JP2018001540A - 建材用シート - Google Patents

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英和 宮野
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Abstract

【課題】 構造物のそり、ゆがみ等の不具合が発生しない建材を提供することのできる、安価な建材用シートの提供。【解決手段】 少なくとも、紙層、ポリエステルポリオール(A)とポリイソシアネート化合物(B)とを含有するコート層、及びインキによる印刷層を有し、ポリエステルポリオール(A)が、オルト配向芳香族ジカルボン酸又はその酸無水物を必須の成分とする酸成分と多価アルコールとの反応物を含有するポリエステルポリオールである、建材用シートによる。【選択図】 図1

Description

本発明は、建材用シートに関する。
住宅用建材には木目調を主とした表面化粧を施した、住宅部材があり、壁、ドア等の化粧部材は安価な合板やMDF(medium density fiberboard)等の基材上に、化粧紙や防湿紙を貼り付けた化粧板が用いられている。
建材用化粧板は、表面に意匠性を付けるために、印刷等により柄付けされた紙やプラスチック系素材であるオレフィンシートを貼り付ける事により、本物の一枚板の様に見せることが可能である。
これらの建材用化粧板を住宅に使用する場合には、部屋の外側と内側で湿度、温度が異なる為、湿度勾配に伴う湿気、水蒸気の移動が発生し構造物の膨潤等、湿度依存性により、そり、ゆがみ等の不具合が発生する
その為、ドアの開閉時にひっかかりや、こすれ等の不具合が生じたり、構造物の内部にカビ等の問題が発生する可能性があり、問題となっている。
通常、防湿性が要求される建材には、湿度の移動等を防止する為にアルミシートやポリエチレンシート等のバリア材料を貼り付け、防湿構造とする事が良く行われている。
又、非延伸性のオレフィンシートは、シートの特性上シートそのものの耐湿性が高く、防湿効果が期待出来るが、シートそのものが紙材料に比べて高価で、シートを生産する為の工程数の増加やアルミシートやポリエチレンシート等のコスト等材料価格が上がることにより、一般的には高価格な製品となる。
特許文献1には、官能基として1分子中に水酸基を2個以上有する樹脂(A)、官能基として1分子中にイソシアネート基を2個以上有するイソシアネート化合物(B)を含有してなる接着剤層を有する建材用積層体が記載されている。
特許文献2には、基材表面に、活性水素を有する化合物及びポリイソシアネート化合物を樹脂成分とするベースコートを塗装する工程、前記ベースコートの反応率が20〜80%の状態で、前記ベースコート上に模様印刷層を有する転写シートを用い模様印刷層を転写する工程、上記ベースコート上から転写シートを剥離する工程、更にトップコートを塗装する工程からなる化粧板の製造方法が記載されている。
特開2015−100961号公報 特開平10-16174号公報
これまでの技術では、部屋の外側と内側での湿度勾配に伴う湿気、水蒸気の移動が発生することによる構造物のそり、ゆがみ等の不具合が発生しない建材を提供することのできる、安価な化粧シートは存在しなかった。
そこで、本発明は、このような構造物のそり、ゆがみ等の不具合が発生しない建材を提供することのできる、安価な建材用シートを提供することを課題とする。
即ち、少なくとも、紙層、ポリエステルポリオール(A)とポリイソシアネート化合物(B)とを含有するコート層、及びインキによる印刷層を有し、ポリエステルポリオール(A)が、オルト配向芳香族ジカルボン酸又はその酸無水物を必須の成分とする酸成分と多価アルコールとの反応物を含有するポリエステルポリオールである、建材用シートにより、前記課題を解決する。
本発明によれば、通常の木目等を印刷したグラビア化粧紙を、ドア等の表面化粧シートとして使用した場合、紙による透湿性の高さからドア等の表、裏の各面に接する部屋の湿度等の環境が異なった場合、湿度勾配によりドア等使用している基材の膨潤度合いの違いからそり等が発生するが、表面にバリア性能を有する建材用シートを使用することにより、構造材内部の湿度の移行が制限され、反り等の変形を防止する事が可能となる。
また、水蒸気バリア性能を上げるにはオレフィン等のプラスチックシートを使用する事により解決されるが、一般的に紙シートに比べて高価である。本発明による紙基材を用いた建材用シートは各種、塗工機や特にグラビア多色機を使用して、工程数を増やす事無く1工程で木目等の印刷をすると同時にバリア性能を高めることが可能となった。
これにより安価でオレフィン等のシートに近い性能を持たせた紙基材の化粧シートを得ることが出来た。
本発明の建材用シートの模式図である。
本発明は、以下の項目から構成される。
1.少なくとも、紙層、ポリエステルポリオール(A)とポリイソシアネート化合物(B)とを含有するコート層、及びインキによる印刷層を有し、
ポリエステルポリオール(A)が、オルト配向芳香族ジカルボン酸又はその酸無水物を必須の成分とする酸成分と多価アルコールとの反応物を含有するポリエステルポリオールである、建材用シート、
2.ポリエステルポリオール(A)が、2価アルコールと3価アルコールを含有するものであり、ガラス転移点が5〜40℃、水酸基価が150〜300mgKOH/gである、1.に記載の建材用シート、
3.酸成分としてさらにイソ配向芳香族ジカルボン酸を含有する1.又は2.に記載の建材用シート、
4.オルト配向芳香族ジカルボン酸又はその酸無水物が、オルトフタル酸又はその無水物、ナフタレン2,3−ジカルボン酸又はその無水物、ナフタレン1,2−ジカルボン酸又はその無水物、アントラキノン2,3−ジカルボン酸又はその無水物、2,3−アントラセンカルボン酸又はその無水物からなる群から選ばれる1.〜3.に何れかに記載の建材用シート、
5.イソ配向芳香族ジカルボン酸が、イソフタル酸、又は2,5−フランジカルボン酸である3.に記載の建材用シート、
6.2価アルコールがエチレングルコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリシクロデカンジメタノール、3価アルコールがグリセロール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンからなる群から選ばれる2.に記載の建材用シート、
7.ポリイソシアネート化合物(B)が、メタキシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、イソホロンジイソシアネートのヌレート体、トルエンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、及びトルエンジイソシアネートのヌレート体からなる群から選ばれる1.〜6.の何れかに記載の建材用シート、
8.建材用シートが水蒸気を透過させないための防湿層として、低透湿シートを複合させたものでなく、印刷層を有する紙層にポリエステルポリオール(A)とポリイソシアネート化合物(B)とを含有するコート層を塗工することを特徴とする1.〜7.の何れかに記載の建材用シートの製造方法、
9.1.〜7.の何れかに記載の建材用シートを用いた建材。
[ポリエステル]
本発明でコーティング材として用いるポリエステルポリオール(A)は、オルト配向芳香族ジカルボン酸又はその酸無水物を必須の成分とする酸成分と多価アルコールを重縮合することにより製造される。ポリエステルポリオール(A)は、多価アルコールが、2価アルコールと3価アルコールを含有するものであり、前記ポリエステルポリオール(A)のガラス転移点が5〜40℃、水酸基価が150〜300mgKOH/gである特徴を有する。
[ポリエステルのガラス転移温度(Tg)]
本発明で用いるポリエステルポリオール(A)のTgは5〜40℃である必要がある。これ以上温度が低いと、樹脂がコーティング操作後に粘着性を持ち、ブロッキングを生じやすくなり、コーティング後の巻き取り操作がしにくくなるためである。特にTgが5℃以下になるとブロッキング防止材の添加によっても巻き芯付近の圧力が高い状況下ではブロッキング防止対応が困難になるためである。Tgのより好ましい温度範囲は20〜40℃である。
また、本発明で用いるポリエステルポリオール(A)の水酸基価が150〜300mgKOH/gであることにより、少量の硬化剤で効率よく架橋・硬化させることができる。
水酸基価が150mgKOH/g以下であると、硬化不十分となって好ましくなく、300mgKOH/g以上であると、ポリエステルポリオール(A)が低分子量となり、室温で液状を呈し、Tgが5℃より低くなって好ましくない。
本発明で用いるポリエステルポリオール(A)は、酸成分と、多価アルコール成分とを重縮合して用いる。
[多価カルボン酸成分]
本発明の酸成分は、オルト配向芳香族ジカルボン酸又はその酸無水物を必須の成分とすることに特徴を有する。
前記オルト配向芳香族ジカルボン酸又はその酸無水物としては、オルトフタル酸又はその無水物、ナフタレン2,3−ジカルボン酸又はその無水物、ナフタレン1,2−ジカルボン酸又はその無水物、アントラキノン2,3−ジカルボン酸又はその無水物、及び2,3−アントラセンカルボン酸又はその無水物等が挙げられる。これらの化合物は、芳香環の任意の炭素原子に置換基を有していてもよい。該置換基としては、クロロ基、ブロモ基、メチル基、エチル基、i−プロピル基、ヒドロキシル基、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基、メチルチオ基、フェニルチオ基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、フタルイミド基、カルボキシル基、カルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、フェニル基又はナフチル基等が挙げられる。また、これらのポリカルボン酸全成分に対する使用率が70〜100質量%であるポリエステルポリオールであると、バリア性の向上効果が高い上に、コーティング材として必須の溶媒溶解性に優れることから特に好ましい。
また、本発明に用いられるイソ配向芳香族ジカルボン酸としては、イソフタル酸、2,5−フランジカルボン酸を挙げることができるイソ配向芳香族ジカルボン酸を含有してもよい。イソ配向芳香族ジカルボン酸を含有することにより、高分子鎖が規則的に配列することによる結晶性に起因する酸素分子、水分子の拡散が抑えられることによるガスバリア効果を有する。
本発明では発明の効果を損なわない範囲において、他の多価カルボン酸成分を共重合させてもよい。具体的には、脂肪族多価カルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸等を、不飽和結合含有多価カルボン酸としては、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸等を、脂環族多価カルボン酸としては1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等を、芳香族多価カルボン酸としては、テレフタル酸、ピロメリット酸、トリメリット酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ナフタル酸、ビフェニルジカルボン酸、ジフェン酸及びその無水物、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−p,p’−ジカルボン酸及びこれらジカルボン酸の無水物或いはエステル形成性誘導体;p−ヒドロキシ安息香酸、p−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸及びこれらのジヒドロキシカルボン酸のエステル形成性誘導体等の多塩基酸を単独で或いは二種以上の混合物で使用することができる。中でも、有機溶剤溶解性とガスバリア性の観点からコハク酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナフタル酸、ジフェン酸が好ましい。
[多価アルコール成分]
本発明で用いる多価アルコール成分はガスバリア補填の性能を示すポリエステルポリオールを合成することができれば特に限定されないが、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、及び1,3−ビスヒドロキシエチルベンゼンからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む2価アルコールである多価アルコール成分、グリセロール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の3価アルコールである多価アルコール成分を含有することが好ましい。
前記多価アルコールは特に制限なく使用が可能であるが、2価アルコールとしては、酸素原子間の炭素原子数が少ないほど、分子鎖が過剰に柔軟にならずに、酸素透過しにくいと推定されることから、エチレングリコールを主成分として使用することが特に好ましく、3価アルコールとしては、2価アルコールと同様の理由により、酸素原子間の炭素原子数が少ない、グリセロールやトリメチロールエタンを好ましく用いることができる。
本発明では前述の多価アルコール成分を用いることが好ましいが、このほか、本発明の効果を損なわない範囲において、他の多価アルコール成分を共重合させてもよい。具体的には、ジオールとしては1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、メチルペンタンジオール、ジメチルブタンジオール、ブチルエチルプロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールが、三価以上のアルコールとしては、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,2,4−ブタントリオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスルトール等があげられる。
本発明のポリエステルを得る反応に用いられる触媒としては、モノブチル酸化錫、ジブチル酸化錫等錫系触媒、テトラ−イソプロピル−チタネート、テトラ−ブチル−チタネート等のチタン系触媒、テトラ−ブチル−ジルコネート等のジルコニア系触媒等の酸触媒が挙げられる。エステル反応に対する活性が高い、テトラ−イソプロピル−チタネート、テトラ−ブチル−チタネート等の上記チタン系触媒と上記ジルコニア触媒を組み合わせて用いることができる。前記触媒量は、使用する反応原料全質量に対して0〜1000ppm用いられ、より好ましくは0〜100ppmである。1000ppmを上回るとイソシアネート硬化剤を用いる場合にウレタン化反応を阻害する問題が生じる場合がある。
本発明で用いる硬化剤としては、フィルムへのコーティングであるためフィルムの耐熱性の観点からイソシアネート硬化系が好ましく、用いるコーティング材の樹脂成分としてはポリエステルポリオールが好ましい。本発明においては、コーティング層が架橋系になるため耐熱性や、耐ブロッキング性、耐摩耗性、剛性が向上する利点がある。従って、ボイルやレトルト包装にも使用しやすい。その一方で硬化剤を混合した後では液を再利用できない、塗工後に硬化(エージング)工程が必須になる問題点もある。
従って、本発明のコーティング材の使用の際の硬化剤は、これらの利点、欠点を踏まえた上で適宜決定すると良い。
[ポリイソシアネート化合物]
本発明のコーティング材は、前述の通りポリエステルポリオール(A)とポリイソシアネート化合物(B)との反応物である。本発明で用いられるポリイソシアネート化合物は、ポリエステルが水酸基を有する場合、少なくとも一部が反応し、ウレタン構造を作ることで樹脂成分として高極性化し、ポリマー鎖間を凝集させることでガスバリア機能を更に強化できる。また、コーティング材の樹脂が直鎖型の樹脂である場合に、3価以上のポリイソシアネートで架橋することで、耐熱性や、耐摩耗性を付与することができる。本発明で用いられるポリイソシアネート化合物としてはジイソシアネート、3価以上のポリイソシアネート、低分子化合物、高分子化合物のいずれでもよいが、骨格の一部に芳香族環、または脂肪族環を含有するとガスバリア向上機能の観点から好ましい。たとえば、芳香族環を持つイソシアネートとしては、メタキシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、イソホロンジイソシアネートのヌレート体、トルエンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、及びトルエンジイソシアネートのヌレート体、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、脂肪族環を持つイソシアネートとしては、水素化キシリレンジイソシアネート、水素化トルエンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、あるいはこれらのイソシアネート化合物の3量体、及びこれらのイソシアネート化合物の過剰量と、たとえばエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセロール、ソルビトール、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどの低分子活性水素化合物または各種ポリエステルポリオール類、ポリエーテルポリオール類、ポリアミド類の高分子活性水素化合物などと反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物が挙げられる。
[ポリイソシアネート化合物の3官能化部分の構造]
3官能化のための分岐構造を付与する骨格としては、アロファネート、ヌレート、ビュレット、アダクト体が挙げられる。本発明ではいずれの3官能化部分の構造をもつポリイソシアネートを用いてもよいが、中でもヌレート骨格はコーティング塗膜に乾燥後の粘着性がでにくくコーティング材に適しているため特に好ましく用いられる。
(ブロックイソシアネート)
また、芳香族環、脂肪族環を含有しているポリイソシアネート化合物であれば、ブロック化イソシアネートであってもよい。イソシアネートブロック化剤としては、例えば芳香族を含有しているものであれば、フェノール、チオフェノール、メチルチオフェノール、エチルチオフェノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシノール、ニトロフェノール、クロロフェノールなどのフェノール類、その他にも芳香族アミン類、イミド類、アセチルアセトン、アセト酢酸エステル、マロン酸エチルエステルなどの活性メチレン化合物、メルカプタン類、イミン類、尿素類、ジアリール化合物類重亜硫酸ソーダなども挙げられる。ブロック化イソシアネートは上記イソシアネート化合物とイソシアネートブロック化剤とを従来公知の適宜の方法より付加反応させて得られる。
[ポリエステルポリウレタン型コーティング材]
本発明のコーティング材では、ポリエステルとポリイソシアネート化合物とは、ガスバリアコーティング材料としての諸特性を満たせば、2液混合型として使用してもよいし、予めポリエステルとポリイソシアネート化合物とを反応させて、ポリエステルポリウレタンを予め合成した上で使用してもよい。
(コーティングに用いる溶媒)
本発明で用いるコーティング材は、速乾燥性や水蒸気バリア機能も補填する観点から非水系であり、有機溶媒を主成分とする必要がある。また、主成分であるポリエステルを溶解させる必要がある。加えて、残留溶媒や即乾燥性の観点から沸点が100℃以下である方が好ましい。好ましく用いられる溶媒としては、エステル系溶媒としては、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、ケトン系溶媒としては、アセトン、2−ブタノン、エーテル系としてはテトラヒドロフラン、脂肪族系溶媒としては、ヘキサン、シクロヘキサン、芳香族系溶媒としてはトルエン等を例示することができる。アルコール系溶媒や水を混合しても差し支えないが、イソシアネート化合物を硬化剤として併用する場合はこれらを含有させることに注意を要する。
[紙層]
一般的に建材に使用される紙の種類は、普通紙・薄葉紙・強化紙・含浸紙等のあらゆる建材用原紙を使用することができ、建材用原紙の重量(坪量)についても特に限定されない。
サイジング処理や表面処理で塗料等を塗工した際の吸い込み状態や強度、等が変化するが、30gの建材用シートが最もよく使用され、本発明では、ではごく一般的に使用される種類の紙を使用することができる。
[建材用シート]
本発明の建材用シートを作製する方法にはグラビアコーター法が上げられるが、他、リバースコーター法、フローコーター法等、種々の方式やその組み合わせにて生産可能であり、かかる方法のみに限定されるものではない。
例えばグラビアの多色機は、一般的に印刷工程−乾燥工程からなる印刷ユニットを4〜8機の複数を連らね、ユニット化した印刷方式である。最大ユニットの数だけ重ね印刷が可能であるが、本方式では最初の1〜3版を使用してバリア機能を有する速乾性コート剤を塗工して、残りの数ユニットで化粧印刷、最後の1〜2ユニットでトップクリヤーを塗工する事により1工程での生産が可能となる。
すなわち、まず送り出された紙シート基材に、グラビアシリンダーによりバリアコート剤が転写される。グラビア版のセル形状には種々種類があるが、形状、線数等には特に規定される物ではなく選定される。 塗布量はウエットで2〜25μmの厚みで塗工され、必要に応じてスムージングバーを使用して乾燥される。
これを1ユニットとし、必要に応じ3ユニット程度を使用してバリア層を紙上に均一に形成させる。
得られたバリア層を有するシートは、そのまま連続で次からの印刷ユニットに入り、木目柄や石目柄等の意匠性が施される。
最後に、傷や汚染防止、光沢感等の意匠性向上を目的にクリアーコートが施され化粧シートが巻き取られ、3〜5日の養生の後、製品化される
以下、より詳細に本発明を説明する。
(製造例1)
攪拌機、窒素ガス導入管、精留管、水分分離器等を備えたポリエステル反応容器に、無水フタル酸1364部、エチレングリコール332.6部、グリセロール462.6部(及びチタニウムテトライソプロポキシド0.22部)を仕込み、精留管上部温度が100℃を超えないように徐々に加熱して内温を200℃に保持した。酸価が20mgKOH/g以下になったところでエステル化反応を終了し、水酸基価が206mgKOH/gのポリエステルポリオール「樹脂A」を得た。
(製造例2)
有機溶剤可溶型のポリエステル樹脂「バーノック11−408/DIC株式会社製」を容器に投入し、酢酸エチルで希釈して不揮発分50%になるように調整し「樹脂B」とした。
(製造例3)配合条件(A)
製造例1で得られた「樹脂A」を、硬化剤として「タケネートD−110N/XDI」を「OH/NCO比率=1.4」となるようにディスパーを用いて混合、さらに酢酸エチルで希釈し不揮発分40%になるように調整配合した。
(製造例4)配合条件(B)
「樹脂A」をそれぞれ酢酸エチルで溶解して不揮発分40%になるように調整した。硬化剤を使用せず、攪拌、混合させ一液の塗工液を調製した。
(製造例5)配合条件(C)
「樹脂B」を、硬化剤として「タケネートD−110N/XDI」([XDI系イソシアネート/三井化学株式会社製])を「OH/NCO比率=1.4」となるようにディスパーを用いて混合、さらに酢酸エチルで希釈し不揮発分40%になるように調整配合した。
(製造例6)配合条件(D)
「樹脂A」を、硬化剤として「タケネートD−110N/XDI」を「OH/NCO比率=1.4」となるようにディスパーを用いて混合、さらに酢酸エチルで希釈し不揮発分50%になるように調整配合した。
(塗工紙)
塗工紙(強化紙23g):通常使用されている未処理の23g強化紙を使用した。
塗工紙(強化紙30g):吸い込みや印刷ムラ、にじみ防止、強度向上を目的に、表面をアクリル処理した30g強化紙を使用した紙を使用した。
(実施例1〜3及び比較例1〜4)
15μm膜厚:多色用グラビア印刷機の第1版目を使用して、強化紙23g又は強化紙30gを使用して、グラビアシリンダー/80線130μmのグラビア版により、乾燥ドライヤーの設定温度を150℃、ライン速度を80mで使用する事によりDRY膜厚が20μmになるように塗工を実施し15μm膜厚の塗工化粧紙を作製した。
又、同様に、グラビアの第2版目を使用して、140線75μmのグラビア版を使用して、「15+5μm」のサンプルを得た。
(実施例4)
配合条件Dを使用し、溝を切ったゴムナチュラルロールコーターを使用して目的とする塗布量になるように塗布量を調整後、乾燥ドライヤーを同様に150℃で乾燥させることにより目的とするサンプルを得た。
(実施例5)
配合条件Aを使用し、小径リバースロールコーター(ヒラノテクシード製)を使用して目的とする塗布量になるように塗布量を調整後、乾燥ドライヤーを同様に150℃、ライン速度50mで乾燥させることにより目的とするサンプルを得た。
その後、塗工基材を40℃で4日間エージング乾燥をさせ、試験サンプルとした。
比較の為、未塗工の紙を使用したサンプルを使用した。
<評価方法>
・塗工膜厚
0.15m角で塗工したシートフィルムを切り出し、その重量を小数点以下4桁の電子天秤で測定した後、未塗装のシートの重量との差から塗工液の比重を換算して導いた
表面を酢酸エチルで綺麗にふき取り、その重量差に塗工液比重を加味して膜厚を換算した。
・シート基材及び吸い込み外観
樹脂を塗工したシートを、40℃で5日間養生させた後、表面状態の吸い込みによる凹凸、塗工ムラ、ハジキ等の表面欠陥を観察により3段階で評価した。
○:表面のハジキ等の欠陥が無く、未塗工部分が散見されていない状態
△:若干の吸い込みによる表面欠陥や塗工ムラが見られる状態
×:多くの表面欠陥、塗工ムラが散見される状態
・MVTR測定(水蒸気透過率)
各種実施例、比較例で得られたシートフィルム及び、未塗工のシートフィルムを、Illinois社製水蒸気透過率測定装置7012を用いて、伝導度法「ISO−15106−3」に準じ、40℃90%RHの雰囲気下で測定した。
又この際、レンジオーバーしてしまうサンプルにおいては、カップ法(JIS−Z−0208)40℃/90%RH にて測定した。
結果を、以下の表に示す。
Figure 2018001540
本発明は建材用シートとして、防湿性の必要な内装ドア、外装ドア、壁や床等の構造材、キッチンパネル、家具の扉やその側面、裏面、内面等に対して使用する事により、安価で寸法安定性の高い材料として使用する事が出来る。
A:トップコート層
B:バリアコート層
C:紙

Claims (9)

  1. 少なくとも、紙層、ポリエステルポリオール(A)とポリイソシアネート化合物(B)とを含有するコート層、及びインキによる印刷層を有し、
    ポリエステルポリオール(A)が、オルト配向芳香族ジカルボン酸又はその酸無水物を必須の成分とする酸成分と多価アルコールとの反応物を含有するポリエステルポリオールである、建材用シート。
  2. ポリエステルポリオール(A)が、2価アルコールと3価アルコールを含有するものであり、ガラス転移点が5〜40℃、水酸基価が150〜300mgKOH/gである、請求項1に記載の建材用シート。
  3. 酸成分としてさらにイソ配向芳香族ジカルボン酸を含有する請求項1又は2に記載の建材用シート。
  4. オルト配向芳香族ジカルボン酸又はその酸無水物が、オルトフタル酸又はその無水物、ナフタレン2,3−ジカルボン酸又はその無水物、ナフタレン1,2−ジカルボン酸又はその無水物、アントラキノン2,3−ジカルボン酸又はその無水物、2,3−アントラセンカルボン酸又はその無水物からなる群から選ばれる請求項1〜3に何れかに記載の建材用シート。
  5. イソ配向芳香族ジカルボン酸が、イソフタル酸、又は2,5−フランジカルボン酸である請求項3に記載の建材用シート。
  6. 2価アルコールがエチレングルコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリシクロデカンジメタノール、3価アルコールがグリセロール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンからなる群から選ばれる請求項2に記載の建材用シート。
  7. ポリイソシアネート化合物(B)が、メタキシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、イソホロンジイソシアネートのヌレート体、トルエンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、及びトルエンジイソシアネートのヌレート体からなる群から選ばれる請求項1〜6の何れかに記載の建材用シート。
  8. 建材用シートが水蒸気を透過させないための防湿層として、低透湿シートを複合させたものでなく、印刷層を有する紙層にポリエステルポリオール(A)とポリイソシアネート化合物(B)とを含有するコート層を塗工することを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の建材用シートの製造方法。
  9. 請求項1〜7の何れかに記載の建材用シートを用いた建材。
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