JP2018170838A - 受電器、電力伝送システム、及び、受電器の制御方法 - Google Patents

受電器、電力伝送システム、及び、受電器の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】送電器との間で効率的な電力伝送を行うことができる受電器、電力伝送システム、及び、受電器の制御方法を提供する。【解決手段】受電器は、一次側共振コイルとの間で生じる磁界共鳴又は電界共鳴によって前記一次側共振コイルから電力を受電する二次側共振コイルと、前記二次側共振コイルから電磁誘導で電力を受電する二次側コイルであって、巻数又は巻線のピッチを変更可能な二次側コイルと、前記二次側コイルの出力側に接続され、交流電力を全波整流する整流回路と、前記整流回路の出力側に接続される平滑回路と、前記平滑回路の出力側に接続され、負荷回路に電力を供給するDCDCコンバータが接続される出力端子と、前記一次側共振コイルから受電する受電電力に応じて、前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値を超えないように、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する制御部とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、受電器、電力伝送システム、及び、受電器の制御方法に関する。
従来より、給電元の共鳴素子から共鳴により非接触で交流電力の供給を受ける共鳴素子と、前記共鳴素子から電磁誘導により交流電力の供給を受ける励振素子と、前記励振素子からの交流電力から直流電力を生成して出力する整流回路と、前記整流回路への交流電力の供給/非供給を切り換える切り換え回路とを備える非接触受電装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−019291号公報
ところで、従来の非接触受電装置(受電器)は、給電元の共鳴素子を有する送電器から受電する受電電力を調整していないため、送電器との間で効率的な電力伝送を行うことができない。
そこで、送電器との間で効率的な電力伝送を行うことができる受電器、電力伝送システム、及び、受電器の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の受電器は、一次側共振コイルとの間で生じる磁界共鳴又は電界共鳴によって前記一次側共振コイルから電力を受電する二次側共振コイルと、前記二次側共振コイルから電磁誘導で電力を受電する二次側コイルであって、巻数又は巻線のピッチを変更可能な二次側コイルと、前記二次側コイルの出力側に接続され、交流電力を全波整流する整流回路と、前記整流回路の出力側に接続される平滑回路と、前記平滑回路の出力側に接続され、負荷回路に電力を供給するDCDCコンバータが接続される出力端子と、前記一次側共振コイルから受電する受電電力に応じて、前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値を超えないように、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する制御部とを含む。
送電器との間で効率的な電力伝送を行うことができる受電器、電力伝送システム、及び、受電器の制御方法を提供することができる。
電力伝送システム50を示す図である。 実施の形態の受電器100と送電装置80を示す図である。 実施の形態の電力伝送システム500を用いた送電装置80と電子機器200A及び200Bを示す図である。 二次側コイル120の構成を示す図である。 二次側コイル120の構成を示す図である。 一次側共振コイル12から、受電器100A、又は、受電器100A及び100Bが受電している状態を示す図である。 一次側共振コイル12から、受電器100A、又は、受電器100A及び100Bが受電している状態を示す図である。 二次側コイル120の巻数を1巻から5巻に設定した場合におけるDCDCコンバータ210の負荷抵抗値と、受電器100の受電電力との関係を示す図である。 図8にDCDCコンバータ210の入力電圧Vinの値を追加した特性を示す図である。 受電器100の制御部150が実行する処理を示すフローチャートである。 送電器300の制御部310が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態の変形例による二次側コイル120Xを示す図である。 実施の形態の変形例による二次側コイル120Xを示す図である。 実施の形態の変形例の受電器100Yを示す図である。
以下、本発明の受電器、電力伝送システム、及び、受電器の制御方法を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
本発明の受電器、及び、電力伝送システムを適用した実施の形態について説明する前に、図1を用いて、実施の形態の受電器、及び、電力伝送システムの前提技術について説明する。
図1は、電力伝送システム50を示す図である。
図1に示すように、電力伝送システム50は、交流電源1、一次側(送電側)の送電器10、及び二次側(受電側)の受電器20を含む。電力伝送システム50は、送電器10及び受電器20を複数含んでもよい。
送電器10は、一次側コイル11と一次側共振コイル12を有する。受電器20は、二次側共振コイル21と二次側コイル22を有する。二次側コイル22には負荷装置30が接続される。
図1に示すように、送電器10及び受電器20は、一次側共振コイル(LC共振器)12と二次側共振コイル(LC共振器)21の間の磁界共鳴(磁界共振)により、送電器10から受電器20へエネルギー(電力)の伝送を行う。ここで、一次側共振コイル12から二次側共振コイル21への電力伝送は、磁界共鳴だけでなく電界共鳴(電界共振)等も可能であるが、以下の説明では、主として磁界共鳴を例として説明する。
また、実施の形態では、一例として、交流電源1が出力する交流電圧の周波数が6.78MHzであり、一次側共振コイル12と二次側共振コイル21の共振周波数が6.78MHzである場合について説明する。
なお、一次側コイル11から一次側共振コイル12への電力伝送は電磁誘導を利用して行われ、また、二次側共振コイル21から二次側コイル22への電力伝送も電磁誘導を利用して行われる。
次に、図2及び図3を用いて、実施の形態の受電器100、及び、電力伝送システムについて説明する。
図2は、実施の形態の受電器100と送電装置80を示す図である。送電装置80は、交流電源1と送電器300を含む。交流電源1は、図1に示すものと同様である。
送電装置80は、交流電源1と送電器300を含む。
送電器300は、一次側コイル11、一次側共振コイル12、整合回路13、キャパシタ14、制御部310を有する。
受電器100は、二次側共振コイル110、二次側コイル120、整流回路130、平滑キャパシタ140、制御部150、及び出力端子160A、160B、電圧検出部160V、アンテナ170を含む。出力端子160A、160Bには、DCDCコンバータ210が接続されており、DCDCコンバータ210の出力側にはバッテリ220が接続されている。図2では、負荷回路はバッテリ220である。
まず、送電器300について説明する。図2に示すように、一次側コイル11は、ループ状のコイルであり、両端間に整合回路13を介して交流電源1に接続されている。一次側コイル11は、一次側共振コイル12と非接触で近接して配置されており、一次側共振コイル12と電磁界結合される。一次側コイル11は、自己の中心軸が一次側共振コイル12の中心軸と一致するように配設される。中心軸を一致させるのは、一次側コイル11と一次側共振コイル12との結合強度を向上させるとともに、磁束の漏れを抑制して、不必要な電磁界が一次側コイル11及び一次側共振コイル12の周囲に発生することを抑制するためである。
一次側コイル11は、交流電源1から整合回路13を経て供給される交流電力によって磁界を発生し、電磁誘導(相互誘導)により電力を一次側共振コイル12に送電する。
図2に示すように、一次側共振コイル12は、一次側コイル11と非接触で近接して配置されて一次側コイル11と電磁界結合されている。また、一次側共振コイル12は、所定の共振周波数を有し、高いQ値を有するように設計されている。一次側共振コイル12の共振周波数は、二次側共振コイル110の共振周波数と等しくなるように設定されている。一次側共振コイル12の両端の間に、共振周波数を調整するためのキャパシタ14が直列に接続される。
一次側共振コイル12の共振周波数は、交流電源1が出力する交流電力の周波数と同一の周波数になるように設定されている。一次側共振コイル12の共振周波数は、一次側共振コイル12のインダクタンスと、キャパシタ14の静電容量によって決まる。このため、一次側共振コイル12のインダクタンスと、キャパシタ14の静電容量は、一次側共振コイル12の共振周波数が、交流電源1から出力される交流電力の周波数と同一の周波数になるように設定されている。
整合回路13は、一次側コイル11と交流電源1とのインピーダンス整合を取るために挿入されており、インダクタLとキャパシタCを含む。
交流電源1は、磁界共鳴に必要な周波数の交流電力を出力する電源であり、出力電力を増幅するアンプを内蔵する。交流電源1は、例えば、数百kHzから数十MHz程度の高周波の交流電力を出力する。
キャパシタ14は、一次側共振コイル12の両端の間に、直列に挿入される可変容量型のキャパシタである。キャパシタ14は、一次側共振コイル12の共振周波数を調整するために設けられており、静電容量は制御部310によって設定される。
制御部310は、交流電源1の出力電圧及び出力周波数の制御、キャパシタ14の静電容量の制御、一次側共振コイル12から送電する電力量(出力)の制御、等を行う。
以上のような送電装置80は、交流電源1から一次側コイル11に供給される交流電力を磁気誘導により一次側共振コイル12に送電し、一次側共振コイル12から磁界共鳴により電力を受電器100の二次側共振コイル110に送電する。
二次側共振コイル110は、一次側共振コイル12と同一の共振周波数を有し、高いQ値を有するように設計されている。二次側共振コイル110の一対の端子は、コンデンサ111に接続されている。二次側共振コイル110は、二次側コイル120と電磁界結合しており、電磁誘導によって電力を二次側コイル120に伝送する。二次側共振コイル110は、送電器300の一次側共振コイル12から磁界共鳴によって送電される交流電力を電磁誘導によって二次側コイル120に伝送する。二次側共振コイル110は、図1に示す二次側共振コイル21に相当する。
二次側コイル120は、可変的に巻数を変更できる構成を有し、一対の端子は整流回路130に接続されている。二次側コイル120は、二次側共振コイル110から電磁誘導で受電した電力を整流回路130に出力する。
ここで、二次側コイル120の巻数を変更可能(可変)にするのは、二次側コイル120の出力電圧を可変とし、DCDCコンバータ210の入力電圧を可変にすることにより、DCDCコンバータ210の入力端子210A、210Bから見た負荷抵抗を可変にして、DCDCコンバータ210の入力電圧を所定の範囲内に収めつつ、送電器との間で効率的な電力伝送を実現するためである。
二次側コイル120の巻数を可変にすると、二次側コイル120の出力電圧が可変になるのは、二次側コイル120の巻数が変わるからである。また、DCDCコンバータ210の入力電圧を可変にすることは、DCDCコンバータ210の入力端子210A、210Bから見た負荷抵抗を可変にすることと同義である。
このため、二次側コイル120の適切な巻数を選択することで、DCDCコンバータ210の入力電圧を所定の範囲内に収めつつ、送電器との間で効率的な電力伝送を実現することができる。
なお、このような二次側コイル120の具体的な構成については、図4を用いて後述する。
整流回路130は、4つのダイオード131A〜131Dを有する。ダイオード131A〜131Dは、ブリッジ状に接続されており、二次側コイル120から入力される電力を全波整流して出力する。
平滑キャパシタ140は、整流回路130の出力側に接続されており、整流回路130で全波整流された電力を平滑化して直流電力として出力する。平滑キャパシタ140の出力側には、出力端子160A、160Bが接続される。整流回路130で全波整流された電力は、交流電力の負成分を正成分に反転させてあるため、略交流電力として取り扱うことができるが、平滑キャパシタ140を用いることにより、全波整流された電力にリップルが含まれるような場合でも、安定した直流電力を得ることができる。
制御部150は、メモリ150Mを有する。制御部150は、二次側コイル120の巻数を変更する制御を行う。制御部150は、二次側コイル120の巻数を変更すると、巻数を変更したことを表すデータをアンテナ170を介して送電器300に送信する。
また、制御部150には、電圧検出部160Vによって検出される電圧を表す信号が入力される。制御部150は、バッテリ220の充電率を検出する。制御部150にはアンテナ170が接続されている。アンテナ170は、送電器300との無線でのデータ通信に用いられる。なお、制御部150とアンテナ170は、受電側通信部の一例である。
電圧検出部160Vは、出力端子160A、160Bとの間に設けられており、出力端子160A、160Bの端子間電圧を検出する。検出した電圧を表す信号は、制御部150に入力される。なお。電圧検出部160Vで検出される端子間電圧は、DCDCコンバータ210の入力電圧に等しい。
DCDCコンバータ210は、出力端子160A、160Bに接続される入力端子210A、210Bを有し、受電器100から出力される直流電力の電圧をバッテリ220の定格電圧に変換して出力する。入力端子210A、210Bの端子間電圧は、DCDCコンバータ210の入力電圧である。
DCDCコンバータ210は、一例として、降圧型のDCDCコンバータであり、整流回路130を介して供給される受電電力の電圧値(入力電圧)をバッテリ220の定格電圧に降圧してバッテリ220に供給する。降圧型のDCDCコンバータを用いるのは、昇圧型及び昇降圧型のDCDCコンバータに比べると、降圧型は電流値が比較的低く小型であり、小型化が求められる受電器100に向いているからである。
DCDCコンバータ210の入力端子210A、210Bから見た負荷抵抗は、降圧制御に伴って変動する。DCDCコンバータ210の負荷抵抗は降圧制御によって変動し、負荷抵抗が変動すると、DCDCコンバータ210の入力電圧が変動する
受電器100は、二次側コイル120の巻数を変更することによって出力電圧を変更し、DCDCコンバータ210の入力電圧が変動しても所定の範囲内に収まるように制御を行う。
ここで、DCDCコンバータ210の負荷抵抗とは、入力端子210A、210Bから負荷回路であるバッテリ220側を見た負荷抵抗であり、DCDCコンバータ210の負荷抵抗値は、負荷抵抗の値である。
また、DCDCコンバータ210の入力電圧の所定の範囲とは、入力電圧の下限値以上で、上限値以下の範囲である。入力電圧の下限値とは、DCDCコンバータ210が動作するために必要な最小限の入力電圧である。DCDCコンバータ210は、入力電圧が下限値よりも低くなると、降圧動作を行えなくなり動作を停止する。また、入力電圧の上限値とは、DCDCコンバータ210の入力電圧として許容されている電圧値であり、上限値を超えるとDCDCコンバータ210は破損のおそれがあるため動作を停止する。
バッテリ220は、繰り返し充電が可能な二次電池であればよく、例えば、リチウムイオン電池を用いることができる。例えば、受電器100がタブレットコンピュータ又はスマートフォン等の電子機器に内蔵される場合は、バッテリ220は、このような電子機器のメインのバッテリである。なお、バッテリ220は、充電率のデータを制御部150に出力する。これにより、制御部150は、バッテリ220の充電率を把握することができ、満充電の状態であるかどうかを判定することができる。
なお、一次側コイル11、一次側共振コイル12、二次側共振コイル110は、例えば、銅線を巻回することによって作製される。しかしながら、一次側コイル11、一次側共振コイル12、二次側共振コイル110の材質は、銅以外の金属(例えば、金、アルミニウム等)であってもよい。また、一次側コイル11、一次側共振コイル12、二次側共振コイル110の材質は異なっていてもよい。
このような構成において、一次側コイル11及び一次側共振コイル12が電力の送電側であり、二次側共振コイル110が電力の受電側である。
磁界共鳴方式によって、一次側共振コイル12と二次側共振コイル110との間で生じる磁界共鳴を利用して送電側から受電側に電力を伝送するため、送電側から受電側に電磁誘導で電力を伝送する電磁誘導方式よりも長距離での電力の伝送が可能である。
磁界共鳴方式は、共振コイル同士の間の距離又は位置ずれについて、電磁誘導方式よりも自由度が高く、ポジションフリーというメリットがある。
図3は、実施の形態の電力伝送システム500を用いた送電装置80と電子機器200A及び200Bを示す図である。
送電装置80は、図2に示す送電装置80と同一のものであるが、図3では、図2における一次側コイル11及び制御部310以外の構成要素を電源部10Aとして表してある。電源部10Aは、一次側共振コイル12、整合回路13、キャパシタ14をまとめて表したものである。なお、交流電源1、一次側共振コイル12、整合回路13、キャパシタ14をまとめて電源部として捉えてもよい。
送電装置80は、さらに、アンテナ16を含む。アンテナ16は、例えば、Bluetooth(登録商標)のような近距離での無線通信を行うことができるアンテナであればよい。アンテナ16は、電子機器200A及び200Bに含まれる受電器100A及び100Bから、二次側コイル120A、120Bの巻数を変更することを表すデータ等を受信するために設けられており、受信したデータは制御部310に入力される。制御部310とアンテナ16は、送電側通信部の一例である。
電子機器200A及び200Bは、例えば、それぞれ、タブレットコンピュータ又はスマートフォン等の端末機である。電子機器200A及び200Bは、それぞれ、受電器100A及び100B、DCDCコンバータ210A及び210B、及び、バッテリ220A及び220Bを内蔵する。
受電器100A及び100Bは、図2に示す受電器100に、それぞれ、アンテナ170A及び170Bを追加した構成を有する。DCDCコンバータ210A及び210Bは、
それぞれ、図2に示すDCDCコンバータ210と同様である。また、バッテリ220A及び220Bは、それぞれ、図2に示すバッテリ220と同様である。
受電器100Aは、二次側共振コイル110A、二次側コイル120A、整流回路130A、平滑キャパシタ140A、制御部150A、及びアンテナ170Aを有する。二次側共振コイル110A、二次側コイル120A、整流回路130A、平滑キャパシタ140A、制御部150Aは、それぞれ、図2に示す二次側共振コイル110、二次側コイル120、整流回路130、平滑キャパシタ140、制御部150に対応する。なお、図3では、二次側共振コイル110A、二次側コイル120A、整流回路130A、平滑キャパシタ140Aを簡略化して示し、出力端子160A、160B、電圧検出部160Vは省略する。
受電器100Bは、二次側共振コイル110B、二次側コイル120B、整流回路130B、平滑キャパシタ140B、制御部150B、及びアンテナ170Bを有する。二次側共振コイル110B、二次側コイル120B、整流回路130B、平滑キャパシタ140B、制御部150Bは、それぞれ、図2に示す二次側共振コイル110、二次側コイル120、整流回路130、平滑キャパシタ140、制御部150に対応する。なお、図3では、二次側共振コイル110B、二次側コイル120B、整流回路130B、平滑キャパシタ140Bを簡略化して示し、出力端子160A、160B、電圧検出部160Vは省略する。
アンテナ170A及び170Bは、例えば、Bluetooth(登録商標)のような近距離での無線通信を行うことができるアンテナであればよい。アンテナ170A及び170Bは、送電器300のアンテナ16とデータ通信を行うために設けられており、それぞれ、受電器100A及び100Bの制御部150A及び150Bに接続されている。
受電器100Aの制御部150Aは、二次側コイル120A、120Bの巻数を変更することを表すデータ等をアンテナ170Aを介して送電器300に送信する。同様に、受電器100Bの制御部150Bは、二次側コイル120A、120Bの巻数を変更することを表すデータ等をアンテナ170Bを介して送電器300に送信する。
電子機器200A及び200Bは、それぞれ、送電装置80の近くに配置した状態で、送電装置80に接触せずにバッテリ220A及び220Bを充電することができる。バッテリ220A及び220Bの充電は、同時に行うことが可能である。
電力伝送システム500は、図3に示す構成要素のうち、送電器300と、受電器100A及び100Bとによって構築される。すなわち、送電装置80と、電子機器200A及び200Bとは、磁界共鳴による非接触状態での電力伝送を可能にする電力伝送システム500を採用している。
図4及び図5は、二次側コイル120の構成を示す図である。図4に示すように、二次側コイル120は、一対の端子121A、121Bを有し、端子121Aから端子121Bまで渦巻き状に巻回されている。端子121Aと121Bは、二次側コイル120の中心122を通る直線R1上に位置しており、二次側コイル120は、端子121Aから端子121Bに向かって、径方向に一定間隔で内側に5回渦巻き状に巻回されている。
二次側コイル120は、さらに、端子121A、121Bと中心122とを結ぶ直線上に位置する端子123A、123B、123C、123Dを有する。端子123A、123B、123C、123Dは、この順番で端子121Aと端子121Bとの間で直線R1上に位置する。
二次側コイル120は、さらに、スイッチ124と、端子125A、125Bとを有する。スイッチ124は、スイッチ部124A、124B、124C、124D、124Eを有する。スイッチ部124A、124B、124C、124D、124Eの一端は、それぞれ、端子123A、123B,123C、123D、121Bに接続されており、他端は端子125Bに接続されている。また、端子125Aは、端子121Aに接続されている。
図4に示すように、スイッチ部124Eを閉成(オン)し、スイッチ部124A、124B、124C、124Dを開放(オフ)すると、二次側コイル120は、端子121Aから端子121Bまでの5巻のコイルになる。
図5に示すように、スイッチ部124Cを閉成(オン)し、スイッチ部124A、124B、124D、124Eを開放(オフ)すると、二次側コイル120は、端子121Aから端子123Cまでの3巻のコイルになる。
同様に、スイッチ部124Aを閉成(オン)し、スイッチ部124B、124C、124D、124Eを開放(オフ)すると、二次側コイル120は、端子121Aから端子123Aまでの1巻のコイルになる。また、スイッチ部124Bを閉成(オン)し、スイッチ部124A、124C、124D、124Eを開放(オフ)すると、二次側コイル120は、端子121Bから端子123Bまでの2巻のコイルになる。また、スイッチ部124Dを閉成(オン)し、スイッチ部124A、124B、124C、124Eを開放(オフ)すると、二次側コイル120は、端子121Dから端子123Dまでの4巻のコイルになる。
スイッチ部124A、124B、124C、124D、124Eのうちのいずれか1つを選択して閉成(オン)することにより、二次側コイル120の巻数を変更することができる。スイッチ124のスイッチ部124A、124B、124C、124D、124Eのオン/オフの制御は、制御部150によって行われる。以下では、スイッチ部124A、124B、124C、124D、124Eのオン/オフを制御することをスイッチ124のオン/オフを制御することと称す。
制御部150がスイッチ124のオン/オフを制御することにより、二次側コイル120の出力電圧を変化させることができる。二次側コイル120の出力電圧が変化すれば、DCDCコンバータ210の入力電圧及び負荷抵抗が変化する。
次に、図6及び図7を用いて、二次側コイル120(120A、120B)の巻数を変化させる場合の動作について説明する。図6及び図7は、一次側共振コイル12から、受電器100A、又は、受電器100A及び100Bが受電している状態を示す図である。なお、図6及び図7では、受電器100A及び100Bを簡略化し、二次側共振コイル110A及び二次側コイル120A(図3参照)、二次側共振コイル110B及び二次側コイル120B(図3参照)に相当する2つのコイルとして示す。
図6(A)に示すように、一次側共振コイル12から受電器100Aのみが受電している状態では、受電器100Aが単独で最も効率良く受電できる状態にすればよい。ここで、一例として、このように受電器100Aが単独で最も効率良く受電できる状態は、二次側コイル120Aの巻数が3巻のときであることとする。このとき、受電器100Aの受電電力はP1で、DCDCコンバータ210A(図3参照)の入力電圧はVin1であることとする。
次に、図6(B)に示すように受電器100Bが加わると、送電装置80(図3参照)は送電電力を増大する。受電器100AのDCDCコンバータ210Aは、図6(A)に示すように受電器100Aが単独で受電していた状態と、受電電力が変わらないように降圧制御を行い、DCDCコンバータ210の負荷抵抗は増大する。これは、送電電力が増えたため、送電電力が増える前と受電電力が変わらないようにするために、負荷抵抗を増大することによって、増大された送電電力のうちの一部を受電するようにするためである。
ここで、図6(B)の状態での受電器100Aの受電電力をP2とすると、受電器100Aは一定の受電電力でバッテリ220A(図3参照)を充電しようとするため、受電電力P2は、図6(A)の状態での受電器100Aの受電電力P1と等しい。
このように、受電電力P2が受電電力P1と等しい状態で、DCDCコンバータ210の負荷抵抗が増大するため、DCDCコンバータ210Aの入力電圧Vin2は、図6(A)の状態でのDCDCコンバータ210Aの入力電圧Vin1よりも大きくなる。
図6(B)の状態で、DCDCコンバータ210Aの入力電圧Vin2が上昇しすぎると、DCDCコンバータ210Aの入力電圧の上限値を超えるおそれがある。このため、受電器100Aは、入力電圧Vin2を低下させるべく、二次側コイル120Aの巻数を低減する。
例えば、図6(C)では、二次側コイル120Aの巻数が2巻に減らされたとする。図6(C)の状態での受電器100Aの受電電力P3は、図6(B)の状態での受電器100Aの受電電力P2と等しいため、図6(C)のDCDCコンバータ210Aの入力電圧Vin3は、図6(B)のDCDCコンバータ210Aの入力電圧Vin2よりも低下される。
このように二次側コイル120の巻数を制御することにより、DCDCコンバータ210Aの入力電圧が上限値を超えないようにすることができる。
また、図7(A)には、一次側共振コイル12から受電器100A及び100Bが受電しており、受電器100A及び100Bが、二次側コイル120A及び120Bの巻数をそれぞれにとって最適な2巻及び3巻に設定している状態を示す。このように、受電器100A及び100Bの二次側コイル120A及び120Bの巻数がそれぞれにとって最適な巻数である場合は、巻数を変更することなく、そのまま受電を継続すればよい。
また、図7(B)には、一次側共振コイル12から受電器100A及び100Bが受電しており、送電電力が過剰だったため、受電器100A及び100Bが、二次側コイル120A及び120Bの巻数をともに3巻から2巻に減少させた状態を示す。このように、巻数の減少があった場合には、送電器は送電電力を減少させる。
そして、送電電力を減少させた後に、巻数を最適な巻数に戻す受電器が出現した場合には、送電電力の減少を止める。例えば、図7(B)に示すように、受電器100A及び100Bが、二次側コイル120A及び120Bの巻数をともに3巻から2巻に減少させた状態から、受電器100Bが、二次側コイル120Bの巻数を3巻に戻すと、送電電力の減少を止める。
図8は、二次側コイル120の巻数を1巻から5巻に設定した場合におけるDCDCコンバータ210の負荷抵抗値と、受電器100の受電電力との関係を示す図である。横軸はDCDCコンバータ210の負荷抵抗値を示し、縦軸は受電器100の受電電力を規格化した数値(単位なし)で示す。なお、受電電力の電圧値は一定値である。
二次側コイル120の巻数を1巻から5巻に変化させると、一次側共振コイル12と二次側コイル120との間の共振状態が変化し、二次側コイル120のインピーダンスも変化するため、受電電力が最大になる負荷抵抗値が変わる。巻数が増えるほど、受電電力の特性は右側(高抵抗側)にシフトする。
例えば、受電電力が0.3である場合に、二次側コイル120が3巻のときは負荷抵抗値が26Ωであり、二次側コイル120が2巻のときは負荷抵抗値が11Ωである。このように、受電電力が一定の状態において、巻数を変化させることによって負荷抵抗値を変化させることができる。巻数を減少させれば、負荷抵抗値が低下する。
なお、受電電力が0.3のときに、3巻では26Ωと6Ωの2つの値があり、0.2では11Ωと1.5Ωの2つの値があるが、受電電力のピークよりも高抵抗側の値(26Ωと11Ω)を用いる。これは、DCDCコンバータ210が降圧型であることから、ピークよりも低抵抗側の値を用いると、入力電圧の下限値未満になるおそれがあるからである。
図9は、図8にDCDCコンバータ210の入力電圧Vinの値を追加した特性を示す図である。なお、入力電圧Vinは規格化した数値(単位なし)で示す。
二次側コイル120の巻数を変える前後で受電電力Pは一定であり、入力電圧Vinと負荷抵抗値Rを用いると、P=Vin/Rの関係があるため、負荷抵抗値Rが増大すれば入力電圧Vinも増大し、負荷抵抗値Rが低下すれば入力電圧Vinも低下する。
例えば、受電電力が0.3である場合に、二次側コイル120が4巻のときは負荷抵抗値Rは45Ωであり、二次側コイル120が3巻のときは負荷抵抗値Rは26Ωであり、二次側コイル120が2巻のときは負荷抵抗値Rは11Ωであり、二次側コイル120が1巻のときは負荷抵抗値Rは1.2Ωである。
このような場合に、DCDCコンバータ210の入力電圧Vinは、二次側コイル120が4巻のときは入力電圧Vinは1.8であり、二次側コイル120が3巻のときは入力電圧Vinは1.4であり、二次側コイル120が2巻のときは入力電圧Vinは0.9であり、二次側コイル120が1巻のときは入力電圧Vinは0.4である。すなわち、巻数を減少させれば、DCDCコンバータ210の入力電圧Vinを低下させることができる。
例えば、DCDCコンバータ210の入力電圧Vinの上限値が1であり、二次側コイル120の巻数を3巻のときに入力電圧Vinが上限値を超えそうな場合には、二次側コイル120の巻数を2巻に減少させればよい。
そして、図8及び図9に示すような二次側コイル120の複数の巻数についてのDCDCコンバータ210の負荷抵抗値と、受電器100の受電電力とを関連付けたデータを制御部150のメモリ150Mに格納しておけばよい。
図10は、受電器100の制御部150が実行する処理を示すフローチャートである。図10に示すフローは、受電器100の制御方法を示す。
制御部150は、受電器100の電源が投入されるとフローをスタートさせる。なお、フローが開始するときの初期条件として、受電器100の二次側コイル120の巻数は、単独で受電する場合の最適値に設定されている。最適値は、一例として3巻である。
また、送電器300は、受電器100と無線のデータ通信を定期的に行い、受電器100の受電電力がDCDCコンバータ210の入力電圧の下限値以上になるように、送電電力を調整している。
制御部150は、DCDCコンバータ210の入力電圧Vinを測定する(ステップS1)。入力電圧Vinは、電圧検出部160Vで測定すればよい。
制御部150は、入力電圧Vinが上限値以下であるかどうかを判定する(ステップS2)。上限値の値を表すデータは、150のメモリ150Mに格納しておけばよい。
制御部150は、入力電圧Vinが上限値以下である(S2:YES)と判定すると、フローをステップS1にリターンする。
制御部150は、入力電圧Vinが上限値以下ではない(S2:NO)と判定すると、二次側コイル120のスイッチ部124A〜124Eをすべて開放(オフ)する(ステップS3)。上限値を超えているため、DCDCコンバータ210の破壊を抑制するためである。
次いで、制御部150は、入力電圧Vinが上限値を超えていることを表すデータを送電器300に通知する(ステップS4)。制御部150は、アンテナ170を介してデータを送電器300に送信する。
次いで、制御部150は、制御部150のメモリ150Mから、二次側コイル120の複数の巻数についてのDCDCコンバータ210の負荷抵抗値と、受電器100の受電電力とを関連付けたデータを読み出す(ステップS5)。
次いで、制御部150は、二次側コイル120の巻数を減らすことによって入力電圧Vinを上限値以下にできるかどうかを判定する(ステップS6)。制御部150は、現在の巻数よりも少ない巻数について、受電電力Pと負荷抵抗値Rを用いて入力電圧Vinを計算して、巻数を減らすことによって入力電圧Vinを上限値以下にできるかどうかを判定する。
なお、受電電力Pは、バッテリ220の定格出力によって決まっているため、受電電力Pを表すデータを制御部150のメモリ150Mに格納しておけばよい。また、制御部150のメモリ150Mには、図9に示すように、二次側コイル120の複数の巻数についてのDCDCコンバータ210の負荷抵抗値と、受電器100の受電電力とに加えて、さらに入力電圧Vinを関連付けたデータを格納しておいてもよい。
制御部150は、入力電圧Vinを上限値以下にできる(S6:YES)と判定すると、入力電圧Vinを上限値以下にする巻数に変更する(ステップS7)。具体的には、制御部150は、スイッチ124のスイッチ部124A〜124Eを切り替える。
制御部150は、巻数を変更したことを表すデータを送電器300に通知する(ステップS8)。このデータは、巻数を何巻減少させたか、又は、何巻増大させたかを表すデータである。
制御部150は、充電完了かどうかを判定する(ステップS9)。制御部150は、バッテリ220の充電率が満充電であるかどうかを判定することによって、充電完了かどうかを判定する。
制御部150は、充電完了ではない(S9:NO)と判定すると、フローをステップS1にリターンする。
制御部150は、充電完了である(S9:YES)と判定すると、一連の処理を終了する(エンド)。これにより、受電器100は、これ以上充電しなくなる。
また、制御部150は、ステップS6で入力電圧Vinを上限値以下にできない(S6:NO)と判定すると、一連の処理を終了する(エンド)。
図11は、送電器300の制御部310が実行する処理を示すフローチャートである。
制御部310は、送電器300の電源が投入されるとフローをスタートさせる。
制御部310は、すべての受電器100の二次側コイル120の巻数が最適値から変更されているかどうかを判定する(ステップS11)。送電器300には、受電器100から巻数を変更したことを表すデータが通知されるため、最適値からの変更があるかどうかを把握することができる。
制御部310は、すべての受電器100の二次側コイル120の巻数が最適値から変更されている(S11:YES)と判定すると、送電電力を減少させる(ステップS12)。送電電力を減少させる際には、所定の電力だけ減少させるようにステップ幅が決められている。
次いで、制御部310は、すべての受電器100のDCDCコンバータ210の入力電圧Vinが下限値以上であるかどうかを判定する(ステップS13)。送電器300には、受電器100から、入力電圧Vinが上限値を超えていることを表すデータが通知されるため、制御部310は、このデータの受信の有無に基づいて判定することができる。
制御部310は、すべての受電器100のDCDCコンバータ210の入力電圧Vinが下限値以上である(S13:YES)と判定すると、二次側コイル120の巻数を最適な巻線に近づく方向に戻せる二次側コイル120が存在するかどうかを判定する(ステップS14)。
二次側コイル120の巻数を最適な巻線に近づく方向に戻せる二次側コイル120が存在するかどうかは、制御部310がデータ通信で受電器100に問い合わせ、受電器100がステップS6と同様の判定を行い、判定結果を表すデータを送電器300に送信し、制御部310が受信したデータに基づいて判定することによって、ステップS14の判定を行う。
また、制御部310が図8及び図9に示すような二次側コイル120の複数の巻数についてのDCDCコンバータ210の負荷抵抗値と、受電器100の受電電力とを関連付けたデータを内部メモリに格納しておき、受電器100に問い合わせることなく、ステップS6と同様の判定を行うことによって、ステップS14の判定を行ってもよい。
制御部310は、巻数を最適な巻線に近づく方向に戻せる二次側コイル120が存在する(S14:YES)と判定すると、巻数を最適な巻線に近づく方向に戻せる二次側コイル120を有する受電器100に巻数を戻すように指令を送信する(ステップS15)。これにより、受電器100は、二次側コイル120の巻数を最適な巻線に近づく方向に1巻戻す。
次いで、制御部310は、DCDCコンバータ210の入力電圧Vinが上限値より高い受電器100があるかどうかを判定する(ステップS16)。入力電圧Vinが上限値を超えていることを表すデータは、受電器100から送電器300に通知されるため、このデータを送信した受電器100があるかどうかを判定すればよい。
制御部310は、DCDCコンバータ210の入力電圧Vinが上限値より高い受電器100がある(S16:YES)と判定すると、送電を終了する(エンド)。
なお、制御部310は、ステップS16において、DCDCコンバータ210の入力電圧Vinが上限値より高い受電器100がない(S16:NO)と判定すると、フローをステップS11にリターンする。フローをステップS11から繰り返すためである。
また、制御部310は、ステップS14において、変更前の巻数に戻せる二次側コイル120が存在しない(S14:NO)と判定すると、フローをステップS12にリターンする。送電電力を減少させるためである。
また、制御部310は、少なくともいずれかの受電器100のDCDCコンバータ210の入力電圧Vinが下限値以上ではない(S13:NO)と判定すると、送電電力をステップS12で減少させる前の送電電力に戻す(ステップS17)。
また、制御部310は、ステップS11において、少なくともいずれかの受電器100の二次側コイル120の巻数が変更されていない(S11:NO)と判定すると、ステップS11の処理を繰り返す。すべての受電器100の二次側コイル120の巻数が変更された状態が出現するまで待機するためである。
以上で一連の処理が終了する。
以上のように、実施の形態の受電器100は、DCDCコンバータ210の入力電圧Vinが上限値を超えている場合に、二次側コイル120の巻数を減らすことで入力電圧Vinを上限値以下にできると判定すると、巻数を減らすためにスイッチ124を切り替える。
従って、二次側コイル120の出力電圧が低下し、DCDCコンバータ210の入力端子210A、210Bから見た負荷抵抗を低減し、入力電圧Vinを低下させることができる。このため、DCDCコンバータ210の入力電圧Vinが上限値を超えることなく、送電器300との間で効率的な電力伝送を行うことができる。
以上、実施の形態によれば、送電器300との間で効率的な電力伝送を行うことができる受電器100、電力伝送システム、及び、受電器の制御方法を提供することができる。
図12及び図13は、実施の形態の変形例による二次側コイル120Xを示す図である。図12に示すように、二次側コイル120Xは、図4に示す二次側コイル120の端子123A〜123Dをスイッチ123Xに置き換えたものである。
スイッチ123Xは、端子123XA1〜123XD1と端子123XA2〜123XD2とを有し、二次側コイル120Xの円周方向に隣り合う端子同士、及び/又は、内側及び外側の隣り合う端子同士で接続可能である。なお、端子123XA1〜123XD1の位置は、図4における端子123A〜123Dの位置と等しい。
端子123XA2〜123XD2は、渦巻き状に巻回される二次側コイル120Xに沿って、それぞれ、端子123XA1〜123XD1の左側に隣接して配置されている。
端子123XA2〜123XD2は、それぞれ、端子123XA1〜123XD1と接続可能である。また、端子123XA2〜123XD2は、径方向に隣り合う端子同士でも接続可能である。
例えば、図12に示すように、端子123XA1と123XA2とを接続し、端子123XA1と123XA2とを接続し、かつ、スイッチ部123Cを閉成(オン)すると、端子121Aから端子123XC2までに、3巻したコイルが得られる。図12では、端子121Aから端子123XC2までの区間(3巻のコイルに含まれる区間)を実線で示し、端子123XC1から端子121Bまでの区間(3巻のコイルに含まれない区間)を破線で示す。
コイルは、3巻であり、径方向のピッチは間を飛ばしておらず、径方向に隣り合う二次側コイル120Xのピッチである。このようなピッチをピッチ1と称すこととする。
また、図13に示すように、端子123XA2と123XB2とを接続し、端子123XC2と123XD2とを接続し、かつ、スイッチ部123Eを閉成(オン)する。これにより、端子121Aから端子123XA2及び123XB2を経て、端子123B2から二次側コイル120Xに沿って端子123XC2まで至り、端子123XC2及び123XD2を経て、端子123XD2から二次側コイル120Xに沿って端子121Bまで至るコイルが得られる。
図13では、端子121Aから端子123XC2までの区間(3巻のコイルに含まれる区間)を実線で示し、端子123XC1から端子121Bまでの区間(3巻のコイルに含まれない区間)を破線で示す。
このコイルは、3巻であるが、図12に実線で示すコイルに比べると、径方向のピッチが2倍になる。このようなピッチをピッチ2と称すこととする。
ピッチ1とピッチ2とでは、二次側コイル120Xのうち、実線で示すコイルの部分の径方向のピッチ(間隔)が異なるため、同一の電力を二次側共振コイル110から電磁誘導で受電する場合に、二次側コイル120Xの出力電圧が異なる。
このため、二次側コイル120Xのピッチを変えることによっても、図4及び図5に示す二次側コイル120を用いる場合と同様に、DCDCコンバータ210の入力電圧Vinを変更することができる。
また、以上では、バッテリ220の定格出力によって受電電力が予め決められている形態について説明したが、バッテリ220の定格出力が予め決められていない場合には、受電器100の受電電力を求めればよい。例えば、図14に示す受電器100Yのように、二次側コイル120の電圧値及び電流値を検出することによって受電電力を検出する電力センサ120Yを二次側コイル120に取り付け、電力センサ120Yによって検出される受電電力を表すデータを制御部150に出力してもよい。そして、電力センサ120Yから入力される受電電力を表すデータに基づいて、制御部150が巻数を変更してもよい。
以上、本発明の例示的な実施の形態の受電器、電力伝送システム、及び、受電器の制御方法について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
一次側共振コイルとの間で生じる磁界共鳴又は電界共鳴によって前記一次側共振コイルから電力を受電する二次側共振コイルと、
前記二次側共振コイルから電磁誘導で電力を受電する二次側コイルであって、巻数又は巻線のピッチを変更可能な二次側コイルと、
前記二次側コイルの出力側に接続され、交流電力を全波整流する整流回路と、
前記整流回路の出力側に接続される平滑回路と、
前記平滑回路の出力側に接続され、負荷回路に電力を供給するDCDCコンバータが接続される出力端子と、
前記一次側共振コイルから受電する受電電力に応じて、前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値を超えないように、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する制御部と
を含む、受電器。
(付記2)
複数種類の前記巻数又は複数種類の前記巻線のピッチの各々について、前記DCDCコンバータの入力端子から前記負荷回路側を見た負荷抵抗と、前記受電電力とを関連付けたデータベースを格納する格納部をさらに含み、
前記制御部は、所望の受電電力に前記データベースの中で対応する受電電力に関連付けられた、前記複数種類の巻数又は前記複数種類の巻線のピッチについての前記負荷抵抗のうち、当該負荷抵抗による前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値以下に収まる負荷抵抗を実現する巻数又は巻線のピッチに、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する、付記1記載の受電器。
(付記3)
前記受電電力を検出する電力検出部と、
複数種類の前記巻数又は複数種類の前記巻線のピッチの各々について、前記DCDCコンバータの入力端子から前記負荷回路側を見た負荷抵抗と、前記受電電力とを関連付けたデータベースを格納する格納部をさらに含み、
前記制御部は、前記電力検出部によって検出される受電電力に前記データベースの中で対応する受電電力に関連付けられた、前記複数種類の巻数又は前記複数種類の巻線のピッチについての前記負荷抵抗のうち、当該負荷抵抗による前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値以下に収まる負荷抵抗を実現する巻数又は巻線のピッチに、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する、付記1記載の受電器。
(付記4)
前記DCDCコンバータは、降圧型のDCDCコンバータであり、
前記制御部は、前記DCDCコンバータの入力電圧が前記上限値以下に収まる負荷抵抗を実現する巻数又は巻線のピッチが複数ある場合には、当該複数の巻数又は巻線のピッチのうち、当該複数の巻数又は巻線のピッチでの前記受電電力の前記負荷抵抗に対する特性において前記受電電力の最大値を与える負荷抵抗よりも高い負荷抵抗を与える巻数又は巻線のピッチを選択する、付記2又は3記載の受電器。
(付記5)
一次側共振コイルを有する送電器と、前記送電器から磁界共鳴又は電界共鳴によって電力を同時に受電する複数の受電器とを含む、電力伝送システムであって、
前記複数の受電器は、それぞれ、
一次側共振コイルとの間で生じる磁界共鳴又は電界共鳴によって前記一次側共振コイルから電力を受電する二次側共振コイルと、
前記二次側共振コイルから電磁誘導で電力を受電する二次側コイルであって、巻数又は巻線のピッチを変更可能な二次側コイルと、
前記二次側コイルの出力側に接続され、交流電力を全波整流する整流回路と、
前記整流回路の出力側に接続される平滑回路と、
前記平滑回路の出力側に接続され、負荷回路に電力を供給するDCDCコンバータが接続される出力端子と、
前記一次側共振コイルから受電する受電電力に応じて、前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値以下に収まるように、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する受電制御部と、
前記送電器に前記巻数又は前記巻線のピッチを表す情報を送信する受電側通信部と
を有する、電力伝送システム。
(付記6)
前記複数の受電器は、それぞれ、前記送電器に前記巻数又は前記巻線のピッチを表す情報を送信する受電側通信部をさらに有し、
前記送電器は、
前記一次側共振コイルから送電する送電電力を制御する送電制御部と、
前記受電側通信部から前記巻数又は前記巻線のピッチを表す情報を受信する送電側通信部と
をさらに有し、
前記送電制御部は、前記複数の受電器の前記受電側通信部から受信する前記巻数又は前記巻線のピッチを表す情報が前記巻数又は前記巻線のピッチの最適値からの変更を表す場合には、前記送電電力を低下させて、前記巻数又は前記巻線のピッチを最適な巻線に近づける方向に戻せる受電器が現れると、当該受電器の巻線の前記巻数又は前記巻線のピッチを前記最適な巻線に近づける方向に変更し、
前記DCDCコンバータの入力電圧が前記複数の受電器のうちのいずれかの受電器の最適値になると、当該受電器の二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを固定する、付記5記載の電力伝送システム。
(付記7)
一次側共振コイルとの間で生じる磁界共鳴又は電界共鳴によって前記一次側共振コイルから電力を受電する二次側共振コイルと、
前記二次側共振コイルから電磁誘導で電力を受電する二次側コイルであって、巻数又は巻線のピッチを変更可能な二次側コイルと、
前記二次側コイルの出力側に接続され、交流電力を全波整流する整流回路と、
前記整流回路の出力側に接続される平滑回路と、
前記平滑回路の出力側に接続され、負荷回路に電力を供給するDCDCコンバータが接続される出力端子と
を含む受電器の制御方法であって、
前記一次側共振コイルから受電する受電電力に応じて、前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値を超えないように、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する、受電器の制御方法。
1 交流電源
10 送電器
11 一次側コイル
12 一次側共振コイル
13 整合回路
14 キャパシタ
20 受電器
21 二次側共振コイル
22 二次側コイル
30 負荷装置
50 電力伝送システム
80 送電装置
100 受電器
110 二次側共振コイル
120 二次側コイル
121A、121B 端子
122 中心
123A〜123D 端子
124 スイッチ
124A〜124E スイッチ部
125A、125B 端子
120X 二次側コイル
123XA1〜123XD1 端子
123XA2〜123XD2 端子
130 整流回路
140 平滑キャパシタ
150 制御部
160A、160B 出力端子
160V 電圧検出部
300 送電器
310 制御部

Claims (7)

  1. 一次側共振コイルとの間で生じる磁界共鳴又は電界共鳴によって前記一次側共振コイルから電力を受電する二次側共振コイルと、
    前記二次側共振コイルから電磁誘導で電力を受電する二次側コイルであって、巻数又は巻線のピッチを変更可能な二次側コイルと、
    前記二次側コイルの出力側に接続され、交流電力を全波整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力側に接続される平滑回路と、
    前記平滑回路の出力側に接続され、負荷回路に電力を供給するDCDCコンバータが接続される出力端子と、
    前記一次側共振コイルから受電する受電電力に応じて、前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値を超えないように、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する制御部と
    を含む、受電器。
  2. 複数種類の前記巻数又は複数種類の前記巻線のピッチの各々について、前記DCDCコンバータの入力端子から前記負荷回路側を見た負荷抵抗と、前記受電電力とを関連付けたデータベースを格納する格納部をさらに含み、
    前記制御部は、所望の受電電力に前記データベースの中で対応する受電電力に関連付けられた、前記複数種類の巻数又は前記複数種類の巻線のピッチについての前記負荷抵抗のうち、当該負荷抵抗による前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値以下に収まる負荷抵抗を実現する巻数又は巻線のピッチに、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する、請求項1記載の受電器。
  3. 前記受電電力を検出する電力検出部と、
    複数種類の前記巻数又は複数種類の前記巻線のピッチの各々について、前記DCDCコンバータの入力端子から前記負荷回路側を見た負荷抵抗と、前記受電電力とを関連付けたデータベースを格納する格納部をさらに含み、
    前記制御部は、前記電力検出部によって検出される受電電力に前記データベースの中で対応する受電電力に関連付けられた、前記複数種類の巻数又は前記複数種類の巻線のピッチについての前記負荷抵抗のうち、当該負荷抵抗による前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値以下に収まる負荷抵抗を実現する巻数又は巻線のピッチに、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する、請求項1記載の受電器。
  4. 前記DCDCコンバータは、降圧型のDCDCコンバータであり、
    前記制御部は、前記DCDCコンバータの入力電圧が前記上限値以下に収まる負荷抵抗を実現する巻数又は巻線のピッチが複数ある場合には、当該複数の巻数又は巻線のピッチのうち、当該複数の巻数又は巻線のピッチでの前記受電電力の前記負荷抵抗に対する特性において前記受電電力の最大値を与える負荷抵抗よりも高い負荷抵抗を与える巻数又は巻線のピッチを選択する、請求項2又は3記載の受電器。
  5. 一次側共振コイルを有する送電器と、前記送電器から磁界共鳴又は電界共鳴によって電力を同時に受電する複数の受電器とを含む、電力伝送システムであって、
    前記複数の受電器は、それぞれ、
    一次側共振コイルとの間で生じる磁界共鳴又は電界共鳴によって前記一次側共振コイルから電力を受電する二次側共振コイルと、
    前記二次側共振コイルから電磁誘導で電力を受電する二次側コイルであって、巻数又は巻線のピッチを変更可能な二次側コイルと、
    前記二次側コイルの出力側に接続され、交流電力を全波整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力側に接続される平滑回路と、
    前記平滑回路の出力側に接続され、負荷回路に電力を供給するDCDCコンバータが接続される出力端子と、
    前記一次側共振コイルから受電する受電電力に応じて、前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値以下に収まるように、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する受電制御部と、
    前記送電器に前記巻数又は前記巻線のピッチを表す情報を送信する受電側通信部と
    を有する、電力伝送システム。
  6. 前記複数の受電器は、それぞれ、前記送電器に前記巻数又は前記巻線のピッチを表す情報を送信する受電側通信部をさらに有し、
    前記送電器は、
    前記一次側共振コイルから送電する送電電力を制御する送電制御部と、
    前記受電側通信部から前記巻数又は前記巻線のピッチを表す情報を受信する送電側通信部と
    をさらに有し、
    前記送電制御部は、前記複数の受電器の前記受電側通信部から受信する前記巻数又は前記巻線のピッチを表す情報が前記巻数又は前記巻線のピッチの最適値からの変更を表す場合には、前記送電電力を低下させて、前記巻数又は前記巻線のピッチを最適な巻線に近づける方向に戻せる受電器が現れると、当該受電器の巻線の前記巻数又は前記巻線のピッチを前記最適な巻線に近づける方向に変更し、
    前記DCDCコンバータの入力電圧が前記複数の受電器のうちのいずれかの受電器の最適値になると、当該受電器の二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを固定する、請求項5記載の電力伝送システム。
  7. 一次側共振コイルとの間で生じる磁界共鳴又は電界共鳴によって前記一次側共振コイルから電力を受電する二次側共振コイルと、
    前記二次側共振コイルから電磁誘導で電力を受電する二次側コイルであって、巻数又は巻線のピッチを変更可能な二次側コイルと、
    前記二次側コイルの出力側に接続され、交流電力を全波整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力側に接続される平滑回路と、
    前記平滑回路の出力側に接続され、負荷回路に電力を供給するDCDCコンバータが接続される出力端子と
    を含む受電器の制御方法であって、
    前記一次側共振コイルから受電する受電電力に応じて、前記DCDCコンバータの入力電圧が上限値を超えないように、前記二次側コイルの巻数又は巻線のピッチを変更する、受電器の制御方法。
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