JP2017511101A - 誘導電力伝送システムのための結合コイル電力制御 - Google Patents

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Abstract

誘導電力伝送デバイスであって、電力伝送コイル及び電力伝送キャパシタを有する共振回路と、電力伝送コイルに磁気結合された結合コイルと、可変インピーダンスと、予め定められた基準に基づいて可変インピーダンスのインピーダンス値を決定するように構成されたコントローラと、を備え、予め定められた基準は、負荷へ供給される電力を実質的に調整すること、共振回路の共振周波数を予め定められた周波数へ実質的にチューニングすること、電力伝送コイルに関連する磁界の周波数を調節すること、及び/または、対応する結合電力伝送コイルへ電力伝送コイルが反射させるインピーダンスを調節すること、を含む。

Description

本発明は、概して、誘導電力伝送システムにおける負荷へ供給される電力の調整に関する。より具体的には、本発明は、負荷へ供給される電力を調整するために送信コイルまたは受信コイルと結合されるコイルの使用に関する。
IPT技術は、開発が増えている分野であり、IPTシステムは、現在、様々なアプリケーションで利用されており、また、種々の構成とともに利用されている。典型的には、一次側(即ち、誘導送電器)は、交流磁界を生成するよう構成された一つまたは複数の送信コイルを備える。この磁界は、二次側の一つまたは複数の受信コイル(即ち、誘導受電器)に交流電流を誘導する。その結果、受電器内のこの誘導電流は、例えばバッテリの充電またはポータブルデバイスへの電力供給のために、何らかの負荷へ供給されうる。場合によっては、(複数の)送信コイルまたは(複数の)受信コイルは、共振回路を作り出すためにキャパシタと適切に接続されうる。これにより、対応する共振周波数において電力スループット及び効率が増大しうる。
IPTシステムに関連する問題は、負荷へ供給される電力の量を調整することである。電力が負荷の電力需要を満たすのに十分となるように、当該負荷へ供給される電力を調整することが重要である。同様に、負荷へ供給される電力が過剰でないことが重要であり、過剰であると非効率になりうる。一般的には、IPTシステムにおける電力制御には2つのアプローチがあり、即ち、送電器側の電力制御と受電器側の電力制御である。
送電器側の電力制御では、送電器は、典型的には、(例えば、(複数の)送信コイルへ供給される電力を調節することによって、または送電器のチューニングを調節することによって)生成される磁界の電力を調節するように制御される。
受電器側の電力制御では、受電器は、(例えば、調整ステージを含めることによって、または受電器のチューニングを調節することによって)受信コイルから負荷へ供給される電力を調節するように制御される。
調整ステージに依存するいくつかの受電器側電力制御システムに関連する問題は、そのような調整ステージがDCインダクタを含む必要があることである。そのようなDCインダクタは、体積が比較的大きくなりうる。ポータブル電子デバイス内に適合するように受電器を小型化する需要が存在しうるため、DCインダクタは受信回路から取り除かれることが望ましい場合がある。
コイルのチューニングを調節する電力制御システムは(送電器側であろうと受電器側であろうと)、典型的には、共振回路の一部として複数のスイッチの構成を備える。これらのスイッチは、共振回路の一部を短絡または開放するために、選択的にアクティブ化され、それにより、共振回路のチューニングと送信または受信される電力とに影響を与えうる。しかし、これらのスイッチは共振回路の一部であるため、スイッチに関連するピーク電流または電圧に起因して高い損失が生じる可能性がある。更には、これらのスイッチのブロッキング電圧は、負荷によって要求される電圧に対応していなければならない。大電圧のスイッチは、高価であり、かつ、小型化するのが難しい可能性がある。
米国特許第6705441号明細書には、直列の制御スイッチを有する共振受信コイルが開示されている。制御スイッチは、負荷へ供給される電力を調整するように、選択的にオン及びオフにされる。このアプローチ(及び上述のようなアプローチ)に関連する問題は、制御スイッチが大電圧に対応していなければならないことである。更に、スイッチのオン及びオフの切り替えに従って当該スイッチを通る過渡電流を最小限にするためにゼロ電流クロスが実装されたとしても、望ましくない大電圧のスパイクがスイッチを通して観測される可能性がある。
米国特許第6705441号明細書には、非共振受信コイルによって受信される電力の量を、結合共振ピックアップコイルの調節によって制御するためのシステムが更に開示されている。このシステムは、DCインダクタを不要にするものの、ワイヤレスパワーコンソーシアムQi標準規格のような、現在及び将来のコンシューマ電子産業の無線電力伝送用標準規格に準拠しない可能性がある非共振受信コイルに依存する。このシステムに関連する問題は、共振ピックアップコイルが送電器から電力を引き込み、送信コイルの共振に影響を及ぼすことである。更に、送信された電力を共振ピックアップコイルが受信することから、当該共振ピックアップコイルの制御に関連するスイッチが高い損失を生じさせる可能性がある。
このため、実施形態では、誘導電力伝送システムのための、結合コイルの改善した電力制御を提供しうるか、または有用な選択肢を公に少なくとも提供しうる。
例示的な一実施形態によれば、誘導電力伝送デバイスが提供され、当該デバイスは、電力伝送コイル及び電力伝送キャパシタを有する共振回路と、電力伝送コイルに磁気結合された結合コイルと、可変インピーダンスと、予め定められた基準に基づいて可変インピーダンスのインピーダンス値を決定するように構成されたコントローラと、を備え、予め定められた基準は、負荷へ供給される電力を実質的に調整すること、共振回路の共振周波数を予め定められた周波数へ実質的にチューニングすること、電力伝送コイルに関連する磁界の周波数を調節すること、及び/または、対応する結合電力伝送コイルへ電力伝送コイルが反射させるインピーダンスを調節すること、を含む。
更なる例示的な実施形態によれば、誘導受電器を制御するための方法が提供され、当該誘導受電器は、受信コイルと、当該受信コイルから負荷へ電力を供給するための受信回路と、受信コイルに磁気結合された結合コイルと、結合コイルを第1の方向に流れる電流を変化させるように構成された第1スイッチと、結合コイルを第2の方向に流れる電流を変化させるように構成された第2スイッチと、を備え、本方法は、結合コイルを通る電流が、第2の方向または第1の方向に流れる状態から0になってから第1の期間の後に、第1のスイッチをオンにするステップと、結合コイルを通る電流が、第1の方向または第2の方向に流れる状態から0になってから第2の期間の後に、第2のスイッチをオンにするステップと、第2のスイッチがオンになった際に、または、第2のスイッチのオンへの切り替えと、結合コイルを通る電流の第2の方向に流れる状態から0への移行との間のある時点に、第1のスイッチをオフにするステップと、第1のスイッチがオンになった際に、または、第1のスイッチのオンへの切り替えと、結合コイルを通る電流の第1の方向に流れる状態から0への移行との間のある時点に、第2のスイッチをオフにするステップと、負荷へ供給される電力を調整するために第1の期間及び第2の期間の継続時間を制御するステップと、を含む。
用語「comprise(含む、備える)」、「comprises(含む、備える)」及び「comprising(含む、備える)」は、様々な司法権の下で、排他的または包含的な意味で用いられうるものと認められる。本明細書のために、これらの用語は、特に言及されない限り包含的な意味を有することが意図されており、即ち、それらは、直接的に参照を使用する、記載された構成要素を含むこと、及び特定されていない他の構成要素または要素も含みうることを意味するものとされる。
そのような先行技術が共通の一般知識の一部を形成することの承認を形成するものではない。
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を示しており、また、上記で与えられた本発明の概要、及び以下で与えられる実施形態の詳細な説明とともに、本発明の原理を説明するのに貢献する。
図1は、一実施形態に係る誘導電力伝送システム(IPT)システム1の表現を示す。 図2は、一実施形態に係る誘導受電器の回路図を示す。 図3aは、一実施形態に係る結合回路の回路図を示す。 図3bは、他の実施形態に係る結合回路の回路図を示す。 図4aは、一実施形態に係る、図2または図3aの可変インピーダンスの制御に関連する波形のグラフである。 図4bは、他の実施形態に係る、図2または図3aの可変インピーダンスの制御に関連する波形のグラフである。 図4cは、他の実施形態に係る、図3bの可変インピーダンスの制御に関連する波形のグラフである。 図5は、他の実施形態に係る誘導電力伝送システムのブロック図である。 図6は、他の実施形態に係る誘導受電器の回路図を示す。 図7aは、結合ユニットの側面図である。 図7bは、図7aの結合ユニットの上面図である。 図7cは、図7aの結合ユニットの下面図である。 図8は、2:1の巻線比をもたらすトリファイラ巻きの概略図である。 図9a−pは、一実施形態に係るコイル巻回方法の概略図である。 図10は、更なる実施形態に係る誘導電力伝送システムのブロック図である。 図11は、図10のシステムの回路図である。 図12は、制御方式の構成の回路図である。 図13は、スイッチング波形のグラフである。 図14は、キャパシタ電圧の基本要素を示す等価回路及びグラフである。 図15は、各動作モードの等価的な図である。
図1は、実施形態に係る誘導電力伝送システム(IPT)システム1の表現を示す。IPTシステムは、特定のアプリケーション用に適切に修正または補完されてもよい。IPTシステムは、誘導送電器2及び誘導受電器3を備える。
誘導送電器2は、適切な電源4(主電源等)に接続される。誘導送電器は、送信回路5を備えうる。そのような送信回路は、誘導送電器の動作に必要となりうる任意の回路を備える。送信回路は、変換器、インバータ、スタートアップ回路、検出回路及び制御回路を備えてもよい。
送信回路5は、送信共振回路6に接続される。送信共振回路は、送信コイル7、及び送信キャパシタのような1つ以上のチューニング素子8を備える。送信コイル及び送信キャパシタは、共振回路を作り出すために、並列または直列に接続されうる。送信共振回路に追加のインダクタ及び/またはキャパシタ(図示せず)を含めることが望ましいこともある。送信共振回路は、対応する共振周波数を有している。
簡単化のため、図1の誘導送電器2は1つの送信共振回路6を有することが示されている。しかし、複数の送信共振回路が存在してもよい。例えば、充電パッドには、複数の送信コイルから成るアレイが存在してもよく、各送信コイルは関連する共振キャパシタに接続されてもよい。そのような複数の送信共振回路が全て同一の送信回路5に接続されてもよいし、あるいは、それぞれ関連する送信回路と接続されてもよい。複数の送信共振回路及び/または複数の送信コイルのそれぞれまたは一部に対して選択的に通電することが可能であってもよい。
以下で説明するように、IPTシステムのいくつかの実施形態では、誘導送電器2の送信コイル7が非共振であることが望ましい場合がある。即ち、送信共振回路6または送信キャパシタ8が存在しないことである。この実施形態では、送信回路5が送信コイル自体に接続される。しかし、非共振の送信コイルも使用されてもよい。
送信回路5は、誘導電力伝送に適した交流磁界を送信コイル7が生成するように、AC電流を送信共振回路6に供給するよう構成される。特定の実施形態では、AC電流は、送信共振回路の共振周波数、または受信共振回路15の共振周波数にほぼ対応する周波数を有する。
図1は、誘導送電器2内の送信コントローラ9も示している。送信コントローラは、誘導送電器の各部に接続されうる。送信コントローラは、誘導送電器の各部からの入力を受信して、各部の動作を制御する出力を生成するよう構成されうる。送信コントローラは、単一のユニットまたは別々の複数のユニットとして実装されうる。送信コントローラは、好ましくは、プログラマブル・ロジック・コントローラ、または、誘導送電器の要求条件に依存した種々の計算タスクを実行するようにプログラムされる、同様のコントローラである。送信コントローラは、例えば、(以下でより詳細に説明するような)電力フロー、チューニング、複数の送信コイルへの選択的な通電、誘導受電器の検出、及び/または(以下でより詳細に説明するような)通信を含む、誘導送電器の能力に依存した、誘導送電器の種々の態様を制御するように構成されうる。
図1は、誘導送電器2内の送信結合回路10も示している。送信結合回路は、送信共振回路6から直流的に絶縁されうる。送信結合回路は、結合または電力フロー制御コイル11、及び可変インピーダンス12を備える。結合コイルは、送信コイル7と磁気結合されるように構成される。以下でより詳細に説明するように、送信コントローラ9は、送信共振回路に作用し、更に誘導送電器から誘導受電器3へ供給される電力に作用する(また、それにより、負荷へ供給される電力を調整する)よう、送信結合回路を制御する。他の実施形態では、送信結合回路は、例えば通信の目的に使用されうる周波数を調節するために使用されてもよい。複数の送信共振回路及び/または複数の送信コイルが存在する実施形態では、各送信共振回路及び/または各送信コイルと関連する送信結合回路を備えることが可能であってもよい。
以下で説明するように、IPTシステムのいくつかの実施形態では、誘導送電器2は、送信結合回路10を備えていない場合がある。しかし、送信結合回路なしで実装されることもありうる。
更に、誘導送電器2は、透磁性素子またはコア13を備えてもよい。透磁性コアは、(複数の)送信コイル7と関連していてもよい。透磁性コアを使用することによって、送信コイルと受電器の受信コイルとの間の結合を改善可能であり、それにより、電力伝送を改善可能である。透磁性コアは、フェライト材で作られうる。透磁性コアのサイズ及び形は、送信コイル及び誘導送電器の個別の形状及び要求条件に依存する。例えば、送信コイルが平面状である一実施形態では、透磁性コアは、送信コイルの下部に位置付けられうる。他の実施形態では、送信コイルは、透磁性コア自体に巻きつけられうる。更なる実施形態では、透磁性コアは、送信コイルと送信結合回路10の結合コイル11との間の磁気結合を改善するように構成されうる。
図1を再び参照すると、誘導受電器3も示されている。誘導受電器は、負荷14に接続される。理解されるように、誘導受電器は、誘導送電器2から誘導電力を受信し、負荷へ電力を供給する。負荷は、誘導受電器が使用されるアプリケーションに依存した任意の適切な負荷であってよい。例えば、負荷は、ポータブル電子デバイスへの電力供給またはバッテリの充電であってもよい。負荷の電力需要は変化しうるため、負荷へ供給される電力が当該負荷の電力需要に適合することが重要である。具体的には、電力は、過剰になりすぎないようにしつつ(これは非効率につながりうる。)電力需要を満たすのに十分である必要がある。
誘導受電器3は、受信共振回路15を備える。受信共振回路は、受信コイル16、及び送信キャパシタのような1つ以上のチューニング素子17を備える。受信コイル及び受信キャパシタは、共振回路を作り出すために、並列または直列に接続されうる。受信共振回路に追加のインダクタ及び/またはキャパシタ(図示せず)を含めることが望ましいこともある。受信共振回路は、対応する共振周波数を有している。特定の実施形態では、受信共振回路は、その共振周波数が、送信共振回路6の共振周波数または(複数の)送信コイル7の周波数にほぼ一致するように構成される。
簡単化のため、誘導受電器3は1つの受信共振回路15を有することが示されている。しかし、複数の受信共振回路が存在してもよい。例えば、いくつかのポータブルデバイスでは、当該ポータブルデバイスの異なる複数の部分に位置付けられた複数の受信コイルが存在してもよい。そのような複数の受信共振回路が全て同一の受信回路18に接続されてもよいし、あるいは、それぞれ関連する受信回路と接続されてもよい。複数の受信共振回路及び/または複数の受信コイルのそれぞれまたは一部を選択的に有効にすることが可能であってもよい。
上記のように、受信共振回路15は、受信回路18に接続される。そのような受信回路は、誘導受電器3の動作に必要となりうる任意の回路を備える。例えば、受信回路は、誘導電流を、負荷14に適した形式に変換するように構成されてもよい。範囲を限定することなく、受信回路は、整流器、レギュレータ、平滑回路、及び制御回路を備えてもよい。
図1は、誘導受電器3内の受信コントローラ19も示している。受信コントローラは、誘導受電器の各部に接続されうる。受信コントローラは、誘導受電器の各部からの入力を受信して、各部の動作を制御する出力を生成するよう構成されうる。受信コントローラは、単一のユニットまたは別々の複数のユニットとして実装されうる。受信コントローラは、プログラマブル・ロジック・コントローラ、または、誘導受電器の要求条件に依存した種々の計算タスクを実行するようにプログラムされる、同様のコントローラであってもよい。受信コントローラは、例えば、(以下でより詳細に説明するような)電力フロー、チューニング、複数の受信コイルの選択的な有効化、及び/または(以下でより詳細に説明するような)通信を含む、誘導受電器の能力に依存した、誘導受電器の種々の態様を制御するように構成されうる。
図1は、誘導受電器3内の受信結合回路20も示している。受信結合回路は、受信共振回路15から直流的に絶縁されうる。受信結合回路は、結合または電力フロー制御コイル21、及び可変インピーダンス22を備える。受信結合コイルは、受信コイル16と磁気結合されるように構成される。以下で詳細に説明するように、受信コントローラ19は、受信共振回路によって受信される電力に作用する(また、それにより、負荷14へ供給される電力を調整する、及び/または、例えば送電器及び受電器間のIPT通信のために、送電器から見える反射インピーダンスを調節する)よう、受信結合回路を制御する。他の実施形態では、受信結合回路は、通信の目的に使用されうる反射インピーダンスを調節するために使用されてもよい。複数の受信共振回路及び/または複数の受信コイルが存在する実施形態では、各受信共振回路及び/または各受信コイルと関連する受信結合回路を備えることが可能であってもよい。
更に、誘導受電器3は、透磁性素子またはコア23を備えてもよい。透磁性コアは、(複数の)受信コイル16と関連していてもよい。透磁性コアを導入することによって、受信コイル16と送信コイル7との間の結合を改善可能であり、それにより、電力伝送を改善可能である。透磁性コアは、フェライト材で作られうる。透磁性コアのサイズ及び形は、受信コイル及び誘導受電器の個別の形状及び要求条件に依存する。例えば、受信コイルが平面状である一実施形態では、透磁性コアは、受信コイルの下部に位置付けられうる。他の実施形態では、受信コイルは、透磁性コア自体に巻きつけられうる。更なる実施形態では、透磁性コアは、受信コイルと受信結合回路20の結合コイル21との間の磁気結合を改善するように構成されうる。
図1のIPTシステム1について大まかに説明してきたが、ここで、誘導送電器2及び誘導受電器3のそれぞれの結合回路10,20を見ていくことが有益である。上記のように、結合回路は、送信共振回路6によって送信される電力、または受信共振回路15によって受信される電力に作用するように構成される。以下では、それぞれについてより詳細に説明する。
送信結合回路10は、可変インピーダンス12及び結合コイル11を備える。結合コイルは、送信コイル7と磁気結合される。このような磁気結合は、結合コイルと送信コイルとを、近接するように構成するか透磁性コア13を共有するように構成することを通じて実現されうる。即ち、送信コイルと結合コイルとは密に(tightly)結合される。結合回路は、結合コイルと直列及び/または並列に接続される追加のインダクタを備えてもよい。好適な実施形態では、結合コイルは、非共振回路を形成する。他の実施形態では、結合回路は、共振回路であってもよいし、結合コイルと直列及び/または並列の追加のキャパシタを備えてもよい。可変インピーダンスは、結合コイルのインピーダンスを変化させ、かつ、それにより、結合コイルを流れる電流を変化させるように制御される。以下の説明から理解されるように、可変インピーダンスは、電流フローを許可するか、または電流フローを制限することによって電流を変化させるように構成されてもよい。即ち、可変インピーダンスによって提供されるインピーダンスの量は、ゼロのインピーダンスから無限大のインピーダンスまで変化してもよい(例えば、可変インピーダンスは、スイッチモードで操作されるスイッチであってもよい)。しかし、可変インピーダンスによって提供されるインピーダンスの量は、ある範囲にわたって流れる電流の量を変化させるインピーダンス範囲にわたって変化しうることがあってもよい(例えば、可変インピーダンスは、線形モードで操作されるスイッチであってもよい)。当業者であれば、ある範囲のインピーダンスを有する可変インピーダンスに対して送電器2がどのように構成されうるのか、及び本発明がこの点において限定されないことを理解しよう。
例えば、可変インピーダンスはACスイッチであってもよい。当業者であれば、多くの種類のACスイッチが使用可能であること、及び本発明がこの点において限定されないことを理解しよう。可変インピーダンスは、送信コントローラ9が当該可変インピーダンスを制御できるように、当該送信コントローラに適切に接続される。
例えば、可変インピーダンス12がオフにされている場合、当該可変インピーダンスは、結合コイル11に無限大のインピーダンスを与える。それ故に、結合コイルに電流が流れず(即ち、電流フローが制限される)、結合コイルは、送信コイル7に対して影響を及ぼさない。このため、送信共振回路6は、その共振周波数で正常に動作する。
更に、可変インピーダンス12がオンにされている場合、当該可変インピーダンスは、結合コイル11に0のインピーダンスを与える。それ故に、結合コイルに電流が流れることができ、結合コイルは、送信コイル7に対して低インピーダンスのパスを与える。基本的には、これは、送信コイルの実効インピーダンスを変化させる。そして、これにより、送信共振回路6はその共振周波数での動作から離調する。このため、負荷14へ送るために送信共振回路から受信共振回路15へ誘導的に伝送される電力が少なくなる。電力の減少量(即ち、可変インピーダンスがオンにされた場合)は、送信コイルと結合コイルとの間の結合の程度だけでなく、送信共振回路及び送信結合回路内の構成要素の相対的な容量/サイズに依存することが理解されよう。
したがって、より多くの電力が負荷14によって必要とされる場合には、可変インピーダンス12がオフにされてもよく、より少ない電力が当該負荷によって必要とされる場合には、可変インピーダンスがオンにされてもよい。可変インピーダンスをオフ及びオンにすべきタイミングを判定するために、送信コントローラ9は、負荷の電力需要を判定し、それに応じて可変インピーダンスを制御する。一実施形態では、送信コントローラは、誘導受電器3と通信し、当該誘導受電器は負荷情報を誘導送電器2へ伝達しうる。他の実施形態では、送信コントローラは、送信共振回路6によって引き込まれる電力に間接的に基づいて、負荷の電力需要を推定可能であってもよい。
可変インピーダンス12がオフに維持されると、負荷14へ供給される電力は、ある最大値となる。可変インピーダンスがオンに維持されると、負荷へ供給される電力は、第2の値となる。したがって、可変インピーダンスがオンになる時間と可変インピーダンスがオフになる時間との比率を調節することによって、負荷へ供給される電力を、この第1の値と第2の値との間の範囲で調整できる。
一実施形態では、送信コントローラ9は、パルス幅変調(PWM)を使用して可変インピーダンス12を制御してもよい。可変インピーダンスへ供給されるPWM制御信号のデューティサイクル(duty cycle)は、負荷の電力需要に依存して調節されてもよい。他の実施形態では、送信コントローラは、可変インピーダンスがオンになるサイクルを制御するとともに、可変インピーダンスがオフになるサイクルの数を制御する、動的サイクル制御を使用してもよい。更なる実施形態では、送信コントローラは、負荷の電力需要に応じて可変インピーダンスを直接制御する、バンバン(bang-bang)制御を使用してもよい。送信結合回路10を制御するこれらの方法について、図2の誘導受電器3との関連で以下でより詳細に説明するが、これらが誘導送電器2との関連でどのように機能するように構成されうるかを当業者は理解しよう。
他の実施形態では、送信結合回路10は、送信共振回路6を共振周波数または他の何らかの目標周波数へチューニングするために使用されてもよい。この実施形態では、送信結合回路は、負荷14への電力を調整するためではなく、誘導送電器2から誘導受電器3への最適な電力伝送を確保するために使用される。したがって、送信結合回路及び/または誘導受電器は、負荷へ供給される電力を調整する他の何らかの手段を備える。
更なる実施形態では、送信結合回路10は、送信コイル7によって生成される交流磁界の周波数(即ち、送信される電力の周波数)を変調するために使用されてもよい。理解されるように、送信共振回路6のいくつかの実施形態では、動作周波数は、送信コイルのインダクタンスに依存する(例えば、送信回路5内のインバータが、AC電流の生成のためにゼロ電圧スイッチングを使用する場合)。送信結合回路の可変インピーダンス12は、第1の周波数と第2の周波数との間で周波数を調節するように制御されてもよい。
例えば、可変インピーダンス12がオフである場合、当該可変インピーダンスは、結合コイル11に無限大のインピーダンスを与える。それ故に、結合コイルに電流が流れず(即ち、電流フローが制限される)、結合コイルは、送信コイル7に対して影響を及ぼさない。このため、送信共振回路6は、送信コイルのインダクタンスに依存する第1の周波数を有する交流磁界を生成する。
可変インピーダンス12がオンにされている場合、当該可変インピーダンスは、結合コイル11に0のインピーダンスを与える。それ故に、結合コイルに電流が流れることができ、結合コイルは、送信コイル7に対して低インピーダンスのパスを与える。基本的には、これは、送信コイルの実効インピーダンスを変化させる。このため、送信共振回路は、送信コイル及び結合コイルのインダクタンスに依存する第2の周波数を有する交流磁界を生成する。
このように、送信結合回路10は、送信される電力の周波数を変調するために使用されうる。この変調は、2つの状態間(即ち、第1の周波数と第2の周波数との間)のものであるため、バイナリデータ信号を送信電力信号に符号化するために使用されうる。このため、これは誘導送電器2から誘導受電器3へのデータの伝達のために使用されうることが理解されよう。送信コントローラ9は、伝達される必要があるデータ信号に従って可変インピーダンス12を制御するように適切に構成されうる。更に、誘導受電器は、送信された電力からデータ信号を復号するための適切な復調回路を備えてもよい。
第1の周波数及び第2の周波数の大きさが送信コイル7及び結合コイル11のインダクタンスに依存することが理解されよう。好適な実施形態では、誘導送電器2は、一方の周波数(即ち、第1の周波数または第2の周波数)がIPTシステム1の共振周波数に一致し、他方の周波数(即ち、第2の周波数または第1の周波数)が当該共振周波数からわずかに大きいまたは小さい周波数となるように構成されうる。このように、最終的な電力は、データが送信される場合にわずかに影響を受けるのみである。
図2を参照すると、図1との関連で説明した誘導受電器3の特定の実施形態に係る誘導受電器3が示されている。誘導受電器は、誘導送電器(図示せず)から誘導的に電力を受信する。
図1との関連で詳細に説明したように、誘導受電器3は、受信共振回路15を備える。本実施形態では、受信共振回路は、受信キャパシタ17と直列に接続された受信コイル16を有する直列共振である。誘導受電器は、受信回路18も備える。本実施形態では、受信回路は、直列共振回路からのAC電流を、負荷14へ供給されるDC電流へ変換するための整流器24を備える。受信回路は、平滑キャパシタ25を更に備えうる。
誘導受電器3は、受信結合回路20を更に備える。受信結合回路は、可変インピーダンス22に接続された結合コイル21を備える。更に、当該結合回路は、DCブロッキング・キャパシタ(図示せず)を備えうる。結合コイルは、受信コイル16と磁気結合される。このような磁気結合は、結合コイルと受信コイルとを、近接するように構成するか透磁性コア23を共有するように構成することを通じて実現されうる。即ち、受信コイルと結合コイルとは「密に(tightly)」結合される。一実施形態では、結合コイルは、送信コイルとの受信コイルの結合と比較して、受信コイルとより良好な結合を有しうる。例えば、結合コイルと受信コイルとの間の結合係数がk=約0.8である一方で、受信コイルと送信コイルとの間の結合係数がk=約0.4以下であってもよい。他の実施形態では、結合コイルは、受信コイルと直列の他のコイルと結合されてもよい。これが電力フロー制御に関して同様の結果をもたらすことが理解されよう。
可変インピーダンス22は、結合コイル21のインピーダンスを変化させ、かつ、それにより、結合コイルを流れる電流を変化させるように制御される。以下の説明から理解されるように、可変インピーダンス22は、電流フローを許容するか、または電流フローを制限することによって、結合コイル21に流れる電流を変化させるように構成されてもよい。即ち、可変インピーダンスによって提供されるインピーダンスの量は、ゼロのインピーダンスから無限大のインピーダンスまで変化してもよい(例えば、可変インピーダンスは、スイッチモードで操作されるスイッチであってもよい)。しかし、可変インピーダンスによって提供されるインピーダンスの量は、ある範囲にわたって流れる電流の量を変化させるインピーダンス範囲にわたって変化しうることがあってもよい(例えば、可変インピーダンスは、線形モードで操作されるスイッチであってもよいし、0と無限大との間でインピーダンスを与える、単一サイクルの期間にわたってオン及び/またはオフにするスイッチであってもよい)。当業者であれば、ある範囲のインピーダンスを有する可変インピーダンスに対して受電器3がどのように構成されうるのか、及び本発明がこの点において限定されないことを理解しよう。このように、結合回路は、受電器側の負荷へ送られる電力のフローを調整するために使用される。
可変インピーダンス22は、nチャネル型の金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)の双方向性ペア(bidirectional pair)として図2に示されている。複数のMOSFETのゲートは、当該複数のMOSFETが同時にオンまたはオフにされうるように、両方とも受信コントローラ19からの同一の出力(VGATE)に接続されている。以下でより詳細に説明するように、受信コントローラは、結合コイル21を通る電流のフローを変化させるために可変インピーダンス(即ち、MOSFETのゲート)を制御するように構成される。
本発明が可変インピーダンスの他の構成で機能するように構成されうること、及び、スイッチを採用する構成の場合には、本明細書で説明する実施形態に示される半導体スイッチ以外のスイッチのタイプが使用されてもよいことを、当業者は理解しよう。図3aは、他の実施形態に係る結合回路35を示している。この実施形態では、結合コイル21の出力は整流器36に接続されうる。更に、整流器のDC出力は、DCスイッチ37(例えば、単一のMOSFET)によってスイッチングされうる。当該スイッチは、コントローラからの制御信号(即ち、VGATE)によって駆動され、それにより、結合コイルのインピーダンスが変化する。図3aの結合回路は、DCブロッキング・キャパシタ38と直列に接続される結合コイルを更に示している。
図3bは、他の実施形態に係る結合回路39を示している。この実施形態では、可変インピーダンス22は、nチャネル型のMOSFETスイッチの双方向性ペアであり、明確化のために、これらを第1のスイッチ40及び第2のスイッチ41と称する。各スイッチは、コントローラ(図示せず)からの独立した制御信号によって駆動され、即ち、第1のスイッチはVG1によって駆動され、第2のスイッチはVG2によって駆動される。同図は、第1のスイッチ及び第2のスイッチにそれぞれ関連したボディダイオード42,43を更に示している。理解されるように、これらのボディダイオードに起因して、各スイッチは、結合コイルを一方向に流れる電流を変化させることのみ可能である。例えば、第2のスイッチ41が完全にオンであるとすると、電流iが正である場合、第1のスイッチの状態を制御することによって、結合コイルを通る電流が変化する。しかし、電流iが負である場合、第1のスイッチの状態にかかわらず結合コイルを電流が流れる(即ち、ボディダイオード42、または第1のスイッチ40がオンである場合には当該第1のスイッチを電流が流れる)。同様に、第1のスイッチ40が完全にオンであるとすると、電流iが負である場合、第2のスイッチの状態を制御することによって、結合コイルを通る電流が変化する。しかし、電流iが正である場合、第2のスイッチの状態にかかわらず結合コイルを電流が流れる(即ち、ボディダイオード43、または第2のスイッチ41がオンである場合には当該第2のスイッチを電流が流れる)。
図4cとの関連で理解されるように、各スイッチを独立に駆動することによって、第1のスイッチ及び第2のスイッチ、並びにそれらに関連するボディダイオードを通じた損失が最小限になる。図3bの結合回路は、DCブロッキング・キャパシタ38と直列に接続される結合コイルを更に示している。
図2の結合回路20に戻ると、可変インピーダンス22がオフにされている場合(即ち、LOW信号が受信コントローラ19からMOSFETのゲートへ供給されている場合)、可変インピーダンスは、結合コイル21に無限大のインピーダンスを与える。それ故に、結合コイルに電流が流れず(即ち、電流フローが制限される)、結合コイルは、受信コイル16に対して影響を及ぼさない。このため、受信共振回路15は、その共振周波数で正常に動作する。受電器3は、(特に、受電器の共振周波数が送電器の共振周波数と一致する場合に)誘導送電器から最大電力を受信する。したがって、最大の電力が負荷14へ供給される。
可変インピーダンス22がオンにされている場合(即ち、HIGH信号がMOSFETのゲートへ供給されている場合)、可変インピーダンスは、結合コイル21に0のインピーダンスを与える。したがって、結合コイルに電流が流れることが可能になる。結合コイルに電流が流れることができるため、及び結合コイルが受信コイルと密に結合されているため、受信コイルには電圧が誘導されない。受信コイルに誘導されるあらゆる電圧は結合コイル内の電流及び打ち消し(cancelling)電圧をもたらすため、受信コイルには電圧が誘導されない。この効果によって、受信コイルに磁束が入らない結果となる。このため、受信共振回路によって電力は受信されず、負荷14へ電力は供給されない。
したがって、より多くの電力が負荷14によって必要とされる場合には、可変インピーダンス22がオフにされてもよく、より少ない電力が当該負荷によって必要とされる場合には、可変インピーダンスがオンにされてもよい。可変インピーダンスをオフ及びオンにすべきタイミングを判定するために、受信コントローラ19は、負荷の電力需要を判定してもよく、それに応じて可変インピーダンスを制御してもよい。一実施形態では、受信コントローラは、負荷へ供給される電圧(VLOAD)を感知してもよく、当該電圧は、その後、より多くのまたはより少ない電力が供給される必要があるかどうかを判定するために、基準電圧(VREF)と比較されてもよい。
可変インピーダンス22がオフに維持されると、負荷14へ供給される電力は、第1の値となる。可変インピーダンスがオンに維持されると、負荷へ供給される電力は、第2の値となる。したがって、可変インピーダンスがオンになる時間と可変インピーダンスがオフになる時間との比率を調節することによって、負荷へ供給される電力を、この第1の値と第2の値との間の範囲で調整できる。
図4a及び4bは、本発明の種々の実施形態に係る(図2及び図3aに示されるような)受信結合回路20のMOSFETスイッチの制御に関連する波形を示している。
図4aは、ゼロ電流スイッチングに関連する波形を示している。より少ない電力が負荷へ供給される必要がある場合にはスイッチがオンにされる。より多くの電力が負荷へ供給される必要がある場合にはスイッチがオフにされる。しかし、スイッチにおける損失を最小限にするために、コントローラは、当該スイッチを通る電流のゼロ電流クロスを検出するよう構成されうるとともに、スイッチを通る電流が0である場合にのみ当該スイッチがオフにされるようにゲート電圧を制御するよう構成されうる。これにより適切なゼロ電流検出回路が必要となることが、当業者には理解されよう。したがって、スイッチがオフ及びオンである時間の比率を制御することによって、負荷へ供給される電流を調整することができる。
図4bは、バンバン制御に関連する波形を示している。バンバン制御は、コントローラが、ゼロ電流クロスを検出せず、かつ、負荷の変化に直接的に応じてスイッチをオフにする点を除いて、上記と同様である。これにより制御回路が単純化されるが、スイッチにおいて望ましくない損失が生じることがある。
図4cは、図3bに示されるような受信結合回路のMOSFETスイッチの制御に関連する波形を示している。この実施形態では、各スイッチは独立に駆動される。例えば、第1のスイッチ40がオンにされている場合44(例えば、VG1がHIGHになる)、(受信コイルによって結合コイルに誘導される電圧に起因して)正の電流が結合コイルに流れる。この電流は、ゼロ45に戻る。コントローラは、このゼロクロスを検出するように適切に構成される。このゼロクロスは、結合コイルを流れる電流の位相を判定するために使用される。次に、第1の時間遅延t1の後に、第2のスイッチ41がオンに切り替えられる46(例えば、VG2がHIGHになる)。これにより、負の電流が結合コイルに流れる。再び、電流がゼロに戻ると、ゼロクロス47が検出されるとともに、第1のスイッチが再びオンに切り替えられる前に、第2の時間遅延t2が適用される。時間遅延が長くなると(例えば、図4cの波形の領域49に示されるようなt1'及びt2')、より少ない電流がより短時間、結合コイルに流れる。このため、時間遅延の長さを制御することによって、コントローラが、結合コイルを流れる電流の量を変化させることが可能であり、それにより負荷への電力を調整可能であることが理解されよう。この遅延(即ち、図4cの領域48及び49にそれぞれ示されるようなt1/t2またはt1'/t2')は、直ちに適用されてもよい。しかし、いくつかのコントローラは、ゼロクロスを検出し、それからこの時間内に適切な出力を生成するのに十分なほど速くない場合があるために、(そこから遅延がカウントされる)ゼロクロスの後に、数ハーフサイクルの時間遅延が適用されうることが解されよう。第1の時間遅延と第2の時間遅延とが等しくなるように(即ち、t1=t2及びt1'=t2'である図4cに示されるように)スイッチが制御されてもよい。代替的な実施形態では、第1の時間遅延と第2の遅延時間とは異なっていてもよい。
図4cは、スイッチをオフにする2つのアプローチも示している。領域48に示される第1のアプローチは、第2のスイッチ41がオンに切り替えられた後しばらくすると、第1のスイッチ40がオフに切り替えられる(例えば、VG1がLOWになる)。これによる利益は、第1のスイッチがオフに切り替えられ、かつ、電流がボディダイオード42を流れる必要がある時間α1が最小になることである。同様に、第1のスイッチ40がオンに切り替えられた後しばらくすると、第2のスイッチ41がオフに切り替えられる(例えば、VG2がLOWになる)。これによる利益は、第2のスイッチがオフに切り替えられ、かつ、電流がボディダイオード43を流れる必要がある時間α2が最小になることである。
領域49に示される他のアプローチでは、他のスイッチがオンに切り替えられるのと同時に、スイッチがオフに切り替えられる。即ち、第2のスイッチ41がオンに切り替えられた際に第1のスイッチ40がオフに切り替えられ、第1のスイッチ40がオンに切り替えられた際に第2のスイッチ41がオフに切り替えられる。これにより、複数のスイッチが50%のデューティサイクルで(180度位相がずれて)操作される結果となる。
他の実施形態では、受信結合回路は、受信共振回路を共振周波数または他の何らかの目標周波数へチューニングするために使用されてもよい。この実施形態では、受信結合回路は、負荷への電力を調整するためではなく、誘導送電器から誘導受電器への最適な電力伝送を確保するために使用される。したがって、送信結合回路及び/または誘導受電器は、負荷へ供給される電力を調整する他の何らかの手段を備える。
更なる実施形態では、受信結合回路は、受信コイルから送信コイルへ反射させられるインピーダンスを変調するために使用されてもよい。受信結合回路の可変インピーダンスは、第1のインピーダンスと第2のインピーダンスとの間で反射インピーダンスを調節するように制御されてもよい。
例えば、可変インピーダンスがオフである場合、当該可変インピーダンスは、結合コイルに無限大のインピーダンスを与える。それ故に、結合コイルに電流が流れず(即ち、電流フローが制限される)、結合コイルは、反射インピーダンスに対して影響を及ぼさない。このため、受信コイルは、第1のインピーダンスを反射させる。
可変インピーダンスがオンにされている場合、当該可変インピーダンスは、非共振コイルに0のインピーダンスを与える。それ故に、結合コイルに電流が流れることができ、結合コイルは、受信コイルに磁束が入るのを防ぐことになる。このため、受信コイルは、第2のインピーダンスを反射させる。
このように、受信結合回路は、反射インピーダンスを変調するために使用されうる。この変調は、2つの状態間(即ち、第1のインピーダンスと第2のインピーダンスとの間)のものであるため、バイナリデータ信号を反射インピーダンスに符号化するために使用されうる。このため、これは誘導受電器から誘導送電器へのデータの伝達のために使用されうることが理解されよう。受信コントローラは、伝達される必要があるデータ信号に従って可変インピーダンスを制御するように適切に構成されうる。更に、誘導送電器は、反射インピーダンス内のデータ信号を検出して復号するための適切な復調回路を備えてもよい。
図1から図4cの上記の説明から、負荷へ供給される電力を調整するために結合回路が使用されうる。結合回路は、更に、送信共振回路によって送信される電力、または受信共振回路によって受信される電力を制御するために使用されうる。結合回路は、更に、誘導送電器または誘導受電器からのデータを伝達するために使用されうる。
図1は、誘導送電器及び誘導受電器の両方の結合回路を示しているが、誘導送電器及び誘導受電器のいずれかにのみ結合回路を備えることが望ましい場合がある。これは、IPTシステムの具体的な実装が、送電器側の電力制御に適しているか受電器側の電力制御に適しているかに依存する。
IPTシステムの一実施形態では、誘導受電器のみが結合回路を備えている(即ち、受電器側の制御)。この実施形態については、誘導送電器が適切な送信コイルを備えていてもよく、当該送信コイルは共振であっても非共振であってもよい。
他の実施形態では、電力制御の方法の組み合わせを実装可能であってもよい。例えば、送電器から受電器への電力の制御のために(上述のように)誘導送電器内に結合回路を備えること、及び、受電器から負荷へ供給される電力を調整するために誘導受電器内にレギュレータを備えることが可能であってもよい。
図5は、IPTシステム26の更なる実施形態の表現を示している。IPTシステムは、図1に関連して上述した誘導送電器2及び誘導受電器3を備える。しかし、この実施形態では、誘導送電器は、送信飽和コイル27及び送信DCソース28を更に備え、誘導受電器は、受信飽和コイル29及び受信DCソース30を更に備える。
送信DCソース28は、DC電流を生成する。送信DCソースは、送信飽和コイル27に接続される。送信飽和コイルは、透磁性コア13と関連している。これは、透磁性コアの個別の形状に依存する。例えば、送信飽和コイルは、透磁性コアに巻きつけられうる。
送信飽和コイル27は、当該送信飽和コイルへ送信DCソース28からDC電流が供給されると、透磁性コア13の飽和に作用するように構成される。送信コントローラ9は、送信飽和コイルへ供給されるDC電流を制御するように、送信DCソースを制御しうる。このDC電流を制御することによって、透磁性コアの飽和を制御できる。理解されるように、飽和が変化するにしたがって、透磁性コアの透磁率も変化する。送信コイル7と受信コイル16との間の結合は透磁性コアの透磁率に依存するため、透磁性コアの透磁率を制御することによって、送信コイルと受信コイルとの間の結合を制御でき、それにより、送電器2から受電器3へ伝送される電力を制御できる。例えば、送信飽和コイルへ供給されるDC電流が増加するにつれて、透磁性コアの飽和も増加し、それに応じて透磁率が減少する。透磁率が減少するため、送信コイルと受信コイルとの間の結合が減少する。したがって、より少ない電力が送信コイルから受信コイルへ伝送され、最終的にはより少ない電力が負荷14へ供給される。このため、送信飽和コイルへ供給されるDC電流を制御することによって、負荷へ供給される電力を調整できることが理解されよう。
特定の実施形態では、送信コントローラ9は、負荷14へ供給される電力を調整するように(上述のような)送信結合回路12と(上述のような)送信DCソース28との両方を制御しうる。電力制御の各方法は、異なる量の制御精度をもたらすように構成されうる。例えば、送信コントローラが、以下を実現することが可能であってもよい。
●送信結合回路を制御することによって、負荷へ供給される電力の粗調整を行う、及び
●送信DCソースを制御することによって、負荷へ供給される電力の微調整を行う。
図5を再び参照すると、受信DCソース30は、DC電流を生成する。受信DCソースは、受信飽和コイル29に接続される。受信飽和コイルは、透磁性コア23と関連している。これは、透磁性コアの個別の形状に依存する。例えば、受信飽和コイルは、透磁性コアに巻きつけられうる。
受信飽和コイル29は、当該受信飽和コイルへ受信DCソース30からDC電流が供給されると、透磁性コア23の飽和に作用するように構成される。受信コントローラは、受信飽和コイルへ供給されるDC電流を制御するように、受信DCソースを制御しうる。このDC電流を制御することによって、透磁性コアの飽和を制御できる。理解されるように、飽和が変化するにしたがって、透磁性コアの透磁率も変化する。受信コイル16と送信コイル17との間の結合は透磁性コアの透磁率に依存するため、透磁性コアの透磁率を制御することによって、受信コイルと送信コイルとの間の結合を制御でき、それにより、受電器3によって受信される、送電器2からの電力を制御できる。例えば、受信飽和コイルへ供給されるDC電流が増加するにつれて、透磁性コアの飽和も増加し、それに応じて透磁率が減少する。透磁率が減少するため、受信コイルと送信コイルとの間の結合が減少する。したがって、送信コイルからより少ない電力が受信コイルによって受信され、最終的にはより少ない電力が負荷14へ供給される。このため、受信飽和コイルへ供給されるDC電流を制御することによって、負荷へ供給される電力を調整できることが理解されよう。
特定の実施形態では、受信コントローラ19は、負荷14へ供給される電力を調整するように(上述のような)受信結合回路20と(上述のような)受信DCソース30との両方を制御しうる。電力制御の各方法は、異なる量の制御精度をもたらすように構成されうる。例えば、受信コントローラが、以下を実現することが可能であってもよい。
●受信結合回路を制御することによって、負荷へ供給される電力の粗調整を行う、及び
●受信DCソースを制御することによって、負荷へ供給される電力の微調整を行う。
図6は、受信飽和コイル29及び受信DCソース30を更に備える、図2の誘導受電器3の更なる実施形態を示している。受信コイル16、結合コイル17、及び受信飽和コイル29は、全て透磁性コア23と関連している。
受信飽和コイル29は、受信DCソース30と関連している。受信飽和コイルは、電流制限抵抗器31に接続されうる。受信飽和コイルは、受信飽和コイルによって不注意に(inadvertently)ピックアップされうるAC電流をフィルタリングするためのフィルタリングキャパシタ32にも接続されうる。
この特定の実施形態では、受信DCソース30は、バッファメモリ33及びデジタル・アナログ変換器(DAC)34で構成される。受信DCソースは、受信コントローラ19に接続される。当該コントローラは、負荷へ供給される電圧(VLOAD)を感知するよう構成され、当該電圧は、その後、基準電圧(VREF)と比較される。この情報は、受信DCソースを制御するための制御信号を生成するために使用される。具体的には、DACは、受信飽和コイル29を流れる所要のDC電流を供給するためのバッファ用の電圧レベルを設定するために使用される。
より多くの電力が負荷14へ供給される必要がある場合には、受信飽和コイル29へ供給されるDC電流が減らされる。これにより透磁性コア23の透磁率が増加し、受信共振回路15によって受信される電力が増加する。逆に、より少ない電力が負荷へ供給される必要がある場合には、受信飽和コイルへ供給されるDC電流が増やされる。これにより透磁性コアの透磁率が減少し、受信共振回路によって受信される電力が減少する。
受信コントローラ19は、受信結合回路20及び受信DCソース30の両方を制御することが可能であってもよい。特定の実施形態では、受信コントローラは、受信結合回路及び受信DCソースの両方を同時に制御するように構成されてもよい。
図5は、送電器2及び受電器3の両方に含まれる飽和コイル27, 29を示しているが、誘導送電器及び誘導受電器のいずれかにのみ飽和コイルを備えることが望ましい場合があることが理解されよう。これは、IPTシステムの具体的な実装が、送電器側の電力制御に適しているか受電器側の電力制御に適しているかに依存する。
これまでに説明したように、送信結合回路10及び受信結合回路20の結合コイル11, 21は、密な結合をもたらすために、それぞれ送信コイル7及び受信コイル16に近接して構成される。それ自体のこのような密な結合は、比較的高い(例えば、約0.6より大きい)結合係数kをもたらす。結合係数の増加によって、電力フロー制御のレベルが増加するとともに、送電器2及び/または受電器3のより効率的な動作がもたらされる。増加は、送信コイル及び受信コイルと関連する結合コイルとの間の結合が、コイル全体にわたって比較的十分かつ均一であることを確保することによってもたらされうる。図7a−7cは、電力フロー制御結合のレベルを増加させる、本発明の例示的な実施形態を示している。
図7a−7cには、結合ユニット35が、透磁性素子23上に位置付けられた受信コイル16及び結合コイル21のペアと対応付けて、全体として長方形の構成で図示されている。図7a−7cには受電器3の構成要素が図示されているものの、図及び以下の説明は、IPTシステムに設けられる場合に送電器2の同様の構成要素に対しても適用可能であることが理解される。更に、素子23の全体として長方形の構成と、コイル16, 21の全体として楕円形の構成を図面に示しているものの、他の構成及び形も適用可能であることを当業者は理解する。
結合ユニットにおいて、コイル16及び21は、それぞれがある数の「ターン(turns)」を有するように、コイルの形に巻かれたワイヤストランド(wire strands)で構成されている。具体的には、コイル16及び21は、結合コイル21のワイヤストランドが受信コイル16と絡み合わされるように、矢印Aの方向に一緒に巻かれている。このようにして、コイル16及び21の間の結合がほぼ均一かつ十分に受信コイル全体にわたって提供され、その結果、結合係数が増加する。出願人は、0.8より大きい結合係数が、コイル16及び21の絡み合わせの態様に依存して起こりうることを発見した。例えば、受信コイル及び結合コイルが、それらの間で約0.8より大きい結合係数kを提供するように絡み合わされることがあり、後述する個別の実施形態では、受信コイル及び結合コイルが、それらの間で約0.9より大きい結合係数kを提供するように絡み合わされる。
絡み合わせの方法に関して、コイル16及び21の同時の巻回、並びに、コイル16及び21(16S及び21S)の両方の巻回を同じ場所で開始して、コイル16及び21(16F及び21F)の両方の巻回を同じ場所で終了することを通じて、結合係数の最大化が可能になる。このプロセスは、コイルの巻回が、コイルの中心または内部で始まり、絡み合わされたコイルの全体の厚みを増加させることなく当該コイルの縁または外部へ広がるように、図7b及び7cに示されるように透磁性素子23内にスロット36を設けることによって支援され、その結果として、IPT回路の小型化または制限されたサイズを要求するIPTシステムのアプリケーションに重要である、絡み合わされたコイルの形状因子(form factor)が最小化される。
複数巻コイルを提供するための複数ストランドの巻回については周知である。例えば、バイファイラ(bifilar)コイル(即ち、2つのストランドを有する)は、結合ユニット35を提供するように巻回されうる。しかし、そのようなバイファイラ巻きは、受信コイル及び結合コイルが同数のターンを有する結合ユニットに対してのみ適用可能である。出願人は、結合回路20の関連する回路についての電圧の要求条件と電流の要求条件とのバランスを取るためには、異なるターン数(巻数)のコイル16及び21が望ましいことを発見した。即ち、ある巻数比は、送電器及び/または受電器の、電力出力、電力損失、効率等の予め定められた特性を提供するための回路構成要素の値についての特定の選択を可能にする。
異なる巻数比は、異なる数のストランドのマルチファイラ(multi-filars)の巻回によってもたらされうる。例えば、2:1の受信コイル対結合コイルの巻数比は、トリファイラ(trifilar)コイル、即ち、図8に示されるように巻回された3つのストランドi、ii、及びiiiによってもたらされうる。しかし、この例及び他の任意のマルチファイラの例では、所要の巻線比をもたらすためには、ある複数のストランドの相互接続37が行われなければならず、これは巻回プロセスを複雑にするとともに、整数倍の巻線比のみが可能である。
図9a−9pは、受信コイル及び結合コイルのほぼ均一かつ十分な結合を確保しながら約2:1の巻線比をもたらす、本発明の例示的な実施形態の一連のステップを示している。この実施形態では、1.5Aの電流及び110KHzの動作周波数において受電器3の電力出力が約7.5ワットである場合において、リッツ線の直径0.05mmのストランドから成る150ストランドで高性能のフェライト材23(例えばMN95)上に巻回されたコイルを使用して、約0.9から約0.96の結合係数kが達成される。以下では、例示的な巻回プロセスについて説明する。
図9aは、結合ユニットの内型枠38を示す。内型枠は、最終的な結合ユニットを形成しない「ジグ(jig)」要素として設けられてもよい。あるいは、内型枠38は、フェライト素子の突起部であってもよく、それにより、最終的な結合ユニットの一部を形成してもよい。更に、内型枠38は、長方形として図示されているが、これまでに説明したように他の形であってもよい。
図9bでは、16Sから始まる、「フルターン(full turn)」(即ち、360度)の受信コイル・ストランドが、内型枠38の周囲に作られている。その後、結合コイルが21Sから始まる、「クォータターン(quarter turn)」(即ち、90度)の受信コイル・ストランド及び結合コイル・ストランドの両方が作られている(図9c)。例えば図7b及び図7cに示すように、16Sと21Sの相対的な位置は例示の目的で提供されており、実際の位置を表してはいないことが理解されよう。
次に、図9dに示すように、両コイルの「クォータターン」のストランドが、受信コイル・ストランド16と結合コイル・ストランド21とをオーバラップさせて作られるか、またはその逆が同様に行われる。オーバラップのポイント39aは、ストランドの閉じ込められた(confined)領域内に設けられるか、またはストランドの関連する「ターン」にわたって設けられる。このオーバラップにより、結合コイル・ストランド21は、内型枠38に対して、受信コイル・ストランド16と位置のスワッピングまたは置き換えが行われる結果となる。更に図示している巻回方法のステップから明らかとなるように、相対的な位置のこのスワッピングは、所要の2:1の巻線比で、2つのストランドのほぼ均一の巻回をもたらす。この段階で、受信コイル16は1.5ターンを有し、結合コイル21は0.5ターンを有し、オーバラップ39aが開始位置に対して「ハーフターン」(即ち、180度)の位置にある。オーバラップの「ターン」位置は任意に選択可能であるが、出願人は、複数のストランドの同時の適切な「パッキング」または付勢(urging)とともに、ストランドの相対的な位置の置き換えを巻回の開始位置及び終了位置からオフセットさせる(例えば、開始位置からの「ハーフターン」の間にオーバラックを作る)ことによって、コイル・ストランドのかなり小型かつ均一の巻回がもたらされることを発見した。
次に、両コイル・ストランドの「クォータターン」が作られ(図9e)、その後、受信コイル・ストランド16の「フルターン」が作られる(図9f)。なお、これらのステップは、説明の簡単化のために個別に図示されているが、巻回プロセスが部分的または全体的に連続して実行されるように、採用されるパッキングの方法に依存して、図9a−9pの任意の他の連続するステップは合成されてもよい。図9fから分かるように、受信コイル・ストランド16は、ここで再び結合コイル・ストランド21と位置をスワッピングされている。
次に、図9gに示すように、両コイルの「クォータターン」のストランドが、受信コイル・ストランド16と結合コイル・ストランド21とをオーバラップさせて作られ、またはその逆が同様に行われる。この第2のオーバラップのポイント39bは、ストランドの閉じ込められた領域内に設けられるか、またはストランドの関連する「ターン」にわたって設けられる。この第2のオーバラップにより、結合コイル・ストランド21は、内型枠38に対して、受信コイル・ストランド16と位置のスワッピングまたは置き換えが行われる結果となる。この段階で、受信コイル16は3.0ターンを有し、結合コイル21は1.0ターンを有し、オーバラップ39bが開始位置に対して「フルターン」の位置にある。第2のオーバラップの「ターン」位置は任意に選択可能であるが、出願人は、複数のストランドを一緒にパッキングするとともに、開始後の「フルターン」の間であって、かつ、それ故に第1のオーバラップの「ハーフ」ターン後に、オーバラップを作ることによって、コイル・ストランドのかなり小型の巻回がもたらされることを発見した。
次に、両方のコイル・スタンドの「4分の3ターン」(即ち、270度)が作られる(図9h)。その後、受信コイル・スタンド16の「フルターン」が作られ(図9i)、その結果として、再び相対的なストランド位置の置き換えが行われる。その後、両方のコイル・ストランドの「ハーフターン」が作られる(図9j)。
次に、図9kに示すように、両コイル・ストランドの「クォータターン」が、受信コイル・ストランド16と結合コイル・ストランド21とをオーバラップさせて作られ、またはその逆が同様に行われ、その結果として、「ハーフターン」の間に再び相対的なストランド位置の置き換えが行われる。この第3のオーバラップのポイント39cは、ストランドの閉じ込められた領域内に設けられるか、またはストランドの関連する「ターン」にわたって設けられる。この段階で、受信コイル16は5.5ターンを有し、結合コイル21は2.5ターンを有する。
次に、両方のコイル・ストランドの「クォータターン」が作られ(図9l)、その後、受信コイル・ストランド16の「フルターン」が作られる(図9m)。
次に、図9nに示すように、両方のコイル・ストランドの「クォータターン」が、受信コイル・ストランド16と結合コイル・ストランド21とをオーバラップさせて作られ、またはその逆が同様に行われ、その結果として、「フルターン」の間に再び相対的なストランド位置の置き換えが行われる。この第4のオーバラップのポイント39dは、ストランドの閉じ込められた領域内に設けられるか、またはストランドの関連する「ターン」にわたって設けられる。この段階で、受信コイル16は7.0ターンを有し、結合コイル21は3.0ターンを有する。
次に、両方のコイル・スタンドの「4分の3ターン」が作られる(図9o)。その後、終了位置16F及び21Fへ、両コイル・ストランドの「クォータターン」が作られる(図9p)。この段階で、受信コイル16は8.0ターンを有し、結合コイル21は4.0ターンを有し、その結果として、最終的な巻線比2:1が提供される。
上述の巻回方法は、2:1の巻線比を提供するための例示的の実施形態である。理解されるように、ステップのパターンは大まかにフォローされ、それにより、特定のアプリケーションによって要求されるサイズ及び構成のコイルを有する結合ユニットを提供するためにステップのグループまたはブロックを繰り返すことが可能である。更に、ストランドごとのターン数、相対的な開始位置及び終了位置、ステップの各グループが繰り返される回数等を含む特定のステップは、所望の構成に依存して大まかに選択可能である。例えば、以下の表1は、90度のストランド入れ替えオフセットで、受信コイルの12.0ターンと結合コイルの6.0ターンとを有する、2:1の巻線比の結合ユニットを提供するためのステップの繰り返しパターンを示している。
Figure 2017511101
図10は、IPTシステム100の更なる実施形態の表現を示している。IPTシステム100は、誘導送電器102及び誘導受電器103を備え、各構成要素は図1に関連して上記で説明した送電器及び受電器と同様の機能及び動作を有する。
即ち、誘導送電器102は、適切な電源4(主電源等)に接続されており、当該送電器の動作に必要となりうる回路を有する送信回路105と、それぞれが送信回路105に接続され、かつ、共振回路を作り出すために(ただし、非共振の実施形態も適用可能)送信キャパシタ等の1つ以上のチューニング素子108に並列または直列に接続された送信コイル107を含み、送信回路105からのAC電流の供給に起因して(複数の)送信コイル107が交流磁界を生成する、1つ以上の送信共振回路106と、当該送電器の各部と接続され、かつ、各部を制御する送信コントローラ109と、(複数の)送信コイル107と関連する透磁性素子またはコア113と、を備える。
更に、誘導受電器103は、送信共振回路106の共振周波数、または(複数の)送信コイル107の周波数にほぼ整合する共振周波数を有する共振回路を作り出すために受信キャパシタ等の1つ以上のチューニング素子117に並列または直列に接続された受信コイル116を含む受信共振回路115と、受信共振回路115と負荷114との間に接続され、かつ、当該受電器の動作に必要となりうる回路を有する受信回路118と、当該受電器の各部と接続され、かつ、各部を制御する受信コントローラ119と、を備える。ただし、この実施形態では、誘導受電器103は、上述の実施形態の(複数の)結合回路とは異なって構成された受信結合回路120を備える。
上述の結合回路と同様、受信結合回路120は、結合または電力フロー制御コイル121と可変インピーダンス122を備えるが、上述の結合回路とは異なり、受信結合回路120は、結合コイルと並列に、結合キャパシタ等の1つ以上のチューニング素子124を備えることで共振回路であってもよい。
受信結合コイル121は、受信コイル116と磁気結合される。このような磁気結合は、結合コイル121と受信コイル116とを、近接するように構成するか、及び/または透磁性コア123を共有するように構成することを通じて実現されうる。この実施形態では、上述の実施形態における密な結合とは対照的に、受信コイルと結合コイルとの間で多少「緩やかな(loose)」結合によって、効率的な電力フロー制御/調整がもたらされる。例えば、k1は、送信コイル107と受信コイル116との間の結合を表す場合に、k2は、送電器102の送信コイル107と受信結合コイル121との間の結合を表し、k3は、受信コイル116と受信結合コイル121との間の結合を表す。2つの受信コイルは同一のコアに巻回されており、かつ、送信コイル107との関係で同一の物理的条件を有するため、k1=k2である。安定制御を維持するためには、k3は、最大の結合(1.0)から、k1またはk2より大きい任意の値まで変化しうる。例えば、k1=k2=0.5である場合、約0.5<k3<約1.0であり、ここで、k1及びk2は、送信コイルに対する相対的な受信コイルの位置決めに依存し、かつ、約0.1から約0.8まで変化しうる。
以下で詳細に説明するように、受信コントローラ119は、受信共振回路によって受信される電力に作用する(また、それにより、負荷114へ供給される電力を調整する)よう、または(例えば送電器及び受電器間のIPT通信のために)反射インピーダンスを調節するよう、受信結合回路を制御する。具体的には、並列チューニングされる結合コイルは、電流源を形成し、メイン受信コイルと比べて位相をシフトさせることによって出力電圧が調整される。結合コイルは電流源として機能するため、この実施形態では、可変インピーダンスのスイッチS1及びS2のゲート信号をオーバラップさせることによって電圧を調整しうる。これにより、それ以外の場合に要求される、複数のスイッチが同時に動作することを避けるための安全マージンとして使用される「デッドタイム」が低減されうる。スイッチS1及びS2は、FETのような単方向性のMOSFETであり、ボディダイオードを有している。
図11は、受信結合コイルの回路及び受信コイルの回路を示している。受信結合コイル(LS2)は、制御された電流源を形成するためにキャパシタ(CS2)と並列チューニングされ、受信コイル(LS1)は、直列または並列チューニングされて負荷への供給のための電源を形成しうる。
図12において、比例・積分・微分(PID)コントローラは、出力電圧の誤差を判定してDC信号を生成する。磁気結合係数k1及びk2はほぼ等しく、そのため、送信(一次)コイルと受信(二次)コイル及び結合コイルとの間の相互インダクタンス(M)は等しい。それに加え、結合コイルの両端電圧の位相は、適切な比較器を使用して検出され、それに応じて、オリジナル位相と同じ周波数を有する2つのランプ波形が生成される。これら2つのランプは、その後、PIDコントローラからの生成されたDC信号と比較され、その後、図13に示す方法でゲート駆動信号が生成される。例えば、DC信号(PIDコントローラの出力)がランプ信号よりも高ければ、ゲート信号はハイとなり、ランプ信号がDC信号よりもたかければ、ゲート信号はローとなる。これは、他のゲート駆動信号についても同様に生じる。
生成されたゲート信号は、互いの反転ではなく、特定の期間ではオーバラップしている。生成されたゲート信号は、電圧のオリジナル位相から位相シフトされる。図13は、CS2から測定されるLS2の共振回路(タンク)の電圧波形の微分としてVabを示している。スイッチS1及びS2の両方がオンである場合、共振電圧Vabは時間Tshの間、短絡され、当該スイッチの1つがオフである場合、時間Trの間、通常の共振モードで動作している(例えば、電力フローの調整なし)。
当該スイッチのボディダイオードは、回路損失を低減するのに有用であるTshの期間に両方のスイッチが同時にオンになると、導通しない。高い電力需要(即ち、より高いPout)では、より多くの電力が負荷へ供給されることをPIDコントローラが許可するにつれて短絡時間が減少し、負荷によって要求される電力が減少すると、負荷へ供給されるエネルギーが低減されるように、並列共振タンクを短絡するために短絡時間が増加する。
図14は、スイッチからの九ランピング動作が、等価開放回路電圧とキャパシタ電圧波形との間の位相シフトをどのように生成するかを示している。伝送される電力は、以下の式(1)によって近似されうる。
Figure 2017511101
ここで、θvは、結合コイルの開放回路電圧(Voc2)と、CS2の両端電圧の基本波(Vc1)との間の角度である。これは、所与の振幅及び既知の位相差を有する2つの電圧源間で伝送される電力の量を表現している。伝送される電力は、電圧の振幅及び2つの電圧源間の位相に依存する。位相遅延が0である場合、Voc2とVc1との間の位相θvは0°であり、最大の電力が負荷へ伝送される。また、Voc2とVc1との間の位相θvが0°より大きい場合、式(1)によって与えられるように、より少ない電力が伝送される。結果的に、この位相遅延を調節することによって、負荷へ送られる電力が制御されうる。
図15は、結合回路の4つの異なる動作モード(モード1から4)に対応する等価回路を示している。以下ではこれらについて説明する。
モード1(M1):t=0における正の共振モード(0<t<t1)であり、S1はオフにされ、S2はオンにされる。このモードの期間中には、S1のボディダイオードD1は、流れる電流が0まで減少する間に、端子Kの電圧が、S1の両端電圧をゆっくりと正の方向に増加させる正(Va>0)であるため、反転バイアスされる。実際、キャパシタ電圧VS2は、正のピーク電圧まで並列共振タンクのようにLS2と共振し、0に戻る。このモードの動作の期間中、2次の支配方程式は式(2)に示される。
Figure 2017511101
モード2(M2):t=t1における短絡モード(t1<t<t2)であり、キャパシタ電圧が必然的に0とクロスする。このとき、S1は、PIDコントローラの出力とランプ信号との比較から生成された信号によって、オンに切り替わる。S2がオンのままであるため、共振周期が打ち切られ、キャパシタ電圧が負の方向に増大することが防止され、その結果として、CS2の両端電圧が0にクランプされる。これにより、Vs2が正の電圧から負の電圧に変化するポイントにおいて、時間Tshの間、S1及びS2がVs2をクランプする。このモードでは、共振タンクが短絡され、短絡回路電流がS1及びS2を流れる。ボディダイオードD1及びD2は、このモードの期間中は短絡される。
このモードの動作の期間中、1次の支配方程式は式(3)に示される。
Figure 2017511101
結合コイルを流れる短絡回路電流がisc2(t)=Isc2sinωtである場合、式(4)に置き換えられる。
Figure 2017511101
回路を流れる最大電流は、式(5)によって与えられる短絡回路電流である。
Figure 2017511101
モード3(M3):t=t2における負の共振モード(t2<t<t3)であり、S1はオンにされ、S2はオフにされる。M1と同様、負のピーク電圧まで並列共振タンクのように回路が動作し、0に戻る。このモードの期間中には、D2は、流れる電流が0まで減少する間に、端子Kの電圧が、S2の両端電圧をゆっくりと負の方向に増加させる正(Vb>0)であるため、反転バイアスされる。
モード4(M4):t=t3における短絡モード(t3<t<t4)であり、M2と同様、キャパシタ電圧が必然的に0とクロスする。このとき、S2は、PIDコントローラの出力とランプ信号との比較から生成された信号によって、オンに切り替わる。S1がオンのままであるため、共振周期が打ち切られ、キャパシタ電圧が正の方向に増大することが防止され、その結果として、CS2の両端電圧が0にクランプされる。これにより、Vs2が負の電圧から正の電圧に変化するポイントにおいて、時間Tshの間、S1及びS2がVs2をクランプする。共振タンクが短絡され、短絡回路電流がS1及びS2を流れる。ボディダイオードは、このモードの期間中は短絡される。このモードの後、回路はM1に戻り、スイッチングプロセスが繰り返される。
この実施形態は、低いスイッチング損失、低いスイッチングストレス、及び低減されたEMI(電磁妨害)レベルを可能にするソフトスイッチングを実現できる。低いスイッチング損失によって、高い動作効率を提供できる。更に、低いEMIによって、近くのピックアップ及び外部システムの制御回路に対する干渉の低減を提供できる。
当業者は、本明細書に記載され、添付の請求項で請求されている種々の実施形態が、利用可能な発明を提供するとともに、有用な選択肢を少なくとも公に提供することを理解する。
発明の実施形態の記述によって本発明を説明してきたが、また、実施形態を詳細に説明してきたが、添付の請求項の範囲を多少なりともそのような詳細に限定することは、出願人の意図ではない。更なる利点及び変更が、当業者には容易に見てとれることになる。したがって、より広い態様の発明が、図示及び記述されている具体的な詳細、代表的な装置及び方法、並びに例示的な例に限定されることはない。このため、出願人の全体的な発明概念の精神または範囲から逸脱することなく、そのような詳細からの逸脱がなされてもよい。

Claims (23)

  1. 誘導電力伝送デバイスであって、
    電力伝送コイル及び電力伝送キャパシタを有する共振回路と、
    前記電力伝送コイルに磁気結合された結合コイルと、
    可変インピーダンスと、
    予め定められた基準に基づいて前記可変インピーダンスのインピーダンス値を決定するように構成されたコントローラと、
    を備え、前記予め定められた基準は、
    負荷へ供給される電力を実質的に調整すること、
    前記共振回路の共振周波数を予め定められた周波数へ実質的にチューニングすること、
    前記電力伝送コイルに関連する磁界の周波数を調節すること、及び/または
    対応する結合電力伝送コイルへ前記電力伝送コイルが反射させるインピーダンスを調節すること、を含む
    ことを特徴とするデバイス。
  2. 前記デバイスは誘導電力伝送システムのための誘導受電器であり、前記共振回路は受信共振回路であり、前記電力伝送コイルは受信コイルであり、前記電力伝送キャパシタは受信キャパシタであり、
    前記受信共振回路から負荷へ電力を供給するための受信回路を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記デバイスは誘導電力伝送システムのための誘導送電器であり、前記共振回路は送信共振回路であり、前記電力伝送コイルは送信コイルであり、前記電力伝送キャパシタは送信キャパシタであり、
    電源から前記送信共振回路へ電力を供給するための送信回路を更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記結合コイル及び前記可変インピーダンスは、非共振回路を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  5. 前記電力伝送コイルは、前記電力伝送キャパシタと直列に接続される
    ことを特徴とする請求項4に記載のデバイス。
  6. 前記受信回路は、前記負荷へDC電力を供給するための整流器を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載のデバイス。
  7. 前記コントローラは、前記負荷の電力需要に基づいて前記インピーダンス値を決定するように構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  8. 前記コントローラは、前記負荷へ供給される前記電力を調整するために、前記結合コイルを流れる電流を前記可変インピーダンスが変化させる時間の比率を決定するように構成される
    ことを特徴とする請求項7に記載のデバイス。
  9. 前記コントローラは、パルス幅変調を使用して、前記結合コイルを流れる前記電流を前記可変インピーダンスが変化させる時間の前記比率を制御するように構成される
    ことを特徴とする請求項8に記載のデバイス。
  10. 前記可変インピーダンスはACスイッチを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  11. 前記電力伝送コイルに関連する透磁性コアを更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  12. 前記電力伝送コイル及び前記結合コイルは、前記透磁性コア上で絡み合わされている
    ことを特徴とする請求項11に記載のデバイス。
  13. 前記結合コイルは、前記電力伝送コイル全体にわたって磁気結合がほぼ一様となるように、前記電力伝送コイルと絡み合わされている
    ことを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
  14. 前記絡み合わされた電力伝送コイルと結合コイルとの結合係数kは約0.8より大きい
    ことを特徴とする請求項13に記載のデバイス。
  15. 前記透磁性コアの飽和に作用するように構成された飽和コイルに接続されたDCソースを更に備える
    ことを特徴とする請求項11に記載のデバイス。
  16. 前記DCソースは、前記負荷へ供給される前記電力を調整するように制御される
    ことを特徴とする請求項15に記載のデバイス。
  17. 前記可変インピーダンスは、前記負荷へ供給される前記電力を粗調整するように制御され、前記DCソースは、前記負荷へ供給される前記電力を微調整するように制御される
    ことを特徴とする請求項16に記載のデバイス。
  18. 前記電力伝送コイルが反射させる前記インピーダンスの変化が、前記電力伝送コイルから前記対応する結合電力伝送コイルへデータを伝達するために使用される
    ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  19. 前記磁界の前記周波数の変化が、前記電力伝送コイルから前記対応する結合電力伝送コイルへデータを伝達するために使用される
    ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  20. 前記結合コイルと並列のチューニングキャパシタを更に備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  21. 前記コントローラは、前記負荷へ供給される電力を、前記チューニングキャパシタの両端電圧と、等価開放回路電圧との間の位相差に基づいて調整するように構成される
    ことを特徴とする請求項20に記載のデバイス。
  22. 前記コントローラは、スイッチング周期の一部であって、かつ、前記負荷へ供給される前記電力を決定する前記一部の間に、前記チューニングキャパシタをクランプするように構成される
    ことを特徴とする請求項21に記載のデバイス。
  23. 誘導受電器を制御するための方法であって、
    結合コイルを通る電流が、第2の方向または第1の方向に流れる状態から0になってから第1の期間の後に、第1のスイッチをオンにすること、
    前記結合コイルを通る前記電流が、前記第1の方向または前記第2の方向に流れる状態から0になってから第2の期間の後に、第2のスイッチをオンにすること、
    前記第2のスイッチがオンになった際に、または、前記第2のスイッチのオンへの切り替えと、前記結合コイルを通る前記電流の前記第2の方向に流れる状態から0への移行との間のある時点に、前記第1のスイッチをオフにすること、
    前記第1のスイッチがオンになった際に、または、前記第1のスイッチのオンへの切り替えと、前記結合コイルを通る前記電流の前記第1の方向に流れる状態から0への移行との間のある時点に、前記第2のスイッチをオフにすること、及び
    負荷へ供給される電力を調整するために前記第1の期間及び前記第2の期間の継続時間を制御すること、
    を含むことを特徴とする方法。
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