JP2018003687A - 動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回り止め部のさらなる工夫により、バルブブリッジと各バルブとの良好な組付け性を維持しながらも、回り止め部のガタツキによる振動や騒音の悪化も回避できるようにして、より改善された動弁装置を提供する。【解決手段】バルブブリッジ4を用いることで、一つのロッカーアーム8で二つのバルブ1,1を押し下げ駆動可能な動弁装置において、バルブブリッジ4の孔10と、シリンダヘッド21に支持される単一の軸7との嵌合により、バルブブリッジ4を往復移動可能に支持し、バルブブリッジ両端それぞれのバルブ出力部5,5にバルブ1,1の軸端部3,3に嵌る回り止め部11,12が形成され、一方の回り止め部11と軸端部3とのすき間嵌めの寸法公差と、他方の回り止め部12と軸端部3とのすき間嵌めの寸法公差とを、互いに異ならせて設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、産業用エンジンやディーゼルエンジンなどのエンジンの動弁装置に係り、詳しくは、バルブスプリングにより閉弁方向に付勢される状態でスライド移動可能に支持されている一対のバルブと、各バルブの軸端部に当接するバルブ出力部を両端部に備えた状態で各軸端部に跨って架設されているバルブブリッジと、バルブブリッジの長手方向での中央域に形成されているブリッジ入力部に当接するアーム出力部を備えて揺動移動可能に支持されているロッカーアームとを備え、単一のロッカーアームにより、バルブブリッジを介して一対のバルブを同時に作動させるように構成されている動弁装置に関する。
一つのシリンダに複数の吸気バルブ或いは排気バルブを持つエンジンにおいては、複数のバルブの軸端部のそれぞれに跨るバルブブリッジと呼ばれる部品を載せ、そのバルブブリッジをロッカーアームで押し下げる構成の動弁装置を採用することがある。つまり、バルブブリッジを設けることにより、一つのロッカーアームの押し下げによって二つ以上のバルブの開閉動作を行わせることができる。
バルブブリッジを用いる動弁装置には、バルブブリッジをガイドする構造のものと、ガイドしない構造のものがある。前者の技術としては、特許文献1のものが知られており、後者の技術としては、特許文献2のもの(図1を参照)が知られている。本発明は、前者の技術、即ち、ガイドされるバルブブリッジを有する動弁装置の改良を行うものである。
通常、バルブのガイド付構造としては、シリンダヘッドなどのバルブブリッジ支持構造とバルブブリッジの中央部とに、軸と孔とを振り分け配置して嵌合させる軸嵌合部を設けることが為される。それによって、バルブの移動方向と同じ方向に、バルブブリッジをスライド移動可能に支持することができる(特許文献2を参照)。この構造では、バルブブリッジが軸回りに回動移動し得ることになるので、少なくとも一方のバルブの軸端部とバルブブリッジとに回り止め部が設けられている。
バルブ周辺は複数の部品によって構成されており、各部品の寸法公差(寸法誤差)が集積された際にも組付け可能とするために、通常、前述の回り止め部は一方の軸端部にのみ設ける構成が採られている。ところが、この片側だけに回り止め部を設ける手段では、その回り止め部側のバルブとバルブブリッジの動きが何らかの原因で同期しなくなった場合、バルブブリッジがバルブから脱落するリスクがある。
そこで、脱落のリスクを減らすべく、両側の軸端部に回り止め部を設けることが考えられるが、その双方に回り止め部を備える手段でも簡単ではないことが知見されてきた。即ち、各バルブとバルブブリッジとの良好な組付け性を維持するために、回り止め部における隙間の量をある程度広く取る必要があり、そうなるとガタツキが大きくなって振動や騒音が悪化する、という新たな問題を招くのである。
特開2011−074769号公報 特開2003−056317号公報
本発明の目的は、回り止め部のさらなる工夫により、バルブブリッジと各バルブとの良好な組付け性を維持しながらも、回り止め部のガタツキによる振動や騒音の悪化も回避できるようにして、より改善された動弁装置を提供する点にある。
請求項1に係る発明は、バルブスプリング2により閉弁方向に付勢される状態でスライド移動可能に支持されている一対のバルブ1,1と、
各バルブ1の軸端部3に当接するバルブ出力部5を両端部に備えた状態で前記各軸端部3,3に跨って架設されているバルブブリッジ4と、
前記バルブブリッジ4の長手方向での中央域に形成されているブリッジ入力部6に当接するアーム出力部9を備えて揺動移動可能に支持されているロッカーアーム8とを備え、
前記ロッカーアーム8により、前記バルブブリッジ4を介して一対の前記バルブ1,1を同時に作動させるように構成されている動弁装置において、
前記バルブブリッジ4を往復移動可能とすべく、単一の軸7とこの軸に嵌合する孔10とを、前記バルブブリッジ4の長手方向での中央域とバルブブリッジ支持構造体21とに振り分け配置し、かつ、双方の前記バルブ出力部5,5に前記軸端部3,3に嵌る回り止め部11,12が形成され、
一方の前記回り止め部11と前記軸端部3とのすき間嵌めの寸法公差と、他方の前記回り止め部12と前記軸端部3とのすき間嵌めの寸法公差とを、互いに異ならせてあることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の動弁装置において、
一方の前記回り止め部11と前記軸端部3とが精密なすき間嵌めに設定され、他方の前記回り止め部12と前記軸端部3とは、一方の前記回り止め部11と前記軸端部3との嵌め合いの寸法公差が最大のときでも、他方の前記回り止め部12と前記軸端部3とが嵌合できる緩いすき間嵌めに設定されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の動弁装置において、
精密なすき間嵌めの精密さが、転合又は精転合に仕上げられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の動弁装置において、
一方の前記回り止め部11及び/又は他方の前記回り止め部12が、前記軸端部3を挟む二面幅部に構成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の動弁装置において、
前記単一の軸7が前記バルブブリッジ支持構造体21に配備され、前記孔10が前記バルブブリッジ4に形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、良好な組付け性を維持しながら振動や騒音が悪化しないようにすることができる。
即ち、一方の回り止め部では、バルブ出力部と軸端部とのガタツキによる振動や騒音が出ないように、それら両者のすき間が狭くなるすき間嵌めとし、他方の回り止め部は、一方の回り止め部ガタ(遊び)と、各部品や加工部における寸法公差の集積と、による寸法のバラつき範囲より大きいすき間嵌めに設定する、という手段を採ることができる。
一方の回り止め部では、軸端部とバルブ出力部とが接触するものの、狭いすき間嵌めによって振動や騒音が軽減又は回避できるとともに、他方の回り止め部では、緩いすき間嵌めによって軸端部とバルブ出力部との接触が回避できるものとなる。
また、すき間嵌めの寸法公差が互いに異なるから、寸法公差が集積した場合でも、各軸端部と対応するバルブ出力部とは嵌め合うことが可能になる。
その結果、回り止め部のさらなる工夫により、バルブブリッジと各バルブとの良好な組付け性を維持しながらも、回り止め部のガタツキによる振動や騒音の悪化も回避できるようにして、より改善された動弁装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、一方の回り止め部は精密なすき間嵌めに、他方の回り止め部は緩いすき間嵌めにそれぞれ設定されているので、請求項1の発明による上記効果を、より良好な状態で得ることができる利点がある。この場合、請求項3の発明のように、精密なすき間嵌めの精密さを転合又は精転合に仕上げることが好都合である。
請求項4の発明によれば、双方の回り止め部を、軸端部を挟む二面幅部に構成する手段であり、円穴などに形成させる場合に比べて、各軸端部を結ぶ線分方向の寸法公差の多少に拘らず、バルブ出力部の加工精度を向上させることができ、振動や騒音を抑える点で好都合である。
請求項5の発明によれば、バルブブリッジに孔(又は穴)を設ける手段であり、可動部品であるバルブブリッジをより軽くすることができ、軽量化だけでなく慣性低減効果も得られる利点がある。
エンジンの動弁装置を示す要部の縦断側面図 図1の動弁装置の平面図 バルブブリッジを示し、(a)は平面図、(b)は縦断断面図 図3のバルブブリッジを示し、(a)は底面図、(b)は第1回り止め部側の側面図 二面幅と軸端部との嵌め合い状態を誇張して示す模式図
以下に、本発明による動弁装置の実施の形態を、立形多気筒ディーゼルエンジンの動弁装置について、図面を参照しながら説明する。
図1に示されるように、シリンダブロック(図示省略)の上部にシリンダヘッド21が取り付けられ、シリンダヘッド21の上部にヘッドカバー22が取り付けられている。シリンダヘッド21内には吸気ポート23と排気ポート(図示省略)とプッシュロッド挿通孔24とが設けられている。吸気ポート23には一対の吸気弁口25,25が設けられ、この一対の吸気弁口25,25を開閉する一対の吸気バルブ1,1が配置されている。
シリンダヘッド21の上部にはロッカーアームブラケット26が取り付けられ、このロッカーアームブラケット26に枢軸27を介してロッカーアーム8が揺動自在に取り付けられている。プッシュロッド挿通孔24にはプッシュロッド28が挿通されている。ロッカーアームブラケット26とロッカーアーム8は、ヘッドカバー22内に収容されている。
図1に示されるように、一対の吸気バルブ1,1は、動弁カム(図示省略)からタペット(図示省略)とプッシュロッド28とロッカーアーム8とバルブブリッジ4とを順に介して連動される。また、排気ポート(図示省略)の排気弁口(図示省略)も2つで、図2に示されるように、一対の排気バルブ29,29は動弁カム(図外)からタペット(図示省略)とプッシュロッド(図示省略)とロッカーアーム20とバルブブリッジ17とを介して連動される。
図1に示されるように、吸気バルブ1,1のロッカーアーム8の上部にあるオイル流出孔30には、オイルパン(図示省略)のエンジンオイル(図示省略)が、オイルポンプ(図示省略)の圧送力で、オイルギャラリ(図示省略)と枢軸27とを介して供給される構成とされている。排気バルブ29のロッカーアーム20の上部にあるオイル流出孔31にも、同様にオイルパン(図示省略)のエンジンオイル(図示省略)が供給される構成とされている。
吸気バルブ1の動弁装置Aの概要は、次の通りである。
図1,図2に示されるように、バルブスプリング2により閉弁方向に付勢される状態でスライド移動可能に支持されている一対のバルブ1,1と、各バルブ1,1の軸端部3に載って当接するバルブ出力部5を両端部に備えた状態で各軸端部3,3に跨って架設されているバルブブリッジ4と、バルブブリッジ4の長手方向での中央域に形成されているブリッジ入力部6に当接するアーム出力部9を備えて揺動移動可能に支持されているロッカーアーム8とを備え、単一のロッカーアーム8により、バルブブリッジ4を介して一対のバルブ1,1を同時に作動させるように構成されている。
バルブブリッジ4の長手方向中央部に内嵌取付けされているブリッジ入力部6の上面6aにロッカーアーム8の先端のアーム出力部9が当接され、アーム出力部9が下に移動するロッカーアーム8の揺動により、バルブブリッジ4が下向きに押され、一対のバルブ1,1がバルブスプリング2,2の付勢力に抗して下降して開弁される。そして、アーム出力部9が上に移動するロッカーアーム8の揺動により、一対のバルブ1,1とバルブブリッジ4とがバルブスプリング2,2の付勢力によって上昇し、一対のバルブ1,1が閉弁される。
バルブブリッジ4は、図3,図4に示されるように、両端それぞれにバルブ出力部5を備えるブリッジ本体18と、その長手方向中央において下方に延びる円筒ボス部19とを有して、対称形状を為す部材である。バルブブリッジ4の長手方向の中央には、上下に貫通する円孔10が形成され、その上端部はブリッジ入力部6を内装するための大径孔部10Aに形成されている。円孔10の上部には、オイル孔及び呼吸用孔10aが形成されている。また、ブリッジ本体18の上面には、後述する第1回り止め部11(第2回り止め部12でも良い)の側であることを示すマークmが凹入形成されている。
ブリッジ本体18の一端に形成される第1回り止め部11は、バルブ出力部5の下方両端部に互いに平行な挟み面13を有する垂下片15,15を延長形成することで構成されている。第1回り止め部11は、各垂下片15,15の挟み面13,13による二面幅部に構成されているが、その他の形状(コ字状部や円穴、長円穴)でも良い。ブリッジ本体18の他端に形成される第2回り止め部12は、同様に、互いに平行な挟み面14,14を有する一対の垂下片16,16によりなり、挟み面14,14による二面幅部が構成されている。
バルブブリッジ4の円孔10を、一対の吸気バルブ1,1の間にてシリンダヘッド21に立設されている円柱状の支軸7に外嵌することにより、上下スライド移動可能に支持されている。従って、吸気バルブ1,1とバルブブリッジ4は、互いに平行に往復移動可能となるように設定されている。なお、図1において、円孔10内に仮想線で描かれているのは、バルブブリッジ4が最大に押し下げられたときの相対的な支軸7の上端位置である。
図1,2に示されるように、バルブブリッジ4は、単一の支軸7で上下に往復移動可能に嵌合されているので、支軸7の軸心P回りに回動移動できる状態になっている。作動中にバルブブリッジ4が回動移動すると、バルブ出力部5と軸端部3との当接ができなくなって都合が悪い。そこで、バルブブリッジ4の各バルブ出力部5には、軸端部3と嵌り合う回り止め部11,12が形成されている。
図3〜図5に示されるように、回り止め部11,12はバルブ出力部5と軸端部3との軸心P周りの相対回動を規制する機能を備えている。即ち、一方の回り止め部である第1回り止め部11及び、他方の回り止め部である第2回り止め部12は、共に一対の垂下片15,16がバルブ出力部5に設けられ、これら垂下片15,16で軸端部3を挟む二面幅部に構成されている。垂下片15,16は、各吸気バルブ1のバルブ軸心Q,Q、及び支軸7の軸心Pを結ぶ直線と平行な挟み面13,14を有している。
第1回り止め部11の挟み面13,13の間隔である第1二面幅w1は、軸端部3の外径dより大きい側で極力dに近い値として、精密なすき間嵌めに設定されている。具体的には転合又は精転合に設定されている。第2回り止め部12の挟み面14,14の間隔である第2二面幅w2は、軸端部3の外径dより大きい側でdに近い値で、かつ、w1よりは大きい値として、緩いすき間嵌めに設定されている。具体的には緩合又は軽転合に設定されている。なお、精転合、緩合などの表現は「JIS使い方シリーズ、製図マニュアル(精度編)」による。
精密なすき間嵌めとは、滑らかに挿入できながらも組付け後にはガタ付かない構成であり、緩いすき間嵌めとは、組付け後に回り止めされるが接触はしない構成である、と言える。緩合は、H9とc9の組合せであり、軽転合は、H7とe7、H8とd9又はe8、或いはH9とd9又はe9の組合せである。転合は、H6とf6、H7とf7、或いはH8とf7又はf8の組合せであり、精転合は、H6とg5、H7とg6の組合せである。
寸法例としては、軸端部3の外径dが6mmであるときに、第1二面幅w1は6.1mm〜6.25mm(6.1≦w1≦6.25)に設定され、第2二面幅w2は6.5mm〜6.65mm(6.5≦w2≦6.65)に設定される。なお、軸端部3の外径寸法の仕上げ例としては、5.957mm〜5.965mm(5.957≦d≦5.965)というのがある。
また、各垂下片15,16における挟み面13,14の下端縁は、軸端部3の入りれ込みを行い易くするために、バルブ軸心Qに対して10〜25度(例:17.5度)で開いた面取り加工(符記省略)が施されている。
つまり、バルブブリッジ4を往復移動可能とすべく、単一の軸7とこの軸7に嵌合する孔10とを、バルブブリッジ4の長手方向での中央域とシリンダヘッド(バルブブリッジ支持構造体の一例)21とに振り分け配置し、かつ、双方のバルブ出力部5,5に軸端部3に嵌る回り止め部11,12が形成され、一方の回り止め部11と軸端部3とのすき間嵌めの寸法公差と、他方の回り止め部12と軸端部3とのすき間嵌めの寸法公差とを、互いに異ならせてある、という構成である。
本発明の技術思想は次の通りである。まず、第1回り止め部11では、軸端部3と垂下片15,15とのガタツキによる振動や騒音が出ない又は殆ど出ないように、それら両者のすき間が狭くなるように、軸端部3の径d及び第1二面幅w1を寸法設定する。そして、第1回り止め部11の狭い隙間による微小なガタ(遊び)、及び各部品や加工部における寸法公差の集積により、その最悪の寸法公差となる条件においても、垂下片16,16の間に軸端部3が入り込めるように、第2回り止め部12における軸端部3の外径dと第2二面幅w2を寸法設定する、というものである。
上述の技術思想を式で表すと、
・技術思想Z=(w1−dの最大値)+寸法公差の集積<(w2−dの最小値)
である。より詳しくは、w1−dは、振動や騒音が生じない軽微で済む程度の値(=精密なすき間嵌め)であり、(w1−dの最大値)とは、w1及びdのそれぞれに製品としての寸法公差範囲があるので、それらの寸法公差を考慮した設計上の最大値である。この技術思想を端的に表した模式図を図5に示す。なお、図5は、バルブブリッジ4と各軸端部3,3との寸法関係の特徴を誇大化したものである。
つまり、両方のバルブ出力部5,5に回り止め部11,12を設け、一方の回り止め部11を精密なすき間嵌めに、かつ、他方の回り止め部11を緩い隙間嵌めとして、互いのすき間嵌めの寸法公差を異ならせる手段である。
このような構成とすれば、第1回り止め部11においては軸端部3と垂下片15、15とが側面接触するが、第2回り止め部12において軸端部3と垂下片16,16とは側面接触しないから、ガタツキによる振動や騒音は発生しないか殆ど発生しないものとなる。そして、軸端部3とバルブ出力部5との組み付け(嵌合)に関しても、各回り止め部11,12と対応する軸端部3との嵌合操作も円滑に行うことができる。
本発明による動弁装置Aにおいては、バルブブリッジ4の両バルブ出力部5,5に回り止め部11,12を設けてあるので、バルブ1とバルブブリッジ4の動きが何らかの原因(バルブサージングなど)で同期しなくなった際のバルブからの脱落リスクが解消されるとともに、一方の回り止め部の精密なすき間嵌めによってガタツキが無く、振動や騒音も回避される、という優れた効果を発揮することができる。
〔別実施形態〕
本実施形態における第1回り止め部11と第2回り止め部12とを互いに反対に設定した構成の動弁装置Aでも良い。
吸気バルブ1,1におけるバルブブリッジ4との上述の構成を、排気バルブ29,29とそのバルブブリッジ17との構成に適用しても良い。
なお、軸7と嵌合する孔10は、穴でも可能である。
1 バルブ
2 バルブスプリング
3 軸端部
4 バルブブリッジ
5 バルブ出力部
6 ブリッジ入力部
7 軸
8 ロッカーアーム
9 アーム出力部
10 孔
21 バルブブリッジ支持構造体
11 第1回り止め部
12 第2回り止め部

Claims (5)

  1. バルブスプリングにより閉弁方向に付勢される状態でスライド移動可能に支持されている一対のバルブと、
    各バルブの軸端部に当接するバルブ出力部を両端部に備えた状態で前記各軸端部に跨って架設されているバルブブリッジと、
    前記バルブブリッジの長手方向での中央域に形成されているブリッジ入力部に当接するアーム出力部を備えて揺動移動可能に支持されているロッカーアームとを備え、
    前記ロッカーアームにより、前記バルブブリッジを介して一対の前記バルブを同時に作動させるように構成されている動弁装置であって、
    前記バルブブリッジを往復移動可能とすべく、単一の軸とこの軸に嵌合する孔とを、前記バルブブリッジの長手方向での中央域とバルブブリッジ支持構造体とに振り分け配置し、かつ、双方の前記バルブ出力部に前記軸端部に嵌る回り止め部が形成され、
    一方の前記回り止め部と前記軸端部とのすき間嵌めの寸法公差と、他方の前記回り止め部と前記軸端部とのすき間嵌めの寸法公差とを、互いに異ならせてある動弁装置。
  2. 一方の前記回り止め部と前記軸端部とが精密なすき間嵌めに設定され、他方の前記回り止め部と前記軸端部とは、一方の前記回り止め部と前記軸端部との嵌め合いの寸法誤差が最大のときでも、他方の前記回り止め部と前記軸端部とが嵌合できる緩いすき間嵌めに設定されている請求項1に記載の動弁装置。
  3. 精密なすき間嵌めの精密さが、転合又は精転合に仕上げられている請求項1又は2に記載の動弁装置。
  4. 一方の前記回り止め部及び/又は他方の前記回り止め部が、前記軸端部を挟む二面幅部に構成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の動弁装置。
  5. 前記単一の軸が前記バルブブリッジ支持構造体に配備され、前記孔が前記バルブブリッジに形成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の動弁装置。
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