JP2017529275A - 自転車のフロントフォーク - Google Patents
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Abstract
2つのレッグ(1)を含む自転車のフロントフォークであって、クラウン(2)を更に含み、偏平状のクラウン(2)の中央には装入孔(3)が設けられ、クラウン(2)の両端には接続部が設けられ、接続部と2つのレッグ(1)が固定接続される。扁平状のクラウン(2)によれば、フロントフォークの構造全体がシンプルとなり、いっそうスマート化される。クラウン(2)において、2つのレッグ(1)と装入孔(3)は分離していることから、2つのレッグ(1)が車輪や地面から受けた衝撃力及び自転車の積載量からの重力は、積載作用を奏するクラウン(2)に直接伝達される。よって、力の作用点が集中せず、各方向の力が分散することから、フロントフォークに亀裂が入りにくく、高強度且つ合理的な構造となる。積載作用を奏するクラウン(2)を2つのレッグ(1)と接続する際には、レッグ(1)をクラウン(2)に設けられた固定孔(23)に挿入した後、直接溶接又はその他の固定方式で固定するだけでよい。当該自転車のフロントフォークは、構造が合理的で加工工程が容易であり、且つ低コストとなる。【選択図】図1
Description
本発明は自転車部品に関し、特に自転車のフロントフォークに関する。
自転車産業の発展に伴い、自転車のフロントフォークは、従来はフロントフォーク立管が設けられ、縦管に接続する際にフロントフォーク立管を縦管に装入してロックしていたが、現在の自転車のフロントフォークの場合、縦管又はハンドル立管が接続されたスリーブ管をフロントフォーク中央の下端に装入及びロックしている。これにより、縦管又はハンドル立管が接続されたスリーブ管と接続するにあたり、フロントフォークがより安定的となり、コンシールドタイプとなる。このようなフロントフォークは、レッグ1及び軸受7を含んで構成される。縦管又はハンドル立管が接続されたスリーブ管6は、軸受7に設けられた孔8に挿入される。軸受7に孔8が設けられ、且つハンドルが接続されたスリーブ管6が挿入されるとともに、孔8下端のロック装置によってロックされることで、ハンドルとフロントフォークとの接続が完了する。しかし、2つのレッグ1の上端はいずれも内側に向かってアーチ状に湾曲している。また、2つのレッグの上端にはフォーク肩が設けられ、2つのレッグ1のフォーク肩にはいずれも凹溝が設けられている。最終的には、2つの凹溝によって軸受7の下端を包囲し、溶接して一体的に形成することで、図1に示すように、軸受7が2つのレッグの中央に位置する。この種の構造のフロントフォークは加工精度に対する要求が非常に高いほか、軸受7があまりに重厚であるため、構造が合理的ではなかった。
本発明は、構造がシンプル且つ合理的であり、加工工程が容易で低コストな自転車のフロントフォークを提供することを目的とする。
本発明は、次のように実現される。即ち、2つのレッグを含む自転車のフロントフォークであって、クラウンを更に含み、前記クラウンの中央には装入孔が設けられ、前記クラウンの両端には接続部が設けられ、前記接続部と前記2つのレッグが固定接続される。
前記装入孔の軸方向には第1の隙間と第2の隙間が設けられ、前記第1の隙間には調節装置が設けられている。前記調節装置は、前記第1の隙間に貫設されるネジ孔と、前記ネジ孔に対応する調節ネジを含む。
前記ネジ孔と前記調節ネジは2つずつ設けられ、前記ネジ孔の軸線と前記装入孔の軸線は垂直とされ、且つ、2つの前記ネジ孔は上下に配列される。2つの前記調節ネジを各前記ネジ孔にねじ込む際には、2つの前記調節ネジの配置方向は逆向きとされる。
前記装入孔の下端には、段付き穴が設けられる。
前記接続部は固定孔であり、前記2つのレッグは前記固定孔に貫設されて固定接続される。
前記クラウンの一方の側には、方形の突起が設けられる。
前記クラウンは、扁平状構造である。
前記クラウンは、透かし彫り構造である。
前記クラウンは、押出成形される。
本発明は、次のような有益な効果を有する。即ち、扁平状のクラウンの中央には装入孔が設けられている。クラウンの両端には接続部が設けられており、接続部と2つのレッグが固定接続される。扁平状のクラウンによれば、フロントフォークの構造全体がシンプルとなり、いっそうスマート化される。装入孔は、ハンドルに接続されるスリーブ管を挿入及びロックし、フロントフォークとハンドルとの固定接続を完了するために用いられる。また、2つのレッグがクラウン両端の接続部に接続されるため、加工が容易で低コストとなる。クラウンにおいて、2つのレッグと装入孔は分離していることから、2つのレッグが車輪や地面から受けた衝撃力及び自転車の積載量からの重力は、積載作用を奏するクラウンに直接伝達される。よって、力の作用点が集中せず、各方向の力が分散することから、フロントフォークに亀裂が入りにくく、高強度且つ合理的な構造となる。更に、積載作用を奏するクラウンと2つのレッグを接続する際には、レッグをクラウンに設けられた固定孔に挿入し、直接溶接又はその他の固定方式によって固定するだけでよい。よって、構造が合理的となるほか、加工工程が容易で低コストとなる。クラウンと2つのレッグはいずれも方形構造とされる。方形構造は補強材としての作用を奏することから、クラウンと2つのレッグの強度がより強化される。
以下に、図面を組み合わせて本発明における自転車のフロントフォークについて更に詳細に説明する。
図2〜図6を参照して、自転車のフロントフォークは2つのレッグ1とクラウン2を含む。2つのレッグ1とクラウン2はいずれも方形構造とされる。方形構造はレッグ1及びクラウン2の抗折力を強化可能なことから、補強材としての作用を備える。扁平状構造を有するクラウン2は、上下が平らであるとともに、扁平且つ透かし彫り状の構造となっている。これにより、フロントフォークの構造全体に重厚さがなくなり、構造がシンプルとなるほか、全体としての見栄えがよくなる。クラウン2の一方の側には方形の突起24が設けられている。泥よけやブレーキの固定に問題がなければ、クラウン2の構造強度が不足しないよう、泥よけをクラウン2に直接接続することは避けるようにする。
クラウン2の中央には装入孔3が設けられ、クラウン2の両端には接続部が設けられる。接続部は固定孔23である。装入孔3両端の固定孔23は、装入孔3を支点として互いに対称とされる。固定孔23は、2つのレッグ1に対応している。2つのレッグ1は一端が固定孔23に貫設されて、溶接により固定されるが、直接嵌入やリベット接合といったその他の方式で固定してもよい。また、2つのレッグ1は他端にフォーク爪が溶接されており、フォーク爪によって車輪のハブ軸に接続される。2つのレッグ1は固定孔23に挿入されて溶接されるため、安定性に優れるほか、2つのレッグ1とクラウン2との接続角度、及び2つのレッグ1間の寸法を安定的に維持可能となる。クラウン2には押出成形による生産形態を適用するため、低コストとなるほか、全体成形によって構造が合理的且つ安定的となる。
装入孔3の下端には段付き穴26が設けられており、ハンドルが接続されたスリーブ管6をヘッドチューブに貫通させるとともに、装入孔3に貫設するために用いられる。最終的には、ロック蓋4を段付き穴26にロックし、ロック蓋4と段付き穴26とを当接させることで、フロントフォークとハンドルとの固定接続を完了させる。ロック蓋4は段付き穴26に没入及び当接するため、段付き穴26はロック蓋4を見えないように保護する。装入孔3の軸方向には第1の隙間21と第2の隙間22が設けられ、第1の隙間21には調節装置が設けられる。調節装置は、第1の隙間21の隙間が小さくなるようにクランプを制御する。これにより、装入孔3の変形が変更されるとともに、第2の隙間22にも変形が生じる。即ち、装入孔3の口径が小さくなることでスリーブ管6がクランプされて、調節作用が奏される。第2の隙間22は2つ設けられ、第1の隙間21をより大きく変形可能とするためのものである。調節装置は、第1の隙間21に貫設されるネジ孔25と、前記ネジ孔25に対応する調節ネジ5を含む。ネジ孔25と調節ネジ5は2つずつ設けられる。2つのネジ孔25の軸線と装入孔3の軸線は垂直とされ、且つ、2つのネジ孔25は上下に配列される。このように配列するのは、調節ネジ5を締め付ける際に、よりバランスよく第1の隙間21を変形させるためである。また、2つの調節ネジ5を各ネジ孔25にねじ込む際には、第1の隙間21にバランスよく力がかかって変形し、安定してロックされるよう、2つの調節ネジ5の配置方向は逆向きとされる。このようにして、自転車のハンドル立管の取り付けが完了するため、取り付け工程が容易且つ便利である。
以上は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を限定するものではない。本発明の精神及び原則の範囲で行われるいかなる修正、等価の代替及び改良等は、いずれも本発明の保護の範囲に含まれるものとする。
Claims (9)
- 2つのレッグ(1)を含む自転車のフロントフォークであって、
クラウン(2)を更に含み、前記クラウン(2)の中央には装入孔(3)が設けられ、前記クラウン(2)の両端には接続部が設けられ、前記接続部と前記2つのレッグ(1)が固定接続されることを特徴とする自転車のフロントフォーク。 - 前記装入孔(3)の軸方向には第1の隙間(21)と第2の隙間(22)が設けられ、前記第1の隙間(21)には調節装置が設けられ、
前記調節装置は、前記第1の隙間(21)に貫設されるネジ孔(25)と、前記ネジ孔(25)に対応する調節ネジ(5)を含むことを特徴とする請求項1記載の自転車のフロントフォーク。 - 前記ネジ孔(25)と前記調節ネジ(5)は2つずつ設けられ、2つの前記ネジ孔(25)の軸線と前記装入孔(3)の軸線は垂直とされ、且つ、2つの前記ネジ孔(25)は上下に配列され、
2つの前記調節ネジ(5)を各前記ネジ孔(25)にねじ込む際には、2つの前記調節ネジ(5)の配置方向は逆向きとされることを特徴とする請求項2記載の自転車のフロントフォーク。 - 前記装入孔(3)の下端には、段付き穴(26)が設けられることを特徴とする請求項3記載の自転車のフロントフォーク。
- 前記接続部は固定孔(23)であり、前記2つのレッグ(1)は前記固定孔(23)に貫設されて固定接続されることを特徴とする請求項3記載の自転車のフロントフォーク。
- 前記クラウン(2)の一方の側には、方形の突起(24)が設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の自転車のフロントフォーク。
- 前記クラウン(2)は、扁平状構造であることを特徴とする請求項6記載の自転車のフロントフォーク。
- 前記クラウン(2)は、透かし彫り構造であることを特徴とする請求項6記載の自転車のフロントフォーク。
- 前記クラウン(2)は、押出成形されることを特徴とする請求項6記載の自転車のフロントフォーク。
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