JP2008240632A - エンジンの動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロッカアームから一対のエンジンバルブへの入力の均等分配を可能し,しかも耐久性の高いエンジンの動弁装置を提供する。
【解決手段】一対のエンジンバルブ2,2をそれぞれ閉じ方向に付勢するバルブスプリング5,5と,両エンジンバルブ2,2の頭部間に橋渡しされるように配設される動弁力分配手段8と,動弁力分配手段8を介して両エンジンバルブ2,2を開くロッカアーム10とを備える,エンジンの動弁装置において,動弁力分配手段8を,両エンジンバルブ2,2間の中間部上方でエンジンバルブ2,2の開閉方向に移動可能に配設される支点部材24と,この支点部材24に両エンジンバルブ2,2の配列方向に沿って傾動可能に支持されると共に,両エンジンバルブ2,2の頭部間に橋渡されるブリッジ部材25とで構成したことを特徴とする,エンジンの動弁装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は,エンジンの動弁装置に関し,特に,エンジンのシリンダヘッドに取り付けられる一対のエンジンバルブをそれぞれ閉じ方向に付勢するバルブスプリングと,両エンジンバルブの頭部間に橋渡しされるように配設される動弁力分配手段と,シリンダヘッドにロッカ軸を介して揺動自在に支持され,前記動弁力分配手段を介して両エンジンバルブを開くロッカアームと,このロッカアームをエンジンバルブの開き側に駆動するカム軸とを備えるものゝ改良に関する。
かゝるエンジンの動弁装置は,特許文献1参照に開示されるように,既に知られている。
実開昭59−100905号公報
従来のかゝるエンジンの動弁装置では,動弁力分配手段として,一対のエンジンバルブの頭部に橋渡される単一のブリッジ部材を使用しており,このブリッジ部材は,ロッカアームから押圧されたとき,エンジンバルブと平行移動しながらエンジンバルブを開くように,専用のガイド軸やエンジンバルブのステム等のガイド部で支持されているものゝ,そのガイド部とブリッジ部材との間には,不可避の摺動間隙が存在する。
ところで,一般に,一対のエンジンバルブには,製作誤差や温度条件の違いによる長さの差が生じることがあり,また両エンジンバルブが着座する両バルブシートにも,製作誤差による高低差が存在することがあり,さらに両エンジンバルブを閉じ方向に付勢する両バルブスプリングにも,製作誤差や温度条件の違いによるセット荷重及びばね定数の差が生じることがあり,このような差は,1本のロッカアームからの入力をブリッジ部材により一対のエンジンバルブに分配する際,ブリッジ部材の2方向の分配腕の有効長が変化してしまい,入力の均等分配が困難となる。また上記の差は,ブリッジ部材にこじれ力を与えるため,ブリッジ部材とガイド部との間の摺動部の摩擦抵抗が増大し,動力損失を増すと共に,その摺動部の摩耗を早めることにもなる。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,ロッカアームから一対のエンジンバルブへの入力の均等分配を可能し,しかも耐久性の高い前記エンジンの動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,エンジンのシリンダヘッドに取り付けられる一対のエンジンバルブをそれぞれ閉じ方向に付勢するバルブスプリングと,両エンジンバルブの頭部間に橋渡しされるように配設される動弁力分配手段と,シリンダヘッドにロッカ軸を介して揺動自在に支持され,前記動弁力分配手段を介して両エンジンバルブを開くロッカアームと,このロッカアームをエンジンバルブの開き側に駆動するカム軸とを備える,エンジンの動弁装置において,前記動弁力分配手段を,両エンジンバルブ間の中間部上方でエンジンバルブの開閉方向に移動可能に配設される支点部材と,この支点部材に両エンジンバルブの配列方向に沿って傾動可能に支持されると共に,両エンジンバルブの頭部間に橋渡されるブリッジ部材とで構成したことを第1の特徴とする。尚,前記一対のエンジンバルブは,後述する本発明の実施例中の吸気バルブ2,2及び排気バルブ3,3に対応する。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記ブリッジ部材の,両エンジンバルブの頭部に対する一対の押圧面を,該ブリッジ部材の傾動方向に湾曲する円弧状の凸状押圧面に形成すると共に,これら凸状押圧面の中心線と,前記ブリッジ部材の傾動中心線とを,これらが同一の直線と直交するように配置したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,カム軸から両エンジンバルブに至る動弁力の伝達経路に間隙排除機構を設け,前記支点部材及び前記ブリッジ部材に,ブリッジ部材の傾動を可能すべく互いに当接する円弧状の凸状支持面及び凹状支持面を形成すると共に,前記支点部材及び前記ブリッジ部材間には,前記間隙排除機構内の戻しばねのセット荷重より小さい力をもって支点部材及びブリッジ部材を,前記凸状支持面及び凹状支持面間を離間させる方向にばね付勢するばね付勢手段を設けたことを第3の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,一対のエンジンバルブに長さの差が存在したり,両エンジンバルブが着座する両バルブシートにも高低差が存在したり,両エンジンバルブを閉じ方向に付勢する両バルブスプリングにもセット荷重及びばね定数の差が存在したりする場合には,ブリッジ部材が支点部材に対して傾くことで上記のような差を吸収することができ,これにより支点部材に対するこじれ力の発生を防ぐことができる。したがって,支点部材と,その動きを誘導するガイド部とのスムーズな摺動を確保して,その摺動摩擦の増大による動力損失の増加及び摺動部の摩耗増加を抑えることができる。またロッカアームから一対のエンジンバルブへの入力の均等分配を可能にし,両バルブスプリングの負荷の均等化を図ることができる。
したがって,両バルブスプリングの特性を正確に一致させておけば,ロッカアームが開弁方向に揺動するときは,両エンジンバルブの長さの差や両エンジンバルブが着座する両バルブシートの高低差に応じてブリッジ部材が支点部材に対して傾いた姿勢を維持したまゝで両エンジンバルブを同時に開弁方向に押動するので,ロッカアームから両エンジンバルブへの入力の均等分配は勿論,両エンジンバルブの開弁リフト量の均等化をも図ることができる。
本発明の第2の特徴によれば,ブリッジ部材の傾き時,ブリッジ部材の両凸状押圧面と,両エンジンバルブの頭部端面との各当接点の移動方向は正反対となると共に,その移動量は等しくなり,したがってガイド軸から両エンジンバルブの頭部端面との各当接点までの距離は常に等しく変化することになり,これによりロッカアームから一対のエンジンバルブへの入力の均等分配を正確に行うことができる。
本発明の第3の特徴によれば,両吸気バルブの閉弁状態でも,支点部材及びブリッジ部材の凸状支持面及び凹状支持面を接触状態に保持しながら,両支持面同士の接触圧力を減少することができ,支点部材を中心としたブリッジ部材のスムーズな傾動を確保することができる。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の第1実施例に係るディーゼルエンジンの動弁装置の斜視図,図2は図1の2矢視図,図3は図2の3−3線断面図,図4は図3の4−4線断面図,図5は同動弁装置の要部分解斜視図,図6は図3に対応する作用説明図,図7は本発明の第2実施例を示す,動弁装置の要部分解斜視図,図8は図7の動弁装置の組立状態における縦断側面図,図9は本発明の第3実施例を示す,図3との対応図,図10は図9の10−10線断面図,図11は本発明の第4実施例を示す,図3との対応図,図12は図11の動弁装置の要部分解斜視図である。
先ず,図1において,ディーゼルエンジンのシリンダヘッド1には,各一対の吸気バルブ2,2及び排気バルブ3,3が燃焼室1aに開口する各一対の吸気ポート及び排気ポート(何れも図示省略)が設けられる。符号4,4は,これら吸気バルブ2,2及び排気バルブ3,3をそれぞれ開閉駆動する動弁装置を示すもので,それらの構成は基本的に同一であるので,それらを代表して,吸気バルブ2,2側の動弁装置4について以下に説明する。
一対の吸気バルブ2,2は,傘型で,各バルブステム2a,2aを平行にして配置される。動弁装置4は,吸気バルブ2,2の各バルブステム2a,2aに,それを閉弁方向に付勢するように装着されるバルブスプリング5,5と,シリンダヘッド1下方のエンジン本体に回転自在に支持されて不図示のクランク軸から2分の1の減速比をもって駆動されるカム軸6と,エンジン本体に昇降自在に支持されて,カム軸6上の吸気カム6iにより作動されるタペット17と,このタペット17に下端部を当接させて上方に延びるプッシュロッド7と,両吸気バルブ2,2のバルブステム2a,2aの頭部間に橋渡しされる動弁力分配手段8と,シリンダヘッド1に支持されるロッカ軸9に揺動自在に支持されて,プッシュロッド7の上端部と動弁力分配手段8との間を連動連結するロッカアーム10とで構成される。タペット17の下端部には,吸気カム6iの外周面上を相対的に転動し得るローラ18が軸支される。プッシュロッド7の上下両端部は球状端部12,12に形成されており,これらが首振り可能に当接する半球状凹部13,14が間隙排除機構19の可動部及びロッカアーム10にそれぞれ形成される。またタペット17には,公知の間隙排除機構19が内蔵されており,その間隙排除機構19によれば,吸気バルブ2,2の閉弁時,吸気カム6iから吸気バルブ2,2に至る動弁力の伝達経路内での間隙の発生を防ぐことができる。
さて,前記動弁力分配手段8について,図3〜図5を参照しながら説明する。
図3に示すように,シリンダヘッド1には,一対の吸気バルブ2,2間の中央位置で両吸気バルブ2,2のステム2a,2aと平行に起立するガイド軸16が固設され,このガイド軸16に支点部材24が摺動自在に支持される。この支点部材24の上面には平坦な受圧面21が形成されており,この受圧面21に,ロッカアーム10の,プッシュロッド7と反対側の端部下面の円弧状の押圧面20が当接する。この円弧状の押圧面20は,その中心線20cがロッカ軸9と平行するように形成される。
図3〜図5に示すように,支点部材24の下面には,ガイド軸16に摺動自在に嵌合するボス26と,このボス26の両側に広がる円弧状の凸状支持面27とが設けられており,この支点部材24によって,両吸気バルブ2,2のステム2a,2a頭部に橋渡されるブリッジ部材25が両吸気バルブ2,2の配列方向に傾動自在に支承される。即ち,ブリッジ部材25の中央部には,支点部材24を上方より収容する支点室28と,支点部材24のボス26の貫通を許容する透孔29とが設けられ,支点室28の底面は,前記凸状支持面27に対応する円弧状の凹状支持面30に形成され,この凹状支持面30及び凸状支持面27は,互いにその周方向に沿って回転摺動可能に当接する。この場合,凹状支持面30の曲率半径を凸状支持面27の曲率半径より僅かに大きく設定することは,凹状支持面30及び凸状支持面27相互の回転摺動をスムーズにする上で有効である。
ブリッジ部材25の下面には,両吸気バルブ2,2のステム2a,2a頭部端面に当接する円弧状の凸状押圧面31,31が形成される。これら凸状押圧面31,31は,その周方向に沿って上記ステム2a,2a頭部端面と摺動可能であり,その摺動を案内する一対のガイド壁32,32がステム2a,2aの頭部を間に挟むようにしてブリッジ部材25に一体に形成される。
以上において,凸状支持面27の中心線27c及び凸状押圧面31,31の各中心線31c,31cは,同一の直線Bと直交するように配置され,また凸状押圧面31,31の各中心線31c,31cは,対応する吸気バルブ2,2の軸線2c,2c上もしくはその近傍に配置される。
再び図2おいて,ロッカ軸9は,両吸気バルブ2,2の配列方向線Aに対して斜めに配置される。ロッカ軸9及び吸気バルブ2,2のこのような配置は,ロッカ軸9を燃焼室1a中心部へ極力近接させることになり,動弁装置4のコンパクト化に寄与し得る。
尚,カム軸6には,エンジン本体に支持されるジャーナル6jを挟んで吸気カム6i及び排気カム6eが形成されている。
次に,この実施例の作用について説明する。
エンジンの吸気行程では,吸気カム6iがタペット17を介してプッシュロッド7を押し上げると,ロッカアーム10がロッカ軸9周りに揺動して,その押圧面20により支点部材24の受圧面21を押圧するので,支点部材24はガイド軸16に沿って下降する。この支点部材24の下降力は,その凸状支持面27から凹状支持面30,即ちブリッジ部材25に伝達して,それを下降せしめるので,ブリッジ部材25の一対の凸状押圧面31,31を介して両吸気バルブ2,2を,バルブスプリング5,5のセット荷重に抗して同時に開弁させることができる。
また吸気行程が終了して,吸気カム6iがタペット17に対する押し上げ力を解放すれば,両吸気バルブ2,2は,それぞれのバルブスプリング5,5の反発力により押し上げられて閉弁すると共に,それらの押し上げ力は,ブリッジ部材25,支点部材24,ロッカアーム10及びプッシュロッド7へと伝達し,それらを当初の位置に復帰させる。
ところで,前述の理由により,一対の吸気バルブ2,2に長さの差が存在したり,両吸気バルブ2,2が着座する両バルブシートにも高低差が存在したり,両吸気バルブ2,2を閉じ方向に付勢する両バルブスプリング5,5にもセット荷重及びばね定数の差が存在したりする場合には,図6に示すように,ブリッジ部材25が,その凹状支持面30を支点部材24の凸状支持面27に対して回転摺動させながら,スムーズに傾くことで上記のような差を吸収することができる。これにより支点部材24に対するこじれ力の発生を防ぐことができ,そのボス26とガイド軸16とのスムーズな摺動を確保して,その摺動摩擦の増大による動力損失の増加及び摺動部の摩耗増加を抑えることができる。
また支点部材24に対するブリッジ部材25のスムーズな傾きによれば,ロッカアーム10から一対の吸気バルブ2,2への入力の均等分配を可能にし,両バルブスプリング5,5の負荷の均等化を図ることができる。特に,凸状支持面27の中心線27c及び凸状押圧面31,31の各中心線31c,31cは,同一の直線Bと直交するように配置されるので,図6に示すように,ブリッジ部材25が凸状支持面27の中心線27c周りに傾くとき,ブリッジ部材25の両凸状押圧面31,31と,両吸気バルブ2,2の頭部端面との各当接点の移動方向は正反対となると共に,その移動量e,eは等しくなり,したがってガイド軸16から両吸気バルブ2,2の頭部端面との各当接点までの距離L,Lは常に等しく変化することになり,これによりロッカアーム10から一対の吸気バルブ2,2への入力の均等分配を正確に行うことができる。
したがって,両バルブスプリング5,5の特性を正確に一致させておけば,ロッカアーム10が開弁方向に揺動するときは,両吸気バルブ2a,2aの長さの差や両吸気バルブが着座する両バルブシートの高低差に応じてブリッジ部材25が支点部材24に対して傾いた姿勢を維持したまゝで両吸気バルブ2a,2aを同時に開弁方向に押動するので,ロッカアーム10から両吸気バルブ2a,2aへの入力の均等分配は勿論,両吸気バルブ2a,2aの開弁リフト量の均等化をも図ることができる。
次に,図7及び図8に示す本発明の第2実施例について説明する。
既述したように,タペット17に公知の間隙排除機構19を設けて,吸気カム6iから一対の吸気バルブ2,2に至る動弁力の伝達経路に間隙が発生することを防ぐようにした場合には,その間隙排除機構19内の戻しばねの付勢力が,支点部材24の凸状支持面27とブリッジ部材25の凹状支持面30を相互に押しつけるよう作用するため,両吸気バルブ2,2の閉弁状態でも,両支持面27,30間の摩擦抵抗によりブリッジ部材25の傾動のスムーズさが損なわれることが考えられる。
そこで,この第2実施例は,両支持面27,30間の摩擦抵抗を減じるために,支点部材24及び前記ブリッジ部材25間に,前記間隙排除機構19の戻しばねのセット荷重より小さい力をもって支点部材24及びブリッジ部材25を,両支持面27,30間を離間させる方向にばね付勢するばね付勢手段35を設けたものである。
このばね付勢手段35を具体的に説明すると,支点部材24には,凸状支持面27の中心線27cの近傍で,その中心線27cに平行に支点部材24を貫通するガイド孔36が設けられ,このガイド孔36には,コイルばね37が収容されると共に,このコイルばね37により互いに離反方向に付勢される一対の押圧ピン38,38が摺動自在に嵌合される。コイルばね37のセット荷重は,前記間隙排除機構19の戻しばねのセット荷重より小さく設定される。押圧ピン38,38の外端には斜面39a,39aが形成される。一方,ブリッジ部材25の支点室28の相対向する内側面に,上記斜面39a,39aが当接する斜面39b,39bが形成され,ブリッジ部材25の斜面39b,39bは,下方に向かって互いに近接する方向に傾斜している。
而して,支点部材24をブリッジ部材25の支点室28に収めると,一対の押圧ピン38,38が,それらの斜面39a,39aをコイルばね37の付勢力をもってブリッジ部材25の斜面39b,39bに押しつけるので,その反作用により,支点部材24及びブリッジ部材25間に,それらの凸状及び凹状支持面27,30を相互に引き離す方向の離反力が発生する。この離反力は,前記間隙排除機構19内の戻しばねのセット荷重を上回ることはないから,両吸気バルブ2,2の閉弁状態でも,実際には両支持面27,30は接触状態に保持されるが,上記離反力により両支持面27,30の接触圧力は減少することになる。したがって,両吸気バルブ2,2の閉弁状態において,支点部材24を中心としたブリッジ部材25のスムーズな傾動を確保することができる。
その他の構成は,前実施例と基本的に同様であるので,図7及び図8中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
次に,図9及び図10に示す本発明の第3実施例について説明する。
この第3実施例は,一対のバルブスプリング5,5間の隙間が狭いため,両吸気バルブ2,2の軸線2c,2c間を結ぶ直線41bを底辺とする2等辺三角形41の頂点41pにガイド軸16を配置することを余儀なくされる場合に有効である。
即ち,支点部材24には,ブリッジ部材25を間に置いて上記ガイド軸16の直上に向かって突出する上下一対のブラケット43,44が一体的に形成され,これらブラケット43,44の先端部間に,ガイド軸16が摺動自在に嵌合する筒軸47が連結される。図示例では,上部のブラケット43は,支点部材24に一体に形成され,下部のブラケット44は,ブリッジ部材25の下方に突出する支点部材24のボス45にボルト46で固着される。その他の構成は,前記第1実施例と基本的に同様であるので,図9及び図10中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
このようにガイド軸16は,両吸気バルブ2,2の一側方向に配置されても,支点部材24及びブリッジ部材25の配置は第1実施例の場合と変わらないから,第1実施例と同様に支点部材24に対するブリッジ部材25の傾きをスムーズにさせ,ロッカアーム10から一対の吸気バルブ2,2への入力の均等分配を図ることができる。
最後に,図11及び図12に示す本発明の第4実施例について説明する。
この第4実施例は,前記第1実施例におけるガイド軸16を廃止して,吸気バルブ2,2のステム2a,2aを支点部材24のガイド軸に兼用するものである。即ち,吸気バルブ2,2のステム2a,2aは,その頭部がバルブスプリング5,5の上方へ通常のものより長く突出するように形成される。一方,支点部材24には,ブリッジ部材25の下方に配置される支持板48がボルト49で固着され,この支持板48の一端部に形成されるボス50が一方の吸気バルブ2のステム2aの,バルブスプリング5より上方に突出した部分に摺動自在に嵌合され,その他端部に設けられる長孔51が他方の吸気バルブ2のステム2aの,バルブスプリング5より上方に突出した部分に摺動自在に嵌合される。長孔51は,その長径が両吸気バルブ2,2の配列方向を向くように形成され,これにより支持板48の,ボス50が嵌合する吸気バルブ2周りの回転が阻止される。この支持板48を上方へ貫通した両ステム2a,2aの頭部端面にブリッジ部材25の凸状押圧面31,31が当接するようにブリッジ部材25が配置される。その他の構成は,前記第1実施例と基本的に同様であるので,図11及び図12中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
このように,第1実施例のようなガイド軸16を廃止して,吸気バルブ2,2のステム2a,2aを支点部材24のガイド軸に兼用するようにしたので,第1実施例と同様に支点部材24に対するブリッジ部材25の傾きをスムーズにさせて,ロッカアーム10から一対の吸気バルブ2,2への入力の均等分配を図ると共に,動弁装置4の構造の簡素化を図ることができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,本発明は電気点火式エンジンへの適用も可能である。またプッシュロッド7を廃止して,カム軸6によりロッカアーム10の端部を直押しする形式の動弁装置にも適用することができる。また間隙排除機構19は,ロッカアーム10の揺動支点部に設けることもできる。支点部材24の凸状支持面27及びブリッジ部材25の凹状支持面30は球状に形成することもできる。また第2実施例中のばね付勢手段35は,第3及び第4実施例においても採用可能である。
本発明の第1実施例に係るディーゼルエンジンの動弁装置の斜視図。 図1の2矢視図。 図2の3−3線断面図 図3の4−4線断面図 同動弁装置の要部分解斜視図 図3に対応する作用説明図 本発明の第2実施例を示す,動弁装置の要部分解斜視図 図7の動弁装置の組立状態における縦断側面図 本発明の第3実施例を示す,図3との対応図。 図9の10−10線断面図 本発明の第4実施例を示す,図3との対応図。 図11の動弁装置の要部分解斜視図。
符号の説明
B・・・・同一の直線
1・・・・シリンダヘッド
2・・・・エンジンバルブ(吸気バルブ)
3・・・・エンジンバルブ(排気バルブ)
4・・・・動弁装置
6・・・・カム軸
8・・・・動弁力分配手段
10・・・ロッカアーム
19・・・間隙排除機構
24・・・支点部材
27・・・凸状支持面
27c・・凸状支持面の中心線
30・・・凹状支持面
31・・・凸状押圧面
31c・・凸状押圧面の中心線
35・・・ばね付勢手段

Claims (3)

  1. エンジンのシリンダヘッド(1)に取り付けられる一対のエンジンバルブ(2,2;3,3)をそれぞれ閉じ方向に付勢するバルブスプリング(5,5)と,両エンジンバルブ(2,2;3,3)の頭部間に橋渡しされるように配設される動弁力分配手段(8)と,シリンダヘッド(1)にロッカ軸(9)を介して揺動自在に支持され,前記動弁力分配手段(8)を介して両エンジンバルブ(2,2;3,3)を開くロッカアーム(10)と,このロッカアーム(10)をエンジンバルブ(2,2;3,3)の開き側に駆動するカム軸(6)とを備える,エンジンの動弁装置において,
    前記動弁力分配手段(8)を,両エンジンバルブ(2,2;3,3)間の中間部上方でエンジンバルブ(2,2;3,3)の開閉方向に移動可能に配設される支点部材(24)と,この支点部材(24)に両エンジンバルブ(2,2;3,3)の配列方向に沿って傾動可能に支持されると共に,両エンジンバルブ(2,2;3,3)の頭部間に橋渡されるブリッジ部材(25)とで構成したことを特徴とする,エンジンの動弁装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの動弁装置において,
    前記ブリッジ部材(25)の,両エンジンバルブ(2,2;3,3)の頭部に対する一対の押圧面を,該ブリッジ部材(25)の傾動方向に湾曲する円弧状の凸状押圧面(31,31)に形成すると共に,これら凸状押圧面(31,31)の中心線(31c,31c)と,前記ブリッジ部材(25)の傾動中心線(27c)とを,これらが同一の直線(B)と直交するように配置したことを特徴とする,エンジンの動弁装置。
  3. 請求項1又は2記載のエンジンの動弁装置において,
    カム軸(6)から両エンジンバルブ(2,2;3,3)に至る動弁力の伝達経路に間隙排除機構(19)を設け,前記支点部材(24)及び前記ブリッジ部材(25)に,ブリッジ部材(25)の傾動を可能すべく互いに当接する円弧状の凸状支持面(27)及び凹状支持面(30)を形成すると共に,前記支点部材(24)及び前記ブリッジ部材(25)間には,前記間隙排除機構(19)内の戻しばねのセット荷重より小さい力をもって支点部材(24)及びブリッジ部材(25)を,前記凸状支持面(27)及び凹状支持面(30)間を離間させる方向にばね付勢するばね付勢手段(35)を設けたことを特徴とする,エンジンの動弁装置。
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US10526929B2 (en) 2016-09-21 2020-01-07 Progress Rail Locomotive Inc. Valve train for an engine

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