JP2017522724A - 金属インダクタハウジングに熱的に結合された少なくとも1つのインダクタコイルを備えるインダクタ組立体 - Google Patents

金属インダクタハウジングに熱的に結合された少なくとも1つのインダクタコイルを備えるインダクタ組立体 Download PDF

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Abstract

インダクタ組立体(1)は、少なくとも1つのインダクタコイル(3)と、インダクタコイル(3)を少なくとも部分的に取り囲む金属インダクタハウジング(2)と、インダクタコイル(3)及び金属インダクタハウジング(2)の双方に接触し、インダクタコイル(3)を金属インダクタハウジング(2)に熱的に結合する注封材料と、を備える。インダクタコイル(3)は、電気絶縁材料で作製されたボビン(20)、及びボビン(20)上に巻回された導電体(25)で作製されたインダクタ巻線(4)を含む。インダクタ巻線(4)は外周および2つの端面(27)をさらに有し、電気絶縁体(5)がインダクタ巻線(4)の外周を覆う。電気絶縁材料で作製されたコイルの蓋(11)が、インダクタ巻線(4)の端面(27)、及びインダクタ巻線(4)の外周を覆う電気絶縁体(5)の隣接区域を少なくとも部分的に覆い、それにより、コイルの蓋(11)またはボビン(20)の電気絶縁材料を貫通しない任意の道筋に沿った金属ハウジング(2)までのインダクタ巻線(4)の端面(27)の任意の地点の距離が、少なくとも必要最小沿面距離(28)あるようにする。【選択図】図11

Description

本発明は、少なくとも1つのインダクタコイルと、インダクタコイルを少なくとも部分的に取り囲む金属インダクタハウジングと、インダクタコイル及びインダクタハウジングの双方に接触し、インダクタコイルをインダクタハウジングに熱的に結合する注封材料と、を備えるインダクタ組立体に関する。より詳細には、本発明は、少なくとも1つのインダクタコイルが、電気絶縁材料で作製されたボビン、及びボビン上に巻回された導電体で作製されたインダクタ巻線を含み、インダクタ巻線は外周及び2つの端面を有し、電気絶縁体がインダクタ巻線の外周を覆う、このようなインダクタ組立体に関する。
インダクタ巻線の外周を覆う電気絶縁体は、例えば、インダクタ巻線の外周の周りに巻回された電気絶縁箔のような、別個の電気絶縁体である場合がある。しかし、インダクタ巻線の外周を覆う電気絶縁体はまた、導電体と共にボビン上に巻回された電気絶縁体によって設けられる場合もある。ただし、導電体のこの電気絶縁体が十分な耐力のものである場合に限る。多くの場合、インダクタコイルのボビン上に巻回された導電体には、電気絶縁性ラッカの薄層が設けられる。このような電気絶縁性ラッカは、インダクタ巻線同士の十分な電気絶縁をもたらすのに十分となるのみであり、金属インダクタハウジングに対するインダクタ巻線の十分な電気絶縁をもたらすには十分でない。それゆえ、インダクタ巻線の外周を覆う別個の電気絶縁体が必要とされる。
インダクタ組立体の金属ハウジングは、注封材料を受容するために鉢状になっている。鉢状金属ハウジングの開口側において、インダクタ組立体は、注封材料が金属ハウジング内のインダクタコイルを少なくとも部分的に取り囲む様態で終わりとなってもよいか、あるいはそれは金属閉鎖プレートまたは任意の他の種類の金属閉鎖体によって閉鎖されてもよい。
冒頭で定義されたとおりのインダクタ組立体は、例えば、例として、ACもしくはDCチョークとして、ACもしくはDCフィルタとして、または電気エネルギー貯蔵インダクタとして用いられる場合がある。これらの適用のいずれにおいても、インダクタ巻線を金属インダクタハウジングから電気的に絶縁することが必要とされる。多くの場合、インダクタ巻線を、少なくとも1つのインダクタコイルのボビンが上に配置されたインダクタ組立体の磁心から電気的に絶縁することも必要条件となる。他方で、インダクタコイル内を流れる電流によってインダクタコイルおよび磁心の両方の内部で発生された熱を放散させるために、インダクタコイルおよび磁心へのインダクタハウジングの良好な熱的結合がそれぞれ必要である。それゆえ、注封材料に対しては、相異なる必要条件が存在する。なぜなら、良好な電気絶縁をもたらす注封材料は通常、良好な熱的結合をもたらさないからである。加えて、例えば、ポリウレタン、エポキシまたはシリコーン樹脂のような電気絶縁性樹脂基材、ならびに例えば、セラミック、石英、AlNまたはBN粒子のような熱伝導性粒子の充填材を含む注封材料は、両方の必要条件を満たすために、多くの場合、それらの流体状態では、充填材に起因して、大きな粘性を呈する。それゆえ、それらは、インダクタコイルと金属ハウジングとの間の小さな間隙を、空隙を形成することなく充填するのには適さない。しかし、注封材料内の空隙は、金属ハウジングへのインダクタコイルの熱的結合を低下させ、インダクタ巻線と金属ハウジングとの間の電気絶縁の絶縁破壊をトリガし得る。加えて、インダクタ巻線と金属ハウジングとの間の電気絶縁の絶縁破壊は、樹脂基材の内部の熱伝導性粒子の充填材によってもトリガされ得る。これは、熱伝導性粒子間の平均距離が比較的小さい領域においてしばしば生じる。金属ハウジングの内部における注封材料の典型的な嵩体積内では、熱伝導性粒子の分布は理想的に均一ではない。さらに、それは、注封プロセスの最中に、特に、例えば、インダクタ巻線と金属ハウジングとの間の、小さな間隙において発生され得る凝集塊のために、変化し得る。これらの凝集塊内では、熱伝導性粒子の間の平均距離は比較的小さく、したがって、電気絶縁破壊をトリガするリスクが比較的高くなる。したがって、熱伝導性充填材は通例、注封材料の電気絶縁能力を危うくする。加えて、インダクタコイルと金属ハウジングとの間のわずかな距離のゆえに、注封材料を充填されるべきインダクタコイルと金属ハウジングとの間の全ての間隙が一様な幅を有するよう、インダクタコイルを金属ハウジング内に正確に位置付けることが必要とされる。
米国特許出願公開第2013/0265129A1号明細書は、変圧器組立体を含む電磁気デバイスを開示している。変圧器組立体は、磁心と、巻線と、磁心および巻線の少なくとも一部分の周りに配置されたハウジングとを有する。エンクロージャが変圧器組立体を少なくとも部分的に取り囲む。変圧器組立体はエンクロージャの第1の部分に装着され、それにより、熱が変圧器組立体からエンクロージャの第1の部分へ伝達されるようになっている。エンクロージャの第2の部分が、そこから延在する延長部を有し、それにより、延長部は変圧器組立体と熱接触するように配置され、変圧器組立体から延長部へ熱を伝達するようになっている。
独国特許出願公開第102011076227A1号明細書は、例えば、導電体内の電圧を平滑化するために用いられる、チョークのような、誘導性構成要素を開示している。誘導性構成要素は、電線導体の少なくとも1本のインダクタ巻線を備えるインダクタコイルを有する。インダクタコイルはハウジング内に収容されている。熱伝導性パッドがインダクタコイルとハウジングとの間に配置されている。パッドは、熱パッドであってもよいか、あるいはそれは、相転移材料、ゲル様の稠度の材料、または填隙材で作製されてもよい。
国際公開第2005/052964A1号パンフレットは、トロイダル磁心誘導抵抗器のための熱伝導ブリッジを開示している。トロイダル磁心が少なくとも1本の巻線によって囲まれている。熱伝導ブリッジは、ベース要素、およびベース要素からトロイダル磁心の中心内へ延在する要素によって形成され、それにより、トロイダル磁心はこの要素の周りに配置されるようになっている。ベース要素は鉢状ハウジングを閉鎖し、ハウジング内において、トロイダル磁心は注封材料によって取り囲まれる。
独国特許出願公開第3522740A1号明細書は、トロイダル磁心を備えるさらなる変圧器またはチョークを開示している。ここでは、トロイダル磁心の中心内へ延在する熱伝導要素が金属ハウジングから延在し、ハウジング内において、トロイダル磁心、およびトロイダル磁心上の巻線は、粒状材料、例えば、ケイ砂によって取り囲まれる。金属ハウジングは、巻線およびトロイダル磁心から熱を放散させるための冷却リブを備える。
独国特許出願公開第19814897A1号明細書は、巻線を有するトロイダル磁心が鉢状ハウジング内に配置され、注封材料内に埋め込まれている、高出力用の誘導性構成要素を開示している。ハウジングから、熱パイプがトロイダル磁心の中心内へ延在する。
金属ハウジング内に、トロイダル磁心、および注封材料によって取り囲まれた巻線を備える別の誘導性構成要素が、独国実用新案第9406996U1号明細書から知られている。ここでは、トロイダル磁心の中心内へ延在するハウジングの要素が、この熱伝達要素の表面を樹脂製の注封材料へ向かって増大させるリング状のリブを備える。
米国特許第4,000,483A号明細書は、積層磁心と、1次コイルが巻回された電気絶縁プラスチックボビンと、2次コイルが巻回された電気絶縁プラスチックボビンと、1次コイルを取り囲み、1次コイルと積層磁心との間、および1次コイルと2次コイルとの間に追加的な電気絶縁をもたらす、2つの相互係合する電気絶縁プラスチックカバーと、を備える変圧器を開示している。プラスチック構成要素は、1次コイルと2次コイルとの間、および1次コイルと積層磁心との間に2mmの電気絶縁をもたらすように形成される。プラスチック構成要素は、1次コイルと2次コイルとの間に少なくとも10mmの沿面距離、1次コイルと積層磁心との間に少なくとも8mmをもたらすように配置される。もたらされた絶縁は、機器の金属フレーム上に積層磁心を直接装着することを可能にすることになる。
米国特許出願公開第2008/0079525A1号明細書は、真空装置のための直列フィラメント変圧器を開示している。フィラメント変圧器は、磁心と、磁心の周りに巻回された1次巻線および2次巻線とを備える。2次巻線は高電圧にバイアスされ、1次巻線は2次巻線と直列に配置されている。1次巻線および2次巻線は、別個のボビン内、または共通のボビン内に組み込まれている。1次巻線および2次巻線を組み込んだボビン区分の間の距離によって、1次巻線と2次巻線との間の沿面距離がもたらされる。さらに、1次巻線を2次巻線から遮蔽するために、ボビンの1次区分内のシールドが設けられている。このシールドは、細線のシールド巻線の形態のものであってもよい。2次ボビン区分内に組み込まれた2次巻線の外周は絶縁体によって取り囲まれている。磁心に対して、絶縁体は、「C」字状に折り曲げられた絶縁シート、または電気絶縁ポリマー材料製のキャップで作製されてもよい。このシートまたはキャップは、2次巻線を組み込んだ2次ボビン区分の両側の自由ボビン区分内で固定される。
インダクタコイルがインダクタハウジングに効率よく熱的に結合されているが、インダクタハウジングから電気的には絶縁されており、且つそれにもかかわらず、低コストで製作される、インダクタ組立体がなおも必要とされている。
本発明は、独立請求項1に係るインダクタ組立体を提供する。従属請求項では、本発明に係るインダクタ組立体の好ましい実施形態が定義される。
本発明に係るインダクタ組立体は、少なくとも1つのインダクタコイルと、インダクタコイルを少なくとも部分的に取り囲む金属インダクタハウジングと、インダクタコイル及びインダクタハウジングの双方に接触し、インダクタコイルをインダクタハウジングに熱的に結合する注封材料と、を備える。インダクタコイルは、電気絶縁材料で作製されたボビン、及びボビン上に巻回された導電体で作製されたインダクタ巻線を含む。インダクタ巻線は外周及び2つの端面を有する。電気絶縁体がインダクタ巻線の外周を覆う。同じく電気絶縁材料で作製されたコイルの蓋が、インダクタ巻線の端面、及びインダクタ巻線の外周を覆う電気絶縁体の隣接区域を少なくとも部分的に覆い、それにより、コイルの蓋またはボビンの電気絶縁材料を貫通しない任意の道筋に沿った金属ハウジングまでのインダクタ巻線の端面の任意の地点の距離が、少なくとも必要最小沿面距離あるようにする。
本発明は、インダクタコイルと金属インダクタハウジングとの間の電気絶縁に関する最重要地点は、金属インダクタハウジングに最も近接した、インダクタコイルのインダクタ巻線の端面の地点であるという発見に基づく。たとえ、これらの端面自体が、インダクタ巻線が巻回されたボビンのフランジによって覆われていても、及びインダクタ巻線が、その外周において、電気絶縁体によって覆われていても、金属インダクタハウジングに非常に近接したインダクタ巻線の端面の地点が存在することになる。注封材料とは無関係に、本発明は、コイルの蓋を設けることによって、インダクタコイルと金属インダクタハウジングとの間の電気絶縁の絶縁破壊がこれらの地点において生じないことを確実にする。これらのコイルの蓋は、インダクタ巻線の端面、およびインダクタ巻線の外周を覆う電気絶縁体の隣接区域を少なくとも部分的に覆うことによって、インダクタ巻線の端面と金属インダクタハウジングとの間の必要最小沿面距離が維持されることを確実にする。ここで、コイルの蓋およびボビンの電気絶縁材料が十分な絶縁耐力のものであると仮定すれば、インダクタ巻線の端面から金属インダクタハウジングまでの関連する道筋は、コイルの蓋またはボビンの電気絶縁材料を貫通しないもののみである。したがって、本発明係るインダクタ組立体では、コイルの蓋、特に、インダクタ巻線の外周を覆う電気絶縁体の隣接区域とのそれらの重複の設計が、インダクタコイルと金属インダクタハウジングとの間の沿面距離に影響を及ぼす。この結果、インダクタ組立体によって必要とされる設置スペースの大幅な増大を生じることなく、コイルの蓋の設計の変更を通じて沿面距離を目標どおり変更する選択肢が生み出される。これについては以下の図においてより詳細に説明される。
必要最小沿面距離、すなわち、インダクタ巻線の端面と金属インダクタハウジングとの間の絶縁体表面に沿った最小距離を維持することは、インダクタ巻線の端面と金属インダクタとの間の最小空間距離、すなわち、空気を通る任意の経路を経由する距離もまた、空気を通るこのような経路が本発明に係るインダクタ組立体内に1つでも存在する場合には、維持されることを確実にすることになる。
本発明は注封材料の絶縁耐力に全く依存しない。それよりも、インダクタ巻線の端面の全ての地点について最小沿面距離を維持することによって、注封材料は追加的な電気絶縁をもたらすのみである。さらに、コイルの蓋によって最小沿面距離を維持することは、インダクタ巻線自体は金属インダクタハウジングまでごくわずかな距離に配置されてもよいことを意味する。その結果、インダクタ巻線と金属インダクタハウジングとの間の短い距離のおかげで、これらの構成要素の間に良好な熱的結合がもたらされる。本発明はまた、注封材料の熱伝導率にも−少なくとも大幅には−依存しない。これは、本発明のインダクタ組立体は、注封材料を通るのではなく、以下においてより詳細に説明されるとおりの熱伝達促進接合部材を通るように案内される経路を経由して、金属インダクタハウジングへの大幅な熱伝達を提供するという事実によるものである。したがって、注封材料は、注封材料の十分な熱伝導率を提供するために、熱伝導性粒子の充填材を必ずしも必要としない。注封材料内に熱伝導性粒子の充填材がなければ、その充填材によってトリガされる絶縁破壊のリスクも解消される。加えて、注封材料は通例、それが十分な熱伝導率を提供する必要がない場合には、より安価になる。
加えて、コイルの蓋は、いくつかの態様において、本発明のインダクタ組立体の製作を助けることができる。これらの態様のうちの1つは、インダクタコイルを金属インダクタハウジングに対して配置することである。別の態様は、インダクタコイルを、他のインダクタコイル、および/またはインダクタ組立体の磁心に対して配置することである。
本発明に係るインダクタ組立体では、注封材料は、例えば、インダクタコイルと金属インダクタハウジングとの間の小さな間隙さえも確実に充填されるよう、その流体状態における低粘性のために最適化されてもよい。これらの間隙の幅が小さいために、注封材料の熱伝導率は、より広い間隙の場合ほど重要ではない。無論、注封材料、およびそれを金属インダクタハウジング内へ充填するステップのコストを考慮して、間隙幅、および注封材料の熱伝導率を、金属インダクタハウジングへのインダクタコイルの最適な熱的結合のために最適化してもよい。
金属インダクタハウジングに対するインダクタ巻線の端面の全ての地点の間の必要最小沿面距離を維持することに加えて、この必要最小沿面距離はまた、インダクタコイルのボビンが配置された磁心に対して維持されてもよい。
必要最小沿面距離の値はインダクタ組立体の実際の適用に依存することになり、例えば、それぞれの構成要素の間の電位差、注封材料の表面内、および表面における不純物、ならびに/あるいはそれぞれの構成要素の動作中に存在する環境条件のような、いくつかのパラメータが通例、考慮されなければならない。必要最小沿面距離の好適な値は当業者に周知である。例えば、絶縁されていない生の構成要素と金属エンクロージャの壁との間の必要最小沿面距離の絶対値は、構成要素と金属エンクロージャとの間の電位差のピーク値に依存して、1.6mm、6.4mmまたは12.7mmであり得る。
本発明に係るインダクタ組立体では、コイルの蓋は金属インダクタハウジングに実際に接触してもよい。こうして、それらは、例えば、注封材料を充填する前にインダクタコイルを金属インダクタハウジング内で位置合わせするために用いられてもよい。
本発明に係るインダクタ組立体では、コイルの蓋が−またはコイルの蓋とボビンとが一緒になって−インダクタ巻線の端面を完全に覆ってもよく、コイルの蓋およびボビンの電気絶縁材料によって端面全体を電気的に絶縁する。端面とこのカバーの外側における全ての地点との間の必要最小沿面距離をもたらすために、コイルの蓋およびボビンが重複しなければならなくなることは明らかである。このような実施形態では、コイルの蓋と、インダクタ巻線の外周を覆う電気絶縁体との間で、インダクタ巻線の導電体と外部の電気構成要素または電子構成要素との間の電気接点を引き回すことができる。
本発明の別の実施形態では、コイルの蓋が、またはコイルの蓋とボビンとが一緒になって、インダクタ巻線へのアクセスを提供する電気接点窓のみを除く、インダクタ巻線の端面を完全に覆う。この電気接点窓は、特に、インダクタ巻線の導電体を、本発明に係るインダクタ組立体が使用されている機器内の外部の電気構成要素または電子構成要素に接続するために用いられてもよい。コイルの蓋またはボビンの電気絶縁材料を貫通しない任意の経路に沿った、金属ハウジング、および、磁心が設けられる場合には、磁心までの電気接点窓の任意の地点の距離もまた、少なくとも必要最小沿面距離あることは明らかである。
電気接点窓のこの沿面距離は、例えば、電気接点窓が、特に,磁心に対して、隣接するコイルの蓋内の開口部を貫いて延在するボビンの連続したリブによって少なくとも部分的に枠付けされるという点でもたらされてもよい。代替的に、または加えて、電気接点窓は、特に、金属ハウジングに対して、隣接するコイルの蓋のリブによって遮蔽されてもよい。
本発明に係るインダクタ組立体では、コイルの蓋は、インダクタ巻線の端面に隣接する、インダクタ巻線の外周を覆う電気絶縁体の区域を覆う。しかし、これは、コイルの蓋が、インダクタ巻線の外周を覆う電気絶縁体全体を完全に覆うことを意味するものではない。それよりむしろ、コイルの蓋は、特に、端面に近接せず、金属インダクタハウジングに近接した電気絶縁体の区域を覆わない。それゆえ、電気絶縁体のこれらの覆いのない区域は、コイルの蓋の電気絶縁材料によって金属インダクタハウジングから熱的に切り離されず、インダクタ巻線から金属インダクタハウジングへの急速な熱伝達のために金属インダクタハウジングに著しく良好に熱的に結合され得る。具体的には、熱的結合は、電気絶縁体の覆いのない区域を、金属インダクタハウジングに同時に熱的に結合された熱伝達促進要素と直接接触させることを通じて実現することができる。
本発明に係るインダクタ組立体の一実施形態では、インダクタ巻線の外周の電気絶縁体は、インダクタ巻線の外周を取り囲む連続的な絶縁箔によって設けられる。導電体巻線は導体箔であってもよく、導体箔は絶縁箔と一緒にボビン上に巻回され、絶縁箔が、インダクタ巻線の隣接する層同士の短絡を防止するために、軸方向に、すなわち、インダクタ巻線の両方の端面において、導体箔を越えて延在するように、巻回されてもよい。しかし、連続的な絶縁箔はまた、例えば、ラッカを施した電線のような、ラッカを施した導電体で作製されたインダクタ巻線を取り囲んでいてもよい。より低温の適用においては、絶縁箔は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンまたはゴムの熱可塑性テープであってもよい。より高温の適用では、絶縁箔は絶縁紙であってもよい。好適な絶縁箔の厚さは通例、25μm〜100μmの範囲内であることになる。
インダクタ巻線の外周から金属インダクタハウジングへの熱伝達を促進するために、インダクタ巻線の外周を覆い−コイルの蓋によって覆われない−電気絶縁体の区域と、金属インダクタハウジングとの間に、少なくとも1つの熱伝達促進接合部材が設けられてもよい。この熱伝達促進接合部材は、例えば、インダクタ巻線の周を囲むように巻回された金属胴巻きを含んでもよい。代替的に、または加えて、熱伝達促進接合部材は、鉢状金属インダクタハウジングの内面に面するインダクタ巻線の外周の3つの側面のみを覆う「C」字状のものであってもよい。金属胴巻きの代わりに、良好な熱伝導率を有する別の材料で作製された胴巻きを用いることもできる。
インダクタコイルのボビンが磁心上に配置される場合には、追加的に、または代替的に、磁心の区域と金属インダクタハウジングとの間に設けられる少なくとも1つの熱伝達促進接合部材が存在してもよい。例えば、PE接地された金属インダクタハウジングとPE接地された磁心の場合のように、インダクタ組立体の動作中に、金属インダクタハウジングと磁心との間に電位差が生じない場合には、少なくとも1つの熱伝達促進接合部材は有利に、磁心および金属インダクタハウジングに直接接触し、その結果、磁心と金属インダクタハウジングとの間に導電性をもたらす、金属要素であることができる。他方で、インダクタ組立体の動作中に、金属インダクタハウジングと磁心との間の電位差が生じる場合には、良好な熱的結合を確実にする間接的接触が、両構成要素の間の十分な電気絶縁と有利に組み合わせられる。このような間接的接触は、金属インダクタハウジングと磁心との間の電気接続を防止し、例えば、磁心および/または金属インダクタハウジングの外面を覆うラッカまたは薄い絶縁箔のような、薄い絶縁層によって提供することができる。注封材料を有利に充填された、両構成要素の間の小さな間隙も同様に用いることができる。2つのインダクタコイルのボビンが磁心上に同軸状に配置される場合には、少なくとも1つの熱伝達促進接合部材は、2つのインダクタコイルのインダクタ巻線の向かい合う端面の間の軸方向間隙内へ延在してもよい。
2つのインダクタコイルのボビンが、磁心の並列した脚部上に、すなわち、横に並んで配置される場合には、熱伝達促進接合部材が、−代替的に、または追加的に−、2つのインダクタコイルのインダクタ巻線の外周を覆う電気絶縁体の向かい合う区域の間に設けられてもよい。このような熱伝達促進接合部材は通例、プレート状である。
本発明に係るインダクタ組立体では、任意の熱伝達促進接合部材は、金属ハウジングの突出部もしくは延長部、または金属インダクタハウジング内に配された別個の要素のいずれかであってもよい。しかし、このような別個の要素は、金属インダクタハウジングに取り付けられるか、装着されるか、または接着されてもよいか、あるいは、それは、インダクタコイル、またはインダクタコイルと共に金属インダクタハウジング内に配置された任意の構成要素に取り付けられるか、装着されるか、または接着されてもよい。例えば、それは、インダクタコイルのインダクタ巻線の外周を覆う電気絶縁体上に留められたC字状要素であってもよい。別個の要素の材料は、例えば、窒化アルミニウム、酸化アルミニウムおよびダイアモンドのような、絶縁体、ならびに例えば、アルミニウム、銅、真鍮、黒鉛など、あるいは、さらに、追加的な磁気パラメータが所望される場合には、鉄のような、導電体を含む、高熱伝導率の任意の材料であり得る。
本発明のインダクタ組立体では、各インダクタコイルのインダクタ巻線の2つの端面は2つの別個のコイルの蓋によって覆われる。しかし、これらの2つのコイルの蓋はまた、少なくとも1つのインダクタコイルと横に並んで配置された第2のインダクタコイルの端面を覆ってもよい。他方で、2つの同軸状に配置されたインダクタコイルの2つの隣接するインダクタ巻線の向かい合う端面は、2つの別個のコイルの蓋によって覆われることになる。しかし、別個のコイルの蓋は、例えば、2つの同軸状に配置されたインダクタコイルを整列させ、および/またはそれらの間の既定の距離を維持するなどするための既定の様態で互いに相互係合するなどするように構成されてもよい。それらはまた、インダクタ組立体の磁心の区分または脚部も保持するように構成されてもよい。
本発明の有利な発展が、請求項、明細書および図面から生じる。説明の冒頭において述べられた特徴、および複数の特徴の組み合わせの利点は、単に例の役割を果たすのみであり、代替的に、または累加的に用いられてもよく、本発明に係る実施形態がこれらの利点を獲得しなければならないことを必要とするわけではない。同封の請求項によって定義されているとおりの保護の範囲を変更することなく、以下のことが最初の出願および特許の開示に関して適用される。すなわち、図面から、特に、図示されている設計、および複数の構成要素の互いに対する寸法から、ならびにそれらの相対配置およびそれらの動作接続から、さらなる特徴が引き出されてもよい。本発明の異なる実施形態の特徴の組み合わせ、または請求項の選定された参照と無関係の異なる請求項の特徴の組み合わせも可能であり、それはこれらと共に動機付けられる。これはまた、別個の図面に示されているか、またはそれらを説明する際に述べられている特徴にも関係する。これらの特徴はまた、異なる請求項の特徴と組み合わせられてもよい。さらに、本発明のさらなる実施形態は、請求項に述べられている特徴を有しないことも可能である。
請求項および明細書に述べられている特徴の数は、副詞「少なくとも(at least)」を明示的に用いなくても、この厳密な数と、述べられている数よりも大きな数を包含すると理解されるべきである。例えば、インダクタコイル(an inductor coil)と述べられている場合には、これは、厳密に1つのインダクタコイルが存在するか、または2つのインダクタコイル、もしくはより多くのインダクタコイルが存在するように理解されるべきである。これらの特徴に追加の特徴が追加されてもよいか、またはそれぞれの製品の特徴はこれらの特徴のみであってもよい。
請求項に含まれている参照符号は、請求項によって保護される事項の範囲を限定するものではない。それらの唯一の目的は、請求項をより理解しやすくすることである。
以下において、図面に示されている好ましい例示的な実施形態に関して本発明をさらに説明し、記載する。
図1は、インダクタ組立体の金属インダクタハウジング内に注封材料を充填する前の、本発明に係るインダクタ組立体の第1の実施形態の上面図である。 図2は、図1に係るインダクタ組立体の鉢状金属インダクタハウジングを別個に示す。 図3は、図2に係る金属インダクタハウジングを除く、図1のインダクタ組立体の全ての構成要素を下方からの斜視図で別個に示す。 図4は、インダクタ組立体の金属インダクタハウジング内に注封材料を充填し、その金属インダクタハウジングを金属閉鎖プレートで閉鎖する前の、本発明に係るインダクタ組立体の別の実施形態の上面図である。 図5は、図4において一点鎖線によって囲まれた、図4に係るインダクタ組立体のインダクタコイルの1つの対を別個に示す。 図6は、図5に係るインダクタコイルの対の分解図である。 図7は、図4に係るインダクタ組立体の鉢状金属インダクタハウジングを別個に示す。 図8は、図7に示される金属インダクタハウジング部分を除く、図4に示されるインダクタ組立体の全ての構成要素を斜視図で別個に示す。 図9は、インダクタ組立体の金属インダクタハウジング内に注封材料を充填する前の、本発明に係るインダクタ組立体のさらなる実施形態の上面斜視図である。 図10は、第1の実施形態における本発明に係るインダクタ組立体のインダクタコイルを貫く縦断面図である。 図11は、第2の実施形態における本発明に係るインダクタ組立体のインダクタコイルを貫く縦断面図である。 図12は、金属インダクタハウジングの位置およびインダクタ組立体の磁心の位置が指示された、本発明に係るインダクタ組立体の一実施形態のインダクタコイルを貫く部分縦断面図である。
図1は、複数のインダクタコイル3を取り囲む金属インダクタハウジング2内に注封材料を充填する前のインダクタ組立体1を上面図で示す。ここでは、6つのインダクタコイル3が示されている。各導体コイル3は、連続的な絶縁箔で作製された電気絶縁体5によって覆われたインダクタ巻線4を備える。各インダクタ巻線4の導電体は、図1の視界内にないボビン上に巻回されている。全ての6つのインダクタコイル3のボビンは、ボビンのうちの1つの内部に各々延在する長手方向区分、および垂直区分7からなる共通磁心6上に配置されている。長手方向区分は、並列した対の形で配置されている。これらの対は垂直区分7によって分離され、磁心6の両端部において、さらなる垂直区分7が配置されている。磁心6の区分は、端部要素10を貫いて延在し、ナット9がねじ込まれる双頭引きねじ8によって一体に保持される。インダクタ組立体1の共通磁心6上におけるインダクタコイル3の基本的な配置は、国際公開第2013/170906A1号パンフレットにおいて開示されているものと同じであってもよい。
磁心の長手方向区分の1つの並列対上に横に並んで配置されたインダクタコイル3の各対のインダクタ巻線4の端面は、インダクタコイル3のボビンの電気絶縁材料と同じであってもよい電気絶縁材料で作製されたコイルの蓋11の対によって覆われている。コイルの蓋11はまた、電気絶縁体5によって覆われたインダクタ巻線4の外周の区域も覆う。かくして、コイルの蓋11は、インダクタ巻線4の端面の全ての地点が、金属インダクタハウジング2までの必要最小沿面距離、およびまた、最小空間距離を維持することを確実にする。インダクタ巻線4を載せたボビンと共に、コイルの蓋11はまた、磁心6に対して、特に、磁心6の垂直区間7に対して、必要最小沿面距離および最小空間距離が維持されることを確実にする。
しかし、コイルの蓋11は、電気絶縁体5の主要部分、およびそれゆえ、インダクタ巻線4の外周の主要部分を覆わない。その代わり、熱伝達促進接合部材12が、コイルの蓋11によって覆われないまま残ったインダクタ巻線4の外周のこの主要部分を金属インダクタハウジング2に熱的に結合する。さらなる熱伝達促進接合部材13が、磁心6を金属インダクタハウジング2に熱的に結合するために、同軸状に配置されたインダクタコイル3の各対の間に延在する。追加の熱伝達促進接合部材14が、横に並んで配置されたインダクタコイル3の各対のインダクタ巻線4の向かい合う外周の間に延在し、インダクタ巻線4の外周の隣接区域を金属インダクタハウジング2の底部に熱的に結合する。引きねじ8はこれらの熱伝達促進接合部材14を貫いて延在し、これらを固定する。コイルの蓋11は、磁心6の垂直区分7を部分的に取り囲み、かくしてこれらを保持する磁心保持延長部15を備える。軸方向に隣り合ったインダクタコイル3の端面を覆う向かい合うコイルの蓋11の磁心保持延長部15は、それらが軸方向に相互に重なり合うように構成される。磁心保持延長部15上の専用形状適合要素を設計することによって、軸方向に隣り合ったインダクタコイル3の間の既定の距離を確実にすることも可能である。
図1に係るインダクタ組立体1はまだ完成していない。それは、金属インダクタハウジング2内のインダクタコイル3を取り囲み、インダクタコイル3を金属インダクタハウジング2に熱的に結合する注封材料を充填することによって完成することになる。さらに、インダクタハウジング2内に充填されると注封材料を貫いて延在する、インダクタ巻線4への電気接点は、図1に示されていない。特に、インダクタ巻線4への接触線は、コイルの蓋11と電気絶縁体5との間のインダクタ巻線4の端面から延出してもよく、その後、上方に曲がり、注封材料の外へ至ってもよい。熱伝達促進接合部材12、13、14によってもたらされる熱的結合は、インダクタコイル3から金属インダクタハウジング2への最適化された熱伝達を確実にする。加えて、熱伝達は、注封材料によって支配されないため、注封材料の熱伝導率に依存しない。その結果、注封材料は、注封プロセスの間に小さな間隙を充填するために、主として、低粘性を有するように設計することができる。
図2に別個に示されるインダクタハウジング2は、その外部において冷却リブ24を備える。その内部において、インダクタハウジング2は、熱伝達促進接合部材12および13のための接触区域16および17を備える。これらの接触区域16および17内において、金属インダクタハウジング2は、熱伝達促進接合部材を挿入する前に、熱伝達ペーストなどの、何らかの熱伝達材料によって覆われてもよく、ならびに/あるいは熱伝達促進接合部材12および13は接触区域16および17に接着されてもよい。
図3に係る下面斜視図は、インダクタ巻線4および磁心6に対する熱伝達促進接合部材12および13のロケーションを示す。C字状の熱伝達促進接合部材12の代わりに、横に並んで配置されたインダクタコイル3の各対には、連続的な金属胴巻きを設けることができるであろう。
図4に係るインダクタ組立体1の実施形態は、ここに示されていない金属閉鎖プレートまたは任意の他の金属閉鎖体によって閉鎖されることになる、金属インダクタハウジング2を備える。さらに、インダクタコイル3のインダクタ巻線4に接触するための電気接点窓18が設けられている。以下の詳細を示す図5および図6に、共通のコイルの蓋11によって覆われたインダクタコイル3の1つの対が別個に示されている。磁心6に対して、電気接点窓18はボビン20のリブ19によって枠付けされ、磁心6に対する電気接点窓18の任意の地点の必要最小沿面距離及び空間距離を維持する。金属インダクタハウジング2の金属閉鎖プレートに対して、電気接点窓18は、隣接するコイルの蓋11のリブ21によって遮蔽され、金属閉鎖プレートに対する電気接点窓18の任意の地点の必要最小沿面距離及び空間距離をも維持する。ここでは、最小空間距離を維持することが、より重要な側面になるであろう。有利に、隣接するコイルの蓋11のリブ21は互いに相互に係合し、および/または重なり合う。隣接するコイルの蓋11の磁心保持延長部15の形状適合要素間の直接接触を用いることによって、軸方向に隣り合ったインダクタコイル4の間の既定の距離を維持する代わりに、代替的に、または累加的に、隣接するコイルの蓋11のリブ21に配された形状適合要素間の直接接触を用いることによって前記既定の距離を維持することも可能である。これらの詳細は、以下に説明される図8からさらに良く認識できるであろう。コイルの蓋11は、引きねじ8を取り巻く管状の突出部23を追加的に備え、引きねじ8はそこでコイルの蓋11を貫いて延在する。これは、インダクタ巻線4の端面の全ての地点の必要最小沿面距離及び空間距離が引きねじ8に対しても維持されることを確実にする。さらに、ここでは、熱伝達促進接合部材14は引きねじ8の間にのみ延在する。すなわち、それらには、図1〜図3の実施形態の場合のように、引きねじ8のための貫通孔が設けられない。それにもかかわらず、それらは、2つの隣り合ったインダクタコイル3の間から金属インダクタハウジング2へ向けて熱を輸送する。
図5および図6では、コイルの蓋11は、インダクタコイル3の軸方向に、インダクタコイル3に取り付けられるように構成されることが示されている。換言すれば、図示されている実施形態を見ると、各コイルの蓋11は、上側から、および下側からインダクタコイル3のそれぞれの端面27に取り付けられる。したがって、コイルの蓋11を介して、2つの平行に向いたインダクタコイル3が既定の軸方向において互いに対して位置付けられることが確実にされる。インダクタコイル3の軸方向からそれらのそれぞれのインダクタコイル3に取り付けられるコイルの蓋11は、2つのインダクタコイル3に同時に取り付けられる共通のコイルの蓋11について示されている。しかし、同様に、単一のインダクタコイル3のためのコイルの蓋11も、好ましくは、インダクタコイル3の軸方向からインダクタコイル3に取り付けられる。コイルの蓋11は、磁心6のための開口部のみを有するボビン20の側面を完全に覆い、電気絶縁体5の上の所望の重複を提供するカップ状構造として形成されるか、またはボビン20の側面のちょうど十分な大きさの外側部分を覆い、所望の重複を提供するリング状構造として形成されてもよい。他の形状もまた企図され得る。
図7は、熱伝達促進接合部材12および13は、ここでは、金属インダクタハウジング2との一部分であることをより詳細に示す。さらに、図6に係る部分組立体を、図4に係る金属インダクタハウジング2にねじで装着するための装着点22が設けられている。
図8は、金属インダクタハウジング2を除く、図4に係るインダクタコイル3であって、それらの共通磁心6上に配置されたインダクタコイル3の斜視図である。ここでは、インダクタコイル3およびそれらの共通磁心6の全配置は、金属インダクタハウジング2内にインダクタコイル3を挿入する前に、端部要素10、引きねじ8およびナット9によって固定される。
図9に係るインダクタ組立体1の実施形態は、図4〜図8に示されるものと同様である。唯一の相違は、ここでは、金属インダクタハウジング2を閉鎖するために金属閉鎖プレートが用いられることはないため、電気接点窓18がコイルの蓋11のリブ21によって金属インダクタハウジング2の開口側に対して遮蔽されないことである。
図10は、本発明に係るインダクタ組立体1のインダクタコイル3のインダクタ巻線4がどのようにボビン20の周りに巻回され得るのかをより詳細に示す。本実施形態では、インダクタ巻線4の導電体25は箔状であり、導電体25の個々の層は絶縁箔26によって分離されている。電気絶縁材料で作製された絶縁箔25はまた、インダクタ巻線4の外周を覆う電気絶縁体5も形成する。絶縁箔26の幅は箔状導電体25の幅よりも大きく、インダクタ巻線4の両方の端面27において、絶縁箔26は導電体25を越えて延在する。それゆえ、導電体25の個々の層は互いに十分に電気的に絶縁されている。また、インダクタコイル3が内部に配置されることになる任意の金属インダクタハウジングに対する必要最小沿面距離28をももたらすために、ボビン20に加えて、電気絶縁材料のコイルの蓋11が設けられている。ボビン20と同様に、コイルの蓋11もまた、電気絶縁材料で作製され、単体で、または少なくともボビン20と一緒に、インダクタ巻線4の端面27を覆う。コイルの蓋11はまた、インダクタ巻線4の外周を覆う電気絶縁体5の隣接区域も覆う。上述された、コイルの蓋11で覆うことによって、コイルの蓋11またはボビン20の電気絶縁材料を貫通しない任意の道筋に沿った金属ハウジング2までのインダクタ巻線4の端面27の任意の地点の距離が、少なくとも必要最小沿面距離28であることが確実にされる。
2つの導電体部分の間の沿面距離は通例、絶縁性のバルク材料を全く貫通せず、絶縁体表面に沿った、これらの導電体部分の間の任意の可能な表面方向経路の最短距離である。図10には、電気絶縁体5、ボビン20およびコイルの蓋11の電気絶縁材料を貫通しない、インダクタ巻線4と金属インダクタハウジング2との間の1つの可能な沿面距離が例として明示されている。コイルの蓋11の設計を通じて、前記沿面距離28は、必要最小沿面距離28よりも長く維持される。以下において、これについてより詳細に説明する。
図10を見ることによって、生じ得る任意の漏れ経路−および特に、インダクタ巻線4の端面27から開始する任意の漏れ経路−は、コイルの蓋11と、インダクタ巻線4の外周を覆う電気絶縁体5の隣接区域との間の重複区分に沿って導かれることが明白になる。したがって、重複区分を変化させることによって、沿面距離を意図的に変更することができる。例えば、コイルの蓋11の重複区分を減少させること−および任意選択的に、さらに、熱伝達促進接合部材12の幅を増大させること−によって、沿面距離の減少がもたらされ、それに対して、コイルの蓋11の重複区分を増大させること−および任意選択的に、さらに、熱伝達促進接合部材12の幅を減少させること−によって、沿面距離の増大がもたらされる。したがって、コイルの蓋11の設計を特にその重複区分に関して変更することを通じて、生じ得る任意の可能な漏れ経路が必要最小沿面距離28を含むことを確実にすることができる。最小沿面距離28の値は、個々の適用に、特に、インダクタコイル3と金属インダクタハウジング2との間の電位差のピーク値に依存する。最小必要沿面距離28の値は仕様書に明記されており、したがって、当業者に知られる。沿面距離に関して以上において説明された同じ原理は空間距離にも当てはまる。
図11のインダクタコイル3の実施形態では、導電体25は、ラッカ絶縁体を有する電線である。ラッカ絶縁体は、電線の個々のターンを互いに対して電気的に絶縁するのに十分である。しかし、インダクタ巻線4の外周の電気絶縁体のためには、絶縁箔で作製された別個の電気絶縁体5が設けられている。代替的に、導電体25は箔状であり、電線の個々のターンを互いに対して絶縁するラッカ絶縁体を有し、インダクタ巻線4の外周において別個の電気絶縁体5を有することができるであろう。コイルの蓋11は、この場合も先と同様に、特に、インダクタ巻線4の端面27を考慮した、インダクタ巻線4と、インダクタコイル3が内部に配置される任意の金属インダクタハウジング2との間の必要最小沿面距離28を確実にするのに役立つ。端面27とこのような金属インダクタハウジングとの間の沿面距離は、この場合も先と同様に、電気絶縁体5、ボビン20およびコイルの蓋11の電気絶縁材料を貫いて延在しない、それらの間のその最短距離である。
図12に係る実施形態は、図10のインダクタコイル3の実施形態を組み込んでいる。追加的に、電気絶縁体5の外側においてコイルの蓋11によって覆われないインダクタ巻線4の外周全体を取り囲んでもよく、図12に指示された金属インダクタハウジング2に対する熱伝達促進接合部材12の役割を果たす、金属胴巻き29が示されている。この金属胴巻き29は、コイルの蓋11によって金属インダクタハウジング2に対して維持される必要最小沿面距離28に影響を及ぼさない。コイルの蓋11はまた、ボビン20と一緒に、磁心6の垂直区間7がインダクタ巻線4の端面27に沿って延びる場所でさえも、磁心6に対する必要最小沿面距離28を維持する役割を果たす。
また、図11および図12に示される実施形態は、コイルの蓋11と、インダクタ巻線4の外周を覆う電気絶縁体5の隣接区域との重複区分を変化させることによって沿面距離を意図的に変更する選択肢を提供する。したがって、図10に関して上述された沿面距離の変更原理は、図11および図12に示される実施形態にも適用することができる。
1 インダクタ組立体
2 金属インダクタハウジング
3 インダクタコイル
4 インダクタ巻線
5 電気絶縁体
6 磁心
7 垂直区間
8 引きねじ
9 ナット
10 端部要素
11 コイルの蓋
12 熱伝達促進接合部材
13 熱伝達促進接合部材
14 熱伝達促進接合部材
15 延長部
16 接触区域
17 接触区域
18 電気接点窓
19 リブ
20 ボビン
21 リブ
22 装着点
23 突出部
24 冷却リブ
25 導電体
26 絶縁箔
27 端面
28 必要最小沿面距離
29 金属胴巻き

Claims (16)

  1. 少なくとも1つのインダクタコイル(3)において、前記インダクタコイル(3)は、
    電気絶縁材料で作製されたボビン(20)、及び
    前記ボビン(20)上に巻回された導電体(25)で作製されたインダクタ巻線(4)において、
    前記インダクタ巻線(4)は外周及び2つの端面(27)を有する、インダクタ巻線(4)、並びに
    前記インダクタ巻線の前記外周を覆う電気絶縁体(5)、
    を含む、インダクタコイル(3)と、
    前記インダクタコイル(3)を少なくとも部分的に取り囲む金属インダクタハウジング(2)と、
    前記インダクタコイル(3)及び前記金属インダクタハウジング(2)の両方に接触し、前記インダクタコイル(3)を前記金属インダクタハウジング(2)に熱的に結合する注封材料と、
    を備えるインダクタ組立体(1)において、
    電気絶縁材料で作製されたコイルの蓋(11)が、前記インダクタ巻線(4)の前記端面(27)、及び前記インダクタ巻線(4)の前記外周を覆う前記電気絶縁体(5)の隣接区域を少なくとも部分的に覆い、それにより、前記コイルの蓋(11)または前記ボビン(20)の前記電気絶縁材料を貫通しない任意の道筋に沿った前記金属インダクタハウジング(2)までの前記インダクタ巻線(4)の前記端面(27)の任意の地点の距離が、少なくとも必要最小沿面距離(28)あるようにすることを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  2. 請求項1に記載のインダクタ組立体(1)において、前記ボビン(20)が磁心(6)上に配置され、前記コイルの蓋(11)または前記ボビン(20)の前記電気絶縁材料を貫通しない任意の道筋に沿った前記磁心(6)までの前記インダクタ巻線(4)の前記端面(27)の任意の地点のさらなる距離が、少なくとも前記必要最小沿面距離(28)あることを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  3. 請求項1または2に記載のインダクタ組立体(1)において、前記必要最小沿面距離が、1.6mm、6.4mm、または12.7mmであることを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のインダクタ組立体(1)において、前記コイルの蓋(11)が前記金属インダクタハウジング(2)に接触することを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のインダクタ組立体(1)において、前記コイルの蓋(11)が、または前記コイルの蓋(11)と前記ボビン(20)とが一緒になって、前記インダクタ巻線(4)の前記端面(27)を完全に覆うことを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  6. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のインダクタ組立体(1)において、前記コイルの蓋(11)が、または前記コイルの蓋(11)と前記ボビン(20)とが一緒になって、前記インダクタ巻線(4)へのアクセスを提供する電気接点窓(18)を除く、前記インダクタ巻線(4)の前記端面(27)を完全に覆うことを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  7. 請求項6に記載のインダクタ組立体(1)において、前記電気接点窓(18)が、前記隣接するコイルの蓋(11)内の開口部を貫いて延在する前記ボビン(20)のリブ(19)によって少なくとも部分的に枠付けされることを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  8. 請求項6または7に記載のインダクタ組立体(1)において、前記電気接点窓(18)が、前記金属インダクタハウジング(2)に対して、および/または前記金属インダクタハウジング(2)の金属閉鎖プレートに対して、前記隣接するコイルの蓋(11)のリブ(21)によって遮蔽されることを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載のインダクタ組立体(1)において、前記コイルの蓋(11)が、前記インダクタ巻線(4)の前記外周を覆う前記電気絶縁体(5)を部分的に覆うのみであることを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載のインダクタ組立体(1)において、前記インダクタ巻線(4)の前記外周の前記電気絶縁体(5)が、前記インダクタ巻線(4)の前記外周を取り囲む連続的な絶縁箔(26)によって設けられ、任意選択的に、前記導電体(25)が導体箔であり、前記導体箔は前記絶縁箔(26)と共に前記ボビン(20)上に巻回され、前記絶縁箔(26)は軸方向に前記導体箔を越えて延在することを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  11. 請求項1乃至10の何れか1項に記載のインダクタ組立体(1)において、前記インダクタ巻線(4)の前記外周を覆う前記電気絶縁体(5)の区域と、前記金属インダクタハウジング(2)との間に、少なくとも1つの熱伝達促進接合部材(12)が設けられ、任意選択的に、前記熱伝達促進接合部材(12)は、前記インダクタ巻線(4)の前記周を囲う金属胴巻き(29)を備えることを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  12. 請求項1乃至11の何れか1項に記載のインダクタ組立体(1)において、前記ボビン(20)が前記磁心(6)上に配置され、前記磁心(6)の区域と前記金属インダクタハウジング(2)との間に、少なくとも1つの熱伝達促進接合部材(13)が設けられることを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  13. 請求項1乃至12の何れか1項に記載のインダクタ組立体(1)において、2つのインダクタコイル(3)の前記ボビン(20)が、前記磁心(6)の並列した区分上に配置され、前記2つのインダクタコイル(3)の前記インダクタ巻線(4)の前記外周を覆う前記電気絶縁体(5)の向かい合う区域の間に、少なくとも1つの熱伝達促進接合部材(14)が設けられることを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  14. 請求項11乃至13の何れか1項に記載のインダクタ組立体(1)において、前記熱伝達促進接合部材(12、13、14)が、前記金属インダクタハウジング(2)の突出部、および前記金属インダクタハウジング(2)内に配された別個の金属要素のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  15. 請求項1乃至14の何れか1項に記載のインダクタ組立体(1)において、少なくとも1つのコイルの蓋(11)が、横に並んで配置された2つのインダクタコイル(3)の2つの隣り合ったインダクタ巻線(4)の前記端面(27)を覆うこと、および/または別個のコイルの蓋(11)が、2つのインダクタコイル(3)の2つの隣接するインダクタ巻線(4)の2つの向かい合う端面(27)の各々のために設けられることを特徴とするインダクタ組立体(1)。
  16. 請求項1乃至15の何れか1項に記載のインダクタ組立体(1)において、前記コイルの蓋(11)が、前記インダクタコイル(3)の軸方向から前記インダクタコイル(3)に取り付けられるように構成されることを特徴とするインダクタ組立体(1)。
JP2016572755A 2014-06-19 2015-06-15 金属インダクタハウジングに熱的に結合された少なくとも1つのインダクタコイルを備えるインダクタ組立体 Active JP6588042B2 (ja)

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