JP2014127515A - リアクトル - Google Patents

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幸男 秋田
Koichi Harada
浩一 原田
Mitsuhiro Tanaka
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Abstract

【課題】リアクトルの放熱性を向上させる。
【解決手段】基台部(11)は、コア形成面(100)を有している。コア(12)は、基台部(11)のコア形成面(100)から突出するように設けられ、突出方向と交差する方向に貫通する巻線収容空間(200)が形成されている。巻線(13)は、コア(12)の巻線収容空間(200)の貫通方向において両湾曲部(300,300)がコア(12)の外方に突出するように巻線収容空間(200)に収容されている。伝熱部材(14)は、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に内周面が接触するように筒状に構成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、リアクトルに関し、特に、放熱性を向上させる技術に関する。
従来より、コアに巻線が巻回されたリアクトルが知られている。このようなリアクトルでは、通電に伴う発熱を抑制するために、放熱性を向上させることが求められている。例えば、特許文献1のリアクトルでは、巻線の一方の湾曲部を放熱板に接触させ、ベルトを用いて巻線と放熱板とを一体に締め付けることにより、巻線の一方の湾曲部と放熱板との接触面積や接触圧を大きくしてリアクトルの放熱性を向上させている。
特開2009−283706号公報
しかしながら、特許文献1のリアクトルでは、巻線の一方の湾曲部には放熱板が押し当てられているが、巻線の他方の湾曲部には放熱板が押し当てられていないので、巻線の他方の湾曲部からの熱移動を促進させることが困難であった。このように、巻線の両湾曲部間において放熱性に差が生じてしまうので、リアクトル全体としての放熱性を向上させることが困難であった。
そこで、この発明は、放熱性を向上させることが可能なリアクトルを提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意研究の結果、コアの巻線収容空間に巻線が収容されたリアクトルにおいては、巻線とコアとの間の熱抵抗が大きく、巻線からコアへ熱が移動しにくくなっていることを見出した。さらに、本発明者は、巻線とコアとを伝熱部材で繋いで巻線から伝熱部材を経由してコアに至る放熱経路を形成することにより、巻線からコアへの熱移動が促進されることを見出した。
第1の発明は、コア形成面(100)を有する基台部(11)と、上記基台部(11)のコア形成面(100)から突出するように設けられ、突出方向と交差する方向に貫通する巻線収容空間(200)が形成されたコア(12)と、上記コア(12)の巻線収容空間(200)の貫通方向において両湾曲部(300,300)が該コア(12)の外方に突出するように該巻線収容空間(200)に収容された巻線(13)と、上記コア(12)の外周面および上記巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に内周面が接触するように筒状に構成された伝熱部材(14)とを備えていることを特徴とするリアクトルである。
第1の発明では、巻線(13)の片方の湾曲部(300)だけでなく、巻線(13)の両湾曲部(300,300)に伝熱部材(14)が接触しているので、巻線(13)の両湾曲部(300,300)から伝熱部材(14)へ熱を移動させて伝熱部材(14)から外部へ放出させることができる。これにより、巻線(13)の両湾曲部(300,300)間における放熱性の差を低減することができる。さらに、巻線(13)の両湾曲部(300,300)から伝熱部材(14)を経由してコア(12)へと至る放熱経路が形成されているので、巻線(13)からコア(12)への熱移動を促進させることができる。これにより、巻線(13)の熱を、伝熱部材(14)からだけでなく、コア(12)および基台部(11)からも外部へ放出させることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記伝熱部材(14)が、帯状に形成され、上記コア(12)の外周面および上記巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられることによって筒状に構成されていることを特徴とするリアクトルである。
上記第2の発明では、伝熱部材(14)を筒状に形成する場合よりも、伝熱部材(14)を容易に取り付けることができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記コア(12)の外周面および上記巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられた上記伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)に押し当てられた状態で、上記基台部(11)に取り付けられた端子台(15)をさらに備えていることを特徴とするリアクトルである。
上記第3の発明では、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられた伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)を端子台(15)によって固定することができる。したがって、伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)を固定するための部品(例えば、ビスなど)を省略することができる。
第4の発明は、上記第2の発明において、上記基台部(11)の端部(101)が、平板状に形成され、上記コア(12)の外周面および上記巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられた上記伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)に押し当てられるように、該伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)へ向けて折り曲げられていることを特徴とするリアクトルである。
上記第4の発明では、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられた伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)を基台部(11)の端部(101)によって固定することができる。したがって、伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)を固定するための部品(例えば、ビスなど)を省略することができる。
第5の発明は、上記第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、上記伝熱部材(14)が、熱伝導性および絶縁性を有する樹脂によって構成されていることを特徴とするリアクトルである。
上記第5の発明では、コア(12)および巻線(13)と伝熱部材(14)との間の絶縁性を確保することができる。また、伝熱部材(14)を金属によって構成する場合よりも、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面と伝熱部材(14)の内周面との間の密着性を向上させることができる。これにより、巻線(13)から伝熱部材(14)を経由したコア(12)への熱移動を促進させることができる。
第6の発明は、上記第1〜第5の発明のいずれか1つにおいて、上記コア(12)の外周面および上記巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面と上記伝熱部材(14)の内周面との間に、伝熱グリス(16)が設けられていることを特徴とするリアクトルである。
上記第6の発明では、コア(12)および巻線(13)と伝熱部材(14)との密着性を向上させることができるので、巻線(13)から伝熱部材(14)への熱移動を促進させることができる。
第1の発明によれば、巻線(13)の両湾曲部(300,300)間における放熱性の差を低減することができるとともに、巻線(13)の熱を伝熱部材(14)からだけでなくコア(12)および基台部(11)からも外部へ放出させることができるので、リアクトル(1)全体としての放熱性を向上させることができる。
第2の発明によれば、伝熱部材(14)を容易に取り付けることができるので、リアクトル(1)を容易に組み立てることができる。
第3および第4の発明によれば、伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)を固定するための部品(例えば、ビスなど)を省略することができるので、リアクトル(1)の部品点数を削減することができる。
第5の発明によれば、コア(12)および巻線(13)と伝熱部材(14)との間の絶縁性を確保することができるので、コア(12)と巻線(13)との短絡を防止することができる。また、巻線(13)から伝熱部材(14)を経由したコア(12)への熱移動を促進させることができるので、リアクトル(1)の放熱性をさらに向上させることができる。
第6の発明によれば、巻線(13)から伝熱部材(14)への熱移動を促進させることができるので、リアクトル(1)の放熱性をさらに向上させることができる。
実施形態1によるリアクトルの構成について説明するための斜視図。 (a)実施形態1によるリアクトルの構成について説明するための平面図。(b)実施形態1によるリアクトルの構成について説明するための側面図。 実施形態1におけるコアの構成について説明するための断面図。 実施形態1によるリアクトルの変形例について説明するための平面図。 (a)実施形態2によるリアクトルの構成について説明するための平面図。(b)実施形態2によるリアクトルの構成について説明するための側面図。 実施形態2によるリアクトルにおける伝熱部材の取り付けについて説明するための斜視図。 実施形態2によるリアクトルにおける端子台の取り付けについて説明するための斜視図。 実施形態2によるリアクトルの変形例について説明するための平面図。 (a)実施形態3によるリアクトルの構成について説明するための平面図。(b)実施形態3によるリアクトルの構成について説明するための側面図。 コアの変形例について説明するための断面図。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
〔実施形態1〕
図1,図2(a),図2(b)は、実施形態1によるリアクトル(1)の構成を示している。リアクトル(1)は、基台部(11)と、コア(12)と、巻線(13)と、伝熱部材(14)と、端子台(15)とを備えている。例えば、リアクトル(1)は、空気調和機などに使用されるインバータ回路(図示を省略)の力率改善などを目的として設けられるものである。
〈基台部〉
基台部(11)は、コア(12)を設けるためのコア形成面(100)を有している。例えば、基台部(11)は、金属(銅やアルミニウムなど)によって構成されている。この例では、基台部(11)は、矩形板状に形成され、基台部(11)の四隅には、基台部(11)を他の装置に取り付けるための取り付け穴(111,…,111)が形成されている。
〈コア〉
コア(12)は、基台部(11)のコア形成面(100)から突出するように設けられている。また、コア(12)には、コア(12)の突出方向と交差する方向に貫通する巻線収容空間(200)が形成されている。例えば、コア(12)は、磁性材料(鉄など)によって構成され、溶接などによって基台部(11)のコア形成面(100)に固定されている。
この例では、コア(12)は、基台部(11)のコア形成面(100)から垂直方向に突出する直方体状に形成されている。また、巻線収容空間(200)は、コア(12)の互いに対向する一対の側面を水平方向(垂直方向と直交する方向)に貫通している。詳しく説明すると、図3のように、コア(12)は、外枠部(201)および軸部(202)を有している。図3は、図2(a)のIII-III線における断面図である。外枠部(201)は、矩形枠状に形成され、基台部に固定された底壁部と、底壁部の両端部から垂直に延びる一対の側壁部と、一対の側壁部の先端部を連結する上壁部とによって構成されている。軸部(202)は、外枠部(201)内に設けられ、外枠部(201)内の空間が外枠部(201)の一対の側壁部が互いに対向する方向(図3の左右方向)に区画されるように、外枠部(201)の底壁部から上壁部へ向けて延びている。また、軸部(202)には、巻線(13)が巻回されている。このように、巻線収容空間(200)は、コア(12)の外枠部(201)と軸部(202)とに囲まれた一対の空間(図3では、左右方向に対向する一対の空間)によって構成されている。
〈巻線〉
巻線(13)は、コア(12)の巻線収容空間(200)の貫通方向において巻線(13)の両湾曲部(300,300)がコア(12)の外方に突出するように、コア(12)の巻線収容空間(200)に収容されている。例えば、巻線(13)は、金属線(例えば、銅線)を巻回することによって構成されている。この例では、巻線(13)は、巻線(13)の両湾曲部(300,300)がコア(12)からそれぞれ突出するように、コア(12)の軸部(202)に巻回されている(図3参照)。
〈伝熱部材〉
伝熱部材(14)は、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に伝熱部材(14)の内周面が接触するように筒状に構成されている。この例では、伝熱部材(14)は、筒状に成形された樹脂(熱伝導性および絶縁性を有する樹脂)によって構成され、伝熱部材(14)の内周にコア(12)(巻線(13)の両湾曲部(300,300)が外方に突出しているコア(12))が嵌め込まれている。詳しく説明すると、伝熱部材(14)の内周面は、巻線(13)の湾曲部(300)が突出していないコア(12)の側面(図2(a)の上下方向に対向するコア(12)の一対の側面)と、巻線(13)の両湾曲部(300,300)の端面(図2(a)の左右方向に対向する巻線(13)の一対の端面)とに接触している。
〈端子台〉
端子台(15)は、基台部(11)に取り付けられている。また、端子台(15)には、電極(500,500)が取り付けられている。電極(500,500)には、巻線(13)を構成する金属線の端部(図示を省略)がそれぞれ接続されている。例えば、端子台(15)は、ネジ止めなどによって基台部(11)に固定されている。
〈実施形態1による効果〉
実施形態1によるリアクトル(1)では、巻線(13)の片方の湾曲部(300)だけでなく、巻線(13)の両湾曲部(300,300)に伝熱部材(14)が接触しているので、巻線(13)の両湾曲部(300,300)から伝熱部材(14)へ熱を移動させて伝熱部材(14)から外部へ放出させることができる。これにより、巻線(13)の両湾曲部(300,300)間における放熱性の差を低減することができる。
さらに、巻線(13)の両湾曲部(300,300)から伝熱部材(14)を経由してコア(12)へと至る放熱経路が形成されているので、巻線(13)からコア(12)への熱移動を促進させることができる。これにより、巻線(13)の熱を、伝熱部材(14)からだけでなく、コア(12)および基台部(11)からも外部へ放出させることができる。
以上のように、巻線(13)の両湾曲部(300,300)間における放熱性の差を低減することができるとともに、巻線(13)の熱を伝熱部材(14)からだけでなくコア(12)および基台部(11)からも外部へ放出させることができるので、リアクトル(1)全体としての放熱性を向上させることができる。
また、伝熱部材(14)を熱伝導性および絶縁性を有する樹脂によって構成することにより、コア(12)および巻線(13)と伝熱部材(14)との間の絶縁性を確保することができる。これにより、コア(12)と巻線(13)との短絡を防止することができる。さらに、伝熱部材(14)を金属によって構成する場合よりも、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面と伝熱部材(14)の内周面との間の密着性を向上させることができる。これにより、巻線(13)から伝熱部材(14)への熱移動を促進させることができるので、リアクトル(1)の放熱性をさらに向上させることができる。
〔実施形態1の変形例〕
図4のように、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面と伝熱部材(14)の内周面との間に、伝熱グリス(16)が設けられていても良い。
以上のように、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面と伝熱部材(14)の内周面との間に伝熱グリス(16)を設けることにより、コア(12)および巻線(13)と伝熱部材(14)との密着性を向上させることができる。これにより、巻線(13)から伝熱部材(14)を経由したコア(12)への熱移動を促進させることができるので、リアクトル(1)の放熱性をさらに向上させることができる。
〔実施形態2〕
図5(a),図5(b)は、実施形態2によるリアクトル(1)の構成を示している。このリアクトル(1)では、伝熱部材(14)および端子台(15)の構成が実施形態1によるリアクトル(1)と異なっている。その他の構成は、実施形態1によるリアクトル(1)の構成と同様である。
〈伝熱部材〉
伝熱部材(14)は、帯状に形成され、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられている。このようにして、伝熱部材(14)が筒状に構成されている。この例では、伝熱部材(14)は、帯状に成形された樹脂(熱伝導性および絶縁性を有する樹脂)によって構成されている。
〈端子台〉
端子台(15)は、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられた伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)に押し当てられた状態で、基台部(11)に取り付けられている。
〈リアクトルの組み立て〉
次に、図6,図7を参照して、実施形態2によるリアクトル(1)の組み立て手順について説明する。まず、図6のように、伝熱部材(14)の両端部(400,400)が巻線(13)の湾曲部(300)の外周面に配置されるように、伝熱部材(14)をコア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付ける。次に、図7のように、伝熱部材(14)の両端部(400,400)に端子台(15)を押し当てた状態で、端子台(15)を基台部(11)に取り付ける。これにより、伝熱部材(14)の両端部(400,400)が巻線(13)の湾曲部(300)の外周面と端子台(15)との間に挟まれて固定される。
〈実施形態2による効果〉
以上のように、伝熱部材(14)を帯状に形成してコア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けて伝熱部材(14)を筒状に構成することにより、伝熱部材(14)を筒状に形成する場合よりも、伝熱部材(14)を容易に取り付けることができる。これにより、リアクトル(1)を容易に組み立てることができる。
また、帯状に形成された伝熱部材(14)をコア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付け、伝熱部材(14)の両端部(400,400)に端子台(15)を押し当てた状態で、端子台(15)を基台部(11)に取り付けることにより、伝熱部材(14)の両端部(400,400)を固定するための部品(例えば、ビスなど)を使用することなく、伝熱部材(14)の両端部(400,400)を固定することができる。これにより、リアクトル(1)の部品点数を削減することができる。
また、端子台(15)を基台部(11)から取り外して伝熱部材(14)をコア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面から取り外すことができるので、リアクトル(1)を容易に分解することができる。例えば、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面を樹脂で封止する場合よりも、リアクトル(1)を容易に分解することができる。
なお、伝熱部材(14)の両端部(400,400)がコア(12)の外周面に配置されるように、伝熱部材(14)をコア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けても良い。この場合、端子台(15)は、伝熱部材(14)の両端部(400,400)がコア(12)の外周面と端子台(15)との間に挟まれて固定されるように、伝熱部材(14)の両端部(400,400)に押し当てられた状態で基台部(11)に取り付けられることになる。
〔実施形態2の変形例〕
また、伝熱部材(14)は、伝熱部材(14)の両端部(400,400)が互いに接触するように(両端部(400,400)の間に隙間が形成されないように)、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられていても良い。
または、図8のように、伝熱部材(14)は、伝熱部材(14)の両端部(400,400)が互いに重なり合うように、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられていても良い。
〔実施形態3〕
図9(a),図9(b)は、実施形態3によるリアクトル(1)の構成を示している。このリアクトル(1)では、基台部(11)および伝熱部材(14)の構成が実施形態1によるリアクトル(1)と異なっている。その他の構成は、実施形態1によるリアクトル(1)の構成と同様である。
〈伝熱部材〉
実施形態2(図5(a),図5(b))と同様に、伝熱部材(14)は、帯状に形成され、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられることによって筒状に構成されている。
〈基台部〉
基台部(11)の端部(101)は、平板状に形成され、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられた伝熱部材(14)の両端部(400,400)へ向けて折り曲げられて、伝熱部材(14)の両端部(400,400)に押し当てられている。
〈リアクトルの組み立て〉
次に、実施形態3によるリアクトル(1)の組み立て手順について説明する。まず、伝熱部材(14)の両端部(400,400)が巻線(13)の湾曲部(300)(端子台(15)から遠い側の湾曲部(300))の外周面に配置されるように、伝熱部材(14)をコア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付ける。次に、基台部(11)の端部(101)(伝熱部材(14)の両端部(400,400)が配置される巻線(13)の湾曲部(300)に最も近い端部(101))を伝熱部材(14)の両端部(400,400)へ向けて折り曲げて、基台部(11)の端部(101)を伝熱部材(14)の両端部(400,400)に押し当てる。これにより、伝熱部材(14)の両端部(400,400)が巻線(13)の湾曲部(300)の外周面と基台部(11)の折り曲げられた端部(101)との間に挟まれて固定される。
〈実施形態3による効果〉
以上のように、コア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付け、平板状に形成された基台部(11)の端部(101)を伝熱部材(14)の両端部(400,400)へ向けて折り曲げて、基台部(11)の端部(101)を伝熱部材(14)の両端部(400,400)に押し当てることにより、伝熱部材(14)の両端部(400,400)を固定するための部品を使用することなく、伝熱部材(14)の両端部(400,400)を固定することができる。これにより、リアクトル(1)の部品点数を削減することができる。
また、基台部(11)の端部(101)を伝熱部材(14)の両端部(400,400)から離して伝熱部材(14)をコア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面から取り外すことができるので、リアクトル(1)を容易に分解することができる。
なお、伝熱部材(14)の両端部(400,400)がコア(12)の外周面に配置されるように、伝熱部材(14)をコア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けても良い。この場合、基台部(11)の端部(101)(伝熱部材(14)の両端部(400,400)が配置されるコア(12)の外周面に最も近い端部(101))は、伝熱部材(14)の両端部(400,400)がコア(12)の外周面と基台部(11)の端部(101)との間に挟まれて固定されるように、伝熱部材(14)の両端部(400,400)へ向けて折り曲げられて押し当てられることになる。
〔その他の実施形態〕
図10のように、コア(12)の軸部(202)は、コア(12)の外枠部(201)内の空間が外枠部(201)の底壁部と上壁部とが互いに対向する方向(図10の上下方向)に区画されるように、外枠部(201)の一対の側壁部の一方から他方へ向けて延びていても良い。このように構成した場合も、コア(12)の突出方向と交差する方向(この例では、水平方向)にコア(12)を貫通する巻線収容空間(200)を形成することができる。
また、伝熱部材(14)は、絶縁性が確保された金属部材(例えば、表面が絶縁加工された金属部材)によって構成されていても良い。このように構成した場合も、コア(12)と巻線(13)との短絡を防止することができる。
また、以上の実施形態を適宜組み合わせて実施しても良い。例えば、実施形態2,3によるリアクトル(1)においてコア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面と伝熱部材(14)の内周面との間に伝熱グリス(16)(図4参照)を設けても良いし、実施形態3によるリアクトル(1)において伝熱部材(14)の両端部(400,400)が互いに重なり合うように伝熱部材(14)をコア(12)の外周面および巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けても良い。
以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、上述のリアクトルは、インバータ回路などに設けられるリアクトルなどとして有用である。
1 リアクトル
11 基台部
100 コア形成面
101 基台部の端部
110 取り付け穴
12 コア
200 巻線収容空間
201 枠部
202 軸部
13 巻線
300 巻線の湾曲部
14 伝熱部材
400 伝熱部材の長さ方向の端部
15 端子台
500 電極
16 伝熱グリス

Claims (6)

  1. コア形成面(100)を有する基台部(11)と、
    上記基台部(11)のコア形成面(100)から突出するように設けられ、突出方向と交差する方向に貫通する巻線収容空間(200)が形成されたコア(12)と、
    上記コア(12)の巻線収容空間(200)の貫通方向において両湾曲部(300,300)が該コア(12)の外方に突出するように該巻線収容空間(200)に収容された巻線(13)と、
    上記コア(12)の外周面および上記巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に内周面が接触するように筒状に構成された伝熱部材(14)とを備えている
    ことを特徴とするリアクトル。
  2. 請求項1において、
    上記伝熱部材(14)は、帯状に形成され、上記コア(12)の外周面および上記巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられることによって筒状に構成されている
    ことを特徴とするリアクトル。
  3. 請求項2において、
    上記コア(12)の外周面および上記巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられた上記伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)に押し当てられた状態で、上記基台部(11)に取り付けられた端子台(15)をさらに備えている
    ことを特徴とするリアクトル。
  4. 請求項2において、
    上記基台部(11)の端部(101)は、平板状に形成され、上記コア(12)の外周面および上記巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面に巻き付けられた上記伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)に押し当てられるように、該伝熱部材(14)の長さ方向の両端部(400,400)へ向けて折り曲げられている
    ことを特徴とするリアクトル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    上記伝熱部材(14)は、熱伝導性および絶縁性を有する樹脂によって構成されている
    ことを特徴とするリアクトル。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    上記コア(12)の外周面および上記巻線(13)の両湾曲部(300,300)の外周面と上記伝熱部材(14)の内周面との間には、伝熱グリス(16)が設けられている
    ことを特徴とするリアクトル。
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