JP2017519918A - 完全延伸された合成糸を製造する方法および装置 - Google Patents

完全延伸された合成糸を製造する方法および装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、紡糸されたばかりの複数の糸を延伸および緩和することによって、完全延伸された合成糸(FDY)を製造する方法および装置に関する。紡糸装置および冷却装置によって紡糸されかつ硬化された糸は、一緒に1つの糸群として、駆動される複数のゴデット周壁の周囲において案内される。糸は、360°未満の部分巻掛けでゴデット周壁に接触し、糸はゴデット周壁の表面において熱処理され、さらにゴデット周壁間における少なくとも1つの速度差をもって自由に案内される。品質的に高価値の染色可能性を有する糸を製造できるようにするために、本発明によれば、糸は、加温された第1のゴデット周壁と加熱された第2のゴデット周壁との間で自由な緊張区間において延伸され、次いで、加熱された第2のゴデット周壁と加熱された第3のゴデット周壁との間で第1の自由な緩和区間において案内されかつ緩和され、かつ第3のゴデット周壁と第4のゴデット周壁との間で第2の自由な緩和区間において案内されかつ緩和される。このとき延伸された糸は、緩和のために、ゴデット周壁における全接触長さで熱処理され、該全接触長さは、緩和区間の自由な糸長さの3〜7倍の範囲の大きさである。さらに第2のゴデット周壁、第3のゴデット周壁および第4のゴデット周壁は、120℃〜250℃の範囲、好ましくは150℃〜250℃の範囲における表面温度に加熱されている。

Description

本発明は、請求項1の前段部に記載された、紡糸されたばかりの複数の糸を延伸および緩和することによって、完全延伸された合成糸を製造する方法、並びに、請求項8の前段部に記載された、紡糸されたばかりの複数の糸を延伸および緩和することによって、完全延伸された合成糸を製造する装置に関する。
溶融紡糸プロセスにおいて合成糸を製造する場合、紡糸されたばかりの複数の糸は、冷却後、さらなる処理のために、好ましくは1つの糸群として、駆動されるゴデット周壁を備えた複数のゴデットの装置において案内される。このときゴデットのゴデット周壁は、糸を紡糸後に引き出すため、延伸するためおよび緩和させるために、加熱されるように構成されていてもまたは加熱されないように構成されていてもよい。特に完全延伸糸(FDY)の製造時には、従来技術において、紡糸された糸を引き出しかつ延伸する方法および装置が公知であり、この公知の方法および装置では、糸群は、ゴデット周壁の表面にそれぞれ部分巻掛けされて案内される。これによって好ましくは、長く突出している、複数回巻き掛けられるゴデット周壁を回避することができ、その結果ゴデット周壁を加熱するためには僅かなエネルギしか必要なくなる。
このような方法およびこのような装置は、例えば国際公開第2013/020866号(WO 2013/020866 A1)に基づいて公知である。この公知の方法および公知の装置は、糸が紡糸の後で、湿潤されずにまたは僅かだけ湿潤されて、引き出され、延伸され、かつ緩和されることを基礎としている。従って複数の糸は、一緒に1つの糸群として、駆動されるゴデット周壁の周囲において、360°未満の部分巻掛けで案内される。ゴデット周壁は、延伸および緩和のために加熱可能に構成されており、このときゴデット周壁の突出長さは、主として糸の数および糸間隔によって決定されている。従って、比較的小さな周面を備えた極めてコンパクトなゴデット周壁を実現することができる。
製造された完全延伸糸の品質に対しては、後続プロセスにおける繊維のいわゆる染色可能性が、尺度として利用される。例えばテキスタイルの織布へのさらなる加工時には、染色時に不均一性が発生しないことが必要である。しかしながら糸の染色は、糸に含まれるフィラメントそれぞれが染色顔料に対して等しい吸収能を示すことが必要である。従って、完全延伸糸の製造時には、1つの糸群内におけるすべてのフィラメントの均一な処理に、大きな意味がある。例えばフィラメントの分子構造における小さな相違でさえも、糸の均一な染色に対して不都合に作用する。このような不均一性は、延伸時および次いで行われる延伸された糸の緩和時に、発生することがある。分子構造における内部応力を消滅させるためにいわゆる収縮処理としても公知である、糸の緩和時に、糸材料の分子鎖は最終状態にもたらされる。従って染色可能性の品質は、延伸されたすべてのフィラメントに対して均一に作用する後処理によって、大きな影響を及ぼされる。しかしながら糸の緩和は、糸番手によって左右され、このとき細い糸の製造は特に敏感である。
ゆえに本発明の課題は、冒頭に述べたような方法および装置を改良して、糸番手とは無関係に、糸群の製造時に、糸それぞれにおいて、緩和後に品質的に高価値の染色を可能にする、可能な限り同一の物理的な特性を生ぜしめることである。
本発明の別の目的は、冒頭に述べたような方法および装置を改良して、安定した糸ガイドおよび糸処理が、乾燥した糸に対しても湿潤した糸に対しても可能であるようにすることである。
この課題は、本発明によれば、請求項1記載の特徴を備えた方法および請求項8記載の特徴を備えた装置によって解決される。
本発明の好適な態様は、それぞれの従属請求項の特徴および特徴の組合せによって決定されている。
本発明は、糸が延伸直後に、フィラメントの分子構造における内部応力の消滅を促進する強力な熱処理が加えられるという特別な利点を有している。糸は、3つの加熱されたゴデット周壁の表面において案内され、これらのゴデット周壁はその間に短い緩和区間を形成している。これによって一方では、ゴデット周壁の周囲における極めて安定した糸ガイドが可能であり、かつ他方では、緩和区間における自由に案内される糸長さにおいて、大きな冷却段階が発生することはない。特に糸を比較的大きな番手スペクトルにおいて製造できるようにするために、自由な緩和区間は、緩和時における全接触長さに比べて制限されねばならない。例えば緩和時において最高の糸品質は、熱処理のための全接触長さが緩和区間の自由な糸長さの3〜7倍の範囲の大きさにおいて、生ぜしめることができた。接触長さに関与した3つのゴデット周壁の表面温度は、120℃〜250℃の範囲、好ましくは150℃〜250℃の範囲にあり、糸のポリマ材料および糸番手に関連して選択される。
本発明に係る装置はそのために、第1のゴデット周壁と第2のゴデット周壁とを、糸を完全延伸させる延伸間隔をもって有している。次に行われる緩和は、第2のゴデット周壁と、第1の緩和間隔の下流側に配置された第3のゴデット周壁とによって、かつ第2の緩和間隔の下流側に配置された第4のゴデット周壁によって行われ、このとき緩和間隔はそれぞれ、隣接するゴデット周壁の直径の1/7〜1/3の範囲の大きさである。このように構成されていると、4000m/分を上回る周速度においてさえも、各糸番手に対して、複数の糸を有する糸群を熱処理するための十分な滞在時間を得ることができる。接触長さに比べて短い、緩和区間における自由な糸長さは、さらに糸の温度調整の均一化を促進する。
糸の延伸後に、糸内部におけるフィラメントストランドの可能な限り迅速かつ持続的な温度調整を達成するために、好適な方法の変化態様では、糸を、第2のゴデット周壁と第3のゴデット周壁との間における第1の自由な緩和区間において、差速度によって生ぜしめられる糸張力をもって案内する。第1の自由な緩和区間の糸張力は、糸のフィラメントストランドがゴデット周壁の表面において可能な限りベルト状に接触して案内されるように選択されている。このような糸張力は、50m/分〜400m/分の範囲における小さな速度差において既に生ぜしめることができる。
糸のフィラメントストランド内における内部応力を消滅させるのに好適な方法の変化態様では、糸を、第3のゴデット周壁と第4のゴデット周壁との間における第2の緩和区間において、ほぼ緊張なしの状態で案内する。このような態様では、第3のゴデット周壁と第4のゴデット周壁とは、好ましくは速度差なしに作動される。
糸における内部応力の消滅をさらに改善できることが判明している態様では、糸を、緩和後に、後続ゴデットおよび/または巻取り機に対する第4のゴデット周壁の過剰供給で案内する。このようにすると、収縮の少ない完全延伸糸を製造することができる。
別の方法の変化態様では、糸を、1つの延伸点の安定化のために、比較的低い温度に加熱する。そのために、第1のゴデット周壁は、40℃〜80℃の範囲における表面温度に加温されている。このような低温延伸によって、延伸点の局部的な形成を制限することができ、ひいては延伸の均一性を改善することができる。糸は、第1の加温されたゴデット周壁と第2の加熱されたゴデット周壁との間で自由な緊張区間において、少なくとも2000m/分の速度差で案内され、完全に延伸される。
延伸時および緩和時にはゴデット周壁の比較的高い周速度に基づいて、極めて強い空気流がゴデット周壁の周りにおいて生ぜしめられるので、糸走路を安定化させるために、糸を、自由な緊張区間における延伸のために、150mm〜350mmの範囲における自由な糸長さで案内し、かつ緩和区間内における緩和のために、100mm〜200mmの範囲における各1つの自由な糸長さで案内するようになっている。このようにすると、糸は350mmを下回る範囲における緊張した糸長さでは、空気流による振動励起をほとんど生ぜしめないことが判明している。自由な糸長さがそれよりも長い場合に初めて、ゴデット表面の随伴空気の影響によって、処理の安定化に対して不都合な影響を及ぼす、糸群の振動が生ぜしめられる。
本発明に係る装置は、第1のゴデット周壁と第2のゴデット周壁との間における糸の完全な延伸後に、糸群の糸材料における内部応力を消滅させるための強力な熱による後処理が実施されるという特別な利点を提供する。そのために本発明に係る装置は、好ましくは、ゴデットのゴデット周壁の直径が、糸を加熱するために等しい大きさに形成されていて、かつ220mmの最小直径を有しているように形成される。
緊張区間において比較的短い自由な糸長さを生ぜしめるために、本発明に係る装置では、第1のゴデット周壁と第2のゴデット周壁との間における延伸間隔は、80mm〜320mmの範囲における大きさに制限されている。
隣接するゴデット周壁の間における緩和間隔は、80mmの最大値を有している。このように構成されていると、さらに、完全延伸糸の熱による後処理のための極めてコンパクトなゴデット配置形態が得られる。
特に緩和時において熱損失を発生させないために、本発明に係る装置の特に好適な態様では、第1のゴデット周壁と第2のゴデット周壁との間に、糸貫通開口を備えた断熱材が形成されている。このように構成されていると、緩和時における糸の高温処理は、低温で加温されたゴデット表面からの影響を受けることがない。
そのために、第2のゴデット周壁、第3のゴデット周壁および第4のゴデット周壁は一緒に、断熱材を備えたゴデットボックス内に配置されており、このような構成によって、糸を緩和するための安定した環境が生じる。
延伸前における熱処理を安定化させるために、本発明に係る装置の別の態様では、第1のゴデット周壁は、第2のゴデットボックス内にカプセル化されて配置されている。
延伸のためおよび緩和のために必要な、ゴデット周壁における速度調節を行うことができるようにするために、第1のゴデット周壁および第2のゴデット周壁に、それぞれ別個の制御可能なゴデット駆動装置が対応配置されている。これに対して第3のゴデット周壁および第4のゴデット周壁には、1つの共通のゴデット駆動装置が対応配置されている。
特に、糸と第1のゴデット周壁との間における比較的短い接触面を、糸を加温するために使用するために、本発明の別の好適な態様では、第1のゴデットの走入側に、各1つの駆動されるガイド周壁を備えた2つのガイドローラが設けられており、該ガイドローラは、第1のゴデット周壁の上流側に配置されている。このように構成されていると、既に糸群の内部において、加温された第1のゴデット周壁との強力な接触を促進する糸張力を生ぜしめることができる。このときガイドローラとゴデット周壁との間における直径差によって、所望の糸張力を生ぜしめることが可能である。
次に、本発明に係る方法を、添付の図面を参照しながら、本発明に係る装置の幾つかの実施形態について詳説する。
本発明に係る装置の第1実施形態を概略的に示す図である。 図1に示した実施形態のゴデット配置形態を概略的に示す平面図である。 図3.1および図3.2は、図1に示した実施形態のゴデット配置形態を概略的に示す図である。 図1に示した実施形態の別のゴデット配置形態を概略的に示す図である。
図1および図2には、紡糸されたばかりの複数の糸を延伸および緩和することによって、完全延伸された合成糸を製造する、本発明に係る装置の第1実施形態が、複数の異なった視線方向で概略的に示されている。図1には、装置全体が概略的に正面図で示されており、図2には、延伸および緩和のために設けられたゴデット装置が平面図で概略的に示されている。図面のうちの1つを明瞭に参照しない限りは、以下の記載は両方の図に対するものである。
図1には、完全延伸された合成糸を製造する本発明に係る装置の1実施形態が、概略的に示されている。この実施形態は紡糸装置1を有しており、この紡糸装置1は、加熱された1つの紡糸ビーム1.1と、列型配置形式で紡糸ビーム1.1に保持された複数の紡糸ノズル1.2とを有している。紡糸ノズル1.2は、図平面に対して垂直方向に相前後して配置されているので、図1の図面には、紡糸ノズル1.2のうちの1つだけが示されている。紡糸ビーム1.1の下側における紡糸ノズル1.2は、溶融物供給路1.3に連結されており、このとき紡糸ビーム1.1の内部には、紡糸ポンプと分配管路とから成る溶融物分配システムが配置されている。
紡糸装置1の下には、冷却装置2が設けられており、この冷却装置2は、鉛直方向で紡糸ノズル1.2の下に、各1つの冷却ダクト2.1を形成しており、各冷却ダクト2.1は、ブロー室2.2の内部に配置されている。冷却ダクト2.1は、本実施形態では、通気性の壁を備えた冷却シリンダによって形成されているので、ブロー室2.2から流出する冷却空気は、半径方向外側から内側に向かって、紡糸されたばかりのフィラメントストランドに衝突する。ブロー室2.2は、空気接続部2.3を介して、ここには図示されていない冷却空気源に連結されている。
紡糸ノズル1.2から紡糸されたフィラメントをそれぞれ1つの糸にまとめるために、冷却装置2の下には、複数の集合糸ガイド3が設けられている。
集合糸ガイド3の下には、糸走入装置21が設けられており、この糸走入装置21において糸は、互いに一定の処理間隔にまとめられる。糸走入装置21は、糸が糸切れ時に吸込み装置に供給される集合箇所を形成している。糸走入装置21は、紡糸装置と、この紡糸装置の下流側に配置された、紡糸されたばかりの糸を引き出し、延伸しかつ緩和する複数のゴデットのゴデット装置と、の間におけるインタフェースを形成している。
図1に示した実施形態では、糸走入装置21の下流側に、複数のゴデット4.1〜4.4が配置されており、これらのゴデット4.1〜4.4は、1つの糸走路に互いに並んで配置されている。ゴデット装置についてさらに説明するために、さらに図2を参照する。
図1および図2から明らかなように、ゴデット4.1〜4.4はそれぞれ突出するゴデット周壁5.1〜5.4を有しており、これらのゴデット周壁5.1〜5.4は取付け壁10の前側に保持されている。ゴデット周壁5.1〜5.4は、ここでは詳しくは図示されていない駆動軸を介して、各1つのゴデットモータ6.1〜6.4に連結されている。例えば第1のゴデット周壁5.1はゴデットモータ6.1によって駆動され、このゴデットモータ6.1には駆動制御装置7.1が対応配置されている。相応に、第2のゴデット周壁5.2は第2のゴデットモータ6.2によって駆動され、このゴデットモータ6.2には同様に、別体の駆動制御装置7.2が対応配置されている。
第3のゴデット周壁5.3は第3のゴデットモータ6.3に連結され、第4のゴデット周壁5.4は第4のゴデットモータ6.4に連結されており、このとき両ゴデットモータ6.3,6.4は、1つの共通の駆動制御装置7.3に接続されている。
特に図2における図示から分かるように、ゴデット4.1〜4.4はそれぞれ別体の加熱手段8.1〜8.4を有しており、これらの加熱手段8.1〜8.4は、ゴデット周壁5.1〜5.4に対応配置されていて、別体の加熱制御装置9.1〜9.3によって制御可能である。
ゴデットモータ6.1〜6.4は、それぞれ1つの左回転モータと右回転モータとによって交互に形成されるので、隣接するゴデット周壁5.1,5.2は互いに逆向きの回転方向で駆動可能である。これによって糸を一緒に、1つの糸群19としてゴデット周壁5.1〜5.4の周囲において、それぞれ部分巻掛けで案内することが可能である。ゴデット周壁5.1〜5.4の配置形式に応じて、ゴデット周壁5.1〜5.4の周囲において糸を案内するために、360°未満の部分巻掛け、好ましくは180°〜270°の範囲における部分巻掛けが得られる。
図1および図2における図示から分かるように、ゴデット4.2〜4.4のゴデット周壁5.2,5.3,5.4は、ゴデットボックス11の内部に配置されていて、周囲に対して断熱されて保持されている。ゴデットボックス11は、第1のゴデット周壁5.1と第2のゴデット周壁5.2との間に入口開口12を有しており、この入口開口12を通して糸群19は案内されている。入口開口12とは反対の側において、ゴデットボックス11には出口開口13が設けられており、この出口開口13を通して糸群19はゴデットボックス11から出る。
図1における図示から分かるように、糸群19は、延伸および緩和後に、2つのガイドローラ14.1,14.2を介して案内され、両ガイドローラ14.1,14.2はそれぞれ駆動されるガイド周壁15.1,15.2を有している。ガイドローラ14.1の上流側には油剤供給装置22が配置されており、この油剤供給装置22によって糸群は延伸後に湿潤される。さらなる経過において、両ガイドローラ14.1,14.2の間には、交絡装置23が設けられており、この交絡装置23はそれぞれの糸に対して、処理通路(図示せず)を有している。これによって糸のフィラメントを、油剤塗布を均一化させるためおよび糸結合部を形成するために、別個に渦動させて交絡させることができる。
プロセスの終わりに、糸をそれぞれ巻成してパッケージを形成するために、糸は巻取り機に供給される。本実施形態には図示されていない巻取り機は、多数の糸を同時に巻成してパッケージを形成するために、1つまたは複数のグループの巻取り箇所を有することができる。
図1および図2に示した実施形態では、好ましくは押出し機を介して溶融物供給路1.3に供給されるポリマ溶融物から、紡糸ノズル1.2を通して、複数のマルチフィラメント糸が互いに平行に並んで生ぜしめられる。図1には、糸のうちの1本の糸のフィラメント20が示されており、これらのフィラメント20は、紡糸ノズル1.2に対応配置された集合糸ガイド3によって1本の糸にまとめられる。糸を紡糸するために、紡糸ビーム1の下側には、例えば10、12またはそれ以上の紡糸ノズルが配置されていてよく、これによって1つの糸群の複数の糸を形成することができる。しかしながらまた、紡糸ノズルのうちの1つから同時に2本の糸が押し出される、いわゆるダブル紡糸ノズルを使用することも可能である。
フィラメントが冷却され、それぞれ1本の糸にまとめられた後で、糸群19は糸走入装置21を通して、さらなる処理のために互いの間に短い糸間隔を置くように案内される。糸群19の糸は、互いに平行に並んで、まず第1のゴデット4.1の第1のゴデット周壁5.1によって収容される。第1のゴデット周壁5.1は、所属の加熱手段8.1によって、40℃〜最高で80℃の範囲における表面温度に加熱されている。これによって、ガラス転移温度(Glasumwandlungstemperatur)の直ぐ下に留まる、糸群の加熱が生じる。第1のゴデット周壁5.1は、1500m/分を上回る範囲における周速度で駆動される。第1のゴデット周壁5.1と第2のゴデット周壁5.2との間には、自由な糸ガイドのための延伸長さが形成されている。この延伸長さ内において、糸群19は完全に延伸され、このとき第2のゴデット周壁5.2は、3500m/分を上回る範囲における周速度で、好ましくは4000m/分を上回る範囲における周速度で駆動される。第2のゴデット周壁5.2は、その表面に、第1のゴデット周壁5.1に比べて大幅に高い表面温度を有している。例えばゴデット周壁5.2は、120℃〜220℃の範囲における温度で、好ましくは150℃〜250℃の範囲における温度で加熱される。これによって延伸直後に糸群19においては熱による後処理が始まり、これによってフィラメントの分子構造における内部応力を除去することができる。糸を緩和するために、糸群は複数の段階において熱処理される。例えば第3のゴデット周壁5.3および第4のゴデット周壁5.4も同様に、120℃〜220℃の範囲における表面温度に、好ましくは150℃〜250℃の範囲における表面温度に加熱される。第2のゴデット周壁5.2と第3のゴデット周壁5.3との間には、自由な糸ガイドのための第1の緩和区間が形成されている。第2の緩和区間は、第3のゴデット周壁5.3と第4のゴデット周壁5.4との間に設けられている。
熱による後処理時における糸の全接触長さに対する緩和区間内における自由な糸長さを例示および説明するために、図3.1および図3.2を参照する。この図3.1および図3.2には、ゴデット4.1〜4.4相互の配置形態が概略的に示されている。図3.1には、糸群19の糸走路が一緒に示されており、このとき第1のゴデット周壁5.1と第2のゴデット周壁5.2との間における緊張区間は、大文字の符号Sで示されている。第1の緩和区間は、符号Rで示され、第2のゴデット周壁5.2と第3のゴデット周壁5.3との間に形成されている。第2の緩和区間は、符号Rで示され、ゴデット周壁5.3とゴデット周壁5.4との間において延びている。このとき緊張区間および緩和区間は、ゴデット周壁の周囲における繰出し点と、隣接するゴデット周壁における糸の巻上げ点との間において生じる、自由な糸長さを表す。
熱による後処理のために重要な、ゴデット周壁5.2,5.3,5.4における接触長さは、符号K,K,Kで示されている。このときKは、巻上げ点から繰出し点まで第2のゴデット周壁5.2の周囲に接触して案内される糸の糸長さである。相応に、Kは、第3のゴデット周壁5.3における糸の、糸のうちの1本の糸の巻掛け長さに等しい接触長さを示し、Kは、第4のゴデット周壁5.4における接触長さを示す。
糸を緩和するための全接触長さは、従ってK,K,Kの和によって得られる。全接触長さKgesは、下記の式で表される:
ges=K+K+K
4000m/分を上回る範囲における、テキスタイルの完全延伸糸を製造するための通常の周速度で、すべてのフィラメントにおける相応の応力消滅若しくは除去によって均一な緩和効果を得るために(このとき糸毎のフィラメントの数は任意である)、ゴデット周壁の間における緩和区間は、糸の全接触長さKgesが、緩和区間R,Rの自由な糸長さの3〜7倍の範囲の大きさになるように選択されている。すなわち下記の式が成り立つ:
3×(R+R)<Kges<7×(R+R
糸の延伸時に発生する分子構造における内部応力を、糸の可能な限り大きな番手範囲において消滅させることができるようにするために、全接触長さは、1000mm〜2500mmの範囲において選択される。しかしながら2つのゴデットの間における緩和区間は、好ましくは200mmの最大糸長さに制限される。
本実施形態では、緩和区間R,Rは等しい大きさに設定されている。しかしながらまた基本的には、緩和区間R,Rを異なった大きさに設定することも可能である。本実施形態では、緩和区間R,Rは100mm〜200mmの範囲における自由な糸ガイドのために設定されていてよい。このようになっていると、全緩和ゾーン内における糸において比較的均一な糸温度を維持することができる。
図3.2には、ゴデット周壁の間における純然たる間隔が示されている。例えばゴデット周壁5.1,5.2の間における間隔は、延伸間隔と呼ばれ、符号Gで示されている。第2のゴデット周壁5.2と第3のゴデット周壁5.3との間における第1の緩和間隔は、符号GR1で示されている。ゴデット周壁5.3,5.4の間において生じる第2の緩和間隔はGR2と呼ばれる。
本実施形態において、延伸のための加熱されるゴデットと緩和のための加熱されるゴデットとは、それぞれ等しい大きさの周壁直径を備えて形成されている。例えばゴデット周壁5.2,5.4の直径は、図3.2において符号Dで示されている。
ゴデット周壁5.2,5.3,5.4の表面における熱処理を強化するために、ゴデット周壁は220mmの最小直径を有しており、このとき緩和間隔GR1またはGR2は、ゴデット周壁の直径Dの1/7〜1/3の範囲の大きさである。すなわち下記の関係が成り立つ:
D/7<GR1<D/3およびD/7<GR2<D/3
ゴデット周壁5.2,5.3の間における緩和間隔GR1およびゴデット周壁5.3,5.4の間における緩和間隔GR2は、それぞれゴデットの配置形態に応じて30〜80mmの範囲において設定されている。
特に糸の延伸時に可能な限り安定した糸ガイドを得るために、延伸長さSは、100mm〜350mmの範囲において制限されて形成されている。従って第1のゴデット周壁5.1と第2のゴデット周壁5.2との間における延伸間隔は、80mm〜320mmの範囲の大きさを有している。
糸を緩和するための多段階式の熱処理時に、迅速かつ強力な加熱を達成するために、糸群は第1の緩和区間Rにおいて、糸張力を生ぜしめるために差速度をもって案内される。その限りでは第1の自由な緩和区間は、主として、フィラメント束の内部における温度の熱的な均一化のために使用される。内部応力の消滅は、主として、第3のゴデット周壁と第4のゴデット周壁との間における第2の緩和区間Rにおいて行われる。そのために糸はほぼ緊張なしの状態で案内され、両方のゴデット周壁の周速度は、好ましくは等しい大きさに形成されている。応力消滅を継続するために、このとき好ましくは、第4のゴデット周壁5.4の周速度は、後続のガイドローラ14.1の後置のガイド周壁15.1における周速度よりも大きく選択される。これによって糸群は、若干の過剰供給(Ueberlieferung)で後続プロセスに導入される。
さらなる経過において、糸群19の糸は、応力消滅後に油剤供給装置22によって流体によって湿潤され、次いで交絡装置23において個々に渦動させて交絡させられる。
本発明に係る方法および本発明に係る装置は、細い番手の完全延伸糸(FDY)を製造するのに特に好適に適している。このとき糸材料としては、ポリエステルおよびポリアミドを使用することができる。
図1および図2に示した本発明に係る装置の実施形態では、糸は冷却後に、ほぼ乾燥状態で延伸のために引き出される。しかしながら基本的には、糸に冷却後に、水分の少ない油剤を軽く塗布することも可能である。
図1および図2に示したゴデット配置の実施形態は、同様に一例である。図4にはゴデット配置の別の実施形態が示されており、このようなゴデット配置形態は、例えば図1に示した実施形態による紡糸装置の下において使用することが可能である。本実施形態では、第1のゴデット4.1の前の走入部に、2つのガイドローラ14.1,14.2が設けられており、両ガイドローラ14.1,14.2はそれぞれ駆動されるガイド周壁15.1,15.2を有している。ガイド周壁15.1,15.2の直径はそれぞれ、ゴデット周壁5.1〜5.4の直径よりも小さく形成されている。ガイド周壁15.1,15.2は加熱されないように構成されている。ガイド周壁15.1,15.2によって糸群19には予荷重が加えられ、これによって既に第1のゴデット周壁5.1の周囲において強力な接触を得ることができる。これにより、このようなガイドローラ14.1,14.2を上流側に配置することによって、第1のゴデット周壁5.1において糸群19を温度調整するための、強力な接触を生ぜしめることができる。
図4に示した実施形態では、ゴデット4.1の第1のゴデット周壁5.1は第1のゴデットボックス16内に配置され、かつゴデット周壁5.2〜5.4は第2のゴデットボックス11内に配置されており、このときゴデットボックス11は、周囲に対して断熱材17を有している。ゴデットボックス11,16は、1つのユニットを形成していて、糸ガイドのための貫通開口18を介して互いに接続されている。
糸ガイドのために、ゴデットボックス16はさらに上側に、スリット形状の入口開口12を有し、ゴデットボックス11は下側にスリット形状の出口開口13を有している。ゴデットボックス16内に走入する糸群を、既に進入時において、ゴデットボックス16の内部に存在する空気流に対して保護するために、入口開口12にはゴデットボックス16の内部において走入金属薄板24が対応配置されている。この走入金属薄板24は、短い間隔をもってゴデット周壁5.1の前で終わっている自由端部を有している。このようにして、第1のゴデット周壁5.1の周囲における糸群19の進入部および乗上げ部は、生じ得る随伴気流に対して遮蔽されている。
両方のゴデット4.1,4.2の第1のゴデット周壁5.1と第2のゴデット周壁5.2との間における糸移行部には、第1の遮蔽金属薄板25.1が配置されている。この遮蔽金属薄板25.1は、短い間隔をおいて自由な緊張区間に対してほぼ平行に保持されているので、糸群19は空気流に対して遮蔽されている。
遮蔽金属薄板25.1と同様に、ゴデット周壁5.2,5.3の間およびゴデット周壁5.3,5.4の間には、別の遮蔽金属薄板25.2,25.3が設けられている。これらの遮蔽金属薄板25.2,25.3は、同様にほぼ、ゴデット周壁5.2,5.3の間およびゴデット周壁5.3,5.4の間における全緩和区間にわたって延在している。遮蔽金属薄板25.1,25.2は、詳しくは示されていない取付け壁に突出するように配置されていて、ゴデット周壁5.1〜5.4に対して平行に延びている。
ゴデットボックス11の内部において、出口開口13には走出金属薄板26が対応配置されており、この走出金属薄板26の自由端部は、側部においてゴデット周壁5.4のそばを延びている。走出金属薄板26はほぼ、ゴデット周壁5.4の突出長さにわたって延びていて、糸案内区間を形成しており、これによって、ゴデット周壁5.4から走出する糸群19の糸を、内部の空気流に対して僅かな間隔をもって遮蔽することができる。このようにして、延伸および緩和中における安定した糸ガイドが保証されている。極細の敏感な糸番手からでも、高品質な完全延伸糸を製造することができる。
本発明に係る方法および本発明に係る装置は、多数の糸を平行に実質的に同一の物理的な特性をもって製造するのに特に適している。

Claims (17)

  1. 紡糸されたばかりの複数の糸を延伸および緩和することによって、完全延伸された合成糸(FDY)を製造する方法であって、紡糸された複数の糸を、冷却および硬化後に一緒に1つの糸群として、駆動される複数のゴデット周壁の周囲において案内し、前記糸を、360°未満の部分巻掛けで前記ゴデット周壁に接触させ、前記糸を前記ゴデット周壁の表面において熱処理し、さらに前記糸を、前記ゴデット周壁の間において、前記ゴデット周壁間における少なくとも1つの速度差をもって自由に案内する、方法において、
    前記糸を、加温された第1のゴデット周壁と加熱された第2のゴデット周壁との間で自由な緊張区間において延伸させ、前記糸を、加熱された前記第2のゴデット周壁と加熱された第3のゴデット周壁との間で第1の自由な緩和区間において案内しかつ緩和し、かつ前記第3のゴデット周壁と第4のゴデット周壁との間で第2の自由な緩和区間において案内しかつ緩和し、延伸された前記糸を、緩和のために、前記ゴデット周壁における全接触長さで熱処理し、該全接触長さは、前記緩和区間の自由な糸長さの3〜7倍の範囲の大きさであり、前記第2のゴデット周壁、前記第3のゴデット周壁および前記第4のゴデット周壁は、120℃〜220℃の範囲、好ましくは150℃〜250℃の範囲における表面温度に加熱されていることを特徴とする、完全延伸された合成糸を製造する方法。
  2. 前記糸を、前記第2のゴデット周壁と前記第3のゴデット周壁との間における前記第1の自由な緩和区間において、差速度によって生ぜしめられる最小糸張力をもって案内する、請求項1記載の方法。
  3. 前記第3のゴデット周壁を、前記糸群において前記最小糸張力を生ぜしめるために、前記第2のゴデット周壁と比べて50m/分〜400m/分だけ速い周速度に調節する、請求項2記載の方法。
  4. 前記糸を、前記第3のゴデット周壁と前記第4のゴデット周壁との間における前記第2の緩和区間において、緊張なしの状態で案内する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 前記糸を、延伸前に、40℃〜80℃の前記第1のゴデット周壁の表面温度で熱により前処理する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 前記糸を、前記自由な緊張区間における延伸のために、150mm〜350mmの範囲における自由な糸長さで案内し、前記糸を、前記各緩和区間において、100mm〜200mmの範囲の各1つの自由な糸長さで案内する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 前記糸を、緩和後に、後続のガイドローラおよび/または巻取り機に対する前記第4のゴデット周壁による過剰供給で案内する、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 紡糸されたばかりの複数の糸を延伸および緩和することによって、完全延伸された合成糸(FDY)を製造する装置であって、複数の糸を紡糸する紡糸装置および冷却装置と、複数のゴデットとが設けられており、該ゴデットの駆動可能なゴデット周壁において、前記糸が1つの糸群として、360°未満の部分巻掛けでそれぞれ案内され、このとき前記ゴデット周壁は別個に加熱可能に構成されていて、前記ゴデット周壁の周速度の間における少なくとも1つの速度差が調節可能である装置において、
    第1のゴデット周壁と第2のゴデット周壁との間に、延伸間隔が形成されており、前記第2のゴデット周壁と第3のゴデット周壁との間に、第1の緩和間隔が形成されていて、かつ前記第3のゴデット周壁と第4のゴデット周壁との間に、第2の緩和間隔が形成されており、前記緩和間隔はそれぞれ、隣接するゴデット周壁の直径の1/7〜1/3の範囲の大きさであることを特徴とする、完全延伸された合成糸を製造する装置。
  9. 前記ゴデットの前記ゴデット周壁の直径は、前記糸を加熱するために等しい大きさに形成されていて、かつ220mmの最小直径を有している、請求項8記載の装置。
  10. 前記第1のゴデット周壁と前記第2のゴデット周壁との間における前記延伸間隔は、100mm〜350mmの範囲における大きさを有している、請求項8または9記載の装置。
  11. 前記ゴデット周壁の間における前記緩和間隔はそれぞれ、80mmの最大値を有している、請求項8から10までのいずれか1項記載の装置。
  12. 前記ゴデット周壁の間における前記緩和間隔は、等しい大きさまたは異なる大きさに設定されている、請求項11記載の装置。
  13. 前記第1のゴデット周壁と前記第2のゴデット周壁との間に、糸貫通開口を備えた断熱材が形成されている、請求項8から12までのいずれか1項記載の装置。
  14. 前記第2のゴデット周壁、前記第3のゴデット周壁および前記第4のゴデット周壁は一緒に、前記断熱材を備えたゴデットボックス内に配置されている、請求項8から13までのいずれか1項記載の装置。
  15. 前記第1のゴデット周壁は、第2のゴデットボックス内にカプセル化されて配置されている、請求項14記載の装置。
  16. 前記第1のゴデット周壁および前記第2のゴデット周壁に、それぞれ別個に制御可能なゴデット駆動装置が対応配置されており、かつ前記第3のゴデット周壁および前記第4のゴデット周壁に、1つの共通のゴデット駆動装置が対応配置されている、請求項8から15までのいずれか1項記載の装置。
  17. 前記第1のゴデットの走入側に、各1つの駆動されるガイド周壁を備えた2つのガイドローラが設けられており、該ガイドローラは、前記第1のゴデット周壁の上流側に配置されている、請求項8から16までのいずれか1項記載の装置。
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