JP2015080296A - 受電機器及び非接触電力伝送装置 - Google Patents

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Shinya Wakisaka
伸也 脇阪
竜也 安久
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竜也 安久
琢磨 小野
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琢磨 小野
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祐司 大北
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博樹 戸叶
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Abstract

【課題】2次側コイルから負荷に向けて電力が伝送される電力伝送経路の異常を好適に検知することができる受電機器及び非接触電力伝送装置を提供すること。【解決手段】非接触電力伝送装置10は、交流電力が入力される1次側コイル13aと、1次側コイル13aから非接触で交流電力を受電可能な2次側コイル23aと、バッテリ22とを備えている。ここで、非接触電力伝送装置10は、2次側コイル23aからバッテリ22に向けて電力が伝送される電力伝送経路EL1と、電力伝送経路EL1とは別に設けられ、当該電力伝送経路EL1の一部と協働して閉ループR1を形成する異常判定経路EL2とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、受電機器及び非接触電力伝送装置に関する。
非接触で電力伝送を行う非接触電力伝送装置として、例えば、交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器と、1次側コイルから非接触で交流電力を受電可能な2次側コイルを有する受電機器とを備えているものが知られている(例えば特許文献1参照)。かかる非接触電力伝送装置では、例えば1次側コイルと2次側コイルとが磁場共鳴することにより、送電機器から受電機器に非接触で交流電力が伝送される。当該交流電力は、受電機器に設けられた負荷としてのバッテリの充電に用いられる。
特開2009−106136号公報
ここで、何らかの要因により、受電機器、特に2次側コイルから負荷に向けて電力が伝送される電力伝送経路にて異常が発生すると、負荷への電力伝送に支障が生じ得る。このため、上記電力伝送経路の異常を好適に検知することが求められる。
本発明の目的は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、2次側コイルから負荷に向けて電力が伝送される電力伝送経路の異常を好適に検知することができる受電機器及び非接触電力伝送装置を提供することである。
上記目的を達成する受電機器は、交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能なものであって、前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、負荷と、前記2次側コイルから前記負荷に向けて電力が伝送される電力伝送経路と、前記電力伝送経路とは別に設けられ、当該電力伝送経路の少なくとも一部と協働して閉ループを形成する異常判定経路と、前記異常判定経路上に設けられ、電力を供給する電力供給部と、前記電力供給部により前記電力が供給されている状況において前記閉ループを伝送する電力を測定する測定部と、前記測定部の測定結果に基づいて、前記閉ループを構成している前記電力伝送経路に異常が発生しているか否かを判定する異常判定部と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、異常判定経路と電力伝送経路の少なくとも一部とによって形成された閉ループを伝送する電力を測定することにより、閉ループを構成している電力伝送経路に異常が発生しているか否かが判定される。例えば、閉ループを構成している電力伝送経路に断線や短絡等が生じている場合には、閉ループを伝送する電力の電力値が異常な値を示すことが想定される。よって、電力伝送経路の異常を好適に検知することができる。
上記受電機器について、前記異常判定部による判定が行われる場合には、前記電力供給部と前記電力伝送経路とが接続される一方、前記2次側コイルによって前記交流電力が受電される場合には、前記電力供給部と前記電力伝送経路とが遮断されるよう切り替わる接続切替部を備えているとよい。かかる構成によれば、異常判定部による判定が行われる場合には、電力供給部と電力伝送経路とが接続されるため、電力供給部によって閉ループに電力が供給される。一方、2次側コイルによって交流電力が受電される場合には、電力供給部と電力伝送経路とが遮断される。これにより、電力供給部の電力と、2次側コイルによって受電された交流電力とが干渉してしまうことや、2次側コイルによって受電された交流電力が異常判定経路に伝送されてしまうことに起因する損失等を抑制できる。
上記受電機器について、前記負荷はバッテリであり、前記受電機器は、前記電力伝送経路とは別に設けられ、前記バッテリを介することなく前記閉ループを形成するバイパス経路と、前記電力伝送経路上に設けられ、電力が伝送される経路を切り替える経路切替部と、を備え、前記電力伝送経路は、前記2次側コイルから前記経路切替部までの第1経路と、前記経路切替部から前記バッテリまでの第2経路と、から構成されており、前記経路切替部は、前記第1経路の接続先を、前記第2経路又は前記バイパス経路に切り替えるものであり、前記異常判定部による判定が行われる場合には、前記第1経路の接続先が前記バイパス経路となるよう切り替わるとよい。かかる構成によれば、異常判定部による判定が行われる場合には、第1経路がバイパス経路に接続され、閉ループが形成される。当該閉ループには、バッテリが含まれない。これにより、電力供給部の電力と、バッテリの電力との干渉を回避できる。
上記受電機器について、前記第1経路上には、インピーダンス変換を行うものであってインピーダンスが可変なインピーダンス変換部が設けられており、前記バイパス経路上には、入力される電力の電力値に関わらず一定の抵抗値を有する固定負荷が設けられており、前記経路切替部は、前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御が行われる場合には、前記第1経路の接続先が前記バイパス経路となるよう切り替わるものであるとよい。バッテリは、入力される電力の電力値に応じて、インピーダンスが変動する変動負荷である。このため、インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御の際に、インピーダンス変換部とバッテリとが接続されていると、バッテリのインピーダンスの変動を考慮する必要があり、上記インピーダンスの可変制御が煩雑なものとなり易い。
これに対して、本構成によれば、上記インピーダンスの可変制御が行われる場合には、第1経路の接続先がバイパス経路となるため、バイパス経路上に設けられた固定負荷に電力が伝送される。当該固定負荷は、入力される電力の電力値に関わらず一定の抵抗値を有するものである。これにより、インピーダンスの可変制御の際に、バッテリのインピーダンスの変動を考慮する必要がないため、インピーダンスの可変制御を好適に行うことができる。
上記目的を達成する非接触電力伝送装置は、交流電力が入力される1次側コイルと、前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、負荷と、前記2次側コイルから前記負荷に向けて電力が伝送される電力伝送経路と、前記電力伝送経路とは別に設けられ、当該電力伝送経路の少なくとも一部と協働して閉ループを形成する異常判定経路と、前記異常判定経路上に設けられ、前記閉ループに対して電力を供給する電力供給部と、前記電力供給部により前記電力が供給されている状況において前記閉ループを伝送する電力を測定する測定部と、前記測定部の測定結果に基づいて、前記閉ループを構成している前記電力伝送経路に異常が発生しているか否かを判定する異常判定部と、を備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、異常判定経路と電力伝送経路の少なくとも一部とによって形成された閉ループに対して電力を供給し、その閉ループを伝送する電力を測定することにより、閉ループを構成している電力伝送経路に異常が発生しているか否かが判定される。例えば、閉ループを構成している電力伝送経路に断線や短絡等が生じている場合には、閉ループを伝送する電力の電力値が異常な値を示すことが想定される。よって、電力伝送経路の異常を好適に検知することができる。
この発明によれば、2次側コイルから負荷に向けて電力が伝送される電力伝送経路の異常を好適に検知することができる。
受電機器及び非接触電力伝送装置を示すブロック回路図。 車両側コントローラにて実行される異物確認処理を示すフローチャート。 車両側コントローラにて実行される調整処理を示すフローチャート。 別例の受電機器及び非接触電力伝送装置を示すブロック回路図。
以下、受電機器(受電装置)及び非接触電力伝送装置(非接触電力伝送システム)を車両に適用した一実施形態について説明する。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10は、非接触で電力伝送が可能な送電機器11(地上側機器、1次側機器)及び受電機器21(車両側機器、2次側機器)を備えている。送電機器11は地上に設けられており、受電機器21は車両に搭載されている。
送電機器11は、予め定められた周波数の交流電力を出力可能な交流電源12を備えている。交流電源12は、インフラとしての系統電源から系統電力が入力された場合に、当該系統電力を交流電力に変換し、その変換された交流電力を出力可能に構成されている。また、交流電源12は、電力値が異なる複数種類の交流電力を出力可能に構成されている。なお、本実施形態において、交流電源12は、例えば電圧源である。
交流電源12から出力された交流電力は、非接触で受電機器21に伝送され、受電機器21に設けられたバッテリ22の充電に用いられる。具体的には、非接触電力伝送装置10は、送電機器11及び受電機器21間の電力伝送を行うものとして、送電機器11に設けられた送電器13と、受電機器21に設けられた受電器23とを備えている。
送電器13及び受電器23は同一の構成となっており、両者は磁場共鳴可能に構成されている。詳細には、送電器13は、並列に接続された1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路を有している。受電器23は、並列に接続された2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路を有している。両共振回路の共振周波数は同一に設定されている。
かかる構成によれば、送電器13及び受電器23の相対位置が磁場共鳴可能な位置にある状況において、交流電力が送電器13(1次側コイル13a)に入力された場合、送電器13と受電器23(2次側コイル23a)とが磁場共鳴する。これにより、受電器23は送電器13のエネルギの一部を受け取る。すなわち、受電器23は、送電器13から交流電力を受電する。
ちなみに、交流電源12から出力される交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23間にて電力伝送が可能となるよう、送電器13及び受電器23の共振周波数に対応させて設定されている。例えば、交流電力の周波数は、送電器13及び受電器23の共振周波数と同一に設定されている。なお、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で、交流電力の周波数と、送電器13及び受電器23の共振周波数とがずれていてもよい。
受電機器21は、受電器23からバッテリ22に向けて電力が伝送される電力伝送経路EL1を備えている。電力伝送経路EL1は、2本の電力線24a,24bで構成されている。第1電力線24aは、2次側コイル23aの一端が接続された受電器23の一方の出力端と、バッテリ22の一端とを接続しており、第2電力線24bは、2次側コイル23aの他端が接続された受電器23の他方の出力端と、バッテリ22の他端とを接続している。
受電機器21は、電力伝送経路EL1上に設けられ、受電器23によって受電された交流電力を整流する整流器25(整流部)と、電力伝送経路EL1上であって整流器25とバッテリ22との間に設けられたDC/DCコンバータ26とを備えている。DC/DCコンバータ26は、整流器25によって整流された直流電力が入力されるものであって、当該直流電力の電圧値変換を行う。DC/DCコンバータ26によって電圧値変換された直流電力がバッテリ22に入力されることによってバッテリ22が充電される。ちなみに、バッテリ22は、入力される直流電力の電力値に応じてインピーダンスが変動する変動負荷である。なお、DC/DCコンバータ26は、周期的にオンオフするスイッチング素子を有し、当該スイッチング素子が周期的にオンオフすることにより電圧値変換を行う。
送電機器11は、交流電源12等の制御を行う電源側コントローラ14を備えている。電源側コントローラ14は、交流電源12のオンオフ制御を行うとともに、交流電源12から出力される交流電力の電力値を制御する。例えば、電源側コントローラ14は、バッテリ22を充電する一連の充電制御において、電力値が異なる複数(2つ)の交流電力、詳細には調整用電力及び充電用電力が交流電源12から出力されるように交流電源12を制御する。調整用電力は、バッテリ22の充電を開始する前段階にて出力される交流電力である。充電用電力は、バッテリ22の充電を行うための交流電力である。電力値の大小関係としては、調整用電力<充電用電力となっている。
また、受電機器21は、電源側コントローラ14と無線通信可能な車両側コントローラ27を備えている。各コントローラ14,27は、互いに情報のやり取りを通じて、電力伝送の開始又は終了等を行う。
図1に示すように、非接触電力伝送装置10の受電機器21は、受電器23と整流器25との間に設けられたインピーダンス変換器31(インピーダンス変換部)を備えている。インピーダンス変換器31は、例えばLC回路で構成されている。詳細には、インピーダンス変換器31は、電力線24a,24b上に設けられたインダクタ31a,31bと、各インダクタ31a,31bに対して前段に設けられ、各インダクタ31a,31bに対して並列に接続されたキャパシタ31cと、を有するLC回路である。
ここで、本発明者らは、受電器23(2次側コイル23a)の出力端からバッテリ22までのインピーダンスZqの実部には、相対的に他の抵抗値よりも高い伝送効率となる特定抵抗値Routが存在することを見出した。詳細には、仮に送電器13の入力端に仮想負荷Xを設けた場合において、仮想負荷Xの抵抗値をRaとし、受電器23(詳細には受電器23の出力端)から仮想負荷Xまでの抵抗値をRbとすると、特定抵抗値Routは√(Ra×Rb)である。
インピーダンス変換器31は、上記知見に基づいて、受電器23の出力端からバッテリ22までのインピーダンスZqが特定抵抗値Routに近づく(好ましくは一致する)ようにインピーダンス変換する。受電器23の出力端からバッテリ22までのインピーダンスZqは、インピーダンス変換器31の入力端のインピーダンスとも言える。
特定抵抗値Routは、送電器13及び受電器23の相対位置によって決定されるものである。このため、送電器13及び受電器23が予め定められた基準相対位置からずれた場合、すなわち送電器13及び受電器23の相対位置が変動した場合、特定抵抗値Routは変動する。
これに対して、上記特定抵抗値Routの変動に追従するべく、インピーダンス変換器31の定数(インピーダンス)は可変となっている。詳細には、インピーダンス変換器31のキャパシタ31cのキャパシタンスは可変となっている。この場合、インピーダンス変換器31の定数の初期値は、受電器23の出力端からバッテリ22までのインピーダンスZqが、送電器13及び受電器23の相対位置が基準相対位置となっている場合の特定抵抗値Routと一致するよう設定されている。なお、定数は変換比とも言える。
非接触電力伝送装置10(詳細には受電機器21)は、電力伝送経路EL1の異常を検知するための構成を備えている。当該構成について以下に詳細に説明する。
図1に示すように、受電機器21は、電力伝送経路EL1とは別に設けられ、電力伝送経路EL1の少なくとも一部と協働して閉ループR1を形成する異常判定経路EL2を備えている。異常判定経路EL2は、一端が第1電力線24aに接続されており、他端が第2電力線24bに接続されている。
受電機器21は、異常判定経路EL2上に設けられた電力供給部としての異常判定用電源41と、異常判定用電源41と電力伝送経路EL1とを接続又は遮断する接続切替部としての接続スイッチ42とを備えている。異常判定用電源41は、異常判定用の交流電力である異常判定電力を供給するものであり、当該異常判定電力の電力値は、調整用電力の電力値よりも小さい。
受電機器21は、電力伝送経路EL1、異常判定経路EL2とは別にバイパス経路EL3を備えている。バイパス経路EL3は、インピーダンス変換器31の後段、詳細にはインピーダンス変換器31と整流器25との間に設けられている。そして、受電機器21は、電力伝送経路EL1上に設けられ、電力が伝送される経路を切り替える経路切替部としての経路切替リレー43を備えている。経路切替リレー43は、各電力線24a,24bのうちインピーダンス変換器31と整流器25との間の箇所にそれぞれ設けられている。
この場合、電力伝送経路EL1は、経路切替リレー43によって2つに分割されている。詳細には、電力伝送経路EL1は、受電器23から経路切替リレー43までの第1経路EL11と、経路切替リレー43からバッテリ22までの第2経路EL12とから構成されている。換言すれば、第1経路EL11は、受電器23(詳細には2次側コイル23a)を介する経路であり、第2経路EL12は、バッテリ22を介する経路である。本実施形態では、整流器25、DC/DCコンバータ26及びバッテリ22が第2経路EL12上に設けられている。また、異常判定経路EL2は第1経路EL11に接続されている。
バイパス経路EL3は、第2経路EL12に対して並列に設けられている。そして、経路切替リレー43は、第1経路EL11の接続先を、第2経路EL12又はバイパス経路EL3に切り替える。
かかる構成によれば、接続スイッチ42がオン状態であり、且つ、経路切替リレー43によって第1経路EL11とバイパス経路EL3とが接続されている場合、バッテリ22を介さない閉ループR1が形成される。一方、接続スイッチ42がオフ状態である場合、異常判定用電源41と電力伝送経路EL1とが遮断される。この場合、閉ループR1は形成されず、異常判定経路EL2に電力は伝送されない。また、経路切替リレー43によって第1経路EL11と第2経路EL12とが接続されている場合、受電器23によって受電された交流電力は、整流器25及びDC/DCコンバータ26を介して、バッテリ22に伝送される。
また、バイパス経路EL3上には、入力される電力の電力値に関わらず、一定の抵抗値を有する固定負荷44が設けられている。経路切替リレー43によって第1経路EL11とバイパス経路EL3とが接続されている状況において受電器23によって交流電力を受電した場合には、当該交流電力は固定負荷44に入力される。
受電機器21は、閉ループR1を伝送する電力を測定する測定部45を備えている。測定部45は、閉ループR1(第1経路EL11)上に設けられており、詳細には異常判定経路EL2と第1経路EL11との接続点と、インピーダンス変換器31との間に設けられている。測定部45は、車両側コントローラ27からの要求に基づいて、第1経路EL11を伝送する電力、詳細には電圧値及び電流値を測定し、その測定結果を車両側コントローラ27に送信する。
車両側コントローラ27は、送電器13と受電器23とが磁場共鳴可能な位置に配置され、バッテリ22の充電を開始する前段階において、測定部45の測定結果に基づいて、電力伝送経路EL1の異常の有無を確認する異常確認処理を実行する。そして、車両側コントローラ27は、異常確認処理で異常がないと判断された後に、インピーダンス変換器31の定数を調整(可変制御)する調整処理を実行する。車両側コントローラ27は、異常確認処理において、異常判定用電源41、接続スイッチ42及び経路切替リレー43を制御し、調整処理において、経路切替リレー43及びインピーダンス変換器31(詳細にはキャパシタ31cのキャパシタンス)を制御する。
まず、異常確認処理について以下に説明する。
図2に示すように、まずステップS101では、車両側コントローラ27は、第1経路EL11とバイパス経路EL3とが接続されるよう経路切替リレー43を制御する。続くステップS102では、車両側コントローラ27は、接続スイッチ42をオン状態にする。これにより、閉ループR1が形成される。
その後、車両側コントローラ27は、ステップS103にて、閉ループR1に異常判定電力が供給されるよう異常判定用電源41を制御する。これにより、閉ループR1にて異常判定電力が伝送される。
続くステップS104では、車両側コントローラ27は、測定部45に対して測定結果を要求し、当該測定部45から測定結果を受信することにより、閉ループR1を伝送する異常判定電力の電流値を把握する。そして、ステップS105では、車両側コントローラ27は、上記電流値が予め定められた正常値であるか否かを判定する。ステップS104及びステップS105の処理が異常判定部に対応する。
電流値が正常値である場合、車両側コントローラ27は、ステップS106にて正常対応処理を実行する。正常対応処理では、車両側コントローラ27は、電力伝送経路EL1に異常がない旨の通知を電源側コントローラ14に送信する。電源側コントローラ14は、当該通知を受信することを1つの条件として交流電源12から交流電力を出力させる。
一方、電流値が正常値でない場合、つまり電流値が異常値である場合、第1経路EL11、又は第1経路EL11上に設けられている各種素子に何らかの異常が発生していることが想定される。この場合、車両側コントローラ27は、ステップS105を否定判定し、ステップS107にて異常対応処理を実行する。異常対応処理では、車両側コントローラ27は、電力伝送経路EL1に異常がある旨の通知を電源側コントローラ14に送信する。電源側コントローラ14は、上記通知を受信した場合には、充電に係る一連の処理を停止する。
ここで、異常値とは、正常値に対して予め定められた許容範囲を外れた値等が考えられる。例えば電流値が「0」である場合、第1経路EL11にて断線が発生している蓋然性が高い。また、例えば電流値が正常値よりも過度に大きい場合、第1経路EL11にて短絡が発生している蓋然性が高い。
車両側コントローラ27は、ステップS106又はステップS107の処理を実行した後は、ステップS108にて、異常判定用電源41からの異常判定電力の供給を停止させる。そして、車両側コントローラ27は、ステップS109にて接続スイッチ42をオフ状態にし、ステップS110にて第1経路EL11と第2経路EL12とが接続されるよう経路切替リレー43を制御して、本処理を終了する。
次に、調整処理について説明する。調整処理は、閉ループR1を構成する電力伝送経路EL1(第1経路EL11)に異常がない場合に行われる。
図3に示すように、まずステップS201にて、車両側コントローラ27は、第1経路EL11とバイパス経路EL3とが接続されるよう経路切替リレー43を制御する。そして、ステップS202にて、車両側コントローラ27は、調整用電力を電源側コントローラ14に要求する。電源側コントローラ14は、その要求に応じて、交流電源12から調整用電力が出力されるよう交流電源12を制御する。これにより、受電器23によって調整用電力に対応する交流電力が受電され、当該交流電力は固定負荷44に入力される。
ここで、固定負荷44の抵抗値(インピーダンス)は、交流電源12から充電用電力が出力されている状況において受電器23によって受電された充電用電力に対応する交流電力を整流することによって得られた直流電力がバッテリ22に入力される場合の当該バッテリ22のインピーダンスに対応する値に設定されている。具体的には、固定負荷44の抵抗値は、交流電源12から充電用電力が出力されている状況において受電器23によって受電される交流電力が整流器25以降に入力される場合の整流器25の入力端からバッテリ22までのインピーダンスと同一に設定されている。このため、充電用電力が整流器25以降に入力されている状況が仮想的に実現されている。
かかる状況において、車両側コントローラ27は、ステップS203にて、伝送効率を算出する。詳細には、車両側コントローラ27は、測定部45の測定結果から受電器23によって受電された交流電力の電力値を測定し、当該電力値と、交流電源12から出力されている交流電力(調整用電力)の電力値とに基づいて伝送効率を算出する。
その後、車両側コントローラ27は、ステップS204にて、伝送効率が、予め定められた閾値効率以上であるか否かを判定する。閾値効率は、例えば受電器23の出力端からバッテリ22までのインピーダンスZqが特定抵抗値Routとなっている状況における伝送効率、又はそれよりも所定のマージン分だけ低い値に設定されている。なお、閾値効率については、これに限られず、電力伝送に支障がない伝送効率であれば任意である。
車両側コントローラ27は、伝送効率が閾値効率以上である場合、ステップS205に進み、第1経路EL11の接続先が第2経路EL12となるよう経路切替リレー43を制御して、本処理を終了する。
一方、本実施形態において伝送効率が閾値効率未満である場合、受電器23の出力端からバッテリ22までのインピーダンスZqと、特定抵抗値Routとがずれていることを意味する。この場合、車両側コントローラ27は、ステップS204を否定判定し、ステップS206にて、インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行う。
定数の可変制御の具体的な態様としては任意であるが、例えば初期値から予め定められた値だけ順次変化させていく構成であってもよいし、伝送効率と閾値効率との差に基づいて定数を決定する構成であってもよい。
ステップS206の処理の実行後は、ステップS203に戻る。つまり、伝送効率が閾値効率以上となるまで、インピーダンス変換器31の定数の可変制御が行われる。
なお、インピーダンス変換器31の定数をいずれの値に設定した場合であっても、伝送効率が閾値効率以上とならない場合には、車両側コントローラ27は異常があると判定して、その後の充電に係る処理を停止してもよい。なお、異常とは、例えば送電器13と受電器23との間に異物が存在している、又は、送電器13と受電器23との位置ずれが過度に大きい場合等が考えられる。
各コントローラ14,27は、車両側コントローラ27による調整処理が終了した後は、情報のやりとりを行いながら、バッテリ22の充電を行う。詳細には、電源側コントローラ14は、交流電源12から充電用電力が出力されるよう交流電源12を制御する。この場合、車両側コントローラ27は、接続スイッチ42をオフ状態にするとともに、第1経路EL11の接続先が第2経路EL12となるよう経路切替リレー43を制御する。これにより、交流電源12からバッテリ22に向けて電力伝送が行われる。当該電力伝送は、予め定められた終了条件が成立するまで(例えばバッテリ22が満充電となるまで)継続される。
次に本実施形態の作用について説明する。
接続スイッチ42がオン状態となり、第1経路EL11の接続先がバイパス経路EL3となることにより、閉ループR1が形成され、異常判定用電源41から供給される異常判定電力は閉ループR1を伝送する。そして、閉ループR1を伝送する電力の電流値に基づいて、電力伝送経路EL1(詳細には第1経路EL11)に異常が発生しているか否かの異常判定が行われる。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)受電機器21は、受電器23(2次側コイル23a)からバッテリ22に向けて電力が伝送される電力伝送経路EL1と、当該電力伝送経路EL1とは別に、電力伝送経路EL1の少なくとも一部(詳細には第1経路EL11)と協働して閉ループR1を形成する異常判定経路EL2とを備えている。さらに受電機器21は、異常判定経路EL2上に設けられ、電力を供給する異常判定用電源41と、閉ループR1を伝送する電力を測定する測定部45とを備えている。そして、受電機器21の車両側コントローラ27は、測定部45の測定結果に基づいて、第1経路EL11に異常が発生しているか否かの異常判定を行う。これにより、第1経路EL11にて断線や短絡が生じていた場合には、当該断線や短絡を検知できる。また、第1経路EL11上にある各種素子、例えばインダクタ31a,31bの異常も好適に検知できる。
(2)受電機器21は、異常判定用電源41と電力伝送経路EL1とを接続又は遮断する接続スイッチ42を備えている。接続スイッチ42は、車両側コントローラ27による異常判定(ステップS104,S105の処理等)が行われる場合には、異常判定用電源41と電力伝送経路EL1とが接続されるよう切り替わる。これにより、閉ループR1に異常判定電力を供給することができる。
一方、接続スイッチ42は、受電器23によって交流電力が受電される場合には、異常判定用電源41と電力伝送経路EL1とが遮断されるよう切り替わる。これにより、受電器23によって受電された交流電力と、異常判定電力とが干渉してしまうことを回避できる。また、受電器23によって受電された交流電力が異常判定経路EL2を伝送することに起因する損失を抑制できる。
(3)受電機器21は、電力伝送経路EL1とは別に、バッテリ22を介することなく閉ループR1を形成するバイパス経路EL3と、電力伝送経路EL1上に設けられ、電力が伝送される経路を切り替える経路切替リレー43とを備えている。この場合、電力伝送経路EL1は、受電器23から経路切替リレー43までの第1経路EL11と、経路切替リレー43からバッテリ22までの第2経路EL12とに分割される。そして、経路切替リレー43は、第1経路EL11の接続先を、第2経路EL12又はバイパス経路EL3に切り替えるものであり、車両側コントローラ27による異常判定が行われる場合には、第1経路EL11がバイパス経路EL3に接続されるよう切り替わる。これにより、異常判定が行われる場合には、バッテリ22を介さない閉ループR1が形成され、当該閉ループR1に異常判定電力が伝送される。よって、異常判定電力と、バッテリ22の電力との干渉を回避できる。
(4)交流電源12は、電力値の異なる調整用電力及び充電用電力を出力可能であり、電源側コントローラ14は、インピーダンス変換器31の定数の可変制御が行われる場合には、交流電源12から調整用電力が出力され、バッテリ22の充電を行う場合には充電用電力が出力されるよう交流電源12を制御する。かかる構成において、バイパス経路EL3上には、入力される電力の電力値に関わらず一定の抵抗値を有する固定負荷44が設けられている。これにより、インピーダンス変換器31の定数の可変制御において、バッテリ22のインピーダンスの変動を考慮する必要がない。よって、閉ループR1の一部として使用されるバイパス経路EL3を有効に利用しつつ、インピーダンス変換器31の定数の可変制御を容易に行うことができる。
(5)特に、固定負荷44のインピーダンスは、交流電源12から充電用電力が出力されている状況において受電器23によって受電された交流電力を整流して得られた直流電力がバッテリ22に入力される場合の当該バッテリ22のインピーダンスに対応する値に設定されている。詳細には、固定負荷44のインピーダンスは、交流電源12から充電用電力が出力されている状況において受電器23によって受電される交流電力が整流器25以降に入力される場合の整流器25の入力端からバッテリ22までのインピーダンスと同一に設定されている。これにより、交流電源12から充電用電力が出力されている状況が仮想的に実現される。よって、電力値が小さい調整用電力を用いて、インピーダンス変換器31の定数の可変制御を好適に行うことができる。
詳述すると、バッテリ22のインピーダンスは、入力される直流電力の電力値に応じて変動する。このため、インピーダンス変換器31の定数の可変制御の際と、バッテリ22の充電の際とで、交流電源12から出力される交流電力の電力値が異なる場合、仮にインピーダンスの可変制御を行った結果、伝送効率が閾値効率以上となったとしても、充電の際には伝送効率が閾値効率未満となってしまう場合がある。
これに対して、本実施形態によれば、調整用電力が出力されている状況において、仮想的に充電用電力に対応した交流電力が整流器25以降に入力されている状況を作り出すことができる。これにより、調整用電力を用いて、充電時に対応したインピーダンス変換器31の定数の可変制御を行うことができ、上記不都合を回避できる。
(6)測定部45は、第1経路EL11上に設けられている。当該第1経路EL11は、異常判定電力及び受電器23によって受電された交流電力の双方が伝送される経路である。これにより、測定部45の測定結果を用いて、異常判定と、インピーダンス変換器31の定数の可変制御との双方を行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図4に示すように、DC/DCコンバータ26とバッテリ22との間にバイパス経路EL3が設けられ、電力伝送経路EL1におけるDC/DCコンバータ26とバッテリ22との間の箇所に経路切替リレー43が設けられていてもよい。この場合、第1経路EL11上に、インピーダンス変換器31、整流器25及びDC/DCコンバータ26が設けられている。一方、第2経路EL12上にはバッテリ22のみが設けられている。そして、バイパス経路EL3上には、異常判定用電源41が設けられている。なお、本別例においては実施形態にて示した異常判定経路EL2が省略されている。
かかる構成によれば、車両側コントローラ27は、異常判定を行う場合には、第1経路EL11とバイパス経路EL3とが接続されるよう経路切替リレー43を制御する。これにより、第1経路EL11及びバイパス経路EL3によって閉ループR11が形成される。そして、車両側コントローラ27は、閉ループR11に異常判定電力が供給されるよう異常判定用電源41を制御する。これにより、第1経路EL11の異常判定が行われる。そして、車両側コントローラ27は、異常判定が終了した場合には、第1経路EL11が第2経路EL12に接続されるよう経路切替リレー43を制御する。この場合、異常判定用電源41と電力伝送経路EL1とが遮断される。
本別例においては、バイパス経路EL3が「異常判定経路」に対応し、経路切替リレー43が「接続切替部」に対応する。つまり、バイパス経路と異常判定経路とは別体であってもよいし、バイパス経路と異常判定経路とが兼用されていてもよい。また、接続切替部と経路切替部とは別体であってもよいし、兼用されていてもよい。
○ 実施形態及び上記別例においては、車両側コントローラ27は、DC/DCコンバータ26の入力端からバッテリ22までのインピーダンスが一定となるよう、交流電源12から出力される交流電力の電力値の変動に応じて、DC/DCコンバータ26のスイッチング素子のオンオフのデューティ比を調整してもよい。この場合、固定負荷44を設けることなく、インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行うことができる。なお、上記別例のように第1経路EL11上にDC/DCコンバータ26が設けられており、且つ、第1経路EL11上にDC/DCコンバータ26のスイッチング素子が設けられている場合には、車両側コントローラ27は、異常判定を行う場合に、スイッチング素子をオン状態とする。これにより、上記スイッチング素子によって閉ループR11が形成されないことを回避できる。
○ 経路切替リレー43は、電力伝送経路EL1における整流器25とDC/DCコンバータ26との間にあってもよい。この場合、第1経路EL11上に、インピーダンス変換器31及び整流器25が設けられ、第2経路EL12上にDC/DCコンバータ26が設けられている。
○ 異常判定用電源41は、異常判定電力として交流電力を供給する構成であったが、これに限られず、例えば直流電力を供給する構成であってもよい。但し、第1経路EL11上にキャパシタ等が設けられている場合には、異常判定用電源41は、直流電力よりも交流電力を供給する方が好ましい。
○ なお、異常判定電力として直流電力を採用する構成においては、例えば異常判定経路EL2上に異常判定用抵抗を設け、測定部は、異常判定用抵抗の両端間の電位差を測定する構成であってもよい。この場合、上記電位差から電流値を算出することができる。また、異常判定用抵抗に代えて、固定負荷44の両端間の電位差を測定する構成であってもよい。
○ なお、異常判定電力の電力値は正常値と異常値とを識別できれば任意であり、例えば調整用電力の電力値と同一又はそれよりも大きくしてもよい。
○ 車両側コントローラ27は、交流電力の電圧値に基づいて異常判定を行ってもよいし、電圧値及び電流値の双方に基づいて異常判定を行ってもよい。また、車両側コントローラ27は、交流電力の電圧波形と電流波形との位相差に基づいて異常判定を行ってもよい。この場合、第1経路EL11の異常だけでなく、各インダクタ31a,31bの変形等の異常も検知できる。
○ バッテリ22に代えて、電気二重層キャパシタを用いてもよい。要は、負荷は、電力の充放電が可能な蓄電部であってもよいし、蓄電部以外であってもよい。負荷が蓄電部以外である場合には、バイパス経路EL3及び経路切替リレー43を省略してもよい。この場合、電力伝送経路EL1の全部と異常判定経路EL2とによって閉ループが形成される。
○ 測定部45は、電圧値及び電流値の双方を測定したが、これに限られず、いずれか一方を測定する構成であってもよい。
○ 測定部45は、第1経路EL11上に設けられていたが、これに限られず、異常判定経路EL2上に設けられていてもよい。但し、インピーダンス変換器31の定数の可変制御を行う際に、測定部45の測定結果を用いることができる点に着目すれば、測定部45は第1経路EL11上にある方が好ましい。
○ 接続スイッチ42を省略してもよい。但し、受電器23によって受電された交流電力の一部が異常判定経路EL2に伝送されることに起因する損失等を考慮すると、接続スイッチ42が設けられている方が好ましい。
○ インピーダンス変換器31の定数を可変にする構成は任意であり、例えば可変キャパシタや可変インダクタの少なくとも一方を用いる構成であってもよいし、キャパシタとスイッチング素子との直列接続体を複数並列に設け、当該スイッチング素子のオンオフ制御を行うことで合成キャパシタンスを可変にする構成であってもよい。
○ インピーダンス変換器31の定数は固定値であってもよい。この場合、DC/DCコンバータ26のスイッチング素子のオンオフのデューティ比を制御することにより、受電器23の出力端からバッテリ22までのインピーダンスZqを可変制御してもよい。
○ 受電機器21は、送電器13と受電器23との間に異物が存在するか否かを検出する異物センサを備えていてもよい。この場合、異常判定用電源41は、異物センサに電力供給を行う構成であってもよい。例えば、受電機器21は、異常判定用電源41と異物センサとを接続又は遮断するスイッチを備えている。そして、受電機器21の車両側コントローラ27は、例えば異物センサによる異物検知を行う場合には、当該スイッチをオン状態とする一方、異常判定を行う場合には、上記スイッチをオフ状態にするとよい。これにより、異常判定用電源41が、異物センサ又は閉ループR1,R11への電力供給を行うことができ、構成の簡素化を図ることができる。なお、異物センサの具体的な構成は、任意であるが、例えば受電器23のQ値を測定して、当該Q値が正常値であるか否かを判定する構成であってもよいし、送電器13及び受電器23の間にレーザを照射して反射レーザを受信するレーザスキャン方式であってもよい。
○ インピーダンス変換器31は複数設けられていてもよい。また、送電機器11に、インピーダンス変換器が1又は複数設けられていてもよい。
○ インピーダンス変換器31の具体的な回路構成は任意である。
○ 交流電源12は、電圧源であったが、電力源、電流源であってもよい。
○ インピーダンス変換器31は、インピーダンス整合を行うものであってもよい。例えば、インピーダンス変換器31は、受電器23の出力端からバッテリ22までのインピーダンスZqが受電器23の出力端から交流電源12までのインピーダンスと整合するようにインピーダンス変換を行うものであってもよい。
○ インピーダンス変換器31を省略してもよい。つまり、第1経路EL11上に各種素子が設けられていない構成であってもよい。この場合、DC/DCコンバータ26のスイッチング素子のオンオフのデューティ比を調整することにより、受電器23の出力端からバッテリ22までのインピーダンスZqを特定抵抗値Routに近づけるとよい。そして、上記デューティ比を可変制御することにより、上記インピーダンスZqを可変させて特定抵抗値Routの変動に追従させてもよい。この場合、DC/DCコンバータ26がインピーダンス変換部に対応する。
○ DC/DCコンバータ26は少なくともスイッチング素子を有するものであれば、その具体的な回路構成は任意であり、昇圧、降圧のいずれであってもよい。また、DC/DCコンバータ26を省略してもよい。
○ 整流器25及びDC/DCコンバータ26に代えて、整流器25とDC/DCコンバータ26とが兼用されたAC/DC変換部を採用してもよい。要は、受電機器21は、受電器23によって受電された交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換部を有していればよく、そのAC/DC変換部の具体的な構成は任意である。
○ 第1経路EL11に異常がない場合(ステップS105を肯定判定した場合)、ステップS110及びステップS201を省略してもよい。
○ 調整処理の実行タイミングは任意であり、例えばバッテリ22の充電中に定期的に実行してもよい。
○ 異常確認処理及び調整処理の実行主体は任意である。例えば、電源側コントローラ14がこれらの処理を実行してもよいし、各コントローラ14,27とは別のコントローラが実行してもよい。この場合、車両側コントローラ27は、各処理に必要な情報(例えば測定部45の測定結果等)を、実行主体のコントローラに対して適宜送信するとよい。
○ 実施形態では、送電器13の共振周波数と受電器23の共振周波数とは同一に設定されていたが、これに限られず、電力伝送が可能な範囲内で両者を異ならせてもよい。
○ 実施形態では、送電器13と受電器23とは同一の構成であったが、これに限られず、異なる構成であってもよい。
○ 実施形態では、各コンデンサ13b,23bを設けたが、これらを省略してもよい。この場合、各コイル13a,23aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 実施形態では、1次側コイル13aと1次側コンデンサ13bとは並列に接続されていたが、これに限られず、両者は直列に接続されていてもよい。同様に、2次側コイル23aと2次側コンデンサ23bとは、直列に接続されていてもよい。
○ 実施形態では、非接触の電力伝送を実現させるために磁場共鳴を用いたが、これに限られず、電磁誘導を用いてもよい。
○ 受電機器21の搭載対象は任意である。例えば携帯電話、ロボット、又は電動車いす等に搭載されてもよい。
○ 送電器13は、1次側コイル13a及び1次側コンデンサ13bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有してもよい。同様に、受電器23は、2次側コイル23a及び2次側コンデンサ23bからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる好適な一例について以下に記載する。
(イ)前記測定部は、前記第1経路上に設けられており、前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御は、前記測定部の測定結果に基づいて行われる請求項4に記載の受電機器。
(ロ)前記送電機器は、前記交流電力を出力する交流電源を備え、前記交流電源は、第1交流電力及び第1交流電力よりも大きい電力値の第2交流電力を出力するように構成されているとともに、少なくとも前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御が行われる場合には前記第1交流電力を出力するものであり、前記固定負荷のインピーダンスは、前記交流電源から前記第2交流電力が出力されている状況において前記2次側コイルによって受電された交流電力を整流することによって得られた直流電力が前記バッテリに入力される場合の当該バッテリのインピーダンスに対応する値に設定されている請求項4又は(イ)に記載の受電機器。
10…非接触電力伝送装置、11…送電機器、12…交流電源、13a…1次側コイル、21…受電機器、22…バッテリ(負荷)、23a…2次側コイル、25…整流器、26…DC/DCコンバータ、27…車両側コントローラ、31…インピーダンス変換器、41…異常判定用電源、42…接続スイッチ(接続切替部)、43…経路切替リレー(経路切替部)、44…固定負荷、45…測定部、EL1…電力伝送経路、EL2…異常判定経路、EL3…バイパス経路、EL11…第1経路、EL12…第2経路、R1,R11…閉ループ。

Claims (5)

  1. 交流電力が入力される1次側コイルを有する送電機器から非接触で前記交流電力を受電可能な受電機器において、
    前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、
    負荷と、
    前記2次側コイルから前記負荷に向けて電力が伝送される電力伝送経路と、
    前記電力伝送経路とは別に設けられ、当該電力伝送経路の少なくとも一部と協働して閉ループを形成する異常判定経路と、
    前記異常判定経路上に設けられ、電力を供給する電力供給部と、
    前記電力供給部により前記電力が供給されている状況において前記閉ループを伝送する電力を測定する測定部と、
    前記測定部の測定結果に基づいて、前記閉ループを構成している前記電力伝送経路に異常が発生しているか否かを判定する異常判定部と、
    を備えていることを特徴とする受電機器。
  2. 前記異常判定部による判定が行われる場合には、前記電力供給部と前記電力伝送経路とが接続される一方、前記2次側コイルによって前記交流電力が受電される場合には、前記電力供給部と前記電力伝送経路とが遮断されるよう切り替わる接続切替部を備えている請求項1に記載の受電機器。
  3. 前記負荷はバッテリであり、
    前記受電機器は、
    前記電力伝送経路とは別に設けられ、前記バッテリを介することなく前記閉ループを形成するバイパス経路と、
    前記電力伝送経路上に設けられ、電力が伝送される経路を切り替える経路切替部と、
    を備え、
    前記電力伝送経路は、前記2次側コイルから前記経路切替部までの第1経路と、前記経路切替部から前記バッテリまでの第2経路と、から構成されており、
    前記経路切替部は、前記第1経路の接続先を、前記第2経路又は前記バイパス経路に切り替えるものであり、前記異常判定部による判定が行われる場合には、前記第1経路の接続先が前記バイパス経路となるよう切り替わる請求項1又は請求項2に記載の受電機器。
  4. 前記第1経路上には、インピーダンス変換を行うものであってインピーダンスが可変なインピーダンス変換部が設けられており、
    前記バイパス経路上には、入力される電力の電力値に関わらず一定の抵抗値を有する固定負荷が設けられており、
    前記経路切替部は、前記インピーダンス変換部のインピーダンスの可変制御が行われる場合には、前記第1経路の接続先が前記バイパス経路となるよう切り替わるものである請求項3に記載の受電機器。
  5. 交流電力が入力される1次側コイルと、
    前記1次側コイルから非接触で前記交流電力を受電可能な2次側コイルと、
    負荷と、
    前記2次側コイルから前記負荷に向けて電力が伝送される電力伝送経路と、
    前記電力伝送経路とは別に設けられ、当該電力伝送経路の少なくとも一部と協働して閉ループを形成する異常判定経路と、
    前記異常判定経路上に設けられ、前記閉ループに対して電力を供給する電力供給部と、
    前記電力供給部により前記電力が供給されている状況において前記閉ループを伝送する電力を測定する測定部と、
    前記測定部の測定結果に基づいて、前記閉ループを構成している前記電力伝送経路に異常が発生しているか否かを判定する異常判定部と、
    を備えていることを特徴とする非接触電力伝送装置。
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