JP2018003357A - 活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料 Download PDF

Info

Publication number
JP2018003357A
JP2018003357A JP2016128868A JP2016128868A JP2018003357A JP 2018003357 A JP2018003357 A JP 2018003357A JP 2016128868 A JP2016128868 A JP 2016128868A JP 2016128868 A JP2016128868 A JP 2016128868A JP 2018003357 A JP2018003357 A JP 2018003357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
acrylate
mass
parts
protective material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016128868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6766471B2 (ja
Inventor
博美 入江
Hiromi Irie
博美 入江
佐藤 浩司
Koji Sato
浩司 佐藤
松本 高志
Takashi Matsumoto
高志 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
DIC Corp
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=60948333&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2018003357(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by DIC Corp, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical DIC Corp
Priority to JP2016128868A priority Critical patent/JP6766471B2/ja
Publication of JP2018003357A publication Critical patent/JP2018003357A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6766471B2 publication Critical patent/JP6766471B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

【課題】速硬化性に優れ、極低温においても柔軟性に優れる塗膜が得られるコンクリート保護材料を提供することである。【解決手段】ウレタン(メタ)アクリレート(A)、(メタ)アクリル単量体(B)、及び光重合開始剤(C)を含有するコンクリート保護材料であって、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)の重量平均分子量が5,000〜200,000の範囲であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料を用いる。【選択図】なし

Description

本発明は、速硬化性に優れ、低温時の引張伸度に優れる塗膜が得られる活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料に関する。
屋外コンクリート構造物の防水材料には、短時間で施工を完了できる速硬化性に加え、低温条件下においても基材に追従する柔軟性が求められる。このような材料としては、低温(−10℃)での引張伸び率が10%以上のラジカル硬化型樹脂からなる床版防水材料が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、この床版防水材料は、−30℃などの極低温条件下では引張伸度が低く、寒冷地等での使用には柔軟性が不十分であるという問題があった。
そこで、速硬化性に優れ、極低温においても柔軟性に優れる塗膜が得られる材料が求められていた。
特開平8−311805号公報
本発明が解決しようとする課題は、速硬化性に優れ、極低温においても柔軟性に優れる塗膜が得られるコンクリート保護材料を提供することである。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、重量平均分子量が5,000〜200,000の範囲であるウレタン(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル単量体、及び光重合開始剤を含有する活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料を用いることで、速硬化性に優れ、極低温においても高伸度の塗膜が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、ウレタン(メタ)アクリレート(A)、(メタ)アクリル単量体(B)、及び光重合開始剤(C)を含有するコンクリート保護材料であって、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)の重量平均分子量が5,000〜200,000の範囲であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料を提供するものである。
本発明の活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料は、速硬化性に優れ、極低温においても柔軟性に優れる塗膜が得られることから、コンクリート補修材、コンクリート用防水材などの各種土木建築材料の施工の際に好適に用いることができる。
本発明のコンクリート保護材料は、ウレタン(メタ)アクリレート(A)、(メタ)アクリル単量体(B)、及び光重合開始剤(C)を含有するコンクリート保護材料であって、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)の重量平均分子量が5,000〜200,000の範囲であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料であるものである。
なお、本発明において、「(メタ)アクリレート」とは、メタクリレートとアクリレートの一方又は両方をいい、「(メタ)アクリル単量体」とは、アクリル単量体とメタクリル単量体の一方又は両方をいい、「(メタ)アクリル化合物」とは、アクリル化合物とメタクリル化合物の一方又は両方をいう。
前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)としては、例えば、ポリオール(a1)、ポリイソシアネート(a2)、及び、水酸基又はイソシアネート基を有する(メタ)アクリル化合物(a3)を反応させて得られたものを用いることができる。
前記ポリオール(a1)としては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール、ブタジエンポリオール等を用いることができる。これらのポリオールは単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、柔軟性、作業性をより向上できる点から、ポリエーテルポリオールを用いることが好ましい。
前記ポリエーテルポリオールとしては、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドの1種または2種以上を、2以上の活性水素を有する化合物に付加重合させ得られた生成物や、テトラヒドロフランを開環重合して得られるポリテトラメチレングリコール、テトラヒドロフランとアルキル置換テトラヒドロフランを共重合させた変性ポリテトラメチレングリコールや、ネオペンチルグリコールとテトラヒドロフランを共重合させた変性ポリテトラメチレングリコール等を用いることができる。
前記2以上の活性水素を有する化合物としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、ハイドロキノン、レゾルシン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、4,4’−ビスフェノール等の比較的低分子量のジヒドロキシ化合物;1,2−シクロブタンジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、シクロヘプタンジオール、シクロオクタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ヒドロキシプロピルシクロヘキサノール、トリシクロ[5,2,1,0,2,6]デカン−ジメタノール、ビシクロ[4,3,0]−ノナンジオール、ジシクロヘキサンジオール、トリシクロ[5,3,1,1]ドデカンジオール、ビシクロ[4,3,0]ノナンジメタノール、トリシクロ[5,3,1,1]ドデカン−ジエタノール、ヒドロキシプロピルトリシクロ[5,3,1,1]ドデカノール、スピロ[3,4]オクタンジオール、ブチルシクロヘキサンジオール、1,1’−ビシクロヘキシリデンジオール、シクロヘキサントリオール、水素添加ビスフェールA、1,3−アダマンタンジオール等の脂環式ポリオール;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテルポリオール;ポリヘキサメチレンアジペート、ポリヘキサメチレンサクシネート、ポリカプロラクトン等のポリエステルポリオールなどを用いることができる。
前記ポリオール(a1)の数平均分子量としては、柔軟性等がより向上することから、200〜10,000の範囲であることが好ましく、400〜5,000の範囲であることがより好ましい。
本発明における平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)法により測定した値を示す。
前記ポリイソシアネート(a2)としては、例えば、キシリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,2−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の脂肪族または脂環構造を有するジイソシアネートなどを用いることができる。これらのポリイソシアネートは単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、黄変し難いことから、脂肪族または脂環構造を有するジイソシアネートを用いることが好ましい。
前記水酸基又はイソシアネート基を有する(メタ)アクリル化合物(a3)は、ウレタン(メタ)アクリレート(A)中に(メタ)アクリロイル基を導入する目的で用いるものである。
前記化合物(a3)として用いることができる水酸基を有する(メタ)アクリル化合物としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミド等の水酸基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル;トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等の水酸基を有する多官能(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレートなどを用いることができる。これらの中でも、反応性に優れることから、水酸基を有するアクリル酸アルキルエステルを用いることが好ましく、2−ヒドロキシエチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミドを用いることがより好ましい。
また、前記化合物(a3)として用いることができるイソシアネート基を有する(メタ)アクリル化合物としては、例えば、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネート、2−(2−(メタ)アクリロイルオキシエチルオキシ)エチルイソシアネート、1,1−ビス((メタ)アクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネート等を用いることができる。これらの中でも、イソシアネートの反応性及び光硬化性がより向上することから、 2−(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアネートを用いることが好ましく、2−アクリロイルオキシエチルイソシアネートがより好ましい。
前記化合物(a3)として水酸基を有する(メタ)アクリル化合物を用いる場合の前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)の製造方法としては、例えば、無溶剤下で、前記ポリオール(a1)と前記(メタ)アクリル化合物(a3)とを反応系中に仕込んだ後に、前記ポリイソシアネート(a2)を供給し、混合、反応させることによって製造する方法や、無溶剤下で、前記ポリオール(a1)と前記ポリイソシアネート(a2)とを反応させることによってイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを得、次いで、水酸基を有する前記(メタ)アクリル化合物(a3)を供給し、混合、反応させることによって製造する方法等を用いることができる。前記反応はいずれにおいても、20〜120℃の条件下で30分間〜24時間行うことが好ましい。
また、前記化合物(a3)としてイソシアネート基を有する(メタ)アクリル化合物を用いる場合のウレタン(メタ)アクリレート(A)の製造方法としては、例えば、無溶剤下で、前記ポリオール(a1)と前記ポリイソシアネート(a2)とを仕込み、反応させることによって水酸基を有するウレタンプレポリマーを得、次いで、イソシアネート基を有する前記(メタ)アクリル化合物(a3)を供給し、混合、反応させることによって製造する方法等を用いることができる。前記反応はいずれにおいても、20〜120℃の条件下で30分〜24時間行うことが好ましい。
前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)の製造は、有機溶剤の存在下で行っても良い。
前記化合物(a3)として水酸基を有する(メタ)アクリル化合物を用いる場合における、前記ポリオール(a1)と前記ポリイソシアネート(a2)と前記(メタ)アクリル化合物(a3)との反応は、前記ポリイソシアネート(a2)中のイソシアネート基の当量数(NCO)と、前記ポリオール(a1)中の水酸基の当量数と前記(メタ)アクリル化合物(a3)中の水酸基の当量数とを合計した水酸基の当量数(OH)との当量比[(NCO)/(OH)]が、0.75〜1の範囲で行うことが、得られるウレタン(メタ)アクリレート(A)の分子量を制御する上で好ましい。また、前記当量比[(NCO)/(OH)]が1を超える場合は、ウレタン(メタ)アクリレート(A)のイソシアネート基を失活させることを目的として、メタノールなどのアルコールを用いることが好ましい。
また、ウレタン(メタ)アクリレート(A)を製造する際には、必要に応じて重合禁止剤やウレタン化触媒等を用いてもよい。
前記重合禁止剤としては、例えば、3,5−ビスターシャリーブチル−4−ヒドロキシトルエン、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル(メトキノン)、4−ターシャリーブチルカテコールメトキシフェノール、2,6−ジターシャリーブチルクレゾール、フェノチアジン、テトラメチルチウラムジスルフィド、ジフェニルアミン、ジニトロベンゼン等を用いることができる。
前記ウレタン化触媒としては、例えば、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリン等の含窒素化合物;酢酸カリウム、ステアリン酸亜鉛、オクチル酸錫等の金属塩;ジブチルチンラウレート、ジルコニウムテトラアセチルアセトネート等の有機金属化合物などを用いることができる。
前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)は、光照射や加熱等によってラジカル重合を進行させる(メタ)アクリロイル基を有するものである。前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)の(メタ)アクリロイル基当量としては、作業性と柔軟性を両立できる点から、1,000〜200,000g/eqの範囲であることが好ましく、5,000〜100,000g/eqの範囲であることが更に好ましい。なお、前記(メタ)アクリロイル基当量は、前記ポリオール(a−1)とポリイソシアネート(a−2)と(メタ)アクリル化合物(a−3)との合計質量を、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)中に存在する(メタ)アクリル基の当量で除した値を示す。
前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)の重量平均分子量は、5,000〜200,000の範囲であるが、良好な作業性を付与できる観点から、8,000〜100,000の範囲が好ましく、10,000〜50,000の範囲がより好ましい。
前記(メタ)アクリル単量体(B)としては、例えば、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート等の脂環構造を有する(メタ)アクリル単量体;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、3−メチルブチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート等の脂肪族(メタ)アクリル単量体;3−メトキシブチル(メタ)アクリレート)、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシプロピル(メタ)アクリレート、2−メトキシブチル(メタ)アクリレート、オキシエチレンの付加モル数が1〜15の範囲のメトキシポリエチレングリコールアクリレート、エトキシ−ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート等のエーテル基を有する(メタ)アクリル単量体;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル単量体;ベンジル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコールアクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等の芳香族(メタ)アクリル単量体;(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロイルモルホリン、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド等の窒素原子を有する(メタ)アクリル単量体などを用いることができる。これらの(メタ)アクリル単量体は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
前記(メタ)アクリル単量体(B)の使用量は、硬化性及び塗膜柔軟性のバランスがより向上することから、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、30〜200質量部の範囲であることが好ましく、50〜150質量部の範囲であることがより好ましい。
前記光重合開始剤(C)としては、例えば、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフェノン化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン化合物;ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン化合物;チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン等のチオキサントン化合物;4,4’−ジメチルアミノチオキサントン(別名=ミネラーズケトン)、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン、α−アシロキシムエステル、ベンジル、メチルベンゾイルホルメート(「バイアキュア55」)、2−エチルアンスラキノン等のアンスラキノン化合物;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド化合物;3,3’,4,4’−テトラ(tert−ブチルオパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン等を用いることができる。
前記光重合開始剤(C)としては、硬化性がより向上することから、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイドを用いることが好ましい。
前記光重合開始剤(C)の使用量は、硬化性及び塗膜柔軟性のバランスがより向上することから、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、0.01〜20質量部の範囲で用いることが好ましく、0.05〜10質量部の範囲であることがより好ましく、0.1〜5質量部の範囲であることが特に好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料は、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)、前記(メタ)アクリル単量体(B)、及び前記光重合開始剤(C)を必須成分として含有するものであるが、必要に応じてその他の添加剤等を含有していてもよい。
前記その他の添加剤としては、例えば、重合禁止剤、酸化防止剤、光安定剤、溶媒、防錆剤、チキソ付与剤、増感剤、レベリング剤、粘着付与剤、帯電防止剤、難燃剤硬化剤、硬化促進剤、顔料、充填剤、補強材、骨材、石油ワックス等が挙げられる。
本発明の活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料を硬化させる活性エネルギー線としては、紫外線、電子線、α線、β線、γ線のような電離放射線であるが、具体的なエネルギー源または硬化装置としては、例えば、殺菌灯、紫外線用蛍光灯、カーボンアーク、キセノンランプ、複写用高圧水銀灯、中圧または高圧水銀灯、超高圧水銀灯、無電極ランプ、メタルハライドランプ、蛍光ケミカルランプ、自然光等を光源とする紫外線、または走査型、カーテン型電子線加速器による電子線等が挙げられる。
本発明の活性エネルギー線硬化型コンクリート用保護材料は、例えば、セメントコンクリート、アスファルトコンクリート、モルタルコンクリート、レジンコンクリート、透水コンクリート、ALC(Autoclaved Lightweight Aerated Concrete)板等のコンクリートの保護材料として用いることができる。
本発明の活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料は、硬化性に優れ、柔軟性に優れる塗膜が得られることから、コンクリート補修材、防水材などの各種土木建築材料の施工の際に好適に用いることができる。
以下に本発明を具体的な実施例を挙げてより詳細に説明する。なお、平均分子量は、下記のGPC測定条件で測定したものである。
[GPC測定条件]
測定装置:高速GPC装置(東ソー株式会社製「HLC−8220GPC」)
カラム:東ソー株式会社製の下記のカラムを直列に接続して使用した。
「TSKgel G5000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G4000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G3000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgel G2000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
検出器:RI(示差屈折計)
カラム温度:40℃
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
流速:1.0mL/分
注入量:100μL(試料濃度4mg/mLのテトラヒドロフラン溶液)
標準試料:下記の単分散ポリスチレンを用いて検量線を作成した。
(単分散ポリスチレン)
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A−500」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A−1000」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A−2500」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A−5000」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F−1」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F−2」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F−4」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F−10」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F−20」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F−40」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F−80」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F−128」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F−288」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F−550」
(合成例1:ウレタン(メタ)アクリレート(A−1)の合成)
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計を備えた反応容器に、数平均分子量3000のポリオキシプロピレングリコール(以下、「PPG3000」と略記する。)を86.8質量部、数平均分子量1000のポリテトラメチレングリコール(以下、「PTMG1000」と略記する。)202.5質量部、数平均分子量400のポリエチレングリコール(以下、「PEG400」と略記する。)100.3質量部、2−ヒドロキシエチルアクリレート(以下、「HEA」と略記する。)4.1質量部、2,6−ジ−ターシャリーブチル−クレゾールを1.5質量部、p−メトキシフェノール0.2質量部を添加した。反応容器内温度が40℃になるまで昇温した後、イソホロンジイソシアネート(以下、「IPDI」と略記する)105.7質量部添加した。そこで、ジオクチルスズジネオデカネート0.01質量部添加し、1時間かけて80℃まで昇温した。その後、80℃で12時間ホールドし、全てのイソシアネート基が消失していることを確認後、冷却し、アクリロイル当量14000g/eq、重量平均分子量27,000のウレタン(メタ)アクリレート(A−1)を得た。
(合成例2:ウレタン(メタ)アクリレート(RA−1)の合成)
温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、空気導入口及び還流冷却器を備えた四口フラスコに数平均分子量1000のポリプロピレングリコール(以下、「PPG1000」と略記する。)500質量部とトリレンジイソシアネート(以下、「TDI」と略記する。)174質量部を仕込み、窒素気流下80℃で4時間反応させた。NCO当量が600とほぼ理論当量値となったので、50℃まで冷却した。空気気流下、ハイドロキノン0.07質量部を加え、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下、「HEMA」と略記する。)130質量部を加え、90℃で5時間反応させた。NCO%が0.1%以下となった時点で、4−ターシャリーブチルカテコール(以下、「TBC」と略記する。)0.07質量部添加し、重量平均分子量1600のウレタン(メタ)アクリレート(RA−1)を得た。
(合成例3:ウレタン(メタ)アクリレート(RA−2)の合成)
温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、空気導入口及び還流冷却器を備えた四口フラスコにPTMG1000 500質量部とTDI 172質量部を仕込み、窒素気流下80℃で4時間反応させた。NCO当量が600とほぼ理論当量値となったので、50℃まで冷却した。空気気流下、ハイドロキノン0.07質量部を加え、HEMA 135質量部を加え、90℃で4時間反応させた。NCO%が0.1%以下となった時点で、TBC 0.07質量部添加し、重量平均分子量1600のウレタン(メタ)アクリレート(RA−2)を得た。
(合成例4:ウレタン(メタ)アクリレート(RA−3)の合成)
温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、空気導入口及び還流冷却器を備えた四口フラスコに数平均分子量2000のポリテトラメチレングリコール(以下、「PTMG2000」と略記する。)500質量部とTDI 87質量部を仕込み、窒素気流下80℃で2時間反応させた。NCO当量が600とほぼ理論当量値となったので、50℃まで冷却した。空気気流下、ハイドロキノン0.07質量部を加え、HEMA 65質量部を加え、90℃で4時間反応させた。NCO%が0.1%以下となった時点で、TBC 0.07質量部添加し、重量平均分子量2600のウレタン(メタ)アクリレート(RA−3)を得た。
(合成例5:ポリエステルメタクリレート(1)の合成)
温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、空気導入口及び還流冷却器を備えた四口フラスコに数平均分子量700のポリプロピレングリコール(以下、「PPG700」と略記する。)700質量部とセバシン酸 101質量部を仕込み、窒素気流下200℃で7時間反応させた。その後、130℃まで冷却し、空気気流下、ハイドロキノン0.05質量部、グリシジルメタアクリレート(以下、「GMA」と略記する。)142質量部を加え、130℃で5時間反応させた。固形分酸価が5%以下となった時点で、TBC 0.1質量部を添加し、重量平均分子量1390のポリエステルメタクリレート(1)を得た。
(合成例6:不飽和ポリエステル(1)の合成)
温度計、攪拌機、不活性ガス導入口、空気導入口及び還流冷却器を備えた四口フラスコにPPG1000 800質量部、プロピレングリコール(以下、「PPG」と略記する。)15.2質量部、フマル酸 116質量部を仕込み、窒素気流下200℃で10時間反応させた。その後、ハイドロキノン 0.04質量部、TBC 0.08質量部を添加し、重量平均分子量1220の不飽和ポリエステル(1)を得た。
(実施例1:活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)の調製及び評価)
合成例1で得たウレタン(メタ)アクリレート(A−1)100質量部に対し、ノルマルオクチルアクリレート(以下、「nOA」と略記する。)が60質量部、アクリロイルモルホリン(以下、「ACMO」と略記する。)が40質量部となるように投入し、80℃で均一になるまで撹拌し、さらに、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルフォスフィンオキサイド(以下、「光重合開始剤(C−1)」と略記する。)0.3質量部を添加し溶解を確認後、室温まで冷却し、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)を調製した。
[硬化性の評価]
上記で得られた活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)をコンクリート平板に刷毛で0.5kg/m塗布し、蛍光ケミカルランプ(3mW)を5分間照射した。23℃の環境下、5分後に塗膜表面を指触し、下記基準により硬化性を評価した。
○:タックなし
×:タックあり
[塗膜の作製]
上記で得られた活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)を、表面を離型処理された厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(離型PET50)の表面に、UV照射後における膜厚が175μmとなるように塗布し、離型PET50を貼り合せた。その後、UV照射装置にて、離型PET50透過後のUV−A領域の波長の積算光量が1000mJ/cmとなるようにUV照射し、塗膜を作成した。
[塗膜柔軟性の評価]
上記で得た塗膜について、JIS K 6911に準拠し、引張試験を実施し、引張伸度を測定した。
(実施例2:活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(2)の調製及び評価)
実施例1で用いたnOA 60質量部を、50質量部に変更し、ACMO 40質量部を、50質量部に変更した以外は、実施例1と同様に、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(2)を調製後、塗膜を作製し、塗膜物性を評価した。
(実施例3:活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(3)の調製及び評価)
実施例1で用いたnOA 60質量部を、40質量部に変更し、ACMO 40質量部を、60質量部に変更した以外は、実施例1と同様に、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(3)を調製後、塗膜を作製し、塗膜物性を評価した。
(実施例4:活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(4)の調製及び評価)
実施例1で用いた光重合開始剤(C−1)0.3質量部を、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(以下、光重合開始剤(C−2)と略記する。)0.3質量部に変更した以外は、実施例1と同様に、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(4)を調製後、塗膜を作製し、塗膜物性を評価した。
(実施例5:活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(5)の調製及び評価)
実施例1で用いた光重合開始剤(C−1)0.3質量部を、0.15質量部に変更した以外は、実施例1と同様に、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(5)を調製後、塗膜を作製し、塗膜物性を評価した。
(実施例6:活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(6)の調製及び評価)
実施例1で用いた光重合開始剤(C−1)0.3質量部を、0.5質量部に変更した以外は、実施例1と同様に、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(6)を調製後、塗膜を作製し、塗膜物性を評価した。
(実施例7:活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(7)の調製及び評価)
実施例1で用いた光重合開始剤(C−1)0.3質量部を、光重合開始剤(C−1)2.8質量部及び光重合開始剤(C−2)0.3質量部に変更した以外は、実施例1と同様に、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(7)を調製後、塗膜を作製し、塗膜物性を評価した。
(実施例8:活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(8)の調製及び評価)
実施例1で用いた光重合開始剤(C−1)0.3質量部を、光重合開始剤(C−1)2.5質量部及び光重合開始剤(C−2)0.6質量部に変更した以外は、実施例1と同様に、活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(8)を調製後、塗膜を作製し、塗膜物性を評価した。
(比較例1:コンクリート保護材料(R1)の調製及び評価)
合成例2で得たウレタン(メタ)アクリレート(RA−1)70質量部に対し、スチレンが30質量部となるように投入し、80℃で均一になるまで撹拌した。その後、室温まで冷却し、8%オクチル酸コバルト0.5質量部、硬化促進剤(1)(DICマテリアル株式会社製「RP−191」)、及び40%ベンゾイルパーオキサイド2.0質量部を混合し、コンクリート保護材料(R1)を調製した。
上記で得たコンクリート保護材料(R1)をコンクリート平板に刷毛で0.5kg/m塗布し、23℃の環境下、5分後に塗膜表面を指触し、実施例1と同様に硬化性を評価した。
上記で得たコンクリート保護材料(R1)を膜厚175μmとなるように、ガラス板上に塗布した。23℃で24時間乾燥後の塗膜について、実施例1と同様にして、柔軟性を評価した。
(比較例2:コンクリート保護材料(R2)の調製及び評価)
合成例3で得たウレタン(メタ)アクリレート(RA−2)70質量部に対し、メチルメタクリレート(以下、「MMA」と略記する。)が30質量部となるように投入し、80℃で均一になるまで撹拌した。その後、室温まで冷却し、コンクリート保護材料(R2)を調製した。次いで、比較例1と同様にして、硬化性及び塗膜の柔軟性を評価した。
(比較例3:コンクリート保護材料(R3)の調製及び評価)
合成例4で得たウレタン(メタ)アクリレート(RA−3)65質量部に対し、MMAが30質量部、ノルマルブチルアクリレート(以下、「nBA」と略記する。)が5質量部となるように投入し、80℃で均一になるまで撹拌した。その後、室温まで冷却し、コンクリート保護材料(R3)を調製した。次いで、比較例1と同様にして、硬化性及び塗膜の柔軟性を評価した。
(比較例4:コンクリート保護材料(R4)の調製及び評価)
合成例5で得たポリエステルメタクリレート(1)70質量部に対し、MMAが20質量部、nBAが10質量部となるように投入し、80℃で均一になるまで撹拌した。その後、室温まで冷却し、コンクリート保護材料(R4)を調製した。次いで、比較例1と同様にして、硬化性及び塗膜の柔軟性を評価した。
(比較例5:コンクリート保護材料(R5)の調製及び評価)
合成例6で得た変性不飽和ポリエステル(1)65質量部に対し、nBAが25質量部、スチレンが15質量部となるように投入し、80℃で均一になるまで撹拌した。その後、室温まで冷却し、コンクリート保護材料(R5)を調製した。次いで、比較例1と同様にして、硬化性及び塗膜の柔軟性を評価した。
上記で得られた活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料(1)〜(8)、コンクリート保護材料(R1)〜(R5)の組成及び評価結果を表1及び2に示す。
Figure 2018003357
Figure 2018003357
実施例1〜8の本発明のコンクリート保護材料は、速硬化性に優れ、極低温においても引張伸度に優れる塗膜が得られることが確認された。
比較例1〜5は、低分子量のラジカル硬化型樹脂及び硬化触媒を使用した従来のコンクリート保護材料の例であるが、硬化性が劣り、得られる塗膜の引張伸度は不十分であることが確認された。

Claims (3)

  1. ウレタン(メタ)アクリレート(A)、(メタ)アクリル単量体(B)、及び光重合開始剤(C)を含有するコンクリート保護材料であって、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)の重量平均分子量が5,000〜200,000の範囲であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料。
  2. 前記(メタ)アクリル単量体(B)が、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、30〜200質量部の範囲である請求項1記載の活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料。
  3. 前記光重合開始剤(C)が、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)100質量部に対して、0.01〜20質量部の範囲である請求項1又は2記載の活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料。
JP2016128868A 2016-06-29 2016-06-29 活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料 Active JP6766471B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128868A JP6766471B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016128868A JP6766471B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018003357A true JP2018003357A (ja) 2018-01-11
JP6766471B2 JP6766471B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=60948333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016128868A Active JP6766471B2 (ja) 2016-06-29 2016-06-29 活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6766471B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019214501A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 Dic株式会社 コンクリート保護材料
JP2020203805A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 Dic株式会社 活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料
JPWO2020100832A1 (ja) * 2018-11-15 2021-10-07 デンカ株式会社 組成物

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0716196A1 (en) * 1994-12-06 1996-06-12 ROOFING ITALIANA S.r.l. Layered material for waterproofing bridges, viaducts, terraces, roofs and the like
JPH08311805A (ja) * 1995-05-23 1996-11-26 Dainippon Ink & Chem Inc 床版防水材料、床版防水舗装構造体及び床版施工方法
JP2000087036A (ja) * 1998-09-14 2000-03-28 Dainippon Ink & Chem Inc 樹脂硬化物の形成方法
JP2004231762A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Nippon Shokubai Co Ltd ウレタン(メタ)アクリレート及び樹脂組成物
JP2014141654A (ja) * 2012-12-28 2014-08-07 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0716196A1 (en) * 1994-12-06 1996-06-12 ROOFING ITALIANA S.r.l. Layered material for waterproofing bridges, viaducts, terraces, roofs and the like
JPH08311805A (ja) * 1995-05-23 1996-11-26 Dainippon Ink & Chem Inc 床版防水材料、床版防水舗装構造体及び床版施工方法
JP2000087036A (ja) * 1998-09-14 2000-03-28 Dainippon Ink & Chem Inc 樹脂硬化物の形成方法
JP2004231762A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Nippon Shokubai Co Ltd ウレタン(メタ)アクリレート及び樹脂組成物
JP2014141654A (ja) * 2012-12-28 2014-08-07 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びコーティング剤

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019214501A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 Dic株式会社 コンクリート保護材料
JP7183580B2 (ja) 2018-06-14 2022-12-06 Dic株式会社 コンクリート保護材料
JPWO2020100832A1 (ja) * 2018-11-15 2021-10-07 デンカ株式会社 組成物
JP7236460B2 (ja) 2018-11-15 2023-03-09 デンカ株式会社 組成物
JP2020203805A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 Dic株式会社 活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP6766471B2 (ja) 2020-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101517177B1 (ko) 아크릴화 우레탄, 이것의 제조 방법 및 이것을 포함하는 경화성 조성물
JP4320846B2 (ja) 光硬化性組成物
TWI585175B (zh) Resin composition and adhesive for UV hardening adhesive
JP5003853B2 (ja) ラジカル硬化性樹脂組成物
JP2013163819A (ja) ウレタン(メタ)アクリレートの製造方法
JP6766471B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料
JP2006022312A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びそれを用いたコーティング剤
JP2018135512A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物
JP7183580B2 (ja) コンクリート保護材料
JP2005255979A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化物
JP2020203805A (ja) 活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料
WO2013132714A1 (ja) ウレタン(メタ)アクリレート樹脂組成物及び被覆材
JP7183579B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型コンクリート保護材料
JP2017048301A (ja) ウレタン(メタ)アクリレート、活性エネルギー線硬化性組成物、及びその硬化物
JP2011052227A (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化物
JP4140952B2 (ja) 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JP7363457B2 (ja) コンクリート保護材料
JP4109176B2 (ja) エネルギー線硬化型樹脂組成物及びこれを用いた塗料
JP2849240B2 (ja) 防曇組成物用の活性エネルギー線硬化型オリゴマー
JPS59191772A (ja) 被覆,接着用組成物
JP6115284B2 (ja) 紫外線硬化型粘着剤組成物及び粘着剤
JP4261421B2 (ja) エネルギー線硬化性樹脂組成物
JP5528884B2 (ja) 紫外線硬化型樹脂組成物
JP6801222B2 (ja) コンクリート用プライマー
JP5765605B1 (ja) コンクリート補修材

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20180220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190611

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200831

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6766471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R157 Certificate of patent or utility model (correction)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250