JP2017515863A - 脊髄性筋萎縮症を処置するための化合物 - Google Patents

脊髄性筋萎縮症を処置するための化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)[式中、A、R1、R2及びR3は、本明細書に記載されるとおりである]で示される化合物並びにその薬学的に許容し得る塩を提供する。更に、本発明は、式(I)で示される化合物の製造、それらを含む医薬組成物及び医薬としてのそれらの使用に関する。

Description

諸言
本発明は、SMN2遺伝子スプライシングモジュレーターである化合物、それらの製造、それらを含む医薬組成物、及び脊髄性筋萎縮症(SMA)の処置のための医薬としてのそれらの使用を提供する。
特に、本発明は、式(I):
Figure 2017515863

[式中、A、R、R及びRは、本明細書に記載されるとおりである]
で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩に関する。
背景
脊髄性筋萎縮症(SMA)は、その最も広い意味において、筋力低下及び筋萎縮を引き起こす脊髄及び脳幹における進行性の運動ニューロン喪失によって特徴付けられる、遺伝性及び後天性の中枢神経系(CNS)疾患の集合を説明するものである。SMAの最も一般的な型は、生存運動ニューロン(SMN)遺伝子における突然変異によって引き起こされ、そして、広範な重症度で現れて、乳児から大人にわたって影響を及ぼす(Crawford and Pardo, Neurobiol. Dis., 1996, 3:97)。
乳児性SMAは、この神経変性障害の最も重症の型である。症状は、筋力低下、筋緊張低下、弱い泣き声、弱々しさ(limpness)又は倒れる傾向、吸引又は嚥下困難、肺又は咽喉における分泌物の蓄積、採餌困難及び気道感染に対する易罹患性の増加を含む。脚は、腕よりも弱い傾向があり、頭部を持ち上げること又は起き上がること等の発達指標に達し得ない。一般に、症状が現れるのが早いほど、寿命はより短くなる。運動ニューロン細胞が劣化すると、その後間もなく症状が現れる。この疾患の重症型は、致死的であり、すべての型が、公知の治療法を有しない。SMAの経過は、運動ニューロン細胞の劣化率及び結果として生じる虚弱の重症度と直接関係している。SMAの重症型を有する乳児は、しばしば、呼吸を支持する筋力低下に起因して呼吸器疾患で死亡する。SMAの軽症型を有する小児は、はるかに長く生存するが、彼らは、とりわけそのスペクトラムの中でもより重症な末期にある者は、幅広い医療支援を必要とし得る。SMA障害の臨床スペクトラムは、以下の5つのグループに分類されている。
(a)0型SMA(子宮内SMA)は、この疾患の最も重症の型であり、出生前に始まる。通常、0型SMAの最初の症状は、妊娠30週から36週の間にまず観察され得る胎児の動きの低下である。出生後、これらの新生児は、ほとんど動かず、嚥下及び呼吸が困難である。
(b)1型SMA(乳児性SMA又はウェルドニッヒ・ホフマン病)は、0ヶ月から6ヶ月の間に症状を呈する。このSMAの型も非常に重症である。患者は、座る能力を獲得することは決してなく、そして、換気補助がなければ、通常、最初の2年以内に死が訪れる。
(c)2型SMA(中間SMA)は、7〜18ヶ月での発症年齢を有する。患者は、支持なく座る能力を獲得するが、助けを受けずに立つ又は歩くことは決してない。このグループにおける予後は、呼吸器障害の程度に大きく依存する。
(d)3型SMA(若年性SMA又はクーゲルベルグ・ヴェランダー病)は、一般に、18ヶ月後に診断される。3型SMAの個人は、その疾患経過の間のある時点では自力で歩くことができるが、青年期又は成人期の間に車椅子に束縛された状態になることが多い。
(e)4型SMA(成人発症SMA)。虚弱は、通常、青年期後期に舌、手又は足で始まり、その後身体の他の領域に進行する。成人SMAの経過は、はるかにゆっくりであり、平均余命にほとんど又は全く影響を及ぼさない。
SMN遺伝子は、染色体5q内の複合体領域に対する連鎖解析によってマッピングされている。ヒトでは、この領域は、SMN遺伝子の2つのほぼ同一のコピーをもたらす、約500,000塩基対(kb)逆位重複を含有する。SMAは、SMN1遺伝子機能の喪失をもたらす、両染色体における遺伝子(SMN1)のテロメアコピーの不活性化突然変異又は欠失によって引き起こされる。しかしながら、すべての患者は、遺伝子(SMN2)のセントロメアコピーを保持し、SMA患者におけるSMN2遺伝子のコピー数は、一般に、疾患重症度と逆相関する;すなわち、より重症度の低いSMAの患者は、より多くのSMN2のコピーを有する。それにもかかわらず、SMN2は、エクソン7における翻訳サイレントなCからTへの突然変異によって引き起こされるエクソン7の選択的スプライシングに起因して、SMN1機能の喪失を完全に補うことはできない。結果として、SMN2から産生された転写物の大部分は、エクソン7を欠き(Δ7 SMN2)、そして、機能障害を有し、かつ迅速に分解される切断型SMNタンパク質をコードする。
SMNタンパク質は、RNAプロセシング及び代謝においてある役割を果たすと考えられ、snRNPと称される特定クラスのRNAタンパク質複合体の構築を媒介する十分に特徴付けられた機能を有する。SMNは、運動ニューロンにおいて他の機能を有し得るが、運動ニューロンの選択的変性の防止におけるその役割は、十分に確立されていない。
多くの場合、SMAは、臨床症状に基づいて、かつSMN1遺伝子検査の少なくとも1個のコピーの存在によって、診断される。しかしながら、SMAがSMN1の不活性化以外の遺伝子の突然変異によって引き起こされる約5%の症例では、いくつかは知られているが、その他のものは未だ定義されていない。いくつかの場合には、SMN1遺伝子検査が実行可能ではない又はいかなる異常性も示さない場合、筋電図検査(EMG)又は筋生検等の他の検査が指示され得る。
現在のSMA患者のための医学的ケアは、呼吸、栄養及びリハビリテーションケアを含む支持療法に限定されている;この疾患の根本原因に取り組むことが知られている薬物はない。SMAのための現在の処置は、慢性的な運動単位の喪失の二次的影響の予防及び管理からなる。1型SMAにおける主要な管理問題は、その症例の大部分における死亡原因である肺疾患の予防及び初期治療である。SMAに罹患した乳児の中には成長して成人になるものもいるが、1型SMAを有するものは、2年未満の平均余命を有する。
SMAのいくつかのマウスモデルが開発されている。特に、SMNデルタエクソン7(Δ7 SMN)モデル(Le et al., Hum. Mol. Genet., 2005, 14:845)は、SMN2遺伝子とΔ7 SMN2 cDNAのいくつかのコピーの両方を保有し、1型SMAの表現型の特徴の多くを繰り返す。Δ7 SMNモデルは、SMN2発現研究並びに運動機能及び生存の評価の両方に使用され得る。C/C−対立遺伝子マウスモデル(Jackson Laboratory strain #008714, The Jackson Laboratory, Bar Harbor, ME)は、より重症度の低いSMA疾患モデルを提供し、マウスは、SMN2完全長(FLSMN2)mRNAとSMNタンパク質の両方の低下したレベルを有する。C/C−対立遺伝子マウス表現型は、SMN2遺伝子及び選択的スプライシングを受けるハイブリッドmSMN1−SMN2遺伝子を有するが、明らかな筋力低下を有しない。C/C−対立遺伝子マウスモデルは、SMN2発現研究に使用される。
SMAの遺伝学的基礎及び病態生理学の理解の向上の結果として、処置のためのいくつかの戦略が調査されているが、クリニックにおいて成功が実証されたものは未だない。
ウイルス送達ベクターを使用したSMN1の遺伝子置換及び分化型SMN1+/+幹細胞を使用した細胞置換は、SMAの動物モデルにおいて有効性を実証している。安全性及び免疫応答を測定するために、並びにこれらのアプローチがヒトに適用され得る前に新生児期での処置の開始のための必須要件に取り組むために、更なる調査が必要とされる。
また、培養細胞におけるSMN2の選択的スプライシングの補正は、合成核酸を使用して以下の治療薬として達成されている:(i)SMN2プレmRNAにおける配列因子をターゲットとし、かつスプライシング反応の結果を完全長SMN2 mRNAの生成に向けてシフトする、アンチセンスオリゴヌクレオチド(Passini et al., Sci. Transl. Med., 2011, 3:72ra18; 及び Hua et al., Nature, 2011, 478:123)及び(ii)スプライシングの間に突然変異体フラグメントを置換し、かつ完全長SMN1 mRNAを生成する完全に機能的なRNA配列を提供する、トランス−スプライシングRNA分子(Coady and Lorson, J Neurosci., 2010, 30:126)。
調査中の他のアプローチは、SMNレベルを増加させるか、残留SMN機能を増大させるか、又はその喪失を補う、薬物を探索することを含む。アミノグリコシドは、異常終止コドンの翻訳リードスルーを促進することによってΔ7 SMN2 mRNAから産生される安定化SMNタンパク質の発現を増大させることが示されているが、乏しい中枢神経系透過を有し、反復投与後に毒性を示す。アクラルビシン等の化学療法剤は、細胞培養においてSMNタンパク質を増加させることが示されている;しかしながら、これらの薬物の毒性プロファイルは、SMA患者での長期使用を禁止する。SMAの処置のための臨床研究中のいくつかの薬物は、転写活性化剤、例えばヒストン脱アセチル化酵素(「HDAC」)阻害剤(例えば、酪酸塩、バルプロ酸及びヒドロキシ尿素)及びmRNA安定剤(RepligenからのmRNAデキャッピング阻害剤RG3039)を含み、その目標は、SMN2遺伝子から転写されるトータルRNA量を増加させることである。しかしながら、HDAC阻害剤又はmRNA安定剤の使用は、SMAの根本原因に取り組んでおらず、ヒトにおいて潜在的な安全性の問題を有する転写及び遺伝子発現の全体的増加をもたらし得る。
代替的アプローチにおいて、オレソキシム(Olesoxime)等の神経保護剤が調査のために選択されている。そのような戦略は、SMAの処置のためにSMNを対象としておらず、むしろSMN欠損運動ニューロンを神経変性から保護するために調査されている。
SMN2遺伝子から転写されるRNA中へのSMNのエクソン7の組み込みを増大させる化合物を同定するように設計されたシステム、並びにそれによって同定された特定のベンゾオキサゾール及びベンゾイソオキサゾール化合物が、国際特許出願WO2009/151546A1に記載されている。リボソームのフレームシフトを引き起こしてΔ7 SMN2 mRNAから安定化SMNタンパク質を産生する化合物を同定するように設計されたシステム、及びそれによって同定された特定のイソインドリノン化合物が、国際特許出願WO2010/019236A1及びWO2013/119916A2に記載されている。
SMAの遺伝学的基礎及び病態生理学の理解が進んでいるにもかかわらず、最も深刻な小児期神経疾患の一つである脊髄性筋萎縮症の経過を変える化合物を同定する必要性が依然として存在する。
発明の詳細な説明
特に明記しない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと類似の又は等価な方法及び材料を本発明の実施又は試験において使用することができるが、好適な方法及び材料を以下に記載する。
本明細書において言及されるすべての刊行物、特許出願、特許及び他の参考文献は、参照によってその全体が組み入れられる。
本出願において使用される命名法は、特に指示のない限り、IUPAC体系的命名法に基づくものである。
本明細書における構造内の炭素、酸素、硫黄又は窒素原子上に現れる任意の空の原子価は、特に指示のない限り、水素の存在を示す。
本明細書に記載される定義は、問題となっている用語が単独で現れるか又は組み合わせで現れるかにかかわらず適用される。本明細書に記載される定義は、化学的に関連する組み合わせ、例えば、「ヘテロシクロアルキルアリール」、「ハロアルキルヘテロアリール」、「アリールアルキルヘテロシクロアルキル」、又は「アルコキシアルキル」を形成するように追加され得ることが意図される。組み合わせの最後のメンバーは、分子の残部に結合している基である。組み合わせの他のメンバーは、文字配列に関して逆の順序で、結合している基に連結しており、例えばアミノ−C1−7−アルキルの組み合わせは、アミノによって置換されているC1−7−アルキルを指し、又は、例えばアリールアルキルヘテロシクロアルキルの組み合わせは、アリールによって置換されているアルキルによって置換されているヘテロシクロアルキル基を指す。
用語「部分」は、別の原子又は分子に1つ以上の化学結合によって連結されて、それによって分子の一部を形成する、ある原子又は化学的に結合された原子群を指す。例えば、式(I)の可変部A、R、R及びRは、式(I)の核構造に共有結合によって連結された部分を指す。
置換基の数を指す場合、用語「1つ以上」は、1個の置換基から可能な最大数の置換基の範囲、すなわち、置換基による1個の水素の置換からすべての水素の置換までを指す。
用語「場合による」又は「場合により」は、続いて記載される事象又は状況が起こってもよいが起こる必要はなく、その記載がその事象又は状況が起こる場合と起こらない場合とを含むことを表す。
用語「置換基」は、親分子上の水素原子と置き換わる原子又は原子群を表す。
用語「置換されている」は、特定の基が1つ以上の置換基を有することを表す。任意の基が複数の置換基を担持することができ、そして、様々な可能な置換基が提供される場合、置換基は、独立して選択され、かつ同じである必要はない。用語「置換されていない」は、特定の基が置換基を有さないことを意味する。用語「場合により置換されている」は、特定の基が、置換されていないか、又は可能な置換基の群より独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されていることを意味する。置換基の数を指す場合、用語「1つ以上」は、1個の置換基から可能な最大数の置換基、すなわち、置換基による1個の水素の置換からすべての水素の置換までを意味する。
用語「本発明の化合物(compound(s) of this invention)」及び「本発明の化合物(compound(s) of the present invention)」は、本明細書に開示されるとおりの化合物並びにその立体異性体、互変異性体、溶媒和物及び塩(例えば、薬学的に許容し得る塩)を指す。
本発明の化合物が固体である場合、当業者によって、これらの化合物、並びにそれらの溶媒和物及び塩が、異なる固体形態、特定すると異なる結晶形態で存在し得、そのすべてが本発明の範囲及び特定の式の範囲内にあることが意図されると理解される。
用語「薬学的に許容し得る塩」は、生物学的にも又はその他の点でも望ましくないことはない塩を表す。薬学的に許容し得る塩は、酸付加塩と塩基付加塩の両方を含む。
用語「薬学的に許容し得る酸付加塩」は、無機酸(塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸等)及び有機酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸及びサリチル酸等の有機酸の脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族、複素環、カルボン酸及びスルホン酸クラスから選択される)と形成される薬学的に許容し得る塩を表す。
用語「薬学的に許容し得る塩基付加塩」は、有機塩基又は無機塩基と形成される薬学的に許容し得る塩を表す。許容し得る無機塩基の例は、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン及びアルミニウムの塩を含む。薬学的に許容し得る非毒性の有機塩基から誘導される塩は、第一級、第二級及び第三級アミン、天然の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン並びに塩基性イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノール、トリメタミン(trimethamine)、ジシクロへキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン類、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン(piperidine)、N−エチルピペリジン及びポリアミン樹脂等の塩を含む。
本明細書において使用される立体化学の定義及び規則は、一般に、S. P. Parker, Ed., McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms (1984) McGraw-Hill Book Company, New York; 及び Eliel, E. and Wilen, S., “Stereochemistry of Organic Compounds”, John Wiley & Sons, Inc., New York, 1994 に従う。光学活性な化合物を記載する際に、接頭文字のD及びL、又はR及びSが、そのキラル中心の周囲の分子の絶対配置を記述するために使用される。検討中のキラル中心に連結している置換基は、Cahn-Ingold-Prelogの順位則(Sequence Rule of Cahn, Ingold and Prelog)に従って順位付けられる(Cahn et al. Angew. Chem. Inter. Edit. 1966, 5, 385; errata 511)。接頭文字D及びL又は(+)及び(−)は、化合物による平面偏光の回転の符号を指すために用いられ、(−)又はLは、その化合物が左旋性であることを指す。接頭文字(+)又はDが付された化合物は右旋性である。
用語「キラル中心」は、4個の同一でない置換基に結合している炭素原子を表す。用語「キラル」は、その鏡像と重なり合うことができない能力を表し、一方、用語「アキラル」は、その鏡像と重なり合うことができる実施態様を指す。キラル分子は、光学的に活性であり、すなわち、これらは、平面偏光の平面を回転させる能力を有する。
本発明の化合物は、1つ以上のキラル中心を有することができ、光学的に純粋なエナンチオマー、エナンチオマーの混合物(例えば、ラセミ体)、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体のラセミ体又はジアステレオ異性体のラセミ体の混合物の形態で存在することができる。化学構造内にキラル中心が存在する場合は必ず、そのキラル中心と関連するすべての立体異性体が、本発明に包含されることが意図される。
用語「ハロ」、「ハロゲン」及び「ハロゲン化物」は、本明細書において互換的に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを表す。ハロゲンの1つの特定の例は、フルオロである。
用語「アルキル」は、1〜12個の炭素原子の一価の直鎖又は分岐飽和炭化水素基を表す。特定の実施態様において、アルキルは、1〜7個の炭素原子、より特定の実施態様において、1〜4個の炭素原子を有する。アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル又はtert−ブチルを含む。アルキルについての特定の例は、メチル及びエチルである。
用語「ハロアルキル」は、アルキル基の水素原子の少なくとも1個が同じ又は異なるハロゲン原子、特定するとフルオロ原子に置き換わっている、アルキル基を表す。ハロアルキルの例は、モノフルオロ−、ジフルオロ−又はトリフルオロ−メチル、−エチル又は−プロピル、例えば、3,3,3−トリフルオロプロピル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、フルオロメチル、又はトリフルオロメチル等を含む。用語「ペルハロアルキル」は、アルキル基のすべての水素原子が同じ又は異なるハロゲン原子に置き換わっている、アルキル基を表す。
用語「二環式環系」は、互いに縮合している2個の環を表し、これは、共通の単結合又は二重結合を介して(縮環した二環式環系)、連続した3個以上の共通の原子を介して(架橋した二環式環系)、又は共通の単一原子を介して(スピロ二環式環系)互いに縮合している。二環式環系は、飽和、部分不飽和、不飽和又は芳香族であり得る。二環式環系は、N、O及びSから選択されるヘテロ原子を含むことができる。
用語「シクロアルキル」は、3〜10個の環炭素原子の飽和単環式又は二環式炭化水素基を表す。特定の実施態様において、シクロアルキルは、3〜8個の環炭素原子の一価の飽和単環式炭化水素基を表す。二環式は、1つ以上の炭素原子を共有する2個の飽和炭素環からなることを意味する。特定のシクロアルキル基は、単環式である。単環式シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブタニル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルである。二環式シクロアルキルの例は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル又はビシクロ[2.2.2]オクタニルである。シクロアルキルの1つの特定の例は、シクロプロピルである。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、N、O及びSから選択される1、2又は3個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、3〜9個の環原子の飽和又は部分不飽和単環式、二環式又は三環式環系を表す。特定の実施態様において、ヘテロシクロアルキルは、N、O及びSから選択される1、2又は3個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、4〜7個の環原子の一価の飽和単環式環系である。単環式飽和ヘテロシクロアルキルの例は、アジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ−チエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル又はオキサゼパニルである。二環式飽和ヘテロシクロアルキルの例は、8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、キヌクリジニル、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニル、3−オキサ−9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニル又は3−チア−9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニルである。部分不飽和ヘテロシクロアルキルの例は、ジヒドロフリル、イミダゾリニル、ジヒドロ−オキサゾリル、テトラヒドロ−ピリジニル又はジヒドロピラニルである。ヘテロシクロアルキルの特定の例は、1,4−ジアゼパニル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル及びピロリジニルである。ヘテロシクロアルキルのより特定の例は、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル及びピペラジニルである。
用語「N−ヘテロシクロアルキル」は、少なくとも1個の窒素環原子を含有するヘテロシクロアルキル基を表し、ここで、分子の残部へのヘテロシクロアルキル基の結合点は、窒素環原子を介する。N−ヘテロシクロアルキルの特定の例は、1,4−ジアゼパニル、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル及びピロリジニルである。N−ヘテロシクロアルキルのより特定の例は、ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル及びピペラジニルである。
用語「塩基性度」は、化合物に関して、本明細書では、共役酸の酸性度定数の負の10を底とする対数によって表現される(pKa=−logKa)。共役酸のpKaが大きいほど、その塩基は強い(pKa+pKb=14)。本出願において、原子又は官能基は、それがプロトンを受け入れるのに好適である場合及びその共役酸の計算されたpKaが少なくとも7である、より特定するとその共役酸の計算されたpKaが少なくとも7.8である、最も特定するとその共役酸の計算されたpKaが少なくとも8である場合に、「塩基性」と表される。pKa値は、F. Milletti et al., J. Chem. Inf. Model (2007) 47:2172-2181 に記載されているようにインシリコで計算された。
用語「アルキレン」は、1〜7個の炭素原子の二価の直鎖飽和炭化水素基又は3〜7個の炭素原子の二価の分岐飽和炭化水素基を表す。アルキレン基の例は、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン、ブチレン、2−エチルブチレン、ペンチレン、ヘキシレンを含む。アルキレンの特定の例は、エチレン、プロピレン及びブチレンである。
用語「アミノ」は、式−NR’R”(式中、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールであるか又は本明細書に記載されるとおりである)で示される基を表す。代替的に、R’及びR”は、それらが連結している窒素と一緒になって、ヘテロシクロアルキルを形成することができる。用語「第一級アミノ」は、R’とR”の両方が水素である基を表す。用語「第二級アミノ」は、R’が水素であり、かつR”が水素以外の基である基を表す。用語「第三級アミノ」は、R’とR”の両方が水素以外である基を表す。特定の第二級及び第三級アミンは、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、フェニルアミン、ベンジルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン及びジイソプロピルアミンである。
用語「医薬品有効成分(active pharmaceutical ingredient)」(又は「API」)は、特定の生物学的活性を有する医薬組成物中の化合物又は分子を表す。
用語「医薬組成物」及び「医薬製剤」(又は「製剤」)は、互換的に使用され、そして、これは、それを必要とする哺乳動物、例えば、ヒトに投与されるべき、治療有効量の医薬品有効成分を薬学的に許容し得る賦形剤と一緒に含む、混合物又は溶液を表す。
用語「薬学的に許容し得る」は、一般に、安全で、非毒性で、生物学的にも又はその他の点でも望ましくないことはなく、かつ、動物用並びにヒト用の薬学的使用に許容し得る、医薬組成物の調製に有用な材料の特性を表す。
用語「薬学的に許容し得る賦形剤」、「薬学的に許容し得る担体」及び「治療上不活性な賦形剤」は、互換的に使用され得、これは、医薬品の製剤化において使用される、治療活性を有さず、かつ投与される被験体に対して非毒性である医薬組成物中の任意の薬学的に許容し得る成分、例えば、崩壊剤、結合剤、増量剤、溶剤、緩衝剤、等張化剤、安定剤、酸化防止剤、界面活性剤、担体、希釈剤又は潤滑剤を表す。
用語「個体」又は「被験体」は、哺乳動物を指す。哺乳動物は、家畜動物(例えば、ウシ、ヒツジ、ネコ、イヌ及びウマ)、霊長類(例えば、ヒト及びヒト以外の霊長類、例えば、サル)、ウサギ及びげっ歯類(例えば、マウス及びラット)を含むが、これらに限定されない。特定の実施態様において、個体又は被験体は、ヒトである。
用語「治療有効量」は、被験体に投与される場合、(i)本明細書に記載される特定の疾患、病態又は障害を治療又は予防する、(ii)本明細書に記載される特定の疾患、病態又は障害の1つ以上の症状を減弱、改善又は除去する、あるいは(iii)本明細書に記載される特定の疾患、病態又は障害の1つ以上の症状の発症を防止又は遅延させる、本発明の化合物又は分子の量を表す。治療有効量は、化合物、処置される疾患状態、処置される疾患の重症度、被検体の年齢及び相対的な健康状態、投与の経路及び形態、担当医又は獣医の判断、並びに他の要因に応じて変化するだろう。
疾患状態を「処置する」又は疾患状態の「処置」という用語は、疾患状態を阻害すること、すなわち、疾患状態又はその臨床症状の発生を抑止すること、又は疾患状態を緩和すること、すなわち、疾患状態又はその臨床症状の一時的又は永久的な後退を引き起こすことを含む。
用語「脊髄性筋萎縮症」(又はSMA)は、SMN1遺伝子の機能の喪失をもたらす、両方の染色体上のSMN1遺伝子における不活性化突然変異又は欠失によって引き起こされる疾患に関する。
SMAの症状は、筋力低下、筋緊張低下、弱い泣き声、弱い咳、弱々しさ又は倒れる傾向、吸引又は嚥下困難、呼吸困難、肺又は咽喉における分泌物の蓄積、汗ばんだ手の握り拳、舌のピクつき/震え、横になっているときでさえ頻繁に片方へ傾く頭部、腕よりも弱い傾向の脚、高頻度に「カエル脚」姿勢をとる脚、採餌困難、気道感染に対する易罹患性の増加、腸/膀胱の虚弱、正常よりも少ない体重、支持なしで座ることができないこと、歩行できないこと、這って進めないこと、並びに、低血圧、無反射及び前角細胞(anterior hom cells)の喪失に関連する多発性先天性拘縮(multiple congenital contractures)(関節拘縮)を含む。
用語「脊髄性筋萎縮症(SMA)を処置する」又は「脊髄性筋萎縮症(SMA)の処置」は、以下の効果の1つ以上を含む:(i)SMAの重症度の低下又は改善;(ii)SMAの発症の遅延;(iii)SMAの進行の阻害;(iv)被験体の入院加療の減少;(v)被験体の入院期間の短縮;(vi)被験体の生存期間の増加;(vii)被験体の生活の質の向上;(viii)SMAに関連する症状の数の減少;(ix)SMAに関連する1つ以上の症状の重症度の低下又は改善;(x)SMAに関連する症状の持続期間の短縮;(xi)SMAに関連する症状の再発の防止;(xii)SMAの症状の発生又は発症の阻害;及び/又は(xiii)SMAに関連する症状の進行の阻害。
より特定すると、用語「SMAを処置する」は、以下の有益な効果の1つ以上を表す:(i)筋力の喪失の減少;(ii)筋力の増加;(iii)筋萎縮の減少;(iv)運動機能の喪失の減少;(v)運動ニューロンの増加;(vii)運動ニューロンの喪失の減少;(viii)SMN欠損運動ニューロンの変性からの保護;(ix)運動機能の上昇;(x)肺機能の上昇;及び/又は(xi)肺機能の喪失の減少。
より詳細には、用語「SMAを処置する」は、ヒト乳児若しくはヒト幼児が助けなしで起き上がる、又はヒト乳児、ヒト幼児、ヒト小児若しくはヒト成人が助けなしで立ち上がる、助けなしで歩く、助けなしで走る、助けなしで呼吸する、助けなしで寝ている間に寝返りをうつ、若しくは助けなしで嚥下する、機能的能力又は機能的能力の保持を指す。
用語「完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの産生のためのEC1.5x濃度」(又は「EC1.5xミニ遺伝子」)は、完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの量を、ビヒクル処理細胞中のその量に対して1.5倍多いレベルまで増加させるのに効果的な、試験化合物の濃度として定義される。
用語「SMNタンパク質発現のためのEC1.5x濃度」(又は「EC1.5xSMNタンパク質」)は、ビヒクル対照から産生された量と比較して1.5倍のSMA患者の線維芽細胞中のSMNタンパク質の量を産生するのに効果的な、試験化合物の濃度として定義される。
詳細には、本発明は、式(I):
Figure 2017515863

[式中、
は、水素又はC1−7−アルキルであり;
は、水素、シアノ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル又はC3−8−シクロアルキルであり;
は、水素、C1−7−アルキル、又はC3−8−シクロアルキルであり;
Aは、N−ヘテロシクロアルキル又はNR1213であり、ここで、N−ヘテロシクロアルキルは、1又は2個の窒素環原子を含み、かつ、R14から選択される1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されており;
12は、1個の窒素環原子を含むヘテロシクロアルキルであり、ここで、ヘテロシクロアルキルは、R14から選択される1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されており;
13は、水素、C1−7−アルキル又はC3−8−シクロアルキルであり;
14は、水素、C1−7−アルキル、アミノ、アミノ−C1−7−アルキル、C3−8−シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルから独立して選択されるか、又は、2個のR14は、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するが;
但し、Aが窒素環原子を1個だけ含むN−ヘテロシクロアルキルである場合、少なくとも1個のR14置換基は、アミノ又はアミノ−C1−7−アルキルである]
で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩に関する。
本発明の特定の実施態様は、式(I)で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩である。
更に、本明細書に開示されるとおりの特定のA、R、R又はRに関連するすべての実施態様が、本明細書に開示されるとおりの別のA、R、R又はRに関連する任意の他の実施態様と組み合わせられ得ることが理解されるべきである。
本発明の特定の実施態様は、
が、水素又はC1−7−アルキルであり;
が、水素、シアノ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル又はC3−8−シクロアルキルであり;
が、水素、C1−7−アルキル、又はC3−8−シクロアルキルであり;
Aが、1又は2個の窒素環原子を含むN−ヘテロシクロアルキルであり、ここで、N−ヘテロシクロアルキルが、R14から選択される1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されており;
14が、水素、C1−7−アルキル、アミノ、アミノ−C1−7−アルキル、C3−8−シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルから独立して選択されるか、又は、2個のR14が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するが;
但し、Aが窒素環原子を1個だけ含むN−ヘテロシクロアルキルである場合、少なくとも1個のR14置換基が、アミノ又はアミノ−C1−7−アルキルである;
式(I)で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、C1−7−アルキル、特定するとメチルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素又はC1−7−アルキル、特定すると水素又はメチルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素又はC1−7−アルキル、特定すると水素又はメチルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R12が、R14から選択される1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されているピペリジニルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R13が、水素又はC1−7−アルキル、特定すると水素又はメチルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R14が、C1−7−アルキル及びヘテロシクロアルキルから独立して選択されるか、又は、2個のR14が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成する、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R14が、メチル、エチル及びピロリジニルから独立して選択されるか、又は、2個のR14が、一緒になって、エチレンを形成する、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、1又は2個の窒素原子を含む飽和単環式又は二環式N−ヘテロシクロアルキルであり、かつ、R14から選択される1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されている、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、本明細書に定義されるとおりのA中のN−ヘテロシクロアルキル又はR12中のヘテロシクロアルキルが、R14から選択される1又は2個の置換基で置換されている、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、本明細書に定義されるとおりのA中のN−ヘテロシクロアルキルが、1個の環窒素原子が塩基性であることによって更に特徴付けられる、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、
Aが、
Figure 2017515863

であり、ここで、
Xが、N又はCHであり;
が、水素、C1−7−アルキル又は−(CH−NR10であり;
が、水素又はC1−7−アルキルであり;
が、水素又はC1−7−アルキルであり;
が、水素又はC1−7−アルキルであり;
が、水素又はC1−7−アルキルであり;
及びR10が、水素、C1−7−アルキル及びC3−8−シクロアルキルから独立して選択され;
13が、水素、C1−7−アルキル又はC3−8−シクロアルキルであり;
nが、0、1又は2であり;
mが、0、1、2又は3であるか;
又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びR10が、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するが;
但し、XがCHである場合、Rは−(CH−NR10であり;そして
但し、XがNであり、かつ、Rが−(CH−NR10である場合、mは2又は3である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、
Aが、
Figure 2017515863

であり、ここで、
Xが、N又はCHであり;
が、水素、C1−7−アルキル又は−(CH−NR10であり;
が、水素又はC1−7−アルキルであり;
が、水素又はC1−7−アルキルであり;
が、水素又はC1−7−アルキルであり;
が、水素又はC1−7−アルキルであり;
及びR10が、水素、C1−7−アルキル及びC3−8−シクロアルキルから独立して選択され;
nが、0、1又は2であり;
mが、0、1、2又は3であるか;
又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
又はR及びR10が、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するが;
但し、XがCHである場合、Rは−(CH−NR10であり;そして
但し、XがNであり、かつ、Rが−(CH−NR10である場合、mは2又は3である、式(I)で示される化合物に関する。
、R、R、R及びRの少なくとも1つが水素ではない場合に脳透過が改善されることが見出された。
本発明の特定の実施態様において、R、R、R、R及びRの少なくとも1つは、水素以外である。
本発明の特定の実施態様は、Xが、Nである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、nが、1である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素、メチル又は−(CH−NR10、より特定すると水素である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素、メチル又はエチル、より特定するとメチルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素又はメチル、より特定すると水素である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素又はメチルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、mが、0である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R及びRが、一緒になって、プロピレンを形成する、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R及びRが、一緒になって、エチレンを形成する、式(I)で示される化合物に関する;
本発明の特定の実施態様は、R及びR10が、一緒になって、ブチレンを形成する、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、以下の群から選択される、式(I)で示される化合物に関する:
Figure 2017515863


[式中、R、R、R、R、R及びR13は、本明細書に定義されるとおりであり、そして、式中、R11は、水素又はC1−7−アルキルである]。
本発明の特定の実施態様は、Aが、以下の群から選択される、式(I)で示される化合物に関する:
Figure 2017515863

[式中、R、R、R、R及びRは、本明細書に定義されるとおりであり、そして、式中、R11は、水素又はC1−7−アルキルである]。
本発明の特定の実施態様は、Aが、ピペラジニル、ジアゼパニル、ピロリジニル及びヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニルの群から選択され、各々が、本明細書に定義されるとおりのR14から選択される1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されている、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、ピペラジン−1−イル、1,4−ジアゼパン−1−イル、ピロリジン−1−イル及びヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イルの群から選択され、各々が、本明細書に定義されるとおりのR14から選択される1又は2個の置換基で場合により置換されている、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、NR1213であり、ここで、R12及びR13が本明細書に記載されるとおりである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、
Aが、以下である、式(I)で示される化合物に関する:
Figure 2017515863

[式中、R、R、R、R、R及びR13は、本明細書に記載されるとおりである]。
本発明の特定の実施態様は、Aが、以下である、式(I)で示される化合物に関する:
Figure 2017515863

[式中、R13は、水素又はメチルである]。
本発明の特定の実施態様は、Aが、以下の群から選択される、式(I)で示される化合物に関する:
Figure 2017515863
本発明の特定の実施態様は、Aが、以下の群から選択される、式(I)で示される化合物に関する:
Figure 2017515863
本発明の特定の実施態様は、Rが、メチルであり、Rが、水素又はメチルであり、Rが、水素であり、そして、Aが、以下である、式(I)で示される化合物に関する:
Figure 2017515863
本発明の式(I)で示される特定の化合物は、以下からなる群より選択される化合物である:
2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aS)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aS)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aR)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S,5R)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aS)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aS)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aR)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R)−3−エチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
及びその薬学的に許容し得る塩。
本発明の式(I)で示される特定の化合物は、以下からなる群より選択される化合物である:
7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aS)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S,5R)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aS)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
及びその薬学的に許容し得る塩。
式(VI)で示される化合物は、式(I)で示される化合物の製造における中間体として好適である。
本発明の別の実施態様は、式(VI)で示される化合物及びその塩に関する:
Figure 2017515863

[式中、R、R及びRは、本明細書に記載されるとおりであり;
Yは、ハロゲン又はトリフルオロメタンスルホナートである]。
本発明の特定の実施態様は、Yが、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード又はトリフルオロメタンスルホナート、特定するとフルオロである、式(VI)で示される化合物に関する。
本発明の式(VI)で示される特定の化合物は、以下からなる群より選択される化合物である:
7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
及びその塩。
製造プロセス
上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩は、当技術分野において公知の標準的な方法に従い調製され得る。
スキーム1に説明するとおり、式(II)で示される市販のアミノ−ピリジンをマロン酸エステルと反応させて、式(III)(式中、Y及びRは、本明細書に記載されるとおりであり、そして、Rは、C1−2−アルキル、特定するとメチルである)で示される中間体を与えることができる。次いで、式(III)で示される化合物を、塩素化試薬(例えば、POCl等)で処理して、式(IV)で示される化合物を提供する。次いで、式(IV)で示される化合物を、式(V)(式中、R及びRは、本明細書に記載されるとおりであり、そして、Zは、B(OH)又はC1−7−アルキルボロン酸エステル、例えば、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イルである)で示される化合物と、触媒(例えば、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)ジクロリド(Pd(dppf)Cl)等)及び塩基(例えば、KCO等)の存在下、好適な溶媒(例えば、DMF等)中で、鈴木(Suzuki)クロスカップリング反応で反応させて、式(VI)で示される化合物を与える。最後に、式(VI)で示される化合物を、化合物M−Aと、溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)又はジメチルホルムアミド(DMF))中、以下のいずれかで反応させて、式(I)で示される化合物を与える(式中、Aは、本明細書に定義されるとおりであり、Mは、水素、ナトリウム又はカリウム、特定すると水素であり、そして、ここで、Mは、Aの窒素原子を介してAに結合している):
a)80℃〜200℃の温度で加熱することによる、芳香族求核置換反応(特定すると、Yがフルオロである場合);又は
b)パラジウム触媒(例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh)又はビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(Pd(dba))の存在下、20℃〜100℃の温度で加熱することによる、ブッフバルト・ハートウィッグ(Buchwald-Hartwig)アミノ化反応。
Figure 2017515863
スキーム1
1つの実施態様において、本発明は、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩の製造のためのプロセスであって、式(VI)で示される化合物を、化合物M−Aと、溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)又はジメチルホルムアミド(DMF))中、以下のいずれかで反応させることを含むプロセスに関する(式中、A、Y、R、R及びRは、本明細書に定義されるとおりであり、Mは、水素、ナトリウム又はカリウム、特定すると水素であり、そして、ここで、Mは、Aの窒素原子を介してAに結合している):
a)80℃〜200℃の温度で加熱することによる、芳香族求核置換反応(特定すると、Yがフルオロである場合);又は
b)パラジウム触媒(例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh)又はビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(Pd(dba))の存在下、20℃〜100℃の温度で加熱することによる、ブッフバルト・ハートウィッグアミノ化反応。
Figure 2017515863
本発明の特定の実施態様は、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩の調製のためのプロセスであって、溶媒中で加熱することによる、上に定義されるとおりの式(VI)で示される化合物と式M−Aで示される化合物との間の芳香族求核置換反応を含むプロセスに関する(式中、A、R、R、R及びYは、上に定義されるとおりであり、Mは、水素、ナトリウム又はカリウムであり、そして、ここで、Mは、Aの窒素原子を介してAに結合している)。
本発明の特定の実施態様は、芳香族求核置換反応が、80℃〜200℃の温度で実施される、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩の調製のためのプロセスに関する。
本発明の特定の実施態様は、芳香族求核置換反応の溶媒が、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)及びジメチルホルムアミド(DMF)から選択される、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩の調製のためのプロセスに関する。
本発明の特定の実施態様は、Mが、水素である、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩の調製のためのプロセスに関する。
特定すると、式(I)で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩は、本明細書の実施例に記載する方法に従って調製され得る。
医薬組成物
別の実施態様は、本発明の化合物と治療上不活性な担体、希釈剤又は薬学的に許容し得る賦形剤とを含む医薬組成物又は医薬、並びにそのような組成物及び医薬を調製するための本発明の化合物を使用する方法を提供する。
組成物は、適正な医療行為(good medical practice)に合致するように製剤化、投薬及び投与される。この状況において考慮される要因は、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与計画及び医師に公知の他の要因を含む。
本発明の化合物は、経口、局所(口腔及び舌下を含む)、直腸、膣内、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内及び硬膜外及び鼻腔内、並びに病巣内(局所処置が望まれる場合)投与を含む、任意の好適な手段によって投与され得る。非経口注入は、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内又は皮下投与を含む。
本発明の化合物は、任意の簡便な投与剤形、例えば、錠剤、粉剤、カプセル剤、液剤、分散剤、懸濁剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳剤、パッチ剤等で投与され得る。そのような組成物は、医薬品で慣用の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、保存料、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色剤、香味料、浸透圧を変動させるための塩、緩衝剤、マスキング剤、酸化防止剤及び更なる活性剤を含み得る。これらはまた、更に他の治療有用物質を含むことができる。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤とを混合することによって調製される。好適な担体及び賦形剤は、当業者に周知であり、例えば、Ansel H.C. et al., Ansel's Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems (2004) Lippincott, Williams & Wilkins, Philadelphia; Gennaro A.R. et al., Remington: The Science and Practice of Pharmacy (2000) Lippincott, Williams & Wilkins, Philadelphia; 及び Rowe R.C, Handbook of Pharmaceutical Excipients (2005) Pharmaceutical Press, Chicago に詳述されている。製剤はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の洗練された体裁を提供するために又は医薬品(すなわち、医薬)の製造を補助するために、1つ以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、保存料、酸化防止剤、不透明化剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味料、芳香剤、香味料、希釈剤及び他の公知の添加剤を含み得る。
本発明の化合物が投与され得る投薬量は、広い範囲内で変えることができ、そして当然ながら、各々特定の症例における個々の要求に適合されるだろう。一般に、経口投与の場合、一般式(I)で示される化合物の1人当たり約0.01〜1000mgの1日投薬量が適切であるはずだが、必要であれば上記の上限を超えることもできる。
好適な経口剤形の一例は、約30〜90mgの無水ラクトース、約5〜40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5〜30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30及び約1〜10mgのステアリン酸マグネシウムを配合した、約100mg〜500mgの本発明の化合物を含む錠剤である。粉末成分を、最初に一緒に混合し、そして、次にPVPの溶液と混合する。得られた組成物を、従来機器を使用して、乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、そして、錠剤形態に圧縮することができる。
エアゾール製剤の一例は、本発明の化合物、例えば10〜100mgを、好適な緩衝溶液、例えばリン酸緩衝液に溶解し、所望であれば、等張剤(tonicifier)、例えば塩化ナトリウム等の塩を加えることによって調製され得る。この溶液を、例えば、0.2μmフィルターを使用して濾過して、不純物及び汚染物質を除去してもよい。
用途
上に記載したように、式(I)で示される化合物及びそれらの薬学的に許容し得る塩は、有益な薬理学的特性を有し、そして、SMN1及び/又はSMN2遺伝子から転写されるmRNA中へのSMN1及び/又はSMN2のエクソン7の組み込みを増大させ、それによって、それを必要とするヒト被験体におけるSMNタンパク質の発現を増加させることが見出された。
本発明の化合物は、SMN1遺伝子における不活性化突然変異若しくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失若しくは欠陥に関連する疾患の治療又は予防のために、単独で又は他の薬物との組み合わせのいずれかで使用され得る。これらの疾患は、脊髄性筋萎縮症(SMA)を含むが、これに限定されない。
本発明の特定の実施態様は、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又は上に定義されるとおりのそれらの薬学的に許容し得る塩と1つ以上の薬学的に許容し得る賦形剤とを含む医薬組成物に関する。
本発明の特定の実施態様は、SMN1遺伝子における不活性化突然変異若しくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失若しくは欠陥に関連する疾患の治療又は予防のための、特定するとSMAの治療又は予防のための、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩と1つ以上の薬学的に許容し得る賦形剤とを含む医薬組成物に関する。
本発明の特定の実施態様は、治療活性物質としての使用のための、とりわけ、SMN1遺伝子における不活性化突然変異若しくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失若しくは欠陥に関連する疾患の治療又は予防のための、特定すると脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防のための治療活性物質としての使用のための、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関する。
本発明の特定の実施態様は、SMN1遺伝子における不活性化突然変異若しくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失若しくは欠陥に関連する疾患の治療又は予防における使用のための、特定すると脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防における使用のための、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関する。
本発明の特定の実施態様は、SMN1遺伝子における不活性化突然変異若しくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失若しくは欠陥に関連する疾患の治療又は予防のための、特定すると脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防のための方法であって、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩を被験体に投与することを含む方法に関する。
本発明の特定の実施態様は、SMN1遺伝子における不活性化突然変異若しくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失若しくは欠陥に関連する疾患の治療又は予防のための、特定すると脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防のための、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩の使用に関する。
本発明の特定の実施態様は、SMN1遺伝子における不活性化突然変異若しくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失若しくは欠陥に関連する疾患の治療又は予防のための、特定すると脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防のための医薬の調製のための、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩の使用に関する。そのような医薬は、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩を含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによって更に十分に理解されよう。しかしながら、それらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
使用される略語
ACN:アセトニトリル;CHCl:ジクロロメタン(DCM);DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン;DMA:ジメチルアセトアミド;TEA:トリエチルアミン;RT:室温;B(pin):ビス(ピナコラト)ジボロン;Pd(dppf)Cl:(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)ジクロリド;PPTS:p−トルエンスルホン酸ピリジニウム
中間体1
7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
a)2−クロロ−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

2−アミノ−5−フルオロピリジン(11.20g、0.10mol)及びマロン酸ジメチル(57.0mL、0.50mol)の混合物を230℃で1.5時間加熱した。室温まで冷ました後、沈殿物を濾過し、ACN(3×)で洗浄して、7−フルオロ−2−ヒドロキシ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンを暗色の固体(14g)として与え、これを次の工程にそのまま使用した。MS m/z 181.3 [M+H]+
POCl(50mL)及びDIPEA(13.3mL、77mmol)中の粗7−フルオロ−2−ヒドロキシ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(14g、約77mmol)の暗色の混合物を110℃で15時間加熱した。溶媒を除去し、暗色の残留物を氷水で処理し、水(3×)で洗浄し、乾燥させて、褐色の固体を与えた。褐色の粗固体をクロマトグラフィー(CHCl中5%MeOH)にかけて、2−クロロ−7−フルオロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンを黄色の固体(9.84g、50%、2工程)として与えた。MS m/z 199.2 [M+H]+
b)2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン
Figure 2017515863

ジオキサン(50mL)中の6−クロロ−2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(900mg、5.37mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.36g、5.37mmol、1.0当量)、KOAc(1.05g、10.7mmol)及びPd(dppf)Cl・CHCl(393mg、0.54mmol)の混合物を脱気し、N下95℃で加熱した。15時間後、混合物をEtOAcで希釈し、セライトに通して濾過し、真空下で濃縮して、2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジンを与え、これを次の工程にそのまま使用した。
c)7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

ACN(36mL)中の2−クロロ−7−フルオロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(750mg、3.78mmol)の溶液に、2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン(1.17g、4.53mmol、Eq:1.2)、Pd(PhP)(218mg、0.189mmol、0.05当量)及びKCOの水溶液(3.78mL、7.55mmol、2.0当量)を加えた。混合物を脱気し、アルゴン下105℃で一晩加熱した。反応物をRTまで冷まし、濾過した。沈殿物をEtO、次いで水で洗浄し、真空下で乾燥させて、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン 250mg(22%)を明褐色の固体として与えた。MS m/z 296.1 [M+H]+
中間体2
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
a)2,8−ジメチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン
Figure 2017515863

密閉フラスコ中、3,6−ジクロロ−4−メチルピリダジン(27g、161mmol)をアンモニア水(25%、300mL)中に懸濁した。反応混合物を110℃で48時間加熱した(1時間後、溶液に変化した)。室温まで冷ました後、反応物をCHCl中に注ぎ、有機相を分離し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、6−クロロ−4−メチル−ピリダジン−3−アミン及び6−クロロ−5−メチル−ピリダジン−3−アミン 22.4gを位置異性体の混合物として与え、これを次の工程にそのまま使用した。
位置異性体6−クロロ−4−メチル−ピリダジン−3−アミン及び6−クロロ−5−メチル−ピリダジン−3−アミンの混合物(22.4g)を2−プロパノール(300mL)中に懸濁した。1−ブロモ−2,2−ジメトキシプロパン(36.0g、26.6mL、193mmol、1.2当量)及びPPTS(2.96g、11.6mmol、0.0725当量)を加え、得られた溶液を105℃で一晩加熱した。溶媒を真空下で除去し、残留物をCHClに溶解し、NaHCOで洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、真空下で濃縮し、明褐色の粗固体をクロマトグラフィー(EtOAc/へプタン 1/2〜1/1)にかけて、6−クロロ−2,8−ジメチル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン 6.1g MS m/z 182.1 [M+H]+(21%)を白色の固体として、そして、6−クロロ−2,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン 5.9g MS m/z182.1 [M+H]+(20%)を白色の固体として別々に与えた。
ジオキサン(50mL)中の6−クロロ−2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン(0.9g、4.96mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.26g、4.96mmol、1.0当量)、KOAc(0.97g、9.91mmol)及びPd(dppf)Cl・CHCl(363mg、0.49mmol)の混合物を脱気し、N下110℃で加熱した。15時間後、混合物をEtOAcで希釈し、セライトに通して濾過し、真空下で濃縮して、2,8−ジメチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジンを与え、これを次の工程にそのまま使用した。
b)2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

ACN(36mL)中の2−クロロ−7−フルオロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(750mg、3.78mmol、本明細書に上述)の溶液に、2,8−ジメチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン(1.24g、4.53mmol、1.2当量)、Pd(PhP)(218mg、0.189mmol、0.05当量)及びKCOの水溶液(3.78mL、7.55mmol、2.0当量)を加えた。混合物を脱気し、アルゴン下100℃で6時間加熱した。反応物をRTまで冷まし、濾過した。沈殿物をEtO、次いで水で洗浄し、真空下で乾燥させて、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン 700mg(60%)を明褐色の固体として与えた。MS m/z 310.1 [M+H]+
中間体3
7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
a)2−クロロ−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

5−フルオロ−3−メチルピリジン−2−アミン(3.3g、26.2mmol)及びマロン酸ジメチル(15.0mL、0.13mol、5.0当量)の混合物を210℃で1.5時間加熱した。室温まで冷ました後、沈殿物を濾過し、ACN(3×)で洗浄して、7−フルオロ−2−ヒドロキシ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンを暗色の固体(2.3g)として与え、これを次の工程にそのまま使用した。MS m/z 195.1 [M+H]+
POCl(7.7mL、82.9mmol)及びDIEA(2.07mL、11.8mmol)中の粗7−フルオロ−2−ヒドロキシ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(2.3g、11.8mmol)の混合物を110℃で15時間加熱した。溶媒を除去し、残留物を氷水で処理し、水(3×)で洗浄し、乾燥させて、褐色の固体を与えた。褐色の粗固体をクロマトグラフィー(CHCl中5%MeOH)にかけて、2−クロロ−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンを黄色の固体(1.77g、2工程で70%)として与えた。MS m/z 213.1 [M+H]+
b)7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

ACN(80mL)中の2−クロロ−7−フルオロ−9−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(2.2g、10.3mmol)の溶液に、2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン(3.22g、12.4mmol、1.2当量、本明細書に上述)、Pd(PhP)(1.20g、1.03mmol、0.1当量)及びKCOの水溶液(10.3mL、20.7mmol、2.0当量)を加えた。混合物を脱気し、アルゴン下100℃で6時間加熱した。反応物をRTまで冷まし、濾過した。沈殿物をEtO、次いで水で洗浄し、真空下で乾燥させて、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン 1.80g(56%)を明褐色の固体として与えた。MS m/z 310.1 [M+H]+
中間体4
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

ACN(50mL)中の2−クロロ−7−フルオロ−9−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(0.98g、4.61mmol、本明細書に上述)の溶液に、2,8−ジメチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン(1.51g、5.53mmol、1.2当量、本明細書に上述)、Pd(PhP)(0.32g、0.277mmol、0.06当量)及びKCOの水溶液(4.61mL、9.22mmol、2.0当量)を加えた。混合物を脱気し、アルゴン下100℃で6時間加熱した。反応物をRTまで冷まし、濾過した。沈殿物をEtO及び水で洗浄し、次いで、真空下で乾燥させて、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン 0.89g(60%)を明褐色の固体として与えた。MS m/z 324.4 [M+H]+
実施例1
2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;35mg、0.119mmol)及び1−メチルピペラジン(47.5mg、0.474mmol、4当量)を、120℃で一晩、DMSO(1mL)中で撹拌した。LC−MSは全体の変換を示した。溶媒を高真空下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜9/1)により精製して、標記生成物(25mg、56%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 376.3 [M+H+]。
実施例2
7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;125mg、0.426mmol)及び(R)−オクタヒドロピロロ−[1,2−a]ピラジン(160mg、1.27mmol、3当量)を、125℃で一晩、DMSO(5mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=98/2〜95/5)により精製して、標記生成物(65mg、38%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 402.5 [M+H+]。
実施例3
7−[(8aS)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;200mg、0.647mmol)及び(S)−オクタヒドロピロロ−[1,2−a]ピラジン(286mg、2.26mmol、3.5当量)を、125℃で一晩、DMSO(5mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=98/2〜95/5)により精製して、標記生成物(115mg、43%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 416.3 [M+H+]。
実施例4
7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;200mg、0.647mmol)、DIPEA(0.113mL、0.67mmol、1当量)及び(R)−オクタヒドロピロロ−[1,2−a]ピラジン(245mg、1.95mmol、3.0当量)を、125℃で一晩、DMSO(2.5mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=98/2〜95/5)により精製して、標記生成物(132mg、49%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 416.3 [M+H+]。
実施例5
7−[(8aS)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;90mg、0.291mmol)、DIPEA(0.05mL、0.29mmol、1当量)及び(S)−8a−メチルオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(81mg、0.58mmol、2.0当量)を、125℃で一晩、DMSO(2.5mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(55mg、44%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 430.3 [M+H+]。
実施例6
7−[(8aR)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;90mg、0.291mmol)、DIPEA(0.05mL、0.29mmol、1当量)及び(R)−8a−メチルオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(81mg、0.58mmol、2.0当量)を、125℃で一晩、DMSO(2.5mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(50mg、40%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 430.4 [M+H+]。
実施例7
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S,5R)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;50mg、0.162mmol)、及びcis−2,6−ジメチルピペラジン(74mg、0.647mmol、4.0当量)を、110℃で一晩、DMSO(1.5mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(32mg、49%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 404.4 [M+H+]。
実施例8
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;33mg、0.107mmol)、及び(S)−2−メチルピペラジン(43mg、0.427mmol、4.0当量)を、120℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(18mg、43%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 390.3 [M+H+]。
実施例9
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;85mg、0.275mmol)、及び(R)−2−メチルピペラジン(110mg、1.10mmol、4.0当量)を、120℃で一晩、DMSO(5mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(35mg、33%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 390.3 [M+H+]。
実施例10
7−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;33mg、0.107mmol)、及び1,4−ジアゼパン(32mg、0.320mmol、3.0当量)を、120℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(20mg、48%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 390.3 [M+H+]。
実施例11
2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;50mg、0.169mmol)、及び(S)−2−メチルピペラジン(68mg、0.677mmol、4.0当量)を、110℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(40mg、63%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 376.2 [M+H+]。
実施例12
2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;50mg、0.169mmol)、及び(R)−2−メチルピペラジン(68mg、0.677mmol、4.0当量)を、110℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(48mg、75%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 376.3 [M+H+]。
実施例13
7−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;50mg、0.169mmol)、及び1,4−ジアゼパン(68mg、0.677mmol、4.0当量)を、110℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(41mg、65%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 376.2 [M+H+]。
実施例14
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;50mg、0.169mmol)、及びcis−2,6−ジメチルピペラジン(77mg、0.677mmol、4.0当量)を、110℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(41mg、62%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 390.3 [M+H+]。
実施例15
7−[(8aS)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;50mg、0.169mmol)、及び(S)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(85mg、0.677mmol、4.0当量)を、125℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(36mg、53%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 402.3 [M+H+]。
実施例16
7−[(8aS)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;50mg、0.169mmol)及び(S)−8a−メチルオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(95mg、0.677mmol、4.0当量)を、125℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(45mg、64%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 416.3 [M+H+]。
実施例17
7−[(8aR)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;100mg、0.339mmol)及び(R)−8a−メチルオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(190mg、1.35mmol、4.0当量)を、125℃で一晩、DMSO(4mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(45mg、64%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 416.3 [M+H+]。
実施例18
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

マイクロ波反応器内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;45mg、0.145mmol)、(R)−1,3’−ビピロリジン二塩酸塩(62mg、0.291mmol、2.0当量)及びDIPEA(0.20mL、1.16mmol、8当量)を、220℃で1時間、NMP(3mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離して、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=98/2〜90/10)により精製して、標記生成物(25mg、40%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 430.3 [M+H+]。
実施例19
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;50mg、0.169mmol)、DIPEA(0.24mL、1.35mmol、8当量)及び4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン二塩酸塩(62.7mg、0.339mmol、2.0当量)を、125℃で2日間、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(22mg、33%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 388.3 [M+H+]。
実施例20
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;50mg、0.162mmol)、DIPEA(0.22mL、1.29mmol、4当量)及び4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン二塩酸塩(32mg、0.320mmol、3.0当量)を、130℃で48時間、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=98/2〜95/5)により精製して、標記生成物(12mg、18%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 402.3 [M+H+]。
実施例21
2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;40mg、0.135mmol)、DIPEA(0.19mL、1.08mmol、8当量)及び(R)−1,3’−ビピロリジン二塩酸塩(58mg、0.271mmol、2.0当量)を、DMSO(4mL)中で撹拌し、マイクロ波中、220℃で40分間加熱した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=98/2〜90/10)により精製して、標記生成物(30mg、53%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 416.3 [M+H+]。
実施例22
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;40mg、0.129mmol)及び2,2−ジメチルピペラジン(59mg、0.517mmol、4.0当量)を、130℃で一晩、DMSO(1.6mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜9/1)により精製して、標記生成物(29mg、55%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 404.3 [M+H+]。
実施例23
7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;40mg、0.135mmol)及び2,2−ジメチルピペラジン(62mg、0.542mmol、4.0当量)を、130℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(26mg、49%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 390.3 [M+H+]。
実施例24
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体4;50mg、0.155mmol)及び(S)−2−メチルピペラジン(62mg、0.619mmol、4.0当量)を、125℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(45mg、72%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 404.3 [M+H+]。
実施例25
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体4;50mg、0.155mmol)及び(R)−2−メチルピペラジン(62mg、0.619mmol、4.0当量)を、125℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(40mg、70%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 404.3 [M+H+]。
実施例26
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体4;50mg、0.155mmol)及びcis−2,6−ジメチルピペラジン(70mg、0.619mmol、4.0当量)を、125℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(26mg、40%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 418.3 [M+H+]。
実施例27
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体4;50mg、0.155mmol)及び2,2−ジメチルピペラジン(35mg、0.309mmol、2.0当量)を、125℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(36mg、56%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 418.3 [M+H+]。
実施例28
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体4;50mg、0.155mmol)、DIPEA(0.21mL、1.24mmol、8当量)及び4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン二塩酸塩(57mg、0.309mmol、2.0当量)を、125℃で2日間、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(17mg、26%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 416.3 [M+H+]。
実施例29
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;50mg、0.162mmol)、TEA(0.18mL、1.29mmol、8当量)及び(2S,6S)−2,6−ジメチルピペラジン二塩酸塩(90mg、0.485mmol、3.0当量)を、140℃で一晩、DMSO(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜9/1)により精製して、標記生成物(20mg、30%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 404.3 [M+H+]。
実施例30
2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体2;50mg、0.162mmol)、DIPEA(0.22mL、1.29mmol、8当量)及び(S)−1,3’−ビピロリジン二塩酸塩(103mg、0.485mmol、3.0当量)を、140℃で一晩、NMP(2mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜9/1)により精製して、標記生成物(22mg、32%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 430.3 [M+H+]。
実施例31
2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;75mg、0.254mmol)、TEA(0.28mL、2.03mmol、8当量)及び(S)−1,3’−ビピロリジン二塩酸塩(162mg、0.762mmol、3.0当量)を、NMP(4mL)中で撹拌し、マイクロ波中、220℃で1時間加熱した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(12mg、11%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 416.2 [M+H+]。
実施例32
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;75mg、0.254mmol)、TEA(0.28mL、2.03mmol、8当量)及び(2S,6S)−2,6−ジメチルピペラジン二塩酸塩(143mg、0.762mmol、3.0当量)を、DMSO(3mL)中で撹拌し、140℃で一晩加熱した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(10mg、10%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 390.3 [M+H+]。
実施例33
9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体3;250mg、0.808mmol)、及び(S)−2−メチルピペラジン(405mg、4.04mmol、5.0当量)を、DMSO(6mL)中で撹拌し、130℃で一晩加熱した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜85/15)により精製して、標記生成物(135mg、43%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 390.3 [M+H+]。
実施例34
9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体3;250mg、0.808mmol)、及び(R)−2−メチルピペラジン(405mg、4.04mmol、5.0当量)を、DMSO(6mL)中で撹拌し、130℃で一晩加熱した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜85/15)により精製して、標記生成物(100mg、32%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 390.3 [M+H+]。
実施例35
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体3;250mg、0.808mmol)、及び(2S,6R)−2,6−ジメチルピペラジン(461mg、4.04mmol、5.0当量)を、DMSO(6mL)中で撹拌し、130℃で一晩加熱した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜85/15)により精製して、標記生成物(101mg、31%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 404.3 [M+H+]。
実施例36
7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体3;250mg、0.808mmol)、及び2,2−ジメチルピペラジン(461mg、4.04mmol、5.0当量)を、DMSO(6mL)中で撹拌し、130℃で一晩加熱した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜85/15)により精製して、標記生成物(120mg、36%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 404.3 [M+H+]。
実施例37
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体3;125mg、0.404mmol)、KCO(223mg、1.62mmol、4当量)及び4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン二塩酸塩(112mg、0.606mmol、1.5当量)を、DMA(2mL)中で撹拌し、130℃で一晩加熱した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(75mg、46%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 402.2 [M+H+]。
実施例38
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体3;125mg、0.404mmol)、KCO(223mg、1.62mmol、4当量)及び(2S,6S)−2,6−ジメチルピペラジン二塩酸塩(113mg、0.606mmol、1.5当量)を、DMA(2mL)中で撹拌し、130℃で一晩加熱した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をCHClに溶解し、飽和NaHCO水溶液で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させて、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜90/10)により精製して、標記生成物(50mg、31%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 404.3 [M+H+]。
実施例39
7−[(3R)−3−エチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 2017515863

密閉したチューブ内において、7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体1;200mg、0.677mmol)、KCO(374mg、2.71mmol、4当量)及び(R)−2−エチルピペラジン二塩酸塩(238mg、0.606mmol、1.5当量)を、100℃で4日間、DMA(3mL)中で撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl/MeOH=95/5〜8/2)により精製して、標記生成物(168mg、64%)を明黄色の固体として与えた。MS m/z 390.2 [M+H+]。
生物学的アッセイ
より詳細に説明し、かつ本説明の理解を助けるために、以下の非限定的な生物学的実施例が本説明の範囲をより完全に例示するために提供されるが、これはその範囲を具体的に限定するものとして解釈されるべきではない。当業者の理解の範囲内であろう、現在公知であるか又は後に開発され得る本説明のこうような変形は、本説明の範囲内に入り、以下で特許請求されるとおりであるとみなされる。これらの実施例は、本明細書に記載される特定の化合物のインビトロ及び/又はインビボでの試験を例示し、SMN2遺伝子から転写されるmRNA中へのSMN2のエクソン7の組み込みを増大させることによるSMAの処置のための、本化合物の有用性を実証する。式(I)で示される化合物は、SMN2遺伝子から転写されるmRNA中へのSMN2のエクソン7の組み込みを増大させ、そしてSMN2遺伝子から産生されるSMNタンパク質のレベルを増加させ、したがって、それを必要とするヒト被験体においてSMAを処置するために使用され得る。これらの実施例は、本明細書に記載される特定の化合物のインビトロ及び/又はインビボでの試験を更に例示し、SMN1遺伝子から転写されるmRNA中へのSMNIのエクソン7の組み込みを増大させるための化合物の有用性を実証する。したがって、式(I)で示される化合物はまた、SMN1遺伝子から転写されるmRNA中へのSMN1のエクソン7の組み込みを増大させ、SMN1遺伝子から産生されるSMNタンパク質のレベルを増加させる。
アッセイ1
培養細胞におけるSMN2ミニ遺伝子mRNAスプライシングRT−qPCRアッセイ
逆転写−定量PCRベース(RT―qPCR)アッセイを使用して、SMN2エクソン7を含有する完全長SMN2ミニ遺伝子(本明細書において、用語「FL SMN2ミニ」と呼ばれる)mRNAのレベルを、前記ミニ遺伝子で安定的にトランスフェクトし、かつ試験化合物で処理したHEK293H細胞株中において、定量化する。使用する材料及びそれぞれの供給源を以下の表1に列挙する。
Figure 2017515863
SMN2−Aミニ遺伝子構築物は、国際特許出願WO2009/151546A1、145頁段落[00400]〜147頁段落[00412](該出願における図1及び図3を含む)に記載されているように調製した。
SMN2−Aミニ遺伝子構築物で安定的にトランスフェクトしたHEK293H細胞(10,000個の細胞/ウェル)を、96ウェル平底プレート内、細胞培養培地(DMEM+10%FBS、200μg/mLヒグロマイシンを含む)200μL中に播種し、プレートをすぐに回転させて、細胞の適切な分散及び細胞の均一単層の形成を確実にする。細胞を6時間付着させる。試験化合物を、100%DMSO中に3.16倍段階希釈して、7点濃度曲線を生成する。試験化合物の溶液(1μL、DMSO中200×)を各細胞含有ウェルに加え、プレートを細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO、100%相対湿度)内で24時間インキュベートする。各試験化合物濃度について、2つのリプリケートを調製する。次に、細胞をCells-To-Ct溶解緩衝液に溶解して、溶解物を−80℃で保管する。
完全長SMN2−Aミニ遺伝子及びGAPDH mRNAを、表2に言及するプライマー及びプローブを使用して定量化する。プライマーSMNフォワードA(配列番号1)は、エクソン7中のヌクレオチド配列(ヌクレオチド22〜ヌクレオチド40)にハイブリダイズし、プライマーSMNリバースA(配列番号2)は、ホタルルシフェラーゼのコード配列内のヌクレオチド配列にハイブリダイズし、SMNプローブA(配列番号3)は、エクソン7中のヌクレオチド配列(ヌクレオチド50〜ヌクレオチド54)及びエクソン8中のヌクレオチド配列(ヌクレオチド1〜ヌクレオチド21)にハイブリダイズする。これら3つのオリゴヌクレオチドの組み合わせは、SMN1又はSMN2ミニ遺伝子のみを検出し(RT−qPCR)、内在性SMN1又はSMN2遺伝子を検出しないであろう。
Figure 2017515863
SMNフォワード及びリバースプライマーを、0.4μMの最終濃度で使用する。SMNプローブを、0.15μMの最終濃度で使用する。GAPDHプライマーを、0.2μMの最終濃度で、そして、プローブを0.15μMで使用する。
SMN2−ミニ遺伝子GAPDHミックス(総容量15μL)を、2×RT−PCR緩衝液7.5μL、25×RT−PCR酵素ミックス0.4μL、20×GAPDHプライマー−プローブミックス0.75μL、水4.0075μL、10倍希釈した細胞溶解物2μL、100μM SMNフォワードプライマー0.06μL、100μM SMNリバースプライマー0.06μL、及び100μM SMNプローブ0.225μLを混ぜ合わせることによって調製する。
PCRを以下の温度にて表示した時間で実施する:工程1:48℃(15分);工程2:95℃(10分);工程3:95℃(15秒);工程4:60℃(1分);次に、工程3及び4を合計40サイクル繰り返す。
各反応混合物は、SMN2−Aミニ遺伝子及びGAPDHプライマー/プローブセットの両方を含有し(多重デザイン)、2つの転写物のレベルの同時測定を可能にする。
ビヒクル対照で処理した細胞の存在量と比較したFL SMN2ミニmRNAの存在量の増加を、改変ΔΔCt法(Livak and Schmittgen, Methods, 2001, 25:402-8 に記載されているとおり)を使用して、リアルタイムPCRデータから決定する。増幅効率Eを、FL SMN2ミニ及びGAPDHの個々について、増幅曲線の傾きから計算する。次に、FL SMN2ミニ及びGAPDH mRNAの存在量を、(1+E)−Ct[式中、Ctは、各アンプリコンについての閾値である]として計算する。FL SMN2ミニmRNAの存在量を、GAPDH mRNA存在量に対して正規化する。次に、試験化合物で処理したサンプルからの正規化したFL SMN2ミニmRNA存在量を、ビヒクル処理した細胞からの正規化したFL SMN2ミニmRNA存在量で割って、ビヒクル対照に対するFL SMN2ミニmRNAのレベルを決定する。
表3は、本発明の特定の化合物について、上記手順に従って生成された7点濃度データから得られた、完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの産生のためのEC1.5x濃度を提供する。
本発明の特定の化合物は、完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの産生のためのEC1.5x濃度≦1μMを示す。
本発明のより特定の化合物は、完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの産生のためのEC1.5x濃度≦0.1μMを示す。
本発明の最も特定の化合物は、完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの産生のためのEC1.5x濃度≦0.02μMを示す。
Figure 2017515863
アッセイ2
培養細胞におけるSMNタンパク質アッセイ
SMN HTRF(均一時間分解蛍光(homogeneous time resolved fluorescence))アッセイを使用して、試験化合物で処理したSMA患者の線維芽細胞中のSMNタンパク質のレベルを定量化する。使用する材料及びそれぞれの供給源を以下の表4に列挙する。
Figure 2017515863
細胞を解凍し、DMEM−10%FBS中で72時間培養する。細胞をトリプシン処理して、計数し、そして、DMEM−10%FBS中、25,000細胞/mLの濃度に再懸濁する。細胞懸濁液を、96ウェルマイクロタイタープレート内に1ウェル当たり5,000細胞で蒔き、3〜5時間インキュベートする。試験化合物を、100%DMSO中に3.16倍段階希釈して、7点濃度曲線を生成する。試験化合物溶液1μLを、細胞含有ウェルに移し、細胞を細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO、100%相対湿度)内で48時間インキュベートする。トリプリケートサンプルを各試験化合物濃度について用意する。48時間後、上清をウェルから取り除き、プロテアーゼ阻害剤を含有するRIPA溶解緩衝液25μLをウェルに加え、そして室温で1時間振盪しながらインキュベートする。希釈液25μLを加え、次に、得られた溶解物35μLを384ウェルプレートに移し、そこで、各ウェルは、抗体溶液5μLを含有する(SMN再構成緩衝液中、抗SMN d2及び抗SMNクリプタートの1:100希釈)。プレートを1分間遠心分離して、溶液をウェルの底に落とし、次に室温で一晩インキュベートする。プレートの各ウェルについての665nm及び620nmでの蛍光を、EnVisionマルチラベルプレートリーダー(Perkin-Elmer)で測定する。
各サンプル、ブランク及びビヒクル対照ウェルについて、665nmでのシグナルを620nmでのシグナルで割ることによって、正規化された蛍光シグナルを計算する。シグナルを正規化することは、溶解物のマトリクス効果に起因した起こり得る蛍光消光を説明する。各サンプルウェルについてのΔF値(パーセント値としてのSMNタンパク質存在量の測定値)を、各サンプルウェルについての正規化蛍光からブランク対照ウェルについての正規化平均蛍光を引き、次にこの差をブランク対照ウェルについての正規化平均蛍光で割り、そして得られた値を100倍することによって計算する。各サンプルウェルについてのΔF値は、試験化合物で処理したサンプルからのSMNタンパク質存在量を表す。各サンプルウェルについてのΔF値を、ビヒクル対照ウェルについてのΔF値で割って、ビヒクル対照に対するSMNタンパク質存在量の増加倍率を計算する。表5は、本発明の特定の化合物について、上記手順に従って生成された7点濃度データから得られたSMNタンパク質発現のためのEC1.5x濃度を提供する。
本発明の特定の化合物は、SMNタンパク質発現のためのEC1.5x濃度≦1μMを示す。
本発明のより特定の化合物は、SMNタンパク質発現のためのEC1.5x濃度≦100nMを示す。
本発明の最も特定の化合物は、SMNタンパク質発現のためのEC1.5x濃度≦30nMを示す。
表6は、本発明の特定の化合物について、上記手順に従って生成された7点濃度データから得られたSMNタンパク質の最大増加倍率を提供する。
本発明の特定の化合物は、>1.5の最大増加倍率を示す。
本発明のより特定の化合物は、>1.7の最大増加倍率を示す。
本発明の最も特定の化合物は、>1.8の最大増加倍率を示す。
Figure 2017515863
Figure 2017515863

Claims (56)

  1. 式(I):
    Figure 2017515863

    [式中、
    は、水素又はC1−7−アルキルであり;
    は、水素、シアノ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル又はC3−8−シクロアルキルであり;
    は、水素、C1−7−アルキル、又はC3−8−シクロアルキルであり;
    Aは、N−ヘテロシクロアルキル又はNR1213であり、ここで、N−ヘテロシクロアルキルは、1又は2個の窒素環原子を含み、かつ、R14から選択される1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されており;
    12は、1個の窒素環原子を含むヘテロシクロアルキルであり、ここで、ヘテロシクロアルキルは、R14から選択される1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されており;
    13は、水素、C1−7−アルキル又はC3−8−シクロアルキルであり;
    14は、水素、C1−7−アルキル、アミノ、アミノ−C1−7−アルキル、C3−8−シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルから独立して選択されるか、又は、2個のR14は、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するが;
    但し、Aが窒素環原子を1個だけ含むN−ヘテロシクロアルキルである場合、少なくとも1個のR14置換基は、アミノ又はアミノ−C1−7−アルキルである]
    で示される化合物及びその薬学的に許容し得る塩。
  2. が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    が、水素、シアノ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル又はC3−8−シクロアルキルであり;
    が、水素、C1−7−アルキル、又はC3−8−シクロアルキルであり;
    Aが、1又は2個の窒素環原子を含むN−ヘテロシクロアルキルであり、ここで、N−ヘテロシクロアルキルが、R14から選択される1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されており;
    14が、水素、C1−7−アルキル、アミノ、アミノ−C1−7−アルキル、C3−8−シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルから独立して選択されるか、又は、2個のR14が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するが;
    但し、Aが窒素環原子を1個だけ含むN−ヘテロシクロアルキルである場合、少なくとも1個のR14置換基が、アミノ又はアミノ−C1−7−アルキルである;
    請求項1に記載の化合物及びその薬学的に許容し得る塩。
  3. が、C1−7−アルキルである、請求項1又は2のいずれかに記載の化合物。
  4. が、メチルである、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
  5. が、水素又はC1−7−アルキルである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  6. が、水素又はメチルである、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
  7. が、水素又はC1−7−アルキルである、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
  8. が、水素又はメチルである、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
  9. 12が、R14から選択される1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されているピペリジニルである、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
  10. 13が、水素又はC1−7−アルキルである、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
  11. 13が、水素又はメチルである、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
  12. 14が、C1−7−アルキル及びヘテロシクロアルキルから独立して選択されるか、又は、2個のR14が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成する、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
  13. 14が、メチル、エチル及びピロリジニルから独立して選択されるか、又は、2個のR14が、一緒になって、エチレンを形成する、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
  14. 請求項1に定義されるとおりのA中のN−ヘテロシクロアルキル又はR12中のヘテロシクロアルキルが、1個の環窒素原子が塩基性であることによって更に特徴付けられる、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
  15. Aが、
    Figure 2017515863

    であり、ここで、
    Xが、N又はCHであり;
    が、水素、C1−7−アルキル又は−(CH−NR10であり;
    が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    及びR10が、水素、C1−7−アルキル及びC3−8−シクロアルキルから独立して選択され;
    13が、水素、C1−7−アルキル又はC3−8−シクロアルキルであり;
    nが、0、1又は2であり;
    mが、0、1、2又は3であるか;
    又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びR10が、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するが;
    但し、XがCHである場合、Rは−(CH−NR10であり;そして
    但し、XがNであり、かつ、Rが−(CH−NR10である場合、mは2又は3である、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
  16. Aが、
    Figure 2017515863

    であり、ここで、
    Xが、N又はCHであり;
    が、水素、C1−7−アルキル又は−(CH−NR10であり;
    が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    及びR10が、水素、C1−7−アルキル及びC3−8−シクロアルキルから独立して選択され;
    nが、0、1又は2であり;
    mが、0、1、2又は3であるか;
    又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成するか;
    又はR及びR10が、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成するが;
    但し、XがCHである場合、Rは−(CH−NR10であり;そして
    但し、XがNであり、かつ、Rが−(CH−NR10である場合、mは2又は3である、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物。
  17. Xが、Nである、請求項1〜16のいずれかに記載の化合物。
  18. nが、1である、請求項1〜17のいずれかに記載の化合物。
  19. が、水素、メチル又は−(CH−NR10である、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
  20. が、水素である、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物。
  21. が、水素、メチル又はエチルである、請求項1〜20のいずれかに記載の化合物。
  22. が、メチルである、請求項1〜21のいずれかに記載の化合物。
  23. が、水素又はメチルである、請求項1〜22のいずれかに記載の化合物。
  24. が、水素である、請求項1〜23のいずれかに記載の化合物。
  25. が、水素又はメチルである、請求項1〜24のいずれかに記載の化合物。
  26. が、水素である、請求項1〜25のいずれかに記載の化合物。
  27. mが、0である、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物。
  28. 及びRが、一緒になって、プロピレンを形成する、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
  29. 及びRが、一緒になって、エチレンを形成する、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
  30. 及びR10が、一緒になって、ブチレンを形成する、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
  31. Aが、以下の群から選択される、請求項1〜30のいずれかに記載の化合物:
    Figure 2017515863

    [式中、R、R、R、R、R及びR13は、請求項1〜30のいずれかに定義されるとおりであり、そして、式中、R11は、水素又はC1−7−アルキルである]。
  32. Aが、以下の群から選択される、請求項1〜31のいずれかに記載の化合物:
    Figure 2017515863

    [式中、R、R、R、R及びRは、請求項1〜31のいずれかに定義されるとおりであり、そして、式中、R11は、水素又はC1−7−アルキルである]。
  33. Aが、ピペラジニル、ジアゼパニル、ピロリジニル及びヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニルの群から選択され、各々が、請求項1〜32のいずれかに定義されるとおりのR14から選択される1、2、3又は4個の置換基で場合により置換されている、請求項1〜32のいずれかに記載の化合物。
  34. Aが、ピペラジン−1−イル、1,4−ジアゼパン−1−イル、ピロリジン−1−イル及びヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イルの群から選択され、各々が、請求項1〜33のいずれかに定義されるとおりのR14から選択される1又は2個の置換基で場合により置換されている、請求項1〜33のいずれかに記載の化合物。
  35. Aが、NR1213であり、ここで、R12及びR13が、請求項1〜31のいずれかに記載されるとおりである、請求項1〜31のいずれかに記載の化合物。
  36. Aが、以下である、請求項1〜31のいずれかに記載の化合物:
    Figure 2017515863

    [式中、R、R、R、R、R及びR13は、請求項1〜31のいずれかに定義されるとおりである]。
  37. Aが、以下の群から選択される、請求項1〜34のいずれかに記載の化合物:
    Figure 2017515863
  38. Aが、以下の群から選択される、請求項1〜34のいずれかに記載の化合物:
    Figure 2017515863
  39. 以下からなる群より選択される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の化合物:
    2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aS)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aS)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aR)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S,5R)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aS)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aS)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aR)−8a−メチル−1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−ピロリジン−1−イルピロリジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R)−3−エチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    及びその薬学的に許容し得る塩。
  40. 以下からなる群より選択される、請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物:
    7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aS)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−[(3S,5R)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aS)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    及びその薬学的に許容し得る塩。
  41. 式(VI):
    Figure 2017515863

    [式中、R、R及びRは、請求項1〜7のいずれかに記載されるとおりであり;
    Yは、ハロゲン又はトリフルオロメタンスルホナートである]
    で示される化合物及びその塩。
  42. Yが、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード又はトリフルオロメタンスルホナートである、請求項41に記載の式(VI)で示される化合物。
  43. Yが、フルオロである、請求項41に記載の式(VI)で示される化合物。
  44. 以下からなる群より選択される、請求項41〜43のいずれか一項に記載の式(VI)で示される化合物:
    7−フルオロ−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2,8−ジメチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    及びその塩。
  45. 請求項1〜40のいずれかに記載の式(I)で示される化合物の調製のためのプロセスであって、溶媒中で加熱することによる、請求項41〜44のいずれかに記載されるとおりの式(VI)で示される化合物と式M−Aで示される化合物との間の芳香族求核置換反応を含むプロセス(式中、A、R、R及びRは、請求項1〜40のいずれかに定義されるとおりであり、Yは、請求項41〜44のいずれかに定義されるとおりであり、Mは、水素、ナトリウム又はカリウムであり、そして、ここで、Mは、Aの窒素原子を介してAに結合している)。
  46. 芳香族求核置換反応が、80℃〜200℃の温度で実施される、請求項45に記載のプロセス。
  47. 芳香族求核置換反応の溶媒が、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン及びジメチルホルムアミドから選択される、請求項45又は46のいずれかに記載のプロセス。
  48. Mが、水素である、請求項45〜47のいずれかに記載のプロセス。
  49. 請求項45〜48のいずれかに記載のプロセスによって得ることができる、請求項1〜40のいずれかに記載の式(I)で示される化合物。
  50. 請求項1〜40のいずれかに記載の式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩と1つ以上の薬学的に許容し得る賦形剤とを含む、医薬組成物。
  51. 治療活性物質としての使用のための、上記の請求項1〜40のいずれかに記載の式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。
  52. 脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防における使用のための、請求項1〜40のいずれかに記載の式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩。
  53. 脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防のための方法であって、上に定義されるとおりの請求項1〜40のいずれかに記載の式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩を被験体に投与することを含む、方法。
  54. 脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防のための、請求項1〜40のいずれかに記載の式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩の使用。
  55. 脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防のための医薬の調製のための、請求項1〜40のいずれかに記載の式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩の使用。
  56. 本明細書において上述したとおりの発明。
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