なお、ここでの温度は、実際の第1の温度センサSN1の温度を示している。
次いで、約2分間は、約60〜100℃まで加熱する第1の炊上げ工程が実施される。続いて、約24〜約32分の間は、約100℃で保持する第2の炊上げ工程が実施される。そして、温度が約120℃に達した時点T1(約32分経過時)で、第1の蒸らし工程に移行し、約32〜約43分の間、この第1の蒸らし工程を継続する。次いで、約43分経過時点で、再加熱する追い炊き工程が開始され、温度が約118℃に達した時点T2(約45分経過時)で、第2の蒸らし工程に移行し、この第2の蒸らし工程を数分間実施して、炊飯工程を完了する。
[合数判定について]
実施の形態に係る電気炊飯器1における合数判定について説明する。
なお、ここにいう「合数判定」とは、内釜30に投入された米の内容量(合数)が不明あるいは不明確な場合であっても、上述の第1の炊上げ工程における所定の温度範囲の温度上昇時間に基づいて正確な内容量(合数)を判定することをいう。このような合数判定を行うことにより、米の銘柄および合数に応じて、最適な熱量(ワット数)を設定することができ、より的確な炊き分けを行うことができる。
例えば、選択された炊飯メニューが「通常炊飯」、選択された米銘柄が「こしひかり」、ワット数が450Wである場合において、第1の炊上げ工程で第1の温度センサSN1による検出温度が63℃から93℃に至る時間が130秒を超える場合には、合数を「3合」と判定する。また、第1の炊上げ工程で63℃から93℃に至る時間が130秒以下の場合には、合数を「2合」と判定する。また、第1の炊上げ工程で63℃から93℃に至る時間が119秒以下の場合には、合数を「1合」と判定する。
ここで、上述の炊飯メニューは、前炊き工程を有するグループ(例えば、白米、炊き込み等の通常炊飯)と、前炊き工程を有しないグループ(例えば、省エネ、早炊きによる炊飯)とに分けるようにできる。この場合に、合数判定手段151は、前炊き工程を有するグループが炊飯メニューとして選択されている場合には、温度センサ(第1の温度センサ(底センサ)SN1)による水温の検出結果および、前炊き工程実行時において炊飯手段100が備えるヒータ13のオン累積時間に基いて合数判定を行う。即ち、例えば、第1の温度センサ(底センサ)SN1で検出した初期水温と、前炊き工程実行時におけるヒータ13のオン累積時間(y秒)と、所定の閾値との比較により合数判定を行う。
ここで、白米を通常炊飯するメニュー(「標準」コースとも呼ぶ)である場合の合数判定の基準は、以下の通りである。
1)初期水温(前炊き工程時の初期センサ温度)が0℃未満、又は55℃を超えた場合には、1合と判定する。
2)初期水温が0℃以上で、55℃以下の場合には、前炊き時の電力オン時間y秒に基いて、所定の初期水温列の閾値(y1〜y4)と比較することにより合数を判定する。
即ち、y≦y1の場合には1合、y1<y≦y2の場合には2合、y2<y≦y3の場合には3合、y3<y≦y4の場合には4合、y4<yの場合には5.5合というように合数判定を行う。
具体的には、例えば、初期水温20℃の場合で、yが200秒であれば、閾値y1と閾値y2との間に入ると判定して、2合と判定することができる。
一方、前炊き工程を有しないグループが炊飯メニューとして選択されている場合には、温度センサ(第1の温度センサ(底センサ)SN1)による水温の検出結果および、第1の炊上げ工程実行時における温度上昇時間に基いて合数判定を行う。
ここで、白米を省エネ炊飯するメニュー(「省エネ」コースとも呼ぶ)である場合の合数判定の基準は、以下の通りである。
1)初期水温(前炊き工程時の初期センサ温度)が0℃未満、又は55℃を超えた場合には、1合と判定する。
2)初期水温が0℃以上で55℃以下の場合、初期水温と第1の炊上げ工程における40℃の温度上昇時間y秒と、閾値(y1〜y4)との比較を行うことで、合数判定する。
即ち、y≦y1の場合には1合、y1<y≦y2の場合には2合、y2<y≦y3の場合には3合、y3<y≦y4の場合には4合、y4<yの場合には5.5合というように合数判定を行う。
具体的には、初期水温20℃の場合で、yが200秒であれば、閾値y1と閾値y2との間に入ると判定して、2合と判定することができる。
このような手順により、実際に投入されている米の合数により近い精度の高い合数判定を行うことができる。
[炊飯制御変更処理の処理手順]
図7のフローチャートおよび図8の図表を参照して、実施の形態に係る電気炊飯器1で実行される炊飯制御変更処理の処理手順の例について説明する。
この処理では、まずステップS10で操作パネル7の操作により所望の炊飯メニューが選択される。そして、ステップS11では、選択された炊飯メニューにより前炊き工程を行うか否かが判定される。即ち、上述のように、炊飯メニューが、前炊き工程を有するグループ(例えば、白米、炊き込み等の通常炊飯)と、前炊き工程を有しないグループ(例えば、省エネ、早炊きによる炊飯)とに分けられた場合に、炊飯メニューとして、白米、炊き込み等の通常炊飯が選択された場合には、前炊き工程を行うと判定され、省エネ、早炊きによる炊飯が選択された場合には、前炊き工程を行わないと判定される。
そして、ステップS11の判定結果が「No」の場合にはステップS12に移行して第1の炊上げ工程を開始する。
一方、ステップS11の判定結果が「Yes」の場合にはステップS13で前炊き工程を行った後に、ステップS14に移行して、第1の炊上げ工程を開始する。
ステップS15では、合数判定手段151による合数判定を行ってステップS16に移行する。ステップS16では、第1の炊上げ工程が所定時間以上経過したか否かが判定される。なお、ステップS16における判定内容の具体例については後述する。
そして、判定結果が「No」の場合にはステップS17に移行して、通常の炊上げを行い、ステップS18で炊飯を完了して処理を終了する。一方、ステップS16で判定結果が「Yes」の場合にはステップS19に移行して、炊飯制御の変更を行う。なお、ステップS16における炊飯制御の変更内容の具体例については後述する。そして、ステップS20では、変更された炊飯制御により炊飯を完了して処理を終了する。
なお、図7のフローチャートに示す炊飯制御変更処理の処理手順に、第2の炊上げ工程が所定時間以上経過したか否かの判定処理を加え、その判定結果に基いて炊飯制御の変更を行うようにしてもよい。この場合の炊飯制御の変更内容の具体例については後述する。
図8の図表を参照して、炊飯制御変更の例について説明する。
(a)では、「通常炊飯」について、第1の炊上げ工程がt1以上継続した場合には、合数判定を「1合」に変更し、この1合の「通常炊飯」に対応した炊飯プログラムで規定される温度プロファイルに沿って第2の炊上げ工程を継続するように制御内容を変更する。
(b)では、「通常炊飯」について、第1の炊上げ工程がt2以上継続した場合には、合数判定を「1合」に変更して炊飯を継続するように制御内容を変更する。但し、当初から1合と判定されている場合には、その判定を維持する。
(c)〜(h)、(k)および(l)については、継続時間以外は上記(a)、(b)と同様であるので、詳細な説明は省略する。
(i)では、「おかゆ」について、第1の炊上げ工程がt9以上継続した場合には、合数判定を「1合」に変更し、この1合の「おかゆ」の炊飯に対応した炊飯プログラムで規定される温度プロファイルに沿って第2の炊上げ工程を継続するように制御内容を変更する。
なお、(j)では、「おかゆ」について、第2の炊上げ工程は時間指定で行うため、図7に示すような炊飯制御の変更の対象外となる。
このような図7に示す炊飯制御変更処理を行うことにより、投入された水が多かった場合であっても、適切な炊飯を継続したり、吹きこぼれを抑制することができる。
[異常発生時対応処理の処理手順]
図9のフローチャートおよび図10の図表を参照して、実施の形態に係る電気炊飯器1で実行される異常発生時対応処理の処理手順の例について説明する。
電気炊飯器1において、投入された水が多い場合には、吹きこぼれ以外に、加熱過剰等の異常を生じる場合がある。この異常発生時対応処理は、このような加熱過剰等の異常発生時に対応する処理である。
ステップS30では、第2の温度センサ(蓋センサ)SN2の温度は所定の温度以上か否かが判定され、「No」の場合には判定を継続し、「Yes」の場合にはステップS31に移行する。ステップS31では、所定温度以上の状態が所定時間以上継続しているか否かが判定され、「No」の場合には判定を継続し、「Yes」の場合にはステップS32に移行する。ステップS32では、第2の炊上げ工程は終了したか否かが判定され、「Yes」の場合にはそのまま処理を終了し、「No」の場合にはステップS33に移行する。ステップS33では、炊飯制御の変更を行う。なお、ステップS33における炊飯制御の変更内容の具体例については後述する。ステップS34では、変更された炊飯制御により炊飯を継続して処理を終了する。
図10の図表を参照して、炊飯制御変更の例について説明する。
(a)では、1合の「通常炊飯」について、第2の温度センサ(蓋センサ)SN2の温度が98℃に達して、98℃以上がt20以上継続し、且つ、第2の炊上げ工程が終了していない場合には、第1の蒸らし工程に移行して炊飯を継続するように制御内容を変更する。
なお、2合〜4合についても同様の処理が行われるが、図10では省略している。
(b)では、5.5合の「通常炊飯」について、第2の温度センサ(蓋センサ)SN2の温度が98℃に達して、98℃以上がt21以上継続し、且つ、第2の炊上げ工程が終了していない場合には、「1合」判定に変更し、1合の「通常炊飯」に対応した炊飯プログラムで規定される温度プロファイルに沿って第2の炊上げ工程を継続するように制御内容を変更する。
(c)〜(k)について、省エネ、早炊き、炊込み、おかゆ、玄米について、図10に示すように、各合数に合わせて同様の処理が行われる。なお、(l)に示す煮込み(蒸し)では、合数判定は行われず、第2の温度センサ(蓋センサ)SN2の温度が130℃に達して、130℃以上がt31以上継続し、且つ、第2の炊上げ工程が終了していない場合には、調理を終了するように制御内容を変更する。
このような図8に示す異常発生時対応処理を行うことにより、投入された水が多かった場合であっても、加熱過剰状態を回避して、適切な炊飯を継続したり、吹きこぼれを抑制することができる。
[保温性の向上について]
実施の形態に係る電気炊飯器1において、第1の温度センサ(底センサ)SN1による温度検知に基いて、ヒータ(底ヒータ)13と蓋ヒータ170の電力デューティを制御手段102で制御することにより、ご飯の保温性を向上させることができる。
なお、ヒータ(底ヒータ)13と蓋ヒータ170の電力デューティは、炊飯メニューの省エネ時と、省エネ時以外とに分けて制御することにより、より保温性を向上させることができる。
[異常発生時の報知について]
実施の形態に係る電気炊飯器1において、炊飯中または保温中に蓋部10が開いた状態を検出して、ブザー165の鳴動により、異常発生を報知するようにできる。
蓋部10が開いた状態は、例えば図11に示すような制御で検出することができる。
即ち、炊飯メニューにおいて、煮込み(蒸し)以外の全メニューで、第2の炊上げ工程を実行中に、第2の温度センサ(蓋センサ)SN2の温度が60℃以下になってから60℃以下の温度がt50(例えば、4秒等)以上継続した場合に、ブザー165を鳴らす。この場合において、操作パネル7の表示状態は変えず、炊飯は継続するようにできる。
また、炊飯メニューにおいて、煮込み(蒸し)以外の全メニューで、保温中に、第2の温度センサ(蓋センサ)SN2の温度が50℃以下になってから60℃以下の温度がt51(例えば、20秒等)以上継続した場合に、ブザー165を鳴らす。この場合において、操作パネル7の表示状態は変えず、保温は継続するようにできる。
このような制御により、蓋部10が開いた状態を検知するスイッチ等を別途設けることなく、開放状態を検出することができ、部品点数を増やすことが無く、コストを低廉化することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、これに限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
例えば、ヒータにIH(電磁誘導加熱)を用いる方式や圧力IH方式への展開も可能である。このように、本実施の形態はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本実施の形態の電気炊飯器は、米の炊飯に適用できる。
1…電気炊飯器
2…本体
7…操作パネル(表示部)
7A…メニューボタン(炊飯メニュー選択手段)
7B…米銘柄ボタン
10…蓋部
13…ヒータ(底ヒータ)
30…内釜
100…炊飯手段
102…制御手段(マイクロコンピュータ)
150…熱量設定手段
151…合数判定手段
152…格納手段
153…データテーブル
170…蓋ヒータ
200…電源回路
SN1…第1の温度センサ(底センサ)
SN2…第2の温度センサ(蓋センサ)

Claims (6)

  1. 前炊き工程、第1の炊上げ工程、第2の炊上げ工程、第1の蒸らし工程、追い炊き工程および第2の蒸らし工程に関する温度プロファイルを規定する複数種類の炊飯プログラムを格納する格納手段と、
    炊飯態様に応じて設定される複数の炊飯メニューから特定の炊飯メニューを選択する炊飯メニュー選択手段と、
    炊飯する米の合数判定を行う合数判定手段と、
    前記炊飯メニュー選択手段で選択された前記特定の炊飯メニューと、前記合数判定手段の判定結果とに基いて、前記格納手段に格納されている特定の炊飯プログラムを選択する炊飯プログラム選択手段と、
    前記炊飯プログラム選択手段で選択された前記特定の炊飯プログラムに従って炊飯手段を制御する制御手段と、
    前記炊飯手段が備える内釜の温度を検出する温度センサと、
    前記制御手段によって、前記特定の炊飯プログラムに従った炊飯を実行中に、前記温度センサによる検出温度が当該炊飯プログラムで規定する前記温度プロファイルを逸脱したと判定された場合に、前記合数判定を変更する合数判定変更手段と、
    を備えることを特徴とする電気炊飯器。
  2. 前記合数判定変更手段によって前記合数判定が変更された際に、前記炊飯プログラム選択手段は他の炊飯プログラムを選択し、
    前記制御手段は、前記他の炊飯プログラムに従って炊飯を継続するように制御することを特徴とする請求項1に記載の電気炊飯器。
  3. 前記制御手段による前記温度プロファイルを逸脱したか否かの判定は、前記第1の炊上げ工程が所定時間以上に亘って継続したか否かで判定され、
    前記炊飯プログラム選択手段は、前記第1の炊上げ工程が所定時間以上に亘って継続したと判定された場合には、前記合数判定変更手段によって変更された合数に対応する前記他の炊飯プログラムを選択し、
    前記制御手段は、前記他の炊飯プログラムで規定される前記第2の炊上げ工程の温度プロファイルに従って炊飯を継続するように制御することを特徴とする請求項2に記載の電気炊飯器。
  4. 前記合数判定変更手段による前記合数判定の変更は、前記炊飯メニューに関連付けされることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電気炊飯器。
  5. 前記合数判定手段による合数判定は、炊飯開始時において前記温度センサで検出された温度に関連付けされることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電気炊飯器。
  6. 前記炊飯メニューは、前記前炊き工程を有するグループと、前記前炊き工程を有しないグループとに分けられ、
    前記合数判定手段は、
    前記前炊き工程を有するグループが炊飯メニューとして選択されている場合には、前記温度センサによる水温の検出結果および、前記前炊き工程実行時において前記炊飯手段が備えるヒータのオン累積時間に基いて合数判定を行い、
    前記前炊き工程を有しないグループが炊飯メニューとして選択されている場合には、前記温度センサによる水温の検出結果および、前記第1の炊上げ工程実行時における温度上昇時間に基いて合数判定を行うことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電気炊飯器。
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