JP6749343B2 - 脊髄性筋萎縮症を処置するための化合物 - Google Patents

脊髄性筋萎縮症を処置するための化合物 Download PDF

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Description

諸言
本発明は、SMN2遺伝子スプライシングモジュレーターである化合物、それらの製造、それらを含む医薬組成物、及び、SMN欠損関連状態(SMN-deficiency-related condition)の処置のための、特には脊髄性筋萎縮症(SMA)の処置のための医薬としてのそれらの使用を提供する。
特に、本発明は、式(I):
Figure 0006749343
(式中、X、Y、A、R、及びRは、本明細書に記載されるとおりである)
で示される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩に関する。
背景
脊髄性筋萎縮症(SMA)は、その最も広い意味において、筋力低下及び筋萎縮を引き起こす脊髄及び脳幹における進行性の運動ニューロン喪失によって特徴付けられる、遺伝性及び後天性の中枢神経系(CNS)疾患の集合を表す。SMAの最も一般的な型は、生存運動ニューロン(SMN)遺伝子における突然変異によって引き起こされ、乳児から成人にわたって影響を及ぼす広範な重症度で現れる(Crawford and Pardo, Neurobiol. Dis., 1996, 3:97)。
乳児性SMAは、この神経変性障害のうちで最重症の型である。症状としては、筋力低下、筋緊張低下、弱い泣き方、弱々しさ(limpness)又は倒れ易い傾向、吸引又は嚥下困難、肺又は咽喉における分泌物の蓄積、摂食困難、及び呼吸器感染症に対する易罹患性の増加が挙げられる。脚は腕よりも弱い傾向にあり、かつ、頭を持ち上げる又はおすわりをするというような発達指標に到達することができない。一般に、症状が現れるのが早いほど寿命がより短い。運動ニューロン細胞が劣化すると、その後間もなく症状が現れる。該疾患の重症型は致死性であり、全ての型について治療法は知られていない。SMAの重症型の乳児は、しばしば、呼吸を支持する筋肉の弱さに起因して呼吸器疾患に陥る。より軽症型のSMAの個体ははるかに長く生存するが、より重症となるそのスペクトラムの末期において特に、広範囲にわたる医療支援を必要とし得る。SMA障害の臨床スペクトラムは、以下の5群に分類されている。
(a)0型SMA(子宮内SMA)は、該疾患のうちで最重症の型であり、出生前に始まる。通常、0型SMAの最初の症状は、妊娠30週から36週の間に最初に観察される可能性のある胎動の減少である。出生後、これらの新生児は、動きがほとんどなく、かつ、嚥下及び呼吸に困難を有する。
(b)1型SMA(乳児性SMA又はウェルドニッヒ・ホフマン病(Werdnig-Hoffmann disease))は0ヶ月から6ヶ月の間に症状を呈する。該SMAの型も非常に重症である。患者は、座る能力を獲得することは決してなく、かつ、換気補助が無ければ、通常、最初の2年以内に死に至る。
(c)2型SMA(中間型SMA)は、7〜18ヶ月に発症年齢を有する。患者は支持なしで座る能力を獲得するが、補助なしで立つ又は歩行することは決してない。この群における予後は、呼吸器障害の程度に大きく依存する。
(d)3型SMA(若年性SMA又はクーゲルベルグ・ウェランダー病(Kugelberg-Welander disease))は、一般に18ヶ月の後に診断される。3型SMAの個体は、疾患経過の間のある時点において自力歩行が可能であるが、しばしば若年期又は成人期に車椅子に束縛された状態になる。
(e)4型SMA(成人発症型SMA)。虚弱が、通常、青年期後期に舌、手、又は足において始まり、その後身体の他の領域に進行する。成人型SMAの経過ははるかに遅く、平均余命にはほとんど又はまったく影響しない。
SMN遺伝子は、染色体5q内の複合体領域に対する連鎖解析によってマッピングされている(Lefebvre S. et al., Cell (1995) 80:155)。ヒトでは、この領域は、SMN遺伝子のほぼ同一の2個のコピーをもたらす約500,000塩基対(kb)の逆位重複を含有する。SMAは、SMN1遺伝子機能の喪失をもたらす両染色体上の遺伝子(SMN1)のテロメアコピーの不活性化突然変異又は欠失によって引き起こされる。しかしながら、全ての患者は遺伝子(SMN2)のセントロメアコピーを保持しており、SMA患者におけるSMN2遺伝子のコピー数は一般に疾患の重症度と逆相関する;すなわち、より重症度の低いSMAの患者は、より多くのSMN2のコピーを有する。SMN2プレ−mRNAは、エキソン7における翻訳的にサイレントなCからTへの突然変異によって引き起こされるエキソン7の選択的スプライシングを受ける。その結果、SMN2から産生される転写物の大部分は、エキソン7を欠き(Δ7 SMN2)、機能障害を有しかつ急速に分解されるトランケート型SMNタンパク質をコードする。
SMNタンパク質は、RNAプロセシング及び代謝において役割を果たし、snRNPと称される特定のクラスのRNA−タンパク質複合体の集合を媒介する十分に特徴付けられた機能を有する。SMNは運動ニューロンにおいて他の機能を有し得るが、運動ニューロンの選択的変性の防止におけるその役割は十分に確立されていない。
ほとんどの場合、SMAは、臨床症状に基づいて、及びSMN1遺伝子のエキソン7の完全な欠如により、診断される。しかしながら、およそ5%の症例においては、SMAは、SMN1の不活性化以外の遺伝子の突然変異によって引き起こされ、その中には知られているものもあるが、未だ解明されていないものもある。一部の症例では、SMN1遺伝子検査が実行可能でないか又はいかなる異常も示さない場合、筋電図検査(EMG:electromyography)又は筋生検のような他の検査が指示され得る。
現在のSMA患者のための医学的ケアは、呼吸、栄養、及びリハビリテーションケアを含む支持療法に限定されている;根本の病因に対処することが知られている薬物はない。SMAのための現行の処置法は、慢性的な運動単位の喪失の副次的影響の予防及び管理からなる。1型SMAにおける主要な管理上の課題は、大多数の症例における死因である肺疾患の予防及び早期処置である。SMAに罹患した乳児の中には成人まで成長するものもいるものの、1型SMAの乳児の平均余命は2年未満である。
いくつかのSMAマウスモデルが開発されている。特に、SMNデルタエキソン7(Δ7 SMN)モデル(Le et al., Hum. Mol. Genet., 2005, 14:845)は、SMN2遺伝子とΔ7 SMN2 cDNAのいくつかのコピーとを持っており、1型SMAの表現型の特徴の多くを再現する。Δ7 SMNモデルは、SMN2発現研究と運動機能及び生存の評価との両方に使用することができる。C/C−対立遺伝子マウスモデル(Jackson Laboratory strain #008714, The Jackson Laboratory, Bar Harbor, ME)は、より重症度の低いSMA疾患モデルを提供するが、明らかな筋力低下はない。このマウスモデルでは、マウスSmn1遺伝子が不活性化されており、かつ、完全なSMN2遺伝子と選択的スプライシングを受けるハイブリッドmSmn1−SMN2遺伝子との両方を持っている。C/C−対立遺伝子マウスでは、SMN2完全長(FL SMN2)mRNAとSMNタンパク質との両方のレベルが低下している。C/C−対立遺伝子マウスモデルはSMN発現研究に使用される。
SMAの遺伝学的基礎及び病態生理学の理解の向上の結果として、いくつかの処置戦略が研究されているが、臨床における成功が実証されたものは未だない。
ウイルス送達ベクターを使用したSMN1の遺伝子置換、及び分化型SMN1+/+幹細胞を使用した細胞置換は、SMAの動物モデルにおいて有効性を実証している。これらのアプローチをヒトに適用できるようにするには、その前に、安全性及び免疫応答を判定するために、ならびに新生児期における処置開始の要件に対処するために、更なる調査が必要である。
また培養細胞におけるSMN2の選択的スプライシングの補正も、以下の合成核酸を使用して達成されている:(i)SMN2プレ−mRNA中の配列要素を標的とし、スプライシング反応の結果を完全長SMN2 mRNAの生成に向けてシフトさせる、アンチセンスオリゴヌクレオチド(Passini et al., Sci. Transl. Med., 2011, 3:72ra18; 及びHua et al., Nature, 2011, 478:123)、及び、(ii)スプライシングの間に突然変異体フラグメントに置き換わり、そして完全長SMN1 mRNAを生成する、完全に機能的なRNA配列を提供するトランス−スプライシングRNA分子(Coady and Lorson, J Neurosci., 2010, 30:126)。
研究中の他のアプローチとしては、SMNレベルを増加させるか、残存SMN機能を増強するか、又はそのレベルの低下を補てんする薬物の探索が挙げられる。アミノグリコシドは、異常終止コドンの翻訳リードスルーを促進することによってΔ7 SMN2 mRNAから産生される安定化延長Δ7 SMNタンパク質の発現を増強することが示されているが、中枢神経系への透過性が乏しく、かつ反復投薬後に毒性を示す。アクラルビシン(aclarubicin)のような化学療法剤は、細胞培養物においてSMNタンパク質を増加させることが示されている;しかしながら、これらの薬物の毒性プロファイルは、SMA患者における長期使用の妨げとなっている。SMAの処置のための臨床試験中のいくつかの薬物としては、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤(例えば、酪酸塩、バルプロ酸、及びヒドロキシ尿素)のような転写活性化因子、及びmRNA安定化剤(Pfizer製のmRNAデキャッピング阻害剤RG3039)が挙げられ、これらの目標は、SMN2遺伝子から転写されるトータルRNAの量を増加させることである。しかしながら、HDAC阻害剤又はmRNA安定化剤の使用は、SMAの根本の病因に対処するものではなく、ヒトにおける潜在的な安全性の問題を伴う、転写及び遺伝子発現の全般的な増加をもたらし得る。
代替アプローチにおいては、オレソキシム(Olesoxime)のような神経保護剤が調査のために選択されている。そのような戦略は、SMAの処置のためにSMNを対象とするものではなく、その代わりに、神経変性からSMN欠損運動ニューロンを保護するために研究されている。
SMN2遺伝子から転写されるRNA中へのSMNのエキソン7の組み込みを増大させる化合物を同定するために設計されたシステム、ならびにそれにより同定された特定のベンゾオキサゾール及びベンゾイソオキサゾール化合物が、国際特許出願WO2009/151546A1に記載されている。リボソームフレームシフトを引き起こして、Δ7 SMN2 mRNAから安定化SMNタンパク質を産生する化合物を同定するために設計されたシステム、及びそれにより同定された特定のイソインドリノン化合物が、国際特許出願WO2010/019236A1及びWO2013/119916A2に記載されている。
SMAの遺伝学的基礎及び病態生理学の理解が進展したにもかかわらず、最も深刻な小児期神経疾患の1つである脊髄性筋萎縮症の経過を変える化合物を同定する必要性が依然として存在する。
発明の詳細な説明
他に定義しない限り、本明細書において使用される全ての技術用語及び科学用語は、この発明が属する技術分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと類似の又は等価な方法及び材料を本発明の実施又は試験に使用することができるが、好適な方法及び材料を以下に記載する。
本明細書において言及される全ての刊行物、特許出願、特許、及び他の参考文献は、その全体が参照により組み込まれる。
この出願において使用される命名法は、他に指示のない限り、IUPACの体系的命名法に基づくものである。
本明細書における構造内の炭素、酸素、硫黄、又は窒素原子上に現れる任意の空の結合価(open valency)は、他に指示のない限り、水素の存在を示す。
本明細書に記載される定義は、問題となっている用語が単独で現れるか又は組み合わせて現れるかにかかわらず適用される。本明細書に記載される定義は、例えば、「ヘテロシクロアルキルアリール」、「ハロアルキルヘテロアリール」、「アリールアルキルヘテロシクロアルキル」、又は「アルコキシアルキル」のような化学的に関連のある組み合わせを形成するために付け加えることができることが企図される。組み合わせの最後のメンバーは、分子の残部に結合している基である。組み合わせの他のメンバーは、文字配列に対して逆の順序で、該結合している基に連結されており、例えば、C1−7−アルコキシ−ヘテロシクロアルキルの組み合わせは、C1−7−アルコキシにより置換されているヘテロシクロアルキルを指す。
用語「部分構造」は、1つ以上の化学結合によって別の原子又は分子に連結されており、それによって分子の一部を形成している、原子又は化学的に結合した原子の群を指す。例えば、式(I)の可変部A、R、R、及びRは、共有結合によって式(I)のコア構造に連結されている部分構造を指す。
置換基の数を示す場合、用語「1つ以上の」は、1個の置換基から可能な限り最多数の置換の範囲、すなわち、置換基による1個の水素の置き換えから全ての水素の置き換えまでを指す。
用語「場合による」又は「場合により」は、それに続いて記載される事象又は状況が起こる可能性があるが、必ずしも起こる必要はないこと、そして、該記載が、該事象又は状況が起こる場合と起こらない場合とを含むことを表す。
用語「置換基」は、親分子上の水素原子に置き換わる原子又は原子の群を表す。
用語「置換されている」は、特定の基が1つ以上の置換基を有することを表す。任意の基が複数の置換基を担持することができ、そして、様々な置換基候補が提供される場合、置換基は独立して選択され、同じである必要はない。用語「非置換の」は、特定の基が置換基を有しないことを意味する。用語「場合により置換されている」は、特定の基が、非置換であるか、又は置換基候補の群から独立して選択される1つ以上の置換基によって置換されていることを意味する。置換基の数を示す場合、用語「1つ以上の」は、1個の置換基から可能な限り最多数の置換、すなわち、置換基による1個の水素の置き換えから全ての水素の置き換えまでを意味する。
用語「この発明の化合物」及び「本発明の化合物」は、本明細書に開示されるとおりの化合物、ならびにその立体異性体、互変異性体、溶媒和物、及び塩(例えば、薬学的に許容し得る塩)を指す。
本発明の化合物が固体である場合、これらの化合物、ならびにそれらの溶媒和物及び塩は、異なる固体形態、特には異なる結晶形態で存在し得、その全てが本発明及び特定された式の範囲内にあることが意図されることが当業者により理解される。
用語「薬学的に許容し得る塩」は、生物学的にも又はその他の点で望ましくないものではない塩を示す。薬学的に許容し得る塩は、酸付加塩と塩基付加塩との両方を含む。
用語「薬学的に許容し得る酸付加塩」は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸のような無機酸、ならびに、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、及びサリチル酸のような、脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族、複素環式、カルボン酸、及びスルホン酸の類の有機酸から選択される有機酸と形成される薬学的に許容し得る塩を表す。本発明の特定の薬学的に許容し得る塩は、塩酸、二塩酸、又は三塩酸塩、より特には塩酸塩を生成する塩酸と形成される塩である。
用語「薬学的に許容し得る塩基付加塩」は、有機又は無機塩基と形成される薬学的に許容し得る塩を表す。許容し得る無機塩基の例としては、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、及びアルミニウムの塩が挙げられる。薬学的に許容し得る有機非毒性塩基から誘導される塩としては、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロへキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン類、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン(piperidine)、N−エチルピペリジン、及びポリアミン樹脂のような、第一級、第二級、及び第三級アミン、天然の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂の塩が挙げられる。
本明細書において使用される立体化学的定義及び規則は、一般に、S. P. Parker, Ed., McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms (1984) McGraw-Hill Book Company, New York;及びEliel, E. and Wilen, S., “Stereochemistry of Organic Compounds”, John Wiley & Sons, Inc., New York, 1994に従う。光学活性化合物を記述する際、接頭文字D及びL、又はR及びSを使用して、そのキラル中心の周りの分子の絶対配置を表す。検討中のキラル中心に連結されている置換基は、カーン、インゴールド、及びプレローグの順位則(Sequence Rule of Cahn, Ingold and Prelog)に従って順位付けされる(Cahn et al. Angew. Chem. Inter. Edit. 1966, 5, 385; errata 511)。接頭文字D及びL又は(+)及び(−)を用いて化合物による平面偏光の回転の符号を指定し、ここで(−)又はLは化合物が左旋性であることを指定する。接頭文字(+)又はDが付された化合物は右旋性である。
用語「キラル中心」は、4個の同一でない置換基に結合している炭素原子を表す。用語「キラル」は、鏡像と重なり合うことができない性質を表し、一方、用語「アキラル」は、その鏡像と重なり合うことができる実施態様を指す。キラル分子は光学的に活性であり、すなわち、それらは、平面偏光の平面を回転させる能力を有する。
本発明の化合物は、1つ以上のキラル中心を有することができ、そして、光学的に純粋なエナンチオマー、例えばラセミ体のようなエナンチオマーの混合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体のラセミ体、又はジアステレオ異性体のラセミ体の混合物の形態で存在することができる。キラル中心が化学構造中に存在する場合は必ず、そのキラル中心に関連する全ての立体異性体が本発明に包含されることが意図される。
用語「ハロ」、「ハロゲン」、及び「ハロゲン化物」は、本明細書において互換可能に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを表す。ハロゲンの特定の例は、フルオロ及びブロモ、最も特にはフルオロである。
用語「アルキル」は、1〜12個の炭素原子の1価の直鎖又は分枝の飽和炭化水素基を表す。特定の実施態様において、アルキルは、1〜7個の炭素原子、より特定の実施態様においては、1〜4個の炭素原子を有する。アルキルの例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、又はtert−ブチルが挙げられる。アルキルについての特定の例は、メチル及びエチルである。
用語「ハロアルキル」は、アルキル基の水素原子の少なくとも1つが同一又は異なるハロゲン原子、特にはフルオロ原子により置き換えられているアルキル基を表す。ハロアルキルの例としては、モノフルオロ−、ジフルオロ−、又はトリフルオロ−メチル、−エチル、又は−プロピル、例えば、3,3,3−トリフルオロプロピル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、フルオロメチル、又はトリフルオロメチルなどが挙げられる。用語「ペルハロアルキル」は、アルキル基の全ての水素原子が同一又は異なるハロゲン原子により置き換えられているアルキル基を表す。ハロアルキルの特定の例は、トリフルオロメチル及びジフルオロメチルである。
用語「アルコキシ」は、式−O−R’(式中、R’はアルキル基である)で示される基を表す。アルコキシ部分構造の例としては、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、及びtert−ブトキシが挙げられる。アルコキシの特定の例は、メトキシ及びエトキシである。
用語「二環式環系」は、共通の単結合又は二重結合を介して(環化した(annelated)二環式環系)、3個以上の共通の原子の配列を介して(架橋二環式環系)、又は共通の単原子を介して(スピロ二環式環系)、互いに融合(fused)している2個の環を表す。二環式環系は、飽和、部分不飽和、不飽和、又は芳香族であることができる。二環式環系は、N、O、及びSから選択されるヘテロ原子を含むことができる。同様に、用語「三環式環系」は、二環式環系について記載したように互いに融合した3個の環を表す。
用語「シクロアルキル」は、3〜10個の環炭素原子の飽和の単環式又は二環式の炭化水素基を表す。特定の実施態様において、シクロアルキルは、3〜8個の環炭素原子の一価飽和単環式炭化水素基を表す。二環式は、1つ以上の炭素原子を共有する2個の飽和炭素環からなることを意味する。特定のシクロアルキル基は単環式である。単環式シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブタニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はシクロヘプチルである。二環式シクロアルキルの例は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル又はビシクロ[2.2.2]オクタニルである。シクロアルキルの1つの特定の例は、シクロプロピルである。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、N、O、及びSから選択される1、2、又は3個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、3〜10個の環原子の飽和又は部分不飽和の単環、二環、又は三環式環系を表す。特定の実施態様において、ヘテロシクロアルキルは、N、O、及びSから選択される1、2、又は3個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、4〜7個の環原子の一価飽和単環式環系である。単環式飽和ヘテロシクロアルキルの例は、アジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ−チエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、又はオキサゼパニルである。二環式飽和ヘテロシクロアルキルの例は、8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、キヌクリジニル、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニル、3−オキサ−9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニル、又は3−チア−9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニルである。部分不飽和ヘテロシクロアルキルの例は、ジヒドロフリル、イミダゾリニル、ジヒドロ−オキサゾリル、テトラヒドロ−ピリジニル、又はジヒドロピラニルである。ヘテロシクロアルキルの特定の例は、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、1,4−ジアゼパニル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタニル、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル、3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタニル、1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、及びヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロリルである。
用語「N−ヘテロシクロアルキル」は、少なくとも1つの窒素環原子を含有するヘテロシクロアルキル基を表し、ここで、分子の残部へのヘテロシクロアルキル基の連結点は窒素環原子を介している。N−ヘテロシクロアルキルの特定の例は、ピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、1,4−ジアゼパニル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタニル、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル、3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタニル、1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、及びヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロリルである。N−ヘテロシクロアルキルのより特定の例は、ピロリジニル、ピペラジニル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタニル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル、1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、及びヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロリルである。
化合物に関する用語「塩基性度」は、本明細書において、共役酸の酸性度定数の負の10を底とする対数によって表される(pKa=−logKa)。共役酸のpKaが大きいほどその塩基が強い(pKa+pKb=14)。この出願において、原子又は官能基は、それがプロトンを受容するのに好適である場合、及び、その共役酸の算出されたpKaが少なくとも7である場合、より特にはその共役酸の算出されたpKaが少なくとも7.8である場合、最も特にはその共役酸の算出されたpKaが少なくとも8である場合に、「塩基性」と表される。pKa値は、F. Milletti et al., J. Chem. Inf. Model (2007) 47:2172-2181に記載されているように、インシリコで算出されたものである。
用語「アルキレン」は、1〜7個の炭素原子の直鎖飽和二価炭化水素基又は3〜7個の炭素原子の二価分岐飽和炭化水素基を表す。アルキレン基の例としては、メチレン、エチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン、ブチレン、2−エチルブチレン、ペンチレン、ヘキシレンが挙げられる。アルキレンの特定の例は、エチレン、プロピレン、及びブチレンである。
用語「アミノ」は、式−NR’R”(式中、R’及びR”は、独立して、水素、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールであるか、又は本明細書に記載されるとおりである)で示される基を表す。代替的に、R’及びR”は、それらが連結されている窒素と一緒になって、ヘテロシクロアルキルを形成することができる。用語「第一級アミノ」は、R’とR”との両方が水素である基を表す。用語「第二級アミノ」は、R’が水素であり、そしてR”が水素以外の基である基を表す。用語「第三級アミノ」は、R’とR”との両方が水素以外である基を表す。特定の第二級アミン及び第三級アミンは、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、フェニルアミン、ベンジルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、及びジイソプロピルアミンである。
用語「保護基」は、合成化学において慣習的にそれと関連する意味において、化学的反応を、別の保護されていない反応部位において選択的に行うことができるように、多官能性化合物中の反応性部位を選択的にブロックする基を表す。保護基は、適切な時点で除去することができる。例示的な保護基は、アミノ保護基、カルボキシ保護基、又はヒドロキシ保護基である。
用語「アミノ保護基」は、アミノ基を保護することが意図された基を表し、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(カルボベンジルオキシ、CBZ)、Fmoc(9−フルオレニルメチルオキシカルボニル)、p-メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル(BOC)、及びトリフルオロアセチルが挙げられる。これらの基の更なる例は、T. W. Greene and P. G. M. Wuts, “Protective Groups in Organic Synthesis”, 2nd ed., John Wiley & Sons, Inc., New York, NY, 1991, chapter 7;E. Haslam, “Protective Groups in Organic Chemistry”, J. G. W. McOmie, Ed., Plenum Press, New York, NY, 1973, Chapter 5、及びT.W. Greene, “Protective Groups in Organic Synthesis”, John Wiley and Sons, New York, NY, 1981に見い出される。用語「保護アミノ基」は、アミノ保護基により置換されているアミノ基を指す。
用語「脱保護」又は「脱保護する」は、選択的反応が完了した後に保護基が除去されるプロセスを表す。脱保護試薬としては、酸、塩基、又は水素、特に炭酸カリウムもしくは炭酸ナトリウム、アルコール溶液中の水酸化リチウム、メタノール中の亜鉛、酢酸、トリフルオロ酢酸、パラジウム触媒、又は三臭化ホウ素が挙げられる。
用語「医薬品有効成分(active pharmaceutical ingredient)」(又は「API」)は、特定の生物学的活性を有する、医薬組成物中の化合物又は分子を表す。
用語「医薬組成物」及び「医薬製剤」(又は「製剤」)は互換可能に使用され、そして、治療有効量の医薬品有効成分を薬学的に許容し得る賦形剤と共に含む、それを必要とする哺乳動物、例えば、ヒトに投与すべき混合物又は溶液を表す。
用語「薬学的に許容し得る」は、一般に、安全であり、非毒性であり、そして生物学的にもその他の点でも望ましくないものではなく、かつ、獣医用及びヒト用の薬学的使用に許容し得る、医薬組成物を調製するのに有用な材料の特性を表す。
用語「薬学的に許容し得る賦形剤」、「薬学的に許容し得る担体」、及び「治療上不活性な賦形剤」は、互換可能に使用することができ、そしてこれらは、医薬品を製剤化するのに使用される、崩壊剤、結合剤、充填剤、溶剤、緩衝剤、等張化剤、安定化剤、酸化防止剤、界面活性剤、担体、希釈剤、又は潤滑剤のような、治療活性を有さず、かつ投与された対象に対して非毒性である、医薬組成物中の任意の薬学的に許容し得る成分を表す。
用語「個体」又は「対象」は、哺乳動物を指す。哺乳動物としては、家畜(例えば、ウシ、ヒツジ、ネコ、イヌ、及びウマ)、霊長類(例えば、ヒト、及び、サルのような非ヒト霊長類)、ウサギ、及びげっ歯類(例えば、マウス及びラット)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施態様において、個体又は対象はヒトである。
用語「治療有効量」は、対象に投与されたときに、本明細書に記載される(i)特定の疾患、状態、もしくは障害を治療もしくは予防する、(ii)特定の疾患、状態、もしくは障害の1つ以上の症状を減弱、改善、もしくは排除する、又は(iii)特定の疾患、状態、もしくは障害の1つ以上の症状の発症を防止するもしくは遅延させる、本発明の化合物又は分子の量を表す。治療有効量は、化合物、処置されている疾患状態、処置される疾患の重症度、対象の年齢及び相対的健康状態、投与の経路及び形態、担当医師又は獣医師の判断、ならびにその他の因子に応じて変化することとなる。
疾患状態を「処置する」又は疾患状態の「処置」という用語は、疾患状態を阻害すること、すなわち、疾患状態もしくはその臨床症状の発生を抑止すること、又は、疾患状態を緩和すること、すなわち疾患状態もしくはその臨床症状の一時的もしくは永続的な後退を引き起こすことを含む。
用語「SMN欠損関連状態」は、脊髄性筋萎縮症(SMA)、神経原性(neutogenic)、先天性の先天性多発性関節拘縮症(AMC)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を含む。用語「脊髄性筋萎縮症」(又はSMA)は、結果としてSMN1遺伝子機能の喪失をもたらす、両染色体上のSMN1遺伝子における不活性化突然変異又は欠失により引き起こされる疾患に関する。
SMAの症状としては、筋力低下、筋緊張低下、弱い泣き方、弱い咳、弱々しさ又は倒れ易い傾向、吸引又は嚥下困難、呼吸困難、肺又は咽喉における分泌物の蓄積、汗ばんだ手の握り拳、舌のちらつき/震え、横臥しているときでさえしばしば片方へ傾く頭部、腕よりも虚弱な傾向にある脚、頻繁に「カエル脚」の姿勢をとる脚、摂食困難、呼吸器感染症に対する易罹患性の増加、腸/膀胱の虚弱、標準体重未満の体重、支持なしで座ることができないこと、歩行できないこと、這って進めないこと、ならびに、低血圧、反射消失、及び前角細胞(anterior hom cell)の喪失に関連する多発性先天性拘縮(関節拘縮症)が挙げられる。
用語「脊髄性筋萎縮症(SMA)を処置する」又は「脊髄性筋萎縮症(SMA)の処置」は、以下の効果の1つ以上を含む:(i)SMAの重症度の軽減もしくは改善;(ii)SMAの発症の遅延;(iii)SMAの進行の阻害;(iv)対象の入院加療の減少;(v)対象の入院期間の短縮;(vi)対象の生存期間の延長;(vii)対象の生活の質の向上;(viii)SMAに関連する症状の数の減少;(ix)SMAに関連する1つ以上の症状の重症度の低減もしくは改善;(x)SMAに関連する症状の持続期間の短縮;(xi)SMAに関連する症状の再発の防止;(xii)SMAの症状の発生もしくは発症の阻害;及び/又は(xiii)SMAに関連する症状の進行の阻害。
より特には、用語「SMAを処置する」は、以下の有益な効果の1つ以上を表す:(i)筋力の喪失の低減;(ii)筋力の増強;(iii)筋萎縮の低減;(iv)運動機能の喪失の低減;(v)運動ニューロンの増加;(vii)運動ニューロンの喪失の低減;(viii)SMN欠損運動ニューロンの変性からの保護;(ix)運動機能の増強;(x)肺機能の増強;及び/又は(xi)肺機能の喪失の低減。
更に詳細には、用語「SMAを処置する」は、ヒト乳児もしくはヒト幼児が補助なしで起き上がる、又は、ヒト乳児、ヒト幼児、ヒト小児、もしくはヒト成人が補助なしで立ち上がる、補助なしで歩行する、補助なしで走る、補助なしで呼吸する、補助なしで寝返りをうつ、もしくは補助なしで嚥下する、機能的能力又は機能的能力の保持を指す。
疾患状態を「予防する」又は疾患状態の「予防」という用語は、疾患状態にばく露される、もしくは疾患状態にかかりやすい素因を有する可能性があるが、未だ疾患状態の症状を経験しても呈してもいない対象において、該疾患状態の臨床症状が発生しないようにさせることを表す。
用語「完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの産生のためのEC1.5x濃度」(又は「EC1.5xミニ遺伝子」)は、完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの量を、ビヒクル処理細胞中のその量に対して1.5倍多いレベルまで増加させるのに有効な試験化合物の濃度として定義される。
用語「SMNタンパク質発現のためのEC1.5x濃度」(又は「EC1.5xSMNタンパク質」)は、SMA患者線維芽細胞において、ビヒクル対照から産生される量と比較して1.5倍の量のSMNタンパク質を産生するのに有効な試験化合物の濃度として定義される。
詳細には、本発明は、式(I):
Figure 0006749343

(式中、
XはNであり、かつYはCRであるか、又は、XはCRであり、かつYはNであり;
は、水素、シアノ、ハロ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル、C1−7−アルコキシ、又はC3−8−シクロアルキルから選択され;
は、水素、シアノ、ハロ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル、C1−7−アルコキシ、又はC3−8−シクロアルキルから選択され;
は、水素、シアノ、ハロ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル、C1−7−アルコキシ、又はC3−8−シクロアルキルから選択され;
は、水素、シアノ、ハロ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル、C1−7−アルコキシ、又はC3−8−シクロアルキルから選択され;
Aは、N−ヘテロシクロアルキル又はNRであり、ここで、N−ヘテロシクロアルキルは、1又は2個の窒素環原子を含み、かつ、Rから選択される1、2、3、又は4個の置換基で場合により置換されており;
は、1個の窒素環原子を含むヘテロシクロアルキルであり、ここで、ヘテロシクロアルキルは、Rから選択される1、2、3、又は4個の置換基で場合により置換されており;
は、水素、C1−7−アルキル、又はC3−8−シクロアルキルであり;
は、C1−7−アルキル、アミノ、アミノ−C1−7−アルキル、C3−8−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキルから独立して選択されるか、あるいは、2個のRは、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているが;
ただし、Aが窒素環原子を1個のみ含むN−ヘテロシクロアルキルである場合、少なくとも1つのR置換基は塩基性窒素を含む)
で示される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩に関する。
本発明の特定の実施態様は、式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩である。
更に、本明細書に開示されるとおりの特定のX、Y、A、R、R、R、R、R、R、又はRに関するいずれの実施態様も、本明細書に開示されるとおりの他のX、Y、A、R、R、R、R、R、R、又はRに関する任意の他の実施態様と組み合わせられ得ることが理解されるべきである。
本発明の特定の実施態様は、
XがNであり、かつYがCRであるか、又は、XがCRであり、かつYがNであり;
が、C1−7−アルキルであり;
が、水素又はC1−7−アルキルであり;
が、水素であり;
が、水素であり;
Aが、N−ヘテロシクロアルキルであり、ここで、N−ヘテロシクロアルキルが、1又は2個の窒素環原子を含み、かつ、Rから選択される1又は2個の置換基で場合により置換されており;
が、C1−7−アルキル、アミノ、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキルから独立して選択されるか、あるいは、2個のRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているが;
ただし、Aが窒素環原子を1個のみ含むN−ヘテロシクロアルキルである場合、少なくとも1つのR置換基が塩基性窒素を含む;
式(I)で示される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩に関する。
本発明の特定の実施態様は、XがNであり、かつYがCRである、特にはXがNであり、かつYがCHである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、XがCRであり、かつYがNである、特にはXがCHであり、かつYがNである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、C1−7−アルキル、特にはメチルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様において、Rは、水素又はC1−7−アルキル、特には水素又はメチルである。
本発明の特定の実施態様において、Rは、水素である。
本発明の特定の実施態様において、Rは、メチルである。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、式(I’):
Figure 0006749343

(式中、A及びRは、本明細書に記載されるとおりである)
で示される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩に関する。
本発明の特定の実施態様は、式(I”):
Figure 0006749343

(式中、A及びRは、本明細書に記載されるとおりである)
で示される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、1又は2個の窒素原子を含む飽和の単環、二環、又は三環式のN−ヘテロシクロアルキルであり、かつ、Rから選択される1、2、3、又は4個の置換基で場合により置換されている、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、本明細書に定義されるとおりのAにおけるN−ヘテロシクロアルキルが、Rから選択される1又は2個の置換基で置換されている、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、本明細書に定義されるとおりのAにおけるN−ヘテロシクロアルキルが、1個の環窒素原子が塩基性であることによって更に特徴付けられる、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、本明細書に定義されるとおりの式(I)で示される化合物であるが、ただし、Aが窒素環原子を1個のみ含むN−ヘテロシクロアルキルである場合、少なくとも1つのR置換基が、アミノ、アミノ−C1−7−アルキル、N−ヘテロシクロアルキル、又はN−ヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキルである、化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、本明細書に定義されるとおりの式(I)で示される化合物であるが、ただし、Aが窒素環原子を1個のみ含むN−ヘテロシクロアルキルである場合、少なくとも1つのR置換基が、アミノ又はN−ヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキルである、化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、各Rが、C1−7−アルキル、アミノ、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキルから独立して選択されるか、あるいは、2個のRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成している、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、各Rが、C1−7−アルキル、アミノ、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキルから独立して選択される、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、2個のRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成している、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、各Rが、メチル、エチル、ジメチルアミノ、アゼチジニル、オキセタニル、及び−CH−ピロリジニルから独立して選択されるか、あるいは、2個のRが、一緒になって、エチレン又はプロピレンを形成している、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、
Figure 0006749343

から選択され、そして、式中、
Zが、N又はCHであり;
が、水素、C1−7−アルキル、又はC3−8−シクロアルキルであり;
が、水素、C1−7−アルキル、アミノ、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキル、又は−(CH−NR1415であり;
10が、水素又はC1−7−アルキルであり;
11が、水素又はC1−7−アルキルであり;
12が、水素又はC1−7−アルキルであり;
13が、水素又はC1−7−アルキルであり;
14及びR15が、水素、C1−7−アルキル、及びC3−8−シクロアルキルから独立して選択され;
nが、0、1、又は2であり;
mが、0、1、2、又は3であるか;
又は、R及びR10が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているか;
又は、R及びR12が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているか;
又は、R10及びR11が、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成しているか;
又は、R10及びR12が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているか;
又は、R10及びR14が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているか;
又は、R12及びR13が、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成しているか;
又は、R12及びR14が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているか;
又は、R14及びR15が、一緒になって、アルコキシで場合により置換されているC2−7−アルキレンを形成しているが;
ただし、ZがCHである場合、Rが−(CH−NR1415であり;そして
ただし、ZがNであり、かつRが−(CH−NR1415である場合、mが2又は3である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、
Figure 0006749343

(式中、Y、n、R、R10、R11、R12、及びR13は、上に定義されたとおりである)
である、式(I)で示される化合物に関する。
、R10、R11、R12、及びR13の少なくとも1つが水素でない場合、脳浸透性が改善されることが見出された。本発明の特定の実施態様において、R、R10、R11、R12、及びR13の少なくとも1つは水素以外である。
本発明の特定の実施態様は、Zが、Nである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、ZがCHであり、かつRが−(CH−NR1415である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、ZがCHであり、Rが−(CH−N(CHであり、かつmが0である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、nが、1である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素、C1−7−アルキル、アミノ、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素、メチル、エチル、−N(CH、アゼチジニル、オキセタニル、又は−CH−ピロリジニルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Rが、水素、エチル、又はメチルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R10が、水素又はC1−7−アルキルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R10が、水素、メチル、エチル、又はイソプロピル、より特にはメチルである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R11が、水素又はメチル、より特には水素である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R12が、水素又はメチル、より特には水素である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R13が、水素である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R及びR10が、一緒になって、プロピレンを形成している、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R10及びR11が、一緒になって、エチレンを形成している、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R14及びR15が、一緒になって、プロピレン又はブチレンを形成している、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R14及びR15が、一緒になって、プロピレンを形成している、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、R14及びR15が、一緒になって、ブチレンを形成している、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、NR(式中、R及びRは、本明細書に記載されるとおりである)である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、
Figure 0006749343

の群から選択され、かつ、Aが、本明細書に記載されるとおりのRから選択される1又は2個の置換基で場合により置換されている、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、
Figure 0006749343

の群から選択され、そして、式中、R、R、R、R10、R11、R12、及びR13は、本明細書に定義されるとおりであり、R16は、水素又はC1−7−アルキルであり、そしてR17は、C1−7−アルコキシである、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、
Figure 0006749343

(式中、R、R、R、R10、R11、R12、及びR13は、本明細書に定義されるとおりであり、そしてR17は、C1−7−アルコキシである)
の群から選択される、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、ピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニル、1,4−ジアゼパニル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタニル、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル、3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタニル、1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、及びヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロール−2(3H)−イル(これらの各々は、本明細書に定義されるとおりのRから選択される1又は2個の置換基で場合により置換されている)の群から選択される、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、ピロリジン−1−イル、1−ピペリジル、ピペラジン−1−イル、1,4−ジアゼパン−1−イル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−イル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル、3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル、1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル、及びヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロール−2(3H)−イル(これらの各々は、本明細書に定義されるとおりのRから選択される1又は2個の置換基で場合により置換されている)の群から選択される、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、ピロリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル、1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル、及びヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロール−2(3H)−イル(これらの各々は、本明細書に定義されるとおりのRから選択される1又は2個の置換基で場合により置換されている)の群から選択される、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、
Figure 0006749343

(式中、R、R、R10、R11、R12、及びR13は、本明細書に記載されるとおりである)
である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、
Figure 0006749343

(式中、Rは、水素又はメチルである)
である、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、
Figure 0006749343

の群から選択される、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、
Figure 0006749343

Figure 0006749343

の群から選択される、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の特定の実施態様は、Aが、
Figure 0006749343

の群から選択される、式(I)で示される化合物に関する。
本発明の式(I)で示される特定の化合物は、以下からなる群より選択される化合物である:
2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−7−ピペラジン−1−イル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2,8−7−(2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[4−(アゼチジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−7−[4−(ピロリジン−1−イルメチル)−1−ピペリジル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−7−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリド[l,2−a]ピリミジン−4−オン;
9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−7−ピペラジン−1−イル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−7−ピペラジン−1−イル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(6−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
9−メチル−7−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
9−メチル−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3aS,6aR)−2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−7−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4−エチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
9−メチル−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
9−メチル−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(6−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−((3aR,4aR,7aS)−ヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロール−2(3H)−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
及びその薬学的に許容し得る塩。
本発明の式(I)で示される特定の化合物は、以下からなる群より選択される化合物である:
7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−7−ピペラジン−1−イル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3aS,6aR)−2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4−エチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;2,2,2−トリフルオロ酢酸;
9−メチル−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
9−メチル−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−(6−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−((3aR,4aR,7aS)−ヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロール−2(3H)−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
及びその薬学的に許容し得る塩。
式(VI)で示される化合物は、式(I)で示される化合物の製造における中間体として好適である。
本発明の別の実施態様は、式(VI):
Figure 0006749343

(式中、X、Y、R、及びRは、本明細書に記載されるとおりであり;
Vは、ハロゲン又はトリフルオロメタンスルホナートである)
で示される化合物、又はその塩に関する。
本発明の特定の実施態様は、Vが、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、又はトリフルオロメタンスルホネート、特にはフルオロ又はブロモ、最も特にはフルオロである、式(VI)で示される化合物に関する。
本発明の式(VI)で示される特定の化合物は、以下からなる群より選択される化合物である:
7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
及びその塩。
製造方法
上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩は、当技術分野において公知の標準的な方法に従い調製することができる。特に、式(I)で示される化合物は、スキーム1に従い調製することができる。
Figure 0006749343
市販の式(II)で示されるアミノ−ピリジンをマロン酸エステルと反応させて、式(III)で示される化合物を与える(式中、Vは、ハロゲン又はトリフルオロメタンスルホナートであり、Rは、本明細書に定義されるとおりである)。次いで、化合物(III)を、(POClなどのような)塩素化試薬で処理して式(IV)で示される化合物を与える。化合物(IV)を、式(V)で示される化合物と、(Pd(dppf)Clなどのような)触媒、及び(KCOなどのような)塩基の存在下、(DMFなどのような)好適な溶媒中で、鈴木(Suzuki)クロスカップリング反応で反応させて、式(VI)で示される化合物を与える(式中、Wは、B(OH)又はアルキルピナコールボロン酸エステルであり、そして、X、Y、及びRは、本明細書に定義されるとおりである)。最後に、式(VI)で示される化合物を、式M−Aのアミン部分構造と反応させて、式(I)で示される最終化合物を与える(式中、Aは、本明細書に定義されるとおりであり、Mは、水素、ナトリウム、又はカリウム、特には水素であり、そして、ここで、Mは、Aの窒素原子を介してAに連結されている)。
より詳細には、式(VI)で示される化合物を、化合物M−Aと、以下のいずれかにおいて反応させて、式(I)で示される化合物を与える(式中、Aは、本明細書に定義されるとおりであり、Mは、水素、ナトリウム、又はカリウム、特には水素であり、そして、ここで、Mは、Aの窒素原子を介してAに連結されている):
a)溶媒(例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)、又はジメチルホルムアミド(DMF))中、80℃〜200℃の温度で加熱することによる、芳香族求核置換反応(特に、Vがフルオロである場合);又は
b)触媒(例えば、トリス(ジベンジリデン−アセトン)ジパラジウム(0)(Pd(dba)))、配位子(例えば、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル)、塩基(例えば、炭酸セシウム)の存在下、溶媒(例えば、トルエン)中、20℃〜100℃の温度で加熱することによる、ブッフバルト・ハートウィッグ(Buchwald-Hartwig)アミノ化反応(特に、Vがブロモである場合)。
一実施態様において、本発明は、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩の製造方法であって、式(VI)で示される化合物と、化合物M−Aとの、以下のいずれかにおける反応を含む、製造方法に関する(式中、A、V、X、Y、R、及びRは、本明細書に定義されるとおりであり、Mは、水素、ナトリウム、又はカリウム、特には水素であり、そして、ここで、Mは、Aの窒素原子を介してAに連結されている):
a)溶媒(特に、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)、又はジメチルホルムアミド(DMF))中、80℃〜200℃の温度で加熱することによる、芳香族求核置換反応(特に、Vがフルオロである場合);又は
b)触媒(特に、トリス(ジベンジリデン−アセトン)ジパラジウム(0)(Pd(dba)))、配位子(特に、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル)、塩基(特に、炭酸セシウム)の存在下、溶媒(特に、トルエン)中、20℃〜100℃の温度で加熱することによる、ブッフバルト・ハートウィッグアミノ化反応(特にVがブロモである場合)。
Figure 0006749343
特に、式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩は、本明細書の実施例に記載される方法に従って調製することができる。
医薬組成物
別の実施態様は、本発明の化合物と、治療上不活性な担体、希釈剤、又は薬学的に許容し得る賦形剤とを含む医薬組成物又は医薬、ならびにそのような組成物及び医薬を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。
組成物は、適正な医療行為(good medical practice)に合致した様式で製剤化、投薬、及び投与される。この状況において考慮される因子としては、処置されている特定の障害、処置されている特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、及び医師に公知の他の因子が挙げられる。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側及び舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、くも膜下及び硬膜外、及び鼻腔内投与、ならびに、局所的処置が望まれる場合は病巣内投与を含む、任意の好適な手段で投与され得る。非経口注入としては、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、又は皮下投与が挙げられる。
本発明の化合物は、任意の好都合な投与形態、例えば、錠剤、散剤、カプセル剤、液剤、分散剤、懸濁剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳剤、パッチ剤などで投与することができる。そのような組成物は、医薬調剤において慣用の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、保存料、可溶化剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、香料、浸透圧を変動させるための塩、緩衝剤、マスキング剤、酸化防止剤、及び更なる活性成分を含み得る。これらはまた、更に他の治療上有益な物質を含むこともできる。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤とを混合することによって調製される。好適な担体及び賦形剤は、当業者に周知であり、例えば、Ansel H.C. et al., Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems (2004) Lippincott, Williams & Wilkins, Philadelphia;Gennaro A.R. et al., Remington: The Science and Practice of Pharmacy (2000) Lippincott, Williams & Wilkins, Philadelphia;及びRowe R.C, Handbook of Pharmaceutical Excipients (2005) Pharmaceutical Press, Chicagoに詳述されている。製剤はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物又はその医薬組成物)に洗練された見栄えを与えるために、又は医薬品(すなわち、医薬)の製造を補助するために、1つ以上の緩衝剤、安定化試薬、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、保存料、酸化防止剤、不透明化剤(opaquing agent)、流動促進剤(glidant)、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤、及び、他の公知の添加剤を含んでもよい。
本発明の化合物を投与することができる用量は、広い範囲内で変えることができ、そして当然のことながら、個々の特定の症例の個々の要件に適合させることとなるであろう。一般に、経口投与の場合、一般式(I)で示される化合物の1人当たり約0.01〜1000mgの1日用量が適切であるはずであるが、必要であれば上記の上限を超えることもできる。
好適な経口投薬形態の一例は、無水ラクトース 約30〜90mg、クロスカルメロースナトリウム 約5〜40mg、ポリビニルピロリドン(PVP)K30 約5〜30mg、及びステアリン酸マグネシウム 約1〜10mgを配合した、本発明の化合物 約100mg〜500mgを含む錠剤である。まず粉末成分をあわせて混合し、そして次にPVPの溶液と混合する。得られる組成物を、従来機器を使用して、乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、そして錠剤の形態に圧縮することができる。
エアロゾル製剤の一例は、本発明の化合物、例えば10〜100mgを、好適な緩衝溶液、例えばリン酸緩衝液中に溶解し、所望により、等張化剤、例えば塩化ナトリウムのような塩を添加することによって調製することができる。該溶液を、例えば、0.2μmフィルターを使用して濾過して、不純物及び混入物質を除去してもよい。
用途
上に記載したように、式(I)で示される化合物及びそれらの薬学的に許容し得る塩は有益な薬理学的特性を有し、かつ、SMN1及び/又はSMN2遺伝子から転写されるmRNA中へのSMN1及び/又はSMN2のエキソン7の組み込みを増大させ、それにより、それを必要とするヒト対象におけるSMNタンパク質の発現を増加させることが見出された。
本発明の化合物は、SMN1遺伝子における不活性化突然変異もしくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失もしくは欠陥と関連する疾患の治療又は予防のために、単独又は他の薬物との組み合わせのいずれかで、使用することができる。これらの疾患としては、脊髄性筋萎縮症(SMA)が挙げられるが、これに限定されない。
本発明の特定の実施態様は、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又は上に定義されるとおりのそれらの薬学的に許容し得る塩と、1つ以上の薬学的に許容し得る賦形剤とを含む医薬組成物に関する。
本発明の特定の実施態様は、SMN1遺伝子における不活性化突然変異もしくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失もしくは欠陥に関連する疾患の治療又は予防のための、特にはSMAの治療又は予防のための、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩と、1つ以上の薬学的に許容し得る賦形剤とを含む医薬組成物に関する。
本発明の特定の実施態様は、治療活性物質としての使用のための、特には、SMN欠損関連状態の治療又は予防における使用のための、より特には、SMN1遺伝子における不活性化突然変異もしくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失もしくは欠陥と関連する疾患の治療又は予防における使用のための、最も特には、脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防における使用のための、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関する。
本発明の特定の実施態様は、SMN欠損関連状態の治療又は予防における使用のための、特には、SMN1遺伝子の不活性化突然変異もしくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失もしくは欠陥と関連する疾患の治療又は予防における使用のための、より特には、脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防における使用のための、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩に関する。
本発明の特定の実施態様は、SMN欠損関連状態の治療又は予防のための方法、特には、SMN1遺伝子の不活性化変異もしくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失もしくは欠陥に関連する疾患の治療又は予防のための、より特には、脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防のための方法であって、該方法が、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩を、対象に投与することを含む、方法に関する。
本発明の特定の実施態様は、SMN欠損関連状態の治療又は予防における、特には、SMN1遺伝子の不活性化変異もしくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失もしくは欠陥に関連する疾患の治療又は予防における使用のための、より特には、脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防における使用のための、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩の使用に関する。
本発明の特定の実施態様は、SMN1遺伝子の不活性化突然変異もしくは欠失によって引き起こされる疾患及び/又はSMN1遺伝子機能の喪失もしくは欠陥に関連する疾患の治療又は予防のための、特には脊髄性筋萎縮症(SMA)の治療又は予防のための医薬の調製のための、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩の使用に関する。そのような医薬は、上に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はそれらの薬学的に許容し得る塩を含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによって、より完全に理解されるであろう。しかしながら、それらは、本発明の範囲を限定するものと解されるべきではない。
使用される略号:
ACN:アセトニトリル; AcOH:酢酸; Boc:tert−ブチルオキシカルボニル; B(pin):ビス(ピナコラト)ジボロン; CBZ:ベンジルオキシカルボニル; CDI:1,1’−カルボニルジイミダゾール; DCM:ジクロロメタン(CHCl); dba:ジベンジリデンアセトン; DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン; DMA:ジメチルアセトアミド; DMF:ジメチルホルムアミド; DMSO:ジメチルスルホキシド; dppf:1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン; EtOH:エタノール; MeOH:メタノール; NMP:N−メチルピロリドン; Pd(dba):トリス(ジベンジリデン−アセトン)ジパラジウム(0); Pd(dppf)Cl:(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)ジクロリド; PPTS:ピリジニウム p−トルエンスルホナート; TEA:トリエチルアミン; RT:室温; Xantphos:ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン。
中間体(VI−1)
7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343
パート1: 2−クロロ−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343
1a) 7−フルオロ−2−ヒドロキシ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
2−アミノ−5−フルオロピリジン(11.20g、0.10mol)とジメチル マロナート(57.0mL、0.50mol)との混合物を、230℃で1.5時間加熱した。室温に冷やした後、沈殿物を濾過し、ACNで洗浄して(3×)、7−フルオロ−2−ヒドロキシ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンを暗色の固体として与え(14g)、これを次の工程においてそのまま用いた(m/z:181.3[M+H])。
1b) 2−クロロ−7−フルオロ−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
POCl(50mL)及びDIPEA(13.3mL、77mmol)中の粗7−フルオロ−2−ヒドロキシ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(14g、〜77mmol)の暗色の混合物を、110℃で15時間加熱した。揮発物を除去し、暗色の残留物を氷水で処理し、水で洗浄し(3×)、乾燥させて、褐色の固体を与えた。粗褐色の固体をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM中5% MeOH)により精製して、2−クロロ−7−フルオロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンを、黄色の固体として与えた(9.84g、50%、2工程、m/z:199.2[M+H])。
パート2: 2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン
Figure 0006749343
2a) 6−ブロモ−2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン
3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン(4.7747g、48.7mmol、1当量)及び2−ブロモマロンアルデヒド(8.08g、53.5mmol、1.1当量)を、AcOH(50ml)に溶解し、不活性条件下、60℃で18時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、次に粗物質をEtOAcに再溶解し、濾過した。濾液をNaHCOと合わせ、水層をEtOAcで抽出した(×3)。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮した。粗物質をシリカに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(SiO、100% DCM、次に98:2 DCM:MeOH)により精製して、6−ブロモ−2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.22g、21%、m/z:215.1[M+H]+)をオフホワイトの固体として与えた。
2b) 2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン
25mLの丸底フラスコに、6−ブロモ−2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(100mg、0.469mmol)及び4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(119mg、0.469mmol、1当量)を、非常に不活性な条件下、1,4−ジオキサン(5ml)で撹拌した。反応物を真空下で脱気し、アルゴンでパージした(×3)。次に、PdCl(dppf)−DCM付加物(57.5mg、0.070mmol、0.15当量)及び酢酸カリウム(92.1mg、0.939mmol、2当量)を加え、反応器を脱気して、更に3回パージした。反応物を不活性雰囲気下、90℃で16時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、粗生成物を次の工程においてそのまま用いた。
パート3: 7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.73g、10.5mmol)を含有する丸底フラスコに、2−クロロ−7−フルオロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(2.08g、10.5mmol、1当量)及びACN(90ml)を加えた。反応器を脱気し、アルゴンで3回パージした。次に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.21g、1.05mmol、0.1当量)及び炭酸カリウム(2.9g、21mmol、2当量)を加え、反応器を脱気して、更に3回パージした。反応混合物を80℃で48時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮して、粗物質をカラムクロマトグラフィー(SiO、3:1 EtOAc:ヘプタン、次にDCM:MeOH 98:2〜95:5)によりそのまま精製した。EtOAc(×2)でのトリチュレーションが、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(1.02g、33%、m/z=297[M+H]+)を黄色の固体として生成した。
ピリドピリミジノン中間体(VI−2)
7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343
パート1: 2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン
Figure 0006749343
1a) N’−(6−クロロピリダジン−3−イル)−N,N−ジメチル−アセトアミジン
トルエン(15ml)中の6−クロロピリダジン−3−アミン(1.6g、12.4mmol)と1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチルエタンアミン(1.97g、2.17ml、14.8mmol、1.2当量)との混合物を、アルゴン下で5時間還流した。次に、溶媒を真空下で除去して、N’−(6−クロロピリダジン−3−イル)−N,N−ジメチル−アセトアミジンを得て、これを次の工程においてそのまま用いた(m/z:199.1[M+H]+)。
1b) N−(6−クロロピリダジン−3−イル)−N’−ヒドロキシ−アセトアミジン
MeOH(30mL)及びHO(7.5mL)中のN’−(6−クロロピリダジン−3−イル)−N,N−ジメチル−アセトアミジンとヒドロキシルアミン(490mg、405μl、14.8mmol、1.2当量)との混合物を、85℃で6時間加熱し、次に周囲温度で2日間かけて撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO、95:5 DCM:MeOH)により精製して、N−(6−クロロピリダジン−3−イル)−N’−ヒドロキシ−アセトアミジン(827mg、36%、m/z:187.1[M+H]+)をオフホワイトの固体として生成した。
1c) 6−クロロ−2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン
クロロホルム(32.8ml)中のN−(6−クロロピリダジン−3−イル)−N’−ヒドロキシ−アセトアミジン(480mg、2.57mmol、1当量)の還流する懸濁液に、CHCl(4ml)中のPOCl(2.96g、1.8mL、19.3mmol、7.5当量)の溶液をゆっくりと加え、混合物を30分間加熱還流した。反応混合物を真空下で濃縮し、6−クロロ−2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジンを生成した(413mg、2.45mmol、収率95.2%、m/z:169.0[M+H]+)。
1d) 2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン
200mLの4口フラスコに、6−クロロ−2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン(0.85g、5.04mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.28g、5.04mmol、1当量)及び1,4−ジオキサン(53.6ml)を、非常に不活性な条件下で撹拌した。反応器を脱気し、アルゴンでパージした(×3)。PdCl(dppf)−DCM付加物(553mg、756μmol、0.15当量)及び酢酸カリウム(990mg、10.1mmol、2当量)を次に加え、反応混合物を更に3回脱気/パージした。反応混合物を90℃で3.5時間加熱した。次に、反応混合物をデカライトパッドで濾過して、真空下で濃縮し、次の工程において黒色の油状物としてそのまま用いた。
パート2: 7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

100mLの4口フラスコに、2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン(1080mg、4.15mmol)、2−クロロ−7−フルオロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(989mg、4.98mmol、1.2当量)、炭酸カリウム(1.15g、8.3mmol、2当量)及びACN(35.5ml)を加えた。反応器を脱気し、アルゴンでパージした(×5)。次に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(480mg、0.415mmol、0.1当量)を加え、反応器を更に3回脱気/パージした。次に、反応混合物を80℃で24時間加熱した。粗物質をCombiflash ISCOクロマトグラフィー(DCM:MeOH、0〜5%、30分)により精製して、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(260mg、878μmol、21.1%、m/z:297.1[M+H])を淡黄色の固体として生成した。
ピリドピリミジノン中間体(VI−3)
7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343
パート1: 2−クロロ−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343
1a) 7−フルオロ−2−ヒドロキシ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
5−フルオロ−3−メチルピリジン−2−アミン(3.3g、26.2mmol)とジメチル マロナート(15.0mL、0.13mol、5.0当量)との混合物を、210℃で1.5時間加熱した。室温に冷やした後、沈殿物を濾過し、ACNで洗浄して(3×)、7−フルオロ−2−ヒドロキシ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンを暗色の固体として与え(2.3g)、これを次の工程においてそのまま用いた。MS m/z 195.1[M+H]
1b) 2−クロロ−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
POCl(7.7mL、82.9mmol)及びDIPEA(2.07mL、11.8mmol)中の粗7−フルオロ−2−ヒドロキシ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(2.3g、11.8mmol)の混合物を、110℃で15時間加熱した。揮発物を除去し、残留物を氷水で処理し、水で洗浄し(3×)、乾燥させて、褐色の固体を与えた。粗褐色の固体を、カラムクロマトグラフィー(SiO、DCM中5% MeOH)により精製して、2−クロロ−7−フルオロ−9−メチル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンを黄色の固体として与えた(1.77g、2工程で70%)、MS m/z 213.1[M+H]
パート2: 7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

100mLの4口フラスコに、2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン(1.3g、4.99mmol、1.1当量)、2−クロロ−7−フルオロ−9−メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(0.964g、4.53mmol、1当量)、炭酸カリウム2M(4.53ml、9.07mmol、2当量)及びACN(38.8ml)を加えた。反応器を脱気し、アルゴンでパージした(×5)。次に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(524mg、453μmol、0.1当量)を加え、反応器を更に3回脱気した。次に、反応混合物を80℃で20時間加熱した。次に、反応混合物を真空下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(SiO、98:2 DCM:MeOH)により精製し、次にEtO(×4)及びEtO/EtOAc(5:1 混合物)でのトリチュレーションが、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(221mg、0.712mmol、15.7%、m/z:311.1[M+H])を黄色の固体として生成した。
Boc脱保護のための一般手順1
ジクロロメタン(5mL)中のboc保護アミノ誘導体(0.089mmol)の撹拌した溶液に、TFA(4.48mmol、50当量)を2分間かけて滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次に、反応混合物を真空下で濃縮し、次にEtO(×2)でトリチュレートして、生成物をそのTFA塩として生成した。
実施例1
2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−7−ピペラジン−1−イル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1);40mg、0.135mmol)及びピペラジン(34.9mg、0.405mmol、3当量)を、DMSO(12ml)で120℃で90分間及び60℃で一晩撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH/NH4OH=8.9/1/0.1〜9/1)により精製して、標記生成物を淡黄色の固体として与えた。MS m/z 363.2[M+H]+。
実施例2
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1);70mg、0.236mmol)及び(2S,6R)−2,6−ジメチルピペラジン(80.9mg、0.709mmol、3当量)を、DMSO(2ml)で80℃で3日間かけて撹拌した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(30mg、33%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 391.5[M+H]
実施例3
7−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1);50mg、0.169mmol)及び(R)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(57.8mg、0.506mmol、3当量)を、DMSO(2ml)で120℃で3時間及び60℃で一晩撹拌した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(22mg、32%)を緑色の固体として与えた。MS m/z 391.3[M+H]
実施例4
7−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1);50mg、0.169mmol)、1−メチル−1,4−ジアゼパン(58mg、0.506mmol、3.0当量)を、DMSO(3ml)で120℃で6時間、次に80℃で3日間撹拌した。次に、反応混合物を、DMSO(×2)及びEtO(×2)でトリチュレートして、標記生成物(20.1mg、30%)を固体として与えた。MS m/z 391.3[M+H]
実施例5
7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1)、50mg、0.169mmol)、TEA(0.35mL、2.53mmol、15当量)及びtert−ブチル 2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシラート塩酸塩(133mg、0.506mmol、3当量)を、80℃で1時間、次に100℃で1時間、及び次に120℃で3時間、次に60℃で一晩、DMSO(2ml)で撹拌した。次に120℃で6時間、次に80℃で週末にかけて撹拌した。沈殿した固体を濾過して、ジエチルエーテルでトリチュレートした。
次に、単離した固体を、Boc脱保護のための一般手順1に従って処理し、生成物2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン 2,2,2−トリフルオロアセタート(28.3mg、0.055mmol、収率61.2%)を、黄色の油状物として与えた。MS m/z 403.3[M+H]
実施例6
7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1);50mg、0.169mmol)、DIPEA(0.05mL、0.29mmol、1.0当量)及び2,2−ジメチルピペラジン(57.8mg、0.506mmol、3.0当量)を、DMSO(2ml)で120℃で24時間撹拌した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(19mg、29%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 391.3[M+H]
実施例7
7−(2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1)、50mg、0.169mmol)、TEA(85.4mg、118μl、0.844mmol、5当量)及びtert−ブチル 2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボキシラート塩酸塩(119mg、0.506mmol、3当量)を、DMSO(2ml)で120℃で24時間撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。粗をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=98/2)により精製した。
次に、単離した固体を、Boc脱保護のための一般手順1に従って処理し、生成物2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−7−(2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン 2,2,2−トリフルオロアセタート(14.9mg、0.031mmol、収率92.2%)を、黄色の固体として与えた。MS m/z 375.2[M+H]
実施例8
2−(2,8−7−(2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1);30mg、0.101mmol)、及び2−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール(38.3mg、0.304mmol、3当量)を、DMSO(2ml)で120℃で24時間撹拌した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(7mg、17%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 403.4[M+H]
実施例9
7−(3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1)、25.4mg、0.169mmol、1当量)、及びtert−ブチル 3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−カルボキシラート(100mg、0.506mmol、3当量)を、DMSO(2ml)で120℃で48時間撹拌した。粗生成物を分取HPLCにより精製した。
次に、単離した固体を、Boc脱保護のための一般手順1に従って処理し、生成物7−(3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン 2,2,2−トリフルオロアセタート(12.4mg、0.025mmol、収率73.9%)を、黄色の固体として与えた。
実施例10
7−[4−(アゼチジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1)、50mg、0.169mmol、及びtert−ブチル 3−(ピペラジン−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシラート(122mg、0.506mmol、3当量)を、DMSO(2ml)で120℃で96時間撹拌した。粗を分取HPLCにより精製した。
次に、単離した固体を、Boc脱保護のための一般手順1に従って処理し、生成物7−(4−(アゼチジン−3−イル)ピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン 2,2,2−トリフルオロアセタート(18.8mg、0.035mmol、収率98.4%)を、黄色の固体として与えた。MS m/z 418.3[M+H]
実施例11
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1);30mg、0.101mmol)、及び(2S,6S)−2,6−ジメチルピペラジンジヒドロクロリド(56.8mg、0.304mmol、3当量)を、DMSO(2ml)で120℃で96時間撹拌した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(8mg、21%)を橙色の固体として与えた。MS m/z 391.2[M+H]
実施例12
7−[4−(ピロリジン−1−イルメチル)−1−ピペリジル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1);30mg、0.101mmol)、及び4−(ピロリジン−1−イルメチル)ピペリジンジヒドロクロリド(73.3mg、0.304mmol、3当量)を、DMSO(2ml)で120℃で24時間撹拌した。溶液を濾過し、固体をEtO(×2)でトリチュレートして、標記生成物(6mg、13%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 445.4[M+H]
実施例13
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1);50mg、0.169mmol)、4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタンジヒドロクロリド(93.7mg、0.506mmol、3当量)及びTEA(171mg、235μl、1.69mmol、10当量)を、DMSO(2ml)で120℃で24時間撹拌した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(6mg、10%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 389.2[M+H]
実施例14
7−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1)、30mg、0.101mmol)、及び1−(オキセタン−3−イル)ピペラジン(43.2mg、0.304mmol、3当量)を、DMSO(2ml)に溶解した。反応混合物を120℃で48時間加熱した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(12mg、28%)を淡黄色の固体として与えた。MS m/z 419.3[M+H]
実施例15
9−メチル−7−ピペラジン−1−イル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、10.8mg、0.035mmol)、ピペラジン(8.99mg、0.104mmol、3当量)及びTEA(17.6mg、24.3μl、0.174mmol、5当量)を、密閉管中、DMSO(1ml)で120℃で12時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、MeOHに再溶解した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=80/20)により精製して、標記生成物(11mg、86%)を橙色の固体として与えた。MS m/z 377.2[M+H]
実施例16
7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1)、30mg、0.101mmol)、(S)−2−メチルピペラジン(30.4mg、0.304mmol、3当量)及びTEA(51.2mg、70.6μl、0.506mmol、5当量)を、DMSO(2ml)に溶解した。反応混合物を120℃で12時間加熱した。粗生成物を濾過して、標記生成物(29mg、77%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 377.2[M+H]
実施例17
7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、20mg、0.068mmol、1当量)及び(R)−2−メチルピペラジン(20.3mg、0.203mmol、3当量)を、DMSO(1ml)で120℃で一晩撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。粗をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=90/10〜80/20)により精製して、標記生成物(9mg、35%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 377.2[M+H]
実施例18
7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、20mg、0.068mmol)、TEA(17.1mg、23.5μl、0.169mmol、5当量)及び(R)−2−メチルピペラジン(20.3mg、0.203mmol、3当量)を、DMSO(0.5ml)で合わせ、120℃で2時間30分加熱した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物(6mg、47%)を褐色の固体として与えた。MS m/z 377.3[M+H]
実施例19
7−ピペラジン−1−イル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体VI−2、13mg、0.044mmol)、TEA(22.2mg、30.6μl、0.219mmol、5当量)及びピペラジン(11.3mg、0.132mmol、3当量)を、DMSO(0.5ml)で120℃で90分間撹拌した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物(5.2mg、33%)を褐色の固体として与えた。MS m/z 363[M+H]
実施例20
7−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、17mg、0.057mmol)、TEA(29mg、40μl、0.287mmol、5当量)及び1−メチル−1,4−ジアゼパン(19.7mg、0.172mmol、3当量)を、DMSO(0.5ml)で120℃で4.5時間撹拌した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物(8.5mg、38%)を褐色の固体として与えた。MS m/z 391.2[M+H]
実施例21
7−(6−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1)、30mg、0.101mmol)、TEA(154mg、212μl、1.52mmol、15当量)及び2−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタンジヒドロクロリド(56.2mg、0.304mmol、3当量)を、DMSO(2ml)で撹拌し、120℃で24時間加熱した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(6.2mg、16%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 389.2[M+H]
実施例22
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、17mg、0.057mmol)、TEA(29mg、40μl、0.287mmol、5当量)及び(2S,6R)−2,6−ジメチルピペラジン(19.7mg、0.172mmol、3当量)を、DMSO(0.5ml)で120℃で7時間撹拌した。沈殿している固体を濾過し、ジエチルエーテル/メタノール95/5でトリチュレートした。この固体をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=9/1)により精製して、標記生成物(4.8mg、21%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 391.2[M+H]
実施例23
7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1)、30mg、0.101mmol)、TEA(51.2mg、70.6μl、0.506mmol、5当量)及び1−メチルピペラジン(30.4mg、0.304mmol、3当量)を、120℃で24時間、DMSO(2ml)で撹拌した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物(14.9mg、39%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 377.2[M+H]
実施例24
7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−1)、30mg、0.101mmol)及び(R)−2−メチルピペラジン(30.4mg、0.304mmol、3当量)を、DMSO(2ml)で120℃で24時間撹拌した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物(21.6mg、57%)を褐色の固体として与えた。MS m/z 377.2[M+H]
実施例25
9−メチル−7−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、20mg、0.065mmol)、TEA(32.6mg、44.9μl、0.322mmol、5当量)及び1−メチル−1,4−ジアゼパン(22.1mg、0.193mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で8時間撹拌した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物(7.1mg、27%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 405.3[M+H]
実施例26
7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、30mg、0.097mmol)、TEA(48.9mg、67.4μl、0.483mmol、5当量)及び(2S,6R)−2,6−ジメチルピペラジン(33.1mg、0.290mmol、3当量)を、DMSO(1.5ml)で120℃で24時間撹拌した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=90/10)により精製して、標記生成物(30mg、76%)を褐色の固体として与えた。MS m/z 405.3[M+H]
実施例27
9−メチル−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、20mg、0.065mmol)、TEA(32.6mg、44.9μl、0.322mmol、5当量)及び1−メチルピペラジン(19.4mg、0.193mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で8時間撹拌した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=90/10)により精製して、標記生成物(15.4mg、61%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 391.2[M+H]
実施例28
7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体VI−3、20mg、0.064mmol)、TEA(32.6mg、44.9μl、0.322mmol、5当量)及び2,2−ジメチルピペラジン(22.1mg、0.193mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で15時間撹拌した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(10mg、39%)を橙色の固体として与えた。MS m/z 405.3[M+H]
実施例29
7−[(3aS,6aR)−2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、20mg、0.065mmol)、TEA(32.6mg、44.9μl、0.322mmol、5当量)及び2−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール(24.4mg、0.193mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で3時間撹拌した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物(20.2mg、75%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 417.3[M+H]
実施例30
7−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、20mg、0.065mmol)、TEA(32.6mg、44.9μl、0.322mmol、5当量)及び(R)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(22.1mg、0.193mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で3時間撹拌した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物(20.7mg、80%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 405.3[M+H]
実施例31
9−メチル−7−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、20mg、0.065mmol)、(32.6mg、44.9μl、0.322mmol、5当量)及び1−(オキセタン−3−イル)ピペラジン(27.5mg、0.193mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で撹拌し、120℃で12時間加熱した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(16mg、57%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 433.3[M+H]
実施例32
7−(4−エチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3);20mg、0.322mmol)、TEA(32.6mg、44.9μl、0.322mmol、5当量)及び1−エチルピペラジン(22.1mg、0.193mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で撹拌し、120℃で12時間加熱した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(8.5mg、33%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 405.2[M+H]
実施例33
7−(2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、20mg、0.068mmol)、TEA(34.2mg、47μl、0.338mmol、5当量)及び2−メチルオクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール(25.6mg、0.203mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で撹拌し、120℃で1時間30分加熱した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物(21.8mg、80%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 403.2[M+H]
実施例34
7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、18mg、0.058mmol)、TEA(29.4mg、40.4μl、0.290mmol、5当量)及び(R)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(22mg、0.174mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で撹拌し、120℃で一晩加熱した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物(4.8mg、20%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 417.3[M+H]
実施例35
7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、18mg、0.058mmol)、及びtert−ブチル 2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシラート塩酸塩(45.7mg、0.174mmol、3当量)を、DMSO(0.720ml)で撹拌し、120℃で一晩加熱した。溶媒を高真空下で除去した。残留物をメタノールで2回及びジエチルエーテルで2回トリチュレートした。
次に、単離した固体を、Boc脱保護のための一般手順1に従って処理し、生成物7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;2,2,2−トリフルオロ酢酸(2.5mg、0.005mmol、収率35%)を、黄色の液体として与えた。MS m/z 417.3[M+H]
実施例36
7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体VI−2、20mg、0.068mmol)、TEA(34.2mg、47μl、0.338mmol、5当量)及び(R)−オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(25.6mg、0.203mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で撹拌し、120℃で24時間加熱した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートして、標記生成物(14.3mg、53%)を褐色の固体として与えた。MS m/z 403.2[M+H]
実施例37
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、18mg、0.058mmol)、TEA(121μl、0.870mmol、15当量)及び(2S,6S)−2,6−ジメチルピペラジンジヒドロクロリド(32.6mg、0.174mmol、3当量)を、DMSO(1ml)で撹拌し、130℃で一晩加熱した。沈殿した固体を濾過し、ジエチルエーテル/メタノール 95/5でトリチュレートした。この固体をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=9/1)により精製して、標記生成物(3.2mg、14%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 405.2[M+H]
実施例38
7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、30mg、0.101mmol)、TEA(51.2mg、70.6μl、0.506mmol、5当量)及びtert−ブチル 2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボキシラート(68.8mg、0.304mmol、3当量)を、DMSO(1.8ml)で撹拌し、120℃で3時間加熱した。沈殿した固体を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートした。
次に、単離した固体を、Boc脱保護のための一般手順1に従って処理し、生成物2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン 2,2,2−トリフルオロアセタート(34.5mg、0.067mmol、収率96%)を、黄色の固体として与えた。MS m/z 403.2[M+H]
実施例39
7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、20mg、0.068mmol)、TEA(34.2mg、47μl、0.338mmol、5当量)及び1−メチルピペラジン(20.3mg、0.203mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で8時間撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=95/5〜8/2)により精製して、標記生成物(25mg、98%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 377.2[M+H]
実施例40
9−メチル−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、20mg、0.065mmol)、TEA(32.6mg、44.9μl、0.322mmol、5当量)及び(R)−2−メチルピペラジン(19.4mg、0.193mmol、3当量)を、DMSO(1ml)で120℃で3時間撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=95/5〜9/1)により精製して、標記生成物(3.2mg、13%)を橙色の固体として与えた。MS m/z 391.2[M+H]
実施例41
7−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、20mg、0.068mmol)、TEA(34.2mg、47μl、0.338mmol、5当量)及び(R)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミン(23.1mg、0.203mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で1時間撹拌した。反応混合物を濾過して、標記生成物(5.4mg、21%)を赤色の固体として与えた。MS m/z 391.2[M+H]
実施例42
7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、20mg、0.068mmol)、TEA(141μl、1.01mmol、15当量)及び(2S,6S)−2,6−ジメチルピペラジンジヒドロクロリド(37.9mg、0.203mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で24時間撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=100/0〜8/2)により精製して、標記生成物(21mg、79%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 391.2[M+H]
実施例43
7−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、20mg、0.068mmol)、TEA(34.2mg、47μl、0.338mmol、5当量)及び1−エチルピペラジン(23.1mg、0.203mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で8時間撹拌した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(24mg、90%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 391.2[M+H]
実施例44
7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、20mg、0.068mmol)、TEA(102mg、141μl、1.01mmol、15当量)及び4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタンジヒドロクロリド(37.5mg、0.203mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で12時間撹拌した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(26.2mg、21%)を褐色の固体として与えた。MS m/z 389.2[M+H]
実施例45
9−メチル−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、20mg、0.068mmol)、TEA(32.6mg、45μl、0.322mmol、5当量)及び(R)−2−メチルピペラジン(20.3mg、0.203mmol、3当量)を、DMSO(1ml)で120℃で5時間撹拌した。溶媒を高真空下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO、DCM/MeOH=95/5〜9/1)により精製して、標記生成物(4mg、15%)を橙色の固体として与えた。MS m/z 391.2[M+H]
実施例46
7−(6−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、20mg、0.068mmol)、TEA(141μl、1.01mmol、15当量)及び2−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタンジヒドロクロリド(37.5mg、0.203mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で8時間撹拌した。粗生成物を分取HPLCにより精製して、標記生成物(10mg、39%)を黄色の固体として与えた。MS m/z 389.2[M+H]
実施例47
7−((3aR,4aR,7aS)−ヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロール−2(3H)−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−2)、30mg、0.101mmol)、TEA(154mg、212μl、1.52mmol、15当量)及び(3aR,4aR,7aS)−tert−ブチル ヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロール−2(3H)−カルボキシラート(72.4mg、0.304mmol、3当量)を、DMSO(1.2ml)で120℃で12時間撹拌した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートした。
次に、単離した固体を、Boc脱保護のための一般手順1に従って処理し、生成物7−((3aR,4aR,7aS)−ヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロール−2(3H)−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン 2,2,2−トリフルオロ−アセタート(17.6mg、0.033mmol、収率95.2%)を、黄色の固体として与えた。MS m/z 415.2[M+H]
実施例48
7−(2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
Figure 0006749343

密閉管中で、7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(中間体(VI−3)、30mg、0.097mmol)、TEA(34.2mg、47μl、0.338mmol、5当量)及びtert−ブチル 2,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシラート(61.6mg、0.290mmol、3当量)を、DMSO(1.5ml)で120℃で一晩撹拌した。沈殿した生成物を濾過し、ジエチルエーテルでトリチュレートした。
次に、単離した固体を、Boc脱保護のための一般手順1に従って処理し、生成物7−(2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;2,2,2−トリフルオロ酢酸(2.5mg、0.005mmol、収率34.8%)を、褐色の固体として与えた。MS m/z 403.2[M+H]
生物学的アッセイ
より詳細に説明し、かつ本説明の理解を助けるために、以下の非限定的な生物学的実施例が、本説明の範囲をより完全に例示するために提供されるが、これは、その範囲を具体的に限定するものと解されるべきではない。当業者が確知する範囲内であろう、現在公知であり得るか又は後に開発され得る本説明のそのような変形は、本説明の範囲及び以下で特許請求されるとおりの範囲内に入るとみなされる。これらの実施例は、本明細書に記載される特定の化合物のインビトロ及び/又はインビボでの試験を例示し、そしてSMN2遺伝子から転写されるmRNA中へのSMN2のエキソン7の組み込みを増大させることによりSMAを処置するための、本化合物の有用性を実証する。式(I)で示される化合物は、SMN2遺伝子から転写されるmRNA中へのSMN2のエキソン7の組み込みを増大させ、そしてSMN2遺伝子から産生されるSMNタンパク質のレベルを増加させ、そのため、それを必要とするヒト対象においてSMAを処置するために使用することができる。これらの実施例は、本明細書に記載される特定の化合物のインビトロ及び/又はインビボでの試験を更に例示し、そしてSMN1遺伝子から転写されるmRNA中へのSMNIのエキソン7の組み込みを増大させるための化合物の有用性を実証する。したがって、式(I)で示される化合物はまた、SMN1遺伝子から転写されるmRNA中へのSMN1のエキソン7の組み込みを増大させ、SMN1遺伝子から産生されるSMNタンパク質のレベルを増加させる。
アッセイ1
培養細胞におけるSMN2ミニ遺伝子プレ−mRNAスプライシングについてのRT−qPCRアッセイ
逆転写−定量的PCRベース(RT−qPCR)のアッセイを使用して、SMN2エキソン7を含有する完全長SMN2ミニ遺伝子(本明細書において、「FL SMN2ミニ」という用語で呼ばれる)mRNAのレベルを、前記ミニ遺伝子で安定的にトランスフェクトし、かつ試験化合物で処理したHEK293H細胞株において定量する。使用した材料及びそれぞれの供給元を以下の表1に列挙する。
Figure 0006749343
SMN2−Aミニ遺伝子構築物は、国際特許出願WO2009/151546A1の145頁段落[00400]〜147頁段落[00412](該出願における図1及び図3を含む)に記載されているように調製した。
SMN2−Aミニ遺伝子構築物で安定的にトランスフェクトしたHEK293H細胞(10,000細胞/ウェル)を96穴平底プレート中の細胞培養培地(DMEM+10%FBS、ヒグロマイシン 200μg/mL含有) 200μLに播種し、そして該プレートを直ちに旋回させて、細胞の適切な分散と細胞の均一な単層の形成とを確実にする。細胞を6時間付着させる。試験化合物を100%DMSO中で3.16倍に連続希釈し、7点濃度曲線を生成する。試験化合物の溶液(1μL、DMSO中200×)を各細胞含有ウェルに添加し、そしてプレートを細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO、相対湿度100%)内で24時間インキュベートする。各試験化合物濃度について2個のリプリケートを調製する。次いで細胞をCells-To-Ct溶解緩衝液中に溶解し、溶解物を−80℃で保存する。
完全長SMN2−Aミニ遺伝子及びGAPDH mRNAを、表2に言及するプライマー及びプローブを使用して定量する。プライマーSMNフォワードA(配列番号1)は、エキソン7中のヌクレオチド配列(ヌクレオチド22〜ヌクレオチド40)にハイブリダイズし、プライマーSMNリバースA(配列番号2)は、ホタルルシフェラーゼのコード配列中のヌクレオチド配列にハイブリダイズし、SMNプローブA(配列番号3)は、エキソン7中のヌクレオチド配列(ヌクレオチド50〜ヌクレオチド54)及びエキソン8中ののヌクレオチド配列(ヌクレオチド1〜ヌクレオチド21)にハイブリダイズする。これらの3つのオリゴヌクレオチドの組み合わせは、SMN1ミニ遺伝子又はSMN2ミニ遺伝子のみを検出し(RT−qPCR)、内因性のSMN1遺伝子又はSMN2遺伝子は検出しないこととなる。
Figure 0006749343
SMNフォワード及びリバースプライマーは0.4μMの最終濃度で使用する。SMNプローブは0.15μMの最終濃度で使用する。GAPDHプライマーは0.2μMの最終濃度で、そしてプローブは0.15μMで使用する。
SMN2−ミニ遺伝子GAPDHミックス(総容量 15μL)を、2×RT−PCR緩衝液 7.5μL、25×RT−PCR酵素ミックス 0.4μL、20×GAPDHプライマー−プローブミックス 0.75μL、水 4.0075μL、10倍希釈した細胞溶解物 2μL、100μM SMNフォワードプライマー 0.06μL、100μM SMNリバースプライマー 0.06μL、及び100μM SMNプローブ 0.225μLを混ぜ合わせることにより調製する。
以下の温度において、示された時間、PCRを実行する:工程1:48℃(15分);工程2:95℃(10分);工程3:95℃(15秒);工程4:60℃(1分);次いで、工程3及び4を合計40サイクル繰り返す。
各反応混合物は、SMN2−Aミニ遺伝子とGAPDHとの両方のプライマー/プローブセットを含有し(多重デザイン)、これにより2種の転写物のレベルの同時測定が可能となる。
ビヒクル対照で処理した細胞中の存在量に対するFL SMN2ミニmRNAの存在量の増加を、改変ΔΔCt法(Livak and Schmittgen, Methods, 2001, 25:402-8に記載されているとおり)を使用して、リアルタイムPCRデータから決定する。増幅効率Eを、増幅曲線の傾きからFL SMN2ミニ及びGAPDHについて個別に算出する。次に、FL SMN2ミニ及びGAPDH mRNAの存在量を、(1+E)−Ct(式中、Ctは各アンプリコンについての閾値である)として算出する。FL SMN2ミニmRNA存在量をGAPDH mRNA存在量に対して正規化する。次に、試験化合物−処理サンプルからの正規化されたFL SMN2ミニmRNA存在量を、ビヒクル−処理細胞からの正規化されたFL SMN2ミニmRNA存在量で割って、ビヒクル対照に対するFL SMN2ミニmRNAのレベルを決定する。
表3は、本発明の特定の化合物について上記手順に従って生成した7点濃度データから得られた、完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの産生のためのEC1.5x濃度を提供する。
本発明の特定の化合物は、完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの産生のためのEC1.5x濃度≦5μMを示す。
本発明のより特定の化合物は、完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの産生のためのEC1.5x濃度≦1μMを示す。
本発明の最も特定の化合物は、完全長SMN2ミニ遺伝子mRNAの産生のためのEC1.5x濃度≦0.1μMを示す。
Figure 0006749343
アッセイ2
培養細胞におけるSMNタンパク質アッセイ
SMN HTRF(ホモジニアス時間分解蛍光)アッセイを使用して、試験化合物で処理したSMA患者線維芽細胞におけるSMNタンパク質のレベルを定量する。使用した材料及びそれぞれの供給元を以下の表4に示す。
Figure 0006749343
細胞を解凍し、DMEM−10%FBS中で72時間培養する。細胞をトリプシン処理し、計数し、DMEM−10%FBS中25,000細胞/mLの濃度に再懸濁する。細胞懸濁液を、96穴マイクロタイタープレート中に1ウェル当たり5,000細胞でプレーティングし、3〜5時間インキュベートする。試験化合物を100%DMSO中に3.16倍に連続希釈し、7点濃度曲線を生成する。試験化合物溶液 1μLを細胞含有ウェルに移し、細胞を細胞培養インキュベーター(37℃、5%CO、相対湿度100%)内で48時間インキュベートする。各試験化合物濃度についてトリプリケートサンプルを用意する。48時間後、上清をウェルから除去し、プロテアーゼ阻害剤を含有するRIPA溶解緩衝液 25μLをウェルに添加し、振とうしながら室温で1時間インキュベートする。希釈剤 25μLを添加し、次いで得られる溶解物 35μLを384穴プレートに移すが、ここで、各ウェルは、抗体溶液(SMN再構成緩衝液中、抗SMN d2及び抗SMNクリプタートの1:100希釈)5μLを含有している。プレートを1分間遠心分離して溶液をウェルの底に移動させ、次いで室温で一晩インキュベートする。プレートの各ウェルについての665nm及び620nmにおける蛍光を、En Visionマルチラベルプレートリーダー(Perkin-Elmer)で測定する。
各サンプル、ブランク、及びビヒクル対照ウェルについて、665nmにおけるシグナルを620nmにおけるシグナルで割ることによって、正規化された蛍光シグナルを算出する。シグナルを正規化することにより、溶解物のマトリックス効果に起因した蛍光消光の可能性が説明される。各サンプルウェルについての正規化蛍光からブランク対照ウェルについての正規化平均蛍光を差し引き、次にこの差分をブランク対照ウェルについての正規化平均蛍光で割り、そして得られた値を100倍することによって、各サンプルウェルについてのΔF値(パーセント値としてのSMNタンパク質存在量の測定値)を算出する。各サンプルウェルについてのΔF値は、試験化合物−処理サンプルからのSMNタンパク質存在量を表す。各サンプルウェルについてのΔF値を、ビヒクル対照ウェルについてのΔF値で割って、ビヒクル対照に対するSMNタンパク質存在量の増加倍率を算出する。表5は、本発明の特定の化合物について上記手順に従って生成した7点濃度データから得られたSMNタンパク質発現のためのEC1.5x濃度を提供する。
本発明の特定の化合物は、SMNタンパク質発現のためのEC1.5x濃度≦10μMを示す。
本発明のより特定の化合物は、SMNタンパク質発現のためのEC1.5x濃度≦1000nMを示す。
本発明の最も特定の化合物は、SMNタンパク質発現のためのEC1.5x濃度≦100nMを示す。
表6は、本発明の特定の化合物について上記手順に従って生成した7点濃度データから得られたSMNタンパク質の最大増加倍率を提供する。
本発明の特定の化合物は、>1.5倍の最大増加倍率を示す。
本発明のより特定の化合物は、>1.7倍の最大増加倍率を示す。
本発明の最も特定の化合物は、>1.8倍の最大増加倍率を示す。
Figure 0006749343
Figure 0006749343

Claims (39)

  1. 式(I):
    Figure 0006749343

    (式中、
    XはNであり、かつYはCRであるか、又は、XはCRであり、かつYはNであり;
    は、水素、シアノ、ハロ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル、C1−7−アルコキシ、又はC3−8−シクロアルキルから選択され;
    は、水素、シアノ、ハロ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル、C1−7−アルコキシ、又はC3−8−シクロアルキルから選択され;
    は、水素、シアノ、ハロ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル、C1−7−アルコキシ、又はC3−8−シクロアルキルから選択され;
    は、水素、シアノ、ハロ、C1−7−アルキル、C1−7−ハロアルキル、C1−7−アルコキシ、又はC3−8−シクロアルキルから選択され;
    Aは、N−ヘテロシクロアルキル又はNRであり、ここで、N−ヘテロシクロアルキルは、1又は2個の窒素環原子を含み、かつ、Rから選択される1、2、3、又は4個の置換基で場合により置換されており;
    は、1個の窒素環原子を含むヘテロシクロアルキルであり、ここで、ヘテロシクロアルキルは、Rから選択される1、2、3、又は4個の置換基で場合により置換されており;
    は、水素、C1−7−アルキル、又はC3−8−シクロアルキルであり;
    は、C1−7−アルキル、アミノ、アミノ−C1−7−アルキル、C3−8−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキルから独立して選択されるか、あるいは、2個のRは、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているが;
    ただし、Aが窒素環原子を1個のみ含むN−ヘテロシクロアルキルである場合、少なくとも1つのR置換基は塩基性窒素を含む)
    で示される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩。
  2. が、C1−7−アルキルである、請求項記載の化合物。
  3. が、水素又はC1−7−アルキルである、請求項1又は2記載の化合物。
  4. が、水素である、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
  5. が、水素である、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
  6. XがNであり、かつYがCRであるか、又は、XがCRであり、かつYがNであり;
    が、C1−7−アルキルであり;
    が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    が、水素であり;
    が、水素であり;
    Aが、N−ヘテロシクロアルキルであり、ここで、N−ヘテロシクロアルキルが、1又は2個の窒素環原子を含み、かつ、Rから選択される1又は2個の置換基で場合により置換されており;
    が、C1−7−アルキル、アミノ、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキルから独立して選択されるか、あるいは、2個のRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているが;
    ただし、Aが窒素環原子を1個のみ含むN−ヘテロシクロアルキルである場合、少なくとも1つのR置換基が塩基性窒素を含む;
    請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物、又はその薬学的に許容し得る塩。
  7. XがNであり、かつYがCRである、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物。
  8. XがCRであり、かつYがNである、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物。
  9. が、メチルである、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
  10. が、水素又はメチルである、請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物。
  11. 式(I’):
    Figure 0006749343

    (式中、A及びRは、請求項1〜10のいずれか一項に定義されるとおりである)
    で示される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩。
  12. 式(I”):
    Figure 0006749343

    (式中、A及びRは、請求項1〜10のいずれか一項に定義されるとおりである)
    で示される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩。
  13. Aが、NRである、請求項1〜5及び7〜12のいずれか一項記載の化合物。
  14. Aが、1又は2個の窒素原子を含む飽和の単環、二環、又は三環式のN−ヘテロシクロアルキルであり、かつ、請求項1又は2のいずれかに定義されるとおりのRから選択される1、2、3、又は4個の置換基で場合により置換されている、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
  15. Aが、
    Figure 0006749343

    の群から選択され、かつ、Aが、請求項1又はのいずれかに定義されるとおりのRから選択される1又は2個の置換基で場合により置換されている、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
  16. 各Rが、C1−7−アルキル、アミノ、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキルから独立して選択されるか、あるいは、2個のRが、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成している、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物。
  17. Aが、
    Figure 0006749343

    から選択され、そして、式中、
    Zが、N又はCHであり;
    が、水素、C1−7−アルキル、又はC3−8−シクロアルキルであり;
    が、水素、C1−7−アルキル、アミノ、ヘテロシクロアルキルヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキル、又は−(CH−NR1415であり;
    10が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    11が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    12が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    13が、水素又はC1−7−アルキルであり;
    14及びR15が、水素、C1−7−アルキル、及びC3−8−シクロアルキルから独立して選択され;
    nが、0、1、又は2であり;
    mが、0、1、2、又は3であるか;
    又は、R及びR10が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているか;
    又は、R及びR12が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているか;
    又は、R10及びR11が、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成しているか;
    又は、R10及びR12が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているか;
    又は、R10及びR14が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているか;
    又は、R12及びR13が、一緒になって、C2−7−アルキレンを形成しているか;
    又は、R12及びR14が、一緒になって、C1−7−アルキレンを形成しているか;
    又は、R14及びR15が、一緒になって、アルコキシで場合により置換されているC2−7−アルキレンを形成しているが;
    ただし、ZがCHである場合、Rが−(CH−NR1415であり;そして
    ただし、ZがNであり、かつRが−(CH−NR1415である場合、mが2又は3である、請求項1〜16のいずれか一項記載の化合物。
  18. Zが、Nである、請求項17記載の化合物。
  19. ZがCHであり、かつRが−(CH−NR1415である、請求項17記載の化合物。
  20. nが、1である、請求項17〜19のいずれか一項記載の化合物。
  21. が、水素、C1−7−アルキル、アミノ、ヘテロシクロアルキル、又はヘテロシクロアルキル−C1−7−アルキルである、請求項17〜20のいずれか一項記載の化合物。
  22. 10が、水素、メチル、エチル、又はイソプロピルである、請求項17〜21のいずれか一項記載の化合物。
  23. 11が、水素又はメチルである、請求項17〜22のいずれか一項記載の化合物。
  24. 12が、水素又はメチルである、請求項17〜23のいずれか一項記載の化合物。
  25. 13が、水素である、請求項17〜24のいずれか一項記載の化合物。
  26. 及びR10が、一緒になって、プロピレンを形成している、請求項17記載の化合物。
  27. 10及びR11が、一緒になって、エチレンを形成している、請求項17記載の化合物。
  28. Aが、
    Figure 0006749343

    Figure 0006749343

    の群から選択される、請求項1〜12及び14〜24のいずれか一項記載の化合物。
  29. 以下からなる群より選択される、請求項1〜28のいずれか一項記載の化合物:
    2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−7−ピペラジン−1−イル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[4−(アゼチジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−7−[4−(ピロリジン−1−イルメチル)−1−ピペリジル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−7−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリド[l,2−a]ピリミジン−4−オン;
    9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−7−ピペラジン−1−イル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−7−ピペラジン−1−イル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(6−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    9−メチル−7−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    9−メチル−7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3aS,6aR)−2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−7−[4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−イル]ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4−エチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    9−メチル−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    9−メチル−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(6−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−((3aR,4aR,7aS)−ヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロール−2(3H)−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    及びその薬学的に許容し得る塩。
  30. 以下からなる群より選択される、請求項1〜29のいずれか一項記載の化合物:
    7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−7−ピペラジン−1−イル−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3aS,6aR)−2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4−エチルピペラジン−1−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(2−メチル−1,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−5−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(8aR)−3,4,6,7,8,8a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−2−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    9−メチル−7−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−[(3S,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4−エチルピペラジン−1−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−7−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    9−メチル−7−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−(6−メチル−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−((3aR,4aR,7aS)−ヘキサヒドロ−1H−シクロブタ[1,2−c:1,4−c’]ジピロール−2(3H)−イル)−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    及びその薬学的に許容し得る塩。
  31. 式(VI):
    Figure 0006749343

    (式中、X、Y、R、及びRは、請求項1〜27のいずれか一項に記載されるとおりであり;そして
    Vは、ハロゲン又はトリフルオロメタンスルホナートである)
    で示される化合物、又はその塩。
  32. Vが、フルオロ又はブロモである、請求項31記載の式(VI)で示される化合物。
  33. 以下からなる群より選択される、請求項31又は32のいずれか記載の式(VI)で示される化合物:
    7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−フルオロ−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    7−フルオロ−9−メチル−2−(2−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−イル)ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;
    及びその塩。
  34. 請求項1〜30のいずれか一項に定義されるとおりの式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩の製造方法であって、請求項31〜33のいずれか一項に定義されるとおりの式(VI)で示される化合物と、化合物M−Aとの、以下のいずれかにおける反応を含む、製造方法(式中、Aは、請求項1〜30のいずれか一項に定義されるとおりであり、Mは、水素、ナトリウム、又はカリウムであり、そして、ここで、Mは、Aの窒素原子を介してAに連結されている):
    a)溶媒中、80℃〜200℃の温度で加熱することによる、芳香族求核置換反応;又は
    b)触媒、配位子、及び塩基の存在下、溶媒中、20℃〜100℃の温度で加熱することによる、ブッフバルト・ハートウィッグアミノ化反応。
  35. 請求項1〜30のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩と、1つ以上の薬学的に許容し得る賦形剤とを含む、医薬組成物。
  36. 治療活性物質としての使用のための、請求項1〜30のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  37. SMN欠損関連状態の治療又は予防における使用のための、請求項1〜30のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
  38. SMN欠損関連状態の治療又は予防のための、請求項35記載の医薬組成物
  39. SMN欠損関連状態の治療又は予防のための医薬の調製のための、請求項1〜30のいずれか一項記載の式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩の使用。
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